[go: up one dir, main page]

JP2008158227A - 光ファイバ - Google Patents

光ファイバ Download PDF

Info

Publication number
JP2008158227A
JP2008158227A JP2006346513A JP2006346513A JP2008158227A JP 2008158227 A JP2008158227 A JP 2008158227A JP 2006346513 A JP2006346513 A JP 2006346513A JP 2006346513 A JP2006346513 A JP 2006346513A JP 2008158227 A JP2008158227 A JP 2008158227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
core portion
refractive index
fiber according
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006346513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4934421B2 (ja
Inventor
Tomonori Taniguchi
友規 谷口
Yahei Oyamada
弥平 小山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2006346513A priority Critical patent/JP4934421B2/ja
Publication of JP2008158227A publication Critical patent/JP2008158227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4934421B2 publication Critical patent/JP4934421B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

【課題】製造が容易であり、長手方向で安定した光学特性を有し、かつSBSの発生を抑制できる光ファイバを提供すること。
【解決手段】屈折率を上げかつ音速を下げるドーパントと屈折率を上げかつ音速を上げるドーパントとを含む複数種のドーパントを添加して、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に音速を減少させたコア部と、前記コア部の外周に形成した該コア部よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、誘導ブリユアン散乱の発生を抑制できる光ファイバに関するものである。
大容量の光通信を実現するために、波長分割多重(WDM)方式や時分割多重(TDM)方式などの通信方式が採用されている。このような通信方式においては、伝送路である光ファイバに入力される光パワーが増大すると、光ファイバ中での非線形光学現象の発生が顕著になる。非線形光学現象の一つである誘導ブリユアン散乱(SBS)は、光ファイバに入力した光のブリユアン散乱光が誘導散乱を起こす現象であり、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との相互作用で発生する。SBSは光ファイバ中に入力する光の強度が閾値(SBS閾値)以上になると発生する。SBSが発生すると光ファイバ中に入力できる光パワーが制限されてしまうので、伝送路として用いる光ファイバや、四光波混合(FWM)や自己位相変調(SPM)などの非線形光学現象を積極的に発生させて利用する高非線形光ファイバには、SBS閾値が高いものが望まれる。また、近年光ファイバを用いた光ファイバレーザの開発が盛んに行われているが、光ファイバレーザの高出力化に伴うSBSの発生も問題となっており、SBS閾値が高い光ファイバが望まれている。なお、ブリユアン散乱光が誘導散乱を起こすことによる利得をブリユアン利得という。
従来、SBS閾値を高くする方法として、光ファイバの長手方向でコアに添加するドーパントの添加量やコア径を変化させることにより、光ファイバの特性を長手方向で変化させる方法が提案されている(特許文献1、2参照)。これらの方法によれば、周波数スペクトル上での入力光に対するブリユアン散乱光のシフト量、すなわちブリユアンシフト量が光ファイバの長手方向で変化するため、SBSが発生しにくくなり、SBS閾値が高くなる。一方、長手方向で特性を変化させることなくSBS閾値を高める光ファイバを実現する方法として、光ファイバ中を伝搬する光の基本伝搬モードの強度分布と音響波の伝搬モードのフィールド分布が最大値となる半径を異なるようにする方法や、音響波の伝搬モードを局在させるために環状の音響コア領域を設ける方法が開示されている(特許文献3、4参照)。
特許第2753426号公報 特許第3386948号公報 特開2006−154713号公報 特開2006−184534号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された長手方向で特性を変化させた光ファイバは、SBS閾値が高くなってSBSの発生を抑制できるとしても、製造が困難であるとともに、光ファイバの長手方向で光学特性が変化し、安定した特性が得られないという課題があった。一方、特許文献3、4に記載された光ファイバは、SBSの発生を抑制でき、長手方向で光学特性が変化することはないが、たとえば非線形光学現象を発生させるために有効コア断面積を小さくすることが難しい等、光学特性の設計の自由度が高くないという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、製造が容易であり、長手方向で安定した光学特性を有し、かつSBSの発生を抑制できる光ファイバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバは、屈折率を上げかつ音速を下げるドーパントと屈折率を上げかつ音速を上げるドーパントとを含む複数種のドーパントを添加して、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に音速を減少させたコア部と、前記コア部の外周に形成した該コア部よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、前記コア部は、中心から半径の90%の位置に至るまで段階的または連続的に音速を減少させたことを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部は、中心コア部と、前記中心コア部の外周に形成した該中心コア部よりも音速