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JP2008215113A - 内燃機関制御システムの異常診断装置 - Google Patents

内燃機関制御システムの異常診断装置 Download PDF

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JP2008215113A JP2007050846A JP2007050846A JP2008215113A JP 2008215113 A JP2008215113 A JP 2008215113A JP 2007050846 A JP2007050846 A JP 2007050846A JP 2007050846 A JP2007050846 A JP 2007050846A JP 2008215113 A JP2008215113 A JP 2008215113A
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Abstract

【課題】内燃機関の制御システムに異常(空燃比の異常)が発生した場合に、その異常の原因となっている異常部位を特定できるようにする。
【解決手段】第1水準の異常として空燃比制御システムの異常の有無を判定する“空燃比制御システムの異常診断”を実行し、空燃比制御システムの異常(空燃比の異常)が検出された場合には、異常部位を特定するために、第2水準の異常として、EGRシステム36の異常の有無を判定する“EGRシステム36の異常診断”と、パージシステム41の異常の有無を判定する“パージシステム41の異常診断”を実行する。その結果、EGRシステム36の異常有りと判定されれば、EGRシステム36が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定し、パージシステム41の異常有りと判定されれば、パージシステム41が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関制御システムの異常の有無を判定する内燃機関制御システムの異常診断装置に関する発明である。
近年の電子制御化された内燃機関では、排気管に排出ガスの空燃比やリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ(空燃比センサ、酸素センサ等)を設け、この排出ガスセンサの出力に基づいて実空燃比を目標空燃比に一致させるように燃料噴射量や吸入空気量等をフィードバック制御する空燃比フィードバック制御を実行するようにしている。
このような空燃比制御システムの異常診断装置としては、例えば、特許文献1(特開平1−237336号公報)に記載されているように、酸素センサの出力値を各気筒毎又は各気筒群毎に所定回数累積し、全累積値の分布中で累積値の偏りが大きい気筒又は気筒群が検出された場合に、空燃比が異常であると判定するようにしたものがある。
特開平1−237336号公報(第1頁等)
ところで、図2に示すように、空燃比の異常の原因としては、吸気系の異常(例えばパージシステムの異常)、燃料系の異常(例えば燃料噴射弁の異常)、点火系の異常(例えば点火プラグの異常)、排気系の異常(例えば排出ガス還流システムの異常)等、種々の部位の異常が考えられる。
しかし、上記特許文献1の異常診断では、酸素センサの出力の累積値の偏りが大きい気筒又は気筒群が検出された場合に、単に空燃比が異常であると判定するだけあり、空燃比の異常の原因となっている異常部位(故障箇所)を特定することができない。このため、空燃比の異常が発生した場合には、自動車販売店の車両整備工場等で、エアフローメータ、燃料噴射弁、空燃比センサ、パージシステム、排出ガス還流システム等を個々に検査して、空燃比の異常の原因となっている異常部位を特定する必要があり、異常部位を特定する作業に多くの工数が費やされるという問題がある。また、異常部位を特定できない場合には、異常の疑いのある部品を全て新品に交換することもあり、このような場合、実際には交換する必要のない正常な部品まで交換してしまう可能性がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、内燃機関制御システムに異常が発生した場合に、オンボードで異常部位を特定することができ、メインテナンス性を向上させることができる内燃機関制御システムの異常診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関制御システムの第1水準の異常の有無を第1水準異常診断手段により判定し、第1水準の異常有りと判定された場合に該第1水準の異常の原因となっている異常部位を特定するために第2水準の異常の有無を第2水準異常診断手段により判定するようにしたものである。
