JP2008183674A - テレスコピックカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】保護カバーの伸縮が繰返され長時間経過後であっても弾性体が保護カバーから脱落しない新規なテレスコピックカバーを提供する。
【解決手段】天板部2a,3a,4a,5aとこの天板部2a,3a,4a,5aから垂下した垂下板8,9,10,11とを有するとともにそれぞれ大きさが異なる複数の保護カバー2,3,4,5が伸縮可能に連結されてなるテレスコピックカバー1であって、上記垂下板9,10,11の背面には、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムを素材とする弾性体51・・・56が、該弾性体51・・・56と一体的にインサート成形された螺子部材により固定されてなるように構成したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】天板部2a,3a,4a,5aとこの天板部2a,3a,4a,5aから垂下した垂下板8,9,10,11とを有するとともにそれぞれ大きさが異なる複数の保護カバー2,3,4,5が伸縮可能に連結されてなるテレスコピックカバー1であって、上記垂下板9,10,11の背面には、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムを素材とする弾性体51・・・56が、該弾性体51・・・56と一体的にインサート成形された螺子部材により固定されてなるように構成したものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば工作機械、三次元測定機等の機械や装置の案内面を伸縮自在な複数個の保護カバーにより覆い、内部の機械構造を保護するために設置されるテレスコピックカバーに関し、特に、隣接する保護カバー同士が衝突する際の衝突音や保護カバーの破損を防止できるテレスコピックカバーに関するものである。
工作機械や三次元測定機には、直線的に駆動する加工ヘッドや測定部等が設けられ、こうした加工ヘッド等の移動範囲にはレール状又は軸状の案内面が形成され、この案内面に沿って上記加工ヘッド等が進退移動する構造とされている。しかし、加工の際に排出される切子や塵埃等が上記案内面に付着すると、上記加工ヘッド等の精度に支障を来たし、或いは故障の原因となる場合がある。そこで、従来、こうした加工ヘッド等案内面を塵埃等から保護するために、複数個の保護カバーを伸縮自在な入れ子状に配置したテレスコピックカバーが使用されている。
このテレスコピックカバーは、例えば上記工作機械本体に基端側が固定され、先端側を上記加工ヘッド等に固定することにより、上記加工ヘッド等の直線的駆動に伴い伸縮動作を行うものである。ところで、こうしたテレスコピックカバーは、複数個の保護カバーが伸縮するものであることから、前記保護カバーが縮退する際に、隣接する保護カバー同士が衝突することにより、衝突音が発したり、保護カバーが破損したりすることがあった。これらの衝突音や保護カバーの破損を防止するために、隣接する保護カバーの間にゴムやウレタン樹脂等の衝撃吸収素材からなる弾性体を接着等により取付けて、衝突音や保護カバーの破損を防止する技術が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術による弾性体の取り付け構造においては、衝突による衝撃力により弾性体が変形するため、時間経過とともに接着力が低下したり、または、保護カバーから弾性体が剥離して、該弾性体が脱落するという問題があった。
そこで、本発明は、上述した従来の技術によるテレスコピックカバーが有する課題を解決するために提案されたものであって、保護カバーの伸縮が繰返され長時間経過後であっても弾性体が保護カバーから脱落しない新規なテレスコピックカバーを提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、第1の発明(請求項1記載の発明)に係るテレスコピックカバーは、天板部とこの天板部から垂下した垂下板とを有するとともにそれぞれ大きさが異なる複数の保護カバーが伸縮可能に連結されてなるテレスコピックカバーであって、上記垂下板の正面又は背面の少なくとも何れか一方には、螺子部材が固定され、この螺子部材には、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムを素材とする弾性体が、該弾性体と一体的にインサート成形されてなることを特徴とするものである。
この第1の発明では、垂下板の正面又は背面の少なくとも何れか一方には、螺子部材が固定され、この螺子部材には、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムを素材とする弾性体が、該弾性体と一体的にインサート成形されてなることから、保護カバーの縮退動作に伴い隣接する垂下板同士の衝突による騒音の発生を防止することができるばかりではなく、該弾性体と螺子部材とが剥離し脱落することなく、前記垂下板から容易に脱落することがない。
なお、本発明においては、上記弾性体は、独立性気泡が多数形成されている合成樹脂又は合成ゴムを素材とし、この合成樹脂としては、例えばウレタン樹脂を使用することができ、また、合成ゴムとしては、水素添加ニトリルゴムを使用することができる。また、本発明では、螺子部材に対して、該螺子部材とインサート成形されていることを要する。ここで、螺子部材とは、ボルトの頭部、ナット等を指す。また、上記インサート成形とは、予め所定形状に成形された螺子部材を金型内に挿入するとともに、該螺子部材の上記弾性体と一体成形しない部分をマスキングした状態で合成樹脂または合成ゴムの素材を金型内に注入して化学的に膠着させるものであり、本発明においては、例えば、ナットに穴以外の全てが上記弾性体により覆われてなるものであっても良い。すなわち、垂下板に接触する締着面にも弾性体が形成されているものであっても良い。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、上記第1の発明において、前記螺子部材は、該螺子部材の締着面の全面が前記垂下板の正面又は背面と直接接触してなることを特徴とするものである。
