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JP2008251754A - 基板搬送方法及び装置、並びに露光方法及び装置 - Google Patents

基板搬送方法及び装置、並びに露光方法及び装置 Download PDF

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JP2008251754A JP2007089945A JP2007089945A JP2008251754A JP 2008251754 A JP2008251754 A JP 2008251754A JP 2007089945 A JP2007089945 A JP 2007089945A JP 2007089945 A JP2007089945 A JP 2007089945A JP 2008251754 A JP2008251754 A JP 2008251754A
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Hiroaki Narushima
弘明 鳴嶋
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】基板が撓み易い場合にも、搬送中の基板の撓みを低減する。
【解決手段】ウエハWをウエハホルダ8上に搬送するウエハ搬送系において、先端がウエハホルダ8の開口内に挿通されるセンターピン9と、センターピン9を囲むように配置されて、先端がウエハホルダ8の開口内に挿通される補助ピン10A〜10Cと、センターピン9を昇降させる昇降駆動部16と、センターピン9を上昇させてウエハWがセンターピン9上に載置されたときに、ウエハWが補助ピン10A〜10Cにも載置されるように、補助ピン10A〜10Cをセンターピン9に連結する支持部材18とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば露光装置内で露光対象の基板を搬送するために使用される基板搬送技術、及び基板搬送技術を用いる露光技術に関する。
半導体素子又は液晶表示素子等のデバイス(電子デバイス又はマイクロデバイス)を製造するためのリソグラフィ工程で、レチクル(又はフォトマスク等)のパターンを被露光基板としてのフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に転写するために、ステッパーのような一括露光型又はスキャニングステッパーのような走査露光型の露光装置が使用されている。
一般にウエハを露光対象とする露光装置においては、ウエハローダ系によって未露光のウエハがウエハステージ上にロードされ、露光済みのウエハがウエハステージからアンロード(搬出)される。この際に従来の一つの搬送方法では、予めウエハローダ系内のプリアライメント用の回転可能な小型ステージ(ターンテーブル)上にウエハを載置して、光学式センサ等を用いてウエハの外形を検出し、この結果に基づいてウエハを例えば数10μm程度の精度で位置決めしていた(例えば、特許文献1)。
このようにプリアライメントが行われたウエハは、所定のアームを介してウエハステージのウエハ上下ピン上に受け渡される。その後、ウエハ上下ピンを降下させることで、ウエハはウエハステージ上にロードされていた(例えば、特許文献2参照)。上記のアライメント用の小型ステージ及びウエハ上下ピンは、いずれもウエハの中央部を保持していた。また、搬送経路中でウエハを搬送するために使用されるアームとしては、例えば先端部でウエハを吸着するタイプが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−252043号公報 特開平2−103948号公報
従来の露光対象のウエハは、直径が200mm(8インチ)程度までであったため、従来のウエハローダ系のようにウエハの中央部を支持していても特に問題はなかった。
しかしながら、最近は、露光工程のスループットを高めるために直径が例えば300mm(12インチ)のウエハが使用されるようになって来ている。さらに、このように大型のウエハの中には、厚さが通常のものよりも薄いものもある。このように大型で、かつ特に薄いウエハを従来のように中央部のみ、又は周縁部のみで支持すると、ウエハの搬送中にウエハの撓みによってウエハが変形したり、さらには破損したりするという恐れがあった。
また、大型で薄いウエハの場合、単にウエハ上下ピンを降下させてウエハをウエハステージ上に受け渡すと、ウエハの底面側の空気圧の影響等によってウエハの僅かな横ずれが生じて、実質的にプリアライメント精度が低下する恐れがあった。
本発明は斯かる点に鑑み、ウエハローダ系のような基板搬送装置を用いて、露光装置のような基板処理装置にウエハ等の基板を搬送する際に、基板が例えば大型及び/又は薄型で撓み易い場合にも、搬送中のその基板の撓みを低減できる基板搬送技術を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、基板が例えば大型及び/又は薄型の場合でも、基板搬送装置から基板処理装置に基板を受け渡す際の基板の位置ずれ量を小さくできる基板搬送技術を提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、そのような基板搬送技術を用いる露光技術を提供することをも目的とする。
本発明による基板搬送装置は、基板を搬送する基板搬送装置において、その基板が載置される第1支持部(9,14;27)と、その第1支持部を囲むように配置され、その基板が載置される第2支持部(10A〜10C;31A〜31D)と、その第2支持部を前記第1支持部に連結する連結部(18;32)と、その第1支持部とその第2支持部とを連結する際に、その第1支持部とその第2支持部とその連結部との少なくとも一つを移動する駆動部(16)とを備えたものである。
また、本発明による基板搬送方法は、基板を吸着機構を備えたホルダ部(8)上に搬送する基板搬送方法において、そのホルダ部に形成された開口(52A〜52C)を通して第1支持部(9)でその基板を支持する第1工程と、その第1支持部を降下させて、その基板がそのホルダ部に当接する前にそのホルダ部へのその基板の吸着を開始する第2工程と、さらにその第1支持部を降下させて、その基板をその第1支持部からそのホルダ部上に受け渡す第3工程とを有するものである。
本発明の基板搬送装置によれば、第1支持部と、これを囲むように配置された第2支持部とで基板を支持するため、その基板の撓み量が少ない。また、連結部によって、その第2支持部をその第1支持部に連結するため、例えばその第1支持部のみを持つ撓みの少ない基板用の基板搬送装置に対してその第1支持部及び連結部を付加するのみで、その基板搬送装置で撓み易い基板を扱うことができる。
また、本発明の基板搬送方法によれば、基板がそのホルダ部に当接する前にそのホルダ部へのその基板の吸着を開始するため、その基板をホルダ部(基板処理装置)に受け渡す際の基板の位置ずれ量を小さくできる。
以下、本発明の好ましい実施形態の一例につき図1〜図7を参照して説明する。本例は、本発明をウエハローダ系を備えた露光装置に適用したものである。
図1は、本例のスキャニングステッパーよりなる走査露光型の露光装置の概略構成を示し、この図1において、本例の露光装置は、レチクルRのパターンを投影光学系PLを介してフォトレジストの塗布されたウエハ上に露光する露光装置本体部1と、この露光装置本体部1に対してウエハの交換を行うウエハローダ系2と、ウエハローダ系2の動作を制御するコンピュータよりなるウエハローダ制御系4と、装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系3とを備えている。主制御系3とウエハローダ制御系4との間では、ウエハの受け渡しのタイミング情報等が交換される。なお、ウエハローダ系2と協働してウエハの受け渡しを行うために、露光装置本体部1にもウエハ昇降機構が組み込まれているが、この機構は主制御系3によって制御される(詳細後述)。
また、以下では、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面(本例ではほぼ水平面)内において、図1の紙面に平行にZ軸を取り、図1の紙面に垂直にY軸を取って説明する。Y軸に平行な方向(Y方向)が、走査露光時のレチクルR及びウエハの走査方向である。また、X軸、Y軸、Z軸の周りの回転方向をθX方向、θY方向、θZ方向と呼ぶ。
