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JP2008248220A - インクジェット記録用油性インク組成物 - Google Patents

インクジェット記録用油性インク組成物 Download PDF

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JP2008248220A
JP2008248220A JP2007271361A JP2007271361A JP2008248220A JP 2008248220 A JP2008248220 A JP 2008248220A JP 2007271361 A JP2007271361 A JP 2007271361A JP 2007271361 A JP2007271361 A JP 2007271361A JP 2008248220 A JP2008248220 A JP 2008248220A
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Takashi Koyanagi
崇 小柳
Keitaro Nakano
景多▲郎▼ 中野
Kiyohiko Takemoto
清彦 竹本
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Abstract

【課題】粘度上昇を抑え、吐出性、記録媒体への定着性に優れた、画質が良好な印刷物が得られるインク組成物の提供を目的とする。
【解決手段】少なくとも色材、有機溶剤、及び非水系樹脂エマルジョンを含有するインクジェット記録用油性インク組成物。有機溶剤として、アルキレングリコール化合物を用いることが好ましく、また、非水系樹脂エマルジョンを構成する樹脂としては、ポリアクリルポリオール樹脂であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録用油性インク組成物に関し、特に高分子樹脂微粒子を含有する、画質、定着性に優れた油性インク組成物に関する。
インクジェット記録方式としては、静電誘引力を利用してインクを吐出させる方式(電界制御方式)、ピエゾ素子の駆動圧力を利用してインクを吐出させる方式(ドロップ・オン・デマンド方式又は圧力パルス方式)、さらには高熱によって気泡を形成し、成長させることによって生じる圧力を利用してインクを吐出させる方式(バブル又はサーマルジェット方式)等の各種インクジェット記録方式が知られており、これらの方式により極めて高精度な画像を得ることができる。また、これらのインクジェット記録方式には主溶媒として水を用いる水性インクと、主溶媒として有機溶媒を用いる油性インクとが一般に用いられている。
水性インクを用いた印刷画像は、一般的に耐水性に劣り、耐水表面を有する記録媒体への印刷が困難であるのに対し、油性インクは耐水性に優れた印刷画像を提供することができると共に、耐水性表面を有する記録媒体や上質紙への印刷も容易になるなどの利点を有する。更に、色材に顔料を用いる油性インクは、耐光性にも優れている。とは言え、油性インクの用途の拡大にともない、定着性、耐久性、耐磨耗性、硬化性等の特性のさらなる改善が望まれている。特に、色材が白色の場合には、白色度、遮蔽性の画像の改善に加え、定着性、耐久性、耐磨耗性、硬化性等の特性のさらなる改善が望まれている。
顔料の記録媒体への定着性を高める方法として、溶媒へ溶解する樹脂を用い、溶媒が乾燥する際に、樹脂は顔料と記録媒体を結び付け固着する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、溶媒へ溶解する樹脂については、分子量が大きい程、乾燥した際の固着性、強度に優れる反面、インク組成物の粘度を大幅に上昇させてしまう。このため、吐出性が低下したり、極端な場合にはノズルがつまり、吐出できなくなったりする。また、分子量の低いものは粘度上昇を低く抑えることが出来る反面、固着性と強度が低下する。加えて、溶解状態で溶媒中に存在する樹脂の量が過剰であると、分子量に関らず、飛行曲がり、飛び散り等の吐出欠陥を誘発する。
そこで、分散媒中に樹脂微粒子を分散させたエマルジョンないしはサスペンジョン(以下エマルジョンとサスペンジョンを区別することなく、単に樹脂エマルジョンと言う)をインク組成物に添加する技術が提案されている(例えば、特許文献2〜5参照)。しかしながら、主成分が水である水系インク組成物とは異なり、油性インク組成物は使用する溶剤の種類によって性質が大きく変化するので、樹脂エマルジョンの種類、用いる樹脂エマルジョンに適合した分散媒の適切な選択が必要である。
国際公開02/100652号パンフレット 特開2004−250659号公報 特開2005−23299号公報 特開2005−290362号公報 特開2005−314655号公報
本発明は、粘度上昇を抑え、吐出性、記録媒体への定着性に優れた、画質が良好な印刷物が得られるインクジェット記録用油性インク組成物の提供を目的とする。
本発明者等は、鋭意検討の結果、
(1)インクジェット特性に優れるアルキルグリコールエーテル系溶剤、及び
(2)石油系溶剤である脂肪族炭化水素化合物及び/又は脂環式炭化水素化合物からなる分散媒とするポリアクリルポリオール樹脂エマルジョン(非水系樹脂エマルジョン)を少なくとも含有する油性のインク組成物を用いることで、良好な定着性、良好な画質が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
また、上述の油性インク組成物が白色インクの場合に、色材として白色の中空樹脂エマルジョンを含有させることにより、高白色度および高遮蔽性に優れた画質、良好な定着性が得られることを見出した。
すなわち、上記課題は以下の構成により達成できる。
(1) 少なくとも色材、有機溶剤、非水系樹脂エマルジョンを含有することを特徴とするインクジェット記録用油性インク組成物。
(2) 前記非水系樹脂エマルジョンを構成する樹脂がポリアクリルポリオール樹脂であることを特徴とする上記(1)に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
(3) 前記非水系樹脂エマルジョンの分散媒が脂肪族炭化水素及び/又は脂環式炭化水素であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
(4) 前記脂肪族炭化水素が直鎖アルカン及び/又は分岐構造のアルカンであることを特徴とする上記(3)に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
(5) 前記脂環式炭化水素がアルキルシクロヘキサンであることを特徴とする上記(3)に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
(6) 前記インクジェット記録用インク組成物が白色インクである場合には、前記色材に中空樹脂エマルジョンを含んでいること特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
(7) 前記中空樹脂エマルジョン中の中空樹脂粒子の平均粒子径が0.3μm〜1.0μmの微粒子であることを特徴とする上記(6)に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
(8) 前記中空樹脂エマルジョン中の中空樹脂粒子の含有量がインク組成物全体の0.5重量%〜25重量%であることを特徴とする上記(6)または(7)に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
本発明によれば、画質、定着性に優れた非水系のインクジェット記録用油性インク組成物を提供できる。
本発明のインク組成物は、少なくとも色材、有機溶剤及び非水系樹脂エマルジョンを含有するインクジェット記録用油性インク組成物である。
本発明の油性インク組成物においては、色材として、従来の油性インク組成物に通常用いられている顔料及び/又は染料を用いることができる。
これらの顔料又は染料を単独で用いるか、あるいはそれらの2種又はそれ以上の組み合わせで使用することもできる。
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。具体的には、例えば、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ピリジアン、チタンコバルトグリーン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、ジケトピロロピロール、アンスラキノン、ベンズイミダゾロン、アンスラピリミジン、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、又は金属錯体顔料等を用いることができる。
