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JP2008115175A - 複素環化合物 - Google Patents

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JP2008115175A
JP2008115175A JP2007267174A JP2007267174A JP2008115175A JP 2008115175 A JP2008115175 A JP 2008115175A JP 2007267174 A JP2007267174 A JP 2007267174A JP 2007267174 A JP2007267174 A JP 2007267174A JP 2008115175 A JP2008115175 A JP 2008115175A
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JP
Japan
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lower alkyl
alkyl group
halogen
benzo
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JP2007267174A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamashita
博司 山下
Atsushi Matsubara
淳 松原
Kunio Oshima
邦生 大島
Hideaki Kuroda
英明 黒田
Satoshi Shimizu
聡 清水
Hisashi Takahashi
永 高橋
Kazumi Kondo
一見 近藤
Shinichi Taira
伸一 平良
Tatsuyoshi Tanaka
達義 田中
Tae Fukushima
多恵 福島
Yoji Sakurai
庸二 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Otsuka Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2007267174A priority Critical patent/JP2008115175A/ja
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】精神病に対して広い治療スペクトラムを有し、安全性の高い複素環化合物を提供する。
【解決手段】下式:
Figure 2008115175

[式中、Qは、下記式(I)で表される基
Figure 2008115175

(式中、Aは低級アルキレン基を示す。ZはOまたはSを示す。R11は水素等を示す。R12は水素等を示す。)]で表される複素環化合物。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規な複素環化合物に関する。
統合失調症を始め双極性障害、気分障害及び感情障害の病因がヘテロジーナス(heterogeneous:異種)であることより、薬剤に広い治療スペクトラムを発現させるためには、複数の薬理作用を併有していることが望まれる。
特許文献1には、一般式
Figure 2008115175
[式中、A’は−(CH2mCH2−、−(CH2mO−等を示す。mは1〜4の整数を示す。RAは水素原子、1〜3個の弗素原子で置換されていてもよいC1-4アルキル基等を示す。]
で表されるカルボスチリル誘導体が、D2受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン2A(5−HT2A)受容体アンタゴニスト作用を有し、統合失調症及び他の中枢神経疾患の治療に有効であることが開示されている。
しかしながら、該特許文献1には、該文献に記載のカルボスチリル誘導体が、D2受容体パーシャルアゴニスト作用、5−HT2A受容体アンタゴニスト作用、α1受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン取り込み阻害作用を併有し、広い治療スペクトラムを有する点については全く開示されていない。
また特許文献2には、ある種の[1,8]ナフチリジン−2−オン誘導体が開示されている。
しかしながら、該特許文献2にも、該文献に記載の[1,8]ナフチリジン−2−オン誘導体が、D2受容体パーシャルアゴニスト作用、5−HT2A受容体アンタゴニスト作用、α1受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン取り込み阻害作用を併有し、広い治療スペクトラムを有する点については全く開示されていない。
WO2004/026864A1 WO2005/043309A1
本発明は、公知の定型抗精神病薬及び非定型抗精神病薬に比べて、より広い治療スペクトラムを有し、副作用が少なく、忍容性及び安全性に優れた抗精神病薬を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ドパミンD2受容体パーシャルアゴニスト作用(D2受容体パーシャルアゴニスト作用)、セロトニン5−HT2A受容体アンタゴニスト作用(5−HT2A受容体アンタゴニスト作用)及びアドレナリンα1受容体アンタゴニスト作用(α1受容体アンタゴニスト作用)を有し、更にそれらの作用に加えてセロトニン取り込み阻害作用(あるいはセロトニン再取り込み阻害作用)を併有する新規化合物を合成することに成功した。本発明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
本発明は、以下の項に示す複素環化合物またはその塩を提供する。
項1.
一般式(1):
Figure 2008115175
[式中、Qは、下記一般式(I)で示される基または一般式(II)で示される基を示す。
一般式(I)
Figure 2008115175
(式中、Aは低級アルキレン基を示す。
ZはOまたはSを示す。
11
(1-1)水素、
(1-2)低級アルキル基、
(1-3)フェニル基、ナフチル基及びジヒドロインデニル基からなる群から選ばれたアリール基(ここで、アリール基上に置換基として下記(i)〜(xxxiii)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよい:
(i)低級アルキル基、
(ii)低級アルケニル基、
(iii)ハロゲン置換低級アルキル基、
(iv)低級アルコキシ基、
(v)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(vi)ニトロ基、
(vii)シアノ基、
(viii)ハロゲン、
(ix)アリール基、
(x)アリールオキシ基、
(xi)低級アルコキシカルボニル基、
(xii)ヒドロキシ基、
(xiii)保護されたヒドロキシ基、
(xiv)低級アルカノイル基、
(xv)スルファモイル基、
(xvi)低級アルキルチオ基、
(xvii)低級アルキルスルホニル基、
(xviii)ヒドロキシスルホニル基、
(xix)低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロC3−C8アルキル基、アリール基及びアロイル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアミノ基、
(xx)モルホリニルカルボニル低級アルケニル基、
(xxi)モルホリニルカルボニル低級アルキル基、
(xxii)ピロリル基、
(xxiii)ピラゾリル基、
(xxiv)イミダゾリル基、
(xxv)トリアゾリル基、
(xxvi)ピリジル基、
(xxvii)オキソ基を有していてもよいピロリジニル基、
(xxviii)モルホリニル基、
(xxix)チオモルホリニル基、
(xxx)低級アルキニル基、
(xxxi)シクロC3−C8アルキル基、
(xxxii)グアニジノ基、
(xxxiii)オキソ基及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいジヒドロピラゾリル基)、
(1-4)複素環基(ここで、複素環基上に置換基として下記(i)〜(xix)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよい:
(i)低級アルキル基、
(ii)ハロゲン置換低級アルキル基、
(iii)低級アルコキシ基、
(iv)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(v)ハロゲン、
(vi)アリール基上に、ハロゲン及びハロゲン置換低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基、
(vii)ハロゲンを有していてもよいアリール低級アルキル基、
(viii)低級アルカノイル基、
(ix)アロイル基、
(x)アミノ基上に、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ低級アルカノイル基、
(xi)低級アルキルチオ基、
(xii)ピロリル基、
(xiii)オキソ基、
(xiv)チオキソ基、
(xv)カルバモイル基、
(xvi)ヒドロキシ基、
(xvii)ピラニル基、
(xviii)チエニル基、
(xix)フリル基)、
(1-5)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、アリール基(当該アリール基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)及びアリール低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、
(1-6)低級アルコキシ低級アルキル基、
(1-7)アロイル低級アルキル基、
(1-8)アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルキル基、
(1-9)アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン及びシアノ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリールオキシ低級アルキル基、
(1-10)アダマンチル低級アルキル基
(1-11)アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルケニル基、
(1-12)低級アルキル基を有していてもよいアミノ基;低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基ならびにハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基からなる群から選ばれる基を有していてもよいシクロC3−C8アルキル基、
(1-13)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(1-14)アリールチオ低級アルキル基、
(1-15)ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基(ここで、複素環基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)、
(1-16)アリール低級アルケニル基(低級アルケニル基上にアリール基を有していてもよい)、
(1-17)ベンゾジオキソリル基、ピリジル基、フリル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルケニル基、
(1-18)ベンゾジオキソリルオキシ低級アルキル基、
(1-19)ピリジルチオ低級アルキル基、または
(1-20)低級アルキル基を有していてもよいアミノ基
を示す。
12は、
(2-1)水素、
(2-2)低級アルキル基、
(2-3)ハロゲン置換低級アルキル基、
(2-4)低級アルケニル基、
(2-5)低級アルキニル基、
(2-6)低級アルカノイル基、
(2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
(2-8)低級アルコキシ低級アルキル基、
(2-9)シクロC3−C8アルキル基、
(2-10)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(2-11)アリール基、
(2-12)アリール基上に、低級アルキル基を有していてもよいアミノ基及びアリールオキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルキル基、
(2-13)テトラヒドロフリル基、
(2-14)フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基、
(2-15)テトラヒドロピラニル基または
(2-16)低級アルカノイルオキシ低級アルキル基
を示す。)
一般式(II):
21−A− (II)
(式中、−A−は低級アルキレン基、低級アルケニレン基または基−A21−O−A22−を示す。
ここで、A21及びA22は、同一または異なって、C1−C5アルキレン基を示す。但し、A21のアルキレン基及びA22のアルキレン基を構成する炭素原子の総数は6を超えないものとする。
21はN−含有複素環基を示す:
ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)〜(13)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよい:
(1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
(2)低級アルケニル基
(3)低級アルコキシ基
(4)ヒドロキシ基
(5)保護されたヒドロキシ基
(6)アリール基
(7)低級アルカノイル基
(8)カルボキシ基
(9)低級アルコキシカルボニル基
(10)低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基
(11)アリール低級アルキル基(ここで、アリール基上には低級アルコキシ基を有していてもよい)
(12)オキソ基
(13)チオキソ基)]
で表される複素環化合物またはその塩。
項2.
Qが、下記一般式(I)で示される基:
Figure 2008115175
[式中、Aは低級アルキレン基を示す。
ZはOまたはSを示す。
11
(1-1)水素、
(1-2)低級アルキル基、
(1-3 a)フェニル基、ナフチル基及びジヒドロインデニル基からなる群から選ばれたアリール基(ここで、アリール基上に置換基として下記(i)〜(viii)、(ix a)、(x a)、(xii)、(xiii a)、(xiv)〜(xviii)、(xix a)、(xx)〜(xxvi)、(xxvii a)、及び(xxviii)〜(xxxiii)からなる群から選ばれた基を1〜3個置換していてもよい:
(i)低級アルキル基、
(ii)低級アルケニル基、
(iii)ハロゲン置換低級アルキル基、
(iv)低級アルコキシ基、
(v)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(vi)ニトロ基、
(vii)シアノ基、
(viii)ハロゲン、
(ix a)フェニル基、
(x a)フェノキシ基、
(xi)低級アルコキシカルボニル基、
(xii)ヒドロキシ基、
(xiii a)低級アルカノイルオキシ基またはフェニル基上にハロゲンを1〜3個有していてもよいフェニル低級アルコキシ基、
(xiv)低級アルカノイル基、
(xv)スルファモイル基、
(xvi)低級アルキルチオ基、
(xvii)低級アルキルスルホニル基、
(xviii)ヒドロキシスルホニル基、
(xix a)低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロC3−C8アルキル基、フェニル基及びベンゾイル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ基、
(xx)モルホリニルカルボニル低級アルケニル基、
(xxi)モルホリニルカルボニル低級アルキル基、
(xxii)ピロリル基、
(xxiii)ピラゾリル基、
(xxiv)イミダゾリル基、
(xxv)トリアゾリル基、
(xxvi)ピリジル基、
(xxvii a)オキソ基を1〜2個有していてもよいピロリジニル基、
(xxviii)モルホリニル基、
(xxix)チオモルホリニル基、
(xxx)低級アルキニル基、
(xxxi)シクロC3−C8アルキル基、
(xxxii)グアニジノ基、
(xxxiii)1個のオキソ基及び1個の低級アルキル基を有するジヒドロピラゾリル基)、
(1-4 a)ピロリジニル、ピペリジル、チアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル(例えば、4,5−ジヒドロピラゾリル等)、ピリジル、ジヒドロピリジル(例えば、1,2−ジヒドロピリジル等)、テトラヒドロピリミジニル(1,2,3,4−テトラヒドロピリミジニル等)、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チエニル、フリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、イミダソピリジルキノリル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル、シノリニル、インダゾリル、キノキサリニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロナフチリジル、ベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾチアジニル、チエノピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサジニル、フロピロリル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾジオキシニル及びベンゾチエニルからなる群から選ばれる複素環基(ここで、複素環基上に置換基として下記(i)〜(v)、(vi a)、(vii a)、(viii)、(ix a)、(x a)及び(xi)〜(xix)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
(i)低級アルキル基、
(ii)ハロゲン置換低級アルキル基、
(iii)低級アルコキシ基、
(iv)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(v)ハロゲン、
(vi a)フェニル基上に、ハロゲン及びハロゲン置換低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル基、
(vii a)ハロゲンを1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル基、
(viii)低級アルカノイル基、
(ix a)ベンゾイル基、
(x a)アミノ基上に、低級アルカノイル基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルカノイル基、
(xi)低級アルキルチオ基、
(xii)ピロリル基、
(xiii)オキソ基、
(xiv)チオキソ基、
(xv)カルバモイル基、
(xvi)ヒドロキシ基、
(xvii)ピラニル基、
(xviii)チエニル基、
(xix)フリル基)、
(1-5 a)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、フェニル基(当該フェニル基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよい)及びフェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基、
(1-6)低級アルコキシ低級アルキル基、
(1-7 a)ベンゾイル低級アルキル基、
(1-8 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル基、
(1-9 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン及びシアノ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェノキシ低級アルキル基、
(1-10)アダマンチル低級アルキル基、
(1-11 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルケニル基、
(1-12 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基;低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基ならびにハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいシクロC3−C8アルキル基、
(1-13)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(1-14 a)フェニルチオ低級アルキル基、
(1-15 a)ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基(ここで、複素環基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよい)、
(1-16 a)フェニル低級アルケニル基(低級アルケニル基上にフェニル基を1〜2個を有していてもよい)、
(1-17)ベンゾジオキソリル基、ピリジル基、フリル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルケニル基、
(1-18)ベンゾジオキソリルオキシ低級アルキル基、
(1-19)ピリジルチオ低級アルキル基または
(1-20 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基
を示す。
12は、
(2-1)水素
(2-2)低級アルキル基、
(2-3)ハロゲン置換低級アルキル基、
(2-4)低級アルケニル基、
(2-5)低級アルキニル基、
(2-6)低級アルカノイル基、
(2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
(2-8)低級アルコキシ低級アルキル基、
(2-9)シクロC3−C8アルキル基、
(2-10)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(2-11 a)フェニル基、
(2-12 a)フェニル基上に、低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル基、
(2-13)テトラヒドロフリル基、
(2-14)フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基、
(2-15)テトラヒドロピラニル基または
(2-16)低級アルカノイルオキシ低級アルキル基
を示す。]
または下記一般式(II)で示される基:
21−A− (II)
[式中、−A−は低級アルキレン基、低級アルケニレン基または基−A21−O−A22−を示す。
ここで、A21及びA22は、同一または異なって、C1−C5アルキレン基を示す。但し、A21のアルキレン基及びA22のアルキレン基を構成する炭素原子の総数は6を超えないものとする。
21はピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、オクタヒドロイソインドール、アゼパニル、アゾカニル、アザスピロノナニル、アザスピロデカニル、ジアザスピロノナニル、ジヒドロピロリル、イミダゾリル、ジヒドロイミダゾリル、トリアゾリル、ジヒドロトリアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロピラジニル、ピリダジニル、テトラゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、ヘキサヒドロイソインドリル、オクタヒドロイソインドリル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、キナゾリニル、ジヒドロキナゾリニル、ベンゾトリアゾリル、カルバゾリル、スピロ[シクロペンタンインドリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサジナニル、モルホリニル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロベンゾオキサジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、チアゾリル、ジヒドロチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジニル、チアゾリジニルベンゾチアゾリル及びベンゾチアジアゾリルからなる群から選ばれるN−含有複素環基を示す:
ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)〜(4)、(5 a)、(6 a)、(7)〜(9)、(10 a)、(11 a)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた1〜3個の基が置換していてもよい:
(1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
(2)低級アルケニル基
(3)低級アルコキシ基
(4)ヒドロキシ基
(5a)低級アルカノイルオキシ基またはフェニル低級アルコキシ基
(6a)フェニル基
(7)低級アルカノイル基
(8)カルボキシ基
(9)低級アルコキシカルボニル基
(10a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいカルバモイル基
(11a)フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル基上には低級アルコキシ基を1〜2個有していてもよい)
(12)オキソ基
(13)チオキソ基]
を示す項1に記載の複素環化合物またはその塩。
項3.一般式(1):
Figure 2008115175
[式中、Qは、下記一般式(I)で示される基、
Figure 2008115175
[式中、Aは低級アルキレン基を示す。
ZはOまたはSを示す。
11
(1-1)水素、
(1-2)低級アルキル基、
(1-3 a)フェニル基、ナフチル基及びジヒドロインデニル基からなる群から選ばれたアリール基(ここで、アリール基上に置換基として下記(i)〜(viii)、(ix a)、(x a)、 (xii)、(xiii a)、(xiv)〜(xviii)、(xix a)、(xx)〜(xxvi)、(xxvii a)、(xxviii)〜(xxxii)及び(xxxiii a)からなる群から選ばれた基を1〜3個置換していてもよい:
(i)低級アルキル基、
(ii)低級アルケニル基、
(iii)ハロゲン置換低級アルキル基、
(iv)低級アルコキシ基、
(v)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(vi)ニトロ基、
(vii)シアノ基、
(viii)ハロゲン、
(ix a)フェニル基、
(x a)フェノキシ基、
(xi)低級アルコキシカルボニル基、
(xii)ヒドロキシ基、
(xiii a)低級アルカノイルオキシ基またはフェニル基上にハロゲンを1〜3個有していてもよいフェニル低級アルコキシ基、
(xiv)低級アルカノイル基、
(xv)スルファモイル基、
(xvi)低級アルキルチオ基、
(xvii)低級アルキルスルホニル基、
(xviii)ヒドロキシスルホニル基、
(xix a)低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロC3−C8アルキル基、フェニル基及びベンゾイル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ基(より好ましくは、N,N−ジ低級アルキルアミノ基、低級アルカノイルアミノ基、N−低級アルカノイル−N−シクロC3−C8アルキルアミノ基、フェニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基)、
(xx)モルホリニルカルボニル低級アルケニル基、
(xxi)モルホリニルカルボニル低級アルキル基、
(xxii)ピロリル基、
(xxiii)ピラゾリル基、
(xxiv)イミダゾリル基、
(xxv)トリアゾリル基、
(xxvi)ピリジル基、
(xxvii a)オキソ基を1〜2個(好ましくは1個)有していてもよいピロリジニル基、
(xxviii)モルホリニル基、
(xxix)チオモルホリニル基、
(xxx)低級アルキニル基、
(xxxi)シクロC3−C8アルキル基、
(xxxii)グアニジノ基、
(xxxiii a)1個のオキソ基及び1個の低級アルキル基を有するジヒドロピラゾリル基)、
(1-4 a)ピロリジニル、ピペリジル、チアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル(例えば、4,5−ジヒドロピラゾリル等)、ピリジル、ジヒドロピリジル(例えば、1,2−ジヒドロピリジル等)、テトラヒドロピリミジニル(1,2,3,4−テトラヒドロピリミジニル等)、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チエニル、フリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、イミダソピリジルキノリル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル、シノリニル、インダゾリル、キノキサリニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロナフチリジル、ベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾチアジニル、チエノピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサジニル、フロピロリル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾジオキシニル及びベンゾチエニルからなる群から選ばれる複素環基(ここで、複素環基上に置換基として下記(i)〜(v)、(vi a)、(vii a)、(viii)、(ix a)、(x a)及び(xi)〜(xix)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
(i)低級アルキル基、
(ii)ハロゲン置換低級アルキル基、
(iii)低級アルコキシ基、
(iv)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(v)ハロゲン、
(vi a)フェニル基上に、ハロゲン及びハロゲン置換低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよいフェニル基、
(vii a)ハロゲンを1〜3個(好ましくは1〜2個)有していてもよいフェニル低級アルキル基、
(viii)低級アルカノイル基、
(ix a)ベンゾイル基、
(x a)アミノ基上に、低級アルカノイル基を1〜2個(好ましくは1個)有していてもよいアミノ低級アルカノイル基、
(xi)低級アルキルチオ基、
(xii)ピロリル基、
(xiii)オキソ基、
(xiv)チオキソ基、
(xv)カルバモイル基、
(xvi)ヒドロキシ基、
(xvii)ピラニル基、
(xviii)チエニル基、
(xix)フリル基)、
(1-5 a)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、フェニル基(当該フェニル基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)及びフェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基、
(1-6)低級アルコキシ低級アルキル基、
(1-7 a)ベンゾイル低級アルキル基、
(1-8 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1〜2個)有していてもよいフェニル低級アルキル基、
(1-9 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン及びシアノ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェノキシ低級アルキル基、
(1-10)アダマンチル低級アルキル基、
(1-11 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基(好ましくはN,N−ジ低級アルキルアミノ基)、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1〜2個)有していてもよいフェニル低級アルケニル基、
(1-12 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基(好ましくはN,N−ジ低級アルキルアミノ基);低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基(好ましくはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基)ならびにハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよいフェニル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいシクロC3−C8アルキル基、
(1-13)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(1-14 a)フェニルチオ低級アルキル基、
(1-15 a)ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基(ここで、複素環基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1〜2個)有していてもよい)、
(1-16 a)フェニル低級アルケニル基(低級アルケニル基上にフェニル基を1〜2個(好ましくは1個)を有していてもよい)、
(1-17)ベンゾジオキソリル基、ピリジル基、フリル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルケニル基、
(1-18)ベンゾジオキソリルオキシ低級アルキル基、
(1-19)ピリジルチオ低級アルキル基または
(1-20 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基
を示す。
さらに、R11のより好ましい定義は、
(1-1)水素、
(1-2)低級アルキル基、
(1-5 aaa)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を1個有するアミノ低級アルキル基または
(1-20 aa)低級アルキル基を1〜2個有するアミノ基が挙げられる。
12は、
(2-1)水素
(2-2)低級アルキル基、
(2-3)ハロゲン置換低級アルキル基、
(2-4)低級アルケニル基、
(2-5)低級アルキニル基、
(2-6)低級アルカノイル基、
(2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
(2-8)低級アルコキシ低級アルキル基、
(2-9)シクロC3−C8アルキル基、
(2-10)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(2-11 a)フェニル基、
(2-12 a)フェニル基上に、低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基(より好ましくは、N,N−ジ低級アルキルアミノ基)及びフェノキシ基からなる群から選ばれる基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよいフェニル低級アルキル基、
(2-13)テトラヒドロフリル基、
(2-14)フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基、
(2-15)テトラヒドロピラニル基または
(2-16)低級アルカノイルオキシ低級アルキル基
を示す。
さらに、R12のより好ましい定義は、
(2-2)低級アルキル基、
(2-4)低級アルケニル基、
(2-6)低級アルカノイル基、
(2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
(2-8)低級アルコキシ低級アルキル基または
(2-9)シクロC3−C8アルキル基が挙げられる。)
または下記一般式(II)で示される基、
21−A− (II)
[式中、−A−は低級アルキレン基、低級アルケニレン基または基−A21−O−A22−を示す。
ここで、A21及びA22は、同一または異なって、C1−C5アルキレン基を示す。但し、A21のアルキレン基及びA22のアルキレン基を構成する炭素原子の総数は6を超えないものとする。
21はピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、オクタヒドロイソインドール、アゼパニル、アゾカニル、アザスピロノナニル、アザスピロデカニル、ジアザスピロノナニル、ジヒドロピロリル、イミダゾリル、ジヒドロイミダゾリル、トリアゾリル、ジヒドロトリアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロピラジニル、ピリダジニル、テトラゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、ヘキサヒドロイソインドリル、オクタヒドロイソインドリル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、キナゾリニル、ジヒドロキナゾリニル、ベンゾトリアゾリル、カルバゾリル、スピロ[シクロペンタンインドリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサジナニル、モルホリニル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロベンゾオキサジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、チアゾリル、ジヒドロチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジニル、チアゾリジニルベンゾチアゾリル及びベンゾチアジアゾリルからなる群から選ばれるN−含有複素環基を示す:
ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)〜(4)、(5 a)、(6 a)、(7)〜(9)、(10 a)、(11 a)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた1〜3個の基が置換していてもよい:
(1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
(2)低級アルケニル基
(3)低級アルコキシ基
(4)ヒドロキシ基
(5 a)低級アルカノイルオキシ基またはフェニル低級アルコキシ基
(6 a)フェニル基
(7)低級アルカノイル基
(8)カルボキシ基
(9)低級アルコキシカルボニル基
(10a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいカルバモイル基
(11a)フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル基上には低級アルコキシ基を1〜2個有していてもよい)
(12)オキソ基
(13)チオキソ基
さらに、R21のより好ましい定義は、低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜2個有するイミダゾリジニル基;低級アルキル基、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜2個有するピペリジル基;低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜2個有するオキサゾリジニル基;低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜2個有するオキサジナニル基が挙げられる]
で表される複素環化合物またはその塩。
項4.
