JP2008151212A - トルクヒンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】 初期設定トルクの増減を比較的容易に行うことができて、この初期設定トルクを比較的長期にわたり保持可能なトルクヒンジを提供する。
【解決手段】 トルクヒンジ10は、第一のフランジ部11cに円形の第一のボルト挿通孔11eが形成され、第二のフランジ部11dには非円形の第二のボルト挿通孔11fが形成された羽根板11A,11Bと、螺旋山12aが軸方向に部分的に切り欠かれたサイドカットボルト12とを有する。一対の羽根板は、第一のボルト挿通孔と第二のボルト挿通孔とが第一の合成樹脂製ワッシャー13を介してそれぞれ重なるように対向配置され、これら重ね合わされたボルト挿通孔にサイドカットボルトがそれぞれ挿通され、サイドカットボルトの先端に第二の合成樹脂製ワッシャー14、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16を挿通し、一対の羽根板が回動可能なようにナット17で緊締される。
【選択図】 図1
【解決手段】 トルクヒンジ10は、第一のフランジ部11cに円形の第一のボルト挿通孔11eが形成され、第二のフランジ部11dには非円形の第二のボルト挿通孔11fが形成された羽根板11A,11Bと、螺旋山12aが軸方向に部分的に切り欠かれたサイドカットボルト12とを有する。一対の羽根板は、第一のボルト挿通孔と第二のボルト挿通孔とが第一の合成樹脂製ワッシャー13を介してそれぞれ重なるように対向配置され、これら重ね合わされたボルト挿通孔にサイドカットボルトがそれぞれ挿通され、サイドカットボルトの先端に第二の合成樹脂製ワッシャー14、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16を挿通し、一対の羽根板が回動可能なようにナット17で緊締される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、2つの部材間に設けられ、部材の相対的な回動を可能にすると共に所望の角度で停止状態を保持するために使用されるトルクヒンジに関する。
本発明の出願人は、事務機器、家電製品、家具、ドア又はパソコン等において部材間を接続するためのトルクヒンジを製造しており、そのようなトルクヒンジの一例として、図4に示したものがある。このトルクヒンジ50は、二枚の羽根板51,52のうち一方に筒状部51aが形成され、この筒状部51aに軸部材53が通されて圧着固定され、この軸部材53に連結部材54が環装され、連結部材54に他方の羽根板52が固定されている。ここで、軸部材53において連結部材54が環装される箇所の表面には、比較的耐久性の優れた合成樹脂材料からなる被覆材(図示せず)が設けられ、この被覆材の周りに連結部材54が緊締され、この合成樹脂材料と連結部材54との摩擦による回動抵抗により、二枚の羽根板51,52は所定のトルクで相対的に回動可能なように構成されている。
なお、特許文献1としては、特開平8−116185号公報を挙げることが可能であり、これには、折り畳み式のノート型パソコンにおける本体とディスプレイとの接続部に適用されるトルクヒンジが記載されている。このトルクヒンジは、本発明のように二枚の羽根板を有するものではないので、更なる説明は省略する。
特開平8−116185号公報
なお、特許文献1としては、特開平8−116185号公報を挙げることが可能であり、これには、折り畳み式のノート型パソコンにおける本体とディスプレイとの接続部に適用されるトルクヒンジが記載されている。このトルクヒンジは、本発明のように二枚の羽根板を有するものではないので、更なる説明は省略する。
上述のトルクヒンジ50は、金属同士の摩擦力に依存するものではないため、金属粉や異音が発生しないという長所を備え、また初期設定トルクが比較的長期にわたり保持できるものであるが、適用製品によっては、この初期設定トルクの保持性能を更に改良することが求められている。またトルクヒンジ50では、製造時に初期設定トルクの増減を比較的容易に行うことができないという問題もある。
本発明の課題は、初期設定トルクの増減を製造時に比較的容易に行うことができて、この初期設定トルクを比較的長期にわたり保持可能なトルクヒンジを提供することにある。
