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JP2008221653A - ノズル形成部材の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法並びに液体噴射ヘッドユニットの製造方法 - Google Patents

ノズル形成部材の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法並びに液体噴射ヘッドユニットの製造方法 Download PDF

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JP2008221653A JP2007064076A JP2007064076A JP2008221653A JP 2008221653 A JP2008221653 A JP 2008221653A JP 2007064076 A JP2007064076 A JP 2007064076A JP 2007064076 A JP2007064076 A JP 2007064076A JP 2008221653 A JP2008221653 A JP 2008221653A
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Abstract

【課題】液体噴射特性を向上したノズル形成部材の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法並びに液体噴射ヘッドユニットの製造方法を提供する。
【解決手段】液体噴射面Aに撥液膜24を形成する工程と、該撥液膜24が形成された液体噴射面Aに、撥液膜24を残す撥液領域25に保護部材を接着すると共に、ノズル開口21及びその周縁部に当該保護部材が接着されないようにする工程と、保護部材により覆われていない撥液膜24を除去して非撥液領域26を形成する工程と、保護部材を剥離することで撥液領域25を形成する工程とを具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を噴射するノズル開口が形成されたノズル形成部材の製造方法及びノズル形成部材を具備する液体噴射ヘッドの製造方法並びに液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドの液体噴射面に接合される保持部材とを具備する液体噴射ヘッドユニットの製造方法に関する。
例えば、液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットとも言う)としては、インクを吐出するノズル開口が開口する液体噴射面を有するインクジェット式記録ヘッドと、インクジェット式記録ヘッドの液体噴射面に接着剤を介して接着される固定板等の保持部材とを具備するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなヘッドユニットでは、液体噴射面に撥液膜が設けられていると液体噴射面と保持部材との接着強度が低下してしまうため、液体噴射面の保持部材との接着領域に撥液膜を除去した非撥液領域を形成している。
特開2005−096419号公報(第7〜12頁、第1〜3図)
しかしながら、液体噴射ヘッドの液体噴射面に他の部材に接合される等で用いられる非撥液領域を形成するために、撥液膜を選択的に形成して撥液領域を形成するのは困難である。また、液体噴射面に撥液膜を形成した後、撥液領域を残して非撥液領域を形成するには、例えば、液体噴射面の撥液領域に保護部材を接着し、保護部材により覆われていない撥液膜を除去することにより非撥液領域を形成することができる。このとき、保護部材がノズル開口及びその周縁部に接着されることにより、保護部材を剥離した際に保護部材を接着した際の接着剤の残渣がノズル開口及びその周縁部などに付着し、ノズル開口から液体を噴射した際の液体噴射特性が劣化してしまうという問題がある。
なお、このような問題は、液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドを有する液体噴射ヘッドユニットの製造方法に限定されず、他の装置で用いられるノズル形成部材においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体噴射特性を向上したノズル形成部材の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法並びに液体噴射ヘッドユニットの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口が開口する液体噴射面を有するノズル形成部材の製造方法であって、前記液体噴射面に撥液膜を形成する工程と、該撥液膜が形成された前記液体噴射面に、当該撥液膜を残す撥液領域に、前記ノズル開口及びその周縁部に接着されないように保護部材を接着する工程と、前記液体噴射面の前記保護部材以外の領域の前記撥液膜を除去して非撥液領域を形成する工程と、前記保護部材を剥離することで前記撥液領域を形成する工程とを具備することを特徴とするノズル形成部材の製造方法にある。
かかる態様では、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を容易に且つ確実に形成することができると共に、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を形成するために使用した保護部材を剥離する際に、ノズル開口及びその周縁部に接着剤が残渣として付着するのを確実に防止することができる。これにより、ノズル開口から液体を噴射する際の液体噴射特性が劣化するのを防止することができる。
ここで、前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、当該保護部材と前記ノズル開口及びその周縁部との間に空間を画成することで、前記ノズル開口及びその周縁部に前記保護部材が接着されないようにすることが好ましい。これによれば、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を形成するために使用した保護部材を剥離する際に、空間によってノズル開口及びその周縁部に接着剤が残渣として付着するのを確実に防止することができる。