本例の露光対象のウエハは、例えば半導体(シリコン等)又はSOI(silicon on insulator)等の円板状の基材上にフォトレジスト(感光材料)を塗布したものである。また、本例の露光対象のウエハは、直径が例えば300mmで、厚さが通常のほぼ半分以下の大型で薄い撓み易い基板である。一例として、直径300mmのウエハの通常の厚さは約0.7mmであり、本例のウエハの厚さは0.1mm程度である。
先ず、露光装置本体部1は、露光光を発生するKrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)等のエキシマレーザ光源、又は水銀ランプ等の露光光源(不図示)と、その露光光でレチクルRを照明する照明光学系13と、レチクルRを吸着保持して移動するレチクルステージ12と、投影光学系PLと、ウエハをウエハホルダ8を介して吸着保持して移動するウエハステージ7と、これらのステージを駆動するリニアモータ等からなる駆動系(不図示)とを備えている。
図2は、図1中のウエハステージ7を示す平面図であり、図2に示すように、床上に4箇所(3箇所等でもよい)の防振台5を介して定盤6が設置され、この定盤6の上面(XY平面)にエアベアリングを介してウエハステージ7が少なくともX方向、Y方向、及びθZ方向に移動可能に載置されている。ウエハステージ7上にウエハを真空吸着して保持するためのウエハホルダ8が固定されている。ウエハステージ7には、ウエハホルダ8(ひいてはその上のウエハ)のZ方向、θX方向、θY方向の位置を制御するためのZステージ機構も組み込まれている。ウエハステージ7(ウエハホルダ8)のXY平面内での位置は不図示のレーザ干渉計によって計測されており、この計測情報に基づいて図1の主制御系3が上記の駆動系を介してウエハステージ7の位置、速度を制御する。
ウエハステージ7の中央部にはウエハの昇降を行うための3本のピン9A,9B,9Cよりなるセンターピン9が配置されている。ウエハステージ7の周縁部には、センターピン9を囲むように、かつセンターピン9に連動してウエハを支持する3本の補助ピン10A,10B,10Cが配置されている(詳細後述)。
図1に戻り、定盤6上にウエハステージ7を囲むようにコラム11が固定され、コラム11の最下段の支持板の中央部の開口に投影光学系PLが配置されている。投影光学系PLは、例えば1/4,1/5倍等の縮小倍率で、両側(又はウエハ側に片側)テレセントリックの光学系である。なお、投影光学系PLの倍率は等倍又は拡大倍率であってもよい。さらに、コラム11の上板に照明光学系13が固定されている。
また、コラム11の中間の支持板よりなるレチクルベースの上面(XY平面)にエアベアリングを介してレチクルステージ12が少なくともX方向、Y方向、及びθZ方向に移動可能に載置されている。レチクルステージ12上に転写用パターンの形成されたレチクルRが真空吸着によって保持されている。レチクルステージ12(レチクルR)のXY平面内での位置は不図示のレーザ干渉計によって計測されており、この計測情報に基づいて図1の主制御系3が上記の駆動系を介してレチクルステージ12の位置、速度を制御する。
露光時には、ウエハローダ系2によってウエハステージ7のウエハホルダ8上に未露光のウエハ(例えばウエハW)がロードされる(詳細後述)。その後、レチクルRの一部のパターンの像を投影光学系PLを介してウエハ上の一つのショット領域上に投影した状態で、レチクルステージ12及びウエハステージ7を介してレチクルRとウエハとをY方向に投影光学系PLの投影倍率を速度比として同期移動(同期走査)する動作と、ウエハステージ7を介してウエハをX方向及び/又はY方向にステップ移動する動作とが繰り返される。このようにしてステップ・アンド・スキャン方式で、ウエハ上の全部のショット領域にレチクルRのパターンの像が露光される。そして、露光済みのウエハがウエハローダ系2によってアンロードされた後、新しい未露光のウエハがウエハローダ系2によってウエハステージ7(ウエハホルダ8)上にロードされて、そのウエハへの走査露光が行われる。このようにして例えば1ロットのウエハへの露光が順次行われる。
その露光が重ね合わせ露光であるときには、予めウエハ上のアライメントマークの位置を検出しておくことによって、ウエハの各ショット領域とレチクルRのパターン像とのアライメントを高精度に行う必要がある。そのため、投影光学系PLの側面に一例としてオフ・アクシス方式で、且つ画像処理方式のアライメントセンサ70が備えられている。また、レチクルRの上方にはウエハステージ7(ウエハ)に対するレチクルRの位置関係を検出するためのレチクルアライメント系(不図示)も備えられている。この場合、露光対象のウエハ上にはウエハ上の各ショット領域の大まかな位置を検出するための複数個のサーチアライメントマークが形成され、各ショット領域にはそれぞれ高精度な位置合わせを行うためのファインアライメントマーク(ウエハマーク)が形成されている。
露光対象のウエハがウエハホルダ8上にロードされたときには、一例としてアライメントセンサ70によってサーチアライメントマークの位置が検出される。そのために本例では、ウエハローダ系2を介してそのウエハがウエハホルダ8上にロードされた状態で、ウエハステージ7(ウエハホルダ8)に対するそのウエハ上の各サーチアライメントマークの位置関係が所定の状態に設定されるように、プリアライメント機構が設けられている。
以下、本例のウエハ搬送系(ウエハローダ系2及びウエハステージ7内のウエハ昇降機構)につき詳細に説明する。
図1において、ウエハローダ系2は、ターンテーブル27と撮像装置29A,29B,29Cとを含むプリアライメント機構と、ウエハカセット42(図2参照)との間でウエハの受け渡しを行う搬送アーム41と、搬送アーム41とターンテーブル27との間、ターンテーブル27と露光装置本体部1のウエハホルダ8との間、及びウエハホルダ8と搬送アーム41との間でウエハの受け渡しを行うためのスライダアーム24とを備えている。
すなわち、床上にベース部材21が設置され、ベース部材21上に回転位置決め機構26を介してウエハのプリアライメントを行うためのターンテーブル27が配置されている。回転位置決め機構26は、ウエハローダ制御系4の制御のもとでターンテーブル27をZ方向に昇降させ、θZ方向に回動させるとともに、ターンテーブル27のX方向、Y方向の位置を微調整する。図1では、ターンテーブル27上に未露光のウエハWが吸着保持されている。
図2は、図1のウエハローダ系2のターンテーブル27等を示す平面図でもあり、この図2において、ウエハWには、一例としてY軸用の2個のサーチアライメントマーク及びX軸用の1個のサーチアライメントマーク(不図示)が形成され、これらのサーチアライメントマークの位置は、例えばウエハWの中心を原点とする試料座標系上で予め規定されている。
図1に示すように、ウエハWの周縁の3箇所のエッジの上方に撮像装置29A〜29Cが配置されている。撮像装置29A〜29Cは、ベース部材21上に固定されたL字型の支持部材28に取り付けられている。撮像装置29A〜29Cはそれぞれ照明光学系、対物光学系、及びこの対物光学系によって形成される像を撮像する撮像素子から構成され、これらの撮像素子からの撮像信号がウエハローダ制御系4に供給されている。
図2のウエハWのエッジ上にはそれら3個の撮像装置29A〜29Cの観察視野30A,30B,30Cが示されている。本例のウエハWは、周縁のエッジに沿って1つのV字型のノッチWaが形成されたウエハであり、そのノッチWaが1つの観察視野30A内に収まり、他の2箇所のエッジが他の観察視野30B,30C内に収まっている。図1のウエハローダ制御系4では、3個の撮像装置29A〜29Cの撮像信号を処理することによって、ウエハWの中心位置及び回転角を求め、この位置情報に基づいてターンテーブル27(回転位置決め機構26)を介してウエハWの位置及び回転角を所定の状態に制御する。これが本例のウエハの外形基準によるプリアライメント工程である。なお、ウエハによっては、周縁のエッジ上にノッチの代わりに平坦な切り欠き(オリエンテーションフラット)が形成されたものもあるが、この場合には、例えば3個の観察視野30A〜30C内の2つの観察視野がそのオリエンテーションフラットを含む領域に設定される。
