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JP2008216423A - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2008216423A
JP2008216423A JP2007051214A JP2007051214A JP2008216423A JP 2008216423 A JP2008216423 A JP 2008216423A JP 2007051214 A JP2007051214 A JP 2007051214A JP 2007051214 A JP2007051214 A JP 2007051214A JP 2008216423 A JP2008216423 A JP 2008216423A
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Tatsuya Kato
達矢 加藤
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Epson Imaging Devices Corp
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Abstract

【課題】容易にホワイトバランスの調整を行うことが可能な液晶装置を提供する。
【解決手段】液晶装置は、素子基板とカラーフィルタ(CF)基板の間に液晶層を挟持してなる。素子基板は画素電極を備え、CF基板はB、G、Rの各色の着色層を備える。画素電極と着色層との重なる領域には画素領域が形成されている。B、G、Rの各色の着色層のうち、画素領域内の少なくとも1つの色の着色層の一部と重なる位置には遮光層が島状に設けられている。かかる構成によれば、遮光層の形成時に、当該遮光層の面積を変えることにより、当該少なくとも1つの色の着色層を透過させる光量の割合を変えることが可能となる。その結果、着色層の色材、画素電極の大きさ等を変えることなく、バックライトの照明光の調整等をすることなく、B、G、Rの各色の着色層を透過した原色光が混光することで得られる白色光のホワイトバランス(白色度)を容易に調整することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適な液晶装置等に関する。
従来より、携帯電話等に用いられる表示装置として、フルカラー表示が可能な液晶装置が知られている。このような液晶装置では、表示の単位となる単位画素毎に、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の着色層が設けられており、当該各色の単位画素毎に液晶層に印加する電圧を異ならせて、R、G、Bの各色の透過量の割合を制御することによりフルカラー表示が行われる。
かかる液晶装置では、R、G、Bの3原色が合成されることによって白色が表示されるが、この白色を表示するための輝度バランス(いわゆるホワイトバランス)が良好でないと、表示品位の低下を招く。そこで、かかる液晶装置では、一般的に、着色層の材料、大きさ、厚さなどを適宜変えることにより、ホワイトバランス(白色度)の調整を行うようにしている。
この点に関し、例えば、特許文献1及び2に開示された液晶装置では、R、G、Bの各ディジタル信号に所定の処理を施すことにより、色度調整を行うようにしている。
また、特許文献3に開示された液晶装置では、赤色、緑色、青色の三原色を夫々独立して発光する蛍光灯を設け、各色の蛍光灯の発光輝度を独立して制御することができる点灯制御回路によって三原色の輝度配分を変えて、バックライトの白色色度を変えるようにしている。
特開2001−282190号公報 特開2000−206486号公報 特開平10−240198号公報
上記したフルカラー表示用の液晶装置において、ホワイトバランスの調整を行う為に、例えば着色層の大きさ(面積)を変え、それに伴って色毎に単位画素の面積を変えた場合には、色毎に画素容量の大きさが異なってしまうことになる。そうすると、色毎に画素容量の調整をしなければならず、画素構造の複雑化、工数の増加などをもたらすといった課題がある。
また、上記した特許文献1及び2に係る液晶装置では、ホワイトバランスの調整を行う為に、複雑な信号処理回路を設けなければならないといった課題がある。また、上記した特許文献3に記載の液晶装置では、ホワイトバランスの調整を行う為に、点灯制御回路によってバックライトの調整を行わなければならないといった課題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、容易にホワイトバランスの調整を行うことが可能な液晶装置及びそれを用いた電子機器を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、液晶装置は、第1の基板と第2の基板との間に液晶層を挟持してなり、前記第1の基板は前記液晶層を駆動するための電極を備えると共に、前記第2の基板は複数の色の着色層を備え、前記電極と前記着色層との重なる領域には画素領域が形成されており、前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方であって、前記複数の色の前記着色層のうち、前記画素領域内の少なくとも1つの色の前記着色層の一部と重なる位置には所定の面積を有する遮光層が島状に設けられている。
上記の液晶装置は、第1の基板と第2の基板との間に液晶層を挟持してなる。第1の基板は、液晶層を駆動するための電極を備えると共に、第2の基板は複数の色の着色層を備える。電極と着色層との重なる領域には、表示の単位となる画素領域が形成されている。
特に、第1の基板及び第2の基板の少なくとも一方であって、複数の色の着色層のうち、前記画素領域内の少なくとも1つの色の着色層の一部と重なる位置には所定の面積を有する遮光層が島状に設けられている。
かかる構成によれば、遮光層の形成時に、当該遮光層の面積を変えることにより、当該少なくとも1つの色の着色層を透過させる光量の割合を変えることが可能となる。好適な例では、前記遮光層は、四角形、円形又は楕円形の平面形状を有することが好ましい。その結果、複数の色の着色層を透過した原色光が混光することで得られる白色光のホワイトバランス(白色度)を容易に調整することができる。しかも、この構成によれば、複数の色の着色層の色材、色度、色域の変更をすることなく、また、電極の大きさの変更をすることなく、また、バックライトを設ける場合にはバックライトの照明光の調整をすることなく、さらに、液晶層を駆動するドライバICなどの信号処理回路に変更を加えることなく、所望の白色度が得られるという利点を有する。また、電極の大きさを変更する必要がなくなるので、色毎に画素容量の調整をする必要がなくなる。
本発明の他の観点では、液晶装置は、第1の基板と第2の基板との間に液晶層を挟持してなり、前記第1の基板は前記液晶層を駆動するための電極を備えると共に、前記第2の基板は複数の色の着色層を備え、前記電極と前記着色層との重なる領域には画素領域が形成されており、前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方であって、前記複数の色の前記着色層のうち、所定の色の着色層の一部と重なる位置には、該所定の色の着色層に対応した前記電極の端部から前記画素領域内に拡張して遮光層が設けられ、前記所定の色とは異なる他の着色層の一部と重なる位置には、該所定の色とは異なる他の着色層に対応した前記電極の端部から前記画素領域内に拡張した前記遮光層が、前記所定の色の着色層に対応した前記電極の端部から前記画素領域内に拡張して設けられた前記遮光層とは異なる面積で設けられている。
上記の液晶装置は、第1の基板と第2の基板との間に液晶層を挟持してなる。第1の基板は、液晶層を駆動するための電極を備えると共に、第2の基板は複数の色の着色層を備える。電極と着色層との重なる領域には、表示の単位となる画素領域が形成されている。
特に、第1の基板及び第2の基板の少なくとも一方であって、複数の色の着色層のうち、所定の色の着色層の一部と重なる位置には、該所定の色の着色層に対応した電極の端部から画素領域内に拡張して遮光層が設けられ、前記所定の色とは異なる他の着色層の一部と重なる位置には、該所定の色とは異なる他の着色層に対応した電極の端部から画素領域内に拡張した遮光層が、前記所定の色の着色層に対応した電極の端部から画素領域内に拡張して設けられた前記遮光層とは異なる面積で設けられている。
