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JP2008269218A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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JP2008269218A JP2007110391A JP2007110391A JP2008269218A JP 2008269218 A JP2008269218 A JP 2008269218A JP 2007110391 A JP2007110391 A JP 2007110391A JP 2007110391 A JP2007110391 A JP 2007110391A JP 2008269218 A JP2008269218 A JP 2008269218A
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Mitsunobu Yoshida
光伸 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】画像認識に対する画像内の影の影響度を判断することを目的とする。
【解決手段】エッジ抽出部210はカメラ110が撮像した道路画像からエッジを抽出する。白線認識評価値算出部220は2つのエッジの平行度と2枚の道路画像のエッジの一致度とに基づいて各エッジについて白線を表す度合いを示す白線認識評価値を算出する。影影響評価値算出部230は照度が高い場合に影が強く、太陽高度が低いときに影が大きいことに基づいて照度と太陽高度とに基づいて影の影響度を示す影影響評価値を算出する。総合認識評価値算出部240は当該エッジの白線の表す度合いを白線認識評価値と影影響評価値とに基づいて総合認識評価値として算出する。認識精度判定部250は総合認識評価値に基づいて白線を表しているエッジを特定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、画像認識に対する画像内の影の影響度を判断したり、画像認識に対する影の影響を軽減または除去したりする画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関するものである。
従来、車などの移動体(以下、車両とする)に可視光カメラを搭載し、可視光カメラで撮像した画像から白線や地物マーカーや標識等を認識した認識結果を利用して、車両の位置を特定したり、白線や地物マーカーや標識などの位置情報を示す道路情報を得たりするシステムが提案されている。
このようなシステムにおいて、夕刻などに近傍の建物や電柱の陰によって、画像に映っている対象物(白線や地物マーカーや標識等の地物)が不明確になり、画像認識処理時に誤認識が生じる場合があった。特に、影が伸びる夕刻時に撮像された画像を用いて画像認識を行った場合には対象物の誤認識が生じ易い。
例えば、図5に示す道路画像700を用いて画像認識を行った場合、標識710の影730の影響により、影730を白線720または標識710と誤認識したり、白線720を検出できなかったりすることが考えられる。
こうした影の影響を防ぐ方法には、IRカメラ(赤外線カメラ)を用いて撮像する方法や影の影響が出ない状況を待つ方法がある。
特開2006−119591号公報
しかし、IRカメラを用いる方法には、IRカメラが高価である、IRカメラの映像は色が無いため人が見る映像としては不自然である、IRカメラのシャッタースピードが高速にしにくいといった課題がある。
また、太陽が真上にくるのを待ったり曇るのを待ったりする影の影響が出ない状況を待つ方法には、そのような状況を待つ必要があるため撮影に時間がかかるという課題があった。
本発明は、例えば、画像認識に対する画像内の影の影響度を判断したり、画像認識に対する影の影響を軽減または除去したりすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、道路が撮像された道路画像に映っている白線を認識する画像認識装置の画像認識精度を推定する画像処理装置であり、道路画像を記憶する道路画像記憶部と、前記道路画像記憶部から道路画像を入力し、入力した道路画像に含まれているエッジをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて抽出するエッジ抽出部と、前記エッジ抽出部が抽出したエッジについて当該エッジが道路の白線を表す度合いを示す白線認識評価値をCPUを用いて算出する白線認識評価値算出部と、当該道路画像が撮像されたときの天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いを示す影影響評価値をCPUを用いて算出する影影響評価値算出部と、前記白線認識評価値算出部が算出した白線認識評価値と前記影影響評価値算出部が算出した影影響評価値とに基づいて当該道路画像を用いた際の前記画像認識装置の画像認識精度を示す総合認識評価値をCPUを用いて算出する総合認識評価値算出部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、影影響評価値算出部が天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いを算出することにより、例えば、当該画像を用いた画像認識に対する影の影響度を判断することができる。また、影の影響度を判断できることにより、認識精度の高い認識結果を出力することができる。つまり、本発明によれば認識精度の高い画像認識結果を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における画像認識装置200を搭載した車両100の構成図である。
車両100の構成のうち実施の形態1における画像処理方法に関する構成要素について、図1に基づいて以下に説明する。
車両100は進行方向の前方または後方を可視光で撮像するカメラ110と車外の照度を計測する照度計測装置120と各時刻における太陽の高度を示す太陽高度情報を記憶している太陽高度情報記憶部190とを備える。
また、車両100はカメラ110が撮像した画像に映っている地物と照度計測装置120が計測した撮像時の照度と太陽高度情報が示す撮像時の太陽の高度との関係に基づいて当該画像を用いて画像認識した際の画像認識精度をCPU(Central Proccessing Unit)を用いて推定評価する画像認識装置200(画像処理装置の一例)を備える。
