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JP2008236381A - 移動通信端末装置 - Google Patents

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JP2008236381A
JP2008236381A JP2007073205A JP2007073205A JP2008236381A JP 2008236381 A JP2008236381 A JP 2008236381A JP 2007073205 A JP2007073205 A JP 2007073205A JP 2007073205 A JP2007073205 A JP 2007073205A JP 2008236381 A JP2008236381 A JP 2008236381A
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Takeshi Nagai
剛 永井
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Abstract

【課題】目的地までの移動中にデータ通信を行う際に、効率的且つ高品質な通信を行うことが可能な移動通信端末装置を提供すること。
【解決手段】利用する通信回線と目的地情報とに基づいて、当該移動通信端末装置が現在地から前記目的地までの移動中において、最も効率の良い通信を行なうことができる経路を探索して該経路及び該経路上で行う通信に関する情報である経路情報を作成する経路探索部と、前記経路情報に基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、当該移動通信端末装置が前記通信スケジュールにおいて設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して通信処理部に送信する通信判定部と、を具備する移動通信端末装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、移動通信端末装置に関する。
移動通信端末装置においては、近年の急速な技術向上に伴って、その使用目的が多様化している。例えば、ユーザーによって設定された出発地点から目的地点までの経路探索を行う機能や、該経路探索によって取得した経路に基づいてユーザーを道案内する機能を有する移動通信端末装置も一般的になっている。このような装置に関連する技術として、例えば特許文献1に次のようなナビゲーション装置が開示されている。
すなわち、特許文献1に開示されているナビゲーション装置は、自動車を利用する経路が選択された場合には案内を行わず、それ以外の経路が選択された場合には案内を行うといったように、選択された経路によって案内制御内容を切り換える案内制御部を具備する。これにより、特許文献1に開示されているナビゲーション装置によれば、自動車を利用する経路及びそれ以外の交通機関等を利用した経路に基づく案内を行う際に、探索された経路に応じて好適な案内を行うことができる。
特開2005−114369号公報
ところで、移動通信端末装置を用いて、動画コンテンツや音楽コンテンツ等をダウンロード等によって取得して視聴することは一般的になっている。このような事情から今後は、移動通信端末装置においては、データ通信を行ないながら、前記のようなナビゲーションの機能も併行して実行する場面が増大すると考えられる。このようにデータ通信とナビゲーション機能の実行とを併行して行う場合には、当然ながら当該データ通信における通信品質や通信ポイント等を加味した通信制御等を行う必要がある。
なお、特許文献1には、このような通信制御等に関する技術に関しては、開示は勿論、示唆すらされていない。
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたもので、所望の目的地までの移動中にデータ通信を行う際に、効率的且つ高品質な通信を行うことができる移動通信端末装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による移動通信端末装置は、目的地を示す情報である目的地情報を取得する目的地情報取得部と、当該移動通信端末装置が実行するデータ通信における通信条件に関する通信条件情報を取得する通信条件取得部と、利用可能な通信回線に関する通信回線情報を取得する通信回線情報取得部と、前記目的地情報と前記通信条件情報と前記通信回線情報とに基づいて、当該移動通信端末装置が前記目的地まで移動する間に行う通信において利用し得る通信回線を選定する通信回線選定部と、前記通信回線選定部によって選定された通信回線と前記目的地情報とに基づいて、当該移動通信端末装置が前記目的地までの移動中において、最も効率の良い通信を行なうことができる経路を探索して該経路及び該経路上で行う通信に関する情報である経路情報を作成する経路探索部と、前記経路情報に基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、当該移動通信端末装置における通信制御処理を行う通信処理部と、当該移動通信端末装置が、前記通信スケジュールにおいて設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して前記通信処理部に送信する通信判定部と、を具備することを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による移動通信端末装置は、目的地までの移動経路を探索する経路探索装置と接続可能な移動通信端末装置であって、当該移動通信端末装置が実行するデータ通信における通信条件に関する通信条件情報を取得する通信条件取得部と、利用可能な通信回線に関する通信回線情報を取得する通信回線情報取得部と、前記経路探索装置から取得した前記目的地までの移動経路候補を示す経路候補情報と、前記通信条件情報と、前記通信回線情報とに基づいて、前記目的地までの移動経路及び該移動経路上で行う通信において利用する通信回線を選定する通信回線選定部と、前記通信回線選定部によって選定された移動経路及び該移動経路上で行う通信において利用する通信回線に基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、当該移動通信端末装置における通信制御処理を行う通信処理部と、当該移動通信端末装置が、前記通信スケジュール作成部において設