[go: up one dir, main page]

JP2008267684A - エアコン室外機の機能向上設置構造 - Google Patents

エアコン室外機の機能向上設置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008267684A
JP2008267684A JP2007110768A JP2007110768A JP2008267684A JP 2008267684 A JP2008267684 A JP 2008267684A JP 2007110768 A JP2007110768 A JP 2007110768A JP 2007110768 A JP2007110768 A JP 2007110768A JP 2008267684 A JP2008267684 A JP 2008267684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outdoor unit
air conditioner
conditioner outdoor
water
plant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007110768A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Toda
隆 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TODA BIOSYSTEM KK
Original Assignee
TODA BIOSYSTEM KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TODA BIOSYSTEM KK filed Critical TODA BIOSYSTEM KK
Priority to JP2007110768A priority Critical patent/JP2008267684A/ja
Publication of JP2008267684A publication Critical patent/JP2008267684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Plants (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】エアコン室外機における熱交換機能を向上させて、エアコンの冷房効率を向上せしめることが可能なエアコン室外機の機能向上設置構造を提供すること。
【解決手段】建物の外壁の前方に設置されたエアコン室外機10の上部及び左右に、それぞれ、栽培容器12を配置することにより、エアコン室外機10の上方及び側方を、栽培容器12で栽培される植物14にて取り囲む一方、かかる栽培容器12として、培養土32を収容するための栽培ベッド部34と、栽培ベッド部34の下方に配置され、栽培ベッド部34において栽培される植物14に供給するための水36が収容される保水槽部38とを有するものを用いた。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアコン室外機の機能を向上せしめることが可能なエアコン室外機の設置構造に関するものである。
近年、地球温暖化が進み、各地で異常気象による旱魃、豪雨、長雨と被害が頻発している。都市部では、ヒートアイランド現象が問題になっており、これが、会社や家庭におけるエアコンの電力消費を加速させ、そして、エアコンからの人工排熱が更に気温上昇を助長させるといった悪循環に陥っている。また、エアコンの電力消費量の増加は、今後、エネルギーの獲得が困難になることが予想される中、重要な問題となっている。
これらの問題を解消する対策として、屋上緑化、壁面緑化を含む都市緑化が推進されている。ところが、都市部には、緑化植物を植栽するための土壌が少なく、コンクリート、アスファルトが多いため、現状では緑化がなかなか進んでいない。加えて、ヒートアイランド現象により、気温が非常に高く、乾燥がひどいため、植栽できる緑化植物が限定され、景観を損なう等の問題が生じている。植栽する土地が少ない条件を克服するには、少ない土地で立体的に緑化を行うことができる壁面緑化が、優れたシステムであると考えられるものの、実際に植栽を行うには、コンクリートやアスファルトを取り除いて、土を露出させ、更に、植栽に適した土に入れ替える等といった準備が必要となり、準備するだけでも、かなりのコストがかかる。また、現状の壁面緑化では、植栽した植物の生長が遅く、緑化に時間がかかると共に、緑化面にムラが生じる等の問題もある。
このため、現在は、パネル方式の緑化が主流とされている。しかしながら、パネル方式では、植物の種類が限定される。芝やこけ等が多く用いられているが、枯れたり、禿げると醜く、景観を損なう。また、パネル方式では、下地に金物等が使用されていることが多いため、台風等でパネルが落下すると非常に危険である。
ところで、植物は80%以上が水で構成されており、植物の生長には、水が非常に重要であり、そして、植物に吸収された水が植物の葉から蒸散し、その気化熱(蒸発潜熱)を利用して大気を冷やすことが、ヒートアイランド現象の緩和に大きく役立っている。この植物の蒸散作用による気化熱を利用した冷却効果を高めるには、蒸散能力の高い植物を生育することが極めて有効であるが、蒸散能力の高い植物ほど、乾燥に弱いため、水を十分に与える必要がある。しかしながら、土の保水量は、20%程度と低いために、一度に十分な水を与えることはできず、頻繁な灌水を怠ると、土は乾燥しやすい。そして、水が不足すると、水ストレスから植物の生長が阻害されて、緑化スピードが遅くなり、緑化面にムラを生じたり、更には、植物が枯死する。このため、土が乾燥しやすいところでは、蒸散能力の高い植物を栽培することは難しく、緑化植物として、蒸散能力の低い植物が栽培されている。
かかる状況下、本発明者は、ヒートアイランド現象の一因となっているエアコンに着目し、エアコンの電力消費量を減らして、人工排熱を減らすと共に、省エネ化を図るための対策を種々検討したのである。
特開2005−168370号公報 実用新案登録第3128320号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、エアコン室外機における熱交換機能を向上させて、エアコンの冷房効率を向上せしめることが可能なエアコン室外機の機能向上設置構造を提供することにある。
そして、かかる課題の解決のために、本発明の要旨とするところは、建物の外壁の前方に設置されたエアコン室外機の上部及び左右に、それぞれ、栽培容器を配置せしめることにより、該エアコン室外機の上方及び側方が、該栽培容器で栽培される植物にて取り囲まれるように構成すると共に、該栽培容器として、培養土を収容するための栽培ベッド部と、該栽培ベッド部の下方に配置され、該栽培ベッド部において栽培される植物に供給するための水が収容される保水槽部とを有するものが用いられていることを特徴とするエアコン室外機の機能向上設置構造にある。