図3は、図2中のターンテーブル27及び回転位置決め機構26を示し、この図3において、円柱状のターンテーブル27の中央部には吸着孔27aが形成されている。吸着孔27aは、ターンテーブル27内の通気孔及び外部の可撓性を持つ配管33Aを介して、真空ポンプ37Aの排気管34Aに連結されている。排気管34Aには吸引を制御するためのバルブ35A、及び配管33A内を大気圧に開放するためのバルブ36Aが接続されている。バルブ35A,36Aの開閉動作及び真空ポンプ37Aの動作は図1のウエハローダ制御系4によって制御されている。プリアライメント中には、バルブ36Aを閉じ、バルブ35Aを開いて真空ポンプ37Aを作動させることで、ウエハWはターンテーブル27上に真空吸着によって安定に保持される。
また、ターンテーブル27の下端部27bはターンテーブル27の先端部27cより太く形成され、この下端部27b上に離脱可能に、かつ先端部27cが貫通するように、4本のZ軸に平行な補助ピン31A,31B,31C,31Dが連結された支持部材32には、穴32aが設けられている。補助ピン31A〜31Dは、ターンテーブル27を囲むように、かつターンテーブル27と先端部の高さがほぼ等しくなるように支持されている。本例では、プリアライメント中のウエハWの底面は、ターンテーブル27及び補助ピン31A〜31Dによって支持されている。従って、本例のように大型で薄いウエハWであっても、ウエハWが撓まない状態で高精度にプリアライメントを行うことができる。この場合、ターンテーブル27には支持部材32の穴32aに、設けられた凹部32bに収納されるように回転止め部27dが形成され、回転位置決め機構26でZ軸に平行な軸の周りのθT方向にターンテーブル27を回転することで、ターンテーブル27と一体的に補助ピン31A〜31Dも回転される。
また、支持部材32は下端部27b上に載置されているのみであるため、不図示のロボットアーム等によって支持部材32及び補助ピン31A〜31Dをターンテーブル27から容易に分離できる。例えば、ウエハWよりも直径の小さいウエハ、又はウエハWと同じ直径で厚いウエハのように撓みが小さいウエハのプリアライメントを行う場合には、補助ピン31A〜31Dを外しておいてもよい。
図2に戻り、ウエハローダ系2のターンテーブル27及び露光装置本体部1のウエハローディング位置にあるウエハステージ7の−Y方向の側面にX軸に平行にスライダレール23が配置され、スライダレール23は取り付け部材22(図1参照)を介してベース部材21上に固定されている。図1に示すように、スライダレール23はウエハローダ系2側から片持ちで露光装置本体部1側に突き出るように支持されている。更に、スライダレール23に沿ってX方向に移動自在に、ほぼU字型のスライダアーム24がスライダ25を介して取り付けられている。スライダレール23上に設けられた固定子23aと、スライダ25内の移動子とからなるリニアモータ等によって、スライダアーム24はスライダレール23に沿ってウエハステージ7とターンテーブル27との間を移動する。なお、スライダレール23に沿ってもう一つのスライダアーム(不図示)を移動自在に配置し、例えばスライダアーム24がウエハのロード用に使用されるものとすると、他方のスライダアームをウエハのアンロード用に使用してもよい。
また、図2において、ベース部材21の上面の+X方向側の端部に、スライダレール23の底面を横切るようにY軸に平行にガイド部材38が固定され、ガイド部材38に沿ってリニアモータ等によってY方向に駆動されるようにスライダ39が載置されている。さらに、スライダ39に対して不図示の駆動機構によってZ方向に昇降可能に昇降台40が備えられ(図1参照)、昇降台40の上端に−X方向に開いたU字型の搬送アーム41が固定されている。また、ベース部材21の−X方向で−Y方向側の側面に対向するように、床上に未露光及び露光済みのウエハW1等を収納するウエハカセット42が配置され、ウエハカセット42と搬送アーム41との間でロボットアーム(不図示)を介してウエハの受け渡しが行われる。ウエハカセット42と不図示のコータ・デベロッパとの間でもウエハの受け渡しが行われる。なお、ウエハカセット42を設けることなく、そのコータ・デベロッパと搬送アーム41又はスライダアーム24との間でインライン方式でウエハの受け渡しを行うようにしてもよい。
図2において、昇降台40を降下させた状態でスライダ39を+Y方向に移動させた後、昇降台40上昇させて搬送アーム41を位置Q2に移動して、スライダ25をスライダレール23に沿って+X方向に移動して、スライダアーム24を位置P1に移動した状態が図4に示されている。
図4において、スライダアーム24の2つの先端部24a,24bは、搬送アーム41の2つの先端部41a,41bの間に収まるように設定されている。また、スライダアーム24の先端部24a,24bの上面に吸着孔60A,60Bが形成されてウエハの底面に当接する突部からなる吸着部24c,24dが形成されている。さらに、搬送アーム41の先端部41a,41b間の平板部上に、吸着孔61が形成されてウエハの底面に当接する突部からなる吸着部41cが形成されている。吸着孔60A,60B及び61は、スライダアーム24及び搬送アーム41内の通気孔及び外部の可撓性を持つ配管33D及び33Eを介して、真空ポンプ37D及び37Eのバルブ35D,36D及び35E,36Eを備えた排気管34D及び34Eに連結されている。
バルブ35D,35E,36D,36Eの開閉動作及び真空ポンプ37D,37Eの吸引動作は図1のウエハローダ制御系4によって制御されている。ウエハWの搬送中には、バルブ36D,36Eを閉じ、バルブ35D,35Eを開いて真空ポンプ37D,37Eを作動させることで、ウエハWは搬送アーム41又はスライダアーム24上に真空吸着によって安定に保持される。
さらに、搬送アーム41において、先端部41a,41b上に吸着部41cと同じ高さになるように、小さい円柱状の当接部41d,41eが形成されている。本例のウエハWが搬送アーム41上の位置E2に載置された状態で、ウエハWの底面は吸着部41c及び当接部41d,41eに接する。また、スライダアーム24において、先端部24a,24b上に吸着部24c,24dと同じ高さになるように、小さい円柱状の当接部24e,24fが形成されている。本例のウエハWがスライダアーム24上に移し変えられた状態で、ウエハWの底面は吸着部24c,24d,24e,24fに接する。従って、搬送アーム41及びスライダアーム24による搬送中にウエハWの撓みによる変形や損傷が生じることがない。
次に、図2の露光装置本体部1のウエハステージ7において、センターピン9及び補助ピン10A〜10Cをウエハホルダ8を通して昇降させるウエハ昇降機構につき説明する。
図5は、図2のウエハホルダ8及びウエハ昇降機構を示す分解斜視図であり、この図5において、厚い金属製の円板状のウエハホルダ8の表面8aの周縁部に、リング状の閉じた均一な高さの側壁部8bが形成され、表面8a上の側壁部8b内の領域に、直交する2つの方向に所定ピッチで多数の小さい円柱状のピン部材51が固定されている。ピン部材51の高さは側壁部8bと等しく、ウエハホルダ8上に載置されるウエハWは、その底面が側壁部8b及び多数のピン部材51によって平面度が維持されるように支持される。なお、ピン部材51を用いる代わりに、所定周期で形成された一方向に長い多数の凸部等を用いてもよい。
また、ウエハホルダ8の表面8aの中央部にセンターピン9を構成する3本のピン9A,9B,9CをZ方向に通すための開口52A,52B,52Cが形成され、その表面8aの側壁部8b内の周縁部に、開口52A〜52Cを囲むように、3本の補助ピン10A,10B,10CをZ方向に通すための開口53A,53B,53Cが形成されている。開口52A〜52Cとセンターピン9との間、及び開口53A〜53Cと補助ピン10A〜10Cとの間は、不図示のシール機構によって気密化されている。
