JP2008178270A - 電源制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行制御用電気負荷に対して発電機及び第一の電源を接続して設ける一方、一般電気負荷に対して第二の電源を接続して設け、発電機及び第一の電源と第二の電源との間に電源制御手段を設け、この電源制御手段は走行制御用電気負荷と一般電気負荷との一つ以上の電気負荷に対する電力制限を行う電力制限機能を有する。
【選択図】図1
Description
このステアバイワイヤ方式を採用したステアリング装置が備えられた車両では、複数の電源(バッテリ)を設け、1系統の電源装置に異常が発生しても、切替装置によってもう一方の電源装置に接続することで、フェールセーフを行っている。
車両用操舵装置には、ステアバイワイヤ方式を採用したものにおいて、第1及び第2の電圧監視手段による電圧監視結果に基づいて、操舵装置用電源又はバックアップ用電源での異常発生の有無を判定する場合に、モータ駆動回路に対するモータ駆動用電力の切り換えを容易にし、操舵不能状態を回避するものがある。
車両用操舵装置には、ステアバイワイヤ方式を採用したものにおいて、モータ駆動回路に常時接続された操舵装置用電源が所定値以下に電圧降下したとき、操舵装置用電源を切換手段によりモータ駆動回路と切断し、モータ駆動回路の電源を操舵装置用電源から車両用電源に切り換え、電圧低下を回避するものがある。
車両用操舵装置には、ステアバイワイヤ方式を採用したものにおいて、操舵装置用電源と車両用電源とを、転舵軸駆動モータを回転駆動するモータ駆動回路に対して択一的にモータ駆動用電力を供給できるように並設し、専用電源に電圧降下等の異常が発生した場合でも、十分なバックアップ機能を持たせたものがある。
車両用操舵装置には、ステアバイワイヤ方式を採用したものにおいて、2以上の駆動電源のいずれをも2以上の操舵制御系に接続可能とすることにより、駆動電源系の障害時における駆動力不足を解消するものがある。
車両用操舵装置には、ステアバイワイヤ方式を採用したものにおいて、各構成要素が別個に冗長に配置されてなる2つのシステムから構成され、一方のシステムに他方のシステムの機能を補償させて、故障に対する強度を向上するものがある。
また、上記の特許文献2〜5においては、1台の操舵用制御装置に2系統の電源入力回路(リレー等による切り替え、電圧監視回路等)が必要となり、部品点数の増加につながるという不都合があった。
更に、上記の特許文献6においては、電源が独立しているため、1個の電源が故障して片側のシステムが停止し、制御手段(ECU)やモータが正常でもシステムが停止してしまい、よって、使用可能部分の切り捨てが大きくなり、また、1個の電源と片側のシステムによる操舵とでは、操舵性能が低下してしまい、高速操舵や据え切り等で、操舵遅れや操舵力不足となってしまうという不都合があった。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
また、ステアリング軸5の軸部位には、ステアリングコラム7の上端でステアリングホイール6の回転角を検出する第1回転角センサ10と、ステアリングコラム7の下端と反力発生機構8間ではステアリングホイール6の回転トルクを検出するトルクセンサ11及びステアリングホイール6の回転角を検出する第2回転角センサ12とが取り付けられている。
ステアリングコラム7には、内蔵されたギヤに連結したステアリングモータ13が取り付けられる。このステアリングモータ13は、ステアリングホイール6の回転に対する反力又は回転をアシストするアシスト力(パワーステアリング力)を出力する。
また、ピニオン軸17には、操舵モータギヤボックス18の上側でピニオン軸17の回転角を検出する第3回転角センサ19、第4回転角センサ20が取り付けられている。
操舵モータギヤボックス18には、内蔵したギヤに連結するように2つの第1操舵モータ21、第2操舵モータ22が取り付けられている。この第1操舵モータ21及び第2操舵モータ22は、左前輪14L、右前輪14Rの操舵制御を行う。
