[go: up one dir, main page]

JP2008277332A - 通信基板および半導体集積回路 - Google Patents

通信基板および半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2008277332A
JP2008277332A JP2007115727A JP2007115727A JP2008277332A JP 2008277332 A JP2008277332 A JP 2008277332A JP 2007115727 A JP2007115727 A JP 2007115727A JP 2007115727 A JP2007115727 A JP 2007115727A JP 2008277332 A JP2008277332 A JP 2008277332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
buffer
antenna
power supply
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007115727A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Shimizu
達夫 清水
Satoru Oshima
悟 大島
Shunichi Sukegawa
俊一 助川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007115727A priority Critical patent/JP2008277332A/ja
Publication of JP2008277332A publication Critical patent/JP2008277332A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】正確なデータを受信する。
【解決手段】受信側基板71は、受信用IC72およびアンテナ73とを備えており、アンテナ73は、送信側基板において発生する磁界の変化により、誘導起電力を発生する。受信用IC72は、外部の電源から供給される電力により駆動し、アンテナ73が発生した誘導起電力に応じて、送信側基板から送信される信号を出力するバッファ75を有している。そして、バッファ75の電源端子に接続されるICピン83と、バッファ75の接地端子に接続されるICピン85と、バッファ75の出力端子に接続されるICピン84とが、隣り合わされている。本発明は、例えば、非接触で通信を行う通信装置に適用できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、通信基板および半導体集積回路に関し、特に、データを正確に受信することができるようにした通信基板および半導体集積回路に関する。
近年、自動改札システム、入退室管理システム、物流システム、交通システムなどにおいて、IC(Integrated Circuit)カードとリーダライタとの間で非接触で通信を行うICカード通信システムが普及している。
ICカード通信システムにおいて、ICカードとリーダライタとは、例えば、13.56MHzの周波数帯域の電磁波を利用して通信を行う。リーダライタは、電磁波を出力してICカードに電力を供給するとともに、電磁波を変調することでICカードにデータを送信し、ICカードは、リーダライタから出力される電磁波を負荷変調することで、リーダライタにデータを送信する。ICカードとリーダライタとの間でのデータ転送レートは、比較的に低速であり、例えば、1Mbps程度である。
ICカードは、例えば、樹脂製の薄い板に、電気的に接続されたICチップとアンテナとが組み込まれて構成されており、電源の供給を受けるため、またはデータを送受信するためのインタフェース(端子)を必要としない。
また、ICチップとアンテナとが組み込まれた基板を用いて、機器間または基板間で、非接触で通信を行う通信システムが提案されている。
例えば、図1は、ICチップとアンテナとが組み込まれた基板を用いた通信システムの一例の構成を示すブロック図である。
図1において、通信システムは、送信側基板11および受信側基板21から構成されている。
送信側基板11は、コネクタ12、送信用IC13、およびアンテナ14から構成されており、送信用IC13は、入力バッファ15および送信回路16から構成される。
コネクタ12は、送信用IC13と、受信側基板21に送信すべきデータを供給する他の基板(図示せず)や、送信用IC13の駆動に必要な電力を供給する電源(図示せず)などとを接続する。
送信用IC13の入力バッファ15の入力端子は、コネクタ12に接続されており、入力バッファ15の出力端子は、送信回路16に接続されている。送信回路16の出力端子は、コイル状のアンテナ14の両端に接続されている。
受信側基板21は、コネクタ22、受信用IC23、およびアンテナ24から構成されており、受信用IC23は、出力バッファ25および受信回路26から構成される。
コネクタ22は、受信用IC23と、送信側基板11から送信されてきたデータが供給される他の基板(図示せず)や、受信用IC23の駆動に必要な電力を供給する電源(図示せず)などとを接続する。
受信用IC23の出力バッファ25の入力端子は、受信回路26の出力端子に接続されており、出力バッファ25の出力端子は、コネクタ22に接続されている。受信回路26の入力端子は、コイル状のアンテナ24の両端に接続されている。
次に、図2を参照して、送信側基板11から受信側基板21へのデータの送信について説明する。
図2の上から1番目には、送信側基板11に入力されるデータが示されており、図2の上から2番目には、このデータを受信側基板21に送信するためにアンテナ14に流れる電流が示されている。
即ち、送信用IC13は、コネクタ12を介して供給されるデータがHレベル(例えば、1)であれば、アンテナ14に電流を供給し、アンテナ14には電流が流れる。また、送信用IC13は、コネクタ12を介して供給されるデータがLレベル(例えば、0)であれば、アンテナ14への電流の供給を停止し、アンテナ14には電流が流れない。従って、データが、LレベルからHレベルに遷移するときには、アンテナ14に流れる電流が増加し、一方、HレベルからLレベルに遷移するときには、アンテナ14に流れる電流が減少する。アンテナ14に電流が流れることにより、磁界が発生し、その磁界は、アンテナ14に流れる電流が変化することにより変化する。
さらに、磁界が変化することにより、電磁誘導による誘導起電力が発生する。
