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JP2008269344A - 論理ディスク管理方法及び装置 - Google Patents

論理ディスク管理方法及び装置 Download PDF

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JP2008269344A
JP2008269344A JP2007112193A JP2007112193A JP2008269344A JP 2008269344 A JP2008269344 A JP 2008269344A JP 2007112193 A JP2007112193 A JP 2007112193A JP 2007112193 A JP2007112193 A JP 2007112193A JP 2008269344 A JP2008269344 A JP 2008269344A
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JP2007112193A
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Kyoichi Sasamoto
享一 笹本
Kazufusa Tomonaga
和総 友永
Hirokazu Goto
寛和 後藤
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Toshiba Corp
Toshiba Digital Solutions Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Solutions Corp
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Abstract

【課題】時間帯毎のアクセス頻度情報に基づいて論理ディスクに割り付けるスライスを再配置することにより、常に最良のアクセス性能を維持できるようにする。
【解決手段】アクセス頻度情報採取部215は、論理ディスクを構成するスライスへのアクセスが発生する都度、当該論理ディスクを構成するスライスを単位にアクセス頻度情報テーブル230に保持されている予め定められた時間帯毎のアクセス頻度情報のうち、当該アクセスが発生したスライス及び時間帯に対応するアクセス頻度情報を更新する。スライス移動部213は、アクセス頻度情報テーブル230に保持されている、論理ディスクを構成する複数のスライスの時間帯毎のアクセス頻度情報に基づいて当該複数のスライスを再配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、論理ディスクの領域の物理的な配置を仮想的に管理する論理ディスク管理方法及び装置に関する。
一般にディスクアレイ装置は、複数のディスク記憶装置、例えば磁気ディスクドライブ(以下、HDDと称する)と、これらのHDDと接続されたアレイコントローラとを備えている。アレイコントローラは、一般に知られるRAID(Redundant Arrays of Independent Disks,Redundant Arrays of Inexpensive Disks)の手法により複数のHDDを管理する。つまりアレイコントローラは、ホスト(ホスト計算機)からのデータ読み出し/書き込み要求に対し、接続された複数のHDDを並列に動かしてデータの読み出し/書き込みを分散して実行することでアクセスの高速化を図ると共に、冗長構成によって信頼性の向上を図っている。
従来のディスクアレイ装置では、ホストから認識される論理ディスクの領域の物理的な配置は固定的であり、論理ディスク内のブロックアドレスとそれに対応するアレイやHDDのブロックアドレスは基本的に変化することがない。
一方で、装置の運用を開始してみたら、論理ディスクへのアクセス負荷が当初計画と異なっていた、或いは時間と共にアクセス負荷が変化してきた、といったことが生じている。このような場合、従来のディスクアレイ装置では、その論理ディスク内のアレイやHDDにてボトルネックやホットスポット(HDDのある領域へのアクセス負荷の集中)が発生しても、論理ディスクとアレイやHDDとの対応が固定的であるため、これを解消することは容易ではない。例えば、データをテープなどにバックアップし、論理ディスクを改めて作り直し、テープからリストアするなどの作業が必要となる。
また、最近では複数のホストにてディスクアレイ装置を共有する場合も多い。このような場合、ディスクアレイ装置と接続されるホストの数の増加などによりアクセス負荷が変化し、ボトルネックやホットスポットが発生することも考えられる。
しかし、従来のディスクアレイ装置では、論理ディスクの領域の物理的な配置が固定的であるため、一度運用を開始してしまうとこれらアクセス負荷の変化へ対応することは容易ではない。
そこで、例えば特許文献1には、論理ディスクの領域の物理的な配置を仮想的に管理する技術が提案されている。この特許文献1に記載の技術においては、少なくとも1台のディスクドライブの記憶領域が連続した1つの領域として構成(定義)されるアレイの全領域がスライスと呼ばれる一定サイズの容量単位に分割して管理される。そして、任意アレイ内の任意の複数のスライスを組み合わせて連結することにより、それらが連続した記憶領域として管理される論理ディスクが構成される。これにより、論理ディスクを構成するスライス、つまり論理ディスクにエントリされる(割り付けられる)スライスを入れ替えるだけで、簡単に論理ディスクを再構成できるため、運用開始後も、論理ディスクを停止することなく(つまりオンラインで)、アクセス負荷の変化に容易に対応でき、論理ディスクに対するホスト計算機からのアクセス性能を向上できる。
また、上記特許文献1に記載の技術では、スライスの単位で採取される、当該スライスを対象とするアクセス処理に関する統計情報(例えばアクセス頻度情報)に基づいて、複数のアレイの各々においてアクセス負荷の高い領域が検出され、当該アクセス負荷の高い領域に属するスライスを論理ディスクにエントリされていない未使用のスライスと入れ替えることで、特定のアレイにアクセスの負荷が集中しないように調整される。これにより論理ディスクに対するホスト計算機からのアクセス性能を一層向上できる。