走行制御用電気負荷29は、エンジン、ブレーキ、ステアリング等のシステムであり、例えば、上記のステアリングモータ13、第1操舵モータ21、第2操舵モータ22等である。一般電気負荷30は、エンジン、ブレーキ、ステアリング等のシステムを除いたもので、例えば、灯火、エアコン、ナビゲーション装置等である。発電機32は、電力を発生する。第一の電源33、第2の電源34は、鉛(Pb)等のバッテリであり、この第1実施例において、同一電圧である。
この電源制御手段35は、電流制限システム36として複数の電力制限機能を個別に設けた第1〜3電流制限手段37〜39と、これら第1〜3電流制限手段37〜39と第一の通信回線40を介して相互通信する主電源制御手段(ECM)41とを有している。
この主電源制御手段41は、走行制御用電気負荷29に設けられた制御装置としてのステアリング制御装置23と第二の通信回線42を介して相互通信し、この第二の通信回線42を介して得られた車両1の各情報を基に複数の電力制限機能の動作を選択し、第一の通信回線40を介して前記第1〜3電流制限手段37〜39を制御する。
フューズ44は、入力電流(C−in)が過電流(瞬時)の場合に回路を遮断し、過電流による回路破損を防止する。
信号入出力端子45は、主電源制御手段41から電流制限指令を入力し、電流制限回路46の入出力電圧値を出力する。
電流制限回路46は、入力電流(C−in)に対して電流制限指令により電流値を制限(減少)させる回路(回路切り替えで低抵抗による電流制限等(電源電圧装置・電子負荷装置等の計測器の内部回路相当等)による。また、電流制限回路46は、故障時に、切替回路が自動的に制限無しの回路に切り替わるように構成されている。
ダイオード48は、出力側からの電流入力を防止する。
なお、第2、第3電流制限手段38、39については、第1電流制限手段37と同様に構成されているので、ここでは、詳細な説明を省略する。
第二の通信回線42は、CAN等の車両LANである。
この電力制限機能については、以下に具体的に説明する。
第1に、電力制限機能は、発電機32及び第一の電源33から第二の電源34に流れる電流を第1電流制限手段37により制限する第一の電流制限を有する。
第2に、前記電力制限機能は、第二の電源34から発電機32及び第一の電源33に流れる電流を第2電流制限手段38により制限する第二の電流制限を有する。
第3に、前記電力制限機能は、第二の電源34から一般電気負荷30に流れる電流を第3電流制限手段39により制限する第三の電流制限を有する。
第4に、前記電力制限機能は、最初に、発電機32及び第一の電源33から第二の電源34に流れる電流を第1電流制限手段37により制限する第一の電流制限を行い、次に、第二の電源34から一般電気負荷30に流れる電流を第3電流制限手段39により制限する第三の電流制限を行い、最後に、第二の電源34から発電機32及び第一の電源33に流れる電流を第2電流制限手段38により制限する第二の電流制限を行う。
第1操舵用制御装置25は、第一の電源33に連絡した第1リレー52と、この第1リレー52に連絡した2つの第1制御回路53A、53Bと、これら第1制御回路53A、53Bに連絡するとともにイグニションスイッチ54に連絡した第1電圧回路55と、第1制御回路53Aに連絡した第1制御用ドライバ回路56と、第1制御回路53A、53Bに連絡するとともに第1操舵モータ21に連絡した第1モータ用ドライバ回路57と、第1制御回路53Aに連絡した第1電圧計58とを備えている。
第2操舵用制御装置26は、第一の電源33に連絡した第2リレー59と、この第2リレー59に連絡した2つの第2制御回路60A、60Bと、この第2制御回路60A、60Bに連絡するとともにイグニションスイッチ54に連動する連動スイッチ61に連絡した第2電圧回路62と、第2制御回路60Aに連絡した第2制御用ドライバ回路63と、第2制御回路60A、60Bに連絡するとともに第2操舵モータ22に連絡した第2モータ用ドライバ回路64と、第2制御回路60Aに連絡した第2電圧計65とを備えている。
また、第1制御用ドライバ回路56は、第1ステアリングシステム系通信線66に接続している。 第2制御用ドライバ回路63は、第2ステアリングシステム系通信線67に接続している。