上記顔料粒子の平均粒径は、特に限定されるものではないが、好ましくは50〜500nmである。
染料としては、例えば、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料、又は金属フタロシアニン染料を用いることができ、特に油溶性染料が好ましい。
本発明の油性インク組成物において、色材の含有量は、用途や印刷特性によって適宜選択することができるが、インク組成物全体の重量に対して好ましくは0.5〜25重量%、より好ましくは0.5〜15重量%、最も好ましく1〜10重量%である。
本発明の油性インク組成物には、色材として中空樹脂エマルジョンを含むことが好ましい。
本発明における中空樹脂エマルジョンは、中空樹脂微粒子の油性分散液であって、この中空樹脂微粒子が白色の色材であることが好ましい。また、この中空樹脂微粒子の粒子径は、好ましくは0.3μm〜1.0μmである。
上記中空樹脂微粒子としては、特願2006−061511号明細書に記載の中空樹脂微粒子と同様のものを用いることができる。
本発明で用いる中空樹脂微粒子の調製方法は、特に制限されるものではなく、公知の様々な方法を用いることができる。例えば、米国特許第4880465号明細書、特開2003−313481号公報、更には、米国特許第5229209号、同第4594363号、同第4427836号、又は同第4089800号の各明細書に記載されている。また、種々の中空樹脂微粒子が市販されている。更に、前記中空樹脂微粒子の調製方法や空洞サイズ若しくは外径の設計方法も公知であり、例えば、前記の各文献に記載されている。前記中空樹脂微粒子は、代表的には、通常の乳化重合技術に従って調製される。また、個々の中空樹脂微粒子を有機系の液媒(後記参照)に分散させた安定な分散系として調製することができ、こうして得られた分散液は、通常の顔料インク組成物を調製する際に必要とされる粉砕操作や磨砕操作を必要とせずに、良好な分散性が付与され、例えば、インクジェット記録用のインク組成物の調製に利用することができる。
前記中空樹脂微粒子の調製に用いることのできるビニルモノマーとしては、例えば、非イオン性モノエチレン不飽和モノマーを挙げることができ、非イオン性モノエチレン不飽和モノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、エチレン、ビニルアセテート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、メチルアクリレート(MA)、メチルメタクリレート(MMA)、エチルアクリレート(EA)又はブチルアクリレート(BA)などの(メタ)アクリル酸の種々のエステル、例えば、(C1−C20)アルキルまたは(C3−C20)アルケニルエステルを挙げることができる。更に、(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、メチルメタクリレート(MMA)、メチルアクリレート(MA)、エチル(メタ)アクリレート(EMA)、ブチル(メタ)アクリレート(BMA)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(EHMA)、ベンジル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オレイル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート、又はステアリル(メタ)アクリレートのようなアクリルエステルを用いることもできる。
二官能性ビニルモノマー、例えば、ジビニルベンゼン、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタン−ジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、又はトリメチロールプロパントリメタクリレートなどを共重合させて架橋することによって外側シェル(樹脂膜)を形成することもできる。
本発明に係る中空樹脂エマルジョンは、前記中空樹脂微粒子を有機系の液媒に分散させた分散系として調製することができる。有機系の液媒としては、好ましくは極性有機溶媒、例えば、アルコール類(メチルアルコール,エチルアルコール,プロピルアルコール,ブチルアルコール,イソプロピルアルコール,フッ化アルコール等)、ケトン類(アセトン,メチルエチルケトン,シクロヘキサノン等)、カルボン酸エステル類(酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸プロピル,酢酸ブチル,プロピオン酸メチル,プロピオン酸エチル等)、エーテル類(ジエチルエーテル,ジプロピルエーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等)を用いることができる。
より好ましい有機系の液媒として、国際公開第2002/055619号パンフレッドに記載されているような、常温常圧下で液体のジエチレングリコール化合物と、同じく常温常圧下で液体のジプロピレングリコール化合物との混合物などを挙げることができる。具体的には、ジエチレングリコールジエチルエーテルとジプロピレングリコールモノエチルエーテルとを併用することができ、また、トリエチレングリコールモノメチルエーテル,トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレンジメチルエーテル、テトラエチレンモノブチルエーテルなど用いることができる。
色材として中空樹脂エマルジョンを使用する場合、中空樹脂エマルジョン中の中空樹脂微粒子の含有量がインク組成物全体の0.5重量%〜25重量%であることが好ましく、5重量%〜20重量%であることがより好ましい。
本発明の油性インク組成物は、非水系樹脂エマルジョンを含有する。
本発明で使用する非水系樹脂エマルジョン(非水系高分子樹脂微粒子を分散させたもの)はインク組成物に加えられても、樹脂微粒子が不溶性であるため、可溶性高分子化合物を加えた場合のような著しい粘度上昇を引き起こさない。このため、樹脂添加による吐出性の低下を抑制できる。
非水系樹脂エマルジョンを構成する樹脂(非水系高分子樹脂)としては、特に限定されないが、ウレタン系及びアクリル系が適し、ポリアクリルポリオール樹脂であることがより好ましい。
上記非水系樹脂エマルジョンの分散媒は、特に限定されないが、脂肪族炭化水素又は脂環式炭化水素の単独ないしは混合物であることが好ましく、両者の混合物であることがより好ましい。
脂肪族炭化水素としては、直鎖構造のアルカン又は分岐構造のアルカンが好ましく、これらのうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。
直鎖構造のアルカンとしては、炭素数5〜15のものが好ましく、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウンデカンなどが挙げられる。また、分岐構造のアルカンとしては、炭素数5〜15のものが好ましく、例えば、2,3−ジメチルブタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘプタン、3−メチルヘキサン、2,3−ジメチルペンタンなどが挙げられる。
脂環式炭化水素としては、炭素数5〜15のものが好ましく、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、及びこれら化合物の水素をアルキル基に置換した化合物などが好ましく、シクロヘキサンの水素をアルキル基で置換したアルキルシクロヘキサンがより好ましい。
一般に広く使用されている石油系溶剤は有害なベンゼン、トルエン、キシレンを含むため、環境面から使用が好ましくなく、この点からも、上記脂肪族炭化水素化合物と脂環式炭化水素化合物からなる混合溶剤を用いることが好ましい。
また、分散媒で分散した樹脂エマルジョンが市販されており、ポリアクリルポリオールのエマルジョン(ポリアクリルポリオール系定着樹脂)としてはハリマ化成株式会社製のN−2043−AF−1、N−2043−60MEXなどを用いることができ、ウレタン系樹脂系のエマルジョン(ポリウレタン系定着樹脂)としては三洋化成工業株式会社製のサンプレンIB−F370及びサンプレンIB−501などを用いることができる。
