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JP2008111917A - 電圧選択回路、駆動回路、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電圧選択回路、駆動回路、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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JP2008111917A
JP2008111917A JP2006293714A JP2006293714A JP2008111917A JP 2008111917 A JP2008111917 A JP 2008111917A JP 2006293714 A JP2006293714 A JP 2006293714A JP 2006293714 A JP2006293714 A JP 2006293714A JP 2008111917 A JP2008111917 A JP 2008111917A
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Abstract

【課題】 出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できる電圧選択回路、駆動回路、電気光学装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】 選択データに対応した1つの選択電圧を複数の電圧の中から選択するための電圧選択回路であって、各選択ブロックが、前記複数の電圧の一部の電圧群の中から選択データの一部に基づいて電圧を選択出力するためのスイッチ素子を有する複数の選択ブロックと、前記複数の選択ブロックの各選択ブロックのスイッチ素子の選択制御信号を生成する選択制御信号生成回路とを含む。選択制御信号生成回路が、前記選択電圧を出力する選択ブロックのスイッチ素子のみをオンオフ制御し、且つ前記選択電圧を出力しない選択ブロックのスイッチ素子がオフ状態となるように、前記選択制御信号を生成する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電圧選択回路、駆動回路、電気光学装置及び電子機器に関する。
近年、携帯電話機等の電子機器には、表示装置として電気光学装置が搭載される。電気光学装置として、低消費電力化の観点から液晶表示パネル(Liquid Crystal Display:LCD)パネルが採用されることが多い。この液晶表示パネルは、複数のゲート線と、複数のソース線と、各ゲート線及び各ソース線により特定される複数の画素とを含み、液晶駆動回路(広義には、駆動回路)により駆動される。より具体的には、液晶駆動回路のソースドライバにより複数のソース線が駆動され、該液晶駆動回路のゲートドライバにより複数のゲート線が走査される。
ソースドライバには、種々の性能が求められる。ソースドライバに求められる性能のうち代表的なものとして、多階調電圧出力の精度、消費電力、出力安定時間がある。ソースドライバは、通常、複数の階調電圧を発生させ、ソース出力毎に、複数の階調電圧の中から階調データに対応した階調電圧を選択して出力する。そのため、ソースドライバに求められる性能を達成するためには早期に電圧レベルを安定化させる必要があり、最終的には、複数の階調電圧をどのように扱うかが課題となる。
例えば特許文献1には、複数の階調電圧の中から1つの電圧を選択する階調電圧選択回路が開示されている。この階調電圧選択回路は、ロード信号を用いて階調電圧選択回路のデコード信号を生成することで、遅延により2つの階調電圧が同時選択される異電位ショートの状態を回避し、同時に複数のスイッチ素子がオンすることによる無駄な電力の消費を防ぐ技術が開示されている。
特開平11−205149号公報
ところで、複数の階調電圧を発生させる多階調電圧生成回路は、ソース出力毎に設けられた複数の階調電圧選択回路に接続される。複数の階調電圧選択回路の各階調電圧選択回路は、特許文献1に開示されているように複数のスイッチ素子を含み、複数のスイッチ素子のスイッチ制御により階調電圧の選択制御が行われる。ところが、特許文献1に開示された技術であっても、階調電圧選択回路のスイッチ素子のうち、最終的に選択される階調電圧が供給されるスイッチ素子以外の非選択スイッチもまた多階調電圧生成回路に接続される。
従って、多階調電圧生成回路は、階調電圧発生回路の非選択スイッチが負荷として接続されてしまい、負荷の増大に伴う充放電時間の増加により出力電圧の安定時間が長くなる。また、安定時間の短縮化を図るために、スイッチ素子の抵抗値を下げる等して、消費電力を増大させざるを得ないという問題があった。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できる電圧選択回路、駆動回路、電気光学装置及び電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
選択データに対応した1つの選択電圧を複数の電圧の中から選択するための電圧選択回路であって、
各選択ブロックが、前記複数の電圧の一部の電圧群の中から選択データの一部に基づいて電圧を選択出力するためのスイッチ素子を有する複数の選択ブロックと、
前記複数の選択ブロックの各選択ブロックのスイッチ素子の選択制御信号を生成する選択制御信号生成回路とを含み、
前記選択制御信号生成回路が、
前記選択電圧を出力する選択ブロックのスイッチ素子のみをオンオフ制御し、且つ前記選択電圧を出力しない選択ブロックのスイッチ素子がオフ状態となるように、前記選択制御信号を生成する電圧選択回路に関係する。
