JP2008267273A - ブローバイガス還元装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼室に還元されるブローバイガスにより空燃比が乱れることを防止すること。
【解決手段】ブローバイガス還元装置は、エンジン1の燃焼室2から漏れ出たブローバイガスを還元通路32を介して吸気通路21へ流して燃焼室2へ還元すると共に、還元通路32に設けたPCVバルブ33によりブローバイガス流量を調整する。この装置は、PCVバルブ33に導入される前のブローバイガスに外気を混ぜ入れる外気通路36を備え、その外気通路36に開閉弁38が設けられる。電子制御装置(ECU)60は、各種センサ等61〜66で検出されるエンジン1の運転状態がアイドル運転状態となるときに開閉弁38を制御して開けるようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】ブローバイガス還元装置は、エンジン1の燃焼室2から漏れ出たブローバイガスを還元通路32を介して吸気通路21へ流して燃焼室2へ還元すると共に、還元通路32に設けたPCVバルブ33によりブローバイガス流量を調整する。この装置は、PCVバルブ33に導入される前のブローバイガスに外気を混ぜ入れる外気通路36を備え、その外気通路36に開閉弁38が設けられる。電子制御装置(ECU)60は、各種センサ等61〜66で検出されるエンジン1の運転状態がアイドル運転状態となるときに開閉弁38を制御して開けるようになっている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、エンジンの燃焼室から漏れ出たブローバイガスを還元通路及びPCVバルブを介して吸気通路へ流して燃焼室へ還元するブローバイガス還元装置に関する。
従来、この種の技術して、例えば、下記の特許文献1〜4に記載される技術が知られている。特に、特許文献1に記載される装置は、エンジンのクランクケースと吸気通路との間にブローバイガス通路が設けられ、この通路にPCVバルブが設けられる。このPCVバルブは、その入口側と出口側との差圧によりブローバイガス流量を制御するように構成される。ここで、ブローバイガスには、未燃焼の燃料成分が含まれる。このブローバイガスがエンジンの燃焼室に還元されることで、ブローバイガスに含まれる燃料成分は、エンジンに正規に供給される燃料と共に燃焼に供されることとなる。
ところが、特許文献1に記載の装置では、ブローバイガスに含まれる燃料成分が不意に高濃度となることが考えられる。この場合、ブローバイガスが燃焼室に還元されると、エンジンの空燃比がオーバリッチとなって乱れ、エンジンの空燃比制御が乱れるおそれがある。特に、エンジンのアイドル運転時には、ブローバイガスが空燃比に与える影響が大きく、エンジン回転速度が変動したり、排気エミッションが悪化したりするおそれがある。また、エンジンのシリンダ内に燃料を直接噴射する直接噴射式エンジンでは、噴射によりボア壁面に付着した未燃焼の燃料が壁面を伝わりオイルパンの潤滑油に入り込むことがある。この未燃焼の燃料は、潤滑油の温度(油温)が「40℃」以上になると気化し始めることから、このガスが燃焼室に還元されると、空燃比が乱れて空燃比制御が乱れるおそれがある。ここで、エンジンの空燃比制御において、エンジンの運転状態に応じた空燃比補正値を学習して制御に反映させる学習制御は既に周知である。この種の学習制御によれば、燃焼室に還元されるブローバイガスの影響についてもある程度対処することができる。しかし、ブローバイガスの燃料成分の濃度や量が学習制御の適用範囲を超えてしまうと対応しきれず、空燃比がオーバリッチとなって乱れ、空燃比制御が乱れる懸念がある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃焼室に還元されるブローバイガスにより空燃比が乱れることを防止するブローバイガス還元装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、エンジンの燃焼室から漏れ出たブローバイガスを還元通路を介して吸気通路へ流して燃焼室へ還元すると共に、還元通路に設けたPCVバルブによりブローバイガス流量を調整するブローバイガス還元装置において、PCVバルブに導入される前のブローバイガスに外気を混ぜ入れるための外気通路と、外気通路を開閉するための開閉弁とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、エンジンの燃焼室から漏れ出たブローバイガスは、エンジンから吸気通路へ還元通路を介して流され、燃焼室へ還元されて燃焼に供される。