が遅い外周コア部とを有することを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記中心コア部の音速は、前記外周コア部の音速よりも1%以上速いことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、前記クラッド部は、前記コア部の外周に形成した該コア部よりも屈折率が低い内側クラッド部と、前記内側クラッド部の外周に形成した前記コア部よりも屈折率が低く該内側クラッド部よりも屈折率が高い外側クラッド部とを有することを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部はSiO2ガラスを主成分とし、前記複数種のドーパントはGeO2とAl23とを含むことを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、前記コア部は、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に濃度が減少するようにAl23を添加したことを特徴とする。
また、本発明に係る光ファイバは、上記の発明において、前記コア部は、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に濃度が増加するようにGeO2を添加したことを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、波長1550nmにおける波長分散の絶対値が10ps/nm/km以下であることを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、波長1550nmにおける有効コア断面積が18μm2以下であることを特徴とする。
また、この発明に係る光ファイバは、上記発明において、波長1550nmにおける前記コア部と前記クラッド部との比屈折率差が2%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、屈折率を上げかつ音速を下げるドーパントと屈折率を上げかつ音速を上げるドーパントとを含む複数種のドーパントを添加して、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に音速を減少させたコア部と、前記コア部の外周に形成した該コア部よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部と、を備えるので、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和を小さくできる。その結果、製造が容易であり、長手方向で安定した光学特性を有し、かつSBSの発生を抑制できる光ファイバを実現できるという効果を奏する。
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ファイバを模式的に示した断面図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る光ファイバ1は、コア11部と、コア部11の外周に形成したコア部11よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部12とを備え、SiO2ガラスを主成分とするシングルモード光ファイバである。
図2は、本実施の形態1に係る光ファイバ1の径方向の屈折率プロファイルL1aおよび音速プロファイルL1bを模式的に示した図である。図2に示すように、屈折率プロファイルL1aはステップ型の形状を有し、コア部11とクラッド部12とにおける屈折率の値はそれぞれn11、n12で一定である。なお、nsは純SiO2ガラスの屈折率である。また、音速プロファイルL1bはコア部11の中心において音速の値がv11であり、中心からコア部11の外周に至るまで連続的に音速が減少する形状を有している。クラッド部12における音速はv12で一定である。なお、vsは純SiO2ガラス中の音速である。
図2に示す屈折率プロファイルL1aおよび音速プロファイルL1bは、SiO2ガラスの屈折率を上げかつ音速を下げるドーパントであるGeO2と、屈折率を上げかつ音速を上げるドーパントであるAl23とをコア部11に添加し、SiO2ガラスの屈折率および音速を下げるドーパントであるフッ素(F)をクラッド部12に添加することによって、実現されている。図3は、光ファイバ1のコア部11におけるGeO2およびAl23の径方向の濃度プロファイルを模式的に示した図である。図3に示すように、GeO2の濃度プロファイルL1cは、コア部11の中心から外周に至るまで連続的に濃度が増加する形状を有し、Al23の濃度プロファイルL1dは、コア部11の中心から外周に至るまで連続的に濃度が減少する形状を有している。その結果、屈折率プロファイルL1aはステップ型の形状となり、音速プロファイルL1bは中心からコア部11の外周に至るまで連続的に音速が減少する形状となる。一方、クラッド部12には径方向で一定のFが添加されている。なお、コア部11は、GeO2を添加することによって、伝送損失が低いままで高い屈折率を実現している。
光ファイバ中を伝搬する光および音響波の伝搬モードの特性は、それぞれ屈折率プロファイルと音速プロファイルに依存する。本実施の形態1に係る光ファイバ1は、図2に示すような屈折率プロファイルと音速プロファイルとを有することによって、光ファイバ1中において光はコア部およびコア部近傍に局在する基本伝搬モードで伝搬する一方、音響波はコア部およびコア部近傍に局在する伝搬モードでは伝搬せず、かつコア部およびコア部近傍において光の強度分布形状と類似したフィールド分布形状を有する音響波は伝搬しない。その結果、光ファイバ1は、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和が小さくなり、SBSの発生を効果的に抑制でき、SBS閾値が高いものとなる。さらに、屈折率の増減に関する寄与が同じであるが音速の増減に対する寄与が互いに異なるドーパントをコア部11に添加することにより、屈折率プロファイルと音速プロファイルの設計の自由度が高まり、一層柔軟な光学特性の設計が可能となる。また、音速がコア部11の中心から外周に至るまで連続的に減少するので、コア部11とクラッド部12との境界面で音速が急激に変化しないため、境界面での音響波の反射によって音響波がコア部に閉じ込められる現象が抑制され、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和を効果的に小さくできる。
