JP2008130121A - 光ディスク装置及びフォーカス制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の記録層を有する光ディスクに対し、フォーカスジャンプ動作とトラック横断のシーク動作を安定に実現させること。
【解決手段】信号処理部107は、光検出器121からの検出信号から、非点収差方式(CAD方式)のフォーカス誤差信号と差動非点収差方式(DAD方式)のフォーカス誤差信号を生成する。サーボ部113は、CAD方式のフォーカス誤差信号とDAD方式のフォーカス誤差信号とを並行して入力する。光ディスクの異なる記録層にフォーカスジャンプする際には、CAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いる。1つの記録層において記録再生する際には、DAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いる。
【選択図】図2
【解決手段】信号処理部107は、光検出器121からの検出信号から、非点収差方式(CAD方式)のフォーカス誤差信号と差動非点収差方式(DAD方式)のフォーカス誤差信号を生成する。サーボ部113は、CAD方式のフォーカス誤差信号とDAD方式のフォーカス誤差信号とを並行して入力する。光ディスクの異なる記録層にフォーカスジャンプする際には、CAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いる。1つの記録層において記録再生する際には、DAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いる。
【選択図】図2
Description
本発明は、光ディスクに情報を記録又は再生する光ディスク装置に係り、特に、複数の記録層を有する光ディスクに対して好適にフォーカス制御を行う技術に関する。
従来、光ディスク装置において、光ピックアップの対物レンズのフォーカス制御には、対物レンズを通った反射レーザ光のうち0次光を検出し、該0次光の加減算処理してフォーカス誤差信号を形成する非点収差方式(以下、CAD:Conventional Astigmatism Detection方式と呼ぶ)によるフォーカス誤差信号や、対物レンズを通った反射レーザ光のうち0次光と±1次光を検出し、該0次光と該±1次光を加減算処理してフォーカス誤差信号を形成する差動非点収差方式(以下、DAD:Differential Astigmatism Detection方式と呼ぶ)によるフォーカス誤差信号などが用いられる。
CAD方式は簡単な構成で実現できるが外乱の影響を受けやすい。これに対し、DAD方式では、トラッキングサーボOFF時、対物レンズの集光によって光ディスク面上に発生するレーザ光の光スポットが記録トラックを横断する際の、隣接トラックからの反射レーザ光の漏れ込みを抑えることができ、正確なフォーカス制御が可能となる。そのため、シーク動作などでの安定性確保、消費電力低減等の効果があるため、DAD方式を用いる場合が多い。
フォーカス制御の改善技術として、特許文献1には、DVD−RAMディスクに対しては、DAD方式によるフォーカス誤差信号で対物レンズのフォーカス制御を行い、DVD−ROMディスクに対しては、CAD方式によるフォーカス誤差信号で対物レンズのフォーカス制御を行う技術が記載されている。また、特許文献2では、フォーカスエラー信号(フォーカス誤差信号)に発生する外乱の影響及びトラッキングエラー信号(トラッキング誤差信号)に生じるオフセットを大幅減少させるために、光検出器からの信号を加減算する回路に切替スイッチを設ける。そして、該切替スイッチを、2個の光検出器の加算する信号の出力元の分割領域が同一の光検出器に属するように、または、該2個の光検出器に属する領域に跨るように切替える、いわゆるDAD方式によるフォーカス誤差信号と差動プッシュプル方式によるトラッキング誤差信号を得る技術が記載されている。
上記CAD方式の弱点は、トラッキングサーボOFF時、対物レンズの集光によって光ディスク面上に発生するレーザ光の光スポットが記録トラックを横断する際の、隣接トラックからの反射レーザ光の漏れ込み成分がフォーカス誤差信号上に脈動波形として現れる。よって、シーク動作のようにトラッキングサーボOFF状態では洩れ込み成分によりフォーカス制御の安定性が劣化する。
