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JP2008268243A - 照明光学系および投写型表示装置 - Google Patents

照明光学系および投写型表示装置 Download PDF

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JP2008268243A
JP2008268243A JP2007106755A JP2007106755A JP2008268243A JP 2008268243 A JP2008268243 A JP 2008268243A JP 2007106755 A JP2007106755 A JP 2007106755A JP 2007106755 A JP2007106755 A JP 2007106755A JP 2008268243 A JP2008268243 A JP 2008268243A
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耕平 山田
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Abstract

【課題】均一な強度分布が得られるとともに、光量の損失が低減し光の利用効率の向上した照明が得られる照明光学系および投写型表示装置を提供する。
【解決手段】照明光学系100は、非偏光な光を射出する光源装置110と、光源装置から射出された光を複数の部分光束に分割して射出する第1のレンズアレイ120と、第1のレンズアレイより射出された複数の部分光束を平行化して射出する第2のレンズアレイ130と、第2のレンズアレイ130から平行化されて射出された複数の部分光束を、それぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子140と、偏光変換素子より射出された複数の直線偏光光を発散して射出する第3のレンズアレイ150とを備え、光学装置としての液晶ライトバルブ400の光入射面を照明領域として照明する。この照明光学系100は、画像を投写して表示する投写型表示装置に好ましく用いることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源の射出光を複数の部分光束に分割した後に光学装置に重畳して照明する照明光学系に関する。また、本発明は、この照明光学系を用いた投写型表示装置に関する。
投写型表示装置では、電気光学装置を用いて、照明光学系から射出された照明光を画像情報(画像信号)に応じて変調し、変調された光線束をスクリーン上に投写して画像が表示される。このような投写型表示装置によって表示される画像は、均一で明るいことが好ましく、これに用いられる照明光学系の光の利用効率が高いことが望まれる。
照明光学系は、一般的に、光源から射出された非偏光な光(白色光)を一種類の直線偏光光に変換する偏光変換光学素子と、液晶ライトバルブなどの電気光学装置の照明領域を均一に照明するための二つのレンズアレイと、重畳レンズとを備えている。
こうした照明光学系として、光射出量を多くすることにより、光の利用効率が高く、明るい画像を表示するために、放射状の光を射出する光源ランプおよび光源ランプから射出された光を反射するために設けられた回転楕円体の凹面を有する凹面鏡を備え、集光光を射出する光源と、集光光を略平行に変換する機能を有する平行化レンズと、平行化レンズの入射面側または射出面側に配置された第1のレンズアレイと、平行化レンズの射出面側に配置された第2のレンズアレイを備えた照明光学系および投写型表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−193926号公報
しかしながら、上記のように、二つのレンズアレイと、光源から射出された非偏光な光を一種類の直線偏光光に変換する偏光変換光学素子とを含み構成された照明光学系において、偏光変換光学素子には入射した偏光光を分離する機能を有する偏光分離膜が形成されている。この偏光分離膜は、一般的に誘電体多層膜よりなり、誘電体多層膜に対して所定の角度以外の入射角度をもって入射した光は、分光特性が劣る。
従来の照明光学系においては、偏光分離膜(誘電体多層膜)に入射する光の大部分が、所定の角度以外の入射角度をもって入射しているために、光の利用効率の低下を招いているという課題を有している。また、より低消費電力で利用することが可能な環境配慮型の照明光学系および投写型表示装置が求められている。
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、均一な強度分布が得られるとともに、光量の損失が低減し光の利用効率の向上した照明が得られる照明光学系および投写型表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の照明光学系は、光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系であって、非偏光な光を射出する光源と、前記光源から射出された光を複数の部分光束に分割して射出する第1のレンズアレイと、前記第1のレンズアレイより射出された複数の部分光束を平行化して射出する第2のレンズアレイと、前記第2のレンズアレイより平行化されて射出された複数の部分光束を、それぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子と、前記偏光変換素子より射出された複数の直線偏光光を発散して射出する第3のレンズアレイと、を備えたことを特徴とする。
