JP2008164982A - 液晶表示素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧印加時の配向乱れを低減して液晶の配列をより均一にでき、画素内の明るさを向上させることができるVA型の液晶表示素子を提供する。
【解決手段】F電極121の幅(線幅)は196μmである。それぞれのF電極121(電極P)の長手方向に沿う縁部pと、隣接するF電極121(電極Q)の長手方向に沿う縁部であって電極Pに近い側の縁部qとの間の距離(線間)は、4μm以下である。また、R電極141の線幅は196μmである。それぞれのR電極141(電極S)の長手方向に沿う縁部sと、隣接するR電極141(電極T)の長手方向に沿う縁部であって電極に近い側の縁部tとの間の距離(線間)は、4μm以下である。線間を4μmにした場合には、電圧印加時の液晶の配列方向はほぼ揃っている。その結果、画素内の透過率が高くなる。
【選択図】図7
【解決手段】F電極121の幅(線幅)は196μmである。それぞれのF電極121(電極P)の長手方向に沿う縁部pと、隣接するF電極121(電極Q)の長手方向に沿う縁部であって電極Pに近い側の縁部qとの間の距離(線間)は、4μm以下である。また、R電極141の線幅は196μmである。それぞれのR電極141(電極S)の長手方向に沿う縁部sと、隣接するR電極141(電極T)の長手方向に沿う縁部であって電極に近い側の縁部tとの間の距離(線間)は、4μm以下である。線間を4μmにした場合には、電圧印加時の液晶の配列方向はほぼ揃っている。その結果、画素内の透過率が高くなる。
【選択図】図7
Description
本発明は、液晶の初期配向が垂直配向である液晶表示素子に関し、特に、配向乱れを減少させることができる液晶表示素子に関する。
液晶表示素子として、電圧が印加されないときの液晶層における液晶(液晶分子)の配向(初期配向)が基板面に対して略垂直である垂直配向(VA:Vertical Alignment )である液晶表示素子(VA型の液晶表示素子)がある。VA型の液晶表示素子では、誘電異方性が負である液晶が用いられる。そして、液晶層に電圧を印加することによって、液晶を、寝た状態(基板面に対して水平に近づく状態)にさせる(例えば、特許文献1参照。)。VA型の液晶表示素子は、TN(Twisted Nematic )型の液晶表示素子やSTN(Super Twisted Nematic )型の液晶表示素子と比較すると、応答性が高まり、高コントラストの表示を実現できる(例えば、特許文献2参照。)。
電圧が印加されないときの液晶の配向が基板に対して完全に垂直である場合には、電圧が印加されたときの液晶が傾く方向を規定することができない。その結果、液晶の配向が一様にならず表示品位が低下する。よって、何らかの方法で、プレチルトを付けるか、電極形状を工夫して液晶が傾く方向を規定する必要がある。プレチルトを付ける方法または電極形状を工夫して液晶が傾く方向を規定する方法として、印加電圧による電界方向を基板面に対して斜めにする斜め電界法、電極等にリブ構造を設けるリブ法、酸化珪素(SiO2)を基板に斜めに蒸着する斜め蒸着法等がある。また、垂直配向製の配向膜にラビング処理を施すことによって液晶の配向方向を規定することもできる。
図11(A)は、一般的なVA型の液晶表示素子の構成例を示す分解斜視図である。液晶表示素子1は、ガラス等の2枚の基板(図示せず)間に形成され、視認側(前側)から前側(F)偏光板11、多数の電極からなるF電極部12、液晶層13、多数の電極からなる後側(R)電極部14およびR偏光板15が積層された構造を有する。
図11(B)は、F電極部12およびR電極部14のみを前側から眺めた場合の平面図である。図11(B)に示すように、F電極部12における複数のF電極121とR電極部14における複数のR電極141とが交差するように配されている。なお、図11(B)に示す例では、F電極121は横方向に伸び、R電極141は縦方向に伸びている。また、液晶表示素子1は、TFT(Thin Film Transistor)などの能動素子を有していないパッシブ型の液晶表示素子である。
図12は、液晶層13においてF電極121とR電極部14とが交差する領域に形成される1つの画素を示す平面図である。以下、基板の平面に直交する方向をZ方向とし、F電極121が伸びる方向すなわちF電極121の長手方向をX方向とし、R電極141が伸びる方向すなわちR電極141の長手方向をY方向とする。図12には、電圧非印加時には、液晶層13における液晶が垂直配向していることが示されている。F偏光板11とR偏光板15とは、各偏光板の吸収軸のそれぞれが直交するように配置されているので、図12に示す状態では、黒表示が視認される。