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して前記通信処理部に送信する通信判定部と、を具備することを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第3の態様による移動通信端末装置は、目的地までの移動経路を探索する経路探索装置と接続可能な移動通信端末装置であって、当該移動通信端末装置が実行するデータ通信における通信条件に関する通信条件情報を取得する通信条件取得部と、前記経路探索装置から取得した前記目的地までの移動経路と、前記通信条件情報とに基づいて、前記移動経路上で行う通信において利用する通信回線を選定する通信回線選定部と、前記通信回線選定部によって選定された通信回線と前記移動経路とに基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、当該移動通信端末装置における通信制御処理を行う通信処理部と、当該移動通信端末装置が、前記通信スケジュール作成部において設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して前記通信処理部に送信する通信判定部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、目的地までの移動中にデータ通信を行う際に、効率的且つ高品質な通信を行うことが可能な移動通信端末装置を提供することができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態に係る移動通信端末装置を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。
同図において、図示しない基地局から送信された無線信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)12を介して受信回路(RX)13に入力される。受信回路13は、前記受信された無線信号を、周波数シンセサイザ(SYN)14から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、受信回路13は、このダウンコンバートした中間周波信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。
なお、前記周波数シンセサイザ14から発生される局部発振信号の周波数は、制御ユニット23から出力される制御信号SYCによって指示される。
前記受信ベースバンド信号は、CDMA信号処理ユニット16に入力される。このCDMA信号処理ユニット16は、RAKE受信機を備える。このRAKE受信機では、前記受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスが、それぞれ拡散符号により逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号が位相を調停されたのち合成される。かくして、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。そして、この受信パケットデータは、圧縮伸長処理ユニット(以後コンパンダと称する)17に入力される。
前記コンパンダ17は、前記CDMA信号処理ユニット16から出力された受信パケットデータを、多重分離部によってメディアごとに分離する。そして、前記コンパンダ17は、この分離したメディアごとのデータに対しそれぞれ復号処理を行う。例えば、通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれている通話音声等のオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。
また、本一実施形態に係る移動通信端末装置はいわゆるテレビ電話機能を有するが、テレビ電話のように、受信パケットデータにビデオデータが含まれていれば、このビデオデータをビデオコーデックにより復号する。
前記復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCM符号処理ユニット(以後PCMコーデックと称する)18に供給される。PCMコーデック18は、コンパンダ17から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号してアナログオーディオ信号を出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器19にて増幅されたのちスピーカ20より出力される。
なお、オーディオ再生モードが設定されている場合には、制御ユニット23は記憶ユニット24から該当するオーディオコンテンツを読み出し、このオーディオコンテンツを復号処理したのち前記PCMコーデック18及び受話増幅器19を介してスピーカ20から拡声出力する。
前記コンパンダ17により復号されたディジタルビデオ信号は、制御ユニット23に入力される。制御ユニット23は、前記コンパンダ17から出力されたディジタルビデオ信号を、ビデオRAMを介してディスプレイ28に表示する。なお、制御ユニット23は、受信されたビデオデータばかりでなく、後述するカメラ33により撮像されたビデオデータについてもビデオRAMを介してディスプレイ28に表示する。
また前記コンパンダ17は、受信パケットが電子メールの場合には、この電子メールを制御ユニット23に供給する。制御ユニット23は、前記電子メールを記憶ユニット24に保存する。そして、入力デバイス27の操作状態に応じて、記憶ユニット24から前記電子メールを読み出し、この電子メールをディスプレイ28に表示する。
一方、通話モードにおいて、マイクロホン21に入力された話者の音声信号は、送話増幅器22により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック18によりPCM符号化処理が施されてディジタルオーディオ信号となり、コンパンダ17に入力される。また、カメラ33から出力されるビデオ信号は、制御ユニット23によりディジタル化されてコンパンダ17に入力される。なお、制御ユニット23において作成された電子メールも、制御ユニット23からコンパンダ17に入力される。
