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JP2008261266A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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JP2008261266A
JP2008261266A JP2007103789A JP2007103789A JP2008261266A JP 2008261266 A JP2008261266 A JP 2008261266A JP 2007103789 A JP2007103789 A JP 2007103789A JP 2007103789 A JP2007103789 A JP 2007103789A JP 2008261266 A JP2008261266 A JP 2008261266A
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Jen Shin Chang
ジェン・シン・チャング
Masaru Kakihana
大 垣花
Hiroto Hirata
裕人 平田
Masaya Ibe
将也 井部
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Abstract

【課題】添加燃料量及び燃料への印加エネルギ量を低減しつつ、NOx吸収剤からNOxを確実に放出させる。
【解決手段】機関排気通路内に配置されたNOx吸蔵還元触媒24のNOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには、燃料添加装置31から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにする。燃料添加装置31は燃料に電圧を印加しながら燃料を添加できるようになっている。NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときにはまず直流印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、燃料への印加エネルギ量を増大させて直流印加添加を行う。このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されたときには、重畳印加添加に切り換える。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置が公知である(例えば特許文献1参照)。
このようにNOx吸収剤に燃料を添加する場合、燃料を有効利用するのが好ましく、そのための手段として添加燃料の微粒化が知られている。
一方、毛細管に電圧を印加しながら液体をこの毛細管内を流通させ、それにより液体に電圧を印加しながら噴射する電気流体力学(EHD)噴射が公知である(例えば特許文献2参照)。この特許文献2では液体に直流電圧が印加される。その結果、液体が同一極性に帯電されこのとき液体に生ずる電気的反発力でもって噴射液滴が微粒化される。
特開平06−129238号公報 特開2001−170514号公報
そうすると、燃料を上述したようなEHD噴射によってNOx吸収剤に添加すれば、添加燃料の微粒化を促進できるので、添加燃料をNOx放出作用のために有効利用できると考えられる。
ところが、例えばNOx吸収剤の劣化しているときには、ただ単にEHD噴射のような微粒化作用を行っても、NOx吸収剤からのNOxを放出するのが困難になる。そこで、NOx吸収剤からのNOx放出作用を促進する手段が必要となる。そのための手段としては、例えば添加燃料量の増大補正や燃料への印加エネルギ量の増大補正が考えられる。
しかしながら、添加燃料量又は印加エネルギ量を増大補正すると、燃料消費量又はエネルギ消費量が増大する。しかも、添加燃料量を増大補正する場合には、NOx吸収剤から排出される燃料(炭化水素)量も増大するおそれがある。したがって、NOx放出作用の促進作用を実行するか停止するかを正確に判断する必要があるのである。
ところで、燃料を改質例えば軽質化することも、燃料の反応性が高められるので、NOx放出作用の促進のために効果的である。しかしながら、上述のように直流電圧を印加するEHD噴射では、噴射燃料の微粒化を促進することができるけれども、燃料の改質を行うことができない。すなわち、燃料の微粒化及び改質作用を同時に行うことができないのである。
そこで、燃料の微粒化及び改質作用を同時に行うことができる新たな添加手段が必要となる。しかしながら、この新たな添加手段についても、燃料の微粒化及び改質作用を実行するか停止するかの判断基準が必要である。
本発明によれば、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、該NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置において、燃料添加装置が、電圧印加手段が接続された燃料添加管を具備すると共に、該燃料添加管に電圧を印加しながら燃料を該燃料添加管内を流通させることにより燃料に電圧を印加しながら該燃料を添加できるようになっており、燃料添加装置から添加された燃料がNOx吸収剤からのNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断する第1の判断手段と、燃料添加装置から燃料が添加されたときにNOx吸収剤から排出される燃料量である排出燃料量があらかじめ定められた許容上限よりも多いか否かを判断する第2の判断手段とを具備し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料に直流電圧のみを印加しながら該燃料を添加する直流印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料への印加エネルギ量を増大させて直流印加添加を行い、燃料への印加エネルギ量を増大させて直流印加添加を行ったときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら該燃料を添加する重畳印加添加に切り換えるようにしている。
また、本発明によれば、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、該NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置において、燃料添加装置が、電圧印加手段が接続された燃料添加管を具備すると共に、該燃料添加管に電圧を印加しながら燃料を該燃料添加管内を流通させることにより燃料に電圧を印加しながら該燃料を添加できるようになっており、燃料添加装置から添加された燃料がNOx吸収剤からのNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断する第1の判断手段と、燃料添加装置から燃料が添加されたときにNOx吸収剤から排出される燃料量である排出燃料量があらかじめ定められた許容上限よりも多いか否かを判断する第2の判断手段とを具備し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料に直流電圧のみを印加しながら該燃料を添加する直流印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら該燃料を添加する重畳印加添加に切り換えるようにしている。
