JP2008145353A - 液中粒子濃度検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子および受光素子の配置に工夫を凝らして、両素子間距離を短縮して検出精度の高い液中粒子濃度検出装置を提供することである。また、もう一つの目的は、透光性円管状体を廃止して小型化可能な液中粒子濃度検出装置を提供する。
【解決手段】ケーシング2に潤滑油の通路21を直接設けるとともに、発光ダイオード3およびフォトダイオード4を通路21を挟んで対向させて直接ケーシング2に固定している。これにより、発光ダイオード3およびフォトダイオード4間距離を短縮して検出精度を向上させると共に、体格を小型化し且つ製造コスト低減が可能な潤滑油中粒子濃度センサ1を実現することができる。
【選択図】図1
【解決手段】ケーシング2に潤滑油の通路21を直接設けるとともに、発光ダイオード3およびフォトダイオード4を通路21を挟んで対向させて直接ケーシング2に固定している。これにより、発光ダイオード3およびフォトダイオード4間距離を短縮して検出精度を向上させると共に、体格を小型化し且つ製造コスト低減が可能な潤滑油中粒子濃度センサ1を実現することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光学式の液中粒子濃度検出装置に関するものであり、たとえば自動車のエンジンオイル中に含まれる炭素粒子等の粒子濃度検出に用いて好適である。
従来の液中粒子濃度検出装置として、発光素子と受光素子との間に、内部に被測定液体を満たした透光性円管状体を配し、発光素子からの光を円管状体に透過させるとともに屈折させて受光素子に入射させ、該入射光の屈折度合いによる受光素子の出力変化に基づき液体の性状を検出するものがある(特許文献1参照)。
特開平5−34283号公報
従来の液中粒子濃度検出装置では、発光素子および受光素子は、透光性円管状体、たとえばガラス管等の外側に配置されている。このため、液中粒子濃度検出装置の体格が大きくなると言う問題がある。また、発光素子、受光素子間の距離が大きいことから両素子の取り付け位置ばらつきが検出精度におよぼす影響度合いが大きくなり、高精度な液体性状検出が困難であるという問題がある。さらに、発光素子および受光素子と透光性円管状体との間に空気が存在するため、環境条件によっては両素子の表面や透光性円管状体表面に結露が発生し、これによって受光素子の受光量が変化して検出精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、発光素子および受光素子の配置に工夫を凝らして、両素子間距離を短縮して検出精度の高い液中粒子濃度検出装置を提供することである。また、もう一つの目的は、透光性円管状体を廃止して小型化可能な液中粒子濃度検出装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の液中粒子濃度検出装置は、液体が流れる通路を備えるケーシングと、通路に臨み且つ該通路中に光を照射可能にケーシングに固定された発光素子と、通路に臨み且つ通路内を進行する発光素子からの光を受光可能にケーシングに固定され受光量に応じた出力信号を発生する受光素子とを備え、この出力信号に基づいて通路内を流れる液体中に含まれる粒子濃度を検出する液中粒子濃度検出装置であって、発光素子はその発光面の少なくとも一部を通路内に露出させて気密的にケーシングに固定され、受光素子はその受光面の少なくとも一部を通路内に露出させて気密的にケーシングに固定されることを特徴としている。
上述の構成によれば、通路内に液体が満たされているときには、発光素子の発光面の少なくとも一部および受光素子の受光面の少なくとも一部は、液体に直接接しており、発光素子から発せられた光はその発光面から直接液体中に放射され液体中を進行する。そして、この光は液体中から直接受光素子の受光面に入射する。すなわち、発光素子の発光面および受光素子の受光面は常時液体に触れているので、従来の液中粒子濃度検出装置のように各面に結露が生じることがない。また、発光素子と受光素子間の距離が短縮されたので、両素子の取り付け位置ばらつきが検出精度におよぼす影響度合いを小さくすることができる。以上により、検出精度の高い液中粒子濃度検出装置を提供することができる。
また、上述の構成によれば、通路内に液体が満たされているときには、発光素子から発せられた光はその発光面から直接液体中に放射されて液体中を進行し、この光は液体中から直接受光素子の受光面に入射する。これにより、発光素子と受光素子との距離を、従来の液中粒子濃度検出装置の場合に比べて短縮することができる。また、本発明の請求項1に記載の液中粒子濃度検出装置では、ケーシングに直接通路を形成しているため、従来の液中粒子濃度検出装置のように透光性円管状体を別に設ける必要がない。以上により、体格を小型化することが可能な液中粒子濃度検出装置を提供することができる。