また、上記特許文献1に記載の技術では、同一アレイ内でアクセス負荷が高い領域同士が近接するようにスライスの再配置が行われる。これによりアクセス負荷が高い領域へのアクセス時におけるシーク時間が短縮され、アクセス性能が向上する。
特開2006−24024号公報
上記したように、特許文献1に記載の技術によれば、論理ディスクの領域の物理的な配置を仮想的に管理し、装置の運用中に論理ディスクの領域の物理的な配置を部分的に柔軟に変更可能とすることにより、論理ディスクに対するホスト計算機からのアクセス性能の向上を図ることができる。特に、論理ディスクの領域内の各スライスのアクセス頻度に応じて、各スライスでのデータの物理的な配置を最適な状態に見直すことにより、アクセス性能の一層の向上を図ることができる。また、同一アレイ内でアクセス負荷が高い領域同士が近接するようにスライスを配置することにより、シーク時間を短縮してアクセス性能の一層の向上を図ることもできる。
しかしながら、例えば1日における各スライスへのアクセス状況を調べると、時間帯によってはアクセス負荷にばらつきがあり、論理ディスクへのアクセス特性も時間帯によって変化する。このため、アクセス頻度に基づくスライスの再配置により、例えば1日全体ではアレイ内の領域が均等にアクセスされているものの、時間帯によっては当該アレイ内の特定領域にアクセスの負荷が集中することがある。
また、同一アレイ内でアクセス負荷が高い領域同士が近接するようにスライスを再配置しても、これらの領域のアクセス負荷が高くなる時間帯が異なる場合には、シーク時間を短縮できるとは限らない。
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、論理ディスクを構成するスライスを単位に予め定められた時間帯毎に採取されたアクセス頻度情報に基づいてスライスを再配置することにより、常に最良のアクセス性能を維持することができる論理ディスク管理方法及び装置を提供することにある。
本発明の1つの観点によれば、一定の容量の複数のスライスに分割して管理されるアレイ内の任意の複数のスライスを組み合わせることによって論理ディスクを構成して、当該構成された論理ディスクを管理するための、アレイコントローラにおいて実行される論理ディスク管理方法が提供される。この方法は、前記論理ディスクを構成するスライスへのアクセスが発生する都度、前記アレイコントローラが有する記憶手段に前記論理ディスクを構成するスライスを単位に保持されている予め定められた時間帯毎のアクセス頻度を表すアクセス頻度情報のうち、当該アクセスが発生したスライス及び時間帯に対応するアクセス頻度情報を更新するステップと、前記記憶手段に保持されている、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの前記時間帯毎のアクセス頻度情報に基づいて、当該複数のスライスの配置先を見直すことによって、当該複数のスライスを再配置するステップとを具備する。
本発明によれば、論理ディスクを構成するスライスを単位に予め定められた時間帯毎に採取されたアクセス頻度情報を採取して、その時間帯毎のアクセス頻度情報に基づいてスライスを再配置することにより、常に最良のアクセス性能を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るディスクアレイ装置を備えた計算機システムの構成を示すブロック図である。この計算機システムは、ディスクアレイ装置(ディスクアレイサブシステム)10と、当該ディスクアレイ装置10を外部記憶装置として利用するホスト(ホスト計算機)20とから構成される。
ディスクアレイ装置10は、アレイコントローラ11と、ディスク(ディスクメディア)を記録媒体として使用する複数のディスク記憶装置(ディスクドライブ)、例えば複数の磁気ディスクドライブ(HDD)12とを含む。アレイコントローラ11は、複数のHDD12を制御すると共に、ホスト20との間のデータ送受信を行う。複数のHDD12は、記録媒体として磁気ディスク(磁気ディスクメディア)を使用する。HDD12において、磁気ディスクへ/からのデータの書き込み/読み出しはヘッドを用いて行われる。このヘッドによるデータの書き込み/読み出しに際しては、当該ヘッドを、データが書き込み/読み出しされるべき位置(目標位置)に移動するシーク動作が行われる。複数のHDD12は、少なくとも1つのアレイ(物理アレイ)を構成するのに用いられる。
アレイコントローラ11は、インタフェース制御回路111及び112と、キャッシュメモリ113と、チップセット114と、マイクロプロセッサ115と、メモリ(ローカルメモリ)116と、ROM117とを含む。
インタフェース制御回路111は、アレイコントローラ11をホスト20と接続するための、SCSI(Small Computer System Interface)或いはファイバチャネル(Fibre Channel)のようなホスト接続用インタフェース31を制御する。
インタフェース制御回路112は、アレイコントローラ11を複数のHDD12と接続するための、SCSI或いはファイバチャネルのような記憶装置接続用インタフェース32を制御する。
キャッシュメモリ113は、ホスト20によって要求されたの読み書きデータを一時的に保持するためのバッファメモリである。本実施形態において、キャッシュメモリ113はバッテリバックアップされている。
チップセット114は、マイクロプロセッサ115及び周辺回路(メモリ116、RAM117のような周辺回路)を接続するためのブリッジ回路である。チップセット114には、内部バス33を介して、インタフェース制御回路111及び112及びキャッシュメモリ113も接続される。内部バス33は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect Bus)或いはPCI−Xである。
マイクロプロセッサ115は、ROM117からメモリ116にコピー(ロード)されたプログラム118を実行することにより、アレイコントローラ11内の他の要素の制御及び各種の処理を行う。
