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JP2008129103A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2008129103A JP2006310954A JP2006310954A JP2008129103A JP 2008129103 A JP2008129103 A JP 2008129103A JP 2006310954 A JP2006310954 A JP 2006310954A JP 2006310954 A JP2006310954 A JP 2006310954A JP 2008129103 A JP2008129103 A JP 2008129103A
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Ikuji Suzuki
郁二 鈴木
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Abstract

【課題】ファーストコピーでの定着不良を防止することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、加圧ローラ43、円筒状の加熱ローラ41及びその円筒内に配置されたヒータ45を含み、トナー像が転写された状態で搬送経路Rを搬送されてきた記録用紙Pにトナー像を定着させる定着器15と、コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとしてヒータ45を作動させて加熱ローラ41を昇温する際に、加熱ローラ41を回転させる制御を実行する制御部(コントローラ19、モータ17、温度センサ47及びクラッチ61)と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像の記録に電子写真方式を用いる画像形成装置に関する。
電子写真は画像記録技術の一つであり、感光ドラムの表面を一様に帯電させる工程(帯電工程)、照明光学系により画像に対応する光像を感光ドラムに照射して、感光ドラムに静電潜像を形成する工程(露光工程)、感光ドラム上の静電潜像にトナーを付着させて、感光ドラム上にトナー像を形成する工程(現像工程)、感光ドラム上のトナー像を記録用紙に転写する工程(転写工程)及び転写されたトナー像を記録用紙に定着させる工程(定着工程)を含む。電子写真は、デジタル複合機、コピー機、プリンタ及びファクシミリ機のような画像形成装置に応用されている。
コピーの性能を表す指標の一つとして、ファーストコピーアウトプットタイム(First Copy Output Time:FCOT)がある。FCOTは、ファーストコピーに要する時間、つまり、原稿をセットしてスタートキーを操作してから、最初の記録用紙が排紙トレイに出てくるまでの時間を意味する。
FCOTを短くする技術として、定着器の加熱ローラ内に複数のヒータを配置したもの(例えば特許文献1参照)や、メインモータと定着モータを備える構成の画像形成装置において、定着モータに流れる電流を定常状態より大きくすると共にメインモータに流れる電流を定常状態より小さくするもの(例えば特許文献2参照)が提案されている。
特開平10−333487号公報 特開2004−170805号公報
定着工程では、ヒータによって加熱ローラを定着温度(例えば180℃)まで昇温させて、加熱ローラと加圧ローラで記録用紙をニップすることによりトナーを加熱溶融させて、トナー像を記録用紙に定着させる。加熱ローラの両端部は中間部に比べて放熱し易い。したがって、記録用紙をニップするのに加熱ローラの中間部に加えて両端部を利用する場合(具体的には、A3記録用紙の場合やA4記録用紙を横にする場合が該当する)、加熱ローラの両端部と接触する記録用紙の領域、つまり搬送方向に沿う記録用紙の端の領域では定着不良が生じることがある。
そこで、加熱ローラの両端部を十分に加熱できるように、特殊なヒータ(例えば、フィラメントの巻密度をヒータの中間部に比べて両端部を大きくしたヒータ)が使用されることもある。
本発明の目的は、ファーストコピーでの定着不良を防止することが可能な画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、コピー機能を有する画像形成装置であって、加圧ローラ、円筒状の加熱ローラ及び前記円筒内に配置されたヒータを含み、トナー像が転写された状態で搬送経路を搬送されてきた記録用紙にトナー像を定着させる定着器と、コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとして前記ヒータを作動させて前記加熱ローラを昇温する際に、前記加熱ローラを回転させる制御を実行する制御部と、を備える。
