JP2008216834A - 電気光学装置、コモン電極電圧設定回路、方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成によってコモン電極の電圧が最適となるように設定する。
【解決手段】走査線112とデータ線114との交差に対応して画素10が設けられる。
画素10の各々は、画素電極4とコモン電極108との間で保持される電圧実効値に応じ
た階調となる液晶容量8と、走査線112に選択電圧が印加されたときにデータ線114
と画素電極4との間にてオン状態となるTFT2とを有する。ここで、検出線120は、
0行目の画素10における画素電極4同士を接続し、電圧印加回路70は、検出線120
に現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧を求めて、コモン電極108に印加する
。
【選択図】図1
【解決手段】走査線112とデータ線114との交差に対応して画素10が設けられる。
画素10の各々は、画素電極4とコモン電極108との間で保持される電圧実効値に応じ
た階調となる液晶容量8と、走査線112に選択電圧が印加されたときにデータ線114
と画素電極4との間にてオン状態となるTFT2とを有する。ここで、検出線120は、
0行目の画素10における画素電極4同士を接続し、電圧印加回路70は、検出線120
に現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧を求めて、コモン電極108に印加する
。
【選択図】図1
Description
本発明は、いわゆる電気光学装置の焼き付きを防止する技術に関する。
一般に、液晶表示装置のような電気光学装置では、画素電極およびコモン電極で液晶を
挟持した容量素子(液晶容量)に直流成分が印加されるのを防止するために、画素電極に
印加する電圧を、高位側(正極性)電圧と低位側(負極性)電圧とで交互に切り替える交
流駆動が原則である。
また、画素電極を薄膜トランジスタ(thin film transistor:以下「TFT」と称する
)のようなスイッチング素子により駆動するアクティブマトリクス型では、いわゆるプッ
シュダウン(フィールドスルー、突き抜けとも呼ばれる)などが発生する。
このため、画素電極に印加する電圧の極性基準とコモン電極に印加する電圧と一致させ
ると、同一階調に相当する正・負極性の電圧であっても、正極性の電圧を保持する場合と
負極性電圧の電圧を保持する場合とで容量素子の電圧実効値が異なって、液晶に直流成分
が印加されてしまう。
挟持した容量素子(液晶容量)に直流成分が印加されるのを防止するために、画素電極に
印加する電圧を、高位側(正極性)電圧と低位側(負極性)電圧とで交互に切り替える交
流駆動が原則である。
また、画素電極を薄膜トランジスタ(thin film transistor:以下「TFT」と称する
)のようなスイッチング素子により駆動するアクティブマトリクス型では、いわゆるプッ
シュダウン(フィールドスルー、突き抜けとも呼ばれる)などが発生する。
このため、画素電極に印加する電圧の極性基準とコモン電極に印加する電圧と一致させ
ると、同一階調に相当する正・負極性の電圧であっても、正極性の電圧を保持する場合と
負極性電圧の電圧を保持する場合とで容量素子の電圧実効値が異なって、液晶に直流成分
が印加されてしまう。
なお、液晶に直流成分が印加されると、液晶が劣化して、過去に表示した静止画などが
残像となって現れる場合がある。この残像がCRTの蛍光面で発生する焼き付きに似てい
ることから、液晶への直流成分の印加に起因する残像現象を、CRTに倣って焼き付きと
呼ぶことがある。
ここで、容量素子の電圧実効値の差は、画素の階調(明るさ)の差、すなわち、フリッ
カーとなって現れる。そこで、同一階調に相当する正・負極性の電圧を交互に印加したと
きに、フリッカーが最小となるように、コモン電極の電圧を調整する技術が提案されてい
る(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−225169号公報
残像となって現れる場合がある。この残像がCRTの蛍光面で発生する焼き付きに似てい
ることから、液晶への直流成分の印加に起因する残像現象を、CRTに倣って焼き付きと
呼ぶことがある。
ここで、容量素子の電圧実効値の差は、画素の階調(明るさ)の差、すなわち、フリッ
カーとなって現れる。そこで、同一階調に相当する正・負極性の電圧を交互に印加したと
きに、フリッカーが最小となるように、コモン電極の電圧を調整する技術が提案されてい
る(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記技術では、フリッカーが最小となるように調整するためには、容量
素子によって変調された光の明るさを検出するセンサーが必要となる。ここで、工場出荷
時にフリッカーが最小となるように調整すれば、電気光学装置にセンサーは不要となるが
、経年変化等によりスイッチング素子等に特性に変化が生じた場合には、サービスセンタ
ー等において再調整が必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡易な構
成によってコモン電極の電圧が最適となるように設定して、容量素子への直流電圧の印加
を回避することを可能とする技術を提供することにある。
素子によって変調された光の明るさを検出するセンサーが必要となる。ここで、工場出荷
時にフリッカーが最小となるように調整すれば、電気光学装置にセンサーは不要となるが
、経年変化等によりスイッチング素子等に特性に変化が生じた場合には、サービスセンタ
ー等において再調整が必要となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡易な構
成によってコモン電極の電圧が最適となるように設定して、容量素子への直流電圧の印加
を回避することを可能とする技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る電気光学装置のコモン電極電圧設定回路は、複
数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、前記
複数の画素の各々は、画素電極とコモン電極との間で保持される電圧の実効値に応じた階
調となる容量素子と、前記走査線に選択電圧が印加されたときに前記データ線と前記画素
電極との間にてオン状態となる画素スイッチング素子と、を有し、前記複数行の走査線を
所定の順番で選択して、選択した走査線に前記選択電圧を印加し、選択した走査線と一の
データ線とに対応する画素の階調に応じた電圧のデータ信号を、前記一のデータ線に供給
し、前記複数の画素のそれぞれに供給するデータ信号の電圧極性を、所定の電位を基準に
した正極性および負極性とで所定期間毎に交互に切り替える電気光学装置のコモン電極電
圧設定回路であって、前記複数の画素のうち、一部の画素電極に接続された検出線と、
前記検出線に現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいて、前記コモン電
極の印加電圧を設定する電圧印加回路と、を具備することを特徴とする。本発明によれば
、検出線により現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいてコモン電極に印
加する電圧が設定される。平均電圧の算出は、例えばローパスファイルなどの簡易な構成
で実現でき、また、コモン電圧を常時最適化して設定するので、経年変化や温度変化にも
対応できる。
数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、前記
複数の画素の各々は、画素電極とコモン電極との間で保持される電圧の実効値に応じた階
調となる容量素子と、前記走査線に選択電圧が印加されたときに前記データ線と前記画素
電極との間にてオン状態となる画素スイッチング素子と、を有し、前記複数行の走査線を
所定の順番で選択して、選択した走査線に前記選択電圧を印加し、選択した走査線と一の
データ線とに対応する画素の階調に応じた電圧のデータ信号を、前記一のデータ線に供給
し、前記複数の画素のそれぞれに供給するデータ信号の電圧極性を、所定の電位を基準に
した正極性および負極性とで所定期間毎に交互に切り替える電気光学装置のコモン電極電
圧設定回路であって、前記複数の画素のうち、一部の画素電極に接続された検出線と、
前記検出線に現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいて、前記コモン電
極の印加電圧を設定する電圧印加回路と、を具備することを特徴とする。本発明によれば
、検出線により現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいてコモン電極に印
加する電圧が設定される。平均電圧の算出は、例えばローパスファイルなどの簡易な構成