この図5に示すステアリング制御装置23においては、冗長性を持たせるために、2つの第1、第2操舵用制御装置25、26と2つの第1、第2操舵モータ21、22を用いているとともに、信頼性を向上させるために、第1操舵用制御装置25又は第2操舵用制御装置26で2つの制御回路によってリレーとモータ用ドライバ回路とを駆動させている。
図6に示すように、電流制限実施有無において、「Lim」の欄は、電流制限実施の場合であり、「空白」の欄は、電流制限が無い場合であり、「X」の欄は、故障の場合である。第1〜3電流制限手段37〜39の「故障」とは、電流制限実施不能の場合である。発電状態におい、「High」の欄は、発電機32の発電量が最大の場合であり、「空白」の欄は、通常の場合であり、「X」の欄は、故障の場合である。
正常時に、電源制御システム28の部品(発電機32、第一の電源33、第二の電源34、第1〜3電流制御手段37〜39、第一の通信回線40、主電源制御手段41)の故障を検出した場合には、主電源制御手段41が電源制限処理を行う。また、部品(第1操舵用制御装置25、第2操舵用制御装置26、第一の電源33、第二の電源34)の故障時は、エンジン制御装置49に発電機32の発電容量増加を要求する。
この図7において、入力電流(C−in)のA点未満では、電流制限・減少処理無しとし(S1)、入力電流(C−in)のA点以上では、電流制限・減少処理有りとする(S2、S3)。そして、電流制限無し特性S1は、入力電流(C−in)に対して出力電流(C−out)が、電流制限手段(37〜39)の純粋な回路損失分を引いた電流値となる。電流減少特性S2は、A点−A1点以上の入力電流(C−in)に対して一定比率により電流を減少させる。電流制限特性S3は、A点−A1点以上の入力電流(C−in)に対して出力電流(C−out)が最大値A1になるように電流制限をかける。
入力電流(C−in)に対して、電流制限・減少の有無の選択点であるA点は、出力電流(C−out)に接続される負荷の車両走行に関して最低限必要になる電流値以上とする。例えば、
A点の電流値=(設計最大電流値)*(0.3〜0.6)
とする。
電流減少特性S2の電流減少及び電流制限特性S3の電流制限は、接続する回路及び出力側の負荷により選定する。
A点(又はA1点)の値は、通常、前もって予め設定しておくが、状況(複数故障等)によっては、任意に可変することも可能である。
図8(A)においては、入力電流波形1に対してA点以上は、出力電流波形1(実線)の減少した波形となる。この出力電流波形1の破線は、電流制限・減少処理が無い場合の波形である(入力電流に近い波形(電流制御手段の回路の損失分による減少のみ))。
図8(B)においては、入力電流波形2に対してA点以上は、出力電流波形2(実線)の制限した波形となる。
図8(C)においては、入力電流波形3に対してA点以上は、電流制限処理を実施する前にフューズ44で溶断する。
図1に示すように、電源制御システム28が正常でプログラムがスタートすると(ステップA01)、先ず、電源制御システム28の部品の故障(フュール)を検出したか否かを判断し(ステップA02)、このステップA02がNOの場合には、この判断を継続する。
このステップA02がYESの場合には、警告灯51の点灯を要求し(ステップA03)、第1電流制限手段(「電流制限手段1」と記す)37の電流制限が必要か否かを判断する(ステップA04)。
このステップA04がNOの場合には、第1電流制限手段37に電流制限解除指令を出力し(ステップA05)、この第1電流制限手段37の電流解除完了か否かを判断し(ステップA06)、このステップA06がNOの場合には、電流解除処理のタイムアウト(故障)か否かを判断し(ステップA07)、このステップA07がNOの場合には、前記ステップA06に戻す。
前記ステップA04がYESの場合には、第1電流制限手段37に電流制限指令を出力し(ステップA08)、この第1電流制限手段37の電流制限完了か否かを判断し(ステップA09)、このステップA09がNOの場合には、電流制限処理のタイムアウト(故障)か否かを判断し(ステップA10)、このステップA10がNOの場合には、前記ステップA09に戻す。