本発明に係る画像形成装置において、前記ヒータは、前記加熱ローラと前記加圧ローラで記録用紙をニップする箇所を基準にして前記搬送経路の上流側であってかつ前記加熱ローラの中心軸を基準にして前記加圧ローラ側に配置されている、ようにすることができる。
これによれば、ヒータを搬送経路に近づけるために、ヒータが加熱ローラの中心軸からずらして配置されていても、加熱ローラを回転させることで、加熱ローラを満遍なく暖めることができる。
本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記加熱ローラの昇温を開始する時の前記加熱ローラの温度が、室温より高い所定の温度以上であると前記加熱ローラを回転させる制御を実行し、前記所定の温度より低い温度であると前記加熱ローラを回転させる制御を実行しない、ようにすることができる。
これによれば、無駄な電力消費を防ぐことができる。
本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記搬送経路に記録用紙の給紙が可能となる給紙温度に前記加熱ローラの温度が到達すると前記加熱ローラの回転を停止する制御を実行する、ようにすることができる。
これによれば、加熱ローラが給紙温度に到達すると加熱ローラの回転を停止することにより、加熱ローラを回転させる動力伝達機構の磨耗を減らしている。
本発明に係る画像形成装置によれば、コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとしてヒータを作動させて加熱ローラを昇温する際に、加熱ローラを回転させている。したがって、上記昇温処理において加熱ローラ全体を満遍なく暖めることができるので、加熱ローラ全体を均一な温度にすることができる。よって、ファーストコピーでの定着不良を防止することができる。
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1を模式的に示す図である。画像形成装置1は、電子写真方式を利用して画像を記録用紙に記録するものであり、コピー機能を有するデジタル複合機やコピー専用機に応用することができる。
画像形成装置1は、給紙カセット3、感光ドラム5、帯電器7、露光器9、現像器11、転写ローラ13、定着器15、モータ17及びコントローラ19等を備える。
給紙カセット3には記録用紙Pが収容される。給紙カセット3内の記録用紙Pは、ピックアップローラ21によって記録用紙Pの搬送経路Rに一枚ずつ繰り出される。ピックアップローラ21は、図示しない給紙クラッチを介して伝達されるモータ17からのトルクで回転する。モータ17からのトルクは、感光ドラム5等の回転にも利用される。したがって、コントローラ19で上記給紙クラッチを制御することにより、ピックアップローラ21の回転のタイミングを制御する。搬送経路Rに繰り出された記録用紙Pは、次に説明する電子写真により画像が記録されて排紙トレイに排紙される。
感光ドラム5の表面には光導電膜が形成されている。感光ドラム5の周囲には、帯電器7、露光器9、現像器11、転写ローラ13等が配置されている。
帯電器7は、例えばコロナ放電によって、感光ドラム5の表面に形成された光導電膜を一様に帯電させる。
露光器9は、例えばLEDアレイを含む照明光学系であり、画像データ(この画像データは記録用紙Pに記録する画像のもとになる)を基にしてLEDアレイの各LEDを点灯制御しながら、一様に帯電させられた状態で回転する感光ドラム5を露光する。これにより、感光ドラム5の表面のうち、LEDからの光が照射された部分では電荷が除去されて、感光ドラム5の表面に静電潜像が形成される。
現像器11は、攪拌ローラ31、搬送ローラ33、現像ローラ35及びこれらのローラが配置されておりかつ二成分現像剤が収容されるケース37を備える。攪拌ローラ31はスクリュー形状を有する。攪拌ローラ31を回転させて二成分現像剤を構成するトナーとキャリアを攪拌することでトナーとキャリアを摩擦帯電させる。これにより、トナーとキャリアを静電気的に結合させた状態にして、パドルローラと称される搬送ローラ33を用いて現像ローラ35へ搬送する。
現像ローラ35へ搬送されてきた二成分現像剤は、現像ローラ35の磁石により引き寄せられて現像ローラ35に吸い付けられる。そして、二成分現像剤は現像ローラ35により感光ドラム5へ搬送される。感光ドラム5へ搬送されてきた二成分現像剤に含まれるトナーは、感光ドラム5に形成された静電潜像により引き寄せられて感光ドラム5に移動する。これにより、感光ドラム5上の静電潜像が現像され、感光ドラム5上にトナー像が形成される。