かかる構成によれば、該所定の色の着色層と、前記所定の色とは異なる他の着色層とで夫々透過させる光量の割合を変えることが可能となる。好適な例では、前記遮光層は、四角形、円形又は楕円形の平面形状を有することが好ましい。その結果、複数の色の着色層を透過した原色光が混光することで得られる白色光のホワイトバランス(白色度)を容易に調整することができる。しかも、この構成によれば、複数の色の着色層の色材、色度、色域の変更をすることなく、また、電極の大きさの変更をすることなく、また、バックライトを設ける場合にはバックライトの照明光の調整をすることなく、さらに、液晶層を駆動するドライバICなどの信号処理回路に変更を加えることなく、所望の白色度が得られるという利点を有する。また、電極の大きさを変更する必要がなくなるので、色毎に画素容量の調整をする必要がなくなる。
好適な例では、前記複数の色の前記着色層には、青、赤、緑の各色の前記着色層が含まれ、前記青、前記赤、前記緑の各色の前記着色層の一部と重なる前記画素領域内における前記遮光層の面積を、それぞれS、S、Sとした場合、前記Sと前記Sと前記Sは、S<S<S、S<S=S、S<S<S、S=S=Sのうちいずれかの関係を満たすことが好ましい。これにより、仕様に応じて、所望の白色度を得ることが可能となる。
上記の液晶装置の一つの態様では、前記第2の基板は、少なくとも前記着色層の各々を区画する位置に樹脂材料又は金属材料よりなる遮光膜を有し、前記遮光層は、前記第2の基板において、前記遮光膜と同一の材料を用いて一体的に前記画素領域内に連続して形成されている。これにより、遮光層は、遮光膜と同一の工程で同一の材料により一体的に画素領域内に連続して形成することができる。よって、遮光層と遮光膜とを別途独立の工程で形成する場合と比較して、工程の簡略化を図ることができる。
上記の液晶装置の他の態様では、前記第2の基板は、少なくとも前記着色層の各々を区画する位置に樹脂材料又は金属材料よりなる遮光膜を有し、前記遮光層は、前記第2の基板において、前記遮光膜と同一の材料を用いて前記遮光膜と分離して形成されている。これにより、遮光層は、遮光膜と同一の工程で同一の材料により遮光膜と分離して形成することができる。よって、遮光層と遮光膜とを別途独立の工程で形成する場合と比較して、工程の簡略化を図ることができる。
上記の液晶装置の他の態様では、前記遮光層は、前記第2の基板において、前記複数の色の前記着色層のうち、少なくとも2色の前記着色層が積層された構成を有する。
上記の液晶装置の他の態様では、前記第1の基板は金属材料よりなる他の遮光膜(例えば、各種配線など)を有し、前記遮光層は、前記第1の基板において、前記他の遮光膜と同一の材料を用いて形成されている。これにより、遮光層は、他の遮光膜と同一の工程で同一の材料により形成することができる。よって、遮光層と他の遮光膜とを別途独立の工程で形成する場合と比較して、工程の簡略化を図ることができる。
上記の液晶装置の他の態様では、前記液晶層は負の誘電率異方性を有し、前記電極は、島状に形成された複数の島状電極部と、前記島状電極部の各々を電気的に接続する接続部と、を有し、前記第1の基板及び前記第2の基板のいずれか一方であって、前記島状電極部の略中央に対応する位置には、前記液晶層の液晶分子の配向を制御するためのスリット又は突起が設けられ、前記遮光層は、平面領域において前記スリット又は前記突起よりも大きな面積を有し、前記スリット又は前記突起と重なる位置に設けられている。この構成によれば、スリット又は突起の形状に起因して光漏れなどが万が一生じた場合でも、そのスリット又は突起は遮光層により遮光されるため、表示品位が低下するのを防止できる。
本発明の更に他の観点では、上記の液晶装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の各種の実施形態について説明する。これらの各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
[第1実施形態]
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶装置の構成について説明する。第1実施形態に係る液晶装置は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、「TFT」と略記する)を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置の例である。
(液晶装置の電気的等価回路の構成)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶装置の電気的な等価回路50の構成について説明する。
図1は、第1実施形態に係る液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素領域Dを含む電気的な等価回路50の構成図を示す。
図1に示す第1実施形態の液晶装置において、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素領域(矩形状の破線にて囲まれる領域)Dには、画素電極5と当該画素電極5を駆動制御するためのスイッチング素子であるTFT30がそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソース領域30s(図2も参照)に電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。また、走査線3aがTFT30のゲート電極30g(図2も参照)に電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極5はTFT30のドレイン領域30d(図2も参照)に電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極5を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極11(図3を参照)との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極5と共通電極11との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。なお、配線3bは容量線である。
(TFTアレイ基板の平面構成)
次に、図2を参照して、第1実施形態の液晶装置を構成するTFTアレイ基板91の平面構成について説明する。図2は、6つの画素領域Dに対応するTFTアレイ基板91の平面構成を示す平面図である。なお、第1実施形態では、TFTアレイ基板91に対向配置されるカラーフィルタ基板92において、走査線3aの延在方向に隣接する1行3列の画素領域Dの各々に対応する位置には、青(B)、緑(G)、赤(R)の各色の着色層16B、16G、16R(図2及び図4を参照)がこの順に配置されている。但し、本発明では、それらの配列順序に限定はない。なお、以下の説明において、色を問わずに着色層を指す場合は単に「着色層16」と記し、色を区別して着色層を指す場合は「着色層16R」などと記す。
図2に示すように、TFTアレイ基板91上には、データ線6aと走査線3aとの交差部に対応してTFT30と画素電極5が形成され、画素電極5がマトリクス状に設けられている。ここで、画素電極5は、角部が湾曲状に形成された略矩形状の、複数の島状の島状電極部5a、5b、5cと、島状電極部5a、5b、5cの各々と電気的に接続された接続部5sと、を備えて構成される。なお、本発明では、島状電極部5a、5b、5cは、例えば、多角形や円形等の平面形状を有していても構わない。また、島状電極部5aと島状電極部5cはITO(Indium-Tin-Oxide)などからなる透明電極で形成されており、島状電極部5a及び5cが配置された領域は、それぞれ、透過表示が行われる第1及び第2の透過表示領域T1、T2とされている。一方、島状電極部5aと島状電極部5cの間に位置する島状電極部5bは反射性を有する金属(例えば、アルミニウムや銀、又はこれらを主成分とする金属膜)によって形成された反射電極であり、島状電極部5bは反射表示が行われる反射表示領域Rとされている。そして、この反射性を有する島状電極部5bの下層において容量線3bが画素電極5の長手方向と略直交する方向に延在して設けられている。第1実施形態において、各画素電極5および各画素電極5を囲むように配置されたデータ線6a、走査線3aが形成された領域の内側が一つの画素領域Dであり、マトリクス状に配置された画素領域D毎に、R、G、Bの各色の表示が可能な構造になっている。