本発明によれば、選択電圧を出力しない選択ブロックのスイッチ素子の負荷に電荷を充放電する必要がなくなり、選択電圧を出力する選択ブロックのスイッチ素子の負荷に電荷を充放電するだけで済む。例えば、選択電圧を出力しない選択ブロックのスイッチ素子の出力側の負荷に電荷を充放電させる必要もなくなる。その結果、出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できるようになる。
また本発明に係る電圧選択回路では、
前記選択制御信号生成回路が、
前記選択電圧を出力する選択ブロックのスイッチ素子のうち、該選択電圧が供給される経路のスイッチ素子のみオン状態となるように前記選択制御信号を生成することができる。
本発明によれば、より一層消費電力を低減し、出力電圧の安定時間を短縮させることができるようになる。
また本発明に係る電圧選択回路では、
前記複数の選択ブロックの各選択ブロックは、
前記選択データの一部のビットのデータに基づいて2つの第1の被選択電圧の一方を前記選択電圧として出力するため第1のセレクタを構成するスイッチ素子と、
前記選択データの全ビットのデータに基づいて2以上の第2の被選択電圧の1つを前記第1の被選択電圧として出力するためのスイッチ素子を有する第2のセレクタとを含むことができる。
本発明によれば、2入力1出力セレクタを採用することができるようになり、非選択時に充放電されるべき負荷を最小限に抑えることができるようになる。
また本発明に係る電圧選択回路では、
前記選択制御信号生成回路が、
前記第2のセレクタの切替制御後に前記第1のセレクタの切替制御を行うように、前記選択制御信号を生成することができる。
本発明によれば、第1のセレクタの負荷に、無駄に電荷を充放電する必要がなくなり、消費電力を削減できるようになる。
また本発明に係る電圧選択回路では、
前記選択制御信号生成回路が、
前記第1又は第2のセレクタのスイッチ素子のうち、オン状態からオフ状態に切り替えるスイッチ素子の制御を、オフ状態からオン状態に切り替えるスイッチ素子の制御に先立って行うように、前記選択制御信号を生成することができる。
本発明によれば、オフ状態からオン状態に切り替わる際の負荷を削減できるので、無駄に電荷を充放電する必要がなくなり、消費電力を削減できるようになる。
また本発明に係る電圧選択回路では、
前記複数の電圧数をQ(Qは2以上の整数)、各選択ブロックのスイッチ素子の直列段数をD(Dは2以上の整数)とした場合に、
前記複数の選択ブロックの各選択ブロックは、
(Q/2D−1)種類の電圧のうち1つの電圧を出力する初段セレクタと、
前記初段セレクタにより選択された1つの電圧が供給される(Q−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタとを含むことができる。
本発明によれば、初段セレクタと2入力1出力セレクタとにより構成できるため、初段セレクタの入力数を決定するだけよく、選択電圧を選択出力する際に電圧選択回路の負荷をできるだけ小さくできる上に、電圧選択回路の設計が容易化できるようになる。
また本発明に係る電圧選択回路では、
各選択ブロック内で前記選択電圧が供給される経路の寄生容量の容量値と該経路のスイッチ素子のオン抵抗値との積に対応した遅延時間が最小となる段数をE、各選択ブロックの入力電圧数をP(Pは2以上の整数)とした場合、
前記複数の選択ブロックの各選択ブロックは、
P種類の電圧のうち1つの電圧を出力する初段セレクタと、
前記初段セレクタにより選択された1つの電圧が供給される(E−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタとを含むことができる。
本発明によれば、負荷が小さいにもかかわらず遅延時間が長くなるような場合に、低消費電力化を図る一方、出力の安定時間を短縮できるようになる。
また本発明は、
電気光学装置を駆動するための駆動回路であって、
複数の階調電圧を生成する階調電圧発生回路と、
前記選択データとしての階調データに基づいて、前記複数の電圧としての前記複数の階調電圧のうち前記選択電圧として1つの階調電圧を選択する上記のいずれか記載の電圧選択回路と、
前記1つの階調電圧に基づいて前記電気光学装置のソース線を駆動するソース線駆動回路とを含む駆動回路に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載の電圧選択回路を含む駆動回路に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できる駆動回路を提供することができるようになる。
また本発明は、
複数のゲート線と、
複数のソース線と、
各画素が、前記複数のゲート線の各ゲート線と前記複数のソース線の各ソース線により特定される複数の画素と、
前記複数のゲート線を走査するゲートドライバと、
前記複数のソース線を駆動する上記記載の駆動回路とを含む電気光学装置に関係する。
また本発明は、
上記記載の駆動回路を含む電気光学装置に関係する。
本発明によれば、出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できる駆動回路を含む電気光学装置を提供することができるようになる。
また本発明は、
上記のいずれか記載の電圧選択回路を含む電子機器に関係する。
また本発明は、
上記記載の駆動回路を含む電子機器に関係する。
また本発明は、
上記記載の電気光学装置を含む電子機器に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できる電圧選択回路が適用された電子機器を提供できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 液晶装置
図1に、本実施形態における液晶装置のブロック図の例を示す。
