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JP2008151176A - クランクシャフトの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で確実にクランク室内の潤滑油をシールすることができるクランクシャフトの支持構造を提供する。
【解決手段】クランクシャフト11を回転自在に支持する右ボールベアリング33と、この右ボールベアリング33の外輪33aを右ベアリング支持孔66の内面から離反させる方向に弾性的に押圧するベアリング付勢手段68とを備えるクランクシャフトの支持構造において、ベアリング付勢手段68を、クランクケース5に固定されるバネ受け部材70と、バネ付勢部材69とから構成し、右ベアリング支持孔66が形成されたクランクケース5の右側壁部65に、一端が右ベアリング支持孔66に連通してバネ付勢部材69が配設され、他端側の開口部67aにバネ受け部材70が固定されてベアリング付勢手段68が収容される収容孔67を設け、開口部67aがバネ受け部材70に塞がれてシールされるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、クランクシャフトの支持構造に関する。
シリンダ内を摺動するピストンの直線運動を回転運動に変換するクランクシャフトは、ボールベアリングを介してクランクケースに支持されている。このとき、クランクケースとボールベアリングの外輪との間に間隙があると、ピストンの摺動運動の際にいわゆるクランク打音が発生することがある。そのため、このボールベアリングの外輪を弾性的に押圧するベアリング付勢手段によって、クランク打音の発生を安定して抑えようにしたクランクシャフトの支持構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−116705号公報
しかしながら、このようなクランクシャフトの支持構造を、クランクケースの側方に冷却風通路等が配置されたドライ空間が形成されている場合に適用すると、ボールベアリングの外輪とクランクケースとの間に潤滑油をシールする機構が必要となり、構造が複雑化するという課題や、コストが増大するという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で確実にクランク室内の潤滑油をシールすることができるクランクシャフトの支持構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るクランクシャフトの支持構造は、クランクケースに設けられたベアリング支持孔(例えば、実施形態における右ベアリング支持孔66)に嵌合され、クランクシャフトを回転自在に支持するベアリング(例えば、実施形態における右ボールベアリング33)と、このベアリングの外輪をベアリング支持孔の内面から離反させる方向に弾性的に押圧するベアリング付勢手段とを備えるものであり、ベアリング付勢手段は、クランクケースに固定されるバネ受け部材と、このバネ受け部材に付勢支持されてベアリングの外輪に係合するバネ付勢部材とから構成される。そして、ベアリング支持孔が形成されたクランクケースの壁部(例えば、実施形態における右側壁部65)に、一端がベアリング支持孔に連通してバネ付勢部材が配設され、他端側の開口部にバネ受け部材が固定されてベアリング付勢手段が収容される収容孔を設け、開口部がバネ受け部材に塞がれてシールされるように構成する。
このような本発明に係るクランクシャフトの支持構造は、壁部を挟んで開口部が形成される側の空間に発電機が配設され、収容孔の近傍に発電機のステータを固定する発電機取付孔を設けることが好ましい。
また、クランクシャフト上に、ベアリングに隣接して補機(例えば、実施形態におけるオイルポンプ53)を駆動する補機駆動部(例えば、実施形態におけるオイルポンプ駆動ギア51)を設け、収容孔を補機駆動部の周囲に設ける事が好ましい。
さらに、ベアリング付勢手段は、クランクシャフトの軸線に対してピストン側に設けることが好ましい。
本発明に係るクランクシャフトの支持構造を以上のように構成すると、ベアリング付勢手段の収容孔の他に、ベアリング付勢手段を押さえるためのボルト孔を設ける必要がなく、1箇所の孔加工で済むため、加工工数を低減することができ、コンパクトに構成することができる。また、バネ板受けが不要になるため部品点数を削減することができる。さらに、ベアリングの外側空間にドライ空間を設けても、構造を複雑にすることなく簡単な構造で確実にクランク室内の潤滑油をシールすることができる。
このとき、収容孔の周囲に発電機のステータを支持する発電機支持孔を設けると、これらの収容孔及び支持孔を同一部材で、かつ、同一方向に加工できるので、加工工数を削減でき、コストが低減される。