また、前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、前記液体噴射面に前記ノズル開口及びその周縁部に相対向する領域に凹部を有するテープ状の当該保護部材を接着することが好ましい。これによれば、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を形成するために使用した保護部材を剥離する際に、凹部によってノズル開口及びその周縁部に接着剤が残渣として付着するのを確実に防止することができる。
また、前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、当該保護部材を前記撥液領域の前記非撥液領域との境界側で接着することが好ましい。これによれば、保護部材の接着領域を比較的狭くすることができ、撥液領域に接着剤の残渣が発生するのを防止することができる。これにより、ノズル形成部材の液体噴射面に残留した接着剤の残渣に液体が付着するのを防止することができる。
また、前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、当該保護部材と前記ノズル開口及びその周縁部との間に当該ノズル開口及びその周縁部と接着しないスペーサ部材を介して前記保護部材を前記撥液領域に接着することが好ましい。これによれば、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を形成するために使用した保護部材を剥離する際に、スペーサ部材によってノズル開口及びその周縁部に接着剤が残渣として付着するのを確実に防止することができる。
また、前記撥液膜を形成する工程では、前記液体噴射面に下地膜と、該下地膜上に金属アルコキシドからなる分子膜の撥液膜とを形成することが好ましい。これによれば、液体噴射面に密着性、撥液性及び耐擦性に優れた撥液膜を形成することができ、従来の撥液膜に比べて薄いにも拘わらず、液体噴射特性が向上する。
また、前記非撥液領域を形成する工程では、前記液体噴射面の前記下地膜上に設けられた前記分子膜のみを除去することが好ましい。これによれば、下地膜の除去や、所定の領域のみに下地膜を選択的に形成する必要がなくなり、製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の他の態様は、液体を噴射するノズル開口が形成されたノズル形成部材と、前記ノズル開口に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドの製造方法であって、上記態様のノズル形成部材の製造方法によって、前記ノズル形成部材を形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を容易に且つ確実に形成することができると共に、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を形成するために使用した保護部材を剥離する際に、ノズル開口及びその周縁部に接着剤が残渣として付着するのを確実に防止することができる。これにより、ノズル開口から液体を噴射する際の液体噴射特性が劣化するのを防止した液体噴射ヘッドを製造できる。
ここで、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面とは反対側に、前記圧力発生室を有する流路形成基板を接合する工程をさらに具備し、前記撥液膜を形成する工程では、前記ノズル形成部材に形成すると共に、前記非撥液領域を形成する工程では、当該非撥液領域を前記液体噴射面の所定領域と当該液体噴射面とは反対側の面とに形成することが好ましい。これによれば、ノズル形成部材の流路形成基板との接着領域にも非撥液領域を形成することで、流路形成基板とノズル形成部材との接着強度を向上することができる。
また、前記撥液膜を形成する工程では、前記液体噴射面のみに下地膜を形成する工程と、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面と当該液体噴射面の反対側の面とに金属アルコキシドからなる分子膜の撥液膜とを形成する工程とを具備し、前記非撥液領域を形成する工程では、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面の所定領域の前記下地膜上に設けられた前記分子膜と、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面とは反対側の面に設けられた当該分子膜とを除去することが好ましい。これによれば、ノズル形成部材の流路形成基板との接着領域に下地膜を形成する必要がなく、製造工程を簡略化することができる。また、下地膜の除去や、所定の領域のみに下地膜を選択的に形成する必要がなくなり製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。
また、前記非撥液領域を形成する工程の後、前記非撥液領域にプライマ液を塗布するプライマ処理工程を具備し、前記流路形成基板と前記ノズル形成部材とを接合する工程では、接着剤を介して接着することが好ましい。これによれば、流路形成基板とノズル形成部材との接着前にプライマ処理を行うことで、両者の接着強度をさらに向上させることができる。
さらに、本発明の他の態様は、液体を噴射するノズル開口が形成されたノズル形成部材を具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの前記ノズル形成部材の非撥液領域に接合される保持部材とを具備する液体噴射ヘッドユニットの製造方法であって、上記態様の液体噴射ヘッドの製造方法により形成した前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面の前記非撥液領域に、前記保持部材を接合することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法にある。
