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JP2008132562A - 真空チャックおよびこれを用いた真空吸着装置 - Google Patents

真空チャックおよびこれを用いた真空吸着装置 Download PDF

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JP2008132562A JP2006320026A JP2006320026A JP2008132562A JP 2008132562 A JP2008132562 A JP 2008132562A JP 2006320026 A JP2006320026 A JP 2006320026A JP 2006320026 A JP2006320026 A JP 2006320026A JP 2008132562 A JP2008132562 A JP 2008132562A
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Kazuhiro Ishikawa
和洋 石川
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Kyocera Corp
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Abstract

【課題】 真空チャックの通気抵抗が高いため、吸着面を洗浄するために吸引路より圧縮性流体を供給すると、支持部から吸着部が外れるおそれがあった。
【解決手段】 セラミックスの緻密質体からなる支持部3に、セラミックスを用いた多孔質体からなり、板状体を吸着する吸着面2bを備えた吸着部2が接合されており、支持部3は、吸着部2との接合面に向けて形成された吸引路3aと、接合面に形成されて吸引路3aが開口した支持部側溝3eとを備えており、吸着部2は、支持部3との接合面に形成された支持部側溝3eと一部が重なる吸着部側溝2cを備えている真空チャック1である。通気抵抗が低く、剛性の高い真空チャック1とすることができ、この真空チャック1を用いた真空吸着装置は、長期間の使用に供することができ、信頼性が高くすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体ウエハやガラス基板等の板状体を研磨,露光,検査等するために、これら板状体を吸着する真空チャックおよびこれを用いた真空吸着装置に関するものである。
半導体デバイスの製造工程では、半導体ウエハを処理するために吸着して保持する真空チャックが用いられている。この真空チャックの構成や真空チャックの各部材の材料には種々の工夫が検討され、半導体ウエハに対して確実に吸着でき均一な吸着作用を与える、多孔質体を用いた真空チャックが用いられるようになってきている。
このような多孔質体を用いた真空チャックは、微細な気孔を介して吸引することによって多孔質体の表面に吸着作用を与え、多孔質体の表面に半導体ウエハを吸着保持する。
このような真空チャックや真空吸着装置が特許文献1,2に開示されている。
図10は、特許文献1に開示されている真空チャックの一例を示す、(a)は真空チャック(吸着板)を備えたチャックテーブルの斜視図であり、(b)は(a)のチャックテーブルの概略断面図である。
この真空チャック(吸着板)21は、半導体ウエハ(不図示)を吸着するための吸着面22aを有する多孔質体からなる吸着部22と、この吸着部22と同質のセラミックスからなり、吸着部22を径方向に複数に分割する環状隔壁25および吸着部22を囲繞して支持する環状の支持部23とを一体焼成させて、基台24の上面にねじ止めして取り付けられているものである。この基台24は、多孔質体からなる吸着部22に対応させて中央に円形の吸引溝26aと、これと同心円状の吸引溝26bとが形成されるとともに、これらの吸引溝26a,26bにそれぞれ連通する吸引孔26c,26dが形成され、かつこれらの吸引孔26c,26dは通気経路27を経て真空ポンプ等の吸引源(不図示)に連通されている。
従って、吸着部22の吸着面22aに半導体ウエハ(不図示)を載置して吸引手段28により吸着部22に吸着作用を施すと、その吸着作用は吸着部22の気孔を介して吸着面22aに到達し、半導体ウエハを吸着保持することができるようになっている。なお、通気経路27中に取り付けられたバルブ29を選択的に開閉させることでワークサイズの異なる半導体ウエハ(不図示)を吸着保持することができるというものである。そしてこの真空チャック21によれば、吸着部22と支持部23との間に生じる隙間や段差、さらには支持体23には底部がないことから底部からの拘束がなく、吸着面22aにうねりが生じることがないので、半導体ウエハの表面を研削する際に窪み、段差、うねりを防止し高精度に研削できる。