データ線6aは、TFT30を構成する、例えばポリシリコン膜からなる半導体層のうち、後述のソース領域30sに電気的に接続されており、画素電極5は、半導体層のうち、後述のドレイン領域30dに電気的に接続されている。また、半導体層のうち、チャネル領域に対向するように走査線3aが配置されており、走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極30gとして機能する。
また、画素電極5とTFT30の電気的な接続は、ドレイン領域30d側から導出された配線部34とコンタクトホール7を介して反射表示領域Rに配置される島状電極部5bにおいて電気的な接続が図られている。即ち、配線部34は、第2の透過表示領域T2に配置された島状電極部5cの略中心を画素電極5の長手方向に延在するように形成され、反射表示領域Rに位置する島状電極部5bの略中央部でコンタクトホール7を介して電気的に接続されている。なお、本発明では、画素電極5とTFT30の電気的な接続方法は、上記した構成に限定されず、また、配線部34及び容量線3bの形成位置も上記した構成に限定されない。
(液晶装置の画素領域に対応する断面構成)
次に、図3を参照して、第1実施形態に係る液晶装置の1つの画素領域Dに対応する断面構成について説明する。図3は、図2の切断線A−A´に沿った1つの画素領域Dの断面構成を示す断面図である。
第1実施形態に係る液晶装置100は、観察側に対して逆側に配置されたTFTアレイ基板91と、これに対向配置されたカラーフィルタ基板92との間に初期配向状態が垂直配向を呈する、負の誘電率異方性を有する液晶からなる液晶層50が挟持された構成を有する。
まず、図3に対応するTFTアレイ基板91の断面構成は次の通りである。
TFTアレイ基板91は、複数の構成要素を支持する役割を有し、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体10を備える。基板本体10の液晶層50側の内面上には、走査線3a、及び容量線3bなどが形成されている。また、基板本体10の内面上には第1の絶縁層37が形成されており、走査線3a及び容量線3bは、この第1の絶縁層37により覆われている。そして、TFT30のドレイン領域30d側から延びる配線部34が、第1の絶縁層37の内面上において、走査線3a側から反射表示領域R側にかけて延在するように引き回されている。第1の絶縁層37の内面上には、第2の絶縁層38が形成されており、配線部34は、この第2の絶縁層38により覆われている。第2の絶縁層38の内面上には、第3の絶縁層39が形成されている。反射表示領域Rに対応する第3の絶縁層39の内面上には、光を適度に散乱させるための微小な凹凸が形成されており、その微小な凹凸を有する第3の絶縁層39の内面上には、反射電極たる島状電極部5bが形成されている。このため、島状電極部5bは、第3の絶縁層39の微小な凹凸を反映した形状を有し、島状電極部5bにて反射された光は適度に散乱される。
また、第1の透過表示領域T1に対応する第3の絶縁層39の内面上には、略矩形状の島状電極部5aが形成されていると共に、第2の透過表示領域T2に対応する第3の絶縁層39の内面上には、略矩形状の島状電極部5cが形成されている。第1の透過表示領域T1に配置された島状電極部5aと、反射表示領域Rに配置された島状電極部5bとの電気的な接続は、当該島状電極部5aの一部をなす接続部5sにより図られている。即ち、本例では、島状電極部5aの接続部5sと、島状電極部5bの一部とが部分的に重なるように設けられ、島状電極部5aと島状電極部5bとが電気的に接続されている。また、第2の透過表示領域T2に配置された島状電極部5cと、反射表示領域Rに配置された島状電極部5bとの電気的な接続は、当該島状電極部5cの一部をなす接続部5sにより図られている。即ち、本例では、島状電極部5cの接続部5sと、島状電極部5bの一部とが部分的に重なるように設けられ、島状電極部5cと島状電極部5bとが電気的に接続されている。なお、本発明では、島状電極部5a又は島状電極部5cと島状電極部5bとの電気的な接続方法は上記した構成に限定されない。
また、島状電極部5bの略中央部には、第3の絶縁層39及び第2の絶縁層38を貫くコンタクトホール7が形成されている。島状電極部5bは、コンタクトホール7を介して配線部34に電気的に接続されている。このため、TFT30と画素電極5との電気的な接続は、TFT30のドレイン領域30dから導出された配線部34とコンタクトホール7によって、第1及び第2の透過表示領域T1、T2を二分している反射表示領域Rの島状電極部5bにおいてなされている。また、画素電極5及び第3の絶縁層39の各内面上には、垂直配向性の垂直配向膜42が形成されている。一方、基板本体10の液晶層50側に対して逆側の外面上には、位相差板(1/4波長板)17、偏光板18、照明装置としてのバックライト19がこの順に配置されている。バックライト19は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等といった点状光源や、冷陰極蛍光管等といった線状光源と導光板を組み合わせたものなどが好適である。
次に、図3に対応するカラーフィルタ基板92の断面構成は次の通りである。
カラーフィルタ基板92は、複数の構成要素を支持する役割を有し、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体25を備える。基板本体25の液晶層50側の内面上には、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16R(図3ではGの色の着色層16G)、並びに遮光層80及び81が設けられている。
B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rは、画素領域Dに対応する位置に設けられている(図4も参照)。
遮光層80は、遮光性を有する樹脂材料又は金属材料等により形成されており、各画素領域Dを区画する位置に対応して設けられている。
遮光層81は、島状の形状を有し、遮光層80と同一の工程で同一の材料により遮光層80と分離して形成され、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rに覆われている。遮光層81は、B、G、Rの各色の着色層16のうち、画素領域Dにおける少なくとも1つの色の着色層16の一部と重なる位置に設けられる。第1実施形態では、島状の遮光層81は、着色層16G、16Rの各一部と重なる位置に設けられ、バックライト19からの照明光がB、G、Rの各色の着色層16を透過することにより得られる混光(白色光)の白色度(ホワイトバランス)を調整するための役割を有するが、この点については後述する。
着色層16の内面上には、カラーフィルタ基板92の製造過程において、着色層16を薬品などから保護するためのオーバーコート層48が設けられている。オーバーコート層48は、アクリル樹脂などの透明樹脂などからなる。なお、本発明では、オーバーコート層48を設けることは必須ではない。オーバーコート層48の内面上であって、少なくとも反射表示領域Rに対応する位置には、第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する液晶層50の各厚さdtと、反射表示領域Rに対応する液晶層50の厚さdrとを実質的に異ならせるための層厚調整層45が形成されている。層厚調整層45は、アクリル樹脂などの透明樹脂などからなる。第1実施形態では、この層厚調整層45の存在によって、反射表示領域Rの液晶層50の厚さdrを第1及び第2の透過表示領域T1、T2の液晶層50の各厚さdtよりも小さくすることができる。よって、反射表示領域Rにおけるリタデーション(液晶層50の厚さdrと液晶の屈折率異方性Δnの積)と、第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々におけるリタデーション(液晶層50の厚さdtと液晶の屈折率異方性Δnの積)を近づける、若しくは略等しくすることができ、これによりコントラストの向上が図られている。