なお、コア部11の屈折率は径方向において一定であるが、径方向において増加または減少しても本発明の効果を奏する。また、SiO2ガラスの屈折率を上げかつ音速を下げるドーパントはGeO2に限られず、屈折率を上げかつ音速を上げるドーパントはAl23に限られない。図4は、各ドーパントがSiO2ガラスに添加された場合のSiO2ガラスの屈折率または音速の増減について示した図である(C.K. Jen et al., "Role of guided acoustic wave properties in single-mode optical fiber design", Electron. Lett., vol. 24, pp. 1419-1420, (1988) 参照)。なお、図中の矢印が上向きであれば、そのドーパントによりSiO2ガラスの屈折率または音速が増加することを示し、下向きであれば減少することを示す。すなわち、図4に示すような各ドーパントの添加によって、屈折率プロファイルと音速プロファイルとを所望の形状に制御することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る光ファイバは、実施の形態1に係る光ファイバとはコア部の構成が異なる。
図5は、本実施の形態2に係る光ファイバを模式的に示した断面図である。図5に示すように、本実施の形態2に係る光ファイバ2は、中心コア部211と、中心コア部211の外周に形成した中心コア部211よりも音速が遅い外周コア部212とを有するコア部21と、コア部21の外周に形成したコア部21よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部22とを備え、SiO2ガラスを主成分とするシングルモード光ファイバである。
図6は、本実施の形態2に係る光ファイバ2の径方向の屈折率プロファイルL2aおよび音速プロファイルL2bを模式的に示す図である。図6に示すように、屈折率プロファイルL2aは、中心コア部211、外周コア部212、クラッド部22における屈折率の値がそれぞれn211、n212、n22で一定である。また、音速プロファイルL2bは、中心コア部211、外周コア部212、クラッド部22における音速の値がv211、v212、v22で一定であり、中心からコア部21の外周に至るまで段階的に音速が減少する形状を有している。
図6に示す屈折率プロファイルL1aおよび音速プロファイルL1bは、実施の形態1に係る光ファイバ1と同様に、GeO2とAl23とをコア部21に添加し、Fをクラッド部22に添加することによって実現されている。図7は、光ファイバ2のコア部21におけるGeO2およびAl23の濃度プロファイルを模式的に示した図である。図7に示すように、GeO2の濃度プロファイルL2cは、中心コア部211よりも外周コア部212のほうがGeO2の濃度が高く、コア部21の中心から外周に至るまで段階的に濃度が増加する形状を有する。一方、Al23の濃度プロファイルL2dは、中心コア部211よりも外周コア部212のほうがAl23の濃度が低く、コア部21の中心から外周に至るまで段階的に濃度が減少する形状を有している。なお、クラッド部22には半径方向で一定のFが添加されている。
光ファイバ2は、図6に示すような屈折率プロファイルと音速プロファイルとを有することによって、光ファイバ1と同様に、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和が小さくなり、SBSの発生を効果的に抑制でき、SBS閾値が高いものとなる。また、中心コア部211および外周コア部212の各々はGeO2とAl23の濃度が半径方向で一定であるから、製造が容易であり、設計どおりの屈折率プロファイルおよび音速プロファイルを一層容易に実現できる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る光ファイバは、実施の形態1に係る光ファイバとはクラッド部の構成が異なる。
図8は、本実施の形態3に係る光ファイバの断面図である。図8に示すように、本実施の形態3に係る光ファイバ3は、コア部31と、コア部31の外周に形成したコア部31よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部32とを備え、SiO2ガラスを主成分とするシングルモード光ファイバであって、さらに、クラッド部32は、コア部31の外周に形成した内側クラッド部321と、内側クラッド部321の外周に形成した内側クラッド部321よりも屈折率が高い外側クラッド部322とを有する。
図9は、本実施の形態3に係る光ファイバ3の径方向の屈折率プロファイルL3aおよび音速プロファイルL3bを模式的に示した図である。図9に示すように、屈折率プロファイルL3aは、コア部31、内側クラッド部321、外側クラッド部322における屈折率の値がそれぞれn31、n321、n322で一定であり、いわゆるW型の形状を有する。また、音速プロファイルL3bは、コア部31の中心において音速の値がv31であり、中心からコア部31の外周に至るまで連続的に音速が減少する形状を有している。また、内側クラッド部321、外周クラッド部322における音速の値はそれぞれv321、v322で一定である。
図9に示す屈折率プロファイルL3aおよび音速プロファイルL3bは、実施の形態1に係る光ファイバ1と同様に、GeO2とAl23とをコア部31に添加し、Fを内側クラッド部321および外側クラッド部322に添加することによって実現されている。図10は、光ファイバ3のコア部31におけるGeO2およびAl23の濃度プロファイルを模式的に示す図である。図10に示すように、GeO2の濃度プロファイルL3cは、コア部31の中心から外周に至るまで連続的に濃度が増加する形状を有し、Al23の濃度プロファイルL3dは、コア部31の中心から外周に至るまで連続的に濃度が減少する形状を有している。その結果、屈折率プロファイルL3aはステップ型の形状となり、音速プロファイルL3bは中心からコア部31の外周に至るまで連続的に音速が減少する形状となる。なお、内側クラッド部321および外側クラッド部322にはそれぞれ径方向で一定のFが添加されている。
光ファイバ3は、図9に示すような屈折率プロファイルと音速プロファイルとを有することによって、光ファイバ1と同様に、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和が小さくなり、SBSの発生を効果的に抑制でき、SBS閾値が高いものとなる。さらに、屈折率プロファイルL3aがW型であるため、コア部31と内側クラッド部321との比屈折率差を容易に大きくして、有効コア断面積を小さくすることができるとともに、波長分散値を容易に小さくすることができ、高非線形光ファイバとして好適なものとなる。なお、たとえば波長1550nmの使用波長において、波長分散の絶対値が10ps/nm/km以下であり、有効コア断面積が18μm2以下であり、コア部31と内側クラッド部321との比屈折率差が2%以上であれば、光ファイバ中で非線形光学現象が効果的に発生し、高非線形光ファイバとして好適である。