また、本発明によれば、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、該NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置において、燃料添加装置が、電圧印加手段が接続された燃料添加管を具備すると共に、該燃料添加管に電圧を印加しながら燃料を該燃料添加管内を流通させることにより燃料に電圧を印加しながら該燃料を添加できるようになっており、燃料添加装置から添加された燃料がNOx吸収剤からのNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断する第1の判断手段と、燃料添加装置から燃料が添加されたときにNOx吸収剤から排出される燃料量である排出燃料量があらかじめ定められた許容上限よりも多いか否かを判断する第2の判断手段とを具備し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら該燃料を添加する重畳印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料への印加エネルギ量を増大させて重畳印加添加を行うようにしている。
添加燃料量及び燃料への印加エネルギ量を低減しつつ、NOx吸収剤からNOxを確実に放出させることができる。
図1は圧縮着火式内燃機関に本発明を適用した場合を示している。当然、火花点火式内燃機関にも本発明を適用できる。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内にそれぞれ燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口はエアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内には電子制御式スロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置11内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口は排気後処理装置20に連結される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路12を介して互いに連結され、EGR通路12内には電子制御式EGR制御弁13が配置される。また、EGR通路12周りにはEGR通路12内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置14が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置14内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管15を介してコモンレール16に連結され、このコモンレール16は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ17を介して燃料タンク18に連結される。燃料タンク18内の燃料例えば軽油は燃料ポンプ17によりコモンレール16内に供給され、コモンレール16内に供給された燃料は各燃料供給管15を介して燃料噴射弁3に供給される。
排気後処理装置20は排気タービン7bの出口に連結された排気管21と、排気管21に連結された触媒コンバータ22と、触媒コンバータ22に連結された排気管23とを具備する。触媒コンバータ22内にはNOx吸蔵還元触媒24が配置される。また、排気管23には触媒コンバータ22から排出された排気ガスの温度を検出するための温度センサ25と、触媒コンバータ22から排出された排気ガス中のNOx濃度である排出NOx濃度を検出するためのNOxセンサ26と、触媒コンバータ22から排出された排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサ27とが配置される。触媒コンバータ22から排出された排気ガスの温度はNOx吸蔵還元触媒24の温度を表している。また、触媒コンバータ22から排出された排気ガスの空燃比はNOx吸蔵還元触媒24から排出された排気ガス中の燃料(炭化水素)濃度である排出燃料濃度を表している。
更に、排気管21には燃料添加装置31が取り付けられる。燃料添加装置31は図1及び図2に示されるように、燃料添加ノズルないしEHDアトマイザ32を具備する。このEHDアトマイザ32はセラミックのような絶縁性材料からなる筒体33と、筒体33の先端に取り付けられた、金属のような導電性材料からなる燃料添加管34とを具備する。本発明による実施例では燃料添加管34は細管ないしキャピラリから構成される。筒体33は燃料導入管35を介して燃料タンク18に連結され、燃料導入管35内には電子制御式の燃料ポンプ37が配置される。一方、細管34には電圧印加装置38が電気的に接続される。なお、筒体33は帯電しないように接地される。
本発明による実施例では、EHDアトマイザ32から排気管21内に添加すべきときに燃料ポンプ37が作動され、燃料ポンプ37から吐出された量だけ燃料がEHDアトマイザ32から排気管21内に添加される。また、電圧印加装置38はパルス電源及び直流電源を具備しており、パルス電圧及び直流電圧の一方又は双方を燃料に印加できるようになっている。なお、燃料添加装置31を排気マニホルド5に取り付けることもできる。
このように本発明による実施例ではEHDアトマイザ32が燃料タンク18に連結され、したがってEHDアトマイザ32から排気管21には燃料すなわち軽油が添加される。しかしながら、EHDアトマイザ32を燃料タンク18とは別のタンクに連結し、EHDアトマイザ32から例えばガソリン、アルコールのような液体炭化水素を添加するようにすることもできる。
電子制御ユニット50はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス51によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55及び出力ポート56を具備する。エアフローメータ8、温度センサ25、NOxセンサ26、及び空燃比センサ27の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。また、アクセルペダル59にはアクセルペダル59の踏み込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ60が接続され、負荷センサ60の出力電圧は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。更に入力ポート55にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ61が接続される。CPU54ではクランク角センサ61からの出力パルスに基づいて機関回転数Nが算出される。一方、出力ポート56は対応する駆動回路58を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10駆動装置、EGR制御弁13、燃料ポンプ17,37、及び電圧印加装置38に接続される。
燃料添加装置31から燃料を添加すべきときには燃料ポンプ37が作動され、燃料タンク18内の燃料が燃料導入管35を介しEHDアトマイザ32の筒体33内に供給される。この燃料は次いで細管34内を流通して細管34の先端から噴射される。このとき電圧印加装置38により細管34に電圧を印加すれば、燃料に電圧を印加しながら燃料を噴射するEHD噴射を行うことができる。
