JP2008225096A - 顕微鏡装置および顕微鏡観察方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】対物レンズを切り替えることなく、細径の対物レンズを使用した実験小動物等の生きたままの観察において、広視野観察と高倍率観察とを切り替えて行うことを可能とする。
【解決手段】該対物レンズ8により集光された光を検出装置10に結像させる結像レンズ9と、正パワーを有する補助光学系11と、該補助光学系11を対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路に挿脱可能にする補助光学系挿脱装置11aと、補助光学系11の挿脱に伴って生じる対物レンズ8の作動距離の変動に応じて、対物レンズ8と観察対象Bとの距離を変化させる作動距離補正装置6と、該作動距離補正装置6と補助光学系挿脱装置11aとを連動させる連動装置7とを備える顕微鏡装置1を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】該対物レンズ8により集光された光を検出装置10に結像させる結像レンズ9と、正パワーを有する補助光学系11と、該補助光学系11を対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路に挿脱可能にする補助光学系挿脱装置11aと、補助光学系11の挿脱に伴って生じる対物レンズ8の作動距離の変動に応じて、対物レンズ8と観察対象Bとの距離を変化させる作動距離補正装置6と、該作動距離補正装置6と補助光学系挿脱装置11aとを連動させる連動装置7とを備える顕微鏡装置1を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、顕微鏡装置および顕微鏡観察方法に関し、特に、実験小動物等の体内を生きたまま観察するための顕微鏡装置および顕微鏡観察方法に関するものである。
従来、対物レンズの視野中心を拡大することにより、対物レンズを交換することなく低倍での広い視野と、高倍での高解像の観察とを可能とする顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−31758号公報
実験小動物等の体内を生きたまま観察するためには、実験小動物等をなるべく傷つけないように小さく切開し、できるだけ細径の対物レンズを挿入することが必要である。
しかしながら、対物レンズを細径にすると、視野が狭くなるため、単に、特許文献1のように拡大光学系を対物レンズの後段に挿入しても、広視野の観察を行うことはできないという不都合がある。
しかしながら、対物レンズを細径にすると、視野が狭くなるため、単に、特許文献1のように拡大光学系を対物レンズの後段に挿入しても、広視野の観察を行うことはできないという不都合がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、対物レンズを切り替えることなく、細径の対物レンズを使用した実験小動物等の生きたままの観察において、低倍率の広視野観察と高倍率の拡大観察とを切り替えて行うことができる顕微鏡装置および顕微鏡観察方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、該対物レンズにより集光された光を検出装置に結像させる結像レンズと、正パワーを有する補助光学系と、該補助光学系を前記対物レンズと前記結像レンズとの間の光路に挿脱可能にする補助光学系挿脱装置と、前記補助光学系の挿脱に伴って生じる前記対物レンズの作動距離の変動に応じて、前記対物レンズと前記観察対象との距離を変化させる作動距離補正装置と、該作動距離補正装置と前記補助光学系挿脱装置とを連動させる連動装置とを備える顕微鏡装置を提供する。
本発明は、該対物レンズにより集光された光を検出装置に結像させる結像レンズと、正パワーを有する補助光学系と、該補助光学系を前記対物レンズと前記結像レンズとの間の光路に挿脱可能にする補助光学系挿脱装置と、前記補助光学系の挿脱に伴って生じる前記対物レンズの作動距離の変動に応じて、前記対物レンズと前記観察対象との距離を変化させる作動距離補正装置と、該作動距離補正装置と前記補助光学系挿脱装置とを連動させる連動装置とを備える顕微鏡装置を提供する。
本発明によれば、補助光学系挿脱装置の作動により、対物レンズと結像レンズとの間の光路に補助光学系を挿入して広視野観察を行い、補助光学系を離脱させて拡大観察を行うことが可能となる。補助光学系は正パワーを有しており、その挿脱によって結像関係が変化するので、細径の対物レンズを用いても、その対物レンズを切り替えることなく広視野観察と拡大観察とを切り替えて行うことが可能となる。この場合において、補助光学系の挿脱に伴って対物レンズの作動距離が変化する。しかし、連動装置の作動により、作動距離補正装置と補助光学系挿脱装置とが連動させられるので、操作を個別に行う煩雑さを解消して、簡易に顕微鏡観察を行うことができる。
上記発明においては、複数の照明装置を有し、前記連動装置が、前記作動距離補正装置および前記補助光学系挿脱装置の作動に連動させて、前記複数の照明装置を選択的に切り替えることにしてもよい。
このようにすることで、広視野観察および拡大観察のそれぞれに適合する照明装置を採用し、広視野観察および拡大観察を適正に行うことができる。この場合においても、操作を個別に行う煩雑さを解消して、簡易に適正な顕微鏡観察を行うことができる。
