JP2008113062A - スピーカ装置及び音響装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来のスピーカ装置は、スピーカカバーのスピーカ又は筐体への取り付け状態が一義的であるため、音の報音形態もまた一義的に定まってしまう。
【解決手段】
本発明のスピーカ装置は、スピーカ4を備えた筐体3と、前記スピーカ4の音出力面に対向する位置で前記筐体3に対して着脱可能に設けられたスピーカカバー2と、を有し、前記スピーカカバー2は、前記筐体3に対して複数の異なる取り付け状態での取り付けを可能とする取付部と、前記複数の各取り付け状態に対応して前記スピーカ4から出力される音の報音形態をそれぞれ異ならせる報音形態変更部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3
従来のスピーカ装置は、スピーカカバーのスピーカ又は筐体への取り付け状態が一義的であるため、音の報音形態もまた一義的に定まってしまう。
【解決手段】
本発明のスピーカ装置は、スピーカ4を備えた筐体3と、前記スピーカ4の音出力面に対向する位置で前記筐体3に対して着脱可能に設けられたスピーカカバー2と、を有し、前記スピーカカバー2は、前記筐体3に対して複数の異なる取り付け状態での取り付けを可能とする取付部と、前記複数の各取り付け状態に対応して前記スピーカ4から出力される音の報音形態をそれぞれ異ならせる報音形態変更部と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、スピーカカバーを介して音を出力可能なスピーカ装置及び音響装置に関する。
筐体にスピーカを配置すると共に、当該スピーカを被覆してスピーカからの音を所定の方向に出力するスピーカカバーを筐体に配置するスピーカ装置が従来から知られている。図10に、このスピーカ装置の一例におけるスピーカ1’及びスピーカカバー2’の外観斜視図を示す。
本図に示されるように、スピーカ1’は、音の出力面の周囲にループ形状の凹部4’を有して構成され、スピーカカバー3’は、中空の半球状に形成されるとともに複数の孔部2’を有して構成される。そして、スピーカカバー2’はその外縁部がスピーカ1’の凹部4’に嵌合されて、スピーカ1’に取り付けられる構成となっている(文献1参照)。
実開平2−95997号公報
また、上記従来技術の応用例として、スピーカカバーに形成される孔部を、スピーカの音の出力面に対して所定方向に形成し、スピーカから出力される音を、当該孔部を介して所定の方向に出力したり、音量を絞ったりするなどの報音形態を変更するというスピーカ装置が考えられる。なお、ここでいう報音形態とは、スピーカ4から出力される音が外部に出力される様子を概念的に表現したものであり、スピーカ4から外部に出力される音の方向や音量等の各要素に応じて総合的に決定される概念であるとする。
しかし、上述したスピーカ装置は、スピーカカバーのスピーカ又は筐体への取り付け状態が一義的であるため、報音形態もまた一義的に定まってしまうという課題があった。
そこで、本発明はスピーカカバーの取り付け状態を変更可能として、スピーカから出力される音の報音形態を変更できるスピーカ装置及びこれを用いた音響装置を提供することを目的とする。
本発明のスピーカ装置は、スピーカを備えた筐体と、前記スピーカの音出力面に対向する位置で前記筐体に対して着脱可能に設けられたスピーカカバーと、を有し、前記スピーカカバーは、前記筐体に対して複数の異なる取り付け状態での取り付けを可能とする取付部と、前記複数の各取り付け状態に対応して前記スピーカから出力される音の報音形態をそれぞれ異ならせる報音形態変更部と、を有することを特徴とする。
好適には、前記筐体と前記スピーカカバーの少なくとも一方は磁石を備え、該磁石との間で引き付け合う磁力により前記スピーカカバーを前記筐体に対して取り付けるように構成したことを特徴とする。
好適には、音響信号を出力可能な音響信号制御部と、前記音響信号に基づいて音を出力する音出力部と、前記音響信号を外部に出力する外部接続部と、を有する携帯電子機器を装着可能な機器装着部と、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態において前記外部接続部と接続され、前記音響信号制御部により出力される音響信号を前記スピーカに出力するための電気的接続部と、をさらに有し、前記報音形態変更部は、前記複数の異なる取り付け状態のうち第1の取り付け状態での前記スピーカからの音の出力方向が、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態での前記音出力部の音出力方向と同一の方向になるよう構成してあることを特徴とする。