かかる態様では、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を容易に且つ確実に形成することができると共に、ノズル形成部材に撥液領域及び非撥液領域を形成するために使用した保護部材を剥離する際に、ノズル開口及びその周縁部に接着剤が残渣として付着するのを確実に防止することができる。これにより、ノズル開口から液体を噴射する際の液体噴射特性が劣化するのを防止した液体噴射ヘッドユニットを製造できると共に、非撥液領域によって保持部材とノズル形成部材との接着強度を向上することができる。
ここで、前記非撥液領域を形成する工程の後、前記非撥液領域にプライマ液を塗布するプライマ処理工程をさらに具備することが好ましい。これによれば、保持部材とノズル形成部材との接着前にプライマ処理を行うことで、両者の接着強度をさらに向上させることができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットを示す分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドユニットの組立斜視図である。
図示するように、本発明の液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニット1(以下、ヘッドユニットとも言う)を構成するカートリッジケース210は、図示しないインク供給手段であるインクカートリッジがそれぞれ装着されるカートリッジ装着部211を有する。例えば、本実施形態では、インクカートリッジは、ブラック及び3色のカラーインクが充填された別体で構成され、カートリッジケース210には、各色のインクカートリッジがそれぞれ装着される。なお、カートリッジケース210の底面には、図示しないが、一端が各カートリッジ装着部211に開口し、他端が後述するヘッドケース側に開口する複数のインク連通路が設けられている。また、カートリッジ装着部211のインク連通路の開口部分には、インクカートリッジのインク供給口に挿入されるインク供給針213が、インク内の気泡や異物を除去するためにインク連通路に形成されたフィルタ(図示なし)を介して固定されている。
また、このようなカートリッジケース210の底面側には、複数のインクジェット式記録ヘッド2が固定されている。
インクジェット式記録ヘッド2は、インクカートリッジ(図示なし)のインク色毎に対応して複数設けられている。本実施形態では、1つのインクジェット式記録ヘッドユニット1に4つのインクジェット式記録ヘッド2が設けられている。
ここで、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド2について詳細に説明する。図3は、インクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図4はインクジェット式記録ヘッドの断面図である。図3及び図4に示すように、インクジェット式記録ヘッド2は、ヘッド本体220と、ヘッド本体220の液体噴射面Aとは反対側に設けられたヘッドケース230とを具備する。
ヘッド本体220を構成する流路形成基板10は、本実施形態では、シリコン単結晶基板からなり、その一方面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる弾性膜50が形成されている。この流路形成基板10には、その他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12が、幅方向に並設された列が2列形成されている。また、各列の圧力発生室12の長手方向外側には、後述するリザーバ形成基板30に設けられるリザーバ部31と連通し、各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成する連通部13が形成されている。また、連通部13は、インク供給路14を介して各圧力発生室12の長手方向一端部とそれぞれ連通されている。すなわち、本実施形態では、流路形成基板10に形成された液体流路として、圧力発生室12、連通部13及びインク供給路14が設けられている。
また、流路形成基板10の開口面側には、ノズル開口21が形成されたノズル形成部材であるノズルプレート20が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。本実施形態では、ノズルプレート20と流路形成基板10とは接着剤400を介して接着されている。なお、ノズルプレート20のノズル開口21は、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側で連通する位置に穿設されている。本実施形態では、流路形成基板10に圧力発生室12が並設された列を2列設けたため、1つのヘッド本体220にノズル開口21の並設されたノズル列21Aが2列設けられている。そして、本実施形態では、このノズルプレート20のノズル開口21が開口する面が液体噴射面Aとなっている。
このようなノズルプレート20としては、例えば、シリコン基板やステンレス鋼(SUS)等の金属基板などが挙げられる。
また、ノズルプレート20のノズル開口21が開口する液体噴射面Aには、撥液膜を有する積層膜22が設けられている。本実施形態の積層膜22は、液体噴射面Aの全面に亘って形成されたプラズマ重合膜からなる下地膜23と、下地膜23上の中央部に設けられた撥液性を有する金属アルコキシドの分子膜からなる撥液膜24とで構成されている。
下地膜23は、例えば、シリコーンをアルゴンプラズマガスにより重合させて形成することができる。そして、この下地膜23は、後述する分子膜である撥液膜24とノズルプレート20との密着性を向上する役割がある。また、撥液膜24は、撥液性を有する金属アルコキシドの分子膜からなり、例えば、アルコキシラン等のシランカップリング剤をシンナー等の溶媒と混合して金属アルコキシド溶液を形成し、この金属アルコキシド溶液にノズルプレート20を浸漬することで、金属アルコキシドの重合した撥液膜24を形成することができる。この分子膜からなる撥液膜24は、従来の撥液膜、例えば、共析メッキによる撥液膜よりも薄く形成できると共に、ヘッド面をクリーニングする際にワイピングによって液体噴射面Aが拭かれることによっても撥液性が劣化しない「耐擦性」、及び撥液性を向上できるという利点を有する。勿論、「耐擦性」、「撥液性」は劣るが、従来の撥液膜を用いることもできる。そして、このように形成された積層膜22の撥液膜24は、詳しくは後述する製造方法によって、液体噴射面Aの中央部のみに形成されている。すなわち、ノズルプレート20の液体噴射面Aのノズル開口21が開口する領域を含む中央部は、撥液膜24が設けられた撥液領域25となっている。また、ノズルプレート20の液体噴射面Aには、液体噴射面Aの四方の外周に沿って撥液膜24が設けられていない非撥液領域26が形成されている。本実施形態では、非撥液領域26として、撥液膜24を設けずに、下地膜23のみが設けられている。
