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JP2008219202A - 音響振動再生装置 - Google Patents

音響振動再生装置 Download PDF

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JP2008219202A
JP2008219202A JP2007050751A JP2007050751A JP2008219202A JP 2008219202 A JP2008219202 A JP 2008219202A JP 2007050751 A JP2007050751 A JP 2007050751A JP 2007050751 A JP2007050751 A JP 2007050751A JP 2008219202 A JP2008219202 A JP 2008219202A
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diaphragm
acoustic
excitation
unit
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JP2007050751A
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Yoko Yamakata
洋子 山肩
Michitetsu Katsumoto
道哲 勝本
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National Institute of Information and Communications Technology
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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Abstract

【課題】異なる振動が連結した音響振動を再生可能な音響振動再生装置を提供する。
【解決手段】音響振動再生装置が,第1の振動板と,前記第1の振動板に振動を印加する第1の加振部と,前記第1の振動板に前記第1の加振部の振動と異なる振動を印加する第2の加振部と,を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は,音響振動を再生する音響振動再生装置に関する。
音響を再現するために多様な技術が開発されている。例えば,平面板状の振動板をドライバで駆動するパネルスピーカに関する技術が公開されている(特許文献1参照)。また,液晶ディスプレイを左右2点から加振して,振動させ,エネルギーの大きな音波を発する技術がある。また,ステレオ方式やトランスオーラル方式のように楽器(音像)の(中心)位置を知覚させるための立体音響システムの技術がある。
特開2005−117217号公報
ところで,発音体,例えば,楽器は,その表面が振動することで,音を発する。このとき,多くの発音体は点ではなくある程度の大きさを持ち,発音体の表面で異なる振動(少なくとも周波数,振幅,位相の何れかが異なる振動)が連続的に混ざり合っている。この結果,発音体から発せられる音波は発音体の立体構造を反映し,面方向に周波数や位相・振幅が変化する複雑な波形を有することになる。
また,バイノーラル録音の有効性(臨場感の存在)において指摘されているように,人間は,両耳に直接到達した音波のみではなく,人体各部(例えば,頭部)で回折,反射された音波に起因する干渉をも含めて,音として聞いている。
以上から,音を点音源ではなく面音源として,再生するほうが,より高い臨場感が得られると考えられる。
上記に鑑み,本発明は,異なる振動が連結した音響振動を再生可能な音響振動再生装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る音響振動再生装置は,第1の振動板と,前記第1の振動板に振動を印加する第1の加振部と,前記第1の振動板に前記第1の加振部の振動と異なる振動を印加する第2の加振部と,を具備することを特徴とする。
本発明によれば,少なくとも周波数,振幅,位相の何れかが異なる振動が連結した音響振動を再生可能な音響振動再生装置を提供できる。
以下,図面を参照して,本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る音響振動再生装置100を表す模式図である。図2は,音響振動再生装置100の音響振動部110の内部構成を表す断面図である。
音響振動再生装置100は,音響振動部110,振動制御部120,振動モード記憶部130,加振点制御テーブル140を有する。
音響振動部110は,振動制御部120から出力される信号を振動に変換するものであり,振動板111,5つの加振部112,5つの振動伝達部113,箱体114,封止部115を有する。
