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JP2008114775A - 車両用内装材 - Google Patents

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JP2008114775A
JP2008114775A JP2006301582A JP2006301582A JP2008114775A JP 2008114775 A JP2008114775 A JP 2008114775A JP 2006301582 A JP2006301582 A JP 2006301582A JP 2006301582 A JP2006301582 A JP 2006301582A JP 2008114775 A JP2008114775 A JP 2008114775A
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door trim
mounting
vehicle
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handle unit
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JP2006301582A
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Kiyoisa Abe
清功 阿部
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】 衝突が起きた場合でも車両のドアが開くことなく乗員の安全を十分に確保することができる車両用内装材を提供する。
【解決手段】 車両用ドアトリム100は、車体パネル60に組み付けるインサイドハンドルユニット20と、インサイドハンドルユニット20を車体パネル60の反対側から取付けるための複数の取付用ボス35を含むドアトリムアッパー30とを備える。ドアトリムアッパー30は、取付用ボス35を補強すると共に取付用ボス35と離間して立設する受けリブ36,37と、取付用ボス35の根元周辺に配置され、取付用ボス35の根元から外れ易くするための複数の穴38A及び切込部39からなる脆弱部38とを含む。これにより、側面衝突が起きた場合、ドアトリムアッパー30の取付用ボス35が根元から外れるようになっている。この結果、車両のドアが開くことがないため、乗員の安全は十分に確保できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車体パネルを内装する機能を有する車両用内装材に関する。
自動車の内装には、保形性及び車体パネルへの取付剛性を有する樹脂芯材と、表面外観に優れた表皮とを積層一体化して構成された車両用内装材が装備されている。車両用内装材としては、ドアパネルの室内面側に取り付けられるドアトリム、ルーフパネルの室内面側に取り付けられるルーフトリム、ダッシュパネルの室内面側に取り付けられるインシュレータダッシュ等がある。
車両用内装材としての従来の車両用ドアトリムにおいては、ドアトリム本体の裏面側に、乗員の操作により室内側からドアロック機構を解除するためのインサイドハンドルユニット等の組付部品が装着されている。このインサイドハンドルユニットは、ドアロック機構のロック状態を開放させる操作ハンドルと施錠解錠用のロックノブで構成されている。
インサイドハンドルユニットは、ドアトリム本体側と車体パネル側の両方にネジ止め固定されている。詳しくは、ドアトリム本体に開設された開口を通してインサイドハンドルユニットの操作ハンドルが室内側に露出するようにして、インサイドハンドルユニットに形成された取付片を介してドアトリム本体にネジで固定される。そして、インサイドハンドルユニットを取り付けたドアトリム本体を車体パネルに取り付けた後、インサイドハンドルユニットを車体パネルにネジで固定している(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、インサイドハンドルユニットは、操作ハンドルに対する乗員の操作によりドアロック機構が解除されるように、ドアロック機構を解除させるためのドアロック開放レバーに連結されたワイヤーと接続されている。ドアロック開放レバーは、インサイドハンドルユニットの操作ハンドルが操作された際にワイヤーが操作ハンドル側に引っ張られることにより、ドアロック機構を解除するようになっている(例えば特許文献3参照)。
特開2001−347834号公報 特開2004−227763号公報 実開平05−46519号公報