また、ウエハホルダ8の表面8aの側壁部8bの内側の領域に、中心を通りほぼ等角度間隔で交差する3本の仮想的な直線55A,55B,55Cに沿ってそれぞれ所定ピッチで多数の吸着孔54が形成されている。この場合、その表面8aの側壁部8bで囲まれた円形領域を、半径がほぼ40mm以下の円形の中央部56Aと、外側半径がほぼ70mm以上であって、その中央部56Aを囲む輪帯状の中間部56Bと、側壁部8bとその中間部56Bとの間の輪帯状の外周部56Cとに分けるものとする。中央部56Aと中間部56Bとの間は側壁部8bのような壁H1が設けられ、中間部56Bと外周部56Cとの間も側壁部8bのような壁H2が設けられているものとする。
この配置において、中央部56A内の複数の吸着孔54、中間部56B内の複数の吸着孔54、及び外周部56C内の複数の吸着孔54は、それぞれウエハホルダ8内の通気孔及び外部の可撓性を持つ配管57A,57B,57Cを介して、真空ポンプ37Bの排気管34Bに連結されている。排気管34Bには配管57A,57B,57C毎に独立に吸引を行うためのバルブ58A,58B,58Cと、排気管33B内を大気圧に開放するためのバルブ36Bとが接続されている。バルブ58A〜58C,36Bの開閉動作及び真空ポンプ37Bの吸引動作は図1のウエハローダ制御系4によって制御されている。この構成によって、本例では、ウエハホルダ8の側壁部8bで囲まれた領域内を、壁H1,H2で区分して構成される3個の領域(中央部56A、中間部56B、外周部56C)内で吸着孔54を通して互いに独立にウエハWに対する真空吸着を行うことができる。
また、ウエハホルダ8の底面側からウエハホルダ8の開口53A〜53Cに少なくとも一部が挿通された状態で(図5では分離して表現されている)、補助ピン10A〜10Cが配置され、補助ピン10A,10B,10Cの底面はリング状の支持部材18に固定され、支持部材18の内側の3箇所に細長い平板状の連結部18a,18b,18cが形成されている。支持部材18は、ウエハホルダ8に対して相対的に固定された支持板59A,59B上に載置されている。補助ピン10A〜10C及び支持部材18から補助ピンユニット19が構成されている。
また、補助ピンユニット19の底面側から連結部18a〜18cの間を通して、かつウエハホルダ8の中央部の開口52A〜52Cに少なくとも一部が挿通された状態で(図5では分離して表現されている)、センターピン9を構成する3個のピン9A〜9Cが配置され、ピン9A〜9Cの底面は小さい円板状の支持部材14に固定されている。センターピン9及び支持部材14からセンターピンユニット15が構成されている。
ピン9A,9B,9Cにはそれぞれ吸着孔9Aa,9Ba,9Caが形成され、吸着孔9Aa〜9Caは、支持部材14内の通気孔及び外部の可撓性を持つ配管33Cを介して、真空ポンプ37Cのバルブ35C,36Cを備えた排気管34Cに連結されている。また、センターピンユニット15の底面には、カム機構16aと駆動モータ16bとを含み、センターピンユニット15をZ方向に昇降させるための昇降駆動部16が配置されている。なお、昇降駆動部16としては、ボイスコイルモータ等も使用できる。
バルブ35C,36Cの開閉動作、真空ポンプ37Cの吸引動作、及び昇降駆動部16の動作は図1のウエハローダ制御系4によって制御されている。センターピン9をウエハホルダ8の上部に突き出してウエハWが載置された状態で、バルブ36Cを閉じ、バルブ35Cを開いて真空ポンプ37Cを作動させることで、ウエハWはセンターピン9上に真空吸着によって安定に保持される。また、例えばウエハWのアンロード時には、真空ポンプ37Cを停止して、バルブ36Cを開くことで、吸着孔9Aa〜9Ca内が大気圧に開放、ウエハWを容易にセンターピン9から離すことができる。
また、センターピンユニット15の支持部材14の外径は、補助ピンユニット19の連結部18a〜18cの間隔(連結部18a〜18cの先端を結ぶ円の直径)よりも大きく設定されている。
図6(A)は、図1のウエハホルダ8が固定されたウエハステージ7の内部構成を示す断面図であり、この図6(A)において、センターピン9の3本のピン及び補助ピン10B,10CはX方向(図6(A)の紙面に垂直な方向)の位置が異なっている。なお、図6(A)〜(E)及び後述の図9(A)、(B)では、図5の補助ピン10Aは、センターピン9の手前側に配置されており不図示であるが、説明の便宜上、不図示の補助ピン10Aを含めて補助ピン10A〜10Cと呼ぶ。また、図6(B)〜(E)及び図9(A)、(B)においては、ウエハホルダ8を点線で示し、図6(A)の側壁部8b及びピン部材51の上端のウエハとの接触面をウエハの載置面8cとしている。
さらに、図6(A)では、昇降駆動部16によってセンターピンユニット15が−Z方向の最も低い位置に降下している。
この場合、図6(A)の状態から、昇降駆動部16によって支持部材14を+Z方向に上昇させると、図6(B)の状態で、支持部材14上に図5の補助ピンユニット19の連結部18a〜18cの先端部が載置されて、センターピンユニット15と補助ピンユニット19とが一体的に+Z方向に上昇するようになる。さらに、支持部材14上にその連結部18a〜18cの先端部が載置された状態で、センターピン9の上端と補助ピン10A〜10Cの上端とは同じ高さになるように設定されている。これによって、図6(C)に示すように、センターピン9でウエハWの中央部を支持する際には、同時にウエハWの周縁部が補助ピン10A〜10Cによって支持される。これによって、ウエハWの撓みが生じない。
次に、本例の図1の露光装置本体部1に対してウエハローダ系2によってウエハWの搬送及び搬出を行う場合の動作の一例につき、プリアライメント工程と、ウエハホルダ8に対するローディング及びアンローディング工程とに分けて説明する。
[プリアライメント工程]
先ず、図2に示すように、ウエハカセット42から不図示のロボットアームによって位置Q1にある搬送アーム41上の位置E1にウエハWを載置する。この後、搬送アーム41におけるウエハWの真空吸着が開始される。次に、ガイド部材38に沿ってスライダ39を+Y方向に駆動した後、昇降台40を上昇させて、搬送アーム41を位置Q2に移動し、ウエハWを図4の位置E2に移動する。その後、図2のスライダ25を+X方向に駆動して、スライダアーム24をウエハWの底面側の位置P1に移動する。図4の状態から搬送アーム41の真空吸着を解除して、搬送アーム41を降下させることによって、ウエハWがスライダアーム24に受け渡され、スライダアーム24によるウエハWの真空吸着が開始される。
次に、図2において、ターンテーブル27を降下させた状態で、スライダ25を駆動してスライダアーム24を位置P2に移動した後、スライダアーム24の真空吸着を解除して、ターンテーブル27を上昇させることで、ウエハWがターンテーブル27及び補助ピン31A〜31D上の位置E3に受け渡され、ターンテーブル27によるウエハWの真空吸着が開始される。この後、必要に応じて補助ピン31A〜31Dとの機械的な干渉を避けるために、ターンテーブル27は−X方向の端部に待避してもよい。
この状態で、図1のウエハローダ制御系4は、撮像装置29A〜29Cの撮像信号を処理してウエハWのX方向、Y方向の位置、及び回転角を求め、これらの位置及び回転角が所定の状態になるように回転位置決め機構26を駆動する。これによってウエハWのプリアライメントが完了する。
その後、スライダアーム24をウエハWの底面側の位置P2に移動して、ターンテーブル27を降下させながら、ウエハWの底面がスライダアーム24の吸着部24c,24dに当接する前に、吸着部24c,24d(図4参照)によるウエハWの吸着を小さい吸引力で開始する。その後、さらにターンテーブル27を低速で降下させて、ウエハWの底面が吸着部24c,24dに接触する直前に、ターンテーブル27のウエハWに対する真空吸着を解除する(図3の吸着孔27aを大気圧に開放する)ことで、ウエハWが位置ずれすることなく、ターンテーブル27及び補助ピン31A〜31Dからスライダアーム24に受け渡される。その後、ターンテーブル27をさらに降下させて、スライダアーム24によるウエハWへの吸着力を高めた後、スライダレール23に沿ってスライダアーム24を+X方向に駆動して、スライダアーム24をローディング用の位置P3に移動する。
[ウエハのローディング及びアンローディング工程]
次に、図7のフローチャートを参照して、ウエハホルダ8に対するウエハのローディング及びアンローディング工程の一例につき説明する。