振動板111は,加振部112によって,加振点P(1)〜P(5)に印加される振動によって振動する。このとき,加振点P(1)〜P(5)に加えられた振動の少なくとも何れかが異なれば,振動板111に複数の異なる振動が印加されることになる。なお,「異なる振動」とは,周波数,振幅,位相の少なくとも何れかが異なる振動を言うものとする。
複数の異なる振動が振動板111に印加されることで,複数の音響振動が滑らかに連結した波面が 振動板111の前面に形成される。このとき,振動板111上に,振動の節,腹が分布することになる。この分布は,振動板111の振動モードとして位置付けることができる。即ち,振動モードと,振動板111上での振動の節,腹の分布とは互いに対応する関係にある。後述のように,例えば,振動モードA0,C1〜C4,T1で,振動板111を振動できる。
振動モードは,加振部112によって加振点P(1)〜P(5)に加えられた振動が振動板111内を伝達し振動板111上で重畳されることで発生する。即ち,振動モードは,加振点P(1)〜P(5)に加えられた振動(周波数,振幅比,位相差)のみで決定される訳でなく,振動板111の形状,大きさ,厚み,振動伝達特性,拘束条件(例えば,振動板111の端部の固定/自由)等に影響される。
加振点P(1)〜P(5)は,振動板111上に適宜に配置される。生成したい振動モードを効果的に生成するように,加振点P(1)〜P(5)が配置される。例えば,バイオリンの表板の振動モードを再現したければ,バイオリンの表板の振動時の振動の腹に加振点を配置するのが有効である。振動モードによって腹の位置が異なるのが通例なので,複数の振動モードを再現するには,これら全ての振動モードでの腹の位置全てに加振点Pを配置することが考えられる。但し,加振点P以外の場所を振動の腹とすることが可能なので,振動の腹の位置に加振点を配置しなくても良い。
振動板111は,矩形(ここでは,長方形)の平板である。形状を長方形としたのは,正方形に比べて,多様な振動モードを生成するのが容易だからである。長方形は正方形に比べて非対称である。対称性が高い形状は振動モードの多様性が軽減される傾向にある。なお,振動板111の外形を円形,楕円形等の円弧としたり,任意の形状としたりすることも可能である。また,振動板111の面を平面(平板)に替えて,曲面としても良い。
振動板111には,木材(一枚板,合板(ラワン合板),MDF(Medium Density Fiberboard:中密度繊維板,木材の繊維を接着剤で固めた板)),ガラス,金属,樹脂材料(アクリル等))など種々の材料を利用できる。
振動板111でバイオリンの音色を再現することを考慮すると,振動板111をバイオリンの表板と同程度のサイズ,材質(例えば,サイズ:200mm×360mm×3mm,材質:木材)とすることが考えられる。バイオリンの表板の厚さは3mmに満たないが,ニスが塗られ,このニスが表板の剛性を高めている。この点を考慮すると,材質を木材そのものとした場合,その厚さが3mm程度とするのが好ましい。ニスを塗った木材あるいはガラス板を振動板111に用いると,振動板111の厚さが薄くなる。
5つの加振部112はそれぞれ,振動板111の上の5つの加振点P(1)〜P(5)に独立に振動を印加可能な加振装置(一種の駆動装置)である。いわゆる振動子も加振部112として機能する。加振部112は,例えば,ボイスコイル等の磁気的手段,圧電素子等の電気的手段によって,振動板111の加振点P(1)〜P(5)に振動を加える。加振部112として,FOSTEX社のスピーカ用振動装置(例えば,GY−1)を用いることができる。ここでは,振動板111の面の垂直方向に振動が印加されている。垂直方向に替えて,振動板111の斜め方向に振動を印加することも可能である。
5つの振動伝達部113はそれぞれ,5つの加振部112と,加振点P(1)〜P(5)とを接続し,加振部112からの振動を加振点Pに伝達する。振動伝達部113と,振動板111,加振部112間は,ねじ止め,接着等で固定される。振動伝達部113として,剛性の大きな材料,例えば,金属棒を用いることができる。
箱体(エンクロージャ)114は,振動板111の表面に発生した音圧が裏面に発生した音圧によりキャンセルされるのを妨げるためのものである。振動板111が振動すると,その表面の近接空間に気圧差が生じ,音波が発生する。このとき,振動板111の裏面付近に,表面と逆位相の気圧差が生じる。このため,裏面付近の空気が表面付近まで自由に移動できると,気圧差が互いに打ち消される。即ち,箱体114内は密閉され,振動板111の裏面からの音波は箱体114内に留まる(音波の遮断)。箱体114は,底板,4つの側板から構成され,開放された上面に振動板111が配置される。
封止部(ガスケット)115は,箱体114と振動板111の外周(端部(辺,頂点等))近傍の間に周回して配置され(リング状),箱体114を密閉し,箱体114内からの音波の流出を制限する。