このようなノズルプレート20の液体噴射面Aの非撥液領域26には、インクジェット式記録ヘッド2を保持する保持部材である固定板250が接合されている。具体的には、固定板250は、図1及び図4に示すように、平板からなり、ノズル開口21を露出する露出開口部251と、露出開口部251を画成すると共にヘッド本体220の液体噴射面Aのノズル列21Aの両端部側に接合される接合部252とを具備する。
接合部252は、本実施形態では、複数のインクジェット式記録ヘッド2に亘って液体噴射面Aの外周に沿って設けられた固定用枠部253と、隣接するインクジェット式記録ヘッド2の間に延設されて露出開口部251を分割する固定用梁部254とで構成され、固定用枠部253及び固定用梁部254からなる接合部252が複数のインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aに同時に接合されている。
本実施形態では、インクジェット式記録ヘッド2は、固定板250に接着剤401を介して接着されている。すなわち、液体噴射面Aの非撥液領域26と固定板250との間には接着剤401が設けられている。
また、本実施形態では、ノズルプレート20と流路形成基板10とは接着剤400を介して接着されている。このため、ノズルプレート20の流路形成基板10との接着領域も同様に非撥液領域27となっている。本実施形態では、ノズルプレート20の液体噴射面Aとは反対側の面の全面を非撥液領域27とした。
このようにノズル形成部材であるノズルプレート20の非撥液領域26、27と、流路形成基板10及び固定板250とを接着剤400、401を介して接着することにより、それぞれの接着強度を向上して剥離等の破壊が発生するのを防止することができる。なお、本実施形態では、詳しくは後述するが、ノズルプレート20の非撥液領域26、27と、これに接着される流路形成基板10及び固定板250との接着領域をプライマ液を塗布するプライマ処理を行ってから接着するようにした。これにより、ノズルプレート20と流路形成基板10及び固定板250との接着強度を向上して、さらに剥離等の破壊が発生するのを確実に防止している。
一方、図4に示すように、流路形成基板10の開口面とは反対側には、弾性膜上に、金属からなる下電極膜と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層と、金属からなる上電極膜とを順次積層することで形成された圧電素子300が形成されている。このような圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、リザーバ100の少なくとも一部を構成するリザーバ部31を有するリザーバ形成基板30が接合されている。このリザーバ部31は、本実施形態では、リザーバ形成基板30を厚さ方向に貫通して圧力発生室12の幅方向に亘って形成されており、上述のように流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
また、リザーバ形成基板30の圧電素子300に対向する領域には、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。
さらに、リザーバ形成基板30上には、各圧電素子300を駆動するための駆動IC110が設けられている。この駆動IC110の各端子は、図示しないボンディングワイヤ等を介して各圧電素子300の個別電極から引き出された引き出し配線と接続されている。そして、駆動IC110の各端子には、フレキシブルプリント基板(FPC)等の外部配線111を介して外部と接続され、外部から外部配線111を介して印刷信号等の各種信号を受け取るようになっている。
また、このようなリザーバ形成基板30上には、コンプライアンス基板40が接合されている。コンプライアンス基板40のリザーバ100に対向する領域には、リザーバ100にインクを供給するためのインク導入口44が厚さ方向に貫通することで形成されている。また、コンプライアンス基板40のリザーバ100に対向する領域のインク導入口44以外の領域は、厚さ方向に薄く形成された可撓部43となっており、リザーバ100は、可撓部43により封止されている。この可撓部43により、リザーバ100内にコンプライアンスを与えている。
また、各ヘッド本体220の液体噴射面Aとは反対側の面、すなわち、コンプライアンス基板40上には、ヘッドケース230が固定されている。
ヘッドケース230は、インク導入口44に連通すると共にカートリッジケース210のインク連通路に連通して、カートリッジケース210からのインクをインク導入口44に供給するインク供給連通路231が設けられている。このヘッドケース230には、コンプライアンス基板40の可撓部43に対向する領域に凹部232が形成され、可撓部43の撓み変形が適宜行われるようになっている。また、ヘッドケース230には、リザーバ形成基板30上に設けられた駆動IC110に対向する領域に厚さ方向に貫通した駆動IC保持部233が設けられており、外部配線111は、駆動IC保持部233を挿通して駆動IC110と接続されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッド2は、インクカートリッジからのインクをインク連通路及びインク供給連通路231を介してインク導入口44から取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動IC110からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの圧電素子300に電圧を印加し、弾性膜50及び圧電素子300をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
なお、上述したヘッド本体220は、1枚のシリコンウェハ上に多数のチップを同時に形成し、ノズルプレート20及びコンプライアンス基板40を接着して一体化し、その後、図3に示すような1つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割することによってヘッド本体220となる。