この場合、燃料への電圧印加は種々のパターンで行うことができる。すなわち、図3(A)に示される例では、時期Xから時期Yまでの燃料添加期間において燃料添加が行われ、この燃料添加期間中に燃料にパルス電圧Vpが繰り返し印加される。すなわち、印加電圧Vが一定周期でパルス電圧Vp(<0)とされると共に、わずかばかりの電圧保持時間Δtだけパルス電圧Vpに保持される。
このように燃料にパルス電圧を印加すると、燃料の改質作用と微粒化作用とを同時に得ることができることが本願発明者によって確認されている。
この場合の燃料の改質及び微粒化メカニズムについては不明な点もあるが、おおよそ次のように考えられている。すなわち、燃料にパルス電圧Vpを印加すると、印加電圧VはゼロからVpまで変化し、このとき燃料中を流れる電流ないし電子によって燃料(炭化水素)分子の化学結合が切断される。その結果、例えば直鎖状炭化水素を構成する炭素分子数が少なくなり、多重結合が一重結合になり、環状炭化水素が開環され、又は水素が発生し、斯くして燃料が改質される。一方、印加電圧Vがパルス電圧Vpに保持されている電圧保持時間Δt中には、燃料に直流電圧を印加した場合と同様に、燃料が同一極性に帯電され、燃料に生ずる電気的反発力でもって燃料液滴が微粒化される。このようにして、燃料にエネルギが注入され、燃料の改質作用及び微粒化作用を同時に得ることができるのである。
これに対し、図3(B)に示される例では、燃料添加期間中に燃料にパルス電圧Vp(<0)と直流電圧Vd(<0)とが重畳的に印加される。
上述の燃料改質及び微粒化メカニズムによれば、燃料に電圧を定常的に印加すると、燃料が帯電されて燃料の微粒化作用が促進される。したがって、燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加すると、パルス印加添加の場合に比べて、燃料に電圧が定常的に印加される時間が長くなるので、燃料の帯電量が大きくなって燃料に生ずる電気的反発力が大きくなり、斯くして燃料の微粒化が更に促進される。
また、直流電圧Vdにパルス電圧Vpを重畳的に印加すると、印加電圧のピーク値はVp+Vdとなり、パルス電圧(Vp+Vd)のみを印加した場合と同程度のエネルギが燃料に注入されることになる。したがって、パルス電圧Vpを単独で印加するよりも、燃料の改質作用を更に促進することができる。
図3(C)に示される例では、燃料添加期間中に燃料に直流電圧Vd(<0)のみが印加される。このようにすると、燃料の微粒化を促進することができる。ただし、燃料の改質作用はほとんど期待できない。更に、図3(D)に示される例では、燃料添加期間中に燃料に電圧が印加されない。
以下では、図3(A)に示されるように燃料にパルス電圧のみを印加しながら燃料を添加する燃料添加形態をパルス印加添加と称し、図3(B)に示されるように燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら燃料を添加する燃料添加形態を重畳印加添加と称する。また、図3(C)に示されるように燃料に直流電圧Vdのみを印加しながら燃料を添加する燃料添加形態を直流印加添加と称し、図3(D)に示されるように燃料に電圧を印加することなく燃料を添加する燃料添加形態を無印加添加と称することにする。
燃料の改質作用又は微粒化作用を行うと、NOx吸蔵還元触媒24に反応性の高い燃料を供給することができ、斯くしてNOx吸蔵還元触媒24の排気浄化性能を向上させることができる。また、NOx吸蔵還元触媒24内で消費される燃料が増大するので、NOx吸蔵還元触媒24から流出する燃料を低減することもできる。このように、排気浄化作用のために添加燃料を有効利用することができる。そうすると、添加燃料の有効利用という点から考えれば、直流印加添加のほうが無印加添加よりも好ましく、重畳印加添加のほうが直流印加添加よりも好ましいということになる。しかしながら、燃料への印加エネルギ量のことを考えると、直流印加添加のほうが重畳印加添加よりも好ましく、無印加添加のほうが直流印加添加よりも好ましい。
ここで、燃料への印加エネルギ量について説明しておく。直流印加添加の場合、印加エネルギ量は印加電圧(Vd)及び印加電流の積で表され、したがって印加電圧及び印加電流に依存する。また、パルス印加添加の場合には印加電圧(Vp)、印加電流及び印加回数(パルス周波数)に依存し、重畳印加添加の場合には印加電圧(Vp,Vd)、印加電流及び印加回数に依存する。したがって、例えば重畳印加添加の場合には、印加電圧、印加電流及び印加回数のうち少なくとも1つを増大させることによって燃料への印加エネルギ量を増大させることができる。
一方、本発明による実施例ではNOx吸蔵還元触媒24はハニカム構造をなしており、薄肉の隔壁により互いに分離された複数個の排気ガス流通路を具備する。各隔壁の両側表面上には例えばアルミナからなる触媒担体が担持されており、図4(A)及び(B)はこの触媒担体65の表面部分の断面を図解的に示している。図4(A)及び(B)に示されるように触媒担体65の表面上には貴金属触媒66が分散して担持されており、更に触媒担体65の表面上にはNOx吸収剤67の層が形成されている。また、本発明による実施例では貴金属触媒66として白金Ptが用いられており、NOx吸収剤67を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。なお、排気ガス中の微粒子を捕集するためのパティキュレートフィルタ上にNOx吸蔵還元触媒24を担持させるようにしてもよい。
機関吸気通路、燃焼室2及びNOx吸蔵還元触媒24上流の排気通路内に供給された空気及び燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称すると、NOx吸収剤67は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸収し、排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出するNOxの吸放出作用を行う。
すなわち、NOx吸収剤67を構成する成分としてバリウムBaを用いた場合を例にとって説明すると、排気ガスの空燃比がリーンのとき、すなわち排気ガス中の酸素濃度が高いときには排気ガス中に含まれるNOは図4(A)に示されるように白金Pt66上において酸化されてNOとなり、次いでNOx吸収剤67内に吸収されて炭酸バリウムBaCOと結合しながら硝酸イオンNO の形でNOx吸収剤67内に拡散する。このようにしてNOxがNOx吸収剤67内に吸収される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Pt66の表面でNOが生成され、NOx吸収剤67のNOx吸収能力が飽和しない限りNOがNOx吸収剤67内に吸収されて硝酸イオンNO が生成される。
これに対し、排気ガスの空燃比がリッチ又は理論空燃比にされると排気ガス中の酸化濃度が低下するために反応が逆方向(NO →NO)に進み、斯くして図4(B)に示されるようにNOx吸収剤67内の硝酸イオンNO がNOの形でNOx吸収剤67から放出される。次いで放出されたNOxは排気ガス中に含まれる未燃HC,COによって還元される。
図1に示される内燃機関ではリーン空燃比のもとで燃焼が継続されており、EHDアトマイザ32から燃料が添加されない限りNOx吸収剤67内に流入する排気ガスの空燃比はリーンに維持され、このとき排気ガス中のNOxはNOx吸収剤67内に吸収される。しかしながらリーン空燃比のもとでの燃焼が継続して行われるとその間にNOx吸収剤67のNOx吸収能力が飽和してしまい、斯くしてNOx吸収剤67によりNOxを吸収できなくなってしまう。そこで本発明による第1実施例ではNOx吸収剤67の吸収能力が飽和する前にEHDアトマイザ32から燃料を添加することによって排気ガスの空燃比を一時的にリッチにし、それによってNOx吸収剤67からNOxを放出させるようにしている。