また、還元通路におけるブローバイガス流量はPCVバルブにより調整される。ここで、PCVバルブに導入されるブローバイガスには、外気通路により外気が混ぜ入れられ、その外気通路は、開閉弁により開閉される。従って、開閉弁が開けられることにより、PCVバルブに導入されるブローバイガスに外気が混ぜ入れられ、PCVバルブから還元通路を介して吸気通路へ流れるブローバイガスが外気により薄められる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、検出される運転状態に基づき開閉弁を制御するための弁制御手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、例えば、エンジンの空燃比に対してブローバイガスの影響が大きくなる運転状態を特定し、検出される運転状態がその特定された運転状態となるときに、弁制御手段が開閉弁を開けるように設定できる。従って、ブローバイガスの影響が大きくなる運転状態となったときに開閉弁を開けるようにすることで、ブローバイガスが外気により薄められる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、弁制御手段は、検出される運転状態がアイドル運転状態であるときに開閉弁を開けることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、空燃比に対するブローバイガスの影響が大きくなるエンジンのアイドル運転状態のときには、弁制御手段が、検出される運転状態に基づき開閉弁を開ける。従って、アイドル運転状態には、ブローバイガスが外気により薄められる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、弁制御手段は、検出される運転状態が空燃比としてリッチ化傾向にあるときに開閉弁を開けることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、検出される運転状態が空燃比としてリッチ化傾向にあるとき、弁制御手段が開閉弁を開ける。従って、開閉弁を開けることで、ブローバイガスが外気により薄められて、空燃比のリッチ化が阻止される。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、PCVバルブに導入される前のブローバイガスから油分を捕捉するための油分捕捉手段を備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、PCVバルブに導入される前のブローバイガスから油分捕捉手段により油分が捕捉されるので、PCVバルブへ不要な油分が流れ難くなる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明において、エンジンにおけるブローバイガスを掃気するためにエンジンに外気を導入するための掃気通路を備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加え、エンジンに導入される外気によりエンジンにおけるブローバイガスが掃気されるが、このとき燃焼室からエンジンへ漏れ出たブローバイガスが掃気による外気によっても薄められる。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、エンジンは直接噴射式エンジンであることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、直接噴射式エンジンにおいて、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、燃焼室に還元されるブローバイガスにより空燃比が乱れることを防止することができ、延いては空燃比制御の乱れを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ブローバイガスによる空燃比の乱れを、エンジンの運転状態に応じて防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、特にエンジンがアイドル運転状態のときに、ブローバイガスによる空燃比の乱れを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、特に空燃比がリッチ化傾向にあるときに、ブローバイガスによる空燃比の乱れを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