JP2008172049A - Manufacturing method of chip parts - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は各種電子機器等に用いるチップ部品の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a method of manufacturing a chip component used in various electronic devices.
以下、従来のチップ部品の製造方法について図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, a conventional method of manufacturing a chip component will be described with reference to the drawings.
図15は従来のチップ部品の製造方法を示す製造工程図、図16は図15のB部の拡大分解斜視図である。 FIG. 15 is a manufacturing process diagram showing a conventional chip component manufacturing method, and FIG. 16 is an enlarged exploded perspective view of a portion B in FIG.
図15に示すように、従来のチップ部品の製造工程は、シート形成工程(a)と、コイル部形成工程(b)と、素体分離工程(c)と、電極形成工程(d)とを備えている。 As shown in FIG. 15, the conventional chip component manufacturing process includes a sheet forming process (a), a coil part forming process (b), an element body separating process (c), and an electrode forming process (d). I have.
まず、図15(a)に示すように、グリーンシート100を複数形成する(シート形成工程(a))。
First, as shown in FIG. 15A, a plurality of
次に、図15(b)および図16に示すように、複数のグリーンシート100の上にAgなどの導電ペーストからなる弧状導体102を印刷し、これらのグリーンシート100を積層して、渦巻状導体からなるコイル部103を形成する(コイル部形成工程(b))。このとき、上下に隣接するグリーンシート100の上に印刷された弧状導体102は、互いにグリーンシート100に形成したスルホール104を介して電気的に接続され、コイル部103を形成している。
Next, as shown in FIGS. 15B and 16, arc-
次に、図15(c)に示すように、ダイシング切断法やトムソン切断法等を用いて、隣接する素体105を切断機106で切断し、チップ部品107を複数形成する(素体分離工程(c))。
Next, as shown in FIG. 15C, the
そして、このチップ部品107に端子電極等を形成するとともに、焼成して完成品108を製造する(電極形成工程(d))。
Then, a terminal electrode or the like is formed on the
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかしながら、前記従来の構成では、素体分離工程(c)において、ダイシング切断法やトムソン切断法等を用いて、隣接する素体105を切断機106で切断するので、切断機106の刃の厚み分だけ切断幅が必要となるとともに、切断機106の刃の摩耗あるいは寸法歪みがそのまま寸法精度に悪影響を及ぼし、小型のチップ部品に不可欠な高精度な寸法精度を実現することが困難となっている。
However, in the above-described conventional configuration, since the
そして、グリーンシート100の単位面積に対するチップ部品の取り数を多くするために、切断機106の切断幅を小さくすると、切断機106による切断応力がチップ部品107に加わりやすくなり、チップ部品107の変形を生ずるという問題点を有していた。
If the cutting width of the
本発明は前記問題点を解決するもので、チップ部品の変形を抑制するとともに高精度な寸法精度を実現し、大判化と高積層化に適したチップ部品の製造方法を提供することを目的としている。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a chip component manufacturing method that suppresses deformation of chip components and achieves high dimensional accuracy and is suitable for large size and high stacking. Yes.
前記従来の課題を解決するために、本発明は、二層以上に積層した金属薄膜からなる犠牲層を形成した基板の上に、枠状のポスト部で互いに連結した複数の前記チップ部品を形成する工程と、前記枠状のポスト部をエッチングによって除去した後、前記犠牲層をエッチングによって除去することによって個片化する工程を含む構成からなるものである。 In order to solve the above-mentioned conventional problems, the present invention forms a plurality of chip components connected to each other at a frame-shaped post portion on a substrate on which a sacrificial layer made of a metal thin film laminated in two or more layers is formed. And removing the sacrificial layer by etching after removing the frame-shaped post portion by etching.
本発明のチップ部品の製造方法は、二層以上に積層した犠牲層と枠状のポスト部で予め互いに連結しており、枠状のポスト部をエッチング除去した後、前記犠牲層を除去することによって、互いに連結された複数のチップ部品を個片化することから、寸法精度の高いチップ部品を製造することができる。すなわち、チップ部品の変形が抑制された高い寸法精度を実現し、大判化と高積層化に適したチップ部品の製造方法を提供することができる。 In the method of manufacturing a chip component according to the present invention, a sacrificial layer laminated in two or more layers and a frame-shaped post portion are connected to each other in advance, and after removing the frame-shaped post portion by etching, the sacrificial layer is removed. Thus, a plurality of chip parts connected to each other are separated into individual pieces, so that chip parts with high dimensional accuracy can be manufactured. That is, it is possible to provide a manufacturing method of a chip component that achieves high dimensional accuracy in which deformation of the chip component is suppressed and is suitable for large size and high stacking.