換言すれば、この第2の発明は、垂下板に対する螺子部材の締着面には弾性体が存在していないことを特徴とするものである。
この第2の発明では、螺子部材の締着面の全面が垂下板の正面又は背面と直接接触してなるので、螺子部材と垂下板との間に弾性体が挟持されている場合のように、その挟持された弾性体が経年的な圧縮永久ひずみによる劣化から螺子部材のねじ部に緩みを生じることがないので、螺子部材とともに弾性体が脱落することを有効に防止することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第1又は2の発明において、前記弾性体は、該弾性体の一端面が前記螺子部材の締着面とともに前記垂下板の正面又は背面と直接接触してなることを特徴とするものである。
この第3の発明では、弾性体の一端面が螺子部材の締着面とともに垂下板の正面又は背面と直接接触してなるので、垂下板の正面又は背面に弾性体が当接した際、該弾性体の横断面全体で衝撃力が吸収されるので、一層弾性作用を増し、騒音の発生を抑制することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1ないし3の発明において、前記弾性体には、隣接する垂下板の背面又は正面に当接する該弾性体の当接面と前記螺子部材との間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間が形成されてなることを特徴とするものである。
この第4の発明では、隣接する垂下板の背面又は正面に当接する弾性体の当接面と、螺子部材との間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間が形成されてなることから衝撃吸収性が高まり、保護カバーが縮退することにより弾性体の当接面に隣接する垂下板の背面又は正面が当接した際に、衝突による騒音を容易に防止することができるとともに、垂下板の破損を防止することができる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係るテレスコピックカバーでは、垂下板の正面又は背面の少なくとも何れか一方には、螺子部材が固定され、この螺子部材には、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムを素材とする弾性体が、該弾性体と一体的にインサート成形されてなることから、保護カバーの縮退動作に伴い隣接する垂下板同士が弾性体を介して衝突しても、衝突による騒音の発生を防止することができるばかりではなく、該弾性体と螺子部材とが剥離し脱落することなく、前記垂下板から容易に脱落することがないので、テレスコピックカバーの長寿命化を図ることができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、螺子部材の締着面の全面が垂下板の正面又は背面と直接接触してなるので、螺子部材と垂下板との間に弾性体が挟持されている場合のように、その挟持された弾性体が経年的な圧縮永久ひずみによる劣化から螺子部材のねじ部に緩みを生じることがないので、螺子部材とともに弾性体が脱落することを有効に防止することができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、弾性体の一端面が螺子部材の締着面とともに垂下板の正面又は背面と直接接触してなるので、垂下板の正面又は背面に弾性体が当接した際、応力を該垂下板に作用させることができるので、一層弾性作用を増し、騒音の発生を抑制することができる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、隣接する垂下板の背面又は正面に当接する弾性体の当接面と、螺子部材との間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間が形成されてなることから衝撃吸収性が高まり、保護カバーが縮退することにより弾性体の当接面に隣接する垂下板の背面又は正面が当接した際に、衝突による騒音を容易に防止することができるとともに、垂下板の破損を防止することができる。
以下、本発明を実施するためのテレスコピックカバーに係る最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態に係るテレスコピックカバー1は、図示しない工作機械に本発明を適用したものである。
このテレスコピックカバー1は、鉄を素材とするものであり、図1に示すように、第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5と、これら第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5の内側に配置されたパンタグラフ機構6とを備え、同図中+Y及び−Y方向に伸縮自在とされているものである。上記第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5は、図1又は図2に示すように、天板部2a,3a,4a,5aと、この天板部2a,3a,4a,5aの左側から垂下してなる左側板部2b,3b,4b,5bと、上記天板部2a,3a,4a,5aの右側から垂下してなる右側板部2c,3c,4c,5cと、上記天板部2a,3a,4a,5aの後端から垂下するように溶接された第1ないし第4の垂下板8,9,10,11とを備えている。そして、上記第1ないし第4の垂下板8,9,10,11には、後述の本発明に係る第1ないし第6の弾性体51・・・56がそれぞれ一対ずつ固定されている。