一方、上記DAD方式の弱点は、複数の記録層を有する光ディスクにおいて、対物レンズを下から上、もしくは上から下方向にスイープした時には、サブビームにより記録層間に不要光が発生し、フォーカス誤差信号が、該不要光による波形を含む波形となる。層間の移動を行うフォーカスジャンプ処理では、レンズのフォーカス方向の駆動電圧の切替等の制御タイミングをフォーカス誤差信号から生成しているため、DAD方式のように不要な波形が入ってしまうと、制御タイミングが狂ってしまい、フォーカスジャンプが失敗する。
このようにCAD方式とDAD方式のフォーカス誤差信号は、フォーカス制御を行う上で一長一短の特性を有し、動作モードに応じて最適に使い分ける必要がある。
上記特許文献1は光ディスクの種類(DVD−RAM、DVD−ROM)に対するフォーカス誤差信号の方式切り替えであり、特許文献2は、特にトラック横断の際にフォーカスエラー信号に発生する外乱の影響を削減することを目的としている。いずれの特許文献においても、複数の記録層を有する光ディスクにおけるフォーカスジャンプの課題に関しては、特に考慮されていない。
また、フォーカス誤差信号をCAD方式とDAD方式との間で切り替える場合、切り替え時のタイミングずれや、方式毎のDCオフセットの相違等が原因で、切り替え後のサーボ状態が不安定となりサーボ引き込みに失敗することがある。
本発明の目的は、フォーカス誤差信号の方式を切り替えることなく、複数の記録層を有する光ディスクに対し、フォーカスジャンプ動作とトラック横断のシーク動作を安定に実現させることである。
本発明は、複数の記録層を有する光ディスクにレーザ光を照射して情報信号を記録または再生する光ディスク装置であって、光ディスクを回転させるディスクモータと、レーザ光を発生するレーザ光源、光ディスクにレーザ光を照射する対物レンズ、光ディスクからの反射光を検出する光検出器、および対物レンズを光ディスクの面の垂直方向に移動させるフォーカスアクチュエータを含む光ピックアップと、光検出器からの検出信号から、非点収差方式(CAD方式)のフォーカス誤差信号と差動非点収差方式(DAD方式)のフォーカス誤差信号を生成する信号処理部と、フォーカスアクチュエータにフォーカス駆動信号を与えてフォーカス制御を行うサーボ部とを備える。サーボ部は、信号処理部からCAD方式のフォーカス誤差信号とDAD方式のフォーカス誤差信号とを並行して入力し、光ディスクの1つの記録層から他の記録層にフォーカスジャンプする際には、CAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いるとともに、1つの記録層において情報を記録または再生する際には、DAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いる。
ここに前記信号処理部は、CAD方式のフォーカス誤差信号を、レーザ光を光ディスクに照射した際の光ディスクからの反射光の0次光により生成し、DAD方式のフォーカス誤差信号を、レーザ光を光ディスクに照射した際の光ディスクからの0次光及び±1次光により生成する。
ここに前記サーボ部は、CAD方式のフォーカス誤差信号を入力してフォーカス駆動信号を生成して出力するフォーカスジャンプ制御部と、DAD方式のフォーカス誤差信号を入力してフォーカス駆動信号を生成して出力するフォーカスサーボ制御部と、動作モードに応じて、フォーカスジャンプ制御部の出力とフォーカスサーボ制御部の出力のいずれかを選択する切替スイッチとを備える。
また本発明は、複数の記録層を有する光ディスクにレーザ光を照射してフォーカス位置を制御するフォーカス制御方法であって、光ディスクからの反射光を検出して非点収差方式(CAD方式)のフォーカス誤差信号と差動非点収差方式(DAD方式)のフォーカス誤差信号を生成し、光ディスクの1つの記録層から他の記録層にフォーカスジャンプする際には、CAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を選択し、1つの記録層において情報を記録または再生する際には、DAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を選択してフォーカス制御する。
本発明によれば、複数の記録層を有する光ディスクに対するフォーカス制御動作が安定し、記録・再生品質の向上に寄与する。
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて説明する。