また、ベアリングの側方に補機駆動部を設け、この補機駆動部に隣接して収容孔を設けると、収容孔の周囲のデッドスペースを利用して補機駆動部をコンパクトに配置することができる。
さらに、ベアリング付勢手段をクランクシャフトの軸線に対してピストン側に配置すると、クランクシャフトに対して爆発圧力を受ける方向にベアリングを付勢させることができるので、より効果的にクランク打音の発生を抑えることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1および図2を用いて、本発明に係るクランクシャフトの支持構造が適用されるパワーユニット1の構成について説明する。このパワーユニット1は自動二輪車に用いられるものである。なお、以降の説明においては、図2に示す矢印Fの方向を前方とし、矢印Uの方向を上方とする。
パワーユニット1は、シリンダヘッドカバー2、シリンダヘッド3、シリンダブロック4、クランクケース5、クランクケースカバー6、及び、ギアケース7から構成される。シリンダブロック4には、前後方向に円筒状に延びるシリンダスリーブ8が圧入されており、このシリンダスリーブ8に囲まれてシリンダ室8aが形成されている。このシリンダ室8aには、前後方向に摺動自在にピストン9が配設されており、このピストン9はコンロッド10を介してクランクケース5に形成されたクランク室5a内に左右方向に延びて回転自在に保持されるクランクシャフト11に接続されている。なお、クランクシャフト11は、左クランクシャフト半体11Lと右クランクシャフト半体11Rとから構成され、コンロッド10は、左右のクランクシャフト半体11L,11Rを繋ぐように配設されたクランクピン12によりクランクシャフト11に接続されている。
シリンダスリーブ8、シリンダヘッド3、及び、ピストン9で形成される燃焼室13には、シリンダヘッド3に形成された吸気口14及び排気口15を介して、それぞれ、吸気ポート16及び排気ポート17が連通している。そして、茸形状の吸気バルブ18及び排気バルブ19は、一端が弁軸に取り付けられてリテーナに支持され、他端がシリンダヘッド3に支持されるバルブスプリング20,21により、それぞれ吸気口14及び排気口15を常時閉じる方向に付勢されている。
さらに、シリンダヘッド3には、吸気バルブ18及び排気バルブ19を開閉作動させるためのカムシャフト22が左右方向に延びて回転自在に支持されており、このカムシャフト22に配設されたカム従動スプロケット23とクランクシャフト11(左クランクシャフト半体11L)に配設されたカム駆動スプロケット24とにタイミングチェーン25が巻き掛けられている。そのため、クランクシャフト11の回転に合わせてカムシャフト22が回転し、このカムシャフト22に形成されたカム26,27が、ロッカーアーム28,29の一端側を前方に押し出すことにより、これらのロッカーアーム28,29の他端側が後方に揺動して吸気バルブ18及び排気バルブ19を押し出し、吸気口14及び排気口15を開閉する。
吸気ポート16には、スロットルバルブを有するスロットルボディ30が連通して取り付けられており、図示しないエアクリーナで清浄な状態にされて流れ込む空気の量が調整され、燃料と混合されて吸気ポート16から吸気口14を介して燃焼室13に供給される。そして、この混合気がピストン9で圧縮された後、シリンダヘッド3に取り付けられた点火プラグ31で点火されて燃焼し、ピストン9を介してクランクシャフト11を回転させるエネルギーとなり、その後、排気ガスとして排気口15から排気ポート17を介して外部に排出される。
クランクシャフト11を構成する左右のクランクシャフト半体11L,11Rのジャーナル部は、その基端部がそれぞれ左右のボールベアリング32,33を介してクランクケース5に回転自在に支持されている。クランクケース5の左側部は、後方に延びるように形成されており、その左側側面にクランクケースカバー6が取り付けられ、クランクケース5及びクランクケースカバー6で囲まれて形成された変速機室34に、変速装置35が格納されている。また、クランクシャフト11の後方に位置してこのクランクシャフト11と略平行に延び、クランクケース5及びクランクケースカバー6に回転自在に保持されるカウンタシャフト36が取り付けられている。
変速装置35は、変速機室34内に延びる左クランクシャフト半体11Lのジャーナル部に取り付けられて一体回転するドライブプーリ37、カウンタシャフト36の略中央部に取り付けられてこのカウンタシャフト36に対して相対回転可能なドリブンプーリ38、カウンタシャフト36の左端部に取り付けられ、ドリブンプーリ38とカウンタシャフト36とを係脱するクラッチ39、及び、ドライブプーリ37とドリブンプーリ38とに巻き掛けられてドライブプーリ37の回転をドリブンプーリ38に伝達するVベルト40から構成される。