なお、上記第1の保護カバー2は、図示しない工作機械本体に固定される部材であり、一方、上記第4の保護カバー5は、進退移動する図示しない加工ヘッドに固定される部材である。また、上記第2の保護カバー3は、上記第1の保護カバー2の内側に配置され、第3の保護カバー4は、上記第2の保護カバー3の内側に配置され、第4の保護カバー5は、上記第3の保護カバー4の内側に配置されてなるものであり、第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5の形状は、徐々に小さくなる入れ子状に成形されている。
このように構成された第1ないし第4の保護カバー2,3,4,5は、ガイド板15,16,17,18と、パンタグラフ機構6を構成する第1ないし第4の短尺リンク24,25,26,27、第1ないし第4の長尺リンク28,29,30,31及び第1ないし第10の連結軸34・・・43とにより連結され、図示しない加工ヘッドとともに第4の保護カバー5が進退移動すると、第2ないし第5の保護カバー3,4,5が伸縮動作を行うものである。
そして、第1ないし第6の弾性体51・・・56は図1に示す第2ないし第4の垂下板9,10,11のそれぞれの背面9a,10a,11aに固定されており、これらのうち第1の弾性体51により詳述すると、図1のB−B矢視断面でなる図3(a)は弾性体51内にボルト57の頭部57aが一体的にインサート成形された第1の実施の形態を示し、弾性体51は、独立性気泡が多数形成されたウレタン樹脂を素材とし、本発明の螺子部材であるボルト57の頭部57aと一体的(締着面57c及び弾性体51の当接面51a側の一部を除く)に、かつ、弾性体51の外周は、円柱状に形成されるとともに、弾性体51の一端面51cはボルト57の締着面57cと同一平面上にしてインサート成形されている。
したがって、弾性体51は、インサート成形によりボルト57の頭部57aと化学的に膠着して、弾性体51がボルト57の頭部57aから剥離することはない。また、弾性体51には、隣接する垂下板8(9,10)の正面に当接する当接面51aと、ボルト57の頭部57aとの間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間51bが形成されており、この弾性体51が垂下板8(9,10)の正面に衝突した際に、衝撃吸収性が高まり、衝突による騒音を容易に防止することができるとともに、垂下板の破損を防止する作用をする。
そして、ボルト57の雄ねじ部57bを垂下板9(10,11)に挿通して、該雄ねじ部57bにナット58を螺合させるとともに、ボルト57の締着面57cとナット58の締着面58cとで垂下板9(10,11)を挟持するように締着することで、ボルト57は弾性体51とともに垂下板9(10,11)に固定され、弾性体51はその一端面51cが、ボルト57の締着面57cとともに垂下板9(10,11)に常時接触した状態となる。したがって、弾性体51とボルト57とを垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)に確実に締着することができるとともに、弾性体51の一端面51cは、垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)に直接接触してなることから、垂下板8(9,10)の正面に弾性体51が当接した際、該弾性体51の横断面全体で衝撃力が吸収されるので、一層弾性作用を増し、騒音の発生を抑制することができる。
また、本例による弾性体51は、当接面51aと空気貯蔵空間51bとの間が無垢に形成されているが、この間を中空に形成してもよい。また、弾性体51と接するボルト57の頭部57aの境界面に凹凸部(図示は省略する)を形成することにより、弾性体51とボルト57の頭部57aとの剥離をさらに抑止することができる。また、図1に示す他の第2ないし第6の弾性体52・・・56についても、上述した弾性体51と同様の構成である。また、弾性体51・・・56のうち弾性体53及び54は、弾性体同士が当接しないように、図1において、他の弾性体51,55及び52,56に対して、図示の左右方向にずらして締着されている。
以下、上記弾性体51とは相違する他の様々な例について説明する。図3(b)は弾性体61内にナット67が一体的にインサート成形された第2の実施の形態を示し、弾性体61は、独立性気泡が多数形成されたウレタン樹脂を素材とし、本発明の螺子部材であるナット67と一体的(締着面67c、雌ねじ部67b及び弾性体61の当接面61a側の一部を除く)に、かつ、弾性体61の外周は、円柱状に形成されるとともに、弾性体61の一端面61cはナット67の締着面67cと同一平面上にしてインサート成形されている。
したがって、弾性体61は、インサート成形によりナット67と化学的に膠着して、弾性体61がナット67から剥離することはない。また、弾性体61には、隣接する垂下板8(9,10)の正面に当接する当接面61aと、ナット67との間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間61bが形成されており、この弾性体61が垂下板8(9,10)の正面に衝突した際に、衝撃吸収性が高まり、衝突による騒音を容易に防止することができるとともに、垂下板の破損を防止する作用をする。
