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JP2008210734A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

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JP2008210734A
JP2008210734A JP2007048442A JP2007048442A JP2008210734A JP 2008210734 A JP2008210734 A JP 2008210734A JP 2007048442 A JP2007048442 A JP 2007048442A JP 2007048442 A JP2007048442 A JP 2007048442A JP 2008210734 A JP2008210734 A JP 2008210734A
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Hideyuki Kishi
秀之 岸
Hidehiro Tsukumo
秀洋 築茂
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Hirose Electric Co Ltd
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Hirose Electric Co Ltd
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Abstract


【課題】平型導体を挿入するだけで端子との接続がなされ、半田実装時に熱の影響を受けない平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】電気コネクタは端子の配列範囲にわたり複数の支持溝14と交差する平型導体導入部17を有し、端子は端子の板面内で弾性変形可能な接触腕25と協働腕24とを有し、協働腕が係止部24Bをそして接触腕が被係止部28Aをそれぞれ有していて協働腕と接触腕は少なくとも一方に弾性変位を生じせしめて平型導体Fの導入を許容する位置で係止している係止状態の維持し、協働腕と接触腕の少なくとも一方は平型導体導入部に向いた接触部29を有し、協働腕と接触腕の少なくとも一方は係止状態で平型導体の先端により圧せられる被圧部24Aをも有し、被圧部が被圧時に上記係止を解除して接触腕が平型導体に対して接圧を加えて接触部29と平型導体が接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は平型導体用電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブルプリント基板(FPC)、フラットケーブル等が知られている。かかる平型導体を、接続対象部材、例えば、他の回路基板に接続させる電気コネクタとしては、例えば、特許文献1に開示されている電気コネクタが知られている。
特許文献1のコネクタにあっては、ハウジング内にスライドインシュレータを有し、平型導体をハウジング内に挿入すると、平型導体の先端がスライドインシュレータを移動せしめ、その結果、平型導体に端子の弾性腕に設けられた接触部が接圧をもって該平型導体に接続されるようになっている。
特許文献1のコネクタは、ハウジングに平型導体用の挿入溝が形成されていて、端子の接触部が該挿入溝に突入して位置している。スライドインシュレータは、その被圧部が上記挿入溝の内部に位置し、平型導体の挿入時に平型導体の先端により上記被圧部で押出力を受けて、前方へ移動するように、上記ハウジングで案内支持されている。
スライドインシュレータは、前方への移動中は、端子の弾性腕を圧して大きく弾性変位せしめていて、接触部は平型導体とは接触しておらず、平型導体は、端子からの反力を受けずに、挿入される。スライドインシュレータが所定位置にまで達すると、弾性腕は自由状態に向けその弾性変位量を減じる。その結果、接触部は平型導体に対し、所定の接圧をもって接続される。
実開平6−29052