上記N−2043−AF−1は、ポリアクリルポリオール樹脂をC9及びC10のアルキルシクロヘキサンを主成分とする混合溶媒中へ分散した樹脂エマルジョンであり、上記N−2043−60MEXもポリアクリルポリオール樹脂である。上記サンプレンIB−F370は、ウレタン樹脂がプロピレングリコールモノメチルエーテルを主成分とした溶媒中へ分散された樹脂エマルジョンであり、上記サンプレンIB−501は、ウレタン樹脂を酢酸エチル及びイソプロピルアルコールからなる混合溶媒中へ分散した樹脂エマルジョンである。
本発明の油性インク組成物は、有機溶剤として、常温・常圧下で液体のアルキレングリコール化合物及びラクトンのうち、少なくともいずれか1種以上を含有することが好ましく、アルキレングリコール化合物を含有することがより好ましい。
アルキレングリコール化合物は、国際公開第2002/055619パンフレットに記載されているような、エチレングリコール化合物又はプロピレングリコール化合物であることが好ましい。
好ましいエチレングリコール化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、又はポリエチレングリコールのモノエーテルないしはジエーテルが挙げられ、好ましくはジエチレングリコール化合物である。
また、好ましいプロピレングリコール化合物としては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、又はポリプロピレングリコールのモノエーテルないしはジエーテルが挙げられ、好ましくはジプロピレングリコール化合物である。
前記ジエチレングリコール化合物としては、例えば、下記一般式(I)で表されるジエチレングリコール化合物を用いることができる。
(式中、R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又はR13CO基であり、R13は炭素数1〜4のアルキル基である。)
また、前記ジプロピレングリコール化合物としては、例えば、一般式(II)で表されるジプロピレングリコール化合物を用いることができる。
(式中、R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又はR23CO基であり、R23は炭素数1〜4のアルキル基である。)
本明細書において「炭素数1〜4のアルキル基」は、直鎖状又は分枝状のアルキル基であることができ、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、又はtert−ブチル基であることができる。
前記ラクトンとしては、炭素原子数6以下のラクトンが好ましく、β−プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、及びε−カプロラクトンであることが好ましい。
本発明の油性インク組成物において用いることのできる前記のジエチレングリコール化合物、前記のジプロピレングリコール化合物、及びラクトンは、それらの沸点が常圧下で、それぞれ好ましくは150℃以上、より好ましくは180℃以上である。
また、本発明の油性インク組成物において用いることのできる前記のジエチレングリコール化合物及び前記のジプロピレングリコール化合物は、それらの20℃での蒸気圧が、好ましくは1hPa以下、より好ましくは0.7hPa以下である。前記のような高沸点及び低蒸気圧の条件を満たす前記のジエチレングリコール化合物及び前記のジプロピレングリコール化合物を用いることにより、局所的排気設備又は排ガス処理設備を設ける負担が軽減され、作業環境の向上が可能となり、また周辺環境への環境負荷も軽減することが可能となる。
本発明の油性インク組成物において用いることのできる好ましい前記ジエチレングリコール化合物としては、例えば、ジエチレングリコール;ジエチレングリコールエーテル(特に、アルキルエーテル)、例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジn−ブチルエーテル;又は、ジエチレングリコールエステル、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテルアセテート、若しくはジエチレングリコールモノアセテートを挙げることができる。これらの中では、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールジn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、若しくはジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートが好ましい。
また、本発明の油性インク組成物において用いることのできる好ましい前記ジプロピレングリコール化合物としては、例えば、ジプロピレングリコール;又はジプロピレングリコールエーテル(特に、アルキルエーテル)、例えば、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、若しくはジプロピレングリコールモノエチルエーテルを挙げることができる。
本発明の油性インク組成物においては、前記ジエチレングリコール化合物を含有することが好ましく、その含有量は、印刷特性によって適宜選択することができるが、インク組成物全体の重量に対して20重量%〜80重量%であることが好ましい。
本発明の油性インク組成物においては、有機溶媒として、前記ジエチレングリコール化合物、前記ジプロピレングリコール化合物、前記ラクトンないしはそれらの混合物に加えて、更に、常温常圧下で液体であり、下記一般式(III)で表されるポリエチレングリコールモノエーテル化合物を含むことができる。
(式中、R31は、炭素数1〜6のアルキル基(好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基)であり、nは、3〜6の整数である。)
本明細書において「炭素数1〜6のアルキル基」は、直鎖状又は分枝状のアルキル基であることができ、例えば、前記の「炭素数1〜4のアルキル基」に加えて、直鎖状又は分枝状のペンチル基、又は直鎖状又は分枝状のヘキシル基であることができる。
本発明の油性インク組成物において用いることのできる前記のポリエチレングリコールモノエーテル化合物は、その沸点が常圧下で、好ましくは200℃以上、より好ましくは250℃以上である。また、本発明の油性インク組成物において用いることのできる前記のポリエチレングリコールモノエーテル化合物は、その引火点が、好ましくは100℃以上、より好ましくは130℃以上である。こうしたポリエチレングリコールモノエーテル化合物を用いることにより、本発明の油性インク組成物に揮発抑制性を付与することができる。例えば、インクカートリッジからプリンタヘッドへインク組成物を輸送するチューブ内でのインク組成物の蒸発を抑制することにより、チューブ内での固形分の堆積を防止ないし軽減することができる。
好ましい前記ポリエチレングリコールモノエーテル化合物としては、例えば、トリエチレングリコールモノエーテル化合物(例えば、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、又はトリエチレングリコールモノブチルエーテル)、あるいは、前記一般式(III)においてnが4〜6であるポリエチレングリコールモノエーテル化合物(特に、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル)の混合物、例えば、テトラエチレングリコールモノメチルエーテルと、ペンタエチレングリコールモノメチルエーテルと、ヘキサエチレングリコールモノメチルエーテルとの混合物を挙げることができる。
本発明の油性インク組成物においては、有機溶媒として、前記ジエチレングリコール化合物及び前記ジプロピレングリコール化合物、前記ラクトン、並びに、場合により前記ポリエチレングリコールモノエーテル化合物の他に、その他の有機溶媒を含有することができる。
その他の有機溶媒としては、好ましくは極性有機溶媒、例えば、アルコール類(例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、又はフッ化アルコール等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、又はシクロヘキサノン等)、カルボン酸エステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、又はプロピオン酸エチル等)、又はエーテル類(例えば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、又はジオキサン等)等を用いることができる。