封止部115は,振動板111の外周での振動を制限しないように柔軟性の大きい(ヤング率の小さい)材料,例えば,ゴムで形成される。このようにすることで,振動板111の外周をいわゆる自由端とすることができる。一方,振動板111の外周をいわゆる固定端とする場合には,剛性の大きい(ヤング率の大きい)材料を用いることになる。振動板111の外周を自由端,固定端の何れにするかは,適宜に決定することができる。但し,一般的には,振動板111の外周を自由端とした方が,振動板111の取り得る振動モードの多様性を増すことができる。振動板111の外周を固定端とすると,この外周は振動の節となる。これに対して,振動板111の外周を自由端とすると,この外周は振動の腹,節双方の可能性がある。
封止部115の柔軟性/剛性には,その構成材料のヤング率以外に,その形状が大きく寄与する。ここでは,封止部115は断面が半円形状であり,振動板111に近づくほど,その幅が狭くなっている。この結果,封止部115の実質的な幅が狭くなり,振動板111の自由度が大きくなっている。例えば,封止部115の断面が矩形であれば,その幅によって振動板111の自由度が定まる。封止部115の幅を狭くすると振動板111の振動の自由度が大きくなるが,その一方では封止部115の強度が低下する。封止部115の幅をその高さ方向で変化させることで,振動板111の自由度と封止部115の強度の両立を可能としている。
また,ここでは,封止部115に振動吸収性(音響振動を問題としているので,吸音性と同義)の材料を用いる。この結果,振動板111の外周(端部)での振動の反射が制限され,振動板111の振動の制御が容易となる。振動板111の外周から振動が反射されると,この反射波が加振点Pに印加される振動と競合し,振動板111の振動の制御が困難となる可能性がある。但し,一方では,封止部115に吸音性の材料を用いると,印加した振動のエネルギーの損失となる。従い,振動のエネルギーの損失を低減するために,封止部115に振動吸収性が低い材料を用いることも考えられる。
振動を吸収する材料として,例えば,ウレタンゴムのような多孔質材料を挙げることができる。多孔質材料の内部に,音響振動が入り込み拡散することにより,振動のエネルギーが,熱エネルギーに変換され,反射波が小さくなる。
振動制御部120は,加振部112(1)〜112(5)の振動(周波数,振幅,位相)を互いに独立に制御する。
振動板111の振動によって発せられる音響は,基準振動(時刻tにおける基準点からの変位)Ws(t)および振動モードM(t)によって規定される。基準振動Ws(t)は,時刻tに振動板111の発する音響振動(音の音色,強度)の基本的要素を規定する。また,振動モードM(t)は,時刻tに振動板111の発する音響振動の空間的な分布(音場)に対応する。
基準振動Ws(t)は,再現したい音響振動W(t),例えば,バイオリンの演奏の録音波形を用いることができる。但し,演奏された録音は音であり,バイオリンの表板の振動そのものではないので,適宜な係数を掛けて,振動板111の変位の絶対値の大きさを調節する必要がある。加振点Pの何れか(基準加振点Ps)をこの基準振動Ws(t)で振動させることで,音響振動W(t)を再現できる。
振動板111の振動モードは,加振点P(1)〜P(5)での相対振動(周波数比,振幅比,位相差)で定まる。「周波数比」とは,基準加振点Psでの周波数に対する他の加振点の周波数の比によって規定できる。「振幅比」とは,基準加振点Psでの振幅に対する他の加振点の振幅の比によって規定できる。「位相差」は,基準加振点Psでの位相に対する他の加振点Pでの相対的位相によって規定できる。
振動モード記憶部130は,基準振動Ws(t)および振動モードM(t)を時間に対応して記憶する(振動状態の時間的推移)。即ち,振動モード記憶部130は,振動板111の振動モードと,時間とを対応して表す第1のテーブルを記憶する第1の記憶部として機能する。振動モード記憶部130は,楽器演奏に例えると,楽譜を記憶していることになる。
加振点制御テーブル140は,振動板111の振動モードと,加振部112の相対振動の関係をテーブルとして記憶する。加振点制御テーブル140は,振動板111の振動モードと,加振部112の振動の周波数比,振幅比,位相差の少なくとも何れかを対応して表す第2のテーブルを記憶する第2の記憶部として機能する。
図3,4は,加振点制御テーブル140のテーブルの一例を表す図であり,それぞれ振動モードと,位相差および周波数比を別個に表している。このテーブルは,バイオリンの表板の振動モードに対応する。即ち,図3,4に,バイオリンの表板が有する振動モードA0,C1〜C4,T1に対応する位相差および振幅比が表される。この例では,加振点P(1)〜P(5)に印加される振動の振幅を同一としているが,振幅を異ならせることで,より多様な振動モードを生成できる。