本発明の請求項2に記載の液中粒子濃度検出装置は、発光素子と受光素子とは、発光素子における発光輝度が最大となる方向である第1光軸と受光素子の受光感度が最大となる方向である第2光軸とをほぼ一致させて配置されることを特徴としている。これにより、液中粒子濃度測定用検査光の輝度を高めると同時に受光素子を受光感度最大の状態として、液中粒子濃度検出感度、および検出精度を高めることができる。
本発明の請求項3に記載の液中粒子濃度検出装置は、発光素子は発光ダイオードであり且つ受光素子はフォトダイオードあるいはフォトトランジスタであることを特徴としている。発光ダイオード、フォトダイオードおよびフォトトランジスタは一般的な光電素子であり、特性・形状等の種類が豊富且つ安価であるので、検査対象の液体およびそれに含まれる粒子の種類の組合せにおいて精度良く粒子濃度を検出可能な特性を有する素子を容易且つ安価に選択することができる。
以下、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態について、自動車に搭載されたオイル劣化検出システムに用いられる潤滑油中粒子濃度センサ1に適用した場合を例に図1〜図5を参照して説明する。
自動車の使用過程において、エンジンの潤滑油中には、燃焼ガス中のカーボン粒子やエンジンの各運動部分104からの磨耗粉等の粒子が混入し潤滑油としての機能が徐々に劣化する。オイル劣化検出システムは、潤滑油中粒子濃度センサ1により潤滑油中の粒子濃度を検出し、それに基づいて潤滑油の劣化度合いを算出するものである。さらに、潤滑油の劣化度合いが所定値を超えたときには何らかの手段により警報を発し、それによって運転者に潤滑油の交換を促すものである。
先ず、自動車用エンジンの潤滑油回路について説明する。エンジンの潤滑油回路は、図5に示すように、オイルパン101、オイルポンプ102、オイルフィルタ103、エンジンの各運動部分104をパイプ部材あるいはエンジン中に形成された潤滑油通路等により接続して構成されている。オイルパン101内の潤滑油は、オイルポンプ102によりオイルフィルタ103へ圧送されオイルフィルタ103を通過することにより異物等が除去されて、エンジンの各運動部分104(たとえば、クランク軸やカム軸の軸受け、ピストン・シリンダ摺動部、歯車列の噛合い部等)へ供給される。各運動部分104から流出した潤滑油はオイルパン101に集められ、オイルポンプ102により再び圧送される。潤滑油中粒子濃度センサ1は、図5に示すように、オイルフィルタ103の下流側の潤滑油回路途中に装着されている。
次に、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1の構成について説明する。
潤滑油中粒子濃度センサ1は、大きくは、液体である潤滑油の通路21を備えるケーシング2、通路21内に光を照射可能に当該ケーシングに固定された発光ダイオード3、通路21を介して発光ダイオード3からの光を受光可能にケーシング2に固定されたフォトダイオード4から構成されている。
ケーシング2は、金属材料あるいは樹脂材料から形成されている。樹脂材料が用いられる場合は、潤滑油中粒子濃度センサ1の取り付け部位の環境温度および潤滑油の最高温度に耐えうる耐熱性および耐油性を備え且つ遮光性を有するものが用いられている。ケーシング2には、図1に示すように、液体である潤滑油が流れる通路21が形成されている。通路21の両端には、図2に示すように、エンジンの潤滑油回路を形成する潤滑油パイプ9が接続されている。エンジン作動中において潤滑油は、通路21内を図2中の矢印で示す方向に流れている。なお、本発明の一実施形態による潤滑油中粒子濃度センサ1は、通路21内における潤滑油の流れる方向が図2中において左右どちら向きであっても、潤滑油中の粒子濃度を検出可能である。ケーシング2には、発光素子である発光ダイオード3および受光素子であるフォトダイオード4が、図1に示すように、通路21を挟んで対向するように固定されている。
発光ダイオード3は、半導体からなる発光部(図示せず)を光が透過する樹脂等により成型加工して形成された樹脂モールド部31を備えている。この樹脂モールド部31は、図3に示すように、互いに同軸上に配置された小径軸部32および大径軸部33を備え、小径部32の端部に発光部(図示せず)からの光を外部に出射させる発光面34が形成されている。発光ダイオード3の発光面34と反対側の端部には、電極であるリード35が設けられている。発光ダイオード3の図示しない発光部は、リード34を介して外部と電気的に接続される。また、樹脂モールド部31の小径軸部32と大径軸部33との境界には、図3に示すように、環状面36が形成されている。発光ダイオード3において、発光部が発する光は発光面34から略放射状に外部へ発射される。この光の出射方向のうち発光輝度が最大であるような方向が第1光軸37である。第1光軸37は、樹脂モールド部31の小径軸部32および大径軸部33と同軸上となっている。