そして、ボルト68の雄ねじ部68bを垂下板9(10,11)に挿通して、ナット67の雌ねじ部67bに該雄ねじ部68bを螺合させるとともに、ナット67の締着面67cとボルト68の締着面68cとで垂下板9(10,11)を挟持するように締着することで、ナット67は弾性体61とともに垂下板9(10,11)に固定され、弾性体61はその一端面51cが、ナット67の締着面67cとともに垂下板9(10,11)に常時接触した状態となる。したがって、弾性体61とナット67とを垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)に確実に締着することができるとともに、弾性体61の一端面61cは、垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)に直接接触してなることから、垂下板8(9,10)の正面に弾性体61が当接した際、該弾性体61の横断面全体で衝撃力が吸収されるので、一層弾性作用を増し、騒音の発生を抑制することができる。
また、本例による弾性体61は、当接面61aと空気貯蔵空間61bとの間が無垢に形成されているが、この間を中空に形成してもよい。また、弾性体61と接するナット67の境界面に凹凸部(図示は省略する)を形成することにより、弾性体61とナット67との剥離をさらに抑止することができる。
つぎに、図4(a)は弾性体71内にボルト77の頭部77aが一体的にインサート成形された第3の実施の形態を示し、弾性体71は、独立性気泡が多数形成されたウレタン樹脂を素材とし、本発明の螺子部材であるボルト77の頭部77aと一体的(締着面77c及び弾性体71の当接面71a側の一部を除く)に、かつ、弾性体71の外周は、円柱状に形成されるとともに、弾性体71の一端面71cは垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)と接しないようにしてインサート成形されている。
したがって、弾性体71は、インサート成形によりボルト77の頭部77aと化学的に膠着して、弾性体71がボルト77の頭部77aから剥離することはない。また、弾性体71には、隣接する垂下板8(9,10)の正面に当接する当接面71aと、ボルト77の頭部77aとの間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間71bが形成されており、この弾性体71が垂下板8(9,10)の正面に衝突した際に、衝撃吸収性が高まり、衝突による騒音を容易に防止することができるとともに、垂下板の破損を防止する作用をする。
そして、ボルト77の雄ねじ部77bを垂下板9(10,11)に挿通して、該雄ねじ部77bにナット78を螺合させるとともに、ボルト77の締着面77cとナット78の締着面78cとで垂下板9(10,11)を挟持するように締着することで、ボルト77は弾性体71とともに垂下板9(10,11)に固定される。したがって、弾性体71は、ボルト77により垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)に確実に締着することができる。また、本例による弾性体71は、当接面71aと空気貯蔵空間71bとの間が無垢に形成されているが、この間を中空に形成してもよい。また、弾性体71と接するボルト77の頭部77aの境界面に凹凸部(図示は省略する)を形成することにより、弾性体71とボルト77の頭部77aとの剥離をさらに抑止することができる。
つぎに、図4(b)は弾性体81内にナット87が一体的にインサート成形された第4の実施の形態を示し、弾性体81は、独立性気泡が多数形成されたウレタン樹脂を素材とし、本発明の螺子部材であるナット87と一体的(締着面87c、雌ねじ部87b及び弾性体81の当接面81a側の一部を除く)に、かつ、弾性体81の外周は、円柱状に形成されるとともに、弾性体81の一端面81cは垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)と接しないようにしてインサート成形されている。
したがって、弾性体81は、インサート成形によりナット87と化学的に膠着して、弾性体81がナット87から剥離することはない。また、弾性体81には、隣接する垂下板8(9,10)の正面に当接する当接面81aと、ナット87との間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間81bが形成されており、この弾性体81が垂下板8(9,10)の正面に衝突した際に、衝撃吸収性が高まり、衝突による騒音を容易に防止することができるとともに、垂下板の破損を防止する作用をする。
そして、ボルト88の雄ねじ部88bを垂下板9(10,11)に挿通して、ナット87の雌ねじ部87bに該雄ねじ部88bを螺合させるとともに、ナット87の締着面87cとボルト88の締着面88cとで垂下板9(10,11)を挟持するように締着することで、ボルト87は弾性体81とともに垂下板9(10,11)に固定される。したがって、弾性体81とナット87とを垂下板9(10,11)の背面9a(10a,11a)に確実に締着することができる。また、本例による弾性体81は、当接面81aと空気貯蔵空間81bとの間が無垢に形成されているが、この間を中空に形成してもよい。また、弾性体81と接するナット87の境界面に凹凸部(図示は省略する)を形成することにより、弾性体81とナット87との剥離をさらに抑止することができる。