オーバーコート層48及び層厚調整層45の各内面上には、ITOなどからなる共通電極11が形成されている。ここで、共通電極11には液晶層50の液晶分子の配向を制御する配向制御手段が設けられている。配向制御手段は、共通電極11において、TFTアレイ基板10側に形成された島状電極部5a、5b、5cの略中央部に対応する位置に設けられており、その具体的な構成としては、誘電体からなる突起13によるものである。なお、本発明では、配向制御手段は、突起13に代えて、島状電極部5a、5b、5cの略中央部に対応する共通電極11の領域を開口したスリットによるものであっても構わない。共通電極11及び突起13の内面上には、垂直配向性の垂直配向膜12が形成されている。一方、基板本体25の液晶層50側に対して逆側の外面上には、位相差板(1/4波長板)14、偏光板15がこの順に配置されている。
以上の構成を有する液晶装置100において、TFTアレイ基板91とカラーフィルタ基板92との間に電圧を印加すると、それらの両基板間の液晶層50には電圧に応じた電界が形成されるが、島状電極部5a、5b、5cの各々が略矩形状に形成されており、かつ、それと対向するカラーフィルタ基板92側の共通電極11には配向制御手段としての突起13が形成されているため、液晶分子は島状電極部5a、5b、5cの各々の略中央を中心として放射状に配向状態が制御される。これにより、第1実施形態に係る液晶装置100では、視野角依存性が抑制され、広視野角化が可能となっている。
そして、第1実施形態の液晶装置100において反射型表示がなされる場合、観察側から液晶装置100内に入射した外光は、図3に示す経路Lrに沿って進行し、着色層16等が形成されている領域を通過して、その着色層16の下方に位置する反射電極たる島状電極部5bにより反射され、再び着色層16等を通過して表示画面上に出射する。これにより、所定の色相及び明るさを呈する表示画像が観察者により視認される。一方、かかる液晶装置100において透過型表示がなされる場合、バックライト19から出射した照明光は、図3に示す経路Ltに沿って進行し、画素電極5及び着色層16等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、着色層16を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
(ホワイトバランスの調整方法)
次に、図2及び図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る液晶装置100におけるホワイトバランス(白色度)の調整方法について説明する。
図4は、図2の切断線B−B´に沿った液晶装置100の断面図であり、特に、ホワイトバランスを調整する役割を有する島状の遮光層81を通る位置で切断した液晶装置100の断面図である。
図2及び図4に示すように、カラーフィルタ基板92は、遮光層80と同一の工程で同一の材料により遮光層80と分離して形成された島状の遮光層81を有する。第1実施形態の例では、島状の遮光層81は、円形の平面形状を有し、島状電極部5a、5cの各面積よりも小さい。一般的に、G及びRの各色は輝度が高く、Bの色は輝度が低いことに鑑み、島状の遮光層81は、Gの色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に且つGの色の着色層16の略中央部と平面的に重なる位置に設けられていると共に、Rの色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に且つRの色の着色層16の略中央部と平面的に重なる位置に設けられており、Bの色の画素領域D内には設けられていない。
なお、本発明では、B、G、Rの各色の画素領域Dに対する遮光層81の設定位置は、上記の第1実施形態の構成例に限定されない。即ち、本発明では、B、G、Rの各色の着色層16のうち、画素領域D内における少なくとも1つの色の着色層16の一部と重なる位置に島状の遮光層81が設けられていればよい。よって、島状の遮光層81は、Bの色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に且つBの色の着色層16Bの略中央部と平面的に重なる位置に設けられていても構わないし、或いは、B、G、Rの各色の画素領域D内の反射表示領域Rに対応する位置に且つB、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rの略中央部と平面的に重なる位置に設けられていても構わない。
これにより、液晶装置100の駆動時、バックライト19から液晶層50側へ入射した照明光の一部が、R及びGの各色の画素領域Dを透過するに際し、R及びGの各色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に設けられた島状の遮光層81により遮られ、R及びGの各色の着色層16R及び16Gを透過して得られる各原色光の光量が抑制される。このため、その抑制されたR及びGの各色の原色光と、Bの色の着色層16Bを透過して得られる原色光とが混光することにより、所定の白色度を有する白色光が得られる。
この構成の下、R及びGの各色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に設けられた島状電極部5a、5cを、島状の遮光層81により約17.5%程度遮光した場合、島状の遮光層81を全く設けていない比較例と比較して、前記の白色光の白色度をより高めることができた。具体的には、比較例では、前記の白色光の白座標は、CIE色度図の色座標で(X、Y)=(0.324、0.341)であったのに対し、この第1実施形態の構成例では、前記の白色光の白座標は、CIE色度図の色座標で(X、Y)=(0.311、0.322)であった。ここで、この構成の下において、B、G、Rの各色の画素領域Dにおいて色座標の変化/色域の変化は生じなかった。
以上のように、本発明では、B、G、Rの各色の着色層16のうち、画素領域D内における少なくとも1つの色の着色層16の一部と重なる位置に所定の面積を有する遮光層81を島状に設ける。かかる構成によれば、島状の遮光層81の形成時に、当該島状の遮光層81の面積を変えることにより、当該少なくとも1つの色の着色層16を透過させる光量の割合を変えることが可能となる。その結果、B、G、Rの各色の着色層16を透過した原色光が混光することで得られる白色光のホワイトバランス(白色度)を容易に調整することができる。しかも、この構成によれば、B、G、Rの各色の着色層16の色材、色度、色域の変更をすることなく、また、画素電極5の大きさの変更をすることなく、また、バックライト19の照明光の輝度調整をすることなく、さらに、液晶層50を駆動するドライバICなどの信号処理回路に変更を加えることなく、容易に所望の白色度が得られるという利点を有する。また、画素電極5の大きさの変更する必要がなくなるので、B、G、Rの色毎に画素容量の調整をする必要もなくなる。
好適な例では、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rの一部と重なる画素領域D内における遮光層81の面積を、それぞれS、S、Sとした場合、SとSとSは、S<S<S、S<S=S、S<S<S、S=S=Sのうちいずれかの関係を満たすことが好ましい。これにより、仕様に応じて、所望の白色度を得ることが可能となる。
また、本発明の第1実施形態では、カラーフィルタ基板92は、少なくとも着色層16の各々を区画する位置に樹脂材料又は金属材料よりなる遮光層(遮光膜)80を有し、島状の遮光層81は、カラーフィルタ基板92において、遮光層80を用いて形成されている。つまり、島状の遮光層81は、遮光層80と同一の工程で同一の材料により遮光層80と分離して形成されている。これにより、遮光層80と遮光層81とを別途独立の工程で形成する場合と比較して、工程の簡略化を図ることができる。
また、本発明の第1実施形態では、カラーフィルタ基板92側であって、島状電極部5a、5b、5cの略中央に対応する位置には、それぞれ、液晶層50の液晶分子の配向を制御するための突起13が設けられ、島状の遮光層81は、平面領域において突起13よりも大きな面積を有し、突起13と重なる位置に設けられている。これにより、突起13の形状に起因して光漏れなどが万が一生じた場合でも、その突起13は島状の遮光層81により遮光されるため、表示品位が低下するのを防止できる。