前述した従来の車両用ドアトリムの問題点を示すために図1を基に説明する。図1は、従来の車両用ドアトリムの上方を裏面側から見た拡大斜視図である。図1に示される車両用ドアトリム1のドアトリム本体1a裏面側には、インサイドハンドルユニットを室内側に露出させるための開口部2が開設されている。この開口部2の開口周縁部3には、インサイドハンドルユニットの取付片をネジにより取り付けるための取付用ボス4が設けられている。取付用ボス4には、インサイドハンドルユニットに形成された取付片を受ける複数のリブ5が一体的に形成されている。この複数のリブ5により、取付用ボス4の強度が高まるため、取付用ボス4が座屈変形しないよう補強されている。
しかしながら、図1に示される従来の車両用ドアトリム1では、取付用ボス4に複数のリブ5が一体的に形成され補強されているため、側面衝突が起きた際にインサイドハンドルユニットがドアトリム本体1Aに連れられて移動してしまい、ワイヤーが引っ張られその結果ドアロック機構が解除されて車両のドアが開いてしまうという問題があった。
この問題について更に詳述すると、側面衝突が起きた場合、車幅方向から車体パネルを介してドアトリム本体1Aに強い衝撃を受けることにより、ドアトリム本体1Aが衝撃吸収のために座屈変形するようになっている。このとき、ドアトリム本体1Aが車体パネルから外れた場合は、インサイドハンドルユニットが、車体パネルから外れ、ドアトリム本体1Aの移動と共にドアトリム本体1Aに連れられて移動してしまっていた。これは、インサイドハンドルユニットがドアトリム本体1Aにしっかりと固定されているためインサイドハンドルユニットの取付片に対して取付用ボス4の強度が高いためである。このため、インサイドハンドルユニットと接続するワイヤーが引っ張られることにより、このワイヤーと連結する開放レバーが作動してしまう結果、開放レバーの作動によりドアロック機構が解除され、車両のドアが開いてしまう問題を招いていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、衝突が起きた場合でも車両のドアが開くことなく乗員の安全を十分に確保することができる車両用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用内装材は、車体パネルを内装する内装材本体と、該内装材本体に設けられると共に組付部品を取り付ける取付部とを備える車両用内装材であって、前記取付部は、前記内装材本体と一体的に形成されると共に、前記組付部品に対して所定の方向から力が加わったときに前記内装材本体から外れるよう構成されている。本発明によれば、内装材本体と一体的に形成されていた取付部に対して所定の方向から所定以上の力が加わったときに、取付部が内装材本体から外れるため、側面衝突が起きた際に、組付部品が内装材本体の移動と共に内装材本体に連れられて移動することを防止できる。この結果、衝突が起きた場合でも車両のドアが開くことがないため、乗員の安全は十分に確保することができる。
前記内装材本体は、前記取付部の周囲に脆弱部が形成されている。本発明によれば、脆弱部が取付部の周囲に配置されているため、取付部は根元から外れ易くなっている。このため、取付部を内装材本体から簡単に外すことができる。
前記脆弱部は、前記内装材本体の前記取付部の周辺に切り込みが形成された切込部および前記内装材本体の前記取付部の周辺に形成された穴部および薄肉部のうちの少なくとも一方である。本発明によれば、取付部は根元から外れ易くなっているため、確実に取付部を内装材本体から外すことができる。
前記切込部は、少なくとも前記取付部の一部を囲む形状である。また前記切込部は、前記取付部を囲むよう複数形成されている。本発明によれば、取付部の根元周辺が破断するようになっているため、取付部が根元から外れやすくなる。このため、確実に取付部を内装材本体から外すことができる。
前記穴部は、少なくとも前記取付部の一部を囲む形状である。また前記穴部は、前記取付部を囲むよう複数形成されている。本発明によれば、取付部の根元周辺が破断するようになっているため、取付部が根元から外れやすくなる。このため、確実に取付部を内装材本体から外すことができる。
前記薄肉部は、少なくとも前記取付部の一部を囲む形状である。また前記薄肉部は、前記取付部を囲むよう複数形成されている。本発明によれば、取付部の根元周辺が破断するようになっているため、取付部が根元から外れやすくなる。このため、確実に取付部を内装材本体から外すことができる。