NOx吸収剤67内に吸収されたNOx量が多くなると、NOx吸収剤67のNOx吸収能力が低下し、NOx吸収剤67から排出された排気ガス中のNOx濃度である排出NOx濃度が高くなる。そこで本発明による実施例では、NOxセンサ26によりこの排出NOx濃度を検出し、排出NOx濃度が上限値に達したときにNOx吸収剤67内に流入する排気ガスの空燃比を一時的にリッチに切り換えるようにしている。
すなわち、図5にXで示されるように、排出NOx濃度CNが上限値CNLを越える毎に燃料添加装置31から燃料が排気管21内に添加され、それによりNOx吸収剤67内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチに切り換えられる。その結果、NOx吸収剤67からNOxが放出され還元される。
本発明による実施例の燃料添加装置31は上述したように、種々の燃料添加形態でもって燃料を添加することができる。次に、本発明による実施例における燃料添加方法を、まず概略的に説明する。
本発明による実施例では、NOx吸収剤67からNOxを放出させるべきときに、まず基本添加形態でもって燃料添加が行われる。次いで、基本添加形態による添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されたか否かが判断される。添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、その後NOx吸収剤67からNOxを放出すべきときに基本添加形態による添加燃料が再度実行される。これに対し、添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、基本添加形態による燃料添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。排出燃料量が許容上限よりも少ないと判断されたときには、その後NOx吸収剤67からNOxを放出すべきときに添加燃料量を増大補正して基本添加形態が行われる。一方、排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤67からNOxを放出すべきときに燃料への印加エネルギ量を増大補正して基本添加形態が行われ、又は基本添加形態とは異なる燃料添加形態に切り換えられる。
すなわち、基本添加形態による添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないときには、排出燃料量が許容上限を越えない限り、添加燃料量の増大補正が行われる。したがって、燃料への印加エネルギ量の増大を抑制しつつ、NOx放出作用を促進することができる。一方、排出燃料量が許容上限を越えているときには、添加燃料量の増大補正が禁止され、燃料への印加エネルギ量が増大補正されるか又は基本添加形態とは異なる燃料添加形態に切り換えられる。したがって、添加燃料の消費量及び排出燃料量の増大を抑制しつつ、NOx放出作用を促進することができる。これが本発明の基本となる考え方である。
次に、基本添加形態について説明する。
NOx吸蔵還元触媒24ないしNOx吸収剤67の温度すなわち触媒温度Tcが低いときには高いときに比べて、燃料の反応性が低くなっており、したがって添加燃料の反応性を高める必要がある。一方、これまでの説明からわかるように、燃料の改質及び微粒化作用の程度すなわち燃料の反応性は燃料添加装置31の燃料添加形態に応じて異なる。
そこで本発明による実施例では、基本添加形態を触媒温度Tcに応じて選択的に切り換えるようにしている。具体的には、図6に示されるように触媒温度Tcが第1の切換温度T1よりも低いときには基本添加形態が重畳印加添加に設定され、触媒温度Tcが第1の切換温度T1よりも高く第2の切換温度T2(>T1)よりも低いときには基本添加形態が直流印加添加に設定され、触媒温度Tcが第2の切換温度T2よりも高いときには基本添加形態が無印加添加に設定される。
ここで、TLは重畳印加添加を行ったときにNOx吸蔵還元触媒24の排気浄化性能が許容下限となる温度を、T1は直流印加噴射を行ったときにNOx吸蔵還元触媒24の排気浄化性能が許容下限となる温度を、T2は無印加噴射を行ったときにNOx吸蔵還元触媒24の排気浄化性能が許容下限となる温度を、それぞれ表している。
また、本発明による実施例では、図6に示されるように、触媒温度Tcが許容下限温度TLよりも低いときには、燃料添加装置31からの燃料添加を禁止し、NOx吸蔵還元触媒24内に流入する排気ガスの空燃比をリーンに維持しながら触媒温度Tcを上昇させる昇温制御を行うようにしている。触媒温度Tcが許容下限温度TLよりも低いときには、燃料添加装置31からNOx吸蔵還元触媒24に燃料を添加しても、燃料がNOx吸蔵還元触媒24でほとんど消費されることなくNOx吸蔵還元触媒24から排出されるおそれがあるからである。昇温制御は例えば燃料噴射弁3からの燃料噴射量を増大させてNOx吸蔵還元触媒24内に流入する排気ガスの温度を上昇させることにより行うことができる。
このようにすると、燃料への印加エネルギ量を低減しつつ、NOx吸蔵還元触媒24に添加された燃料をNOx放出のために有効に利用することができる。
基本添加形態でもって燃料添加が行われる場合の添加燃料量及び燃料への印加エネルギ量は、流出燃料量が許容上限を越えないようにしつつNOx吸収剤67からNOxが確実に放出されるように、例えばNOx吸収剤67内を流通する排気ガスの量や空燃比といった触媒状態量に応じて定められる。したがって、基本添加形態でもって燃料添加を行えば、通常は、NOx吸収剤67からNOxが確実に放出され、このとき流出燃料量が許容上限を越えることはない。
ところが、例えばNOx吸蔵還元触媒24ないしNOx吸収剤67が劣化したときには、触媒温度Tcに応じた基本添加形態でもって燃料添加を行っても、添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されず、したがってNOx吸収剤67からNOxを確実に放出させることができないおそれがある。温度センサ25が触媒温度Tcを誤検出した場合や、燃料添加装置31からの添加燃料量が正規の量よりも少ない場合も同様のことが生じうる。
そこで本発明による実施例では、基本添加形態による添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断し、基本添加形態による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、添加燃料の利用促進作用を行うようにしている。
次に、図7を参照しながら、本発明による実施例の添加燃料の利用促進作用について説明する。
図7(A)は基本添加形態が重畳印加添加に設定された場合を示している。この場合、NOx吸収剤67からNOxを放出させるべきときには、図7(A)にS1で示されるように、まず重畳印加添加が行われる。次いで、重畳印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、重畳印加添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。この排出燃料量が許容上限よりも少ないときには、添加燃料がNOx吸蔵還元触媒24ないしNOx吸収剤67内で例えば酸素により消費され、十分なNOx放出作用のための添加燃料量が不足していると考えられる。そこで、この場合には図7(A)にS2で示されるように、添加燃料量を増大補正して重畳印加添加が行われる。