特許文献1のコネクタにあっては、平型導体の挿入長さに相当する距離だけ平型導体の先端でスライドインシュレータを押出し移動させねばならない。この距離は、比較的長く、しかも、その移動の際、スライドインシュレータはハウジングの挿入溝や案内支持面との間に摩擦力を伴う。この摩擦力に抗して上記の距離だけ、比較的軟らかい平型導体の先端でスライドインシュレータを押出すことは容易ではない。さらに、この形式のコネクタは、端子の数が多く、したがってスライドインシュレータも端子の配列方向での幅寸法が大きい。そのため、スライドインシュレータは、移動中に先端縁が傾きを生じやすく、円滑な前進が阻害されやすい。
又、特許文献1のコネクタにあっては、回路基板への実装は、半田リフローにより行われることが多い。回路基板の対応部にクリーム半田を塗布し、ここに端子の接続部が位置するようにコネクタを配置した後に、加熱することにより、上記接続部が半田接続される。この半田実装時には、樹脂製のスライドインシュレータに対して、端子の弾性腕が平型導体との接圧を得るために大きな変位を確保すべく、比較的高い圧力で圧せられている。したがって、半田実装時に、端子が高温にさらされると、上記圧力と熱とにより損傷することがある。
本発明は、このような事情に鑑み、平型導体を挿入するだけで端子との接続がなされるコネクタであって、平型導体が円滑にハウジング内ヘ導入され、容易かつ確実に端子との接続がなされ、しかも半田実装においても損傷を受けない平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る電気コネクタは、金属板の平坦な板面を維持して作られた複数の端子と、該端子を収容し配列保持する複数の支持溝が形成されたハウジングとを有する。
かかる電気コネクタにおいて、本発明では、電気コネクタは端子の配列範囲にわたり複数の上記支持溝と交差して形成された平型導体導入部を有し、端子は該端子の板面内で弾性変形可能な接触腕と該接触腕と係止可能な協働腕とを有し、協働腕が係止部をそして接触腕が被係止部をそれぞれ有していて該協働腕と接触腕は少なくとも一方に弾性変位を生じせしめて平型導体の導入を許容する位置で係止している係止状態の維持を可能とし、協働腕と接触腕の少なくとも一方は平型導体導入部に向いた接触部を有し、協働腕と接触腕の少なくとも一方は係止状態で平型導体導入部へ所定位置まで導入された平型導体の先端により圧せられる被圧部をも有し、該被圧部が被圧時に上記係止を解除して接触腕が平型導体に対して接圧を加えて上記接触部と平型導体が接触することを特徴としている。
本発明では、協働腕の係止部と接触腕の被係止部とが係止状態にあるときには、協働腕と接触腕の少なくとも一方がその弾性で変位していて接触部が平型導体導入部に対して平型導体の導入を許容する位置にあり、難なく平型導体が導入される。
平型導体が所定位置にまで達する直前に、導入移動している平型導体の先端縁が被圧部を圧し、該被圧部の弾性変位により、上記係止状態が解除される。
この係止解除の状態で、接触腕は平型導体に接圧を加え、接触部と平型導体とが接触し、電気的接続がなされる。
本発明において、協働腕は、該協働腕の先端もしくはその近傍に被圧部が形成され、該被圧部が平型導体導入部の奥部で該平型導体導入部へ突入して位置しており、係止部が上記被圧部に隣接して突状に形成され、接触腕の被係止部が該接触腕の先端に形成されているようにすることができる。
被圧部が協働腕の先端もしくはその近傍に位置してると、被圧部までの腕長が長いので平型導体があまり大きくない力で押しても係止部は係止状態解除に向け容易に変位する。また、被係止部は係止部のこの変位により、確実に解除され、その結果、接触部が平型導体を圧する。
本発明において、接触腕は可撓腕部の先端を連結部として、該連結部から両側に延出する梃子状腕部を有して略T字状をなし、梃子状腕部の一端に被係止部をそして該被係止部と連結部の間に接触部が設けられているように形成できる。こうすることにより、係止解除時には、上記梃子状腕部はその連結部を支点として梃子状に傾いて接触部を大きく変位させると共に、該梃子状腕部を支えている可撓腕部での撓み変位も上記梃子状腕部に加えるので、上記接触部の変位をさらに大きくし、平型導体への接圧を確実なものとする。
本発明において、接触腕は、一つの曲状腕部で形成され、先端部に被係止部をそして中間部に接触部を有しているようにすることができる。接触腕は、曲状腕部として形成されることで、コネクタに対して占める領域の大きさに比し、十分なる腕長を確保でき、弾性変位量を大きくする。
本発明では、電気コネクタは、外部から端子へ外力を付与する操作部材をも有し、該操作部材は、一方向への移動操作により、上記接触腕の一部に当接力を与える当接部を有しその当接力により接触腕が協働腕に対して再係止状態に向け弾性変位可能となっているようにすることができる。