前記組付部品の組み付け時に前記組付部品が当接する受け部を更に備え、前記受け部は、前記内装材本体と一体的に形成されていると共に前記取付部と離間して立設されている。本発明によれば、受け部が取付部と離間して立設しているため、取付部の強度は抑えることができる。これにより、側面衝突が起きたい場合、取付部は根元から外れるようになっている。また、受け部により取付部が補強されるため、取付部の座屈変形は防止できる。
前記受け部は、他の部分よりも薄肉に形成され前記取付部と連結する連結部を更に備える。本発明によれば、連結部が受け部と取付部を連結するため、取付部の強度は高く設定される。このため、取付部の座屈変形は確実に防止できる。また、連結部が受け部より薄く形成されているため、側面衝突が起きた際は連結部を容易に破断することができる。このため、補強強度を高めた状態で取付部を内装材本体から外すことができる。
前記受け部は、少なくとも前記取付部の一部を囲む形状である。本発明によれば、組付部品に対する取付部の補強強度を高くしておくことができる。
前記受け部は、第1の形状を持つ第1の受け部と、第1の形状とは異なる第2の形状を持つ受け部を含む。本発明によれば取付部のレイアウトに対応した補強をすることができる。
前記内装材本体は、前記組付部品を車室側に露出させると共に、前記取付部と前記受け部が周縁に沿って配置される開口部を含む。本発明によれば、開口部の周縁に沿って取付部と受け部が配置されるため、組付部品を車室側に露出した状態でも、組付部品は取付部により確実に固定される。
本発明によれば、衝突が起きた場合でも車両のドアが開くことなく乗員の安全を十分に確保することができる車両用内装材を提供することができる。
以下、本発明における車両用内装材について添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本実施の形態における車両用内装材の例として、車両用ドアトリムについて説明する。
本実施の形態による車両用ドアトリム100について、図2乃至図8を用いて説明する。図2は本発明の実施形態による車両用ドアトリムの全体構成図であり、車両用ドアトリムの裏面にインサイドハンドルユニットの正面側を取り付けた状態を示す図、図3は図2に示す車両用ドアトリムの裏面に配設される車体パネルにインサイドハンドルユニットの背面側を取り付ける際の拡大図、図4は図2に示す車両用ドアトリムのドアトリムアッパーの裏面からインサイドハンドルユニットを取り外した状態の分解斜視図、図5は図4に示すドアトリムアッパーの裏面に設けられた取付用ボスと受けリブを示す拡大斜視図、図6は図5に示す一部の取付用ボスと受けリブを上方から見た拡大図、図7は図5に示す他の取付用ボスと受けリブを上方から見た状態の拡大図、図8は図2に示すインサイドハンドルユニットの取付状態を説明する断面図である。
図2に示すように、車両用ドアトリム100は、ドアインナパネル(車体パネル)を内装し、車室内の側壁を構成するドアトリム本体10と、該ドアトリム本体10に装着される組付部品としてのインサイドハンドルユニット20とを備えている。また、車両用ドアトリム100は、後述するように、取付部としての複数の取付用ボス35(351,352,353,354)、受け部としての受けリブ36,37を備えている。
ドアトリム本体10は、車両上方に配置されたドアトリムアッパー30、車両下方に配置されたドアトリムロア40、ドアトリムアッパー30とドアトリムロア40の間に配置されたドアトリムセンター50との分割体で構成され多色成形品である。ドアトリムアッパー30、ドアトリムロア40とドアトリムセンター50の各々の接合は、ビス等の締結具又は溶着装置により固定される。また、ドアトリムアッパー30とドアトリムセンター50は、保形性を有する樹脂基材と、樹脂基材の表面側に積層一体化される加飾機能を持つ表皮材との積層成形体で構成されている。ドアトリムロア40は、保形性を有する樹脂基材からなる樹脂成形体である。尚、ドアトリムアッパー30、ドアトリムロア40とドアトリムセンター50は、射出成形やモールドプレス成形により成形される。
樹脂基材は、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂により構成されている。
表皮材は、樹脂基材の表面に貼付される加飾材であり、織布、不織布、編布等の布地シート、あるいはこれら布地シートの裏面にポリエチレンフォーム等のポリオレフィン系樹脂フォーム、ポリウレタンフォーム等のクッション層を裏打ちした積層シート材料である。また、表皮材は、塩ビシートやTPO(サーモプラスチックオレフィン)シート、TPU(サーモプラスチックウレタン)シート等の合成樹脂シート、あるいはこれら合成樹脂シートの裏面にポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォーム等のクッション層を裏打ちした積層シート材料であっても良い。