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1におけるチップ部品の製造方法について図面を参照しながら説明する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, a method of manufacturing a chip component according to
図1は本発明の実施の形態1におけるコイル素子とコンデンサ素子を含むLCフィルタからなるチップ部品の斜視図、図2は犠牲層を有する基板の上に形成した複数のチップ部品が枠状のポスト部によって連結された状態を説明するための上面図、図3は図2のA部の内層部におけるコイル部の拡大図、図4はコンデンサ部の拡大図である。そして、図5〜図14はLCフィルタからなるチップ部品の製造方法を説明するための断面工程図である。
1 is a perspective view of a chip component comprising an LC filter including a coil element and a capacitor element according to
図1〜図4において、本発明の実施の形態1におけるチップ部品7はチップLCフィルタであって、チップ部品の一面に端子電極2のみを表出させるとともに、金属酸化物よりなる誘電体材料および金属からなる電極材料以外の構成材料が感光性樹脂材料からなる方形状の素体1と、この素体1の内部に埋設した渦巻状金属3からなるコイル部4とコンデンサ部5を積層方向に備えており、素体1は感光性樹脂を硬化させた感光性樹脂硬化物からなる絶縁樹脂層6で積層して形成している。
1 to 4, the
さらに、コイル部4の最外周の渦巻状金属3と素体1の側面との最小距離(端面マージン)は5〜50μmとし、コイル部4の最大径は5μm〜150μmとし、コンデンサ部5の最外周と素体1の側面との最小距離(端面マージン)は20〜50μmとしている。また、複数の積層した絶縁樹脂層6からなる素体の高さは0.30〜1.5mmとしている。
Furthermore, the minimum distance (end surface margin) between the spiral metal 3 on the outermost periphery of the
次に、図5〜図14を用いて前記のチップ部品7の製造工程を説明する。
Next, the manufacturing process of the
このチップ部品7は、図2に示したように複数のチップ部品7を枠状のポスト部8で互いに連結した状態とし、さらに、少なくとも二層以上の金属薄膜層からなる犠牲層10を形成したシリコン基板などの上に一括して多数個形成しており、最終的に、枠状のポスト部8で連結された複数のチップ部品7を分離した後、犠牲層10をエッチングして個片化することを特徴とするチップ部品の製造方法である。
As shown in FIG. 2, the
まず、図5に示すように、例えば厚みが0.2〜1.0mmのシリコンウエハからなる基板9の上に厚みが80〜100nmのアルミニウム薄膜をめっき法、スパッタ法、蒸着法などによって第一の犠牲層10aとして形成する。
First, as shown in FIG. 5, for example, an aluminum thin film having a thickness of 80 to 100 nm is formed on a substrate 9 made of a silicon wafer having a thickness of 0.2 to 1.0 mm by plating, sputtering, vapor deposition, or the like. The
次に、この第一の犠牲層10aの上に厚みが20nmのチタニウム薄膜を第二の犠牲層10bとして形成する。この第一の犠牲層10aと第二の犠牲層10bの二層構造からなる犠牲層10とすることが好ましい。このとき、第一の犠牲層10aは基板9との密着力に優れるとともにチップ部品7を個片化するときのエッチング性に優れた金属薄膜とし、第二の犠牲層10bを絶縁樹脂層6との密着力に優れた金属薄膜とすることによって積層の厚みが厚くなって応力が大きくなった場合においても密着性に優れた積層構造を実現することができることから、基板9の大判化あるいは高積層化を実現できるチップ部品の製造方法を提供することができる。
Next, a titanium thin film having a thickness of 20 nm is formed on the first
また、第一の犠牲層10aの厚みを第二の犠牲層10bの厚みより薄くすることによってエッチング性を犠牲にすることなく密着性に優れた犠牲層10を形成することができる。そして、特にこの第一の犠牲層10aにはアルミニウムが基板9との密着性とエッチング性の観点から好ましく、第二の犠牲層10bにはチタニウムが絶縁樹脂層6との密着性の観点から特に好ましい。
Further, by making the thickness of the first
このように、基板9の上に少なくとも二層以上の異なる金属薄膜からなる積層膜とした犠牲層10とすることによって生産性の高い大判化と高積層化を実現できるチップ部品の製造方法を提供することができる。
As described above, a
また、犠牲層10の厚みは20〜120nmの範囲が好ましい。20nmより薄くなると基板9の表面を均一に覆うことが困難となり、平坦性の観点から問題があり、120nmを超えるとエッチング速度が遅くなり、生産性を低下させる。
The thickness of the
また、基板9としてはシリコン、ガラスまたは石英のいずれかを用いることが好ましい。これらの材料は平坦性、表面粗さおよび材料の入手性の観点から好ましい。特にシリコンウエハはこの目的に最適な材料である。 The substrate 9 is preferably made of silicon, glass or quartz. These materials are preferable from the viewpoints of flatness, surface roughness and material availability. In particular, silicon wafers are the optimal material for this purpose.