なお、上記実施の形態3において、外側クラッド部322は、実質的に純SiO2ガラスからなるものであってもよい。ここで、実質的に純SiO2ガラスからなるとは、屈折率調整用ドーパントを含まないことを意味し、屈折率に影響を及ぼさないCl元素などは含まれていてもよい。また、上記実施の形態2および3において、コア部またはクラッド部は2層構造であるが、さらに多層構造でもよい。ここで、クラッド部が多層構造の場合は、中心のコア部から半径方向に向かって最も屈折率が低い層を内側クラッド部とし、それより外周に形成した層は外側クラッド部と定義する。また、上記実施の形態1〜3において、コア部における音速は、中心からコア部の外周に至るまで連続的または段階的に減少しているが、中心から半径の85%、好ましくは90%の位置に至るまでが段階的または連続的に減少していれば、それよりも外周に近い部分において音速が増加していたとしても、本発明の効果を奏するものである。
つぎに、本発明の実施例および比較例に係る光ファイバを作製し、ブリユアン散乱スペクトルを測定した結果について説明する。
(比較例1)
はじめに、比較例1に係る光ファイバについて説明する。この比較例1に係る光ファイバは、SiO2ガラスを主成分とするそれぞれ均質なコア部とクラッド部とを備え、コア径は2μm、クラッド径は60μmであり、コア部にはドーパントとしてGeO2を36.5wt%添加し、クラッド部は実質的に純SiO2ガラスからなるものである。
図11は、比較例1に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図であり、横軸は径方向の距離、縦軸は純SiO2ガラスの屈折率を基準にした比屈折率差を示す。また、図12は、比較例1に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図であり、横軸は径方向の距離、縦軸は純SiO2ガラスの音速を基準にした比音速差を示す。図11、12に示すように、比較例1に係る光ファイバは、コア部のクラッド部に対する比屈折率差が2.5%のステップ型の屈折率プロファイルを有するとともに、コア部のクラッド部に対する比音速差が−18%のステップ型の音速プロファイルを有するものである。
なお、純SiO2ガラスの屈折率をns、音速をvsとしたとき、純SiO2ガラスに対する比屈折率差Δn、比音速差Δvはそれぞれ式(1)、(2)で表される。
Δn=[n−ns]/ns×100 (%) (1)
Δv=[v−vs]/vs×100 (%) (2)
また、比較例1に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、波長分散値が−76ps/nm/km、分散スロープが0.072ps/nm2/km、有効コア断面積が12.9μm2であった。
図13は、比較例1に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。なお、図13の横軸は光ファイバへの入射光に対する散乱光の周波数シフト量であり、縦軸は周波数シフト量が9.3GHz付近の最大ピーク値を0dBとしたときの相対強度である。以下、この比較例1に係る光ファイバの特性を基準として、本発明の実施例および他の比較例に係る光ファイバについて説明する。
(実施例1)
つぎに、本発明の実施例1に係る光ファイバについて説明する。この実施例1に係る光ファイバは、本発明の実施の形態2に係る光ファイバと同様に、SiO2ガラスを主成分とし、中心コア部と外周コア部とを有するコア部と、クラッド部とを備え、中心コア部のコア径は2.1μm、外周コア部のコア径は3.6μm、クラッド径は60μmである。また、ドーパントとして、中心コア部にはGeO2を11.1wt%、Al23を7.9wt%添加し、外周コア部にはGeO2を18.8wt%、Al23を2.9wt%添加し、クラッド部はFを3.7wt%添加した。
図14は、実施例1に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図であり、横軸と縦軸とは図11と同様である。また、図15は、実施例1に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図であり、横軸と縦軸とは図12と同様である。図14、15に示すように、実施例1に係る光ファイバは、コア部のクラッド部に対する比屈折率差が2.5%のステップ型の屈折率プロファイルを有するとともに、中心からコア部の外周に至るまで段階的に音速が減少する音速プロファイルを有するものである。なお、中心コア部の外周コア部に対する比音速差は約4.5%であった。
また、実施例1に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、波長分散値が0ps/nm/km、分散スロープが0.035ps/nm2/km、有効コア断面積が12.2μm2であった。
図16は、実施例1に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。なお、図16の横軸は図13と同様であるが、縦軸は図13に示すスペクトルの最大ピーク値を0dBとしたときの相対強度である。図16に示すように、実施例1に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルは、図13に示すものとは大きく異なる。すなわち、図16に示すスペクトルには明瞭なピークが存在せず、周波数10.3GHz〜11GHz付近にブロードなピークが存在し、その最大ピーク値は−7dB程度であり、図13に示すスペクトルの最大ピーク値である0dBから大幅に減少している。したがって、実施例1に係る光ファイバは、コア部をドーパント濃度の異なる2層構造にし、中心コア部の音速を外周コア部やクラッド部よりも速くして、中心からコア部の外周に至るまで段階的に音速を減少させたことにより、効果的にSBSを抑制できることが確認された。さらに、実施例1に係る光ファイバは、波長1550nmにおける波長分散値が0ps/nm/kmと小さく、有効コア断面積が12.2μm2と小さいので、高非線形光ファイバとして好適な光ファイバである。
(実施例2)
つぎに、本発明の実施例2に係る光ファイバについて説明する。この実施例2に係る光ファイバは、実施例1に係る光ファイバと同様に、SiO2ガラスを主成分とし、中心コア部と外周コア部とを有するコア部と、クラッド部とを備えるが、製造の際に外周コア部の外周、すなわちコア部の最外周に、純SiO2ガラスからなる層が形成されたものである。この純SiO2ガラス層は、VAD法で作製したコア部用ガラス母材を用いて光ファイバを作製する際に、コア部用ガラス母材に添加したドーパントが表層部において揮発して形成されたものと考えられる。なお、この実施例2に係る光ファイバは、中心コア部のコア径は2.1μm、外周コア部のコア径は3.4μm、純SiO2ガラス層の厚さは0.1μmであり、コア部の外径は3.6μmである。また、クラッド径は60μmである。また、ドーパントとして、中心コア部にはGeO2を11.1wt%、Al23を7.9wt%添加し、外周コア部にはGeO2を18.8wt%、Al23を2.9wt%添加し、クラッド部はFを3.7wt%添加した。