搬送経路Rに沿って搬送されてきた記録用紙Pは、感光ドラム5と転写ローラ13でニップされる。転写ローラ13にはバイアス電圧が印加されているので、感光ドラム5上のトナー像が記録用紙P上へ転写される。転写後、感光ドラム5をクリーニングして感光ドラム5上に残留した二成分現像剤を除去し、再び、帯電工程から始まる画像記録を可能にする。
トナー像が転写された記録用紙Pは、搬送経路Rに沿って移動し、定着器15へ送られる。定着器15は、加熱ローラ41及び加圧ローラ43を備える。加熱ローラ41は円筒状をしており、円筒内に例えばハロゲンランプからなるヒータ45が配置されている。加熱ローラ41の表面近傍には、例えばサーミスタのような温度センサ47が配置されている。温度センサ47で測定された温度は、コントローラ19に送られる。この温度データを基にしてコントローラ19は、ヒータ45のオンとオフの切り換えを実行することで、加熱ローラ41の表面温度を制御する。
記録用紙Pは、加熱ローラ41と加圧ローラ43によってニップされた状態で送られながら加熱される。これによって、トナー像を形成するトナーが溶融し、記録用紙Pに定着する。その後、記録用紙Pは排紙トレイへ送られる。
次に、加熱ローラ41及び加圧ローラ43について詳細に説明する。これらのローラの端面側の断面を模式的に示す図が図2である。ヒータ45は、加熱ローラ41の円筒内に配置されている。詳細には、ヒータ43は、加熱ローラ41と加圧ローラ43で記録用紙をニップする箇所Sを基準にして搬送経路Rの上流側であってかつ加熱ローラ41の中心軸Cを基準にして加圧ローラ43側に配置されている。加熱ローラ41の材料は例えばアルミニウムであり、加圧ローラ43の材料は例えばシリコーンゴムである。
図3は、加熱ローラ41と記録用紙P1,P2の位置関係を示す平面図であり、加圧ローラ43は図示を省略している。ヒータ45は、加熱ローラ41の中心軸C方向に沿って延びており、その長さは加熱ローラ41の長さと略同じである。ヒータ45はハロゲンランプであり、発熱導体51としてタングステンフィラメントが用いられている。
ヒータ45の両端部45bと加熱ローラ41の両端部41bとは互いに対向している。両端部45bで挟まれたヒータ45の中間部45aと、両端部41bで挟まれた加熱ローラ41の中間部41aとは互いに対向している。
A3記録用紙P1の場合、記録用紙P1をニップするのに加熱ローラ41の中間部41aに加えて両端部41bが利用される。図示しないが、A4記録用紙を横にする場合も同様である。これに対して、例えば、A4記録用紙P2を縦にする場合、ニップには中間部41aだけが利用され、両端部41bは利用されない。
両端部41bは、加熱ローラ41の表面と端面から放熱されるので、中間部41aに比べて放熱し易い。したがって、両端部41bと接触する記録用紙P1の領域、つまり搬送方向Rに沿う記録用紙P1の端の領域Tでは定着不良が生じることがある。
本実施形態に係る画像形成装置1では、図2で説明したように、加熱ローラ41と加圧ローラ43で記録用紙Pをニップする箇所Sを基準にして記録用紙Pの搬送経路Rの上流側であってかつ加熱ローラ41の中心軸Cを基準にして加圧ローラ43側に、ヒータ45を配置している。言い換えれば、ヒータ45の位置を加熱ローラ41の中心軸Cからずらして搬送経路Rに近づけている。このため、図3に示す加熱ローラ41の放熱し易い両端部41bをトナーの定着に必要な温度に保つことが可能となる。
したがって、加熱ローラ41の両端部41bを十分に加熱できる特殊なヒータ(ヒータ45の中間部45aに比べて両端部45bの発熱導体51の密度を高くしたもの)を使用しなくてもよい。本実施形態ではヒータ45として、その中間部45aでの発熱導体51の密度とその両端部45bでの発熱導体51の密度が略同じ、すなわち、発熱導体51の密度の分布が一般的なものを使用することができる。よって、加熱ローラ41の両端部41bの温度が過度に上昇することを防ぐことができるので、加熱ローラ41の寿命を長くすることができる。以上より、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、定着不良を防止しつつ加熱ローラ41の寿命を延ばすことができる。
なお、ヒータ45としてハロゲンランプを利用しているので、発熱導体51の密度は、タングステンフィラメントの密度となる。ヒータ45はハロゲンランプ以外でも可能であり、例えば、コイルヒータを利用する場合、発熱導体51の密度は、コイルのピッチとなる。
図2で示す加熱ローラ41の肉厚tは0.4mmであり、外径D1は例えば25mmである。本実施形態によれば、加熱ローラ41の肉厚tを薄くしているので、ヒータ45からの熱が加熱ローラ41に伝導し易く、加熱ローラ41の両端部41bをトナーの定着に必要な温度に保つことが可能となる。また、加熱ローラ41の肉厚tを薄くしているので、加熱ローラ41の昇温速度を高めることができ、FCOTを短縮することができる。加熱ローラ41の肉厚tは0.6mm以下であればよい。下限値を定めれば、加熱ローラ41の肉厚tの範囲は0.4mm〜0.6mmとなる。