メモリ116は、アレイコントローラ11のローカルメモリとして用いられる。メモリ116は、ROM117に格納されているプログラム118がマイクロプロセッサ115による実行のためにコピーされる領域、及びマイクロプロセッサ115の各種処理でのワーク領域を提供する。
ROM117は、プログラム118を予め格納する不揮発性メモリである。ROM117に代えて、フラッシュROMのような書き換え可能な不揮発性メモリを用いても構わない。
図2は、アレイコントローラ11内に実現される論理ディスク管理装置200の主として機能構成を示すブロック図である。論理ディスク管理装置200は、論理ディスク管理ユニット210、マップテーブル220及びアクセス頻度情報テーブル230から構成される。
論理ディスク管理ユニット210は、図1に示されるアレイコントローラ11内のマイクロプロセッサ115がROM117からメモリ116にコピーされたプログラム118を読み取って実行することにより実現される。論理ディスク管理ユニット210は、アレイ/スライス定義部211と、論理ディスク定義部212と、スライス移動部213と、データリード/ライト部214と、アクセス頻度情報採取部215と、分類部216とを含む。
アレイ/スライス定義部211は、アレイとスライスとを定義する。このアレイ/スライス定義部211によるアレイとスライスの定義について、図3を参照して説明する。アレイ/スライス定義部211は、複数のHDD12の少なくとも1つを1つのグループとして、RAIDの手法により当該グループ内のHDD12の記憶領域を連続した1つの領域として管理される、図3に示すようなアレイ310i(#i)を定義する。図3の例では、5台のHDD12を1つのグループとして、アレイ310iが定義されている。
アレイ/スライス定義部211は、図3に示すアレイ310iの記憶領域を、ディスクアレイ装置10内で共通の容量(例えば1GB)で分割し、その分割した各々の領域をスライスと定義する。したがって、ディスクアレイ装置10内の何れのアレイの何れのスライスも同一容量となる。図3に示されるアレイ310i内の各スライスには、当該スライスのID(識別情報)としての番号(スライス番号)が、当該アレイ310i(#i)におけるアドレスの昇順に割り当てられている。つまり、アレイ310i内の各スライスに割り当てられるスライス番号は、当該スライスのアレイ内の位置(物理位置)をも表す。
論理ディスク定義部212は、ホスト20から単一のディスク(ディスクボリューム)として認識される論理ディスクを定義する。この論理ディスク定義部212による論理ディスクの定義について、図4を参照して説明する。論理ディスク定義部212は、任意アレイの任意スライスを複数組み合わせ、それらが連続した記憶領域として管理される論理ディスクを定義する。図4の例では、アレイ310p(i=p)内のスライス#p0と、アレイ310r(i=r)内のスライス#r0と、アレイ310p内のスライス#p1と、アレイ310r内のスライス#r2とを含むスライス群を組み合わせて(連結して)論理ディスク320-0(#0)が定義される。同様に、アレイ310p内のスライス#p2と、アレイ310q内のスライス#q0と、アレイ310q内のスライス#q1と、アレイ310r内のスライス#r1とを含むスライス群を組み合わせて論理ディスク320-1(#1)が定義される。このように、論理ディスクの記憶領域は、スライスの単位で物理的に不連続な割り付けとなる。論理ディスクの容量は、1スライスの容量×スライス数となる。論理ディスクは、最終的にホスト20から単一のディスクボリュームとして認識される単位となる。ホスト20からは、この論理ディスクがあたかも1台のHDDのように認識される。論理ディスクに割り付けられた各スライスには、当該論理ディスクにおけるアドレスの昇順にスライス番号が割り当てられる。つまり、論理ディスクに割り付けられた各スライスは、当該論理ディスクにおける位置を表すスライス番号と、対応するアレイにおける位置(物理位置)を表すスライス番号との2つのスライス番号で管理される。
マップテーブル220は、前記特許文献1に記載されているように、論理ディスクとアレイとを関連付けるための情報(マップ情報)を格納したテーブルである。このマップテーブル220のデータ構造例を図5に示す。図5の例では、論理ディスク内のアドレスが小さい方に割り付けられたスライスから順に、スライスの情報がマップの行方向に格納される。ここでは、論理ディスク内の各々のスライスについて、フィールド51乃至58が用意されている。フィールド51は、対応するスライスが割り付けられる論理ディスクのID(識別情報)としての論理ディスク番号を格納するのに用いられる。フィールド52は、対応するスライスの論理ディスクにおけるスライス番号を格納するのに用いられる。フィールド53は、対応するスライスが所属するアレイのIDとしてのアレイ番号を格納するのに用いられ、フィールド54は、当該アレイ内における当該スライスのスライス番号を格納するのに用いられる。フィールド55は、対応するスライスのデータが別のスライスにコピー中であるかを示すコピーフラグを格納するのに用いられる。フィールド56は、対応するスライスのコピー先のアレイを示すアレイ番号を格納するのに用いられる。フィールド57は、対応するスライスの、コピー先のアレイ内における、コピー先のスライスのスライス番号を格納するのに用いられる。フィールド58は、対応するスライスにおける既にコピーが完了しているサイズを格納するのに用いられる。なお、マップテーブル220には、アレイ内の各スライスの位置と、そのスライスの対応するHDD内における位置とを関係付ける情報は格納されていない。アレイ内の各スライスの対応するHDD内における位置は、そのスライスのスライス番号(アレイ内の位置を示すスライス番号)とスライスのサイズとから計算にて求められる。