以下、課題を解決するための手段について、添付図面中の参照番号を付して説明する。
本発明では、螺旋山12aが軸方向に部分的に切り欠かれたサイドカットボルト12と;板材11aの両端が曲折されて第一及び第二のフランジ部11c,11dが形成され、第一のフランジ部11cには前記サイドカットボルト12を挿通して回転可能な形状の第一のボルト挿通孔11eが形成され、第二のフランジ部11dには前記サイドカットボルト12を挿通可能、且つサイドカットボルト12が回転不可能な形状の第二のボルト挿通孔11fが形成された羽根板11A,11Bの一対と;前記第二のボルト挿通孔11fとほぼ同じ形状のボルト挿通孔13a,14aが形成された第一及び第二の合成樹脂製ワッシャー13,14と;前記第二のボルト挿通孔11fとほぼ同じ形状のボルト挿通孔15aが形成された金属製ワッシャー15と;皿バネワッシャー16と;ナット17とを有するトルクヒンジ10であって、前記一対の羽根板11A,11Bは、第一のボルト挿通孔11eと第二のボルト挿通孔11fとが第一の合成樹脂製ワッシャー13を介してそれぞれ重なるように対向配置され、これら重ね合わされたボルト挿通孔11e,11f,13aに前記サイドカットボルト12がそれぞれ挿通され、サイドカットボルト12の先端に第二の合成樹脂製ワッシャー14、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16を挿通し、一対の羽根板11A,11Bが回動可能なようにナット17で緊締されたものであるトルクヒンジ10が提供される。
本発明では、螺旋山12aが軸方向に部分的に切り欠かれたサイドカットボルト12と;板材11aの両端が曲折されて第一及び第二のフランジ部11c,11dが形成され、第一のフランジ部11cには前記サイドカットボルト12を挿通して回転可能な形状の第一のボルト挿通孔11eが形成され、第二のフランジ部11dには前記サイドカットボルト12を挿通可能、且つサイドカットボルト12が回転不可能な形状の第二のボルト挿通孔11fが形成された羽根板11A,11Bの一対と;前記第二のボルト挿通孔11fとほぼ同じ形状のボルト挿通孔13a,14aが形成された第一及び第二の合成樹脂製ワッシャー13,14と;前記第二のボルト挿通孔11fとほぼ同じ形状のボルト挿通孔15aが形成された金属製ワッシャー15と;皿バネワッシャー16と;ナット17とを有するトルクヒンジ10であって、前記一対の羽根板11A,11Bは、第一のボルト挿通孔11eと第二のボルト挿通孔11fとが第一の合成樹脂製ワッシャー13を介してそれぞれ重なるように対向配置され、これら重ね合わされたボルト挿通孔11e,11f,13aに前記サイドカットボルト12がそれぞれ挿通され、サイドカットボルト12の先端に第二の合成樹脂製ワッシャー14、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16を挿通し、一対の羽根板11A,11Bが回動可能なようにナット17で緊締されたものであるトルクヒンジ10が提供される。
本発明のトルクヒンジ10では、第二のフランジ部11dにおける第二のボルト挿通孔11fの周りに凸部11gを設け、第一の合成樹脂製ワッシャー13に凹部13bを設け、当該凸部11gと当該凹部13bとを嵌合可能なように構成することが好ましい。
また第一及び第二の合成樹脂製ワッシャー13,14は、例えば、ポリアセタール・コポリマー又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の比較的耐摩耗性や耐熱性が優れた高分子樹脂材料から形成されたものが好ましい。
また第一及び第二の合成樹脂製ワッシャー13,14は、例えば、ポリアセタール・コポリマー又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の比較的耐摩耗性や耐熱性が優れた高分子樹脂材料から形成されたものが好ましい。