本発明の油性インク組成物が、前記ジエチレングリコール化合物、前記ジプロピレングリコール化合物、及び前記ラクトンの少なくともいずれか1種を含み、前記のポリエチレングリコールモノエーテル化合物を含まない場合には、前記ジエチレングリコール化合物、前記ジプロピレングリコール化合物、及び前記ラクトンの総量が、全有機溶媒成分の75重量%以上を占めることが好ましい。
また、本発明の油性インク組成物が、前記ジエチレングリコール化合物、前記ジプロピレングリコール化合物、及び前記ラクトンに加えて、前記のポリエチレングリコールモノエーテル化合物を含む場合には、前記ジエチレングリコール化合物、前記ジプロピレングリコール化合物、前記ラクトン、及び前記のポリエチレングリコールモノエーテル化合物の総量は、全有機溶媒成分の80重量%以上を占めることが好ましい。
本発明の油性インク組成物は、前記の色材及び有機溶媒の他に、シリコン系界面活性剤又は非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン誘導体を含むことが好ましい。
シリコン系界面活性剤としては、ポリエステル変性シリコーンやポリエーテル変性シリコーンを用いることが好ましく、具体例として、BYK−347、BYK−348、BYK−UV3500、3510、3530、3570(いずれもビックケミー・ジャパン社製)を挙げることができる。また、ポリオキシエチレン誘導体としては、アセチレングリコール系界面活性剤を用いることができ、その具体例として、サーフイノール104,82,465,485又はTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.の商品名)、オルフインSTG,オルフインE1010(いずれも日信化学社製の商品名)を挙げることができ、その他の市販品として、ニッサンノニオンA−10R、A−13R(日本油脂株式会社製)、フローレンTG−740W、D−90(共栄社化学株式会社)、ノイゲンCX−100(第一工業製薬株式会社)を挙げることができる。
前記のポリオキシエチレン誘導体としては、常温常圧下で液体の化合物が好ましい。ポリオキシエチレン誘導体としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル(例えば、ニッサンノニオンP−208;日本油脂株式会社)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(例えば、ニッサンノニオンE−202S,E−205S;日本油脂株式会社)、又はポリオキシエチレンラウリルエーテル(例えば、エマルゲン106,108;花王株式会社)、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、例えば、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル(例えば、ニッサンノニオンHS−204.5,HS−206,HS−208;日本油脂株式会社)、ソルビタンモノエステル、例えば、ソルビタンモノカプリレート(例えば、ニッサンノニオンCP−08R;日本油脂株式会社)、又はソルビタンモノラウレート(例えば、ニッサンノニオンLP−20R;日本油脂株式会社)、ポリオキシエチレンソルビタンモノエステル、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(例えば、ニッサンノニオンOT−221;日本油脂株式会社)、ポリカルボン酸系高分子活性剤(フローレンG−700;共栄社化学株式会社)、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル(例えば、エマルゲン707,709;花王株式会社)、テトラグリセンリンオレート(例えば、ポエムJ−4581;理研ビタミン株式会社)、ノニルフェノールエトキシレート(例えば、アデカトールNP−620,NP−650,NP−660,NP−675,NP−683,NP−686;旭電化工業株式会社)、脂肪族リン酸エステル(例えば、アデカコールCS−141E,TS−230E;旭電化工業株式会社)、ソルビタンセスキオレート(例えば、ソルゲン30;第一工業製薬株式会社)、ソルビタンモノオレート(例えば、ソルゲン40;第一工業製薬株式会社)、ポリエチレングリコールソルビタンモノラウレート(例えば、ソルゲンTW−20;第一工業製薬株式会社)、ポリエチレングリコールソルビタンモノオレート(例えば、ソルゲンTW−80;第一工業製薬株式会社)を挙げることができる。更には、前記のポリオキシエチレン誘導体としてアセチレングリコール系界面活性剤を用いることができる。アセチレングリコール系界面活性剤の好ましい具体例としては、下記一般式(IV)で表わされる化合物を挙げることができる。
(式中、0≦p+q≦50であり、R41、R42、R43、及びR44はそれぞれ独立してアルキル基、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基である。)
前記一般式(IV)で表される化合物の中で、特に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オールなどを挙げることができる。前記一般式(IV)で表されるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品を利用することも可能であり、その具体例としてはサーフイノール104、82、465、485、又はTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.より入手可能)、オルフインSTG、オルフインE1010(いずれも日信化学社製の商品名)を挙げることができる。
また、前記のポリオキシエチレン誘導体として、その他の市販品を利用することも可能であり、その具体例としては、ニッサンノニオンA−10R,A−13R(日本油脂株式会社)、フローレンTG−740W,D−90(共栄社化学株式会社)、エマルゲンA−90,A−60(花王株式会社)、又はノイゲンCX−100(第一工業製薬株式会社)を挙げることができる。
本発明の油性インク組成物において、前記ポリオキシエチレン誘導体の含有量は、付与すべき再溶解性によって適宜選択することができるが、インク組成物中の色材(特には顔料)の含有量100重量部に対して、好ましくは5〜200重量部、より好ましくは30〜120重量部である。
本発明の油性インク組成物は、分散剤を含むことができる。分散剤としては、通常の油性インク組成物、特には、インクジェット記録用油性インク組成物において用いられている任意の分散剤を用いることができ、特には、有機溶剤の溶解度パラメーターが8〜11のときに、有効に作用する分散剤を用いるのが好ましい。こうした分散剤としては、市販品を利用することも可能であり、その具体例としては、ポリエステル系高分子化合物(ヒノアクトKF1−M,T−6000,T−7000,T−8000,T−8350P,T−8000E;武生ファインケミカル株式会社製)、solsperse20000,24000,32000,32500,33500,34000,35200(アビシア株式会社)、disperbyk−161,162,163,164,166,180,190,191,192(ビック・ケミー社)、フローレンDOPA−17,22,33,G−700(共栄社化学株式会社)、アジスパーPB821,PB711(味の素株式会社)、LP4010,LP4050,LP4055,POLYMER400,401,402,403,450,451,453(EFKAケミカルズ社)を挙げることができる。
本発明の油性インク組成物において、前記分散剤の含有量は、分散すべき色材によって適宜選択することができるが、インク組成物中の色材(特には顔料)の含有量100重量部に対して、好ましくは5〜200重量部、より好ましくは30〜120重量部である。
本発明の油性インク組成物は、前記の色材、及び有機溶媒の他に、通常の油性インク組成物に含まれているその他の添加剤を含むことができる。こうした添加剤の一つとして、安定剤(例えば、酸化防止剤、又は紫外線吸収剤)を挙げることができる。酸化防止剤としては、例えば、BHA(2,3−ブチル−4−オキシアニソール)又はBHT(2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)を用いることができ、紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物、又はベンゾトリアゾール系化合物を用いることができる。