液晶層13に電圧を印加すると液晶は傾斜し、液晶の複屈折性により透過率が上昇する。液晶層13への電圧印加時に液晶の配列を均一にさせるように液晶層13に斜め電界を生じさせるのであるが、上記の特許文献1にも記載されているように(特許文献1の段落0004−0005参照)、斜め電界によって全体としては均一な配列が得られるが、局所的に配向の不均一(配向乱れ)が生ずることが知られている。配向乱れが生じている部分では透過率が低下する。
図13は、電圧印加時の配向乱れを説明するための画素の模式図である。図13(A)には、液晶層13のZ方向における中央部における基板面と平行な面での1画素内の液晶の配列方向の例が示されている。図13において、白抜きの矢印の向きが、液晶の配向方向を示している。図13(B)には、1画素のY方向の断面における液晶の配列方向の例が示されている。図13(B)における右側が、図13(A)における上側に相当する。図13(C)には、1画素のX方向の断面における液晶の配列方向の例が示されている。以下、図13(A)に示されたものをZ断面、図13(B)に示されたものをY断面、図13(C)に示されたものをX断面という。
Z断面において、図13(A)における上側、下側および右側において、配向乱れが生じている(図13(D)参照)。特に、液晶層13のZ方向の中央部において、画素における上側部分および下側部分では、液晶の配向方向は、R電極141の斜め電界の影響を受けて、R電極部14の方向に傾こうとする配向乱れを生じ、偏光板の吸収軸またはそれに直交する方向に近づくので透過率が低下する。図13において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の画素内の相対的な透過率を示す。
また、画素における右側部分では、液晶の配向方向は、F電極121の斜め電界の影響を受けて、液晶が本来傾くべき方向とは逆方向に傾こうとする配向乱れを生じて透過率が低下する。なお、本明細書では、液晶が逆方向に傾いている領域をドメインという。また、配向乱れが生じている領域には、ドメイン(この例では、右側部分)と、傾きの程度が周囲とは異なる領域(この例では、上側部分および下側部分)とがある。
以上のように、VA型の液晶表示素子では、斜め電界によって局所的に配向乱れが生じ、配向乱れが生じた領域では透過率が低下するので、コントラストが低下するという課題がある。
そこで、本発明は、電圧印加時の配向乱れを低減して液晶の配列をより均一にでき、画素内の明るさを向上させることができるVA型の液晶表示素子を提供することを目的とする。
本発明による液晶表示素子は、表示領域における横方向に配置された複数の第1電極(例えば、F電極)と、第1電極と交差するように表示領域における縦方向に配置された複数の第2電極(例えば、R電極)と、第1電極と第2電極との間に設けられ電圧無印加時の液晶の配向が垂直配向である液晶層とを備え、複数の第1電極における各第1電極の長手方向に沿う縁部と、その電極に隣接する第1電極の長手方向に沿う縁部であってその電極に近い側の縁部との間の距離が電圧印加時に斜め電界によって局所的に液晶の配向乱れを生じさせない距離として1〜5μmとされ、複数の第2電極における各第2電極の長手方向に沿う縁部と、その電極に隣接する第2電極の長手方向に沿う縁部であってその電極に近い側の縁部との間の距離が電圧印加時に斜め電界によって局所的に液晶の配向乱れを生じさせない距離として1〜5μmとされていることを特徴とする。
複数の第1電極上に形成された配向膜と複数の第2電極上に形成された配向膜とに、反平行ラビング処理が施されていることが好ましい。
本発明によれば、VA型の液晶表示素子において、斜め電界に起因する配向乱れを低減して液晶の配向をより均一にすることができ、画素の明るさが向上して表示品位を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明による液晶表示素子の全体的な構成は、図11(A)に示された構成と同じである。すなわち、液晶表示素子1は、ガラス等の2枚の基板間に形成され、視認側(前側)から前側(F)偏光板11、F電極部12、液晶層13、後側(R)電極部14およびR偏光板15が積層された構造である。図11(A)では、基板は記載省略されている。
図1は、本発明による液晶表示素子におけるF電極部12およびR電極部14のみを前側から眺めた場合の平面図である。表示領域(視認可能な領域)において、図1に示すように、F電極部12における横方向に伸びる短冊状の複数のF電極121と、R電極部14における縦方向に伸びる短冊状の複数のR電極141とが交差するように配されている。なお、液晶表示素子1は、TFTなどの能動素子を有していないパッシブ型の液晶表示素子であり、例えば、F電極部12を信号電極としR電極を走査電極として線順次に駆動される。液晶表示素子1を透過型の液晶表示パネルに適用する場合には、例えば、R偏光板15の裏面(後側)にバックライトが設置される。