インサイドハンドルユニット20は、乗員の操作により室内側からドアロック機構を解除するためのものである。このインサイドハンドルユニット20は、ドアロック機構のロック状態を開放する操作ハンドル(図示省略)と施錠解錠用のロックノブ(図示省略)とで構成されており、ケース20A内に収容されている。操作ハンドルは、ドアロック機構を解除させるためのドアロック開放レバー(図示省略)に連結されたワイヤー(図示省略)と接続されている。
また、インサイドハンドルユニット20のケース20Aは、車両用ドアトリム100側と後述のドアインナパネル60側の両方に固定されている。図2と図4を参照しながら、車両用ドアトリム100側のケース20Aの固定状態ついて説明する。インサイドハンドルユニット20のケース20Aは、ドアトリムアッパー30の裏面に配設されており、ウエストラインに沿って配置されたオーディオスピーカーSに隣接して配置されている。インサイドハンドルユニット20のケース20Aの側方には、ドアトリムアッパー30に立設された複数の取付用ボス35(351,352,353,354)に取り付けられる複数の取付座22(221,222,223,224)が形成されている。複数の取付座22のうち、取付座221,222は車両前後方向に配置され、取付座223,224は車両下方向に配置されている。複数の取付座22は締結孔が形成されている。締結具24(例えばネジ)により取付用ボス35に締め付け固定されている。また、インサイドハンドルユニット20のケース20Aには締結孔26が形成されている。この締結孔26は、ドアトリムアッパー30に設けられた複数のクリップ取付座32と共に、締結具等により、ドアトリムアッパー30を後述のドアインナパネル60(車体パネル)に取付けるためのものである。
次に、ドアインナパネル60側のケース20Aの固定状態ついて図3を参照しながら説明する。図3に示すように、インサイドハンドルユニット20のケース20Aは、車両用ドアトリム100が内装するドアインナパネル60に固定される。詳しくは、インサイドハンドルユニット20のケース20Aは、締結具28(例えばネジ)がケース20Aの締結孔26と、ドアインナパネル60に形成された図示しない取付孔とに挿通してネジ止め固定されることにより、ドアインナパネル60に固定されるようになっている。
図4及び図5に示すように、ドアトリムアッパー30からインサイドハンドルユニット20のケース20AやオーディオスピーカーSを取り外すと、ドアトリムアッパー30の裏面には、開口部33,34、取付部としての複数の取付用ボス35(351,352,353,354)、受け部としての受けリブ36,37、複数の穴部38A及び切込部39で構成された脆弱部38が形成されている。これらの開口部33,34、複数の取付用ボス35、受けリブ36,37、複数の穴部38Aと切込部39で構成された脆弱部38は、射出成形法又はモードルプレス成形法によりドアトリム本体10を成形する成形用金型内で、ドアトリムアッパー30の成形と同時に成形されるものである。
複数の取付用ボス35と受けリブ36,37は、ドアトリムアッパー30の樹脂基材に一体的に成形された樹脂成形体である。複数の取付用ボス35と受けリブ36,37は、汎用性ある合成樹脂成形体からなり、通常好ましく使用できる合成樹脂として、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等の汎用の熱可塑性樹脂により構成されている。本実施例では、複数の取付用ボス35と受けリブ36,37は、環境面、リサイクル面を考慮してポリプロピレン系樹脂が使用されている。尚、複数の取付用ボス35と受けリブ36,37は、熱可塑性樹脂中に適宜フィラー、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維や、タルク、クレイ、シリカ、炭酸カルシウム等の無機粒子等の充填剤が混入されていても良い。
開口部33,34は、インサイドハンドルユニット20、オーディオスピーカーSの形状に合わせて開設されたものである。この開口部33は、ドアトリムアッパー30の室内側に設けられるエスカッションプレート(図示省略)を介して、インサイドハンドルユニット20を室内側に露出させるためのものである。また、開口部34は、エスカッションプレートに形成されたスピーカグリル(図示省略)に対応してオーディオスピーカーSを配設するためのものである。