この構成では、内燃機関制御システムの第1水準の異常が発生した場合に、その第1水準の異常の原因となり得る第2水準の異常の有無を判定し、第2水準の異常有りと判定れれば、第1水準の異常の原因が第2水準の異常であると判断して異常部位を特定することができる。これにより、内燃機関制御システムの第1水準の異常が発生した場合に、オンボード(車両に搭載された制御装置の自己診断機能)で異常部位を特定することができるため、自動車販売店の車両整備工場等で、速やかに異常部位を修理や交換することができて、異常部位を特定する作業を削減することができると共に、実際には交換する必要のない正常な部品まで交換してしまうといった事態も防止することができ、メインテナンス性を向上させることができる。
具体的には、請求項2のように、第1水準の異常として空燃比制御システムの異常の有無を判定するようにすると良い。このようにすれば、内燃機関の各種制御システムの中でエミッションやドライバビリティに与える影響が大きい重要な制御システムである空燃比制御システムに異常が発生した場合(つまり空燃比の異常が発生した場合)に、その異常の原因となっている異常部位を特定することができる。
この場合、請求項3のように、第2水準の異常として内燃機関の排出ガスの一部を吸気系に還流させる排出ガス還流システムの異常の有無を判定するようにしても良い。排出ガス還流システムの異常は、空燃比の異常の原因となり得るため、空燃比制御システムに異常が発生した場合(つまり空燃比の異常が発生した場合)に、第2水準の異常として排出ガス還流システムの異常の有無を判定することで、排出ガス還流システムが空燃比の異常の原因となっている異常部位であるか否かを判定することができる。
また、請求項4のように、第2水準の異常として燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた燃料蒸発ガスを吸気系に吸入させるパージシステムの異常の有無を判定するようにしても良い。パージシステムの異常は、空燃比の異常の原因となり得るため、空燃比制御システムに異常が発生した場合(つまり空燃比の異常が発生した場合)に、第2水準の異常としてパージシステムの異常の有無を判定することで、パージシステムが空燃比の異常の原因となっている異常部位であるか否かを判定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン制御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に、吸入空気量を検出するエアフローメータ14が設けられている。このエアフローメータ14の下流側には、モータ15によって開度調節されるスロットルバルブ16と、このスロットルバルブ16の開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ17とが設けられている。
更に、スロットルバルブ16の下流側には、サージタンク18が設けられ、このサージタンク18に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ19が設けられている。また、サージタンク18には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド20が設けられ、各気筒の吸気マニホールド20の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁21が取り付けられている。また、エンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎に点火プラグ22が取り付けられ、各点火プラグ22の火花放電によって筒内の混合気に着火される。
また、エンジン11には、吸気バルブ30のバルブタイミング(開閉タイミング)を可変する吸気側可変バルブタイミング装置32と、排気バルブ31のバルブタイミングを可変する排気側可変バルブタイミング装置33とが設けられている。
一方、エンジン11の排気管23には、排出ガスの空燃比又はリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24(空燃比センサ、酸素センサ等)が設けられ、この排出ガスセンサ24の下流側に、排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒25が設けられている。
また、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ26や、エンジン11のクランク軸27が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ28が取り付けられている。このクランク角センサ28の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
また、排気管23のうちの触媒25の上流側又は下流側と吸気管12のうちのスロットルバルブ16の下流側のサージタンク18との間には、排出ガスの一部を吸気側に還流させるためのEGR配管34が接続され、このEGR配管34の途中に、EGR量(排出ガス還流量)を調整するEGR制御弁35が設けられている。これらEGR配管34、EGR制御弁35等からEGRシステム36(排出ガス還流システム)が構成されている。
