JP2008187665A - 磁気回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】防磁効果を有しながら空隙磁束密度を増大することが可能な小型で安価な磁気回路を提供する。
【解決手段】磁気回路1は、ボトムヨーク2と、このボトムヨーク2の前面側中央部に突設されたセンターポール3と、ボトムヨーク2の前面に配置された環状のメインマグネット4と、メインマグネット4の前面に配置された環状のトッププレート5と、ボトムヨーク2の背面に配置された反発マグネット6と、反発マグネット6の背面および側面を覆うように配置されるヨークカバー7と、を備えている。ヨークカバー7の外径をメインマグネット4の外径以下にしているため、空隙gの磁束密度を高くすることができ、磁気効率のよい磁気回路1が得られる。
【選択図】図1
【解決手段】磁気回路1は、ボトムヨーク2と、このボトムヨーク2の前面側中央部に突設されたセンターポール3と、ボトムヨーク2の前面に配置された環状のメインマグネット4と、メインマグネット4の前面に配置された環状のトッププレート5と、ボトムヨーク2の背面に配置された反発マグネット6と、反発マグネット6の背面および側面を覆うように配置されるヨークカバー7と、を備えている。ヨークカバー7の外径をメインマグネット4の外径以下にしているため、空隙gの磁束密度を高くすることができ、磁気効率のよい磁気回路1が得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、スピーカに組み込むことが可能な磁気回路に関する。
図9(a)はスピーカなどに用いられる従来の防磁型磁気回路101の断面図、図9(b)は磁気回路101の右側半分を流れる磁束を示す図である。
図9(a)の磁気回路101は、ボトムヨーク102の前面側中央部に突設されたセンターポール103と、ボトムヨーク102の前面に配置された環状のメインマグネット104と、メインマグネット104の前面に配置された環状のトッププレート105と、ボトムヨーク102の背面に配置された環状の反発マグネット106と、これらボトムヨーク102、センターポール103、メインマグネット104、トッププレート105および反発マグネット106を覆うように配置されたポット型のヨークカバー107とを備えている。
この磁気回路101は、反発マグネット106とヨークカバー107によって漏洩磁束を遮蔽できることから、防磁効果が得られるが、さらに防磁効果を高める工夫が種々提案されている。
例えば、漏洩磁束の遮蔽効果を増強するために、下部プレートと、この下部プレートの中央に突設されたセンターポールと、下部プレートの前面に配置された環状マグネットと、この環状マグネットの前面に配置された上部プレートと、下部プレートの背面に固定されて環状マグネットに対して逆極性に着磁されたキャンセル用磁石と、磁性材料によって形成されて磁気回路背面を密閉して覆うとともに下部プレートの前面相当位置までの肉厚を少なくとも下部プレートか上部プレートのうちいずれか厚い方のプレート厚以上の厚さとした防磁カバーとを備える防磁型磁気回路が提案されている(特許文献1参照)。
また、漏洩磁束の減少効果を高めるために、センターポールと、このセンターポールの外側に配置された環状の第1マグネットと、この第1マグネットの前面に配置されたフロントプレートと、第1マグネットの背面に配置されてセンターポールと結合されたバックプレートと、このバックプレートに近接して配置され磁化方向が第1マグネットと逆の環状の第2マグネットとを有する磁気回路と、この磁気回路の少なくとも側面と背面を覆う磁性体カバーと、この磁性体カバーの内面で第2マグネットの中心部に配置された磁性体とを備える防磁型磁気回路が提案されている(特許文献2参照)。
実開平1−91395号公報
特開平3−13200号公報
しかしながら、特許文献1,2の磁気回路101は、上述した図9(a)の磁気回路101と基本構造が同一であり、ともに共通な以下の問題点がある。以下では、図9(a)を用いて問題点を説明する。
図9(a)の磁気回路101では、メインマグネット104の外側にヨークカバー107が配置されており、磁気回路101の外径は少なくともヨークカバー107の厚さ分大きくなる。磁気回路101の最大外径に制約がある場合、ヨークカバー107よりもメインマグネット104と反発マグネット106の外径を小さくしなければならないため、その結果、高い空隙磁束密度が得られないという問題がある。