図1に示すように、F電極121の幅(線幅)は196μmである。それぞれのF電極121(電極Pとする。)の長手方向に沿う縁部pと、隣接するF電極121(電極Qとする。)の長手方向に沿う縁部であって電極Pに近い側の縁部qとの間の距離(線間)は、4μm以下である。また、R電極141の線幅は196μmである。それぞれのR電極141(電極Sとする。)の長手方向に沿う縁部sと、隣接するR電極141(電極Tとする。)の長手方向に沿う縁部であって電極に近い側の縁部tとの間の距離(線間)は、4μm以下である。なお、図1には、それぞれ1つのF電極121およびR電極141に対して線幅が196μmであることが記されているが、全てのF電極121およびR電極141の線幅は196μmである。また、図1には、F電極121とR電極141のそれぞれについて、1箇所の線間にのみ4μm以下であることが記されているが、全ての線間は、同じ距離を有し、全て4μm以下である。後述するように、線間は、線幅(または、線間+線幅)に比べて十分小さいことが好ましいが、製造のしやすさ等の観点から線間は1μm程度までは小さくすることができる。
線間が1〜5μm(より好ましくは1〜4μm)であることが好ましい理由を説明する。以下の説明において、F電極121の線幅とR電極141の線幅とは等しいとする。
図2は、F電極121およびR電極141の線幅が180μmであって線間を20μmとし(図2(D)参照)、液晶層13に2.2Vの電圧(駆動電圧)を印加した場合の1つの画素における液晶の配列方向を示す模式図である。図2(A)には、液晶層13のZ断面が示され、図2(B)にY断面が示され、図2(C)にはX断面が示されている。図2において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の相対的な透過率を示す。なお、液晶層13の物性値等は、後述する実施例における物性値等と同じである。
図2に示すように、駆動電圧が2.2Vである場合には、画素の端部において液晶の配向の変化が生じ始めているが、透過率は低いままである。
図3は、F電極121およびR電極141の線幅が180μmであって線間を20μmとし(図3(D)参照)、液晶層13に2.5Vの電圧(駆動電圧)を印加した場合の1つの画素における液晶の配列方向を示す模式図である。図3(A)には、液晶層13のZ断面が示され、図3(B)にY断面が示され、図3(C)にはX断面が示されている。図3において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の相対的な透過率を示す。なお、液晶層13の物性値等は、後述する実施例における物性値等と同じである。
図3に示すように、画素の右側部分において、液晶が本来傾くべき方向とは逆方向に傾こうとする配向乱れが生じ始めている。その部分において、ドメインが生じやすいが、画素の上側部分および下側部分における配向乱れの程度は小さい。
図4は、F電極121およびR電極141の線幅が180μmであって線間を20μmとし(図4(D)参照)、液晶層13に3.0Vの電圧(駆動電圧)を印加した場合の1つの画素における液晶の配列方向を示す模式図である。図4(A)には、液晶層13のZ断面が示され、図4(B)にY断面が示され、図4(C)にはX断面が示されている。図4において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の相対的な透過率を示す。なお、液晶層13の物性値等は、後述する実施例における物性値等と同じである。
図4に示すように、画素の右側部分においてドメインが生じている。その結果、図4(C)の右側において、透過率が大きく低下する部分が生ずる。また、画素の上側部分および下側部分において配向乱れが生じている。その結果、図4(B)の左右両側において、透過率が大きく低下する部分が生ずる。図2〜図4の模式図に示す様子はシミュレーションで得られたものであるが、駆動電圧を3.0Vにすると、配向乱れが顕著に生ずることがわかる。そこで、以下、駆動電圧を3.0Vにして、配向乱れを低減させるための改善策を検討する。
なお、図2〜図4の模式図に示す様子は、配向膜のラビング方向を0°(F電極121の長手方向と同じ方向)にした場合に得られたものであるが、ラビング方向を90°にした場合には、図5に示すような結果が得られる。すなわち、ラビング方向を90°にした場合には、Z断面における下側部分にドメインが生ずる。図5において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の相対的な透過率を示す。なお、液晶層13の物性値等は、後述する実施例における物性値等と同じである。
図6は、F電極121およびR電極141の線幅が194μmであって線間を6μmとし(図6(D)参照)、液晶層13に3.0Vの電圧(駆動電圧)を印加した場合の1つの画素における液晶の配列方向を示す模式図である。図6(A)には、液晶層13のZ断面が示され、図6(B)にY断面が示され、図6(C)にはX断面が示されている。図6において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の相対的な透過率(透過率変化)を示す。なお、液晶層13の物性値等は、後述する実施例における物性値等と同じである。