また、燃料タンク(図示せず)内の燃料が蒸発して生じた燃料蒸発ガス(エバポガス)は、連通管37を通してキャニスタ38内の活性炭等の吸着体(図示せず)に吸着される。このキャニスタ38と吸気管12のうちのスロットルバルブ16の下流側との間には、キャニスタ38内に吸着されている蒸発燃料を吸気管12内に吸入させるためのパージ配管39が接続され、このパージ配管39の途中に、燃料蒸発ガスパージ量を調整するパージ制御弁40が設けられている。尚、パージ配管39は、サージタンク18に接続するようにしても良い。これらキャニスタ38、パージ配管39、パージ制御弁40等からパージシステム41が構成されている。
前述した各種センサの出力は、制御回路(以下「ECU」と表記する)29に入力される。このECU29は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁21の燃料噴射量や点火プラグ22の点火時期を制御する。
また、ECU29は、図示しない空燃比制御プログラムを実行することで、排出ガスセンサ24の出力に基づいて検出した空燃比を目標空燃比に一致させるように燃料噴射量や吸入空気量等をF/B(フィードバック)制御する空燃比F/B制御を実行する。
更に、ECU29は、後述する図3及び図4の異常診断プログラムを実行することで、まず、第1水準の異常として空燃比制御システムの異常の有無を判定する“空燃比制御システムの異常診断”を実行する。この空燃比制御システムの異常診断では、空燃比F/B制御の空燃比F/B補正量が所定の正常範囲内であるか否かを判定することで、空燃比の異常の有無を判定する。
ところで、図2に示すように、空燃比の異常の原因としては、吸気系の異常、燃料系の異常、点火系の異常、排気系の異常等、種々の部位の異常が考えられる。
より具体的には、吸気系の異常としては、エアフローメータ14の異常、パージシステム41の異常、吸気バルブ制御システムの異常(吸気側可変バルブタイミング装置32、吸気側可変バルブリフト装置等の異常)、気流制御システムの異常(スワール流制御装置、タンブル流制御装置等の異常)等が挙げられる。
また、燃料系の異常としては、燃料噴射弁21の異常、燃料ポンプ等の燃圧制御システムの異常等が挙げられる。点火系の異常としては、点火プラグ22の異常、点火コイルの異常等が挙げられる。排気系の異常としては、EGRシステム36の異常、排気バルブ制御システムの異常(排気側可変バルブタイミング装置33、排気側可変バルブリフト装置等の異常)、排出ガスセンサ24の異常等が挙げられる。
そこで、ECU29は、空燃比制御システムの異常診断により空燃比の異常有りと判定された場合には、空燃比の異常の原因となっている異常部位を特定するために、第2水準の異常としてEGRシステム36の異常の有無を判定する“EGRシステム36の異常診断”と、第2水準の異常としてパージシステム41の異常の有無を判定する“パージシステム41の異常診断”を実行する。
EGRシステム36の異常やパージシステム41の異常は、空燃比の異常の原因となり得るため、空燃比制御システムの異常が発生した場合(つまり空燃比の異常が発生した場合)に、EGRシステム36の異常の有無を判定して、EGRシステム36の異常有りと判定されれば、EGRシステム36が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定することができ、パージシステム41の異常の有無を判定して、パージシステム41の異常有りと判定されれば、パージシステム41が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定することができる。
以下、ECU29が実行する図3及び図4に示す異常診断プログラムの処理内容を説明する。
図3及び図4に示す異常診断プログラムは、ECU29の電源オン中に所定周期で実行される。本プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、空燃比制御システムの異常診断実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、空燃比制御システムの異常診断実行条件は、例えば、所定運転状態(例えば定常運転状態)であること、空燃比F/B制御中であること、排出ガスセンサ24が正常であること等である。
このステップ101で、空燃比制御システムの異常診断実行条件が不成立であると判定されれば、ステップ102以降の処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
一方、上記ステップ101で、空燃比制御システムの異常診断実行条件が成立していると判定された場合には、第1水準の異常として空燃比制御システムの異常の有無を判定する空燃比制御システムの異常診断を次のようにして実行する。まず、ステップ102で、空燃比F/B制御の空燃比F/B補正量FAFを読み込んだ後、ステップ103に進み、空燃比F/B補正量FAFが正常範囲内(下限側判定値α<空燃比F/B補正量FAF<上限側判定値β)であるか否かを判定することで、空燃比の異常の有無を判定する。
これらのステップ101〜103の処理が特許請求の範囲でいう第1水準異常診断手段としての役割を果たす。