このようなインクジェット式記録ヘッド2は、カートリッジケース210の底面に4つ固定されている。本実施形態では、4つのインクジェット式記録ヘッド2は、ノズル列21Aの並び方向に所定の間隔となるように配置されている。すなわち、本実施形態の1つのインクジェット式記録ヘッド2には、ノズル列21Aが8列設けられていることになる。このように複数のインクジェット式記録ヘッド2を用いて並設されたノズル開口21からなるノズル列21Aの多列化を図ることで、1つのインクジェット式記録ヘッド2にノズル列21Aを多列形成するのに比べて歩留まりの低下を防止することができる。また、ノズル列21Aの多列化を図るために複数のインクジェット式記録ヘッド2を用いることで、1枚のシリコンウェハから形成できるヘッド本体220(インクジェット式記録ヘッド2)の取り数を増大させることができ、シリコンウェハの無駄な領域を減少させて製造コストを低減することができる。
また、このような4つのインクジェット式記録ヘッド2は、上述したように、複数のインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aの非撥液領域26に接着剤401を介して接着された保持部材である固定板250によって位置決めされて保持されている。
さらに、インクジェット式記録ヘッドユニット1には、図1及び図2に示すように、固定板250のインクジェット式記録ヘッド2とは反対側に、複数のインクジェット式記録ヘッド2を覆うような箱形状を有するカバーヘッド240が設けられている。このカバーヘッド240は、固定板250の露出開口部251に対応して開口部241が設けられた固定部242と、ヘッド本体220のインク滴吐出面の側面側に、固定板250の外周に亘って屈曲するように設けられた側壁部245とを具備する。
固定部242は、本実施形態では、固定板250の固定用枠部253に対応して設けられた枠部243と、固定板250の固定用梁部254に対応して設けられて開口部241を分割する梁部244とで構成されている。また、このような枠部243及び梁部244からなる固定部242は、固定板250の接合部252に接合されている。
なお、カバーヘッド240の固定部242には、図2に示すように、カバーヘッド240をカートリッジケース210に位置決め固定するための固定孔247が設けられた支持部246が設けられている。この支持部246は、側壁部245から液滴吐出面の面方向と同一方向に突出するように屈曲して設けられている。そして、本実施形態では、カバーヘッド240は、カートリッジケース210に固定されている。すなわち、カートリッジケース210には、液体噴射面A側に突出して、カバーヘッド240の固定孔247に挿入される突起部215が設けられており、この突起部215をカバーヘッド240の固定孔247に挿入すると共に、突起部215の先端部を加熱してかしめることで、カートリッジケース210にカバーヘッド240が固定されている。
このように、インクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aとカバーヘッド240との間が固定板250を介して隙間なく接合されているため、この隙間に記録媒体が入り込むのを防止してカバーヘッド240の変形及び紙ジャムを防止することができる。また、カバーヘッド240の側壁部245が、複数のインクジェット式記録ヘッド2の外周縁部を覆うことで、インクジェット式記録ヘッド2の側面へのインクの回り込みを確実に防止することができる。
なお、上述した例では、カバーヘッド240を固定板250のヘッド本体220とは反対側の面に接合するようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、カバーヘッド240を固定板250に接合せずに、所定の間隔となるように設けるようにしてもよく、当接するように設けるようにしてもよい。
ここで、本実施形態のインクジェット式記録ヘッドユニット1の製造方法、特にノズル形成部材であるノズルプレート20の製造方法について説明する。なお、図5及び図6は、本発明の実施形態1に係るノズルプレートの製造方法を示す断面図である。
まず、図5(a)に示すように、ノズル開口21が設けられたノズル形成部材であるノズルプレート20の液体噴射面Aにプラズマ重合膜からなる下地膜23を形成する。下地膜23は、例えば、シリコーンをアルゴンプラズマガスにより重合させて形成することができる。
次に、図5(b)に示すように、ノズルプレート20の全面に亘って金属アルコキシドの分子膜からなる撥液膜24を形成する。すなわち、ノズルプレート20の下地膜23上及び下地膜23が形成されていない領域に亘って撥液膜24を形成する。これにより、ノズルプレート20の液体噴射面Aには、下地膜23と撥液膜24とからなる積層膜22が形成される。なお、撥液膜24の形成方法は、特に限定されず、例えば、アルコキシラン等のシランカップリング剤をシンナー等の溶媒と混合して金属アルコキシド溶液を形成し、この金属アルコキシド溶液にノズルプレート20を浸漬することで形成することができる。
次に、図5(c)に示すように、ノズルプレート20の液体噴射面Aに保護膜500(保護部材)を接着する。本実施形態では、一方面に接着剤501が設けられたテープ状の保護膜500を液体噴射面Aの撥液領域25となる領域に接着剤501を介して貼り付けるようにした。
また、保護膜500がノズル開口21及びその周縁部の領域に接着されないようになっている。本実施形態では、保護膜500のノズル開口21及びその周縁部の領域に相対向する領域に凹部502を設け、この凹部502によって保護膜500とノズル開口21及びその周縁部との間に空間が画成されるようにした。なお、本実施形態では、保護膜500に、ノズルプレート20の各ノズル列21Aに対して1つの凹部502を設けるようにした。したがって、保護膜500には、2つの凹部502が設けられていることになる。
なお、保護膜500としては、後述するプラズマ処理及びプライマ液に対して耐性を有し、且つ剥離性の良いものであれば特に限定されない。このようなテープ状の保護膜500としては、例えば、作業性及び剥離性の面で紫外線照射剥離フィルム(例えば、リンテック社製 E-6142Sなど)や熱剥離フィルム(例えば、リンテック社製 リバαなど)などが挙げられる。