更に、バインダー樹脂によって本発明の油性インク組成物の粘度を調整することができる。本発明の油性インク組成物の粘度(温度20℃における粘度)は、例えば、10mPa・s、より好ましくは5mPa・sである。バインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、ロジン変性樹脂、フェノール樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、繊維素系樹脂(例えば、セルロースアセテートブチレート)、又はビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体を用いることができる。なお、バインダー樹脂は、その添加量により、記録媒体への色材の定着性を更に良好にすることもできる。
本発明の油性インク組成物は、公知の慣用方法によって調製することができる。色材として顔料を用いる場合は、最初に、顔料、分散剤、及び前記ジエチレングリコール化合物と前記ジプロピレングリコール化合物との混合物(一部分)を混合した後、ボールミル、ビーズミル、超音波、又はジェットミル等で顔料分散液を調製し、所望のインク特性を有するように調整する。続いて、バインダー樹脂、前記ジエチレングリコール化合物と前記ジプロピレングリコール化合物との混合物(残量)、及びその他の添加剤(例えば、分散助剤や粘度調整剤)を撹拌下に加えて油性顔料インク組成物を得ることができる。あるいは、色材として顔料と染料とを併用し、前記油性顔料インク組成物の調製法と同様な方法によって、油性インク組成物を得ることができる。
本発明の油性インク組成物の物性は特に限定されるものではないが、例えば、その表面張力は好ましくは20〜50mN/mである。表面張力が20mN/m未満になると、インク組成物がインクジェット記録用プリンタヘッドの表面に濡れ広がるか、又は滲み出してしまい、インク滴の吐出が困難になることがあり、表面張力が50mN/mを越えると、記録媒体の表面において濡れ広がらず、良好な印刷ができないことがある。
本発明の油性インク組成物は、撥インク処理された吐出ノズル表面に対して不活性であるという利点を有する。従って、本発明の油性インク組成物は、例えば、撥インク処理された吐出ノズル表面を有するインクジェット記録用プリンタヘッドから吐出させるインクジェット記録方法に有利に用いることができる。また、従来の油性インクを撥インク処理ヘッドに用いた際の欠点、すなわち、撥インク処理ヘッドにおいて濡れ広がる現象、吐出が不安定になる現象、あるいはヘッドを腐食させる現象を防止すことができる。
本発明による油性インク組成物は、ノズルプレート表層部分に撥インク処理が施されてなるインクジェット記録ヘッドへの利用においても好適に用いることができる。本発明による油性インク組成物と撥インク処理が施されたインクジェット記録ヘッドとの組み合わせにより、インクの飛行曲がりが発生し難く、記録紙上に良好な画像を記録することができる。本発明の油性インク組成物によれば、撥インク処理が施されたノズルプレートの表面状態を長期に渡って良好な状態に維持することができ、長期インク吐出安定性を実現することができる。
本発明の油性インク組成物は、各種インクジェット記録方式に適用することができる。すなわち、静電誘引力を利用してインクを吐出させる電界制御方式、ピエゾ素子の駆動圧力を利用してインクを吐出させるドロップ・オン・デマンド方式(又は圧力パルス方式)、さらには高熱によって気泡を形成し、成長させることによって生じる圧力を利用してインクを吐出させるバブル又はサーマルジェット方式等の各種インクジェット記録方式に適用することができる。しかしながら、ピエゾ素子の駆動圧力を利用してインクを吐出させるドロップ・オン・デマンド方式に適用するのが好ましく、この方式によって印刷を実行すると、吐出安定性に優れ、色滲みやカラーブリードの無い高精細な画像を得ることができ、しかも耐擦性や耐水性にも優れている。
更に、本発明の油性インク組成物を用いると、大型インクジェット記録装置によって、例えば、A0版程度の大型記録媒体に優れた画像を形成することができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
以下の実施例(1−1)〜(1−5)、比較例(1−1)〜(1−3)の各カラーインク組成物、および実施例(1−6)〜(1−9)のカラーインクセットにおける各カラーインク組成物は、次のように調製した。
(顔料分散液の調製,カラーインク組成物の調製)
以下に示す顔料15重量部、分散剤(フローレンDOPA−33:共栄社化学株式会社製)9重量部、ジエチレングリコールジエチルエーテル残量からなる混合物を、ディゾルバーを用いて1時間混合撹拌した後、直径2mmのジルコニアビーズを充填したサンドミルにて予備分散を行い、顔料粒子の平均粒子径が5μm以下になるまで予備分散を行った。引き続き、顔料分散液をセパレータで分離し、直径0.3mmのジルコニアビーズを充填したサンドミルを用いて、平均粒子径が200nm以下になるまで分散処理を行った。
(顔料)
顔料1:C.I.ピグメントブラック 7
顔料2:C.I.ピグメントイエロー 155
顔料3:C.I.ピグメントヴァイオレット 19
顔料4:C.I.ピグメントブルー 15:3
顔料5:C.I.ピグメントイエロー 213
得られた顔料分散液を用いて、以下のインク組成物を調製した。
すなわち、容器に、下記に示す重量%に相当する量のジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、γ−ブチロラクトン、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、界面活性剤(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)を投入し、マグネティックスターラーを用いて30分間混合撹拌して完全溶解させた後、定着樹脂(ポリアクリルポリオール系定着樹脂:N−2043−AF−1、N−2043−60MEX ハリマ化成株式会社製、ポリウレタン系定着樹脂:サンプレンIB−501 三洋化成工業株式会社製、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)を加え、更に30分間混合撹拌した。その後、容器へ前記顔料分散液を添加し、更に1時間混合撹拌してから、5μmのPTFE製メンブランフィルターを用いてろ過し、各カラーインク組成物とした。
(実施例(1−1)〜(1−5)、比較例(1−1)〜(1−3))
〔実施例(1−1):ブラックインク組成物1〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 52.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 34.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔実施例(1−2):ブラックインク組成物2〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 50.6重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 33.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリウレタン系定着樹脂
(サンプレンIB−F370:三洋化成工業株式会社製) 7.5重量%
〔実施例(1−3):ブラックインク組成物3〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 49.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 32.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリウレタン系定着樹脂
(サンプレンIB−501:三洋化成工業株式会社製) 10重量%
〔比較例(1−1):ブラックインク組成物4〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 53.3重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 35.5重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
定着樹脂
(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体) 3重量%
〔比較例(1−2):ブラックインク組成物5〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 52.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 34.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