前記コンパンダ17は、PCMコーデック18から出力されたディジタルオーディオ信号より入力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいて送信データレートを決定する。そして、前記ディジタルオーディオ信号を前記送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化し、これによりオーディオデータを生成する。また、制御ユニット23から出力されたディジタルビデオ信号を符号化してビデオデータを生成する。そして、これらのオーディオデータ及びビデオデータを多重分離部で所定の伝送フォーマットに従いパケット化し、この送信パケットデータをCDMA信号処理ユニット16へ出力する。なお、制御ユニット23から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを前記送信パケットデータに多重化する。
前記CDMA信号処理ユニット16は、前記コンパンダ17から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施す。そして、その出力信号を送信回路(TX)15へ出力する。送信回路15は、前記スペクトラム拡散された信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式等のディジタル変調方式を使用して変調する。そして、この変調により生成された送信信号を、周波数シンセサイザ14から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換する。そして、制御ユニット23により指示される送信電力レベルとなるように前記無線信号を高周波増幅する。この増幅された無線信号は、アンテナ共用器12を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11から図示しない基地局へ向けて送信される。
電源回路26は、バッテリ25の出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。バッテリ25は充電回路29により充電される。
また、GPS(全地球測位システム)情報取得手段30は、現在地位置情報(GPS情報;当該移動通信端末装置の現在地の位置情報)をアンテナ31を介して受信し、制御ユニット23へ入力する。
ここで、前記制御ユニット23は、例えばマイクロコンピュータ(CPU;Central Processing Unit)を備え、後述するような本第1実施形態に係る移動通信端末装置に特徴的な動作制御を行う。
なお、前記制御ユニット23を機能の観点から見た場合、本第1実施形態に特有の動作制御を行う構成部として、前記制御ユニット23は、後述する経路探索処理の動作制御を担う経路探索処理制御ユニット23−1と、前記経路探索処理制御ユニット23−1の処理結果に従って通信制御を行う為の通信制御ユニット23−2とを有する。
ここで、前記経路探索処理制御ユニット23−1を機能の観点から見た場合の詳細な構成を、図2を参照して説明する。同図に示すように、前記経路探索処理制御ユニット23−1は、通信条件取得部23Aと、通信回線選定部23Bと、目的地情報取得部23Cと、経路探索部23Dと、通信スケジュール作成部23Eとを有する。
前記通信条件取得部23Aは、ユーザーが行う予定の通信の種類等に関する情報(以降、通信条件情報と称する)を取得する。具体的には、通信条件取得部23Aによって、例えば以下のような情報が取得される。
(a)リアルタイム通信(電話、TV電話、チャット等の連続して行う必要のある通信)であるか又は非リアルタイム通信(データのダウンロード等の必ずしも最初から最後まで連続して行う必要の無い通信)であるかを示す情報
(b)ビットレート(リアルタイム通信の場合)やデータサイズ(非リアルタイム通信の場合)に関する情報
(c)通信回線に要求する最低の条件(回線速度、回線品質、遅延率、エラー率等)に関する情報
ここで、具体的な情報取得方法としては、ユーザーからの入力や、当該移動通信端末装置に予め記録されている設定、ネットワーク上に保存されている設定等を挙げることができる。
前記のようにして通信条件取得部23Aによって取得された通信条件情報は、通信回線選定部23Bに送られ、効率的な通信回線の選定に利用される。
前記目的地情報取得部23Cは、ユーザーからの入力等によって、目的地を示す情報である目的地情報を取得し、この目的地情報を前記通信回線選定部23Bに入力する。
前記通信回線選定部23Bは、入力された各種情報(前記通信条件情報、前記目的地情報、及び後述する通信回線情報)に基づいて、当該移動通信端末装置が現在地から目的地まで移動する間に、ユーザーの要望している通信に対し効率よく通信できる回線情報を選定する。
ところで、図1及び図2に示す通信回線情報データベース102は、利用可能な通信回線についての情報(以降、通信回線情報と称する)が格納されているデータベースである。この通信回線情報データベース102に格納されている通信回線情報は、制御ユニット23に送られ、前記通信回線選定部23Bによる回線選定に利用される。
前記通信回線情報としては、具体的には、例えば基地局やアクセスポイントの位置、通信可能距離、通信可能位置、通信回線速度、通信回線品質、通信回線の混雑度等を示す情報を挙げることができる。
なお、図1に示すブロック図においては、前記通信回線情報データベース102は、当該移動通信端末装置内に設けられているが、このような構成に限られないことは勿論である。例えば、ネットワーク上に通信回線情報に相当する情報を提供するサーバーやコンテンツプロバイダが存在し、それらから通信回線情報に相当する情報を取得するようにしても勿論よい。
ところで、前記目的地情報取得部23Cによって取得した目的地情報及び前記通信回線選定部23Bによって選定した通信回線情報は、前記経路探索部23Dへ入力される。前記目的地情報及び前記通信回線情報は、この経路探索部23Dにおいて経路探索に利用される。
換言すれば、前記経路探索部23Dは、前記目的地情報及び前記通信回線情報に基づいて、当該移動通信端末装置が現在地から目的地までの移動中に最適な回線を利用できる経路を探索して、経路情報(当該移動通信端末装置が現在地から目的地までの移動中において最適な回線を利用できる経路及びデータ通信可能なエリア等を示す情報)を作成する。そして、この経路情報は、前記経路探索部23Dから前記通信スケジュール作成部23Eに入力される。
ここで、経路探索のアルゴリズムとしては、次のようなアルゴリズムを挙げることができる。すなわち、例えば、複数の候補経路を出力すると共に、経路上の利用可能回線と利用可能時間を算出し、必要な伝送時間及び伝送容量が確保できるか否かを判定する。そして、条件に一致する経路の中から通信コストが最も低い経路を選択する等のアルゴリズムを挙げることができる。
