JP2008126328A - ロボット装置及びそのセンサ計測情報転送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ロボット装置におけるセンサ計測情報転送システムにおいて、センサの出力信号をA/D変換するためのA/D変換部の配置自由度を向上させるとともに、ロボット制御部がセンサの計測情報を収集するための通信処理に要する処理負荷を軽減する。
【解決手段】A/D変換部12a〜cは、センサ10a〜cより送信されるアナログ信号をデジタルデータに変換し、変換後のデジタルデータを送信する。インタフェース変換部14は、A/D変換部12a〜cから送信されるデジタルデータを受信し、A/D変換部12a〜cから受信されたデジタルデータを集約した集約データを送信する。ロボット制御部16は、インタフェース変換部14から送信される集約データを受信し、集約データに基づいてロボット装置に対する制御を実行する。さらに、インタフェース変換部14は、A/D変換部12a〜cと独立した別個の基板17dに形成される。
【選択図】図1
【解決手段】A/D変換部12a〜cは、センサ10a〜cより送信されるアナログ信号をデジタルデータに変換し、変換後のデジタルデータを送信する。インタフェース変換部14は、A/D変換部12a〜cから送信されるデジタルデータを受信し、A/D変換部12a〜cから受信されたデジタルデータを集約した集約データを送信する。ロボット制御部16は、インタフェース変換部14から送信される集約データを受信し、集約データに基づいてロボット装置に対する制御を実行する。さらに、インタフェース変換部14は、A/D変換部12a〜cと独立した別個の基板17dに形成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロボット装置に設けられた各種センサにより計測される物理量に基づいて状態検出やアクチュエータの制御等を実行する制御部に対して、各種センサの計測情報を伝達するためのセンサ計測情報転送システムに関する。
ロボット装置には、多くのセンサが必要とされる。例えば、ヒューマノイドロボットであれば、手先や足先などに力センサ、圧力センサ、触覚センサ等が設けられる。そのほかにも、速度センサや加速度センサなど様々なセンサがロボット装置に設けられ、これらのセンサにより計測される物理量を用いて、ロボット装置の内部又はロボット装置が置かれた外部環境の何らかの状態変化の検出や、アクチュエータのフィードバック制御等が実行される。このため、センサが出力するアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータ化し、ロボット装置を制御するロボット制御部に対して転送するための転送システムが必要となる。本明細書では、このようなロボット装置に設けられたセンサより出力される計測情報を転送するためのシステムをセンサ計測情報転送システムと呼ぶ。
特許文献1に開示された脚式歩行ロボットは、センサが出力する信号をセンサ用処理部でいったん受信し、その後、シリアル通信ケーブルを介してセンサの計測情報をロボット制御部に転送する。また、センサ用処理部は、他のデバイスに対する処理部とともに1つの基板に実装される。特許文献1に開示されたセンサ計測情報転送システムと同等のセンサ計測情報転送システムの構成を図3に示す。
図3に示すセンサ計測情報転送システム3では、センサ用処理部331は、LED用処理部332、その他のデバイス用の処理部333、及びシリアル通信部334が1つの基板(デバイス部33)に実装される。センサ用処理部331には、信号ケーブル群32aを介して複数のセンサ30が接続されており、複数のセンサ30が出力するアナログ信号がセンサ用処理部331に入力される。LED用処理部332は、信号ケーブル群32bを介して接続された複数のLED31の点灯を制御する。
センサ用処理部331は、センサ30が出力するアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換するA/D変換処理を実行し、生成されたデジタルデータをシリアル通信部334に出力する。シリアル通信部334は、信号ケーブル34aを介してロボット制御部35が有するシリアル通信部351と接続されており、センサ用処理部331から入力されたデジタルデータを信号ケーブル34aを介してロボット制御部35に転送する。なお、シリアル通信部334は、ロボット制御部35とLED用処理部332との間及びロボット制御部35とその他処理部333との間で送受信されるデータの中継も併せて行う。
特開2005−66742号公報
上述したように、図3に示したセンサ計測情報転送システム3は、他の処理部とともに1つの基板に実装されたセンサ用処理部331において複数のセンサ30が出力するアナログ信号を受信するため、センサ用処理部331を含むデバイス部33が配置される基板の面積が大きくなる。また、1つのセンサ用処理部331に全てのロボット装置に搭載される全てのセンサ30の出力信号を集約する構成は、センサ用処理部331の回路規模の増大を招き、センサ用処理部331が搭載される基板の面積をさらに増加させてしまう。このために、センサ30がロボットハンドの指先などのレイアウト制約が大きい場所に配置される場合には、デバイス部33を実装した基板をセンサ30の近くに配置することが困難であり、アナログ信号を中継する信号ケーブル32aのケーブル長が長くなり、ノイズの影響による信号劣化が発生しやすいという問題がある。