図2の上から3番目には、アンテナ14に発生する磁界の変化により、アンテナ24に発生する誘導起電力が示されている。アンテナ14に流れる電流の増加または減少に応じて、アンテナ24には、それぞれ異なる向き(極性)の誘導起電力が発生し、図2においては、アンテナ14に流れる電流が増加したときにアンテナ24にマイナスの誘導起電力が発生し、アンテナ14に流れる電流が減少したときにアンテナ24にプラスの誘導起電力が発生している。
図2の上から4番目(一番下)には、アンテナ24に発生する誘導起電力に応じて、受信側基板21から出力されるデータが示されている。即ち、受信側基板21の受信用IC23は、アンテナ24に発生した誘導起電力がマイナスである場合、LレベルからHレベルに遷移するデータを出力し、一方、アンテナ24に発生した誘導起電力がプラスである場合、HレベルからLレベルに遷移するデータを出力する。
このように、受信側基板21は、送信側基板11が送信したデータと、ほぼ同一のデータを出力する。
ところで、受信側基板21のレイアウトが適正でない場合には、受信側基板21が、送信側基板11が送信したデータと異なるデータを出力することがある。即ち、レイアウトが適正でない受信側基板21は、データを正確に受信することができないことがある。
図3は、レイアウトが適正でない受信側基板の一例の構成を示す回路図である。
図3において、受信側基板21’は、図1の受信側基板21と同様に、受信用IC23、およびアンテナ24から構成され、受信用IC23は、出力バッファ25および受信回路26から構成されており、その説明は、適宜省略する。
図3において、受信回路26は、アンプ27およびコンパレータ28から構成されており、受信用IC23には、5つのICピン31乃至35が、この順番で一列に設けられている。
受信側基板21’では、ICピン31は、出力バッファ25の電源端子と、電圧VCCの電力を供給する電源(図示せず)に接続された電源線VCCとに接続されている。ICピン32は、受信回路26のアンプ27の2つの入力端子のうちの一方の入力端子と、アンテナ24の一端とに接続されており、ICピン33は、受信回路26のアンプ27の2つの入力端子のうちの他方の入力端子と、アンテナ24の他端とに接続されている。また、ICピン34は、出力バッファ25の接地端子と、GNDレベルとされているGND線とに接続されており、ICピン35は、出力バッファ25の出力端子と、データの供給先となる他の基板(図示せず)に接続された信号線SIGとに接続されている。
そして、受信側基板21’では、出力バッファ25から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に、電流i1が、ICピン31に接続された電源線VCCから、出力バッファ25を介して、ICピン35に接続された信号線SIGに流れる。また、出力バッファ25から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際に、電流i0が、ICピン35に接続された信号線SIGから、出力バッファ25を介して、ICピン34に接続されたGND線に流れる。
ここで、電流i1は、アンテナ24を囲うように流れるが、電流i1が流れることにより、図中の手前側から奥側に向かって、アンテナ24を貫通する磁界が発生する。そして、この磁界(の発生)によりアンテナ24に発生する誘導起電力によって、受信側基板21’が出力するデータが、HレベルからLレベルに遷移することがある。即ち、送信側基板11が送信するデータが、HレベルからLレベルに遷移していないにも関わらず、受信側基板21’が出力するデータが、HレベルからLレベルに遷移することがある。
このように、電源線VCCに接続されたICピン31と、信号線SIGに接続されたICピン35との間に、アンテナ24の両端が接続されたICピン32および33が配置された受信側基板21’は、アンテナ24を囲うように流れる電流i1により、送信側基板11が送信するデータと異なるデータを出力することがある。
次に、図4は、レイアウトが適正でない受信側基板の他の一例の構成を示す回路図である。
図4において、受信側基板21’’は、図3の受信側基板21’と同様に、受信用IC23、アンテナ24、出力バッファ25、受信回路26、アンプ27、コンパレータ28、および5つのICピン31乃至35から構成されており、その説明は、適宜省略する。但し、受信側基板21’’においては、ICピン31,34、および35の接続が、図3の受信側基板21’と異なっている。
即ち、受信側基板21’’では、ICピン31は、出力バッファ25の接地端子と、GNDレベルとされているGND線とに接続されており、ICピン34は、出力バッファ25の出力端子と、データの供給先となる他の基板(図示せず)に接続された信号線SIGとに接続されており、ICピン35は、出力バッファ25の電源端子と、電圧VCCの電力を供給する電源(図示せず)に接続された電源線VCCとに接続されている。
そして、受信側基板21’’では、出力バッファ25から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に、電流i1が、ICピン35に接続された電源線VCCから、出力バッファ25を介して、ICピン34に接続された信号線SIGに流れる。また、出力バッファ25から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際に、電流i0が、ICピン34に接続された信号線SIGから、出力バッファ25を介して、ICピン31に接続されたGND線に流れる。
ここで、電流i0は、アンテナ24を囲うように流れるが、電流i0が流れることにより、図中の奥側から手前側に向かって、アンテナ24を貫通する磁界が発生する。そして、この磁界(の発生)によりアンテナ24に発生する誘導起電力によって、受信側基板21’’が出力するデータが、LレベルからHレベルに遷移することがあり、受信側基板21’’は、図3の受信側基板21’と同様に、送信側基板11が送信するデータと異なるデータを出力することがある。
さらに、例えば、送信側基板11から送信されてくるデータが、LレベルからHレベルに遷移するときと、HレベルからLレベルに遷移するときとの両方で、アンテナ24に誘導起電力を発生させる電流が流れるように、受信側基板21がレイアウトされている場合には、いわゆるチャタリングが発生する。
図5を参照して、受信側基板21に発生するチャタリングについて説明する。
図5の上から1番目には、図2の上から1番目と同様に、送信側基板11が送信するデータが示されており、図5の上から2番目には、図2の上から2番目と同様に、アンテナ14に流れる電流が示されている。