一方、ケーシング2には、発光ダイオード3の小径軸部32および大径軸部33に対応して、図3に示すように、互いに同軸上の小径孔部22および大径孔部24が形成されている。また、小径孔部22と大径孔部24との境界には、図3に示すように、環状面26が形成されている。発光ダイオード3は、その小径軸部32をケーシング2の小径孔部22に嵌合させ且つ大径軸部33を大径孔部24に嵌合させて、ケーシング2に装着されている。
ここで、発光ダイオード3のケーシング2への取り付け手順について簡単に説明する。
先ず、発光ダイオード3の小径軸部32の外周にO−リング5を嵌める。
次に、O−リング5が装着された発光ダイオード3の小径軸部32をケーシング2の小径孔部22に嵌合させ且つ大径軸部33を大径孔部24に嵌合させて、ケーシング2に挿入する。挿入が完了した状態においては、O−リング5に発光ダイオード3の挿入方向、つまり、図3の右向き方向にはほとんど力が作用しておらず、発光ダイオード3の後端面38は、ケーシング2の端面28から突出している。すなわち、図3において、発光ダイオード3の後端面38は、ケーシング2の端面28よりも左側に突出している。
最後に、押さえ板6をボルト8を締め付けてケーシング2に固定する。これにより、発光ダイオード3は、発光ダイオード3の後端面38がケーシング2の端面28と同一面上となる。この発光ダイオード3の軸方向移動、つまり図3中の右方向への移動を受けてO−リング5は圧縮変形して、発光ダイオード3の小径軸部32および環状面36、ケーシング2の環状面26および大径孔部24に押圧接触する。
発光ダイオード3のケーシング2への取り付けが完了すると、発光ダイオード3の発光面34は、図3に示すように、通路21内にわずかに突出して露出している。通路21内を潤滑油が流れると、発光面34は直接潤滑油に触れる。これにより、発光ダイオード3の発光面34から潤滑油内に直接光が出射される。また、O−リング5と、発光ダイオード3およびケーシング2の各面(小径軸部32、環状面36、環状面26および大径孔部24)との接触部に発生する面圧により、発光ダイオード3とケーシング2間の気密が維持される。O−リング5の仕様(材質、寸法等)と、発光ダイオード3およびケーシング2の各面(小径軸部32、環状面36、環状面26および大径孔部24)の寸法仕様は、発光ダイオード3取り付け状態において通路21内の潤滑油圧力に対して十分な気密性が確保できるように設定されている。
フォトダイオード4は、半導体からなる受光部(図示せず)を光が透過する樹脂等により成型加工して形成された樹脂モールド部41を備えている。この樹脂モールド部41は、図4に示すように、互いに同軸上に配置された小径軸部42および大径軸部43を備え、小径部42の端部に形成された入射面44から入射した外部からの光が樹脂モールド部41により受光部(図示せず)へ導かれる。フォトダイオード4の受光面44と反対側の端部には、電極であるリード45が設けられている。フォトダイオード4の図示しない受光部は、リード45を介して外部と電気的に接続される。また、樹脂モールド部41の小径軸部42と大径軸部43との境界には、図4に示すように、環状面46が形成されている。フォトダイオード4において、受光面44から入射した光が受光部に導かれるが、受光部の受光感度が最大であるような方向が第2光軸47である。第2光軸47は、樹脂モールド部41の小径軸部42および大径軸部43と同軸上となっている。
一方、ケーシング2には、フォトダイオード4の小径軸部42および大径軸部43に対応して、図4に示すように、互いに同軸上の小径孔部23および大径孔部25が形成されている。また、小径孔部23と大径孔部25との境界には、図4に示すように、環状面27が形成されている。フォトダイオード4は、その小径軸部42をケーシング2の小径孔部23に嵌合させ且つ大径軸部43を大径孔部25に嵌合させて、ケーシング2に装着されている。これら小径孔部23および大径孔部25は、ケーシング2において、発光ダイオード3固定用の小径孔部22および大径孔部24と同軸上且つ通路21を挟んで対向する位置に設けられている。これにより、発光ダイオード3およびフォトダイオード4がケーシング2に取り付けられると、発光ダイオード3の第1光軸37とフォトダイオード4の第2光軸47とは同一直線上にある位置関係となる。
ここで、フォトダイオード4のケーシング2への取り付け手順について簡単に説明する。
先ず、フォトダイオード4の小径軸部42の外周にO−リング5を嵌める。