Qが、下記一般式(I)で示される基:
Figure 2008115175
[式中、Aは低級アルキレン基を示す。
ZはOまたはSを示す。
11
(1-1)水素、
(1-2)低級アルキル基、
(1-5 aa)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、フェニル基(当該フェニル基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を(好ましくは1個)有していてもよい)及びフェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基または
(1-20 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基
を示す。
12は、
(2-1)水素、
(2-2)低級アルキル基、
(2-4)低級アルケニル基、
(2-6)低級アルカノイル基、
(2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
(2-8)低級アルコキシ低級アルキル基または
(2-9)シクロC3−C8アルキル基
を示す。]
を示す項2に記載の複素環化合物またはその塩。
項5.
Qが、下記一般式(II)で示される基:
21−A− (II)
[式中、−A−は低級アルキレン基または低級アルケニレン基を示す。
21は、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、アゼパニル、オキサゾリジニル及びオキサジナニルからなる群から選ばれるN−含有複素環基を示す:
ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた1〜2個の基が置換していてもよい:
(1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
(12)オキソ基
(13)チオキソ基]
を示す項2に記載の複素環化合物またはその塩。
項6.前記一般式(1)で表される複素環化合物が、
N−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]アセトアミド、
N−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−2,4−ジフルオロベンズアミド、
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−シクロプロピルアセトアミド、
5−メチル−2−ピラジンカルボン酸[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]エチルアミド、
4−チアゾールカルボン酸[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]エチルアミド、
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−アセトアミド、
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−イソプロピルアセトアミド、
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチルチオアセトアミド、
N−アリル−N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]アセトアミドまたは
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−tert−ブチルホルムアミド
である、項4に記載の複素環化合物またはその塩。
項7.前記一般式(1)で表される複素環化合物が、
1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−イミダゾリジン−2−オン、
1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−3−メチルイミダゾリジン−2−オン、
1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−ピロリジン−2−オン、
1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−ピロリジン−2,5−ジオン、
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]アゼパン−2−オン、
3−[6−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ヘキシル]オキサゾリジン−2−オン、
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4,4−ジメチルオキサゾリジン−2−オン、
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4−メチルオキサゾリジン−2−オン、
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−オキサゾリジン−2−オン、
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]ピロリジン−2−オン、
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]ピペリジン−2−オン、
1−[(E)−4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)−2−ブテニル]−3−メチルイミダゾリジン−2−オン、
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペリジン−2−チオンまたは
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4−メチルオキサゾリジン−2−オン
である、項5に記載の複素環化合物またはその塩。
前記一般式において示される各基は、具体的には次の通りである。
低級アルキル基としては、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル基等が含まれる。
低級アルキレン基としては、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキレン基を挙げることができる。より具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、2,2−ジメチルエチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、1−メチルテトラメチレン、1−エチルテトラメチレン、2−メチルテトラメチレン、2−エチルテトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等が含まれる。
低級アルケニレン基としては、二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6(好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニレン基を挙げることができる。より具体的には、ビニレン、1−プロペニレン、1−メチル−1−プロペニレン、2−メチル−1−プロペニレン、2−プロペニレン、2−ブテニレン、1−ブテニレン、3−ブテニレン、2−ペンテニレン、1−ペンテニレン、3−ペンテニレン、4−ペンテニレン、1,3−ブタジエニレン、1,3−ペンタジエニレン、2−ペンテン−4−イニレン、2−ヘキセニレン、1−ヘキセニレン、5−へキセニレン、3−ヘキセニレン、4−へキセニレン、3,3−ジメチル−1−プロペニレン、2−エチル−1−プロペニレン、1,3,5−ヘキサトリエニレン、1,3−ヘキサジエニレン、1,4−ヘキサジエニレン基等が含まれる。
C1−C5アルキレン基としては、炭素数1〜5の直鎖または分枝鎖状アルキレン基を挙げることができる。より具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、2,2−ジメチルエチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン基等が含まれる。
一般式において上記−A21−O−A22−で示される基としては、例えば、−CH−O−CH−、−CH−O−(CH−、−CH−O−(CH−、−CH−O−(CH−、−CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−、−CH(CH)−CH−O−CH(CH)−CH−等が挙げられる。
低級アルケニル基としては、二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6(好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニル基を挙げることができ、トランス体及びシス体の両者を包含する。より具体的には、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、1−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、1−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1,3−ブタジエニル、1,3−ペンタジエニル、2−ペンテン−4−イル、2−ヘキセニル、1−ヘキセニル、5−へキセニル、3−ヘキセニル、4−へキセニル、3,3−ジメチル−1−プロペニル、2−エチル−1−プロペニル、1,3,5−ヘキサトリエニル、1,3−ヘキサジエニル、1,4−ヘキサジエニル基等が含まれる。
低級アルキニル基としては、炭素数2〜6(好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキニル基を挙げることができる。より具体的には、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル基等が含まれる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
ハロゲン置換低級アルキル基としては、ハロゲン原子が1〜7個、より好ましくは1〜3個置換した前記例示の低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチル、ジブロモメチル、ジクロロフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロイソプロピル、3−クロロプロピル、2−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブチル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、2−クロロブチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、5−クロロペンチル、6,6,6−トリフルオロへキシル、6−クロロヘキシル、ペルフルオロヘキシル基等が含まれる。
低級アルコキシ基としては、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分岐鎖状のアルコキシ基を挙げることができる。より具体的には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、3−メチルペンチルオキシ基等が含まれる。
アリール基としては、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ジヒドロインデニル、9H−フルオレニル基等を挙げることができる。
アリールオキシ基としては、例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ基等を挙げることができる。
アリールチオ基としては、例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ基等を挙げることができる。
アロイル基としては、ベンゾイル、ナフトイル基等を挙げることができる。
低級アルキルチオ基としては、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキルチオ基を挙げることができる。より具体的には、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ基等が含まれる。
ハロゲン置換低級アルコキシ基としては、ハロゲン原子が1〜7個、好ましくは1〜3個置換した前記例示の低級アルコキシ基を挙げることができる。より具体的には、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジブロモメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロイソプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−クロロプロポキシ、3−ブロモプロポキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブトキシ、4−クロロブトキシ、4−ブロモブトキシ、2−クロロブトキシ、5,5,5−トリフルオロペントキシ、5−クロロペントキシ、6,6,6−トリフルオロへキシルオキシ、6−クロロヘキシルオキシ基等が含まれる。
低級アルカノイル基としては、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル基等が含まれる。
低級アルカノイルオキシ基としては、アルカノイル部分が炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基であるアルカノイルオキシ基を挙げることができる。より具体的には、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、ヘキサノイルオキシ基等が含まれる。
低級アルカノイルオキシ低級アルキル基としては、前記例示の低級アルカノイルオキシ基を1〜3個、好ましくは1個有する、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。より具体的には、ホルミルオキシメチル、3−アセチルオキシプロピル、2−プロピオニルオキシエチル、ブチリルオキシメチル、2−イソブチリルオキシエチル、3−ペンタノイルオキシプロピル、tert−ブチルカルボニルオキシメチル、ヘキサノイルオキシメチル基等が含まれる。
ヒドロキシ基の保護基としては、例えば、低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)、低級アルキル部分が炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基であり、フェニル基上にハロゲン原子等の置換基を1〜3個、好ましくは1個有していてもよいフェニル低級アルキル基を挙げることができる。
保護されたヒドロキシ基としては、例えば、前記例示の低級アルコキシ基、低級アルカノイル部分が前記例示の低級アルカノイルオキシ基、低級アルコキシ部分が前記例示の低級アルコキシ基であるフェニル低級アルコキシ基(フェニル基上にハロゲン原子等の置換基を1〜3個、好ましくは1個有していてもよい)等を挙げることができる。より具体的には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、ヘキサノイルオキシ、ベンジルオキシ、4−クロロベンジルオキシ、2−フェニルエトキシ、1−フェニルエトキシ、3−フェニルプロポキシ、4−フェニルブトキシ、5−フェニルペンチルオキシ、6−フェニルヘキシルオキシ、1,1−ジメチル−2−フェニルエトキシ、2−メチル−3−フェニルプロポキシ基等が挙げられる。
ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒドロキシ基を1〜5個、好ましくは1〜3個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、3,4−ジヒドロキシブチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、3,3−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル、2−メチル−3−ヒドロキシプロピル、2,3,4−トリヒドロキシブチル、ペルヒドロキシヘキシル基等が含まれる。
ヒドロキシ低級アルキル基の保護基としては、例えば、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基、低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)、低級アルキル部分が炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基であるフェニル低級アルキル基を挙げることができる。
保護されたヒドロキシ低級アルキル基としては、前記例示の保護されたヒドロキシ基(好ましくは低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキシ基またはフェニル低級アルコキシ基(フェニル基上にハロゲン原子等の置換基を1〜3個、好ましくは1個有していてもよい))を1〜5個、好ましくは1〜3個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的にはメトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−n−プロポキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−n−ブトキシエチル、2−イソブトキシエチル、2−tert−ブトキシエチル、2−sec−ブトキシエチル、2−n−ペンチルオキシエチル、2−イソペンチルオキシエチル、2−ネオペンチルオキシエチル、2−n−ヘキシルオキシエチル、2−イソヘキシルオキシエチル、2−(3−メチルペンチルオキシ)エチル、2−ホルミルオキシエチル、2−アセチルオキシエチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリルオキシエチル、2−イソブチリルオキシエチル、2−ペンタノイルオキシエチル、2−tert−ブチルカルボニルオキシエチル、2−ヘキサノイルオキシエチル、2−ベンジルオキシエチル、2−(2−フェニルエトキシ)エチル、2−(1−フェニルエトキシ)エチル、2−(3−フェニルプロポキシ)エチル、2−(4−フェニルブトキシ)エチル、2−(5−フェニルペンチルオキシ)エチル、2−(6−フェニルヘキシルオキシ)エチル、2−(1,1−ジメチル−2−フェニルエトキシ)エチル、2−(2−メチル−3−フェニルプロポキシ)エチル、3−エトキシプロピル、2,3−ジエトキシプロピル、4−エトキシブチル、3,4−ジエトキシブチル、1,1−ジメチル−2−エトキシエチル、5−エトキシペンチル、6−エトキシヘキシル、3,3−ジメチル−3−エトキシプロピル、2−メチル−3−エトキシプロピル、2,3,4−トリエトキシブチル基等が含まれる。
低級アルコキシカルボニル基としては、低級アルコキシ部分が前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基)であるアルコキシカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシカルボニル、イソヘキシルオキシカルボニル、3−メチルペンチルオキシカルボニル基等が含まれる。
低級アルキルスルホニル基としては、低級アルキル部分が前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)であるアルキルスルホニル基を挙げることができる。より具体的には、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、3−メチルペンチルスルホニル基等が含まれる。
シクロC3−C8アルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等を挙げることができる。
置換基として低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロC3−C8アルキル基、アリール基及びアロイル基からなる群から選ばれた基を有していてもよいアミノ基としては、置換基として、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基);前記例示のシクロC3−C8アルキル基、アリール基(好ましくはフェニル基);前記例示のアリール基(好ましくはフェニル基)及び前記例示のアロイル基(好ましくはベンゾイル基)からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミノ、N−メチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、N−ホルミルアミノ、N−アセチルアミノ、N−フェニルアミノ、N−ベンゾイルアミノ、N−アセチル−N−シクロC3−C8アルキルアミノ基等を挙げることができる。
モルホリニルカルボニル低級アルケニル基としては、低級アルケニル部分が前記例示の低級アルケニル基(好ましくは炭素数2〜6(より好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニル基)であるモルホリニルカルボニル低級アルケニル基を挙げることができる。より具体的には、1−(または2−)(4−モルホリニルカルボニル)ビニル、1−(または2−または3−)(4−モルホリニル)1−(または2−)プロペニル基が含まれる。
モルホリニルカルボニル低級アルキル基としては、低級アルキル部分が前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)であるモルホリニルカルボニル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、4−モルホリニルカルボニルメチル、1−(または2−)(4−モルホリニルカルボニル)エチル、1−(または2−または3−)(4−モルホリニルカルボニル)−1−(または2−)プロピル基が含まれる。
オキソ基を有していてもよいピロリジニル基としては、オキソ基を1〜2個(好ましくは1個)有していてよいピロリジニル基が挙げられる。具体的には、(1−、2−、または3−)ピロリジニル、(2−または3−)オキソ−1−ピロリジニル、(3−、4−、または5−)オキソ−2−ピロリジニル、(2−、4−、または5−)オキソ−3−ピロリジニル基を挙げることができる。
オキソ基及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいジヒドロピラゾリル基としては、オキソ基及び前記例示の低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいジヒドロピラゾリル基が挙げられる。
アリール基上にハロゲン及びハロゲン置換低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であり、当該アリール部分上に、前記例示のハロゲン及び前記例示のハロゲン置換低級アルキル基(好ましくは、ハロゲン置換炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個有することのあるアリール基を挙げることができる。
ハロゲンを有していてもよいアリール低級アルキル基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であるアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖上アルキル基)を挙げることができる。アリール基上の置換基としては、前記例示のハロゲンを1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個置換していてもよい)。
アミノ低級アルカノイル基としては、アミノ基を1〜3個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)を挙げることができる。より具体的にはアミノアセチル、3−アミノプロピオニル、4−アミノブチリル、3,4−ジアミノブチリル、3,3−ジメチル−3−アミノプロピオニル、4−アミノブチリル、5−アミノバレリル基等が含まれる。
アミノ基上に、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ低級アルカノイル基としては、置換基として前記例示の低級アルカノイル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示のアミノ低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的にはN−ホルミルアミノアセチル、N−アセチルアミノアセチル、N−プロピオニルアミノアセチル、3−(N−アセチルアミノ)プロピオニル、4−(N−アセチルアミノ)ブチリル、3,4−ジ(N−アセチルアミノ)ブチリル、3,3−ジメチル−3−(N−プロピニルアミノ)プロピオニル、4−(N−ホルミルアミノ)ブチリル、5−(N−アセチルアミノ)バレリル基等が含まれる。
カルバモイル低級アルキル基としては、カルバモイル基を、1〜3個、より好ましくは1〜2個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
アミノ低級アルキル基としては、アミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体例には、アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−アミノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル、N,N−ジメチルアミノメチル、N−メチル−N−エチルアミノメチル、N−メチルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、1−メチル−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、1−メチル−2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル等が挙げられる。
アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、アリール基(当該アリール基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)及びアリール低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を有していてもよいアミノ低級アルキル基としては、アミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。アミノ基上及び/または低級アルキル基上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)、前記例示のヒドロキシ低級アルキル基(好ましくは、ヒドロキシ基を1〜3個有する炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示のカルバモイル低級アルキル基(好ましくは、カルバモイル基を1〜3個有する炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、インドリルカルボニル基、前記例示のハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基(好ましくはハロゲン及び炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基からなる群から選ばれる基を1〜5個、好ましくは1〜3個有していてもよいフェニル基)、ならびにアルコキシ部分が前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖上アルコキシ基)であり前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有するアルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有していてもよい。
低級アルコキシ低級アルキル基としては、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を例示できる。より具体的には、メトキシメチル、2−メトキシエチル、1−エトキシエチル、2−エトキシエチル、2−イソブトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル、2−メトキシ−1−メチルエチル、2−メトキシ−1−エチルエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、2−イソプロポキシエチル、3−イソブロポキシプロピル、3−n−ブトキシプロピル、4−n−プロポキシブチル、1−メチル−3−イソブトキシプロピル、1,1−ジメチル−2−n−ペンチルオキシエチル、5−n−ヘキシルオキシペンチル、6−メトキシヘキシル、1−エトキシイソプロピル、2−メチル−3−メトキシプロピル基等が含まれる。
アロイル低級アルキル基としては、前記例示のアロイル基(好ましくはベンゾイル基)を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体例には、ベンゾイルメチル、2−ベンゾイルエチル、1−ベンゾイルエチル、1−(または2−)ナフトイルメチル基等が含まれる。
アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン及びニトロ基からなる基から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルキル基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であるアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。アリール基上の置換基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、ヒドロキシ基、前記例示のハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個置換していてもよい。
アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン及びシアノ基からなる基から選ばれる基を有していてもよいアリールオキシ低級アルキル基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であるアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。アリール基上の置換基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示のハロゲン及びシアノ基からなる群から選ばれる基を1〜5個、好ましくは1〜3個置換していてもよい。
アリール低級アルコキシ基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であるアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を挙げることができる。