好適には、前記報音形態変更部は、前記複数の異なる取り付け状態のうち第2の取り付け状態で、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態での前記音出力部の音出力方向と異なる方向になるよう構成してあることを特徴とする。
好適には、前記音響信号は複数チャンネルの音響信号で構成され、前記スピーカと前記音出力部は、それぞれ異なるチャンネルに係る前記音響信号に基づく音を出力する。
本発明の音響装置は、音響信号を出力可能な音響信号制御部と、前記音響信号に基づいて音を出力する音出力部と、前記音響信号を外部に出力する外部接続部と、を有する携帯電子機器と、筐体と、前記筐体に設けられて音を出力するスピーカと、前記筐体に設けられて前記携帯電子機器を装着可能な機器装着部と、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態において前記外部接続部と接続され、前記音響信号制御部により出力される音響信号を前記スピーカに出力するための電気的接続部と、前記スピーカの音出力面に対向する位置で前記筐体に対して複数の異なる取り付け状態での取り付けを可能とし、かつ前記複数の各取り付け状態で前記スピーカから出力される音の報音形態をそれぞれ異ならせる報音形態変更部を有するスピーカカバーと、を有するスピーカ装置と、を有することを特徴とする。
本発明のスピーカ装置及び音響装置によれば、スピーカカバーの取り付け状態を変更可能であるため、スピーカから出力される音の報音形態を変更することができ、ユーザーは好適にスピーカ音を楽しむことができる。
本発明のスピーカ装置及び音響装置に係る実施形態について、図1乃至図6を用いて説明する。図1(a)および図2は、本発明のスピーカ装置の一例である携帯電話用充電器(以下、充電器)1の外観斜視図であり、図3は、図1及び図2の充電器1に備えられたスピーカカバー2の詳細図であり、図4は、スピーカカバー2を取り外した状態の充電器1の外観斜視図である。図5は、充電器1に携帯電子機器の一例である携帯電話機6が装着された外観斜視図であり、図6は、携帯電話機6と充電器1とを有して構成される音響装置の構成を示すブロック図である。なお、図1(b)は、図1(a)のb−b線断面図である。
図1(a)(b)及び図6に示されるように、充電器1は、内部に空間を有する箱型形状の筐体3を有し、その上面3aに、内径x及び深さpを有する円形の凹部3bが形成された本体部3fと、筐体3の前方側(図1(b)中左側)に携帯電話機6を装着可能な凹状の装着部5(機器装着部)とからなる。また、外部電源から供給される電力を入力可能に構成される電力入力部7と、図示しない電気的接続構造により電力入力部7を介して外部電源からの電力を装着部5に装着された携帯電話機6に備えられたバッテリー68に給電可能に構成される電力出力部8と、後述する携帯電話機6に備えられた外部接続部70と接続される電気的接続構造により携帯電話機6から出力された音響信号を増幅させると共にスピーカ4に接続されるアンプ9と、を備えて構成される。
また、本体部3fに形成された凹部3bの段差面(底面)は、本体部3fの内部と外部とを連通させる直径yを有する円形の開口部3dが形成され、スピーカ4が、その音出力面を開口部3dから露出されるように本体部3f内部に取り付けられている。
また、開口部3dに対向して凹部3bに挿嵌可能なスピーカカバー2が取り付けられている。さらに、底面部3cのうち、開口部3dが形成されていない部位にはマグネットシート3e(磁石)が貼り付けられている。
スピーカカバー2は、図3に示されるように、外径zを有する円筒状に形成されている円筒部2aを有し、この円筒部2aの内部には、その内部空間を円筒軸方向に略半分に区分けする内壁部2bが配設されている。この内壁部2bは中央部が円錐状に形成されると共にその先端部には孔部2cが形成されている。また、この円錐の先端部が位置する側とは反対側の円筒部2aの一端部には切り欠き高さqを有する切欠部2dが複数形成されている(図3では4つ)。この切り欠き高さqは筐体3の本体部3fに形成された凹部3bの深さpよりも長くなるように構成されている。なお、円筒部2aの一端部および他端部は磁石で形成されている。