図1は、本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。光ディスク101は、例えばDVD+RやDVD−Rなど複数の記録層を有する媒体で、ディスクモータ105により回転駆動し、その回転速度は回転数検出回路106で検出する。光ピックアップ102は、記録または再生のために所定の強さのレーザ光を発生するレーザ光源(図示せず)を有し、対物レンズ104を介し光ディスク101の記録層の記録面に照射する。光ディスク101の記録面からの反射光は、対物レンズ104を介し光検出器121で受光して電気信号に変換する。光ピックアップ102内のトラッキングアクチュエータ119およびフォーカスアクチュエータ120は、対物レンズ104を光ディスク面に対し水平方向および垂直方向に移動変位させる。スレッドモータ103は、リードスクリュー部材を回転駆動し、光ピックアップ102を光ディスクの半径方向に移動させる。
図1は、本発明による光ディスク装置の一実施例を示すブロック図である。光ディスク101は、例えばDVD+RやDVD−Rなど複数の記録層を有する媒体で、ディスクモータ105により回転駆動し、その回転速度は回転数検出回路106で検出する。光ピックアップ102は、記録または再生のために所定の強さのレーザ光を発生するレーザ光源(図示せず)を有し、対物レンズ104を介し光ディスク101の記録層の記録面に照射する。光ディスク101の記録面からの反射光は、対物レンズ104を介し光検出器121で受光して電気信号に変換する。光ピックアップ102内のトラッキングアクチュエータ119およびフォーカスアクチュエータ120は、対物レンズ104を光ディスク面に対し水平方向および垂直方向に移動変位させる。スレッドモータ103は、リードスクリュー部材を回転駆動し、光ピックアップ102を光ディスクの半径方向に移動させる。
信号処理部107は、光ディスク101に情報を記録するための記録信号を生成して光ピックアップ102に供給するとともに、光検出器121の再生信号から、トラッキング誤差信号とフォーカス誤差信号とRF信号を生成する。デジタルシグナルプロセッサ(DSP)109は、インタフェース(I/F)110、デコーダ部112、サーボ部113を含む。インタフェース(I/F)110は、ホストコンピュータ114との間で、コマンドや記録再生用のデータの授受を行う。デコーダ部112は、再生したRF信号をデータに復号化する。サーボ部113は、信号処理部107で生成したトラッキング誤差信号とフォーカス誤差信号から、トラッキング制御用信号とフォーカス制御用信号を生成して、増幅器108を介してトラッキングアクチュエータ119およびフォーカスアクチュエータ120を制御する。また、サーボ部113は、増幅器108を介してディスクモータ105とスレッドモータ103を駆動する。マイコン111は、光ディスク装置全体の制御を行う。
特に本実施例では、信号処理部107は、非点収差方式(CAD方式)によるフォーカス誤差信号と、差動非点収差方式(DAD方式)によるフォーカス誤差信号の両方を並行してサーボ部へ出力する。またサーボ部113では、入力するDAD方式のフォーカス誤差信号を用いてフォーカスサーボをかけるとともに、フォーカスジャンプ処理においては、入力するCAD方式によるフォーカス誤差信号を用いてフォーカスジャンプの制御タイミングを決定する構成としたことに特徴がある。すなわち、光ディスク101の1つの記録層に対して記録または再生動作を行う場合は、DAD方式のフォーカス誤差信号を用いてフォーカスサーボ制御信号を出力し、また、記録層を切替えるフォーカスジャンプを行うときは、CAD方式のフォーカス誤差信号を用いてフォーカスジャンプの駆動信号を出力する。
図2は、図1の光ディスク装置におけるフォーカス制御系の構成図である。ここでは、レーザー光の反射光を検出する光検出器121と、光検出器121からの信号を加減算する信号処理部107と、信号処理部107により生成されたフォーカス誤差信号に対して、フォーカスサーボをかけ、フォーカスジャンプ処理を行うサーボ部113の内部構成を示す。
光検出器121内のメインビーム検出部201は、複数の受光領域(A,B,C,D)を有し、反射光の0次回折光を受光する。サブビーム検出部202,203は、それぞれ複数の受光領域(F1,F2,F3,F4)(E1,E2,E3,E4)を有し、反射光の±1次回折光を受光する。