次いで、添加燃料量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、基本添加形態、すなわち添加燃料の増量補正がない重畳印加添加(S1)に戻される。これに対し、添加燃料量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、添加燃料量を増大補正して重畳印加添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。排出燃料量が許容上限よりも少ないときには、添加燃料を更に増量補正して重畳添加印加が行われる(S2)。このような添加燃料量の増量補正は排出燃料量が許容上限よりも多くなるまで繰り返される。これに対し、排出燃料量が許容上限よりも多いときには、添加燃料の反応性が低いと考えられる。そこで、この場合には、図7(A)にS3で示されるように燃料への印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が行われる。基本添加形態(S1)でもって燃料添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いときにも同様に、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が行われる(S3)。
次いで、印加エネルギ量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、基本添加形態(S1)に戻される。これに対し、印加エネルギ量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、印加エネルギ量を更に増大補正して重畳印加添加が行われる(S3)。このような印加エネルギ量の増量補正は印加エネルギ量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されていると判断されるまで繰り返される。
一方、図7(B)は基本添加形態が直流印加添加に設定された場合を示している。この場合、NOx吸収剤67からNOxを放出させるべきときには、図7(B)にD1で示されるように、まず直流印加添加が行われる。次いで、直流印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、直流印加添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。この排出燃料量が許容上限よりも少ないときには、十分なNOx放出作用のための添加燃料量が不足していると考えられるので、図7(B)にD2で示されるように、添加燃料量を増大補正して直流印加添加が行われる。
次いで、添加燃料量を増大補正した直流印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、添加燃料の増量補正がない直流印加添加(D1)に戻される。これに対し、添加燃料量を増大補正した直流印加添加による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、添加燃料量を増大補正して直流印加添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。排出燃料量が許容上限よりも少ないときには、添加燃料を更に増量補正して直流添加印加が行われる(D2)。このような添加燃料量の増量補正は排出燃料量が許容上限よりも多くなるまで繰り返される。これに対し、排出燃料量が許容上限よりも多いときには、添加燃料の反応性が低いと考えられるので、図7(B)にD3で示されるように燃料への印加エネルギ量を増大補正して直流印加添加が行われる。基本添加形態(D1)でもって燃料添加が行われたとき(D1)の排出燃料量が許容上限よりも多いときにも同様に、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が行われる(D3)。
次いで、印加エネルギ量を増大補正した直流印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、基本添加形態(D1)に戻される。これに対し、印加エネルギ量を増大補正した直流印加添加による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、図7(B)にD4で示されるように重畳印加添加に切り換えられる。
次いで、重畳印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、基本添加形態(D1)に戻される。これに対し、重畳印加添加による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、図7(B)にD5で示されるように、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が行われる。次いで、印加エネルギ量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が行われる(D5)。このような印加エネルギ量の増量補正は印加エネルギ量を増大補正した重畳印加添加による添加燃料が有効利用されていると判断されるまで繰り返される。
なお、直流印加添加(D1)と重畳印加添加(D4)とに着目すると、直流印加添加を行ったときの添加燃料が有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いときに重畳印加添加に切り換えるようにしていると見ることもできる。
図7(C)は基本添加形態が無印加添加に設定された場合を示している。この場合、NOx吸収剤67からNOxを放出させるべきときには、図7(C)にN1で示されるように、まず無印加添加が行われる。次いで、無印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、無印加添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。この排出燃料量が許容上限よりも少ないときには図7(C)にN2で示されるように、添加燃料量を増大補正して無印加添加が行われる。
次いで、添加燃料量を増大補正した無印加添加による添加燃料が有効利用されているか否かが判断され、添加燃料が有効利用されていると判断されたときには、添加燃料の増量補正がない無印加添加(N1)に戻される。これに対し、添加燃料量を増大補正した無印加添加による添加燃料が有効利用されていないと判断されたときには、添加燃料量を増大補正して無印加添加が行われたときの排出燃料量が許容上限よりも多いか否かが判断される。排出燃料量が許容上限よりも少ないときには、添加燃料を更に増量補正して無印加添加印加が行われる(N2)。このような添加燃料量の増量補正は排出燃料量が許容上限よりも多くなるまで繰り返される。これに対し、排出燃料量が許容上限よりも多いときには、図7(C)にN3で示されるように、重畳印加添加に切り換えられる。
このようにすると、排出燃料量及び燃料への印加エネルギ量を小さく維持しつつ、NOx吸収剤67からNOxを確実に放出させることができる。
次に、図8(A)及び(B)を参照しながら、添加燃料が有効利用されたか否かについての判断方法を説明する。