低級アルキル基を有していてもよいアミノ基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミノ、N−メチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ等を挙げることができる。
アリール低級アルケニル基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であるアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルケニル基(好ましくは炭素数2〜6(より好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニル基)を挙げることができる。
アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルケニル基としては、前記例示のアリール低級アルケニル基(好ましくはフェニルが1個置換した炭素数2〜6(好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニル基)を挙げることができる。アリール基上の置換基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示のハロゲン置換低級アルキル基(好ましくはハロゲンを1〜3個有する炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示のハロゲン置換低級アルコキシ基(好ましくはハロゲンを1〜3個有する炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルキル基を有していてもよいアミノ基(好ましくは炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基を1〜2個有してもよいアミノ基)、前記例示のハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1〜2個置換していてもよい。ハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であり、当該アリール部分上に、前記例示のハロゲン及び前記例示の低級アルキル基(好ましくは、炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個有することのあるアリール基を挙げることができる。
低級アルキル基を有していてもよいアミノ基;低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基ならびにハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基からなる群から選ばれる基を有していてもよいシクロC3−C8アルキル基としては、前記例示の低級アルキル基を有していてもよいアミノ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基を1〜2個有してもよいアミノ基)、前記例示の低級アルキル基を有していてもよい前記例示のアミノ低級アルキル基(好ましくは、アミノ基上に、炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基を1〜2個有してもよいアミノ基を1から5個、好ましくは1個有する炭素数1〜6(好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、及び前記例示のハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基アリール基(好ましくはアリール部分が、フェニル、ナフチル等であり、当該アリール部分上に、前記例示のハロゲン及び前記例示の低級アルキル基(好ましくは、炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜5個、好ましくは1〜3個有することのあるアリール基)からなる群から選ばれる基を1〜3個、好ましくは1個有することのある、前記例示のシクロC3−C8アルキル基を挙げることができる。
シクロC3−C8アルキル低級アルキル基としては、前記例示のシクロC3−C8アルキル基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
アリールチオ低級アルキル基としては、前記例示のアリールチオ基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
アダマンチル低級アルキル基としては、アダマンチル基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基(ここで、複素環基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)としては、ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が、1〜3個、好ましくは1個置換した前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。複素環基上の置換基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示のハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜5個、好ましくは1〜3個、置換していてもよい。
アリール低級アルケニル基(低級アルケニル基上に、アリール基を有していてもよい)としては、前記例示のアリール低級アルケニル基(好ましくはフェニルが1個置換した炭素数2〜6(好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニル基)を挙げることができる。低級アルケニル基上置換基として、前記例示のアリール基(好ましくはフェニル基)を1〜3個、好ましくは1〜2個、より好ましくは1個置換していてもよい。
ベンゾジオキソリル基、ピリジル基、フリル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルケニル基としては、ベンゾジオキソリル基、ピリジル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が、1〜3個、好ましくは1個置換した前記例示の低級アルケニル基(好ましくは炭素数2〜6(より好ましくは炭素数2〜4)の直鎖または分枝鎖状アルケニル基)を挙げることができる。
ベンゾジオキソリルオキシ低級アルキル基としては、ベンゾジオキソリルオキシ基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
ピリジルチオ低級アルキル基としては、ピリジルチオ基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
アリール基上に、低級アルキル基を有していてもよいアミノ基及びアリールオキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルキル基としては、アリール部分が、フェニル、ナフチル等であるアリール基を1〜3個、好ましくは1個有していてもよい、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。アリール基上の置換基としては、前記例示の低級アルキル基を有していてもよいアミノ基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基)及び前記例示のアリールオキシ基(好ましくはフェノキシ基)からなる群から選ばれる基を1〜5個、好ましくは1〜3個、より好ましくは1個置換していてもよい。
フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基としては、フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が、1〜3個、好ましくは1個置換した前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。
複素環基としては、
・1〜4個(好ましくは1〜2個)の窒素原子を含有する飽和3〜8員(好ましくは5〜8員)複素単環基(例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、オクタヒドロイソインドール、アゼパニル、アゾカニル等);
・1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(例えば、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル等);
・1〜2個の窒素原子を含有するスピロ飽和複素環基(例えば、アザスピロノナニル(例えば、1−アザスピロ[4,4]ノナニル、2−アザスピロ[4,4]ノナニル等)、アザスピロデカニル(例えば、1−アザスピロ[4,5]デカニル、2−アザスピロ[4,5]デカニル等)、ジアザスピロノナニル(例えば、1,3−ジアザスピロ[4,4]ノナニル、1,4−ジアザスピロ[4,4]ノナニル等)等);
・1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(例えば、チアゾリジニル等);
・1〜2個の酸素原子を含有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(例えば、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、オキシラニル、オキソラニル、ジオキソラニル等);
・1〜2個の硫黄原子(好ましくは1個)を含有する飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(例えば、テトラチエニル、テトラヒドロチオピラニル等;
・1〜4個(好ましくは1〜3個)の窒素原子を含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(例えば、ピロリル、ジヒドロピロリル(例えば1H−2,5−ジヒドロピロリル等)、イミダゾリル(例えば1H−イミダゾリル等)、ジヒドロイミダゾリル(例えば、1H−2,3−ジヒドロイミダゾリル等)、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル等)、ジヒドロトリアゾリル(例えば、1H−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾリル等)、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル(例えば、4,5−ジヒドロピラゾリル等)、ピリジル、ジヒドロピリジル(例えば、1,2−ジヒドロピリジル等)、ピリミジニル、ジヒドロピリミジニル(1,6−ジヒドロピリミジニル等)、テトラヒドロピリミジニル(1,2,3,4−テトラヒドロピリミジニル等)、ピラジニル、ジヒドロピラジニル(例えば、1,2−ジヒドロピラジニル等)、ピリダジニル、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリル等)等);
・1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5員)複素単環基(例えば、チアゾリル、ジヒドロチアゾリル(例えば、2,3−ジヒドロチアゾリル)、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル等)、ジヒドロチアジニル等);
・1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基(例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル等)等);
・硫黄原子1ないし2個を有する3ないし8員(より好ましくは5または6員)の不飽和複素単環基(例えば、チエニル、ジヒドロチエニル等);
・酸素原子1ないし2個を有する3ないし8員(より好ましくは5または6員)の不飽和複素単環基(例えば、フリル基、ピラニル基等);
・酸素原子1個及び硫黄原子1ないし2個を有する3ないし8員(より好ましくは5または6員)の不飽和複素単環基(例えば、ジヒドロオキサチイニル等);
・1〜4個(好ましくは1〜2個)の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基(例えば、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、ヘキサヒドロイソインドリニル(例えば、2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドリニル等)、ベンゾイミダゾリル、イミダソピリジル(例えば、イミダゾ[1,2−a]ピリジル等)、キノリル、ジヒドロキノリル(例えば、1,2−ジヒドロキノリル等)、テトラヒドロキノリル(1,2,3,4−テトラヒドロキノリル等)、イソキノリル、シノリニル、インダゾリル、キナゾリニル、ジヒドロキナゾリニル(3,4−ジヒドロキナゾリニル等)、ベンゾトリアゾリル(例えば、ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾリル等)、ナフチリジル(例えば、1.8−ナフチリジル等)、ジヒドロナフチリジル(例えば、1,2ジヒドロ−1.8−ナフチリジル等)、カルバゾリル等);
・1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾチアゾリル(例えば、ベンゾ[d]チアゾリル等)、ジヒドロベンゾチアゾリル(例えば、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル等)、ベンゾチアジアゾリル、ジヒドロベンゾチアジニル(2H−3,4−ジヒドロベンゾ[b][1,4]チアジニル等)チエノピラジニル(例えば、チエノ[3,2−b]ピラジニル等));
・1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾオキサゾリル(例えば、ベンゾ[d]オキサゾリル等)、ジヒドロベンゾオキサゾリル(例えば、2,3−ジヒドロキシベンゾ[d]オキサゾリル等)、ベンゾオキサジニル(例えば、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル等)、ジヒドロベンゾオキサジニル(例えば、2H−3,4−ジヒドロキシベンゾ[b][1,4]オキサジニル等)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、フロピロリル(例えば、4H−フロ[3,2−b]ピロリル等)等);
・1〜2個の窒素原子を含有するスピロ不飽和縮合複素環基(例えば、スピロ[シクロペンタンインドリニル](例えば、スピロ[シクロペンタン−1,3’−インドリニル]等);
・酸素原子1ないし4個を有する不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾフリル、ジヒドロベンゾフリル(例えば、2,3−ジヒドロベンゾフリル等)、ベンゾジオキソリル(例えば、ベンゾ[d][1,3]オキソリル等)、ジヒドロベンゾジオキシニル(例えば、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニル等)等);
・硫黄原子1ないし2個を有する不飽和縮合複素環基(例えば、ベンゾチエニル等)
等の複素環基が挙げられる。
N−含有複素環基としては、1〜4個(好ましくは1〜2個)の窒素原子を含有する飽和3〜8員(好ましくは5〜8員)複素単環基、1〜2個の窒素原子を含有するスピロ飽和複素環基、1〜4個(好ましくは1〜3個)の窒素原子を含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基、1〜4個(好ましくは1〜2個)の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基、1〜2個の窒素原子を含有するスピロ不飽和縮合複素環基、1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基、1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(好ましくは5または6員)複素単環基、1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(好ましくは5員)複素単環基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(好ましくは5または6員)複素単環基、1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基等が挙げられる。
1〜4個(好ましくは1〜2個)の窒素原子を含有する飽和3〜8員(好ましくは5〜8員)複素単環基としては、例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、オクタヒドロイソインドール、アゼパニル、アゾカニル等が挙げられる。
1〜2個の窒素原子を含有するスピロ飽和複素環基としては、例えば、アザスピロノナニル(例えば、1−アザスピロ[4,4]ノナニル、2−アザスピロ[4,4]ノナニル等)、アザスピロデカニル(例えば、1−アザスピロ[4,5]デカニル、2−アザスピロ[4,5]デカニル等)、ジアザスピロノナニル(例えば、1,3−ジアザスピロ[4,4]ノナニル、1,4−ジアザスピロ[4,4]ノナニル等)等が挙げられる。
1〜4個(好ましくは1〜3個)の窒素原子を含有する不飽和3〜8員(好ましくは5または6員)複素単環基としては、例えば、ピロリル、ジヒドロピロリル(例えば、1H−2,5−ジヒドロピロリル等)、イミダゾリル(例えば、1H−イミダゾリル等)、ジヒドロイミダゾリル(例えば、1H−2,3−ジヒドロイミダゾリル等)、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル等)、ジヒドロトリアゾリル(例えば、1H−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアゾリル等)、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル(例えば、1,2−ジヒドロピリジル等)、ピリミジニル、ジヒドロピリミジニル(1,6−ジヒドロピリミジニル等)、ピラジニル、ジヒドロピラジニル(例えば、1,2−ジヒドロピラジニル等)、ピリダジニル、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリル等)等が挙げられる。
1〜4個(好ましくは1〜2個)の窒素原子を含有する不飽和縮合複素環基としては、例えば、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、ヘキサヒドロイソインドリル(例えば、2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドリル等)、オクタヒドロイソインドリル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、キナゾリニル、ジヒドロキナゾリニル(3,4−ジヒドロキナゾリニル等)、ベンゾトリアゾリル、カルバゾリル等が挙げられる。
1〜2個の窒素原子を含有するスピロ不飽和縮合複素環基としては、例えば、スピロ[シクロペンタンインドリニル](例えば、スピロ[シクロペンタン−1,3’−インドリニル]等)が挙げられる。
1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(より好ましくは5または6員)複素単環基としては、例えば、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル等)等が挙げられる。
1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(好ましくは5または6員)複素単環基としては、例えば、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサジナニル、モルホリニル等が挙げられる。
1〜2個(好ましくは1個)の酸素原子と1〜3個(好ましくは1〜2個)の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基としては、例えば、ベンゾオキサゾリル(例えば、ベンゾ[d]オキサゾリル等)、ジヒドロベンゾオキサゾリル(例えば、2,3−ジヒドロキシベンゾ[d]オキサゾリル等)、ベンゾオキサジニル(例えば、ベンゾ[b][1,4]オキサジニル等)、ジヒドロベンゾオキサジニル(例えば、2H−3,4−ジヒドロキシベンゾ[b][1,4]オキサジニル等)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル等が挙げられる。
1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和3〜8員(好ましくは5員)複素単環基としては、例えば、チアゾリル、ジヒドロチアゾリル(例えば、2,3−ジヒドロチアゾリル)、イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル等)、ジヒドロチアジニル等が挙げられる。
1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する飽和3〜8員(好ましくは5または6員)複素単環基としては、例えば、チアゾリジニル等が挙げられる。
1〜2個の硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和縮合複素環基としては、例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル等が挙げられる。
低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるカルバモイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、該低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基には、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル基等を挙げることができる。
アリール低級アルキル基(ここで、アリール基上には低級アルコキシ基を有していてもよい)としては、前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。ここで、アリール基上には、前記例示の低級アルコキシ基が1〜7個、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜2個置換していてもよい。アリール低級アルキル基(アリール基上には低級アルコキシ基を有していてもよい)の具体例としては、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、1−メチル−1−フェニルエチル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、1,1−ジメチル−3−フェニルプロピル、(2−、3−または4−)メトキシベンジル、2−[(2−、3−または4−)メトキシフェニル]エチル、1−[(2−、3−または4−)メトキシフェニル]エチル、1−[(2−、3−または4−)メトキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)エトキシベンジル、(2,4−、3,4−または3,5−)ジメトキシベンジル、2−[(3,5−または3,4−)ジメトキシフェニル]エチル、2−(2−エトキシフェニル)エチル、1−(4−メトキシフェニル)ブチル、ナフチルメチル基等が含まれる。







上記一般式(1)で表される複素環化合物(以下、化合物(1)とする)は、種々の方法により製造され得るが、その一例を示せば、例えば下記反応式−1〜4、7、8、12または13で示される方法により製造される。
[反応式−1]
Figure 2008115175
[式中、R11、R12、A、及びZは、前記と同じ意味を有し、X11は、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、ハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、例えば、低級アルカンスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、アラルキルスルホニルオキシ基等を例示できる。
一般式(2)において、X11で示されるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子である。
11で示される低級アルカンスルホニルオキシ基としては、具体的には、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、イソプロパンスルホニルオキシ、n−プロパンスルホニルオキシ、n−ブタンスルホニルオキシ、tert−ブタンスルホニルオキシ、n−ペンタンスルホニルオキシ、n−ヘキサンスルホニルオキシ基等の炭素数が1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルカンスルホニルオキシ基を例示できる。
11で示されるアリールスルホニルオキシ基としては、例えば、フェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニルスルホニルオキシ基、ナフチルスルホニルオキシ基等を挙げることができる。上記置換基を有することのあるフェニルスルホニルオキシ基の具体例としては、フェニルスルホニルオキシ、4−メチルフェニルスルホニルオキシ、2−メチルフェニルスルホニルオキシ、4−ニトロフェニルスルホニルオキシ、4−メトキシフェニルスルホニルオキシ、2−ニトロフェニルスルホニルオキシ、3−クロロフェニルスルホニルオキシ等を例示できる。ナフチルスルホニルオキシ基の具体例としては、α−ナフチルスルホニルオキシ、β−ナフチルスルホニルオキシ基等を例示できる。
11で示されるアラルキルスルホニルオキシ基としては、例えばフェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル基が置換した炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキルスルホニルオキシ基、ナフチル基が置換した炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキルスルホニルオキシ基等を挙げることができる。上記フェニル基が置換したアルキルスルホニルオキシ基の具体例としては、ベンジルスルホニルオキシ、2−フェニルエチルスルホニルオキシ、4−フェニルブチルスルホニルオキシ、2−メチルベンジルスルホニルオキシ、4−メトキシベンジルスルホニルオキシ、4−ニトロベンジルスルホニルオキシ、3−クロロベンジルスルホニルオキシ等を例示できる。上記ナフチル基が置換したアルキルスルホニルオキシ基の具体例としては、α−ナフチルメチルスルホニルオキシ、β−ナフチルメチルスルホニルオキシ基等を例示できる。
化合物(1a)は、一般式(2)の化合物(以下、化合物(2)とする)と一般式(3)の化合物(以下、化合物(3)とする)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒中で行われる。さらに、本反応は、これらの慣用の溶媒の混合溶媒中で行われる。この反応は、通常、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)等の無機塩基、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、N−メチルピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)等の有機塩基の存在下で行う。また、これらの塩基が液状の場合、溶媒として用いることができる。
これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
塩基性化合物の使用量は、化合物(2)に対して、通常0.5〜10倍モル、好ましくは0.5〜6倍モルである。
上記反応は、必要に応じて、反応促進剤として、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等のヨウ化アルカリ金属を添加して行うことができる。
上記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも0.5倍モル、好ましくは0.5〜5倍モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加熱下で反応が行われる。好ましくは、室温付近から約150℃の温度条件下に1〜30時間反応させるのがよい。
[反応式−2]
Figure 2008115175
[式中、R11、R12、A及びZは、前記と同じ意味を有し、X12は、水酸基、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、一般式(4)において、X12で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記X11と同じ基を例示できる。
化合物(1)は、一般式(4)の化合物(以下、化合物(4)とする)と一般式(5)の化合物(以下、化合物(5)とする)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
12が水酸基を示す化合物(4)の場合は、本反応は、化合物(5)と化合物(4)とを通常のアミド結合生成反応に付すことにより製造することができる。このアミド結合生成反応には、公知のアミド結合生成反応を広く適用することができる。具体的には、(イ)混合酸無水物法、すなわち化合物(4)にアルキルハロカルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、これに化合物(5)を反応させる方法、(ロ)活性エステル法、すなわち化合物(4)をフェニル、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性エステル、またはベンズオキサゾリン−2−チオンとの活性アミドとし、これに化合物(5)を反応させる方法、(ハ)カルボジイミド法、すなわち化合物(4)に化合物(5)をジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(WSC)、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に縮合反応させる方法、(ニ)その他の方法、例えば化合物(4)を無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無水物とし、これに化合物(5)を反応させる方法、化合物(4)と低級アルコールとのエステルに化合物(5)を反応させる方法等を挙げることができる。