信号処理部107内では、各受光領域からの検出信号を加算回路211,212,218と、減算回路213,214,215,216を組み合わせて加算減算処理を行う。ゲイン調整器217は、メインビーム検出部201からの信号に対して、これに加算するサブビーム検出部202、203からの信号の加算比率を調整する。その結果、加算回路213からは、メインビーム検出部201で検出した信号から非点収差方式(CAD方式)のフォーカス誤差信号が得られる。また加算回路218からは、メインビーム検出部201とサブビーム検出部202,203で検出した信号を合成して差動非点収差方式(DAD方式)のフォーカス誤差信号が得られる。これらの2系統のフォーカス誤差信号は、並行してサーボ部113へ出力する。
サーボ部113内では、フォーカスジャンプ制御部221とフォーカスサーボ制御部222と切替スイッチ223とを有する。フォーカスジャンプ制御部221は、CAD方式のフォーカス誤差信号を常時入力し、記録層を切替えるフォーカスジャンプを実施する際のフォーカスジャンプ駆動信号を生成し、その制御タイミングを決定する。一方フォーカスサーボ制御部222は、DAD方式のフォーカス誤差信号を常時入力し、1つの記録層に対して記録または再生動作を行う際のフォーカスサーボ制御信号を生成する。切替スイッチ223は、フォーカスジャンプ制御部221からの指令により、フォーカスジャンプモードとフォーカスサーボモードのモード選択を行い、これにより増幅器108とフォーカスアクチュエータ120に送るフォーカス駆動制御信号を切り替える。この構成では、フォーカスジャンプ制御部221は、CAD方式のフォーカス誤差信号を常時入力しており、DAD方式のフォーカス誤差信号が入力することはない。一方フォーカスサーボ制御部222は、DAD方式のフォーカス誤差信号を常時入力しており、CAD方式のフォーカス誤差信号が入力することはない。よってそれぞれの動作は最適のフォーカス誤差信号を用いて駆動制御され、それぞれの動作は誤動作する恐れがない。
以下、CAD方式とDAD方式のフォーカス誤差信号を比較して、フォーカスジャンプ動作とフォーカスサーボ制御の安定性について説明する。
図3は、フォーカススイープ時に得られるCAD方式のフォーカス誤差信号の波形の一例を示す図である。フォーカス誤差信号はS字曲線状を呈し、複数の記録層を有する光ディスクに対して対物レンズを下から上、もしくは上から下方向にスイープした時(図ではLayer0からLayer1へスイープ)、2個のS字曲線が得られる。CAD方式によれば記録層間において不要なレーザ光を検出せず、フォーカス誤差信号として満足できるものである。
図4は、フォーカススイープ時に得られるDAD方式のフォーカス誤差信号の波形の一例を示す図である。複数の記録層を有する光ディスクにおいて、対物レンズを下から上、もしくは上から下方向にスイープした時(図ではLayer0からLayer1へスイープ)、DAD方式ではサブビームにより記録層間に不要光が発生し、フォーカス誤差信号は、該不要光による不要波形を含む波形となる。
図5は、図3のCAD方式のフォーカス誤差信号FEを用いた場合のフォーカスジャンプ波形の一例を示す図である。フォーカス駆動信号FODとして、対物レンズをLayer0からLayer1に向けて加速させるための加速電圧Vaccと、移動中の対物レンズをLayer1にて減速停止させるための減速電圧Vbrakeとを印加する。
フォーカスジャンプ開始の指示を受けると(a1)、加速電圧Vaccの印加を開始する。対物レンズがLayer0の近傍領域から離れると、すなわちフォーカス誤差信号FEがスレッショルド値Vth(acc end)の値を過ぎた時点(a2)で、加速電圧Vaccの印加を停止する。その後、対物レンズはそのまま移動する。対物レンズがLayer1の近傍領域に達すると、すなわちフォーカス誤差信号FEがスレッショルド値Vth(brake start)を過ぎた時点(b1)で、減速電圧Vbrakeの印加を開始する。さらに対物レンズがLayer1に達して、フォーカス誤差信号FEがスレッショルド値Vth(servo ON)を過ぎた時点(b2)で、減速電圧Vbrakeの印加を停止する。それと同時に、フォーカスサーボをONに切り替えて、Layer1における記録または再生動作に移行する。
このようにCAD方式の場合には、フォーカス誤差信号FEに不要波形がないので、Layer1に対するフォーカスジャンプ(加速と減速)と、フォーカスサーボへの移行を好適に実行することができる。