そして、図5の上から3番目および4番目に示すように、受信側基板21から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に、例えば、図3の電流i1のようにアンテナ24を囲うような電流が流れると、プラスの誘導起電力(ノイズ)がアンテナに発生し、この誘導起電力により、受信側基板21が出力するデータが、HレベルからLレベルに遷移する。そして、データが、HレベルからLレベルへ遷移する際に、図4の電流i0のようにアンテナ24を囲うような電流が流れると、マイナスの誘導起電力(ノイズ)がアンテナ24に発生し、この誘導起電力により、受信側基板21が出力するデータが、LレベルからHレベルに遷移して、以下、同様のことが繰り返され、チャタリングが発生する。
ここで、特許文献1および非特許文献1には、広域帯の周波数を使用したパルス変調技術を利用することにより、自己共振周波数の高い小径のアンテナコイル間において、数10Mbpsから1Gbpsを超えるような速度でのデータ転送が可能になる技術を、マルチチップモジュールやSIP(Silicon In Package)などのチップ間無線通信に適用した例が開示されている。
特開2005−203657号公報 慶応大学、東京大学、2004 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp.246-249
上述したように、受信側基板が、正確なデータを受信することが困難なことがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、正確なデータを受信することができるようにするものである。
本発明の一側面の通信基板は、他の基板と非接触で通信を行う通信基板であって、前記他の基板で発生する磁界により誘導起電力を発生するアンテナと、前記アンテナに接続された半導体集積回路とを備え、前記半導体集積回路は、外部の電源から供給される電力により駆動し、前記アンテナが発生した誘導起電力に応じて、前記他の基板から送信される信号を出力するバッファと、前記バッファの出力端子に接続され、前記信号を出力する信号ピンと、前記バッファの電源端子に接続され、前記外部の電源からの電力を前記バッファに供給する電源ピンと、前記バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピンとを有し、前記電源ピンと、前記接地ピンと、前記信号ピンとが、隣り合わされている。
本発明の一側面の半導体集積回路は、他の基板で発生する磁界により誘導起電力を発生するアンテナに接続され、前記他の基板と非接触で通信を行う通信基板の半導体集積回路であって、外部の電源から供給される電力により駆動し、前記アンテナが発生した誘導起電力に応じて、前記他の基板から送信される信号を出力するバッファと、前記バッファの出力端子に接続され、前記信号を出力する信号ピンと、前記バッファの電源端子に接続され、前記外部の電源からの電力を前記バッファに供給する電源ピンと、前記バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピンとを備え、前記電源ピンと、前記接地ピンと、前記信号ピンとが、隣り合わされている。
本発明の一側面においては、バッファは、外部の電源から供給される電力により駆動し、アンテナが発生した誘導起電力に応じて、他の基板から送信される信号を出力する。また、バッファの出力端子に接続され、信号を出力する信号ピンと、バッファの電源端子に接続され、外部の電源からの電力をバッファに供給する電源ピンと、バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピンとが、隣り合わされている。
本発明の一側面によれば、データを正確に受信することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の通信基板は、他の基板と非接触で通信を行う通信基板であって、
前記他の基板で発生する磁界により誘導起電力を発生するアンテナ(例えば、図7のアンテナ73)と、
前記アンテナに接続された半導体集積回路(例えば、図7の受信用IC72)と
を備え、
前記半導体集積回路は、
外部の電源から供給される電力により駆動し、前記アンテナが発生した誘導起電力に応じて、前記他の基板から送信される信号を出力するバッファ(例えば、図7のバッファ75)と、
前記バッファの出力端子に接続され、前記信号を出力する信号ピン(例えば、図7のICピン84)と、
前記バッファの電源端子に接続され、前記外部の電源からの電力を前記バッファに供給する電源ピン(例えば、図7のICピン83)と、
前記バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピン(例えば、図7のICピン85)と
を有し、
前記電源ピンと、前記接地ピンと、前記信号ピンとが、隣り合わされている。
本発明の一側面の半導体集積回路は、
他の基板で発生する磁界により誘導起電力を発生するアンテナに接続され、前記他の基板と非接触で通信を行う通信基板の半導体集積回路であって、
外部の電源から供給される電力により駆動し、前記アンテナが発生した誘導起電力に応じて、前記他の基板から送信される信号を出力するバッファ(例えば、図7のバッファ75)と、
前記バッファの出力端子に接続され、前記信号を出力する信号ピン(例えば、図7のICピン84)と、
前記バッファの電源端子に接続され、前記外部の電源からの電力を前記バッファに供給する電源ピン(例えば、図7のICピン83)と、
前記バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピン(例えば、図7のICピン85)と
を備え、
前記電源ピンと、前記接地ピンと、前記信号ピンとが、隣り合わされている。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図6は、本発明を適用した通信システムの一実施の形態の構成例を示す斜視図である。
図6において、通信システムは、通信装置41および42から構成されている。通信装置41と42とは、同様に構成されているが、以下では、通信装置41から通信装置42にデータを送信する場合について、即ち、通信装置41を、データを送信する送信側とし、通信装置42を、データを受信する受信側として説明する。
通信装置41は、送信側基板51を備え、送信側基板51は、コネクタ52、送信用IC53、および4つのコイル状のアンテナ541乃至544から構成される。
コネクタ52には、送信側基板51と、通信装置41が備える電源や他の基板など(いずれも図示せず)とを接続するためのケーブルが接続され、コネクタ52を介して、送信用IC53に電力やデータが供給される。
送信用IC53は、コネクタ52を介して、図示しない電源から供給される電力により駆動する。また、送信用IC53は、通信装置42に送信すべきデータに応じて、アンテナ541乃至544に電流を供給する(流す)。
アンテナ541乃至544には、送信用IC53から供給された電流が流れることにより、アンテナ541乃至544を貫通するような磁界(図6に示されている白抜きの矢印)が発生する。この磁界は、アンテナ541乃至544に流れる電流が変化することにより変化する。