図17は、実施例2に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。また、図18は、実施例2に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。図17、18に示すように、実施例2に係る光ファイバは、コア部のクラッド部に対する比屈折率差が2.5%のステップ型であり、純SiO2ガラス層を有するとともに、中心から外周コア部と純SiO2ガラス層との境界位置まで、すなわち中心からコア半径の94%の位置に至るまで、段階的に音速が減少し、その後純SiO2ガラス層において比音速差が0%まで増加する音速プロファイルを有するものである。なお、実施例2に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、波長分散値が−3ps/nm/km、分散スロープが0.033ps/nm2/km、有効コア断面積が11.9μm2であった。
図19は、実施例2に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示す図である。図19に示すように、実施例2に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルは、コア部の最外周に存在する音速が速い純SiO2ガラス層の影響によって、図16に示すものとは異なり、周波数10.5GHzと10.9GHz付近にブロードなピークが存在し、10.5GHz付近の最大ピーク値は−5dB程度であった。したがって、コア部において中心から半径の94%の位置に至るまで段階的に音速が減少していれば、コア部の最外周に純SiO2ガラス層のような音速が速い部分があっても、効果的にSBSを抑制できることが確認された。
(実施例3)
つぎに、本発明の実施例3に係る光ファイバについて説明する。この実施例3に係る光ファイバは、実施例2に係る光ファイバと同様に、製造の際に、コア部の最外周に純SiO2ガラスからなる層が形成されたものである。この実施例3に係る光ファイバは、中心コア部のコア径は2.1μm、外周コア部のコア径は3.2μm、純SiO2ガラス層の厚さは0.2μmであり、コア部の外径は3.6μmである。また、クラッド径は60μmである。また、中心コア部、外周コア部、クラッド部に添加したドーパントの種類と濃度とは、実施例2に係る光ファイバと同様である。
図20は、実施例3に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。また、図21は、実施例3に係る光ファイバの音速プロファイルを示す図である。図20、21に示すように、実施例3に係る光ファイバは、コア部のクラッド部に対する比屈折率差が2.5%のステップ型であり、純SiO2ガラス層を有するとともに、中心から外周コア部と純SiO2ガラス層との境界位置まで、すなわち中心からコア半径の88%の位置に至るまで、段階的に音速が減少し、その後純SiO2ガラス層において比音速差が0%まで増加する音速プロファイルを有するものである。なお、実施例3に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、波長分散値が−6ps/nm/km、分散スロープが0.031ps/nm2/km、有効コア断面積が11.6μm2であった。
図22は、実施例3に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。図22に示すように、実施例3に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルは、図19に示すものと同様に、2つのブロードなピークが存在し、10.6GHz付近の最大ピーク値は−3dB程度であった。したがって、コア部において中心から半径の88%の位置に至るまで段階的に音速が減少していれば、効果的にSBSを抑制できることが確認された。
(比較例2)
つぎに、本発明の比較例2に係る光ファイバについて説明する。この比較例2に係る光ファイバは、実施例2、3に係る光ファイバと同様に、製造の際に、コア部の最外周に、純SiO2ガラスからなる層が形成されたものである。この比較例2に係る光ファイバは、中心コア部のコア径は2.1μm、外周コア部のコア径は3.0μm、純SiO2ガラス層の厚さは0.3μmであり、コア部の外径は3.6μmである。また、クラッド径は60μmである。また、中心コア部、外周コア部、クラッド部に添加したドーパントの種類と濃度とは、実施例2、3に係る光ファイバと同様である。
図23は、比較例2に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。また、図24は、比較例2に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。図23、24に示すように、比較例2に係る光ファイバは、コア部のクラッド部に対する比屈折率差が2.5%のステップ型であり、純SiO2ガラス層を有するとともに、中心から外周コア部と純SiO2ガラス層との境界位置まで、すなわち中心から半径の83%の位置に至るまで、段階的に音速が減少し、その後純SiO2ガラス層において比音速差が0%まで増加する音速プロファイルを有するものである。なお、比較例2に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、波長分散値が−10ps/nm/km、分散スロープが0.030ps/nm2/km、有効コア断面積が11.4μm2であった。
図25は、比較例2に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示す図である。図25に示すように、比較例2に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルは、図19に示すものと同様に、2つのピークが存在するが、10.7GHz付近の最大ピーク値は−2dB程度であり、SBSを抑制する効果が小さかった。
なお、実施例2、3および比較例2に係る光ファイバにおける、コア部の最外周に形成された純SiO2ガラス層は、コア部用ガラス母材をVAD法によって作製した場合に限らず、純SiO2ガラス製の反応管を用いてMCVD法によってコア部用ガラス母材を作製し、その後クラッド部を形成する前にコア部用ガラス母材から反応管を切削除去する際に、その一部が残留してしまうことによっても形成される。しかし、このように反応管の一部が残留してコア部に純SiO2ガラス層が形成されたとしても、コア部の中心から半径の85%、好ましくは90%の位置に至るまでの音速が段階的または連続的に減少していれば、本発明の効果を奏する光ファイバとなる。