これによれば、光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系が、非偏光な光を射出する光源と、光源から射出された光を複数の部分光束に分割して射出する第1のレンズアレイと、第1のレンズアレイより射出された複数の部分光束を平行化して射出する第2のレンズアレイと、第2のレンズアレイより平行化されて射出された複数の部分光束をそれぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子と、偏光変換素子より射出された複数の直線偏光光を発散して射出する第3のレンズアレイとを備えることにより、光源から射出され、第1のレンズアレイにおいて複数の部分光線束に分割された光線束を、第2のレンズアレイによって平行化された後に偏光変換素子に入射される。よって、光学装置の光入射面を照明する光は、均一な強度分布が得られるとともに、光量の損失が低減した輝度の高い照明が得られる。すなわち、光の利用効率が向上した照明光学系が得られる。
本発明に係る照明光学系において、前記第1のレンズアレイは、光源から射出された光の光軸に略直交する面内にマトリックス状に配列された複数の凸レンズを有し、前記第2のレンズアレイは、前記第1のレンズアレイに対向する面側に、前記第1のレンズアレイの複数の凸レンズに対応してマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有し、前記第3のレンズアレイは、前記第2のレンズアレイに対向する面側に、前記第2のレンズアレイの複数の凹レンズに対応してマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有することが好ましい。
これによれば、マトリックス状に配列された複数の凸レンズを有する第1のレンズアレイから射出される光を、第1のレンズアレイに対向する面側に第1のレンズアレイの複数の凸レンズに対応してマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有する第2のレンズアレイが配置されることにより、第2のレンズアレイに入射した光を平行化して偏光変換素子に射出することができる。そして、偏光変換素子において偏光方向の揃った一種類の直線偏光光に変換された後に、第2のレンズアレイの複数の凹レンズに対応してマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有する第3のレンズアレイにおいて直線偏光光を発散して射出されることにより、光学装置の光入射面を照明する光は、均一な強度分布が得られるとともに、光量の損失が低減した輝度の高い照明が得られる。
また、本発明に係る照明光学系において、前記第2のレンズアレイの凹レンズの曲率、前記第1のレンズアレイの凸レンズの曲率および前記第1のレンズアレイと前記第2のレンズアレイの位置関係は、下記の一般式(1)に従って決定されるのが好ましい。
R=(n−1)×(r/(n−1)−L)…(1)
但し、一般式(1)中、Rは第2のレンズアレイの凹レンズの曲率、rは第1のレンズアレイの凸レンズの曲率を表し、Lは第1のレンズアレイの凸レンズの主平面と第2のレンズアレイの凹レンズの主平面との距離を表す。nはd線(波長587.5nm)における第1のレンズアレイおよび第2のレンズアレイの屈折率を表す。
これによれば、照明光学系を構成する第2のレンズアレイの凹レンズの曲率R、第1のレンズアレイの凸レンズの曲率rおよび第1のレンズアレイの凸レンズの主平面と第2のレンズアレイの凹レンズの主平面との距離Lとの関係が上記一般式(1)に従って決定されることにより、第1のレンズアレイから射出された複数の部分光束を、第2のレンズアレイにおいて平行化して射出することができる。
また、本発明に係る照明光学系において、前記第2のレンズアレイは、マトリックス状に配列された複数の凹レンズを有する面の他方の面が平坦面で構成され、前記平坦面上に、ストライプ状に配列された複数の領域の遮光膜が、他方の面の凹レンズの境界線の一方向に沿って形成されるのが好ましい。
これによれば、第2のレンズアレイの平坦面上に、ストライプ状に配列された複数の領域の遮光膜が、他方の面の凹レンズの境界線の一方向に沿って設けられることにより、第2のレンズアレイにおいて平行化されずに迷走する迷光および不要な拡散光などを遮蔽して、平行化された光のみを偏光変換素子に射出することができる。したがって、迷光および不要な拡散光などによる直線偏光性の低下を防止し、直線偏光光量のより均一な照明を可能とする照明光学系が得られる。
本発明の投写型表示装置は、画像を投写して表示する投写型表示装置であって、上述したような照明光学系と、前記照明光学系からの射出光を3色の色光に分離する色光分離光学系と、前記色光分離光学系により分離された3色の色光をそれぞれ変調する電気光学装置と、前記電気光学装置から射出された3色の変調光を合成する色光合成光学系と、前記色光合成光学系により合成された変調光線束を投写面上に投写する投写光学系と、を備えたことを特徴とする。