加圧ローラ43の直径D2は、加熱ローラ41の外径D1と同じく25mmである。このように、本実施形態によれば、加圧ローラ43の直径D2を加熱ローラ41の外径D1と略同じ(略同じには同じが含まれる)にすることができる。これによる効果を説明する。
定着工程では、ヒータ45によって加圧ローラ43も昇温させる。加圧ローラ43の直径D2が小さいほうが昇温には有利である。しかし、加圧ローラ43の直径D2が小さいと記録用紙をニップするのに十分な圧力を加えることが難しくなる。本実施形態によれば、ヒータ45が加圧ローラ43の近くに配置されているので、加圧ローラ43は昇温し易くなる。したがって、加圧ローラ43の直径D2を加熱ローラ41の外径D1と略同じにまで大きくすることができるので、加圧ローラ43によってニップに必要な十分な圧力を加えることが可能となる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1において、ファーストコピーの際に実行される動作を説明する。定着工程での加熱ローラ41の温度は例えば180℃であり、これより低い例えば170℃に加熱ローラ41の温度が到達すると、図1に示す給紙カセット3にセットされた記録用紙Pを搬送経路Rに給紙することが可能となる。記録用紙Pを搬送経路Rに給紙可能な温度を本明細書では「給紙温度」と称する。
画像形成装置1は、しばらく使用されないと、画像形成装置1の消費電力を抑えるために、加熱ローラ41の温度を給紙温度より低い温度(例えば125℃)に保つモード(待機モード)に遷移する。そして、待機モードで所定時間が経過すると、さらに消費電力を抑えるモード(スリープモード)に遷移する。スリープモードでは、加熱ローラ41の温度制御が停止するので、加熱ローラ41の温度は室温まで下がる。
図4は、待機モード中にファーストコピーの操作をする際の加熱ローラ41の温度の遷移を示すグラフである。ファーストコピーをする際、画像形成装置1が待機モードやスリープモードであると、コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとして、ヒータ45を作動させて加熱ローラ41を給紙温度まで昇温する動作が実行される。この動作を本明細書では「プリヒート」と称する。プリヒートによってFCOTを短縮している。
プリヒートを開始するトリガーとなる所定の操作としては、例えば次の三つがある。
(1)ユーザが画像形成装置1の操作パネルのキーを操作して、コピーモード以外のモード(ファクシミリモード、スキャナモード、プリンタモード)からコピーモードに切り替える。
(2)画像形成装置1が原稿自動送り装置(ADF)を備える場合に、ユーザが原稿自動送り装置にコピーする原稿をセットする操作をする。
(3)原稿台を利用してコピーする場合に、原稿台の蓋を開ける操作をする。原稿台の蓋とは、画像形成装置1が原稿自動送り装置を備える場合、原稿自動送り装置のことであり、原稿自動送り装置を備えない場合、フラットベットスキャナの蓋のことである。
(1)は、コピーモード以外のモードで待機モードやスリープモードに遷移した場合のトリガーとなる。(2)や(3)は、コピーモードで待機モードやスリープモードに遷移した場合のトリガーとなる。
画像形成装置1の一つの特徴は、プリヒート中に加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行することである。図5は、上記特徴を実現する機能ブロックの一例を示す図である。コントローラ19には、コピーを開始するスタートキーがユーザにより操作される前に、ユーザによって上記(1)〜(3)のいずれかの操作がされると、それによるトリガー信号が送られる。
トリガー信号がコントローラ19に送られると、コントローラ19はヒータ45をオンする制御を実行し、プリヒートを開始する。コントローラ19は、加熱ローラ41の温度を測定する温度センサ47からのデータを基にして、ヒータ45のオンオフを切り替えることにより加熱ローラ41の温度を制御する。
コントローラ19ではモータ17の回転制御も行われる。モータ17からのトルクは、クラッチ61を介して加熱ローラ41の回転軸に伝達される。コントローラ19に上記トリガー信号が送られると、コントローラ19はクラッチ61をトルク伝達が可能な状態に制御する。これにより、モータ17からのトルクが加熱ローラ41の回転軸に伝達されて加熱ローラ41が回転する。