本発明の電気コネクタに操作部材をも備えこれを操作することにより、係止が解除されている状態の協働腕と接触腕を係止状態に戻して、接触部を平型導体との接触前の位置にもたらし、平型導体を容易に抜出そして再導入可能とする。
操作部材を用いたコネクタでは、協働腕は、該協働腕の先端もしくはその近傍に被圧部が形成され、該被圧部が平型導体導入部の奥部で該平型導体導入部へ突入して位置しており、係止部が上記被圧部に隣接して突状に形成され、接触腕の被係止部が該接触腕の先端に形成されており、接触腕には操作部材の当接部が当接する被当接部が形成されているようにすることができる。操作部材の操作移動によって、接触腕の被当接部が操作部材の当接部から当接圧を受けると、接触腕が係止状態の位置へ変位して被係止部へ協働腕の係止部が係止し、係止状態を保つ。
本発明において、接触腕が可撓腕部の先端を連結部として、該連結部から両側に延出する梃子状腕部を有して略T字状をなし、梃子状腕部の一端に被係止部をそして該被係止部と連結部の間に接触部が設けられているときには、上記梃子状腕部の他端と連結部の間に被当接部が設けられているようにすることができる。
本発明において、接触腕が、一つの曲状腕部で形成され、先端部に被係止部をそして中間部に接触部を有しているときには、被係止部と接触部の間に被当接部が設けられているようにすることができる。
以上のように、本発明は、端子に弾性をもつ協働腕と接触腕の少なくとも一方を弾性変位して互いに係止可能に設け、係止状態で平型導体をコネクタへ導入可能とし、導入された平型導体の先端で上記協働腕を圧して上記係止状態を解除して、解除状態で接触腕の接触部が平型導体に対して接圧をもって接続されることとしたので、上記協働腕の解除のための変位量、すなわち、協働腕を押しながらの平型導体の移動量は小さくてすみ平型導体によっても容易に解除操作ができ、しかも確実に行われる。しかも、解除の瞬時まで平型導体はほぼ無抵抗で導入でき、導入が楽になる。又、上記係止状態では、互いに係止し合う協働腕と接触腕が端子の一部であって金属なので、係止による応力を生じていても、コネクタの半田リフローによる接続時に熱を受けても、損傷することもない。さらには、操作部材を有しているときには、操作部材のワンタッチ操作により、接触腕を協働腕に対して再係止状態にもたらし、平型導体への接触部の接圧を解放するので、平型導体は楽に抜出そして再導入できる。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
図1に示される本実施形態のコネクタは、その外形を略直方体とし両外側面に操作部材の操作部が突出して位置している。
図1において、電気絶縁材料を成形して作られたハウジング11は、上述のごとく、外形を略直方体とし、上面で一部が凹部12をなし、その底面が平型導体を導入時に支持する支持面12Aを形成している。上記凹部12は、導入される平型導体とほぼ同じ幅で上記支持面12Aを形成し、その幅方向両端では規制壁13が垂立形成されていて、その対向内壁面下部が上記平型導体の側縁を位置づける規制面13Aを成している。この規制面13Aより上方の部分は幅を広げる方向に傾斜せる案内面13Bをなし、上記平型導体を上方から上記支持面12Aへ載置導入しやすくしている。
上記ハウジング11には、金属板から作られた端子20が配列されていると共に、電気絶縁材料から作られた操作部材30が取りつけられている。かかるコネクタを上記凹部12の方から見た正面図である図2(A)に見られるように、ハウジング11には端子を支持するためのスリット状の支持溝14が上記支持面12Aの幅方向(図2(A)における左右方向)に所定間隔をもって形成されていて、各支持溝14に端子20が保持されている。端子20は、上述のごとく、金属板で作られているが、金属板の平坦な板面を維持して輪郭が与えられている。図2(A)での端子位置におけるB−B断面図である図2(B)では、端子20は紙面に平行な板面をもっており、したがって、ハウジング11の支持溝14も紙面に平行なスリット状をなしている。