で実現でき、また、コモン電圧を常時最適化して設定するので、経年変化や温度変化にも
対応できる。
本発明において、前記検出線は、前記複数行の走査線のうち、ダミー走査線に対応する
画素の画素電極に接続された構成としても良い。1つの容量素子における容量が極めて小
さいと、検出線を介した電圧検出においてノイズ等の影響を受けやすくなるが、上記構成
にすると、ダミー走査線に対応する複数の容量素子が並列状態となるので、検出線を介し
た電圧検出において、ノイズ等の影響を受けにくくすることが可能となる。
また、本発明において、前記ダミー走査線を選択する毎に、前記複数列のデータ線に、
1以上の階調に応じた正極性および負極性電圧を所定の順番で供給しても良い。
ダミー走査線に対応する複数の容量素子が並列状態となる構成において、検出線が複数
列のデータ線と交差するとき、ダミー走査線に対応する画素電極とデータ線との間におけ
る容量が、ダミー走査線以外の走査線に対応する画素電極とデータ線との間における容量
と異なってしまうのを避けるために、前記複数列のデータ線において、前記ダミー走査線
に対応する画素電極の間に挟まれる部分の線幅を、前記ダミー走査線以外の走査線に対応
する画素電極の間に挟まれる部分の線幅よりも狭くしても良い。
本発明において、前記電圧印加回路は、前記平均電圧を前記コモン電極に印加しても良
いし、前記平均電圧に対して、所定電圧だけシフトさせた2つの電圧であって、相対的に
低位側電圧と高位側電圧とを交互に切り替えて前記コモン電極に印加しても良い。
なお、本発明は、電気光学装置のコモン電極設定回路のみならず、設定方法としても、
また、電気光学装置、さらには、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念するこ
とが可能である。
画素の画素電極に接続された構成としても良い。1つの容量素子における容量が極めて小
さいと、検出線を介した電圧検出においてノイズ等の影響を受けやすくなるが、上記構成
にすると、ダミー走査線に対応する複数の容量素子が並列状態となるので、検出線を介し
た電圧検出において、ノイズ等の影響を受けにくくすることが可能となる。
また、本発明において、前記ダミー走査線を選択する毎に、前記複数列のデータ線に、
1以上の階調に応じた正極性および負極性電圧を所定の順番で供給しても良い。
ダミー走査線に対応する複数の容量素子が並列状態となる構成において、検出線が複数
列のデータ線と交差するとき、ダミー走査線に対応する画素電極とデータ線との間におけ
る容量が、ダミー走査線以外の走査線に対応する画素電極とデータ線との間における容量
と異なってしまうのを避けるために、前記複数列のデータ線において、前記ダミー走査線
に対応する画素電極の間に挟まれる部分の線幅を、前記ダミー走査線以外の走査線に対応
する画素電極の間に挟まれる部分の線幅よりも狭くしても良い。
本発明において、前記電圧印加回路は、前記平均電圧を前記コモン電極に印加しても良
いし、前記平均電圧に対して、所定電圧だけシフトさせた2つの電圧であって、相対的に
低位側電圧と高位側電圧とを交互に切り替えて前記コモン電極に印加しても良い。
なお、本発明は、電気光学装置のコモン電極設定回路のみならず、設定方法としても、
また、電気光学装置、さらには、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念するこ
とが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、第1実施形態に係る電気光学装置1は、制御回路20と、電
圧印加回路60と、液晶パネル100と、走査線駆動回路130と、データ線駆動回路1
40と、を含む。
このうち、液晶パネル100では、321行の走査線112が行(X)方向に延在する
ように設けられ、また、240列のデータ線114が列(Y)方向に延在するように、か
つ、各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられている。さらに、画素1
0が321行の走査線112と240列のデータ線114との交差に対応して、それぞれ
配列している。
このため、本実施形態では、画素10が縦321行×横240列のマトリクス状に配列
することになるが、図において1番上の行に位置する画素10は、表示に寄与しないダミ
ー領域である。そこで、本実施形態では、1番上の行をダミーの走査線112としている
が、電気的には区別していないので、便宜的に0行目とし、表示に寄与する他の走査線1
12を1〜320行目としている。
図1は、第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、第1実施形態に係る電気光学装置1は、制御回路20と、電
圧印加回路60と、液晶パネル100と、走査線駆動回路130と、データ線駆動回路1
40と、を含む。
このうち、液晶パネル100では、321行の走査線112が行(X)方向に延在する
ように設けられ、また、240列のデータ線114が列(Y)方向に延在するように、か
つ、各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられている。さらに、画素1
0が321行の走査線112と240列のデータ線114との交差に対応して、それぞれ
配列している。
このため、本実施形態では、画素10が縦321行×横240列のマトリクス状に配列
することになるが、図において1番上の行に位置する画素10は、表示に寄与しないダミ
ー領域である。そこで、本実施形態では、1番上の行をダミーの走査線112としている
が、電気的には区別していないので、便宜的に0行目とし、表示に寄与する他の走査線1
12を1〜320行目としている。
各画素10は、nチャネル型のTFT2と液晶容量(容量素子)8とを含む。TFT2
のゲート電極は走査線112に接続される一方、そのソース電極はデータ線114に接続
され、そのドレイン電極は液晶容量8の一端である画素電極4に接続されている。液晶容
量8の他端は、コモン電極108に接続されている。このコモン電極108は、本実施形
態では全ての画素10にわたって共通であって、後述する電圧Vcomに保たれている。
なお、0行目に位置するダミー領域の画素10においては、TFT2のドレイン電極同
士、すなわち画素電極4同士が検出線120に共通接続されている。
のゲート電極は走査線112に接続される一方、そのソース電極はデータ線114に接続
され、そのドレイン電極は液晶容量8の一端である画素電極4に接続されている。液晶容
量8の他端は、コモン電極108に接続されている。このコモン電極108は、本実施形
態では全ての画素10にわたって共通であって、後述する電圧Vcomに保たれている。
なお、0行目に位置するダミー領域の画素10においては、TFT2のドレイン電極同
士、すなわち画素電極4同士が検出線120に共通接続されている。
液晶パネル100は、特に図示しないが、素子基板と対向基板との一対の基板が一定の
間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に液晶が封止された構成となっている
。このうち、素子基板には、走査線112や、データ線114、TFT2および画素電極
4が形成される一方、対向基板にコモン電極108が形成されて、これらの電極形成面が
互いに対向するように貼り合わせられている。このため、本実施形態において液晶容量8
は、画素電極4とコモン電極108とで液晶を挟持することによって構成される。
なお、本実施形態では、液晶容量8において保持される電圧実効値がゼロに近ければ、
液晶容量を通過する光の透過率が最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きく
なるにつれて透過率が減少して、ついには透過率が最小の黒色表示になるノーマリーホワ
イトモードに設定されている。
間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に液晶が封止された構成となっている
。このうち、素子基板には、走査線112や、データ線114、TFT2および画素電極
4が形成される一方、対向基板にコモン電極108が形成されて、これらの電極形成面が
互いに対向するように貼り合わせられている。このため、本実施形態において液晶容量8
は、画素電極4とコモン電極108とで液晶を挟持することによって構成される。
なお、本実施形態では、液晶容量8において保持される電圧実効値がゼロに近ければ、
液晶容量を通過する光の透過率が最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きく
なるにつれて透過率が減少して、ついには透過率が最小の黒色表示になるノーマリーホワ
イトモードに設定されている。
この構成において、走査線112に選択電圧を印加し、TFT2をオン(導通)させる