液晶装置10(液晶表示装置。広義には表示装置)は、表示パネル12(狭義には液晶パネル、LCD(Liquid Crystal Display)パネル)、ソースドライバ20(広義にはデータ線駆動回路)、ゲートドライバ30(広義には走査線駆動回路)、表示コントローラ40、電源回路50を含む。なお、液晶装置10にこれらのすべての回路ブロックを含める必要はなく、その一部の回路ブロックを省略する構成にしてもよい。
ここで表示パネル12(広義には電気光学装置)は、複数のゲート線(広義には走査線)と、複数のソース線(広義にはデータ線)と、各画素電極が各ゲート線及び各ソース線により特定される画素電極を含む。この場合、ソース線に薄膜トランジスタTFT(Thin Film Transistor、広義にはスイッチング素子)を接続し、このTFTに画素電極を接続することで、アクティブマトリクス型の液晶装置を構成できる。
より具体的には、表示パネル12では、アクティブマトリクス基板(例えばガラス基板)上に、図1のY方向に複数配列されそれぞれX方向に伸びるゲート線G〜G(Mは2以上の自然数)と、X方向に複数配列されそれぞれY方向に伸びるソース線S〜S(Nは2以上の自然数)とが配置されている。また、ゲート線G(1≦K≦M、Kは自然数)とソース線S(1≦L≦N、Lは自然数)との交差点に対応する位置に、薄膜トランジスタTFTKL(広義にはスイッチング素子)が設けられている。
TFTKLのゲート電極はゲート線Gに接続され、TFTKLのソース電極はソース線Sに接続され、TFTKLのドレイン電極は画素電極PEKLに接続されている。この画素電極PEKLと、画素電極PEKLと液晶(広義には電気光学物質)を挟んで対向する対向電極CE(共通電極、コモン電極)との間には、液晶容量CLKL(液晶素子)及び補助容量CSKLが形成されている。そして、TFTKL、画素電極PEKL等が形成されるアクティブマトリクス基板と対向電極CEが形成される対向基板との間に液晶が封入されるように形成され、画素電極PEKLと対向電極CEとの間の印加電圧に応じて画素の透過率が変化するようになっている。
なお、対向電極CEに与えられる対向電極電圧VCOMの電圧レベル(高電位側電圧VCOMH、低電位側電圧VCOML)は、電源回路50に含まれる対向電極電圧生成回路より生成される。例えば、対向電極CEは、対向基板上に一面に形成される。
ソースドライバ20は、階調データに基づいて表示パネル12のソース線S〜Sを駆動する。一方、ゲートドライバ30は、表示パネル12のゲート線G〜Gを走査(順次駆動)する。
表示コントローラ40は、図示しない中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)等のホストにより設定された内容に従って、ソースドライバ20、ゲートドライバ30及び電源回路50を制御する。より具体的には、表示コントローラ40は、ソースドライバ20及びゲートドライバ30に対しては、例えば動作モードの設定や内部で生成した垂直同期信号や水平同期信号の供給を行い、電源回路50に対しては、対向電極CEに印加する対向電極電圧VCOMの電圧レベルの極性反転タイミングの制御を行う。
電源回路50は、外部から供給される基準電圧に基づいて、表示パネル12の駆動に必要な各種の電圧レベル(階調電圧)や、対向電極CEの対向電極電圧VCOMの電圧レベルを生成する。
このような構成の液晶装置10は、表示コントローラ40の制御の下、外部から供給される階調データに基づいて、ソースドライバ20、ゲートドライバ30及び電源回路50が協調して表示パネル12を駆動する。
なお、図1では、液晶装置10が表示コントローラ40を含む構成になっているが、表示コントローラ40を液晶装置10の外部に設けてもよい。或いは、表示コントローラ40と共にホストを液晶装置10に含めるようにしてもよい。また、ソースドライバ20、ゲートドライバ30、表示コントローラ40、電源回路50の一部又は全部を表示パネル12上に形成してもよい。
また図1において、ソースドライバ20、ゲートドライバ30及び電源回路50を集積化して、半導体装置(集積回路、IC)として表示ドライバ60を構成してもよい。
図2に、本実施形態における液晶装置の他の構成例のブロック図を示す。
図2では、表示パネル12上(パネル基板上)に、ソースドライバ20、ゲートドライバ30及び電源回路50を含む表示ドライバ60が形成されている。このように表示パネル12は、複数のゲート線と、複数のソース線と、複数のゲート線の各ゲート線及び複数のソース線の各ソース線とに接続された複数の画素(画素電極)と、複数のソース線を駆動するソースドライバと、複数のゲート線を走査するゲートドライバとを含むように構成することができる。表示パネル12の画素形成領域44に、複数の画素が形成されている。各画素は、ソースにソース線が接続されゲートにゲート線が接続されたTFTと、該TFTのドレインに接続された画素電極とを含むことができる。
なお図2では、表示パネル12上においてゲートドライバ30及び電源回路50のうち少なくとも1つが省略された構成であってもよい。
また図1又は図2において、表示ドライバ60が、表示コントローラ40を内蔵してもよい。或いは図1又は図2において、表示ドライバ60が、ソースドライバ20及びゲートドライバ30のいずれか一方と、電源回路50とを集積化した半導体装置であってもよい。
1.1 ゲートドライバ
図3に、図1又は図2のゲートドライバ30の構成例を示す。
ゲートドライバ30は、シフトレジスタ32、レベルシフタ34、出力バッファ36を含む。
シフトレジスタ32は、各ゲート線に対応して設けられ、順次接続された複数のフリップフロップを含む。このシフトレジスタ32は、クロック信号CLKに同期してイネーブル入出力信号EIOをフリップフロップに保持すると、順次クロック信号CLKに同期して隣接するフリップフロップにイネーブル入出力信号EIOをシフトする。ここで入力されるイネーブル入出力信号EIOは、表示コントローラ40から供給される垂直同期信号である。