通信装置42は、受信側基板61を備え、受信側基板61は、コネクタ62、受信用IC63、および4つのコイル状のアンテナ641乃至644から構成される。
コネクタ62には、受信側基板61と、通信装置42が備える電源や他の基板など(いずれも図示せず)とを接続するためのケーブルが接続され、コネクタ62を介して、受信用IC63に電力が供給される。
受信用IC63は、コネクタ62を介して、図示しない電源から供給される電力により駆動する。受信用IC63は、アンテナ641乃至644に発生する誘導起電力により、送信側基板51から送信されてくるデータを受信し、そのデータを、コネクタ62を介して、図示しない他の基板に供給する。
アンテナ641乃至644には、送信側基板51のアンテナ541乃至544が発生する磁界の変化により、電磁誘導による誘導起電力が発生する。
このように、送信側基板51と受信側基板61とは、4つのアンテナ541乃至544と4つのアンテナ641乃至644とをそれぞれ備えており、これらのアンテナを利用することで、送信側基板51と受信側基板61との間で、4回線(チャンネル)の通信を並列的に行うことができる。なお、送信側基板51と受信側基板61とが、それぞれ、たとえば、1つのアンテナ541と641とを備えている場合には、1回線での通信が行われる。
次に、図7は、1つのアンテナを備えた受信側基板の一実施の形態の構成例を示す回路図である。
図7において、受信側基板71は、受信用IC72およびアンテナ73から構成される。
受信用IC72は、受信回路74およびバッファ75から構成され、受信回路74は、アンプ76およびコンパレータ77から構成される。また、受信用IC72には、5つのICピン81乃至85が、この順番で一列に設けられている。
受信側基板71では、ICピン81は、受信回路74のアンプ76の2つの入力端子のうちの一方の入力端子と、アンテナ73の一端とに接続されており、ICピン82は、受信回路74のアンプ76の2つの入力端子のうちの他方の入力端子と、アンテナ73の他端とに接続されている。また、ICピン83は、バッファ75の電源端子と、電圧VCCの電力を供給する電源(図示せず)に接続された電源線VCCとに接続されており、ICピン84は、バッファ75の出力端子と、データの供給先となる他の基板(図示せず)に接続された信号線SIGとに接続されており、ICピン85は、バッファ75の接地端子と、GNDレベルとされているGND線とに接続されている。
アンテナ73には、例えば、図1の送信側基板11のアンテナ14に流れる電流により発生した磁界が貫通し、その磁界が変化すると、電磁誘導による誘導起電力が発生する。アンテナ73に発生した誘導起電力は、ICピン81および82を介して、アンプ76の2つの入力端子に供給され、アンプ76の2つの入力端子には電位差が発生する。
アンプ76は、その2つの入力端子に発生した電位差、即ち、2つの入力端子間の電圧を、所定の増幅率で増幅して出力する。
コンパレータ77の入力端子には、アンプ76が出力する電圧が供給される。コンパレータ77は、アンプ76から供給される電圧が、所定のマイナスの閾値以下であった場合には、マイナスの電圧を出力し、一方、アンプ76から供給される電圧が、所定のプラスの閾値以上であった場合には、プラスの電圧を出力する。
ここで、図2を参照して説明したように、送信側基板11が送信したデータが、LレベルからHレベルに遷移するときに、アンテナ73にマイナスの誘導起電力が発生し、この誘導起電力に応じて、コンパレータ77は、マイナスの電圧を出力する。また、送信側基板11が送信したデータが、HレベルからLレベルに遷移するときに、アンテナ73にプラスの誘導起電力が発生し、この誘導起電力に応じて、コンパレータ77は、プラスの電圧を出力する。
バッファ75は、その入力端子に、コンパレータ77が出力したマイナスの電圧が供給されると、その出力端子から出力する信号を、LレベルからHレベルに遷移させる。一方、バッファ75は、その入力端子に、コンパレータ77が出力したプラスの電圧が供給されると、その出力端子から出力する信号を、HレベルからLレベルに遷移に遷移させる。
以上のように構成される受信側基板71において、バッファ75から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際には、電流i1が、ICピン83に接続された電源線VCCから、バッファ75を介して、ICピン84に接続された信号線SIGに流れる。この電流i1により、ICピン83に接続された電源線VCCと、ICピン84に接続された信号線SIGとの間に、図中の手前側から奥側に向かって、磁界が発生する。
また、出力バッファ25から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際には、電流i0が、ICピン84に接続された信号線SIGから、バッファ75を介して、ICピン85に接続されたGND線に流れる。この電流i0により、ICピン84に接続された信号線SIGと、ICピン85に接続されたGND線との間に、図中の手前側から奥側に向かって、磁界が発生する。
しかしながら、受信用IC72では、電源線VCCに接続されるICピン83と、GND線に接続されるICピン85とが、信号線SIGに接続されるICピン84の両側に隣接して設けられているので、電源線VCCと信号線SIGとの間、および信号線SIGとGND線との間にアンテナ73が配置されることはない。
従って、バッファ75から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に流れる電流i1、および、出力バッファ25から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際に流れる電流i0により発生する磁界が、アンテナ73を貫通することはないので、アンテナ73が、それらの磁界の変化(磁界の発生または消滅)によって、誘導起電力を発生することはなく、例えば、図5を参照して説明したようなチャタリングが発生することがないので、受信側基板71は、データを正確に受信することができる。
次に、図8は、1つのアンテナを備えた受信側基板の他の実施の形態の構成例を示す回路図である。
図8において、受信側基板71’は、図7の受信側基板71と同様に、受信用IC72、アンテナ73、受信回路74、バッファ75、アンプ76、コンパレータ77、および5つのICピン81乃至85から構成されており、その説明は、適宜省略する。但し、受信側基板71’においては、ICピン83および85の接続が、図7の受信側基板71と異なっている。
即ち、受信側基板71’では、ICピン83は、バッファ75の接地端子と、GNDレベルとされているGND線とに接続されており、ICピン85は、バッファ75の電源端子と、電圧VCCの電力を供給する電源(図示せず)に接続される電源線VCCとに接続されている。