図8(A)にXで示されるように燃料添加装置31から燃料が添加されると、排出NOx濃度CNが一時的に低下した後に再び上昇する。すなわち、排出NOx濃度CNがdCだけ低下し、又は排出NOx濃度CNに下向きのピークCNPが形成される。この場合の排出NOx濃度CNの低下幅dCN又はピーク値CNPは燃料添加によるNOx吸収剤67の吸収能力の回復量を表している。一方、NOx放出作用のために有効利用された添加燃料の量が多くなればなるほど、NOx吸収剤67の吸収能力の回復量が大きくなる。したがって、低下幅dCNないしピーク値CNPは添加燃料の有効利用の度合いを表していると言うことができる。
そこで本発明による実施例では、燃料添加が行われたときに排出NOx濃度ピーク値CNPを検出し、排出NOx濃度ピーク値CNPがあらかじめ定められた設定値CNRよりも小さいときに添加燃料が有効利用されたと判断し、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいときに添加燃料が有効利用されていないと判断するようにしている。
図8(A)はCNP<CNRであって添加燃料が有効利用されたと判断される例を示しており、図8(B)はCNP>CNRであって添加燃料が有効利用されていないと判断される例を示している。
一方、図8(A)に示されるように、燃料添加が行われると、NOx吸収剤67から排出される排気ガスの空燃比AFが一時的に低下し、排出排気ガスの空燃比AFに下向きのピーク値AFPが形成される。上述したように、排出排気ガスの空燃比AFはNOx吸収剤67から排出された燃料(炭化水素)の量を表している。そこで本発明による実施例では、燃料添加が行われたときに排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPを検出し、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPがあらかじめ定められた閾値よりも小さいすなわちリッチ側のときに排出燃料量が許容上限よりも多いと判断し、空燃比ピーク値AFPが閾値よりも大きいすなわちリーン側のときに排出燃料量が許容上限よりも少ないと判断するようにしている。
図9は本発明による実施例のNOx放出制御ルーチンを示している。このルーチンはあらかじめ定められた設定時間ごとの割り込みによって実行される。
図9を参照すると、まずステップ100では排出NOx濃度CNが上限値CNLよりも大きいか否かが判別される。CN≦CNLのときには処理サイクルを終了する。CN>CNLのときには次いでステップ101に進み、触媒温度Tcが許容下限温度TLよりも低いか否かが判別される。Tc<TLのときには次いでステップ102に進み、昇温制御が行われる。これに対し、Tc≧TLのときにはステップ101からステップ103に進み、触媒温度Tcが第1の切換温度T1よりも低いか否かが判別される。Tc<T11のとき、すなわちTL≦Tc<T11のときには次いでステップ104に進み、重畳印加添加制御ルーチンが実行される。この重畳印加添加制御ルーチンは図7(A)に示されるように基本添加形態が重畳印加添加に設定される場合に相当する。これに対し、Tc≧T1のときにはステップ103からステップ105に進み、触媒温度Tcが第2の切換温度T2よりも低いか否かが判別される。Tc<T2のとき、すなわちT1≦Tc<T2のときには次いでステップ106に進み、直流印加添加制御ルーチンが実行される。この直流印加添加制御ルーチンは図7(B)に示されるように基本添加形態が直流印加添加に設定される場合に相当する。これに対し、Tc≧T3のときにはステップ105からステップ107に進み、無印加添加制御ルーチンが実行される。この無印加添加制御ルーチンは図7(C)に示されるように基本添加形態が無印加添加に設定される場合に相当する。
重畳印加添加制御ルーチンは図10に示されている。図10を参照すると、まずステップ120ではフラグXSEがセットされているか否かが判別される。このフラグXSEは、基本添加形態が重畳印加添加に設定されている場合に燃料への印加エネルギを増大補正して重畳印加添加を行うべきとき(図7(A)のS3)にセットされ(XSE=1)、それ以外はリセットされる(XSE=0)。フラグXSEがリセットされているときには次いでステップ121に進み、フラグXSFがセットされているか否かが判別される。このフラグXSFは、基本添加形態が重畳印加添加に設定されている場合に添加燃料量を増大補正して重畳印加添加を行うべきとき(図7(A)のS2)にセットされ(XSF=1)、それ以外はリセットされる(XSF=0)。フラグXSFがリセットされているときには次いでステップ122に進み、基本添加形態である重畳印加添加が行われる。続くステップ123では、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのとき、すなわち添加燃料が有効利用されたと判断されたときには次いでステップ124に進み、フラグXSFがリセット状態に保持される。これに対し、CNP>CNRのとき、すなわち添加燃料が有効利用されていないと判断されたときにはステップ125に進み、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPが閾値AFXよりも小さいか否かが判別される。AFP≧AFXのときには次いでステップ126に進み、フラグXSFがセットされる。
フラグXSFがセットされると次のルーチンでステップ121からステップ127に進み、添加燃料量を増大補正して重畳印加添加が行われる。次いでステップ123に進み、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ124に進み、フラグXSFがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ125に進み、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPが閾値AFXよりも小さいか否かが判別される。AFP≧AFXのときには次いでステップ126に進み、フラグXSFがセット状態に保持される。これに対し、AFP<AFXのときにはステップ125からステップ128に進み、フラグXSFがリセットされ、フラグXSEがセットされる。
フラグXSEがセットされると次のルーチンでステップ120からステップ129に進み、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が実行される。続くステップ130では排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ131に進み、フラグXSEがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときには処理サイクルを終了し、したがってフラグXSEがセット状態に保持される。