かかる投写型表示装置は、上述したような照明光学系を用いているため、光の利用効率が向上した投写型表示装置が得られる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各図面は、いずれも模式図であり、説明の便宜のために各構成要素の寸法や比率を実際のものとは異ならせてある。
図1は、本発明の照明光学系の概略構成を示す模式断面図である。
照明光学系100は、光源としての光源装置110、第1のレンズアレイ120、第2のレンズアレイ130、偏光変換素子140、第3のレンズアレイ150、重畳レンズ160を備えている。これらの各光学部品は、光源装置110から射出される光線束の中心軸(主光線)であるシステム光軸100aに沿って、この順に配置されている。この照明光学系100は、所定の光学装置、例えば液晶ライトバルブ400の光入射面を照明領域として照明する機能を有する。
なお、図1を含む以後の各図面において、互いに直交する3つの方向をx,y,z軸方向と表す。システム光軸100aに沿う方向(平行な方向)をz軸方向とし、z軸に対する12時方向をy軸方向(縦方向)、z軸に対する3時方向をx軸方向(横方向)と表す。
光源としての光源装置110は、ランプ111と、回転放物面形状の凹面を有するリフレクタ112とを備えている。なお、ランプ111としては、ハロゲンランプ、メタルハライドランプおよび高圧水銀ランプなどを用いることができる。
ランプ111から射出された非偏光な光(白色光)は、リフレクタ112によって反射されてシステム光軸100aに略平行な光線束として第1のレンズアレイ120に向かって射出される。
次に第1のレンズアレイ120および第2のレンズアレイ130について説明する。
図2(a)は第1のレンズアレイ120の正面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線における断面図である。図3(a)は第2のレンズアレイ130の正面図であり、図3(b)は図3(a)のB−B線における断面図である。
図2(a),(b)において、第1のレンズアレイ120は、略矩形状の外形形状の板状部材であり、一方の面が平坦面121で構成され、平坦面121の他方の面内にマトリックス状(x−y軸方向)に配列された複数の凸レンズ122を有している。
凸レンズ122は、同一の略矩形状の輪郭内に、隣接する2つの凸レンズ122の境界線122aに段差を極力生じさせないように、各凸レンズ122のレンズ面同士が連続するように接続されて、例えば、横方向(x軸方向)に5列、縦方向(y軸方向)に5行のマトリックス状に配列されている。
また、各凸レンズ122の略矩形状の輪郭は、液晶ライトバルブ400の光入射面の照明領域と略相似形となるように設定されている。例えば、液晶ライトバルブ400の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各凸レンズ122のアスペクト比も4:3に設定される。また、各凸レンズ122のレンズ面は、曲率rの凸面よりなる。
このように構成された第1のレンズアレイ120は、凸レンズ122がマトリックス状に配列された面を、第2のレンズアレイ130側または光源装置110に向けて、システム光軸100aに略直交するように配置される。本実施形態においては、第1のレンズアレイ120が第2のレンズアレイ130側に向けて配置される。
この第1のレンズアレイ120は、光源装置110から射出された光線束を複数の部分光線束に分割して第2のレンズアレイ130に向かって射出する機能を有している。また、第1のレンズアレイ120より射出される各部分光線束は、第2のレンズアレイ130の近傍で集光される。
第2のレンズアレイ130は、図3(a),(b)に示すように、第1のレンズアレイ120と同様に略矩形状の外形形状の板状部材であり、一方の面が平坦面131で構成され、平坦面131の他方の面内にマトリックス状(x−y軸方向)に配列された複数の凹レンズ132を有している。
各凹レンズ132はシンドリカルレンズであり、第1のレンズアレイ120に形成された凸レンズ122に対応した略矩形状の輪郭内に、隣接する2つの凹レンズ132の境界線132aに段差を極力生じさせないように、各凹レンズ132のレンズ面同士が連続するように接続されて、横方向(x軸方向)に5列、縦方向(y軸方向)に5行のマトリックス状に配列されている。なお、各凹レンズ132のレンズ面は、曲率Rの凹面よりなる。
このように構成された第2のレンズアレイ130は、凹レンズ132がマトリックス状に配列された面を第1のレンズアレイ120側に向けて、システム光軸100aに略直交するようにして、しかも各凹レンズ132が第1のレンズアレイ120の各凸レンズ122に対応するように配置されている。
この第2のレンズアレイ130は、第1のレンズアレイ120(各凸レンズ122)から射出されたそれぞれの部分光線束の中心軸を、システム光軸100aに略平行に揃える機能を有している。そして、第2のレンズアレイ130の各凹レンズ132において平行に揃えられた部分光線束は、偏光変換素子140に向かって射出される。
なお、第1のレンズアレイ120および第2のレンズアレイ130は、いずれも透光性を有する白板ガラス、BK7、SK10などのガラス素材(硝材)よりなり、ガラス素材が加熱されて軟化した平板プリフォーム、あるいはガラス素材の溶融ガラス塊をモールドプレス成形するなどの加工方法によって作製される。
また、第1のレンズアレイ120の凸レンズ122の曲率r、第2のレンズアレイ130の凹レンズ132の曲率Rおよび第1のレンズアレイ120と第2のレンズアレイ130の位置関係は、下記の一般式(1)に従って決定される。