マップテーブル220は、図1に示されるアレイコントローラ11のメモリ116に格納される。マップテーブル220は、論理ディスクと当該論理ディスクを構成するスライスの物理的な割り付けとを関連付ける重要なテーブルである。このため、マップテーブル220の情報(マップ情報)が、アレイコントローラ11、或いはHDD12の故障・交換、停電等の発生に対して十分な冗長性を有し、容易に消失することのないように、各HDD12に確保された管理情報領域に多重に保存される。管理情報領域は、ディスクアレイ管理のための情報(管理情報)を保存するのに用いられる。管理情報領域は、スライスとしての使用から除外され、ユーザボリューム用の領域としては使用できない
スライス移動部213は、論理ディスク内の任意のスライスのデータを移動する。この移動は次のように行われる。スライス移動部213は、任意の論理ディスク内の任意のスライス(第1のスライス)のデータを、当該論理ディスクにエントリされていない(割り付けられていない)別のスライス(第2のスライス)にコピーする。次にスライス移動部213は、双方のスライスを入れ替え、前者のスライスを論理ディスクにエントリされていない状態(未使用の状態)にし、後者のスライスを当該論理ディスクにエントリされた(割り付けられた)状態に切り替える。
データリード/ライト部214は、ホスト20からディスクアレイ装置10のアレイコントローラ11に対してデータ書き込み要求が送られた場合に、対応するデータライト処理を行う。ここではデータリード/ライト部214は、前記特許文献1に記載されているように、ライト対象となるスライスがコピー中であり、且つ当該スライス内のライトすべき領域がコピー完了しているならば、当該スライス、つまりコピー(移動)対象となっているコピー(移動)元のスライスの対応する領域だけでなく、コピー(移動)先のスライスの対応する領域にもデータをライトする。一方、ライト対象となるスライスがコピー中でないか、コピー中であっても当該スライス内のライトすべき領域がコピー未完了であるならば、データリード/ライト部214は、当該ライトすべき領域のみにデータをライトする。またデータリード/ライト部214は、ホスト20からデータ読み出し要求が送られた場合、リード対象となるスライスの対応する領域からデータをリードする。
アクセス頻度情報採取部215は、論理ディスクを構成するスライスを単位に、予め定められた時間帯毎に、当該スライスに対するI/O処理(アクセス処理)に関する統計的な情報としての、例えばアクセス頻度を示す情報(アクセス頻度情報)を採取する。
図6は、予め定められた時間帯の一例を示す。図6の例では、1日24時間が3つの時間帯a,b及びcに分割されている。本実施形態において時間帯a,b及びcは、それぞれ、0時から8時、8時から17時及び17時から24時である。ここでは、分割数が3であるが、3以外でも構わない。また、分割の対象が1日である必要はなく、例えば1週間(168時間)がn分割(nは2以上の整数)された、n個の時間帯であっても構わない。また、1日を分割する場合でも、例えば曜日や日にちなどにより分割数や時間帯を変化させても良い。つまり、システムの運用形態などに応じて、時間帯の分割を決定することが好ましい。
アクセス頻度情報採取部215によってスライス単位に時間帯毎に採取されたアクセス頻度情報は、アクセス頻度情報テーブル230に保持される。ここでは、アクセス頻度情報は、ライトアクセス(W)及びリードアクセス(R)のアクセス種別(I/O種別)毎に採取されるアクセス回数(ライト回数及びリード回数)である。
アクセス頻度情報テーブル230は、論理ディスク内のスライス単位に時間帯毎にアクセス頻度情報として採取されたアクセス回数(ライト回数及びリード回数)を格納したテーブルである。このアクセス頻度情報テーブル230のデータ構造例を図7に示す。ここでは、論理ディスク内の各々のスライスについて、フィールド71,72及び73a乃至73cが用意されている。フィールド71は、対応するスライスが割り付けられる論理ディスクの論理ディスク番号を格納するのに用いられる。フィールド72は、対応するスライスの論理ディスクにおけるスライス番号を格納するのに用いられる。このスライスが属するアレイのアレイ番号及び当該アレイにおける当該スライスのスライス番号は、当該スライスが属する論理ディスクの論理ディスク番号及び当該論理ディスクにおける当該スライスのスライス番号に対応付けて、マップテーブル220に格納されている。フィールド73aは、対応するスライスの時間帯aにおけるライト回数WNa及びリード回数RNaを格納するのに用いられる。同様に、フィールド73bは、対応するスライスの時間帯bにおけるライト回数WNb及びRNbを格納するのに用いられ、フィールド73cは、対応するスライスの時間帯cにおけるライト回数WNc及びリード回数RNcを格納するのに用いられる。
分類部216は、マップテーブル220に基づき、アレイ内のスライス毎に、時間帯a,b及びcのアクセス頻度を比較して、アクセス頻度が最も高い時間帯を検出することによって、そのスライスを分類する。
次に、アクセス頻度情報採取部215によるアクセス頻度情報採取処理の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。
今、ホスト20からディスクアレイ装置10のアレイコントローラ11に対してアクセス要求(データ読み込み要求またはデータ書き込み要求)が与えられた結果、論理ディスク管理装置200のデータリード/ライト部214によって対応するデータリード/ライト処理が行われるものとする。
この場合、論理ディスク管理装置200のアクセス頻度情報採取部215は、データリード/ライト部214によって起動される。するとアクセス頻度情報採取部215は、データリード/ライト部214から、アクセス先となるスライスが属する論理ディスクの論理ディスク番号、当該スライスのスライス番号、及びアクセス種別とを取得する(ステップS1)。次にアクセス頻度情報採取部215は、アクセス種別がリードまたはライトの何れであるかを判定する(ステップS2)。