図2は、実施の形態1における画像認識装置200のハードウェア資源の一例を示す図である。
図2において、画像認識装置200は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、磁気ディスク装置920、表示装置901と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりにその他の記憶装置(例えば、RAMやフラッシュメモリなどの半導体メモリ)を用いてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例である。また、入力データが記憶されている記憶機器は入力機器、入力装置あるいは入力部の一例であり、出力データが記憶される記憶機器は出力機器、出力装置あるいは出力部の一例である。
通信ボード915は、入出力機器、入出力装置あるいは入出力部の一例である。
表示装置901は出力機器の一例である。
通信ボード915は、有線または無線で、LAN(Local Area Network)、インターネット、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)、電話回線などの通信網に接続されている。
磁気ディスク装置920には、OS921(オペレーティングシステム)、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、OS921により実行される。
上記プログラム群923には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、実施の形態において、「〜部」の機能を実行した際の「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」などの結果データ、「〜部」の機能を実行するプログラム間で受け渡しするデータ、その他の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。カメラ110が撮像した画像や照度計測装置120が計測した計測値や太陽高度情報記憶部190に記憶されている太陽高度情報や画像認識装置200の画像認識結果などはファイル群924に含まれるものの一例である。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、実施の形態において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号値は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、実施の形態において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスクやその他の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、画像認識プログラム(画像処理プログラム)は、「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図3は、実施の形態1における画像認識装置200の機能構成図である。
図3に示すように、画像認識装置200(画像処理装置の一例)はエッジ抽出部210、白線認識評価値算出部220、影影響評価値算出部230、総合認識評価値算出部240、認識精度判定部250、判定結果表示部260および画像認識記憶部290を備える。
画像認識記憶部290(道路画像記憶部の一例)にはカメラ110が車両100から走行中の道路を撮像した道路画像が記憶される。
エッジ抽出部210は画像認識記憶部290から道路画像を取得し、取得した道路画像から白線や標識や影などを表す各エッジ部分をCPUを用いて抽出する。
白線認識評価値算出部220は、白線平行度算出部221および白線進行方向度算出部222を備え、エッジ抽出部210が抽出した各エッジについて当該エッジが道路の白線を表す度合いや当該エッジが道路の白線を示す確率・可能性などを示す白線認識評価値をCPUを用いて算出する。
白線平行度算出部221は1つの道路画像に含まれている2つのエッジの平行度を白線平行度としてCPUを用いて算出する。
白線進行方向度算出部222は異なる時刻に撮像された2つの道路画像に含まれているエッジの一致度を白線進行方向度としてCPUを用いて算出する。
影影響評価値算出部230は照度計測装置120が計測した車外の照度(照度計測値)や太陽高度情報記憶部190に記憶されている太陽高度情報が示す太陽の高度などの天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いや道路画像に映っている影の量や当該道路画像を用いた画像認識に対する影の影響度などを示す影影響評価値をCPUを用いて算出する。
総合認識評価値算出部240は、白線認識評価値算出部220が算出した白線認識評価値と影影響評価値算出部230が算出した影影響評価値とに基づいて、エッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジ部分を白線と認識した際の画像認識精度を示す総合認識評価値をCPUを用いて算出する。
認識精度判定部250は、総合認識評価値算出部240が算出した総合認識評価値に基づいて、エッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジについて当該エッジが白線を表すか否かをCPUを用いて判定する。
判定結果表示部260(画像認識精度出力部)は認識精度判定部250が白線を表していると判定した各エッジ部分の情報(白線情報)を示す認識判定結果を表示装置901に表示したり、画像認識記憶部290に記憶したりする。
ここで、画像認識記憶部290に記憶されるカメラ110が撮像した道路画像について説明する。
図4は、実施の形態1における車両100に取り付けられたカメラ110の撮像面Tについて示す図である。
図5は、実施の形態1におけるカメラ110が撮像した道路画像700の一例を示す図である。
図4において、カメラ110は設置角θ(仰角θ、方位角θ、回転角θ)をもって車両100に設置され、車両100の進行方向(車両100の方位角方向)に位置する道路を画角φ(縦方向φ、横方向φ)の範囲で撮像する。