R=(n−1)×(r/(n−1)−L)…(1)
但し、一般式(1)中、Lは、第1のレンズアレイ120の凸レンズ122の主平面と第2のレンズアレイ130の凹レンズ132の主平面との距離を表す(図1参照)。nは、d線(波長587.5nm)における第1のレンズアレイ120および第2のレンズアレイ130の屈折率を表す。
一般式(1)に基づく凸レンズ122の曲率rおよび凹レンズ132の曲率Rの計算結果の一例を表1([表−a]および[表−b])に示す。なお、[表−a]はレンズアレイの材質が白板ガラスまたはBK7の場合の一般式(1)に基づく計算結果であり、[表−b]はレンズアレイの材質がBK10の場合の一般式(1)に基づく計算結果である。
[表−a]および[表−b]において、第1のレンズアレイ120をML−Aと表し、第2のレンズアレイ130をML−Bと表す。また、各表に示す値は、距離L(第1のレンズアレイ120の凸レンズ122の主平面と第2のレンズアレイ130の凹レンズ132の主平面との距離)が15mmの場合の各レンズの曲率を単位mmで示す。さらに白板ガラスおよびBK7のd線(波長:587.56nm)における屈折率は、1.5168であり、BK10のd線(波長:587.56nm)における屈折率は、1.6228である。
Figure 2008268243
このように、第2のレンズアレイ130の凹レンズ132の曲率R、第1のレンズアレイ120の凸レンズ122の曲率rおよび第1のレンズアレイ120の凸レンズ122の主平面と第2のレンズアレイ130の凹レンズ132の主平面との距離Lとの関係が、前記一般式(1)に従って決定されることにより、第1のレンズアレイ120から射出された複数の部分光束を、第2のレンズアレイ130において平行化して射出することができる。
次に、偏光変換素子140について説明する。
図4(a)は偏光変換素子140の部分斜視図であり、図4(b)は偏光変換素子140の作用を示す部分断面図である。
先ず、偏光変換素子140の構成について説明する。
図4(a)および図4(b)において、偏光変換素子140は、偏光ビームスプリッタアレイ141と、偏光ビームスプリッタアレイ141の光入射面側に選択的に配置された複数の遮光板142と、偏光ビームスプリッタアレイ141の光射出面側に選択的に配置された複数のλ/2位相差板143とを備えている。この偏光変換素子140は、光入射面および光射出面がシステム光軸100aに略直交するように配置され(図1参照)、第2のレンズアレイ130より入射した複数の部分光線束を、1種類の直線偏光光(s偏光光やp偏光光)に変換して射出する機能を有する。なお、本実施形態の偏光変換素子140は、s偏光光に変換する機能を有する。
偏光ビームスプリッタアレイ141は、x−z軸方向において略平行四辺形の断面形状を有し、y軸方向に延伸する柱状のガラス材141aが複数貼り合わされて構成されている(但し、両側最端部は除く)。
複数貼り合わされて構成されたそれぞれのガラス材141aの略平行四辺形の断面形状は、x軸方向に相対する2辺が光入射面および光射出面に対して45°の角度、すなわちシステム光軸100aに対して角度45°傾いた形状を成している。また、各ガラス材141aの界面には、図中に実線で示す偏光分離膜141bと破線で示す反射膜141cとが交互に形成されている。
偏光分離膜141bは、入射した光線束をs偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離する機能を有する。一方、反射膜141cは、反射膜141cに入射した光線束を反射する機能を有する。偏光分離膜141bは誘電体多層膜で形成され、反射膜141cは誘電体多層膜または金属膜で形成されている。
遮光板142は、各ガラス材141aの界面に形成された反射膜141cと偏光分離膜141bとの間を遮蔽するようにして、柱状のガラス材141aの光入射面側にストライプ状に配列して設けられている。遮光板142は、例えば、クロムやアルミニウムなどの金属膜、あるいは誘電体多層膜で形成されている。
同様に、λ/2位相差板143は、断面形状が略平行四辺形の各ガラス材141aの遮光板142が設けられた面(平行四辺形の辺)に対向する光射出面側の面に貼着され、ストライプ状に配列して設けられている。
したがって、遮光板142が設けられたガラス材141aのシステム光軸100aに沿う光射出面側には、開口部141eが位置して開口状態にある。また、光入射面側の遮光板142が設けられたガラス材141aのz軸方向に位置するガラス材141aの光入射面側には開口部141dが位置して開口状態にあり、開口部141dのシステム光軸100aに沿う光射出面側には、λ/2位相差板143が位置している。
そして、偏光変換素子140は、各ガラス材141aの入射面側の各開口部141dのx軸方向における略中心と、第2のレンズアレイ130の各凹レンズ132の曲率中心とを結ぶ線が、システム光軸100aと略平行となる位置に配置されている(図1参照)。
次に、このように構成された偏光変換素子140の動作について説明する。偏光変換素子140は、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交する直線偏光光に変換する機能を有している。