次に、図5(d)に示すように、ノズルプレート20の液体噴射面Aの余分な撥液膜24を除去し、撥液領域25と非撥液領域26とを形成する。詳しくは、ノズルプレート20の液体噴射面Aとは反対側の面をテーブル510上に載置し、ノズルプレート20の液体噴射面A側をプラズマ処理する。これにより、ノズルプレート20の液体噴射面Aの保護膜500により覆われていない領域の撥液膜24のみが除去されて非撥液領域26が形成される。すなわち、ノズルプレート20の液体噴射面Aの非撥液領域26は、下地膜23のみで構成される。
このようにテープ状の保護膜500を用いることで、ノズルプレート20の液体噴射面Aの撥液領域25のみを選択的に覆い、非撥液領域26を選択的に容易に形成することができる。すなわち、保護部材として、メタルマスク等を用いることも考えられるが、メタルマスクからなる保護部材では、ノズルプレート20の液体噴射面A側の四辺を覆ってしまう可能性があり、後の工程で非撥液領域26を容易に形成することができない。
また、ノズルプレート20の下地膜23を非撥液領域26に残すことにより、非撥液領域26の下地膜23を選択的に除去するのに比べて製造工程を簡略化することができる。また、下地膜23を撥液領域25に選択的に形成するのに比べて、製造工程を簡略化することができる。
次に、図6(a)に示すように、ノズルプレート20の液体噴射面Aとは反対側の面に非撥液領域27を形成する。具体的には、ノズルプレート20の保護膜500側の面をテーブル510上に載置し、液体噴射面Aとは反対側の面をプラズマ処理することにより撥液膜24を除去する。これにより、ノズルプレート20の液体噴射面Aとは反対側の面に非撥液領域27を形成した。
次に、図6(b)に示すように、ノズルプレート20の非撥液領域26、27にプライマ液520を塗布する(プライマ処理工程)。具体的には、ノズルプレート20の液体噴射面A側の非撥液領域26及び液体噴射面Aとは反対側の面の非撥液領域27にプライマ液520を塗布する。プライマ液520の非撥液領域26、27への塗布方法は特に限定されず、例えば、非撥液領域26、27にプライマ液520を噴射や流出させて塗布してもよく、また、プライマ液520が充填された槽にノズルプレート20を浸漬してプライマ液520を塗布するようにしてもよい。このようなプライマ液520としては、ノズルプレート20と接着剤400、401との密着性を向上させることができるものであれば特に限定されず、例えば、東レ・ダウンコーニング社製SH6020〔主成分:γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシラン〕などを用いることができる。
すなわち、本実施形態では、積層膜22の撥液膜24を除去する際に積層膜22を保護する保護膜500が、非撥液領域26、27のみにプライマ液520を塗布する際に積層膜22を保護する役割を有する。したがって、プライマ処理を行う際に再度、積層膜22(撥液領域25)を保護部材等で保護する必要がなく、製造工程を簡略化してコストを低減することができる。勿論、積層膜22の非撥液領域26の撥液膜24を除去する保護膜500(保護部材)とは別に、プライマ処理を行う際に積層膜22を保護する保護部材を形成するようにしてもよい。
次に、図6(c)に示すように、ノズルプレート20から保護膜500を剥離する。ここで、保護膜500は、ノズルプレート20のノズル開口21及びその周縁部に直接接着しないように設けられているため、保護膜500を剥離した際の接着剤501がノズル開口21に付着して接着剤501による残渣が発生するのを防止することができる。すなわち、保護膜500をノズル開口21及びその周縁部に接着すると、保護膜500を撥液領域25から剥離した際に、保護膜500を接着していた接着剤501がノズル開口21及びその周縁部に付着し、この接着剤501の残渣によってノズル開口21からインクを吐出した際のインク吐出特性(液体噴射特性)が劣化してしまう。本発明では、保護膜500をノズル開口21及びその周縁部に接着しないようにしたため、保護膜500を剥離した際の接着剤501がノズル開口21に付着して接着剤501による残渣が発生するのを防止することができ、これにより、残渣によるインク吐出特性(液体噴射特性)が劣化するのを確実に防止することができる。
このようにノズル形成部材であるノズルプレート20を形成した後は、上述したように、ノズルプレート20の非撥液領域27を流路形成基板10に接着剤400を介して接着してヘッド本体220を形成した後、ヘッド本体220のノズルプレート20とは反対側の面にヘッドケース230を接着してインクジェット式記録ヘッド2を形成する。そして、このインクジェット式記録ヘッド2のノズルプレート20の液体噴射面Aに設けられた非撥液領域26に固定板250を接着剤401を介して接着することで図1に示すようなインクジェット式記録ヘッドユニット1となる。
なお、本実施形態では、ノズルプレート20に接着される流路形成基板10及び固定板250の接着領域も予め上述したのと同じプライマ液520によるプライマ処理を施した後、これらにノズルプレート20を接着している。このように、ノズルプレート20の非撥液領域26、27だけでなく、流路形成基板10及び固定板250の接着領域にもプライマ処理を行うことで、接着剤400、401と各部材との界面の接着強度にばらつきが生じるのを防止して、接着強度が他に比べて低い領域が剥離するのを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21及びその周縁部に保護膜500を接着しないようにしたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、保護膜500Aに2つのノズル列21Aを覆う比較的大きな1つの凹部502Aを設け、保護膜500Aが撥液領域25の非撥液領域26との境界部分にのみ接着されるようにしてもよい。このような構成にすれば、ノズルプレート20のノズル開口21だけではなく、他の撥液領域25にも保護膜500Aを剥離した際に接着剤501が残留した残渣が発生するのを防止することができる。ちなみに、ノズルプレート20の他の撥液領域25に接着剤501の残渣が発生すると、インクジェット式記録ヘッドユニット1のノズル開口21のクリーニングやヘッド内部へのインクの充填を行うために、液体噴射面Aをキャップ部材で覆った際に、キャップ部材が接着剤501の残渣に当接することによってインクが残留し、残留したインクの粘度が増大する。また、キャップ部材が残渣を挟み込み、キャップ空間を封止することができなくなって吸引不良となる可能性がある。そして、液体噴射面Aをクリーニングするためにブレード等でワイピングすると、液体噴射面Aの増粘したインクがノズル開口21に付着して、インク吐出特性(液体噴射特性)が劣化してしまう。これに対して、図7に示すように、保護膜500Aの接着面積を狭くして、且つ接着領域を撥液領域25と非撥液領域26との境界とすることで、保護膜500を剥離した際に接着剤501が残留した残渣が発生するのを防止することができ、インク吐出特性(液体噴射特性)が劣化するのを確実に防止することができる。