そこで、センサ計測情報転送システム3が有する上記の問題を解消するために、発明者は、USB(Universal Serial Bus)2.0規格やIEEE1394規格に準拠したシリアル通信インタフェースを有する複数のA/D変換部をロボット装置内に配置し、複数のセンサの出力信号のA/D変換処理を複数のA/D変換部に分担させ、複数のA/D変換部によってデジタル化されたデータをロボット制御部に転送する構成を考案した。このようなセンサ計測情報転送システムの構成を図4に示す。
図4のセンサ計測情報転送システム4は、シリアル通信インタフェースを有する複数のA/D変換部42a乃至42cがロボット制御部46にデイジーチェイン接続されている。A/D変換部42aが有するA/D変換回路121aは、センサ10aが出力するアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換する。シリアル通信部422は、A/D変換回路121aが出力するデジタルデータを信号ケーブル43aを介してロボット制御部46に転送する。また、シリアル通信部422は、他のA/D変換部42b及び42cが送信するデータの中継を行う。A/D変換部42b及び42cの構成は、A/D変換部42aと同様である。ロボット制御部46が有するシリアル通信部461は、A/D変換部42a乃至42cから送信されるデジタルデータを受信する。プロセッサ162は、シリアル通信部461で受信されたデジタルデータを参照することによって、センサ10a乃至10cにより計測される物理量を認識し、ロボット装置の内部又は外部環境の何らかの状態変化の検出や、アクチュエータに対するフィードバック制御等を実行する。
A/D変換部42a乃至42cの回路規模は、上述したデバイス部33の回路規模に比べて小さいため、A/D変換部42a乃至42cをセンサ10a乃至10cの近傍に配置することが可能となる。このため、アナログ信号の伝送距離が長くなることによる信号劣化を軽減できる。しかしながら、ロボット制御部46は、A/D変換部42a乃至42cを含む多くのA/D変換部からデータを受信するための通信処理を行う必要があり、ロボット制御部46の通信処理に要する処置負荷が増大するという問題がある。また、シリアル通信規格により定められた接続機器数の制約により、ロボット制御部46に接続可能なA/D変換部42の台数が制限されることが多い。例えば、IEEE1394規格では1つのネットワークに接続可能な機器の最大数が63台に制限される。このために、複数のA/D変換部42をロボット装置内の必要な場所に必要な数だけ配置することができない可能性がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであって、ロボット装置におけるセンサ計測情報転送システムにおいて、センサの出力信号をA/D変換するためのA/D変換部の配置自由度を向上させるとともに、ロボット制御部がセンサの計測情報を収集するための通信処理に要する処理負荷を軽減することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるロボット装置におけるセンサ計測情報転送システムは、前記ロボット装置内に設けられたセンサより送信されるアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、前記デジタルデータを送信する複数のA/D変換部と、前記複数のA/D変換部の各々から送信される前記デジタルデータを受信し、前記複数のA/D変換部から受信されたデジタルデータを集約した集約データを送信するインタフェース変換部と、前記インタフェース変換部から送信される前記集約データを受信し、前記集約データに基づいて前記ロボット装置に対する制御を実行するロボット制御部とを備える。さらに、前記インタフェース変換部は、前記複数のA/D変換部と独立した別個の基板に形成される。
このように本発明の第1の態様にかかるセンサ計測情報転送システムは、A/D変換部を独立した回路としているために、A/D変換部の回路規模を抑制でき、A/D変換部の配置自由度を向上させることができる。これにより、センサがロボットハンドの指先などのレイアウト制約が大きい場所に配置される場合にも、A/D変換部センサ10の近傍に配置し易くなる。したがって、センサとA/D変換部の間での信号劣化を抑制することができる。
さらに、本発明の第1の態様にかかるセンサ計測情報転送システムにおいては、ロボット制御部がインタフェース変換部との間でデータ通信を行う。これにより、ロボット制御部は、個々のA/D変換部と直接通信する必要がないため、センサ数の増加によってA/D変換部の数が増加した場合にも、ロボット制御部の通信処理に要する処置負荷の増大を抑制することができる。また、第2のシリアル通信プロトコルによる接続機器数の制約は、インタフェース変換部の数に対して課されるものであり、A/D変換部の数は直接制約されない。このため、インタフェース変換部の増設によってセンサ及びA/D変換部を容易に増設することが可能になる。