このステップ103で、空燃比F/B補正量FAFが正常範囲内(下限側判定値α<空燃比F/B補正量FAF<上限側判定値β)であり、空燃比の異常無し(正常)と判定されれば、ステップ104以降の処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
これに対して、上記ステップ103で、空燃比F/B補正量FAFが正常範囲外(空燃比F/B補正量FAF≦下限側判定値α又は上限側判定値β≦空燃比F/B補正量FAF)であり、空燃比が異常であると判定された場合には、ステップ104に進み、EGRシステム36の異常診断実行条件が成立しているか否か(例えば所定運転状態であるか否か等)を判定する。
このステップ104で、EGRシステム36の異常診断実行条件が成立していると判定されたときに、空燃比の異常の原因となっている異常部位を特定するために、第2水準の異常としてEGRシステム36の異常の有無を判定するEGRシステム36の異常診断を次のようにして実行する。
まず、ステップ105で、EGRシステム36の機能を停止させる(EGR量を0にする)ようにEGR制御弁35を制御した後、ステップ106に進み、空燃比F/B補正量FAFを読み込む。その際、EGRシステム36の機能を停止させるようにEGR制御弁35を制御してから実際に排出ガスの空燃比が変化するのに必要な時間が経過した後に、空燃比F/B補正量FAFを読み込むようにすると良い。
この後、ステップ107に進み、空燃比F/B補正量FAFが正常範囲内であるか否かを判定することで、空燃比の異常の有無を判定する。
このステップ107で、空燃比の異常無し(正常)と判定された場合、つまり、EGRシステム36の機能を停止させたことにより空燃比が異常から正常になった場合には、ステップ108に進み、EGRシステム36の異常有りと判定して、EGRシステム36が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定する。
この場合、異常フラグをONにセットし、運転席のインストルメントパネルに設けられた警告ランプ(図示せず)を点灯したり、或は、運転席のインストルメントパネルの警告表示部(図示せず)に警告表示して運転者に警告すると共に、その異常情報(異常コード等)をECU29のバックアップRAM(図示せず)等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶する。
これに対して、上記ステップ107で、空燃比が異常であると判定された場合、つまり、EGRシステム36の機能を停止させても空燃比が異常状態のままである場合には、ステップ109に進み、EGRシステム36の異常無し(正常)と判定する。
この後、図4のステップ110に進み、パージシステム41の異常診断実行条件が成立しているか否か(例えば所定運転状態であるか否か等)を判定する。
このステップ110で、パージシステム41の異常診断実行条件が成立していると判定されたときに、空燃比の異常の原因となっている異常部位を特定するために、第2水準の異常としてパージシステム41の異常の有無を判定するパージシステム41の異常診断を次のようにして実行する。
まず、ステップ111で、パージシステム41の機能を停止させる(燃料蒸発ガスパージ量を0にする)ようにパージ制御弁40を制御した後、ステップ112に進み、空燃比F/B補正量FAFを読み込む。その際、パージシステム41の機能を停止させるようにパージ制御弁40を制御してから実際に排出ガスの空燃比が変化するのに必要な時間が経過した後に、空燃比F/B補正量FAFを読み込むようにすると良い。
この後、ステップ113に進み、空燃比F/B補正量FAFが正常範囲内であるか否かを判定することで、空燃比の異常の有無を判定する。
このステップ113で、空燃比の異常無し(正常)と判定された場合、つまり、パージシステム41の機能を停止させたことにより空燃比が異常から正常になった場合には、ステップ114に進み、パージシステム41の異常有りと判定して、パージシステム41が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定する。
この場合、異常フラグをONにセットし、運転席のインストルメントパネルに設けられた警告ランプ(図示せず)を点灯したり、或は、運転席のインストルメントパネルの警告表示部(図示せず)に警告表示して運転者に警告すると共に、その異常情報(異常コード等)をECU29のバックアップRAM(図示せず)等の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶する。
これに対して、上記ステップ113で、空燃比が異常であると判定された場合、つまり、パージシステム41の機能を停止させても空燃比が異常状態のままである場合には、ステップ115に進み、パージシステム41の異常無し(正常)と判定する。
これらのステップ104〜115の処理が特許請求の範囲でいう第2水準異常診断手段としての役割を果たす。