とともに、画素電極4に、データ線114およびオン状態のTFT2を介して、階調(明
るさ)に応じた電圧のデータ信号を供給すると、選択電圧を印加した走査線112とデー
タ信号を供給したデータ線114との交差に対応する液晶容量8には、階調に応じた電圧
が書き込まれる。走査線112が非選択電圧になると、TFT2がオフ(非導通)状態と
なるが、液晶容量8では、TFT2がオン状態となったときに書き込まれた電圧が、その
容量性により保持される。
とともに、画素電極4に、データ線114およびオン状態のTFT2を介して、階調(明
るさ)に応じた電圧のデータ信号を供給すると、選択電圧を印加した走査線112とデー
タ信号を供給したデータ線114との交差に対応する液晶容量8には、階調に応じた電圧
が書き込まれる。走査線112が非選択電圧になると、TFT2がオフ(非導通)状態と
なるが、液晶容量8では、TFT2がオン状態となったときに書き込まれた電圧が、その
容量性により保持される。
制御回路20は、制御信号CntYの供給によって走査線駆動回路130による液晶パネ
ル100の垂直走査を制御するとともに、制御信号CntXの供給によってデータ線駆動回
路140を制御する。
ル100の垂直走査を制御するとともに、制御信号CntXの供給によってデータ線駆動回
路140を制御する。
走査線駆動回路130は、制御信号CntYにしたがって次のように走査線112を駆動
するものである。すなわち、走査線駆動回路130は、図2に示されるように、垂直走査
期間(F)において、0、1、2、3、…、320行目の走査線112を、それぞれ水平
走査期間(H)毎に、この順番で選択するとともに、選択した走査線112に対応する走
査信号を、当該水平走査期間(H)にわたってHレベルに相当する選択電圧Vddとし、そ
れ以外の走査線112に対応する走査信号を、Lレベルに相当する接地電位Gndとする。
ここで、0、1、2、3、…、320行目の走査線112に供給される走査信号を、そ
れぞれY0、Y1、Y2、Y3、…、Y320と表記し、走査信号について特に行を特定しない
で一般的に説明するときにはYiと表記する。
なお、本実施形態では、ダミーである0行目の走査線112への走査信号Y0がHレベ
ルとなる期間を垂直帰線期間(Fb)としている。
するものである。すなわち、走査線駆動回路130は、図2に示されるように、垂直走査
期間(F)において、0、1、2、3、…、320行目の走査線112を、それぞれ水平
走査期間(H)毎に、この順番で選択するとともに、選択した走査線112に対応する走
査信号を、当該水平走査期間(H)にわたってHレベルに相当する選択電圧Vddとし、そ
れ以外の走査線112に対応する走査信号を、Lレベルに相当する接地電位Gndとする。
ここで、0、1、2、3、…、320行目の走査線112に供給される走査信号を、そ
れぞれY0、Y1、Y2、Y3、…、Y320と表記し、走査信号について特に行を特定しない
で一般的に説明するときにはYiと表記する。
なお、本実施形態では、ダミーである0行目の走査線112への走査信号Y0がHレベ
ルとなる期間を垂直帰線期間(Fb)としている。
データ線駆動回路140は、縦320行×横240列のマトリクス配列に対応した記憶
領域(図示省略)を有し、各記憶領域は、それぞれ画素10の表示データDaを記憶する
。表示データDaは、画素10の階調値を指定するデータであり、図示しない上位装置か
ら供給され、表示内容に変更が生じた場合には、対応する記憶領域に記憶された階調デー
タDaが書き換えられる構成となっている。
さらに、データ線駆動回路140は、制御信号CntXにしたがって次のようにデータ線
114を駆動する。すなわち、データ線駆動回路140は、i行目の走査線112が選択
されるまえに当該走査線に位置する画素の表示データDaの1行分を読み出し、走査信号
YiがHレベルとなったときに、読み出した階調データDaの1行分を正極性または負極性
のいずれかのアナログ電圧に変換して、データ信号としてデータ線114に供給する。
領域(図示省略)を有し、各記憶領域は、それぞれ画素10の表示データDaを記憶する
。表示データDaは、画素10の階調値を指定するデータであり、図示しない上位装置か
ら供給され、表示内容に変更が生じた場合には、対応する記憶領域に記憶された階調デー
タDaが書き換えられる構成となっている。
さらに、データ線駆動回路140は、制御信号CntXにしたがって次のようにデータ線
114を駆動する。すなわち、データ線駆動回路140は、i行目の走査線112が選択
されるまえに当該走査線に位置する画素の表示データDaの1行分を読み出し、走査信号
YiがHレベルとなったときに、読み出した階調データDaの1行分を正極性または負極性
のいずれかのアナログ電圧に変換して、データ信号としてデータ線114に供給する。
ただし、ダミーである0行目の画素に対する階調データDaは存在しないので、データ
線駆動回路140は、ある垂直走査期間の垂直帰線期間で走査信号Y0がHレベルになっ
たときに、データ信号X1〜X240を電圧Vg(+)とし、次の垂直走査期間の垂直帰線期間に
おいて走査信号Y0がHレベルになったときに電圧Vg(-)とする。すなわち、データ線駆
動回路140は、走査信号Y0がHレベルになったときのデータ信号X1〜X240を、垂直
走査期間(F)毎に電圧Vg(+)、Vg(-)で交互に切り替える。
ここで、電圧Vg(+)は、正極性書込が指定されたときの白色と黒色との中間階調である
灰色に相当する電圧であり、同様に、電圧Vg(-)は、負極性書込が指定されたときの当該
灰色に相当する電圧である。このため、電圧Vg(+)または電圧Vg(-)が画素電極4に印加
されると、当該画素電極4で構成される液晶容量8が灰色となる。
線駆動回路140は、ある垂直走査期間の垂直帰線期間で走査信号Y0がHレベルになっ
たときに、データ信号X1〜X240を電圧Vg(+)とし、次の垂直走査期間の垂直帰線期間に
おいて走査信号Y0がHレベルになったときに電圧Vg(-)とする。すなわち、データ線駆
動回路140は、走査信号Y0がHレベルになったときのデータ信号X1〜X240を、垂直
走査期間(F)毎に電圧Vg(+)、Vg(-)で交互に切り替える。
ここで、電圧Vg(+)は、正極性書込が指定されたときの白色と黒色との中間階調である
灰色に相当する電圧であり、同様に、電圧Vg(-)は、負極性書込が指定されたときの当該
灰色に相当する電圧である。このため、電圧Vg(+)または電圧Vg(-)が画素電極4に印加
されると、当該画素電極4で構成される液晶容量8が灰色となる。
なお、1、2、3、…、240列目のデータ線114に供給されるデータ信号を、それ
ぞれX1、X2、X3、…、X240と表記し、データ信号について特に列を特定しないで一般
的に説明する場合にはXiと表記する。この場合に、iが「0」である場合を除くと、走
査信号YiがHレベルになるときのデータ信号Xjの電圧は、i行j列の画素10の階調を
指定する表示データDaを正極性または負極性電圧に変換したものとなる。
ここで、正極性とは、電圧Vc(図2)を基準にして高位側の電圧をいい、負極性とは
、電圧Vcに対して低位側の電圧をいい、後述するように、コモン電極108への電圧Vc
omは、この電圧Vcよりもやや低めとなるように設定される。なお、データ信号の極性(
書込極性)については、電圧Vcを基準とするが、電圧については、特に説明のない限り
、論理レベルのLレベルに相当する接地電位Gndを電圧ゼロの基準としている。
本実施形態では、液晶に直流成分が印加されるのを防止するため、同じ画素の液晶容量
8については、書込極性を垂直走査期間(F)毎に正極性書込と負極性書込とで交互に切
り替えられる。ここで、マトリクス状に配列する画素10に対してどのような極性で書き
込むかについては、走査線毎、データ線毎、画素毎、面(フレーム)毎などの様々な態様
があるが、この実施形態にあっては走査線毎の極性反転とする。
ぞれX1、X2、X3、…、X240と表記し、データ信号について特に列を特定しないで一般
的に説明する場合にはXiと表記する。この場合に、iが「0」である場合を除くと、走
査信号YiがHレベルになるときのデータ信号Xjの電圧は、i行j列の画素10の階調を
指定する表示データDaを正極性または負極性電圧に変換したものとなる。
ここで、正極性とは、電圧Vc(図2)を基準にして高位側の電圧をいい、負極性とは
、電圧Vcに対して低位側の電圧をいい、後述するように、コモン電極108への電圧Vc
omは、この電圧Vcよりもやや低めとなるように設定される。なお、データ信号の極性(
書込極性)については、電圧Vcを基準とするが、電圧については、特に説明のない限り
、論理レベルのLレベルに相当する接地電位Gndを電圧ゼロの基準としている。
本実施形態では、液晶に直流成分が印加されるのを防止するため、同じ画素の液晶容量
8については、書込極性を垂直走査期間(F)毎に正極性書込と負極性書込とで交互に切