また、図9(a)の磁気回路101では、防磁効果を高めるために、メインマグネット104と反発マグネット106全体をヨークカバー107で覆い、メインマグネット104の外側側面の近傍に透磁率の高いヨークカバー107を配置している。このため、磁気回路101の最大外径に制約がある等の理由で、メインマグネット104の外側側面と対向するヨークカバー107の内面とが近接配置されると、図9(b)に示すように、メインマグネット104からの磁束のうち、センターポール103とトッププレート105との間の空隙を通過する磁束線Φ1とは別に、メインマグネット104の外側側面とヨークカバー107の内面とを通過する磁束線Φ2が形成される。この磁束線Φ2の分だけ、センターポール103とトッププレート105との間の空隙を通過する磁束が減少し、空隙磁束密度が低下するという問題がある。この問題は、上述した特許文献1,2においても生じうる。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、防磁効果を有しながら空隙磁束密度を増大することが可能な小型で安価な磁気回路を提供することにある。
本発明の一態様によれば、ボトムヨークと、前記ボトムヨークの前面側中央部に突設されたセンターポールと、前記ボトムヨークの前面に配置された環状のメインマグネットと、前記メインマグネットの前面に配置された環状のトッププレートと、前記ボトムヨークの背面に配置された反発マグネットと、前記反発マグネットの背面および側面を覆うように配置されるヨークカバーと、を備え、前記ヨークカバーの外径は、前記メインマグネットの外径以下であることを特徴とする磁気回路が提供される。
また、本発明の一態様によれば、ボトムヨークと、前記ボトムヨークの前面側中央部に突設されたセンターポールと、前記ボトムヨークの前面に配置された環状のメインマグネットと、前記メインマグネットの前面に配置された環状のトッププレートと、前記ボトムヨークの背面に配置された反発マグネットと、前記反発マグネットの背面および側面と、前記メインマグネットの外側側面の少なくとも一部とを覆うように配置されるヨークカバーと、を備え、前記トッププレートの外径は、前記メインマグネットの外径以下であることを特徴とする磁気回路が提供される。
本発明によれば、防磁効果を有しながら高い空隙磁束密度を持つことが可能な小型で安価な磁気回路を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一態様について説明する。以下では、スピーカに組み込むことが可能な磁気回路の各種実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態による磁気回路1の断面図、図1(b)は磁気回路1の右側半分を流れる磁束を示す図である。
図1(a)は本発明の第1の実施形態による磁気回路1の断面図、図1(b)は磁気回路1の右側半分を流れる磁束を示す図である。
図1(a)の磁気回路1は、ボトムヨーク2と、このボトムヨーク2の前面側中央部に突設されたセンターポール3と、ボトムヨーク2の前面に配置された環状のメインマグネット4と、メインマグネット4の前面に配置された環状のトッププレート5と、ボトムヨーク2の背面に配置された反発マグネット6と、反発マグネット6の背面および側面を覆うように配置されるヨークカバー7と、を備えている。
ヨークカバー7の外径は、メインマグネット4の外径以下である。図1(a)では、ヨークカバー7の外径とメインマグネット4の外径が略等しい例を示しているが、ヨークカバー7の外径はメインマグネット4の外径より小さくてもよい。
ヨークカバー7の前側端部は、メインマグネット4の背面に接するか、あるいはメインマグネット4の背面よりも後側に配置されている。
トッププレート5の外径は、メインマグネット4の外径以下である。図1(a)では、トッププレート5の外径がメインマグネット4の外径より小さい例を示しているが、トッププレート5の外径とメインマグネット4の外径とは同一でもよい。
反発マグネット6の磁束の多くは、図1(b)に示すように、ボトムヨーク2→センターポール3→空隙g→トッププレート5→メインマグネット4→ヨークカバー7に至る磁路を通る。この磁路は透磁率の低い空気の占める割合が少ないため、この磁路には磁気抵抗の低い磁束線Φ3が通過する。これにより、高い空隙磁束密度を得ることができる。