前記ステップA06がYESの場合、前記ステップA07がYESの場合、前記ステップA09がYESの場合及び前記ステップA10がYESの場合には、第3電流制限手段(「電流制限手段3」と記す)39の電流制限が必要か否かを判断する(ステップA11)。
このステップA11がNOの場合には、第3電流制限手段39に電流制限解除指令を出力し(ステップA12)、この第3電流制限手段39の電流解除完了か否かを判断し(ステップA13)、このステップA13がNOの場合には、電流解除処理のタイムアウト(故障)か否かを判断し(ステップA14)、このステップA14がNOの場合には、前記ステップA13に戻す。
前記ステップA11がYESの場合には、第3電流制限手段39に電流制限指令を出力し(ステップA15)、この第3電流制限手段39の電流制限完了か否かを判断し(ステップA16)、このステップA16がNOの場合には、電流制限処理のタイムアウト(故障)か否かを判断し(ステップA17)、このステップA17がNOの場合には、前記ステップA16に戻す。
前記ステップA13がYESの場合、前記ステップA14がYESの場合、前記ステップA16がYESの場合及び前記ステップA17がYESの場合には、第2電流制限手段(「電流制限手段2」と記す)38の電流制限が必要か否かを判断する(ステップA18)。
このステップA18がNOの場合には、第2電流制限手段38に電流制限解除指令を出力し(ステップA19)、この第2電流制限手段38の電流解除完了か否かを判断し(ステップA20)、このステップA20がNOの場合には、電流解除処理のタイムアウト(故障)か否かを判断し(ステップA21)、このステップA21がNOの場合には、前記ステップA20に戻す。
前記ステップA18がYESの場合には、第2電流制限手段38に電流制限指令を出力し(ステップA22)、この第2電流制限手段38の電流制限完了か否かを判断し(ステップA23)、このステップA23がNOの場合には、電流制限処理のタイムアウト(故障)か否かを判断し(ステップA24)、このステップA24がNOの場合には、前記ステップA23に戻す。
前記ステップA20がYESの場合、前記ステップA21がYESの場合、前記ステップA23がYESの場合及び前記ステップA24がYESの場合には、発電機32の容量増加の要求が必要か否かを判断し(ステップA25)、このステップA25がYESの場合には、エンジン制御装置49に発電機32の容量増加の要求を出力する(ステップA26)。
このステップA26の処理後又は前記ステップA25がNOの場合には、プログラムをエンドとする(ステップA27)。
また、図3に示す電源制御システム28により、第1操舵用制御装置25、第2操舵用制御装置26は、複数の電源入力回路が不要となり、制御装置1台に複数の部品(リレー等)を用いる必要が無くなる。
また、電源制御システム28に用いる第1〜3電流制限手段37〜39の内部回路(図4参照)において、第1〜3電流制限手段37〜39に入る入力電流(C−in)と電流制限後の出力電流(C−out)の特性は、図7に示されている。電流制限は、ある一定値以上の入力電流(C−in)に対して行われる。この場合、出力側の負荷に車両走行において必要最低限必要と考えられる電流は、供給できるようにする。
従って、電源制御システム28に異常が生じた場合に、車両走行を継続するのに必要な走行性能を確保すること、それを実現するための電源制御システム28は、構成する各制御装置をグループ別に分けてのグループ毎の稼働率を高く維持し、また、システム全体を標準化且つ軽量コンパクトに構築することができる。
つまり、車両1に搭載する(電気負荷としての)補機を、優先脚立によってグループ分けし、それぞれに電源33、34を設け、優先度の高いグループに発電機32を設け、各グループ間では、電源として相互補完するよう制御したり、優先順位に基づいていずれかのグループの動作を制限したりする。