端子20をハウジング11へ挿入する前の状態を示す図3に見られるように、ハウジング11は、上壁部15と下壁部16との間に紙面に平行なスリット状の上記支持溝14が左右に貫通して形成されている。図3にてハウジング11の右上部は既述の凹部12が形成されていて、該凹部12の底壁の上面が上記支持面12Aを形成している。この支持面12Aは、既述のごとく、平型導体の導入の際にこの平型導体を支持する面として機能し、この支持面12Aから左方に向け、上記支持溝14と交差するように、平型導体導入部17が溝状に延びている。すなわち、この平型導体導入部17は、図3にて紙面に対し直角方向となる端子配列方向にて、端子配列範囲にわたり、平型導体導入部17同士を仕切る壁部18に切り込んで形成されている。また、上記ハウジングには、後述する操作部材30のカム軸部31を収めるためのカム受入部19が切欠凹形状に形成されており、該カム受入部19はハウジング11の両側端壁を貫通して、図3にて紙面に直角方向に延びている。
図3において、上記支持溝14に矢印A方向から挿入される端子20は、既述のごとく、金属板の平坦な板面をそのまま維持して作られており、上記ハウジング11の上壁部15そして下壁部16に圧せられる固定縁20A,20Bを有しており、上記支持溝14内に挿入されてこれらの固定縁20A,20Bにて保持される。上記端子20は左部に位置する基部21と、該基部21の上下部からそれぞれ右方に延びる上腕部22及び下腕部23と、該下腕部23から延びる後述の協働腕24及び接触腕25とを有している。
上記上腕部22はその上縁がほぼ全長にわたり直状となっていて固定縁20Aを形成し、下腕部23はその下縁が中間部まで直状で固定縁20Bを形成すると共にこの中間部から先端まで下縁が若干傾斜して上記下壁部16との間に隙間を形成するようにして可撓部23Aをなしている。
上記下腕部23の中間部からは可撓な協働腕24が上方に延びている。この協働腕24の上端右縁は被圧部24Aとなっていて、端子20が支持溝14内に収められ支持されている状態で、図4によく見られるように、平型導体導入部17の溝奥部に若干の距離δだけ突入している(図2(B)をも参照)。又、この被圧部24Aの直下には、右方に爪状に突出する係止部24Bが設けられている。
上記下腕部23の先端寄りの位置から延びる接触腕25は、緩い波形をなして上方に延びる可撓腕部26と、その端部を連結部27として左右に延び可撓腕部26と相俟ってT字状をなす梃子状腕部28とを有している。
上記梃子状腕部28は、その左端側そして右端側のいずれか一方で外力を受けて上記連結部27を支点として他方を変位させると共に、上記可撓腕部26の基部26Aを支点として上記連結部27をも変位させる。上記梃子状腕部28の左端は被係止部28Aを形成し、該被係止部28Aが下方に変位したときに、上記協働腕24の係止部24Bの突出頂部を乗り越えて、上記被係止部28Aの上縁が上記係止部24Bの下縁と係止するように形成されている。上記被係止部28Aと連結部27との間には、上記梃子状腕部28の上縁に突状の接触部29が形成されている。この接触部29は、上記接触腕25の被係止部28Aが協働腕24の係止部24Bと係止しているときには、上記平型導体導入部17を形成している溝よりも下方に位置しており、係止状態が解除されたときには、上方に変位して上記平型導体導入部17の溝内にまで上昇変位する。
上記端子20の下腕部23の右端側上縁には、操作部材30のカム軸部31を支持する凹状のカム支持部23Bが形成されている。このカム支持部23Bは、上方に位置する梃子状腕部28の右端部と上下方向で対向している。
さらに、上記端子20は、基部21の下端左縁から左方に延出する接続部21Aを有している。この接続部21Aはクランク状に屈曲した形状をなしハウジング11外に突出し、その下縁が回路基板の回路部等の接続対象の面と接面し、ここで半田等によりこの回路部等と電気的に接続されるようになっている。
上記操作部材30は、ハウジング11と同様な電気絶縁材料から作られていて、ハウジング11の両側端壁の外壁面に接面もしくは近接して回動するハンドル状の操作部32と、両操作部32同士を連結するカム軸部31とを有している。このカム軸部31は、図1に見られるように、その軸方向で軸部31Aとカム部31Bとが交互に櫛歯状に形成されている。軸方向で、上記軸部31Aはハウジングのカム受入部19に対応して位置し、上記カム部31Bは端子20のカム支持部23Bに対応して位置している。上記軸部31Aは外周面がほぼ円筒形でその直径は上記カム受入部19の上下縁の間隔にほぼ等しい。又、カム部31Bは、上記軸部31Aの外径を基円として周方向の一位置で最大カム径を有するカムを形成しており、最大カム径部分を当接部として、該当接部で上記端子20の梃子状腕部28の右端部の下縁に形成された被当接部28Bに当接して該被当接部28Bを上方に変位させる。