図11は、特許文献2に開示されている真空吸着装置(真空チャック)の一例を示す、(a)は真空吸着装置(真空チャック)の水平断面図であり、(b)は(a)のA−A’線での垂直断面図である。
真空吸着装置30は、円板状の吸着部31と、吸着部31の外周を囲うように設けられた環状吸着部32と、吸着部31と環状吸着部32との間に形成された中間ガラス部33と、吸着部31および環状吸着部32を支持する器状の支持部34とを備え、吸引孔35を介して真空ポンプ等の吸引装置(不図示)で吸引することにより半導体ウエハWを吸着保持できる構成とされている。吸着部31はセラミックスおよび第1のガラスが複合化された多孔質体からなり、中間ガラス部33は、第2のガラス多孔質体からなり、環状吸着部32は、セラミックスおよび第3のガラスが複合化された多孔質体からなり、第1〜3のガラスはそれぞれ異なる軟化点を有し、吸着部31,中間ガラス部33,環状吸着部32の順番で逐次焼成を行なうために先に形成された部に含まれるガラスが後の焼成により軟化、溶融することがなく、実質的に隙間なく各部が直接に接合された構造とされている。さらに、製造工程の最終段階において、各部の表面を同時に研削,研磨加工することにより段差が生ずることを防止し、平坦度の良好な吸着面を形成することができるというものである。
特開2001−138228号公報 特開2006−93491号公報
しかしながら、特許文献1で開示された真空チャック21は、半導体ウエハのデバイス形成面の裏面に窪み,段差,うねり等が生じることなく、高精度に研削できるものの、繰り返しの使用によって研削屑や研磨屑等の異物が吸着面22bに詰まり、これを洗浄するために、吸引孔26c,26dおよび吸引溝26a,26bを通して、例えば、水と空気とを混合して圧縮した流体(以下、単に圧縮性流体と称す。)を供給すると、支持部23から吸着部22が外れるおそれがある。
また、特許文献2で開示された真空吸着装置30は、吸着部31,環状吸着部32,中間ガラス部,支持部34のうち、隣接する各部が実質的に隙間なく直接に接合されていることから接合強度のバラツキが少なく接合強度を高めることができ、これにより耐久性に優れ、製造工程の最終段階において、各部の表面を同時に研削,研磨加工するので、吸着面31の平坦度が良好であるものの、特許文献1の真空チャックと同様に、吸着面の詰まりに対して、洗浄のために水と空気とを混合して圧縮した流体を供給すると、吸着部31が環状吸着部32もろとも外れるため、または洗浄できず、交換が必要となり寿命が短いという問題があった。
また、真空チャックに用いる材質によっては、半導体ウエハを吸着保持して研削や研磨加工を施した際に発生する熱を十分に逃がすことができず、デバイス形成面を保護するために被覆した樹脂フィルムが溶けて、デバイス形成面が損傷するという問題もあった。
本発明は、上記課題を解決すべく案出されたものであり、繰り返しの使用によって研削屑や研磨屑等の異物が吸着面に詰まっても、通気抵抗が低いことから洗浄により除去でき、しかも放熱特性の高い真空チャックおよびこれを用いた真空吸着装置を提供することを目的とする。
本発明の真空チャックは、セラミックスの緻密質体からなる支持部に、セラミックスを用いた多孔質体からなり、板状体を吸着する吸着面を備えた吸着部が接合されており、前記支持部は、前記吸着部との接合面に向けて形成された吸引路と、前記接合面に形成されて前記吸引路が開口した支持部側溝とを備えており、前記吸着部は、前記支持部との接合面に形成された前記支持部側溝と一部が重なる吸着部側溝を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の真空チャックは、上記構成において、前記支持部側溝は複数が同心円状に形成され、前記吸着部側溝は複数が格子状に形成されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の真空チャックは、上記構成において、前記支持部側溝は複数が格子状に形成され、前記吸着部側溝は複数が同心円状に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の真空チャックは、上記構成において、前記吸着部側溝は、開口の幅が底面の幅よりも狭いことを特徴とするものである。
さらに、本発明の真空チャックは、上記構成において、前記セラミックスが炭化珪素であることを特徴とするものである。
また、本発明の真空チャックは、上記構成において、前記多孔質体はセラミックスの粒子をシリコンで結合してなるものであることを特徴とするものである。
さらに、本発明の真空チャックは、上記構成において、前記吸着部は前記支持部にガラスで接合されていることを特徴とするものである。