次に、犠牲層10の上に感光性のエポキシアクリレート樹脂をスピンコータ等の塗布機を用いて絶縁樹脂層6を形成した後、フォトリソグラフィ法によって枠状のポスト部8を形成するための空隙部11を形成する。この絶縁樹脂層6を形成するエポキシアクリレート樹脂はアスペクト比の高い電極パターンなどを形成するときに優れた特性を有する感光性樹脂材料(化学増幅ネガ型レジスト剤)であり、アスペクト比の高いパターンを形成することができる。そして、この絶縁樹脂層6をフォトリソ法による現像によって空隙部11aを形成する。
Next, a photosensitive epoxy acrylate resin is formed on the
次に、図6に示すようにめっき法などを用いて金属層12を形成する。この金属層12は所定の厚みよりも厚めに形成しておく。
Next, as shown in FIG. 6, the
その後、図7に示すように絶縁樹脂層6の少なくとも上面まで研磨法または研削法などを用いて除去する。このような方法で所定の厚みに制御することによって平坦性と寸法精度に優れた薄い金属材料からなる枠状のポスト部8を形成することができる。
Thereafter, as shown in FIG. 7, at least the upper surface of the insulating resin layer 6 is removed by using a polishing method or a grinding method. By controlling to a predetermined thickness by such a method, the frame-shaped
このように、この金属層12を所定の厚みよりも厚めに形成した後、研磨によって絶縁樹脂層6の少なくとも上面まで研磨する工法を積層していくことによって、積層精度と寸法精度に優れたチップ部品の製造方法を実現することができる。
Thus, after forming this
また、生産性の観点から、この金属層12の形成方法はめっき工法が好ましい。
From the viewpoint of productivity, the
なお、無電解めっき、スパッタまたは蒸着工法により下地層を形成した後、この下地層の上に電解めっき工法により形成してもよい。このような方法を用いることによって微細な電極パターンを有するチップ部品を一括して作製することができる。 In addition, after forming a base layer by electroless plating, sputtering, or a vapor deposition method, you may form on this base layer by the electrolytic plating method. By using such a method, chip parts having a fine electrode pattern can be manufactured in a lump.