次に、O−リング5が装着されたフォトダイオード4の小径軸部42をケーシング2の小径孔部23に嵌合させ且つ大径軸部43を大径孔部25に嵌合させて、ケーシング2に挿入する。挿入が完了した状態においては、O−リング5にフォトダイオード4の挿入方向、つまり、図4の左向き方向にはほとんど力が作用しておらず、フォトダイオード4の後端面48は、ケーシング2の端面28から突出している。すなわち、図4において、フォトダイオード4の後端面48は、ケーシング2の端面28よりも右側に突出している。
最後に、押さえ板7をボルト8を締め付けてケーシング2に固定する。これにより、フォトダイオード4は、フォトダイオード4の後端面48がケーシング2の端面28と同一面上となる。このフォトダイオード4の軸方向移動、つまり図4中の左方向への移動を受けてO−リング5は圧縮変形して、フォトダイオード4の小径軸部42および環状面46、ケーシング2の環状面27および大径孔部25に押圧接触する。
フォトダイオード4のケーシング2への取り付けが完了すると、フォトダイオード4の受光面44は、図4に示すように、通路21内にわずかに突出して露出している。通路21内を潤滑油が流れると、受光面44は直接潤滑油に触れる。したがって、発光ダイオード3の発光面34から出射し潤滑油中を進行してきた光は、潤滑油中から直接受光面44に入射する。また、O−リング5と、フォトダイオード4およびケーシング2の各面(小径軸部42、環状面46、環状面27および大径孔部25)との接触部に発生する面圧により、フォトダイオード4とケーシング2間の気密が維持される。O−リング5の仕様(材質、寸法等)と、フォトダイオード4およびケーシング2の各面(小径軸部42、環状面46、環状面27および大径孔部25)の寸法仕様は、フォトダイオード4取り付け状態において通路21内の潤滑油圧力に対して十分な気密性が確保できるように設定されている。
次に、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1の検出作動について説明する。
潤滑油中粒子濃度センサ1は、オイル劣化検出システムが備える図示しない制御回路、たとえばマイクロコンピュータ等に接続されている。図示しないマイクロコンピュータにより発光ダイオード3が点灯駆動されると、発光ダイオード3が発した光は潤滑油中を進行してフォトダイオード4に入射する。フォトダイダイオード4は、入射した発光ダイオード3からの光の光量に応じた検出信号を発生し、図示しないマイクロコンピュータに出力する。フォトダイダイオード4への入射光量が多いときは検出信号が大きく、入射光量が少ないときは検出信号が小さい。潤滑油が新しいときは、潤滑油中に混入している粒子であるカーボン粒子や摩耗粉等が少なく、フォトダイダイオード4への入射光量が多い。一方、エンジンの運転時間が経過し潤滑油中に含まれるカーボン粒子や摩耗粉等が増えると、潤滑油中を進行する発光ダイオード3からの光がそれら粒子に遮られフォトダイオード4に入射する光量が減少する。図示しないマイクロコンピュータは、このようなフォトダイオード4からの検出信号に基づいて潤滑油中の粒子濃度を算出し、それに基づいてオイル劣化度合いを判定している。
次に、上述したように構成された本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1の作用、効果について説明する。
本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1では、発光ダイオード3をその発光面34を通路21内に露出させてケーシング2に固定するとともに、フォトダイオード4をその受光面44を通路21内に露出させてケーシング2に固定している。このため、通路21内を潤滑油が流れているときには、発光ダイオード3の発光面34およびフォトダイオード4の受光面44は潤滑油に直接接しており、発光ダイオード3から発せられた光はその発光面34から直接潤滑油中に放射され潤滑油中を進行する。そして、この光は潤滑油中から直接フォトダイオード4の受光面44に入射する。すなわち、発光ダイオード3の発光面34およびフォトダイオード4の受光面44は常時潤滑油に触れているので、従来の液中粒子濃度検出装置のように各面に結露が生じることがない。
また、発光ダイオード3とフォトダイオード4間の距離は、潤滑油の通路21の幅あるいは直径寸法と同等であり、従来の液中粒子濃度検出装置の場合と比べると大幅に短縮されている。これにより、発光ダイオード3とフォトダイオード4のケーシング2への取り付け位置ばらつきが粒子濃度検出精度におよぼす影響度合いを小さくすることができる。
以上から、検出精度の高い潤滑油中粒子濃度センサ1を実現することができる。
また、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1の構成によれば、ケーシング2に直接潤滑油の通路21を形成しているため、従来の液中粒子濃度検出装置のように透光性円管状体を別に設ける必要がない。さらに、発光ダイオード3およびフォトダイオード4を通路21を挟んで対向させて直接ケーシング2に固定している。これにより、体格を小型化し且つ製造コスト低減が可能な潤滑油中粒子濃度センサ1を実現することができる。