先ず、請求項1に係る発明において、走行制御用電気負荷29に対して発電機32及び第一の電源33を接続して設ける一方、一般電気負荷30に対して第二の電源34を接続して設け、発電機32及び第一の電源33と第二の電源34との間に電源制御手段35を設け、この電源制御手段35は走行制御用電気負荷29と一般電気負荷30との一つ以上の電気負荷に対する電力制限を行う電力制限機能を有する。
これにより、車両走行に関係する部品に安定した電力を供給することができ、また、車両全体の状況(故障発生等)により最適な電流制限処理(走行系システム優先供給)が可能となる。
請求項2に係る発明において、電力制限機能は、発電機32及び第一の電源33から第二の電源34に流れる電流を制限する第一の電流制限を有する。
これにより、発電機32及び第一の電源33から流れる電流量を状況によって制限することができる。
請求項3に係る発明において、電力制限機能は、第二の電源34から発電機32及び第一の電源33に流れる電流を制限する第二の電流制限を有する。
これにより、第二の電源34から第一の電源33に流れる電流量を状況によって制限することができる。
請求項4に係る発明において、電力制限機能は、第二の電源34から一般電気負荷30に流れる電流を制限する第三の電流制限を有する。
これにより、車両負荷に流れる電流量を状況によって制限することができる。
請求項5に係る発明において、電源制御手段35は、内部故障又は配線異常がある場合に電流制限を解除する。
これにより、電流制限手段35が制限不能となっても、異常な制限がかかることを回避させることができる。
請求項6に係る発明において、電力制限機能は、最初に、発電機32及び第一の電源33から第二の電源34に流れる電流を第1電流制限手段37により制限する第一の電流制限を行い、次に、第二の電源34から一般電気負荷30に流れる電流を第3電流制限手段39により制限する第三の電流制限を行い、最後に、第二の電源34から発電機32及び第一の電源33に流れる電流を第2電流制限手段38により制限する第二の電流制限を行う。
これにより、先ず、発電機32及び第一の電源33から流れ出る第1電流制限手段37から制限をかけることにより、走行システムの電力を最初に確保することができる。
請求項7に係る発明において、電源制御手段35は、入出力比を線形的な関係とし、電流制限を電力制限機能への入力電流が予め設定した所定値以上の場合に実施し、電力制限機能からの出力電流を定率減少若しくは超過部分カットにより成す。
これにより、出力側の負荷により最適な電流制限方法を選択することができる(例えば、負荷の電流変動が大→電流減少方法等)。また、電流制限を実施しても、出力側が完全に停止しないことより、負荷の急激な停止による車両システムヘの影響を最小限にすることができる。更に、選択ポイント(A点等)が任意変更可能より、電源制御システム28の故障状況(複数故障等)により、電流の最適供給制御が可能となる。
請求項8に係る発明において、電源制御手段35は、複数の電力制限機能を個別に設けた第1〜3電流制限手段(37〜39)と、これら第1〜3電流制限手段(37〜39)と第一の通信回線40を介して相互通信する主電源制御手段41とを有し、この主電源制御手段41は、走行制御用電気負荷29に設けられる制御装置であるステアリング制御装置23と第二の通信回線42を介して相互通信し、この第二の通信回線42を介して得られた車両の各情報を基に複数の電力制限機能の動作を選択し、第一の通信回線40を介して第1〜3電流制限手段(37〜39)を制御する。
これにより、車両全体の状況(故障発生等)により、最適な電流制限処理(走行系システム優先供給)が可能となる。
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、第一の電源33と第二の電源34とは、同電圧である。そして、第2操舵用制御装置26は、第二の電源34に連絡している。
この第2実施例によれば、第2操舵用制御装置26に第二の電源34からの電力を供給させ、また、上記の第1実施例と同様な効果を奏する。