ただしCAD方式の場合は、トラッキングサーボOFF時、対物レンズの集光によって光ディスク面上に発生するレーザ光の光スポットが記録トラックを横断する際の、隣接トラックからの反射レーザ光の漏れ込み成分がフォーカス誤差信号上に脈動波形として表れる。シーク動作のようにトラッキングサーボOFF状態では洩れ込み成分によりフォーカス制御の安定性が劣化してしまう。
図6は、図4のDAD方式のフォーカス誤差信号FEを用いた場合のフォーカスジャンプ波形の一例を示す図である。フォーカスジャンプ処理では、フォーカス誤差信号FEのレベルをスレッショルド値と比較してフォーカス駆動信号FODを生成する。図4のようにフォーカス誤差信号FEに不要波形が含まれると、フォーカス駆動信号FODのタイミングが誤ることになる。例えばLayer0からLayer1の中間位置(b1’)において、フォーカス誤差信号FEの不要波形がスレッショルド値Vth(brake start)に達して、減速電圧Vbrakeの印加を開始してしまう。同様に、中間位置(b2’)にて不要波形がスレッショルド値Vth(servo ON)に達して、減速電圧Vbrakeの印加を停止させ、フォーカスサーボをONに切り替えてしまう。その結果、目標とするLayer1でのフォーカス引き込みに失敗してしまう。
図7は、本実施例の光ディスク装置におけるフォーカス制御動作の説明図である。(a)はDAD方式のフォーカス誤差信号波形、(b)はCAD方式のフォーカス誤差信号波形、(c)はフォーカス駆動信号波形を示す。
図2で説明したように、DAD方式のフォーカス誤差信号はフォーカスサーボ制御部222に入力し、これを用いてフォーカスサーボ制御の駆動信号を生成する。一方CAD方式のフォーカス誤差信号はフォーカスジャンプ制御部221に入力し、これを用いてフォーカスジャンプ用の駆動信号を生成する。切替スイッチ223はいずれかの駆動信号を選択して、フォーカス駆動信号とする。
フォーカス制御動作を、3つのモードに分けて説明する。
モード1では、記録層Layer0で記録または再生動作を行う。この期間は、切替スイッチ223はフォーカスサーボ制御部222からの駆動信号を選択し、サーボON状態で制御する。
モード1では、記録層Layer0で記録または再生動作を行う。この期間は、切替スイッチ223はフォーカスサーボ制御部222からの駆動信号を選択し、サーボON状態で制御する。
モード2では、記録層Layer0からLayer1にフォーカスジャンプする。この期間では、切替スイッチ223はフォーカスジャンプ制御部221からの駆動信号を選択し、フォーカスジャンプ制御を行う。この期間は、サーボOFF状態である。なお、フォーカスジャンプ動作では、CAD方式のフォーカス誤差信号を各スレッショルド値と比較し加速電圧Vaccと減速電圧Vbrakeの印加期間を制御する。詳細は、図5で説明した通りである。
モード3では、記録層Layer1で記録または再生動作を行う。この期間は、切替スイッチ223は再びフォーカスサーボ制御部222からの駆動信号を選択し、サーボON状態で制御する。
切替スイッチ223の切り替えタイミングに関して、モード1からモード2への切り替えは、ジャンプ指令を待って行う。モード2からモード3への切り替えは、フォーカス誤差信号のレベルがスレッショルドVth(servo ON)に達した時点(b2)で切り替える。この場合のフォーカス誤差信号はCAD方式によるものなので、不要波形などの外乱がなく、サーボ引き込み動作は確実に実行される。
このように本実施例におけるフォーカス制御部は、DAD方式のフォーカス誤差信号を用いてフォーカスサーボ制御の駆動信号を生成し、CAD方式のフォーカス誤差信号を用いてフォーカスジャンプ用の駆動信号を生成する。その際、フォーカス誤差信号の方式を切り替えて入力するものでないため、切り替え時のタイミングずれや、方式毎のDCオフセットの相違等が原因で、切り替え後のサーボ状態が不安定となりサーボ引き込みに失敗することがない。その結果、複数の記録層を有する光ディスクに対し、トラック横断のシーク動作とフォーカスジャンプ動作を安定に実現させることができる。
上記実施例では、複数の記録層を有する光ディスクにおいて、記録層Layer0からLayer1にフォーカスジャンプする場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、対物レンズを初期位置(待機位置)から所望の記録層(例えばLayer1)へアクセスする場合(フォーカスサーチ)にも同様に適用できる。