このような本実施形態のコネクタは、好ましい形態として、取付金具40をも有している。この取付金具40は、金属板を加工し、平坦な部材として作られており、図1そして図2(A)に見られるように、ハウジング11の幅方向両端近傍でハウジング11に形成された溝に圧入されるようになっていて、該取付金具40の下縁が回路基板と半田固定して取付強度の向上を図ると共に、上縁側で突出せるストッパ部41を有していてこのストッパ部41で操作部材30の外れを防止してストッパとしての機能を併せもっている。このストッパ部41を、同図で二点鎖線でハッチングした部分を除去して上縁を単一直線状とした場合には、操作部材30が着脱可能となり、一つの操作部材を接触解除工具として複数のコネクタで共用できる。上記ストッパ部41を除去した形態の取付金具を用いて操作部材を備えていないコネクタの場合は、操作部材30の両方の操作部32を延長して互に連結し、そこにハンドルを有するような工具を用意して、必要時に適宜コネクタに対して使用することもできる。
このような本実施形態のコネクタは、次の要領で組み立てられ使用される。
(1)図3において、組立てに際しては、ハウジング1の各支持溝14に端子20を矢印A方向に挿入した後に、操作部材30を矢印B方向に組み込む。操作部材30のカム軸31の軸部31Aはハウジング11のカム受入部19に収まり、カム部31Bは端子20のカム支持部23内に収まる。しかる後、取付金具40をハウジングの対応溝へ圧入する。かかるコネクタを回路基板上に取付け、端子を回路基板の対応回路部と半田により接続する。
(2)使用に際しては、先ず、図5(A)に見られるように、端子20の協働腕24の係止部24Bに接触腕25の被係止部28Aを係止せしめて、係止状態としておく。この状態では、協働腕24の被圧部24Aは平型導体導入部17をなす溝の奥部に若干の距離δだけ突出しているが、接触腕25の接触部29は上記平型導入部17の下方に没している。したがって、平型導体導入部17をなす溝の内部には、上記被圧部24Aを除いて、何ら存在しておらず、平型導体の導入が容易になされる。
(3)かくして、平型導体Fがこの平型導体導入部17へ導入されると、図5(B)のごとく、この平型導体Fの先端が上記協働腕24の被圧部24Aを左方へ圧して変位せしめる。その結果、接触腕25の被係止部28Aが係止部24Bから外れ、接触腕25は自由状態の原位置に戻ろうとし、接触部29が上方へ変位して平型導体Fを圧する。したがって、この接触部29と平型導体Fは所定の接圧をもって電気的に接続される。又、この接圧によって、平型導体Fは容易には抜けない。
(4)しかる後、平型導体Fを抜出したいときには、操作部材30をその操作部32にて回動しカム部31Bの最大カム半径部分を上方に向け位置せしめる。このカム部31Bは、図5(C)に見られるように、端子20の可撓腕部28の右端における被当接部28Bを押し上げ、その結果、可撓腕部28の左端における被係止部28Aを下方に変位させることとなる。したがって、この被係止部28Aは協働腕24の係止部24Bを乗り越えて、この係止部24Bの下縁と係止し、接触腕25は協働腕24と再び係止状態となる。したがって、接触腕25の接触部29は下方に変位して平型導体Fから離れる。
(5)かくして、平型導体Fは、図5(D)のごとく、容易に抜出される。
(6)さらに、平型導体Fの抜出後、操作部材30をもとの位置にもどして、カム部31Bによる端子の被当接部28Bへの当接圧を解除しておく。このようにして、コネクタは図5(A)の状態に戻り、次の平型導体の導入に備える。
<第二実施形態>
本実施形態は、協働腕と接触腕とが互いに大きく変位可能であること、操作部材が協働腕に対して作用すること、において、前実施形態に対し特徴がある。
本実施形態のコネクタは、図6(A)のごとくの形態を有しており、端子20のみをその自由状態で示すと図6(B)のごとくの形状をなしている。
端子20の協働腕24は、基部21の上端右部から下方に延びた後に上方に屈曲形成されていて略U字状をなしている。この協働腕24の先端右縁に被圧部24Aが形成され、その直下に突状の係止部24Bが設けられている。
一方、端子20の接触腕25は基部21の下端右部から右方に延びた後左方に屈曲形成されて略横U字状をなしている。この接触腕25は、先端に被係止部28Aを有し、その後方(右方)に突状の接触部29を有している。そして先端部上縁には直状の被当接部28Bが形成されている。