本発明のトルクヒンジでは、羽根板の第二のフランジ部、第一及び第二の合成樹脂製ワッシャー及び金属製ワッシャーの各部材に、サイドカットボルトの断面とほぼ同じ形状の非円形のボルト挿通孔が形成されている。そのため、これら非円形のボルト挿通孔にサイドカットボルトが挿通され、皿バネワッシャーを介してナットで緊締されると、これらの部材は羽根板の第二のフランジ部に対して相対的に回動しないように固定される。一方、羽根板の第一のフランジ部には、丸孔の第一のボルト挿通孔が形成されているため、サイドカットボルトに対して相対的に回動自在である。
そして、本発明のトルクヒンジでは、ナットで緊締された皿バネワッシャーの弾性力により、第一及び第二の合成樹脂製ワッシャーを介して第一のフランジ部を圧縮し、摩擦力によりトルクを得るものであるため、常に一定のトルクを比較的長期にわたり維持することができる。また回動自在な第一のフランジ部と、皿バネワッシャーとの間には、回動しない金属製ワッシャー及び合成樹脂製ワッシャーが介在しているため、第一のフランジ部が回動するときにも、皿バネワッシャーやナット自体には回転方向への力が伝わらず、二枚の羽根板が繰り返し相対的に回動しても、ナットは緩まずに緊締状態が維持できる。
またトルクヒンジの製造時には、多種類の皿バネワッシャーのなかから、適切な弾力性能のものを選び、適切な枚数の皿バネワッシャーを使用するだけで、初期トルクの増減を比較的容易に設定することができる。
そして、本発明のトルクヒンジでは、ナットで緊締された皿バネワッシャーの弾性力により、第一及び第二の合成樹脂製ワッシャーを介して第一のフランジ部を圧縮し、摩擦力によりトルクを得るものであるため、常に一定のトルクを比較的長期にわたり維持することができる。また回動自在な第一のフランジ部と、皿バネワッシャーとの間には、回動しない金属製ワッシャー及び合成樹脂製ワッシャーが介在しているため、第一のフランジ部が回動するときにも、皿バネワッシャーやナット自体には回転方向への力が伝わらず、二枚の羽根板が繰り返し相対的に回動しても、ナットは緩まずに緊締状態が維持できる。
またトルクヒンジの製造時には、多種類の皿バネワッシャーのなかから、適切な弾力性能のものを選び、適切な枚数の皿バネワッシャーを使用するだけで、初期トルクの増減を比較的容易に設定することができる。
以下、図面を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1(a)は本発明のトルクヒンジ10を上から見下ろした平面図、図1(b)は側面図である。また図2は、トルクヒンジ10を構成する羽根板11の斜視図である。
トルクヒンジ10は、図2に示した羽根板11を二枚、図1(a)のように対向配置し、これらをサイドカットボルト12、複数のワッシャー13〜16及びナット17により回動可能なように緊締したものである。
トルクヒンジ10は、図2に示した羽根板11を二枚、図1(a)のように対向配置し、これらをサイドカットボルト12、複数のワッシャー13〜16及びナット17により回動可能なように緊締したものである。
以下、トルクヒンジ10を構成する各部材について説明する。
前記サイドカットボルト12は、図3に示したように、螺旋山12aが形成されたボルト軸12bの二箇所が軸方向に切り欠かれたものであり、この螺旋山12aには、ナット等の雌螺旋を螺合することが可能である。なお、これ以外にも、ボルト軸12bの一箇所だけ切り欠いたサイドカットボルトも使用可能である。
前記サイドカットボルト12は、図3に示したように、螺旋山12aが形成されたボルト軸12bの二箇所が軸方向に切り欠かれたものであり、この螺旋山12aには、ナット等の雌螺旋を螺合することが可能である。なお、これ以外にも、ボルト軸12bの一箇所だけ切り欠いたサイドカットボルトも使用可能である。
前記羽根板11は、図2に示したように、本体部11aにビス又はボルト等を挿通するための孔11bが形成され、この本体部11aの両端が同じ方向にほぼ90°の角度で曲げられて第一のフランジ部11c及び第二のフランジ部11dが形成されている。第一のフランジ部11cにはサイドカットボルト12を挿通可能な丸孔、すなわち第一のボルト挿通孔11eが形成され、第二のフランジ部11dにはサイドカットボルト12の断面よりも若干大きく、サイドカットボルト12とほぼ同じ断面形状の孔、すなわち非円形の第二のボルト挿通孔11fが形成される。これらボルト挿通孔11e,11fの周りのフランジ部周縁11c’,11d’は円弧状に形成されており、これにより、二枚の羽根板11が図1のように組み立てられたときに回動を可能にしている。また第二のフランジ部11cの内側面には、第二のボルト挿通孔11eの周りに複数の凸部11gが対象位置に形成されている。図2では凸部11gを二つ設けたが、この凸部11gは少なくとも一つ設ければ良い。なお、第一のフランジ部11bには内側面及び外側面の何れにも凸部は形成されず、平滑な面として形成される。