なお、第1実施形態では、島状の遮光層81はカラーフィルタ基板92側に設けるようにしたが、これに限らず、本発明では、島状の遮光層81は、素子基板91側に設けるようにしても構わない。この場合、素子基板91側には、遮光性を有する各種の金属膜、例えばソース線3aなどの各種配線が設けられるので、工程の簡略化を図る為、島状の遮光層81は、素子基板91において、前記金属膜(遮光膜)を用いて同一の工程で形成されることが好ましい。
[第2実施形態]
以下、図5乃至図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る液晶装置の構成について説明する。第2実施形態に係る液晶装置は、スイッチング素子として薄膜ダイオード(Thin Film Diode、以下、「TFD」と略記する)を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置の例である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と共通する要素については同一の符号を付し、その説明は省略する。
(液晶装置の電気的等価回路構成)
まず、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る液晶装置の電気的な等価回路51の構成について説明する。
図5は、第2実施形態に係る液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素領域Dを含む電気的な等価回路51の構成図を示す。
図5に示す第2実施形態の液晶装置において、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素領域Dには、画素電極55と当該画素電極55を駆動制御するためのスイッチング素子であるTFD31がそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線32が当該TFD31の一端側に電気的に接続されている。データ線32に書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線32に対してグループ毎に供給される。また、複数の走査線27に対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極55はTFD31の他端側に電気的に接続され、画素電極55と走査線27との間には液晶層50が介在している。スイッチング素子であるTFD31を一定期間だけオンすることにより、データ線32から供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。そして、画素電極55を介して液晶層50に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、走査線27との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。
(TFDアレイ基板の平面構成)
次に、図6及び図7を参照して、第2実施形態の液晶装置を構成するTFDアレイ基板の平面構成について説明する。
図6は、6つの画素領域Dに対応するTFDアレイ基板93の平面構成を示す平面図である。なお、図6では、説明の便宜上、TFDアレイ基板93に対向配置されるカラーフィルタ基板94(図8を参照)に設けられる走査線27(図6の破線にて囲まれる領域)の位置についても図示をすることにしている。また、第2実施形態では、TFDアレイ基板93に対向配置されるカラーフィルタ基板94において、走査線27の延在方向に隣接する1行3列の画素領域Dの各々に対応する位置には、青(B)、緑(G)、赤(R)の各色の着色層16B、16G、16R(図6及び図9を参照)がこの順に配置されている。但し、本発明では、それらの配列順序に限定はない。図7は、図6の破線領域E1の部分を拡大した要部平面図であり、TFD31と画素電極55との接続構造を示す。
図6に示すように、TFDアレイ基板93上には、データ線32と走査線27との交差部に対応してTFD31と画素電極55が形成され、画素電極55がマトリクス状に設けられている。ここで、画素電極55は、角部が湾曲状に形成された略矩形状の、複数の島状の島状電極部55a、55b、55cと、島状電極部55a、55b、55cの各々と電気的に接続された接続部55sと、を備えて構成される。なお、本発明では、島状電極部55a、55b、55cは、例えば、多角形や円形等の平面形状を有していても構わない。また、島状電極部55a、55b、55cはITOなどからなる透明電極で形成されている。島状電極部55a、55b、55cのうち、島状電極部55a及び55cが配置された領域は、それぞれ第1及び第2の透過表示領域T1、T2とされている。一方、第1の透過表示領域T1と第2の透過表示領域T2との間の島状電極部55bが配置された領域には、画素電極55の長手方向と略直交する方向に延在する、反射性を有する反射膜23が設けられており、当該領域は反射表示領域Rとされている。ここで、反射膜23は、例えば、アルミニウムや銀、又はこれらを主成分とする金属膜により形成されているのが好ましい。第2実施形態において、画素電極55の長手方向に延在するように設けられた相隣接するデータ線32と、走査線27との間の領域が一つの画素領域Dであり、マトリクス状に配置された画素領域D毎に、R、G、Bの各色の表示が可能な構造になっている。
TFD31は、図7に示すように、第1のTFD31a及び第2のTFD31bを含んで構成される。第1のTFD31a及び第2のTFD31bは、タンタルタングステンなどを主成分とする島状の第1金属膜322と、この第1金属膜322の表面を陽極酸化することによって形成され、酸化タンタル等の陽極酸化膜たる絶縁膜323と、この表面に形成されて相互に離間した第2金属膜316、336とを有する。このうち、第2金属膜316、336は、クロム等の同一導電膜をパターニングしたものであり、前者の第2金属膜316は、島状電極部55cと電気的に接続するために用いられると共に、後者の第2金属膜336は、データ線32からT字状に分岐したものが用いられる。
ここで、TFD31のうち、第1のTFD31aは、データ線32の側からみると順番に、第2金属膜336/絶縁膜323/第1金属膜322となって、金属/絶縁体/金属の構造を採るため、その電流−電圧特性は正負双方向にわたって非線形となる。一方、第2のTFD31bは、データ線32の側からみると順番に、第1金属膜322/絶縁膜323/第2金属膜316となって、第1のTFD31aとは逆向きの構造を採る。このため、第2のTFD31bの電流−電圧特性は、第1のTFD31aの電流−電圧特性を、原点を中心に点対称化したものとなる。その結果、TFD31は、2つのTFD素子を互いに逆向きに直列接続した形態となるため、1つのTFD素子を用いる場合と比べると、電流−電圧の非線形特性が正負双方向にわたって対称化されることになる。
画素電極55とTFD31の電気的な接続は、第2の透過表示領域T2に配置される島状電極部55cの隅の位置に設けられたコンタクトホール47aを介して当該島状電極部55cにおいて電気的な接続が図られている。但し、本発明では、TFD31と画素電極55との電気的な接続は上述した構成に限定されない。
(液晶装置の画素領域に対応する断面構成)
次に、図8を参照して、第2実施形態に係る液晶装置の1つの画素領域Dに対応する断面構成について説明する。図8は、図6の切断線C−C´に沿った1つの画素領域Dの断面構成を示す断面図である。
第2実施形態に係る液晶装置200は、観察側に配置されたTFDアレイ基板93と、これに対向配置されたカラーフィルタ基板94との間に初期配向状態が垂直配向を呈する液晶からなる液晶層50が挟持された構成を有する。
まず、図8に対応するTFDアレイ基板93の断面構成は次の通りである。
TFDアレイ基板93は、複数の構成要素を支持する役割を有する基板本体10を備える。基板本体10の内面上には、データ線32(図9を参照)、TFD31(図6を参照)、遮光層82、及び透明樹脂等からなる絶縁層47などが形成されており、データ線32、TFD31及び遮光層82は絶縁層47により覆われている。