以上のように構成される受信側基板71’において、バッファ75から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際には、電流i1が、ICピン85に接続された電源線VCCから、バッファ75を介して、ICピン84に接続された信号線SIGに流れる。また、バッファ75から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際には、電流i0が、ICピン84に接続された信号線SIGから、バッファ75を介して、ICピン83に接続されたGND線に流れる。
受信側基板71’においても、図7の受信側基板71と同様に、バッファ75から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に流れる電流i1、および、出力バッファ25から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際に流れる電流i0により発生する磁界が、アンテナ73を貫通することはないので、アンテナ73が、それらの磁界の変化によって、誘導起電力を発生することはなく、受信側基板71’は、データを正確に受信することができる。
次に、図9は、2つのアンテナを備えた受信側基板の一実施の形態の構成例を示す回路図である。
図9において、受信側基板101は、受信用IC102、および2つのアンテナ1031および1032から構成される。
受信用IC102は、2つの受信回路1041および1042、2つのバッファ1051および1052、2つのアンプ1061および1062、2つのコンパレータ1071および1072、並びに9つのICピン111乃至119から構成される。
ここで、受信回路1041或いは1042、バッファ1051或いは1052、アンプ1061或いは1062、またはコンパレータ1071或いは1072は、図7の受信側基板71の受信回路74、バッファ75、アンプ76、またはコンパレータ77と、それぞれ同様に構成されており、その説明は、適宜省略する。
受信側基板101では、ICピン111は、受信回路1041のアンプ1061の2つの入力端子のうちの一方の入力端子と、アンテナ1031の一端とに接続されており、ICピン112は、受信回路1041のアンプ1061の2つの入力端子のうちの他方の入力端子と、アンテナ1031の他端とに接続されている。また、ICピン113は、バッファ1051の接地端子と、GNDレベルとされているGND線とに接続されており、ICピン114は、バッファ1051の出力端子と、データの供給先となる他の基板(図示せず)に接続される信号線SIGとに接続されている。
また、ICピン115は、バッファ1051の電源端子、およびバッファ1052の電源端子と、電圧VCCの電力を供給する電源(図示せず)に接続される電源線VCCとに接続されている。即ち、受信側基板101では、ICピン115が、バッファ1051とバッファ1052とにより共用されている。
また、ICピン116は、バッファ1052の出力端子と、データの供給先となる他の基板(図示せず)に接続される信号線SIGとに接続されており、ICピン117は、バッファ1052の接地端子と、GNDレベルとされているGND線とに接続されている。また、ICピン118は、受信回路1042のアンプ1062の2つの入力端子のうちの一方の入力端子と、アンテナ1032の一端とに接続されており、ICピン119は、受信回路1042のアンプ1062の2つの入力端子のうちの他方の入力端子と、アンテナ1032の他端とに接続されている。
以上のように構成されている受信側基板101では、図7の受信側基板71と同様に、バッファ1051または1052から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に流れる電流i1により発生する磁界が、アンテナ1031または1032を貫通することはない。また、バッファ1051または1052から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際に流れる電流i0により発生する磁界も、アンテナ1031または1032を貫通することはない。従って、受信側基板101は、データを正確に受信することができる。
また、受信用IC102では、バッファ1051とバッファ1052とが、ICピン115を共用することにより、受信用IC102に設けられるICピンの数を減らすことができ、これにより、例えば、受信用IC102を小面積で製作することができる。
なお、バッファ1051とバッファ1052は、電源端子に接続されるICピンを共用する他、接地端子に接続されるICピンを共用してもよい。
次に、図10は、4つのアンテナを備えた受信側基板の一実施の形態の構成例を示す回路図である。
図10において、受信側基板121は、受信用IC122、および4つのアンテナ1231乃至1234から構成される。
受信用IC122は、4つの受信回路1241乃至1244、4つのバッファ1251乃至1254、4つのアンプ1261乃至1264、4つのコンパレータ1271乃至1274、並びに18つのICピン131乃至148から構成される。
ここで、受信回路1241乃至1244、バッファ1251乃至1254、アンプ1261乃至1264、またはコンパレータ1271乃至1274は、図7の受信側基板71の受信回路74、バッファ75、アンプ76、またはコンパレータ77と、それぞれ同様に構成されており、その説明は、適宜省略する。
また、受信側基板121では、図9の受信側基板101と同様に、バッファ1251と1252とが、電源線VCCに接続されるICピン135を共用しており、バッファ1253と1254とが、電源線VCCに接続されるICピン144を共用している。
このように構成されている受信側基板121では、図7の受信側基板71と同様に、データを正確に受信することができる。
次に、図11は、4つのアンテナを備えた受信側基板の他の実施の形態の構成例を示す回路図である。
図11において、受信側基板151は、受信用IC152、および4つのアンテナ1531乃至1534から構成される。
受信用IC152は、4つの受信回路1541乃至1544、4つのバッファ1551乃至1554、4つのアンプ1561乃至1564、4つのコンパレータ1571乃至1574、並びに20のICピン161乃至180から構成される。
ここで、受信回路1541乃至1544、バッファ1551乃至1554、アンプ1561乃至1564、またはコンパレータ1571乃至1574は、図7の受信側基板71の受信回路74、バッファ75、アンプ76、またはコンパレータ77と、それぞれ同様に構成されており、その説明は、適宜省略する。
また、受信側基板151では、バッファ1551乃至1554が、ICピンを共有するようには構成されていない。