前記ワッシャー13,14は、合成樹脂材料から形成されたものであり、特に、ポリアセタール・コポリマー又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の超耐熱性高分子樹脂材料から形成されたものが好ましい。またワッシャー15は金属材料から形成されたものが用いられる。これらワッシャー13,14,15には、図3に示したように、第二のボルト挿通孔11fとほぼ同じ形状のボルト挿通孔13a,14a,15aが設けられる。
ワッシャー13には、羽根板11の凸部11gに対応する位置に凹部13bが形成されている。ワッシャー13は、そのボルト挿通孔13aがサイドカットボルト12の断面とほぼ同じ形状に形成されたものであるため、羽根板11A,11B同士の相対的な回動時には、ボルト挿通孔13aがサイドカットボルト12から応力を受けるものであるが、ワッシャー13の凹部13bが羽根板11の凸部11gに嵌合することにより、この応力を分散・低下させることが可能になる。
ワッシャー16は皿バネワッシャーであり、トルクヒンジ10の初期設定トルクに対応した弾力性能を有するものが使用される。
ワッシャー13には、羽根板11の凸部11gに対応する位置に凹部13bが形成されている。ワッシャー13は、そのボルト挿通孔13aがサイドカットボルト12の断面とほぼ同じ形状に形成されたものであるため、羽根板11A,11B同士の相対的な回動時には、ボルト挿通孔13aがサイドカットボルト12から応力を受けるものであるが、ワッシャー13の凹部13bが羽根板11の凸部11gに嵌合することにより、この応力を分散・低下させることが可能になる。
ワッシャー16は皿バネワッシャーであり、トルクヒンジ10の初期設定トルクに対応した弾力性能を有するものが使用される。
次に、トルクヒンジ10が上述の各部材から如何に構成されるかについて説明する。
トルクヒンジ10は、図1(a)(b)に示したように、二枚の羽根板11A,11Bが対向配置されることにより、羽根板11Aの第一のフランジ部11cが羽根板11Bの第二のフランジ部11dに対向し、羽根板11Aの第二のフランジ部11dが羽根板11Bの第一のフランジ部11cに対向している。これら両フランジ部11c,11dの間には、図3に示したように、合成樹脂製ワッシャー13が挟まれ、これらの部材のボルト挿通孔11f,13a,11eにサイドカットボルト12がそれぞれ外側から内側に向けて挿入される。二本のサイドカットボルト12には、先端から合成樹脂製ワッシャー14、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16が環装され、ナット17が締め込まれて緊締される。図1及び図3では、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16がそれぞれ二枚ずつ設けられたが、これらの枚数は適宜変更可能である。
本発明のトルクヒンジ10では、二枚の羽根板11A,11Bを相対的に回動させるとき、第一のフランジ部11cと合成樹脂製ワッシャー13,14との間の摩擦力によりトルクを得るものであり、この摩擦力はナット17による締付けと、皿バネワッシャー16の弾力性能によるものである。皿バネワッシャー16は、その枚数を増減することにより、トルクヒンジ10のトルク調整が可能になる。
トルクヒンジ10は、図1(a)(b)に示したように、二枚の羽根板11A,11Bが対向配置されることにより、羽根板11Aの第一のフランジ部11cが羽根板11Bの第二のフランジ部11dに対向し、羽根板11Aの第二のフランジ部11dが羽根板11Bの第一のフランジ部11cに対向している。これら両フランジ部11c,11dの間には、図3に示したように、合成樹脂製ワッシャー13が挟まれ、これらの部材のボルト挿通孔11f,13a,11eにサイドカットボルト12がそれぞれ外側から内側に向けて挿入される。二本のサイドカットボルト12には、先端から合成樹脂製ワッシャー14、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16が環装され、ナット17が締め込まれて緊締される。図1及び図3では、金属製ワッシャー15及び皿バネワッシャー16がそれぞれ二枚ずつ設けられたが、これらの枚数は適宜変更可能である。