ハウジング11には、右部で溝状の平型導体導入部17が形成されていて、その左方が上記協働腕24の位置まで上方に開放されて凹部12を形成している。
端子20には基部21の上端部が協働腕24の位置よりも右方に突出していてその突出部の下縁に円弧状の軸受部21Bが形成されている。
上記凹部12には、操作部材30の一部が収められている。該操作部材30は、レバー状をなし、上下方向中間部に端子20に対応してスリット状の溝部33が左右に貫通して形成されており、溝部33の対向内面同士を連結する短円柱状の軸部34を有している。上記端子20の軸受部21Bは上記溝部33内に進入していて上記軸部34を回動自在に支持している。この操作部材には、紙面に直角な方向での両端に上記軸部34の軸線と同一線上に軸線をもつ係止部でハウジングにより支持されていて、回動のいかなる位置でも、上記軸部34は軸受部21Bから外れないようになっている。又、上記操作部材30の下端には当接部35が設けられている。
かかる本実施形態では、図6(A)と全く同じ状態であるが、協働腕24の係止部24Bと接触腕25の被係止部28Aとを係止状態としておき、接触部29を平型導体導入部17に対して没した位置にもたらしておく(図7(A)参照)。
次に、平型導体Fを上記平型導体導入部17へ挿入する(図7(B)参照)。挿入された平型導体Fの先端により協働腕24は被圧部24Aで押されて変位し接触腕25は係止状態から解除されて接触部29が上方に変して平型導体Fと接圧をもって接続される。
次に、平型導体Fを抜出したいときには、図7(C)のごとく、操作部材30を回動操作して、その先端の当接部35にて接触腕25の先端側上縁の被当接部28Bを下方に圧し変位せしめる。したがって、協働腕24の原型に復帰して、その係止部24Bは再び接触腕25の被係止部28Aと係止状態になる。したがって、接触部29は平型導体Fから離れ該平型導体Fの抜出が可能となる。かくして、平型導体Fは抜出され(図7(D)の状態)、抜出後に、再び操作部材30をもとの位置にもどし、図7(A)の状態となる。この位置では、ハウジングに設けられたロック部(図示せず)により仮保持される。
<第三実施形態>
本実施形態では、協働腕を端子の変位しない部分に形成していること、係止状態の解除のために平型導体により圧せられる被圧部を接触腕に設けていることを特徴としている。
図8に示される本実施形態の端子20は、第一実施形態の端子の協働腕を除去し、接触腕の先端をさらに延長しかつ屈曲せしめた形状となっている。
図8において、端子の上腕部22が協働腕として機能し、その下縁左端部が係止部24Bとなっている。
接触腕25は、その先端部から下方に延びた後に上方に屈曲されたU字状の弯曲部25Aを有し、その先端の右縁が平型導入部17の溝奥部に突入していて被圧部24Aをなしている。又、上縁が被係止部28Aをなしている。
ハウジング11は、上記溝状の平型導入部17が上記上腕部22に対応する部分で上方に開放されていて、前実施形態におけるような上壁部を有していない。したがってその分だけコネクタの低背化が図れる。
本実施形態では、図8のように被係止部28Aが係止部24Bと係止状態にあり、接触部29は下方に変位して位置している。平型導体が上記平型導体導入部17へ導入されると、上記被圧部24Aが左方へ圧せられ変位して、係止部24Bとの係止から解除される。すると、接触腕24全体が原形へ向け上方へ変位して、接触部29が平型導体と接圧をもって接続されるようになる。操作部材30の形態、そしてその操作は第一実施形態と同じである。
又、図8の例において、上記端子30の上腕部22の下縁に、二点鎖線で示されているごとく、接触部29’を設けるならば、平型導体の上面側の導体とも接続が可能となり、平型導体の導体を上面にくるようにして使用したい場合、あるいは平型導体が上下両面に導体を有している場合のいずれに対しても、対応できる。なお、この接触部29’を設けることは、既述の第一実施形態においても可能である。
さらに、本実施形態では、端子30の接続部21に固定凹部21A1を形成されていて、ハウジング11の下壁部16の左縁の段状案内部16Aに上記固定凹部21A1が嵌着されて端子30の固定を強化している。この場合、上記接触部21がハウジング11外で左方に延出していないので、その分だけコネクタは小型化される。