即ち、バッファ1551の接地端子は、ICピン163を介して、GND線に接続されており、バッファ1551の出力端子は、ICピン164を介して、信号線SIGに接続されており、バッファ1551の電源端子は、ICピン165を介して、電源線VCCに接続されている。また、バッファ1552の接地端子は、ICピン168を介して、GND線に接続されており、バッファ1552の出力端子は、ICピン169を介して、信号線SIGに接続されており、バッファ1552の電源端子は、ICピン170を介して、電源線VCCに接続されている。
また、バッファ1553の接地端子は、ICピン173を介して、GND線に接続されており、バッファ1553の出力端子は、ICピン174を介して、信号線SIGに接続されており、バッファ1553の電源端子は、ICピン175を介して、電源線VCCに接続されている。また、バッファ1554の接地端子は、ICピン178を介して、GND線に接続されており、バッファ1554の出力端子は、ICピン179を介して、信号線SIGに接続されており、バッファ1554の電源端子は、ICピン180を介して、電源線VCCに接続されている。
ここで、図10の受信側基板121や、図11の受信側基板151に用いられるプリント基板としては、片面もしくは両面フレキシブル基板、または、リジット多層基板などが用いられる。
図12は、図10の受信側基板121に用いられるプリント基板の三面図である。
図12において、プリント基板191は、表面に導体層192が設けられ、裏面に導体層193が設けられ、導体層192と導体層193との間に、絶縁層194が設けられている。
プリント基板191の表面において、斜線で囲われた領域が、導体層192を表している。プリント基板191の表面の中央の白抜きの領域には、図10の受信用IC122が実装され、その四隅に、略四角形に形成された導体層192の領域が、アンテナ1231乃至1234に対応する。
プリント基板191の表面において、矢印GNDが指している導体層192の領域が、図10のICピン133,137,142、または146に接続されるGND線に対応する。また、矢印SIGが指している導体層192の領域が、図10のICピン134,136,143、または145に接続される信号線SIGに対応し、矢印VCCが指している導体層192の領域が、図10のICピン135、または144に接続される電源線VCCに対応する。
また、プリント基板191の表面において、矢印AVCCが指している導体層192の領域は、例えば、受信用IC122を構成する素子のうちの、バッファ1251乃至1254以外の素子の駆動のための電力を供給するための電力線である。
また、プリント基板191の裏面の導体層193には、プリント基板191の表面のアンテナ1231乃至1234が設けられている位置に対応する4箇所の位置に、アンテナ1231乃至1234を貫通する磁界の妨げとならないように、開口部が設けられている。
このように、受信側基板121に用いられるプリント基板191は構成される。
なお、プリント基板191では、導体層192に、GND線に対応する領域が設けられているが、GND線に対応する領域を設けずに、例えば、図13のプリント基板191’のように、導体層192の、アンテナ1231乃至1234に対応する領域、信号線SIGに対応する領域、および、電源線VCCに対応する領域以外の導体層192の領域を、GNDレベルとしてもよい。
プリント基板191’では、GNDレベルとされる導体層192の領域を広くし、GNDレベルでアンテナ1231乃至1234を囲うことにより、外来ノイズからのシールド効果を得ることができる。
ここで、受信用IC122のプリント基板191への実装は、例えば、受信用IC122が、パッケージに封印されているチップである場合には、リフローなどを用いた半田付けで行うことができる。
また、例えば、受信用IC122が、ベアチップまたはCPS(Chip Size Package)である場合には、図14に示すように、ボンディングワイヤまたはバンプを用いたCOF(Chip On Film)で行うことができる。
次に、図15は、3層の導体層を有する多層基板による受信側基板の一実施の形態の構成例を示す斜視図である。
図15において、受信側基板201は、多層基板202、受信用IC203、アンテナ204、および信号線205から構成される。
多層基板202は、受信用IC203が実装される面に、アンテナ204および信号線205を形成する導体層211が設けられている。導体層211と、GNDレベルとされる導体層213との間に、絶縁層212が設けられており、導体層213と、電圧VCCの電力を供給する電源(図示せず)に接続される導体層215との間に、絶縁層214が設けられている。
また、導体層213には、アンテナ204が設けられている位置に対応する位置に、アンテナ204を貫通する磁界の妨げとならないように、開口部213aが設けられている。導体層215にも、導体層213と同様に、開口部215aが設けられている。
受信用IC203に設けられているICピンのうち、ICピン221および222は、アンテナ204の両端にそれぞれ接続されている。また、ICピン223は、導体層211に設けられたスルーホールと、導体層213に設けられたスルーホールを通って、導体層215に接続されている。また、ICピン224は、信号線205に接続されており、ICピン225は、導体層211に設けられたスルーホールを通って、導体層213に接続されている。
図15に示すように、電圧VCCレベルとされる導体層215に接続されるICピン223と、信号線205に接続されるICピン224と、GNDレベルとされる導体層213に接続されるICピン225とが、隣り合うように、受信用IC203に設けられている。
このように構成されている受信側基板201では、受信用IC203が内蔵するバッファ(図示せず)から出力されるデータが、LレベルからHレベルに遷移する際に流れる電流i1は、導体層215からICピン223を介して、受信用IC203の内部を通り、ICピン224を介して、信号線205に流れる。また、受信用IC203が内蔵するバッファ(図示せず)から出力されるデータが、HレベルからLレベルに遷移する際に流れる電流i0は、信号線205からICピン224を介して、受信用IC203の内部を通り、ICピン225を介して、導体層213に流れる。
図15に示すように、電流i1および電流i0は、アンテナ204を囲うように流れることはなく、電流i1または電流i0により発生する磁界が、アンテナ204を貫通することはない。従って、それらの磁界が変化しても、誘導起電力がアンテナ204に発生することはなく、受信側基板201は、データを正確に受信することができる。