また、かくの如き本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の好ましい態様の一つによれば、建物の外壁の前方に設置されたエアコン室外機の上部及び左右に、それぞれ、栽培容器を配置せしめることにより、前記エアコン室外機と前記建物の外壁との間の空間が、前記植物にて取り囲まれるように構成される。
さらに、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造における別の好ましい態様の一つによれば、前記栽培容器が、植物を栽培するための培養土を収容する一方、そこで栽培される植物の根の侵入を許容し、更に下方への根の伸長を許容する貫通孔が底壁部に設けられた栽培ベッド部と、該栽培ベッド部の下方に配置され、該栽培ベッド部において栽培される植物に供給するための水が収容されると共に、かかる水に該貫通孔を通って下方に伸長する植物の根が浸漬せしめられるように構成された保水槽部と、植物の根の侵入・通過を許容する材質からなると共に、該栽培ベッド部の底壁部に設けられた貫通孔を覆うように、該栽培ベッド部の底壁部の全面に亘って設けられた吸水性シートと、該貫通孔を通じて、該保水槽部内に垂下するように配置されると共に、該保水槽部内に収容された水に浸漬されて、かかる水を該吸水性シートに吸い上げるための水吸上げ部材とを有して構成される。
加えて、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造における他の別の好ましい態様の一つによれば、前記栽培容器が、前記植物を巻き付かせて生育させるための支柱及びネットのうちの少なくとも何れか一方を有して構成されている。
また、かくの如き本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の更に別の好ましい態様の一つによれば、植物を巻き付かせて生育させるための支柱及びネットのうちの少なくとも何れか一方が、前記エアコン室外機の前面から所定の間隔を隔てて該エアコン室外機の前面よりも前方に位置するように、前記栽培容器に取り付けられることにより、該栽培容器で栽培される植物が該支柱及び/又はネットを伝って生長せしめられて、該エアコン室外機の前方が該栽培容器で栽培される植物で覆われるように構成される。
さらに、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造における別の好ましい態様の一つによれば、前記エアコン室外機の前面に、該前面から排出される空気の流れを分散せしめるための気流分散ガイドが設けられる。
このように、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造にあっては、建物の外壁に近接して設置されたエアコン室外機の上部及び左右に、それぞれ、栽培容器を配置せしめることにより、エアコン室外機の上方及び側方が、栽培容器で栽培される植物で取り囲まれるようになっているところから、栽培容器で栽培される植物の葉の気孔から水分を蒸散する際に奪われる蒸発潜熱によって、エアコン室外機の周囲の気温が効果的に下げられると共に、植物が日よけとなって、エアコン室外機近傍の外壁に、直射日光が照射されるようなことが有利に防止され得ることとなる。
そして、これにより、エアコン室外機周りの空気の温度、特に、植物と外壁との間の空間の温度が、植物がない場合に比して、効果的に下がるのである。これにより、冷房時に、エアコン室外機の後面側(空気吸込み側)から、エアコン室外機内に取り込まれる空気の温度が低くなる。このため、エアコン室外機の熱交換機能が極めて効果的に高められ、以て、エアコンの冷房効率が著しく向上せしめられるようになる。その結果、エアコンの電力消費量も抑制され、人工排熱が低減されると共に、省エネ化を実現することができるのである。
加えて、本発明においては、栽培容器として、培養土を収容するための栽培ベッド部と、栽培ベッド部において栽培される植物に供給するための水が収容される保水槽部とを有するものが用いられているところから、エアコン室外機の上部及び左右に栽培容器を設置しても、水不足になりにくく、そこで栽培される植物の生育が阻害されるようなことが有利に防止され得ているのである。要するに、エアコン室外機の周囲は、エアコン室外機から排出される熱風等によって、気温が高く、乾燥しやすいのであるが、保水槽部が設けられているところから、かかる保水槽部内に収容される水が植物に供給されて、植物が水不足による水ストレスを受けるようなことが回避されているのである。従って、本発明によれば、蒸散能力の低い植物だけでなく、多量の水が必要とされる蒸散能力の高い(冷却効果の高い)植物を栽培し、その植物でエアコン室外機を取り囲むように構成することが可能であり、以て、より一層効果的にエアコン室外機の機能を向上せしめることができることとなる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造をもって設置されるエアコン室外機と栽培容器が、一部切欠き断面を含む正面形態及び左側面形態において、それぞれ、概略的に示されている。かかる図1において、10は、エアコン室外機であり、かかるエアコン室外機10の上部及び左右には、それぞれ、栽培容器12が2個ずつ、計6個配置されており、これにより、エアコン室外機10が、各栽培容器12で栽培される植物14にて、その上側、左側及び右側が取り囲まれた構造となっている。
より具体的には、エアコン室外機10は、エアコン室内機と共に用いられ、少なくとも後面と前面に空気の通過を許容する開口部が形成されて、後面側(建物の外壁側)から取り込まれた空気を前面側に排出する、従来から公知の構造のものであって、図2に示されるように、従来と同様に、建物の外壁16の前方(室外側)に所定の距離を隔てて設置されている。また、ここでは、かかるエアコン室外機10の周囲に、栽培容器12を載置するための木製の載置台18が配設されている。かかる載置台18は、矩形板状の天板部20と、かかる天板部20の角部から下方に向かって突出する4つの角柱状脚部22とを有して構成されており、かかる天板部20の上面が、栽培容器12を載置する載置面とされている。
そして、本実施形態では、かかる載置台18に、合成樹脂製の栽培容器12が2個、左右方向に直列に載置されていると共に、エアコン室外機10の側方の地面にも、エアコン室外機10の左側面及び右側面に隣接するように、それぞれ、栽培容器12が2個ずつ、直列に並べられている。
また、各栽培容器12には、そこで栽培される植物14を巻き付かせて生育させる又は這わせて生育させるための合成繊維製のネット24が張架された合成樹脂製の直線状の2本の支柱26,26が、ネット24からなる面(以下、ネット面と言う)が建物の外壁面と略平行になるように、配設されており、各栽培容器12で栽培される植物14が、かかるネット面を伝って、上方及び側方に生長している。
このため、エアコン室外機10の上方と左右の側方には、謂わば、植物14からなるパネル状乃至はカーテン状の緑化面が形成されており、エアコン室外機10が、その上方と側方において、植物14に取り囲まれた状態となっているのである。また、かかるパネル状乃至はカーテン状の植物14が、よしずの如き日よけとなって、エアコン室外機10近傍の外壁16に、直射日光が照射されるようなことが、有利に防止されているのである。