遮光層82は、島状の形状を有し、遮光性を有する樹脂材料又は金属材料等により形成されており、後述するカラーフィルタ基板94における、B、G、Rの各色の着色層16のうち、少なくとも1つの色の着色層16の一部と重なる位置に設けられる。図8では、島状の遮光層82は、着色層16Gの一部と重なる位置に設けられている。第2実施形態では、島状の遮光層82は、着色層16G、16Rの各一部と重なる位置に設けられ、バックライト19からの照明光がB、G、Rの各色の着色層16を透過することにより得られる混光(白色光)の白色度(ホワイトバランス)を調整するための役割を有するが、この点については後述する。
絶縁層47の内面上であって、各画素領域D内には画素電極55が形成されている。島状電極部55aは、第1の透過表示領域T1に対応する位置に設けられていると共に、島状電極部55cは、第2の透過表示領域T2に対応する位置に設けられ、さらに、島状電極部55bは、反射表示領域Rに対応する位置に設けられている。また、第1の透過表示領域T1に配置された島状電極部55aと、反射表示領域Rに配置された島状電極部55bとの電気的な接続は、島状電極部55aと島状電極部55bの間に位置する絶縁層47の内面上において接続部55sを介して図られていると共に、第2の透過表示領域T2に配置された島状電極部55cと、反射表示領域Rに配置された島状電極部55bとの電気的な接続は、島状電極部55cと島状電極部55bの間に位置する絶縁層47の内面上において接続部55sを介して図られている。
なお、島状電極部55cの隅の位置には、図6に示すように、絶縁層47の一部を貫くコンタクトホール47aが形成されており、島状電極部55bは、コンタクトホール47aを介してTFD31及びデータ線32に夫々電気的に接続されている。また、画素電極55等の内面上には、垂直配向性の垂直配向膜42が形成されている。一方、基板本体10の液晶層50側に対して逆側の外面上には、位相差板17、偏光板18がこの順に配置されている。
次に、図8に対応するカラーフィルタ基板94の断面構成は次の通りである。
カラーフィルタ基板94は、複数の構成要素を支持する役割を有する基板本体25を備える。基板本体25の内面上には、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16R(図8ではGの色の着色層16G)、散乱層24、遮光層83などが設けられている。
散乱層24は、透明樹脂材料により形成され、その表面には光を適度に散乱させるための微小な凹凸が形成されている。散乱層24は、少なくとも反射表示領域Rに対応する位置に設けられている。遮光層83は、遮光性を有する樹脂材料又は金属材料等により形成されており、各画素領域Dを区画する位置に対応して設けられている。
散乱層24の内面上には、反射性を有する反射膜23が設けられている。反射膜23は、散乱層24の微小な凹凸を反映した形状を有し、反射膜23にて反射された光は適度に散乱される。着色層16は、各画素領域D内における、基板本体25及び反射膜23の各内面上に設けられている。着色層16の内面上であって、少なくとも反射表示領域Rに対応する位置には、第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する液晶層50の各厚さdtと、反射表示領域Rに対応する液晶層50の厚さdrとを実質的に異ならせるための層厚調整層46が設けられている。第2実施形態では、この層厚調整層46の存在によって、反射表示領域Rの液晶層50の厚さdrを第1及び第2の透過表示領域T1、T2の液晶層50の各厚さdtよりも小さくすることができる。よって、反射表示領域Rにおけるリタデーションと、第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々におけるリタデーションを近づける、若しくは略等しくすることができ、これによりコントラストの向上が図られている。
着色層16及び層厚調整層46の各内面上には、ITOなどからなる走査線(走査電極)27が形成されている。走査線27は、図6に示すように、平面的に見ると、ストライプ形状を有し、データ線32の延在方向に対し略直交する方向に配列された複数の画素領域Dと重なる位置に設けられている。ここで、走査線27には液晶層50の液晶分子の配向を制御する配向制御手段が設けられている。配向制御手段は、走査線27において、TFDアレイ基板93側に形成された島状電極部55a、55b、55cの略中央部に対応する位置に設けられており、その具体的な構成としては、島状電極部55a、55b、55cの略中央部に対応する走査線27の領域を開口したスリット27aによるものである。なお、本発明では、配向制御手段は、スリット27aに代えて、島状電極部55a、55b、55cの略中央部に対応する領域に誘電体からなる突起を設けるものであっても構わない。走査線27等の内面上には、垂直配向性の垂直配向膜12が形成されている。一方、基板本体25の液晶層50側に対し逆側の外面上には、位相差板14、偏光板15、バックライト19がこの順に配置されている。
以上の構成を有する液晶装置200において、TFDアレイ基板93とカラーフィルタ基板94との間に電圧を印加すると、それらの両基板間の液晶層50には電圧に応じた電界が形成されるが、島状電極部55a、55b、55cの各々が略矩形状に形成されており、かつ、それと対向するカラーフィルタ基板94側の走査線27には配向制御手段としてのスリット27aが形成されているため、液晶分子は島状電極部55a、55b、55cの各々の略中央を中心として放射状に配向状態が制御される。これにより、第2実施形態に係る液晶装置200では、視野角依存性が抑制され、広視野角化が可能となっている。
そして、第2実施形態の液晶装置200において反射型表示がなされる場合、観察側から液晶装置200内に入射した外光は、図8に示す経路Lrに沿って進行し、着色層16等が形成されている領域を通過して、その着色層16の下方に位置する反射膜23により反射され、再び着色層16等を通過して表示画面上に出射する。これにより、所定の色相及び明るさを呈する表示画像が観察者により視認される。一方、かかる液晶装置200において透過型表示がなされる場合、バックライト19から出射した照明光は、図8に示す経路Ltに沿って進行し、画素電極55及び着色層16等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、着色層16を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
(ホワイトバランスの調整方法)
次に、図6及び図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る液晶装置200におけるホワイトバランス(白色度)の調整方法について説明する。
図9は、図6の切断線D−D´に沿った液晶装置100の断面図であり、特に、ホワイトバランスを調整する役割を有する島状の遮光層82を通る位置で切断した液晶装置200の断面図である。
ここで、第2実施形態のホワイトバランスの調整方法は、上記した第1実施形態のホワイトバランスの調整方法と同様であるが、第1実施形態では、ホワイトバランスを調整する役割を有する遮光層がカラーフィルタ基板92側に設けられていたのに対して、第2実施形態では、当該遮光層が素子基板93側に設けられている。
具体的には、第2実施形態では、図6及び図9に示すように、素子基板93は、遮光性を有する樹脂材料又は金属材料等により形成された島状の遮光層82を有する。第2実施形態の例では、島状の遮光層82は、円形の平面形状を有し、島状電極部5a、5cの各面積よりも小さい。一般的に、G及びRの各色は輝度が高く、Bの色は輝度が低いことに鑑み、島状の遮光層82は、Gの色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に且つGの色の着色層16の略中央部と平面的に重なる位置に設けられていると共に、Rの色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に且つRの色の着色層16の略中央部と平面的に重なる位置に設けられており、Bの色の画素領域D内には設けられていない。