本発明のトルクヒンジ10では、二枚の羽根板11A,11Bを相対的に回動させるとき、第一のフランジ部11cと合成樹脂製ワッシャー13,14との間の摩擦力によりトルクを得るものであり、この摩擦力はナット17による締付けと、皿バネワッシャー16の弾力性能によるものである。皿バネワッシャー16は、その枚数を増減することにより、トルクヒンジ10のトルク調整が可能になる。
トルクヒンジ10では、羽根板11の第二のフランジ部11d、合成樹脂製ワッシャー13,14及び金属製ワッシャー15の各部材に、サイドカットボルト12の断面とほぼ同じ形状で非円形のボルト挿通孔11f,13a,14a,15aが形成されているため、これらボルト挿通孔11f,13a,14a,15aにサイドカットボルト12が挿通されると、各部材は相対的に回動しないように固定される。一方、羽根板11の第一のフランジ部11cには、丸孔の第一のボルト挿通孔11eが形成されているため、サイドカットボルト12に対して相対的に回動自在である。
皿バネワッシャー16は、回動自在な第一のフランジ部11cとの間に、回動しない金属製ワッシャー15及び合成樹脂製ワッシャー14が介在しているため、第一のフランジ部11cの回動による影響を受けず、羽根板11の第二のフランジ部11d及びサイドカットボルト12に対して相対的に回動しないで固定される。これにより、皿バネワッシャー16に接触しているナット17も回動せず固定状態が保たれるため、二枚の羽根板11A,11Bが繰り返し相対的に回動しても、ナット17は緩まず緊締状態が維持される。
皿バネワッシャー16は、回動自在な第一のフランジ部11cとの間に、回動しない金属製ワッシャー15及び合成樹脂製ワッシャー14が介在しているため、第一のフランジ部11cの回動による影響を受けず、羽根板11の第二のフランジ部11d及びサイドカットボルト12に対して相対的に回動しないで固定される。これにより、皿バネワッシャー16に接触しているナット17も回動せず固定状態が保たれるため、二枚の羽根板11A,11Bが繰り返し相対的に回動しても、ナット17は緩まず緊締状態が維持される。
次に、トルクヒンジ10の作用について説明する。
図1(a)(b)において、例えば、羽根板11Bを固定し、羽根板11Aを矢印R方向に回動した場合、上側に位置するサイドカットボルト12とナット17により締め込まれた箇所では、合成樹脂製ワッシャー13,14、金属製ワッシャー15、皿バネワッシャー16及びナット17が、羽根板11Bの第二のフランジ部11dに一体に固定されて動かず、羽根板11Aの第二のフランジ部11cのみが両側の合成樹脂製ワッシャー13,14からの摩擦力によるトルクに逆らって回動する。
一方、下側に位置するサイドカットボルト12とナット17により締め込まれた箇所では、合成樹脂製ワッシャー13,14、金属製ワッシャー15、皿バネワッシャー16及びナット17が、羽根板11Aの第二のフランジ部11dに一体に固定された状態で、羽根板11Aと伴に羽根板11Bに対して相対的に回動する。この下側のサイドカットボルト12とナット17により締め込まれた箇所においても、羽根板11Bの第二のフランジ部11cと、その両側の合成樹脂製ワッシャー13,14との間に摩擦力によるトルクが生じる。
図1(a)(b)において、例えば、羽根板11Bを固定し、羽根板11Aを矢印R方向に回動した場合、上側に位置するサイドカットボルト12とナット17により締め込まれた箇所では、合成樹脂製ワッシャー13,14、金属製ワッシャー15、皿バネワッシャー16及びナット17が、羽根板11Bの第二のフランジ部11dに一体に固定されて動かず、羽根板11Aの第二のフランジ部11cのみが両側の合成樹脂製ワッシャー13,14からの摩擦力によるトルクに逆らって回動する。