り替えられる。ここで、マトリクス状に配列する画素10に対してどのような極性で書き
込むかについては、走査線毎、データ線毎、画素毎、面(フレーム)毎などの様々な態様
があるが、この実施形態にあっては走査線毎の極性反転とする。
電圧印加回路60は、バッファ回路62、66およびローパスフィルタ(LPF)64
から構成される。このうち、バッファ回路62は、高インピーダンスの検出線120に現
れる電圧Vmonを電圧増幅率「1」でバッファリングするものである。LPF64は、バ
ッファ回路62の出力電圧を平滑化する積分回路である。このため、LPF64は、検出
線120に現れる電圧の平均値を出力することになる。バッファ回路66は、LPF64
の出力電圧を電圧増幅率「1」でバッファリングして、コモン電極108に印加する。
なお、バッファ回路66による出力電圧、すなわち、コモン電極108の印加電圧が上
述した電圧Vcomとなる。
から構成される。このうち、バッファ回路62は、高インピーダンスの検出線120に現
れる電圧Vmonを電圧増幅率「1」でバッファリングするものである。LPF64は、バ
ッファ回路62の出力電圧を平滑化する積分回路である。このため、LPF64は、検出
線120に現れる電圧の平均値を出力することになる。バッファ回路66は、LPF64
の出力電圧を電圧増幅率「1」でバッファリングして、コモン電極108に印加する。
なお、バッファ回路66による出力電圧、すなわち、コモン電極108の印加電圧が上
述した電圧Vcomとなる。
次に、上述した電気光学装置1の動作について説明する。
図2は、電気光学装置1の動作を説明するための図である。上述したように、走査線1
12は、垂直走査期間(F)において0、1、2、3、…、320行目という順番で選択
される。ここで、0行目の画素に対して正極性書込が指定されるものとすると、走査線駆
動回路130が走査信号Y0をHレベルとしたときに、データ線駆動回路140は、1〜
240列のデータ線114に供給するデータ信号をすべて電圧Vg(+)とする。このためj
列目のデータ信号Xjも電圧Vg(+)となる。
走査信号Y0がHレベルであると、0行目に位置する画素10のTFT2がオンするの
で、データ信号の電圧が画素電極4に印加される。このオンにより、0行目の液晶容量8
には、コモン電極108との差電圧に応じた電荷が蓄積され、また、0行目のTFT2に
おけるゲート・ドレイン電極間の寄生容量にも、選択電圧VddとVg(+)との差電圧に応じ
た電荷が蓄積される。
0行目の画素10においては、TFT2のドレイン電極、すなわち、画素電極4同士が
検出線120に共通接続されているので、走査信号Y0がHレベルであるときに、当該検
出線120の電圧Vmonは、データ信号と同一である電圧Vg(+)となる。
図2は、電気光学装置1の動作を説明するための図である。上述したように、走査線1
12は、垂直走査期間(F)において0、1、2、3、…、320行目という順番で選択
される。ここで、0行目の画素に対して正極性書込が指定されるものとすると、走査線駆
動回路130が走査信号Y0をHレベルとしたときに、データ線駆動回路140は、1〜
240列のデータ線114に供給するデータ信号をすべて電圧Vg(+)とする。このためj
列目のデータ信号Xjも電圧Vg(+)となる。
走査信号Y0がHレベルであると、0行目に位置する画素10のTFT2がオンするの
で、データ信号の電圧が画素電極4に印加される。このオンにより、0行目の液晶容量8
には、コモン電極108との差電圧に応じた電荷が蓄積され、また、0行目のTFT2に
おけるゲート・ドレイン電極間の寄生容量にも、選択電圧VddとVg(+)との差電圧に応じ
た電荷が蓄積される。
0行目の画素10においては、TFT2のドレイン電極、すなわち、画素電極4同士が
検出線120に共通接続されているので、走査信号Y0がHレベルであるときに、当該検
出線120の電圧Vmonは、データ信号と同一である電圧Vg(+)となる。
なお、図2において、電圧Vw(+)は、正極性書込が指定されたときの白色に相当する電
圧である。このため、当該電圧Vw(+)が画素電極4に印加されると、当該画素電極4で構
成される液晶容量8が白色となる。同様に、電圧Vb(+)は、正極性書込が指定されたとき
の黒色に相当する電圧である。
また、電圧Vw(-)、Vb(-)は、負極性書込が指定されたときの白色、黒色に相当する電
圧である。電圧Vb(+)およびVb(-)同士、電圧Vg(+)およびVg(-)同士、並びに、電圧V
w(+)およびVw(-)同士は、いずれも電圧Vcを基準に対称の関係にある。
コモン電極108に印加される電圧Vcomは、上述したように電圧Vcよりもやや低位と
なるが、本実施形態ではノーマリーホワイトモードに設定されているので、暗い階調を指
定するにつれて、データ信号は、電圧Vcomとの差が大きくなる。
圧である。このため、当該電圧Vw(+)が画素電極4に印加されると、当該画素電極4で構
成される液晶容量8が白色となる。同様に、電圧Vb(+)は、正極性書込が指定されたとき
の黒色に相当する電圧である。
また、電圧Vw(-)、Vb(-)は、負極性書込が指定されたときの白色、黒色に相当する電
圧である。電圧Vb(+)およびVb(-)同士、電圧Vg(+)およびVg(-)同士、並びに、電圧V
w(+)およびVw(-)同士は、いずれも電圧Vcを基準に対称の関係にある。
コモン電極108に印加される電圧Vcomは、上述したように電圧Vcよりもやや低位と
なるが、本実施形態ではノーマリーホワイトモードに設定されているので、暗い階調を指
定するにつれて、データ信号は、電圧Vcomとの差が大きくなる。
次に、走査信号Y0がLレベルになって、走査信号Y1がHレベルとなる。走査信号Y0
がLレベルになると、0行目のTFT2がオフする。すなわち、0行目の走査線112が
Hレベルの電圧VddからLレベルの電位Gnd(電圧ゼロ)電圧変化して、TFT2がオフ
する。このため、液晶容量8およびTFT2のゲート・ドレイン電極間の寄生容量に蓄積
された電荷が当該寄生容量および液晶容量8に再配分されることによって、TFT2のド
レイン電極の電圧(画素電極4の電圧)は、電圧Vg(+)から電圧ΔVだけ低下する。この
現象が上述したプッシュダウンである。このため、検出線120の電圧Vmonについても
、走査信号Y0がLレベルになったときに、電圧Vg(+)から電圧ΔVだけ低下する。この
電圧低下状態は、0行目の液晶容量8によって保持されることになる。
なお、プッシュダウンによる電圧ΔVは、液晶容量8、TFT2のゲート・ドレイン電
極間の寄生容量を、それぞれCpix、Cgsで表した場合、次の式で示される。
ΔV=Vdd・Cgs/(Cgs+Cpix)
がLレベルになると、0行目のTFT2がオフする。すなわち、0行目の走査線112が
Hレベルの電圧VddからLレベルの電位Gnd(電圧ゼロ)電圧変化して、TFT2がオフ
する。このため、液晶容量8およびTFT2のゲート・ドレイン電極間の寄生容量に蓄積
された電荷が当該寄生容量および液晶容量8に再配分されることによって、TFT2のド
レイン電極の電圧(画素電極4の電圧)は、電圧Vg(+)から電圧ΔVだけ低下する。この
現象が上述したプッシュダウンである。このため、検出線120の電圧Vmonについても
、走査信号Y0がLレベルになったときに、電圧Vg(+)から電圧ΔVだけ低下する。この
電圧低下状態は、0行目の液晶容量8によって保持されることになる。
なお、プッシュダウンによる電圧ΔVは、液晶容量8、TFT2のゲート・ドレイン電
極間の寄生容量を、それぞれCpix、Cgsで表した場合、次の式で示される。
ΔV=Vdd・Cgs/(Cgs+Cpix)
上述したように、本実施形態では、マトリクス配列の画素10に対して走査線毎に極性
反転して書き込むので、1行目に対しては負極性書込となる。このため、走査信号Y1が
Hレベルとなったときに、データ線駆動回路140は、1行1列〜1行240列の画素の
階調に応じた負極性電圧のデータ信号X1〜X240を出力する。
走査信号Y1がHレベルであると、1行目に位置する画素10のTFT2がオンするの
で、データ信号の電圧が画素電極4に印加される。このオンにより、1行目の液晶容量8
には、コモン電極との差電圧に応じた電荷が蓄積され、また、1行目のTFT2における
ゲート・ドレイン電極間の寄生容量にも、電圧Vddとデータ信号の負極性電圧との差電圧
に応じた電荷が蓄積される。
反転して書き込むので、1行目に対しては負極性書込となる。このため、走査信号Y1が
Hレベルとなったときに、データ線駆動回路140は、1行1列〜1行240列の画素の
階調に応じた負極性電圧のデータ信号X1〜X240を出力する。
走査信号Y1がHレベルであると、1行目に位置する画素10のTFT2がオンするの
で、データ信号の電圧が画素電極4に印加される。このオンにより、1行目の液晶容量8
には、コモン電極との差電圧に応じた電荷が蓄積され、また、1行目のTFT2における