図6に示すように、画素の右側部分においてドメインが生じている。しかし、その領域の大きさは、図4に示された場合に比べると小さい。すなわち、ドメインがやや改善されている。また、画素の上側部分および下側部分での配向乱れの程度が軽減されている。
図7は、F電極121およびR電極141の線幅が196μmであって線間を4μmとし(図7(D)参照)、液晶層13に3.0Vの電圧(駆動電圧)を印加した場合の1つの画素における液晶の配列方向を示す模式図である。図7(A)には、液晶層13のZ断面が示され、図7(B)にY断面が示され、図7(C)にはX断面が示されている。図7において、破線は、電圧非印加時の透過率に対する、電圧印加時の液晶表示素子1の相対的な透過率(透過率変化)を示す。なお、液晶層13の物性値等は、後述する実施例における物性値等と同じである。
線間を4μmにした場合には、液晶の配列方向はほぼ揃っている。また、ドメインは発生していない。その結果、電圧印加時の画素内の透過率の変化の程度は、図4に示された場合に比べて小さくなっている。具体的には、画素の上側部分、下側部分および右側部分において、透過率は、図4に示された場合に比べると、さほど低下しない。よって、線間を4μmにすれば、画素全体として明るさが向上することになる。
特に、図8に示すように、線間が20μm(線幅+線間の10%)である場合にはドメインが顕著に表れるが(図8(A))、線間を4μm(線幅+線間の2%)にした場合には、ドメインは生じない(図8(B))。また、線間を小さくしていくほど配向乱れが解消されていくことから(図4〜図7参照)、線間を4μm以下(線幅+線間の2%以下)にした場合には、さらに、配向方向が均一化され、画素の明るさがより向上する。なお、線間を5μm(好ましくは4μm)以下にすることが重要であり、線幅にはよらないが、線幅が小さい方が明るさは効果的に向上する。
以下、具体的な実施例を説明する。
F側(視認側、前側)のガラス基板に線幅196μm、線間4μmになるようにF電極121をパターンニングし、R側(反視認側、後側)のガラス基板に線幅196μm、線間4μmになるようにR電極141をパターンニングした。次いで、垂直性の配向膜をF側およびR側に成膜し、図9(B)に示すように、F側の配向膜およびR側の配向膜に対して一方向にアンチパラレル(反平行)ラビング処理を施して、図10(A)に示すように、プレチルト角を89.6゜、リタデーションΔn・dを538nmにした。なお、液晶分子が完全に垂直状態にあるときの角度が90゜である。液晶材料として、図10(B)に示すように、屈折率異方性(Δn)が0.0896、誘電異方性(Δε)が−5.6のものを用いた。図10(A)に示すように、セルギャップを6.0μmとした。
F側(視認側、前側)のガラス基板に線幅196μm、線間4μmになるようにF電極121をパターンニングし、R側(反視認側、後側)のガラス基板に線幅196μm、線間4μmになるようにR電極141をパターンニングした。次いで、垂直性の配向膜をF側およびR側に成膜し、図9(B)に示すように、F側の配向膜およびR側の配向膜に対して一方向にアンチパラレル(反平行)ラビング処理を施して、図10(A)に示すように、プレチルト角を89.6゜、リタデーションΔn・dを538nmにした。なお、液晶分子が完全に垂直状態にあるときの角度が90゜である。液晶材料として、図10(B)に示すように、屈折率異方性(Δn)が0.0896、誘電異方性(Δε)が−5.6のものを用いた。図10(A)に示すように、セルギャップを6.0μmとした。
偏光板11,15として、日東電工株式会社製のNPF−SEG1224DUを用いた。図9(A),(C)に示すように、F側の配向膜の配向処理方向を基準軸として、視認側から見たときの基準軸からF偏光板(第1偏光板)11の吸収軸までの反時計回りの角度をθ1とした場合、θ1=45゜になるようにし、R偏光板(第2偏光板)15の吸収軸までの反時計回りの角度をθ2とした場合、θ2=135゜になるようにした。ここでは、偏光板11,15の吸収軸が直交するようにしたが、偏光軸が直交するようにしてもよい。
以上のように作製した液晶表示素子1を、デューティ比1/32で駆動したところ、良好な視認性が得られた。
なお、液晶層13のΔn・dは、200〜1000nmであることが好ましい。200nmより小さい場合にはオン(ON)の電圧印加時の明るさが低下してコントラストが低下し、1000nmよりも大きい場合にはオンの電圧印加時に着色して白黒表示が難しくなるからである。また、液晶のプレチルト角は85〜89.8゜であることが好ましい。85゜よりも小さい場合には電圧非印加時やオフ(OFF)時の明るさが明るくなってコントラストが低下し、89.8゜よりも大きくなると、電圧印加時の液晶が傾く方向が一様にならず配向乱れが生ずるからである。