、油分の付着等によりPCVバルブが動作不良となることを防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、空燃比の乱れを防止する効果を高めることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、直接噴射式エンジンにおいて、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果を得ることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のブローバイガス還元装置をエンジンシステムに具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明のブローバイガス還元装置をエンジンシステムに具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態のブローバイガス還元装置を含むエンジンシステムを概略構成図により示す。このエンジンシステムを構成するエンジン1は、燃焼室2の中に燃料を直接噴射する直接噴射式の多気筒火花点火式エンジンである。このエンジン1を構成するエンジンブロック3には、複数のシリンダボア4が形成され、各シリンダボア4にはそれぞれピストン5が上下動可能に設けられる。エンジンブロック3の下部にはクランクケース3aが設けられ、クランクケース3aにはオイルパン6が組み付けられる。これらクランクケース3aとオイルパン6によりクランク室7が形成される。クランク室7の中には、クランクシャフト8が回転可能に支持され、各ピストン5がコネクティングロッド9を介してクランクシャフト8にそれぞれ連結される。
各シリンダボア4にてピストン5の上側に形成される燃焼室2は、上部中央が高くなる傾斜したペントルーフ形状をなす。各燃焼室2に対応して、エンジンブロック3の上部には、吸気ポート10及び排気ポート11がそれぞれ形成される。吸気ポート10には吸気バルブ12が、排気ポート11には排気バルブ13がそれぞれ設けられる。各吸気バルブ12及び各排気バルブ13は、周知の動弁機構14により、クランクシャフト8の回転に連動して開閉するようになっている。これら吸気バルブ12及び排気バルブ13が開閉することで、吸気ポート10から燃焼室2に外気が導入され、燃焼室2から排気ポート11へ燃焼後の排気ガスが排出される。エンジンブロック3の上部には、動弁機構14等を覆うエンジンカバー15が設けられる。
吸気ポート10には、インテークマニホールドを含む吸気通路21が接続される。この吸気通路21の入口には、エアクリーナ22が設けられる。吸気通路21の途中には、スロットルバルブ23を含むスロットルボディ24が設けられる。スロットルバルブ23は、運転席に設けられたアクセルペダル(図示略)の操作に連動して開閉されるようになっている。エアクリーナ22にて浄化された空気は、吸気通路21、スロットルボディ24及び吸気ポート10を通じて燃焼室2に吸入される。この吸入空気量は、スロットルバルブ23の開度に応じて調節される。エンジンブロック3には、各燃焼室2に燃料を直接噴射するためのインジェクタ25が取り付けられる。インジェクタ25から燃焼室2に噴射される燃料は、吸気ポート10から燃焼室2に吸入された空気と混合気を形成する。エンジンブロック3の上部には、各燃焼室2にて混合気に点火する点火プラグ26が設けられる。
排気ポート11には、排気マニホールドを含む排気通路27が接続される。各燃焼室2で生じた燃焼後の排気ガスは、排気ポート11及び排気通路27を通じて外部へ排出される。
上記したエンジン1には、各燃焼室2から漏れ出たブローバイガスを吸気通路21へ流して各燃焼室2へ還元するためのブローバイガス還元装置が設けられる。すなわち、クランクケース3aには、そのクランク室7に連通するオイルセパレータ31が設けられる。このオイルセパレータ31は、クランク室7にてブローバイガスに混入した潤滑油等の油分をブローバイガスから分離して捕捉する機能を有し、本発明の油分捕捉手段に相当する。このオイルセパレータ31と、スロットルバルブ23より下流の吸気通路21との間には、クランク室7から吸気通路21へブローバイガスを流すための還元通路32が設けられる。この還元通路32の途中には、ブローバイガス流量を調整するためのPCVバルブ33が設けられる。PCVバルブ33の詳しい構成については後述する。エアクリーナ22の近傍の吸気通路21と、エンジンカバー15との間には、エンジン1のクランク室7におけるブローバイガスを掃気するためにクランク室7に外気を導入するための掃気通路34が設けられる。