従って、栽培容器12で栽培される植物14による蒸散作用(植物の葉の気孔から水分が蒸散する際、蒸発潜熱を奪って、気温を下げる作用)と、日よけ効果(遮熱効果)で、エアコン室外機10周りの空気の温度、特に、パネル状乃至はカーテン状の植物14と外壁16との間の空間17の温度が、植物がない場合に比して、2〜4℃程度も低くなるのである。このため、冷房時に、エアコン室外機10の後面28側から、エアコン室外機10内に取り込まれる空気の温度が低くなり、以て、エアコン室外機10の熱交換機能が極めて効果的に高められ、エアコンの冷房効率が著しく向上せしめられる。その結果、エアコンの消費電力量も抑制され、人工排熱が低減されると共に、省電力化を実現することができるのである。
また、本実施形態においては、エアコン室外機10の上方と左右の側方に栽培容器12が配置され、エアコン室外機10の前方側には配置されていないため、エアコン室外機10のファン30から前方に向かって熱風が排気されても、かかる熱風が真正面から栽培容器12に当たることはない。このため、熱風によって栽培容器12内が加熱されたり、乾燥したり等して、栽培される植物14の生育が阻害されるようなことが有利に防止され得ている。また、熱風がエアコン室外機10の周りを対流しても、熱風が、高温のまま、エアコン室外機10の裏側(後面28側)から取り込まれるようなことが有利に防止され得ているのであり、エアコン室外機10に吸い込まれる空気は、パネル状乃至はカーテン状の植物14で、効果的に冷やされるようになっているのである。
ところで、上述のように、植物14による蒸散効果や日よけ効果を得るには、栽培容器12で栽培される植物14の生育が不可欠となるのであるが、本実施形態においては、栽培容器12として、培養土32を収容するための栽培ベッド部34と、かかる栽培ベッド部34に供給するための水36が収容される保水槽部38とを有するものが用いられているところから、エアコン室外機10の上方と側方に栽培容器12を設置しても、水不足になりにくく、そこで栽培される植物14の生育が阻害されるようなことが有利に防止され得ているのである。即ち、保水槽部38がない通常のプランタでは、エアコン室外機10から排出される熱風等によって、プランタ内の土が乾燥されやすいのであるが、本実施形態においては、栽培容器12に、保水槽部38が設けられているところから、かかる保水槽部38の水36が植物14に供給されて、植物14が水不足による水ストレスを受けるようなことが回避されているのである。
なお、図3及び図4には、本実施形態において好適に使用される栽培容器12が、縦断面形態において、概略的に示されている。そして、上述せるように、栽培容器12は、植物を栽培するための培養土32を収容するための栽培ベッド部34と、かかる栽培ベッド部34の下方に配置される保水槽部38とを有して、構成されている。より具体的には、保水槽部38の上方に配置される栽培ベッド部34は、合成樹脂からなる、底壁部40と側壁部42とを一体的に有する、矩形状の筐体35にて形成されており、その内部に培養土32が入れられて、植物が栽培され得るようになっている。また、栽培ベッド部34の底壁部40には、長手方向(図3中、左右方向)に所定の間隔を開けて、幅方向(図4中、左右方向)に延びるスリット状の貫通孔44が二つ設けられている。ここでは、かかる貫通孔の大きさは、幅:1〜3cm程度、長さ:5〜15cm程度とされている。
また、栽培ベッド部34の底壁部40には、その全面に亘って、1〜3枚の化学繊維製の不織布からなる所定の厚さ(ここでは、1〜5mm厚さ)の矩形状の吸水性シート46が配置されており、これにて、底壁部40に設けられた二つの貫通孔44,44の開口部が、完全に覆われている。従って、吸水性シート46の上に培養土32を収容しても、また、培養土32を収容した状態で灌水を実施しても、培養土32が保水槽部38内に流れ落ちるようなことが有利に防止されるのである。また、かかる不織布からなる吸水性シート46は、吸水性を有しているため、栽培される植物は、栽培ベッド部34内のどの位置に定植又は播種されても、吸水性シート46から水分等を十分に吸収することができると共に、また、吸水性シート46は、植物の根の侵入や通過を妨げない材質からなるものであるところから、栽培される植物は、吸水性シート46の内部や下方にまで根を伸ばすことができるようになっているのである。
さらに、本実施形態では、水吸上げ部材として、上記吸水性シート46と同様の不織布1〜3枚からなる矩形状の水吸上げシート48が、その長さ方向の中間部が吸水性シート46と底壁部40との間で重ね合わされた状態で、長さ方向の両端部側が、底壁部40に設けられた二つの貫通孔44,44から、保水槽部38の底部50まで垂れ下げられている。従って、かかる水吸上げシート48が保水槽部38内の水36に浸漬されることによって、保水槽部38内の水や栄養分が、水吸上げシート48を伝って、吸水性シート46に吸い上げられるようになっている。
また、かかる水吸上げシート48は、貫通孔44の開口部全体を完全に塞ぐことなく、水吸上げシート48と貫通孔44の内面45との間に間隙が形成されるように、配置されている。このため、栽培される植物の根が、栽培ベッド部34の底壁部40に設けられた貫通孔44,44を通って、下方の保水槽部38内により一層早く伸長するようになっている。そして、植物の根が保水槽部38内に伸長すると、植物の根は、培養土32からだけでなく、保水槽部38内に貯められた水36からも直接、水分や栄養分を吸収することができるのである。
一方、栽培ベッド部34の下方に配置される保水槽部38は、合成樹脂からなる、底部50と周壁部52とを一体的に有する、矩形筐体状の容器本体54の下側の約半分の部分にて構成されている。ここで、かかる容器本体54は、栽培ベッド部34を構成する筐体35の側壁部42の2倍以上の高さと、筐体35の外形寸法と略同程度の内法寸法を有しており、周壁部52の高さ方向中間部には、内方に向かって突出する環状突起56が周方向に連続するように一体的に形成されている。そして、かかる環状突起56の上部に、栽培ベッド部34を構成する筐体35が載置されることによって、容器本体54の内部空間が上下に仕切られて、栽培ベッド部34の下方に、保水槽部38が形成されるようになっているのである。このようにして形成された保水槽部38は、略密閉状態とされ、内部に収容される水36の蒸発が有利に防止される構造となっている。
加えて、容器本体54の底部50には、従来のプランタと同様に、下方に突出する所定長さの脚部58が4箇所の角部に一体的に形成されており、かかる脚部58によって、栽培容器12が安定した状態で地面等に載置され得るようになっている。また、底部50には、排水口60が、下方に向かって突出するようにして設けられており、閉塞された排水口60を外部に開口することによって、排水口60から、保水槽部38内に収容された水36が排出され得るようになっている。