また、スピーカカバー2の円筒部2aの外径zは、筐体3に形成されている凹部3bの内径xよりも小さく、かつ、開口部3dの直径yよりも大きく形成されているため、スピーカカバー2は、切欠部2dが形成された円筒部2abの一端部(取付部の一つ)と、切欠部2cが形成されていない円筒部2acの他端部(取付部の一つ)とが、凹部3bの内部にそれぞれ挿嵌可能に構成されている。なお、各挿嵌状態においては、磁石で形成されたスピーカカバー2の円筒部2aの一端部又は他端部と底面部3cに貼り付けられたマグネットシート3eとが、磁力によって互いに引き付け合うため、スピーカカバー2の本体部3fへの取り付けを容易にかつ確実に行うことができる。
ここで、スピーカカバー2は、切欠部2dが形成された円筒部2abが凹部3bに挿嵌された状態を第一装着状態とし(図1に図示)、切欠部2dが形成されていない円筒部2acが凹部3bに挿嵌された状態を第二装着状態とする(図2に図示)。そして、スピーカカバー2が筐体3から取り外された状態を脱状態とする(図4に図示)。
そして、上述したように切欠部2dの高さqは、筐体3に形成された凹部3bの深さpよりも長いため、第一装着状態においては、切欠部2dの一部が外方に露出し円筒部2ab側の内部と筐体3の外部とは連通されることとなる。また、内壁部2bの円錐先端部に形成された孔部2cによっても円筒部2ab側の内部と筐体3の外部とは連通される。よって、第一装着状態では、スピーカ4からの音は、切欠部2dと孔部2cとを介して外部に出力されることになる。
また、第二装着状態においては、スピーカカバー2の円筒部2acに切欠部2dがないため、円筒部2ac側内部と筐体3の外部とは、スピーカカバー2の内壁部2bの円錐先端部に形成された孔部2cによってのみ連通されることとなる。よって、第二装着状態では、スピーカ4からの音は、孔部2cを介して外部に出力されることとなる。
次に、携帯電話機6の構成について説明する。図6のブロック図に示されるように、携帯電話機6は、表示装置61と、内蔵アンテナ62と、受話用スピーカ63と、報知用スピーカ64(音出力部)と、を有して構成される矩形状の第一筐体6aと、操作部65と、送話用マイク66と、制御部67(音響信号制御部)と、バッテリー68と、通信部69と、外部接続部70と、を有して構成される同じく矩形状の第二筐体6bと、を有して構成されている。そして、両筐体6a、6bは、図示はしないが表示装置61と操作部65とが違いに対向して向き合うと共に、報知用スピーカ64が露出する閉状態と、表示装置61と操作部65とが共に外部に露出する開状態とが図示しないヒンジ部を介して切り替わるように互いに折りたたみ可能に連結されている。
ここで、表示装置61は、例えば液晶パネル等であり、現在の時刻や入力情報などの各種情報の表示を行うことができる。内蔵アンテナ62は、従来から周知の内蔵アンテナであり、所定の周波数帯域における電話や文字メッセージ等の通信に係る情報の電磁波を送受信可能に構成される。受話用スピーカ63は、電話に係る通信相手の音声に係る信号に応じた音を出力するスピーカである。報知用スピーカ64は、着信音、着信メロディー、音声等に係る音響信号に応じた音を出力するスピーカである。操作部65は、携帯電話機6の入力手段であり、例えばテンキー等の複数のボタンを有して構成され、ユーザーはこれら複数のボタンを操作することによって各種入力操作を行うことができる。送話用マイク66は、電話におけるユーザーの音声等を入力するためのマイクである。バッテリー68は、例えばリチウムイオン電池であり、前述した充電器1の電力出力部8を介して外部電源からの電力が給電されることで充電可能に構成されると共に、充電された電力を制御部67などに給電可能に構成される。通信部69は、内蔵アンテナ62を介して行う電話や文字メッセージの送受信等の通信に関する制御を行う。外部接続部70は、第2筐体6bの外部に露出して配置された、音響信号を出力するための接続端子である。
制御部67(音響信号制御部)は、バッテリー68により給電される電力をもとに、携帯電話機6の各種制御を行い、例えば、表示装置61への各種情報の表示制御、受話用スピーカ63や報知用スピーカ64を介した音の報知制御、操作部65を介した各種入力操作に基づく操作制御、送話用マイク66で入力された音声等の入力制御等を行う。また、外部装置に音響信号を出力する外部出力制御も行うことができ、例えば、携帯電話機6と外部接続部70に接続される電気的接続構造により接続された充電器1のアンプ9に対して音響信号を出力することができる。