また、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1では、発光ダイオード3の第1光軸37とフォトダイオード4の第2光軸47とを一致させている。これにより、潤滑油中粒子濃度測定用検査光の輝度を高めると同時にフォトダイオード4を受光感度最大の状態として、潤滑油中粒子濃度の検出感度、および検出精度を高めることができる。
なお、以上説明した、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1では、発光素子として発光ダイオード3を用いているが、発光ダイオード3に限る必要は無く、他の種類の発光素子、たとえば有機EL等を用いてもよい。
また、以上説明した、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態である潤滑油中粒子濃度センサ1では、受光素子としてフォトダイオード4を用いているが、フォトダイオード4に限る必要は無く、他の種類の受光素子、たとえばフォトトランジスタ等を用いてもよい。
また、発光ダイオード3の小径軸部32と大径軸部33、およびフォトダイオード4の小径軸部42と大径軸部43を別体で構成し、各小径軸部32、42とケーシング2との間で気密を維持するようにしてもよい。
また、以上説明した、本発明に係る液中粒子濃度検出装置の実施の形態では、液中粒子濃度検出装置を自動車に搭載される潤滑油中粒子濃度センサ1に適用した場合を例に説明しているが、液中粒子濃度検出装置の用途を潤滑油中粒子濃度センサ1に限る必要は無く、潤滑油以外の他の液体、たとえば燃料あるいは自動変速機用作動液等に含まれる粒子濃度検出用途に適用してもよい。さらに、その用途を自動車用に限る必要は無く、他の用途、例えば各種民生用機器に適用してもよい。たとえば、燃焼式暖房装置の燃料中粒子濃度検出用に適用してもよい。
1 液中粒子濃度検出装置
2 ケーシング
21 通路
22、23 小径孔部
24、25 大径孔部
26、27 環状面
28 端面
3 発光ダイオード(発光素子)
31 樹脂モールド部
32 小径軸部
33 大径軸部
34 発光面
35 リード
36 環状面
37 第1光軸
38 後端面
4 フォトダイオード(光センサ)
41 樹脂モールド部
42 小径軸部
43 大径軸部
44 発光面
45 リード
46 環状面
47 第2光軸
48 後端面
5 O−リング
6 押さえ板
7 押さえ板
8 ボルト
9 潤滑油パイプ
2 ケーシング
21 通路
22、23 小径孔部
24、25 大径孔部
26、27 環状面
28 端面
3 発光ダイオード(発光素子)
31 樹脂モールド部
32 小径軸部
33 大径軸部
34 発光面
35 リード
36 環状面
37 第1光軸
38 後端面
4 フォトダイオード(光センサ)
41 樹脂モールド部
42 小径軸部
43 大径軸部
44 発光面
45 リード
46 環状面
47 第2光軸
48 後端面
5 O−リング
6 押さえ板
7 押さえ板
8 ボルト
9 潤滑油パイプ
Claims (3)
- 液体が流れる通路を備えるケーシングと、
前記通路に臨み且つ前記通路中に光を照射可能に前記ケーシングに固定された発光素子と、
前記通路に臨み且つ前記通路内を進行する前記発光素子からの光を受光可能に前記ケーシングに固定され受光量に応じた出力信号を発生する受光素子とを備え、
前記出力信号に基づいて前記通路内を流れる液体中に含まれる粒子濃度を検出する液中粒子濃度検出装置であって、
前記発光素子はその発光面の少なくとも一部を前記通路内に露出させて気密的に前記ケーシングに固定され、
前記受光素子はその受光面の少なくとも一部を前記通路内に露出させて気密的に前記ケーシングに固定されることを特徴とする液中粒子濃度検出装置。 - 前記発光素子と前記受光素子とは、前記発光素子における発光輝度が最大となる方向である第1光軸と前記受光素子の受光感度が最大となる方向である第2光軸とをほぼ一致させて配置されることを特徴とする請求項1に記載の液中粒子濃度検出装置。
- 前記発光素子は発光ダイオードであり且つ前記受光素子はフォトダイオードあるいはフォトトランジスタであることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一つに記載の液中粒子濃度検出装置。
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2006
- 2006-12-12 JP JP2006334992A patent/JP2008145353A/ja not_active Withdrawn
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