また、保護部材は、直接、ノズル開口21及びその周縁部に接着されないようになっていれば、上述した保護膜500,500Aなどの構成に限定されるものではない。例えば、図8に示すように、保護膜500Bをノズルプレート20の液体噴射面Aに接着する際に、ノズル開口21及びその周縁部上にスペーサ部材503を載置し、このスペーサ部材503を介して保護膜500Bを液体噴射面Aに接着剤501を介して接着するようにしてもよい。すなわち、保護膜500Bを接着する接着剤501は、スペーサ部材503上に接着するため、ノズルプレート20のノズル開口21及びその周縁部に直接接着されない。このような構成であっても、上述した保護膜500、500Aと同様の効果を奏することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、積層膜22として、プラズマ重合膜からなる下地膜23と、下地膜23上に設けられた金属アルコキシドの分子膜からなる撥液膜24とを用いたが、特にこれに限定されず、撥液膜として、例えば、ノズルプレート20上に直接形成したフッ素系高分子を含む金属膜を用いるようにしてもよい。このような金属膜からなる撥液膜は、例えば、共析メッキにより所定の厚さで高精度に形成することができる。なお、金属膜からなる撥液膜は、ノズルプレート20の全面に渡って撥液膜を形成し、撥液膜を残したい領域を保護膜等の保護部材で保護した後、撥液膜の余分な領域をドライエッチングやウェットエッチングなどで除去することにより撥液領域と非撥液領域とを形成すればよい。
また、上述した実施形態1では、ノズルプレート20と流路形成基板10及び固定板250とを接着剤400、401を介して接合したものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ノズルプレート20と流路形成基板10及び固定板250とを接着剤を介さない接合方法により接合してもよい。ノズルプレート20と流路形成基板10及び固定板250とを接着剤を介さない接合方法により接合する方法としては、例えば、陽極接合や加熱接合などが挙げられる。
さらに、上述した実施形態1では、インクジェット式記録ヘッド2として、ノズル開口21が設けられたノズルプレート20を具備する構成を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッドとして、流路形成基板にノズル開口が形成された構成、すなわち、流路形成基板とノズルプレートとが一体的に形成されたノズル形成部材であってもよい。
さらに、上述した実施形態1では、複数のインクジェット式記録ヘッド2を固定板250に接着剤401を介して接着するようにしたが、固定板250を設けずに、複数のインクジェット式記録ヘッド2をカバーヘッド240に接着するようにしてもよい。すなわち、カバーヘッド240がインクジェット式記録ヘッド2の液体噴射面Aを保持する保持部材としてもよい。勿論、固定板250やカバーヘッド240などの保持部材に1つのインクジェット式記録ヘッド2を接合するようにしてもよい。
そして、上述した実施形態1では、固定板250やカバーヘッド240などの保持部材が、ノズルプレート20の非撥液領域26と接着するようにしたが、この際に当該保持部材がノズルプレート20の撥液領域25にかかるように形成されていても良い。これは、例えば、保持部材とノズルプレート20との接着ずれなどによって、ノズルプレート20の非撥液領域26が保持部材に形成された露出開口部から露出されるのを防ぐためである。
また、上述した実施形態1では、撓み振動型の圧電素子300を有するインクジェット式記録ヘッド2を例示したが、これに限定されず、例えば、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型のインクジェット式記録ヘッドや発熱素子等の発熱で発生するバブルによってインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド等、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドを有するヘッドユニットに応用することができることは言うまでもない。
なお、液体噴射ヘッドとしてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドを一例として説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドの製造方法を対象としたものである。液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
また、液体噴射ヘッドに用いられるノズル形成部材を一例として説明したが、本発明は、広く液体を噴射するノズル開口が設けられたノズル形成部材の製造方法を対象としたものである。
実施形態1に係るヘッドユニットの分解斜視図である。 実施形態1に係るヘッドユニットの組立斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係るノズルプレートの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係るノズルプレートの製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係るノズルプレートの製造方法の他の例を示す断面図である。 実施形態1に係るノズルプレートの製造方法の他の例を示す断面図である。
