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JP2008194929A - 光輝性筆記具部材 - Google Patents

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JP2008194929A
JP2008194929A JP2007031785A JP2007031785A JP2008194929A JP 2008194929 A JP2008194929 A JP 2008194929A JP 2007031785 A JP2007031785 A JP 2007031785A JP 2007031785 A JP2007031785 A JP 2007031785A JP 2008194929 A JP2008194929 A JP 2008194929A
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Japan
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pigment
glitter
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resin
resin composition
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JP2007031785A
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English (en)
Inventor
Naoya Ishimura
直哉 石村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【目的】 部材の形状や材質を選ぶことなく容易に成形できるとともに、輝度の高い光沢を呈する光輝性筆記具部材を提供する。
【構成】 扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆した光輝性顔料が熱可塑性樹脂中に配合された樹脂組成物を成形してなる光輝性筆記具部材。前記光輝性顔料が、厚み1μm以下、平均粒子径10〜200μmである。前記光輝性顔料が、樹脂組成物全量中0.01〜5.0重量%配合される。
【選択図】 なし

Description

本発明は光輝性筆記具部材に関する。更に詳細には、輝度の高い光沢を呈する光輝性筆記具部材に関する。
従来、金属光沢調の外観を有する筆記具部材は、成形された部材への金属粉やパール顔料を配合したインキの塗装、金属の蒸着やメッキ、金属蒸着フィルムからの転写や、金属粉、パール顔料、ガラスフレーク顔料等を直接樹脂に練り込んだ後に成形することで製造されている。
特開2001−158196号公報
前記技術のうち、塗装、金属蒸着、メッキ等により金属光沢を施した場合、製造工程が複雑となると共に、摩擦により金属光沢が剥がれてしまい商品価値が下がることがある。また、金属蒸着フィルムから転写する場合、種々の金属光沢色を施すことができるが、表面形状が凹凸を有するものには転写できないため、特定形状の部材でしか使用できない。
これに対して金属粉、パール顔料、ガラスフレーク顔料等を直接樹脂に練り込んだ後に成形する方法においては、製造工程を複雑にすることなく、部材の形状を選ばずに安価に金属光沢を付与できるが、金属粉の場合、光沢を増すためには粒子径を大きくする必要があるため、筆記具部材のように曲面が多く小さい成形物では粒子の粗さが目立ってしまう。パール顔料は反射光による光輝性のみを呈するため、透明な樹脂成形物中では、光輝性が得られ難いものであった。
また、ガラスフレーク顔料はガラス片を金属や金属酸化物で被覆しており、反射光及び透過光による光輝性を発現するため、透明な樹脂成形物中に添加した場合であっても光輝性を呈するものである。
しかしながら、前記ガラスフレーク顔料は、比重(反射面積当たりの重量)が高いために樹脂中での分散性に問題があった。また、成形時に割れ易いため、成形物の厚みに制限があった。
本発明は、前記問題を解決するものであって、部材の形状や材質を選ぶことなく容易に成形でき、輝度の高い光沢を呈する光輝性筆記具部材を提供するものである。
本発明の光輝性筆記具部材は、扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆した光輝性顔料が熱可塑性樹脂中に配合された樹脂組成物を成形してなることを要件とする。
更に、前記光輝性顔料が、厚み1μm以下、平均粒子径10〜200μmであること、前記光輝性顔料が、樹脂組成物全量中0.01〜5.0重量%配合されることを要件とする。
本発明により、部材の形状や材質を選ぶことなく容易に成形することが可能であり、輝度の高い光沢を呈する光輝性筆記具部材を得ることができる。