そして、カメラ110は、図4において、撮像範囲A内に位置する路面、白線、標識、影などの各地物をレンズ中心Oから焦点距離F離れた撮像面Tに投影し、撮像面Tに投影した各地物を表す2次元の画像データを図5に示すような道路画像700として得る。
図5に示す道路画像700は、焦点距離Fや画角φや設置角θなどのカメラ110の属性(特性、パラメータ)に応じてカメラ110の撮像面Tに投影された標識710、白線720および影730を示している。例えば、車両100が走行している道路の両脇において平行に標示されている2本の白線720は、カメラ110の属性に応じた撮像面Tへの投影により、図5に示すように、道路画像700の左下から中央方向に伸長する白線720および道路画像700の右下から中央方向に伸長する白線720として表される。
図6は、実施の形態1における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャートである。
実施の形態1における画像認識装置200の画像認識方法(画像処理方法の一例)について、図6に基づいて以下に説明する。
画像認識装置200が備える各部は図6に基づいて説明する以下の処理をCPUを用いて実行する。
<S110:エッジ抽出処理>
エッジ抽出部210は画像認識記憶部290から道路画像を取得し、取得した道路画像から白線や標識や影などを表す各エッジ部分を抽出する。
このとき、エッジ抽出部210は道路画像が示す各画素の輝度レベル(輝度値、または、RGB、色合い、鮮やかさ、明るさなどの色情報)を微分して二値化することにより道路画像からエッジ部分を抽出する。道路画像は、輝度レベルの微分により、隣り合う画素との輝度変化が大きい画素(隣り合う画素との輝度差が所定値以上の画素)と隣り合う画素との輝度変化が小さい画素との2種類の画素で表される。この隣り合う画素との輝度変化が大きい画素部分がエッジ部分となり、エッジ部分は線または点として現れる。
例えば、図5に示す道路画像700から抽出されたエッジは図7のように表される。
図7は、実施の形態1における道路画像700のエッジを示す図である。
図7には、路面と輝度差がある白線721および影731の路面との境界線や背景との輝度差がある標識711の境界線などがエッジとして現れている。
<S121〜S123>
図3において、白線認識評価値算出部220はエッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジについて当該エッジが道路の白線を表す度合いを示す白線認識評価値を算出する。
このとき、白線認識評価値算出部220は以下に説明する白線平行度や白線進行方向度に基づいて白線認識評価値を算出する。
<S121:白線平行度算出処理>
まず、白線認識評価値算出部220の白線平行度算出部221は1つの道路画像に含まれている各エッジについて2つのエッジの平行度を白線平行度として算出する。
道路画像に映っている各白線は、S110においてエッジ抽出部210にエッジ抽出されることにより、白線の左端を表す線状のエッジ(例えば、図7に示す左エッジ723)と白線の右端を表す線上のエッジ(例えば、図7に示す右エッジ722)との2つのエッジで表される。
ここで、白線平行度算出部221は、白線が一定の太さを持った線状を形成するため、平行度が高いほど当該2つのエッジが白線を表す度合いが高いと判定する。白線平行度算出部221はエッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジについて隣り合って位置するエッジ同士を選択し、選択したエッジ同士の平行度を白線平行度として算出する。ここで、白線の幅程度であれば、道路画像から抽出された白線の左エッジと右エッジとの平行度に撮像面への投影による影響はほとんど出ない。このため、エッジ抽出部210は道路画像が表す2次元平面座標上で2つのエッジの平行度を算出して構わない。また、エッジ抽出部210は道路画像が表す2次元平面座標上の2つのエッジをカメラ110の焦点距離などの特性に応じて3次元空間座標上で表して2つのエッジの平行度を算出してもよい。例えば、白線認識評価値算出部220は、各エッジの2次元平面座標上または3次元空間座標上での各エッジの傾きを算出し、各エッジの傾きの差を算出し、傾きの差が少ないほど高い平行度を示すように当該2つのエッジの白線平行度を算出する。また、エッジ抽出部210は2つのエッジの間隔が白線の幅に対応するほど当該2つのエッジが白線を表す度合いが高いと判定して白線平行度を算出してもよい。2つのエッジの間隔および白線の幅との対応度は道路画像が表す2次元平面座標上で算出してもよいし、3次元空間座標に変換後に算出してもよい。
<S122:白線進行方向度算出処理>
また、白線進行方向度算出部222は異なる時刻に撮像された2つの道路画像に含まれているエッジの一致度を白線進行方向度として算出する。
ここで、白線は、道路の左端や右端や中央といった決まった位置に連続して、または、断続して標示されるため、異なる時刻に撮像された2つの道路画像に同じように映し出される。
そこで、白線進行方向度算出部222は異なる時刻に撮像された2つの道路画像において一致度の高いエッジが白線を表す度合いの高いエッジであると判定する。例えば、白線進行方向度算出部222は2つの道路画像間で各エッジの画素位置、傾き、形状を比較して各エッジの差を算出し、算出した差が所定値内であるエッジの組(2つの道路画像のそれぞれから選択したエッジの組)について差が小さいほど大きい値を示すように当該エッジの白線進行方向度を算出する。
車両100が走行中の異なる時刻に撮像された2つの道路画像のエッジを重ね合わせた場合、図8のように表される。図8は、時刻aに撮像された道路画像701のエッジを実線で表し、時刻aと連続する異なる時刻b(a+t)に撮像された道路画像701のエッジを点線で表している。図8に示すように、異なる時刻に撮像された2つの道路画像において、連続して標示されている白線721のエッジは車両100の移動前と移動後とで道路画像701に同様に映し出される。一方、標識711や影731は車両100の移動に伴い道路画像701に映し出される位置が変化する。つまり、異なる時刻に撮像された2つの道路画像において一致度の高いエッジは白線である可能性が高い。ここで、異なる時刻に撮像された2つの道路画像とは、進行方向への移動により異なる地点で撮像された2つの道路画像を意味する。
<S123:白線認識評価値>