一方、本発明の第2の態様にかかるロボット装置は、アクチュエータと、計測した物理量に応じたアナログ信号を出力する複数のセンサと、前記複数のセンサより送信されるアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、前記デジタルデータを送信する複数のA/D変換部と、前記複数のA/D変換部の各々から送信される前記デジタルデータを受信し、前記複数のA/D変換部から受信されたデジタルデータを集約した集約データを送信するインタフェース変換部と、前記インタフェース変換部から送信される前記集約データを受信し、前記集約データに基づいて前記アクチュエータに対する制御を実行するロボット制御部とを備える。さらに、前記インタフェース変換部は、前記複数のA/D変換部と独立した別個の基板に形成されるとともに、前記A/D変換部が設けられる基板と前記インタフェース変換部が設けられる基板の間は信号ケーブルにより接続される。
上述した本発明の第2の態様にかかるロボット装置は、A/D変換部を独立した回路とすることで、センサの出力信号をA/D変換するためのA/D変換部の配置自由度を向上させることができる。さらに、ロボット制御部が個々のA/D変換部と直接通信する必要がないため、センサ数の増加によってA/D変換部の数が増加した場合にも、ロボット制御部の通信処理に要する処置負荷の増大を抑制することができる。
本発明により、センサの出力信号をA/D変換するためのA/D変換部の配置自由度を向上させるとともに、ロボット制御部がセンサの計測情報を収集するための通信処理に要する処理負荷を軽減することが可能なセンサ計測情報転送システム及びロボット装置を提供できる。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
本発明の実施の形態にかかるセンサ計測情報転送システム1の構成を図1に示す。図1においてA/D変換部12aはセンサ10aと信号ケーブル11aによって接続されている。A/D変換部12aが有するA/D変換回路121aは、センサ10aが出力するアナログ信号を信号ケーブル11aを介して受信するとともに、受信したアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換する。また、A/D変換部12aが有する第1シリアル通信部122aは、第1のシリアル通信プロトコルに従って、A/D変換回路121aにより生成されたデジタルデータを後述するインタフェース変換部14に対して送信する。A/D変換部12b及び12cは、A/D変換部12aと同様の構成を有する。
なお、A/D変換部12a乃至12cとセンサ10a乃至10cの間の接続は、A/D変換部12aとセンサ10aとの接続関係のように、1つのセンサと1つのA/D変換部とを一対一で接続してもよい。また、A/D変換部12bとセンサ10bとの接続関係のように、複数のアナログ信号ケーブルによって接続してもよい。また、A/D変換部12cと複数のセンサ10cとの接続関係のように、複数のセンサと1つのA/D変換部とを接続してもよい。
インタフェース変換部14は、A/D変換部12a乃至12cから送信されるデジタルデータを第1のシリアル通信プロトコルに従って受信するとともに、A/D変換部12a乃至12cから受信されたデジタルデータを集約した集約データを第2のシリアル通信プロトコルに従ってロボット制御部16に送信する。
インタフェース変換部14についてさらに詳しく説明する。インタフェース変換部14が有する3つの第1シリアル通信部141a乃至141cはそれぞれ、信号ケーブル13a乃至13cによってA/D変換部12a乃至12cが有する第1シリアル通信部122a乃至122cと接続されている。第1シリアル通信部141a乃至141cはそれぞれ、第1のシリアル通信プロトコルに従って第1シリアル通信部122a乃至122cからデジタルデータを受信する。
ブリッジ部142は、第1シリアル通信部141a乃至141cによって複数のA/D変換部12a乃至12cから受信されたデジタルデータを集約するとともに、第2のシリアル通信プロトコルに適合したデータフォーマットに変換して出力する。
第2シリアル通信部143は、信号ケーブル15aによってロボット制御部16が有する第2シリアル通信部161と接続されている。第2シリアル通信部143は、ブリッジ部142から出力される集約データを信号ケーブル15aを介して第2シリアル通信部161に送信する。また、本実施の形態では、第2シリアル通信部143は、図示しない他のインタフェース変換部とデイジーチェイン接続される。
ロボット制御部16が有する第2シリアル通信部161は、インタフェース変換部14から送信されるデジタルデータを第2のシリアル通信プロトコルに従って受信する。プロセッサ162は、第2シリアル通信部161で受信されたデジタルデータを参照することによって、センサ10a乃至10cにより計測される物理量を認識し、ロボット装置の内部又は外部環境の何らかの状態変化の検出や、アクチュエータに対するフィードバック制御等を実行する。