なお,ここでは,位相差および周波数比を別の表に表現しているが,1つの表で表しても良い。
(音響振動再生装置100の動作)
以下,音響振動再生装置100の動作につき説明する。
ここでは,楽器,特に,バイオリンの表板からの音響振動を再生する場合を例に挙げる。なお,バイオリンの裏板は,表板と振動状態が必ずしも同一ではないが,ここでは裏板の振動を無視することとする。
A.音響振動再生装置100で再生する振動状態の決定
音響振動再生装置100で再生する振動状態を決定する。この振動状態は,基準振動Ws(t)および振動モードM(t)で規定される。
再生する振動モードは,例えば,次の(1),(2)の手法を用いて決定できる。
(1)手法1:再生対象(ここでは,バイオリン)の振動モードM(t)の測定
バイオリンで音楽を演奏し,そのときのバイオリンの表板の振動状態を例えば,ホログラフィー干渉法により測定できる。ホログラフィー干渉法では,ホログラムを利用して,変形前後の再生対象からの反射光の波面を干渉させて,変形の分布を表す干渉縞を生成する。この結果,バイオリンの表板の変形(振動)を高感度で測定できる。
(2)手法2:基本周波数f0(t)からの振動モードM(t)の推定
バイオリンでは,演奏時の基本周波数と振動モードの関係が知られている。このため,例えば,次の手順で基本周波数から振動モードを決定できる。
1)音響振動W(t)の取得
バイオリンの演奏音を録音し,音響振動W(t)を取得する。この音響振動W(t)に基準振動Ws(t)に所定の係数を掛けて,基準振動Ws(t)が規定される。
2)基本周波数(「主音」ともいう)f0(t)の抽出
取得される音響振動W(t)から基本周波数f0(t)を抽出する。基本周波数f0(t)とは,人間の聴覚に対して最も影響の強い周波数,即ち,音の周波数成分のなかで「基本」になっていると認識される周波数のことである。
例えば,音響振動W(t)を周波数分解し,スペクトログラムF(t)として表し,これから時刻tでの基本周波数f0(t)を決定する。周波数分解には,FFT(高速フーリエ変換 (Fast Fourier Transform))を利用できる。
通常は,スペクトログラムF(t)中で,最も周波数が低く,最も音圧の大きい周波数が基本周波数f0(t)である。しかし,バイオリンの弦を鳴らした時点では,振動が基本周波数f0(t)の成分のみを有したとしても,取得される音響振動W(t)が基本周波数f0(t)以外の周波数成分(特に,倍音)を有する可能性がある。振動によりバイオリンの胴が共鳴し,倍音成分等が増幅されるからである。このため,ケプストラム(cepstrum)等種々の手法を利用することが考えられる。ケプストラムでは,音響振動W(t)のスペクトログラムF(t)を対数に変換し,さらに逆フーリエ変換する。
3)振動モードM(t)の推定
バイオリンでは,基本周波数f0(t)と振動モードM(t)の関係が知られている。図5は,基本周波数f0と,バイオリンの表板の振動モードの対応関係を表す表である。本図に示すように,基本周波数f0(t)によって,バイオリンの表板は,振動モードA0,C1〜C4,T1を取る。図6は,バイオリンの表板および裏板が有する振動モードA0,C1〜C4,T1を表す模式図である。
以上のように,例えば,バイオリンでは,演奏時の音響振動を採取することで,その振動モードM(t)を推定できる。
B.音響振動の再生
(1)加振点P(1)〜P(5)に印加する振動の決定
振動モード記憶部130から振動制御部120に基準振動Ws(t)および振動モードM(t)の組が順次出力され,加振点制御テーブル140を参照することで,加振点P(1)〜P(5)に印加する振動が決定される。振動板111の振動モードは加振点P(1)〜P(5)に印加する振動の位相差,振幅比によって変化する。既述のように,図3,4に,バイオリンの表板が有する振動モードA0,C1〜C4,T1に対応する位相差および振幅比が表される。
ここでは,音響振動再生装置100が基準振動Ws(t)および振動モードM(t)の双方を記憶している。但し,音響振動再生装置100が基準振動Ws(t)のみを記憶し,基準振動Ws(t)から振動モードM(t)を自動的に推定することも可能である。この場合,音響振動再生装置100は,基準振動Ws(t)から基本周波数f0(t)を抽出し,基本周波数f0と振動モードMの対応関係を表すテーブル等を用いて,振動モードM(t)を推定する。
(2)加振点P(1)〜P(5)への振動の印加
振動制御部120が加振部112を制御することで加振点P(1)〜P(5)に振動が印加され,振動板111が音響振動する。
図7は,振動板111の振動状態をシミュレーションした結果を表す模式図である。図中,円に”+”で示した場所が加振点P(1)〜P(5)に相当する。図7の(1)〜(6)が,図6に表されるバイオリンの表板の振動モードC1,A0,C2,T1,C3,C4と対応する。このように,バイオリンの表板の振動モードと対応するように,振動板111を振動できる。即ち,バイオリンの表板の面に沿った音波の分布(形状情報)を再現することが可能である。