この他、メインマグネット4の外側側面近傍には、漏洩磁束による磁束線Φ4が通過する磁路が形成される。この磁束線Φ4による磁路は、透磁率の低い空気の占める割合が高いため、磁気抵抗が高くなる。したがって、磁束線Φ4の磁束密度は、図9(b)に示す磁束線Φ2よりも少なくなる。
仮に、メインマグネット4の背面とヨークカバー7の前側端部とが接触しているとすると、接触部付近の磁気抵抗が低くなり、磁束線Φ4よりも磁束線Φ3の磁束が増加し、空隙gの磁束密度がより高くなる。したがって、ヨークカバー7とメインマグネット4とが接触している方が接触していない場合よりも空隙磁束密度が高くなる。
図2は図1(a)の磁気回路1の組立手順の一例を示す図である。以下、図2を用いて、図1(a)の磁気回路1の組立手順を説明する。
まず、ボトムヨーク2の前面にメインマグネット4を接合し、メインマグネット4の前面にトッププレート5を接合する(工程S1)。この工程S1に前後して、ヨークカバー7の背面に反発マグネット6を接合する(工程S2)。
次に、ヨークカバー7の外側に位置合わせ用の組立治具8を着脱可能に取り付ける(工程S3)。そして、組立治具8の内周面をガイドとして、工程S1で一体化したボトムヨーク2等をヨークカバー7内に挿入および位置決めして、ボトムヨーク2の背面と反発マグネット6の前面とを接着剤にて接合する(工程S4)。以上の工程S1〜S4により、図1(a)の磁気回路1が完成する。
ヨークカバー7の材料は、鉄などの磁性体である。ヨークカバー7が磁性体であるため、図1(b)で説明したように、磁束線Φ4よりも磁束線Φ3の磁束が増加し、センターポール3とトッププレート5との間の空隙gの磁束密度も増大する。
ところが、ヨークカバー7の材料が磁性体であるため、メインマグネット4の磁力の影響で、ヨークカバー7がメインマグネット4に吸着される力が働く。この吸着力により、ヨークカバー7とボトムヨーク2等との位置合わせにずれが生じる可能性がある。そこで、図2のような組立治具8を用いれば、ヨークカバー7とメインマグネット4との吸着力の影響を受けずに、磁気回路1の組立作業を行うことができ、位置決めの精度が向上する。
このように、図1(a)の磁気回路1では、ヨークカバー7の外径をメインマグネット4の外径以下にしているため、空隙gの磁束密度を高くすることができ、磁気効率のよい磁気回路1が得られる。また、磁気回路1の外径に制限がある場合でも、その制限ぎりぎりにメインマグネット4の外径を合わせることができ、その分、磁気回路1の小型化を図ることができる。また、ヨークカバー7の外径がメインマグネット4の外径より大きくならないため、ヨークカバー7の容積を削減でき、材料コスト削減も図れる。
上記の説明では、ヨークカバー7の前側端部をメインマグネット4の背面に接触させる例を説明したが、ヨークカバー7の前側端部は、メインマグネット4の背面よりも後側に配置されていてもよい。具体的には、ヨークカバー7の前側端部は、反発マグネット6の前面と面一の高さでもよいし、メインマグネット4の背面と反発マグネット6の前面との間の任意の位置に配置可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、ヨークカバー7にスペーサを取り付けたことを特徴としている。
第2の実施形態は、ヨークカバー7にスペーサを取り付けたことを特徴としている。
図3は本発明の第2の実施形態による磁気回路1aの断面図である。図3では、図1(a)と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
図3の磁気回路1aは、ヨークカバー7の前面側内周面に取り付けられる環状のスペーサ9を有する。このスペーサ9は、樹脂などの非磁性体で形成されている。このスペーサ9以外は、第1の実施形態による磁気回路1aと同様の構造となっている。
スペーサ9の内径は、ボトムヨーク2の外径と略等しい。したがって、スペーサ9は、ボトムヨーク2をヨークカバー7内に位置決めするためのガイド部材として利用可能である。
また、スペーサ9は非磁性体であるため、メインマグネット4の磁力の影響でヨークカバー7がメインマグネット4に吸着する可能性がなくなる。
図4は図3の磁気回路1aの組立手順の一例を示す図である。以下、図4を用いて、磁気回路1aの組立手順を説明する。