図5は、充電器1の装着部5に携帯電話機6が装着された状態を示した図であり、この充電器1と携帯電話機6とによって音響装置10が構成される。本図に示されるように、携帯電話機6は、前述した閉状態において、装着部5に装着可能とされ、この装着された状態において、装着部5に設けられた図示しない携帯電話機支持部により支持される。そして、この携帯電話機6が装着部5に挿入された状態において、電力出力部8とバッテリー68とが、そして、アンプ9と制御部67とが外部接続部70と接続された電気的接続構造により互いに電気的に接続される。なお、このように携帯電話機6が装着部5に装着された状態においては、携帯電話機6の報知スピーカ64は、図5に示すように筐体3の前方側を向いている。
以下、充電器1のスピーカ4により音が出力される際の報音形態を図7乃至図9を用いて具体的に説明する。携帯電話機6が装着部5に装着されると、充電器1のアンプ9と携帯電話機6の制御部67とは電気的接続構造により互いに電気的に接続される。この状態において、音楽再生機能での音楽再生時や着信時報知時などにおいて制御部67が外部出力制御を行って音響信号をアンプ9に対して出力すると、スピーカ4はこの音響信号に基づいて音を出力することができる。
そして、図7に示すスピーカカバー2の第一装着状態では、内蔵アンテナ62を介した電話(音声通信)や文字メッセージ等の着信処理が通信部69によりなされると、報知用スピーカ64は、制御部67の報知制御により着信音、着信メロディー、音声等に係る着信音の音響信号を出力すると共に、当該音響信号は、制御部67の外部出力制御により、外部接続部70、電気的接続構造、アンプ9を介してスピーカ4に出力される。スピーカ4及び報知用スピーカ64は、それぞれ出力された音響信号に基づいて着信音、着信メロディー、音声等を出力する。
スピーカ4は、音の出力面に対向する位置にスピーカカバー2が第一装着状態で筐体3に対して取り付けられているため、スピーカ4から出力された音は、この第一装着状態におけるスピーカカバー2を介して放音される。すなわち、スピーカ4から出力される音は、スピーカカバー2に形成された孔部2cを介して筐体3の上側方向に出力されるとともに、切欠部2dを介して筐体3の水平方向に出力される。このようにスピーカ4から外部に出力される音は、スピーカカバー2を介して筐体3の上側方向(略鉛直方向)と筐体3の横側方向(略水平方向)とに出力されるため、ユーザーは、スピーカ4から多方向に絞られて出力される音を明瞭に聞くことができる。
ここで、上記のようにスピーカカバー2のスピーカ4から出力される音の報音形態の変更に寄与する部位、すなわちスピーカカバー2に形成された孔部2c及び切欠部2d並びに円筒部2abと内壁部2bとで構成される部位を総じて報音形態変更部、とする。
また、第一装着状態におけるスピーカカバー2は、凹部3b上に貼り付けられたマグネットシート3eの磁力により取り付けられているだけであるので、凹部3bに取り付けられた状態のまま回転させることができる(もちろん、一度取り外して、別の向きに取り付けることもできる。)つまり、スピーカカバー2の切欠部2dが対向する方向を、任意の方向に調整することができる。そして、切欠部2dの対向方向を、装着部5に装着された携帯電話機6の報知用スピーカ64の対向方向(筐体3の前方向)と同一の方向に調整することもできる。このため、切欠部2dを介して出力された音と、報知用スピーカ64により出力された音とが略同一方向となって、互いに強め合うことができ、このような状態においては、同方向にいるユーザーは、これらから出力される音をより明瞭に聞くことができることとなる。
一方、図8に示す第二装着状態におけるスピーカカバー2は、第一装着状態のときと同様に、内蔵アンテナ62を介した電話や文字メッセージ等の着信処理が通信部69によりなされると、制御部67の報知制御により着信音や着信メロディー等の着信報知に係る音響信号に応じた音を報知用スピーカ64に出力する。また、当該音響信号は、制御部67の外部出力制御により、外部接続部70と接続される電気的接続構造を介してアンプ9に接続され、その後スピーカ4に出力される。スピーカ4及び報知用スピーカ64は、このように出力された音響信号に基づいて着信音、着信メロディー、音声等の音を出力する。