そして、白線認識評価値算出部220は、S121において白線平行度算出部221が算出した白線平行度とS122において白線進行方向度算出部222が算出した白線進行方向度とに基づいて、白線認識評価値を算出する。
このとき、白線認識評価値算出部220は白線平行度と白線認識評価値との間での重み付けや白線認識評価値と後述する影影響評価値との間での重み付けを行って白線認識評価値を算出する。
例えば、白線認識評価値算出部220は以下の式1により白線認識評価値を算出する。式1において、“a”、“b”はそれぞれ白線平行度、白線進行方向度に対して設定された重み付け用の係数である。
<式1>
白線認識評価値 = (a×白線平行度)+(b×白線進行方向度)
<S130:影影響評価値算出処理>
影影響評価値算出部230は、照度計測装置120が計測した車外の照度(道路の照度)や太陽高度情報記憶部190に記憶されている太陽高度情報が示す太陽の高度などの天候状態に基づいて、道路画像に映っている影の度合いを示す影影響評価値を算出する。
本実施の形態では、太陽の高度と撮像時の照度とから影がどの程度撮影内容に影響を与えるかを予測することにより、当該道路画像を用いた場合の画像認識精度を推定する。
例えば、晴天により照度が高ければ(大きければ)影のコントラストが強くなる事により道路画像に対する影の影響度が増し、画像認識精度が低下すると予測できる。また、太陽高度が低いと影の長さが長くなることより道路画像に対する影の影響度が増し、画像認識精度が低下すると予測できる。また、照度が高くても太陽が真上にあるときは影の影響度は少なく、画像認識精度は低下しないと予測できる。
このようにして、本実施の形態における画像認識装置200は、撮影された道路画像上の影の影響の大小を予測することにより、画像処理における誤認識の状態を予測することができる。
そこで、影影響評価値算出部230は、当該道路画像が撮像された際の車外の照度(道路の照度)を照度計測装置120から取得し、当該道路画像が撮像された時期・時間帯・地域における太陽の高度を示す太陽高度情報を太陽高度情報記憶部190から取得し、照度と太陽高度とに基づいて影影響評価値を算出する。
ここで、カメラ110は撮像した道路画像を撮像時刻と共に画像認識記憶部290に記憶する。また、照度計測装置120はカメラ110が道路画像を撮像した際に照度計測を行い、照度計測値を計測時刻と共に記憶し、当該道路画像の撮像時刻に計測した照度計測値を影影響評価値算出部230に出力する。影影響評価値算出部230は当該道路画像の撮像時刻に基づいて照度計測値を照度計測装置120から取得する。
また、太陽高度情報記憶部190は時期(例えば、年月日、季節)・時間帯(例えば、1時間単位)に対応付けて撮像地域(例えば、南半球、北半球)の太陽高度、太陽高度に対応する影の影響度を太陽高度情報191として、例えば、図9に示すように記憶する。影影響評価値算出部230は当該道路画像の撮像時期・撮像時間帯に基づいて太陽高度に対応する影の影響度を太陽高度情報記憶部190から取得する。
図9は、実施の形態1における太陽高度情報の一例を示す図である。
影影響評価値算出部230は、例えば、以下の式2により影影響評価値を算出する。式2において、“c”、“d”はそれぞれ照度に基づく影の影響度、太陽高度に基づく影の影響度に対して設定された重み付け用の係数である。
<式2>
影影響評価値 = (d×太陽高度の影響度)−(c×照度)
<S140:総合認識評価値算出処理>
次に、総合認識評価値算出部240は、S123において白線認識評価値算出部220が算出した白線認識評価値とS130において影影響評価値算出部230が算出した影影響評価値とに基づいて、エッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジ部分を白線と認識した際の画像認識精度を示す総合認識評価値を算出する。
例えば、総合認識評価値算出部240は以下の式3により総合認識評価値を算出する。
<式3>
総合認識評価値 = 白線認識評価値 − 影影響評価値
つまり、高い総合認識評価値は、当該エッジについて、白線を示している可能性が高く、且つ、影の影響が少ないことを示す。そのため、総合認識評価値が高いエッジ部分を白線として認識した場合の画像認識精度は高い。
<S150:認識精度判定処理>
次に、認識精度判定部250は、S140において総合認識評価値算出部240が算出した総合認識評価値に基づいて、エッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジについて当該エッジが白線を表すか否かを判定する。
このとき、認識精度判定部250は、各エッジについて、総合認識評価値と認識判定用の所定の閾値とを比較し、総合認識評価値が認識判定用の所定の閾値より大きい場合には当該エッジが白線を表していると判定する。
<S160:判定結果出力処理(画像認識精度出力処理)>
そして、判定結果表示部260は認識精度判定部250がS150において白線を表していると判定した各エッジ部分の情報(白線情報)を示す認識判定結果を表示装置901に表示したり、画像認識記憶部290に記憶したりする。
例えば、判定結果表示部260は認識精度判定部250が白線を表していると判定したエッジ部分を強調させた道路画像を白線情報として表示装置901に表示する。またこのとき、判定結果表示部260は総合認識評価値に基づいて画像認識精度を表示装置901に表示する。
また例えば、判定結果表示部260は、認識精度判定部250が白線を表していると判定した各エッジが位置する道路画像上の2次元座標をカメラ110の焦点距離などの特性に応じて3次元座標に変換して撮像時におけるカメラ110に対する白線の相対位置および相対方位角(白線の伸長方向)を算出する。ここで、車両100はGPS(Global Positioning System)受信機(図示省略)やジャイロ(図示省略)などを用いて撮像時におけるカメラ110の絶対位置(3次元座標)および絶対方位角を測位するものとし、判定結果表示部260は測位したカメラ110の絶対位置とカメラ110に対する白線の相対位置とに基づく白線の絶対位置とカメラ110の絶対方位角とカメラ110に対する白線の相対方位角とに基づく白線の絶対方位角とを白線情報として算出し、画像認識記憶部290に記憶する。またこのとき、判定結果表示部260は総合認識評価値に基づいて画像認識精度を画像認識記憶部290に記憶する。