このようにすることで、広視野観察および拡大観察のそれぞれに適合する照明装置を採用し、広視野観察および拡大観察を適正に行うことができる。この場合においても、操作を個別に行う煩雑さを解消して、簡易に適正な顕微鏡観察を行うことができる。
また、上記発明においては、複数の検出装置を有し、前記連動装置が、前記作動距離補正装置および前記補助光学系挿脱装置の作動に連動させて、前記複数の検出装置を選択的に切り替えることとしてもよい。
このようにすることで、広視野観察および拡大観察のそれぞれに適合する検出装置を採用し、広視野観察および拡大観察を適正に行うことができる。この場合においても、操作を個別に行う煩雑さを解消して、簡易に適正な顕微鏡観察を行うことができる。
このようにすることで、広視野観察および拡大観察のそれぞれに適合する検出装置を採用し、広視野観察および拡大観察を適正に行うことができる。この場合においても、操作を個別に行う煩雑さを解消して、簡易に適正な顕微鏡観察を行うことができる。
また、本発明は、対物レンズを介して実験小動物等の試料を明視野で広視野観察を行う広視野観察ステップと、該広視野観察ステップと同一の対物レンズを使用して試料の拡大蛍光観察を行う拡大観察ステップとを備える顕微鏡観察方法を提供する。
本発明によれば、対物レンズを切り替えることなく、広視野観察に適した明視野での試料の広視野観察ステップと、拡大観察に適した蛍光による試料の拡大観察ステップとを切り替えて、試料の全体像の観察と、特定の微小な観察部位に特化した観察とを簡易に行うことが可能となる。
本発明によれば、対物レンズを切り替えることなく、広視野観察に適した明視野での試料の広視野観察ステップと、拡大観察に適した蛍光による試料の拡大観察ステップとを切り替えて、試料の全体像の観察と、特定の微小な観察部位に特化した観察とを簡易に行うことが可能となる。
上記発明においては、試料に対物レンズを挿入した状態で、作動距離を切り替えて、前記広視野観察ステップと前記拡大観察ステップとを行うこととしてもよい。
このようにすることで、広視野観察において特定した注目部位を画像の中心に設定したままの状態で、倍率を切り替えて拡大観察することができる。
このようにすることで、広視野観察において特定した注目部位を画像の中心に設定したままの状態で、倍率を切り替えて拡大観察することができる。
また、上記発明においては、前記広視野観察ステップが、乾燥系における観察ステップであり、前記拡大観察ステップが、液浸系における観察ステップであることとしてもよい。
このようにすることで、作動距離が大きくなる広視野観察ステップにおいては対物レンズの先端と試料とを離間させた乾燥系における観察ステップが行われ、作動距離が小さくなる拡大観察ステップでは、対物レンズの先端を試料に近接させ、両者間に液体を注入した液浸系の観察ステップが行われる。これにより、簡易に広視野観察と拡大観察とを行うことができる。
このようにすることで、作動距離が大きくなる広視野観察ステップにおいては対物レンズの先端と試料とを離間させた乾燥系における観察ステップが行われ、作動距離が小さくなる拡大観察ステップでは、対物レンズの先端を試料に近接させ、両者間に液体を注入した液浸系の観察ステップが行われる。これにより、簡易に広視野観察と拡大観察とを行うことができる。
本発明によれば、対物レンズを切り替えることなく、細径の対物レンズを使用した実験小動物等の生きたままの観察において、低倍率の広視野観察と高倍率の拡大観察とを切り替えて行うことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡装置1について、図1〜図3を参照して以下に説明する。ここで、図1および図3(a)は低倍広視野観察時の状態を示し、図2および図3(b)は高倍観察時の状態を示している。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図1に示されるように、試料Aである実験小動物を搭載するステージ2と、顕微鏡光学系3と、該顕微鏡光学系3をステージ2に対して上下方向に移動させる移動機構4とを備えている。
本実施形態に係る顕微鏡装置1は、図1に示されるように、試料Aである実験小動物を搭載するステージ2と、顕微鏡光学系3と、該顕微鏡光学系3をステージ2に対して上下方向に移動させる移動機構4とを備えている。
移動機構4は、ステージ2から鉛直方向に延びる支柱5と、支柱5に沿って上下方向に移動可能に設けられたスライダ6とを備えている。スライダ6はハンドル(連動装置)7の操作により、ステージ2に対して上下方向に移動させられるようになっている。スライダ6には顕微鏡光学系3が取り付けられている。
本実施形態に係る顕微鏡光学系3は、試料Aである実験小動物に設けられた切開部から体内に挿入される細径先端部8aを備え、臓器等の観察対象部位Bからの光を集光する対物レンズ8と、対物レンズ8により集光された光を集光して結像させる結像レンズ9と、該結像レンズ9による結像位置に撮像面10aを配置したCCD等の撮像素子10と、前記対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路に挿脱可能に設けられた補助光学系11とを備えている。