まず、ボトムヨーク2、メインマグネット4およびトッププレート5を順に接合し(工程S4)、それに前後して、ヨークカバー7に反発マグネット6を接合した後、ヨークカバー7の内周面にスペーサ9を取り付ける(工程S5)。
次に、工程S1で一体化したボトムヨーク2、メインマグネット4およびトッププレート5を、スペーサ9の内周面に沿ってヨークカバー7内に挿入し、ボトムヨーク2の背面を反発マグネット6の前面に接合する。
このように、第2の実施形態は、ヨークカバー7の前面側内周面にスペーサ9を取り付けるため、ボトムヨーク2等を反発マグネット6に接合する際の位置決めが容易になり、図3のような組立工具が不要となる。また、スペーサ9を設けることで、ヨークカバー7とメインマグネット4との吸着を防止でき、吸着により位置合わせずれも起きない。
なお、スペーサ9は必ずしも環状である必要はなく、ヨークカバー7の内周面に沿って、互いに分離した複数のスペーサ9を取り付けてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、ヨークカバー7の構造が第1および第2の実施形態とは異なることを特徴としている。
第3の実施形態は、ヨークカバー7の構造が第1および第2の実施形態とは異なることを特徴としている。
図5(a)は本発明の第3の実施形態による磁気回路1bの断面図、図5(b)は磁気回路1bの右側半分を流れる磁束を示す図である。図5では、図1と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
図5(a)に示すように、ヨークカバー7aは、メインマグネット4の一部を覆うように形成されている。より具体的には、ヨークカバー7aの内側側面の一部はメインマグネット4の外側側面の一部に密着配置されている。これにより、図5(b)に示すように、反発マグネット6→センターポール3→空隙g→トッププレート5→メインマグネット4→ヨークカバー7aに至る磁路を通過する磁束線Φ5が生じる。図5(a)のヨークカバー7aとメインマグネット4は、図1(a)と比べて、より広い面積で接触しているため、磁束線Φ5が通る磁路は図1(b)の磁束線Φ3が通る磁路よりも磁気抵抗が低くなるので、磁束線Φ5の磁束が増加する。
また、図5(a)の反発マグネット6の外径が図1(a)の反発マグネット6と同一であるとすると、ヨークカバー7aの外径が大きくなった分、反発マグネット6の側面とヨークカバー7aの内側側面との距離が大きくなる。これにより、図5(b)に示すように、反発マグネット6からヨークカバー7aに至る磁路の磁気抵抗が大きくなって、磁束線Φ6の磁束が減少し、磁束線Φ6による磁気漏洩も減少する。
図6は磁気回路1bの組立手順の一例を示す図である。以下、図6を用いて、磁気回路1bの組立手順を説明する。
まず、ボトムヨーク2、メインマグネット4およびトッププレート5を順に接合し(工程S7)、それに前後して、ヨークカバー7aに反発マグネット6を接合する(工程S8)。次に、メインマグネット4の外周側後端部の一部をヨークカバー7aの内周側端部に突き当てて、一体化したボトムヨーク2等を斜めに配置する。この状態で、徐々にボトムヨーク2等をヨークカバー7a内に挿入して、ボトムヨーク2の背面を反発マグネット6の前面に接合する。
このように、第3の実施形態による磁気回路1bは、メインマグネット4と反発マグネット6の外径が第1の実施形態と同一と仮定した場合には、磁気回路1bの外径は大きくなるものの、メインマグネット4からヨークカバー7aを通過する磁束線Φ5の磁束が増えて空隙磁束密度が大きくなる。また、反発マグネット6からヨークカバー7aに至る磁束線Φ6の磁束が減少し、高い防磁効果を得ることができる。
図5(a)では、ヨークカバー7aの前側端部をメインマグネット4の外側側面の略中央部に配置しているが、ヨークカバー7aとメインマグネット4の位置関係は図5(a)に図示したものに限定されない。ヨークカバー7aの前側端部は、メインマグネット4の背面位置から前面位置までの任意の位置に配置可能である。
また、上記では、ヨークカバー7aの内側側面とメインマグネット4の外側側面とが接触している例を説明したが、両者が近接していてもよい。近接している場合も、磁気抵抗の削減効果がある程度は得られる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、ヨークカバーの構造が第1〜第3の実施形態とは異なることを特徴としている。