前記通信スケジュール作成部23Eは、通信制御を行う為の通信スケジュールを示す情報である通信スケジュール情報を、前記経路情報に基づいて作成して、通信スケジュールデータベース104へ格納する。ここで、図1及び図2に示す通信スケジュールデータベース104は、前記通信スケジュール情報を格納する為のデータベースである。
具体的には、前記通信スケジュール作成部23Eは、前記経路情報に含まれている“いつ”“どこからどこまでの区間”“どの回線を利用する”を示す情報を用いて、前記通信スケジュール情報を作成する。
ここで、図3は、前記経路情報に含まれている“いつ”“どこからどこまでの区間”“どの回線を利用する”を示す情報の概念を簡略化して示す図である。同図において、太線は通信予定区間51を示しており、破線は通信休止区間53を示している。すなわち、当該移動通信端末装置は、通信予定区間51においては例えばデータ受信等の通信処理を行い、通信休止区間53においては通信処理を行わない。
なお、上述したような経路探索のアルゴリズムとする場合、例えば図4に示すように、単純に最短経路である経路Bが選択されるのではなく、上記の各種の通信条件が加味されて選定された経路である経路Aが選択される。
以下、図5及び図6に示すフローチャートを参照して、本第1実施形態に係る移動通信端末装置の前記制御ユニット23による経路探索の動作制御を説明する。
図5は、本第1実施形態に係る移動通信端末装置の前記制御ユニット23による経路探索処理を示すフローチャートを示す図である。図6は、図5に示すフローチャートにおける条件付経路探索ステップのサブルーチンを示すフローチャートを示すである。
まず、前記目的地情報取得部23Cによって目的地情報を取得し、この目的地情報に基づいて目的地の設定を行う(ステップS1)。ここで、前記目的地情報取得部23Cが目的地情報を取得する具体的な手段としては、例えばユーザーによる入力デバイス27等を用いた目的地の設定操作を挙げることができる。
続いて、前記通信条件取得部23Aによって通信条件情報(例えば前記(a)乃至前記(c)に記した情報)を取得し、この通信条件情報に基づいて、各種通信条件の設定を行う(ステップS2)。
そして、前記ステップS1において設定した目的地及び前記ステップS2において設定した通信条件に基づいて、前記経路探索部23Dによって、現在地から目的地までの最適経路を探索(経路情報を作成)する(ステップS3)。
ここで前記ステップS3の詳細について、図6に示すサブルーチンを参照して説明する。
まず、前記GPS情報取得手段30によって当該移動通信端末装置の現在地位置情報を取得し、且つ前記ステップS1にて設定した目的地までの最短経路を、前記経路探索部23Dによって選定する(ステップS3−1)。
なお、このステップS3−1においては、今回の経路探索処理において、予めユーザーによって候補経路から外されている経路については経路探索の候補とせず、それ以外の候補経路の中から最短距離の経路を選定する。
続いて、前記ステップS3−1にて選定された最短距離の候補経路における通信路状況(例えば当該移動通信端末装置のデータ通信に関する契約情報、当該移動通信端末装置の対応している通信路を示す情報、及びユーザー所望の通信路を示す情報等)を取得する(ステップS3−2)。なお、このステップS3−2における通信路状況の具体的な取得方法としては、例えば各移動通信端末装置にローカル保存されている通信路状況を利用する方法や、当該移動通信端末装置からネットワークへアクセスしてサーバー等から通信路状況を取得する方法を挙げることができる。
ここで、後者の方法を採用する場合、例えば当該移動通信端末装置のデータ通信に関する契約情報、当該移動通信端末装置の対応している通信路を示す情報、及びユーザー所望の通信路を示す情報等をサーバーへ送信し、それらに合致する通信路に関する情報がサーバーから当該移動通信端末装置に返信されるようにする方法が考えられる。このような方法は、各移動通信端末装置にローカル保存されている通信路状況を利用する方法にも適用できることは勿論である。
なお、通信路状況として設定されている条件が経路探索処理ごとに変更にならないのであれば、予め各移動通信端末装置にローカル保存またはキャッシュ保存されている条件によって候補経路の絞込みを行っておくことで、経路探索処理の高速化及び効率化を図っても勿論良い。
前記ステップS3−2にて通信路状況を取得した後、この通信路状況及び前記ステップS2にて設定された通信条件に基づいて、前記ステップS3−1にて選定された最短経路が所望のデータ通信可能な経路であるか否かを算定する(ステップS3−3)。
なお、このステップS3−3においては、例えば次のような計算を行う。
(1)非リアルタイム通信の場合
・通信可能区域の距離
・該通信可能区域における当該移動通信端末装置の移動速度(徒歩、電車、及び車等の各種移動手段を加味して算出)
・トータルで通信できるデータ量(通信速度(平均ビットレート等)を用いて算出)。
(2)リアルタイム通信の場合
・必要とされる通信速度でのデータ通信が全移動区間において可能であるか否か。
上述したステップS3−3における算定処理を終えると、この算定処理結果に基づいて、前記ステップS3−1において選定した最短経路が、当該移動通信端末装置に要求されているデータ通信が可能な経路であるか否かを判定する(ステップS3−4)。
このステップS3−4をNOに分岐する場合、前記ステップS3−1へ戻る。一方、前記ステップS3−4をYESに分岐する場合、経路探索処理を終了して、図5に示すフローチャートに戻る。
なお、例えばデータ受信処理に関して、通信可能な区間の全域を利用してデータ受信処理を行ったとしても、要求されているデータ受信処理の完了に時間的な余裕が無い場合には、通信路状況によっては当該データ受信処理を完了できない可能性がある。このような場合には、前記ステップS3−4における判定結果に、“通信路状況によっては当該データ受信処理を完了できない可能性がある”旨の情報(処理完了可能性情報)を付加してもよい。
前記ステップS3における経路探索の処理を終了すると、当該経路探索処理結果を、次のようにしてユーザーに提示する(ステップS4)。すなわち、前記ステップS3における経路探索にて得られた経路を、例えば前記ディスプレイ28における地図表示上で強調表示する方法(従来より用いられている表示方法)で提示し、且つデータ通信可能な領域を地図表示上で例えば色分け表示することで、通信を行なうことが可能なポイントについてもユーザーに提示する。