(実施例4)
つぎに、本発明の実施例4に係る光ファイバについて説明する。この実施例4に係る光ファイバは、実施例1に係る光ファイバと同様に、SiO2ガラスを主成分とし、中心コア部と外周コア部とを有するコア部と、クラッド部とを備える。なお、この実施例4に係る光ファイバは、中心コア部のコア径は2.1μm、外周コア部のコア径は3.6μm、クラッド径は60μmである。また、ドーパントとして、中心コア部にはGeO2を14.1wt%、Al23を7.8wt%添加し、外周コア部にはGeO2を16.4wt%、Al23を6.3wt%添加し、クラッド部はFを3.0wt%添加した。
図26は、実施例4に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。また、図27は、実施例4に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。図26、27に示すように、実施例4に係る光ファイバは、コア部のクラッド部に対する比屈折率差が2.5%のステップ型の屈折率プロファイルを有するとともに、中心からコア部の外周に至るまで段階的に音速が減少する音速プロファイルを有するものであり、中心コア部の外周コア部に対する比音速差は約1.4%、すなわち中心コア部の音速は外周コア部の音速よりも約1.4%だけ速かった。なお、実施例4に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、実施例1に係る光ファイバと同様であった。
図28は、実施例4に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。図28に示すように、実施例4に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルは、図16に示すものよりはピークの幅が狭く、値が上昇しているが、10.6GHz付近の最大ピーク値は−5dB程度であり、効果的にSBSを抑制できることが確認された。
(実施例5)
つぎに、本発明の実施例5に係る光ファイバについて説明する。この実施例5に係る光ファイバは、実施例4に係る光ファイバと同様に、SiO2ガラスを主成分とし、中心コア部と外周コア部とを有するコア部と、クラッド部とを備え、中心コア部のコア径は2.1μm、外周コア部のコア径は3.6μm、クラッド径は60μmである。また、ドーパントとして、中心コア部にはGeO2を17.3wt%とAl23を3.9wt%添加し、外周コア部にはGeO2を18.8wt%とAl23を2.9wt%添加し、クラッド部はFを3.7wt%添加した。
図29は、実施例5に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。また、図30は、実施例5に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。図29、30に示すように、実施例5に係る光ファイバは、実施例4に係る光ファイバと同様の屈折率プロファイルおよび音速プロファイルを有するものであったが、中心コア部の音速は外周コア部の音速よりも約1%だけ速かった。なお、実施例5に係る光ファイバの波長1550nmにおける光学特性は、実施例1に係る光ファイバと同様であった。
図31は、実施例5に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。図31に示すように、実施例5に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルは、図28に示すものよりピークの幅がさらに狭く、値が上昇しているが、最大ピーク値は−3dB程度であった。すなわち、中心コア部の音速が外周コア部の音速よりも1%以上速ければ、効果的にSBSを抑制できることが確認された。
(比較例3〜5)
つぎに、本発明の比較例3〜5に係る光ファイバについて説明する。まず、比較例3に係る光ファイバは、図32、33に示すように、比較例1に係る光ファイバと同様の屈折率プロファイルおよび音速プロファイルを有するが、波長1550nmにおける光学特性については、実施例1と同様に、波長分散値が0ps/nm/km、分散スロープが0.035ps/nm2/km、有効コア断面積が12.2μm2としたものである。この比較例3に係る光ファイバは、図34に示すように、ブリユアン散乱スペクトルにおける最大ピーク値がほぼ0dBであって比較例1に係る光ファイバと同等の高い値であった。
つぎに、比較例4に係る光ファイバは、図35、36に示すように、実施例1に係る光ファイバと同様の屈折率プロファイルを有するが、音響波がコア部およびコア部近傍に局在する伝搬モードで光ファイバ中を伝搬しないように、コア部の音速よりもクラッド部の音速が遅い音速プロファイルとしたものである。しかし、この比較例4に係る光ファイバは、音響波がコア部およびコア近傍に局在しないものの、コア部およびコア部近傍において光の強度分布形状と類似したフィールド分布形状を有する音響波が伝搬するので、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和が大きくなる。その結果、図37に示すように、ブリユアン散乱スペクトルにおける最大ピーク値は0dBよりわずかに小さいだけであった。
つぎに、比較例5に係る光ファイバは、図38、39に示すように、比較例1に係る光ファイバと同様の屈折率プロファイルを有するが、コア部およびコア部近傍において光の強度分布形状と類似したフィールド分布形状を有する音響波が伝搬しないように、音響波プロファイルを中心からコア部の外周に至るまで段階的に音速が増加する形状としたものである。しかし、この比較例5に係る光ファイバは、音響波がコア部およびコア部近傍に局在する伝搬モードで光ファイバ中を伝搬するので、光ファイバ中を伝搬する光と音響波との空間的な重なりの総和が大きくなる。その結果、図40に示すように、ブリユアン散乱スペクトルにおいて周波数8、7GHzおよび9.4GHzにほぼ同等の値のピークが存在し、そのピーク値は−2dBであった。