その後、図8に示すように所定のパターンを形成した絶縁樹脂層6の上に、フォトリソグラフィ工法を用いて空隙部11a、11b、11cを有する絶縁樹脂層6を形成した後、これらの空隙部11a、11b、11cの内部にめっき法と研磨法などを用いて銅などの金属材料を所定の渦巻状金属3および枠状のポスト部8の所定のパターンが精度良く重なるように形成しながら積層を繰り返すことによって、枠状のポスト部8の内部に渦巻状金属3からなるコイル部4を形成した積層体を作製することができる。図8におけるコイル部4はコイル部4aとコイル部4bからなる二層の積層構造をしており、このコイル部4はインダクタンス値によって決定するものであり、適宜、単層あるいは任意の積層数とすることによって所定のインダクタンス値を有するコイル部4を設計することができる。
Then, after forming the insulating resin layer 6 having the
本実施の形態1におけるコイル部4の設計はチップサイズが長さ;1.00×幅;0.50×厚み;0.40mm(1005サイズ)において、6.2nHとしている。
The design of the
また、空隙部11は、枠状のポスト部8を形成するための複数の枠状の空隙部11aと、この枠状の空隙部11aの内側に配置した渦巻状の空隙部11bと、スルホール用の空隙部11cとからなり、この枠状の空隙部11aは枠状のポスト部8として機能させるように積層して形成している。
Further, the
そして、渦巻状の空隙部11bに渦巻状金属3からなるコイル部4を形成し、スルホール用の空隙部11cには金属からなるスルホール電極15を形成し、二層のコイル部4a、4bをスルホール電極15により導通させている。これらの空隙部11a、11b、11cは任意の層に適宜配置することによって所望の回路構成を形成することができる。
Then, the
また、ポスト部8の幅は100μm以下(0を含まず)とすることが好ましい。
The width of the
ポスト部8の幅が100μmを超えるとエッチングに必要な時間が長くなり、生産性を低下させるのと基板9の一枚あたりの取り数が低下することから好ましくない。そして、特に5〜100μmの範囲が好ましい。5μmよりも狭くするとフォトリソ加工が困難となる。
If the width of the
以上のようなプロセスによって絶縁樹脂層6の内層部にコイル部4を形成することができる。これによって、ほぼ、所定のインダクタンス値である6.2nHのコイル部4を作製することができる。
The
その後、図9に示すように下地に銅からなる金属層12を形成した後、厚み;1000〜3000Åのアルミニウム薄膜を電極層13aとして形成し、この電極層13aの上に二酸化珪素をスパッタ法を用いて厚み;0.3〜1.0μmの誘電体層14として形成する。さらに、この誘電体層14の上に前記と同様のアルミニウム薄膜を電極層13bとして形成する。
Thereafter, as shown in FIG. 9, after forming a
次に、図10に示すように、フォトリソ工法を用いてそれぞれにパターニングしながらエッチングを行うことによってコンデンサ部5を構成する下部電極層5c、誘電体層5bおよび上部電極層5aを形成する。これによって6.2pFのコンデンサ部5を作製することができる。
Next, as shown in FIG. 10, the
なお、誘電体層5bとしては、酸化チタニウム、酸化タンタル、チタン酸ストロンチウムなどの金属酸化物よりなる誘電体材料を適宜選択して薄膜形成することによって所望の誘電特性を有するコンデンサ部5を形成することができる。
In addition, as the
その後、図11に示すように前記コンデンサ部5を埋設するのと、配線のための電極パターンを形成するための層を複数層形成する。 Thereafter, as shown in FIG. 11, the capacitor portion 5 is embedded, and a plurality of layers for forming an electrode pattern for wiring are formed.
次に、図12に示すように後工程における個片化のためのエッチングプロセスから保護するためのレジストパターン16をフォトリソグラフィ法にて形成する。
Next, as shown in FIG. 12, a resist
その後、図13に示すように枠状のポスト部8をエッチング液によって溶解して除去するとともに、エッチングによってできた空隙部11から侵入したエッチング液を用いて基板9の上に形成していた犠牲層10を除去し、チップ部品7を分離および剥離を行うことによって所定のチップ形状に個片化することができる。
After that, as shown in FIG. 13, the frame-shaped
そして、ポスト部8の主成分を銅とし、犠牲層10をチタニウムを主成分とする金属薄膜からなる第一の犠牲層10aとアルミニムを主成分とする金属薄膜からなる第二の犠牲層10bの積層膜とすることによって大判化と高積層化に優れたチップ部品の製造方法を実現することができる。そして、この構成からなる素体1をエッチングする場合、銅からなるポスト部8のエッチングを塩化第二鉄水溶液にて行い、次にチタニウムからなる第二の犠牲層10bを苛性ソーダと過酸化水素水の混合水溶液を用いてエッチングし、その後、アルミニウムからなる第一の犠牲層10aを苛性ソーダと過酸化水素水の混合水溶液または塩化第二鉄水溶液を用いてエッチングすることが好ましい。これによって、大判化と高積層化を可能とし、エッチング効率および寸法精度に優れたチップ部品の製造方法を実現することができる。
The main part of the
また、ポスト部8の主成分を銀とし、犠牲層10を前記と同様の構成とすることによっても、さらに良導電性とエッチング性を両立できる構成とすることができる。これによって電気特性に優れたコイル部4を形成することができる。
Further, by making the main component of the
そして、この構成からなる素体1をエッチングする場合、銀からなるポスト部8のエッチングは、エッチング液にリン酸、酢酸および硝酸からなる混酸水溶液からなるエッチング液を用いて行い、その後チタニウムからなる第二の犠牲層10bを苛性ソーダと過酸化水素水の混合水溶液を用いてエッチングし、その後アルミニウムからなる第一の犠牲層10aを苛性ソーダと過酸化水素水の混合水溶液または塩化第二鉄水溶液を用いてエッチングすることが好ましい。
When etching the
これによって、大判化と高積層化を可能とし、エッチング効率および寸法精度に優れたチップ部品の製造方法を実現することができる。 As a result, it is possible to realize a chip component manufacturing method that enables large size and high stacking and is excellent in etching efficiency and dimensional accuracy.