イオン交換水 5重量%
〔比較例(1−3):ブラックインク組成物6〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 55.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 36.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
〔実施例(1−4):ブラックインク組成物7〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 52.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 34.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔実施例(1−5):ブラックインク組成物8〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 53.8重量%
γ−ブチロラクトン 15重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 18重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
上記実施例(1−1)〜(1−5)のブラックインク組成物1〜3、7、8および比較例(1−1)〜(1−3)のブラックインク組成物4〜6について、下記“印字評価1”を行った。
(印字評価1)
ローランドD.G.株式会社製インクジェットプリンタ SJ−540を利用し、ブラックインク組成物1〜8をそれぞれブラック列に充填し、加熱温度50℃にてベタ画像印刷を実施した。記録媒体にはA4サイズにカットした塩化ビニルシート(Viewcal 900(白):株式会社 桜井製)、オレフィンシート(Viewcal 2000(白):株式会社 桜井製)、PETフィルム(PG−50L:株式会社 ラミーコーポレーション製)、ポリカーボネートフィルム(ユーピロン FE−2000:三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製)を用いた。そして、下記評価指標に基づく定着性の評価結果を表1に示す。
(定着性評価指標)
〔テープ剥離試験〕
AA:硬化塗膜とフィルムの界面での剥離が発生しない。
A:硬化塗膜のエッジ部分の一部がテープの粘着層に付着し剥離するが、実用可能なレベル。
B:硬化塗膜とフィルムの界面で剥離が起こり、硬化塗膜の大部分がテープの粘着層に付着し、実用的ではないレベル。
C:硬化塗膜とフィルムの界面で剥離が起こり、硬化塗膜の全てがテープに付着して剥がれてしまう。
表1から明らかなように、有機溶剤としてアルキレングリコール化合物を用い、樹脂エマルジョンを加えた本発明の油性インク組成物では定着性の良好な印刷物が得られる。
(実施例(1−6))
下記カラーインクセット(イエローインク組成物1、マゼンタインク組成物1およびシアンインク組成物1からなるインクセット)を使用して、フルカラー画像印刷を実施し、下記“印字評価2”を行った。
〔イエローインク組成物1〕
C.I.ピグメントイエロー155 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 52.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 34.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔マゼンタインク組成物1〕
C.I.ピグメントヴァイオレット19 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 52.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 34.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔シアンインク組成物1〕
C.I.ピグメントブルー15:3 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 52.1重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 34.7重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
(実施例(1−7))
下記カラーインクセット(ブラックインク組成物9、イエローインク組成物2、マゼンタインク組成物2およびシアンインク組成物2からなるインクセット)を使用して、フルカラー画像印刷を実施し、下記“印字評価2”を行った。
〔ブラックインク組成物9〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔イエローインク組成物2〕
C.I.ピグメントイエロー155 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.3重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.7重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔マゼンタインク組成物2〕
C.I.ピグメントヴァイオレット19 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.3重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.7重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔シアンインク組成物2〕
C.I.ピグメントブルー15:3 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.3重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.7重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
(実施例(1−8))
下記カラーインクセット(ブラックインク組成物9、イエローインク組成物3、マゼンタインク組成物3およびシアンインク組成物3からなるインクセット)を使用して、フルカラー画像印刷を実施し、下記“印字評価2”を行った。
〔ブラックインク組成物9〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔イエローインク組成物3〕
C.I.ピグメントイエロー155 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔マゼンタインク組成物3〕
C.I.ピグメントヴァイオレット19 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔シアンインク組成物3〕
C.I.ピグメントブルー15:3 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
(実施例(1−9))
下記カラーインクセット(ブラックインク組成物10、イエローインク組成物4、マゼンタインク組成物4およびシアンインク組成物4からなるインクセット)を使用して、フルカラー画像印刷を実施し、下記“印字評価2”を行った。
〔ブラックインク組成物10〕
C.I.ピグメントブラック7 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔イエローインク組成物4〕
C.I.ピグメントイエロー213 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔マゼンタインク組成物4〕
C.I.ピグメントヴァイオレット19 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
〔シアンインク組成物4〕
C.I.ピグメントブルー15:3 5重量%
分散剤(フローレンDOPA−33) 3重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.2重量%
γ−ブチロラクトン 13重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.6重量%
界面活性剤