また、本発明の真空吸着装置は、上記構成のいずれかの本発明の真空チャックを用いたことを特徴とするものである。
本発明の真空チャックは、セラミックスの緻密質体からなる支持部に、セラミックスを用いた多孔質体からなり、板状体を吸着する吸着面を備えた吸着部が接合されており、支持部は、吸着部との接合面に向けて形成された吸引路と、接合面に形成されて吸引路が開口した支持部側溝とを備えており、吸着部は、支持部との接合面に形成された支持部側溝と一部が重なる吸着部側溝を備えていることから、少なくとも吸着部側溝には吸着部と支持部とを接合する接合剤が吸着部の接合面近傍の気孔に充填されることがないので、吸着部における通気抵抗を低減することができる。
本発明の真空チャックは、支持部側溝は複数が同心円状に形成され、吸着部側溝が格子状に形成されているときには、吸引路より吸着面を洗浄するための圧縮性流体を供給しても、圧縮性流体は支持部側溝より吸着部側溝を徐々に伝わって、吸着部の気孔に浸入するので、支持部より吸着部が外れる確率を低くすることができる。
本発明の真空チャックは、支持部側溝は複数が格子状に形成され、吸着部側溝は複数が同心円状に形成されているときには、吸引路より吸着面を洗浄するための圧縮性流体を供給しても、圧縮性流体は支持部側溝より吸着部側溝を配置された溝を徐々に伝わって吸着部の気孔に浸入するので、支持部より吸着部が外れる確率を低くすることができる。
本発明の真空チャックでは、吸着部側溝は、開口の幅が底面の幅よりも狭いときには、吸引路より吸着面を洗浄するための圧縮性流体を供給しても、開口の幅が底面の幅と等しい場合や開口の幅が底面の幅よりも広い場合よりも圧縮性流体の流速は底面に向かうほど低下するため、支持部から吸着部が外れる確率をさらに低くすることができる。
本発明の真空チャックは、セラミックスが炭化珪素であるときには、炭化珪素自体の熱伝導率が高いため、放熱特性が高い真空チャックとすることができる。
本発明の真空チャックは、多孔質体がセラミックスの粒子をシリコンで結合してなるものでときには、炭化珪素より熱伝導率が高いシリコンにより炭化珪素の粒子間の熱伝導を良好にすることができ、放熱特性がより高い真空チャックとすることができる
本発明の真空チャックは、吸着部が支持部にガラスで接合されているときには、吸着部が支持部に樹脂で接合されている場合より信頼性が高く、またシリコンの融点1410℃よりかなり低い温度、例えば900〜1000℃でガラスが溶融した状態となるものの、この温度では炭化珪素の粒子を結合しているシリコンが溶融しないため、信頼性の高い真空チャックとすることができる。
本発明の真空吸着装置は、上述の通り通気抵抗が低く、放熱特性の高い本発明の真空チャックを用いていることから、長期間の使用に供することができる信頼性の高い真空吸着装置である。
以下、本発明の真空チャックの実施の形態の例について説明する。
図1および図2は、本発明の真空チャックの実施の形態の一例を示す、図1(a)は斜視図、図1(b)は(a)における断面図であり、図2(c)は吸着部の底面図、図2(d)は支持部の平面図である。なお、以降に示す図において共通の部位を表す場合は同じ参照符号を用いて示す。
本発明の真空チャック1は、セラミックスの緻密質体からなる支持部3に、セラミックスを用いた多孔質体からなり、板状体を吸着する吸着面2bを備えた吸着部2が接合されており、支持部3は、吸着部2との接合面に向けて形成された吸引路3aと、接合面に形成されて吸引路3aが開口した支持部側溝3eとを備えており、吸着部2は、支持部3との接合面に形成された支持部側溝3eと一部が重なる吸着部側溝2cを備えている。
吸着部2は、セラミックスが用いられ、吸着作用をなす気孔2aが連続した三次元網目構造を有する多孔質体からなる円板形状の板状体であって、その吸着面2bは平坦度を維持するために使用頻度に応じて研磨される。半導体ウエハやガラス基板(いずれも不図示)等の板状体は、断面が円形状の吸引路3aと、この吸引路3aに対応するように同心円状に形成された支持部側溝3e(ただし、対応する同心円状の支持部側溝3eが形成できない支持部3の中央に位置する吸引路3aは除外する。)と、この支持部側溝3eと一部が重なる吸着部側溝2cおよび多孔質体からなる吸着部2の気孔2aとを介して真空ポンプ等の吸引手段(不図示)により吸引することで、吸着部2の吸着面2bに吸着して保持されるようになっている。
本発明の真空チャック1では、吸着部2が支持部側溝3eと一部が重なる吸着部側溝2cを備えていることが重要である。この吸着部側溝2cを形成することにより、少なくとも吸着部側溝2cに吸着部2と支持部3とを接合する接合剤が吸着部2の接合面近傍の気孔2aに充填されることがなくなるため、吸着部2における通気抵抗を低減することができる。