なお、前記ステップS4においては、更に前記処理完了可能性情報を提示してもよい。ユーザーは、提示された前記処理完了可能性情報を参照することで、提示された経路で移動するか又は別のルートを再度探索するかの選択をすることが可能となる。
さらには、リアルタイム通信の場合においても同様に、例えば僅かな一部区間のみが通信不可能なエリアとなっている経路であって且つその他の条件を全て満たす経路が探索された場合、そのことのみをもってして当該経路を自動的に破棄するのではなく、前記ステップS4においてユーザーに対して通信不可能になるエリアが一部存在することを提示することで、ユーザーに当該経路を選択するか否かの判断を促し、ユーザーの判断によって当該経路を選択するか否かを決定するとしてもよい。
以下、前記制御ユニット23における前記通信制御ユニット23−2を機能の観点から見た場合の詳細な構成を、図7を参照して説明する。
前記通信制御ユニット23−2は、図7に示すように位置情報取得部23Gと、回線状態監視部23Hと、通信判定部23Iと、通信処理部23Jとを有する。
前記位置情報取得部23Gは、当該移動通信端末装置の現在地の位置情報を示す現在地位置情報を、例えば前記GPS情報取得手段30によって取得する。
前記回線状態監視部23Hは、当該時点において通信可能な回線を監視し、当該時点において通信可能な回線を示す情報(以降、回線状態情報と称する)を取得する。そして、前記回線状態監視部23Hは、取得した回線状態情報を前記通信判定部23Iに出力する。
なお、前記通信判定部23Iには、前記回線状態情報の他にも、前記経路探索処理制御ユニット23−1によって作成された前記通信スケジュール情報も前記通信スケジュールデータベース104から入力される。
前記通信判定部23Iは、前記通信スケジュール情報によって設定された位置に当該移動通信端末装置があるか否かの判定、及び予定していた通信回線が利用できるか否かの判定を行い、当該移動通信端末装置が予定していた条件に合致する状態になった場合には、通信指示情報を前記通信処理部23Jに送信する。
前記通信処理部23Jは、前記通信判定部23Iから送信された前記通信指示情報に従って通信制御を行なう。
以下、図8に示すフローチャートを参照して、本第1実施形態に係る移動通信端末装置における前記制御ユニット23による通信制御処理を説明する。
まず、前記通信判定部23Iによって、前記通信スケジュールデータベース104から前記通信スケジュール情報を取得する(ステップS11)。続いて、前記通信判定部23Iによって前記通信スケジュール情報を前記通信処理部23Jへ送信する。そして、前記通信処理部23Jによって、前記通信スケジュール情報に基づいて具体的な通信スケジューリングを行う(ステップS12)。
このステップS12における通信スケジューリングにおいては、例えば、位置情報として通信開始位置及び通信終了/中断場所の緯度・経度情報(更には、高さ情報を含めても勿論よい)を設定する。これにより、当該移動通信端末装置が例えば通信開始位置に位置した場合には、前記通信処理部23Jは通信を開始するよう制御することができる。
なお、前記のような位置情報だけでなく、更にアクセスポイント名等を設定しておくことで、該登録されたアクセスポイントと通信可能になった時点で、前記通信処理部23Jは通信を開始する制御を行うことも可能である。
前記ステップS12における処理を終えると、前記通信判定部23Iは、前記位置情報取得部23Gから取得した現在地位置情報及び前記通信スケジュール情報を参照して、当該移動通信端末装置が前記通信開始エリアに位置しており且つ予定していた通信回線が利用できるか否かの判定を行う(ステップS13)。このステップS13をNOに分岐する場合は、再びステップS13に戻る。
すなわち、前記ステップS13は、当該移動通信端末装置が前記通信開始エリアに位置するのを待つステップである。
なお、当該移動通信端末装置が通信開始位置から離れた場所に位置する場合は、すぐに通信開始条件を満たす可能性は少ない。従って、そのような場合には頻繁に現在地位置情報等を取得して判定を行うことは、システムに無駄な負荷をかけ、他のアプリケーションの性能を落としたり、バッテリーの無駄な消費を促進してしまう。
このような事情に鑑みて、当該移動通信端末装置の移動速度に基づいて、前記ステップS13における処理をスリープさせることが可能な時間を算出し、該算出結果に基づいて前記ステップS13における処理をスリープさせてもよい。
この際、単純にスリープ時間を算出するのではなく、当該移動通信端末装置の移動速度が早くなること等も考慮して、当該スリープ時間を所定時間だけ短い時間に設定するようにしてもよい。
さらには、当該移動通信端末装置の位置が前記通信開始位置に近くなればなる程、前記ステップS13における判定処理を行う頻度を増加させることで、レスポンスよく通信を開始するようにしてもよい。
ところで、前記ステップS13をYESに分岐する場合は、当該移動通信端末装置が予定していた条件に合致する状態になった場合であるので、前記通信判定部23Iは、通信指示情報を前記通信処理部23Jに送信し、前記通信処理部23Jは、通信指示情報に従って通信制御を行う(ステップS14)。
その後、前記通信判定部23Iは、要求されている通信処理が全て完了したか否かを判定する(ステップS15)。このステップS15をNOに分岐する場合は、前記ステップS13へ戻る。一方、前記ステップS15をYESに分岐する場合は、当該通信制御処理を終了する。
なお、以上説明した一連の処理は、自動的に前記制御ユニット23によって行われる処理としているが、実際には次のようなユーザーの手動に基づいて随時前記制御ユニット23によって行われる処理としても勿論よい。
すなわち、当該移動通信端末装置が前記通信開始位置に位置した場合に、その旨を音声又は振動等によってユーザーに通知し、これを認識したユーザーによる所定の手動操作によって、前記制御ユニット23が通信制御処理を開始するようにしても勿論よい。
このようにした場合、ユーザーによる最終的な判断に基づいて、通信制御処理を開始させることができるので、誤作動の危険性を小さくすることができる。また、通話等のユーザー自身が関与する通信処理にも、本通信制御処理を適用することができる。
なお、異常系対応として、次のような処理を行ってもよい。
例えば、当該移動通信端末装置がデータ通信を行なう予定の位置に位置したときに、利用を予定していた通信回線が発見できない又は利用できない状態であった場合には、前記通信判定部23Iは、利用予定の通信回線を用いて通信可能になるまで一定時間待つという制御を行ってもよい。