スピーカ4は、音の出力面に対向する位置にスピーカカバー2が第二装着状態で筐体3に対して取り付けられているため、スピーカ4から出力された音は、この第二装着状態におけるスピーカカバー2を介して報音される。すなわち、スピーカ4から出力される音は、孔部2cを介して筐体3の上側方向(略鉛直方向)にのみ出力される。
このように、第二装着状態におけるスピーカ4から出力される音の報音形態は、第一装着状態におけるそれと異なり、スピーカ4から出力される音は、スピーカカバー2を介して筐体3の上側方向にのみ出力されるため、ユーザーは、スピーカカバー2が第一装着状態にある場合とは異なる態様でスピーカ4から出力される音を明瞭に聞くことができる。
なお、携帯電話機6の報知用スピーカ64と充電器1のスピーカ4とは、音の出力方向を異ならせて、各出力方向に応じて異なる音を出力させる。例えば、報知用スピーカ64から高音領域の音を出力させ、スピーカ4からは中低音領域の音を出力させることにより、ユーザーはステレオ感のある音を楽しむことができる。
また、スピーカカバー2は筐体3に対して着脱可能に構成されているため、ユーザーはスピーカカバー2を脱状態とすることもでき、この状態にある場合にも、充電器1から出力される音を楽しむことができる。この場合の報音形態を示した図が図8である。
脱状態の場合においても、第一装着状態及び第二装着状態のときと同様、携帯電話機6は、内蔵アンテナ62を介した電話や文字メッセージ等の着信処理が通信部67によりなされると、制御部67の報知制御により着信音や着信メロディー等に係る音響信号に応じた音を報知用スピーカ64に出力する。そしてこの音響信号は、制御部67の外部出力制御により、外部接続部70と接続される電気的接続構造を介してアンプ9に接続され、その後スピーカ4に出力される。
そしてスピーカ4から出力される種々の方向に係る音は、スピーカカバー2が筐体3に取り付けられていないため、スピーカカバー4によって出力方向が絞られたり吸収されたりすることなく種々の方向に出力される。つまり、この脱状態においては、ユーザーは、より広がりのある音を楽しむことができる。
このように本実施形態における充電器1は、スピーカカバー4を第一装着状態と、第二装着状態とのいずれかの状態で筐体3に取り付けることができるとともにスピーカカバー2を脱状態とすることもでき、スピーカカバー4の取り付け状態を任意に変更することによりスピーカ4からの音の報音形態を変更することができる。そのため、ユーザーは複数のスピーカを用意することなく、複数の態様で出力される音を楽しむことができる。
また、スピーカカバー2は充電器1に対する取り付け部を複数有するため、例えば、落下や衝撃等により複数のうちの一つの取り付け部が破損や傷を受けた場合であっても、その他の取り付け部により充電器1に取り付け可能であり、一つの取り付け部しか有さない従来のスピーカカバーを備えたスピーカ装置に比べてより長く使用できるという副次的な効果も得ることができる。
さらに、充電器1の装着部5に携帯電話機6を装着することができ、この充電器1と携帯電話機6とにより構成される音響装置10は、携帯電話機6に設けられた報知用スピーカ64と充電器1のスピーカ4の両方から音を出力可能に構成されるため、スピーカカバー2の取り付け状態に応じてスピーカ4からの音の報音形態を変更させて、所定の方向に出力される音を強調させたり、あるいは、ステレオ感を向上させたり、広がりのある音を出力させたりすることができる。
なお、本実施形態は本発明の一例であり、これに限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態におけるスピーカカバー2は、筐体3に貼り付けられたマグネットシート3eと、磁石で形成されたスピーカカバー2の一端部及び他端部との間の磁力により取り付けられて構成されていたが、本発明はこれに限ることなく、例えば、筐体3とスピーカカバー2の少なくとも一方が磁石を備え、その磁石の磁力によりスピーカカバー2が筐体3に取り付けられる構成であってもよい。要は、両者が磁力によって取り付けられる構成となっていればそれでよい。
また、本実施形態においては、スピーカカバー2とは、磁石の磁力によって充電器1に取り付け可能に構成されていたが、本発明における両者の取り付け構造はこれに限ることなく、例えば、充電器1とスピーカカバー2のいずれか一方に爪部を、いずれか他方に当該爪部と係合可能な受け部を設け、複数の態様で両者が互いに取り付け可能に構成されるものであってもよい。要は、複数の態様で両者が互いに取り付け可能に構成されると共に、それぞれの態様で、スピーカ2から出力される音を異なる方向に出力することのできる構成であればその他の構成であってもよい。