複数の取付用ボス35(351,352,353,354)は、インサイドハンドルユニット20のケース20Aをドアトリムアッパー30に取り付ける。複数の取付用ボス35(351,352,353,354)は、開口部33の開口周縁部33Aに沿って円筒状に立設されている。複数の取付用ボス35(351,352,353,354)は、インサイドハンドルユニット20のケース20Aに形成された複数の取付座22(221,222,223,224)に対応して形成されている。取付用ボス351,352は取付座221,222に対応して配置され、取付用ボス353,354は取付座223,224に対応して配置されている。尚、複数の取付用ボス35には、締結具24が複数の取付座22の締結孔を介して挿入する取付孔35Aがそれぞれ形成されている。複数の取付用ボス35は、詳細は後述する受けリブ36,37と脆弱部38とにより、インサイドハンドルユニット20に対して車幅方向の力が加わったときにドアトリムアッパー30から外れるよう構成されている。
受けリブ36,37は、複数の取付用ボス35(351,352,353,354)が座屈変形しないように補強する。この受けリブ36,37は、側面衝突時に取付用ボス35が根元から外れるよう複数の取付用ボス35と離間して立設されている。受けリブ36,37と複数の取付用ボス35の間隔は、取付用ボス35を補強する機能をもたせつつ、側面衝突時にドアトリムアッパー30から取付用ボス35が外れるような距離が設定されている。本実施形態による受けリブ36,37は、取付用ボス35と離間して設けられているため、取付用ボス35の強度は、図1に示す取付用ボス4と比較して低く設定されている。上述のとおり、受けリブ36,37と取付用ボス35が分離されているため、受けリブ36,37は、側面衝突時に取付用ボス35の強度を抑えることができる。これにより、側面衝突が起きた際、取付用ボス35は根元から外れるようになっている。
図6に示すように、受けリブ36は、インサイドハンドルユニット20のケース20Aがドアトリムアッパー30に装着されるとき、取付用ボス351,353,364を補強するようケース20Aの取付座22を受けるものである。この受けリブ36は、取付用ボス351,353,364の近傍に配置されており、取付用ボス351,353,364の一部を囲むような冠状に形成されている。また、受けリブ36は、取付座22に対する取付用ボス35の強度が低くなりすぎないように、取付用ボス35に向けて延びる複数の延設部36Aが形成されている。
図7に示すように、受けリブ37は、インサイドハンドルユニット20のケース20Aがドアトリムアッパー30に装着されるとき、取付用ボス352を補強するようケース20Aの取付座22を受けるものである。この受けリブ37は、取付用ボス352の近傍に形成されている。受けリブ37は、取付用ボス352が開口部33と開口部34の間のドアトリムアッパー30の箇所30Aに配置されていることを考慮して、受けリブ37Aと受けリブ37Bの分割タイプで構成されている。受けリブ37AはL字状に形成されており、受けリブ37BはT字状に形成されている。受けリブ37Aと受けリブ37Bは、取付用ボス352を間に挟むように対向して配置されている。
脆弱部38は、複数の取付用ボス35が根元から外れ易くするためのものであり、取付用ボス35の周囲に形成された複数の穴38Aと切込部39で構成されている。複数の穴38Aは、取付用ボス35の根元周辺に配置されている。本実施例では、複数の穴38Aは、取付用ボス35を囲むように取付用ボス35を中心となす円上に沿って配置されている。
切込部39は、取付用ボス35の周辺にスリット状の切り込みが形成されたものである。本実施例では、切込部39は、取付用ボス35を囲むように形成されており、円上に沿って配置された隣接する複数の穴38A同士を連通するように形成されている。また、図6に示す切込部39は、取付用ボス35に向けて延びる複数の延設部36Aと重ならないよう形成されている。図7に示す切込部39は、受けリブ37Aと受けリブ37Bと重ならないよう形成されている。
上述のとおり、複数の穴38Aと切込部39で構成された脆弱部38が取付用ボス35の周囲に形成されているため、側面衝突が起きた際に、取付用ボス35は根元周辺が破断するようになっているので、複数の取付用ボス35は根元から外れ易くなっている。