上記実施の形態1では、エッジ抽出部210により道路画像から抽出したエッジを白線認識評価値に基づいて白線と認識し、影影響評価値に基づいて白線認識精度を推定する例について説明した。
但し、任意の画像認識処理により任意の地物を認識し、任意の画像認識処理により認識した地物の認識精度を影影響評価値に基づいて推定してもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1に示した画像認識装置200は、道路画像に影が多く映っているかどうかを判定することにより、当該道路画像を用いた画像認識の精度を推定することができる。
実施の形態2ではより高い精度で画像認識精度を推定できるようにする形態について説明する。
以下、上記実施の形態1と異なる事項について説明し、説明を省略する事項については上記実施の形態1と同様とする。
上記実施の形態1では、道路画像に影が多く映っている場合(太陽高度が低い場合)に影の影響が大きいと判断して影影響評価値を算出しているが、カメラ110の撮像方向と太陽方位との関係によっては影の影響が小さい場合がありうる。例えば、カメラ110の撮像方向が車両100の進行方向と同じであり、太陽方位が道路方向と同じまたは間逆にある場合(方向同一性がある場合)である。この場合、図10に示すように、標識710や電柱などの路側の地物の影は道路と平行に発生するため道路上には路側の地物の影は落ちないことになる。つまり影の発生量が多くても、道路画像に対する影の影響は少ない場合がありえる。逆に、カメラ110の撮像方向と太陽方位とが垂直の関係にある場合(方向非同一の場合)に最も影の影響が大きくなると考えられる。
図11は、実施の形態2における画像認識装置200を搭載した車両100の構成図である。
図11において、実施の形態2における車両100は、上記実施の形態1における車両100の構成に対して、方位計測装置130を備えることを特徴とする。
方位計測装置130はジャイロなどを用いて車両100の進行方向を計測する。ここで、カメラ110の撮像方向は車両100の進行方向と一致するものとする。つまり、方位計測装置130はカメラ110の撮像方向を計測する。
図12は、実施の形態2における画像認識装置200の機能構成図である。
図12において、実施の形態2における画像認識装置200は、上記実施の形態1における画像認識装置200の機能構成に対して、方向非同一度算出部231を備えることを特徴とする。
方向非同一度算出部231は、方位計測装置130が計測したカメラ110の撮像方向と太陽高度情報記憶部190に記憶されている太陽高度情報が示す太陽の方位(後述)とに基づいて、撮像方向に対する影の交差度を示す方向非同一度をCPUを用いて算出する。
図13は、実施の形態2における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャートである。
実施の形態2における画像認識装置200は、上記実施の形態1における画像認識方法に対して、影影響評価値算出処理(S130)において、撮像方向と太陽方位との方向非同一性に基づいて影影響評価値を算出することを特徴とする。
以下、図13に基づいて、影影響評価値算出処理(S130)について説明する。
<S131:方向非同一度算出処理>
方向非同一度算出部231は、当該道路画像が撮像された際の車両100の進行方向(方位角)を方位計測装置130から取得し、当該道路画像が撮像された時期・時間帯・地域における太陽の方位角を示す太陽高度情報を太陽高度情報記憶部190から取得し、方位角と太陽方位とに基づいて道路画像が映している撮像方位と太陽方位との方位差を示す方向非同一度を算出する。このとき、カメラ110の撮像方向が車両100の進行方向と同じになるようにカメラ110は車両100に設置されているものとする。つまり、方向非同一度算出部231はカメラ110の撮像方向を方位計測装置130から取得する。また、方向非同一度算出部231はエッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジについて、カメラ110の焦点距離などの特性に応じて、当該エッジが道路画像上において道路画像の縦軸と成す2次元方位角を当該エッジが撮像方向に対して成す3次元の相対方位角に変換する。そして、方向非同一度算出部231は撮像方向と相対方位角とに基づいて当該エッジの3次元の絶対方位角(以下、エッジの方位角とする)を算出する。
ここで、方位計測装置130はカメラ110が道路画像を撮像した際に方位計測を行い、計測した方位角をカメラ110の撮像方向として計測時刻と共に記憶し、当該道路画像の撮像時刻に計測した方位角(カメラ110の撮像方向)を方向非同一度算出部231に出力する。方向非同一度算出部231は当該道路画像の撮像時刻に基づいて当該道路画像が映している撮像方向を示す方位角を方位計測装置130から取得する。
また、実施の形態2における太陽高度情報記憶部190は、図14に示すように、時期・時間帯に対応付けて撮像地域の太陽高度、太陽高度に対応する影の影響度および太陽方位角を太陽高度情報191として記憶する。方向非同一度算出部231は当該道路画像の撮像時期・撮像時間帯に基づいて太陽高度情報記憶部190から太陽方位角を取得する。
方向非同一度算出部231は、例えば、以下の式4により方向非同一度を算出する。
<式4>
方向非同一度 = |(エッジの方位角) − (太陽方位角)|
上記式4ではエッジの方位角と太陽方位角との差を当該エッジの方向非同一度としているが、撮像方向と太陽方位角との差を各エッジの方向非同一度としてもよい。
<S132>
そして、図13において、影影響評価値算出部230は方向非同一度と照度と太陽高度とに基づいて影影響評価値を算出する。
例えば、影影響評価値算出部230は以下の式5により影影響評価値を算出する。式5において“e”は方向非同一度に対して設定された重み付け用の係数である。
<式5>
影影響評価値 = (d×太陽高度の影響度)−(c×照度)+(e×方向非同一度)
その他の処理は上記実施の形態1と同様である。
本実施の形態に示した車両100は方位計測装置130を具備することによって、撮影画像上に影が映りやすい状況かどうかをより正確に判定することが出来る。また、本実施の形態における画像認識装置200は、方位計測装置130により計測された撮像方向に基づいて撮影された画像上の影の影響の大小を予測することにより、画像処理における誤認識の状態をより精度よく予測することが出来る。
実施の形態3.