次に、図14に示すようにレジストパターン16を除去した後、表出した端子電極2の表面にSnめっき電極を形成することによって実装性に優れた端子電極2を形成する。この端子電極2は下面電極の構造をとることになるが、必要に応じて端子電極の構成は変更することが可能である。
Next, after removing the resist
以上説明してきたような製造工程を経てチップ部品を製造することによって、基板9の大判化と高積層化を実現することに加え、基板9にエッチングダメージを殆ど与えることの無い製造プロセスを可能とし、基板9の再利用率を大幅に高めることができるチップ部品の製造方法を提供することができる。 By manufacturing chip components through the manufacturing processes as described above, it is possible to realize a manufacturing process that hardly causes etching damage to the substrate 9 in addition to realizing an increase in size and stacking of the substrate 9. In addition, it is possible to provide a chip component manufacturing method capable of significantly increasing the reuse rate of the substrate 9.
さらに、弗酸などを用いるとコイル部4あるいはコンデンサ部5までにエッチング液が侵入して品質問題を引き起こすことがあるが、本実施の形態1による製造プロセスを採用することによってコイル部4あるいはコンデンサ部5に対するエッチング液による悪影響を抑制することも可能である。
Further, when hydrofluoric acid or the like is used, the etching solution may enter the
このようにして、基板9の上に少なくとも第一の犠牲層10aと第二の犠牲層10bからなる犠牲層10を形成する第一の工程と、この犠牲層10を形成した基板9の上に、空隙部11を有する絶縁樹脂層6を形成する第二の工程と、前記空隙部11と絶縁樹脂層6の上に金属層12を形成する第三の工程と、前記絶縁樹脂層6の上面まで前記金属層12を研磨して、前記空隙部11に枠状のポスト部および/または渦巻状金属3からなるコイル部4を形成する第四の工程を含む製造方法によってコイル部4を含んだチップ部品を製造することによって、加工歪みの抑制された寸法精度に優れたチップ部品の製造方法を提供することができる。これによって、高導電率と高占積率を有する小型のコイル部4を形成することが可能となり、バラツキの少ない高精度な電気特性を実現できるチップ部品の製造方法を提供することができる。
Thus, the first step of forming the
この製造方法において、金属層12は銅または銀あるいは前記金属の合金等の良導電性金属が好ましい。
In this manufacturing method, the
また、絶縁樹脂層6は、感光性樹脂を硬化させた透明な感光性樹脂硬化物からなり、この絶縁樹脂層6は、エポキシアクリレート樹脂を用いることが特に好ましい。この樹脂はアスペクト比の高い絶縁樹脂層6を形成することが可能であり、コイル部4を高占積率で形成する場合において、優れた特性を発揮することができる。そして、この絶縁樹脂層6はフォトリソ工法によって所定形状に加工するが、一般的なフォトリソグラフィ工法で用いるレジストとは異なり、最終的なチップ部品7の素体1を構成する樹脂であるため、一般的には静電気が発生しやすいので、表面層に静電気の発生を抑制した樹脂層を被覆したり、静電気を発散する構成を付加したりしてもよい。
The insulating resin layer 6 is made of a transparent cured photosensitive resin obtained by curing a photosensitive resin, and the insulating resin layer 6 is particularly preferably an epoxy acrylate resin. This resin can form the insulating resin layer 6 having a high aspect ratio, and can exhibit excellent characteristics when the
そして、余分の金属層12を研磨する研磨方法は、CMPスラリーを用いたCMP(ケミカル メカニカル ポリッシング)研磨を用いるとよい。金属層12をCMP研磨によりエッチングしながら、金属のみを選択的に研磨することができることから、厚み精度が向上する。その他の研磨方法としては、ダイヤモンドスラリー、アルミナスラリーを用いた機械的研磨を用いてもよいが、精度の点でCMP研磨よりも不利である。金属層12として、エッチングに適さないものを用いた場合は、その部分の研磨を機械的研磨で行ってもよい。
As a polishing method for polishing the
前記構成により、複数のチップ部品7は、枠状のポスト部8で予め互いに連結するとともに少なくとも二層の金属薄膜からなる犠牲層10を形成した基板9の上に形成しており、この金属薄膜からなる犠牲層10を剥離して、枠状のポスト部8で互いに連結された複数のチップ部品7を分離するので、チップ部品7に切断応力が発生しにくい。すなわち、チップ部品7の変形を抑制して、チップ部品7を製造できる。