図4(b)において、第2のレンズアレイ130より射出されたシステム光軸100aに略平行に揃えられた複数の部分光線束(s偏光とp偏光)が、偏光変換素子140に入射する。略平行に揃えられた複数の部分光線束は、それぞれが対応する偏光ビームスプリッタアレイ141の開口部141dからガラス材141aに入射する。この入射の際に、迷走する迷光や不要な拡散光は、遮光板142に遮光される。
そして、それぞれの開口部141dよりガラス材141aに入射した部分光線束は、偏光分離膜141bにおいて、s偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離される。
偏光分離膜141bにおいて分離されたs偏光およびp偏光の部分光線束の内、s偏光の部分光線束は、偏光分離膜141bで反射膜141cに向かって反射され、反射膜141cにおいてさらに反射された後に、偏光変換素子140からシステム光軸100aと略平行方向に射出される。
一方、p偏光の部分光線束は、システム光軸100aに略平行に偏光分離膜141bを透過してλ/2位相差板143に入射する。そして、λ/2位相差板143に入射したp偏光の部分光線束は、λ/2位相差板143によって、s偏光の部分光線束に変換されて、偏光変換素子140からシステム光軸100aと略平行方向に射出される。
すなわち、偏光変換素子140に入射した複数の部分光線束(s偏光とp偏光)は、各偏光光ごとに2つの部分光線束に分離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種類の直線偏光光(s偏光光)に変換されて射出される。しかもシステム光軸100aに略平行に揃ったs偏光の直線偏光光が射出される。
このように第2のレンズアレイ130より射出されたシステム光軸100aに略平行に揃えられた複数の部分光線束(直線偏光光)は、偏光変換素子140の偏光分離膜141bに対して45°の入射角度で入射して、s偏光およびp偏光に分離される。よって、誘電体多層膜よりなる偏光分離膜141bの分光特性による光量の損失を低減することができる。これに対して、従来の一般的な偏光変換素子アレイは、45°の角度に設けられた偏光分離膜に対して45°を含むランダムな入射角度をもって入射するために、偏光分離膜の分光特性による光量の損失が多い。
偏光変換素子140を透過したs偏光およびp偏光の透過率特性を、図5および図6に示す。
図5は、偏光分離膜141bにおいて分離(反射)されたs偏光光の透過率特性を示すグラフであり、図6は、偏光分離膜141bにおいて分離(透過)されたp偏光光の透過率特性を示すグラフである。なお、各透過率特性は、偏光変換素子140(偏光ビームスプリッタアレイ141の偏光分離膜141b)にシステム光軸100aに対して平行に入射した光線束と、システム光軸100aに対して±5°の角度傾いて入射した光線束における特性を示す。
図5および図6に示す各グラフにおいて、横軸は可視光の波長領域(380nm〜780nm)の内の400nm〜700nmの範囲における波長を示し、縦軸は透過率(%)を示す。また、透過率特性は、偏光変換素子140にシステム光軸100aに対して平行に入射する光線束を実線で示し、システム光軸100aに対して+5°の角度傾いて入射した光線束を破線、システム光軸100aに対して−5°の角度傾いて入射した光線束を一点鎖線で示す。
このシステム光軸100aに対する±5°の角度は、システム光軸100aに直交して配置された偏光変換素子140および第2のレンズアレイ130の組み込みによる傾きバラツキや、ガラス材141aの反射膜141cおよび偏光分離膜141bが設けられた平行四辺形の辺の傾きバラツキなどの各種バラツキを考慮した値である。
図5において、偏光分離膜141bにおいて分離(反射)されたs偏光光の透過率特性は、システム光軸100aに対して平行に入射する光線束(実線)と、±5°の角度傾いて入射した光線束(破線および一点鎖線)とは、ほぼ同じ透過率曲線を示し、しかも短い波長から長い波長の波長域において高透過率で透過する。
一方、図6に示す偏光分離膜141bにおいて分離されたp偏光光の透過率特性は、平行に入射する光線束(実線)に比べて、システム光軸100aに対して±5°の角度傾いて入射した光線束(破線および一点鎖線)、特に一点鎖線で示す−5°傾いた光線束の値が、短い波長から長い波長の波長域において5%〜15%程度低く、しかも透過率の変動幅が大きい。
しかし、これらのs偏光光およびp偏光光の透過率特性は、いずれも一般的な従来の偏光変換素子アレイに比べて5%〜8%程度高い値である。
このようにして、偏光変換素子140においてs偏光に偏光方向が揃えられた複数の直線偏光光よりなる部分光線束は、第3のレンズアレイ150に向かって射出される。
第3のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ120および第2のレンズアレイ130と同様に、透光性を有する白板ガラス、BK7、SK10などのガラス素材(硝材)よりなり、第2のレンズアレイ130と略相似形をなしている。すなわち、略矩形状の外形形状の板状部材の一方の面が平坦面で構成され、平坦面の他方の面内にマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有している(図1参照)。
このように構成された第3のレンズアレイ150は、凹レンズがマトリックス状に配列された面を偏光変換素子140側に向けて、システム光軸100aに略直交して、しかも各凹レンズが、偏光変換素子140の光射出面側に設けられた一つのλ/2位相差板143および一つの開口部141eを包含して対向する位置に配置されている。