支持部3は、中央に吸着部2を接合の際に載置する円形の凹部3bを有する円板状の緻密質体から成り、ガラス,シリコンまたは樹脂等で形成された結合層4により凹部3b内で吸着部2を固定して支持するものである。また、この支持部3は、吸着部2の吸着面2bと支持部3の凹部3bを形成する外壁3cの頂面3dとが同一平面上に位置するように構成してあり、支持部3の外周縁にはフランジ部3fが備えられ、ネジ止めや係合等の手段によりフランジ部3fを各種装置に取り付けるようになっている。
このような真空チャック1は、吸着部2が、例えば、その直径が140〜300mm、厚み(d2)が5〜10mmの円板形状をなす多孔質体の板状体であって、支持部3は、中央に円形の凹部3bを備え、外壁3c間の外径が143〜380mm、厚み(d3)が14.3〜60mmである円板状の緻密質な枠体である。
ところで、本発明の真空チャック1は、例えば図2(c),(d)に示すように、支持部側溝3eは複数が同心円状に形成され、吸着部側溝2cは複数が格子状に形成される。支持部側溝3e,吸着部側溝2cをこのような配置にして組み合わせることで、吸引路3aより吸着面2bを洗浄するために、例えば水と空気とを混合して、圧縮した流体(以下、単に圧縮性流体と称す。)を供給しても、圧縮性流体は支持部側溝3eより吸着部側溝2cを徐々に伝わって、吸着部2の気孔2aに浸入することにより、通気抵抗を低くすることができるので、支持部3より吸着部2が外れる確率を低くすることができる。
次に、図3〜5は、本発明の真空チャック1に用いる、それぞれ(a)は吸着部の底面図、(b)は支持部の平面図である。
図3に示す支持部3は、支持部側溝3eが格子状に形成され、吸着部2は、吸着部側溝2cが同心円状に形成されたものである。
図4に示す支持部3は、支持部側溝3eが同心円状に形成され、吸着部2は、吸着部側溝2cが放射状に形成されたものである。
図5に示す支持部3の支持部側溝3eと吸着部2の吸着部側溝2cとは、ともに格子状に形成され、両者の格子を斜めに交差するように配置したものである。
これら図3〜5に示す吸着部2と支持部3とからなる真空チャックも、図1に示す真空チャック1と同様の作用および効果が得られる。
図2〜5に示す吸着部2と支持部3とを用いた真空チャック1の通気抵抗の計測については、以下に述べるような方法で測定する。まず、真空ポンプ(不図示)を配管(不図示)を介して吸引路3aに接続した後、例えば80〜90kPaの圧力で吸引する。この吸引により吸着部2の厚み(d2),気孔率,平均気孔径および支持部側溝3e,吸着部側溝2cの配置形態に応じて圧力損失が発生する。この圧力損失については、配管に備え付けられた圧力ゲージでその値を読みとればよく、この圧力損失の値が大きければ、通気抵抗が高いことを示し、圧力損失の値が小さければ、通気抵抗が低いことを示す。
ここで、真空チャック1の厚み方向に対し、支持部側溝3eを含まない垂直な断面における吸引路3aの断面積をSとして、吸着部側溝2cの表面積(側面の表面積+底面の表面積)をSとすると、本発明の真空チャック1で発生する圧力損失は、吸着部側溝2cが形成されない従来の真空チャック21で発生する圧力損失のS/3(S+S)〜S/(S+S)とすることができる。
図6は、本発明の真空チャック1の吸着部2に形成された吸着部側溝2cの形状を示す断面図であり、各断面が(a)は矩形、(b)は逆台形、(c)は逆台形と矩形とを複合させた形状であって、開口側が逆台形、開口側と反対側が矩形、(d)は側面を表す輪郭が底辺に向かって広がっている形状である。
吸着部側溝2cの断面の形状は、図6(a)に示すような矩形であっても何等差し支えないが、図6(b),(c),(d)に示すように、開口の幅(W1)が底面(開口部に相対する面)の幅(W2)よりも狭くなっていることが好適である。開口の幅(W1)が底面の幅(W2)よりも狭い吸着部側溝2cを備えている真空チャック1では、吸引路3aより吸着面2bを洗浄するための圧縮性流体を供給すると、開口の幅が底面の幅と等しい場合や開口の幅が底面の幅よりも広い場合よりも圧縮性流体の流速は底面に向かうほど低下するため、支持部3から吸着部2が外れる確率がさらに低減するからである。
このような真空チャック1は、吸着部2および支持部3が上述のような大きさである場合は、例えば、支持部側溝3eの幅および深さはそれぞれ1.0〜10.0mmおよび1.0〜5.0mmであり、吸着部側溝2cの開口の幅(W1)および深さはそれぞれ1.0〜30.0mmおよび1.0〜5.0mmであり、吸着部側溝2cの開口の幅(W1)は底面の幅(W2)の40〜70%であることが好適である。
吸着部側溝2cの開口の面積をSW1、底面の面積をSW2とすると、この図6(b),(c),(d)の形状の吸着部側溝2cを有する吸着部2を用いた真空チャック1で発生する圧力損失は、開口の幅(W1)と底面の幅(W2)が等しい図6(a)の形状の吸着部側溝2cを有する吸着部2を用いた真空チャック1で発生する圧力損失のSW1/3SW2〜SW1/SW2とすることができる。