ドライブプーリ37は、左クランクシャフト半体11Lのジャーナル部に一体回転可能なように取り付けられた固定プーリ半体37aと、この固定プーリ半体37aに対して軸方向に相対移動可能でかつ左クランクシャフト半体11Lと一体回転可能な可動プーリ半体37bとから構成され、Vベルト40は、これらの固定及び可動プーリ半体37a,37bに挟持される。一方、ドリブンプーリ38は、カウンタシャフト36に相対回転可能に取り付けられた固定プーリ半体38aと、この固定プーリ半体38aに対して軸方向に相対移動可能でかつカウンタシャフト36に対して相対回転可能な可動プーリ半体38bとから構成され、Vベルト40は、これらの固定及び可動プーリ半体38a,38bに挟持される。
ドライブプーリ37を構成する可動プーリ半体37bの外側(左ボールベアリング32側)の左クランクシャフト半体11Lには、この可動プーリ半体37bの外側を覆うようにランププレート41が固定されて取り付けられており、この可動プーリ半体37bとランププレート41とに囲まれてウェイトローラ空間42が形成され、ウェイトローラ43が格納されている。このウェイトローラ空間42は、クランクシャフト11から外側に離れる程、左右方向の間隔が狭くなるように形成されている。また、ドリブンプーリ38を構成する可動プーリ半体38bはクラッチ39と並んで配設されており、この可動プーリ半体38bとクラッチ39との間には、可動プーリ半体38bを固定プーリ半体38aに付勢させるようにバネ44が配設されている。
このように構成された変速装置35は、クランクシャフト11が回転駆動するとドライブプーリ37が回転し、この回転がVベルト40を介してドリブンプーリ38に伝達され、さらに、クラッチ39を介してカウンタシャフト36が回転駆動される。このとき、クランクシャフト11の回転速度に応じてウェイトローラ43に作用する遠心力の大きさが変化し、この遠心力の大きさに応じてウェイトローラ43がドライブプーリ37の可動プーリ半体37bを左方に押し出し、これにより、Vベルト40のドライブプーリ37に対する巻き掛け半径が変化する。また、ドリブンプーリ38の可動プーリ半体38bは、Vベルト40の張力及びバネ44の付勢力が釣り合うように左右方向に摺動する。そのため、ドライブプーリ37の巻き掛け半径の変化によりVベルト40の張力が変化し、これによりVベルト40のドリブンプーリ38に対する巻き掛け半径が変化する。そのため、この変速装置35は、クランクシャフト11の回転速度に応じて、Vベルト40の両プーリ37,38に対する巻き掛け半径を連続的に変化させることにより、変速比を無段階に(連続的に)変化させることができる。
クランクケース5の後部には、この後部の右側側面を覆うように、ギアケース7が取り付けられており、クランクケース5の後部及びギアケース7で囲まれてギア室45が形成されている。クランクケース5に支持されたカウンタシャフト35の右端部はギア室45内に突出している。また、このカウンタシャフト36の後方には、このカウンタシャフト36と略平行に配置され、クランクケース5及びギアケース6に回転自在に保持されたアイドルシャフト46、及び、さらに後方に、カウンタシャフト36と略平行に配置され、クランクケース5及びギアケース6に回転自在に保持された後輪シャフト(ファイナルシャフト)47が設けられている。そして、これらのカウンタシャフト36、アイドルシャフト46、及び、後輪シャフト47に減速ギア列48が配設されており、カウンタシャフト36の回転は、この減速ギア列48により後輪シャフト47に伝達され、この後輪シャフト47に取り付けられた後輪(図示せず)が回転駆動される。
なお、ギアケース6と後輪シャフト47との間には、この後輪シャフト47の回転を制動するためのドラムブレーキ49が設けられている。また、左クランクシャフト半体11Lの左側側方及び後方にはキック始動機構50が設けられている。
一方、右クランクシャフト半体11Rのジャーナル部の基端部は右ボールベアリング33を介してクランクケース5に支持されているが、このジャーナル部には、右ボールベアリング33の右側に隣接するようにオイルポンプ駆動ギア51が取り付けられている。また、右クランクシャフト半体11Rの下方にはオイルポンプ53が設けられており、このオイルポンプ53のポンプシャフト54にはオイルポンプ駆動ギア51と噛み合わされたオイルポンプ従動ギア52が取り付けられている。そのため、クランクシャフト11の回転がオイルポンプ駆動ギア51及びオイルポンプ従動ギア52により伝達されポンプシャフト54が回転してオイルポンプ53が駆動される。