この第3のレンズアレイ150は、偏光変換素子140においてs偏光に偏光方向が揃えられ、システム光軸100aに平行な複数の直線偏光光よりなる部分光線束を、各凹レンズにより発散して重畳レンズ160に向かって射出する機能を有する。
そして、第3のレンズアレイ150より発散されて射出された複数の直線偏光光よりなる部分光線束は、重畳レンズ160に入射する。重畳レンズ160では、入射した複数の直線偏光光よりなるそれぞれの部分光線束の主光線が屈折されて、光学装置としての液晶ライトバルブ400の光入射面を照明領域として重畳される。
この重畳によって液晶ライトバルブ400の光入射面を照明する光は、均一な強度分布が得られる。また、照明光学系100は、光源装置110から射出され、第1のレンズアレイ120において複数の部分光線束に分割された光線束を、複数の凸レンズ122を備えた第2のレンズアレイ130によってシステム光軸100aと略平行に揃えた後に偏光変換素子140に入射されることにより、光量の損失を低減し、輝度の高い照明が得られる。すなわち、光の利用効率を向上することができる。
また、照明光学系を構成する第2のレンズアレイの凹レンズの曲率R、第1のレンズアレイの凸レンズの曲率rおよび第1のレンズアレイの凸レンズの主平面と第2のレンズアレイの凹レンズの主平面との距離Lとの関係が前述の一般式(1)に従って決定されることにより、第1のレンズアレイから射出された複数の部分光束を、第2のレンズアレイにおいて平行化して射出することができる。
なお、以上に説明した照明光学系100において、照明光学系100を構成する第2のレンズアレイ130は、第2のレンズアレイ130に代えて、以下に示す第2のレンズアレイ130Bを用いることができる。第2のレンズアレイ130Bは、第2のレンズアレイ130(図3参照)に遮光膜を設けた以外は、第2のレンズアレイ130と同じであり、同一部分には同一符号を付して、その説明は省略する。
図7(a)は変形例の第2のレンズアレイの正面図であり、図7(b)は変形例の第2のレンズアレイの断面図である。
図7(a),(b)において、第2のレンズアレイ130Bは、略矩形状の外形形状の板状部材であり、一方の面が平坦面131で構成され、平坦面131の他方の面内にマトリックス状(x−y軸方向)に配列された複数の凹レンズ132を有している。
平坦面131には、他方の面に設けられた複数の凹レンズ132の境界線132aの一方向に沿う領域に、遮光膜133が形成されている。境界線132aは、互いに隣接する凹レンズ132の境界線および矩形状の周縁側に位置する凹レンズ132の外周輪郭線が含まれる。また、境界線132aに沿う領域は、各境界線132aを略中心線とする幅αの領域である。幅αの値は、前記偏光変換素子140(偏光ビームスプリッタアレイ141)の光入射面側にストライプ状に配列して設けられた遮光板142の幅程度が好ましい。
遮光膜133は、例えば、クロムやアルミニウムなどの金属膜、あるいは誘電体多層膜で形成される。
このように第2のレンズアレイ130Bの平坦面131上に、他方の面に設けられた複数の凹レンズ132の境界線132aの一方向に沿う領域の遮光膜133が設けられることにより、第2のレンズアレイ130Bにおいて平行化されずに迷走する迷光、および不要な拡散光を遮蔽して、平行化された光のみを偏光変換素子140に射出することができる。したがって、迷光および不要な拡散光などによる直線偏光性の低下を防止し、直線偏光光量のより均一な照明を可能とする照明光学系100が得られる。
また、遮光膜133を設けることにより、第2のレンズアレイは遮光板142の機能も有して、前記偏光変換素子140の遮光板142を省略することも可能である。
また、以上に説明した照明光学系100において、偏光変換素子140の光入射面側にストライプ状に配列して設けられた遮光板142は、クロムやアルミニウムなどの金属膜、あるいは誘電体多層膜で形成された場合ので説明したが、遮光板142に代えて特開2000−75245号公報の図6に示されるような、ストライプ状の開口部を設けた略矩形状の板状体を用いてもよい。例えば、板状体は、ストライプ状の開口部が加工されたアルミニウムやステンレスなどの金属板の表面に、黒染め処理あるいは黒色塗装されて用いることができる。
さらに、開口部が加工された板状体を用いる場合には、図示しないが、板状体に形成された各開口部に、開口部の開口形状の縦方向に第1のレンズアレイ120の凸レンズに対応した5つの凹レンズが一体に形成されたレンズアレイ片を、嵌め込んで固定したレンズアレイ付遮光板を、第2のレンズアレイ130に代えて用いることもできる。
以上に述べた照明光学系100を画像表示装置に応用することにより、光の利用効率が向上した画像表示装置を得ることが可能である。
以下、照明光学系100を画像表示装置の一例として、画像を投写して表示する投写型表示装置(液晶プロジェクタ)に適用した応用例を説明する。
図8は、照明光学系100が組み込まれた液晶プロジェクタの光学系の概略構成を示す模式図である。
図8において、液晶プロジェクタ1は、上記に説明した照明光学系100と、色光分離光学系200と、リレー光学系210とを備え、さらに、3枚のフィールドレンズ301,302,303と、光学装置としての液晶ライトバルブ400(400R,400G,400B)と、クロスダイクロイックプリズム500と、投写レンズ600と、を含み構成されている。