次に、インサイドハンドルユニット20Aのケース20Aがドアトリムアッパー30の裏面に取り付けられた状態について図8を参照しながら説明する。図8に示すように、締結具24が、インサイドハンドルユニット20のケース20Aに形成された取付座22を介して取付用ボス35の取付孔35A内に挿着されると、受けリブ36,37は、取付座22の取付座面22Aを受けるよう取付座22の取付座面22Aに当接するようになっている。これにより、インサイドハンドルユニット20のケース20Aは、複数の取付用ボス35(351,352,353,354)と受けリブ36,37により車幅方向に規制されるようになっている。このため、取付用ボス35が座屈変形しないよう受けリブ36,37により補強されるため、インサイドハンドルユニット20のケース20Aは、簡単にドアトリムアッパー30から外れることはない。
また、受けリブ36,37と取付用ボス35が離間して設けられ、かつ、取付用ボス35の根元周囲には脆弱部38である複数の穴38A及び切込部39が形成されているため、インサイドハンドルユニット20のケース20Aに対する取付用ボス35の固定強度が抑えられるようになっている。このため、側面衝突時には、取付用ボス35が根元から外れるようになっている。これにより、側面衝突が起きた際に、インサイドハンドルユニット20を固定しているドアトリムアッパー30の取付用ボス35が根元から外れることによって、インサイドハンドルユニット20は、ドアトリムアッパー30から外れて、ドアインナパネル60側だけに固定される状態となる。このため、側面衝突が起きた際にドアトリムアッパー30がドアインナパネル60から外れた場合でも、インサイドハンドルユニット20がドアトリムアッパー30に連れられて移動することはないため、インサイドハンドルユニット20の操作ハンドルに接続されたワイヤーが引っ張られることがない。この結果、ドアロック機構が解除されることはないので、車両のドアは開くことがない。よって、車両の側面衝突時には車両のドアが開くことがないため、乗員の安全は十分に確保することができる。
次に、上述のドアトリムアッパー30の変形例について、図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の実施形態による受け部の変形例を上方から見た拡大図である。尚、上述のドアトリムアッパー30と同様の構成については同一符号を付する。
図9に示すように、ドアトリムアッパー30’の裏面には、取付用ボス35、受けリブ36’、複数の穴部38A及び切込部39で構成された脆弱部38の他に、さらに複数の連結部70(701,702,703)が形成されている。尚、受けリブ36’は、上述のドアトリムアッパー30に形成された受けリブ36(図6参照)と同様に冠状に形成されている。ここでは上述した複数の延設部36Aは形成されていない。
図6では、取付用ボス35と受けリブ36を離間して取付用ボス35の強度を抑えていたが、場合によっては、取付用ボス35の強度が低くなりすぎてしまう可能性がある。そこで、取付用ボス35の強度をより強化するために複数の連結部70(701,702,703)が設けられている。
複数の連結部70(701,702,703)は、取付用ボス35と受けリブ36’を連結する板状のもので、取付用ボス35と受けリブ36’の間に形成されている。この複数の連結部70は、切込部39が形成された円内に配置されているため、側面衝突が起きた際に破断するように薄肉状に形成されている。この薄肉状の連結部70は、確実に破断するよう受けリブ36’より薄くなるように設定されている。
上述のとおり、複数の連結部70(701,702,703)が取付用ボス35と受けリブ36’を連結しているため、図9に示した取付用ボス35の強度は、図6に示した取付用ボス35より高く設定される。これにより取付用ボス35の座屈変形は確実に防止され、簡単にドアトリムアッパー30’からインサイドハンドルユニット20のケース20Aが外れることがない。また、複数の連結部70(701,702,703)は、側面衝突が起きた際に破断するよう薄肉状に形成されているため、取付用ボス35は根元から確実に外れるようになっている。これにより、上述のドアトリムアッパー30で説明した同様の効果が得られる。
尚、上述の実施形態では、内装材本体として開口部33を有するドアトリムアッパー30について説明したが、開口部33がないドアトリムアッパーであっても良い。また、内装材本体はドアトリムアッパー30に限るものではなく、ドアトリムロア40やドアトリムセンター50であっても良い。また、内装材本体は分割タイプついて説明したが、分割タイプでない内装材本体であっても良い。
また、上記実施形態では、車両用内装材の例として車両用ドアトリム100について説明したが、車両用内装材は、車両用ドアトリム100に限定されず、車室内に設けられるクオータトリム、リヤパーセルシェルフ、フロアトリム、トランクトリム、ラゲージトリム、トランクトリム、リヤサイドトリム、ピラーガーニッシュ又はルーフトリムなどであっても良い。