ゲート・ドレイン電極間の寄生容量にも、電圧Vddとデータ信号の負極性電圧との差電圧
に応じた電荷が蓄積される。
続いて、走査信号Y1がLレベルになって、走査信号Y2がHレベルとなる。走査信号Y
1がLレベルになると、1行目のTFT2がオフする。このため、1行目のTFT2のド
レイン電極(画素電極4の電圧)も、0行目と同様なプッシュダウンが発生して電圧が低
下し(図示省略)、この状態に保持されることになる。
また、2行目に対しては正極性書込となるので、走査信号Y2がHレベルとなったとき
に、データ線駆動回路140は、2行1列〜2行240列の画素の階調に応じた正極性電
圧のデータ信号X1〜X240を出力する。
走査信号Y2がHレベルであるので、2行目に位置する画素10のTFT2がオンする
。このため、2行目の液晶容量8には、コモン電極との差電圧に応じた電荷が蓄積され、
また、1行目のTFT2におけるゲート・ドレイン電極間の寄生容量にも、電圧Vddとデ
ータ信号の正極性電圧との差電圧に応じた電荷が蓄積される。
1がLレベルになると、1行目のTFT2がオフする。このため、1行目のTFT2のド
レイン電極(画素電極4の電圧)も、0行目と同様なプッシュダウンが発生して電圧が低
下し(図示省略)、この状態に保持されることになる。
また、2行目に対しては正極性書込となるので、走査信号Y2がHレベルとなったとき
に、データ線駆動回路140は、2行1列〜2行240列の画素の階調に応じた正極性電
圧のデータ信号X1〜X240を出力する。
走査信号Y2がHレベルであるので、2行目に位置する画素10のTFT2がオンする
。このため、2行目の液晶容量8には、コモン電極との差電圧に応じた電荷が蓄積され、
また、1行目のTFT2におけるゲート・ドレイン電極間の寄生容量にも、電圧Vddとデ
ータ信号の正極性電圧との差電圧に応じた電荷が蓄積される。
以下、この垂直走査期間(F)では、同様な動作が320行目の走査線112が選択さ
れるまで(走査信号Y320がHレベルとなるまで)、繰り返される。これにより、1、3
、5、…、319行の画素電極4は、階調に応じた負極性電圧からプッシュダウンにより
低下した電圧に保持され、同様に、2、4、6、…、320行の画素電極4は、階調に応
じた正極性電圧からプッシュダウンにより低下した電圧に保持されることになる。また、
0行の画素電極4、すなわち、検出線120に現れる電圧Vmonは、灰色に応じた正極性
電圧Vg(+)からプッシュダウンによりΔVだけ低下した電圧に保持される。
次の垂直走査期間(F)では、同様な動作が繰り返されるが、書込極性が反転するので
、1、3、5、…、319行の画素電極4は、階調に応じた正極性電圧からプッシュダウ
ンにより低下した電圧に保持され、2、4、6、…、320行の画素電極4は、階調に応
じた負極性電圧からプッシュダウンにより低下した電圧に保持されることになる。また、
0行目の画素電極4の電圧(検出線120の電圧Vmon)は、電圧Vg(-)からプッシュダ
ウンにより電圧ΔVだけ低下した状態に保持される。
れるまで(走査信号Y320がHレベルとなるまで)、繰り返される。これにより、1、3
、5、…、319行の画素電極4は、階調に応じた負極性電圧からプッシュダウンにより
低下した電圧に保持され、同様に、2、4、6、…、320行の画素電極4は、階調に応
じた正極性電圧からプッシュダウンにより低下した電圧に保持されることになる。また、
0行の画素電極4、すなわち、検出線120に現れる電圧Vmonは、灰色に応じた正極性
電圧Vg(+)からプッシュダウンによりΔVだけ低下した電圧に保持される。
次の垂直走査期間(F)では、同様な動作が繰り返されるが、書込極性が反転するので
、1、3、5、…、319行の画素電極4は、階調に応じた正極性電圧からプッシュダウ
ンにより低下した電圧に保持され、2、4、6、…、320行の画素電極4は、階調に応
じた負極性電圧からプッシュダウンにより低下した電圧に保持されることになる。また、
0行目の画素電極4の電圧(検出線120の電圧Vmon)は、電圧Vg(-)からプッシュダ
ウンにより電圧ΔVだけ低下した状態に保持される。
ここで、検出線120の電圧VmonがLPF64によって平滑化された電圧Vcomは、正
極性電圧Vg(+)からプッシュダウンにより低下した電圧と、負極性電圧Vg(-)からプッシ
ュダウンにより低下した電圧との平均値である(厳密にいえば、走査信号Y0がHレベル
となったときの電圧Vg(+)、Vg(-)も含む)。検出線120は、0行目の画素電極4に現
れる電圧Vmonを検出しているが、1〜320行目においても0行目と同様なプッシュダ
ウンが生じているはずである。このため、検出線120の電圧Vmonを平滑化した電圧Vc
omをコモン電極108に印加すると、0行目のみならず、1〜320行目の液晶容量8に
も直流成分が印加されるのを回避することができる。
本実施形態では、このように液晶容量8に直流成分が印加されるのを回避するための電
圧Vcomの設定に、光センサーなどが別途必要としないので、構成の簡易化を図ることが
できる。さらに、本実施形態において電圧Vcomは、検出線120の電圧Vmonを平滑化し
た電圧であり、常に最適化されて出力されるので、上述した背景技術のように、工場出荷
時にフリッカーが最小となるように調整する必要もなければ、工場出荷後に再調整する必
要もない。
極性電圧Vg(+)からプッシュダウンにより低下した電圧と、負極性電圧Vg(-)からプッシ
ュダウンにより低下した電圧との平均値である(厳密にいえば、走査信号Y0がHレベル
となったときの電圧Vg(+)、Vg(-)も含む)。検出線120は、0行目の画素電極4に現
れる電圧Vmonを検出しているが、1〜320行目においても0行目と同様なプッシュダ
ウンが生じているはずである。このため、検出線120の電圧Vmonを平滑化した電圧Vc
omをコモン電極108に印加すると、0行目のみならず、1〜320行目の液晶容量8に
も直流成分が印加されるのを回避することができる。
本実施形態では、このように液晶容量8に直流成分が印加されるのを回避するための電
圧Vcomの設定に、光センサーなどが別途必要としないので、構成の簡易化を図ることが
できる。さらに、本実施形態において電圧Vcomは、検出線120の電圧Vmonを平滑化し
た電圧であり、常に最適化されて出力されるので、上述した背景技術のように、工場出荷
時にフリッカーが最小となるように調整する必要もなければ、工場出荷後に再調整する必
要もない。
なお、液晶容量8の容量は、極めて小さいので、1個の画素電極4だけに検出線120
に接続した構成であると、雑音などの影響が極めて大きくなる。本実施形態では、1行分
の240個の画素電極4に検出線120を共通接続することによって、並列化しているの
で、その影響を受けにくくしているのである。
ここで、0行のすべてを検出線120に共通接続するのではなく、0行目を例えば左半
分と右半分とに分けて、それぞれ異なる検出線に接続するとともに、0行目の走査線が選
択されたときに、左半分のデータ線と右半分のデータ線とに、同じ階調であって異なる極
性の電圧を印加して、左半分に接続された検出線に現れる電圧と右半分に接続された検出
線に現れる電圧との平均値をコモン電極108に印加する構成とすれば、平均値の算出に
要する期間を短縮化することができる。
に接続した構成であると、雑音などの影響が極めて大きくなる。本実施形態では、1行分
の240個の画素電極4に検出線120を共通接続することによって、並列化しているの
で、その影響を受けにくくしているのである。
ここで、0行のすべてを検出線120に共通接続するのではなく、0行目を例えば左半
分と右半分とに分けて、それぞれ異なる検出線に接続するとともに、0行目の走査線が選
択されたときに、左半分のデータ線と右半分のデータ線とに、同じ階調であって異なる極
性の電圧を印加して、左半分に接続された検出線に現れる電圧と右半分に接続された検出
線に現れる電圧との平均値をコモン電極108に印加する構成とすれば、平均値の算出に
要する期間を短縮化することができる。
<第1実施形態の応用・変形>
上述した第1実施形態の応用・変形例のいくつかについて説明する。
検出線120は、0行目の液晶容量8を並列接続して雑音等の影響をうけにくくはなっ
ているが、インピーダンスが高い状態にあることには変わりない。このため、バッファ回
路62の入力端を、図3に示されるようにドリブン・シールドした構成が好ましい。すな
わち、ケーブルの外被側であるシールドをボルテージ・ホロワの出力側に接続して、当該
シールドを低インピーダンス、かつ、心線である検出線120と同電位として、シールド
ケーブル容量をキャンセルした構成が好ましい。
上述した第1実施形態の応用・変形例のいくつかについて説明する。
検出線120は、0行目の液晶容量8を並列接続して雑音等の影響をうけにくくはなっ
ているが、インピーダンスが高い状態にあることには変わりない。このため、バッファ回
路62の入力端を、図3に示されるようにドリブン・シールドした構成が好ましい。すな