エンジンブロック3には、クランク室7をエンジンカバー15の中に連通させる通気孔35が形成される。この通気孔35を通じて、エンジンカバー15の中に導入された外気がクランク室7へと導かれるようになっている。この通気孔35も掃気通路34の一部を構成している。更に、PCVバルブ33には、同バルブ33に導入される前のブローバイガスに外気を混ぜ入れるための外気通路36の一端が接続される。外気通路36の他端は、三方弁37を介して掃気通路34に接続される。この三方弁37は、掃気通路34と外気通路36を三又状に連通させる。外気通路36の途中には、同通路36を開閉するための電磁式の開閉弁38が設けられる。
ここで、PCVバルブ33の構成を詳しく説明する。図2には、PCVバルブ33を含むバルブユニット41を断面図により示す。バルブユニット41は、PCVバルブ33と、同バルブ33に装着されたアダプタ42とから構成される。PCVバルブ33は、中空形状をなすハウジング43を含む。ハウジング43は、互いに組み付けられた筒状をなすメインハウジング44とサブハウジング45とから構成される。メインハウジング44の内部には、弁座46、弁体47及びスプリング48が設けられる。サブハウジング45の内部には、スプリング49が設けられる。サブハウジング45は、その基端部がメインハウジング44の先端開口部に嵌め込まれて固定される。サブハウジング45の先端部には、パイプ継手45aが設けられる。このパイプ継手45aの先端開口が、PCVバルブ33の出口33aとなっている。このパイプ継手45aには、吸気通路21に接続された還元通路32が接続される。メインハウジング44の中空部は弁体47及びスプリング48を収容した弁室50となっている。この弁室50に連通するように、メインハウジング44の一端壁には、PCVバルブ33の入口33bが形成される。サブハウジング45は、メインハウジング44の弁室50に連通する中空部45bを含む。円環形状をなす弁座46は、メインハウジング44とサブハウジング45との間に挟まれて設けられる。弁室50と中空部45bは、弁座46を介して互いに連通する。この弁座46に対応して、弁室50の中で、弁体47がその軸線方向へ移動可能に設けられる。弁体47は、略円柱形状をなし、弁座46を貫通可能に設けられる。弁体47は、その先端部が段階的に縮径した形状をなす。従って、弁体47が軸線方向へ移動することで、弁座46と弁体47との間の隙間の大きさ(開度)が変わる。この隙間(開度)が変わることで、PCVバルブ33を流れるブローバイバス流量が調整される。入口33bの付近に位置する弁体47の基端部はフランジ47aをなす。フランジ47aは、ブローバイガスの通過を許容する形状をなす。スプリング48は、弁座46とフランジ47aとの間に設けられて弁体47を入口33bの方向へ付勢する。
アダプタ42は、メインハウジング44の外周を覆うように装着される。アダプタ42は略筒形をなし、その中空部42aの基端部には、ブローバイガスと外気を合流させる合流室42bが形成される。アダプタ42の基端部には、この合流室42bに連通するようにパイプ継手42cが設けられる。このパイプ継手42cには、外気通路36が接続される。アダプタ42の合流室42bは、通気孔42dを介してPCVバルブ33の入口33bに連通する。アダプタ42の基端には、合流室42bに連通する入口42eが形成される。この入口42eがオイルセパレータ31に接続される。
図2に示すバルブユニット41において、PCVバルブ33の出口33aには、還元通路32を通じて吸気通路21における吸気負圧が作用する。また、アダプタ42の入口42eに導入されるブローバイガスは、合流室42bを経由してPCVバルブ33の入口33bに導入される。そして、PCVバルブ33の弁室50において、弁体47には、吸気負圧と、ブローバイガス圧力と、スプリング48の付勢力が作用する。これらの力バランスにより、弁体47が弁座46へ向けて移動し、弁座46と弁体47との間の隙間(開度)の大きさが変わる。これにより、メインハウジング44の弁室50からサブハウジング45の中空部45bへ抜ける、すなわちPCVバルブ33で計量されるブローバイガス流量が調整される。弁体47は、その先端が中空部45bの中のスプリング49に当接することで、その移動が規制される。