コントローラ19、モータ17、温度センサ47及びクラッチ61は、プリヒート中(つまり、コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとしてヒータ45を作動させて加熱ローラ41を昇温する際)に、加熱ローラ41を回転させる制御を実行する制御部として機能する。
図6は、プリヒート中に加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行する動作を説明するフローチャートである。この動作の制御は上記制御部(コントローラ19、モータ17、温度センサ47及びクラッチ61)で実行される。まず、ユーザによってコピーを開始するスタートキーが操作される前に、上記(1)〜(3)のいずれかの操作(所定の操作)がされたか判断される(ステップS1)。所定の操作がされないと(ステップS1でNo)、加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行する動作は行われない。
所定の操作がされると(ステップS1でYes)、プリヒートを開始する時に(つまり、加熱ローラ41の昇温を開始する時に)、加熱ローラ41の温度が室温より高い所定の温度(例えば100℃)以上か否か判断される(ステップS3)。上記所定の温度より低い状態は、(a)画像形成装置1の電源をオンして最初のコピーをするときや、(b)スリープモードで生じる。(a)の場合、加熱ローラ41の温度は室温と同じである。(b)の場合、加熱ローラ41の温度制御が停止するので、加熱ローラ41は待機モードでの温度から室温と同じ温度に下がる。
加熱ローラ41の温度が上記所定の温度より低いと判断されると(ステップS3でNo)、加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行する動作は行われない。この理由を説明する。
加熱ローラ41の温度が例えば100℃より低くなると、プリヒートに十分な時間をかけなければ定着不良を起こすことがある。プリヒートに十分な時間をかければ、加熱ローラ41を回転させなくても、加熱ローラ41を満遍なく暖めることができる。よって、加熱ローラ41の温度が100℃より低いと、加熱ローラ41を回転させないことで、無駄な電力消費を防いでいる。なお、待機モードからスリープモードへ遷移した直後は、加熱ローラ41の温度は100℃以上である。このような場合、加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行する動作がなされる。
加熱ローラ41が上記所定の温度以上であると判断されると(ステップS3でYes)、加熱ローラ41の温度が給紙温度に到達しているか否か判断される(ステップS5)。すでに給紙温度に到達していると(ステップS5でYes)、加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行する動作は行われない。
加熱ローラ41の温度が給紙温度に到達していないと(ステップS5でNo)、プリヒートが開始される(ステップS7)。これにより加熱ローラ41が昇温される。プリヒート開始と同時に加熱ローラ41の回転が開始される。加熱ローラ41の温度が給紙温度に到達しないと(ステップS9でNo)、プリヒートが継続される(ステップS11)。したがって、加熱ローラ41の昇温と回転が一緒に実行される。一方、加熱ローラ41の温度が給紙温度に到達すると(ステップS9でYes)、プリヒートが終了する(ステップS13)。これにより、加熱ローラ41の回転も停止する。
以上説明したように、画像形成装置1では、プリヒートにおいて加熱ローラ41の昇温と回転を一緒に実行している。言い換えれば、コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとしてヒータ45を作動させて加熱ローラ41を昇温する際に、加熱ローラ41を回転させている。したがって、プリヒートにおいて加熱ローラ41全体を満遍なく暖めることができるため、加熱ローラ41全体を均一な温度にすることができる。よって、ファーストコピーでの定着不良を防止することができる。
特に、図2に示すようにヒータ45を搬送経路Rに近づけるために、ヒータ45が加熱ローラ41の中心軸Cからずらして配置されている場合に有効となる。なぜならば、図2に示すヒータ45の配置では、加熱ローラ41の表面のうちヒータ45から離れた領域はヒータ45からの熱が伝導しにくい。このため、その領域ではプリヒートにおいて給紙温度まで昇温せず、これが原因となってファーストコピーで定着不良を起こすことがある。
本実施形態に係る画像形成装置1ではプリヒート中に加熱ローラ41を回転させるので、加熱ローラ41を満遍なく暖めることができる。よって、上記原因の発生を防止できる。加熱ローラ41の肉厚tが薄いと(0.6mm以下)、さらに有効となる。なぜなら、肉厚tが薄いと、加熱ローラ41が冷める速度が大きくなるので、上記離れた領域では冷めやすくなるからである。