上記混合無水物法(イ)において用いられる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応により得られ、これを通常単離することなく化合物(5)と反応させることにより一般式(1a)の本発明化合物が製造される。
上記ショッテン−バウマン反応は、塩基性化合物の存在下に行われる。
用いられる塩基性化合物としては、ショッテン−バウマン反応に慣用の化合物、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)、ナトリウムアミド等の無機塩基、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、N−メチルピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)等の有機塩基が挙げられる。これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。該反応は、通常−20〜100℃程度、好ましくは0〜50℃程度において行われ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜2時間程度である。
得られた混合酸無水物と化合物(5)との反応は、通常−20〜150℃程度、好ましくは10〜50℃程度にて行われ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜5時間程度である。
混合酸無水物法は一般に溶媒中で行われる。用いられる溶媒としては混合酸無水物法に慣用されている溶媒がいずれも使用可能であり、具体的には、水;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
混合酸無水物法において使用されるアルキルハロカルボン酸としては、例えば、クロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙げられる。
混合酸無水物法における化合物(4)とアルキルハロカルボン酸と化合物(5)の使用割合は、通常少なくとも等モルずつとするのがよいが、化合物(5)に対してアルキルハロカルボン酸及び化合物(4)をそれぞれ等モル〜6倍モル量程度の範囲内で使用することができる。
前記活性化剤の存在下に縮合反応させる方法(ハ)においては、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下または非存在下に行われる。ここで使用される溶媒及び塩基性化合物としては、前記反応式−1で用いた溶媒及び塩基性化合物をいずれも使用することができる。活性化剤の使用量は、化合物(4)に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよい。活性化剤としてWSCを使用する場合は、反応系内に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール及び/または塩酸等の酸を添加することにより、反応を有利に進行させることができる。該反応は、通常−20〜180℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて行われ、一般に5分〜90時間程度で反応は完結する。
更に本アミド結合生成反応は、化合物(4)と化合物(5)とを、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィニルクロリド、フェニル−N−フェニルホスホラミドクロリデート、ジエチルクロロホスフェート、シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリン酸アジド、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィニッククロリド等の燐化合物の縮合剤の存在下に反応させる方法によっても行うことができる。前記縮合剤は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。
該反応は、上記反応式―1において用いられる溶媒及び塩基性化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、好ましくは0〜100℃程度付近にて行われ、一般に5分〜30時間程度にて反応は終了する。縮合剤及び化合物(5)は、化合物(4)に対してそれぞれ少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜3倍モル量程度使用するのがよい。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(4)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
[反応式−3]
Figure 2008115175
[式中、R12及びAは、前記と同じ意味を有する。R14は水素または低級アルキル基を意味する。]
一般式(1b)の化合物(以下、化合物(1b)とする)は、一般式(10)の化合物(以下、化合物(10)とする)と化合物(5)を反応させることにより製造することができる。
本反応は、反応に悪影響を及ぼさない各種の溶媒、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル類;クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類;その他、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、またはそれらの混合物中で行われる。尚、前記化合物(10)または(5)が液体のものを用いる場合、これらも溶媒として機能する。化合物(10)に対する化合物(5)の使用量は通常1〜10倍モル量、好ましくは、1〜3倍モル量である。反応は、冷却下〜加熱下の何れの温度条件下でも行い得る。好ましくは、−10℃〜150℃の温度条件を採用できる。反応は該温度条件下に約10分〜10時間で終了する。
本反応は塩基の存在下に反応を行ってもよい。好適な塩基としては、例えば、トリ(低級)アルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−(低級)アルキル−モルホリン(例えば、N−メチルモルホリン等)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)等の有機塩基が挙げられる。
[反応式−4]
Figure 2008115175
[式中、R11、R12及びAは、前記と同じ意味を有する。]
一般式(1d)の化合物(以下、化合物(1d)とする)は、一般式(1c)の化合物(以下、化合物(1c)とする)をチオキソ化剤と反応させることにより製造することができる。
ここで、チオキソ化剤の好適な例としては、五硫化燐,ローソン試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド)等のようなオキソ基をチオキソ基に変化させうる慣用のものが挙げられる。この反応に用いられる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない各種の溶媒、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
本反応は、反応温度は特に限定されないが、通常は加熱下で、好ましくは65〜150℃にて行われ、反応時間は30分〜10時間程度、好ましくは30分〜5時間程度である。
本反応における化合物(1c)とチオキソ化剤の使用割合は、通常、化合物(1c)に対してチオキソ化剤を等量モル〜大過剰モル量、好ましくは等量モル〜1.3モル等量の範囲内で使用することができる。
また、本発明の化合物の原料化合物である化合物(5)は、新規化合物を含み、種々の方法により製造され得るが、その一例を示せば、例えば下記反応式−5〜反応式−6で示される方法により製造される。
[反応式−5]
Figure 2008115175
[式中、R12、X11及びAは、前記と同じ意味を有し、R13は、水素または低級アルコキシカルボニル基を示す。]
ここで、一般式(6)において、X11で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
上記R13で示される低級アルコキシカルボニル基の好適な具体例としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、第三級ブトキシカルボニル基等を挙げることができる。低級アルコキシカルボニル基のより好ましい例としては、(C−C)アルコキシカルボニル基を例示することができる。これらの内でも、第三級ブトキシカルボニル基は特に好適である。
化合物(5a)は、一般式(6)の化合物(以下、化合物(6)とする)と一般式(3)の化合物(以下、化合物(3)とする)とを反応させることによって製造することができる。本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(3)及び(6)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
化合物(5a)のR13が低級アルコキシカルボニル基を示す化合物の場合は、その化合物を、低級アルコキシカルボニル基の脱離反応に付すことにより、一般式(5)の化合物(以下、化合物(5)とする)を製造することができる。この脱離反応は、加水分解のような慣用の方法に従って行われる。
加水分解は、好ましくは、ルイス酸を含む酸の存在下で行われる。好適な酸としては、有機酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等)及び無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸等)が挙げられる。
ルイス酸、例えばトリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等のトリハロ酢酸等を用いる反応は、好ましくは、カチオン捕捉剤(例えば、アニソール、フェノール等)の存在下で行い得る。
本加水分解反応は、反応に悪影響を及ぼさない各種の溶媒、例えば水;メタノール、エタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール類;アセトン等のケトン類;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル類;クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類;その他、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、またはそれらの混合物中で行われる。尚、前記酸として液体のものを用いる場合、これらも溶媒として機能する。反応は、冷却下〜加温下の何れの温度条件下でも行い得る。
好ましくは、0℃〜室温の温度条件を採用できる。反応は該温度条件下に約0.5〜10時間で終了する。
[反応式−6]
Figure 2008115175
[式中、X11及びAは、前記と同じ意味を有する。]
ここで、一般式(7)において、X11で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
化合物(8)は、一般式(7)の化合物(以下、化合物(7)とする)と一般式(3)の化合物(以下、化合物(3)とする)とを反応させることによって製造することができる。本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(7)及び(3)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
化合物(5b)は、一般式(8)の化合物(以下、化合物(8)とする)と一般式(9)の化合物(以下、化合物(9)とする)とを反応させることによって製造することができる。本反応は、反応に悪影響を及ぼさない各種の溶媒、例えば水;メタノール、エタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール類;アセトン等のケトン類;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル類;クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類;その他、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の有機溶媒中、またはそれらの混合物中で行われる。尚、前記酸として液体のものを用いる場合、これらも溶媒として機能する。反応は、冷却下〜加熱下の何れの温度条件下でも行い得る。
好ましくは、50℃〜100℃の温度条件を採用できる。反応は該温度条件下に約0.5〜10時間で終了する。
り製造される。
反応式−7
Figure 2008115175
[式中、R21及びAは、前記と同じ意味を有し、X21は、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、ハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(11)は、新規化合物を含み、種々の方法により製造され得るが、その一例を示せば、例えば下記反応式−9で示される方法により製造される。
また、化合物(1)において−A−が−A21−O−A22−である化合物[ここで、A21及びA22は前記と同じ意味を有する。](以下、化合物(1f)とする)は、例えば、下記の反応式−8で示される方法により製造される。
反応式−8
Figure 2008115175
[式中、R21、A21及びA22は、前記と同じ意味を有し、X22は、水酸基、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、一般式(12)において、X22で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
化合物(1f)は、一般式(12)の化合物(以下、化合物(12)とする)と一般式(13)の化合物(以下、化合物(13)とする)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
22が水酸基を示す化合物(12)の場合は、本反応は、適当な溶媒中、適当な縮合剤の存在下行うこともできる。
本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒中で行われる。さらに、ここで使用される溶媒としては、これら慣用の溶媒の混合溶媒中を挙げることもできる。
縮合剤としては、ジエチルアゾジカルボキシレート等のアゾカルボキシレート類及びトリフェニルホスフィン等の燐化合物の混合物等を挙げることができる。
縮合剤の使用量は、化合物(12)に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜2倍モルとするのがよい。
上記反応式−8における化合物(12)と化合物(13)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜2倍モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加熱下で反応が行われる。好ましくは、0℃〜150℃の温度条件下に1〜10時間反応させるのがよい。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(12)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
また、本発明の化合物の原料化合物である化合物(13)は、新規化合物を含み、種々の方法により製造され得るが、その一例を示せば、例えば下記反応式−10または反応式−11で示される方法により製造される。
反応式−
Figure 2008115175
[式中、R21、X21及びAは、前記と同じ意味を有し、X23は、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、一般式(15)において、X23で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
化合物(11)は、一般式(14)の化合物(以下、化合物(14)とする)と一般式(15)の化合物(以下、化合物(15)とする)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(14)及び(15)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
反応式−10
Figure 2008115175
[式中A22は、前記と同じ意味を有し、X24は、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、一般式(16)において、X24で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
化合物(13)は、化合物(3)と一般式(16)の化合物(以下、化合物(16)とする)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(16)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
反応式−11
Figure 2008115175
[式中、A22は、前記と同じ意味を有し、R23は、低級アルカノイル基を、X24は、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、一般式(17)及び(18)において、R23における低級アルカノイル基としては、前記と同じ基を例示できる。
また、一般式(17)において、X24で示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記と同じ基を例示できる。
一般式(18)の化合物(以下、化合物(18)とする)は、化合物(3)と化合物(17)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、前記反応式−1における反応と同様の反応条件下に行われる。
ここで、本発明の化合物の原料化合物である化合物(17)は、公知の化合物であるか、または公知の化合物から容易に製造することができる。
次いで、化合物(18)を脱アシル化反応に付すことによって、化合物(13)を製造することができる。
この反応の好適な方法としては、加水分解等の慣用のものが挙げられる。加水分解反応は、塩基あるいはルイス酸を含めての酸の存在下に実施するのが好ましい。好適な塩基としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)等の無機塩基、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、DBN、DABCO、DBU等の有機塩基が挙げられる。好適な酸としては、有機酸(たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等)及び無機酸(たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸、塩化水素、臭化水素等)が挙げられる。トリハロ酢酸(たとえばトリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等)等のルイス酸を用いての脱離は、カチオン補捉剤(たとえばアニソール、フェノール等)の存在下に実施するのが好ましい。
本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒中で行われる。さらに、本反応は、これらの慣用の溶媒の混合溶媒中で行われてもよい。これらの内ではエタノールが好ましい。反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加熱下で反応が行われる。好ましくは、室温付近から使用する溶媒の沸点付近までの温度条件下に0.5〜75時間反応させるのがよい。
反応式−12
Figure 2008115175
[式中、Aは前記に同じ。R21aは、前記R21にて示される基のうち、(8)カルボキシ基が少なくとも1つ置換した前記N−含有複素環基を示す。R21bは、前記R21にて示される基のうち、(10)低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基が少なくとも1つ置換した前記N−含有複素環基を示す。R22及びR23は、同一または異なって水素原子または低級アルキル基を示す。]
化合物(1g)と化合物(19)との反応は、化合物(19)のアミンと化合物(1g)のカルボン酸とを通常のアミド結合生成反応にて反応させる方法である。このアミド結合生成反応には、公知のアミド結合生成反応を広く適用することができる。具体的には、(イ)混合酸無水物法、すなわちカルボン酸(1g)にアルキルハロカルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、これにアミン(19)を反応させる方法、(ロ)活性エステル法、すなわちカルボン酸(1g)をフェニル、p−ニトロフェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性エステル、またはベンズオキサゾリン−2−チオンとの活性アミドとし、これにアミン(19)を反応させる方法、(ハ)カルボジイミド法、すなわちカルボン酸(1g)にアミン(19)をジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(WSC)、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤の存在下に縮合反応させる方法、(ニ)その他の方法、例えばカルボン酸(1g)を無水酢酸等の脱水剤によりカルボン酸無水物とし、これにアミン(19)を反応させる方法、カルボン酸(1g)と低級アルコールとのエステルにアミン(19)を反応させる方法、カルボン酸(1g)の酸ハロゲン化物、すなわちカルボン酸ハライドにアミン(19)を反応させる方法等を挙げることができる。
上記混合無水物法(イ)において用いられる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応により得られ、これを通常単離することなくアミン(19)と反応させることにより一般式(1h)の本発明化合物が製造される。
上記ショッテン−バウマン反応は、塩基性化合物の存在下に行われる。
用いられる塩基性化合物としては、ショッテン−バウマン反応に慣用の化合物、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)、ナトリウムアミド等の無機塩基、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)等の有機塩基が挙げられる。これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。該反応は、通常−20〜100℃程度、好ましくは0〜50℃程度において行われ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜2時間程度である。
得られた混合酸無水物とアミン(19)との反応は、通常−20〜150℃程度、好ましくは10〜50℃程度にて行われ、反応時間は5分〜10時間程度、好ましくは5分〜5時間程度である。
混合酸無水物法は一般に溶媒中で行われる。用いられる溶媒としては混合酸無水物法に慣用されている溶媒がいずれも使用可能であり、具体的には、水;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
混合酸無水物法において使用されるアルキルハロカルボン酸としては、例えば、クロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙げられる。
混合酸無水物法におけるカルボン酸(1g)とアルキルハロカルボン酸とアミン(19)の使用割合は、通常少なくとも等モルずつとするのがよいが、アミン(19)に対してアルキルハロカルボン酸及びカルボン酸(1g)をそれぞれ等モル〜6倍モル量程度の範囲内で使用することができる。
前記活性化剤の存在下に縮合反応させる方法(ハ)においては、適当な溶媒中、塩基性化合物の存在下または非存在下に行われる。ここで使用される溶媒及び塩基性化合物としては、下記その他の方法(ニ)のカルボン酸ハライドにアミン(19)を反応させる方法で用いた溶媒及び塩基性化合物をいずれも使用することができる。活性化剤の使用量は、化合物(19)に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよい。活性化剤としてWSCを使用する場合は、反応系内に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール及び/または塩酸等の酸を添加することにより、反応を有利に進行させることができる。該反応は、通常−20〜180℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて行われ、一般に5分〜90時間程度で反応は完結する。
また前記その他の方法(ニ)の内で、カルボン酸ハライドにアミン(19)を反応させる方法を採用する場合、該反応は塩基性化合物の存在下に、適当な溶媒中で行われる。用いられる塩基性化合物としては、公知のものを広く使用でき、例えば上記ショッテン−バウマン反応に用いられる塩基性化合物をいずれも使用することができる。溶媒としては、例えば上記混合酸無水物法に用いられる溶媒の他に、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ等のアルコール系溶媒、アセトニトリル、ピリジン、アセトン、水等を挙げることができる。アミン(19)とカルボン酸ハライドとの使用割合としては、特に限定がなく広い範囲内で適宜選択すればよいが、通常前者に対して後者を少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜5倍モル量程度とするのがよい。該反応は通常−20〜180℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて行われ、一般に5分〜50時間程度で反応は完結する。
更に上記反応式−6に示すアミド結合生成反応は、カルボン酸(1g)とアミン(19)とを、トリフェニルホスフィン、ジフェニルホスフィニルクロリド、フェニル−N−フェニルホスホラミドクロリデート、ジエチルクロロホスフェート、シアノリン酸ジエチル、ジフェニルリン酸アジド、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィニッククロリド等の燐化合物の縮合剤の存在下に反応させる方法によっても行うことができる。前記縮合剤は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。
該反応は、上記カルボン酸ハライドにアミン(19)を反応させる方法において用いられる溶媒及び塩基性化合物の存在下に、通常−20〜150℃程度、好ましくは0〜100℃程度付近にて行われ、一般に5分〜30時間程度にて反応は終了する。縮合剤及びアミン(19)は、カルボン酸(1g)に対してそれぞれ少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル〜3倍モル量程度使用するのがよい。
反応式−13
Figure 2008115175
[式中、Aは前記に同じ。
21cは、基
Figure 2008115175
を示す。
21dは、基
Figure 2008115175
を示す。
21eは、
Figure 2008115175
を示す。
25及びX26は、それぞれハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。R24は前記R21の置換基(1)〜(13)と同一の基を示す。pは、4または5を示す。]
化合物(1i)と化合物(20)との反応は、適当な不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下に行われる。
ここで用いられる塩基性化合物としては、例えば、金属ナトリウム、金属カリウム、金属マグネシウム;水素化ナトリウム;ナトリウムアミド;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシド;メチルリチウム、n−ブチルリチウム、フェニルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等のアルキル及びアリールリチウムまたはリチウムアミド;リチウムヘキサメチルジシラジド等のシリルアミド等が挙げられる。これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。
塩基性化合物の使用量は、化合物(1i)に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量である。
用いられる不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;n−ヘキサン、へプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド等またはこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
該反応は、通常−90〜150℃、好ましくは−90〜120℃付近にて行われ、一般に10分〜30時間程度にて反応は終了する。
化合物(20)の使用量は、化合物(1i)に対して、通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量とするのがよい。
(1j)を(1k)に導く反応は、化合物(1i)を化合物(1j)に導く反応と同様の条件下に行われることができる。
化合物(1)の内、Qが一般式(II)で示される基である化合物は、下記反応A〜Gを適用することにより、様々な化合物に変換することができる。
反応A
化合物(1)において、R21で示されるN−含有複素環基の複素環上に(12)オキソ基が置換した化合物の場合、該化合物を還元することにより、対応するN−含有複素環基の複素環上のオキソ基が脱オキソ化した化合物(1)に導くことができる。
上記還元反応に用いられる還元剤としては、例えば、水素化硼素ナトリウム、水素化シアノ硼素ナトリウム、水素化トリアセチルオキシ硼素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等の水素化還元剤またはこれらの水素化還元剤の混合物等を例示できる。水素化還元剤は、出発物質に対して、通常等モル〜5倍モル量程度、好ましくは等モル〜2倍モル程度用いられる。
該還元反応は、通常適当な溶媒中で行われる。溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等を例示できる。
反応温度は、通常0〜150℃程度、好ましくは0〜100℃程度が適当であり、該反応は一般に30分〜10時間程度で終了する。
反応B
化合物(1)において、R21で示されるN−含有複素環基の複素環上に(5)保護されたヒドロキシ基が置換した化合物の場合、該化合物を脱保護することにより、対応するN−含有複素環基の複素環上に(4)ヒドロキシ基が置換した化合物(1)に導くことができる。
上記脱保護反応は、適当な溶媒中または無溶媒下で、酸または塩基性化合物の存在下に行われる。