右クランクシャフト半体11Rのオイルポンプ駆動ギア51より右側の部分は、クランクケース5から外側に突出している。また、クランクケース5の右外側には、このケース5から突出する右クランクシャフト半体11Rのジャーナル部を囲むように発電機55を構成するステータ56がボルト58により取り付けられており、また、右クランクシャフト半体11Rのジャーナル部に取り付けられ、ステータ56の外周部を囲むように発電機55を構成するロータ57が配置されている。そのため、クランクシャフト11が回転駆動すると、ステータ56の周りをロータ57が回転するため、発電機55が発電する。なお、右クランクシャフト半体11Rとクランクケース5との間にはオイルシール59が設けられており、クランクケース5内に供給される潤滑油は発電機55側に流れ出すことはない。
さらに、右クランクシャフト半体11Rの先端部には冷却ファン60が取り付けられている。このパワーユニット1の右側部はエンジンカバー61に覆われており、このエンジンカバー61の右クランクシャフト半体11Rの延長線上には、空気取入れ孔62が形成されている。そのため、クランクシャフト11が回転駆動すると、冷却ファン60により、エンジンカバー61内に空気取入れ孔62から外気が取り入れられ、エンジンカーバ61で囲まれた冷却風通路61aを通ってシリンダヘッド3やシリンダブロック4の周りを流れてこれらを冷却するように構成されている。
それでは、以上のように構成されたパワーユニット1におけるクランクシャフト11の支持構造について図3及び図4を合わせて用いて説明する。上述のように、左右のクランクシャフト半体11L,11Rは、左右のボールベアリング32,33を介してクランクケース5に支持されているが、これらのボールベアリング32,33は、左ボールベアリング32がクランク室5aを形成する左側壁部63に形成された左ベアリング支持孔64に右側から嵌合されて取り付けられ、右ボールベアリング33がクランク室5aを形成する右側壁部65に形成された右ベアリング支持孔66に左側から嵌合されて取り付けられている。
右ボールベアリング33が取り付けられている右側壁部65においてクランクシャフト11の後方で斜め下方の部分には、外側に開口部67aを有して右方向に延び、右ベアリング支持孔66に連通する収容孔67が形成されており、この収容孔67には、バネ付勢部材69及びバネ受け部材70から構成されるベアリング付勢手段68が挿入されて取り付けられている。
バネ付勢部材69は、円筒状に形成され、収容孔67内をスライド移動可能なコマ69aと、このコマ69aの右側端面に開口して内部に延びるバネ取付孔69bに挿入して取り付けられたバネ69cとから構成される。なお、コマ69aの左側端部には、テーパ面69dが形成されている。一方、バネ受け部材70は、円筒状に形成され円周面に雄ネジが形成されたネジ部70aと、右端側に円板状に形成されたフランジ部70bとから構成される。そして、バネ付勢部材69は、コマ69aのテーパ面69dから収容孔67に挿入され、この収容孔67の開口部67aの内周面に形成された雌ネジにネジ部70aが螺合されてバネ受け部材70が取り付けられる。なお、フランジ部70bと右側壁部65との間にはワッシャ71が取り付けられている。
ベアリング付勢手段68を以上のように構成すると、収容孔67に挿入されたコマ69aのテーパ面69dが右ボールベアリング33を構成する外輪33aの右側下部に当接する。そして、バネ受け部材70が収容孔67に螺合されると、バネ付勢部材69のバネ69cがバネ受け部材70により左方に押し込まれ、これによりコマ69aが右方に押し込まれる。すると、右ボールベアリング33の外輪33aがコマ69のテーパ面69dによりクランクシャフト11の回転軸方向、すなわち、この外輪33aが右ベアリング支持孔66の内面から離反される方向に弾性的に押し上げられるため、ピストン9の摺動運動の衝撃をバネ69cで吸収することができ、この右ボールベアリング33が安定して支持される。
このとき、収容孔67とバネ受け部材70の螺合部72にシーラーを塗布して螺合することにより、クランク室5a内の潤滑油が、発電機55側に漏れることを防止することができる。
このように、ベアリング付勢手段68を、右ボールベアリング33を弾性的に押圧するバネ付勢部材69と、収容孔67に螺合され、この収容孔67に挿入されたバネ付勢部材69のバネ69cを受けるバネ受け部材70とから構成することにより、収容孔67とは別に、バネ付勢部材69を押さえるためのボルト孔を設ける必要がないため、1箇所の孔加工で済み、加工工数を低減することができるとともに、コンパクトに構成することができる。また、バネ板受けが不要になるため部品点数を削減することができる。このとき、右ボールベアリング33が取り付けられる右側壁部65の外側の空間を、冷却風通路61aが設けられたドライ空間(潤滑油が供給されない空間)としても、収容孔67とバネ受け部材70との螺合面にシーラーを塗布することにより、構造を複雑にすることなく簡単な構造で確実にクランク室5a内の潤滑油をシールすることができる。