直流印加添加制御ルーチンは図11及び図12に示されている。図11及び図12を参照すると、まずステップ140ではフラグXDSEがセットされているか否かが判別される。このフラグXDSEは、基本添加形態が直流印加添加に設定されている場合に燃料への印加エネルギを増大補正して重畳印加添加を行うべきとき(図7(B)のD5)にセットされ(XDSE=1)、それ以外はリセットされる(XDSE=0)。フラグXDSEがリセットされているときには次いでステップ141に進み、フラグXDSがセットされているか否かが判別される。このフラグXSFは、基本添加形態が直流印加添加に設定されている場合に重畳印加添加を行うべきとき(図7(B)のD4)にセットされ(XDS=1)、それ以外はリセットされる(XDS=0)。フラグXDSがリセットされているときには次いでステップ142に進み、フラグXDEがセットされているか否かが判別される。このフラグXDEは、基本添加形態が直流印加添加に設定されている場合に燃料への印加エネルギを増大補正して直流印加添加を行うべきとき(図7(B)のD3)にセットされ(XDE=1)、それ以外はリセットされる(XDE=0)。フラグXDEがリセットされているときには次いでステップ143に進み、フラグXDFがセットされているか否かが判別される。このフラグXDFは、基本添加形態が直流印加添加に設定されている場合に添加燃料量を増大補正して直流印加添加を行うべきとき(図7(B)のD2)にセットされ(XDF=1)、それ以外はリセットされる(XDF=0)。フラグXDFがリセットされているときには次いでステップ144に進み、基本添加形態である直流印加添加が行われる。続くステップ145では、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ146に進み、フラグXDFがリセット状態に保持される。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ147に進み、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPが閾値AFXよりも小さいか否かが判別される。AFP≧AFXのときには次いでステップ148に進み、フラグXDFがセットされる。
フラグXDFがセットされると次のルーチンでステップ143からステップ149に進み、添加燃料量を増大補正して直流印加添加が行われる。次いでステップ145に進み、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ146に進み、フラグXDFがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ147に進み、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPが閾値AFXよりも小さいか否かが判別される。AFP≧AFXのときには次いでステップ148に進み、フラグXSFがセット状態に保持される。これに対し、AFP<AFXのときにはステップ147からステップ150に進み、フラグXDFがリセットされ、フラグXDEがセットされる。
フラグXDEがセットされると次のルーチンでステップ142からステップ151に進み、印加エネルギ量を増大補正して直流印加添加が実行される。続くステップ152では排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ153に進み、フラグXDEがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ154に進み、フラグXDEがリセットされ、フラグXDSがセットされる。
フラグXDSがセットされると次のルーチンでステップ141からステップ155に進み、重畳印加添加が行われる。次いでステップ156に進み、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ157に進み、フラグXDSがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ158に進み、フラグXDSEがセットされる。
フラグXDSEがセットされると次のルーチンでステップ140からステップ159に進み、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加が実行される。続くステップ160では排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ161に進み、フラグXDSEがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときには処理サイクルを終了し、したがってフラグXDSEがセット状態に保持される。
無印加添加制御ルーチンは図13に示されている。図13を参照すると、まずステップ180ではフラグXNSがセットされているか否かが判別される。このフラグXNSは、基本添加形態が無印加添加に設定されている場合に重畳印加添加を行うべきとき(図7(C)のN3)にセットされ(XNS=1)、それ以外はリセットされる(XNS=0)。フラグXNSがリセットされているときには次いでステップ181に進み、フラグXNFがセットされているか否かが判別される。このフラグXNFは、基本添加形態が無印加添加に設定されている場合に添加燃料量を増大補正して無印加添加を行うべきとき(図7(C)のN2)にセットされ(XNF=1)、それ以外はリセットされる(XNF=0)。フラグXNFがリセットされているときには次いでステップ182に進み、基本添加形態である無印加添加が行われる。続くステップ183では、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ184に進み、フラグXNFがリセット状態に保持される。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ185に進み、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPが閾値AFXよりも小さいか否かが判別される。AFP≧AFXのときには次いでステップ186に進み、フラグXNFがセットされる。
フラグXNFがセットされると次のルーチンでステップ181からステップ187に進み、添加燃料量を増大補正して無印加添加が行われる。次いでステップ183に進み、排出NOx濃度ピーク値CNPが設定値CNRよりも大きいか否かが判別される。CNP≦CNRのときには次いでステップ184に進み、フラグXNFがリセットされる。これに対し、CNP>CNRのときにはステップ185に進み、排出排気ガスの空燃比ピーク値AFPが閾値AFXよりも小さいか否かが判別される。AFP≧AFXのときには次いでステップ186に進み、フラグXNFがセット状態に保持される。これに対し、AFP<AFXのときにはステップ185からステップ188に進み、フラグXNFがリセットされ、フラグXNSがセットされる。
フラグXNSがセットされると次のルーチンでステップ180からステップ189に進み、重畳印加添加が実行される。続くステップ190ではフラグXNSがリセットされる。
なお、図7(B)の例では、印加エネルギ量を増大補正して直流印加添加が行われ(D3)、このときの添加燃料が有効利用されていないと判断されると重畳印加添加に切り換えられる(D4)。したがって、印加エネルギ量を増大補正した直流印加添加は多くても1回しか行われない。しかしながら、印加エネルギ量を繰り返し増大補正し、印加エネルギ量が上限値になってもなお添加燃料が有効利用されていないと判断されたときに重畳印加添加に切り換えるようにしてもよい。
また、図7(C)の例では、重畳印加添加に切り換えられたときの添加燃料が有効利用されているか否かが判断されず、印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加を行うようにもしていない。これは、基本添加形態が無印加添加に設定されるのは触媒温度Tcが比較的高い(Tc>T2)場合であるので、この場合に重畳印加添加を行えば添加燃料が有効利用されると考えられるからである。もちろん、この場合にも、添加燃料が有効利用されているか否かを判断し、有効利用されていないと判断されたときに印加エネルギ量を増大補正して重畳印加添加を行うようにすることもできる。