もし、アクセス種別がライトの場合(ステップS2)、アクセス頻度情報採取部215は現時点が時間帯a,b及びcのいずれに属するかを判定する(ステップS3)。もし、時間帯aであるならば、アクセス頻度情報採取部215は、ステップS1で取得された論理ディスク番号及びスライス番号に基づき、アクセス先のスライスに対応するアクセス頻度情報テーブル230内のエントリを特定する(ステップS4a)。このステップS4aにおいて、アクセス頻度情報採取部215は、特定されたアクセス頻度情報テーブル230内のエントリのフィールド73aに設定されている、対応するスライスの時間帯aにおけるライト回数WNaを1インクリメントする。また時間帯bであるならば、アクセス頻度情報採取部215は、アクセス先のスライスに対応するアクセス頻度情報テーブル230内のエントリのフィールド73bに設定されている、対応するスライスの時間帯bにおけるライト回数WNbを1インクリメントする(ステップS4b)。同様に時間帯cであるならば、アクセス頻度情報採取部215は、アクセス先のスライスに対応するアクセス頻度情報テーブル230内のエントリのフィールド73cに設定されている、対応するスライスの時間帯cにおけるライト回数WNcを1インクリメントする(ステップS4c)
一方、アクセス種別がリードの場合(ステップS2)にも、アクセス頻度情報採取部215はライトの場合と同様に、現時点が時間帯a,b及びcのいずれに属するかを判定する(ステップS5)。そしてアクセス頻度情報採取部215は、現時点が時間帯a,b及びcのいずれであるかによって、ステップS1で取得された論理ディスク番号及びスライス番号で特定されるアクセス頻度情報テーブル230内のエントリのフィールド73a,73b及び73cに設定されている、それぞれリード回数RNa,RNb及びRNcのうち、対応する時間帯のリード回数を1インクリメントする(ステップS6a,6bまたは6c)。
このように、時間帯j(j=a,b,c)でのアクセスの場合、アクセス先のスライスに対応するアクセス頻度情報テーブル230内のエントリのフィールド73jに設定されているライト回数WNjまたはリード回数RNjが1インクリメントされる。本実施形態では、ライト回数WNj及びリード回数RNjの和(WNj+RNj)を時間帯jの時間で除した値が、対応するスライスに対する時間帯jのアクセス頻度として用いられる。
本実施形態では、採取されたアクセス頻度情報、即ちアクセス頻度情報テーブル230に格納されているアクセス頻度情報(から算出されるスライス単位の時間帯毎のアクセス頻度)に基づき、ホスト20からのアクセス性能を向上させるために、論理ディスクとスライスの配置関係の見直し(スライス再配置)が定期的に実施される。ここでは、スライス再配置に関し、アレイを構成するHDD12においてヘッドを目標位置に移動させるシーク動作に要する時間(ヘッドシーク時間)に着目する。
HDDの一般的な特性として、シーク動作でヘッドを目標位置に移動する距離(ヘッドシーク距離)が長くなるほど、多くのシーク時間を要し、アクセス時間(アクセスのオーバヘッド時間)が増加する。このため、HDD内のアクセス対象となるブロック群がより近接したアドレスに存在しているほど、そのHDDのアクセス性能が向上することが知られている。
そこで本実施形態では、前記特許文献1にも記載されているような、アクセス頻度の高いスライスを同一アレイ内で近接するように配置(即ちそのアレイを構成するHDD内の近接したブロックへ配置)する方法を適用することにより、ヘッドシーク時間を短縮してアクセス性能を向上することが図られている。
ここで、例えば、日中の業務にて特にアクセス頻度が高くなる領域と、バッチ処理などにより夜間にアクセス頻度の高くなる領域との2種類の領域が存在する場合を想定する。このような場合、上記の2種類の領域を同一アレイ(HDD)内で近接するように配置したとしても、アクセス負荷の高くなる時間帯が異なるため、アクセス性能の向上が見込めるとは限らない。
そこで本実施形態では、各スライスの時間帯毎のアクセス頻度(アクセス回数)に基づき、その時間帯に最適なスライスの再配置を行う方法(第1のスライス再配置方法)が適用される。図9は、第1のスライス再配置方法に基づく再配置(入れ替え)前後におけるアレイ内のスライスの配置状態を示す。
まず、図9(a)に示すアレイ311p(#p)が提供するスライスの群によって、ある論理ディスクが構成されるものとする。アレイ311p内には、スライス#aの群、スライス#bの群及びスライス#cの群が分散して配置されている。ここでは、説明を簡略化するために、アレイ311pは1つのHDD12によって構成されるものとする。
図9(a)において、スライス#aの群は、時間帯毎のアクセス頻度のうち、時間帯aのアクセス頻度が最も高いスライスの群である。同様に、スライス#bの群は、時間帯毎のアクセス頻度のうち、時間帯bのアクセス頻度が最も高いスライスの群であり、スライス#cの群は、時間帯毎のアクセス頻度のうち、時間帯cのアクセス頻度が最も高いスライスの群である。つまりアレイ311p内のスライスの群は、時間帯毎のアクセス頻度に応じて、スライス#a,#b及び#cのいずれかに分類することができる。
しかし、前記特許文献1に記載のスライス再配置方法(HDDのシーク量の削減方法)では、アレイ311p内のスライスの群は、スライス#a,#b及び#cに分類されずに、つまり時間帯毎のアクセス頻度は考慮されず、全体としてアクセス頻度が高いスライスとそうでないスライスとに分類される。そして、アクセス頻度が高いスライスの群がアレイ内に近接して配置される。ところが、アレイ内に近接して配置されるスライスの群の各々のアクセス頻度(つまりアクセス負荷)が時間帯毎に異なる場合、これらのスライスの群をアレイ内に近接して配置しても、アクセス性能の向上が見込めるとは限らない。
そこで本実施形態では、このような不具合を解消するために、第1のスライス再配置方法が適用される。以下、この第1のスライス再配置方法に基づくスライス再配置処理の手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。
まず、論理ディスク管理装置200内の分類部216は、スライス再配置の対象となる論理ディスクを構成するのに用いられる、例えば図9(a)に示すアレイ311p(#p)内の未処理の1スライスを選択する(ステップS11)。選択されたスライスの、スライス再配置の対象となる論理ディスクにおけるスライス番号は、当該論理ディスクの論理ディスク番号、アレイ311pのアレイ番号、当該スライスの当該アレイ311pにおけるスライス番号に対応するマップテーブル220内のエントリを参照することにより特定することができる。