対物レンズ8は、図3(b)に示されるように、試料Aの観察対象部位B上の一点からの光を集光して略平行光にする第1群G1と、略平行光にされた光を集光して中間像を結像させる2群G2と、中間像面に位置し、視野絞りとして機能する開口A1と、中間像を結像した光を集光して略平行光に変換する第3群G3と、第3群G3の後方に位置し、開口絞りとして機能する開口A2とを備えている。これにより、光束径を細く保持しつつ伝播することができ、細径先端部8aの外径寸法を小さく抑えることができる。対物レンズ8は顕微鏡光学系3の最下端に鉛直方向に光軸を向けて配置されている。
本実施形態においては、前記補助光学系11は、所定の正パワーを有するレンズである。このため、図3(a)に示されるような、補助光学系11が対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路に挿入された場合と、図3(b)に示されるような、補助光学系11が光路から離脱させられた場合とを比較すると、結像関係が変化するようになっている。
以下に、この結像関係の変化によって達成される低倍広視野観察について詳細に説明する。
図3において、OH1およびOH2は物体側合焦面上における観察可能な最大物体高さ(すなわち視野半径)、IH1およびIH2は撮像素子10の撮像面10aにおける最大像高さをそれぞれ示している。また、物体側合焦面上の視野中心(軸上物点)から発して顕微鏡光学系3に入射するマージナル光線を実線で、物体側合焦面上の視野最周辺上の一点(最軸外物点)から発して顕微鏡光学系3に入射する主光線を破線で、それぞれ示す。
図3において、OH1およびOH2は物体側合焦面上における観察可能な最大物体高さ(すなわち視野半径)、IH1およびIH2は撮像素子10の撮像面10aにおける最大像高さをそれぞれ示している。また、物体側合焦面上の視野中心(軸上物点)から発して顕微鏡光学系3に入射するマージナル光線を実線で、物体側合焦面上の視野最周辺上の一点(最軸外物点)から発して顕微鏡光学系3に入射する主光線を破線で、それぞれ示す。
図3(b)に示されるように、補助光学系11を離脱させた状態では作動距離が短くなり、対物レンズ8の先端から作動距離WD2だけ離れた面が物体側合焦面となり、視野半径OH2は顕微鏡光学系3によって最大像高さIH2に拡大投影される。この時、軸外物点から顕微鏡光学系3に入射する主光線は、光軸と平行である。これは、補助光学系11を離脱させた場合の顕微鏡光学系3が、物体側にテレセントリックであることを意味する。
この場合の視野直径は、細径先端部8aの直径を超えることはない。すなわち、光学系が物体側にテレセントリックである限り、その視野は光学系の直径に制限される。
この場合の視野直径は、細径先端部8aの直径を超えることはない。すなわち、光学系が物体側にテレセントリックである限り、その視野は光学系の直径に制限される。
次に、図3(a)に示されるように、補助光学系11が挿入された状態では作動距離が大きくなり、対物レンズ8の先端から作動距離WD1だけ離れた面が物体側合焦面となり、これと共に、図3(b)の場合とは逆に、開口A1が開口絞りに、開口A2が視野絞りになる。この結果、物体側合焦面と第1群G1との間に投影された開口A1の像A1′が、顕微鏡光学系3の入射瞳になる。この時、軸外物点から顕微鏡光学系3に入射する主光線は、傾きを持つ。これは、補助光学系11が挿入された場合の顕微鏡光学系3が、物体側に非テレセントリックであることを意味する。
この場合の最軸外物点から顕微鏡光学系3に入射する主光線の傾きをθP1とすると、視野半径OH1は、結像レンズ9、撮像素子10、および補助光学系11において主光線のケラレがない限り、下記式で表される。
OH1=OEP1・tanθP1 …(1)
ここで、OEP1は物体面から入射瞳A1′までの距離であり、補助光学系11のパワーと配置により、任意に設定することが設計上可能である。
OH1=OEP1・tanθP1 …(1)
ここで、OEP1は物体面から入射瞳A1′までの距離であり、補助光学系11のパワーと配置により、任意に設定することが設計上可能である。
また、前記主光線の傾きθP1は、下記式で表される。
θP1=θM2 …(2−1)
ここで、θM2は図3(b)に示される、高倍観察時において軸上物点から顕微鏡光学系3に入射するマージナル光線の傾きである。
θP1=θM2 …(2−1)
ここで、θM2は図3(b)に示される、高倍観察時において軸上物点から顕微鏡光学系3に入射するマージナル光線の傾きである。
なお、上記式(2−1)は低倍広視野観察および高倍観察の両方において対物レンズ8を乾燥系として用いる場合の関係であるが、高倍観察において対物レンズを液浸系として用いる場合は、液浸媒質の屈折率を考慮した下記式で表される。
sinθP1=nL・sinθM2L=NA2L
∴θP1=sin−1(nL・sinθM2L)=sin−1 NA2L …(2−2)
ここで、nLは液浸媒質の屈折率、θM2Lは液浸系による高倍観察時における軸上物点から顕微鏡光学系3に入射するマージナル光線の傾き、NA2Lは液浸系による高倍観察時における顕微鏡光学系3の物体側開口数である。
sinθP1=nL・sinθM2L=NA2L
∴θP1=sin−1(nL・sinθM2L)=sin−1 NA2L …(2−2)