レベルシフタ34は、シフトレジスタ32からの電圧レベルを、表示パネル12の液晶素子とTFTのトランジスタ能力とに応じた電圧レベルにシフトする。この電圧レベルとしては、高い電圧レベルが必要とされるため、他のロジック回路部とは異なる高耐圧プロセスが用いられる。
出力バッファ36は、レベルシフタ34によってシフトされた走査電圧をバッファリングしてゲート線に出力し、ゲート線を駆動する。
1.2 ソースドライバ
図4に、図1又は図2のソースドライバ20の構成例のブロック図を示す。
ソースドライバ20は、多階調電圧生成回路22と、複数のソース駆動ブロック24〜24とを含む。多階調電圧生成回路22は、各階調に対応したJ(Jは2以上の整数)種類の階調電圧を発生する。多階調電圧生成回路22は、高電位側電圧と低電位側電圧との間の電圧を抵抗分割でJ分割したJ種類の階調電圧を発生する。多階調電圧生成回路22は、各階調信号線にJ種類の階調電圧の各階調電圧が供給される階調信号線26を介して、J種類の階調電圧の一部ずつを複数のソース駆動ブロック24〜24に供給する。
複数のソース駆動ブロック24〜24の各ソース駆動ブロックは、同じ構成を有しているため、以下ではソース駆動ブロック24の構成について説明する。
ソース駆動ブロック24は、階調電圧選択回路(広義には電圧選択回路。DAC(Digital-to-Analog Converter))60と、増幅器62と、出力選択回路64と、端子66とを含む。端子66が、ソース線Sと電気的に接続される。階調電圧選択回路60は、多階調電圧生成回路22により生成された複数の電圧の中から、ソース線Sの階調データに対応した1つの電圧を選択する。増幅器62は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器であり、階調電圧選択回路60によって選択された電圧をインピーダンス変換する。出力選択回路64は、階調電圧選択回路60により選択された電圧をそのまま端子66に出力したり、増幅器62によりインピーダンス変換された電圧を端子66に出力したりする。
より具体的には、出力選択回路64は、1水平走査期間内の前半に設けられたプリバッファ期間に増幅器62の出力電圧を端子66に出力し、該1水平走査期間内の後半に設けられたDAC駆動期間に階調電圧選択回路60の出力電圧を端子66に出力する制御を行う。こうすることで、ソース線Sを高速に充電できる上に、且つ精度良くソース線Sに階調電圧を設定できるようになる。また、DAC駆動期間に、増幅器62の動作電流を停止又は制限することで、無駄な消費電流を削減できるようになる。
図5に、図4のソースドライバ20の他の構成例のブロック図を示す。
図5において、図4と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図5のソースドライバが図4のソースドライバと異なる点は、各ソース駆動ブロックにおいて増幅器及び出力選択回路が省略され、階調電圧選択回路の出力電圧が端子にそのまま供給される点である。
図5の構成によれば、1水平走査期間内にソース線に階調電圧を設定する時間に余裕がある場合に、各ソース駆動ブロックの構成を簡素化できる。そのため、ソースドライバ20の低コスト化と低消費電力化とを図ることができる。
1.3 電源回路
図6に、図1又は図2の電源回路50の構成例を示す。
電源回路50は、正方向2倍昇圧回路52、走査電圧生成回路54、対向電極電圧生成回路56を含む。この電源回路50には、システム接地電源電圧VSS及びシステム電源電圧VDDが供給される。
正方向2倍昇圧回路52には、システム接地電源電圧VSS及びシステム電源電圧VDDが供給される。そして正方向2倍昇圧回路52は、システム接地電源電圧VSSを基準に、システム電源電圧VDDを正方向に2倍に昇圧した電源電圧VOUTを生成する。即ち正方向2倍昇圧回路52は、システム接地電源電圧VSSとシステム電源電圧VDDとの間の電圧差を2倍に昇圧する。このような正方向2倍昇圧回路52は、公知のチャージポンプ回路により構成できる。電源電圧VOUTは、ソースドライバ20、走査電圧生成回路54や対向電極電圧生成回路56に供給される。なお正方向2倍昇圧回路52は、2倍以上の昇圧倍率で昇圧後にレギュレータで電圧レベルを調整して、システム電源電圧VDDを正方向に2倍に昇圧した電源電圧VOUTを出力することが望ましい。
走査電圧生成回路54には、システム接地電源電圧VSS及び電源電圧VOUTが供給される。そして走査電圧生成回路54は、走査電圧を生成する。走査電圧は、ゲートドライバ30によって駆動されるゲート線に印加される電圧である。この走査電圧の高電位側電圧はVDDHGであり、低電位側電圧はVEEである。
対向電極電圧生成回路56は、対向電極電圧VCOMを生成する。対向電極電圧生成回路56は、極性反転信号POLに基づいて、高電位側電圧VCOMH又は低電位側電圧VCOMLを、対向電極電圧VCOMとして出力する。極性反転信号POLは、極性反転タイミングに合わせて表示コントローラ40によって生成される。
図7に、図1又は図2の表示パネル12の駆動波形の一例を示す。
ソース線には、階調データの階調値に応じた階調電圧DLVが印加される。図7では、システム接地電源電圧VSS(=0V)を基準に、5Vの振幅の階調電圧DLVが印加されている。
ゲート線には、非選択時において非選択電圧として低電位側電圧VEE(=−10V)、選択時において選択電圧として高電位側電圧VDDHG(=15V)の走査電圧GLVが印加される。
対向電極CEには、高電位側電圧VCOMH(=3V)、低電位側電圧VCOML(=−2V)の対向電極電圧VCOMが印加される。そして所与の電圧を基準とした対向電極電圧VCOMの電圧レベルの極性が、極性反転タイミングに合わせて反転している。図7では、いわゆる走査ライン反転駆動時の対向電極電圧VCOMの波形を示している。この極性反転タイミングに合わせて、ソース線の階調電圧DLVもまた、所与の電圧を基準に、その極性が反転している。