A/D変換部12a乃至12cから送信されるデジタルデータを滞りなくロボット制御部16に転送するために、第2のシリアル通信プロトコルのデータ転送レートは、第1のシリアル通信プロトコルのデータ転送レートより高速であるとよい。
さらに、上述したセンサ計測情報転送システム1では、インタフェース変換部14がA/D変換部12a乃至12bと独立した別個の基板17dに形成されるとともに、A/D変換部12a乃至12cが設けられる基板17a乃至17cと、インタフェース変換部14が設けられる基板17dの間は信号ケーブル13a乃至13cにより接続される。
本実施の形態にかかるセンサ計測情報転送システム1を、ヒューマノイド型のロボット装置に適用する場合の各構成要素の配置例を図2に示す。図2に示すロボット装置2は、体幹部20に頭部21、左腕部22、右腕部23、左脚部24、及び右脚部25が連結された構造を有する。図2の例では、2つのインタフェース変換部14a及び14bを体幹部20の内部に配置している。インタフェース変換部14aは、上半身に設けられたセンサ群の計測情報を集約し、インタフェース変換部14bは、下半身に設けられたセンサ群の計測情報を集約する。
左腕部22には、肩関節221に接続された上腕リンク222内に1つのセンサ10とA/D変換部12が配置され、末端の手部223内に2つのセンサ10と1つのA/D変換部12が配置されている。右腕部23にも左腕部22と同様に複数のセンサ10及び複数のA/D変換部12が配置されており、インタフェース変換部14aは、これらの左腕部22及び右腕部23に配置された複数のA/D変換部12から送信されるデジタルデータを集約してロボット制御部16に送信する。
左脚部24には、末端リンクである足平241内に2つのセンサ10と1つのA/D変換部12が配置されている。右脚部25にも左脚部24と同様にセンサ10及びA/D変換部12が配置されており、インタフェース変換部14bは、これらの左脚部24及び右脚部25に配置された複数のA/D変換部12から送信されるデジタルデータを集約してロボット制御部16に送信する。
図1に示したように、本実施の形態では、A/D変換部12a乃至12cを独立した回路としているために、A/D変換部12a乃至12cの回路規模を抑制でき、A/D変換部12a乃至12cの配置自由度を向上させることができる。これにより、センサ10a乃至10cがロボットハンドの指先などのレイアウト制約が大きい場所に配置される場合にも、A/D変換部12a乃至12cをセンサ10a乃至10cの近傍に配置し易くなる。したがって、センサ10a乃至10cとA/D変換部12a乃至12cの間での信号劣化を抑制することができる。
さらに、本発明の実施の形態では、ロボット制御部16は、インタフェース変換部14との間でデータ通信を行う。つまり、ロボット制御部16がセンサ計測情報を取得するための第2のシリアル通信プロトコルによる通信は、インタフェース変換部14によって終端されている。これにより、ロボット制御部16は、個々のA/D変換部12a乃至12cと直接通信する必要がないため、センサ数の増加によってA/D変換部12の数が増加した場合にも、ロボット制御部16の通信処理に要する処置負荷の増大を抑制することができる。また、第2のシリアル通信プロトコルによる接続機器数の制約は、インタフェース変換部14の数に対して課されるものであり、A/D変換部12の数は直接制約されない。このため、インタフェース変換部14の増設によってセンサ10及びA/D変換部12を容易に増設することが可能になる。
なお、上述した発明の実施の形態では、ロボット制御部16が形成される基板17eとインタフェース変換部14が形成される基板17dとを別々の基板とし、これらの間を信号ケーブル13aにより接続する構成を示した。しかしながら、ロボット制御部16と少なくとも1つのインタフェース変換部14は、同一の基板内に形成されてもよい。
また、上述した発明の実施の形態では、インタフェース変換部14に3つのA/D変換部12a乃至12cが接続される構成を示したが、インタフェース変換部14に接続されるA/D変換部12の数は、他の数でもよいことはもちろんである。
また、上述した発明の実施の形態において、A/D変換部12、インタフェース変換部14及びロボット制御部16を具体的に実現する際の機能分割は任意である。例えば、図1に示したインタフェース変換部14が有する全ての構成要素を1つの汎用プロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)によって実現してもよい。あるいは、第1シリアル通信部141a乃至141c並びにブリッジ部142を1つのプロセッサとし、第2シリアル通信部143を通信用ICとしてもよい。また、A/D変換部12は、A/D変換回路121と第1シリアル通信部122とを別々のICチップとしてもよいし、アナログI/O及びA/D変換機能を有する1つのマイクロプロセッサICにより実現してもよい。