これらの液晶プロジェクタ1を構成する光学系の各要素は、いずれも図示しない上筐体と下筐体との間に案内、保持され、さらに上下の外装ケースなどに収容される。
色光分離光学系200は、ダイクロイックミラー201,202、反射ミラー203を備え、照明光学系100から射出される光束を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系210は、集光レンズ211、リレーレンズ213、反射ミラー212,214を備え、色光分離光学系200において分離された青色光を、青色光用の液晶ライトバルブ400Bに導く機能を有する。
また、照明光学系100と色光分離光学系200との間には、照明光学系100から射出された光束を色光分離光学系200の方向に導くための反射ミラー104を備えている。この反射ミラー104は、光学系の構成によっては、必ずしも必要ではない。例えば、照明光学系100のシステム光軸100a上に、ダイクロイックミラー201および反射ミラー203が配置された場合が例示される。
このように構成された液晶プロジェクタ1は、前述の照明光学系100によって一種類の偏光方向に揃えられた直線偏光光が、重畳レンズ160から反射ミラー104に向かって射出される。
重畳レンズ160から射出された直線偏光光は、反射ミラー104によって、色光分離光学系200の方向に導かれ、色光分離光学系200、リレー光学系210および3枚のフィールドレンズ301,302,303を介して、液晶ライトバルブ400R,400G,400Bの照明領域を照明する。以後、直線偏光光を光と表す。
色光分離光学系200では、重畳レンズ160から射出された光が、ダイクロイックミラー201に入射する。ダイクロイックミラー201は、重畳レンズ160から射出される光のうち赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。
ダイクロイックミラー201を透過した赤色光は、反射ミラー203で反射され、フィールドレンズ301を通って赤色光用の液晶ライトバルブ400Rに達する。このフィールドレンズ301は、重畳レンズ160から射出された光をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶ライトバルブ400G,400Bの前に設けられたフィールドレンズ302,303も同様に作用する。
さらに、ダイクロイックミラー201で反射された青色光と緑色光のうち、緑色光はダイクロイックミラー202によって反射され、フィールドレンズ302を通って緑色光用の液晶ライトバルブ400Gに達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー202を透過し、リレー光学系210、すなわち、集光レンズ211、反射ミラー212、リレーレンズ213、および反射ミラー214を通り、さらにフィールドレンズ303を通って青色光用の液晶ライトバルブ400Bに達する。
なお、青色光にリレー光学系210が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散などによる光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、集光レンズ211に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ303に伝えるためである。
3つの液晶ライトバルブ400R,400G,400Bは、入射した光を、与えられた画像情報(画像信号)に従って変調する電気光学装置としての機能を有している。これにより、3つの液晶ライトバルブ400R,400G,400Bに入射した各色光は、与えられた画像情報に従って変調されて各色光の画像を形成する。
なお、3つの液晶ライトバルブ400R,400G,400Bの光入射面側と光出射面側には、偏光板(図示せず)が設けられている。
3つの液晶ライトバルブ400R,400G,400Bから射出された3色の変調光は、クロスダイクロイックプリズム500に入射する。クロスダイクロイックプリズム500は、3色の変調光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系としての機能を有している。クロスダイクロイックプリズム500には、赤色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3色の変調光が合成されて、カラー画像を投写するための合成光が形成される。
このクロスダイクロイックプリズム500で生成された合成光は、投写レンズ600の方向に射出される。投写レンズ600は、この合成光をスクリーンSC上に投写する機能を有し、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。
以上のように、照明光学系100を液晶プロジェクタ1に用いることにより、液晶ライトバルブ400(R,G,B)の照明領域を照射する光量の損失を低減し、輝度の高い照明が得られる。したがって、スクリーンSC上により明るい画像を投写表示することが可能となる。
以上の実施形態において、照明光学系100を透過型の液晶パネルを備えた液晶プロジェクタ1に適用した場合で説明したが、透過型の液晶パネルに代えて、反射型の液晶パネルを備えた液晶プロジェクタであってもよい。さらに、液晶パネルに代えて、マイクロミラー型光変調装置を備えるようにしてもよい。すなわち、照明光学系100からの光を画像情報に応じて変調する電気光学装置であればこれに限定されない。