ここで、nLは液浸媒質の屈折率、θM2Lは液浸系による高倍観察時における軸上物点から顕微鏡光学系3に入射するマージナル光線の傾き、NA2Lは液浸系による高倍観察時における顕微鏡光学系3の物体側開口数である。
以上が、補助光学系11の挿入に伴う結像関係の変化である。
この変化を利用した低倍広視野観察によって、対物レンズの直径に制限されることなく広い視野を観察することが可能になる。
例えば、対物レンズ8として
NA2L=0.5
のものを用い、
OEP1=5(mm)
として低倍広視野観察を行う場合を考える。この場合の視野半径OH1は、上記式(1)および式(2−2)より
θP1=sin−10.5=30°
OH1=OEP1・tanθP1=5・tan30°=2.89(mm)
となる。すなわち、直径5.78mmの視野が観察可能になる。
この変化を利用した低倍広視野観察によって、対物レンズの直径に制限されることなく広い視野を観察することが可能になる。
例えば、対物レンズ8として
NA2L=0.5
のものを用い、
OEP1=5(mm)
として低倍広視野観察を行う場合を考える。この場合の視野半径OH1は、上記式(1)および式(2−2)より
θP1=sin−10.5=30°
OH1=OEP1・tanθP1=5・tan30°=2.89(mm)
となる。すなわち、直径5.78mmの視野が観察可能になる。
ここで、用いる対物レンズの直径がどれだけ小さくても、また、高倍観察時においてどれだけ倍率が高く視野が狭くても、上記NA2LおよびOEP1の条件さえ満たされれば、同様の大きさの視野が観察可能である。
さらに、対物レンズとしてよりNA2Lの大きいものを用いる、あるいはOEP1としてより大きな距離を設定することにより、より広い視野が得られることは言うまでもない。
さらに、対物レンズとしてよりNA2Lの大きいものを用いる、あるいはOEP1としてより大きな距離を設定することにより、より広い視野が得られることは言うまでもない。
次に、補助光学系11の挿脱に伴って生じる作動距離の変化について説明する。
図3(a)に示されるように、補助光学系11が挿入された状態では、作動距離はWD1である。
一方、図3(b)に示されるように、補助光学系11が離脱された状態では、作動距離が小さくなり、対物レンズ8の先端から作動距離WD2だけ離れた位置に合焦されるようになっている。したがって、補助光学系11の挿脱による作動距離の変化量ZWD=WD1−WD2だけ、スライダ6を上下方向に移動させて顕微鏡光学系3をその光軸方向に移動させることにより、それぞれの結像状態において合焦を図ることができるようになっている。
図3(a)に示されるように、補助光学系11が挿入された状態では、作動距離はWD1である。
一方、図3(b)に示されるように、補助光学系11が離脱された状態では、作動距離が小さくなり、対物レンズ8の先端から作動距離WD2だけ離れた位置に合焦されるようになっている。したがって、補助光学系11の挿脱による作動距離の変化量ZWD=WD1−WD2だけ、スライダ6を上下方向に移動させて顕微鏡光学系3をその光軸方向に移動させることにより、それぞれの結像状態において合焦を図ることができるようになっている。
本実施形態においては、ハンドル7が、支柱5に固定された支点7a回りに揺動させられるように設けられている。また、ハンドル7は、スライダ6および補助光学系11のフレーム11aにそれぞれ、相対揺動可能に連結されている。ハンドル7には長孔7b,7cが設けられ、スライダ6およびフレーム11aには長孔7b,7cに挿入されるピン6a,11bが設けられている。
これにより、ハンドル7の先端に外力を作用させると、ハンドル7が支点7a回りに揺動させられ、ハンドル7に設けられた長孔7b,7c内で、ピン6a,11bを摺動させて、ハンドル7の揺動運動がスライダ6およびフレーム11aの並進運動に変換されるようになっている。その結果、スライダ6が上下動させられるとともに、補助光学系11が光軸に交差する方向に進退させられて、光路に挿脱されるようになっている。すなわち、ハンドル7の操作により、スライダ6の上下動および補助光学系11の光路への挿脱を連動させることができるようになっている。
支柱5には、スライダ6の移動端においてスライダ6に突き当たるストッパ12a,12bが設けられている。ストッパ12a,12bにより制限されたスライダ6の移動距離は、上述した作動距離の変化量ZWDに設定されている。
図1中、符号13は、ステージ2を上下動させるハンドルである。
図1中、符号13は、ステージ2を上下動させるハンドルである。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡装置1を用いた顕微鏡観察方法について、以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置1を用いて試料Aである実験小動物の体内を生きたままの状態で観察するには、例えば、ステージ2に搭載された試料Aの腹部を切開して、対物レンズ8の細径先端部8aを切開部に挿入する。このとき、切開部から空気を送り込んで腹腔を膨らませた状態とする。
本実施形態に係る顕微鏡装置1を用いて試料Aである実験小動物の体内を生きたままの状態で観察するには、例えば、ステージ2に搭載された試料Aの腹部を切開して、対物レンズ8の細径先端部8aを切開部に挿入する。このとき、切開部から空気を送り込んで腹腔を膨らませた状態とする。