用いられる溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール等の低級アルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸、蟻酸等の脂肪酸系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒;ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミドまたはこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
酸としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸及び蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸等の有機酸を挙げることができる。また塩基性化合物としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物等を挙げることができる。
酸または塩基性化合物の使用量は、出発物質1モルに対して、通常少なくとも1モル、好ましくは1〜10モルであるが、酸は、反応溶媒として大過剰に用いてもよい。
この反応は、通常0〜200℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて好適に進行し、一般に10分〜30時間程度で終了する。
保護基が低級アルキル基の場合、適当な溶媒中、脱アルキル化剤の存在下で処理することにより脱保護ができる。使用される溶媒としては、上記脱保護反応で用いられる溶媒をいずれも使用することができる。脱アルキル化剤としては、例えば、三臭化硼素等の三ハロゲン化硼素等が挙げられる。脱アルキル化剤の使用量は、出発物質1モルに対して通常少なくとも等モル、好ましくは等モル〜10倍モル量である。該反応は、通常0〜150℃、好ましくは室温〜100℃付近にて、1〜50時間程度にて終了する。
保護基がフェニル低級アルキル基の場合、還元処理を行うことによっても脱保護できる。この還元処理は、例えば適当な溶媒中、触媒の存在下、接触水素添加することにより行うことができる。
使用される溶媒としては、例えば、水;酢酸、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒;n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素溶媒;ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル溶媒;ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
使用される触媒としては、例えば、パラジウム、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネーニッケル等またはこれらの混合物等が挙げられる。触媒の使用量は、出発物質に対して一般に0.02〜1倍重量程度とするのがよい。
反応温度は、通常−20〜100℃付近、好ましくは0〜80℃付近、水素圧は通常1〜10気圧とするのがよく、該反応は、一般に0.5〜20時間程度で終了する。
反応C
化合物(1)において、R21で示されるN−含有複素環基が不飽和複素環基である化合物の場合、該化合物を還元することにより、対応するN−含有複素環基の複素環基の一部が飽和になった化合物(1)に導くことができる。
上記還元反応は、例えば、無溶媒下または適当な溶媒中、還元剤の存在下に行われる。
ここで使用される溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等の低級アルコール系溶媒;アセトニトリル、蟻酸、酢酸等の脂肪酸系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
還元剤としては、例えば、パラジウム−黒、パラジウム−炭素、酸化白金、白金黒、ラネーニッケル等の接触水素還元剤等が挙げられる。接触水素還元剤は、出発物質に対して、通常1〜5倍重量、好ましくは1〜3倍重量程度用いられる。
該反応は、通常常圧〜20気圧程度、好ましくは常圧〜10気圧程度の水素雰囲気中で、通常−30〜100℃程度、好ましくは0〜60℃程度の温度で行われる。該反応は、一般に1〜20時間程度で終了する。
反応D
化合物(1)において、R21で表されるN−含有複素環基の複素環上に(9)低級アルコキシカルボニル基が置換した化合物の場合、該化合物を加水分解することにより、対応するN−含有複素環基の複素環上に(8)カルボキシ基が置換した化合物(1)に導くことができる。
上記加水分解反応は、適当な溶媒中または無溶媒下で、酸または塩基性化合物の存在下に行うことができる。
用いられる溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール等の低級アルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸、蟻酸等の脂肪酸系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチル燐酸トリアミドまたはこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
酸としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の鉱酸、蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸等の有機酸等を挙げることができる。これらの酸は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。
塩基性化合物としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物等を挙げることができる。これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して用いられる。
加水分解反応は、通常0〜200℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて好適に進行し、一般に10分〜80時間程度で終了する。
反応E
化合物(1)において、R21で表されるN−含有複素環基の複素環上に(8)カルボキシ基が置換した化合物の場合、該化合物と低級アルコール(例えば、メタノール、エタノール、tert−ブタノール等)とを反応させることにより、対応するN−含有複素環基の複素環上に(9)低級アルコキシカルボニル基が置換した化合物(1)に導くことができる。
上記反応は、通常のエステル化反応条件をいずれも使用することができる。例えば、該反応は、無機酸及び/またはハロゲン化剤の存在下で行われる。無機酸としては、例えば、塩酸、硫酸等が挙げられる。ハロゲン化剤としては、例えば、チオニルクロリド、オキシ塩化燐、五塩化燐、三塩化燐等が挙げられる。低級アルコールは、出発原料に対して、大過剰量使用される。該反応は、通常0〜150℃、好ましくは50〜100℃程度にて好適に進行し、一般に1〜10時間程度で終了する。
反応F
化合物(1)において、R21で表されるN−含有複素環基の複素環のN原子上に(11)アリール低級アルキル基(ここで、アリール基上には低級アルコキシ基を有していてもよい)が置換した化合物は、該化合物を適当な溶媒中または無溶媒下で、酸の存在下に処理することにより、対応するN−含有複素環基のN原子上のアリール低級アルキル基が脱離した化合物(1)に導くことができる。
上記反応で用いられる溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブタノール等の低級アルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸、蟻酸等の脂肪酸系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド系溶媒;ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミドまたはこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
酸としては、例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸及び蟻酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸等のスルホン酸等の有機酸を挙げることができる。酸の使用量は、出発物質1モルに対して、通常少なくとも1モル、好ましくは1〜30モルであるが、酸は、反応溶媒として大過剰に用いてもよい。
この反応は、通常0〜200℃程度、好ましくは0〜150℃程度にて好適に進行し、一般に10分〜30時間程度で終了する。
反応G
化合物(1)において、R21で表されるN−含有複素環基の複素環のN原子上に(7)低級アルカノイル基が置換した化合物は、対応するN−含有複素環の少なくとも1つのN原子が無置換である化合物(1)とアルカノイル化剤とを一般に適当な溶媒中または無溶媒下、塩基性化合物の存在下または非存在下反応させることにより製造される。
上記反応で用いられる不活性溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエーテル系溶媒;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等の低級アルコール系溶媒;酢酸等の脂肪酸系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;アセトニトリル、ピリジン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチル燐酸トリアミドまたはこれらの混合溶媒等を挙げることができる。
塩基性化合物としては、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)、ナトリウムアミド等の無機塩基、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)等の有機塩基またはこれらの混合物を挙げることができる。
塩基性化合物の存在下で反応を行う場合、塩基性化合物は、出発物質に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量使用するのがよい。
アルカノイル化剤としては、例えば、アセチルクロリド等の低級アルカノイルハライド類、無水酢酸等の脂肪酸無水物等が挙げられる。
低級アルカノイル化剤は、出発物質に対して通常少なくとも等モル量、好ましくは等モル〜5倍モル量用いられる。
該反応は、通常0〜200℃、好ましくは0〜150℃程度にて行われ、一般に5分〜5時間程度にて反応は終了する。
この反応の反応系内には、沃化ナトリウム、沃化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化合物等を添加してもよい。
上記各反応式において用いられる原料化合物は、好適な塩であってもよく、また各反応で得られる目的化合物も好適な塩を形成していてもよい。それらの好適な塩は以下に例示されている化合物(1)の好適な塩が挙げられる。
化合物(1)の好適な塩は、薬理的に許容される塩であって、例えば、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等)等の金属塩、アンモニウム塩、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)等の無機塩基の塩;例えば、トリ(低級)アルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−(低級)アルキル−モルホリン(例えば、N−メチルモルホリン等)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN)、1、8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)等の有機塩基の塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸の塩;ギ酸、酢酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、炭酸塩、ピクリン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、グルタミン酸塩等の有機酸の塩等が挙げられる。
また、各反応式において示された原料及び目的化合物に溶媒和物(例えば、水和物、エタノレート等)が付加された形態の化合物も、各々の一般式に含まれる。好ましい溶媒和物としては水和物が挙げられる。
上記各反応式で得られる各々の目的化合物は、反応混合物を、例えば、冷却した後、濾過、濃縮、抽出等の単離操作によって粗反応生成物を分離し、カラムクロマトグラフィー、再結晶等の通常の精製操作によって、反応混合物から単離精製することができる。
本発明の一般式(1)で表される化合物には、幾何異性体、立体異性体、光学異性体等の異性体も当然に包含される。
一般式(1)の化合物及びその塩は、一般的な医薬製剤の形態で用いられる。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。
錠剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来よりよく知られている各種のものを広く使用することができる。その例としては、例えば乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用できる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤の形態に成形するに際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナラン、カンテン等の崩壊剤等を使用できる。
坐剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知のものを広く使用できる。その例としては、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げることができる。
カプセル剤は常法に従い通常有効成分化合物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
注射剤として調製される場合、液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張であるのが好ましく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤としてこの分野において慣用されているものをすべて使用でき、例えば水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を使用できる。
なお、この場合等張性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有させることもできる。
本発明の医薬製剤中に含有されるべき一般式(1)の化合物またはその塩の量としては、特に限定されず広範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜70重量%、好ましくは約1〜30重量%とするのがよい。
本発明の医薬製剤の投与方法は特に制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じた方法で投与される。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及びカプセル剤の場合には、経口投与される。また注射剤の場合には単独でまたはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、更に必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与される。
本発明医薬製剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選択されるが、通常有効成分化合物の量が、1日当り体重1kg当り、約0.1〜10mg程度とするのがよい。また投与単位形態の製剤中には有効成分化合物が約1〜200mgの範囲で含有されるのが望ましい。
本発明の化合物は、D2受容体パーシャルアゴニスト作用、5−HT2A受容体アンタゴニスト作用及びセロトニン取り込み阻害作用(あるいはセロトニン再取り込み阻害作用)を有している。
2受容体パーシャルアゴニスト作用は、ドパミン(DA)作動性神経伝達が亢進している場合にはこれを抑制し、一方、DA作動性神経伝達が低下している場合にはこれを促進してDA神経伝達を正常な状態へ安定化させる働き(dopamine system stabilizer、ドパミンシステムスタビライザー)を有している。この働きにより、副作用を発現することなく、DA神経伝達異常(亢進及び低下)に基づく症状に対して、優れた臨床改善作用、例えば、陽性及び陰性症状改善作用、認知障害改善作用、うつ症状改善作用等を発現する(融道男:精神医学,第46巻,第855〜864頁(2004)、菊地哲朗及び廣瀬毅:脳の科学,第25巻,第579〜583頁(2004)及びHarrison, T. S. and Perry, C. M.: Drugs 64: 1715-1736, 2004 参照)。
5−HT2A受容体アンタゴニスト作用は、錐体外路系副作用を軽減すると共に、優れた臨床効果を発現し、例えば、陰性症状改善、認知障害改善、うつ症状改善、不眠改善等に有効である(石郷岡純及び稲田健:臨床精神薬理,第4巻,第1653〜1664頁(2001)、村崎光邦:臨床精神薬理,第1巻,第5〜22頁(1998)、Pullar, I.A. et al., :Eur. J. Pharmacol., 407:_39-46, 2000及びMeltzer, H. Y. et al.: Prog. Neuro-psychopharmacol. Biol. Psychiatry 27: 1159-1172, 2003 参照)。
セロトニン取り込み阻害作用(あるいはセロトニン再取り込み阻害作用)は、例えば、うつ症状の改善に有効である(村崎光邦:臨床精神薬理,第1巻,第5〜22頁(1998)参照)。
本発明の化合物は、これら3つの作用が全て優れているか、またはこれら作用のうち1つまたは2つが顕著に優れている。
また、本発明の化合物のうちのあるものは、上記作用に加えて、α1受容体アンタゴニスト作用を有している。α1受容体アンタゴニスト作用は、統合失調症の陽性症状の改善に有効である(Svensson, T. H.: Prog. Neuro-psychopharmacol. Biol. Psychiatry 27:1145-1158, 2003 参照)。
そのため、本発明の化合物は、中枢神経疾患に対して広い治療スペクトラムを有し、優れた臨床効果を備えている。
従って、本発明の化合物は、統合失調症、治療抵抗性、難治性または慢性統合失調症、失調感情障害、精神病性障害、気分障害、双極性障害(例えば、双極性I型障害及び双極性II型障害)、うつ病、内因性うつ病、大うつ病、メランコリー及び治療抵抗性うつ病、気分変調性障害、気分循環性障害、不安障害(例えば、パニック発作、パニック障害、広場恐怖、社会恐怖、強迫性障害、外傷後ストレス障害、全般性不安障害、急性ストレス障害等)、身体表現性障害(例えば、ヒステリー、身体化障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症等)、虚偽性障害、解離性障害、性障害(例えば、性機能不全、性的欲求障害、性的興奮障害、勃起障害等)、摂食障害(例えば、神経性無食欲症、神経性大食症等)、睡眠障害、適応障害、物質関連障害(例えば、アルコール乱用、中毒及び薬物耽溺、覚醒剤中毒、麻薬中毒等)、無快感症(快感消失症、anhedonia、例えば医原性無快感症、心理的、精神的な原因での無快感症、鬱病に伴う無快感症、統合失調症に伴う無快感症等)、せん妄、認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、その他の神経変性疾患に伴う認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病及び関連障害の神経変性疾患に起因した認知障害、統合失調症の認知障害、治療抵抗性、難治性または慢性統合失調症等に起因する認知障害、嘔吐、乗物酔い、肥満、偏頭痛、疼痛、精神遅滞、自閉性障害(自閉症)、トウレット障害、チック障害、注意欠陥多動性障害、行為障害、ダウン症候群等、中枢神経系の種々の障害等の中枢神経疾患の改善に極めて有効である。
更に、本発明の化合物は、副作用が殆どなく、忍容性及び安全性の点において優れている。
また、本発明の化合物は、下記に例示する現在臨床上で使用されている(1)気分安定薬、(2)セロトニン再取り込み阻害薬、(3)ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、(4)セロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害剤薬ならびに(5)抗不安薬からなる群から選ばれた少なくとも1種の薬剤と組み合わせて投与することにより、従来の治療法では得られなかった投与量低減、副作用改善、治療効果増強等といった効果を得ることができる。
(1)気分安定薬
気分安定薬としては、気分安定薬として機能する化合物を、広く使用でき、当業者に知られている。
本発明において用いられ得る気分安定薬の非限定的なリストとしては、リチウム、バルプロ酸、ジバルプロックスナトリウム、カルバマゼピン、オクスカルバマゼピン、ゾニサミド、ラモトリジン、トピラメート、ガバペンチン、レベチラセタム、クロナゼパム、フェニトイン、サイロイドホルモン、チアガビン(tiagabine)及びオメガ3脂肪酸が挙げられる。好ましくは、ラモトリジン、ゾニサミド、トピラメート、リチウム、バルプロ酸及びカルバマゼピンが挙げられる。
(2)セロトニン再取り込み阻害薬
セロトニン再取り込み阻害剤としては、セロトニン再取り込み阻害薬として機能する化合物であれば公知のものを広く使用できる。
セロトニン再取り込み阻害薬の中でも、従来の標準的な薬理学的アッセイ法であるWong等の方法(Neuropsychopharmacology, 8, pp337-344(1993))で、IC50値(セロトニン再取り込みを50%阻害する薬物の濃度)が、約1000nMまたはそれ未満であるものが好ましい。
このようなセロトニン再取り込み阻害薬としては、例えば、フルボキサミン(5−メトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−ペンタノン−O−(2−アミノエチル)オキシム)、フルオキセチン(N−メチル−3−(p−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−フェニルプロピルアミン)、パロキセチン(トランス−(−)−3−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルオキシ)メチル]−4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン)、セルトラリン(1S−シス)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフチルアミン塩酸塩)、ベンラファキシン(1−[2−ジメチルアミノ−1−(4−メトキシフェニル)エチル]シクロヘキサノール)、ミルナシプラン(N,N−ジエチル−2−アミノメチル−1−フェニルシクロプロパンカルボキシアミド)、シタロプラム(1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロ−5−イソベンゾフランカルボニトリル)、デュロキセチン(N−メチル−3−(1−ナフタレニルオキシ)−3−(2−チエニル)プロパンアミン)、エスシタロプラム(S−(+)−1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−1−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジヒドロ−5−イソベンゾフランカルボニトリルオキサレート)等を例示できる。
(3)ノルエピネフリン再取り込み阻害薬
ノルエピネフリン再取り込み阻害薬としては、ノルエピネフリン再取り込み阻害薬として機能する化合物であれば公知のものを広く使用できる。このようなノルエピネフリン再取り込み阻害薬としては、例えば、レボキセチン、アトモキセチン及びブプロピオンが挙げられる。好ましくは、レボキセチン及びアトモキセチンが挙げられる。
(4)セロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害剤薬
セロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害剤薬としては、セロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害剤薬として機能する化合物であれば公知のものを広く使用できる。このようなセロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害薬としては、例えば、ベンラファキシン、デュロキセチン及びミルナシプラン等が挙げられる。
(5)抗不安薬
抗不安薬の非限定的なリストとしては、ジアゼパム、クロルジアゼポキシド、クロキサゾラム、クロチアゼパム、アルプラゾラム、エチゾラム、オキサゾラム等のベンゾジアゼピン系抗不安薬、タンドスピロン、ブスピロン等を含むセロトニン5-HT1A受容体アゴニスト系抗不安剤が挙げられる。
上記(1)気分安定薬、(2)セロトニン再取り込み阻害薬、(3)ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、(4)セロトニン及びノルエピネフリン再取り込み阻害剤薬ならびに(5)抗不安薬からなる群から選ばれる薬剤は、遊離塩基、塩(酸付加塩等)等のいずれの形態でもよい。また、これらの薬剤は、ラセミ体であってもよいし、R及びS鏡像異性体であってもよい。これらの薬剤は、単一の薬剤を単独で使用しても、必要に応じて、2種またはそれ以上の薬剤を組み合わせて使用してもよい。単一の薬剤が好ましい。
これらの薬剤は、医薬的に許容される酸と容易に酸付加塩を形成し得る。斯かる酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、リン酸、臭化水素酸等の無機酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、安息香酸等の有機酸を例示できる。これらの酸付加塩もまた遊離形態の再取り込み阻害剤と同様に本発明において有効成分化合物として用いることができる。
これらの薬剤のうち酸性基を有する化合物は、これに医薬的に許容し得る塩基性化合物を作用させることにより容易に塩を形成させることができる。斯かる塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム等の金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩または重炭酸塩、ナトリウムメチラート、カリウムエチラート等のアルカリ金属アルコラート等を例示することができる。
以下に、参考例、実施例、薬理試験例及び製剤例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
参考例1
エチル−(4−ヒドロキシブチル)カルバミン酸 tert−ブチルエステルの合成
4−エチルアミノ−1−ブタノール5.0ml(39ミリモル)及びトリエチルアミン6.5ml(47ミリモル)のジクロロメタン溶液(100ml)に氷冷下ジ−t−ブチルジカ−ボネ−ト9.32g(43ミリモル)を加え、混合物を室温で21時間撹拌した。反応液に水を加え、分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して無色油状物のエチル−(4−ヒドロキシブチル)カルバミン酸 tert−ブチルエステル7.40g(収率88%)を得た。
参考例2
メタンスルホン酸 4−(tert−ブトキシカルボニル−エチル−アミノ)ブチルエステルの合成
エチル−(4−ヒドロキシブチル)カルバミン酸 tert−ブチルエステル6.50g(30ミリモル)及びトリエチルアミン5.0ml(36ミリモル)のジクロロメタン溶液(130ml)に氷冷下メタンスルホニルクロリド2.5ml(32ミリモル)を滴下して加え、同温度で1時間撹拌した。反応液に水を加え、分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1.5:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して無色油状物のメタンスルホン酸 4−(tert−ブトキシカルボニル−エチル−アミノ)ブチルエステル7.22g(収率82%)を得た。
参考例3
[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル塩酸塩の合成
メタンスルホン酸 4−(tert−ブトキシカルボニル−エチル−アミノ)ブチルエステル7.20g(24.4ミリモル)のDMF溶液(150ml)に4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン塩酸塩6.83g(26.8ミリモル)及び炭酸カリウム7.75g(56.1ミリモル)を加え、混合物を80℃で3.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、これに水を加え、反応生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して無色油状物の[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル4.84g(収率48%)を得た。得られた濃縮物のうち340mgをエタノール2mlに溶解し、溶液に1N−HClエタノール溶液0.9mlを加え、析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末の[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル塩酸塩を得た。
融点230-232℃。
参考例4
[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−アミン二塩酸塩の合成
[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル4.20g(10.1ミリモル)のジクロロメタン溶液(80ml)にトリフルオロ酢酸7.8mlを加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、反応生成物をジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0→9:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して淡黄色油状物の[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−アミン2.71g(収率85%)を得た。得られた濃縮物のうち260mgをエタノール2mlに溶解し、1N−HClエタノール溶液1.8mlを加えて析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末の[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−エチル−アミン二塩酸塩を得た。