本発明の照明光学系の概略構成を示す模式断面図。 (a)は第1のレンズアレイの正面図であり、(b)は(a)のA−A面における断面図。 (a)は第2のレンズアレイの正面図であり、(b)は(a)のB−B面における断面図。 (a)は偏光変換素子の部分斜視図であり、(b)は偏光変換素子の作用を示す部分断面図。 偏光分離膜において分離されたs偏光光の透過率特性を示すグラフ。 偏光分離膜において分離されたp偏光光の透過率特性を示すグラフ。 (a)は変形例の第2のレンズアレイの正面図、(b)は変形例の第2のレンズアレイの断面図。 本発明の照明光学系が組み込まれた液晶プロジェクタの光学系を示す概略構成図。
符号の説明
1…液晶プロジェクタ、100…照明光学系、100a…システム光軸、110…光源としての光源装置、120…第1のレンズアレイ、122…凸レンズ、130,130B…第2のレンズアレイ、131…平坦面、132…凹レンズ、132a…境界線、133…遮光膜、140…偏光変換素子、141…偏光ビームスプリッタアレイ、141a…ガラス材、141b…偏光分離膜、141c…反射膜、141d,141e…開口部、142…遮光板、143…λ/2位相差板、150…第3のレンズアレイ、160…重畳レンズ、200…色光分離光学系、201,202…ダイクロイックミラー、210…リレー光学系、211…集光レンズ、203,212,214…反射ミラー、213…リレーレンズ、301,302,303…フィールドレンズ、400,400B,400G,400R…液晶ライトバルブ、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写レンズ。

Claims (5)

  1. 光学装置の光入射面を照明領域として照明する照明光学系であって、
    非偏光な光を射出する光源と、
    前記光源から射出された光を複数の部分光束に分割して射出する第1のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイより射出された複数の部分光束を平行化して射出する第2のレンズアレイと、
    前記第2のレンズアレイより平行化されて射出された複数の部分光束をそれぞれ偏光方向の揃った一種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子と、
    前記偏光変換素子より射出された複数の直線偏光光を発散して射出する第3のレンズアレイと、
    を備えたことを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1に記載の照明光学系において、
    前記第1のレンズアレイは、光源から射出された光の光軸に略直交する面内にマトリックス状に配列された複数の凸レンズを有し、
    前記第2のレンズアレイは、前記第1のレンズアレイに対向する面側に、前記第1のレンズアレイの複数の凸レンズに対応してマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有し、
    前記第3のレンズアレイは、前記第2のレンズアレイに対向する面側に、前記第2のレンズアレイの複数の凹レンズに対応してマトリックス状に配列された複数の凹レンズを有することを特徴とする照明光学系。
  3. 請求項2に記載の照明光学系において、
    前記第2のレンズアレイの凹レンズの曲率、前記第1のレンズアレイの凸レンズの曲率および前記第1のレンズアレイと前記第2のレンズアレイの位置関係は、下記の一般式(1)に従って決定される照明光学系。
    R=(n−1)×(r/(n−1)−L)…(1)
    但し、一般式(1)中、Rは第2のレンズアレイの凹レンズの曲率、rは第1のレンズアレイの凸レンズの曲率を表し、Lは第1のレンズアレイの凸レンズの主平面と第2のレンズアレイの凹レンズの主平面との距離を表す。nはd線(波長587.5nm)における第1のレンズアレイおよび第2のレンズアレイの屈折率を表す。
  4. 請求項2または3に記載の照明光学系において、
    前記第2のレンズアレイは、マトリックス状に配列された複数の凹レンズを有する面の他方の面が平坦面で構成され、
    前記平坦面上に、ストライプ状に配列された複数の領域の遮光膜が、他方の面の凹レンズの境界線の一方向に沿って形成されたことを特徴とする照明光学系。
  5. 画像を投写して表示する投写型表示装置であって、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明光学系と、
    前記照明光学系からの射出光を3色の色光に分離する色光分離光学系と、
    前記色光分離光学系により分離された3色の色光をそれぞれ変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置から射出された3色の変調光を合成する色光合成光学系と、
    前記色光合成光学系により合成された変調光線束を投写面上に投写する投写光学系と、
    を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
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