先ず、図7のステップ101において、図6(A)に示すように、プリアライメントが完了しているウエハWをスライダアーム24によってウエハホルダ8上の位置E4に移動する。この状態では、ウエハホルダ8側のセンターピン9(センターピンユニット15)及び補助ピン10A〜10C(10Aは不図示、以下同様)(補助ピンユニット19)は降下している。
次のステップ102において、昇降駆動部16によってセンターピン9を上昇させ、図6(B)に示すように、途中からセンターピン9の支持部材14上に補助ピンユニット19の連結部18a〜18c(18aは不図示)の先端部を載置して、センターピン9及び補助ピン10A〜10Cを一体的に上昇させる。
次のステップ103において、センターピン9(及び補助ピン10A〜10C、以下同様)がウエハWの底面に接触する直前からセンターピン9によるウエハWの吸着を小さい吸引力で開始する。その後、スライダアーム24によるウエハWの吸着を解除した直後に、センターピン9がウエハWの底面に接触して、図6(C)に示すように、ウエハWが位置ずれしない状態で、スライダアーム24からセンターピン9上にウエハWが受け渡される。
次のステップ104において、センターピン9によるウエハWの吸引力を強くして、スライダアーム24を−X方向に引き抜いた後、センターピン9の降下を開始する。その後、ステップ105において、図6(D)に示すように、ウエハWがウエハホルダ8の載置面8cに接触する前に、ウエハホルダ8の中央部56Aにおいて吸着孔54(図5参照)からの吸着を小さい吸引力で開始する。
その後、ステップ106において、ウエハWが載置面8cに接触する直前に、センターピン9によるウエハWの吸着を解除して、図5のセンターピン9の吸着孔9Aa等を大気圧に開放する。これとほぼ同時に、図5のウエハホルダ8の中央部56Aを囲む中間部56Bでも吸着孔54からの吸着を小さい吸引力で開始する。この結果、図6(D)のウエハホルダ8の中央部56Aを含むより広い領域62BでウエハWの吸着が行われる。そして、センターピン9をさらに降下させて、ウエハWをウエハホルダ8の載置面8c上に受け渡す。
次のステップ107において、図5のウエハホルダ8の外周部56Cでも吸着孔54からの吸着を小さい吸引力で開始する。この結果、ウエハホルダ8の隔壁部8bの内側の全部の領域62Cで、図6(D)に示すようにウエハWの吸着が行われる。その後、ウエハホルダ8によるウエハWの吸引力を高める。
次のステップ108において、さらにセンターピン9を降下させると、図6(E)に示すように、補助ピンユニット19の連結部18a〜18cが支持板59A,59B上に載置された状態で、補助ピンユニット19は停止する。その後、センターピン9をさらに降下させて停止させる。すなわち、補助ピンユニット19の停止位置は、センターピン9の停止位置よりも高くなっている。
次のステップ109において、図1のウエハステージ7をアライメント位置に移動させて、アライメントセンサ70によってウエハWのアライメントマーク(サーチアライメントマーク、ファインアライメントマーク)の位置を計測することで、ウエハWのアライメントを行う。その後、ウエハWの各ショット領域に対するレチクルRのパターン像の露光を行う。
次に、ウエハWに対する露光が終了した後、ステップ110において、図6(E)の状態からセンターピン9(センターピンユニット15)の上昇を開始させ、補助ピン10A〜10C(補助ピンユニット19)の連結部18a〜18cが支持部材14上に載置された後、補助ピン10A〜10Cはセンターピン9と一体的に上昇する。次のステップ111において、図6(D)に示すように、センターピン9(及び補助ピン10A〜10C、以下同様)がウエハWの底面に接触する前に、ウエハホルダ8によるウエハWの吸着を解除して、図5のウエハホルダ8の全部の吸着孔54を大気に開放する。
次のステップ112において、センターピン9がウエハWの底面に接触してからセンターピン9による吸着を開始した後、図6(C)に示すように、ウエハWを最も高い位置に上昇させる。その後、ステップ113において、ウエハWの底面にスライダアーム24を差し込んだ後、センターピン9による吸着を解除して、センターピン9を降下させることで、図6(B)に示すように、ウエハWがスライダアーム24上に受け渡される。この状態で、スライダアーム24によるウエハWの吸着を行って、スライダアーム24を図2の位置P1に移動した後、搬送アーム41を位置Q2まで上昇させて、露光済みのウエハWを位置Q2の搬送アーム41上に受け渡す。その後、搬送アーム41を位置Q1に戻した後、ウエハWはウエハカセット42に収納される。
本例のウエハ搬送系(ウエハローダ系2及びウエハステージ7内のウエハ昇降機構)の作用効果は以下の通りである。
(1A)図5に示すウエハホルダ8の載置面にウエハWを搬送するためのウエハ昇降機構は、ウエハWが載置されるセンターピンユニット15(センターピン9及び支持部材14)と、センターピン9を囲むように配置されてウエハWが載置される補助ピン10A〜10Cと、補助ピン10A〜10Cをセンターピンユニット15に連結する支持部材18と、センターピンユニット15を補助ピン10A〜10Cとを連結する際に、センターピンユニット15を移動する昇降駆動部16とを備えている。従って、センターピン9及び補助ピン10A〜10CでウエハWを支持するため、ウエハWが大型及び/又は薄型で撓み易い場合でもその撓み量が少なくなり、ウエハWの変形や損傷を防止できる。
また、支持部材18によって、補助ピン10A〜10Cをセンターピン9に離脱可能な状態で連結するため、例えばセンターピンユニット15のみを持つ撓みの少ないウエハ用の昇降機構に対して、補助ピン10A〜10C及び支持部材18を付加して、ウエハホルダ8に補助ピン10A〜10C用の開口53A〜53Cを設けるのみで、その昇降機構で撓み易いウエハを扱うことができる。逆に、その補助ピン10A〜10Cを離脱させることで、撓みの少ないウエハを扱うこともできる。
なお、本例では、センターピンユニット15を昇降駆動部16で昇降しているが、その代わりに、又はそれと共に、補助ピン10A〜10C及び/又は支持部材18をもZ方向に駆動してもよい。具体的に、補助ピン10A〜10C側をZ方向に駆動する際に、それと連動してセンターピンユニット15(又はセンターピン9のみ)をZ方向に駆動してもよい。
なお、図5において、本例のセンターピン9と連動する補助ピン10A〜10Cは3本であるが、補助ピンは複数本であればよく、例えば4本でもよい。また、センターピン9は3本のピン9A〜9Cより構成されているが、センターピン9は全体として1本の吸着孔を備えたピンでもよく、複数のほぼ等角度間隔で配置されたピンでもよい。
(1B)また、図3に示すウエハWの搬送中にプリアライメントを行うための機構は、ウエハWが載置されるターンテーブル27と、ターンテーブル27を囲むように配置されてウエハWが載置される補助ピン31A〜31Dと、補助ピン31A〜31Dをターンテーブル27に連結する支持部材32と、ターンテーブル27と補助ピン31A〜31Dとを連結する際に、補助ピン31A〜31D及び支持部材32を駆動するロボットハンド(不図示)とを備えている。従って、ターンテーブル27及び補助ピン31A〜31DでウエハWを支持するため、ウエハWの撓み量が少なくなり、ウエハWの変形や損傷を防止できる。
また、支持部材32によって、補助ピン31A〜31Dをターンテーブル27に離脱可能な状態で連結するため、例えばセンターピン27のみを持つ撓みの少ないウエハ用のプリアライメント機構に対して、実質的に補助ピン31A〜31D及び支持部材32を付加するのみで、そのプリアライメント機構で撓み易いウエハを扱うことができる。逆に、その補助ピン31A〜31Dを離脱させることで、撓みの少ないウエハを扱うこともできる。
なお、本例のターンテーブル27に設ける補助ピン31A〜31Dは4本であるが、補助ピンは複数本であればよく、例えば3本でもよい。また、ターンテーブル27の代わりに、図5のセンターピン9のように複数本のロッドを一体的に固定した部材等を用いることも可能である。