本発明の第一実施形態のコネクタの外観を示す斜視図である。 (A)は図1のコネクタの正面図、(B)は(A)におけるB−B断面図である。 図1のコネクタの各部材の組立前を示す断面図である。 図2(A)のコネクタの要部を示す拡大斜視図である。 図2(A)のコネクタの使用要領を示す断面図で(A)は平型導体導入前での係止状態、(B)は係止解除で端子と平型導体との接続時、(C)は平型導体の抜出準備状態、(D)は平型導体の抜出後の状態をそれぞれ示す。 第二実施形態を示し、(A)はコネクタの断面図、(B)は端子のみを示す図である。 図6のコネクタの使用要領を示す断面図で(A)は平型導体導入前での係止状態、(B)は係止解除で端子と平型導体との接続時、(C)は平型導体の抜出準備状態、(D)は平型導体の抜出後の状態をそれぞれ示す。 第三実施形態のコネクタの断面図である。
符号の説明
11 ハウジング 27 連結部
14 支持溝 28 梃子状腕部
17 平型導体導入部 28A 被係止部
20 端子 28B 被当接部
24 協働腕 29 接触部
24A 被圧部 30 操作部材
24B 係止部 31B 当接部
25 接触腕 F 平型導体
26 可撓腕部

Claims (8)

  1. 金属板の平坦な板面を維持して作られた複数の端子と、該端子を収容し配列保持する複数の支持溝が形成されたハウジングとを有する電気コネクタにおいて、電気コネクタは端子の配列範囲にわたり複数の上記支持溝と交差して形成された平型導体導入部を有し、端子は該端子の板面内で弾性変形可能な接触腕と該接触腕と係止可能な協働腕とを有し、協働腕が係止部をそして接触腕が被係止部をそれぞれ有していて該協働腕と接触腕は少なくとも一方に弾性変位を生じせしめて平型導体の導入を許容する位置で係止している係止状態の維持を可能とし、協働腕と接触腕の少なくとも一方は平型導体導入部に向いた接触部を有し、協働腕と接触腕の少なくとも一方は係止状態で平型導体導入部へ所定位置まで導入された平型導体の先端により圧せられる被圧部をも有し、該被圧部が被圧時に上記係止を解除して接触腕が平型導体に対して接圧を加えて上記接触部と平型導体が接触することを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 協働腕は、該協働腕の先端もしくはその近傍に被圧部が形成され、該被圧部が平型導体導入部の奥部で該平型導体導入部へ突入して位置しており、係止部が上記被圧部に隣接して突状に形成され、接触腕の被係止部が該接触腕の先端に形成されていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 接触腕は可撓腕部の先端を連結部として、該連結部から両側に延出する梃子状腕部を有して略T字状をなし、梃子状腕部の一端に被係止部をそして該被係止部と連結部の間に接触部が設けられていることとする請求項1又は請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. 接触腕は、一つの曲状腕部で形成され、先端部に被係止部をそして中間部に接触部を有していることとする請求項1又は請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 電気コネクタは、外部から端子へ外力を付与する操作部材をも有し、該操作部材は、一方向への移動操作により、上記接触腕の一部に当接力を与える当接部を有しその当接力により接触腕が協働腕に対して再係止状態に向け弾性変位可能となっていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  6. 協働腕は、該協働腕の先端もしくはその近傍に被圧部が形成され、該被圧部が平型導体導入部の奥部で該平型導体導入部へ突入して位置しており、係止部が上記被圧部に隣接して突状に形成され、接触腕の被係止部が該接触腕の先端に形成されており、接触腕には操作部材の当接部が当接する被当接部が形成されていることとする請求項5に記載の平型導体用電気コネクタ。
  7. 接触腕は可撓腕部の先端を連結部として、該連結部から両側に延出する梃子状腕部を有して略T字状をなし、梃子状腕部の一端に被係止部をそして該被係止部と連結部の間に接触部が設けられており、上記梃子状腕部の他端と連結部の間に被当接部が設けられていることとする請求項5又は請求項6に記載の平型導体用電気コネクタ。
  8. 接触腕は、一つの曲状腕部で形成され、先端部に被係止部をそして中間部に接触部を有しており、被係止部と接触部の間に被当接部が設けられていることとする請求項5又は請求項6に記載の平型導体用電気コネクタ。
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