なお,このシミュレーションでは,振動板111のエッジ(端部)での波の反射は無視し,加振点Pからの一次伝播のみを扱った。振動板111のエッジから反射してくる波は,加振点Pから直接伝わる一次伝播に比べ微小であると考えられる。
以上のように,振動板111の複数の加振点Pに振動を印加することで,複数の振動が滑らかに連結した波面を振動板111の前面に生成することができる。例えば,図4の振動モードC3で示されるように,異なる加振点Pに,基本周波数f0(t)とその倍音の振動を印加し,振動板111の面上で合成する。この結果,面方向に波長の変化をもつ音波を発生させ,豊かな音色の表現が可能となる。
このとき,振動板111が湾曲し,この湾曲の面にそって音響が放射される。
このような,複数の振動が滑らかに連結した波面を形成する手法として,「スピーカアレイ」方式が考えられる。「スピーカアレイ」方式では,一般的なラウドスピーカを面状に数多くならべ,そのそれぞれを独立制御する。
しかし,この方式では,個々のスピーカは単一の音しか発することができず,またある程度のスペースをとることから,スピーカ同士が発した波のつながりの滑らかさの確保が困難である。
音響振動再生装置100では,音像を直接再生するのではなく,発音体(例えば,楽器)表面の振動と形状を再現することで,発生させる波面を合成している。この結果,振動板111から発生する音響振動の波面の滑らかさの確保が容易である。なお,以下の第2〜第4の実施形態でも同様の利点を享受できる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。
図8は,本発明の第2の実施形態に係る音響振動再生装置200を表す斜視図である。図9は,本発明の音響振動再生装置200の音響振動部210の内部構成を表す断面図である。音響振動再生装置200は,音響振動部210,振動制御部220,振動モード記憶部230,加振点制御テーブル240を有する。
音響振動部210は,全体としてバイオリンの形状を有し,バイオリン本来の振動モードにより近い振動を発生させることが可能である。音響振動部210は,振動板211(1),211(2),加振部212(1)〜212(2),振動伝達部213(1),213(2),箱体214,封止部215(1),215(2),支柱216を有し,保持具217上に保持される。
振動板211(1),211(2)はそれぞれ,バイオリンの表板,裏板に対応する形状(外形,寸法,曲面)を有する。バイオリンの表板,裏板双方の振動,即ち,バイオリンから発生される音場をより忠実に再現することが可能となる。
加振部212(1),212(2)はそれぞれ,振動板211(1),211(2)を振動させるものであり,支柱216の両面に配置される。
箱体214は,バイオリンの側板に対応する形状を有し,振動板211(1),211(2)がその上板,底板として取り付けられることで,箱体214内が密閉され,箱体214内からの振動の放射が防止される。
封止部215(1),215(2)はそれぞれ,振動板211(1),211(2)に対応して,箱体214上下の辺に配置され,箱体214内からの音波の流出を制限する。
支柱216は,十字型の形状をなす板であり,その4端が箱体214に固定される。支柱216の上下に加振部212(1),212(2)が配置され,振動板211(1),211(2)それぞれを独立して制御し,バイオリンの表板,裏板の振動の忠実な再現を可能とする。即ち,支柱216は,加振部212が配置される固定部として機能する。支柱216は,振動板211(1),211(2)の振動の基準となるため,剛性を有することが好ましい。
振動制御部220は,加振部212(1),212(2)によって,2つの振動板211(1),211(2)を独立して制御する。
振動モード記憶部230は,例えば,バイオリンの基準振動Ws(t)および振動モードM(t)を時間に対応して記憶する(振動状態の時間的推移)。
加振点制御テーブル240は,振動板211(1),211(2)の振動モードと,加振部212(1),212(2)の相対振動の関係をテーブルとして記憶する。バイオリンの振動状態は,同一の振動モードであっても,表板,裏板で相違がある。このため,振動板211(1),211(2)に印加される振動は完全には一致しない。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施形態を説明する。
図10は本発明の第3実施形態に係る音響振動再生装置300を表す模式図である。図11は,音響振動再生装置300の音響振動部310の内部構成を表す断面図である。音響振動再生装置300は,音響振動部310,振動制御部320,振動モード記憶部330,加振点制御テーブル340を有する。