(2)これらの場合、図5の支持部材18(又は図3の支持部材32)は、ウエハWがセンターピンユニット15(又はターンテーブル27)に載置されたときに、ウエハWが補助ピン10A〜10C(又は補助ピン31A〜31D)にも載置されるように、補助ピン10A〜10C(又は補助ピン31A〜31D)をセンターピンユニット15(又はターンテーブル27)に連結する。従って、ウエハWの底面を同時にセンターピンユニット15及び補助ピン10A〜10C(又はターンテーブル27及び補助ピン31A〜31D)で支持できる。
(3)これらの場合、図5のセンターピン9はウエハWの中央部を支持し、補助ピン10A〜10CはウエハWの周縁部を支持している。同様に、図3のターンテーブル27はウエハWの中央部を支持し、補助ピン31A〜31DはウエハWの周縁部を支持している。従って、ウエハWを小さい撓み量で安定に支持することができる。
なお、一例として、ウエハWの底面において、センターピン9はウエハWの40mm以下の半径の円形領域内を支持し、補助ピン10A〜10Cは、ウエハWの70mm以上の半径の円周とウエハWの外周との間の領域を支持することが好ましい。
(4)また、本例では、ウエハWをウエハホルダ8上又はターンテーブル27上に搬送するまでの経路上でウエハWの搬送を行うために、図4の搬送アーム41が設けられ、搬送アーム41は、ウエハWを吸着する吸着部41cと、ウエハWが吸着部41cに当接したときに、ウエハWと当接する2箇所の当接部41d,41eとを備えている。従って、搬送アーム41で搬送されているウエハWの撓み量を小さく抑えることができる。
なお、吸着部41cを複数個設けてもよく、当接部41d,41cを3箇所以上に設けても良い。また、吸着部41cが複数ある場合には、当接部は1箇所でもよい。
(5)また、図5において、ウエハWの昇降機構は、センターピン9及び補助ピン10A〜10CのウエハWとの当接部が挿通される開口52A〜52C及び53A〜53Cが形成されるとともに、ウエハWが載置されるウエハホルダ8と、センターピン9及び補助ピン10A〜10Cとウエハホルダ8との間でウエハWの受け渡しを行うために、センターピン9を昇降させる昇降駆動部16とを備えている。そして、上記の支持部材14及び支持部材18は、昇降駆動部16がセンターピン9を上昇させるときに、補助ピン10A〜10Cをセンターピン9に連結し、昇降駆動部16がセンターピン9を降下させるときに、補助ピン10A〜10Cをセンターピン9から離脱させている。従って、センターピン9を上昇させるだけで、容易にセンターピン9と一体的に補助ピン10A〜10CをウエハWの底面に接触させることができる。
(6)また、図5に示すように、センターピン9及びウエハホルダ8にはそれぞれウエハを互いに独立に吸着する真空ポンプ37C及び37Bを含む吸着機構が設けられている。従って、センターピン9からウエハホルダ8にウエハを受け渡す際の吸着のタイミングを任意の状態に制御できるため、ウエハの位置ずれ量を少なくできる。
(7)また、図5のウエハホルダ8用の吸着機構は、ウエハWが載置される領域を区分して得られる3個の領域(中央部56A、中間部56B、及び外周部56C)毎に独立にウエハWの吸着を行うことができる。従って、ウエハWをウエハホルダ8上に載置する際に、例えば中央部から外周部に向かって次第に吸着を開始することによって、ウエハWの位置ずれを小さくできる。この場合には、プリアライメントの結果を用いてウエハWのアライメントを迅速に行うことができる。
(8)また、図5においては、センターピンユニット15は、センターピン9(ピン9A〜9C)と支持部材14とを含み、補助ピンユニット19は、補助ピン10A〜10Cとこれらを固定する支持部材18とを含み、この支持部材18中の連結部18a〜18cは、昇降駆動部16によって駆動される支持部材14と接続可能であるとともに、その支持部材18の本体部(リング状部材)に固定されている。従って、簡単な機構でセンターピン9と補助ピン10A〜10Cとを連結できる。
(9)また、図3のプリアライメント機構において、ターンテーブル27の上端にはウエハWを吸着する吸着孔27aが形成され、補助ピン31A〜31Dは4本のロッド部材からなり、支持部材32は、ウエハWがターンテーブル27の上端に当接するときにウエハWが補助ピン31A〜31Dにも当接するように、ターンテーブル27に補助ピン31A〜31Dを連結している。さらに、ターンテーブル27及び補助ピン31A〜31Dを一体的に回転するために、ターンテーブル27を回転する際にウエハWに不要な応力が作用することがない。
(10)また、そのプリアライメント機構は、ウエハWの回転角等を検出する撮像装置29A〜29C(図1参照)と、その検出結果に基づいて回転位置決め機構26を介してターンテーブル27を回転するウエハローダ制御系4とを備えたため、例えば外形基準でウエハWのプリアライメントを行うことができる。
(11)また、本例の図1の露光装置は、露光光でレチクルRのパターンを照明し、その露光光でそのパターン及び投影光学系PLを介してウエハを露光する露光装置において、ウエハを搬送するために、上記のウエハ搬送系を備えている。従って、例えば大型で薄いウエハのように撓み易いウエハを露光する場合でも、搬送中のウエハの撓みが低減されて、ウエハの変形や損傷が生じない。従って、高機能のデバイスを高スループットで製造できる。
なお、そのウエハ搬送系は、投影光学系PLを用いないプロキシミティ方式の露光装置等にも適用できる。
(12)また、上記の実施形態中の、図7に示すウエハのローディング及びアンローディング工程は、ウエハホルダ8を通してセンターピン9でウエハを支持する工程(ステップ103)と、センターピン9を降下させて、ウエハがウエハホルダ8に当接する前にウエハホルダ8の中央部56Aでウエハの吸着を開始する工程(ステップ105、106)と、さらにセンターピン9を降下させて、ウエハをセンターピン9からウエハホルダ8上に受け渡す工程(ステップ107、108)とを有する。従って、ウエハが大型及び/又は薄型で底面の空気圧による位置ずれが生じ易い場合でも、ウエハがウエハホルダ8に当接する前にウエハホルダ8へのウエハの吸着を開始しているため、そのウエハをウエハホルダ8に受け渡す際のウエハの位置ずれ量を小さくできる。従って、プリアライメントの結果を用いて円滑にウエハのアライメントを行うことができる。
なお、これらの工程は、図5の補助ピン10A,10B,10Cが無い場合にも実行でき、これによってウエハローディング時の位置ずれ量を低減できる。
(13)また、そのステップ103では、センターピン9でウエハの吸着を行っており、そのステップ105、106は、ウエハホルダ8へのウエハの吸着を開始した後、センターピン9によるウエハの吸着を解除する工程(ステップ106)を含むため、ウエハの降下時にもウエハの位置ずれが低減される。
なお、ウエハWには自重があるため、センターピン9によるウエハWの吸着を省略してもよい場合がある。
(14)また、そのステップ105〜108は、ウエハホルダ8のウエハが載置される領域を区分して得られる3つの領域(図5の中央部56A、中間部56B、外周部56C)のうち、中央部56Aから外周部56Cにかけて順次ウエハの吸着を開始しているため、ウエハをウエハホルダ8上に受け渡す際の位置ずれ量をさらに低減できる。
(15)また、図7の搬送方法において、ステップ103では、センターピン9の他に補助ピン10A〜10CでもウエハWを支持し、ステップ105、106では、センターピン9に連動して補助ピン10A〜10Cを降下させ、ステップ107、108において、センターピン9の停止位置よりも補助ピン10A〜10Cの停止位置の方が高い。従って、簡単な機構で、センターピン9がウエハホルダ8の上に突き出ているときに、補助ピン10A〜10Cでもウエハを支持できるため、ウエハが撓み易い場合でも、そのウエハの撓み量を低減できる。そのため、ウエハの撓みによる変形や損傷を防止できる。
(16)また、上記の実施形態の露光方法は、露光光でレチクルRのパターンを照明し、その露光光でそのパターン及び投影光学系PLを介してウエハホルダ8に載置されたウエハを露光する露光装置において、そのウエハをウエハホルダ8に搬送するために、図7に示すウエハのローディング及びアンローディング工程を使用している。従って、そのウエハをウエハホルダ8に受け渡す際のウエハの位置ずれ量を小さくできるため、プリアライメントの結果を用いて円滑にウエハのアライメントを行うことができる。そのため、露光工程のスループットが向上する。