融点265-267℃。
参考例5
2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]イソインドール−1,3−ジオン塩酸塩の合成
2−(4−ブロモブチル) イソインドール−1,3−ジオン200mg(0.71ミリモル)、1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン塩酸塩200mg(0.78ミリモル)、炭酸カリウム(230mg、1.66ミリモル)及びよう化ナトリウム(130mg、0.87ミリモル)をジメチルホルムアミド(DMF)(4ml)に加え、混合物を80度で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、これに水を加え、反応生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の有機層を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール(2ml)に溶解し、溶液に濃塩酸(0.65ml)を加えた。塩酸添加後の溶液を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール−酢酸エチルから再結晶して淡黄色粉末の2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]イソインドール−1,3−ジオン塩酸塩210mg(収率65%)を得た。
融点295℃(分解)。
参考例6
4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミンの合成
2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]イソインドール−1,3−ジオン789mg(1.89ミリモル)のエタノール溶液(8ml)にヒドラジン一水和物0.27ml(5.6ミリモル)を加え、混合物を2時間加熱還流下に撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣に1N−水酸化ナトリウム水溶液を加え、反応生成物をジクロロメタンで抽出洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の生成物を減圧下に濃縮し黄色油状物の4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミン581mg(収率定量的)を得た。
参考例7
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−プロピン−2−イルアミン
4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミン330mg(1.14ミリモル)のジクロロメタン溶液に氷冷下、プロパルギルブロミド0.084ml(1.14ミリモル)を加え、混合物を室温で15時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、反応生成物をジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の生成物を減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して白色無定形固体のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−プロピン−2−イルアミン75mg(収率20%)を得た。
参考例8
1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン塩酸塩の合成
4−ブロモベンゾ[b]チオフェン14.4g、無水ピペラジン29.8g、ナトリウムt−ブトキシド9.3g、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)0.65g、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)0.63g及びトルエン250mlからなる混合物を、窒素雰囲気下、1時間加熱還流した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチル抽出し、水洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:25%アンモニア水=100:10:1)により精製して、黄色油状の1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン9.5gを得た。
1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン9.5gのメタノール溶液に、濃塩酸3.7mlを加え、減圧下に溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、析出する結晶を濾取し、メタノールから再結晶して、無色針状晶の1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン塩酸塩を得た。
融点:276−280℃
1H−NMR(DMSO−d6)δppm:
3.25−3.35(8H,m),6.94(1H,d,J=7.6Hz),7.30(1H,dd,J=7.8Hz,7.8Hz),7.51(1H,d,J=5.5Hz),7.68(1H,d,J=8.1Hz),7.73(1H,d,J=5.5Hz),9.35(2H,brs)。
参考例9
1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン塩酸塩の合成
4−ブロモベンゾ[b]チオフェン14.4g、無水ピペラジン29.8g、ナトリウムt−ブトキシド9.3g、(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)0.65g、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)0.63g及びトルエン250mlからなる混合物を、窒素雰囲気下、1時間加熱還流した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:25%アンモニア水=100:10:1)により精製して、黄色油状の1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン9.5gを得た。
1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン9.5gのメタノール溶液に、濃塩酸3.7mlを加え、減圧下に溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、析出する結晶をろ取し、メタノールから再結晶して、無色針状晶の1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン塩酸塩を得た。
融点:276−280℃
H−NMR(DMSO−d)δppm:3.25−3.35(8H,m),6.94(1H,d,J=7.6Hz),7.30(1H,dd,J=7.8Hz,J=7.8Hz),7.51(1H,d,J=5.5Hz),7.68(1H,d,J=8.1Hz),7.73(1H,d,J=5.5Hz),9.35(2H,brs)。
参考例10
4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−3−メチルピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成
原料化合物として3−メチルピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及び4−ブロモベンゾ[b]チオフェンを用い、参考例9と同様にして標記化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.85−1.95(3H,m),1.50(9H,s),2.8−2.9(1H,m),3.15−3.35(2H,m),3.4−3.5(1H,m),3.5−3.65(1H,m),3.65−3.7(1H,m),3.7−3.9(1H,m),6.98(1H,d,J=7.5Hz),7.29(1H,dd,J=8Hz、J=8Hz),7.38(1H,d,J=5.5Hz),7.61(1H,d,J=8Hz)。
参考例11
1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−2−メチルピペラジン二塩酸塩の合成
4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−3−メチルピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.22g(3.7ミリモル)のジクロロメタン溶液(12ml)にトリフルオロ酢酸6mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣に5%炭酸カリウム水溶液を加えてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣に濃塩酸0.6ml及びメタノール10mlを加えて減圧下に濃縮した。残渣をアセトニトリルから結晶化して微褐色粉末の1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−2−メチルピペラジン二塩酸塩0.98gを得た。
H−NMR(DMSO−d)δppm:0.92(3H,d,J=6.5Hz),2.8−3.6(6H,m),3.6−4.0(1H,m),5.3−6.8(1H,m),7.20(1H,br),7.38(1H,dd,J=8Hz,J=8Hz),7.5−8.0(3H,m),9.4−10.1(2H,m)。
参考例12
1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−3−メチルピペラジン二塩酸塩の合成
原料化合物として2−メチルピペラジン及び4−ブロモベンゾ[b]チオフェンを用い、参考例9と同様にして標記化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δppm:1.34(3H,d,J=6.5Hz),2.85−2.95(1H,m),3.05−3.15(1H,m),3.2−3.6(6H,m),6.97(1H,d,J=7.5Hz),7.31(1H,dd,J=8Hz,J=8Hz),7.54(1H,d,J=5.5Hz),7.69(1H,d,J=8Hz),7.75(1H,d,J=5.5Hz),9.2−9.3(1H,m),9.64(1H,br)。
参考例13
1−(4−クロロブチル)−2−ピロリドンの合成
2−ピロリドン(5.0g、58.7ミリモル)のジメチルホルムアミド溶液(50ml)に氷冷下水素化ナトリウム(60%油性)(2.47g、61.8ミリモル)を加え、同温度で1時間撹拌した。さらに、反応物を室温で1時間撹拌し、これに1−ブロモ−4−クロロブタン(13.5ml、117.3ミリモル)を加え、80℃で2時間撹拌した。
この反応液を室温まで冷却し、これに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。この有機層を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1→酢酸エチル)で精製した。得られた精製物を減圧下に濃縮して淡黄色油状物の1−(4−クロロブチル)−2−ピロリドン(3.88g)を得た。
H−NMR(CDCl)δppm:1.65−1.90(4H,m),2.00−2.10(2H,m),2.39(2H,t,J=8.3Hz),3.32(2H,t,J=7.1Hz),3.39(2H,t,J=7.1Hz),3.58(2H,t,J=6.4Hz)。
適当な原料化合物を用い、上記参考例9−13と同様にして参考例14−40の化合物を合成した。
Figure 2008115175
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実施例1
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−アセトアミド塩酸塩の合成
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]エチルアミン270mg(0.85ミリモル)及びトリエチルアミン0.15ml(1.08ミリモル)のジクロロメタン溶液(10ml)に無水酢酸0.10ml(1.06ミリモル)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液に水を加えてジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1→9:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール2mlに溶解し、得られた溶液に1N−HClエタノール溶液0.85mlを加えた。析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−アセトアミド塩酸塩240mg(収率71%)を得た。
融点198-200℃。
実施例2
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ベンズアミド塩酸塩の合成
4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミン220mg(0.76ミリモル)及びピリジン0.15ml(1.9ミリモル)のジクロロメタン溶液(5ml)に氷冷下塩化ベンゾイル0.15ml(1.3ミリモル)を加えて同温度で2時間撹拌した。反応液に水を加えてジクロロメタンで抽出し、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。洗浄後の抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール2mlに溶解し、得られた溶液に1N−HClエタノール溶液0.8mlを加えた。析出した結晶を濾取、乾燥して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ベンズアミド塩酸塩230mg(収率70%)を得た。
融点209-210℃。
実施例3
3−アセチルアミノ−N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ベンズアミドの合成
4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミン150mg(0.52ミリモル)及び3−アセトアミド安息香酸110mg(0.61ミリモル)のDMF溶液(3ml)にトリエチルアミン0.15ml(1.06ミリモル)とジエチルホスホロシアニデート(DEPC)0.1ml(0.67ミリモル)とを加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加え、反応生成物を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄した。洗浄後の生成物を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール−ヘキサンから再結晶して淡黄色針状晶の3−アセチルアミノ−N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ベンズアミド170mg(収率73%)を得た。
融点178-180℃。
実施例4
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−プロピル−アセトアミド塩酸塩の合成
4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミン246mg(0.85ミリモル)のメタノール溶液(7ml)に氷冷下、オルトぎ酸メチル1mlとプロピオンアルデヒド73mg(1.3ミリモル)とを加え、混合物を5分間同温度で撹拌した。得られた液にMP−ボロヒドリド(3.18ミリモル/g)0.4g(1.3ミリモル)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。樹脂をろ別し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン7mlに溶解し、無水酢酸0.12ml(1.3ミリモル)を加えて室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して残渣をエタノール2mlに溶解し、得られた溶液に1N−HClエタノール溶液0.3mlを加えた。析出した結晶を濾取、乾燥して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−プロピル−アセトアミド塩酸塩83mg(収率24%)を得た。
融点198-200℃。
実施例5
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−メチル−アセトアミド塩酸塩の合成
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−ホルムアミド166mg(0.52ミリモル)のTHF溶液(15ml)に水素化リチウムアルミニウム50mg(1.04ミリモル)を加え、混合物を2時間加熱還流下に撹拌した。反応液を室温まで冷却し、これに少量の水、メタノール、及びセライトを加え、混合物を5分間撹拌した。セライトろ過し、濾液を減圧下に濃縮した。残渣をジクロロメタン15mlに溶解し、無水酢酸0.074ml(0.78ミリモル)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、反応生成物をジクロロメタンで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の生成物を減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール1mlに溶解し、1N−HClエタノール溶液0.2mlを加えた。得られた溶液にエーテルを加えて放置し、析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−メチル−アセトアミド塩酸塩58mg(収率29%)を得た。
融点216-217℃。
実施例6
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−フェニル−アセトアミド塩酸塩の合成
N−(4−ブロモブチル)−N−フェニル−アセトアミド367mg(1.35ミリモル)のDMF溶液に4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン塩酸塩288mg(1.13ミリモル)及び炭酸カリウム468mg(3.4ミリモル)を加え、混合物を80℃で3時間撹拌した。得られた反応液を室温まで冷却し、これに水を加え、反応生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の有機層を減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール5mlに溶解し、1N−HClエタノール溶液1.05mlを加えた。析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−フェニル−アセトアミド塩酸塩153mg(収率31%)を得た。
融点216.5-218.0℃。
実施例7
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−(R)−ピロリジン−2−カルボキサミドの合成
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボキサミド2.01g(4.13ミリモル)のメタノール溶液(5ml)に4N−HCl酢酸エチル溶液10mlを加え、混合物を室温で17時間撹拌した。反応液に水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性にし、生成物をジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮して褐色油状物のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−(R)−ピロリジン−2−カルボキサミド1.56g(収率98%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.45-1.63 (4H, m), 1.63-1.80 (2H, m), 1.84-1.94 (1H, m), 2.02-2.26 (1H, m), 2.37-2.56 (2H, m), 2.59-2.79 (4H, m), 2.84-3.06 (2H, m), 3.09-3.23 (4H, m), 3.23-3.37 (2H, m), 3.72 (1H, dd, J=5.3, 9.0 Hz), 6.90 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.27 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.33-7.44 (2H, m), 7.55 (1H, d, J=8.0) 7.59-7.81 (1H, brs)。
実施例8
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−(R)−1−(2−アセチルアミノアセチル)ピロリジン−2−カルボキサミドの合成
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−(R)−ピロリジン−2−カルボキサミド288mg(0.745ミリモル)のジクロロメタン溶液(7ml)にN−アセチルグリシン104mg、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(WSC)214mg(1.11ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)170mg(1.11ミリモル)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応液に水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて塩基性にし、生成物をジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=20:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチルから再結晶して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−(R)−1−(2−アセチルアミノアセチル)ピロリジン−2−カルボキサミド104mg(収率29%)を得た。
融点125.5-126.5℃。
実施例9
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−チオアセトアミド塩酸塩の合成
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−アセトアミド2.23g(6.2ミリモル)のTHF溶液(70ml)にローソン試薬(Lawesson's Reagent)3.01g(7.44ミリモル)を加え、混合物を3時間加熱還流下に撹拌した。得られた反応液を室温まで冷却し、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール30mlに溶解し、溶液に1N−HClエタノール溶液4.6mlを加えた。エーテル15ml加えて放置し、析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末のN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−チオアセトアミド塩酸塩1.47g(収率58%)を得た。
融点224.0−225.5℃。
実施例10
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−イソプロピル−チオアセトアミド塩酸塩の合成
出発原料としてN−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−N−イソプロピル−アセトアミドを用い実施例9と同様にして標題化合物を合成した。
白色粉末
融点 217.5−223.5℃。
実施例11
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]エチル−3,3−ジメチル尿素塩酸塩の合成
N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]エチルアミン0.5g(1.6ミリモル)及びトリエチルアミン0.33ml(2.4ミリモル)のジクロロメタン溶液(20ml)にN,N−ジメチルカルバモイルクロリド0.2g(1.9ミリモル)を加え、混合物を室温で3日間撹拌した。反応液に水を加え、反応生成物をジクロロメタンで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後の生成物を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をメタノールに溶解し、得られた溶液に0.5N−HClメタノール溶液2.5mlを加え、析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末の1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]エチル−3,3−ジメチル尿素塩酸塩0.44g(収率66%)を得た。
融点184−186℃。
実施例12
1−[2−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)エチル]−3−エチル尿素塩酸塩の合成
2−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)エチルアミン319mg(1.22ミリモル)のジクロロメタン溶液(7ml)にエチルイソシアナート0.125ml(1.58ミリモル)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノールに溶解し、得られた溶液に1N−HClエタノール溶液0.7mlを加え、冷蔵庫に一夜放置して析出した結晶を濾取し、乾燥して白色粉末の1−[2−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)エチル]−3−エチル尿素塩酸塩126mg(収率28%)を得た。
融点190.5−191.5℃。
適当な原料化合物を用い、上記実施例1〜12と同様にして実施例13〜1448及び1548〜1585の化合物を製造できる。
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上記実施例において得られた化合物のNMRデータを以下に示す:
実施例14で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.50-1.70 (2H, m), 1.70-1.90 (2H, m), 3.10-3.50 (8H, m), 3.50-3.65 (4H, m), 6.96 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.31 (1H, t, J=7.9Hz), 7.48 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.76 (1H, d, J=5.5 Hz), 8.09 (2H, dd, J=2.0, 6.9 Hz), 8.32 (2H, dd, J=2.0, 6.9 Hz), 8.9 (1H, m), 10.2 (1H, br)。
実施例28で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 0.90-1.10 (3H, br), 1.40-1.70 (4H, br), 2.03 (3H, s), 3.00-3.70 (14H, m), 6.9 (1H, br), 7.28 (2H, d, J=8.3 Hz), 7.4 (2H, br), 7.61 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.7 (2H, br), 10.06 (1H, brs)。
実施例29で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.00-1.20 (3H, br), 1.50-1.70 (4H, br), 2.03 (3H, s), 2.50-3.60 (14H, m), 6.80-7.00 (2H, m), 7.10-7.80 (7H, m), 10.03 (1H, brs) 。
実施例114で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.00-1.20 (3H, m), 1.50-1.80 (4H, m), 3.00-3.70 (14H, m), 6.97 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.25-7.40 (3H, m), 7.48 (1H, t, J=5.9Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.75 (1H, d, J=5.6 Hz), 8.66 (2H, d, J=5.9 Hz), 10.3 (1H, br) 。
実施例116で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.19 (3H, t, J=6.9 Hz ), 1.60-1.75 (4H, m), 3.10-3.60 (14H, m), 6.97 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.13 (1H, dd, J=3.7, 5.0 Hz), 7.30-7.35 (1H, m), 7.40-7.45 (1H, m), 7.45-7.50 (1H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 10.3 (1H, br) 。
実施例117で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.12 (3H, t, J=7.1 Hz ), 1.55-1.75 (4H, m), 3.00-3.60 (14H, m), 6.66 (1H, dd, J=0.6, 1.7 Hz), 6.96 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.30 (1H, t, J=7.9 Hz), 7.45-7.50 (1H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 8.01 (1H, s), 10.32 (1H, brs) 。