一方、下側に位置するサイドカットボルト12とナット17により締め込まれた箇所では、合成樹脂製ワッシャー13,14、金属製ワッシャー15、皿バネワッシャー16及びナット17が、羽根板11Aの第二のフランジ部11dに一体に固定された状態で、羽根板11Aと伴に羽根板11Bに対して相対的に回動する。この下側のサイドカットボルト12とナット17により締め込まれた箇所においても、羽根板11Bの第二のフランジ部11cと、その両側の合成樹脂製ワッシャー13,14との間に摩擦力によるトルクが生じる。
10 トルクヒンジ
11 羽根板
11c 第一のフランジ部
11d 第二のフランジ部
11e 第一のボルト挿通孔
11f 第二のボルト挿通孔
11g 凸部
12 サイドカットボルト
13 第一の合成樹脂製ワッシャー
13a ボルト挿通孔
13b 凹部13b
14 第二の合成樹脂製ワッシャー
14a ボルト挿通孔
15 金属製ワッシャー
15a ボルト挿通孔
16 皿バネワッシャー
17 ナット
11 羽根板
11c 第一のフランジ部
11d 第二のフランジ部
11e 第一のボルト挿通孔
11f 第二のボルト挿通孔
11g 凸部
12 サイドカットボルト
13 第一の合成樹脂製ワッシャー
13a ボルト挿通孔
13b 凹部13b
14 第二の合成樹脂製ワッシャー
14a ボルト挿通孔
15 金属製ワッシャー
15a ボルト挿通孔
16 皿バネワッシャー
17 ナット
Claims (2)
- 螺旋山が軸方向に部分的に切り欠かれたサイドカットボルトと;板材の両端が曲折されて第一及び第二のフランジ部が形成され、第一のフランジ部には前記サイドカットボルトを挿通して回転可能な形状の第一のボルト挿通孔が形成され、第二のフランジ部には前記サイドカットボルトを挿通可能且つサイドカットボルトが回転不可能な形状の第二のボルト挿通孔が形成された羽根板の一対と;前記第二のボルト挿通孔とほぼ同じ形状のボルト挿通孔が形成された第一及び第二の合成樹脂製ワッシャーと;前記第二のボルト挿通孔とほぼ同じ形状のボルト挿通孔が形成された金属製ワッシャーと;皿バネワッシャーと;ナットとを有するトルクヒンジであって、
前記一対の羽根板は、第一のボルト挿通孔と第二のボルト挿通孔とが第一の合成樹脂製ワッシャーを介してそれぞれ重なるように対向配置され、これら重ね合わされたボルト挿通孔に前記サイドカットボルトがそれぞれ挿通され、サイドカットボルトの先端に第二の合成樹脂製ワッシャー、金属製ワッシャー及び皿バネワッシャーを挿通し、一対の羽根板が回動可能なようにナットで緊締されたものであるトルクヒンジ。 - 第二のフランジ部における第二のボルト挿通孔の周りに凸部が設けられ、第一の合成樹脂製ワッシャーに凹部が設けられ、当該凸部と当該凹部とが嵌合するように設けられたものである請求項1に記載のトルクヒンジ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010122247A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Hitachi Ltd | 投写型映像表示機器 |
KR101221937B1 (ko) * | 2011-02-15 | 2013-01-15 | 현대로템 주식회사 | 회전각 고정 기능을 갖는 힌지 |
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2006
- 2006-12-15 JP JP2006338399A patent/JP2008151212A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010122247A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Hitachi Ltd | 投写型映像表示機器 |
KR101221937B1 (ko) * | 2011-02-15 | 2013-01-15 | 현대로템 주식회사 | 회전각 고정 기능을 갖는 힌지 |
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Legal Events
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