音響振動部310は,振動板311(1)〜311(3),加振部312(1)〜312(3),振動伝達部313(1)〜313(3),箱体314,封止部315(1)〜315(4),固定部316(1)〜316(3),仕切板317(1)〜317(3)を有する。
振動板311(1)〜311(3)は,正三角形をその中心で3等分した形状をなし,組み合わせることで略正三角形をなす。振動板311(1)〜311(3)は,封止部315(1)〜315(3)で接続された状態で振動する。封止部315(1)〜315(3)での振動板311(1)〜311(3)の角度関係の変更を可能として,全体として連続的な振動状態を保ちつつ,振動板311(1)〜311(3)の振動の自由度を向上している。例えば,振動板311(1)〜311(3)の境界(隣り合う周辺)において,振動が連続し,振動板311(1)〜311(3)から発せられる音響振動の波面が連結され,振動板311(1)〜311(3)の前面に連続した波面を生成することとなる。
振動板311(1)〜311(3)はそれぞれ,固定部316(1)〜316(3)で固定され,2つの加振部312で振動が印加される。例えば,2つの加振部312に印加される振動に位相差が無い(同位相)なら振動板311は固定部316を支点として上下に撓む。また,2つの加振部312に印加される振動の位相差が180°なら振動板311は固定部316を中心として捻れる。振動板311(1)〜311(3)のそれぞれでの振動を組み合わせることで,振動板311全体から発せられる波面を適宜に設定することができる。
加振部312(1)〜312(3)それぞれは,振動板311(1)〜311(3)の境界(辺,端部)に配置され,2つの振動板311に同時に振動を印加することができる。この結果,振動板311(1)〜311(3)上での振動の連続性の確保,および振動板311の効率的な振動が可能となる。
箱体314は,底板および3つの側板を有し,振動板311の前面で発した波がその裏面で発した波により打ち消されないよう,箱体314内外での空気移動(音波の流出)を遮断する。
箱体314は,仕切板317(1)〜317(3)によって区分され,振動板311(1)〜311(3)それぞれに対応する3つの空間に仕切られている。この3つの空間は,仕切板317(1)〜317(3)によって音響が遮断され,互いに異なる音響空間が形成される。振動板311(1)〜311(3)それぞれでの振動が他の振動板311に与える影響を低減し,制御の容易性を確保するためである。
封止部315(1)〜315(4)はそれぞれ,仕切板317(1)〜317(3)の端面,箱体314の側板の端面に配置され,振動板311(1)〜311(3)と箱体314間を封止し,箱体314内からの音波の流出を制限する。
固定部316(1)〜316(3)はそれぞれ,振動板311(1)〜311(3)を箱体314に固定する固定部材,例えば,ネジ,接着剤である。ここで,固定部316(1)〜316(3)に替えて,加振部312を配置することも可能であり,振動板311の振動の自由度を向上することができる。
以上のように,振動板311(1)〜311(3)それぞれの境界に振動を印加することで,振動板311(1)〜311(3)の前面に複数の振動が滑らかに連結した波面を生成することができる。なお,振動板311(1)〜311(3)が全体として湾曲し,この湾曲の面にそって音響が放射される。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施形態を説明する。
図12,図13は,本発明の第4実施形態に係る音響振動再生装置400の音響振動部410を表す斜視図および断面図である。音響振動部410は,振動部411,加振部412,振動伝達部413,固定部414,封止部415,支柱416,台座417を有する。なお,図示しないが,音響振動再生装置400は,音響振動部410,振動制御部420,振動モード記憶部430,加振点制御テーブル440を有する。
振動部411および固定部414の外形は,互いに相似で,略正三角形の面を有する20面体である。
図14は,振動部411および固定部414の面間の対応関係を表す図である。振動部411および固定部414の面は互いに略並行である。
振動部411の1面に,3つの振動板418(1)〜418(3)が配置される。3つの振動板418(1)〜418(3)は,第3の実施形態の振動板311(1)〜311に対応する形状を有し,固定部414の位置R(1)〜R(6)にそれぞれ配置された加振部412および振動伝達部413によって,加振点Q(1)〜Q(6)に振動Vが印加される。即ち,第3の実施形態と異なり,振動板418の頂点にも振動Vが印加可能である。なお,図面の見やすさの関係で,加振部412および振動伝達部413の一部の図示を省略している。
封止部415が振動板418間に配置される。この結果,振動部411内部(振動部411,固定部414間の空間)からの音響振動の流出が防止される。封止部415として,柔軟性のある材料,例えば,ゴムを用いることが考えられる。