101…光ディスク、102…光ピックアップ、103…スレッドモータ、104…対物レンズ、105…ディスクモータ、107…信号処理部、108…増幅器、109…デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、111…マイコン、113…サーボ部、120…フォーカスアクチュエータ、121…光検出器、201…メインビーム検出部、202,203…サブビーム検出部、221…フォーカスジャンプ制御部、222…フォーカスサーボ制御部、223…切替スイッチ。
Claims (5)
- 複数の記録層を有する光ディスクにレーザ光を照射して情報信号を記録または再生する光ディスク装置において、
上記光ディスクを回転させるディスクモータと、
上記レーザ光を発生するレーザ光源、上記光ディスクにレーザ光を照射する対物レンズ、該光ディスクからの反射光を検出する光検出器、および該対物レンズを上記光ディスクの面の垂直方向に移動させるフォーカスアクチュエータを含む光ピックアップと、
上記光検出器からの検出信号から、非点収差方式(以下、CAD方式)のフォーカス誤差信号と差動非点収差方式(以下、DAD方式)のフォーカス誤差信号を生成する信号処理部と、
上記フォーカスアクチュエータにフォーカス駆動信号を与えてフォーカス制御を行うサーボ部とを備え、
該サーボ部は、上記信号処理部からCAD方式のフォーカス誤差信号とDAD方式のフォーカス誤差信号とを並行して入力し、
上記光ディスクの1つの記録層から他の記録層にフォーカスジャンプする際には、CAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いるとともに、
1つの記録層において情報を記録または再生する際には、DAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を用いることを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1記載の光ディスク装置において、
前記信号処理部は、前記CAD方式のフォーカス誤差信号を、前記レーザ光を前記光ディスクに照射した際の該光ディスクからの反射光の0次光により生成し、
前記DAD方式のフォーカス誤差信号を、前記レーザ光を前記光ディスクに照射した際の該光ディスクからの0次光及び±1次光により生成することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1記載の光ディスク装置において、
前記サーボ部は、
前記CAD方式のフォーカス誤差信号を入力してフォーカス駆動信号を生成して出力するフォーカスジャンプ制御部と、
前記DAD方式のフォーカス誤差信号を入力してフォーカス駆動信号を生成して出力するフォーカスサーボ制御部と、
動作モードに応じて、上記フォーカスジャンプ制御部の出力と上記フォーカスサーボ制御部の出力のいずれかを選択する切替スイッチとを備えることを特徴とする光ディスク装置。 - 複数の記録層を有する光ディスクにレーザ光を照射してフォーカス位置を制御するフォーカス制御方法において、
上記光ディスクからの反射光を検出して非点収差方式(以下、CAD方式)のフォーカス誤差信号と差動非点収差方式(以下、DAD方式)のフォーカス誤差信号を生成し、
上記光ディスクの1つの記録層から他の記録層にフォーカスジャンプする際には、CAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を選択し、
1つの記録層において情報を記録または再生する際には、DAD方式のフォーカス誤差信号により生成したフォーカス駆動信号を選択してフォーカス制御することを特徴とするフォーカス制御方法。 - 請求項4に記載のフォーカス制御方法において、
前記CAD方式のフォーカス誤差信号は、前記レーザ光を前記光ディスクに照射した際の該光ディスクからの反射光の0次光により生成し、
前記DAD方式のフォーカス誤差信号は、前記レーザ光を前記光ディスクに照射した際の該光ディスクからの0次光及び±1次光により生成することを特徴とするフォーカス制御方法。
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