ここで、一定時間経過した後も、利用を予定していた通信回線を用いた通信が可能にならない場合には、前記通信判定部23Iは、当該通信を停止する制御を行い、ユーザーにその旨を通知してもよい。
さらには、このような異常系対応においては、一定時間待つという処理を行わずに、当該処理をキャンセルする方法を採っても勿論よい。さらには、当該処理をキャンセルした時点で、再び前記経路探索処理制御ユニット23−1によって経路探索処理を行い、ユーザーの所望の通信を行なうことが出来るか否かの判定を行ってもよい。そして通信可能と判断した場合には、新しい経路をユーザーに提示し、当該処理を継続してもよい。
一方、経路探索処理の結果、所望の通信を完了し得る経路が存在しないと判定した場合には、その旨をユーザーに提示して当該処理を終了する。
なお、前記ディスプレイ28に表示するナビゲーション用のマップ上には、例えば次のような情報を表示させてもよい。
・データ通信処理を開始する地点及び該データ通信処理を終了する地点
・データ通信処理を行なう経路及びデータ通信処理を行なわない経路
・データ通信処理完了地点
このような情報を前記ディスプレイ28に表示させることで、ユーザーは、通信状況等を視覚的に認識することができる。なお、音声ガイダンス等の各種ガイダンスに対しても、このような工夫を適用することができる。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、目的地までの移動中にデータ通信を行う際に、効率的且つ高品質な通信を行うことが可能な移動通信端末装置を提供することができる。
[第2実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態に係る移動通信端末装置を説明する。なお、本第2実施形態に係る移動通信端末装置の特徴部に焦点を当てるために、前記第1実施形態に係る移動通信端末装置と同様の構成及び動作制御等に関しては、説明を省略する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。前記第1実施形態に係る移動通信端末装置と本第2実施形態に係る移動通信端末装置との構成上の主な相違点は次の通りである。
すなわち、前記第1実施形態に係る移動通信端末装置はGPS情報取得手段30及びアンテナ31を具備しており、それらによって当該移動通信端末装置の現在地位置情報を取得していた。一方、本第2実施形態に係る移動通信端末装置は、図9に示すように、例えばカーナビゲーション装置74等のナビゲーション装置を接続するためのインターフェイス72を具備している。
すなわち、本第2実施形態においては、前記制御ユニット23は、前記インターフェイス72を介して、当該移動通信端末装置とは別体の前記カーナビゲーション装置74と接続されている。このような構成により、本第2実施形態に係る移動通信端末装置は、前記カーナビゲーション装置74から、現在地位置情報を取得する。
なお、当該移動通信端末装置と前記カーナビゲーション装置74との接続は、有線及び無線の何れで行ってもよい。また、当該移動通信端末装置と前記カーナビゲーション装置74との間の情報の遣り取りは、例えばUSBメモリ等の記録媒体を介したものにしても勿論よい。
ところで、本第2実施形態に係る移動通信端末装置の前記制御ユニット23による経路探索処理に関しては、図6に示す条件付経路探索のサブルーチン以外は、図5に示すフローチャートを参照して説明した通りである。したがって、ここでは本第2実施形態に係る移動通信端末装置の条件付経路探索のサブルーチンを、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、前記経路探索部23Dによって、当該移動通信端末装置の現在地位置情報、及び前記ステップS1にて設定した目的地までの最短経路を示す情報の送信要求を、前記インターフェイス72を介して前記カーナビゲーション装置74へ送信する(ステップS3−10)。
続いて、前記経路探索部23Dによって、前記インターフェイス72を介して前記カーナビゲーション装置74から、当該移動通信端末装置の現在地位置情報、及び前記ステップS1にて設定した目的地までの最短経路を示す情報を受信する(ステップS3−11)。
このステップS3−11以降の処理であるステップS3−2乃至ステップS3−4における処理は、図6に示すフローチャートを参照して説明した前記ステップS3−2乃至前記ステップS3−4における処理と同様の処理である。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果を奏する移動通信端末装置を提供することができる。
[第3実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3実施形態に係る移動通信端末装置を説明する。なお、本第3実施形態に係る移動通信端末装置の特徴部に焦点を当てるために、前記第1実施形態または前記第2実施形態に係る移動通信端末装置と同様の構成及び動作制御等に関しては、適宜説明を省略する。
本第3実施形態に係る移動通信端末装置の構成は、前記経路探索処理制御ユニット23−1の構成を除いて、図9を参照して説明した前記第2実施形態に係る移動通信端末の構成と同様の構成である。そして、本第3実施形態に係る移動通信端末装置では、前記インターフェイス72を介して前記カーナビゲーション装置74から入力された一つの経路について、該経路上における最適な通信スケジューリング及び通信制御を行なう。
ここで、本第3実施形態に係る移動通信端末装置の経路探索処理制御ユニット23−1を機能の観点から見た場合の詳細な構成を、図11を参照して説明する。
前記経路探索処理制御ユニット23−1は、図11に示すように通信条件取得部23Aと、通信回線選定部23Bと、通信スケジュール作成部23Eとを有する。
前記通信条件取得部23Aは、ユーザーが通信に求めている通信条件及び通信環境に関する情報である通信条件情報を取得し、前記通信回線選定部23Bに入力する。
ここで、前記通信条件取得部23Aによる具体的な情報取得の方法としては、ユーザーによる入力デバイス27を用いた入力や、当該移動通信端末装置に予め記録されている設定、ネットワーク上に保存されている設定等を挙げることができる。