(BYK−UV3570:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系定着樹脂
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 5重量%
(印字評価2)
各インク組成物からなるカラーインクセット(実施例(1−6)〜(1−9))を使用して、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプリンタ EM−930Cを利用し、各インク組成物をそれぞれ対応するカラー列に充填し、常温・常圧下にてフルカラー画像印刷を実施した。記録媒体にはA4サイズにカットした塩化ビニルシート(Viewcal 2000(白):株式会社 桜井製)を用いた。更に、印刷後、一晩印刷物を常温乾燥した。
その印字評価2の結果、定着性に優れた高画質・高精細のフルカラー画像が得られた。
[実施例(2−1)〜(2−5)、比較例(2−1)、(2−2)]
以下の実施例(2−1)〜(2−5)、比較例(2−1)(2−2)の各ホワイトインク組成物は、次のように調整した。
(中空樹脂エマルジョン1の調製)
(1)重合体粒子1
2Lの反応容器に、スチレン100重量部、α−メチルスチレンダイマー1重量部、t−ドデシルメルカプタン14重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8重量部、過硫酸カリウム1.0重量部及び水200重量部を入れ、窒素ガス中で攪拌し、80℃まで加温して6時間乳化重合を行った。これにより得られた重合体粒子1は、平均粒径250nmであった。
(2)中空樹脂エマルジョン1
前項(1)で得られた重合体粒子1の10重量部(固形分換算)とともにラウリル硫酸ナトリウム0.3重量部、過硫酸カリウム0.5重量部、及び水400重量部を反応容器にいれたものに、ジビニルベンゼン11.6重量部(純度55重量%;残余が1官能ビニルモノマーのもの)、エチルビニルベンゼン8.4重量部、メタクリル酸5重量部、及びメタクリル酸メチル75重量部の混合物による架橋重合性モノマー組成物を添加し、30℃で1時間攪拌し、更に70℃で5時間攪拌しながら乳化重合処理を行い、水系分散液を得た。得られたものを粒度分析計(マイクロトラックUPA:日機装株式会社)で測定したところ粒径は520nmであり、別途、透過型電子顕微鏡で観察したところ中空樹脂微粒子であった。こうして得られたエマルジョンを中空樹脂エマルジョン1とする。
(中空樹脂エマルジョン1のジエチレングリコールジエチルエーテル分散液Aの調製)
得られた中空樹脂エマルジョン1を遠心分離法によって水分と分離し、40℃にて3日間、減圧乾燥を行う事によって更に水分を除去した。得られた中空樹脂エマルジョン1を丸底フラスコへ秤量し、固形分濃度が20wt%になるようにジエチレングリコールジエチルエーテルを添加し、マグネチックスターラーを用いて24時間撹拌を行った。引き続き、超音波洗浄槽に中空樹脂エマルジョン1のジエチレングリコールジエチルエーテル分散液の入った丸底フラスコを設置し、超音波分散を行いながらアスピレータにて8時間減圧脱気処理を実施する事によって、中空樹脂エマルジョン1中の空気をジエチレングリコールジエチルエーテルで完全に置換した。得られた分散液を中空樹脂エマルジョン1のジエチレングリコールジエチルエーテル分散液Aとした。
[ホワイトインク組成物1(実施例(2−1))の調製]
前記中空樹脂エマルジョン1のジエチレングリコールジエチルエーテル分散液Aを用いて以下に示す組成にてホワイトインク組成物1を調製した。
即ち、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、界面活性剤を容器に分取し、マグネチックスターラーで30分間撹拌混合して十分に混合した後、樹脂エマルジョンN−2043−AF−1を添加し、同様に30分間撹拌混合して十分に混合した後、分散液Aを添加して更に1時間撹拌混合した。得られた生成物を10μmのPTFE製メンブランフィルターを用いてろ過を行い、ホワイトインク組成物1(実施例(2−1))とした。
〔ホワイトインク組成物1:実施例(2−1)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 60.0重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 20.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系樹脂エマルジョン
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 4.0重量%
前記ホワイトインク組成物1(実施例(2−1))と同様の方法で、次に示すホワイトインク組成物2〜5(実施例(2−2)〜(2−5))、および、ホワイトインク組成物4,5(比較例(2−1)、(2−2))を調製した。
〔ホワイトインク組成物2:実施例(2−2)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 60重量%
γ−ブチロラクトン 11重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 10.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系樹脂エマルジョン
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 3.0重量%
〔ホワイトインク組成物3:実施例(2−3)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 60重量%
γ−ブチロラクトン 10重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 9.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
樹脂エマルジョン
(サンプレンIB−F370:三洋化成工業株式会社製) 5.0重量%
〔ホワイトインク組成物4:比較例(2−1)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 62重量%
γ−ブチロラクトン 11.5重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 11.3重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
〔ホワイトインク組成物5:比較例(2−2)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 62重量%
γ−ブチロラクトン 10.5重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 10.3重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
樹脂
(セルロースアセテートブチレート
ブチル化率50〜54%:関東化学株式会社製) 2.0重量%
[比較例(2−3)、(2−4)、参考例]
以下の比較例(2−3)、(2−4)、参考例の各ホワイトインク組成物は、次のように調整した。
(二酸化チタン微粒子の製法)
チタン含有鉱石を硫酸で溶かして硫酸チタン溶液を得た。この硫酸チタン溶液を加水分解して得た含水酸化チタンに、TiO2換算での100重量部に対してリン酸アンモニウムを0.50重量部、硫酸カリウムを0.30重量部、硫酸アルミニウムを0.30重量部添加し、含水酸化チタンを生成物温度が1,020℃になるまで実験室用回転マッフル炉内で加熱した。生成した二酸化チタン微粒子を室温に冷却し、透過型電子顕微鏡写真で観測したところ、平均一次粒子径が0.13μmであるアナターゼ型であることが判った。この表面処理された白色顔料としての二酸化チタン微粒子 15重量部、分散剤としてのポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン(第一工業製薬社製 ディスコール N−518) 5重量部、ジエチレングリコールジエチルエーテル 80重量部を混合し、サンドミル(安川製作所製)で、ジルコニアビーズ(1.0mm径)をスラリーの1.5倍量充填し、2時間分散させた後、ビーズを取り除き、二酸化チタン微粒子の60wt%のモノマー分散液Bを得た。この二酸化チタン微粒子の60wt%のモノマー分散液Bを用いて以下に示す組成にてホワイトインク組成物6(比較例3)を調製した。即ち、ジエチレングリコールジエチルエーテル、γ−ブチロラクトン、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、界面活性剤を容器に分取し、マグネチックスターラーで30分間撹拌混合して十分に混合した後、分散液Bを40重量部添加して更に1時間撹拌混合した。得られた生成物を10μmのPTFE製メンブランフィルターを用いてろ過を行い、ホワイトインク組成物6(比較例(2−3))とした。