次いで、ハンドル7の操作により、補助光学系11を対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路に挿入し、図示しない光源を作動させて、腹腔内を照明する。このとき、補助光学系11の挿入に連動してスライダ6が上方に移動させられ、上側のストッパ12aに突き当たることで、顕微鏡光学系3が上昇位置に配置される。
この状態で、ハンドル13を調節してステージ2を上下動させ、対物レンズ8を合焦位置に配置する。広視野観察においては、対物レンズ8の作動距離が大きくなるので、スライダ6が上昇位置に配置させられることで、対物レンズ8の先端と試料Aとが離間させられて作動距離WD1が確保される。したがって、広視野観察においては、対物レンズ8の先端と試料Aとの間に空間が形成される乾燥系の観察方法となる。
これにより、光源からの照明光の観察対象部位Bの表面における反射光が対物レンズ8により集光され、補助光学系11および結像レンズ9を介して撮像素子10に入射される。
顕微鏡光学系3の物体側合焦面が臓器等の観察対象部位Bの表面に一致すると、該観察対象部位Bの像が撮像素子10の撮像面10aに結像され、観察対象部位Bの明視野による広視野観察画像を得ることができる。
顕微鏡光学系3の物体側合焦面が臓器等の観察対象部位Bの表面に一致すると、該観察対象部位Bの像が撮像素子10の撮像面10aに結像され、観察対象部位Bの明視野による広視野観察画像を得ることができる。
次に、ハンドル7を操作して、補助光学系11を対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路から離脱させる。このとき、補助光学系11の離脱に連動してスライダ6が下降させられ、下側のストッパ12bに突き当たることで、顕微鏡光学系3が下降位置に配置され、対物レンズ8の先端が臓器等の観察対象部位Bの表面に近接させられる。
拡大観察においては、対物レンズ8の作動距離が小さくなるので、スライダ6が下降させられることで、対物レンズ8の先端と試料Aとが近接させられて作動距離WD2が達成される。このとき、対物レンズ8の先端と試料Aとの間には体液等で満たされるので、拡大観察は液浸系の観察方法となる。
これにより、顕微鏡光学系3の物体側合焦面が観察対象部位Bの表面に一致すると、観察対象部位Bの像が撮像素子10の撮像面10aに結像され、観察対象部位Bの拡大観察画像を得ることができる。
このように、本実施形態に係る顕微鏡装置1によれば、正パワーを有する補助光学系11を対物レンズ8と結像レンズ9との間の光路に挿脱するだけで、結像関係を切り替えて、倍率の異なる2種類の観察方法、すなわち、広視野観察と拡大観察とを行うことができる。この場合において、本実施形態によれば、対物レンズ8を交換することなく倍率を変更するので、試料Aである実験小動物の切開部に対物レンズ8の細径先端部8aを挿入したままの状態で、観察方法を切り替えることができる。したがって、広視野観察において特定した注目部位を画像中心に設定したままの状態で倍率を切り替えて拡大観察することができる。
また、本実施形態に係る顕微鏡装置1によれば、結像関係を変更することで倍率を切り替えるものであるため、従来のように対物レンズ8の後段に拡大光学系を挿脱する方法のものと比較して、対物レンズ8を細径化しても、拡大観察における高倍率と、広視野観察における広い視野とを確保することができる。したがって、試料Aに設ける切開部を小さくすることができ、低侵襲で試料Aにかかる負担を軽減し、試料Aをより自然に近い状態に維持しながら生きたままの観察を行うことができるという利点がある。
また、本実施形態に係る顕微鏡装置1によれば、ハンドル7を操作するだけで、スライダ6と補助光学系11のフレームとを連動させて、観察方法の切り替えと、それぞれに適合する作動距離の達成を同時に行うことができる。したがって、観察方法の切替操作の煩雑さを解消して操作性を向上することができるという利点がある。
次に、本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡装置20について、図4を参照して説明する。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略することにする。
本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略することにする。
図4(a)は、本実施形態に係る広視野観察時における顕微鏡装置20の一部を示す部分的な正面図であり、(b)は、拡大観察時における同正面図であり、(c)は広視野観察時における同側面図である。なお、ハンドル7は図示を省略している。
本実施形態に係る顕微鏡装置20は、異なる2つの照明装置21,22を備える点およびハンドル7の操作によるスライダ6および補助光学系11の移動に連動させて、照明装置21,22を切り替える点において、第1の実施形態に係る顕微鏡装置1と相違している。
2つの照明装置21,22は、図4(a),(b)に示されるように、共用の光源ユニット23と2つのフィルタユニット24,25とにより構成されている。2つのフィルタユニット24,25は、図4(c)に示されるように、補助光学系11のフレーム11aに、該補助光学系11の移動方向に隣接して固定され、補助光学系11の光路への挿脱とともに切り替えられるようになっている。