図1に示すエンジンシステムを制御するために、電子制御装置(ECU)60が設けられる。吸気通路21の上流側には、吸入空気量QAを計測するためのエアフローメータ61が設けられる。スロットルボディ24には、スロットルバルブ23の開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ62が設けられる。エンジンブロック3には、クランクシャフト8の回転角度(クランク角度)をエンジン回転速度NEとして検出するためのクランク角センサ63が設けられる。エンジンブロック3には、冷却水温度THWを検出するための水温センサ64が設けられる。オイルパン6には、潤滑油の温度(油温)THOを検出するための油温センサ65が設けられる。排気通路27には、排気ガス中の酸素濃度Oxを検出するための酸素センサ66が設けられる。これら各種センサ等61〜66は、本発明における運転状態検出手段に相当する。ECU60は、クランク角センサ63により検出されたクランク角度に基づいて各気筒における吸気、圧縮、膨張(爆発)及び排気の各行程を判別すると共に、エンジン回転速度NEを算出するようになっている。また、ECU60は、各種センサ等61〜66により検出された吸入空気量QA、スロットル開度TA、エンジン回転速度NE、冷却水温度THW、油温THO及び酸素濃度Oxなどのエンジン運転状態に基づき、燃料噴射制御、点火時期制御及びブローバイガス還元制御等をそれぞれ実行するようになっている。ECU60は、燃料噴射制御を実行することでインジェクタ25を制御する。ECU60は、点火時期制御を実行することで点火プラグ26を制御する。ECU60は、ブローバイガス還元制御を実行することで開閉弁38を制御する。この実施形態で、ECU60は、本発明の弁制御手段に相当する。
この実施形態で、ECU60は、燃料噴射制御の一環として、学習制御を含む空燃比制御を実行するようになっている。すなわち、ECU60は、空燃比制御として、インジェクタ25から燃料を噴射するに際して、エンジン回転速度NE、エンジン負荷状態及びエンジン暖機状態等の運転状態に応じて変化するエンジン1の要求空燃比に合致するように、インジェクタ25による燃料噴射量を制御するようになっている。そのために、ECU60は、実際の空燃比が要求空燃比に合致するように、酸素センサ66により検出される酸素濃度Oxから実際の空燃比を算出し、その空燃比が要求空燃比となるよう空燃比フィードバック制御を実行する。また、空燃比の学習制御として、ECU60は、過去の制御結果を評価し、記憶し、その評価に基づき、空燃比制御のための空燃比補正量の記憶、修正を行うようになっている。すなわち、エンジン1の個体差や経時変化、あるいは使用環境条件に対応するために、ECU60は、エンジン1の各種運転領域で、空燃比補正量を修正記して憶しておき、エンジン1が停止していても、次回始動時には、記憶しておいた空燃比補正量を各種運転領域に応じて読み出して空燃比制御に反映させるようになっている。従って、この実施形態のエンジンシステムでは、インジェクタ25による燃料噴射量に加え、燃焼室2に還元されるブローバイガスの中の燃料成分濃度を、学習制御を含む空燃比制御に反映させることができるようになっている。この実施形態では、学習制御を含む空燃比制御については、周知な制御内容を採用するものとし、その詳しい説明は省略する。
しかしながら、この種の学習制御を含む空燃比制御を実行するエンジンシステムにおいても、燃焼室2に還元されるブローバイガスの燃料成分濃度が学習制御の適用範囲を超えるおそれがある。そこで、この実施形態では、燃焼室2に還元されるブローバイガスが空燃比制御に与える影響を抑えるために、ECU60がブローバイガス還元制御を実行するようになっている。
図3に、ブローバイガス還元制御の処理内容をフローチャートにより示す。ECU60は、この制御をエンジン1の始動後に実行するようになっている。
すなわち、ステップ100で、ECU60は、クランク角センサ63で検出され、算出されたエンジン回転速度NE、スロットルセンサ62により検出されるスロットル開度TAをそれぞれ読み込む。そして、ECU60は、ステップ110で、読み込まれたエンジン回転速度NE及びスロットル開度TAに基づいて、エンジン1がアイドル運転状態にあるか否かを判断する。例えば、スロットル開度TAが全閉状態を示し、エンジン回転速度NEが所定値(アイドル回転速度領域)となる場合に、ECU60は、アイドル運転状態と判断することとなる。ここで、エンジン1がアイドル運転状態にあるか否かを判断するのは、アイドル運転状態での空燃比に対してブローバイガスの影響が大きいからである。
そして、ステップ110の判断結果が肯定の場合は、ECU60は、ステップ120で開閉弁38を開けて、処理をステップ100へ移行する。一方、ステップ110の判断結果が否定の場合は、ECU60は、ステップ130で開閉弁38を閉めて、処理をステップ100へ移行する。すなわち、このブローバイガス還元制御では、エンジン1がアイドル運転状態にあるときに開閉弁38を開けることで、PCVバルブ33の入口33bに導入されるブローバイガスに、外気通路36を通じて外気を混ぜ入れるのである。