わち、ケーブルの外被側であるシールドをボルテージ・ホロワの出力側に接続して、当該
シールドを低インピーダンス、かつ、心線である検出線120と同電位として、シールド
ケーブル容量をキャンセルした構成が好ましい。
表示パネル100において、検出線120は、0行目の画素10におけるTFT2のド
レイン電極(画素電極4)に共通接続されるので、走査線112と同方向に延在し、1〜
240列のデータ線114に対して電気的な絶縁を保った状態で交差することになる。こ
のため、0行目の画素電極4とデータ線114との間で生じる容量は、1〜320行目の
画素電極4とデータ線114との間で生じる容量よりも、検出線120がデータ線114
と交差する分だけ見掛け上、増加することになる。
このため、画素電極4(TFT2のドレイン電極)からみた容量が0行目と1〜320
行目とで相違し、これにより、0行目で発生するプッシュダウンが、1〜320行目で発
生するプッシュダウンと異なってしまうので、検出線120では、1〜320行目のTF
T2のドレイン電極でのプッシュダウンを適切にシミュレートした結果を取得できなくな
る。
そこで、例えば図4に示されるように、X方向に延在するデータ線114のうち、ダミ
ーの0行目と交差する部分の線幅を狭くして、検出線120との交差による生じる容量を
小さくさせるとともに、0行目の画素電極と隣接するデータ線との間隙を広くとった構成
とすれば良い。この構成により、データ線114の線幅を一定とした場合と比較して、0
行目におけるデータ線114に対する画素電極4の容量を、1〜320行目におけるデー
タ線114に対する画素電極4の容量と揃えることが可能となる。
なお、このダミー行はデータ線駆動回路140に近い側ではなく遠い側の下辺に設けて
も良く、このようにすることで、ソース線の縊れによる電極抵抗の増加の影響が出にくく
なる。
レイン電極(画素電極4)に共通接続されるので、走査線112と同方向に延在し、1〜
240列のデータ線114に対して電気的な絶縁を保った状態で交差することになる。こ
のため、0行目の画素電極4とデータ線114との間で生じる容量は、1〜320行目の
画素電極4とデータ線114との間で生じる容量よりも、検出線120がデータ線114
と交差する分だけ見掛け上、増加することになる。
このため、画素電極4(TFT2のドレイン電極)からみた容量が0行目と1〜320
行目とで相違し、これにより、0行目で発生するプッシュダウンが、1〜320行目で発
生するプッシュダウンと異なってしまうので、検出線120では、1〜320行目のTF
T2のドレイン電極でのプッシュダウンを適切にシミュレートした結果を取得できなくな
る。
そこで、例えば図4に示されるように、X方向に延在するデータ線114のうち、ダミ
ーの0行目と交差する部分の線幅を狭くして、検出線120との交差による生じる容量を
小さくさせるとともに、0行目の画素電極と隣接するデータ線との間隙を広くとった構成
とすれば良い。この構成により、データ線114の線幅を一定とした場合と比較して、0
行目におけるデータ線114に対する画素電極4の容量を、1〜320行目におけるデー
タ線114に対する画素電極4の容量と揃えることが可能となる。
なお、このダミー行はデータ線駆動回路140に近い側ではなく遠い側の下辺に設けて
も良く、このようにすることで、ソース線の縊れによる電極抵抗の増加の影響が出にくく
なる。
また、0行目の画素電極4に印加すべき電圧としては、電圧Vg(+)、Vg(-)に限られず
、他の階調における正極性および負極性であれば良い。
さらに、1つの階調に限られず、2以上の階調について正極性および負極性電圧を印加
して、これらの電圧を印加したときの平均値をコモン電極108への印加電圧としても良
い。例えば、白色、灰色、黒色における正極性および負極性電圧の計6種類の電圧を、走
査信号Y0がHレベルとなったときに、データ信号X1〜X240として順番に供給するとと
もに、6垂直走査期を単位としてみたときに、検出線120に現れる電圧Vmonの平均値
(平滑化電圧)を、電圧Vcomとしてコモン電極108に印加しても良い。
なお、0行目の画素電極4には、6垂直走査期間かけて、例えばVb(+)→Vb(-)→Vw(
+)→Vw(-)→Vg(+)→Vg(-)という電圧の順番で印加するなどが考えられる。
、他の階調における正極性および負極性であれば良い。
さらに、1つの階調に限られず、2以上の階調について正極性および負極性電圧を印加
して、これらの電圧を印加したときの平均値をコモン電極108への印加電圧としても良
い。例えば、白色、灰色、黒色における正極性および負極性電圧の計6種類の電圧を、走
査信号Y0がHレベルとなったときに、データ信号X1〜X240として順番に供給するとと
もに、6垂直走査期を単位としてみたときに、検出線120に現れる電圧Vmonの平均値
(平滑化電圧)を、電圧Vcomとしてコモン電極108に印加しても良い。
なお、0行目の画素電極4には、6垂直走査期間かけて、例えばVb(+)→Vb(-)→Vw(
+)→Vw(-)→Vg(+)→Vg(-)という電圧の順番で印加するなどが考えられる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る電気光学
装置の構成を示す図である。上述した第1実施形態では、コモン電極108の電圧をほぼ
一定に保つようにした構成で説明したが、第2実施形態では、コモン電極108を、正極
性で書き込む場合には相対的に低い電圧とし、負極性で書き込む場合には相対的に高い電
圧として、2つの電圧を切り替える。
詳細には、第2実施形態では、演算回路70は、第1実施形態で得られた電圧Vcomに
対して電圧Vaだけ低い電圧(Vcom−Va)と、電圧Vaだけ高い電圧(Vcom+Va)とを
生成し、スイッチ80は、正極性書込が指定される場合には電圧(Vcom+Va)を選択し
、負極性書込が指定される場合には電圧(Vcom−Va)を選択して、コモン電極108に
印加する構成となっている。
なお、演算回路70は、例えば図7に示されるように、電圧Vcomから電圧−Vcomを生
成する反転回路72と、電圧−Vcomと電圧−Vaとを反転加算して電圧(Vcom+Va)を
生成する反転加算回路74と、電圧−Vcomと電圧+Vaとを反転加算して電圧(Vcom−
Va)を生成する反転加算回路76とで構成することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る電気光学
装置の構成を示す図である。上述した第1実施形態では、コモン電極108の電圧をほぼ
一定に保つようにした構成で説明したが、第2実施形態では、コモン電極108を、正極
性で書き込む場合には相対的に低い電圧とし、負極性で書き込む場合には相対的に高い電
圧として、2つの電圧を切り替える。
詳細には、第2実施形態では、演算回路70は、第1実施形態で得られた電圧Vcomに
対して電圧Vaだけ低い電圧(Vcom−Va)と、電圧Vaだけ高い電圧(Vcom+Va)とを
生成し、スイッチ80は、正極性書込が指定される場合には電圧(Vcom+Va)を選択し
、負極性書込が指定される場合には電圧(Vcom−Va)を選択して、コモン電極108に
印加する構成となっている。
なお、演算回路70は、例えば図7に示されるように、電圧Vcomから電圧−Vcomを生
成する反転回路72と、電圧−Vcomと電圧−Vaとを反転加算して電圧(Vcom+Va)を
生成する反転加算回路74と、電圧−Vcomと電圧+Vaとを反転加算して電圧(Vcom−
Va)を生成する反転加算回路76とで構成することができる。
第2実施形態においてデータ線駆動回路140は、データ信号Xjを、走査信号YiがH
レベルとなったときに、表示に寄与するi行j列の画素の階調に応じて次のような電圧と
する。すなわち、iが「0」である場合を除くと、データ線駆動回路140は、データ信
号Xjを、正極性書込が指定されている場合にi行j列の画素を白色とするときには電圧
(Vc−Va)とし、当該画素を暗くするにつれて当該電圧(Vc−Va)を基準に高位側と
し、また、負極性書込が指定されている場合にi行j列の画素を白色とするときには電圧
(Vc+Va)とし、当該画素を暗くするにつれて当該電圧(Vc+Va)を基準に低位側と
する。
ただし、データ線駆動回路140は、走査信号Y0がHレベルとなったときに、データ
信号X1〜X240の電圧を、灰色に相当する正極性電圧Vg(+)、負極性電圧Vg(-)を垂直走
査期間(F)毎に切り替える点は、第1実施形態と同様である。ここで、第2実施形態に
おいて、電圧Vcは、書込極性の基準という概念ではなく、2値電圧に振り分ける際の基
準となる。
レベルとなったときに、表示に寄与するi行j列の画素の階調に応じて次のような電圧と
する。すなわち、iが「0」である場合を除くと、データ線駆動回路140は、データ信
号Xjを、正極性書込が指定されている場合にi行j列の画素を白色とするときには電圧