本発明の実施の形態1に係る光ファイバを模式的に示した断面図である。 実施の形態1に係る光ファイバの径方向の屈折率プロファイルおよび音速プロファイルを模式的に示した図である。 実施の形態1に係る光ファイバのコア部におけるGeO2およびAl23の径方向の濃度プロファイルを模式的に示した図である。 各ドーパントがSiO2ガラスに添加された場合のSiO2ガラスの屈折率または音速の増減について示した図である。 本発明の実施の形態2に係る光ファイバを模式的に示した断面図である。 実施の形態2に係る光ファイバの径方向の屈折率プロファイルおよび音速プロファイルを模式的に示した図である。 実施の形態2に係る光ファイバのコア部におけるGeO2およびAl23の濃度プロファイルを模式的に示した図である。 本発明の実施の形態3に係る光ファイバを模式的に示した断面図である。 実施の形態3に係る光ファイバの径方向の屈折率プロファイルおよび音速プロファイルを模式的に示した図である。 実施の形態3に係る光ファイバのコア部におけるGeO2およびAl23の濃度プロファイルを模式的に示した図である。 比較例1に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 比較例1に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 比較例1に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 実施例1に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 実施例1に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 実施例1に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 実施例2に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 実施例2に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 実施例2に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 実施例3に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 実施例3に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 実施例3に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 比較例2に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 比較例2に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 比較例2に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 実施例4に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 実施例4に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 実施例4に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 実施例5に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 実施例5に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 実施例5に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 比較例3に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 比較例3に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 比較例3に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 比較例4に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 比較例4に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 比較例4に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。 比較例5に係る光ファイバの屈折率プロファイルを示した図である。 比較例5に係る光ファイバの音速プロファイルを示した図である。 比較例5に係る光ファイバのブリユアン散乱スペクトルを示した図である。
符号の説明
1〜3 光ファイバ
11〜31 コア部
12〜32 クラッド部
211 中心コア部
212 外周コア部
321 内側クラッド部
322 外側クラッド部
L1a〜L4a 屈折率プロファイル
L1b〜L4b 音速プロファイル
L1c〜L4c、L1d〜L4d 濃度プロファイル

Claims (11)

  1. 屈折率を上げかつ音速を下げるドーパントと屈折率を上げかつ音速を上げるドーパントとを含む複数種のドーパントを添加して、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に音速を減少させたコア部と、
    前記コア部の外周に形成した該コア部よりも屈折率が低くかつ音速が遅いクラッド部と、
    を備えることを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記コア部は、中心から半径の90%の位置に至るまで段階的または連続的に音速を減少させたことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記コア部は、中心コア部と、前記中心コア部の外周に形成した該中心コア部よりも音速が遅い外周コア部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ。
  4. 前記中心コア部の音速は、前記外周コア部の音速よりも1%以上速いことを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ。
  5. 前記クラッド部は、前記コア部の外周に形成した該コア部よりも屈折率が低い内側クラッド部と、前記内側クラッド部の外周に形成した前記コア部よりも屈折率が低く該内側クラッド部よりも屈折率が高い外側クラッド部とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ファイバ。
  6. 前記コア部はSiO2ガラスを主成分とし、前記複数種のドーパントはGeO2とAl23とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光ファイバ。