同様な方法により、ホワイトインク組成物7(比較例(2−4))及び8(参考例)を調製した。
〔ホワイトインク組成物6:比較例(2−3)〕
二酸化チタン微粒子 15.0重量%
ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン
(第一工業製薬社製 ディスコール N−518) 5.0重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 56重量%
γ−ブチロラクトン 12重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 11.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
〔ホワイトインク組成物7:比較例(2−4)〕
二酸化チタン微粒子 15.0重量%
ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン
(第一工業製薬社製 ディスコール N−518) 5.0重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 56.0重量%
γ−ブチロラクトン 11重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 10.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
樹脂
(セルロースアセテートブチレート
ブチル化率50〜54%:関東化学株式会社製) 2.0重量%
〔ホワイトインク組成物8:参考例〕
二酸化チタン微粒子 15.0重量%
ポリオキシアルキレン付加ポリアルキレンアミン
(第一工業製薬社製 ディスコール N−518) 5.0重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 55.0重量%
γ−ブチロラクトン 10重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 9.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系樹脂エマルジョン
(N−2043−AF−1:ハリマ化成株式会社製) 5.0重量%
[実施例(2−4)、(2−5)]
以下の実施例(2−4)、(2−5)の各ホワイトインク組成物は、次のように調整した。
〔ホワイトインク組成物9:実施例(2−4)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 60重量%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 20.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系樹脂エマルジョン
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 3.0重量%
〔ホワイトインク組成物10:実施例(2−5)〕
中空樹脂エマルジョン1 15重量%
ジエチレングリコールジエチルエーテル 60重量%
γ−ブチロラクトン 11重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 10.8重量%
界面活性剤
(BYK−UV3500:ビックケミー・ジャパン株式会社製)0.2重量%
ポリアクリルポリオール系樹脂エマルジョン
(N−2043−60MEX:ハリマ化成株式会社製) 3.0重量%
〔印刷評価〕
ローランドD.G.株式会社製インクジェットプリンタ SJ−540を利用し、前記ホワイトインク組成物1をブラック列に充填し、加熱温度50℃にてベタ画像印刷を実施した。記録媒体には、A4サイズにカットしたPETフィルム(PG−50L:株式会社 ラミーコーポレーション製)、ポリカーボネートフィルム(ユーピロン FE−2000:三菱エンジニアリングプラスチック株式会社製)を用いた。引き続き、ブラック列に前記ホワイトインク組成物2〜10を順次充填し、印刷評価を行った。
〔白色度及び隠蔽性評価〕
印刷評価にて上記透明な記録媒体上に印刷したサンプルをOD値1.7の黒色印刷物上に設置し、分光光度計GRETAG−Macbeth社製SPM−50を用いてL値測定を行った。ここでL値は白色度の指標であり数値が大きいほど白色度に優れるが、ここで黒色印刷物と分光光度計の間に白色サンプルを挟み込んでL値を測定する事で、白色の印刷サンプルが背景にある黒色印刷物を遮蔽する形になる為、白色度と隠蔽性を同時に評価する事が可能となる。
〔耐擦性試験〕
(定着性評価指標)
AA:ベンコットM−3(旭化成株式会社製)にて20回擦った場合でも白色顔料の剥離が全く認められない。
A:ベンコットM−3にて10回擦った場合では、白色顔料の剥離が認められないが、20回では白色顔料の剥離が認められる。
B:ベンコットM−3にて擦った場合に白色顔料の剥離が認められる。
C:ベンコットM−3にて擦った場合、記録媒体から白色顔料が拭き取られてなくなってしまう。
〔沈降性評価〕
110mLのサンプル瓶にインク組成物1〜10を分取し、一週間静置した後に観察を行った。
(沈降性評価指標)
A:サンプル瓶底部には、沈殿物は認められない。
B:サンプル瓶底部に沈殿物が認められ、インク組成物上部には透明な部分が生成している。
C:白色顔料はサンプル瓶低部に全て沈殿し、白色顔料とインク溶媒が2層に分離している。
上記評価方法による評価結果を表1に示す。
表2から明らかなように、中空樹脂エマルジョン、樹脂エマルジョン、及びその他添加物の混合物からなるインク組成物を用いた場合(実施例(2−1)〜(2−5))には、耐擦性試験、沈降性試験ともに良好な結果が得られた。
これに対して、中空樹脂エマルジョン、樹脂エマルジョンのうち、樹脂エマルジョンを用いなかった場合(比較例(2−1)及び(2−2))には、沈降性試験では良好な結果が得られたが、耐擦性試験では良好な結果が得られなかった。また、中空樹脂エマルジョン及び樹脂エマルジョンを用いなかった場合(比較例(2−3)及び(2−4))には、耐擦性試験、沈降性試験ともに良好な結果が得られなかった。樹脂エマルジョンを用いたが、中空樹脂エマルジョンを用いなかった場合(参考例)では、耐擦性試験は良好であったが、沈降性試験では良好な結果が得られなかった。

Claims (8)

  1. 少なくとも色材、有機溶剤、非水系樹脂エマルジョンを含有することを特徴とするインクジェット記録用油性インク組成物。
  2. 前記非水系樹脂エマルジョンを構成する樹脂がポリアクリルポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
  3. 前記非水系樹脂エマルジョンの分散媒が脂肪族炭化水素及び/又は脂環式炭化水素であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
  4. 前記脂肪族炭化水素が直鎖アルカン及び/又は分岐構造のアルカンであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
  5. 前記脂環式炭化水素がアルキルシクロヘキサンであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
  6. 前記インクジェット記録用インク組成物が白色インクである場合には、前記色材に中空樹脂エマルジョンを含んでいること特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
  7. 前記中空樹脂エマルジョン中の中空樹脂粒子の平均粒子径が0.3μm〜1.0μmの微粒子であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
  8. 前記中空樹脂エマルジョン中の中空樹脂粒子の含有量がインク組成物全体の0.5重量%〜25重量%であることを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録用油性インク組成物。
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