2. 階調電圧選択回路
ところで本実施形態では、ソースドライバ20の各ソース駆動ブロックの階調電圧選択回路の電圧選択制御を工夫することで、ソース線に出力される階調電圧の安定時間の短縮化と消費電力の低減とを図る。
図8に、図4又は図5の階調電圧選択回路60の構成例のブロック図を示す。図8は階調電圧選択回路60の構成例を示すが、階調電圧選択回路60〜60N−1も同様の構成を有している。
階調電圧選択回路60は、選択制御ロジック(広義には選択制御信号生成回路)70と、階調電圧選択スイッチ回路90とを含む。選択制御ロジック70は、階調選択用デコーダロジック80と、ブロック選択ロジック82とを含む。階調電圧選択スイッチ回路90は、いわゆるトーナメント方式のデコーダであり、R(Rは2以上の整数)個の選択ブロック92−1〜92−Rを含む。
階調電圧選択回路60には、多階調電圧生成回路22によって生成されたJ種類の階調電圧V0〜VJが入力される。また、階調電圧選択回路60には、選択データとしての階調データD0〜DXが入力される。例えばXが5の場合、階調データのビット数が6であるため、Jは64(=2)である。
階調電圧選択スイッチ回路90の選択ブロック92−1〜92−Rの各選択ブロックには、J種類の階調電圧V0〜VJの一部ずつが入力され、選択ブロック92−1〜92−RとしてJ種類の階調電圧V0〜VJが入力されるようになっている。各選択ブロックは、トーナメント方式でトランスミッションスイッチ(広義にはスイッチ素子)が接続される。階調データD0〜DXは、階調選択用デコーダロジック80及びブロック選択ロジック82に入力される。
ブロック選択ロジック82は、階調データに基づいて選択ブロック92−1〜92−Rのいずれか1つを選択するためのブロック選択信号BSを生成する。例えばRが2の場合、ブロック選択ロジック82は、階調データの最上位ビットのデータDXに基づいて、選択ブロック92−1〜92−Rのいずれか1つを選択するためのブロック選択信号BSを生成する。
階調選択用デコーダロジック80は、選択ブロック92−1〜92−Rのそれぞれに、トランスミッションスイッチのスイッチ制御信号を供給する。各選択ブロックは、トランスミッションスイッチで構成される複数のセレクタを含み、初段のセレクタがP(Pは2以上の整数)入力1出力セレクタであり、それ以外のセレクタが2入力1出力セレクタである。
図9に、図8の階調電圧選択回路60の構成例の回路図を示す。
図9において図8と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図9では、図示及び説明の簡略化のために、Xが3、Jが15、Rが2であり、階調電圧選択回路60が16階調から1階調を選択するものとする。
多階調電圧生成回路22は、16種類の階調電圧V0〜V15を生成する。選択ブロック92−1には、16種類の階調電圧V0〜V15のうち階調電圧V0〜V7が入力される。選択ブロック92−2には、16種類の階調電圧V0〜V15のうち階調電圧V8〜V15が入力される。
選択ブロック92−1は、初段セレクタとして4入力1出力セレクタSEL41−1、SEL42−1と、4入力1出力セレクタSEL41−1、42−1の出力の1つを選択するための2入力1出力セレクタSEL21−1と、2入力1出力セレクタSEL21−1の出力と隣の選択ブロック92−2の出力との1つを選択する2入力1出力セレクタSEL22−1を構成するトランスミッションスイッチ(スイッチ素子)SW22−1とを含む。
同様に、選択ブロック92−2は、初段セレクタとして4入力1出力セレクタSEL41−2、SEL42−2と、4入力1出力セレクタSEL41−2、42−2の出力の1つを選択するための2入力1出力セレクタSEL21−2と、2入力1出力セレクタSEL21−2の出力と隣の選択ブロック92−1の出力との1つを選択する2入力1出力セレクタSEL22−1を構成するトランスミッションスイッチ(スイッチ素子)SW22−2とを含む。
図10に、図9のトランスミッションスイッチの構成例の回路図を示す。
図9のトランスミッションスイッチが、図9の各セレクタを構成するスイッチ素子として採用される。このトランスミッションスイッチは、p型(第1導電型)の金属酸化膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:MOS)トランジスタ(以下、MOSトランジスタを単にトランジスタと略す)pTrと、n型(第2導電型)のトランジスタnTrとを含む。トランジスタpTr、nTrのソース同士(又はソースとドレイン)が接続され、トランジスタpTr、nTrのドレイン同士(又はドレインとソース)が接続される。トランジスタpTrのゲートは、トランジスタnTrのゲート信号の反転信号により制御される。
図9に戻って説明を続ける。4入力1出力セレクタ41−1は、階調電圧V0〜V3のうちいずれか1つを選択するためのセレクタである。4入力1出力セレクタ41−1を構成するトランスミッションスイッチは、スイッチ制御信号B0L00〜B0L03によりスイッチ制御(オンオフ制御)される。4入力1出力セレクタ42−1は、階調電圧V4〜V7のうちいずれか1つを選択するためのセレクタである。4入力1出力セレクタ42−1を構成するトランスミッションスイッチは、スイッチ制御信号B0L04〜B0L07によりスイッチ制御(オンオフ制御)される。
2入力1出力セレクタSEL21−1は、スイッチ制御信号B0L10、B0L11によりスイッチ制御される。
スイッチ制御信号B0L00〜B0L07、B0L10、B0L11は、階調選択用デコーダロジック80において生成される。階調選択用デコーダロジック80は、例えば階調データの下位3ビットのデータとブロック選択信号BSとに基づいて上記のスイッチ制御信号を生成する。
トランスミッションスイッチSW22−1は、ブロック選択信号BSのうちブロック選択信号B0によりスイッチ制御される。