符号の説明
A 液体噴射面、 1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 2 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプレート(ノズル形成部材)、 21 ノズル開口、 22 積層膜、 23 下地膜、 24 撥液膜、 100 リザーバ、 210 カートリッジケース、 220 ヘッド本体、 230 ヘッドケース、 240 カバーヘッド、 250 固定板(保持部材)、 300 圧電素子、 400、401 接着剤、 500、500A、500B 保護膜、 501 接着剤、 502、502A 凹部、 503 スペーサ部材、 510 テーブル、 520 プライマ液

Claims (13)

  1. 液体を噴射するノズル開口が開口する液体噴射面を有するノズル形成部材の製造方法であって、
    前記液体噴射面に撥液膜を形成する工程と、
    該撥液膜が形成された前記液体噴射面に、当該撥液膜を残す撥液領域に、前記ノズル開口及びその周縁部に接着されないように保護部材を接着する工程と、
    前記液体噴射面の前記保護部材以外の領域の前記撥液膜を除去して非撥液領域を形成する工程と、前記保護部材を剥離することで前記撥液領域を形成する工程とを具備することを特徴とするノズル形成部材の製造方法。
  2. 前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、当該保護部材と前記ノズル開口及びその周縁部との間に空間を画成することで、前記ノズル開口及びその周縁部に前記保護部材が接着されないようにすることを特徴とする請求項1記載のノズル形成部材の製造方法。
  3. 前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、前記液体噴射面に前記ノズル開口及びその周縁部に相対向する領域に凹部を有するテープ状の当該保護部材を接着することを特徴とする請求項2記載のノズル形成部材の製造方法。
  4. 前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、当該保護部材を前記撥液領域の前記非撥液領域との境界側で接着することを特徴とする請求項3記載のノズル形成部材の製造方法。
  5. 前記液体噴射面に前記保護部材を接着する工程では、当該保護部材と前記ノズル開口及びその周縁部との間に当該ノズル開口及びその周縁部と接着しないスペーサ部材を介して前記保護部材を前記撥液領域に接着することを特徴とする請求項1記載のノズル形成部材の製造方法。
  6. 前記撥液膜を形成する工程では、前記液体噴射面に下地膜と、該下地膜上に金属アルコキシドからなる分子膜の撥液膜とを形成することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のノズル形成部材の製造方法。
  7. 前記非撥液領域を形成する工程では、前記液体噴射面の前記下地膜上に設けられた前記分子膜のみを除去することを特徴とする請求項6記載のノズル形成部材の製造方法。
  8. 液体を噴射するノズル開口が形成されたノズル形成部材と、前記ノズル開口に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    請求項1〜7の何れか一項に記載のノズル形成部材の製造方法によって、前記ノズル形成部材を形成することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  9. 前記ノズル形成部材の前記液体噴射面とは反対側に、前記圧力発生室を有する流路形成基板を接合する工程をさらに具備し、前記撥液膜を形成する工程では、前記ノズル形成部材に形成すると共に、前記非撥液領域を形成する工程では、当該非撥液領域を前記液体噴射面の所定領域と当該液体噴射面とは反対側の面とに形成することを特徴とする請求項8記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  10. 前記撥液膜を形成する工程では、前記液体噴射面のみに下地膜を形成する工程と、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面と当該液体噴射面の反対側の面とに金属アルコキシドからなる分子膜の撥液膜とを形成する工程とを具備し、前記非撥液領域を形成する工程では、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面の所定領域の前記下地膜上に設けられた前記分子膜と、前記ノズル形成部材の前記液体噴射面とは反対側の面に設けられた当該分子膜とを除去することを特徴とする請求項9記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  11. 前記非撥液領域を形成する工程の後、前記非撥液領域にプライマ液を塗布するプライマ処理工程を具備し、前記流路形成基板と前記ノズル形成部材とを接合する工程では、接着剤を介して接着することを特徴とする請求項9又は10記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  12. 液体を噴射するノズル開口が形成されたノズル形成部材を具備する液体噴射ヘッドと、該液体噴射ヘッドの前記ノズル形成部材の非撥液領域に接合される保持部材とを具備する液体噴射ヘッドユニットの製造方法であって、
    請求項8〜11の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法により形成した前記液体噴射ヘッドの前記液体噴射面の前記非撥液領域に、前記保持部材を接合することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  13. 前記非撥液領域を形成する工程の後、前記非撥液領域にプライマ液を塗布するプライマ処理工程をさらに具備することを特徴とする請求項12記載の液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
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