而して、上述せる如き構造の栽培容器12を用いて植物14を栽培すると、栽培ベッド部34の植物14は、培養土32内で根を伸長させる一方、植物の根の侵入・通過を許容し得る吸水性シート46を貫き、水吸上げシート48と貫通孔44の内面45との間の間隙を通って、図1の切欠き図に示されるように、保水槽部38の水36の中に根を伸ばすのである。このとき、植物14の根は、貫通孔44から垂下された水吸上げシート48を伝って、水吸上げシート48に誘導されるようにして、水中に伸びていくのである。具体的には、植物14の根は、栽培ベッド部34の底壁部40に敷き詰められた吸水性シート46や水吸上げシート48まで到達すると、それらのシート46,48に含まれた水分及び栄養分を吸収しながら、シート46,48に沿って伸長し、保水槽部38の底部50まで早期に達するのである。
このように、栽培容器12を用いると、栽培ベッド部34で栽培される植物14の根が、栽培ベッド部34の培養土32の中だけでなく、保水槽部38に収容された水中にまで伸長するため、水耕栽培と土壌栽培とを組み合わせた栽培を行うことができ、植物14は、培養土32から栄養分や酸素、水分等を吸収すると共に、保水槽部38内の水36からも水分や栄養分(灌水によって培養土から溶出した肥料)を吸収するのである。このため、水不足による水ストレスを受けにくく、植物14の生長が、土壌栽培を行う場合に比して、効果的に促進され得るようになっているのであり、更には、パネル状乃至はカーテン状の緑化面に、ムラが形成されたり、植物14が枯死したりするとが有利に回避されているのである。
また、土の保水力に拘わらず、十分な量の水を保水槽部38内に予め収容することが可能であるため、栽培容器12で栽培される植物14として、蒸散能力の高い植物を有利に栽培することができるといった利益も享受され得る。この結果、植物14からの蒸散量が増加して、エアコン室外機10周りの気温をより一層有利に下げることが可能となり、エアコン室外機10の熱交換機能が更に高められるようになる。なお、ここにおいて、蒸散能力の高い植物としては、例えば、朝顔や、ゴーヤ、ヘチマ等のつる性植物を例示することができる。
さらに、植物14の栽培時に、必要に応じて、培養土32に対して、(株)トダバイオシステム製スーパーバイネ(商品名)、バイネキトン(商品名)等の、抗菌性や耐虫性、耐病性に優れた土壌改良剤や、(株)トダバイオシステム製花咲かG.SUN(商品名)等の液状複合肥料が施用されると、植物14の生長が極めて効果的に促進され得るようになるのである。具体的には、上記土壌改良剤が施されると、植物の根が強化されて、抗菌性や耐虫性等が効果的に高められ、水耕栽培で根腐れを招来する病原菌であるピシューム菌が存在していても、根腐れが惹起され難くなるのである。更に、上記土壌改良剤と液状複合肥料を組み合わせて使用すると、植物の光合成能力、葉の蒸散量が効果的に向上せしめられ、植物の生長スピード(緑化スピード)が更に高まるようになるのである。
かくして、栽培容器12を用いて植物14を栽培する一方で、かかる栽培容器12の複数をエアコン室外機10の上部及び左右にそれぞれ配置すれば、エアコン室外機10が、栽培容器12で栽培される植物14に取り囲まれて、パネル状乃至はカーテン状の緑化面の一部に、エアコン室外機10が配置された状態となるのである。
なお、栽培容器12をエアコン室外機10の上部及び左右に配置する際、植物14は、栽培容器12で栽培されていなくても、或いは、栽培されていてもよい。つまり、栽培容器12をエアコン室外機10の上部及び左右に配置した後、植物を定植・播種して、植物14を生育するようにしても、或いは、植物14を予め別の場所で生育させ、ある程度の大きさに生長した段階で、栽培容器12をエアコン室外機10の上部及び左右に配置するようにしてもよい。より好適には、後者のように、予め、植物14からなるパネル乃至はカーテンを形成させた後、その栽培容器12を配置するようにすることが望ましく、これにて、栽培容器12の配置後、植物14の生長を待つことなく、エアコン室外機10の機能が向上されるようになる。
ところで、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造は、上述した例示の構造のみに限定して解釈されるものでは決してなく、その別の例が、図5〜図9に示されている。なお、それら図5〜図9においては、上述の実施形態と同一の構造とされた部材及び部位については、図中、それぞれ、上述の実施形態と同一の符号を付与することにより、その詳細な説明は、省略した。
すなわち、先ず、図5及び図6には、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の別の実施形態が、正面形態及び左側面形態において、それぞれ、概略的に示されているのであるが、かかる図5及び図6においては、エアコン室外機10の左側及び右側に配置された栽培容器12のうち、最も左側及び最も右側に配置された栽培容器12(L1),12(R1)が、それら栽培容器12(L1),12(R1)の幅方向(図5中、左右方向)が、建物の外壁16に平行になるように、換言すれば、栽培容器12(L1),12(R1)にそれぞれ配設された2本の支柱26,26間に跨って張架されたネット24のネット面が、図6に示されるように、建物の外壁16面に対して垂直となるように配置され、また、栽培容器12(L1),12(R1)の長手方向(図6中、左右方向)の外壁側端面が外壁16に近接するように、それら栽培容器12(L1),12(R1)にそれぞれ隣接する栽培容器12(L2),12(R2)よりも外壁16側に配置されており、これにて、エアコン室外機10と建物の外壁16との間の空間17が、前方だけでなく、その両側方においても、植物14で取り囲まれている。
更に、本実施形態においては、栽培容器12(L2),12(R2),12(C1),12(C2)に、直線状の支柱26ではなく、図6に示されるように、上端部が、建物の外壁16に向かって屈曲する略逆L字状の支柱62が、それぞれ2本ずつ配設されており、エアコン室外機10と建物の外壁16との間の空間17の上方も、植物14で取り囲まれるようになっている。つまり、本実施形態では、エアコン室外機10と建物の外壁16との間の空間17が、ボックス状の緑化面で四方を囲まれているのである。
このため、ボックス状の緑化面で囲まれた空間(17)の空気が、植物14の蒸散作用と日よけ効果(遮熱効果)で、より一層効果的に冷却され得るのである。また、空間17がボックス状の植物14で取り囲まれているところから、冷却された空気が逃げにくい構造とされている。従って、エアコンの作動時(冷房時)には、冷却された空気が、ボックス状の緑化面で囲まれた空間(17)の外部に逃げることなく、エアコン室外機10内に吸引されて、冷媒の熱交換に有利に利用され得るようになっている。加えて、本実施形態においては、ボックス状の緑化面で囲まれた空間(17)内に、常に、緑化面を通じて空気が流れるところから、植物14による蒸散作用(冷却作用)が更に大きくなるのである。
また、図7及び図8には、本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の更に別の実施形態が、正面形態及び左側面形態において、それぞれ、概略的に示されている。かかる図7及び図8においては、エアコン室外機10の左右に配置された4つの栽培容器12(L1),12(L2),12(R1),12(R2)が、エアコン室外機10の上側に配置された栽培容器12(C1),12(C2)と、同じ高さの位置に配置されている。なお、本発明において、「エアコン室外機の左側」及び「エアコン室外機の右側」には、エアコン室外機の真横(真左、真右)だけでなく、エアコン室外機の左上(左斜め上方)や右上(右斜め上方)も含まれる。