4入力1出力セレクタ41−2は、階調電圧V8〜V11のうちいずれか1つを選択するためのセレクタである。4入力1出力セレクタ41−2を構成するトランスミッションスイッチは、スイッチ制御信号B1L00〜B1L03によりスイッチ制御(オンオフ制御)される。4入力1出力セレクタ42−2は、階調電圧V12〜V15のうちいずれか1つを選択するためのセレクタである。4入力1出力セレクタ42−2を構成するトランスミッションスイッチは、スイッチ制御信号B1L04〜B1L07によりスイッチ制御(オンオフ制御)される。
2入力1出力セレクタSEL21−2は、スイッチ制御信号B1L10、B1L11によりスイッチ制御される。
スイッチ制御信号B1L00〜B1L07、B1L10、B1L11は、階調選択用デコーダロジック80において生成される。階調選択用デコーダロジック80は、例えば階調データの下位3ビットのデータとブロック選択信号BSとに基づいて上記のスイッチ制御信号を生成する。
トランスミッションスイッチSW22−2は、ブロック選択信号BSのうちブロック選択信号B1によりスイッチ制御される。
図8に示す階調電圧選択スイッチ回路90の各選択ブロックには、選択制御ロジック70の階調選択用デコーダロジック80からのスイッチ制御信号と、選択制御ロジック70のブロック選択ロジック82からのブロック選択信号BSとが入力される。
図11に、図8の階調選択用デコーダロジック80の構成例の回路図を示す。
図11では、階調データD0〜D3(X=3)のうち下位3ビットのデータD0〜D2とブロック選択信号BS(B0,B1)とが入力される。そして、階調選択用デコーダロジック80は、階調データD0〜D2とブロック選択信号BSとに基づいてスイッチ制御信号B0L10、B0L11、B0L00〜B0L07、B1L10、B1L11、B1L00〜B1L07を生成する。
図12に、図8のブロック選択ロジック82の構成例の回路図を示す。
図12では、階調データD0〜D3のうち最上位ビットのデータD3が入力される。そして、ブロック選択ロジック82は、階調データD3に基づいてブロック選択信号BS(B0、B1)を生成する。
図11に示す階調選択用デコーダロジック80と図12に示すブロック選択ロジック82とにより、スイッチ制御信号B0L10、B0L11、B0L00〜B0L07、B1L10、B1L11、B1L00〜B1L07は、図9において階調電圧V0〜V15のうち選択電圧として選択される階調電圧の経路のトランスミッションスイッチのみがオン状態となり、他のトランスミッションスイッチがオフ状態となるように生成される。
3. 本実施形態の動作の説明
次に、本実施形態の比較例と本実施形態とを対比することで、本実施形態の動作を説明する。
3.1 比較例
まず、本実施形態の比較例における階調電圧選択回路について説明する。
図13に、本実施形態の第1の比較例における階調電圧選択回路の構成例を示す。
図13では、本実施形態と同様に階調電圧V0〜V15の中から1つの階調電圧を選択する例を示している。第1の比較例における階調電圧選択回路300は、例えば図4のソース駆動ブロック24における階調電圧選択回路60に代えて設けられる。階調電圧選択回路300は、階調選択用デコーダロジック310と、各トランスミッションスイッチが階調電圧V0〜V15の各階調電圧を出力する16個のトランスミッションスイッチ320−0〜320−15含む。階調選択用デコーダロジック310は、階調データD0〜D3に基づいて、トランスミッションスイッチ320−0〜320−15の各トランスミッションスイッチのオンオフ制御を行うためのスイッチ制御信号を生成する。図13では、トランスミッションスイッチ320−2がオン状態となり階調電圧V2が選択される例を示している(P1)。
図14に、本実施形態の第2の比較例における階調電圧選択回路の構成例を示す。
図14では、本実施形態と同様に階調電圧V0〜V15の中から1つの階調電圧を選択する例を示しているが、トランスミッションスイッチが、図9と同様にいわゆるトーナメント方式で接続されている。第2の比較例における階調電圧選択回路400は、例えば図4のソース駆動ブロック24における階調電圧選択回路60に代えて設けられる。階調電圧選択回路400は、階調選択用デコーダロジック410と、各トランスミッションスイッチがトーナメント方式で接続された複数のトランスミッションスイッチとを含む。階調選択用デコーダロジック410は、階調データD0〜D1に基づいてスイッチ制御信号を生成する4to1デコーダと、階調データD2に基づいてスイッチ制御信号を生成する2to1デコーダと、階調データD3に基づいてスイッチ制御信号を生成する2to1デコーダとを含む。図14では、階調電圧V10が選択される例を示している(P2)。
ところで、ソースドライバには、高精度な多階調電圧出力、低消費電力、短い出力安定時間が求められる。上記のいずれの特性においても、図4の階調信号線26、配線61、端子66の順序で電圧レベルが安定する必要がある。従って、多階調電圧生成回路22の出力が、上記の特性の善し悪しを左右させる。
ここで、階調信号線26に接続される1階調(1本)当たりの負荷容量は、次の式で表される。
階調信号線の負荷=N×(LD1+LD2+LD3) ・・・(1)
ここで、Nはソース駆動ブロック数、LD1は階調電圧選択回路60の負荷、LD2は配線61の負荷、LD3は端子66の負荷である。
より具体的には、階調電圧選択回路60の負荷LD1、配線61の負荷LD2は、次の式で表される。
LD1=階調電圧選択回路内の入力側の接続負荷+出力側の接続負荷 ・・・(2)
LD2=増幅器62のゲート負荷+出力選択回路64の接続トランジスタ負荷+配線61の負荷 ・・・(3)