さらに、上記実施形態では、組付部品としてインサイドハンドルユニット20を用いて説明したが、車両用内装材に固定される組付部品であれば何れでも良く、また、車体パネルに固定された組付部品でなくても良い。また、脆弱部38を複数の穴38Aと切込部39により構成したが、脆弱部は複数の穴38Aと切込部39のいずれか一方であっても良く、また、複数の穴や切込部以外に薄肉部でも良く取付部が根元から外れ易いよう取付部の根元周辺に配置される脆弱なものであれば何れでもあっても良い。
また、受けリブ36が取付用ボス35の一部を囲む形状の例について説明したが、すべての取付用ボス35を囲む形状など取付用ボス35と離間した形状であれば何れであっても良く、また、1つの取付用ボス35に対して3つ以上の受けリブを設けたものであっても良い。さらに、受けリブ36、37と取付用ボス35は、ドアトリムアッパー30の樹脂基材に一体的に成形された樹脂成形体として説明したが、ドアトリムアッパー30の樹脂基材と別体であっても良く、樹脂以外の異なる材質からなるものであっても良い。加えて、取付用ボス35の強度は位置や周辺の形状によって異なるため、円筒状に限らずに他の形状の取付用ボスを用いても良い。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係る車両用内装材は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
従来の車両用ドアトリムの上方を裏面側から見た拡大斜視図である。 本発明の実施形態による車両用ドアトリムの全体構成図であり、車両用ドアトリムの裏面にインサイドハンドルユニットの正面側を取り付けた図である。 本発明の実施形態による車両用ドアトリムの裏面に配設される車体パネルにインサイドハンドルユニットの背面側を取り付ける際の拡大図である。 本発明の実施形態による車両用ドアトリムのドアトリムアッパー裏面からインサイドハンドルユニットを取り外した分解斜視図である。 本発明の実施形態による車両用ドアトリムのドアトリムアッパーの裏面に設けられた取付用ボスと受けリブを示す拡大斜視図である。 図5に示す取付用ボスと受けリブを上方から見た拡大図である。 図5に示す他の取付用ボスと受けリブを上方から見た拡大図である。 図2に示すインサイドハンドルユニットの取付状態を説明する断面図である。 図2に示すドアトリムアッパーの変形例を上方から見た要部拡大図である。
符号の説明
100 車両用ドアトリム
10 ドアトリム本体
20 インサイドハンドルユニット
20A ケース
22 複数の取付座
24、28 締結具
26 締結孔
30 ドアトリムアッパー
32 クリップ取付座
33、34 開口部
33A 開口周縁部
35 複数の取付用ボス
35A 取付孔
36、37 受けリブ
36A 延設部
38 脆弱部
38A 複数の穴
39 切込部
40 ドアトリムロア
50 ドアトリムセンター
60 ドアインナパネル
70 複数の連結部
S オーディオスピーカー

Claims (4)

  1. 車体パネルを内装する内装材本体と、該内装材本体に設けられると共に組付部品を取り付ける取付部とを備える車両用内装材であって、
    前記取付部は、前記内装材本体と一体的に形成されると共に、前記組付部品に対して所定の方向から力が加わったときに前記内装材本体から外れるよう構成されている、ことを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記内装材本体は、前記取付部の周囲に脆弱部が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記脆弱部は、前記内装材本体の前記取付部の周辺に切り込みが形成された切込部および前記内装材本体の前記取付部の周辺に形成された穴部および薄肉部のうちの少なくとも一方である、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用内装材。
  4. 前記組付部品の組み付け時に前記組付部品が当接する受け部を更に備え、
    前記受け部は、前記内装材本体と一体的に形成されていると共に前記取付部と離間して立設されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用内装材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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