また、筐体3に形成された凹部3bやスピーカカバー2の形状も円筒状形状に限らないし、凹部3bの底面部3cに形成された筐体3の内部と連通す開口部3dの形状も円形に限ることなく、その他の形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、スピーカカバー2の内壁部2bの中央部を円錐状に形成したため、第一装着状態におけるスピーカ4からスピーカカバー2に形成された孔部2aまでの距離は、第二装着状態におけるスピーカ4からスピーカカバー2に形成された孔部2aまでの距離よりも遠いこととなり、もって、第一着状態における孔部2aから出力されるスピーカ4からの出力音の出力領域や音量は、第二着状態における孔部2aから出力されるスピーカ4からの出力音の出力領域や音量よりも小さくなる。つまり、スピーカカバー2の装着状態いかんで、スピーカ4からスピーカカバー2に形成された孔部2aまでの距離等も変更され、孔部2aから出力されるスピーカ4からの出力音の出力領域や音量も変更されることとなる。
このことに鑑みれば、本実施形態においては、スピーカカバー2の内壁部2bの中央部を円錐状としてが、他の形状に変更すれば、スピーカ4からスピーカカバー2に形成された孔部2aまでの距離等も変更され、孔部2aから出力されるスピーカ4からの出力領域や出力音の音量も変更することができる。
また、本実施形態においては、携帯電話機の報知用スピーカ64から出力される音と、充電器1のスピーカ4から出力される音を、同一の音響信号に係る音であるとしたが、本発明はこれに限られず、当該音響信号が、例えばステレオ左チャンネルの音響信号とステレオ右チャンネルの音響信号とに区分されて構成されている場合においては、携帯電話機6の制御部67が、いずれか一方のチャンネルに係る音響信号に基づく音を報知用スピーカ64に、そして、いずれか他方のチャンネルに係る音響信号に基づく音をスピーカ4に、出力するよう制御し、両スピーカ64、67は、それぞれ出力されたチャンネルに係る音響信号に基づいて音を出力するような構成としてもよい。このような構成にすることで、音響装置10から出力される音のステレオ感をさらに向上させることができる。
また、本実施形態においては、携帯電子機器の一例として携帯電話機6を示したが、本発明はこれに限らず、携帯電話機以外の携帯電子機器、例えば、携帯型CDプレーヤー、携帯型DVDプレーヤー、PDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、ノートパソコン等、音響を出力可能な携帯型の電子機器であればその他の機器であってもよい。
1…充電器、2…スピーカカバー、3…筐体、4…スピーカ、5…装着部、6…携帯電話機、7…電力入力部、8…電力出力部、9…アンプ、10…音響装置
Claims (6)
- スピーカを備えた筐体と、
前記スピーカの音出力面に対向する位置で前記筐体に対して着脱可能に設けられたスピーカカバーと、を有し、
前記スピーカカバーは、前記筐体に対して複数の異なる取り付け状態での取り付けを可能とする取付部と、前記複数の各取り付け状態に対応して前記スピーカから出力される音の報音形態をそれぞれ異ならせる報音形態変更部と、を有することを特徴とするスピーカ装置。 - 前記筐体と前記スピーカカバーの少なくとも一方は磁石を備え、
該磁石との間で引き付け合う磁力により前記スピーカカバーを前記筐体に対して取り付けるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。 - 音響信号を出力可能な音響信号制御部と、前記音響信号に基づいて音を出力する音出力部と、前記音響信号を外部に出力する外部接続部と、を有する携帯電子機器を装着可能な機器装着部と、
前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態において前記外部接続部と接続され、前記音響信号制御部により出力される音響信号を前記スピーカに出力するための電気的接続部と、をさらに有し、