ここで、LD1は、トランスミッションスイッチを構成するトランジスタがオンすると、該トランスミッションスイッチの出力側に接続される他のトランスミッションスイッチの出力側のソース負荷(ドレイン負荷)が接続される。そのため、階調レベルが切り替わるたびに電荷の充放電が繰り返されてしまい、消費電流が多くなり、充放電時間の増大に伴い端子の出力電圧の安定時間を長期化させてしまう。
図15に、トランスミッションスイッチの負荷の説明図を示す。
図15は、トランスミッションスイッチがオフ状態に設定されているときの負荷の説明図である。トランスミッションスイッチの入力側のA点から見た場合、出力側の負荷が切断されるため、該トランスミッションスイッチの負荷は入力側の負荷のみを考慮すればよい。
図16に、トランスミッションスイッチの負荷の別の説明図を示す。
図16は、トランスミッションスイッチがオン状態に設定されているときの負荷の説明図である。トランスミッションスイッチの入力側のA点から見た場合、該トランスミッションスイッチを通る経路の負荷は、該トランスミッションスイッチの入力側のA点の負荷、該トランスミッションスイッチの出力側のB点の負荷、出力側において配線を介して接続される他のトランスミッションスイッチの出力側の負荷の合計となる。そのため、階調数が増加すると、トランスミッションスイッチを通る経路の負荷が増大する。これにより、安定時間を短縮するためには多階調電圧生成回路22を構成する抵抗分割用の抵抗値を低くして、負荷充電速度をあげる方法を取る必要があり、その結果として消費電流が増加してしまう。
例えば、トランスミッションスイッチのすべてが並列接続される、図13の第1の比較例における階調電圧選択回路300において、例えば他の階調電圧から階調電圧V2に切り替える場合を考える。各トランスミッションスイッチの入力の負荷容量と出力の負荷容量との比を1:1と仮定すると、安定状態から階調電圧V2に切り替えるときの多階調電圧生成回路22の変動負荷は、「17」となる(P10)。
一方、図14の第2の比較例における階調電圧選択回路400において、例えば他の階調電圧から階調電圧V10に切り替える場合を考える。各トランスミッションスイッチの入力の負荷容量と出力の負荷容量との比を1:1と仮定すると、安定状態から階調電圧V10に切り替えるときの多階調電圧生成回路22の変動負荷は、「32」となる(P11)。
このように、第1又は第2の比較例の階調電圧選択回路では、多階調電圧生成回路22から見た負荷として、多階調電圧生成回路22の出力側に接続されるトランスミッションスイッチ群の各トランスミッションスイッチの出力側の負荷も加わってしまう。そのため、本来選択されるべき階調電圧の経路以外の経路の負荷も電荷の充放電が行われるため、消費電力の増大及び充放電時間の長期化を招いていた。
3.2 本実施形態の説明
そこで本実施形態では、階調電圧選択回路において、トランスミッションスイッチ群を複数の選択ブロックに分割し、選択制御ロジックが、最終的に選択される選択電圧を出力する選択ブロックのトランスミッションスイッチのみをオンオフ制御し、且つ該選択電圧を出力しない選択ブロックのトランスミッションスイッチがオフ状態となるように、スイッチ制御信号を生成するようにした。こうすることで、選択電圧を出力しない選択ブロックのトランスミッションスイッチの出力側の負荷を、多階調電圧生成回路22が電荷を充放電する必要がなくなるため、消費電力を削減し、且つ充放電時間を短縮できるようになる。
なお、本実施形態では、消費電力をできるだけ削減するために、選択電圧を出力する選択ブロックのトランスミッションスイッチのうち、該選択電圧が供給される経路のトランスミッションスイッチのみオン状態となるようにスイッチ制御信号を生成することが望ましい。
また、図9のトランスミッションスイッチSW22−1、SW22−2や、2入力1出力セレクタSEL21−2に着目すると、オフ状態となるトランスミッションスイッチの出力側の負荷をできるだけ少なくするために、初段のセレクタを除いて、2入力1出力セレクタを採用することが望ましい。即ち、複数の選択ブロックの各選択ブロックは、階調データの一部のビットのデータに基づいて生成されるブロック選択信号BSにより2つの第1の被選択電圧の一方を選択電圧として出力するため第1のセレクタを構成するスイッチ素子と、階調データの全ビットのデータに基づいて生成される2以上の第2の被選択電圧の1つを第1の被選択電圧として出力するためのスイッチ素子を有する第2のセレクタとを含むことが望ましい。
より具体的には、本実施形態において、階調電圧数をQ(Qは2以上の整数)、各選択ブロックのトランスミッションスイッチの直列段数をD(Dは2以上の整数)とした場合に、各選択ブロックは、(Q/2D−1)種類の階調電圧のうち1つの電圧を出力する初段セレクタと、該初段セレクタにより選択された1つの電圧が供給される(Q−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタとを含むことが望ましい。
例えば、図9では、Qが16、Dが3であり、各選択ブロックは、4(=16/23−1)入力1出力セレクタで構成された初段セレクタ(SEL41−1、SEL42−1、SEL41−2、SEL42−2)と、2(=3−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタ(例えばSEL21−1、SEL21−2)とを含む。
こうすることで、多階調電圧生成回路22の負荷をできるだけ小さくできる上に、回路設計が容易化される。
図17に、本実施形態の階調電圧選択回路60の動作説明図を示す。
図17において、図9と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図17では、他の階調電圧から階調電圧V10に切り替えられる例を示している。経路P3は、階調電圧V10が選択電圧として出力される経路である。階調電圧V10が選択される場合、本実施形態では、各トランスミッションスイッチを経由する際に、経路P13に示す配線を経由して接続されるトランスミッションスイッチの寄生容量が充放電される。即ち、経路13の寄生容量が、多階調電圧生成回路22が充放電する負荷容量となる。