次に分類部216は、アクセス頻度情報テーブル230を参照して、選択されたスライスの時間帯a,b及びcのアクセス頻度を比較する(ステップS12)。
分類部216は、ステップS12の比較の結果に基づいて時間帯a,b及びcの中でアクセス頻度が最も高い(第1位の)時間帯を検出することで(ステップS13)、該当するスライスをスライス#a,#b及び#cのいずれかのタイプに分類する(ステップS14)。分類部216は、該当するスライスの論理ディスク番号及びスライス番号に対応付けて、分類されたタイプの情報を、図1に示されるメモリ116の所定領域(分類結果格納領域)に格納する(ステップS15)。なお、アクセス頻度情報テーブル230の各エントリに、当該エントリで示されるスライスの分類されたタイプを保持するためのタイプフィールドを持たせても良い。
分類部216は、上述の分類のための処理(ステップS11乃至S15)を、論理ディスクを構成するのに用いられるアレイ311p内の各スライスについて繰り返す(ステップS16)。つまり分類部216は、アレイ311p内の各スライスを、時間帯aにおけるアクセス頻度が最も高いスライス#aと、時間帯bにおけるアクセス頻度が最も高いスライス#bと、時間帯cにおけるアクセス頻度が最も高いスライス#cとに分類する。以下の説明では、スライス#a,#b及び#cに分類されたスライスを、それぞれスライス#a,#b及び#cと称する。
論理ディスク管理装置200内のスライス移動部213は、メモリ116の分類結果格納領域に格納された分類結果に基づき、スライス#a,#b及び#cの群を、それぞれ同一タイプ同士(つまりスライス#a同士、スライス#b同士、及びスライス#c同士)が近接するように、アレイ311p内に再配置する(ステップS17)。この再配置は、前記特許文献1に記載されているように、再配置の対象となるスライスと再配置先のスライスとを入れ替えることによって行われる。つまりスライス移動部213は、スライス入れ替えによるスライス再配置を行う再配置手段として動作する。
図9(b)は、スライス移動部213によるスライス再配置後のアレイ311p内の状態を示す。図9(b)から明らかなように、アレイ311p内に分散配置されていたスライス#a同士が領域900a内に近接して配置される。同様に、アレイ311p内に分散配置されていたスライス#b同士が領域900b内に近接して配置され、アレイ311p内に分散配置されていたスライス#c同士が領域900c内に近接して配置される。
このように本実施形態においては、予め定められた時間帯毎に、その時間帯でのアクセス頻度が最も高いスライス同士がアレイ内で近接した領域に配置される。つまり、時間的にほぼ同時にアクセスの発生する可能性の高いスライス群が近接して配置される。これにより、各々の時間帯でアクセス対象となる領域が局所化されアクセス性能の向上が見込まれる。
次に、論理ディスクに割り付けるスライス群を提供するアレイが複数存在する場合に本実施形態で適用される第2のスライス再配置方法について説明する。この第2のスライス再配置方法の特徴は、同一時間帯におけるアクセス頻度が高いスライス群を、複数のアレイに分散して再配置することにある。
図11は、論理ディスク321を構成するスライス#a,#b及び#cの群が3つのアレイ312p(#p),312q(#q)及び312r(#r)に配置されている状態を示す。更に具体的に述べるならば、図11(a)はスライス#a,#b及び#cの群がアレイ312p,312q及び312rに分散して再配置されている状態を、図11(b)は他の典型的なスライス再配置状態を、それぞれ示す。スライス#a,#b及び#cの群のアクセス頻度は、それぞれ前記したように、時間帯a,b,及びcにおいて最も高い。ここでアレイ312p,312q及び312rは、論理ディスク321に割り付けられるスライス群を提供するものとする。
図11(b)の典型的な例では、スライス#aの群が全てアレイ312p内に近接して配置され、スライス#bの群が全てアレイ312q内に近接して配置され、そしてスライス#cの群が全てアレイ312r内に近接して配置されている。この配置では、例えば時間帯aでは、アレイ312p内のスライス#aの群に対するアクセスがほぼ同時に発生する可能性があるが、シーク時間は確かに短縮される。
しかし図11(b)の例では、スライス#aの群が全てアレイ312p内に配置されているため、当該アレイ312pの時間帯aにおける負荷が高くなる。ところが、他のアレイ312q及び312rの時間帯aにおける負荷は低い。即ち、図11(b)に示されるように、同一時間帯にアクセス頻度の高くなるスライスを同一のアレイ内に配置してしまうと、各々の時間帯に、負荷の高いアレイと低いアレイが存在することとなる。この場合、各々の時間帯において、負荷の高いアレイでボトルネックが発生してディスクアクセスの性能が低下する可能性がある。
これに対し、複数のアレイの間で、時間帯毎にこのような負荷の偏りがないならば、特定のアレイがボトルネックとなることもなく、最大限のディスクアクセス性能が発揮される。そこで本実施形態では、図11(a)に示されるように、時間帯a,b,及びcにおけるアクセス頻度が高いスライス#a,#b及び#cの群が、いずれも3つのアレイ312p,312q及び312rに均等に分散して再配置される第2のスライス再配置方法が適用される。
これにより時間的に同時にアクセスの発生する可能性の高いスライスの群が、3つのアレイ312p,312q及び312rに均等に分散される。この結果、ある時間帯において特定のアレイに負荷が集中し、そこがボトルネックとなる問題を解消できる。結果として、ディスクアクセス性能(能力)が向上する。
以下、第2のスライス再配置方法の手順について図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、分類部216は、スライス再配置の対象となる論理ディスク321を構成するのに用いられる、例えば図11(b)に示すアレイ312p(#p),312q(#q)及び312r(#r)のうちの1アレイ312i(iはp,q,rのいずれか)を選択し、その選択されたアレイ312i内の未処理の1スライスを選択する(ステップS21)。次に分類部216は、アクセス頻度情報テーブル230を参照して、選択されたスライスの時間帯a,b及びcのアクセス頻度を比較する(ステップS22)。