固定部414は,支柱416に固定され,加振部412が配置される。固定部414は振動吸収性(遮音性)の材料から構成され,支柱416からの音響振動の流出が制限される。
以上のように,複数(20×3個)の振動板418それぞれの境界に振動を印加することで,振動部411の周囲に複数の振動が滑らかに連結した波面を生成することができる。振動部411の形状を略球形(正確には多面体)とすることで,発音体(例えば,楽器)の種類を限らず音響振動を再生することができる。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば,第1の実施形態では1つの振動板に5つの加振部で振動を印加していた。この数は,2以上の範囲で適宜に設定できる。加振部の個数を増やすと,振動板のより多様な振動が可能となる。第2の実施形態でのバイオリンに替えて,他の楽器,例えば,ギター等の形状を採用できる。第3,第4の実施形態では,3つの振動板を1組として,面を構成している。この組み合わせの数は,1つ,2つ,あるいは4つ以上とすることができる。第4の実施形態での多面体の面の数に他の数,例えば,6,8,12を採用することができる。また,平面の組み合わせに替えて,球面の組み合わせとすることもできる。
本発明の第1実施形態に係る音響振動再生装置を表す模式図である。 第1実施形態に音響振動部の内部構成を表す断面図である。 加振点制御テーブルのテーブルの一例を表す図である。 加振点制御テーブルのテーブルの一例を表す図である。 基本周波数f0と,バイオリンの表板の振動モードの対応関係を表す表である。 バイオリンの表板および裏板が有する振動モードを表す模式図である。 振動板の振動状態をシミュレーションした結果を表す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響振動再生装置を表す斜視図である。 第2実施形態に音響振動部の内部構成を表す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る音響振動再生装置を表す模式図である。 第3実施形態に音響振動部の内部構成を表す断面図である。 第4実施形態に係る音響振動部を表す斜視図である。 第4実施形態に係る音響振動部を表す断面図である。 振動部および固定部の面間の対応関係を表す図である。
符号の説明
100 音響振動再生装置
110 音響振動部
111 振動板
112 加振部
113 振動伝達部
114 箱体
115 封止部
120 振動制御部
130 振動モード記憶部
140 加振点制御テーブル

Claims (8)

  1. 第1の振動板と,
    前記第1の振動板に振動を印加する第1の加振部と,
    前記第1の振動板に前記第1の加振部の振動と異なる振動を印加する第2の加振部と,
    を具備することを特徴とする音響振動再生装置。
  2. 第2の振動板をさらに具備し,
    前記第1の加振部が,前記第2の振動板に振動を印加する
    ことを特徴とする請求項1記載の音響振動再生装置。
  3. 第1,第2の振動板が互いに近接して配置される第1,第2の端部を有し,
    前記第1の加振部が,前記第1,第2の端部の近傍に振動を印加する
    ことを特徴とする請求項2記載の音響振動再生装置。
  4. 前記第1,第2の端部の間を封止する封止部
    をさらに具備することを特徴とする請求項3記載の音響振動再生装置。
  5. 前記第1,第2の加振部が配置される面を有する固定部
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の音響振動再生装置。
  6. 前記第1の振動板に前記第1,第2の加振部の振動の少なくとも何れかと異なる振動を印加する一または複数の加振部,
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の音響振動再生装置。
  7. 前記第1の振動板が,楽器の共鳴板と近似する形状を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の音響振動再生装置。
  8. 前記第1の振動板の振動モードと,時間とを対応して表す第1のテーブルを記憶する第1の記憶部と,
    前記第1の振動板の振動モードと,前記第1,第2の加振部の振動の周波数比,振幅比,位相差の少なくとも何れかを対応して表す第2のテーブルを記憶する第2の記憶部と,
    前記第1,第2のテーブルに基づいて,前記第1,第2の加振部を制御する制御部と,
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の音響振動再生装置。
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