実施例119で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.02,1.09 (total 3H, t, J=7.0 Hz ), 1.50-1.80 (4H, m), 3.10-3.60 (17H, m), 4.06 (2H, s), 6.95 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.30 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.47 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.75 (1H, d, J=5.5 Hz), 10.5 (1H, br) 。
実施例138で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.78-1.80 (2H, m), 1.84 (3H, s), 1.86-2.10 (4H, m), 2.80-3.01 (2H, m), 3.13-3.30 (15H, m), 3.91 (2H, m), 4.20 (1H, dd, J=8.1, 3.5 Hz), 6.95 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.31 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.46-7.50 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.75 (1H, d, J=5.5 Hz), 7.98-8.07 (2H, m) 。
実施例150で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.03,1.12 (total 3H, t, J=7.1 Hz ), 1.50-1.80 (4H, m), 3.00-3.60 (14H, m), 3.91 (2H, s), 6.90-7.00 (1H, m), 7.20-7.50 (4H, m), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.76 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.8 (1H, br), 8.52 (1H, brs), 10.2 (1H, br) 。
実施例155で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.10-1.20 (3H, m), 1.40-1.80 (8H, m), 2.80-3.50 (14H, m), 3.50-3.60 (4H, m), 4.30-4.60 (1H, m), 6.95 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.25-7.45 (6H, m), 7.47 (1H, d, J=5.6 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.75 (1H, d, J=5.5 Hz), 10.2 (1H, br) 。
実施例1435で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.07 (6H, t, d=7.0 Hz), 1.11 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.12-3.21 (8H, m), 3.28-3.41 (2H, m), 3.47-3.49 (2H, m), 3.54-3.57 (2H, m), 3.63-3.66 (2H, m), 6.98 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.32 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.48 (1H, d, d=5.5 Hz), 7.70 (1H, d, d=8.0 Hz), 7.77 (1H, d, d=5.4 Hz) 。
実施例1441で得られた化合物のNMRのデータ
1H-NMR (DMSO-d6) δppm: 1.00-1.10 (9H, m), 1.27-1.29 (2H, m), 1.48-1.50 (2H, m), 1.70-1.75 (2H, m), 3.04-3.20 (8H, m), 3.20-3.25 (4H, m), 3.30-3.34 (2H, m), 3.50-3.60 (4H, m), 6.97 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.32 (1H, t, J=6.6 Hz), 7.48-7.49 (1H, m), 7.70 (1H, d, J=7.1 Hz), 7.74-7.80 (1H, m), 10.36 (1H, brs)。
実施例1449
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−ピロリドン二塩酸塩の合成
1−(4−クロロブチル)−2−ピロリドン(150mg、0.85ミリモル)、1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン塩酸塩(240mg、0.94ミリモル)、炭酸カリウム(290mg、2.10ミリモル)及びよう化ナトリウム(170mg、1.13ミリモル)をジメチルホルムアミド(DMF)(3ml)に加え、80℃で6時間撹拌した。この反応液を室温まで冷却し、これに水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥した有機層を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1→15:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣をエタノール(2ml)に溶解し、濃塩酸(0.15ml)を加えた。得られた溶液を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール−酢酸エチルから再結晶して淡褐色粉末の1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−ピロリドン二塩酸塩(220mg)を得た。
融点:183.0−185.0℃。
適当な原料化合物を用い、実施例1449と同様にして実施例1462〜1480、1483、1486〜1490、1493〜1513、1515〜1518、1520、1522〜1544及び1586〜1593の化合物を合成した。
実施例1450
4−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン塩酸塩の合成
水素化リチウムアルミニウム(34mg、0.90ミリモル)をテトラヒドロフラン(THF)(2ml)に懸濁し、これに4−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−6−メトキシ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(0.34g、0.75ミリモル)のTHF溶液(5ml)を滴下した。反応液を1時間加熱還流し、室温まで冷却後、氷冷下反応液に水(50μl)、15%水酸化ナトリウム水溶液(50μl)、及び水(150μl)の順に加えて室温で30分撹拌した。得られた溶液をろ過して不溶物を除去し、ろ液を減圧下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1→2:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣を酢酸エチル(5ml)に溶解し、1N−塩酸エタノール(0.11ml)を加えた。生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の4−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−6−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン塩酸塩(39mg)を得た。
融点:218.7−219.8℃。
実施例1451
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−6−ヒドロキシ−3H−キナゾリン−4−オン1.5臭化水素酸塩の合成
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−6−メトキシ−3H−キナゾリン−4−オン(0.41g、0.91ミリモル)をジクロロメタン(15ml)に溶解し、氷冷下これに2M−三臭化ホウ素ジクロロメタン溶液(1.37ml、2.74ミリモル)を滴下した。得られた反応液を室温で2日間撹拌後、これに水を加えて30分撹拌した。精製した不溶物をろ取し、ろ物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1→10:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮乾固して白色粉末の3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−6−ヒドロキシ−3H−キナゾリン−4−オン1.5臭化水素酸塩(0.16g)を得た。
融点:249.0−250.2℃。
実施例1452
2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]オクタヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩の合成
2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−1−オン(0.10g、0.24ミリモル)のエタノール溶液に10%パラジウム炭素0.2gを加え、水素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。残渣を酢酸エチル(5ml)に溶解し、1N−塩酸エタノール(0.24ml)を加えた。生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]オクタヒドロイソインドール−1−オン塩酸塩(50mg)を得た。
融点:219.7−221.0℃。
実施例1453
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−3−(4−ヨードブチル)ピロリジン−2−オン塩酸塩の合成
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピロリジン−2−オン(500mg、1.40ミリモル)及び1,4−ジヨードブタン(0.35ml、2.65ミリモル)のTHF溶液を氷冷し、窒素雰囲気下、これに1.1M−リチウムヘキサメチルジシラジドTHF溶液(3.2ml、3.52ミリモル)を滴下して加えた。室温で20時間撹拌し、反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣をエタノール(2ml)に溶解し、濃塩酸(0.15ml)を加えた。得られた溶液を減圧下に濃縮し、残渣をエタノール−酢酸エチルから再結晶して淡黄色粉末の1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−3−(4−ヨードブチル)ピロリジン−2−オン塩酸塩(170mg)を得た。
融点:118.0−120.0℃。
実施例1454
2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−アザスピロ[4,4]ノナン−1−オン二塩酸塩の合成
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピロリジン−2−オン(500mg、1.40ミリモル)及び1,4−ジヨードブタン(0.35ml、2.65ミリモル)のTHF溶液を氷−メタノール浴で冷却し、窒素雰囲気下、これに1.1M−リチウムヘキサメチルジシラジドのTHF溶液(1.9ml、2.09ミリモル)を滴下した。得られた反応液を室温で22時間撹拌した。この反応液を氷−メタノール浴で冷却し、1.1M−リチウムヘキサメチルジシラジドのTHF溶液(1.9ml、2.09ミリモル)を滴下し、室温で19時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣をエタノール(2ml)に溶解し、1N−塩酸エタノール(0.19ml)を加えた。生成した不溶物をろ取、乾燥して白色粉末の2−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−アザスピロ[4,4]ノナン−1−オン二塩酸塩(20mg)を得た。
融点:217.0−219.0℃。
実施例1455
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペラジン−2−オン二塩酸塩の合成
4−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(280mg、0.59ミリモル)のジクロロメタン溶液(10ml)にトリフルオロ酢酸(1.0ml、13ミリモル)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮して残渣をエタノール(2ml)に溶解し、1N−塩酸エタノール(1.2ml)を加えた。生成した不溶物をろ取、乾燥して白色粉末の1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペラジン−2−オン二塩酸塩(210mg)を得た。
融点:258.0−260.0℃。
実施例1456
4−アセチル−1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペラジン−2−オン塩酸塩の合成
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペラジン−2−オン(260mg、0.70ミリモル)のジクロロメタン溶液(5ml)にトリエチルアミン(0.15ml、1.08ミリモル)を加えた。氷冷下、これに無水酢酸(0.1ml、1.06ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に水を加えて30分撹拌し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてジクロロメタンで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=1:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣をエタノール(2ml)に溶解し、1N−塩酸エタノール(0.6ml)を加えた。生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の4−アセチル−1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペラジン−2−オン塩酸塩(220mg)を得た。
融点:215.0−217.0℃。
実施例1457
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]イミダゾリジン−2−オンの合成
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−3−(2,4−ジメトキシベンジル)イミダゾリジン−2−オン(0.32g、0.65ミリモル)のジクロロメタン溶液(10ml)にトリフルオロ酢酸(1.0ml、13ミリモル)を加え、室温で一夜撹拌した。反応液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1→10:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶して白色粉末の1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]イミダゾリジン−2−オン(0.10g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δppm:1.60−1.70(2H,m),2.30−2.40(2H,m),2.61(4H,brs),3.00−3.15(6H,m),3.15−3.50(4H,m),6.23(1H,s),6.90(1H,d,J=7.6Hz),7.27(1H,dd,J=7.8Hz,J=7.8Hz),7.40(1H,d,J=5.5Hz),7.61(1H,d,J=7.9Hz),7.69(1H,d,J=5.5Hz)。
適当な原料化合物を用い、実施例1457と同様にして実施例1514及び1521の化合物を合成した。
実施例1458
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸塩酸塩の合成
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルエステル(0.31g、0.73ミリモル)のエタノール溶液(3ml)に6N−水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室温で3日間撹拌した。氷冷下、反応液に6N−塩酸を加え、生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸塩酸塩(181mg)を得た。
融点:265.0℃(分解)。
実施例1459
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルアミド塩酸塩一水和物の合成
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(015g、0.35ミリモル)のアセトニトリル溶液(3ml)に氷冷下、トリエチルアミン(0.14ml、1.04ミリモル)及びクロロ炭酸イソブチル(0.07ml、0.52ミリモル)を加え、30分撹拌した。これにエチルアミン水溶液(70%)(0.08ml、0.1ミリモル)を加え、室温で15分撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→0:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣を酢酸エチルに溶解し、4N−塩酸酢酸エチルを加えた。生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルアミド塩酸塩一水和物(71mg)を得た。
融点:135.0−141.5℃。
実施例1460
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸ジメチルアミド塩酸塩の合成
1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(015g、0.35ミリモル)のDMF溶液(3ml)に氷冷下、トリエチルアミン(0.24ml、1.7ミリモル)、ジメチルアミン塩酸塩(0.09g、1.04ミリモル)及びシアノりん酸ジエチル(DEPC)(0.07ml、0.42ミリモル)を加え、室温で一夜撹拌した。反応液にトリエチルアミン(0.24ml、1.7ミリモル)、ジメチルアミン塩酸塩(0.09g、1.04ミリモル)及びシアノりん酸ジエチル(0.07ml、0.42ミリモル)をさらに加え、室温で26時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。得られた溶液を減圧下に濃縮し、得られる残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1→0:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣を酢酸エチルに溶解し、4N−塩酸酢酸エチルを加えた。生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の1−[3−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)プロピル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸ジメチルアミド塩酸塩(43mg)を得た。
融点:201.5−206.0℃。
適当な原料化合物を用い、実施例1460と同様にして実施例1484、1485及び1519の化合物を合成した。
実施例1461
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−カルボン酸メチルアミド塩酸塩の合成
3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−カルボン酸エチルエステル塩酸塩(0.25g、0.52ミリモル)のメタノール溶液(3ml)にメチルアミン水溶液(40%)(3ml)を加え、7時間加熱還流した。室温まで冷却し、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に濃縮し、得られる残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1→0:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、得られる残渣を酢酸エチルに溶解し、4N−塩酸酢酸エチルを加えた。生成した不溶物をろ取し、乾燥して白色粉末の3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−カルボン酸メチルアミド塩酸塩(181mg)を得た。
融点:137.0−143.5℃(分解)。
適当な原料化合物を用い、実施例1461と同様にして実施例1481、1482、1491及び1492の化合物を合成した。
上記実施例1462−1544で得られた化合物の化学構造及び理化学的性質を以下の表に示す。
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
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Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
実施例1545
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペリジン−2−チオン塩酸塩の合成
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−ピペリドン995mg(2.7ミリモル)のTHF溶液(35ml)にローソン試薬(Lawesson’s Reagent)1.30g(3.2ミリモル)を加え、加熱還流下に、3時間撹拌した。反応液を、室温まで冷却し、塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2→0:1)で精製した。精製物を減圧下に濃縮し、残渣をエタノールに溶解し、得られた溶液に1N−HClエタノール溶液2.0mlを加えて放置した。析出した結晶をろ取し、乾燥して白色粉末の1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペリジン−2−チオン塩酸塩648mg(収率57%)を得た。
融点258.0−260.0℃。
実施例1546
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピロリジン−2−チオンの合成
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−2−ピロリドンを用い、実施例1545と同様にして標記化合物を合成した。
微黄色針状晶(エタノール)
融点122.0−124.0℃。
実施例1547
1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]−4−ベンジルピペラジン−2,5−ジオン塩酸塩の合成
1−ベンジル−4−(4−クロロブチル)ピペラジン−2,5−ジオンと1−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン塩酸塩を用い、実施例1449と同様にして標記化合物を合成した。
白色粉末(エタノール−エーテル)
融点220−230℃
H−NMR(DMSO−d)δppm:1.50−1.80(4H,m),3.00−3.60(12H,m),3.87(2H,s),4.07(2H,s),4.52(2H,s),6.95(1H,d,J=7.5Hz),7.20−7.40(6H,m),7.47(1H,d,J=5.5Hz),7.69(1H,d,J=8.0Hz),7.75(1H,d,J=5.5Hz),10.93(1H,brs)。
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175
Figure 2008115175

薬理試験1
1)ドパミンD2受容体結合実験
Kohlerらの方法(Kohler C, Hall H, Ogren SO and Gawell L. Specific in vitro and in vivo binding of 3H-raclopride. A potent substituted benzamide drug with high affinity for dopamine D-2 receptors in the rat brain. Biochem. Pharmacol., 1985; 34: 2251-2259)に従って、実験を行った。
ウイスター系雄性ラットを断頭し、脳をすみやかに取り出し、線条体を摘出した。組織重量の50倍量の50mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)−塩酸 緩衝液(pH:7.4)中で高速回転刃によるホモジナイザーを用いてホモジナイズし、4℃、48,000×gで10分間遠心した。得られた沈渣を再度組織重量の50倍量の上記緩衝液で懸濁し、37℃で10分間インキュベーションした後、上記条件で遠心した。得られた沈渣を組織重量の25倍量の50mMトリス−塩酸緩衝液(120mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl2、1mM MgCl2含有、pH:7.4)で懸濁し、これらを膜標本として結合実験に用いるまで−85℃で凍結保存した。
結合実験は、膜標本40μl、[3H]−ラクロプライド20μl(最終濃度1−2nM)、被験薬物20μl及び50mMトリス−塩酸緩衝液(120mMNaCl、5mM KCl、2mM CaCl2、1mM MgCl2含有、pH:7.4)で全容量200μlにして行った(最終ジメチルスルホキシド濃度1%)。反応は室温で1時間行い、セルハーベスターを用い、グラスファイバー製フィルタープレートに吸引ろ過することにより終了した。グラスファイバー製フィルタープレートを50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で洗浄した後、乾燥後、マイクロプレート液体シンチレーションカクテルを加えて、マイクロプレートシンチレーションカウンターで放射活性を測定した。10μM(+)−塩酸ブタクラモール存在下での放射活性を非特異結合とした。
IC50値は、濃度依存性反応から非線形解析プログラムを用いて算出した。Ki値は、Cheng-Prussoff 式を用いてIC50値から算出した。結果を次表に示す。
Figure 2008115175
2)セロトニン5−HT2A受容体結合実験
Leysen JEらの方法(Leysen JE, Niemegeers CJE, Van Nueten JM, and Laduron PM. [3H]Ketanserin (R 41 468), a selective 3H-ligand for serotonin 2 receptor binding sites. Mol. Pharmacol., 1982; 21: 301-314)に従って、実験を行った。
ウイスター系雄性ラットを断頭し、脳をすみやかに取り出し、前頭皮質を摘出した。組織重量の10倍量の0.25Mショ糖中でテフロン(登録商標)ガラスホモジナイザーを用いてホモジナイズし、4℃、1,000×gで10分間遠心した。得られた上清を別の遠心管に移し、沈渣を組織重量の5倍量の0.25Mショ糖で懸濁し、上記条件で遠心した。得られた上清を先に得られた上清と合わせ50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で組織重量の40倍量に調製し、4℃、35,000×gで10分間遠心した。得られた沈渣を再度組織重量の40倍量の上記緩衝液で懸濁し、上記条件で遠心した。得られた沈渣を組織重量の20倍量の上記緩衝液で懸濁し、これらを膜標本として結合実験に用いるまで−85℃で凍結保存した。
結合実験は、膜標本40μl、[3H]−ケタンセリン20μl(最終濃度1−3nM)、被験薬物20μl及び50mMトリス−塩酸緩衝液(pH:7.4)で全容量200μlにして行った(最終ジメチルスルホキシド濃度1%)。反応は37℃で20分間行い、セルハーベスターを用い、グラスファイバー製フィルタープレートに吸引ろ過することにより終了した。
グラスファイバー製フィルタープレートを50mMトリス−HCl緩衝液(pH:7.4)で洗浄した後、乾燥後、マイクロプレート液体シンチレーションカクテルを加えて、マイクロプレートシンチレーションカウンターで放射活性を測定した。10μMスピペロン存在下での放射活性を非特異結合とした。
IC50値は、濃度依存性反応から非線形解析プログラムを用いて算出した。Ki値は、Cheng-Prussoff 式を用いてIC50値から算出した。結果を次表に示す。
Figure 2008115175
ヒト型ドパミンD2受容体発現チャイニーズハムスター卵巣/DHFR(−)細胞を培地(イスコブ修飾ダルベッコ培地(IMDM培地),10%牛胎仔血清,50I.U./ml ペニシリン,50μg/ml ストレプトマイシン,200μg/ml ジェネティシン,0.1mM ヒポキサンチンナトリウム,16μM チミジン)中、37℃、5%炭酸ガス条件で培養した。ポリ−L−リジン塗布された96穴マイクロプレートに104細胞/ウェルの細胞を播き,2日間同条件下で培養した。各ウェルを洗浄液100μl(IMDM培地,0.1mMヒポキサンチンナトリウム,16μMチミジン)で洗浄し、試験化合物3μMを溶解した試験化合物添加培地50μl(IMDM培地,0.1%アスコルビン酸ナトリウム,0.1mMヒポキサンチンナトリウム,16μMチミジン)に置換した。37℃、5%炭酸ガス条件で20分静置した後、同試験化合物3μMを溶解した試験化合物添加フォルスコリン刺激培地100μl(IMDM培地,0.1%アスコルビン酸ナトリウム,0.1mMヒポキサンチンナトリウム,16μMチミジン,10μMフォルスコリン,500μM3−イソブチル−1−メチルキサンチン)に置換し、37℃、5%炭酸ガス条件で10分間静置した。培地を除去後、リシス(Lysis)1B水溶液200μl(アマシャムバイオサイエンス サイクリックAMP バイオトラック エンザイムイムノアッセイシステム添付試薬)を分注し、約10分間振盪した。各ウェル中の水溶液を測定サンプルとした。4倍希釈した測定サンプルを上記エンザイムイムノアッセイシステムを用いてサイクリックAMP量の測定を行った。試験化合物を加えていないウェルのサイクリックAMP量を100%として各試験化合物の抑制率を計算した。この実験系において、対照薬として用いたドパミンは最大活性として、サイクリックAMP量を約10%まで抑制した。