なお、本発明では、B、G、Rの各色の画素領域Dに対する遮光層82の設定位置は、上記の第2実施形態の構成例に限定されない。即ち、本発明では、B、G、Rの各色の着色層16のうち、画素領域D内における少なくとも1つの色の着色層16の一部と重なる位置に遮光層82が島状に設けられていればよい。よって、島状の遮光層82は、Bの色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に且つBの色の着色層16Bの略中央部と平面的に重なる位置に設けられていても構わないし、或いは、B、G、Rの各色の画素領域D内の反射表示領域Rに対応する位置に且つB、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rの略中央部と平面的に重なる位置に設けられていても構わない。
これにより、液晶装置200の駆動時、バックライト19から液晶層50側へ入射した照明光の一部が、R及びGの各色の画素領域Dを透過するに際し、R及びGの各色の画素領域D内の第1及び第2の透過表示領域T1、T2の各々に対応する位置に設けられた島状の遮光層82により遮られ、R及びGの各色の着色層16R及び16Gを透過して得られる各原色光の光量が抑制される。このため、その抑制されたR及びGの各色の原色光と、Bの色の着色層16Bを透過して得られる原色光とが混光することにより、所定の白色度を有する白色光が得られる。
以上のように、本発明では、画素領域D内におけるB、G、Rの各色の着色層16のうち、画素領域D内における少なくとも1つの色の着色層16の一部と重なる位置に所定の面積を有する遮光層82を島状に設ける。かかる構成によれば、島状の遮光層82の形成時に、当該島状の遮光層82の面積を変えることにより、当該少なくとも1つの色の着色層16を透過させる光量の割合を変えることが可能となる。その結果、B、G、Rの各色の着色層16を透過した原色光が混光することで得られる白色光のホワイトバランス(白色度)を容易に調整することができる。しかも、この構成によれば、B、G、Rの各色の着色層16の色材、色度、色域の変更をすることなく、また、画素電極5の大きさの変更をすることなく、また、バックライト19の照明光の輝度調整をすることなく、さらに、液晶層50を駆動するドライバICなどの信号処理回路に変更を加えることなく、容易に所望の白色度が得られるという利点を有する。また、画素電極5の大きさの変更する必要がなくなるので、B、G、Rの色毎に画素容量の調整をする必要もなくなる。
好適な例では、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rの一部と重なる画素領域D内における遮光層82の面積を、それぞれS、S、Sとした場合、SとSとSは、S<S<S、S<S=S、S<S<S、S=S=Sのうちいずれかの関係を満たすことが好ましい。これにより、仕様に応じて、所望の白色度を得ることが可能となる。
また、本発明の第2実施形態では、カラーフィルタ基板94側であって、島状電極部5a、5b、5cの略中央に対応する位置には、それぞれ、液晶層50の液晶分子の配向を制御するためのスリット27aが設けられ、島状の遮光層82は、平面領域においてスリット27aよりも大きな面積を有し、スリット27aと重なる位置に設けられている。これにより、スリット27aの形状に起因して光漏れなどが万が一生じた場合でも、そのスリット27aは島状の遮光層82により遮光されるため、表示品位が低下するのを防止できる。
なお、第2実施形態では、島状の遮光層82は素子基板93側に設けるようにしたが、これに限らず、本発明では、島状の遮光層82は、カラーフィルタ基板94側に設けるようにしても構わない。この場合、カラーフィルタ基板94側には、遮光性を有する遮光層83が設けられるので、工程の簡略化を図る為、島状の遮光層82は、カラーフィルタ基板94側において、遮光層83と同一の工程で同一の材料を用いて形成されることが好ましい。
[変形例]
上記の第1及び第2の実施形態では、島状の遮光層81又は82は、島状電極部5a(又は55a)、5c(又は55c)、或いは、突起13、或いは、スリット27aの各平面形状に合わせて、円形の平面形状に形成されていたが、本発明では、遮光層81又は82の形状に限定はない。例えば、本発明では、島状の遮光層81又は82は、四角形、楕円形、菱形などの各種の平面形状を採用し得る。
例えば、液晶装置100又は200では、液晶配向規制手段としての突起13又はスリット27aは、円形のほか十字状の平面形状に形成される場合もある。この場合には、その形状に起因して突起13又はスリット27aにおいて光漏れが万が一発生した場合に備え、遮光層81又は82は、その十字状の平面形状の突起13又はスリット27aを隠すことが可能な形状に形成されていることが好ましい。また、TN(Twisted Nematic)方式の液晶を有する液晶装置では、画素電極は矩形に形成されることが多い。この場合には、遮光層81又は82は、その画素電極の形状に合わせて矩形状の平面形状に形成するようにしても構わない。つまり、画素電極の少なくとも輪郭の一部に沿って、画素電極の端部から内方に広がって形成された遮光膜であっても構わない。
また、TFDアレイ基板93及びカラーフィルタ基板92の少なくとも一方、或いは、TFTアレイ基板91及びカラーフィルタ基板94の少なくとも一方であって、R、G、Bの各色の着色層16のうち、所定の色の着色層16の一部と重なる位置には、当該所定の色の着色層16に対応した画素電極5又は55の端部から画素領域D内に拡張して遮光層が設けられ、前記所定の色とは異なる他の着色層16の一部と重なる位置には、当該所定の色とは異なる他の着色層16に対応した画素電極5又は55の端部から画素領域D内に拡張した遮光層が、前記所定の色の着色層16に対応した画素電極5又は55の端部から画素領域D内に拡張して設けられた遮光層とは異なる面積で設けられていても構わない。かかる構成によれば、前記所定の色の着色層16と、前記所定の色とは異なる他の着色層16とで夫々透過させる光量の割合を変えることが可能となる。その結果、R、G、Bの各色の着色層16を透過した原色光が混光することで得られる白色光のホワイトバランス(白色度)を容易に調整することができる。
また、この構成において、カラーフィルタ基板92又は94は、少なくともR、G、Bの各色の着色層16の各々を区画する位置に樹脂材料又は金属材料よりなる遮光膜を有し、当該遮光層は、カラーフィルタ基板92又は94において、当該遮光膜と同一の材料を用いて一体的に画素領域D内に連続して形成されていてもよい。これにより、当該遮光層は、当該遮光膜と同一の工程で同一の材料により一体的に画素領域D内に連続して形成することができる。よって、当該遮光層と当該遮光膜とを別途独立の工程で形成する場合と比較して、工程の簡略化を図ることができる。
また、第1又は第2の実施形態に係る液晶装置100又は200は、垂直配向方式を採用しているため、画素電極5又は55は、櫛団子状の平面形状を有する。このような画素電極5又は55の形状に起因して、反射表示領域R側に位置する、第1の透過表示領域T1の島状電極部5a(又は55a)の端部側(領域A5付近)、及び、反射表示領域R側に位置する、第2の透過表示領域T2の島状電極部5c(又は55c)の端部側(領域A6付近)では、特に、液晶の駆動時に発生する電界が非一様となって液晶分子の配向不良が生じる場合もある。そこで、変形例では、図10(a)に示すように、遮光層81又は82を鉤状の平面形状に形成して、当該遮光層81又は82を、領域A5に位置する島状電極部5a(又は55a)の端部側、及び、領域A6に位置する島状電極部5c(又は55c)の端部側と夫々重なる位置に配置する。これにより、液晶装置100又は200における液晶の駆動時に、領域A5及び領域A6の付近で液晶分子の配向不良が生じて光漏れが生じたような場合でも、その光漏れは鉤状の平面形状を有する当該遮光層81又は82により覆い隠され、光漏れが生じるのを防止できる。また、これと同様の目的から、他の変形例では、図10(b)に示すように、遮光層81又は82を環状の平面形状に形成して、当該遮光層81又は82を、第1の透過表示領域T1の島状電極部5a(又は55a)の外形側の一部、及び、第2の透過表示領域T2の島状電極部5c(又は55c)の外形側の一部と夫々重なる位置に配置してもよい。
また、本発明では、ホワイトバランス(白色度)を調整する役割を有する遮光層は、着色層16を複数積層させて構成されていてもよい。例えば、この変形例について、図11を参照して説明する。図11は、図4に対応する、変形例に係るカラーフィルタ基板92xの断面構成を示す断面図である。