第4の実施形態は、ヨークカバーの構造が第1〜第3の実施形態とは異なることを特徴としている。
図7(a)は本発明の第4の実施形態による磁気回路1cの断面図、図7(b)は磁気回路1c内のヨークカバー7bの斜視図である。図7では、図1と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
磁気回路1c内のヨークカバー7bには、図7(b)に示すように、前側端部から後方に切り込まれた少なくとも一つのスリット10が形成されている。図7(b)の例では、12個のスリット10を略一定間隔で形成した例を示しているが、スリット10の数、幅および間隔は任意に変更してもよい。
ヨークカバー7bの前側端部の内径はメインマグネット4の外側側面の外径よりも若干小さいが、ヨークカバー7bの前側端部にはスリット10が形成されているため、ヨークカバー7bとメインマグネット4を前後に押し付けると、ヨークカバー7bの前側端部が広がって、ヨークカバー7bの内周面にメインマグネット4の外側側面が嵌め込まれる。
このように、ヨークカバー7bの前側端部にスリット10を形成することにより、ヨークカバー7bが可撓性を備えることになり、ヨークカバー7bとメインマグネット4は密着配置される。ヨークカバー7bとメインマグネット4が密着配置されると、両者間を貫く磁束線が通る磁路の磁気抵抗が低くなり、より高い空隙磁束密度を得ることができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、メインマグネットの構造が第3の実施形態とは異なることを特徴としている。
第5の実施形態は、メインマグネットの構造が第3の実施形態とは異なることを特徴としている。
図8(a)は本発明の第5の実施形態による磁気回路1dの断面図、図8(b)は磁気回路1d内の右側半分を流れる磁束を示す図である。図8では、図3と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
図8(a)のメインマグネット4aは、前後に密着して配置される第1および第2のマグネット11,12を有する。後側に配置される第2のマグネット12の外径は、前側に配置される第1のマグネット11の外径より小さい。ヨークカバー7cの外径は、第2のマグネット12の外径よりも大きく、かつ第1のマグネット11の外径以下である。ヨークカバー7cの前側端部は、第1のマグネット11の背面に接触可能とされ、ヨークカバー7cの内側側面は第2のマグネット12の外側側面に接触可能とされている。
図8(a)の磁気回路1dは、ヨークカバー7cの前側端部が第1のマグネット11の背面に接触可能とされている点では、第1の実施形態と共通しており、第1のマグネット11を通過した磁束をヨークカバー7cに導くことができ、センターポール3とトッププレート5との間の空隙gの磁束密度向上が図れる。
また、図8(a)の磁気回路1dは、ヨークカバー7cの内側側面が第2のマグネット12の外側側面に接触可能とされている点では、第3の実施形態と共通しており、第2のマグネット12を通過した磁束をヨークカバー7cに導くことができ、やはり空隙gの磁束密度向上が図れる。特に、第3の実施形態(図5(a))と比べて、メインマグネット4aの一部である第1のマグネット11の外径を第2のマグネット12よりも大きくできるため、図5(a)の磁気回路1bよりも大きな起磁力が得られる。より具体的には、図8(b)に示すように、反発マグネット6→センターポール3→空隙g→トッププレート5→メインマグネット4a→ヨークカバー7cに至る磁路を通過する磁束線Φ7の磁束が図5(b)の磁束線Φ5の磁束よりも大きくなる。
このように、第5の実施形態では、磁気回路1dの全体的なサイズを大型化することなく、メインマグネット4aの一部を最大化することにより、空隙gの磁束密度向上を図ることができる。
図8(a)では、ヨークカバー7cの前側端部の外径を第1のマグネット11の外径と略同一にしているが、ヨークカバー7cの前側端部の外径は第1のマグネット11の外径以下であればよい。