実施の形態3では道路画像から影の影響を軽減または除去した後に道路画像から白線情報を得る形態について説明する。
以下、上記実施の形態1および上記実施の形態2と異なる事項について説明し、説明を省略する事項については上記実施の形態1または上記実施の形態2と同様とする。
図15は、実施の形態3における画像認識装置200を搭載した車両100の構成図である。
図15において、実施の形態3における車両100は、上記実施の形態2における車両100の構成に対して、レーザスキャナ140を備えることを特徴とする。
レーザスキャナ140は車両100の進行方向斜め下方に向けて設置され、左右にレーザ送受信部を振りながらレーザを発信し、地物で反射したレーザを受信することによりレーザスキャナ140に対して地物が存在する方向およびレーザスキャナ140から地物までの距離を計測する。つまり、車両100の走行と共に、レーザスキャナ140は進行方向において特定の距離離れた地点を含む水平走査線上に位置する地物について計測を続けることにより、車両100が走行した道路上(道路脇、路側を含む)に存在する全ての地物についてレーザスキャナ140からの位置および距離を計測することができる。レーザスキャナ140の計測値はレーザスキャナ140からの方向および距離を示す点群データとして表される。以下、レーザスキャナ140の計測した点群データをレーザデータ(地物形状情報の一例)とする。レーザデータは道路上に存在する標識や電柱や路面などの各地物の表面をレーザスキャナ140からの方向および距離を示す点群で表す。つまり、レーザデータに基づいて道路上に存在する各地物の位置および表面形状が特定される。
本実施の形態では、物体の形状を計測する装置としてレーザスキャナ140を具備することにより、影を発生させる地物の形状を計測し、前述の太陽方位、車両方位(撮像方位)などと組み合わせて、この地物がどのように影を発生させるかを演算することが可能である。また、影の発生している部分と影の発生していない部分との明るさの差を照度に基づいて把握することができる。そして、道路画像において影が発生していると予測される部分の明るさを照度差分だけ増すことによって、影の影響を除去又は軽減することができる。つまり、本実施の形態では、影の影響による画像認識処理の誤判定、誤認識を除去または軽減することが出来る。
図16は、実施の形態3における画像認識装置200の機能構成図である。
図16において、実施の形態3における画像認識装置200は、上記実施の形態2における画像認識装置200の機能構成に対して、影除去部270を備えることを特徴とする。
影除去部270は、CPUを用いて、レーザスキャナ140が計測したレーザデータに基づいて当該道路画像が示す撮像範囲に位置する標識や電柱などの地物を抽出し、地物の影を推定し、道路画像から地物の影部分を除去する。
影除去部270が道路画像から地物の影部分を除去する方法として、影部分の画素の明るさを変更する方法と、道路画像から抽出した各エッジから影部分のエッジを削除する方法とについて以下に説明する。
図17は、実施の形態3における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャートである。
まず、影除去部270が道路画像から地物の影部分を除去する方法として、影部分の画素の明るさを変更する方法を適用した画像認識方法について、図17に基づいて以下に説明する。
<S101:地物抽出処理>
エッジ抽出処理(S110)前に、影除去部270はレーザデータに基づいて地物を抽出する。
このとき、影除去部270はレーザスキャナ140が計測したレーザデータを画像認識記憶部290(地物形状情報記憶部の一例)から取得し、レーザデータの点群が示す方向および位置に基づいて地物の位置および形状を特定する。影除去部270は地物の位置および形状を特定するために行うレーザ計測処理として従来の処理を行う。
<S102:影推定処理>
次に、影除去部270は地物の位置および形状、太陽高度、太陽方位角に基づいて地物の影ができる位置および地物の影の形状を地物と太陽との位置関係に基づいて幾何的に特定する。
<S103:影除去処理>
そして、影除去部270は道路画像上の地物の影部分の画素の明るさを変更して道路画像から地物の影を除去する。
このとき、影除去部270は、カメラ110の焦点距離などの特性に応じて、S102で特定した地物の影を表す3次元位置および3次元形状を道路画像上における2次元位置および2次元形状に変換し、変換により得た地物の影を表す2次元位置および2次元形状に基づいて、道路画像において地物の影が位置する画素を特定する。また、影除去部270は当該道路画像の撮像時の照度を照度計測装置120から取得し、影部分と影でない部分との明るさの差を照度に基づいて算出する。影部分と影でない部分との明るさの差は照度が高いほど大きい値となる。そして、影除去部270は当該道路画像に対して地物の影部分の画素の明るさを照度に基づく差に相当する明るさだけ高くする。
図18は、実施の形態3における影除去処理の概要図である。
図18において、影除去部270は、レーザデータ703に基づいて抽出した標識713の影733を道路画像700から減算するため、レーザデータ703の影733に相当する道路画像700部分(影730)の明るさを高める。これにより、影除去部270は道路画像700から影730の影響を除去または軽減する。
以降の処理は、上記実施の形態1や上記実施の形態2と同様である。
つまり、画像認識装置200は影を除去した道路画像700に対して白線の認識および認識精度の推定を行う。
図19は、実施の形態3における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャートである。
次に、影除去部270が道路画像から地物の影部分を除去する方法として、道路画像から抽出した各エッジから影部分のエッジを削除する方法を適用した画像認識方法について、図19に基づいて以下に説明する。
<S101〜S102>
影除去部270は、図17に基づく説明と同様に、レーザデータに基づいて地物を抽出し(S101)、抽出した地物が成す影を推定する(S102)。
<S103:エッジ抽出処理>
次に、影除去部270は推定した影のエッジを抽出する。
このとき、影除去部270は、カメラ110の焦点距離などの特性に応じて、S102で特定した地物の影を表す3次元位置および3次元形状を道路画像上における2次元位置および2次元形状に変換し、変換により得た地物の影を表す2次元位置および2次元形状から地物の影のエッジを抽出する。
<S111:影除去処理>
そして、影除去部270はS110においてエッジ抽出部210が道路画像から抽出した各エッジからS103において抽出したレーザデータに基づく影部分のエッジを削除する。
以降の処理は、上記実施の形態1や上記実施の形態2と同様である。
つまり、画像認識装置200は影を除去した道路画像700に対して白線の認識および認識精度の推定を行う。
実施の形態3では、影除去部270が道路画像から影部分を除去し、画像認識装置200が影部分の除去された道路画像を用いて画像認識および画像認識精度の推定を行うことにより、画像認識精度を高めることができる。