前記報音形態変更部は、前記複数の異なる取り付け状態のうち第1の取り付け状態での前記スピーカからの音の出力方向が、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態での前記音出力部の音出力方向と同一の方向になるよう構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカ装置。 - 前記報音形態変更部は、前記複数の異なる取り付け状態のうち第2の取り付け状態で、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態での前記音出力部の音出力方向と異なる方向になるよう構成してあることを特徴とする請求項3に記載のスピーカ装置。
- 前記音響信号は複数チャンネルの音響信号で構成され、
前記スピーカと前記音出力部は、それぞれ異なるチャンネルに係る前記音響信号に基づく音を出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のスピーカ装置。 - 音響信号を出力可能な音響信号制御部と、前記音響信号に基づいて音を出力する音出力部と、前記音響信号を外部に出力する外部接続部と、を有する携帯電子機器と、
筐体と、前記筐体に設けられて音を出力するスピーカと、前記筐体に設けられて前記携帯電子機器を装着可能な機器装着部と、前記携帯電子機器が前記機器装着部に装着された状態において前記外部接続部と接続され、前記音響信号制御部により出力される音響信号を前記スピーカに出力するための電気的接続部と、前記スピーカの音出力面に対向する位置で前記筐体に対して複数の異なる取り付け状態での取り付けを可能とし、かつ前記複数の各取り付け状態で前記スピーカから出力される音の報音形態をそれぞれ異ならせる報音形態変更部を有するスピーカカバーと、を有するスピーカ装置と、
を有することを特徴とする音響装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006292994A JP2008113062A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | スピーカ装置及び音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006292994A JP2008113062A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | スピーカ装置及び音響装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008113062A true JP2008113062A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39445369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006292994A Pending JP2008113062A (ja) | 2006-10-27 | 2006-10-27 | スピーカ装置及び音響装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008113062A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010226429A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Audio Technica Corp | バウンダリーマイクロホン |
JPWO2009078164A1 (ja) * | 2007-12-18 | 2011-04-28 | パナソニック株式会社 | 指向性調整パネルを備えたスピーカ装置 |
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2006
- 2006-10-27 JP JP2006292994A patent/JP2008113062A/ja active Pending
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JPWO2009078164A1 (ja) * | 2007-12-18 | 2011-04-28 | パナソニック株式会社 | 指向性調整パネルを備えたスピーカ装置 |
JP2010226429A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Audio Technica Corp | バウンダリーマイクロホン |
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