また、真空チャック1の放熱特性および機械的特性は、吸着部2や支持部3を構成する材料の組成による影響が大きい。
本発明の真空チャック1は、吸着部2や支持部3を構成するセラミックスが炭化珪素であることが好適である。
炭化珪素は相対密度98%の緻密な焼結体にしたとき、熱伝導率は200W/(m・k)、3点曲げ強度は450MPaといずれも高いからであり、これ以外のセラミックス、例えば酸化アルミニウム,窒化珪素,窒化アルミニウム,酸化ジルコニウム等では、熱伝導率または機械的強度のいずれかが低いからである。
また、支持部3は、吸着部2と同様、高い放熱特性および機械的特性が要求されることから、組成の如何に関わらず、相対密度は98%以上であることが好適である。
また、本発明の真空チャック1は、吸着部2を形成する多孔質体が炭化珪素の粒子をシリコンで結合していることが好適である。
シリコンは炭化珪素の粒子に対する濡れ性がよく、しかもシリコン自体の熱伝導率が高いため、吸着部2の機械的特性、特に剛性や放熱特性を高くすることができるからである。
ここで、炭化珪素の粒子をシリコンで接合した状態を図7を用いて説明する。図7は、炭化珪素の粒子5をシリコン6で接合した状態を示す模式図である。
吸着部2を形成する多孔質体は、シリコン6が炭化珪素の粒子5を接合し、7を気孔とする多孔質体である。炭化珪素の粒子5に対するシリコン6の濡れ性は良好で、シリコン6が炭化珪素の粒子5に容易に被着し、この被着したシリコン6は互いに強固に連結してシリコン相を形成するので、剛性や熱伝導率を高く保持することができ、例えば、多孔質体のヤング率を22GPa以上64GPa以下とし、熱伝導率を70W/(m・k)以上110W/(m・k)以下とすることができる。このシリコン相の形成過程では、シリコン相の内部に空隙、気泡等の非連結部8を発生させないことが好ましい。このような非連結部8は熱伝導率を低下させるからである。
なお、非連結部8の有無は、例えば走査型電子顕微鏡を用い、倍率50〜5000倍として、1.8mm×2.0mmの範囲で観察することができる。また、非連結部8の面積比率は、以下の数式(1)で示される比率として定義され、吸着部2の放熱特性は非連結部8の面積比率を小さくする方が好ましく、その上限は2.5%とすることが好適である。
非連結部8の面積比率=非連結部8の面積/(シリコン6の面積+非連結部8の面積)×100(%)・・・(1)
この面積比率は次のようにして求めることができる。即ち、吸着部2から切り出した一部を、真空中で樹脂に埋め込んで円柱状の試料とし、この試料の平面をダイヤモンド砥粒を用いて研磨して鏡面とした後、工業用顕微鏡(Nikon ECLIPSE LV150)を用いて、この鏡面を5〜50倍にて撮影した画像をJPEG形式にて保存する。次に、JPEG形式で保存した画像ファイルをソフト(Adobe(登録商標)Photoshop(登録商標)Elements)を用いて画像処理を施し、BMP形式にて保存する。具体的には画像上の有彩色を削除し、白黒の二階調化(白黒化)を行なう。この二階調化では、工業用顕微鏡(Nikon ECLIPSE LV150)で撮影した画像と比べながら、炭化珪素の粒子5とシリコン6とが識別できる閾値を設定する。閾値を設定した後、この二階調化された画像を「画像から面積」というフリーソフトを用いて、シリコン6の面積をピクセル単位で読みとる。非連結部8についても上述と同様の方法で読みとり、それらの結果を用いて、数式(1)で算出することができる。
また、吸着部2の気孔率が高く、平均気孔径が大きいと、通気抵抗は低くなるが、剛性や放熱特性は下がる。一方、気孔率が低く、平均気孔径が小さいと、通気抵抗は高くなるが、剛性や放熱特性は向上する。このような観点から、吸着部2は、その気孔率を27%以上40%以下とし、平均気孔径を20μm以上40μm以下とすることが好適である。気孔率および平均気孔径をこの範囲にすることで、真空チャック1の通気抵抗,剛性および放熱特性を最適化することができ、後述する測定方法により、例えば、剛性を示すヤング率を1GPa以上10GPa以下とすることができる。
なお、吸着部2の気孔率および平均気孔径については、それぞれアルキメデス法およびJIS R 1655−2003に準拠して求めることができる。
また、吸着部2を形成する多孔質体が炭化珪素の粒子5をシリコン6で結合したものである場合は、吸着部2は支持部3にガラスで接合されていることが好適である。
吸着部2を支持部3にガラスで接合すると、吸着部2が支持部3に樹脂で接合されている場合より信頼性が高く、またシリコン6の融点1410℃よりかなり低い温度、例えば900〜1000℃でガラスが溶融した状態となるものの、この温度では炭化珪素の粒子5を結合しているシリコン6が溶融しないため、信頼性の高い真空チャックとすることができるからである。