分類部216は、ステップS12の比較の結果に基づいて時間帯a,b及びcの中でアクセス頻度が最も高い時間帯を検出することで(ステップS23)、該当するスライスをスライス#a,#b及び#cのいずれかのタイプに分類する(ステップS24)。分類部216は、該当するスライスの論理ディスク番号及びスライス番号に対応付けて、分類されたタイプの情報を、メモリ116内の分類結果格納領域に格納する(ステップS25)。
分類部216は、上述の分類のための処理(ステップS21乃至S25)を、論理ディスク321を構成するのに用いられる全てのアレイ311p,312q及び312r内の各スライスについて繰り返す(ステップS26)。メモリ116内の分類結果格納領域に格納された分類結果は、時間帯別に例えばスライス番号順にソートされる。
スライス移動部213は、メモリ116の分類結果格納領域に格納された分類結果に基づき、スライス#a,#b及び#cの群を、いずれもアレイ312p,312q及び312rに均等に分散して再配置する(ステップS27)。ここでは更に、スライス#j(j=a,b,c)の群は、図11(a)に示されるように、同一アレイ312i(i=p,q,r)内で近接して再配置される。
なお、特にアクセス性能が重視される時間帯が存在する場合、例えばアレイコントローラ11と(直接にまたはネットワークを介して)接続された端末から当該アレイコントローラ11(内の論理ディスク管理装置200)に対し、管理者の操作に従って当該時間帯を指定することにより、その指定された時間帯でのアクセス頻度情報に基づくスライス再配置を、他の時間帯よりも優先させるようにしても良い。例えば時間帯bを最も優先することが指定された場合、分類部216は、当該時間帯bでのアクセス頻度が最も高いスライスをスライスbとして分類することに加えて、他の時間帯でのアクセス頻度の方が高いものの、当該時間帯bでのアクセス頻度が例えば第2位のスライス、或いは第2位でも規定レベルよりも高いアクセス頻度のスライスをスライスbとして分類すれば良い。
同様に、アレイコントローラ11と接続される端末から当該アレイコントローラ11(内の論理ディスク管理装置200)に対し、管理者の操作に従って、アクセス性能が重視される時間帯の順番に予め優先順位を指定するようにしても良い。ここでは、あるスライスのアドレス頻度が例えば2つの時間帯で最も高かった場合、当該スライスは優先度が高い方の時間帯に対応するタイプに分類される。
逆に、アクセス性能を重視する必要がない時間帯が存在する場合、例えば論理ディスクの内容をテープにバックアップするといった、シーケンシャルアクセス(効率の良いアクセス)が行われるような時間帯が存在する場合、その時間帯におけるアクセス頻度をアクセス頻度比較の対象外とすることを、ディスクアレイ装置10と接続される端末から論理ディスク管理装置200に対して指定することも可能である。もし、時間帯cがアクセス頻度比較の対象外として指定された場合、分類部216は上記ステップS12またはS22において、分類の対象となる各スライスについて、時間帯a及びbのアクセス頻度のみを比較すれば良い。この場合、図9(b)において、スライスcとして分類されているスライスの各々は、時間帯a及びbにおけるアクセス頻度に応じて、スライスaまたはbに分類される。なお、時間帯cをアクセス頻度比較の対象外として指定することは、時間帯a及びbをアクセス頻度比較の対象として指定することと等価である。
また、スライス再配置のためには相当量のデータのコピーが発生し、これが負荷となる。このため、時間帯j(j=1,2,3)におけるアクセス頻度が規定レベルよりも高いスライス、つまり時間帯jにおけるアクセス頻度の偏りが非常に強いスライスのみを分類部216による分類の対象としても良い。この場合、アクセス頻度が規定レベルよりも高いスライスのみがスライス移動部213による再配置の対象となる。これにより、再配置対象を、より効果の大きなスライスに絞り込み、コピー処理による負荷を低減することもできる。
本実施形態において、上述のような図10或いは図12のフローチャートに従うスライス再配置処理は、予め定られた再配置時期が到来する都度(例えば、予め定められた周期で)実行される。しかし、スライス再配置処理が、アレイコントローラ11と(直接にまたはネットワークを介して)接続された端末から当該アレイコントローラ11(内の論理ディスク管理装置200)に対し、管理者の操作に従って指示される都度実行される構成であっても構わない。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の一実施形態に係るディスクアレイ装置を備えた計算機システムの構成を示すブロック図。 図1に示されるアレイコントローラ11内に実現される論理ディスク管理装置200の主として機能構成を示すブロック図。 同実施形態で適用されるアレイとスライスの定義を説明するための図。 同実施形態で適用される論理ディスクの定義を説明するための図。 図2に示されるマップテーブルのデータ構造例を示す図。 同実施形態で適用される、予め定められた時間帯の一例を示す図。 図2に示されるアクセス頻度情報テーブルのデータ構造例を示す図。 同実施形態で適用されるアクセス頻度情報採取処理の手順を示すフローチャート。 同時実施形態で適用される第1のスライス再配置方法に基づく再配置前後におけるアレイ内のスライスの配置状態を示す図。 同実施形態で適用される、第1のスライス再配置方法に基づくスライス再配置処理の手順を示すフローチャート。 論理ディスクを構成する、時間帯毎のアクセス頻度によって分類されるタイプの異なるスライスの群が3つのアレイに分散して再配置されている状態を、他の典型的なスライス再配置状態と対比させて示す図。 同実施形態で適用される、第2のスライス再配置方法に基づくスライス再配置処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…ディスクアレイ装置、11…アレイコントローラ、12…HDD(ディスク記憶装置)、20…ホスト(ホスト計算機)、115…マイクロプロセッサ、116…メモリ、117…ROM、118…プログラム、200…論理ディスク管理装置、210…論理ディスク管理ユニット、211…アレイ/スライス定義部、212…論理ディスク定義部、213…スライス移動部(再配置手段)、214…データリード/ライト部、215…アクセス頻度情報採取部、216…分類部、220…マップテーブル、230…アクセス頻度情報テーブル(記憶手段)、310p,310q,310r,311p,312p,312q,312r…アレイ、320-0,320-1,321…論理ディスク。