以上説明したこの実施形態のエンジンシステムにおけるブローバイガス還元装置によれば、エンジン1の運転時に燃焼室2からクランク室7へ漏れ出たブローバイガスは、クランク室7からオイルセパレータ31、PCVバルブ33及び還元通路32を介して吸気通路21へ流され、燃焼室2へ還元されて燃焼に供される。また、還元通路32におけるブローバイガス流量はPCVバルブ33によって調整される。
ここで、この実施形態では、PCVバルブ33の入口33bに導入されるブローバイガスには、外気通路36により外気が混ぜ入れられ、その外気通路36は、開閉弁38により開閉される。従って、開閉弁38が開けられることにより、PCVバルブ33の入口33bに導入されるブローバイガスに外気が混ぜ入れられ、PCVバルブ33から還元通路32を介して吸気通路21へ流れるブローバイガスが外気により薄められる。このため、燃焼室2に還元されるブローバイガスにより空燃比がオーバリッチとなって乱れることを防止することができ、延いては空燃比制御の乱れを防止することができる。
特に、この実施形態では、エンジン1の空燃比に対してブローバイガスの影響が大きくなるアイドル運転状態を特定し、各種センサ等61〜66により検出されるエンジン1の運転状態が、そのアイドル運転状態となるときに、ECU60が開閉弁38を開けるようになっている。従って、ブローバイガスの影響が大きくなるアイドル運転状態のときに、ブローバイガスを外気により薄めることができる。このため、ブローバイガスによる空燃比の乱れを、エンジン1の運転状態に応じて、特には、アイドル運転状態のときに防止することができる。
ここで、図4(A)〜(C)に、「−10℃」からエンジン1を始動させてアイドル運転状態で放置したときの空燃比補正量、水温・油温及びエンジン回転速度の経時変化をグラフにより示す。図4(A)において、実線は本実施形態の場合における空燃比補正量の変化を示し、破線は外気通路36と開閉弁38を持たない従来例の場合の空燃比補正量の変化を示す。このグラフから分かるように、本実施形態の場合、エンジン始動後にアイドル運転状態となると、開閉弁38が開けられ、PCVバルブ33に導入されるブローバイガスには外気が混ぜ入れられるので、ブローバイガスの燃料成分濃度が低減され、その状態が保たれる。従って、図4(A)に示すように、空燃比補正量が「0」に比較的近い「−10〜−20」の範囲で推移することとなり、空燃比制御に対するブローバイガスの影響が抑えられていることが分かる。このため、図4(B),(C)に示すように、水温(冷却水温度THW)、油温THO、吸気圧及びエンジン回転速度NEも、特に急激な変化もなく比較的安定して推移することが分かる。これに対し、ブローバイガスに外気を混ぜ入れない従来例では、図4(A)に破線で示すように、始動後に空燃比補正量が徐々に「0」から離れ、最終的には異常レベル(MIL点灯レベル)である「−40」になってしまうことが分かる。このグラフから、本実施形態のブローバイガス還元装置が、空燃比制御に対して有効であることが分かる。
また、この実施形態では、PCVバルブ33に導入される前のブローバイガスから潤滑油等の油分を捕捉するためのオイルセパレータ31が設けられる。従って、PCVバルブ33に導入される前のブローバイガスから油分がオイルセパレータ31により捕捉されるので、PCVバルブ33へ不要な油分が流れ難くなる。このため、油分が弁座46や弁体47に付着して弁体47が固着等することによりPCVバルブ33が動作不良となることを防止することができる。
この実施形態では、クランク室7におけるブローバイガスを掃気するためにクランク室7に外気を導入するための掃気通路34及び通気孔35が設けられる。従って、エンジン1のクランク室7に導入される外気によりクランク室7におけるブローバイガスが掃気されるが、このとき燃焼室2からクランク室7へ漏れ出たブローバイガスが掃気による外気によっても薄められる。この意味で、ブローバイガスが原因で空燃比が乱れることを防止できる効果を高めることができる。
ここで、本実施形態の直接噴射式のエンジン1では、燃焼室2にインジェクタ25から直接燃料を噴射することから、未燃焼の燃料がシリンダボア4の壁面を伝わりクランク室7に入り込み、オイルパン6の潤滑油の中に入り込むことがある。従って、この実施形態では、特に直接噴射式のエンジン1において、ブローバイガスに係る上記作用効果を得ることができる点で有利である。