なお、上記第1ないし第4の実施の形態においては、図3又は図4に示す各弾性体51,61,71,81には、空気貯蔵空間51b,61b,71b,81bがそれぞれ形成されているが、これらの空気貯蔵空間を形成しない形態においても実施することができる。例えば、図5(a)に示す弾性体51Aは、図3(a)に示す弾性体51の空気貯蔵空間51bを形成しないものであって、その他の構成は図3(a)に示す弾性体51と同様であるので、同一の符号を付して説明は省略する。また、図5(b)に示す弾性体71Aは、図4(a)に示す弾性体71の空気貯蔵空間71bを形成しないものであって、その他の構成は図4(a)に示す弾性体71と同様であるので、同一の符号を付して説明は省略する。
また、本発明に係るテレスコピックカバーの実施の形態においては、各弾性体の素材を独立性気泡が多数形成されたウレタン樹脂としたがこれに限定されるものではなく、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムであれば良い。
1 テレスコピックカバー
2,3,4,5 第1ないし第4の保護カバー
6 パンタグラフ機構
2a,3a,4a,5a 天板部
8,9,10,11 第1ないし第4の垂下板
9a,10a,11a 背面
51・・・56 第1ないし第6の弾性体
51a,61a,71a,81a 当接面
51b,61b,71b,81b 空気貯蔵空間
51c,61c,71c,81c 一端面
57,77 ボルト
57a,77a 頭部
57c,77c 締着面
58,78 ナット
61,71,81弾性体
67,87 ナット
67b,87b 雌ねじ部
67c,87c 締着面
68,88 ボルト
2,3,4,5 第1ないし第4の保護カバー
6 パンタグラフ機構
2a,3a,4a,5a 天板部
8,9,10,11 第1ないし第4の垂下板
9a,10a,11a 背面
51・・・56 第1ないし第6の弾性体
51a,61a,71a,81a 当接面
51b,61b,71b,81b 空気貯蔵空間
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57,77 ボルト
57a,77a 頭部
57c,77c 締着面
58,78 ナット
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67,87 ナット
67b,87b 雌ねじ部
67c,87c 締着面
68,88 ボルト
Claims (4)
- 天板部とこの天板部から垂下した垂下板とを有するとともにそれぞれ大きさが異なる複数の保護カバーが伸縮可能に連結されてなるテレスコピックカバーであって、
上記垂下板の正面又は背面の少なくとも何れか一方には、螺子部材が固定され、この螺子部材には、独立性気泡が多数形成された合成樹脂又は合成ゴムを素材とする弾性体が、該弾性体と一体的にインサート成形されてなることを特徴とするテレスコピックカバー。 - 前記螺子部材は、該螺子部材の締着面の全面が前記垂下板の正面又は背面と直接接触してなることを特徴とする請求項1記載のテレスコピックカバー。
- 前記弾性体は、該弾性体の一端面が前記螺子部材の締着面とともに前記垂下板の正面又は背面と直接接触してなることを特徴とする請求項1又は2の何れか記載のテレスコピックカバー。
- 前記弾性体には、隣接する垂下板の背面又は正面に当接する該弾性体の当接面と前記螺子部材との間に空気を貯蔵する空気貯蔵空間が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載のテレスコピックカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007020078A JP2008183674A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | テレスコピックカバー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007020078A JP2008183674A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | テレスコピックカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008183674A true JP2008183674A (ja) | 2008-08-14 |
Family
ID=39727034
Family Applications (1)
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JP2007020078A Pending JP2008183674A (ja) | 2007-01-30 | 2007-01-30 | テレスコピックカバー |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101401550B1 (ko) | 2012-07-27 | 2014-06-03 | 한국과학기술원 | 플렉서블 전자소자 |
EP3679953A3 (de) * | 2019-01-09 | 2020-12-23 | OLYMPUS Winter & Ibe GmbH | Siebkorb und deckel hierfür |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231038A (ja) * | 2002-02-06 | 2003-08-19 | Enomoto Kogyo Kk | テレスコカバー |
-
2007
- 2007-01-30 JP JP2007020078A patent/JP2008183674A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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