即ち、例えば、図16に示す受信側基板201’のように、電圧VCCレベルとされる導体層215に接続されるICピン223、およびGNDレベルとされる導体層213に接続されるICピン225と、信号線205に接続されるICピン224との間に、アンテナ204の両端にそれぞれ接続されるICピン221および222が設けられていると、電流i1および電流i0が、アンテナ204を囲うように流れてしまうので、電流i1および電流i0により発生する磁界が、アンテナ204を貫通する。従って、それらの磁界の変化により、誘導起電力がアンテナ204に発生し、例えば、図5を参照して説明したようなチャタリングが発生するので、受信側基板201’は、正確なデータを受信することができない。
これに対し、受信側基板201では、電流i1および電流i0が、アンテナ204を囲うように流れることはないので、上述したように、受信側基板201は、データを正確に受信することができる。
なお、受信側基板としては、多層基板202の他、例えば、片面リジット基板や片面フレキシブル基板などを用いてもより。一般に、片面リジット基板や片面フレキシブル基板は、多層基板よりもノイズ耐性が劣化するが、電流が、アンテナを囲わずに流れる構成とすることにより、通信の品質が劣化することを防止することができる。
また、一般に、通信レートを高速化すると、バッファのスルーレートを上げる必要があるため、バッファが出力するデータの遷移による磁界の変化が増加する傾向があるが、このような場合でも、通信の品質が劣化することを防止することができる。
ところで、受信側基板のバッファが、2つの信号端子を備え、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)のような差動信号を出力するとき、対をなす2つの信号にスキュー(タイミングのずれ)が生じると、コモンモード電流が発生する。そして、コモンモード電流が、アンテナを囲うように流れる場合においては、コモンモード電流により発生した磁界がアンテナを貫通し、コモンモード電流の変化に応じて、アンテナに誘導起電力が発生するので、受信側基板がデータを正確に受信することができないことがあった。
これに対し、差動信号を出力する信号線に接続される2本のICピンを一対とし、電源線に接続されるICピンと、GND線に接続されるICピンとが、信号線に接続される2本のICピンに隣り合うように受信側基板を構成することにより、コモンモード電流により発生した磁界がアンテナを貫通することがないので、受信側基板がデータを正確に受信することができる。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
ICチップとアンテナとが組み込まれた基板を用いた通信システムの一例の構成を示すブロック図である。 受信側基板21によるデータの受信を説明する図である。 レイアウトが適正でない受信側基板の一例の構成を示す回路図である。 レイアウトが適正でない受信側基板の他の一例の構成を示す回路図である。 受信側基板に発生するチャタリングについて説明する図である。 本発明を適用した通信システムの一実施の形態の構成例を示す斜視図である。 1つのアンテナを備えた受信側基板の一実施の形態の構成例を示す回路図である。 1つのアンテナを備えた受信側基板の他の実施の形態の構成例を示す回路図である。 2つのアンテナを備えた受信側基板の一実施の形態の構成例を示す回路図である。 4つのアンテナを備えた受信側基板の一実施の形態の構成例を示す回路図である。 4つのアンテナを備えた受信側基板の他の実施の形態の構成例を示す回路図である。 プリント基板の三面図である。 プリント基板の三面図である。 ボンディングワイヤまたはバンプを用いたチップの実装を説明する図である。 多層基板による受信側基板の一実施の形態の構成例を示す斜視図である。 多層基板による受信側基板の一例の構成を示す斜視図である。
符号の説明
41 通信装置, 42 通信装置, 51 送信側基板, 52 コネクタ, 53 送信用IC, 541乃至544 アンテナ, 61 受信側基板, 62 コネクタ, 63 受信用IC, 641乃至644 アンテナ, 71 受信側基板, 72 受信用IC, 73 アンテナ, 74 受信回路, 75 バッファ, 76 アンプ, 77 コンパレータ, 81乃至85 ICピン

Claims (6)

  1. 他の基板と非接触で通信を行う通信基板において、
    前記他の基板で発生する磁界により誘導起電力を発生するアンテナと、
    前記アンテナに接続された半導体集積回路と
    を備え、
    前記半導体集積回路は、
    外部の電源から供給される電力により駆動し、前記アンテナが発生した誘導起電力に応じて、前記他の基板から送信される信号を出力するバッファと、
    前記バッファの出力端子に接続され、前記信号を出力する信号ピンと、
    前記バッファの電源端子に接続され、前記外部の電源からの電力を前記バッファに供給する電源ピンと、
    前記バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピンと
    を有し、
    前記電源ピンと、前記接地ピンと、前記信号ピンとが、隣り合わされている
    通信基板。
  2. 前記半導体集積回路には、複数の前記アンテナが接続され、
    前記半導体集積回路は、前記アンテナのそれぞれに対応した複数の前記バッファを有しており、
    複数の前記バッファは、前記電源ピンまたは前記接地ピンを共用する
    請求項1に記載の通信基板。
  3. 前記半導体集積回路は、複数の導体層を有する多層基板に実装され、
    前記多層基板は、
    前記信号ピンが接続される信号線を有する第1の導体層と、
    前記接地ピンが接続される第2の導体層と、
    前記電源ピンが接続される第3の導体層と
    を有する
    請求項1に記載の通信基板。
  4. 前記半導体集積回路には、4つの前記アンテナが接続され、
    前記半導体集積回路は、前記アンテナのそれぞれに対応した4つの前記バッファを有しており、
    前記他の基板と、4回線の通信を並列的に行う
    請求項1に記載の通信基板。
  5. 前記バッファは差動信号を出力し、前記信号ピンは2本一対で構成される
    請求項1に記載の通信基板。
  6. 他の基板で発生する磁界により誘導起電力を発生するアンテナに接続され、前記他の基板と非接触で通信を行う通信基板の半導体集積回路において、
    外部の電源から供給される電力により駆動し、前記アンテナが発生した誘導起電力に応じて、前記他の基板から送信される信号を出力するバッファと、
    前記バッファの出力端子に接続され、前記信号を出力する信号ピンと、
    前記バッファの電源端子に接続され、前記外部の電源からの電力を前記バッファに供給する電源ピンと、
    前記バッファの接地端子に接続され、接地レベルとされる接地ピンと