この変形例では、上記した第1及び第2実施形態と同様に、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rは、画素領域Dに対応する位置に設けられている。また、B、G、Rの各色の着色層16B、16G、16Rは、任意の2つの色の着色層16を積層してなる遮光層87により区画されている。遮光層85は、Gの色の画素領域D内の第1の透過表示領域T1に対応する位置に且つGの色の着色層16Gの略中央部と平面的に重なる位置に設けられている。なお、図示を省略するが、遮光層85は、Gの色の画素領域D内の第2の透過表示領域T2に対応する位置に且つGの色の着色層16Gの略中央部と平面的に重なる位置に設けられている。この遮光層85は、Gの色の着色層16Gと、Bの色の着色層16Bとを積層させた構造を有する。また、遮光層86は、Rの色の画素領域D内の第1の透過表示領域T1に対応する位置に且つRの色の着色層16Rの略中央部と平面的に重なる位置に設けられている。なお、図示を省略するが、遮光層86は、Rの色の画素領域D内の第2の透過表示領域T2に対応する位置に且つRの色の着色層16Rの略中央部と平面的に重なる位置に設けられている。この遮光層86は、Rの色の着色層16Rと、Bの色の着色層16Bとを積層させた構造を有する。これらの構成により、上記した第1及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記の第1及び第2実施形態では、半透過反射型の液晶装置に対して本発明を適用したが、これに限らず、反射型又は透過型の液晶装置に対して本発明を適用しても構わない。
その他、本発明では、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形をすることが可能である。
[電子機器]
次に、本発明の第1、第2実施形態に係る液晶装置100、200又は各種の変形例を適用可能な電子機器の具体例について図12を参照して説明する。
まず、本発明の第1、第2実施形態に係る液晶装置100、200等を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図12(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶装置100、200等をパネルとして適用した表示部713とを備えている。
続いて、本発明の液晶装置100、200等を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図12(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明の液晶装置100、200等を適用した表示部724を備える。
なお、本発明の液晶装置100、200等を適用可能な電子機器としては、図12(a)に示したパーソナルコンピュータや図12(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る液晶装置の電気的な等価回路図。 第1実施形態に係るTFTアレイ基板の平面構成を示す平面図。 第1実施形態に係る液晶装置の1つの画素領域に対応する断面図。 第1実施形態に係る液晶装置の複数の第1の透過表示領域を通る断面図。 本発明の第2実施形態に係る液晶装置の電気的な等価回路図。 第2実施形態に係るTFDアレイ基板の平面構成を示す平面図。 画素電極とTFD素子との電気的な接続構造を示す要部平面図。 第2実施形態に係る液晶装置の1つの画素領域に対応する断面図。 第2実施形態に係る液晶装置の複数の第1の透過表示領域を通る断面図。 各種の変形例に係る遮光層の平面形状を示す平面図。 変形例に係る遮光層を含むカラーフィルタ基板の断面図。 本発明の液晶装置を適用した電子機器の例を示す。
符号の説明
5a、5b、5c、55a、55b、55c 島状電極部、 5、55 画素電極、 30 TFT、 31 TFD、 81、82、85、86 遮光層、 50 液晶層、 91 TFTアレイ基板、 93 TFDアレイ基板、 92、92x、94 カラーフィルタ基板、 100、200 液晶装置、 D 画素領域、 T1 第1の透過表示領域、 T2 第2の透過表示領域、 R 反射表示領域

Claims (10)

  1. 第1の基板と第2の基板との間に液晶層を挟持してなり、
    前記第1の基板は前記液晶層を駆動するための電極を備えると共に、前記第2の基板は複数の色の着色層を備え、
    前記電極と前記着色層との重なる領域には画素領域が形成されており、
    前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方であって、前記複数の色の前記着色層のうち、前記画素領域内の少なくとも1つの色の前記着色層の一部と重なる位置には所定の面積を有する遮光層が島状に設けられていることを特徴とする液晶装置。
  2. 第1の基板と第2の基板との間に液晶層を挟持してなり、
    前記第1の基板は前記液晶層を駆動するための電極を備えると共に、前記第2の基板は複数の色の着色層を備え、
    前記電極と前記着色層との重なる領域には画素領域が形成されており、
    前記第1の基板及び前記第2の基板の少なくとも一方であって、前記複数の色の前記着色層のうち、所定の色の着色層の一部と重なる位置には、該所定の色の着色層に対応した前記電極の端部から前記画素領域内に拡張して遮光層が設けられ、
    前記所定の色とは異なる他の着色層の一部と重なる位置には、該所定の色とは異なる他の着色層に対応した前記電極の端部から前記画素領域内に拡張した前記遮光層が、前記所定の色の着色層に対応した前記電極の端部から前記画素領域内に拡張して設けられた前記遮光層とは異なる面積で設けられていることを特徴とする液晶装置。
  3. 前記第2の基板は、少なくとも前記着色層の各々を区画する位置に樹脂材料又は金属材料よりなる遮光膜を有し、
    前記遮光層は、前記第2の基板において、前記遮光膜と同一の材料を用いて一体的に前記画素領域内に連続して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記第2の基板は、少なくとも前記着色層の各々を区画する位置に樹脂材料又は金属材料よりなる遮光膜を有し、
    前記遮光層は、前記第2の基板において、前記遮光膜と同一の材料を用いて前記遮光膜と分離して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  5. 前記遮光層は、前記第2の基板において、前記複数の色の前記着色層のうち、少なくとも2色の前記着色層が積層された構成を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置。
  6. 前記第1の基板は金属材料よりなる他の遮光膜を有し、
    前記遮光層は、前記第1の基板において、前記他の遮光膜と同一の材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置。
  7. 前記複数の色の前記着色層には、青、赤、緑の各色の前記着色層が含まれ、
    前記青、前記赤、前記緑の各色の前記着色層の一部と重なる前記画素領域内における前記遮光層の面積を、それぞれS、S、Sとした場合、
    前記Sと前記Sと前記Sは、S<S<S、S<S=S、S<S<S、S=S=Sのうちいずれかの関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液晶装置。
  8. 前記遮光層は、四角形、円形又は楕円形の平面形状を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液晶装置。
  9. 前記液晶層は負の誘電率異方性を有し、
    前記電極は、島状に形成された複数の島状電極部と、前記島状電極部の各々を電気的に接続する接続部と、を有し、
    前記第1の基板及び前記第2の基板のいずれか一方であって、前記島状電極部の略中央に対応する位置には、前記液晶層の液晶分子の配向を制御するためのスリット又は突起が設けられ、
    前記遮光層は、平面領域において前記スリット又は前記突起よりも大きな面積を有し、前記スリット又は前記突起と重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液晶装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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