特に、このガラスはそれぞれ酸化物換算でシリコン(Si)を30〜65質量%,アルミニウム(Al)を10〜40質量%,硼素(B)を10〜20質量%,Caを4〜5質量%,Mgを1〜5質量%,Tiを5質量%以下(0質量%を除く)含有したガラス、あるいはそれぞれ酸化物換算でシリコン(Si)を30〜65質量%,アルミニウム(Al)を10〜40質量%,硼素(B)を10〜20質量%,Caを4〜5質量%,Mgを1〜5質量%,Baを6質量%以下(0質量%を除く),ストロンチウム(Sr)を5質量%以下(0質量%を除く)含有したガラスであることが好適である。ガラスの組成をこのようにすることで、吸着部2を支持部3に強固に接合することができるからである。
図8は、真空チャック1の剛性の計測手段を示す断面図である。
また、真空チャック1の剛性については、図8に示すように、真空チャック1と同心円状に支持リング9で真空チャック1を支持し、真空チャック1の中心に荷重を与えたときの、真空チャック1の変位量を電気マイクロメータ(不図示)で計測し、以下の数式(2)により、ヤング率を求めればよい。
E=((3+υ)P(d/2)・12(1−υ))/(16π(1+υ)・h・ω)・・・(2)
但し、E:真空チャック1のヤング率(GPa)
υ:真空チャック1のポアソン比
P:荷重(N)
d:支持リング9の内径(mm)
h:真空チャック1の厚み(mm)(図1ではhはd3である。)
ω:真空チャック1の変位量(mm)
図9は、真空チャック1の放熱特性の計測手段を示す断面図である。放熱特性の計測は、具体的には、以下のような手順となる。まず、炭化珪素からなる均熱板10をホットプレート11に置いた後、ホットプレート11を加熱し、均熱板10を60℃に保持する。この状態で、均熱板10上に真空チャック1を置き、このときから50秒後の支持部3の裏面の中心の温度を熱電対12で測定する。この温度が高ければ、真空チャック1の放熱特性は高く、この温度が低ければ、放熱特性は低いと言える。
次に、本発明の真空チャックの製造方法の一例を説明する。
本発明の真空チャック1の一部である吸着部2を得るには、まず平均粒径が105〜350μmのα型炭化珪素粉末100質量部に対して、平均粒径が1〜90μmのシリコン粉末15〜30質量部を調合し、成形助剤として後の脱脂処理後の残炭率が30%以上となるような熱硬化性樹脂、例えば、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,フラン樹脂,フェノキシ樹脂,メラミン樹脂,尿素樹脂,アニリン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ウレタン樹脂,メタクリル樹脂のうちの少なくともいずれか1種を添加し、ボールミル,振動ミル,コロイドミル,アトライター,高速ミキサー等で均一に混合する。特に、成形助剤としては、熱硬化後の収縮性が低いという点から、レゾール型またはノボラック型のフェノール樹脂が好適である。
成形助剤の添加量は、成形体の生密度に影響を与えるため、吸着部2の気孔率および平均気孔径にも影響する。吸着部2の気孔率を27%以上40%以下とし、平均気孔径を20μm以上40μm以下とするには、α型炭化珪素粉末100質量部に対し、成形助剤の添加量を5〜20質量部とすればよい。
ところで、炭化珪素にはα型とβ型が存在するが、一般的にα型はβ型より耐酸化性が高く、粒子内部には残留炭素や残留珪素を殆ど含まない。このような理由から、出発原料にはα型炭化珪素を用いる。
また、このα型炭化珪素粉末の平均粒径を105〜350μmとすることが重要であり、平均粒径が105μm未満では、粒径の小さな粉末が閉気孔を形成したり、気孔自体を小さくしたりすることで、半導体ウエハやガラス基板を吸着する場合に通気抵抗が高くなり、平均粒径が350μmを超えると、吸着部2の密度が低下することで、強度が低下するからである。α型炭化珪素粉末の平均粒径を105〜350μmとすることで、通気抵抗が低く、強度低下を招くことのない吸着部2を得ることができる。
また、シリコン(珪素)粉末は、後の熱処理でシリコン相となって、炭化珪素の粒子を連結する。シリコン粉末は、平均粒径が1〜90μmの粉末を用い、α型炭化珪素粉末100質量部に対し、その比率を15〜30質量部とすることが重要である。シリコン粉末の平均粒径が1μm未満では、シリコン粉末の分散性が悪く、局部的にしか炭化珪素の粒子を連結することができないからである。一方、シリコン粉末の平均粒径が90μmを超えると、後の熱処理でシリコン粉末は溶融して炭化珪素粉末を被覆するように移動するので、シリコン粉末が部分的に凝集して占有していた空間は大きな気孔として残り、強度低下を招くからである。