Claims (9)

  1. 一定の容量の複数のスライスに分割して管理されるアレイ内の任意の複数のスライスを組み合わせることによって論理ディスクを構成して、当該構成された論理ディスクを管理するための、アレイコントローラにおいて実行される論理ディスク管理方法であって、
    前記論理ディスクを構成するスライスへのアクセスが発生する都度、前記アレイコントローラが有する記憶手段に前記論理ディスクを構成するスライスを単位に保持されている予め定められた時間帯毎のアクセス頻度を表すアクセス頻度情報のうち、当該アクセスが発生したスライス及び時間帯に対応するアクセス頻度情報を更新するステップと、
    前記記憶手段に保持されている、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの前記時間帯毎のアクセス頻度情報に基づいて、当該複数のスライスの配置先を見直すことによって、当該複数のスライスを再配置するステップとを具備することを特徴とする論理ディスク管理方法。
  2. 前記再配置するステップにおいて、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの配置先の見直しが、予め定られた再配置時期が到来する都度、その時点において前記記憶手段に保持されている、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの各々の前記時間帯毎の最新のアクセス頻度情報に基づいて実行されることを特徴とする請求項1記載の論理ディスク管理方法。
  3. 前記再配置するステップにおいて、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの配置先の見直しが、前記アレイコントローラと接続された装置からスライス再配置が指示される都度、その時点において前記記憶手段に保持されている、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの各々の前記時間帯毎の最新のアクセス頻度情報に基づいて実行されることを特徴とする請求項1記載の論理ディスク管理方法。
  4. 前記再配置するステップは、
    前記論理ディスクを構成する複数のスライスの各々を、前記記憶手段に保持されている前記時間帯毎のアクセス頻度情報に基づき、いずれの時間帯のアクセス頻度が高いかによって分類するステップと、
    同一時間帯に分類されたスライスの群の少なくとも一部を、前記アレイ内で物理的に近接するように再配置するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1記載の論理ディスク管理方法。
  5. 前記論理ディスクは、前記アレイを含む複数のアレイ内の任意の複数のスライスを組み合わせることによって構成され、
    前記再配置するステップは、
    前記論理ディスクを構成する複数のスライスの各々を、前記記憶手段に保持されている前記時間帯毎のアクセス頻度情報に基づき、いずれの時間帯のアクセス頻度が高いかによって分類するステップと、
    同一時間帯に分類されたスライスの群の少なくとも一部を、前記複数のアレイに均等に分散して再配置するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1記載の論理ディスク管理方法。
  6. 前記均等に分散して再配置するステップにおいて、前記複数のアレイに均等に分散されたスライスの群は、同一アレイ内で物理的に近接するように再配置されることを特徴とするして請求項5記載の論理ディスク管理方法。
  7. 前記再配置するステップにおいて、予め指定された時間帯のみを対象として前記スライスの配置先が見直されることを特徴とする請求項1記載の論理ディスク管理方法。
  8. 前記時間帯毎に予め優先順位が指定されており、
    前記再配置するステップにおいて、優先順位の高い時間帯でのアクセス頻度の高いスライスから順に配置先が見直される
    ことを特徴とする請求項1記載の論理ディスク管理方法。
  9. 一定の容量の複数のスライスに分割して管理されるアレイ内の任意の複数のスライスを組み合わせることによって論理ディスクを構成して、当該構成された論理ディスクを管理する論理ディスク管理装置において、
    前記論理ディスクを構成するスライスを単位に、予め定められた時間帯毎のアクセス頻度を表すアクセス頻度情報を保持するための記憶手段と、
    前記論理ディスクを構成するスライスへのアクセスが発生する都度、前記記憶手段に保持されている、当該アクセスが発生したスライス及び時間帯に対応するアクセス頻度情報を更新することによって、最新のアクセス頻度情報を採取するアクセス頻度情報採取手段と、
    前記論理ディスクを構成する各スライスを、前記記憶手段に保持されている、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの各々の前記時間帯毎のアクセス頻度情報に基づき、いずれの時間帯のアクセス頻度が高いかによって分類する分類手段と、
    前記分類手段による分類結果に基づいて、前記論理ディスクを構成する複数のスライスの配置先を見直すことによって、当該複数のスライスを再配置する再配置手段と
    を具備することを特徴とする論理ディスク管理装置。
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