本発明に用いられる光輝性顔料は、扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆した二層被覆型の顔料である。
前記二酸化ケイ素はガラスよりも硬度が高く、耐酸性に優れているため、芯となるガラス片の厚みを薄くしても割れ難い状態を維持できる(具体的には厚み1μm以下)。よって、反射面積あたりの重量を小さくすることができると共に、顔料の光透過性を向上することが可能となる。
そのため従来のガラスフレーク顔料を用いた場合と較べると、光透過性の向上に伴って同一量の添加においてはより高い光輝性を発現でき、顔料粒子の軽量化による落下の減少に伴って樹脂混練時や成形時における分散性が向上される。
前記光輝性顔料としては、平均粒子径10〜200μmのものが好適である。粒子径が200μmより大きいと筆記具部材の表面に粒子の粗さやざらつきが感じられ、10μmより小さいと筆記具部材に高い輝度を与え難くなる。
また、前記光輝性顔料は、樹脂組成物全量中、0.01〜5.0重量%の範囲で配合される。0.01重量%より少ないと高い光輝性が筆記具部材の全面で得られ難く、5.0重量%を越えて添加すると樹脂量の減少により筆記具部材としての強度が得られ難くなり、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなる。
前記光輝性顔料としては、メルク社製の商品名「ミラバル」品番:5311 Scenic White、5411 Magic White KU28、5420 Magic Gold、5421 Magic Copper、5422 Magic Red、5423 Magic Lilac、5424 Magic Blue、5425 Magic Turquoise、5426 Magic Green等が例示できる。
前記熱可塑性樹脂としては、従来より汎用のものが1種、又は2種類以上用いられる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、6−ナイロン、6,6−ナイロン、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、各種熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
前記熱可塑性樹脂は、樹脂組成物全量中、80〜99.5重量%の割合で配合される。80重量%より少ないと筆記具部材としての強度が得られ難く、嵌合部での破断やクラックが生じ易くなり、また、99.5重量%より多いと光輝性顔料の添加量が減少し、部材の光輝性が得られ難くなる。
更に熱可塑性樹脂中には、前記光輝性顔料と共に、天然雲母、合成雲母等の雲母、アルミナ、ガラス片等の表面に、酸化鉄や酸化チタンによるコーティングを一層以上施したパール顔料や、鉄粉、アルミ粉等の金属粉、各種染顔料等、汎用の着色剤を併用することができる。
また、必要に応じて前記熱可塑性樹脂に分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定剤、ワックス類、老化防止剤等の各種添加剤を適宜配合することができる。
前記光輝性顔料と所望の添加剤を配合した樹脂組成物を、ペレット、粉末等の形態として、射出成形、押出成形、ブロー成形、注型成形等により成形することで、均等に輝度の高い光沢を呈する光輝性筆記具部材が得られる。
尚、前記光輝性筆記具部材は、キャップ、軸筒、ペン芯、ペン先ホルダー、グリップ、頭冠、尾栓、クリップ、レフィルパイプ等の形態で使用され、筆記具を構成する。
以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重量部である。
実施例1
扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆してなる光輝性顔料(メルク社製、商品名:Miraval 5411 Magic White KU28、粒子径20〜200μm)1.0部、ポリカーボネート樹脂98.5部及び分散剤0.5部を混合し、エクストルーダーにて250℃で溶融混練してペレットとした。
更に、前記ペレットを筆記具用キャップ(クリップを備える)を成形する射出成形機にて280〜300℃で成形し、全長510mm、直径11mmの円筒状キャップ用部材とした後、別に形成した頭冠及びゴムシールを嵌め込み、筆記具用キャップを得た。
得られた筆記具用キャップは、クラック等を生じることなく成形できると共に、均一に分散された光輝性顔料により良好な光沢を呈するものとなった。
実施例2
扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆してなる光輝性顔料(メルク社製、商品名:Miraval 5420 Magic Gold、粒子径20〜200μm)0.5部、橙色顔料1.0部、PPホモポリマー樹脂98.0部及び分散剤0.5部とを混合し、エクストルーダーにて220℃で溶融混練して着色ペレットとした。
更に、前記ペレットを筆記具用キャップ本体を成形する射出成形機にて220℃で成形し、全長520mm、直径12mmのキャップ用部材とした後、別に形成した頭冠及び金属クリップを嵌め込み、筆記具のキャップを得た。
得られた筆記具用キャップは、クラック等を生じることなく成形できると共に、均一に分散された光輝性顔料により良好な光沢を呈するものとなった。
実施例3
扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆してなる光輝性顔料(メルク社製、商品名:Miraval 5423 Magic Lilac、粒子径20〜200μm)1.0部、ポリカーボネート樹脂98.5部及び分散剤0.5部を混合し、エクストルーダーにて250℃で溶融混練してペレットとした。
更に、前記ペレットを軸筒を成形する射出成形機にて、280〜300℃で成形し、全長1110mm、直径9mmの円筒状軸用部材とした後、別に形成した尾栓を嵌め込み、筆記具用軸筒を得た。
得られた筆記具用軸筒は、クラック等を生じることなく成形できると共に、均一に分散された光輝性顔料により良好な光沢を呈するものとなった。
比較例1
扁平ガラス片の表面を酸化チタンで被覆してなるガラスフレーク顔料(日本板ガラス社製、商品名:メタシャイン RCFSX−5090RC)1.0部、ポリカーボネート樹脂98.5部及び分散剤0.5部を混合し、エクストルーダーにて250℃で溶融混練してペレットとした。
更に、前記ペレットを筆記具用キャップ(クリップを備える)を成形する射出成形機にて280〜300℃で成形し、全長510mm、直径11mmの円筒状キャップ用部材とした後、別に形成した頭冠及びゴムシールを嵌め込み、筆記具用キャップを得た。
得られた筆記具用キャップは、樹脂中でガラスフレーク顔料が偏在してしまい、均一な光輝性が得られ難いものとなった。

Claims (3)

  1. 扁平ガラス片の表面を二酸化ケイ素で被覆し、更に二酸化チタンで被覆した光輝性顔料が熱可塑性樹脂中に配合された樹脂組成物を成形してなる光輝性筆記具部材。
  2. 前記光輝性顔料が、厚み1μm以下、平均粒子径10〜200μmである請求項1記載の光輝性筆記具部材。
  3. 前記光輝性顔料が、樹脂組成物全量中0.01〜5.0重量%配合される請求項1又は2に記載の光輝性筆記具部材。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07246366A (ja) * 1994-01-18 1995-09-26 Mazda Motor Corp 光干渉材及びそれを含有する塗料
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