前記のようにして通信条件取得部23Aによって収集された通信条件情報は、通信回線選定部23Bに送られ、効率的な通信回線の選定に利用される。また、前記通信回線選定部23Bには、前記インターフェイス72を介して前記カーナビゲーション装置74から経路選定結果情報が入力される。この経路選定結果情報とは、当該移動通信端末装置が現在地から目的地までの移動において辿る経路を示す情報である。
前記通信回線選定部23Bは、入力された各種情報(前記通信条件情報、前記経路選定結果情報、後述する通信回線情報)に基づいて、当該移動通信端末装置が現在地から目的地までに移動する間に、ユーザーの要望している通信に対し利用可能であり且つ効率良く通信できる回線を示す情報である回線選定結果情報を作成して、前記通信スケジュール作成部23Eに入力する。
ところで、図11に示す通信回線情報データベース102は、利用可能な通信回線の情報(通信回線情報)が格納されているデータベースである。この通信回線情報データベース102に格納されている通信回線情報は制御ユニット23に送られ、通信回線選定部23Bによる回線選定に利用される。
ここで、前記通信回線情報としては、例えば基地局やアクセスポイントの位置、通信可能距離、通信可能位置、通信回線速度、通信回線品質、通信回線の混雑度等の情報を挙げることができる。
なお、図11に示すブロック図では、前記通信回線情報データベース102は当該移動通信端末装置内に設けられる構成となっているが、このような構成に限られないことは勿論である。例えば、ネットワーク上に通信回線情報に相当する情報を提供するサーバーやコンテンツプロバイダが存在し、それらから通信回線情報に相当する情報を取得するようとしても勿論よい。
前記通信スケジュール作成部23Eは、前記回線選定結果情報に基づいて、通信制御を行う為の通信スケジュールを示す情報である通信スケジュール情報を作成して通信スケジュールデータベース104へ格納する。ここで、前記通信スケジュールデータベース104は、前記通信スケジュール情報を格納する為のデータベースである。
以下、図12及び図13に示すフローチャートを参照して、本第3実施形態に係る移動通信端末装置の前記制御ユニット23による経路探索の動作制御を説明する。
図12は、本第3実施形態に係る移動通信端末装置の前記制御ユニット23による経路探索の動作制御を示すフローチャートである。図13は、図12に示すフローチャートにおける通信場所選定ステップのサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、前記通信回線選定部23Bによって、前記インターフェイス72を介して前記カーナビゲーション装置74から経路選定結果情報を取得する(ステップS31)。続いて、前記通信条件取得部23Aによって取得した通信条件情報に基づいて、各種通信条件の設定を行う(ステップS32)。ここで、前記通信条件取得部23Aによって通信条件情報を取得する具体的な方法としては、ユーザーによる入力デバイス27等を用いた入力や、当該移動通信端末装置に予め記録されている設定、ネットワーク上に保存されている設定等を挙げることができる。
そして、前記通信回線選定部23Bは、前記ステップS32において設定した通信条件に基づいて、通信を行なうエリアを選定する(ステップS33)。ここで、前記ステップS33の詳細について、図13に示すサブルーチンを参照して説明する。
まず、前記通信回線選定部23Bによって、前記通信条件情報、通信回線情報、及び前記経路選定結果情報に基づいて、経路上における通信ポイントに関する情報(例えば、アクセスポイント、基地局位置、通信方式、通信容量等を示す情報)を取得する(ステップS33−1)。
続いて、前記ステップS33−1で取得した通信ポイントに関する情報を参照して、ユーザーが要求する通信条件に適した通信可能箇所を抽出する(ステップS33−2)。具体的には、このステップS33−2においては、前記ステップS33−1にて検索された通信ポイントの中から、例えばユーザーが契約しているプロバイダで利用可能なアクセスポイントのみを抽出する等の処理を行う。
そして、前記ステップS33−2にて抽出した通信可能箇所の中から、ユーザーが要求する通信条件に対して最も適切な通信エリアを選出する(ステップS33−3)。このステップS33−3においては、例えば前記ステップS33−2にて抽出した通信可能箇所の全てを用いて通信を行なう必要がない場合、すなわち前記ステップS33−2にて抽出した通信可能箇所のうちの一部を利用するだけで要求されている通信処理を完了することができる場合には、通信品質や通信速度等に基づいて通信回線に優先順位を設定し、この優先順位が上位の通信回線から選出する。
なお、通信回線に優先順位を設定する際には、一つの通信ポイントで全ての通信処理を完了できる場合には、当該通信ポイントで利用する通信回線の優先順位を上げてその通信ポイントが選択され易くすることで、複数の通信ポイントを切り替えて行なう煩雑な通信処理を防ぐことが出来る。逆に、一つの通信ポイントだけでは要求された通信処理を完了できない場合には、複数の通信ポイントを利用した通信を行なうようにしてもよい。
前記ステップS33における通信場所選定の処理を終了すると、当該通信場所選定の処理結果を、次のような手段によりユーザーに提示する(ステップS34)。ここで、ユーザーに提示する具体的な手段としては、例えば前記ステップS33における通信場所選定の処理にて得られた通信場所を、前記ディスプレイ28における地図表示上で例えば色分け表示する等を挙げることが出来る。
以上説明したように、本第3実施形態によれば、前記第1実施形態に係る移動通信端末装置と同様の効果を奏する移動通信端末装置を提供することができる。
以上、第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
[変形例]
例えば、前記通信条件取得部23Aが取得する情報として、次の2つの情報を更に含めてもよい。
・当該移動通信端末装置の情報処理能力を示す情報
・当該移動通信端末装置におけるネットワーク接続業者等との契約状況及び契約条件を示す情報