[第2実施形態]
次に、本発明のブローバイガス還元装置をエンジンシステムに具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明するものとする。
次に、本発明のブローバイガス還元装置をエンジンシステムに具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明するものとする。
この実施形態では、ECU60が実行するブローバイガス還元制御の処理内容の点で第1実施形態と構成が異なる。図5に、ブローバイガス還元制御の処理内容をフローチャートにより示す。ECU60は、この制御をエンジン1の始動後に実行する。
すなわち、ステップ200で、ECU60は、酸素センサ66により検出される酸素濃度Oxから算出される空燃比を読み込む。そして、ECU60は、ステップ210で、読み込まれた空燃比がリッチ化傾向にあるか否かを判断する。この判断は、ブローバイガスの影響によりエンジン1の空燃比がリッチになりかけているか否かを判断するものである。
そして、ステップ210の判断結果が肯定の場合は、ECU60は、ステップ220で開閉弁38を開けて、処理をステップ200へ移行する。一方、ステップ210の判断結果が否定の場合は、ECU60は、ステップ230で開閉弁38を閉めて、処理をステップ200へ移行する。すなわち、このブローバイガス還元制御では、エンジン1の空燃比が実際にブローバイガスの影響によりリッチになりかけているときに、開閉弁38を開けることで、PCVバルブ33に導入されるブローバイガスに、外気通路36を通じて外気を混ぜ入れるのである。
上記したようにこの実施形態では、酸素センサ66の検出結果に基づきエンジン1の運転状態が空燃比としてリッチ化傾向にあるときには、ECU60が開閉弁38を開ける。従って、開閉弁38を開けることで、ブローバイガスが外気により薄められて、空燃比のリッチ化が阻止される。このため、エンジン1の運転時に、特に空燃比がリッチ化傾向にあるときに、燃焼室2に還元されるブローバイガスにより空燃比がオーバリッチとなって乱れることを防止することができ、延いては空燃比制御の乱れを防止することができる。この実施形態におけるその他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明のブローバイガス還元装置をエンジンシステムに具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明のブローバイガス還元装置をエンジンシステムに具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、ECU60が実行するブローバイガス還元制御の処理内容の点で第1及び第2の実施形態と構成が異なる。図6に、ブローバイガス還元制御の処理内容をフローチャートにより示す。ECU60は、この制御をエンジン1の始動後に実行する。
すなわち、ステップ300で、ECU60は、油温センサ65により検出される油温THOを読み込む。そして、ECU60は、ステップ310で、読み込まれた油温THOが所定値T1(例えば「40℃」)より高いか否かを判断する。この判断は、油温THOが所定値T1より高くなるとオイルパン6の潤滑油に混入したブローバイガスが気化し始め、クランク室7のブローバイガスの燃料成分濃度が高くなることから、これをチェックするために行われるものである。
そして、ステップ310の判断結果が否定の場合は、ECU60は、ステップ340で、開閉弁38を閉める。一方、ステップ310の判断結果が肯定の場合は、ECU60は、ステップ320で開閉弁38を開ける。続いて、ステップ330で、ECU60は、開閉弁38を開けてから所定時間が経過したか否かを判断する。この判断を行うのは、開閉弁38を所定時間開けることで、ブローバイガスに外気が混ぜ入れられて、その燃料成分濃度が充分に低減できるからである。そして、ステップ330で所定時間が経過しない間は、ECU60は、ステップ320で開閉弁38を開け続ける。その後、ステップ330で、所定時間が経過すると、ECU60は、ステップ340で、開閉弁38を閉める。
すなわち、このブローバイガス還元制御では、エンジン1の運転時に、オイルパン6の油温THOが所定値T1を超えるときに開閉弁38を所定時間開けることで、PCVバルブ33に導入されるブローバイガスに、外気通路36を通じて外気を混ぜ入れるのである。