加熱ローラ41の回転を開始するタイミングは、プリヒートを開始するタイミング、つまり、上記(1)〜(3)の所定の操作のいずれかをトリガーとしてヒータ45をオンするタイミングでもよいし、このタイミングより遅らせてもよい。
ステップS9及びステップS13において、給紙温度に加熱ローラ41の温度が到達すると、プリヒートの終了と一緒に加熱ローラ41の回転を停止する制御が実行されている。加熱ローラ41を回転させるトルクは、図5に示すモータ17からクラッチ61等の動力伝達機構を介して伝達される。加熱ローラ41を回転させると上記動力伝達機構のギア等が磨耗する。よって、加熱ローラ41が給紙温度に到達すれば、加熱ローラ41の回転を停止させることにより、上記動力伝達機構の磨耗を減らすことができる。
但し、加熱ローラ41が給紙温度に到達したと同時に加熱ローラ41の回転を停止させると、加熱ローラ41を満遍なく暖めるのが不十分な場合、加熱ローラ41の回転停止をさらに延ばしてもよい。
本実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置の定着器に備えられる加熱ローラ及び加圧ローラの端面側の断面を模式的に示す図である。 上記定着器に備えられる加熱ローラに対する記録用紙の位置関係を示す平面図である。 待機モード中にファーストコピーの操作をする際の加熱ローラの温度の遷移を示すグラフである。 本実施形態に係る画像形成装置において、プリヒート中の加熱ローラの回転制御を実行する機能ブロックを示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置において、プリヒート中に加熱ローラの昇温と回転を一緒に実行する動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1・・・画像形成装置、3・・・給紙カセット、5・・・感光ドラム、7・・・帯電器、9・・・露光器、11・・・現像器、13・・・転写ローラ、15・・・定着器、17・・・モータ、19・・・コントローラ、21・・・ピックアップローラ、31・・・攪拌ローラ、33・・・搬送ローラ、35・・・現像ローラ、37・・・ケース、41・・・加熱ローラ、41a・・・加熱ローラの中間部、41b・・・加熱ローラの両端部、43・・・加圧ローラ、45・・・ヒータ、45a・・・ヒータの中間部、45b・・・ヒータの両端部、47・・・温度センサ、51・・・発熱導体、61・・・クラッチ、P・・・記録用紙、R・・・搬送経路、S・・・記録用紙がニップされる箇所、C・・・加熱ローラの中心軸、P1・・・A3記録用紙、P2・・・A4記録用紙、T・・・記録用紙の端の領域、t・・・加熱ローラの肉厚、D1・・・加熱ローラの外径、D2・・・加圧ローラの直径

Claims (4)

  1. コピー機能を有する画像形成装置であって、
    加圧ローラ、円筒状の加熱ローラ及び前記円筒内に配置されたヒータを含み、トナー像が転写された状態で搬送経路を搬送されてきた記録用紙にトナー像を定着させる定着器と、
    コピーを開始するスタートキー操作前の所定の操作をトリガーとして前記ヒータを作動させて前記加熱ローラを昇温する際に、前記加熱ローラを回転させる制御を実行する制御部と、を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ヒータは、前記加熱ローラと前記加圧ローラで記録用紙をニップする箇所を基準にして前記搬送経路の上流側であってかつ前記加熱ローラの中心軸を基準にして前記加圧ローラ側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記加熱ローラの昇温を開始する時の前記加熱ローラの温度が、室温より高い所定の温度以上であると前記加熱ローラを回転させる制御を実行し、前記所定の温度より低い温度であると前記加熱ローラを回転させる制御を実行しない
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記搬送経路に記録用紙の給紙が可能となる給紙温度に前記加熱ローラの温度が到達すると前記加熱ローラの回転を停止する制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032959A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Kyocera Mita Corp 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

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