この第3実施例の特徴とするところは、特許請求の範囲の請求項9に係る発明であり、以下の点にある。即ち、電源制御システム28において、第一の電源33と第二の電源34とは、互いに異なる定格電圧である。第一の電源33は、第二の電源34より高い電圧である。電源制御手段35と発電機32及び第一の電源33との間には、DC/DCコンバータ71が設けられる。このDC/DCコンバータ71は、発電機32及び第一の電源33の電圧値を第二の電源34及び車両負荷の電圧値に変圧する。
第一の電源33は、互いに等しい定格電圧を有する複数の単位電源が組み合わされた組電源とし、例えば、3つの単位電源33H、33M、33Lを備えている。
電源制御手段35は、電流制限システム36内で第一の電源33と第二の電源34間に配置された選択式電流制限手段72を備え、この選択式電流制限手段72の電圧差検知手段73による電圧差が規定値の範囲内である場合に、第一の電源33から第二の電源34へ電流を流して第二の電源34を充電可能とする充電機能と、発電機32及び第一の電源33から第二の電源34に流れる電流を制限する電流制限機能とを有する。電圧差検知手段73は、単位電源33H、33M、33L同士の電圧差を検知する。
選択式電流制限手段73は、上記の第1実施例における図3の電源制御システム28の第2電流制限手段38の代わりに配置されたものであり、例えば、第一の電源33の複数個(単位電源33H、33M、33L)接続している1個の単位電源33Lの電圧値と別の1個の単位電源33Mの電圧値との電圧差を測定し、規定電圧値以内の場合は、単位電源33Lから第二の電源34への充電を許可し且つ電流制限を行い、単位電源33Lの容量が低下した等で規定電圧値を外れた場合には、第二の電源34への充電を停止する。
規定電圧値=単位電源33Mの電圧値−単位電源33Lの電圧値
但し、第一の電源33から第二の電源34への充電する単位電源は、単位電源33Lと限定されるものではない。
また、図10においては、上記の第1実施例における図3の電源制御システム28のブレーキ制御装置50が省略されている。
この第3実施例における電流制限実施条件の例は、図11に示されている。
図11に示すように、電流制限実施有無において、「Lim」の欄は、電流制限実施の場合であり、「空白」の欄は、電流制限が無い場合であり、「X」の欄は、故障の場合である。第1〜3電流制限手段37〜39の「故障」とは、電流制限実施不能の場合である。発電状態におい、「High」の欄は、発電機32の発電量が最大の場合であり、「空白」の欄は、通常の場合であり、「X」の欄は、故障の場合である。
正常時に、電源制御システム28の部品(発電機32、第一の電源33、第二の電源34、第1電流制御手段37、第3電流制御手段39、第一の通信回線40、主電源制御手段41、DC/DCコンバータ71、選択式電流制限手段72)の故障を検出した場合には、主電源制御手段41が電源制限処理を行う。また、部品(第1操舵用制御装置25、第2操舵用制御装置26、第一の電源33、第二の電源34)の故障時は、エンジン制御装置49に発電機32の発電容量増加を要求する。
この第3実施例によれば、電圧の異なる第一の電源33と第二の電源34との間においても、電圧が同じ電源と同様の安定した電力供給が可能となり、また、上記の第1実施例と同様な効果を奏する。
この第4実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、上記の第1実施例における図3の電源制御システム28の発電機(オルタネータ)32の代わりに、車両充電システム81として、高電圧電源82とこの高電圧電源82に接続するDC/DCコンバータ83とを設けた。高電圧電源82は、ハイブリッド車両や電気自動車に用いられるものである。DC/DCコンバータ83は、高電圧を低電圧(50V以下)に変圧して第二の電源34に充電するものである。
この第4実施例によれば、電圧の異なる第一の電源33と第二の電源34との間においても、電圧が同じ電源と同様の安定した電力供給が可能となる。
なお、この第4実施例の構成は、上記の第1〜3実施例にも適用可能である。
2 ステアリング装置
3 操作機構
4 操舵機構
6 ステアリングホイール
13 ステアリングモータ
21 第1操舵モータ
22 第2操舵モータ
23 ステアリング制御装置
24 操作用制御装置
25 第1操舵用制御装置
26 第2操舵用制御装置