また、上記では、ヨークカバー7cの前側端部が第1のマグネット11の背面に接触可能である旨の説明を行ったが、必ずしも接触している必要はなく、両者を近接配置してもよい。より具体的には、ヨークカバー7cの前側端部は、第1のマグネット11の背面位置と第2のマグネット12の背面位置との間の任意の位置に配置されていればよい。同様に、ヨークカバー7cの内側側面と第2のマグネット12の外側側面も、必ずしも接触している必要はなく、両者を近接配置してもよい。
また、本実施形態においては、第1のマグネット11と第2のマグネット12は別体としたが、両者が一体に形成されたものであっても構わない。
(その他の実施形態)
上記の説明では、代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
上記の説明では、代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
例えば、反発マグネット6の形状は、円柱状に限定されるものではなく、環状でもよい。また、メインマグネット4やトッププレート5などの環状部材は、必ずしも円環状である必要はなく、角張った形状の部材の中心部をくり抜いたものでもよい。
1,1a,1b,1c,1d 磁気回路
2 ボトムヨーク
3 センターポール
4,4a メインマグネット
5 トッププレート
6 反発マグネット
7,7a,7b,7c ヨークカバー
8 組立治具
9 スペーサ
10 スリット
11 第1のマグネット
12 第2のマグネット
Φ3,Φ4、Φ5,Φ6,Φ7 磁束線
g 空隙
2 ボトムヨーク
3 センターポール
4,4a メインマグネット
5 トッププレート
6 反発マグネット
7,7a,7b,7c ヨークカバー
8 組立治具
9 スペーサ
10 スリット
11 第1のマグネット
12 第2のマグネット
Φ3,Φ4、Φ5,Φ6,Φ7 磁束線
g 空隙
Claims (7)
- ボトムヨークと、
前記ボトムヨークの前面側中央部に突設されたセンターポールと、
前記ボトムヨークの前面に配置された環状のメインマグネットと、
前記メインマグネットの前面に配置された環状のトッププレートと、
前記ボトムヨークの背面に配置された反発マグネットと、
前記反発マグネットの背面および側面を覆うように配置されるヨークカバーと、を備え、
前記ヨークカバーの外径は、前記メインマグネットの外径以下であることを特徴とする磁気回路。 - 前記ヨークカバーの前側端部は、前記メインマグネットの背面に接するか、あるいは前記メインマグネットの背面よりも後側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気回路。
- 前記ヨークカバーの内周面に配置され、前記ボトムヨークと前記ヨークカバーとの位置決めを行うスペーサを備え、
前記スペーサは、前記メインマグネットの背面に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気回路。 - 前記トッププレートの外径は、前記メインマグネットの外径以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気回路。
- ボトムヨークと、
前記ボトムヨークの前面側中央部に突設されたセンターポールと、
前記ボトムヨークの前面に配置された環状のメインマグネットと、
前記メインマグネットの前面に配置された環状のトッププレートと、
前記ボトムヨークの背面に配置された反発マグネットと、
少なくとも前記反発マグネットの背面および側面とを覆うように配置されるヨークカバーと、を備え、
前記トッププレートの外径は、前記メインマグネットの外径以下であることを特徴とする磁気回路。 - 前記ヨークカバーは前記メインマグネットの外側側面に接するように配置され、
前記ヨークカバーの側壁には、少なくとも一つのスリットが形成されることを特徴とする請求項5に記載の磁気回路。 - 前記メインマグネットは、前後に密着して配置される第1および第2のマグネットを有し、
後側に配置される前記第2のマグネットの外径は、前側に配置される前記第1のマグネットの外径より小さく、
前記ヨークカバーの外径は、前記第2のマグネットの外径よりも大きく、かつ前記第1のマグネットの外径以下であり、
前記ヨークカバーの前側端部は、前記第1のマグネットの背面に接するか、あるいは前記第1のマグネットの背面よりも後側に配置されることを特徴とする請求項5または6に記載の磁気回路。
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