2つの照明装置21,22は、図4(a),(b)に示されるように、共用の光源ユニット23と2つのフィルタユニット24,25とにより構成されている。2つのフィルタユニット24,25は、図4(c)に示されるように、補助光学系11のフレーム11aに、該補助光学系11の移動方向に隣接して固定され、補助光学系11の光路への挿脱とともに切り替えられるようになっている。
光源ユニット23は、紫外光を含む白色光を発生する水銀灯26および集光レンズ27により構成されている。
第1のフィルタユニット24は、水銀灯26から発せられる白色光の内の紫外光を遮断するUVカットフィルタ28と、ビームスプリッタ29とを備えている。
第1のフィルタユニット24は、水銀灯26から発せられる白色光の内の紫外光を遮断するUVカットフィルタ28と、ビームスプリッタ29とを備えている。
水銀灯26から発せられた白色光の内、UVカットフィルタ28により遮断された紫外光以外の光の一部がビームスプリッタ29により反射され、対物レンズ8を介して試料Aに照射されるようになっている。一方、試料Aにおいて反射した反射光は対物レンズ8により集光された後、その一部がビームスプリッタ29を透過して結像レンズ9により集光され、撮像素子10により撮影されるようになっている。第1のフィルタユニット24は、補助光学系11と光軸方向に直列に配置されており、補助光学系11が光路に挿入されるときに同時に光路に挿入されるようになっている。
第2のフィルタユニット25は、水銀灯26から発せられる白色光の内の励起光を抽出する励起フィルタ30と、該励起フィルタ30により抽出された励起光を反射し、試料Aから入射してくる蛍光を透過させるダイクロイックミラー31と、該ダイクロイックミラー31を透過する励起光を遮断するバリアフィルタ32とを備えている。第2のフィルタユニット25は、補助光学系11および第1のフィルタユニット24が光路から離脱させられるときに、第1のフィルタユニット24に代えて光路に挿入されるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡装置20の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡装置20を用いて試料Aの広視野観察を行うには、ハンドル7を操作して、補助光学系11および第1のフィルタユニット24を光路に挿入するとともに、スライダ6を上方に移動させて、試料Aと対物レンズ8との間隔を大きく確保する。第1のフィルタユニット24が光路上に挿入配置されることにより、照明装置21が構成される。そして、ハンドル13を操作してステージ2を昇降させ、試料Aの観察対象部位Bを対物レンズ8の物体側合焦面に一致させる。
本実施形態に係る顕微鏡装置20を用いて試料Aの広視野観察を行うには、ハンドル7を操作して、補助光学系11および第1のフィルタユニット24を光路に挿入するとともに、スライダ6を上方に移動させて、試料Aと対物レンズ8との間隔を大きく確保する。第1のフィルタユニット24が光路上に挿入配置されることにより、照明装置21が構成される。そして、ハンドル13を操作してステージ2を昇降させ、試料Aの観察対象部位Bを対物レンズ8の物体側合焦面に一致させる。
この状態で、光源ユニット23から第1のフィルタユニット24に白色光が入射されると、UVカットフィルタ28により紫外光を除去された残りの白色光がビームスプリッタ29により反射され、補助光学系11および対物レンズ8を介して試料Aに照射される。そして、試料Aからの反射光が対物レンズ8により集光され、補助光学系11およびビームスプリッタ29を透過して結像レンズ9により集光され、撮像素子10により撮影される。これにより、白色光による明視野の広視野観察を行うことができる。対物レンズ8と試料Aとの間には空間が形成されているので、広視野観察は乾燥系の観察方法となる。
一方、本実施形態に係る顕微鏡装置20を用いて試料Aの拡大観察を行うには、ハンドル7を操作して、補助光学系11および第1のフィルタユニット24を光路から離脱させ、代わりに第2のフィルタユニット25を光路上に挿入配置する。第2のフィルタユニット25が光路上に挿入配置されることにより、照明装置22が構成される。このとき、ハンドル7の操作によるフィルタユニット24,25の挿脱に連動してスライダ6が下降させられるので、対物レンズ8の先端が試料Aに近接させられる。これにより、短い作動距離が達成されて、試料Aの観察対象部位Bが対物レンズ8の物体側合焦面に一致させられる。
この状態で、光源ユニット23から第2のフィルタユニット25に白色光が入射されると、励起フィルタ30により抽出された励起光が、ダイクロイックミラー31により反射され、対物レンズ8を介して試料Aに照射される。試料Aにおいては、励起光が照射されることにより、試料A内に含まれる蛍光物質が励起されて蛍光が発生する。発生した蛍光は、対物レンズ8によって集光され、ダイクロイックミラー31およびバリアフィルタを透過して、結像レンズ9により集光され、撮像素子10により撮影される。これにより、蛍光による拡大観察を行うことができる。対物レンズ8の先端は試料Aに密着するほど近接させられているので、両者間には体液等の液体が介在させられる。したがって蛍光拡大観察は液浸系の観察方法となる。