(Vc−Va)とし、当該画素を暗くするにつれて当該電圧(Vc−Va)を基準に高位側と
し、また、負極性書込が指定されている場合にi行j列の画素を白色とするときには電圧
(Vc+Va)とし、当該画素を暗くするにつれて当該電圧(Vc+Va)を基準に低位側と
する。
ただし、データ線駆動回路140は、走査信号Y0がHレベルとなったときに、データ
信号X1〜X240の電圧を、灰色に相当する正極性電圧Vg(+)、負極性電圧Vg(-)を垂直走
査期間(F)毎に切り替える点は、第1実施形態と同様である。ここで、第2実施形態に
おいて、電圧Vcは、書込極性の基準という概念ではなく、2値電圧に振り分ける際の基
準となる。
なお、図6は、マトリクス状に配列する画素10に対して、走査線毎に極性反転した電
圧を書き込む場合に、データ信号Xjの電圧波形と、検出線120に現れる電圧Vmonと、
電圧印加回路60が出力する電圧Vcomとを示す図である。
圧を書き込む場合に、データ信号Xjの電圧波形と、検出線120に現れる電圧Vmonと、
電圧印加回路60が出力する電圧Vcomとを示す図である。
このような第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、液晶パネル100の外部に
センサーなどを設ける必要がなく、また、液晶容量8に直流成分が印加されないように、
コモン電極108の電圧を常時最適化して設定することが可能となる。
さらに、第1実施形態と比較して、データ信号X1〜X240の電圧振幅が抑えられるので
、電圧切替があったときに寄生容量によって消費される電力を抑えることができるととも
に、データ線駆動回路140を構成する素子の耐圧特性を緩和することが可能となる。
センサーなどを設ける必要がなく、また、液晶容量8に直流成分が印加されないように、
コモン電極108の電圧を常時最適化して設定することが可能となる。
さらに、第1実施形態と比較して、データ信号X1〜X240の電圧振幅が抑えられるので
、電圧切替があったときに寄生容量によって消費される電力を抑えることができるととも
に、データ線駆動回路140を構成する素子の耐圧特性を緩和することが可能となる。
第2実施形態では、電圧Vcomを中心に対称の関係にある電圧(Vcom+Va)および電
圧(Vcom−Va)を書込極性に応じて切り替えてコモン電極108に印加する構成とした
が、電圧Vcomを対して非対称の関係にある2つの電圧を、書込極性に応じて切り替えて
コモン電極108に印加する構成としても良い。
また、第1および第2実施形態において液晶容量8とは並列に補助容量を設けるととも
に、これらの補助容量を行毎に共通接続する容量線を個別に駆動する方式にも適用できる
。さらに、液晶にかかる電界方向を基板面方向としたIPS(in plain switching)モー
ドや、その変形であるFFS(fringe field switching)モードにも適用可能である。こ
れらのモードにおいて、画素電極と対をなすコモン電極が行毎に形成される場合、行毎の
コモン電極に対して、第2実施形態のように生成した2つの電圧を、行の書込極性に応じ
て切り替える構成とすれば良い。
圧(Vcom−Va)を書込極性に応じて切り替えてコモン電極108に印加する構成とした
が、電圧Vcomを対して非対称の関係にある2つの電圧を、書込極性に応じて切り替えて
コモン電極108に印加する構成としても良い。
また、第1および第2実施形態において液晶容量8とは並列に補助容量を設けるととも
に、これらの補助容量を行毎に共通接続する容量線を個別に駆動する方式にも適用できる
。さらに、液晶にかかる電界方向を基板面方向としたIPS(in plain switching)モー
ドや、その変形であるFFS(fringe field switching)モードにも適用可能である。こ
れらのモードにおいて、画素電極と対をなすコモン電極が行毎に形成される場合、行毎の
コモン電極に対して、第2実施形態のように生成した2つの電圧を、行の書込極性に応じ
て切り替える構成とすれば良い。
上述した実施形態において、液晶容量8をノーマリーホワイトモードとしたが、保持さ
れる電圧実効値が大きくなるにつれて、暗状態から明状態となるノーマリーブラックモー
ドとしても良い。
また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行
うとしても良いし、さらに、別の1色(例えばシアン(C))を追加し、これらの4色の
画素で1ドットを構成して、色再現性を向上させる構成としても良い。
れる電圧実効値が大きくなるにつれて、暗状態から明状態となるノーマリーブラックモー
ドとしても良い。
また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行
うとしても良いし、さらに、別の1色(例えばシアン(C))を追加し、これらの4色の
画素で1ドットを構成して、色再現性を向上させる構成としても良い。
<電子機器>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置1を表示装置に適用した電子機器について
説明する。図8は、実施形態に係る電気光学装置1を用いた携帯電話1200の構成を示
す図である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した電気光学装置1を備えるものである。
なお、電気光学装置1のうち、表示領域100に相当する部分以外の構成要素については
外観としては現れない。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図8に示される携帯電話の他に
も、デジタルスチルカメラや、フォトストレージ、ノートパソコン、液晶テレビ、ビュー
ファインダ型(または、モニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ペ
ージャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS
端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の
表示装置として、上述した電気光学装置1が適用可能であることは言うまでもない。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置1を表示装置に適用した電子機器について
説明する。図8は、実施形態に係る電気光学装置1を用いた携帯電話1200の構成を示
す図である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した電気光学装置1を備えるものである。
なお、電気光学装置1のうち、表示領域100に相当する部分以外の構成要素については
外観としては現れない。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図8に示される携帯電話の他に
も、デジタルスチルカメラや、フォトストレージ、ノートパソコン、液晶テレビ、ビュー
ファインダ型(または、モニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ペ
ージャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS
端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の
表示装置として、上述した電気光学装置1が適用可能であることは言うまでもない。
1…電気光学装置、2…TFT、4…画素電極、8…液晶容量、10…画素、20…制御
回路、60…電圧印加回路、70…演算回路、80…スイッチ、100…液晶パネル、1
08…コモン電極、112…走査線、114…データ線、130…走査線駆動回路、14
0…データ線駆動回路、1200…携帯電話
回路、60…電圧印加回路、70…演算回路、80…スイッチ、100…液晶パネル、1
08…コモン電極、112…走査線、114…データ線、130…走査線駆動回路、14
0…データ線駆動回路、1200…携帯電話
Claims (9)
- 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、
前記複数の画素の各々は、
画素電極とコモン電極との間で保持される電圧の実効値に応じた階調となる容量素子と
、
前記走査線に選択電圧が印加されたときに前記データ線と前記画素電極との間にてオン
状態となる画素スイッチング素子と、
を有し、
前記複数行の走査線を所定の順番で選択して、選択した走査線に前記選択電圧を印加し
、
選択した走査線と一のデータ線とに対応する画素の階調に応じた電圧のデータ信号を、
前記一のデータ線に供給し、
前記複数の画素のそれぞれに供給するデータ信号の電圧極性を、所定の電位を基準にし
た正極性および負極性とで所定期間毎に交互に切り替える電気光学装置のコモン電極電圧