より具体的には、本実施形態においては、上述せる如き載置台18に代えて、かかる載置台18の3倍程度の長さを有する載置台64が用いられているのである。かかる載置台64は、長手の矩形板状の天板部66と、かかる天板部66の角部から下方に向かって突出する4つの角柱状脚部68とを有して構成されている。そして、かかる載置台64の天板部66の上面のうち、エアコン室外機10の上部に位置する部位に、2つの栽培容器12(C1),12(C2)が載置されている一方、それらの栽培容器12(C1),12(C2)を挟んで、左右に、それぞれ2つずつ、4つの栽培容器12(L1),12(L2),12(R1),12(R2)が一列に並べられている。
また、本実施形態においては、エアコン室外機10の前面29側から排出される熱風が、載置台64の天板部66と地面との間の空間を通って、つまり、エアコン室外機10の左上及び右上に配置された栽培容器(L1),12(L2),12(R1),12(R2)の下方に形成される空間を通って、エアコン室外機10の後方に直に流れ込まないように、エアコン室外機10の左右に、木製や合成樹脂製の遮蔽板69,69が配設されている(図9参照)。
そして、本実施形態においては、各栽培容器12において、前後方向及び左右方向に、それぞれ、2本ずつ、計4本の植物が栽培されており、図8に示されるように、後方側(外壁側)の植物14は、前記実施形態と同様に、上方に向かって生長するように栽培せしめられている一方、前方側に栽培される植物70は、エアコン室外機10の前面29よりも前方に生長するように、栽培されている。即ち、各栽培容器12の後方側には、前記実施形態と同様に、ネット24が張架された直線状の2本の支柱26,26が、ネット面が建物の外壁面と略平行になるように上方に向かって真っ直ぐに配置されているところから、後方側の植物14は、かかるネット面に沿って、上方に生長している。一方、各栽培容器12の前方側には、ネット72が張架された略逆J字状の2本の支柱74,74が、栽培容器12から前方に向かってアーチを描くように所定の距離だけ突出し、そこから、地面に向かって垂下するように、栽培容器12に取り付けられており、これにて、支柱74,74とそれらに張架されたネット72が、エアコン室外機10の前面29に接することなく、エアコン室外機10の前面29よりも前方に所定の間隔:d(ここでは、30〜70cm程度)を隔てて、配置されている。これにより、前方側に栽培される植物70は、かかる支柱74,74やネット72を伝って生長し、エアコン室外機10の前面29よりも前方において、枝垂れるように生長している。
このため、本実施形態においては、エアコン室外機10の上方と左右の側方が、植物14で取り囲まれていると共に、更に、エアコン室外機10の前方も、植物70にて覆われているのである。換言すれば、エアコン室外機10の上方や側方だけでなく、前方にも、植物70からなるパネル状乃至はカーテン状の緑化面が形成されているのである。その結果、かかる植物70からなる緑化面が、日よけとなって、エアコン室外機10の前面29に直射日光が当たるようなことが防止され、以て、エアコン室外機10への負荷が軽減されて、エアコン室外機10のより一層の省エネ効果が実現され得るようになっていると共に、エアコン室外機10から排出される熱風が、そのまま放出されることなく、植物70の葉面等からなる緑化面を通過して外部に放出され、以て、植物14による蒸散作用で、排熱も効果的に冷却され得るようになっているのである。
なお、熱風が連続して緑化面を通過すると、植物70の葉からは、通常より多くの水分が蒸散する。このため、通常の保水槽部のないプランタ(土壌)に植えられた植物にあっては、葉から水分が急速に失われると、水分補給が間に合わず、萎れる等の強い水ストレスを起こし、蒸散量が不足して熱風に触れた葉は温度ストレスを併発し、旱魃状態となって枯死するのであるが、本実施形態では、栽培容器12に、保水槽部38が設けられているところから、かかる保水槽部38の水36が植物70に供給されて、植物70が水不足による水ストレスを受けるようなことが防止されているのである。
しかしながら、エアコン室外機10からの熱風を、そのまま排出すると、エアコン室外機10のファン30の真正面に位置する植物70に、熱風が集中して当たるため、かかる植物70の葉の蒸散が不足するおそれがある。このため、エアコン室外機10の前方に植物70を生長せしめる場合には、エアコン室外機10の前面29側から排出される空気の流れを分散せしめる気流分散ガイド(例えば、図10〜図12参照)を、エアコン室外機10の前面29(特に、ファン30の前)に取り付けて、エアコン室外機10から排出される熱風の流れを分散せしめるようにすることが、望ましい。これにより、熱風が植物70からなる緑化面の一部に集中して当たるようなことが回避されて、より一層効率的に、植物による蒸散作用を発揮させるできる。
図10〜図12には、上述せる如き気流分散ガイドの一例が示されているのであるが、そこでは、気流分散ガイド76は、合成樹脂製の矩形状の枠体78と、かかる枠体78から前方に向かって突出するように一体形成された、合成樹脂製の略分割円筒体形状を呈する4枚のフィン80,80,82,82を有して構成されている。そして、かかる4枚のフィン80,80,82,82は、その長手方向が上下方向となるように、枠体78に一体的に取り付けられており、かかる4枚のフィン80,80,82,82のうち、中央部側の2つのフィン80,80は、その曲率半径が両側の2つのフィン82,82の曲率半径よりも大きく、且つ、前方への突出量も大きくなっている。また、左側の2つのフィン80,82は突出端面が左側にくるように設けられている一方、右側の2つのフィン80,82は突出端面が右側にくるように設けられている。このため、かかる気流分散ガイド76を、図11及び図12に示されるように、エアコン室外機11の前面に、ネジ等の連結部材を用いて連結すると、エアコン室外機11の前面側から排出される熱風が分散されて、左右の広い範囲に排出され得る。このため、上述せるように、エアコン室外機11の前方に植物70からなる緑化面が形成されても、冷房時に、熱風が植物70からなる緑化面の一部に集中して当たるようなことが回避され得るようになっている。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約を受けるものではない。
例えば、上例では、エアコン室外機10の上部と左右に、それぞれ、栽培容器12が2個ずつ載置されていたが、栽培容器12の配設個数や配設形態は、栽培容器の大きさ等に応じて適宜に設定され得るものであり、何等限定されるものではない。
さらに、上記実施形態では、栽培容器12に、植物を巻き付かせて生育させるためのネット24が張架された支柱26,26が固定されていたが、ネットのみが設置されたり、支柱のみが設置されてもよく、また、その大きさや配設個数も何等限定されるものではない。また、植物14として、他の物に巻き付くことなく、自立できるものが栽培される場合には、ネットや支柱は必ずしも、必要とされるものではない。