また、上述した発明の実施の形態において、A/D変換部12a乃至12cとインタフェース変換部14との間の物理的なトポロジは、図1に示したものに限定されない。つまり、図1では、A/D変換部12a乃至12cがそれぞれインタフェース変換部14に一対一で接続されるスター型のトポロジを採用しているが、例えば、インタフェース変換部14とA/D変換部12a乃至12cの間をデイジーチェイン接続により接続してもよい。しかしながら、図1のような一対一の接続形態を採用すれば、第1シリアル通信部122a乃至122cは、第1シリアル通信部141a乃至141cにデータを送信するためのポートのみを有していればよく、デイジーチェイン接続に比べて必要な通信ポート数が少なくて済む。また、第1シリアル通信部122a乃至122cは、各々が対向する第1シリアル通信部141a乃至141cとの間で独立してデータ転送を行えばよく、他のA/D変換部12の送信データを中継するための複雑な制御を必要としない。これにより、第1シリアル通信部122a乃至122cのハードウェア規模及び処理負荷を削減できるため、デイジーチェイン接続を採用する場合に比べて、A/D変換部12の実装スペースを抑制できるという利点がある。
同様に、インタフェース変換部14とロボット制御部16の間の物理的なトポロジも、図1に示したものに限定されない。例えば、ロボット制御部16と各インタフェース変換部14との間を物理的に一対一で接続してもよい。
また、上述した発明の実施の形態において、第1のシリアル通信プロトコル及び第2のシリアル通信プロトコルは、IEEE1394やUSB等の規格化された通信プロトコルを用いてもよいし、専用の通信プロトコルを用いてもよい。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
1 センサ計測情報転送システム
2 ロボット装置
10、10a〜10c センサ
11a〜11c 信号ケーブル
12、12a〜12c A/D変換部
121a〜121c A/D変換回路(ADC)
122a〜122c 第1シリアル通信部
13a〜13c 信号ケーブル
14、14a、14b インタフェース変換部
141 第1シリアル通信部
142 ブリッジ部
143 第2シリアル通信部
15a、15b 信号ケーブル
16 ロボット制御部
161 第2シリアル通信部
162 プロセッサ
17a〜17e 基板
2 ロボット装置
10、10a〜10c センサ
11a〜11c 信号ケーブル
12、12a〜12c A/D変換部
121a〜121c A/D変換回路(ADC)
122a〜122c 第1シリアル通信部
13a〜13c 信号ケーブル
14、14a、14b インタフェース変換部
141 第1シリアル通信部
142 ブリッジ部
143 第2シリアル通信部
15a、15b 信号ケーブル
16 ロボット制御部
161 第2シリアル通信部
162 プロセッサ
17a〜17e 基板
Claims (5)
- ロボット装置におけるセンサ計測情報転送システムであって、
前記ロボット装置内に設けられたセンサより送信されるアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、前記デジタルデータを送信する複数のA/D変換部と、
前記複数のA/D変換部の各々から送信される前記デジタルデータを受信し、前記複数のA/D変換部から受信されたデジタルデータを集約した集約データを送信するインタフェース変換部と、
前記インタフェース変換部から送信される前記集約データを受信し、前記集約データに基づいて前記ロボット装置に対する制御を実行するロボット制御部とを備え、
前記インタフェース変換部は、前記複数のA/D変換部と独立した別個の基板に形成される、センサ計測情報転送システム。 - 前記インタフェース変換部は、前記ロボット制御部と独立した別個の基板に形成される、請求項1に記載のセンサ計測情報転送システム。
- 前記複数のA/D変換部の各々と前記インタフェース変換部との間は、信号ケーブルによって一対一で接続される、請求項1に記載のセンサ計測情報転送システム。
- 前記ロボット装置は、体幹部と、前記体幹部に連結された少なくとも1つの腕部とを備え、
前記インタフェース変換部は前記体幹部の内部に設けられ、前記複数のA/D変換部は前記腕部の内部に設けられる、請求項1又は2に記載のセンサ計測情報転送システム。 - アクチュエータと、
計測した物理量に応じたアナログ信号を出力する複数のセンサと、
前記複数のセンサより送信されるアナログ信号をサンプリングしてデジタルデータに変換し、前記デジタルデータを送信する複数のA/D変換部と、
前記複数のA/D変換部の各々から送信される前記デジタルデータを受信し、前記複数のA/D変換部から受信されたデジタルデータを集約した集約データを送信するインタフェース変換部と、
前記インタフェース変換部から送信される前記集約データを受信し、前記集約データに基づいて前記アクチュエータに対する制御を実行するロボット制御部とを備え、
前記インタフェース変換部は、前記複数のA/D変換部と独立した別個の基板に形成されるとともに、前記A/D変換部が設けられる基板と前記インタフェース変換部が設けられる基板の間は信号ケーブルにより接続される、ロボット装置。
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