また、α型炭化珪素粉末100質量部に対し、シリコン粉末の比率を15〜30質量部としたのは、シリコン粉末の比率が15質量部未満では、炭化珪素の粒子に対する比率が低く、炭化珪素の粒子を十分連結させられないからである。一方、比率が30質量部を超えると、シリコンが偏析しやすく、相対的に機械的特性の良好な炭化珪素の比率が下がり、十分な機械的特性を得られないからである。シリコン粉末の比率を15〜30質量部とすることで、十分な機械的特性を備えた均質な組織を有する吸着部2とすることができる。
なお、シリコン粉末の純度は高いほうが望ましく、95%以上の純度のものが好適であり、99%以上の高純度シリコンの使用が特に好ましい。なお、使用するシリコン粉末の形状は特に限定されず、球形またはそれに近い形状のみならず、不規則形状であっても好適に用いることができる。
これら炭化珪素粉末,シリコン粉末の各平均粒径は、液相沈降法,光投下法,レーザー散乱回折法等により測定することができる。
次に、混合した原料を転動造粒機,噴霧造粒機,圧縮造粒機,押し出し造粒機等各種造粒機を用いて顆粒にする。
次に、この顆粒を乾式加圧成形や冷間等方静水圧成形等の成形手段で所望の形状に成形して成形体とし、必要に応じて、アルゴン,ヘリウム,ネオン,窒素,真空等の非酸化雰囲気中にて400〜600℃で脱脂処理を行なった後、脱脂処理と同様に、非酸化雰囲気中にて1400〜1450℃で熱処理することによって、炭化珪素−シリコンの複合体とすることができる。
なお、熱処理の温度を下げるには、シリコン粉末の純度を99.5〜99.8質量%とすることが好適である。
熱処理では、その温度を1400〜1450℃とすることが重要である。熱処理温度が1400℃未満では、シリコン粉末が十分溶融しないため、炭化珪素の結晶粒子をシリコン相として連結することができないからであり、1450℃を超えると、シリコンが蒸発することで強度低下を招きやすいとともに、製造コストが高くなるからである。熱処理温度を1400〜1450℃とすることで、シリコン粉末は蒸発することなく適度に溶融するため、隣り合う炭化珪素の粒子間に空洞部が介在して2箇所以上の接合部を発生することなく、炭化珪素の粒子をシリコン相として連結することができ、適切な機械的強度や熱伝導率が得られ、製造コストも削減することができる。特に、熱処理温度を1420〜1450℃にすることが好適で、この温度範囲で熱処理することによって、3点曲げ強度が30MPa以上であり、ヤング率が30GPa以上の複合体を得ることができる。また、炭化珪素の結晶粒子をシリコンで被覆するには、シリコン粉末を十分溶融させた上で、シリコンが蒸発したり、雰囲気内で浮遊する炭素と一部反応して炭化珪素に変化したりすることのないようにしなければならない。このような観点から炭化珪素の粒子をシリコンで被覆するには、1420〜1440℃にすればよい。
このような製造方法で得られた複合体は、その上面に研削や研磨等の機械加工を施して吸着部2とすることができ、例えば、その直径が140〜300mmであり、厚み(d2)が5〜10mmの円板形状をなす多孔質体とすればよい。
なお、吸着面2bは、その面状態が加工後の半導体ウエハやガラス基板の精度に影響を与えることから、極力平坦化する必要があり、少なくとも平坦度を1μm以下とし、好ましくは平坦度を0.3μm以下とすることが望まれる。
そして、このようにして得た多孔質体のいずれかの主面に平面研削盤,スライシングマシーン,ダイシングソー等を用いて、深さが1.0〜5.0mmであり、幅が1.0〜30.0mmの吸着部側溝2cを形成することで、吸着部2を得ることができる。
次に、炭化珪素を主成分とし、中央に円形の凹部3bを備え、外壁3c間の外径が143〜380mmであり、厚み(d3)が14.3〜60mmであって、予め断面が円形の吸引路3aと、吸引路3aに対応するように同心円状や格子状等に深さを1.0〜5.0mmとし、幅を1.0〜30.0mmとして開口した支持部側溝3eを備えた、円板状の緻密質体からなる枠体である支持部3を準備する。
そして、SiOが30〜65質量%,Alが10〜40質量%,Bが10〜20質量%,CaOが4〜5質量%,MgOが1〜5質量%,TiOが5質量%以下(0質量%を除く)からなるペースト状のガラス、あるいはSiOが30〜65質量%,Alが10〜40質量%,Bが10〜20質量%,CaOが4〜5質量%,MgOが1〜5質量%,BaOが6質量%以下(0質量%を除く)およびSrOが5質量%以下(0質量%を除く)からなるペースト状のガラスを凹部3bに塗布する。ガラスを塗布した後、吸着部2を凹部3bに置き、専用の加圧装置で厚み方向から加圧する。加圧後に950〜980℃で熱処理することにより、吸着部2と支持部3とはガラス状の結合層4で接合され、本発明の真空チャック1を得ることができる。