つまり、実施の形態3における画像認識装置200は、影が出る要因である時刻や太陽高度、照度、進行方向、周囲の地物状況を分析することによってカメラ撮影方向の影の状態を予測し、認識映像の影に対する影響を軽減または消去することにより認識率を高めることができる。
実施の形態1における画像認識装置200を搭載した車両100の構成図。 実施の形態1における画像認識装置200のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における画像認識装置200の機能構成図。 実施の形態1における車両100に取り付けられたカメラ110の撮像面Tについて示す図。 実施の形態1におけるカメラ110が撮像した道路画像700の一例を示す図。 実施の形態1における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャート。 実施の形態1における道路画像700のエッジを示す図。 実施の形態1における重ね合わせた2枚の道路画像701のエッジの一例を示す図。 実施の形態1における太陽高度情報の一例を示す図。 実施の形態1における道路画像700の一例を示す図。 実施の形態2における画像認識装置200を搭載した車両100の構成図。 実施の形態2における画像認識装置200の機能構成図。 実施の形態2における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャート。 実施の形態2における太陽高度情報の一例を示す図。 実施の形態3における画像認識装置200を搭載した車両100の構成図。 実施の形態3における画像認識装置200の機能構成図。 実施の形態3における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャート。 実施の形態3における影除去処理の概要図。 実施の形態3における画像認識装置200の画像認識方法を示すフローチャート。
符号の説明
100 車両、110 カメラ、120 照度計測装置、130 方位計測装置、140 レーザスキャナ、190 太陽高度情報記憶部、191 太陽高度情報、200 画像認識装置、210 エッジ抽出部、220 白線認識評価値算出部、221 白線平行度算出部、222 白線進行方向度算出部、230 影影響評価値算出部、231 方向非同一度算出部、240 総合認識評価値算出部、250 認識精度判定部、260 判定結果表示部、270 影除去部、290 画像認識記憶部、700,701 道路画像、703 レーザデータ、710,711a,711b,713 標識、720,721 白線、722 右エッジ、723 左エッジ、730,731,731a,731b,733 影、901 表示装置、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (16)

  1. 道路が撮像された道路画像に映っている白線を認識する画像認識装置の画像認識精度を推定する画像処理装置であり、
    道路画像を記憶する道路画像記憶部と、
    前記道路画像記憶部から道路画像を入力し、入力した道路画像に含まれているエッジをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて抽出するエッジ抽出部と、
    前記エッジ抽出部が抽出したエッジについて当該エッジが道路の白線を表す度合いを示す白線認識評価値をCPUを用いて算出する白線認識評価値算出部と、
    当該道路画像が撮像されたときの天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いを示す影影響評価値をCPUを用いて算出する影影響評価値算出部と、
    前記白線認識評価値算出部が算出した白線認識評価値と前記影影響評価値算出部が算出した影影響評価値とに基づいて当該道路画像を用いた際の前記画像認識装置の画像認識精度を示す総合認識評価値をCPUを用いて算出する総合認識評価値算出部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記白線認識評価値算出部は、1つの道路画像に含まれている2つのエッジの平行度を算出し、算出した平行度に基づいて当該2つのエッジの前記白線認識評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記白線認識評価値算出部は、異なる時刻に撮像された2つの道路画像に含まれているエッジの一致度を算出し、算出した一致度に基づいて前記白線認識評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項2いずれかに記載の画像処理装置。
  4. 前記影影響評価値算出部は、当該道路画像が撮像されたときの太陽の高度に基づいて前記影影響評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記影影響評価値算出部は、当該道路画像が撮像されたときの道路の照度に基づいて前記影影響評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記影影響評価値算出部は、当該道路画像の撮像方向と当該道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて当該道路画像の撮像方向に対する影の交差度を示す方向非同一度を算出し、算出した方向非同一度に基づいて前記影影響評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理装置は、さらに、
    地物の位置と形状とを示す地物形状情報を記憶する地物形状情報記憶部と、
    前記地物形状情報記憶部に記憶されている地物形状情報と当該道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて影の位置と形状とをCPUを用いて特定し、特定した影の位置と形状とに相当する当該道路画像部分の画像の明るさをCPUを用いて高くする影除去部とを備え、
    前記エッジ抽出部は、前記影除去部が処理した道路画像に含まれているエッジを抽出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理装置は、さらに、
    地物の位置と形状とを示す地物形状情報を記憶する地物形状情報記憶部と、
    前記地物形状情報記憶部に記憶されている地物形状情報と当該道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて影の位置と形状とをCPUを用いて特定し、特定した影の位置と形状とに基づいて当該影のエッジの位置と形状とをCPUを用いて特定し、前記エッジ抽出部が道路画像から抽出したエッジの内特定した影のエッジの位置と形状とに対応するエッジを削除する影除去部とを備え、
    前記白線認識評価値算出部は、前記影除去部が削除しなかったエッジについて白線認識評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6いずれかに記載の画像処理装置。
  9. 道路が撮像された道路画像に映っている地物を認識する画像認識装置の画像認識精度を推定する画像処理装置であり、