このように、本実施形態に係る顕微鏡装置20によれば、ハンドル7を操作するだけで、2つの観察方法を切り替えるとともに、それに適合する作動距離を達成し、かつ、照明装置21,22をも各観察方法に適合したものに切り替えることができる。したがって、さらに操作性を向上することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、同軸落射方式の明視野観察用白色光照明と蛍光照明とを切り替えることとしたが、これに代えて、図5および図6に示されるように、広視野観察時には対物レンズ8の外部からの白色光による直接照明、拡大観察時には同軸落射蛍光照明にそれぞれ切り替えることにしてもよい。
図5(a)は、広視野観察時における顕微鏡装置20′の一部を示す部分的な平面図、(b)は同正面図、(c)は拡大観察時における同平面図、(d)は同正面図、(e)は広視野観察時における同側面図である。なお、ハンドル7は図示を省略している。
図6(a)は、広視野観察時のファイババンドル33による直接照明、(b)は拡大観察時の同軸落射蛍光照明をそれぞれ示す部分的な正面図である。
図5(a)は、広視野観察時における顕微鏡装置20′の一部を示す部分的な平面図、(b)は同正面図、(c)は拡大観察時における同平面図、(d)は同正面図、(e)は広視野観察時における同側面図である。なお、ハンドル7は図示を省略している。
図6(a)は、広視野観察時のファイババンドル33による直接照明、(b)は拡大観察時の同軸落射蛍光照明をそれぞれ示す部分的な正面図である。
この場合、補助光学系11のフレーム11aには、光源ユニット23からの白色光の入射方向に並んでファイババンドル33の端面と対物レンズ8とが配置され、補助光学系11が対物レンズ8の光軸上に配置されたときに、第1のフィルタユニット24′がファイババンドル33の光軸上に配置されるようになっている。第1のフィルタユニット24′は、ビームスプリッタ29に代えてミラー29′を備えている。
また、フレーム11aには、補助光学系11が対物レンズ8の光軸上から離脱させられたときに代わりに同光軸上に配置される位置に第2のフィルタユニット25が配置されている。図中、符号34は、ファイババンドル33の端面に照明光を集光するカップリングレンズである。
このようにすることで、広視野観察時における照明光のロスを低減して明るい照明を行うことができる。
このようにすることで、広視野観察時における照明光のロスを低減して明るい照明を行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る顕微鏡装置40について、図7を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明においても、上述した第1の実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略することにする。
本実施形態の説明においても、上述した第1の実施形態に係る顕微鏡装置1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略することにする。
本実施形態に係る顕微鏡装置40は、2つの検出装置41,42を備え、観察方法の切り替えに連動して検出装置41,42が切り替えられる点において第1の実施形態に係る顕微鏡装置1と相違している。
第1の検出装置41は、図7に示されるように、フレーム11aに固定されたミラー43および補助光学系11と、折り返しミラー44と、結像レンズ45と、該結像レンズ45により集光された反射光を撮影するCCDのような固体撮像素子46とを備えている。
第1の検出装置41は、図7に示されるように、フレーム11aに固定されたミラー43および補助光学系11と、折り返しミラー44と、結像レンズ45と、該結像レンズ45により集光された反射光を撮影するCCDのような固体撮像素子46とを備えている。
広視野観察時に、フレーム11aが移動させられてミラー43が光路上に配置されることにより、対物レンズ8により集光された試料Aからの反射光が、固体撮像素子46により撮影されるようになっている。広視野観察時の照明光源については図示を省略する。また、このとき、後述する第2の検出装置42への光路はミラー43により遮られるようになっている。
第2の検出装置42は、レーザ光を発生するレーザ光源47と、該レーザ光源47からのレーザ光を略平行光にするコリメータレンズ48と、略平行光にされたレーザ光を反射するダイクロイックミラー49と、レーザ光を2次元的に走査するガルバノミラー50と、該ガルバノミラー50により走査されたレーザ光を集光する瞳リレーレンズ51と、該瞳リレーレンズ51により集光されたレーザ光を略平行光にする結像レンズ52とを備えている。また、第2の検出装置42は、対物レンズ8により集光され、結像レンズ52、瞳リレーレンズ51、ガルバノミラー50を介して同一光路を戻り、ダイクロイックミラー49を透過した試料からの蛍光を透過し、レーザ光を除去するバリアフィルタ53と、該バリアフィルタ53を透過した蛍光を集光させる集光レンズ54と、集光された蛍光を通過させる共焦点ピンホール55と、該共焦点ピンホール55を通過した蛍光を検出する光検出器56とを備えている。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡装置40を用いて広視野観察を行う場合には、図示しないハンドル7を操作して、ミラー43を光軸上に配置することにより、第1の検出装置41を選択する。これにより、ミラー43により折り返された光路上に補助光学系11が配置され、観察方法が広視野観察に切り替えられるとともに、図示しないスライダ6が上昇して作動距離が確保される。