  7. 前記コア部は、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に濃度が減少するようにAl23を添加したことを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ。
  8. 前記コア部は、中心から半径の85%の位置に至るまで段階的または連続的に濃度が増加するようにGeO2を添加したことを特徴とする請求項6または7に記載の光ファイバ。
  9. 波長1550nmにおける波長分散の絶対値が10ps/nm/km以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光ファイバ。
  10. 波長1550nmにおける有効コア断面積が18μm2以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の光ファイバ。
  11. 波長1550nmにおける前記コア部と前記クラッド部との比屈折率差が2%以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の光ファイバ。
JP2006346513A 2006-12-22 2006-12-22 光ファイバ Active JP4934421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006346513A JP4934421B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 光ファイバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006346513A JP4934421B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 光ファイバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008158227A true JP2008158227A (ja) 2008-07-10
JP4934421B2 JP4934421B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=39659196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006346513A Active JP4934421B2 (ja) 2006-12-22 2006-12-22 光ファイバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4934421B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020009080A1 (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 住友電気工業株式会社 光ファイバ
US20230402809A1 (en) * 2022-06-10 2023-12-14 Institut National D'optique Optical fiber assembly for mitigating stimulated brillouin scattering

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020009080A1 (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 住友電気工業株式会社 光ファイバ
US11467340B2 (en) 2018-07-02 2022-10-11 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber
US20230402809A1 (en) * 2022-06-10 2023-12-14 Institut National D'optique Optical fiber assembly for mitigating stimulated brillouin scattering

Also Published As

Publication number Publication date
JP4934421B2 (ja) 2012-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5534671B2 (ja) 光ファイバ
JP4904241B2 (ja) ホーリーファイバ
JP5410750B2 (ja) アルミニウムドーパントを含む高sbs閾値光ファイバ
JP6149295B2 (ja) 大有効面積光ファイバ
JP5643855B2 (ja) 高sbs閾値の光ファイバ
JP2011513768A (ja) オールソリッドフォトニックバンドギャップファイバ
JP6578017B2 (ja) フォトニック結晶ファイバ及びハイパワー光伝送システム
US8014645B2 (en) Dispersion shifted optical fiber
JP4934421B2 (ja) 光ファイバ
JP2009058876A (ja) 光ファイバ
CN112368615B (zh) 光纤
JP6134588B2 (ja) 光ファイバ、及び、光伝送路
CN114153021A (zh) 低色散斜率大有效面积的非零色散位移光纤
CN113204072A (zh) 少模光纤
JP5697157B2 (ja) コア拡大単一モード光ファイバおよび光伝送システム
KR20140147502A (ko) 복수의 서브 코어 영역을 포함한 광섬유
JPH1164666A (ja) 高零分散を有する導波路ファイバ
KR101541594B1 (ko) 단일모드 광섬유 및 그를 구비한 광통신 시스템
EP0965866A1 (en) Optical fiber having low non-linearity for WDM transmission
KR100622615B1 (ko) 낮은 비-선형 계수를 갖는 wdm 전송용 광섬유
JP2000137130A (ja) 長距離通信用シングルモ―ド導波路
US11137540B2 (en) Non-zero dispersion shifted fiber with low cut off wavelength and large effective area
JP4087412B2 (ja) 分散シフト光ファイバ
JP2005003794A (ja) 光ファイバ、及びそれを用いた光伝送線路
JP2004347884A (ja) 光ファイバおよび光伝送路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4934421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350