上記試験において、試験化合物がドパミンD2受容体に対するパーシャルアゴニスト性を有していることを確認した。
試験化合物がドパミンD2受容体に対するパーシャルアゴニスト性を有していることにより、統合失調症患者においてドパミン神経伝達を正常な状態へ安定化させることができ、その結果、副作用を発現することなく、例えば陽性及び陰性症状改善作用、認知障害改善作用等の臨床改善作用を発現することができる。
製剤例
本発明の化合物100g、アビセル(商標名、旭化成(株)製)40g、コーンスターチ30g及びステアリン酸マグネシウム2gを混合研磨後、糖衣R10mmのキネで打錠した。
得られた錠剤をTC−5(商標名、信越化学工業(株)製、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)10g、ポリエチレングルコール6000 3g、ひまし油40g及び適量のエタノールからなるフィルムコーテイング剤を用いて皮膜を行い、上記組成のフイルムコーテイング錠を製造した。

Claims (6)

  1. 一般式(1):
    Figure 2008115175
    [式中、Qは、下記一般式(I)で示される基または一般式(II)で示される基を示す。
    一般式(I):
    Figure 2008115175
    (式中、Aは低級アルキレン基を示す。
    ZはOまたはSを示す。
    11
    (1-1)水素、
    (1-2)低級アルキル基、
    (1-3)フェニル基、ナフチル基及びジヒドロインデニル基からなる群から選ばれたアリール基(ここで、アリール基上に置換基として下記(i)〜(xxxiii)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよい:
    (i)低級アルキル基、
    (ii)低級アルケニル基、
    (iii)ハロゲン置換低級アルキル基、
    (iv)低級アルコキシ基、
    (v)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
    (vi)ニトロ基、
    (vii)シアノ基、
    (viii)ハロゲン、
    (ix)アリール基、
    (x)アリールオキシ基、
    (xi)低級アルコキシカルボニル基、
    (xii)ヒドロキシ基、
    (xiii)保護されたヒドロキシ基、
    (xiv)低級アルカノイル基、
    (xv)スルファモイル基、
    (xvi)低級アルキルチオ基、
    (xvii)低級アルキルスルホニル基、
    (xviii)ヒドロキシスルホニル基、
    (xix)低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロC3−C8アルキル基、アリール基及びアロイル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアミノ基、
    (xx)モルホリニルカルボニル低級アルケニル基、
    (xxi)モルホリニルカルボニル低級アルキル基、
    (xxii)ピロリル基、
    (xxiii)ピラゾリル基、
    (xxiv)イミダゾリル基、
    (xxv)トリアゾリル基、
    (xxvi)ピリジル基、
    (xxvii)オキソ基を有していてもよいピロリジニル基、
    (xxviii)モルホリニル基、
    (xxix)チオモルホリニル基、
    (xxx)低級アルキニル基、
    (xxxi)シクロC3−C8アルキル基、
    (xxxii)グアニジノ基、
    (xxxiii)オキソ基及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいジヒドロピラゾリル基)、
    (1-4)複素環基(ここで、複素環基上に置換基として下記(i)〜(xix)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよい:
    (i)低級アルキル基、
    (ii)ハロゲン置換低級アルキル基、
    (iii)低級アルコキシ基、
    (iv)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
    (v)ハロゲン、
    (vi)アリール基上に、ハロゲン及びハロゲン置換低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基、
    (vii)ハロゲンを有していてもよいアリール低級アルキル基、
    (viii)低級アルカノイル基、
    (ix)アロイル基、
    (x)アミノ基上に、低級アルカノイル基を有していてもよいアミノ低級アルカノイル基、
    (xi)低級アルキルチオ基、
    (xii)ピロリル基、
    (xiii)オキソ基、
    (xiv)チオキソ基、
    (xv)カルバモイル基、
    (xvi)ヒドロキシ基、
    (xvii)ピラニル基、
    (xviii)チエニル基、
    (xix)フリル基)、
    (1-5)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、アリール基(当該アリール基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)及びアリール低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアミノ低級アルキル基、
    (1-6)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (1-7)アロイル低級アルキル基、
    (1-8)アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルキル基、
    (1-9)アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン及びシアノ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリールオキシ低級アルキル基、
    (1-10)アダマンチル低級アルキル基
    (1-11)アリール基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルキル基を有していてもよいアミノ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルケニル基、
    (1-12)低級アルキル基を有していてもよいアミノ基;低級アルキル基を有していてもよいアミノ低級アルキル基ならびにハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール基からなる群から選ばれる基を有していてもよいシクロC3−C8アルキル基、
    (1-13)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (1-14)アリールチオ低級アルキル基、
    (1-15)ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基(ここで、複素環基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)、
    (1-16)アリール低級アルケニル基(低級アルケニル基上にアリール基を有していてもよい)、
    (1-17)ベンゾジオキソリル基、ピリジル基、フリル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルケニル基、
    (1-18)ベンゾジオキソリルオキシ低級アルキル基、
    (1-19)ピリジルチオ低級アルキル基、または
    (1-20)低級アルキル基を有していてもよいアミノ基
    を示す。
    12は、
    (2-1)水素、
    (2-2)低級アルキル基、
    (2-3)ハロゲン置換低級アルキル基、
    (2-4)低級アルケニル基、
    (2-5)低級アルキニル基、
    (2-6)低級アルカノイル基、
    (2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (2-8)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (2-9)シクロC3−C8アルキル基、
    (2-10)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (2-11)アリール基、
    (2-12)アリール基上に、低級アルキル基を有していてもよいアミノ基及びアリールオキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよいアリール低級アルキル基、
    (2-13)テトラヒドロフリル基、
    (2-14)フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基、
    (2-15)テトラヒドロピラニル基または
    (2-16)低級アルカノイルオキシ低級アルキル基
    を示す。)
    一般式(II):
    21−A− (II)
    (式中、−A−は低級アルキレン基、低級アルケニレン基または基−A21−O−A22−を示す。
    ここで、A21及びA22は、同一または異なって、C1−C5アルキレン基を示す。但し、A21のアルキレン基及びA22のアルキレン基を構成する炭素原子の総数は6を超えないものとする。
    21はN−含有複素環基を示す:
    ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)〜(13)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよい:
    (1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
    (2)低級アルケニル基
    (3)低級アルコキシ基
    (4)ヒドロキシ基
    (5)保護されたヒドロキシ基
    (6)アリール基
    (7)低級アルカノイル基
    (8)カルボキシ基
    (9)低級アルコキシカルボニル基
    (10)低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル基
    (11)アリール低級アルキル基(ここで、アリール基上には低級アルコキシ基を有していてもよい)
    (12)オキソ基
    (13)チオキソ基)]
    で表される複素環化合物またはその塩。
  2. Qが、下記一般式(I)で示される基:
    Figure 2008115175
    [式中、Aは低級アルキレン基を示す。
    ZはOまたはSを示す。
    11
    (1-1)水素、
    (1-2)低級アルキル基、
    (1-3 a)フェニル基、ナフチル基及びジヒドロインデニル基からなる群から選ばれたアリール基(ここで、アリール基上に置換基として下記(i)〜(viii)、(ix a)、(x a)、(xii)、(xiii a)、(xiv)〜(xviii)、(xix a)、(xx)〜(xxvi)、(xxvii a)、及び(xxviii)〜(xxxiii)からなる群から選ばれた基を1〜3個置換していてもよい:
    (i)低級アルキル基、
    (ii)低級アルケニル基、
    (iii)ハロゲン置換低級アルキル基、
    (iv)低級アルコキシ基、
    (v)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
    (vi)ニトロ基、
    (vii)シアノ基、
    (viii)ハロゲン、
    (ix a)フェニル基、
    (x a)フェノキシ基、
    (xi)低級アルコキシカルボニル基、
    (xii)ヒドロキシ基、
    (xiii a)低級アルカノイルオキシ基またはフェニル基上にハロゲンを1〜3個有していてもよいフェニル低級アルコキシ基、
    (xiv)低級アルカノイル基、
    (xv)スルファモイル基、
    (xvi)低級アルキルチオ基、
    (xvii)低級アルキルスルホニル基、
    (xviii)ヒドロキシスルホニル基、
    (xix a)低級アルキル基、低級アルカノイル基、シクロC3−C8アルキル基、フェニル基及びベンゾイル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ基、
    (xx)モルホリニルカルボニル低級アルケニル基、
    (xxi)モルホリニルカルボニル低級アルキル基、
    (xxii)ピロリル基、
    (xxiii)ピラゾリル基、
    (xxiv)イミダゾリル基、
    (xxv)トリアゾリル基、
    (xxvi)ピリジル基、
    (xxvii a)オキソ基を1〜2個有していてもよいピロリジニル基、
    (xxviii)モルホリニル基、
    (xxix)チオモルホリニル基、
    (xxx)低級アルキニル基、
    (xxxi)シクロC3−C8アルキル基、
    (xxxii)グアニジノ基、
    (xxxiii)1個のオキソ基及び1個の低級アルキル基を有するジヒドロピラゾリル基)、
    (1-4 a)ピロリジニル、ピペリジル、チアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チエニル、フリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、イミダソピリジルキノリル、ジヒドロキノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル、シノリニル、インダゾリル、キノキサリニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロナフチリジル、ベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾチアジニル、チエノピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサジニル、フロピロリル、ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾジオキシニル及びベンゾチエニルからなる群から選ばれる複素環基(ここで、複素環基上に置換基として下記(i)〜(v)、(vi a)、(vii a)、(viii)、(ix a)、(x a)及び(xi)〜(xix)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
    (i)低級アルキル基、
    (ii)ハロゲン置換低級アルキル基、
    (iii)低級アルコキシ基、
    (iv)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
    (v)ハロゲン、
    (vi a)フェニル基上に、ハロゲン及びハロゲン置換低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル基、
    (vii a)ハロゲンを1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル基、
    (viii)低級アルカノイル基、
    (ix a)ベンゾイル基、
    (x a)アミノ基上に、低級アルカノイル基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルカノイル基、
    (xi)低級アルキルチオ基、
    (xii)ピロリル基、
    (xiii)オキソ基、
    (xiv)チオキソ基、
    (xv)カルバモイル基、
    (xvi)ヒドロキシ基、
    (xvii)ピラニル基、
    (xviii)チエニル基、
    (xix)フリル基)、
    (1-5 a)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、フェニル基(当該フェニル基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよい)及びフェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基、
    (1-6)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (1-7 a)ベンゾイル低級アルキル基、
    (1-8 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル基、
    (1-9 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン及びシアノ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェノキシ低級アルキル基、
    (1-10)アダマンチル低級アルキル基、
    (1-11 a)フェニル基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルキル基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基、ハロゲン及びニトロ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルケニル基、
    (1-12 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基;低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基ならびにハロゲン及び低級アルキル基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル基からなる群から選ばれる基を有していてもよいシクロC3−C8アルキル基、
    (1-13)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (1-14 a)フェニルチオ低級アルキル基、
    (1-15 a)ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基、チエニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、イソインドリル基、チアゾリジニル基及びインドリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基(ここで、複素環基上に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン、オキソ基及びチオキソ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよい)、
    (1-16 a)フェニル低級アルケニル基(低級アルケニル基上にフェニル基を1〜2個を有していてもよい)、
    (1-17)ベンゾジオキソリル基、ピリジル基、フリル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルケニル基、
    (1-18)ベンゾジオキソリルオキシ低級アルキル基、
    (1-19)ピリジルチオ低級アルキル基または
    (1-20 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基
    を示す。
    12は、
    (2-1)水素
    (2-2)低級アルキル基、
    (2-3)ハロゲン置換低級アルキル基、
    (2-4)低級アルケニル基、
    (2-5)低級アルキニル基、
    (2-6)低級アルカノイル基、
    (2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (2-8)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (2-9)シクロC3−C8アルキル基、
    (2-10)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (2-11 a)フェニル基、
    (2-12 a)フェニル基上に、低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる基を1〜3個有していてもよいフェニル低級アルキル基、
    (2-13)テトラヒドロフリル基、
    (2-14)フリル基及びピリジル基からなる群から選ばれる複素環基が置換した低級アルキル基、
    (2-15)テトラヒドロピラニル基または
    (2-16)低級アルカノイルオキシ低級アルキル基
    を示す。]
    または下記一般式(II)で表される基:
    21−A− (II)
    [式中、−A−は低級アルキレン基、低級アルケニレン基または基−A21−O−A22−を示す。
    ここで、A21及びA22は、同一または異なって、C1−C5アルキレン基を示す。但し、A21のアルキレン基及びA22のアルキレン基を構成する炭素原子の総数は6を超えないものとする。
    21はピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロピリミジニル、ピペラジニル、オクタヒドロイソインドール、アゼパニル、アゾカニル、アザスピロノナニル、アザスピロデカニル、ジアザスピロノナニル、ジヒドロピロリル、イミダゾリル、ジヒドロイミダゾリル、トリアゾリル、ジヒドロトリアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリミジニル、ジヒドロピリミジニル、ピラジニル、ジヒドロピラジニル、ピリダジニル、テトラゾリル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、ヘキサヒドロイソインドリル、オクタヒドロイソインドリル、ベンゾイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、キナゾリニル、ジヒドロキナゾリニル、ベンゾトリアゾリル、カルバゾリル、スピロ[シクロペンタンインドリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、オキサジナニル、モルホリニル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジニル、ジヒドロベンゾオキサジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、チアゾリル、ジヒドロチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ジヒドロチアジニル、チアゾリジニルベンゾチアゾリル及びベンゾチアジアゾリルからなる群から選ばれるN−含有複素環基を示す:
    ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)〜(4)、(5 a)、(6 a)、(7)〜(9)、(10 a)、(11 a)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた1〜3個の基が置換していてもよい:
    (1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
    (2)低級アルケニル基
    (3)低級アルコキシ基
    (4)ヒドロキシ基
    (5a)低級アルカノイルオキシ基またはフェニル低級アルコキシ基
    (6a)フェニル基
    (7)低級アルカノイル基
    (8)カルボキシ基
    (9)低級アルコキシカルボニル基
    (10a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいカルバモイル基
    (11a)フェニル低級アルキル基(ここで、フェニル基上には低級アルコキシ基を1〜2個有していてもよい)
    (12)オキソ基
    (13)チオキソ基]
    を示す請求項1に記載の複素環化合物またはその塩。
  3. Qが、下記一般式(I)で表される基:
    Figure 2008115175
    [式中、Aは低級アルキレン基を示す。
    ZはOまたはSを示す。
    11
    (1-1)水素、
    (1-2)低級アルキル基、
    (1-5 aa)アミノ基上及び/または低級アルキル基上に、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル基、カルバモイル低級アルキル基、インドリルカルボニル基、フェニル基(当該フェニル基上に、ハロゲン及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれる基を有していてもよい)及びフェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれる基を1〜2個有していてもよいアミノ低級アルキル基または
    (1-20 a)低級アルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基
    を示す。
    12は、
    (2-1)水素、
    (2-2)低級アルキル基、
    (2-4)低級アルケニル基、
    (2-6)低級アルカノイル基、
    (2-7)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (2-8)低級アルコキシ低級アルキル基または
    (2-9)シクロC3−C8アルキル基
    を示す。]
    を示す請求項2に記載の複素環化合物またはその塩。
  4. Qが、下記一般式(II)で示される基:
    21−A− (II)
    [式中、−A−は低級アルキレン基または低級アルケニレン基を示す。
    21は、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジル、アゼパニル、オキサゾリジニル及びオキサジナニルからなる群から選ばれるN−含有複素環基を示す:
    ここで、上記R21で示されるN−含有複素環上には、下記(1)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた1〜2個の基が置換していてもよい:
    (1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基
    (12)オキソ基
    (13)チオキソ基]
    を示す請求項2に記載の複素環化合物またはその塩。
  5. 前記一般式(1)で表される複素環化合物が、
    N−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]アセトアミド、
    N−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−2,4−ジフルオロベンズアミド、
    N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−シクロプロピルアセトアミド、
    5−メチル−2−ピラジンカルボン酸[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]エチルアミド、
    4−チアゾールカルボン酸[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]エチルアミド、
    N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチル−アセトアミド、
    N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−イソプロピルアセトアミド、
    N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−エチルチオアセトアミド、
    N−アリル−N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]アセトアミドまたは
    N−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−N−tert−ブチルホルムアミド
    である、請求項3に記載の複素環化合物またはその塩。
  6. 前記一般式(1)で表される複素環化合物が、
    1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−イミダゾリジン−2−オン、
    1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−3−メチルイミダゾリジン−2−オン、
    1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−ピロリジン−2−オン、
    1−[5−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ペンチル]−ピロリジン−2,5−ジオン、
    1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]アゼパン−2−オン、
    3−[6−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ヘキシル]オキサゾリジン−2−オン、
    3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4,4−ジメチルオキサゾリジン−2−オン、
    3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4−メチルオキサゾリジン−2−オン、
    3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−オキサゾリジン−2−オン、
    1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]ピロリジン−2−オン、
    1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]ピペリジン−2−オン、
    1−[(E)−4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)−2−ブテニル]−3−メチルイミダゾリジン−2−オン、
    1−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル−ピペラジン−1−イル)ブチル]ピペリジン−2−チオンまたは
    3−[4−(4−ベンゾ[b]チオフェン−4−イルピペラジン−1−イル)ブチル]−4−メチルオキサゾリジン−2−オン
    である、請求項4に記載の複素環化合物またはその塩。
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