設定回路であって、
前記複数の画素のうち、一部の画素電極に接続された検出線と、
前記検出線に現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいて、前記コモン電
極の印加電圧を設定する電圧印加回路と、
を具備することを特徴とする電気光学装置のコモン電極電圧設定回路。 - 前記検出線は、前記複数行の走査線のうち、ダミー走査線に対応する画素の画素電極に
接続された
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置のコモン電極電圧設定回路。 - 前記ダミー走査線を選択する毎に、前記複数列のデータ線に、1以上の階調に応じた正
極性および負極性電圧を所定の順番で供給する
ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置のコモン電極電圧設定回路。 - 前記検出線は、前記複数列のデータ線と交差し、
前記複数列のデータ線において、前記ダミー走査線に対応する画素電極の間に挟まれる
部分の線幅は、前記ダミー走査線以外の走査線に対応する画素電極の間に挟まれる部分の
線幅よりも狭い
ことを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置のコモン電極電圧設定回路。 - 前記電圧印加回路は、前記平均電圧を前記コモン電極に印加する
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置のコモン電極電圧設定回路。 - 前記電圧印加回路は、前記平均電圧に対して、所定電圧だけシフトさせた2つの電圧で
あって、相対的に低位側電圧と高位側電圧とを交互に切り替えて前記コモン電極に印加す
る
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置のコモン電極電圧設定回路。 - 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、
前記複数の画素の各々は、
画素電極とコモン電極との間で保持される電圧の実効値に応じた階調となる容量素子と
、
前記走査線に選択電圧が印加されたときに前記データ線と前記画素電極との間にてオン
状態となる画素スイッチング素子と、
を有し、
前記複数行の走査線を所定の順番で選択して、選択した走査線に前記選択電圧を印加し
、
選択した走査線と一のデータ線とに対応する画素の階調に応じた電圧のデータ信号を、
前記一のデータ線に供給し、
前記複数の画素のそれぞれに供給するデータ信号の電圧極性を、所定の電位を基準にし
た正極性および負極性とで所定期間毎に交互に切り替える電気光学装置のコモン電極電圧
設定方法であって、
前記複数の画素のうち、一部の画素電極に保持された電圧を検出し、
当該検出した電圧のうち、正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいて、前記コ
モン電極の印加電圧を設定する
ことを特徴とする電気光学装置のコモン電極電圧設定方法。 - 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備え、
前記複数の画素の各々は、
画素電極とコモン電極との間で保持される電圧の実効値に応じた階調となる容量素子と
、
前記走査線に選択電圧が印加されたときに前記データ線と前記画素電極との間にてオン
状態となる画素スイッチング素子と、
を有し、
前記複数行の走査線を所定の順番で選択して、選択した走査線に前記選択電圧を印加す
る走査線駆動回路と、
選択した走査線と一のデータ線とに対応する画素の階調に応じた電圧のデータ信号を、
前記一のデータ線に供給し、
前記複数の画素のそれぞれに供給するデータ信号の電圧極性を、所定の電位を基準にし
た正極性および負極性とで所定期間毎に交互に切り替えるデータ線駆動回路と、
前記複数の画素のうち、一部の画素電極に接続された検出線と、
前記検出線に現れる正極性電圧および負極性電圧の平均電圧に基づいて、前記コモン電
極の印加電圧を設定する電圧印加回路と、
を具備することを特徴とする電気光学装置。 - 請求項8に記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007056690A JP2008216834A (ja) | 2007-03-07 | 2007-03-07 | 電気光学装置、コモン電極電圧設定回路、方法および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007056690A JP2008216834A (ja) | 2007-03-07 | 2007-03-07 | 電気光学装置、コモン電極電圧設定回路、方法および電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008216834A true JP2008216834A (ja) | 2008-09-18 |
Family
ID=39836915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007056690A Withdrawn JP2008216834A (ja) | 2007-03-07 | 2007-03-07 | 電気光学装置、コモン電極電圧設定回路、方法および電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008216834A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011112865A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Toshiba Mobile Display Co Ltd | 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 |
KR20120057403A (ko) * | 2010-11-26 | 2012-06-05 | 엘지디스플레이 주식회사 | 터치 스크린이 내장된 액정 표시장치와 이의 구동방법 |
CN105070256A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-11-18 | 友达光电股份有限公司 | 显示装置及其操作方法 |
WO2020135109A1 (zh) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 惠科股份有限公司 | 显示面板的驱动方法及其驱动装置、显示装置 |
-
2007
- 2007-03-07 JP JP2007056690A patent/JP2008216834A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011112865A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Toshiba Mobile Display Co Ltd | 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 |
KR20120057403A (ko) * | 2010-11-26 | 2012-06-05 | 엘지디스플레이 주식회사 | 터치 스크린이 내장된 액정 표시장치와 이의 구동방법 |
KR101710407B1 (ko) | 2010-11-26 | 2017-02-27 | 엘지디스플레이 주식회사 | 터치 스크린이 내장된 액정 표시장치와 이의 구동방법 |
CN105070256A (zh) * | 2015-06-04 | 2015-11-18 | 友达光电股份有限公司 | 显示装置及其操作方法 |
US9916802B2 (en) | 2015-06-04 | 2018-03-13 | Au Optronics Corp. | Display device and operation method thereof |
WO2020135109A1 (zh) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 惠科股份有限公司 | 显示面板的驱动方法及其驱动装置、显示装置 |
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---|---|---|---|
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Effective date: 20090810 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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