このようにすることで、対物レンズ8により集光した試料Aの観察対象部位Bからの反射光が、ミラー43によって反射されて補助光学系11により集光され、折り返しミラー44および結像レンズ45を介して固体撮像素子46により撮影される。これにより、広視野観察画像を取得することができる。
一方、拡大観察を行う場合には、ハンドル7を操作して、ミラー43および補助光学系11を光路から離脱させる。これにより、第2の検出装置42が選択される。このとき、スライダ6が連動して下降させられ、短い作動距離が達成され、観察方法が拡大観察に切り替えられる。
レーザ光源47から出射されたレーザ光が、コリメータレンズ48、ダイクロイックミラー49およびガルバノミラー50を介して2次元的に走査され、瞳リレーレンズ51、結像レンズ52を介して略平行光になった状態で対物レンズ8にそのまま入射される。試料Aの観察対象部位Bにおいて発生した蛍光は、対物レンズ8により集光され、結像レンズ52、瞳リレーレンズ51、ガルバノミラー50およびダイクロイックミラー49を介して戻り、バリアフィルタ53によりレーザ光を除去される。そして、レーザ光を除去された蛍光は、集光レンズ54により集光され、共焦点ピンホール55を通過したもののみが光検出器56により検出される。各時刻におけるガルバノミラー50によるレーザ光の走査位置と、光検出器56により検出された蛍光強度情報とを逐次記録しておくことにより、観察対象部位Bの蛍光共焦点画像を取得することができる。
このように、本実施形態に係る顕微鏡装置40によれば、ハンドル7を操作するだけで、広視野観察と拡大観察とを切り替えることができるとともに、各観察方法に適合した作動距離を確保することができ、かつ、各観察方法に適合した検出装置41,42に切り替えることができる。したがって、操作性をさらに改善することができるとともに、拡大観察時には、共焦点顕微鏡を構成して、微弱な蛍光を検出し鮮明な蛍光画像を取得することができるという利点がある。
B 観察対象部位(観察対象)
OH1,OH2 最大物体高さ(実視野半径)
WD1,WD2 作動距離
1,20,20′,40 顕微鏡装置
6 スライダ(作動距離補正装置)
7 ハンドル(連動装置)
8 対物レンズ
9,45,52 結像レンズ
10 撮像素子(検出装置)
11 補助光学系
11a フレーム(補助光学系挿脱装置)
21,22 照明装置
41,42 検出装置
46 固体撮像素子(検出装置)
56 光検出器(検出装置)
OH1,OH2 最大物体高さ(実視野半径)
WD1,WD2 作動距離
1,20,20′,40 顕微鏡装置
6 スライダ(作動距離補正装置)
7 ハンドル(連動装置)
8 対物レンズ
9,45,52 結像レンズ
10 撮像素子(検出装置)
11 補助光学系
11a フレーム(補助光学系挿脱装置)
21,22 照明装置
41,42 検出装置
46 固体撮像素子(検出装置)
56 光検出器(検出装置)
Claims (6)
- 観察対象からの光を集光する対物レンズと、
該対物レンズにより集光された光を検出装置に結像させる結像レンズと、
正パワーを有する補助光学系と、
該補助光学系を前記対物レンズと前記結像レンズとの間の光路に挿脱可能にする補助光学系挿脱装置と、
前記補助光学系の挿脱に伴って生じる前記対物レンズの作動距離の変動に応じて、前記対物レンズと前記観察対象との距離を補正する作動距離補正装置と、
該作動距離補正装置と前記補助光学系挿脱装置とを連動させる連動装置とを備える顕微鏡装置。 - 複数の照明装置を有し、
前記連動装置が、前記作動距離補正装置および前記補助光学系挿脱装置の作動に連動させて、前記複数の照明装置を選択的に切り替える請求項1に記載の顕微鏡装置。 - 複数の検出装置を有し、
前記連動装置が、前記作動距離補正装置および前記補助光学系挿脱装置の作動に連動させて、前記複数の検出装置を選択的に切り替える請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置。 - 対物レンズを介して実験小動物等の試料を明視野で広視野観察を行う広視野観察ステップと、
該広視野観察ステップと同一の対物レンズを使用して試料の拡大蛍光観察を行う拡大観察ステップとを備える顕微鏡観察方法。 - 試料に対物レンズを挿入した状態で、作動距離を切り替えて、前記広視野観察ステップと前記拡大観察ステップとを行う請求項4に記載の顕微鏡観察方法。
- 前記広視野観察ステップが、乾燥系における観察ステップであり、
前記拡大観察ステップが、液浸系における観察ステップである請求項4または請求項5に記載の顕微鏡観察方法。
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- 2007-03-13 JP JP2007063824A patent/JP2008225096A/ja not_active Withdrawn
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