    を備え、
    前記電源ピンと、前記接地ピンと、前記信号ピンとが、隣り合わされている
    半導体集積回路。
JP2007115727A 2007-04-25 2007-04-25 通信基板および半導体集積回路 Withdrawn JP2008277332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007115727A JP2008277332A (ja) 2007-04-25 2007-04-25 通信基板および半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007115727A JP2008277332A (ja) 2007-04-25 2007-04-25 通信基板および半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008277332A true JP2008277332A (ja) 2008-11-13

Family

ID=40054986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007115727A Withdrawn JP2008277332A (ja) 2007-04-25 2007-04-25 通信基板および半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008277332A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010093091A1 (ko) * 2009-02-12 2010-08-19 주식회사 알피씨 내장안테나를 구비한 무선조종기
WO2010140297A1 (ja) * 2009-06-04 2010-12-09 日本電気株式会社 半導体装置及び信号伝達方法
CN109211393A (zh) * 2018-10-30 2019-01-15 无锡法尔胜光电科技有限公司 一种光纤水听器用多路集成光电探测器组件及其加工工艺

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010093091A1 (ko) * 2009-02-12 2010-08-19 주식회사 알피씨 내장안테나를 구비한 무선조종기
WO2010140297A1 (ja) * 2009-06-04 2010-12-09 日本電気株式会社 半導体装置及び信号伝達方法
US20120062040A1 (en) * 2009-06-04 2012-03-15 Shunichi Kaeriyama Semiconductor device and signal transmission method
JP5435029B2 (ja) * 2009-06-04 2014-03-05 日本電気株式会社 半導体装置及び信号伝達方法
CN109211393A (zh) * 2018-10-30 2019-01-15 无锡法尔胜光电科技有限公司 一种光纤水听器用多路集成光电探测器组件及其加工工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8669656B2 (en) Interconnect having ultra high speed signal transmission/reception
US9647715B2 (en) Contactless signal splicing using an extremely high frequency (EHF) communication link
US8121544B2 (en) Communication system using transmit/receive slot antennas for near field electromagnetic coupling of data therebetween
KR101066128B1 (ko) 전자회로
CN104471865B (zh) 定向耦合式通信装置
US11239700B2 (en) Wireless power transfer system, power reception apparatus, and control method therefor
US10091873B1 (en) Printed circuit board and integrated circuit package
US10665579B2 (en) Chip package assembly with power management integrated circuit and integrated circuit die
CN103094653B (zh) 电子电路、电子电路的制造方法和安装部件
US20110254123A1 (en) Ultra high speed signal transmission/reception
US7546106B2 (en) Electronic circuit
WO2011001992A1 (ja) 半導体装置、該装置に用いられる実装基板及び該実装基板の製造方法
US20060176624A1 (en) Electronic circuit
US20080258744A1 (en) Electronic Circuit Testing Apparatus
US20080078571A1 (en) Device mounting board and semiconductor module
CN103247591A (zh) 半导体器件和包括半导体器件的通信系统
US8525294B2 (en) Semiconductor device
JP2008277332A (ja) 通信基板および半導体集積回路
US20110298118A1 (en) Semiconductor device
US10122420B2 (en) Wireless in-chip and chip to chip communication
US20080238583A1 (en) Discrete component electromagnetic coupler
JP5050598B2 (ja) 非接触型信号伝送装置及び非接触型信号伝送方法
JP2010010482A (ja) 差動伝送回路
US20090085200A1 (en) Low loss radio frequency signal communication within a package, a board and/or a wave guide
CN104115418A (zh) 电介质媒介下的无线通信

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100706