加えて、ネットや支柱の材質も何等限定されるものではなく、例えば、合成繊維製のネットや合成樹脂製の支柱に代えて、金属製のネットや金属製の支柱を用いることも可能である。また、支柱の形状にあっても、上例の直線状や逆L字状、逆J字状のものに何等限定されるものではなく、例えば、上部が湾曲とされたアーチ状乃至は逆U字状の支柱等、従来から公知の形状のものを利用することができる。
また、上記実施形態では、吸水性シート46として、化学繊維製の不織布が採用され、これによって、植物の根が侵入・通過したり、複雑に絡み合っても、吸水性シートが破断したり、腐食するようなことが、有利に防止され得るようになっていたが、吸水性シート46の材質は、吸水性を有し、且つ植物の根の侵入・通過を許容し得るシート状のものであれば、化学繊維製不織布以外にも、天然繊維製不織布、編織布、スポンジ等の従来から公知の吸水性シートが採用されても、何等差し支えない。また、吸水性シートの厚みにあっても、採用される吸水性シートの材質等に応じて、適宜に設定され得る。
同様に、上記実施形態では、水吸上げ部材として、化学繊維製の不織布からなる水吸上げシート48が採用され、これによって、シートの破断や腐食が有利に防止されると共に、水中根の伸長が効果的に促進されていたが、保水槽部38内の水を吸い上げて吸水性シート46に供給できるものであれば、天然又は化学繊維からなる編織布、スポンジ等の従来から公知の吸水性を有するシートが採用されても良く、また、シート状の他にも、紐状やチューブ状のもの等を採用することも可能である。また、水吸上げシート48を保水槽部38内に垂下する長さにあっても、特に限定されるものではないものの、保水槽部38の底部50まで垂れ下げるようにすれば、保水槽部38に貯留される水36が少なくなっても、栽培ベッド部34の吸水性シート46に水を吸い上げることができる。
また、栽培ベッド部34の底壁部40には、長手方向に所定の間隔を開けて、幅方向に延びるスリット状の貫通孔44が二つ設けられていたが、貫通孔の配設位置や、配設個数、形状、大きさ等は、何等限定されるものではない。更に、上例では、水吸上げシート48と貫通孔44の内面との間に間隙が設けられ、これによって、保水槽部38内への植物の根の伸長が促進されていたが、本発明において、間隙は必ずしも必要とされるものではなく、間隙を設けない場合でも、伸長は遅いものの、植物の根は保水槽部38内に伸長する。
更にまた、栽培容器12の全体形状も、例示のものに何等限定されるものではなく、上段に栽培ベッド部が配置され、下段に保水槽部が配置されておれば、上例の平面矩形状以外にも平面円形状等、如何なる形状を有するものであってもよく、また、栽培ベッド部と保水槽部が着脱可能に組み付けられるようになっていても、或いは、栽培ベッド部と保水槽部が着脱不能に一体的に固着されていても良い。また、栽培容器12を構成する筐体35や容器本体54の材質も樹脂に何等限定されるものではなく、水を透過させない材料であれば、金属、陶磁器、発泡スチロール等、如何なる材質を有するものであっても良い。
加えて、上例では、栽培ベッド部34の上方から灌水することによって、保水槽部38内に水が貯められるようになっていたが、栽培ベッド部34の底壁部40に、実用新案登録第3128320号公報に示されるごとき注水管を設けて、栽培ベッド部34に収容される培養土32を介することなく、保水槽部38内に、直接水を導入するようにすることも可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の一実施形態を示す一部切欠き断面を含む、正面説明図である。 図1における左側面図である。 図1に示された栽培容器を示す縦断面説明図であって、植物が栽培されていない状態を示している。。 図3におけるIV−IV断面説明図である。 本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の別の実施形態を示す正面説明図である。 図5における左側面図である。 本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造の更に別の実施形態を示す正面説明図である。 図7における左側面図である。 図7において、ネットが張架された支柱と植物を省略した状態を示す正面説明図である。 本発明に従うエアコン室外機の機能向上設置構造において有利に用いられる気流分散ガイドの一例を示す斜視説明図である。 図10に示された気流分散ガイドをエアコン室外機に取り付けた状態を示す斜視説明図である。 図11における平面説明図である。
符号の説明
10,11 エアコン室外機 12 栽培容器
14,70 植物 16 建物の外壁
17 空間 18,64 載置台
24,72 ネット 26,62,74 支柱
32 培養土 34 栽培ベッド部
35 筐体 36 水
38 保水槽部 40 底壁部
44 貫通孔 46 吸水性シート
48 水吸上げシート 54 容器本体
56 環状突起 60 排水口
69 遮蔽板 76 気流分散ガイド

Claims (6)

  1. 建物の外壁の前方に設置されたエアコン室外機の上部及び左右に、それぞれ、栽培容器を配置せしめることにより、該エアコン室外機の上方及び側方が、該栽培容器で栽培される植物にて取り囲まれるように構成すると共に、該栽培容器として、培養土を収容するための栽培ベッド部と、該栽培ベッド部の下方に配置され、該栽培ベッド部において栽培される植物に供給するための水が収容される保水槽部とを有するものが用いられていることを特徴とするエアコン室外機の機能向上設置構造。
  2. 建物の外壁の前方に設置されたエアコン室外機の上部及び左右に、それぞれ、栽培容器を配置せしめることにより、前記エアコン室外機と前記建物の外壁との間の空間が、前記植物にて取り囲まれるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のエアコン室外機の機能向上設置構造。
  3. 前記栽培容器が、植物を栽培するための培養土を収容する一方、そこで栽培される植物の根の侵入を許容し、更に下方への根の伸長を許容する貫通孔が底壁部に設けられた栽培ベッド部と、該栽培ベッド部の下方に配置され、該栽培ベッド部において栽培される植物に供給するための水が収容されると共に、かかる水に該貫通孔を通って下方に伸長する植物の根が浸漬せしめられるように構成された保水槽部と、植物の根の侵入・通過を許容する材質からなると共に、該栽培ベッド部の底壁部に設けられた貫通孔を覆うように、該栽培ベッド部の底壁部の全面に亘って設けられた吸水性シートと、該貫通孔を通じて、該保水槽部内に垂下するように配置されると共に、該保水槽部内に収容された水に浸漬されて、かかる水を該吸水性シートに吸い上げるための水吸上げ部材とを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアコン室外機の機能向上設置構造。
  4. 前記栽培容器が、前記植物を巻き付かせて生育させるための支柱及びネットのうちの少なくとも何れか一方を有して構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエアコン室外機の機能向上設置構造。