なお、上記の実施形態では、図5に示すように、センターピンユニット15を上昇させる際には、常時、補助ピンユニット19も連動して上昇する。これに対して、図8の平面図で示すように、センターピンユニット15の支持部材14の連結部18a〜18cとの接触部の近傍に切り欠き部14a,14b,14cを設けてもよい。この場合には、さらに、補助ピンユニット19の支持部材18をZ軸の周りのθA方向に回転して必要に応じて戻す駆動機構65を設け、図5のウエハホルダ8に設ける補助ピン10A〜10C用の開口53A〜53Cを長穴にする。この変形例を示す図8において、支持部材18をθA方向に回転して、連結部18a〜18cを支持部材14の切り欠き部14a〜14cに移動することで、センターピンユニット15を上昇させたときに、補助ピンユニット19が上昇しなくなる。
このように、支持部材14に切り欠き部を設け、駆動機構65を設けるだけの機構によって、補助ピン10A〜10Cを使用する場合(撓み易いウエハを使用する場合)と補助ピン10A〜10Cを使用しない場合(撓みにくいウエハを使用する場合)とを容易に切り換えることができる。尚、支持部材14に切り欠き部を設ける代わりに、連結部18a〜18cを伸縮可能な部材で形成し、図8のXY平面内で支持部材14の中心に向かう方向に、連結部18a〜18cを移動する移動部材を設けるようにしてもよい。補助ピン10A〜10Cを使用する場合は、センターピンユニット15を上昇させたときに、補助ピンユニット19が上昇するように、連結部18a〜18cを支持部材14の上部空間に移動し、使用しない場合は、連結部18a〜18cを支持部材14の上部空間から退避させればよい。
また、上記の実施形態の図7のステップ111において、ウエハのアンローディングのために、ウエハホルダ8によるウエハWの吸着を急激に解除すると、空気圧によってウエハWが横ずれする恐れがある。既にウエハWの露光は終了しているため、ウエハWの僅かな横ずれは問題ないが、大きな位置ずれがあると、ウエハWをスライダアーム24に受け渡す際等にバランスを崩す可能性がある。特に、センターピン9によるウエハWの吸着を省略するような場合には、ウエハWの位置ずれが大きくなる恐れもある。
そこで、第1の対策としては、ウエハホルダ8によるウエハWの吸着の解除を緩やかに、又は例えば周辺部から中央部に順に行ってもよい。
また、第2の対策として、図6(E)に対応する図9(A)に示すように、補助ピン10A,10B,10C(10Aは不図示)の外側に、ウエハWの側面に近接して対向するように脱落防止ピン63A,63B,63A(63Aは不図示)を固定してもよい。脱落防止ピン63A〜63Aの高さは、補助ピン10A〜10CよりもウエハWの厚さ程度以上高く設定されている。この場合、図5のウエハホルダ8には、脱落防止ピン63A〜63Aを通すための開口及び溝が形成される。
この変形例で、図7のステップ110〜113を実行すると、センターピン9が上昇する際に途中から補助ピン10A〜10C及び脱落防止ピン63A〜63Aも上昇し、センターピン9及び補助ピン10A〜10CがウエハWに当接する前に、ウエハホルダ8によるウエハWの吸着が解除されるとともに、ウエハWの側面に脱落防止ピン63A〜63Aが配置される。その後、さらにセンターピン9を上昇させても、図9(B)に示すように、ウエハWの側面に脱落防止ピン63A〜63Aが配置されているため、ウエハWの大きい位置ずれが防止される。
また、脱落防止ピン63A〜63Aが補助ピン10A〜10Cに固定されているため、簡単な機構で脱落防止ピン63A〜63Aも補助ピン10A〜10C(センターピン9)に連動して昇降できる。また、ウエハホルダ8を3つの領域に分ける壁H1,H2を無くして、配管57A〜57Cを同時に吸引するようにしてもよい。
また、上記の実施形態のウエハ搬送系は、国際公開第99/49504号パンフレット、国際公開第2004/019128号パンフレット等で開示されている液浸露光装置にも適用できる。この場合、露光時には、図10に示すように、ウエハステージ7上のセンターピン9及び補助ピン10A〜10Cを通すウエハホルダ8上にウエハWが載置され、不図示の液体供給機構からウエハWと投影光学系(不図示)との間に液体が供給される。また、ウエハホルダ8上のウエハWを囲むように、その液体をはじく撥液性のコーティングが施された平板状で開口64aが形成された撥水板64が固定される。この場合、その撥水板64が図9(A)の脱落防止ピン63A〜63Aと同様に、ウエハWをアンローディングする際のウエハの横ずれを防止する作用を持つ。従って、別途、脱落防止ピン63A〜63Aを設ける必要がない利点がある。
また、上記の実施形態では、ウエハの吸着は真空吸着方式であるが、ウエハのの吸着を静電吸着方式で行ってもよい。または、真空吸着と静電吸着とを併用してもよい。
また、上記の実施形態では、搬送対象は円板状のウエハであるが、搬送対象が例えばフォトレジストが塗布された矩形のガラス基板のような場合にも、本発明を適用することによって、搬送中の基板の撓みを低減できるか、又は基板をホルダに載置する際の位置ずれを小さくできる。
なお、上記の実施の形態はウエハローダ系に本発明を適用したものであるが、露光装置に対してレチクルの交換を行うレチクルローダ系に対しても必要に応じて適用できることは言うまでもない。
また、上記の実施形態の投影露光装置を用いてDRAM等の半導体デバイスを製造する場合、この半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、このステップに基づいてレチクルを製造するステップ、シリコン材料からウエハを形成するステップ、上記の実施形態の露光装置によりアライメントを行ってレチクルのパターンを基板(ウエハ)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、並びに検査ステップ等を経て製造される。
また、複数のレンズから構成される照明光学系、投影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整をすると共に、多数の機械部品からなるレチクルステージやウエハステージを露光装置本体に取り付けて配線や配管を接続し、ウエハローダ系を組み込み、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をすることにより上記の実施形態の露光装置を製造することができる。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
なお、本発明は、走査露光型の露光装置のみならず、一括露光型(ステッパー型)の露光装置を用いて露光する場合にも適用することが可能である。
また、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに形成される液晶表示素子、若しくはプラズマディスプレイ等のディスプレイ装置の製造プロセスや、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスの製造プロセスにも広く適用できる。
このように本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
実施形態の一例の露光装置の概略構成を示す正面図である。 図1のウエハステージ7及びターンテーブル27等を示す一部を切り欠いた平面図である。 図1中のプリアライメント機構の要部を示す斜視図である。 図2中のスライダアーム24及び搬送アーム41がウエハの受け渡しを行っている状態を示す斜視図である。 図1中のウエハホルダ8及びウエハ昇降機構を示す分解斜視図である。 その実施形態の一例において、ウエハのローディング及びアンローディングを行う際の、ウエハホルダ8、センターピン9、及び補助ピン10A〜10Cの位置関係の変化を示す図である。 その実施形態の一例において、ウエハのローディング及びアンローディング工程の一例を示すフローチャートである。 その実施形態の変形例において、センターピンユニット15と補助ピンユニット19との関係を示す平面図である。 その実施形態の別の変形例において、ウエハホルダ8、センターピン9、補助ピン10B,10C、及び脱落防止ピン63B,63Cの位置関係の変化を示す図である。 実施形態の他の例のウエハステージを示す平面図である。
符号の説明