なお、本実施例に示すように、収容孔67が形成されるクランクケース5の右側壁部65に、発電機55のステータ56を固定するための発電機支持孔72を形成し、この発電機支持孔72にボルト58を螺挿してステータ56を取り付けるように構成すると、発電機支持孔72と収容孔67とを、同一方向で、かつ、同一部材で加工することができるので、加工工数を削減でき、コストを低減することができる。また、右ボールベアリング33の側方(右方)に、オイルポンプ53等の補機を駆動するための補記駆動部、すなわち、オイルポンプ駆動ギア51を配設することにより、収容孔69の周囲のデッドスペースを利用することができ、オイルポンプ駆動ギア51をコンパクトに配置することができる。
ところで、本実施例においては、図2に示すように、収容孔69をクランクシャフト11の軸線に対してピストン9の反対側に形成した場合について説明したが、この収容孔を、クランクシャフト11の軸線に対してピストン9側(図2において、符号69′で示す位置)に配置しても良い。燃焼室13内で混合気が燃焼すると、ピストン9からこのクランクシャフト11に受ける力は、図2において後方に作用する。そのため、収容孔69′のように配置すると、右ボールベアリング33をベアリング付勢手段で付勢する方向と、ピストン9の爆発圧力を受ける方向とがほぼ一致するため、より効果的にクランク打音の発生を抑えることができる。
また、ベアリング付勢手段68のシール方法は、図4(a)に示すように、螺合部72にシーラーを塗布する方法に限定されず、例えば、図4(b)に示すように、バネ受け部材70のフランジ部70bに、ネジ部70aを囲むようにリング溝70cを形成し、このリング溝70cにO−リング74を取り付けても良い。この場合、収容孔67にバネ受け部材70が螺合されると、クランクケース5の外側面とフランジ部70bとによりO−リング74が挟持され、潤滑油をシールすることができる。また、図4(c)に示すように、バネ受け部材70のネジ部70aの側面にリング溝70dを形成し、このリング溝70dにO−リング75を取り付けても良いし、図4(d)に示すように、収容孔67の開口部67aの内周を大きく形成し、この部分にO−リング76を配置しても良い。
本発明に係るクランクシャフトの支持構造を有するパワーユニットの平面図である。 上記パワーユニットの要部を右側から見た側面図である。 クランクシャフト支持構造の要部を示す断面図である。 ベアリング付勢手段のシール方法を示す説明図であり、(a)は螺合部にシーラーを塗布した構成であり、(b)はフランジ部にO−リングを設けた構成であり、(c)は螺合部にO−リングを設けた構成であり、(d)は、収容孔の開口部にO−リングを設けた構成である。
符号の説明
5 クランクケース
11 クランクシャフト
33 右ボールベアリング(ベアリング)
33a 外輪
51 オイルポンプ駆動ギア(補機駆動部)
53 オイルポンプ(補機)
55 発電機
56 ステータ
65 右側壁部(壁部)
66 右ベアリング支持孔(ベアリング支持孔)
67 収容孔
67a 開口部
68 ベアリング付勢手段
69 バネ付勢部材
70 バネ受け部材
73 発電機取付孔

Claims (4)

  1. クランクケースに設けられたベアリング支持孔に嵌合され、クランクシャフトを回転自在に支持するベアリングと、前記ベアリングの外輪を前記ベアリング支持孔の内面から離反させる方向に弾性的に押圧するベアリング付勢手段とを備えたクランクシャフトの支持構造であって、
    前記ベアリング付勢手段は、
    前記クランクケースに固定されるバネ受け部材と、
    前記バネ受け部材に付勢支持されて前記ベアリングの外輪に係合するバネ付勢部材とからなり、
    前記ベアリング支持孔が形成された前記クランクケースの壁部に、一端が前記ベアリング支持孔に連通して前記バネ付勢部材が配設され、他端側の開口部に前記バネ受け部材が固定されて前記ベアリング付勢手段が収容される収容孔を設け、
    前記開口部が前記バネ受け部材に塞がれてシールされるように構成したクランクシャフトの支持構造。
  2. 前記壁部を挟んで前記開口部が形成される側の空間に発電機が配設され、前記収容孔の近傍に前記発電機のステータを固定する発電機取付孔を設けた請求項1に記載のクランクシャフトの支持構造。
  3. 前記クランクシャフト上に、前記ベアリングに隣接して補機を駆動する補機駆動部を設け、前記収容孔を前記補機駆動部の周囲に設けた請求項1または2に記載のクランクシャフトの支持構造。
  4. 前記ベアリング付勢手段は、前記クランクシャフトの軸線に対してピストン側に設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載のクランクシャフトの支持構造。
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