    当該道路画像が撮像されたときの天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いを示す影影響評価値をCPU(Central Proccessing Unit)を用いて算出する影影響評価値算出部と、
    前記影影響評価値算出部が算出した影影響評価値に基づいて当該道路画像を用いた画像認識の精度を出力機器に出力する画像認識精度出力部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  10. 道路が撮像された道路画像に映っている地物を認識する画像処理装置であり、
    道路画像を記憶する道路画像記憶部と、
    地物の位置と形状とを示す地物形状情報を記憶する地物形状情報記憶部と、
    前記地物形状情報記憶部に記憶されている地物形状情報と道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて影の位置と形状とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて特定し、前記道路画像記憶部に記憶されている道路画像について特定した影の位置と形状とに相当する道路画像部分の画像の明るさをCPUを用いて高くする影除去部と、
    前記影除去部が処理した道路画像に映っている地物をCPUを用いて画像認識し、認識した地物の情報を出力機器に出力する認識部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  11. 道路が撮像された道路画像に映っている地物を認識する画像処理装置であり、
    道路画像を記憶する道路画像記憶部と、
    地物の位置と形状とを示す地物形状情報を記憶する地物形状情報記憶部と、
    前記道路画像記憶部から道路画像を入力し、入力した道路画像に含まれているエッジをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて抽出するエッジ抽出部と、
    前記地物形状情報記憶部に記憶されている地物形状情報と道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて影の位置と形状とをCPUを用いて特定し、特定した影の位置と形状とに基づいて当該影のエッジの位置と形状とをCPUを用いて特定し、前記エッジ抽出部が道路画像から抽出したエッジの内特定した影のエッジの位置と形状とに対応するエッジを削除する影除去部と、
    前記影除去部が削除しなかったエッジに基づいて道路画像に映っている地物をCPUを用いて画像認識し、認識した地物の情報を出力機器に出力する認識部と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  12. 道路が撮像された道路画像に映っている白線を認識する画像認識装置の画像認識精度を推定する画像処理装置の画像処理方法であり、
    エッジ抽出部は、道路画像を記憶する道路画像記憶部から道路画像を入力し、入力した道路画像に含まれているエッジをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて抽出するエッジ抽出処理を行い、
    白線認識評価値算出部は、前記エッジ抽出部が抽出したエッジについて当該エッジが道路の白線を表す度合いを示す白線認識評価値をCPUを用いて算出する白線認識評価値算出処理を行い、
    影影響評価値算出部は、当該道路画像が撮像されたときの天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いを示す影影響評価値をCPUを用いて算出する影影響評価値算出処理を行い、
    総合認識評価値算出部は、前記白線認識評価値算出部が算出した白線認識評価値と前記影影響評価値算出部が算出した影影響評価値とに基づいて当該道路画像を用いた際の前記画像認識装置の画像認識精度を示す総合認識評価値をCPUを用いて算出する総合認識評価値算出処理を行う
    ことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  13. 道路が撮像された道路画像に映っている地物を認識する画像認識装置の画像認識精度を推定する画像処理装置の画像処理方法であり、
    影影響評価値算出部は、当該道路画像が撮像されたときの天候状態に基づいて道路画像に映っている影の度合いを示す影影響評価値をCPU(Central Proccessing Unit)を用いて算出する影影響評価値算出処理を行い、
    画像認識精度出力部は、前記影影響評価値算出部が算出した影影響評価値に基づいて当該道路画像を用いた画像認識の精度を出力機器に出力する画像認識精度出力処理を行う
    ことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  14. 道路が撮像された道路画像に映っている地物を認識する画像処理装置の画像処理方法であり、
    影除去部は、地物の位置と形状とを示す地物形状情報を記憶する地物形状情報記憶部から前記地物形状情報を取得し、取得した地物形状情報と道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて影の位置と形状とをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて特定し、道路画像について特定した影の位置と形状とに相当する道路画像部分の画像の明るさをCPUを用いて高くする影除去処理を行い、
    認識部は、前記影除去部が処理した道路画像に映っている地物をCPUを用いて画像認識し、認識した地物の情報を出力機器に出力する認識処理を行う
    ことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  15. 道路が撮像された道路画像に映っている地物を認識する画像処理装置の画像処理方法であり、
    エッジ抽出部は、道路画像を記憶する道路画像記憶部から道路画像を入力し、入力した道路画像に含まれているエッジをCPU(Central Proccessing Unit)を用いて抽出するエッジ抽出処理を行い、
    影除去部は、地物の位置と形状とを示す地物形状情報を記憶する地物形状情報記憶部から前記地物形状情報を取得し、取得した地物形状情報と道路画像が撮像されたときの太陽方位とに基づいて影の位置と形状とをCPUを用いて特定し、特定した影の位置と形状とに基づいて当該影のエッジの位置と形状とをCPUを用いて特定し、前記エッジ抽出部が道路画像から抽出したエッジの内特定した影のエッジの位置と形状とに対応するエッジを削除する影除去処理を行い、
    認識部は、前記影除去部が除去しなかったエッジに基づいて道路画像に映っている地物をCPUを用いて画像認識し、認識した地物の情報を出力機器に出力する認識処理を行う
    ことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  16. 請求項12〜請求項15いずれかに記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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