なお、この本発明の真空チャック1について、また従来の真空チャック21および真空吸引装置30ならびに本発明の真空チャック1の支持部側溝3eと吸着部側溝2cのないものを作製したものについて、それぞれ通気抵抗(圧力損失)を測定したところ、本発明の真空チャック1は低い値を示し、圧縮性流体による洗浄によっても支持部3から吸着部2が外れるなどの不具合はなかったのに比べて、従来の真空チャック21および真空吸引装置30では吸着部2が外れる不具合が発生し、その結果、本発明の真空チャック1が優れることが分かった。
このような本発明の真空チャック1によれば、繰り返しの使用によって研削屑や研磨屑等の異物が吸着面2bに詰まっても通気抵抗が低く洗浄により除去できることから長寿命となり、吸着部2に炭化珪素を用いることで放熱特性も向上し、半導体ウエハのデバイス形成面を保護する樹脂フィルムが溶けてデバイス形成面を損傷させることがない。また、通気抵抗が低く、剛性の高い本発明の真空チャック1を用いた本発明の真空吸着装置は、長期間の使用に供することができ、信頼性が高く、多数の半導体ウエハやガラス基板等を処理するのに好適である。
本発明の真空チャックの実施の形態の一例を示す、(a)は斜視図、(b)は(a)における断面図である。 本発明の真空チャックに用いる、(c)は吸着部の底面図であり、(d)は支持部の平面図である。 本発明の真空チャックに用いる、(a)は吸着部の底面図であり、(b)は支持部の平面図である。 本発明の真空チャックに用いる、(a)は吸着部の底面図であり、(b)は支持部の平面図である。 本発明の真空チャックに用いる、(a)は吸着部の底面図であり、(b)は支持部の平面図である。 本発明の真空チャックの吸着部に形成された吸着部側溝の形状を示す断面図であり、各断面が(a)は矩形、(b)は逆台形、(c)は逆台形と矩形とを複合させた形状であって、開口側が逆台形、開口側と反対側が矩形、(d)は側面を表す輪郭が底辺に向かって広がっている形状である。 炭化珪素の結晶粒子をシリコンで接合した状態を示す模式図である。 真空チャックの剛性の計測手段を示す断面図である。 真空チャックの放熱特性の計測手段を示す断面図である。 従来の真空チャックの実施の形態の一例を示す、(a)は真空チャック(吸着板)を備えたチャックテーブルの斜視図であり、(b)は(a)のチャックテーブルの概略断面図である。 従来の真空吸着装置(真空チャック)の実施の形態の一例を示す、(a)は真空吸着装置(真空チャック)の水平断面図であり、(b)は(a)のA−A’線での垂直断面図である。
符号の説明
1:真空チャック
2:吸着部
2a:気孔
2b:吸着面
2c:吸着部側溝
3:支持部
3a:吸引路
3b:凹部
3c:外壁
3d:頂面
3e:支持部側溝
3f:フランジ部
4:結合層
5:炭化珪素の粒子
6:シリコン
7:気孔
8:非連結部
9:支持リング
10:均熱板
11:ホットプレート
12:熱電対

Claims (8)

  1. セラミックスの緻密質体からなる支持部に、セラミックスを用いた多孔質体からなり、板状体を吸着する吸着面を備えた吸着部が接合されており、前記支持部は、前記吸着部との接合面に向けて形成された吸引路と、前記接合面に形成されて前記吸引路が開口した支持部側溝とを備えており、前記吸着部は、前記支持部との接合面に形成された前記支持部側溝と一部が重なる吸着部側溝を備えていることを特徴とする真空チャック。
  2. 前記支持部側溝は複数が同心円状に形成され、前記吸着部側溝は複数が格子状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空チャック。
  3. 前記支持部側溝は複数が格子状に形成され、前記吸着部側溝は複数が同心円状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空チャック。
  4. 前記吸着部側溝は、開口の幅が底面の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の真空チャック。
  5. 前記セラミックスが炭化珪素であることを特徴とする請求項1に記載の真空チャック。
  6. 前記多孔質体はセラミックスの粒子をシリコンで結合してなるものであることを特徴とする請求項5に記載の真空チャック。
  7. 前記吸着部は前記支持部にガラスで接合されていることを特徴とする請求項6に記載の真空チャック。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の真空チャックを用いたことを特徴とする真空吸着装置。
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