以上説明した本実施例では、第1水準の異常として空燃比制御システムの異常の有無を判定する“空燃比制御システムの異常診断”を実行し、空燃比制御システムの異常が発生した場合(つまり空燃比の異常が発生した場合)には、空燃比の異常の原因となっている異常部位を特定するために、第2水準の異常としてEGRシステム36の異常の有無を判定する“EGRシステム36の異常診断”と、第2水準の異常としてパージシステム41の異常の有無を判定する“パージシステム41の異常診断”を実行する。その結果、EGRシステム36の異常有りと判定されれば、EGRシステム36が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定し、パージシステム41の異常有りと判定されれば、パージシステム41が空燃比の異常の原因となっている異常部位であると特定する。
これにより、空燃比制御システムの異常が発生した場合に、オンボード(車両に搭載されたECU29)で異常部位を特定することができるため、自動車販売店の車両整備工場等で、速やかに異常部位を修理や交換することができて、異常部位を特定する作業を削減することができると共に、実際には交換する必要のない正常な部品まで交換してしまうといった事態も防止することができ、メインテナンス性を向上させることができる。
尚、空燃比制御システムの異常診断方法やEGRシステム36の異常診断方法やパージシステム41の異常診断方法は、上記実施例で説明した方法に限定されず、適宜変更しても良い。例えば、EGR量を所定量だけ変化させるようにEGR制御弁35を制御したときの空燃比F/B補正量に基づいてEGRシステム36の異常の有無を判定するようにしたり、燃料蒸発ガスパージ量を所定量だけ変化させるようにパージ制御弁40を制御したときの空燃比F/B補正量に基づいてパージシステム41の異常の有無を判定するようにしても良い。
また、上記実施例では、空燃比制御システムの異常(空燃比の異常)の原因となっている異常部位を特定するために、EGRシステム36の異常診断とパージシステム41の異常診断を実行するようにしたが、これに限定されず、エアフローメータ14の異常診断、吸気バルブ制御システムの異常診断(吸気側可変バルブタイミング装置32や吸気側可変バルブリフト装置等の異常診断)、気流制御システムの異常診断(スワール流制御装置やタンブル流制御装置等の異常診断)、燃料噴射弁21の異常診断、燃圧制御システムの異常診断、点火プラグ22の異常診断、点火コイルの異常診断、排気バルブ制御システムの異常診断(排気側可変バルブタイミング装置33や排気側可変バルブリフト装置等の異常診断)、排出ガスセンサ24の異常診断等を実行するようにしても良い。
また、上記実施例では、空燃比制御システムの異常の原因となっている異常部位を特定する技術に本発明を適用したが、空燃比制御システム以外の他のシステムの異常の原因となっている異常部位を特定する技術に本発明を適用するようにしても良い。
本発明の一実施例におけるエンジン制御システム全体の概略構成図である。 空燃比の異常の原因を説明するための図である。 異常診断プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その1)である。 異常診断プログラムの処理の流れを説明するフローチャート(その2)である。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、16…スロットルバルブ、21…燃料噴射弁、22…点火プラグ、23…排気管、24…排出ガスセンサ、29…ECU(第1水準異常診断手段,第2水準異常診断手段)、34…EGR配管、35…EGR制御弁、36…EGRシステム(排出ガス還流システム)、38…キャニスタ、39…パージ配管、40…パージ制御弁、41…パージシステム

Claims (4)

  1. 内燃機関制御システムの第1水準の異常の有無を判定する第1水準異常診断手段と、
    前記第1水準異常診断手段により前記第1水準の異常有りと判定された場合に該第1水準の異常の原因となっている異常部位を特定するために第2水準の異常の有無を判定する第2水準異常診断手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関制御システムの異常診断装置。
  2. 前記第1水準異常診断手段は、前記第1水準の異常として空燃比制御システムの異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御システムの異常診断装置。
  3. 前記第2水準異常診断手段は、前記第2水準の異常として内燃機関の排出ガスの一部を吸気系に還流させる排出ガス還流システムの異常の有無を判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関制御システムの異常診断装置。
  4. 前記第2水準異常診断手段は、前記第2水準の異常として燃料タンク内の燃料が蒸発して生じた燃料蒸発ガスを吸気系に吸入させるパージシステムの異常の有無を判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関制御システムの異常診断装置。
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