With the above-described configuration, the plurality of
また、フォトリソグラフィ工法で枠状のポスト部8、渦巻状金属3を形成し、応力が発生しにくい個片化工程を行うため、チップ部品7の端面からの端面マージンを極小化でき、チップ部品7のサイズを最大限に生かした導体位置精度の良い設計が可能である。そのため、チップ部品のサイズが、例えば1005、0603等の小型になればなるほど端面からの端面マージン(W)の影響が大きくなり、チップ特性、例えばチップインダクタの場合はインダクタンス値およびQ値を、従来工法に比べより高特性にできる。
In addition, since the frame-
特に、枠状の空隙部11aおよび絶縁樹脂層6の上に金属層12を形成し、この金属層12を絶縁樹脂層6の少なくとも上面まで研磨して、枠状の空隙部11aにチップ部品7を連結する金属からなる枠状のポスト部8を形成するので容易に高精度に枠状のポスト部8を形成できる。
In particular, the
なお、枠状の空隙部11aの内周角部を面取り形状やその他の形状にすることも容易に実現することができる。 In addition, it is also possible to easily realize the chamfered shape or other shapes of the inner peripheral corner of the frame-shaped gap portion 11a.
また、絶縁樹脂層6は、フォトリソグラフィ工法により形成するので、導体位置精度、チップ寸法精度等が容易に高精度に形成できる。 Further, since the insulating resin layer 6 is formed by a photolithography method, the conductor position accuracy, the chip dimensional accuracy, etc. can be easily formed with high accuracy.
また、絶縁樹脂層6に、透明な感光性樹脂を用いることによって、素体1は透明となり、一層ごとに導体の外観検査が容易となる。
Moreover, by using a transparent photosensitive resin for the insulating resin layer 6, the
さらに、金属層12は、無電解めっき工法またはスパッタまたは蒸着工法により形成した下地層を有し、この下地層の上に電解めっき工法により形成することにより、占積率を大きくしたコイル部4を容易に形成することができる。
Further, the
なお、本実施の形態1ではLCフィルタを例としてチップ部品の製造方法を説明してきたが、同様の方法によってチップコイル、積層チップコンデンサ、あるいはこれらを複合化した複合部品などのチップ部品についても同様にして作製することができる。 In the first embodiment, the manufacturing method of the chip component has been described using the LC filter as an example, but the same applies to a chip component such as a chip coil, a multilayer chip capacitor, or a composite component obtained by combining these by the same method. Can be produced.
以上のように本発明にかかるチップ部品の製造方法は、チップ部品の変形を抑制し、大判化と高積層化を実現し、寸法精度に優れたチップ部品の製造方法が実現できることから、各種電子機器に適用できる。 As described above, the method for manufacturing a chip component according to the present invention can suppress the deformation of the chip component, realize a large size and high stacking, and realize a chip component manufacturing method with excellent dimensional accuracy. Applicable to equipment.
1 素体
2 端子電極
3 渦巻状金属
4、4a、4b コイル部
5 コンデンサ部
5a 上部電極層
5b 誘電体層
5c 下部電極層
6 絶縁樹脂層
7 チップ部品
8 ポスト部
9 基板
10 犠牲層
10a 第一の犠牲層
10b 第二の犠牲層
11、11a、11b、11c 空隙部
12 金属層
15 スルホール電極
16 レジストパターン
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- 2007-01-12 JP JP2007004160A patent/JP2008172049A/en active Pending
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