(比較例)
F側(視認側、前側)のガラス基板に線幅190μm、線間10μmになるようにF電極121をパターンニングし、R側(反視認側、後側)のガラス基板に線幅190μm、線間10μmになるようにR電極141をパターンニングした。その他は、上記の実施例の場合と同様にし、デューティ比1/32で駆動した。
F側(視認側、前側)のガラス基板に線幅190μm、線間10μmになるようにF電極121をパターンニングし、R側(反視認側、後側)のガラス基板に線幅190μm、線間10μmになるようにR電極141をパターンニングした。その他は、上記の実施例の場合と同様にし、デューティ比1/32で駆動した。
実施例と比較例とを比較すると、実施例の場合には、電圧印加時の画素の明るさが向上し、視認性は非常に良好であった。その理由は、上記のように、電圧印加時の液晶層13における中央部において液晶の配向が均一に近くなり、配向乱れによる透過率低下が改善されるからである。なお、比較例の場合には、線幅190μm、線間10μmであるから開口率[F電極121の線幅×R電極141の線幅/((F電極121の線幅+F電極121の線間)×(R電極141の線幅+R電極141の線間))×100%]は90.3%であり、実施例の場合には、線幅196μm、線間4μmであるから開口率は96.0%である。従って、実施例では、比較例に比べて開口率が高いのでその分明るさは向上する。しかし、実施例では配向乱れが低減しているので、開口率が向上したことの寄与に加えて、配向乱れの低減に起因した明るさの向上が得られ、比較例に比べて、画素の明るさがより向上している。
本発明は、VA型の液晶表示素子において、表示品位を向上させるために適用可能である。
1 液晶表示素子
11 F偏光板
12 F電極部
13 液晶層
14 R電極部
15 R偏光板
121 F電極
141 R電極
11 F偏光板
12 F電極部
13 液晶層
14 R電極部
15 R偏光板
121 F電極
141 R電極
Claims (2)
- 表示領域における横方向に配置された複数の第1電極と、第1電極と交差するように表示領域における縦方向に配置された複数の第2電極と、第1電極と第2電極との間に設けられ電圧無印加時の液晶の配向が垂直配向である液晶層とを備えた液晶表示素子において、
複数の第1電極における各第1電極の長手方向に沿う縁部と、その電極に隣接する第1電極の長手方向に沿う縁部であってその電極に近い側の縁部との間の距離が電圧印加時に斜め電界によって局所的に液晶の配向乱れを生じさせない距離として1〜5μmとされ、
複数の第2電極における各第2電極の長手方向に沿う縁部と、その電極に隣接する第2電極の長手方向に沿う縁部であってその電極に近い側の縁部との間の距離が電圧印加時に斜め電界によって局所的に液晶の配向乱れを生じさせない距離として1〜5μmとされている
ことを特徴とする液晶表示素子。 - 複数の第1電極上に形成された配向膜と複数の第2電極上に形成された配向膜とに、反平行ラビング処理が施されている
請求項1記載の液晶表示素子。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006354996A JP2008164982A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006354996A JP2008164982A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | 液晶表示素子 |
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ID=39694569
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JP (1) | JP2008164982A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010224233A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶表示素子 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006354996A patent/JP2008164982A/ja active Pending
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JP2010224233A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Stanley Electric Co Ltd | 液晶表示素子 |
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