  5. 植物を巻き付かせて生育させるための支柱及びネットのうちの少なくとも何れか一方が、前記エアコン室外機の前面から所定の間隔を隔てて該エアコン室外機の前面よりも前方に位置するように、前記栽培容器に取り付けられることにより、該栽培容器で栽培される植物が該支柱及び/又はネットを伝って生長せしめられて、該エアコン室外機の前方が該栽培容器で栽培される植物で覆われるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエアコン室外機の機能向上設置構造。
  6. 前記エアコン室外機の前面に、該前面から排出される空気の流れを分散せしめるための気流分散ガイドを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のエアコン室外機の機能向上設置構造。
JP2007110768A 2007-04-19 2007-04-19 エアコン室外機の機能向上設置構造 Pending JP2008267684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110768A JP2008267684A (ja) 2007-04-19 2007-04-19 エアコン室外機の機能向上設置構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007110768A JP2008267684A (ja) 2007-04-19 2007-04-19 エアコン室外機の機能向上設置構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008267684A true JP2008267684A (ja) 2008-11-06

Family

ID=40047421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007110768A Pending JP2008267684A (ja) 2007-04-19 2007-04-19 エアコン室外機の機能向上設置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008267684A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010216683A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nakano Refrigerators Co Ltd 凝縮器用散水装置及びその運転方法
JP2010273659A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Takenaka Komuten Co Ltd 日射遮蔽装置
WO2011117437A1 (es) * 2010-03-22 2011-09-29 Universidad De Sevilla Sistema de acondicionamiento bioclimático mediante estructuras ajardinadas verticales
JP2011190944A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Hiroya Sekiguchi 空気調和機
JP2012047400A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Daikin Industries Ltd 冷却システム
JP2012141084A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Daikin Industries Ltd 冷却システム
JP2012149867A (ja) * 2010-12-28 2012-08-09 Daikin Industries Ltd 冷却システム
JP2012172894A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Taisei Corp 外気冷却構造
CN103004573A (zh) * 2012-12-26 2013-04-03 张泽彤 生态集成装修单元及其使用方法
CN103004574A (zh) * 2012-12-26 2013-04-03 江素霞 空调生态段及其使用方法
JP2016214113A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 住友商事株式会社 屋上緑化システム
WO2018208139A1 (es) 2017-05-08 2018-11-15 Monroy Samperi Carlos Sistema para captación y monitoreo de agentes contaminantes atmosféricos
CN111486556A (zh) * 2019-01-28 2020-08-04 珠海格力电器股份有限公司 一种控制空调的方法、装置、空调及存储介质

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0310122U (ja) * 1989-06-16 1991-01-30
JPH03128320U (ja) * 1990-04-04 1991-12-24
JP2518240Y2 (ja) * 1990-08-28 1996-11-27 松下冷機株式会社 室外機の風向変更装置
JPH09140266A (ja) * 1995-11-21 1997-06-03 Sekisui House Ltd 住宅の外側に設けるつる植物の登攀ガイド
JPH1038321A (ja) * 1996-07-19 1998-02-13 Fujitsu General Ltd 空気調和機の室外機
JP2000279032A (ja) * 1999-01-26 2000-10-10 Aibiimu:Kk 植物支承具
JP2001186970A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Yoshio Osuga 給水機構を具えたフラワースタンド
JP2002034350A (ja) * 2000-07-27 2002-02-05 Sekisui House Ltd 建物の緑化装置及び緑化用壁体
JP2002181374A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調システム
JP3333467B2 (ja) * 1998-12-07 2002-10-15 ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 網状構造体
JP2003269748A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Chisso Corp 空冷コンデンサー用外気冷却装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0310122U (ja) * 1989-06-16 1991-01-30