R…レチクル、PL…投影光学系、W…ウエハ、1…露光装置本体部、2…ウエハローダ系、9…センターピン、9A〜9C…ピン、10A〜10C…補助ピン、14…支持部材、15…センターピンユニット、16…昇降駆動部、18…支持部材、19…補助ピンユニット、26…回転位置決め機構、27…ターンテーブル、29A〜29C…撮像装置、31A〜31D…補助ピン、32…支持部材、41…搬送アーム、63A〜63C…脱落防止ピン

Claims (21)

  1. 基板を搬送する基板搬送装置において、
    前記基板が載置される第1支持部と、
    前記第1支持部を囲むように配置され、前記基板が載置される第2支持部と、
    前記第2支持部を前記第1支持部に連結する連結部と、
    前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する際に、前記第1支持部と前記第2支持部と前記連結部との少なくとも一つを移動する駆動部とを備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記連結部は、前記基板が前記第1支持部に載置されたときに前記基板が前記第2支持部にも載置されるように、前記第2支持部を前記第1支持部に連結することを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記第1支持部は前記基板の中央部を支持し、前記第2支持部は前記基板の周縁部を支持することを特徴とする請求項1又は2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記第1及び第2支持部までの前記基板の搬送経路上で前記基板の受け渡しを行う搬送アーム部を備え、
    前記搬送アーム部は、前記基板を吸着する吸着部と、前記基板が前記吸着部に当接したときに、前記基板と当接する複数の当接部とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  5. 前記第1及び第2支持部の前記基板との当接部が挿通される開口が形成されるとともに、前記基板が載置されるホルダ部と
    前記第1及び第2支持部と前記ホルダ部との間で前記基板の受け渡しを行うために、前記第1支持部を昇降させる昇降駆動部とを備え、
    前記連結部は、前記昇降駆動部が前記第1支持部を上昇させるときに、前記第2支持部を前記第1支持部に連結し、前記昇降駆動部が前記第1支持部を降下させるときに、前記第2支持部を前記第1支持部から離脱させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  6. 前記第1支持部及び前記ホルダ部は、それぞれ前記基板を互いに独立に吸着する第1及び第2吸着機構を有することを特徴とする請求項5に記載の基板搬送装置。
  7. 前記ホルダ部用の前記第2吸着機構は、前記ホルダ部の前記基板が載置される領域を区分して得られる複数の吸着領域毎に独立に前記基板の吸着の実行及び解除を行うことを特徴とする請求項6に記載の基板搬送装置。
  8. 前記第1支持部は、前記ホルダ部の対応する開口に挿通される第1棒状部材と、該第1棒状部材に固定された平板状部材とを含み、
    前記第2支持部は、前記ホルダ部の対応する開口に挿通される複数の第2棒状部材と、該複数の第2棒状部材を固定する固定部材とを含み、
    前記連結部は、前記昇降駆動部によって駆動される前記平板状部材と接続可能であるとともに、前記固定部材に固定された接続部を含むことを特徴とする請求項4から7のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  9. 前記第2支持部が前記基板を支持するときに、前記基板の側面を囲む前記基板の変位制限用の部材を設けたことを特徴とする請求項4から8のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  10. 前記基板の変位制限用の部材は、前記第2支持部に固定されていることを特徴とする請求項4から9のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  11. 前記ホルダ部は、液体を介して前記基板を露光する液浸型露光装置に備えられており、
    前記ホルダ部上に前記基板を囲むように前記液体に対して撥液性の平板状部材を設けたことを特徴とする請求項4から8のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  12. 前記第1支持部の昇降駆動部による昇降方向と平行な軸回りに、前記第1支持部と前記連結部とを相対的に回転する回転駆動部を更に有することを特徴とする請求項5から11のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  13. 前記第1支持部は前記基板を吸着する吸着部を含み、
    前記第2支持部は複数の棒状部材を含み、
    前記連結部は、前記基板が前記第1支持部の前記吸着部に当接するときに前記基板が前記複数の棒状部材にも当接するように、前記第1支持部に前記第2支持部を連結し、
    前記第1及び第2支持部を一体的に回転するために、前記第1支持部を回転する回転駆動部を備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  14. 前記基板の回転状態を検出する検出器と、
    前記検出器の検出結果に基づいて前記回転駆動部を介して前記第1支持部を回転する制御部とを備えたことを特徴とする請求項13に記載の基板搬送装置。
  15. 露光光でパターンを照明し、前記露光光で前記パターンを介して基板を露光する露光装置において、
    前記基板を搬送するために、請求項1から14のいずれか一項に記載の基板搬送装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  16. 基板を吸着機構を備えたホルダ部上に搬送する基板搬送方法において、
    前記ホルダ部に形成された開口を通して第1支持部で前記基板を支持する第1工程と、
    前記第1支持部を降下させて、前記基板が前記ホルダ部に当接する前に前記ホルダ部への前記基板の吸着を開始する第2工程と、
    さらに前記第1支持部を降下させて、前記基板を前記第1支持部から前記ホルダ部上に受け渡す第3工程とを有することを特徴とする基板搬送方法。
  17. 前記第1工程は、前記第1支持部で前記基板を吸着する工程を含み、
    前記第2工程は、前記ホルダ部への前記基板の吸着を開始した後、前記第1支持部による前記基板の吸着を解除する工程を含むことを特徴とする請求項16に記載の基板搬送方法。
  18. 前記第2及び第3工程において、
    前記ホルダ部の前記基板が載置される領域を区分して得られる複数の吸着領域のうち、中央の吸着領域から周縁部の吸着領域にかけて順次前記基板の吸着を開始することを特徴とする請求項16又は17に記載の基板搬送方法。
  19. 前記第1工程において、前記第1支持部を囲むように配置された第2支持部を前記ホルダ部に設けられた開口に通し、前記第1及び第2支持部で前記基板を支持し、
    前記第2工程において、前記第1支持部に連動して前記第2支持部を降下させ、
    前記第3工程において、前記第1支持部の停止位置よりも前記第2支持部の停止位置の方が高いことを特徴とする請求項16から18のいずれか一項に記載の基板搬送方法。
  20. 前記第1支持部を上昇させ、途中から前記第1支持部に連動して前記第2支持部も上昇させて、
    前記第1及び第2支持部が前記基板に当接する前に、前記ホルダ部による前記基板の吸着を解除するとともに、前記基板の側面に前記基板の変位防止用の部材を配置する第4工程を有することを特徴とする請求項19に記載の基板搬送方法。
  21. 露光光でパターンを照明し、前記露光光で前記パターンを介してホルダ部に載置された基板を露光する露光装置において、
    前記基板を前記ホルダ部に搬送するために、請求項16から20のいずれか一項に記載の基板搬送方法を用いることを特徴とする露光方法。
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