これらの情報を、前記通信条件取得部23Aが取得する情報に含め且つ前記通信回線選定部23Bへ送信する通信条件情報に含めることで、前記通信回線選定部23Bにおける通信回線の選定を、より精密な選定とすることができる。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1実施形態に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図。 経路探索処理制御ユニットを機能の観点から見た場合の詳細な構成を示す図。 経路情報に含まれている“いつ”“どこからどこまでの区間”“どの回線を利用する”を示す情報の概念を簡略化して示す図。 本発明の第1実施形態における経路探索のアルゴリズムによる経路探索の概念を簡略化して示す図。 本発明の第1実施形態に係る移動通信端末装置の前記制御ユニットによる経路探索処理のフローチャートを示す図。 図5に示すフローチャートにおける条件付経路探索ステップのサブルーチンを示す図。 通信制御ユニットを機能の観点から見た場合の詳細な構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る移動通信端末装置における通信制御ユニットによる通信制御処理のフローチャートを示す図。 本発明の第2実施形態に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る移動通信端末装置の条件付経路探索のサブルーチンを示す図。 本発明の第3実施形態に係る移動通信端末装置の経路探索処理制御ユニットを機能の観点から見た場合の詳細な構成を示す図。 本発明の第3実施形態に係る移動通信端末装置の制御ユニットによる経路探索処理のフローチャートを示す図。 図12に示すフローチャートにおける通信場所選定ステップのサブルーチンを示す図。
符号の説明
11…アンテナ、 12…アンテナ共用器、 13…受信回路、 14…周波数シンセサイザ、 15…送信回路、 16…CDMA信号処理ユニット、 17…圧縮伸長処理ユニット、 18…PCM符号処理ユニット、 18…PCMコーデック、 19…受話増幅器、 20…スピーカ、 21…マイクロホン、 22…送話増幅器、 23…制御ユニット、 23−1…経路探索処理制御ユニット、 23−2…通信制御ユニット、 23A…通信条件取得部、 23B…通信回線選定部、 23C…通信条件取得部、 23D…経路探索部、 23E…通信スケジュール作成部、 23G…位置情報取得部、 23H…回線状態監視部、 23I…通信判定部、 23J…通信処理部、 24…記憶ユニット、 25…バッテリ、 26…電源回路、 27…入力デバイス、 28…ディスプレイ、 29…充電回路、 30…GPS情報取得手段、 31…アンテナ、 33…カメラ、 51…通信予定区間、 53…通信休止区間、 72…インターフェイス、 74…カーナビゲーション装置、 102…通信回線情報データベース、 104…通信スケジュールデータベース。

Claims (4)

  1. 目的地を示す情報である目的地情報を取得する目的地情報取得部と、
    当該移動通信端末装置が実行するデータ通信における通信条件に関する通信条件情報を取得する通信条件取得部と、
    利用可能な通信回線に関する通信回線情報を取得する通信回線情報取得部と、
    前記目的地情報と前記通信条件情報と前記通信回線情報とに基づいて、当該移動通信端末装置が前記目的地まで移動する間に行う通信において利用し得る通信回線を選定する通信回線選定部と、
    前記通信回線選定部によって選定された通信回線と前記目的地情報とに基づいて、当該移動通信端末装置が前記目的地までの移動中において、最も効率の良い通信を行なうことができる経路を探索して該経路及び該経路上で行う通信に関する情報である経路情報を作成する経路探索部と、
    前記経路情報に基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、
    当該移動通信端末装置における通信制御処理を行う通信処理部と、
    当該移動通信端末装置が、前記通信スケジュールにおいて設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して前記通信処理部に送信する通信判定部と、
    を具備することを特徴とする移動通信端末装置。
  2. 目的地までの移動経路を探索する経路探索装置と接続可能な移動通信端末装置であって、
    当該移動通信端末装置が実行するデータ通信における通信条件に関する通信条件情報を取得する通信条件取得部と、
    利用可能な通信回線に関する通信回線情報を取得する通信回線情報取得部と、
    前記経路探索装置から取得した前記目的地までの移動経路候補を示す経路候補情報と、前記通信条件情報と、前記通信回線情報とに基づいて、前記目的地までの移動経路及び該移動経路上で行う通信において利用する通信回線を選定する通信回線選定部と、
    前記通信回線選定部によって選定された移動経路及び該移動経路上で行う通信において利用する通信回線に基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、
    当該移動通信端末装置における通信制御処理を行う通信処理部と、
    当該移動通信端末装置が、前記通信スケジュール作成部において設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して前記通信処理部に送信する通信判定部と、
    を具備することを特徴とする移動通信端末装置。
  3. 目的地までの移動経路を探索する経路探索装置と接続可能な移動通信端末装置であって、
    当該移動通信端末装置が実行するデータ通信における通信条件に関する通信条件情報を取得する通信条件取得部と、
    前記経路探索装置から取得した前記目的地までの移動経路と、前記通信条件情報とに基づいて、前記移動経路上で行う通信において利用する通信回線を選定する通信回線選定部と、
    前記通信回線選定部によって選定された通信回線と前記移動経路とに基づいて、当該移動通信端末装置の通信スケジュールの設定を行なう通信スケジュール作成部と、
    当該移動通信端末装置における通信制御処理を行う通信処理部と、
    当該移動通信端末装置が、前記通信スケジュール作成部において設定された通信処理を行う為の条件に合致する状態になった場合には、通信処理を行うよう指示する通信指示情報を作成して前記通信処理部に送信する通信判定部と、
    を具備することを特徴とする移動通信端末装置。
  4. 前記通信条件取得部によって取得する前記通信条件情報は、当該通信処理が通信処理開始から通信処理終了まで必ず連続して行う必要がある通信であるか否かを示す情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか一つに記載の移動通信端末装置。
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