JPH03128320U (ja) * 1990-04-04 1991-12-24
JP2518240Y2 (ja) * 1990-08-28 1996-11-27 松下冷機株式会社 室外機の風向変更装置
JPH09140266A (ja) * 1995-11-21 1997-06-03 Sekisui House Ltd 住宅の外側に設けるつる植物の登攀ガイド
JPH1038321A (ja) * 1996-07-19 1998-02-13 Fujitsu General Ltd 空気調和機の室外機
JP3333467B2 (ja) * 1998-12-07 2002-10-15 ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 網状構造体
JP2000279032A (ja) * 1999-01-26 2000-10-10 Aibiimu:Kk 植物支承具
JP2001186970A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Yoshio Osuga 給水機構を具えたフラワースタンド
JP2002034350A (ja) * 2000-07-27 2002-02-05 Sekisui House Ltd 建物の緑化装置及び緑化用壁体
JP2002181374A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空調システム
JP2003269748A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Chisso Corp 空冷コンデンサー用外気冷却装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010216683A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nakano Refrigerators Co Ltd 凝縮器用散水装置及びその運転方法
JP2010273659A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Takenaka Komuten Co Ltd 日射遮蔽装置
JP2011190944A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Hiroya Sekiguchi 空気調和機
WO2011117437A1 (es) * 2010-03-22 2011-09-29 Universidad De Sevilla Sistema de acondicionamiento bioclimático mediante estructuras ajardinadas verticales
ES2365400A1 (es) * 2010-03-22 2011-10-04 Universidad De Sevilla Sistema de acondicionamiento bioclimatico mediante estructuras ajardinadas verticales.
JP2012047400A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Daikin Industries Ltd 冷却システム
JP2012141084A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Daikin Industries Ltd 冷却システム
JP2012149867A (ja) * 2010-12-28 2012-08-09 Daikin Industries Ltd 冷却システム
JP2012172894A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Taisei Corp 外気冷却構造
CN103004573A (zh) * 2012-12-26 2013-04-03 张泽彤 生态集成装修单元及其使用方法
CN103004574A (zh) * 2012-12-26 2013-04-03 江素霞 空调生态段及其使用方法
JP2016214113A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 住友商事株式会社 屋上緑化システム
WO2018208139A1 (es) 2017-05-08 2018-11-15 Monroy Samperi Carlos Sistema para captación y monitoreo de agentes contaminantes atmosféricos
CN111486556A (zh) * 2019-01-28 2020-08-04 珠海格力电器股份有限公司 一种控制空调的方法、装置、空调及存储介质
CN111486556B (zh) * 2019-01-28 2021-03-16 珠海格力电器股份有限公司 一种控制空调的方法、装置、空调及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008267684A (ja) エアコン室外機の機能向上設置構造
ES2637139T3 (es) Estructura de lecho de flores para superficie mural y método para crear un lecho de flores para superficie mural
JP4262811B2 (ja) 植木スタンド
JP4629713B2 (ja) 屋外用緑化装置及び屋外用緑化システム
JP2008253165A (ja) 栽培容器及びそれを用いた栽培装置
JP2012055234A (ja) 栽培床の傾斜角の変化が可能な植物栽培装置
JP4610695B2 (ja) 多段棚式育苗装置およびその灌水方法
CN105494069A (zh) 一种拼接式自动给水立体绿化装置及其灌溉系统
KR100943824B1 (ko) 다목적 화분
KR101043699B1 (ko) 물을 주지않는 식물재배기
JP2011244706A (ja) 植物栽培方法
JP5058214B2 (ja) 屋上緑化装置
KR102158978B1 (ko) 공기정화 재배기
CN103931440B (zh) 一种室内碳化软木立式植物栽培装置
KR101899720B1 (ko) 복사열 차단 이중구조 식물재배화분
JP4901835B2 (ja) 栽培容器
KR20050089960A (ko) 육묘 장치
JP4794588B2 (ja) 農業用ハウス
CN209089510U (zh) 一种农业用育苗恒温存储装置
JP2011193846A (ja) 屋根緑化装置
JP3128320U (ja) 栽培容器
KR200461035Y1 (ko) 다용도 재배기
JP5094886B2 (ja) 多年生つる性植物の栽培装置
CN206042938U (zh) 一种园林育苗装置
CN217038073U (zh) 一种壁挂式种植容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120403