上記したようにこの実施形態では、油温センサ65により検出される油温THOが所定値T1を超えるときには、ECU60が開閉弁38を所定時間だけ開ける。これにより、ブローバイガスが外気により薄められ、エンジン1の空燃比のリッチ化が阻止される。このため、エンジン1の運転時に、特に油温THOが高くなる運転状態において、ブローバイガスにより空燃比がオーバリッチとなって乱れることを防止することができ、延いては空燃比制御の乱れを防止することができる。この実施形態におけるその他の作用効果は、第1実施形態のそれと同じである。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、図1において、外気通路36の入口側端部を三方弁37を介して掃気通路34に接続したが、この外気通路の入口側を直接大気に開放させたり、エアクリーナ22に接続したりしてもよい。
(2)前記各実施形態では、PCVバルブ33とバルブユニット41を構成するアダプタ42に設けた合流室42bを中空に構成したが、この合流室42bに油濾過材等を収容することで油捕捉機能を持たせてもよい。この場合、ブローバイガス中に残留している油分をこの油濾過材等により有効に捕捉して除去することができる。
(3)前記各実施形態において、外気通路36の開閉弁38を、エンジン1の減速運転時(燃料カット時又は高速回転からの急減速時)に開くように制御してもよい。この場合、多量のブローバイガスを処理する必要のないときに開閉弁38を開けてブローバイガスを外気で薄めることとなる。これにより、ブローバイガスに含まれているオイルミストの持ち去り量を低減することができる。
1 エンジン
2 燃焼室
7 クランク室
21 吸気通路
31 オイルセパレータ(油分捕捉手段)
32 還元通路
33 PCVバルブ
34 掃気通路
35 通気孔(掃気通路)
36 外気通路
38 開閉弁
60 ECU(弁制御手段)
61 エアフローメータ(運転状態検出手段)
62 スロットルセンサ(運転状態検出手段)
63 クランク角センサ(運転状態検出手段)
64 水温センサ(運転状態検出手段)
65 油温センサ(運転状態検出手段)
66 酸素センサ(運転状態検出手段)
2 燃焼室
7 クランク室
21 吸気通路
31 オイルセパレータ(油分捕捉手段)
32 還元通路
33 PCVバルブ
34 掃気通路
35 通気孔(掃気通路)
36 外気通路
38 開閉弁
60 ECU(弁制御手段)
61 エアフローメータ(運転状態検出手段)
62 スロットルセンサ(運転状態検出手段)
63 クランク角センサ(運転状態検出手段)
64 水温センサ(運転状態検出手段)
65 油温センサ(運転状態検出手段)
66 酸素センサ(運転状態検出手段)
Claims (7)
- エンジンの燃焼室から漏れ出たブローバイガスを還元通路を介して吸気通路へ流して前記燃焼室へ還元すると共に、前記還元通路に設けたPCVバルブによりブローバイガス流量を調整するブローバイガス還元装置において、
前記PCVバルブに導入される前の前記ブローバイガスに外気を混ぜ入れるための外気通路と、
前記外気通路を開閉するための開閉弁と
を備えたことを特徴とするブローバイガス還元装置。 - 前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
前記検出される運転状態に基づき前記開閉弁を制御するための弁制御手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス還元装置。 - 前記弁制御手段は、前記検出される運転状態がアイドル運転状態であるときに前記開閉弁を開けることを特徴とする請求項2に記載のブローバイガス還元装置。
- 前記弁制御手段は、前記検出される運転状態が空燃比としてリッチ化傾向にあるときに前記開閉弁を開けることを特徴とする請求項2に記載のブローバイガス還元装置。
- 前記PCVバルブに導入される前の前記ブローバイガスから油分を捕捉するための油分捕捉手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のブローバイガス還元装置。
- 前記エンジンにおけるブローバイガスを掃気するために前記エンジンに外気を導入するための掃気通路を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のブローバイガス還元装置。
- 前記エンジンは直接噴射式エンジンであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のブローバイガス還元装置。
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