内燃機関の全体図である。 燃料添加装置の全体図である。 電圧印加パターンを示すタイムチャートである。 触媒担体の表面部分の断面図である。 燃料添加タイミングを説明するタイムチャートである。 基本添加形態を説明する図である。 添加燃料の利用促進作用を説明する図である。 添加燃料の有効利用の度合いを説明する図である。 NOx放出制御ルーチンを示すフローチャートである。 重畳印加添加制御ルーチンを示すフローチャートである。 直流印加添加制御ルーチンを示すフローチャートである。 直流印加添加制御ルーチンを示すフローチャートである。 無印加添加制御ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
1 機関本体
21 排気管
24 NOx吸蔵還元触媒
31 燃料添加装置
32 EHDアトマイザ
38 電圧印加装置
67 NOx吸収剤

Claims (6)

  1. 流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、該NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置において、燃料添加装置が、電圧印加手段が接続された燃料添加管を具備すると共に、該燃料添加管に電圧を印加しながら燃料を該燃料添加管内を流通させることにより燃料に電圧を印加しながら該燃料を添加できるようになっており、燃料添加装置から添加された燃料がNOx吸収剤からのNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断する第1の判断手段と、燃料添加装置から燃料が添加されたときにNOx吸収剤から排出される燃料量である排出燃料量があらかじめ定められた許容上限よりも多いか否かを判断する第2の判断手段とを具備し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料に直流電圧のみを印加しながら該燃料を添加する直流印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料への印加エネルギ量を増大させて直流印加添加を行い、燃料への印加エネルギ量を増大させて直流印加添加を行ったときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら該燃料を添加する重畳印加添加に切り換えるようにした内燃機関の排気浄化装置。
  2. 重畳印加添加に切り換えられたときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料への印加エネルギ量を増大させて重畳印加添加を行うようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときにNOx吸収剤の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには直流印加添加を行い、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときにNOx吸収剤の温度があらかじめ定められた設定温度よりも低いときには重畳印加添加を行うようにした請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 重畳印加添加を行ったときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料への印加エネルギ量を増大させて重畳印加添加を行うようにした請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、該NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置において、燃料添加装置が、電圧印加手段が接続された燃料添加管を具備すると共に、該燃料添加管に電圧を印加しながら燃料を該燃料添加管内を流通させることにより燃料に電圧を印加しながら該燃料を添加できるようになっており、燃料添加装置から添加された燃料がNOx吸収剤からのNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断する第1の判断手段と、燃料添加装置から燃料が添加されたときにNOx吸収剤から排出される燃料量である排出燃料量があらかじめ定められた許容上限よりも多いか否かを判断する第2の判断手段とを具備し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料に直流電圧のみを印加しながら該燃料を添加する直流印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら該燃料を添加する重畳印加添加に切り換えるようにした内燃機関の排気浄化装置。
  6. 流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中のNOxを吸収し、流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸収しているNOxを放出するNOx吸収剤を機関排気通路内に配置し、該NOx吸収剤上流の機関排気通路内に燃料添加装置を配置し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときには燃料添加装置から燃料を添加してNOx吸収剤内に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチになるようにした内燃機関の排気浄化装置において、燃料添加装置が、電圧印加手段が接続された燃料添加管を具備すると共に、該燃料添加管に電圧を印加しながら燃料を該燃料添加管内を流通させることにより燃料に電圧を印加しながら該燃料を添加できるようになっており、燃料添加装置から添加された燃料がNOx吸収剤からのNOx放出作用のために有効利用されたか否かを判断する第1の判断手段と、燃料添加装置から燃料が添加されたときにNOx吸収剤から排出される燃料量である排出燃料量があらかじめ定められた許容上限よりも多いか否かを判断する第2の判断手段とを具備し、NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料にパルス電圧及び直流電圧を重畳的に印加しながら該燃料を添加する重畳印加添加を行い、このときの添加燃料がNOx放出作用のために有効利用されていないと判断されかつ排出燃料量が許容上限よりも多いと判断されたときには、その後NOx吸収剤からNOxを放出させるべきときに燃料への印加エネルギ量を増大させて重畳印加添加を行うようにした内燃機関の排気浄化装置。
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WO2010106695A1 (ja) * 2009-03-19 2010-09-23 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
WO2020090523A1 (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 株式会社デンソー 液体供給システム

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