28 電源制御システム
29 走行制御用電気負荷
30 一般電気負荷
31 電気負荷
32 発電機
33 第一の電源
34 第二の電源
35 電源制御手段
36 電流制限システム
37 第1電流制限手段
38 第2電流制限手段
39 第3電流制限手段
40 第一の通信回線
41 主電源制御手段
42 第二の通信回線
Claims (9)
- 走行制御に用いられて電力を消費する走行制御用電気負荷と一般に用いられて電力を消費する一般電気負荷とが含まれた電気負荷と、発電機と、複数の電源と、前記電気負荷に対して給電状態を制御する電源制御手段とを備える電源制御システムにおいて、前記走行制御用電気負荷に対して前記発電機及び第一の電源を接続して設ける一方、前記一般電気負荷に対して第二の電源を接続して設け、前記発電機及び前記第一の電源と前記第二の電源との間に前記電源制御手段を設け、前記電源制御手段は前記走行制御用電気負荷と前記一般電気負荷との一つ以上の電気負荷に対する電力制限を行う電力制限機能を有することを特徴とする電源制御システム。
- 前記電力制限機能は、前記発電機及び前記第一の電源から前記第二の電源に流れる電流を制限する第一の電流制限を有することを特徴とする請求項1に記載の電源制御システム。
- 前記電力制限機能は、前記第二の電源から前記発電機及び前記第一の電源に流れる電流を制限する第二の電流制限を有することを特徴とする請求項2に記載の電源制御システム。
- 前記電力制限機能は、前記第二の電源から前記一般電気負荷に流れる電流を制限する第三の電流制限を有することを特徴とする請求項3に記載の電源制御システム。
- 前記電源制御手段は、内部故障又は配線異常がある場合に電流制限を解除することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電源制御システム。
- 前記電力制限機能は、最初に、前記発電機及び前記第一の電源から前記第二の電源に流れる電流を制限する第一の電流制限を行い、次に、前記第二の電源から前記一般電気負荷に流れる電流を制限する第三の電流制限を行い、最後に、前記第二の電源から前記発電機及び前記第一の電源に流れる電流を制限する第二の電流制限を行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電源制御システム。
- 前記電源制御手段は、入出力比を線形的な関係とし、電流制限を電力制限機能への入力電流が予め設定した所定値以上の場合に実施し、電力制限機能からの出力電流を定率減少若しくは超過部分カットにより成すことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の電源制御システム。
- 前記電源制御手段は、複数の電力制限機能を個別に設けた電流制限手段と、これら電流制限手段と第一の通信回線を介して相互通信する主電源制御手段とを有し、この主電源制御手段は、前記走行制御用電気負荷に設けられる制御装置と第二の通信回線を介して相互通信し、この第二の通信回線を介して得られた車両の各情報を基に複数の電力制限機能の動作を選択し、前記第一の通信回線を介して前記各電流制限手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の電源制御システム。
- 前記第一の電源と前記第二の電源とは互いに異なる定格電圧且つ前記第一の電源が前記第二の電源よりも高い電圧とし、前記電源制御手段と前記発電機及び前記第一の電源との間にDC/DCコンバータを設け、前記第一の電源は、互いに等しい定格電圧を有する複数の単位電源が組み合わされた組電源とし、この単位電源同士の電圧差を検知する電圧差検知手段を設け、前記電源制御手段は、前記電圧差検知手段による電圧差が規定値の範囲内である場合に前記第一の電源から前記第二の電源へ電流を流して前記第二の電源を充電可能とする充電機能と、前記発電機及び前記第一の電源から前記第二の電源に流れる電流を制限する電流制限機能とを有することを特徴とする請求項1に記載の電源制御システム。
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