本実施形態では、この経路13の寄生容量を最低限にするため、必要な伝達経路のみのトランスミッションスイッチのみをオン状態に設定し、且つ不要なトランスミッションスイッチをオフ状態に設定する。図17では、階調電圧V10を選択出力するブロックである選択ブロック92−2を選択し、且つ非選択ブロックである選択ブロック92−1を非選択状態としている。即ち、選択ブロック92−2のトランスミッションスイッチのうち、階調電圧V10を出力する経路のトランスミッションスイッチのみをオン状態とし、選択ブロック92−1のトランスミッションスイッチをすべてオフ状態としている。こうすることで、選択されているブロックである選択ブロック92−2においても、トーナメント方式の初段のセレクタを構成するトランスミッションスイッチでは、階調電圧V10を選択するようにトランスミッションスイッチをオン状態とすることで、最小限の負荷で階調電圧を選択出力させることができる。
本実施形態における階調電圧選択回路60において、例えば他の階調電圧から階調電圧V10に切り替える場合を考える。各トランスミッションスイッチの入力の負荷容量と出力の負荷容量との比を1:1と仮定すると、安定状態から階調電圧V10に切り替えるときの多階調電圧生成回路22の変動負荷は、「11」となる(P13)。従って、本実施形態によれば、第1又は第2の比較例と比較して多階調電圧生成回路22の変動負荷を削減できるようになる。
また、本実施形態では、選択制御ロジック70が、第2のセレクタとしての2入力1出力セレクタSEL21−1、SEL21−2の切替制御後に、第1のセレクタとしての2入力1出力セレクタを構成するトランスミッションスイッチSW22−1、SW22−2の切替制御を行うように、スイッチ制御信号及びブロック選択信号BS(選択制御信号)を生成することが望ましい。こうすることで、トランスミッションスイッチSW22−1、SW22−2の負荷に、無駄に電荷を充放電する必要がなくなり、消費電力を削減できるようになる。
更に、本実施形態では、第2のセレクタとしての2入力1出力セレクタSEL21−1、SEL21−2を構成するトランスミッションスイッチ、第1のセレクタを構成するトランスミッションスイッチSW22−1、SW22−2のうち、オン状態からオフ状態に切り替えるトランスミッションスイッチのスイッチ制御を、オフ状態からオン状態に切り替えるトランスミッションスイッチのスイッチ制御に先立って行うように、スイッチ制御信号及びブロック選択信号BS(選択制御信号)を生成することが望ましい。こうすることで、オフ状態からオン状態に切り替わる際の負荷を削減できるので、無駄に電荷を充放電する必要がなくなり、消費電力を削減できるようになる。
4. 変形例
4.1 第1の変形例
本実施形態では、階調電圧選択回路60の負荷をできるだけ小さくするための構成及び制御を実現していたが、本発明がこれに限定されるものではない。本実施形態の第1の変形例では、階調電圧数が増加するとセレクタの直列段数が増えることに着目し、階調電圧選択回路60の応答速度を最小にするための構成及び制御の実現を図る。
そのため、第1の変形例では、最終的に選択される選択電圧を出力するパスの負荷である寄生容量の容量値と寄生抵抗(スイッチ素子のオン抵抗)の抵抗値との積が最小となるように各選択ブロックが構成される。より具体的には、各選択ブロック内で選択電圧が供給される経路の寄生容量の容量値と該経路のスイッチ素子のオン抵抗値との積が最小となる段数をE、各選択ブロックの入力電圧数をP(Pは2以上の整数)とした場合、複数の選択ブロックの各選択ブロックは、P種類の電圧のうち1つの電圧を出力する初段セレクタと、初段セレクタにより選択された1つの電圧が供給される(E−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタとを含むように構成される。
このため、第1の変形例では、配線の寄生容量と、オン状態のトランスミッションスイッチのオン抵抗との積に基づいて、応答速度を見積もる。
図18に、図17の選択ブロック92−2の等価回路を示す。
図18では、オン状態のトランスミッションスイッチを抵抗素子、配線の寄生容量をコンデンサとしている。なお、図18において図17と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
ここで、ノードND1の遅延時間tAは、次式のように定まる。
tA=f(C1×R1) ・・・(4)
ここで、fは所与の充放電係数(例えば立ち上がりレベルが63パーセントに達するときの充放電係数)であり、C1はノードND1の寄生容量であり、R1は多階調電圧生成回路22の合成抵抗である。
また、ノードND2の遅延時間tBは、次式のように定まる。
tB=f(C2×(R1+R2)) ・・・(5)
ここで、fは所与の充放電係数(例えば立ち上がりレベルが63パーセントに達するときの充放電係数)であり、C2はノードND2の寄生容量であり、R2はノードND1、ND2間のスイッチ抵抗である。
更に、ノードND3の遅延時間tCは、次式のように定まる。
tC=f(C3×(R1+R2+R3)) ・・・(6)
ここで、fは所与の充放電係数(例えば立ち上がりレベルが63パーセントに達するときの充放電係数)であり、C3はノードND3の寄生容量であり、R3はノードND2、ND3間のスイッチ抵抗である。
更にまた、階調電圧選択回路60の出力ノードの遅延時間tDは、次式のように定まる。
tD=f(C4×(R1+R2+R3+R4)) ・・・(7)
ここで、fは所与の充放電係数(例えば立ち上がりレベルが63パーセントに達するときの充放電係数)であり、C4は該出力ノードの寄生容量であり、R4はノードND3と該出力ノード間のスイッチ抵抗である。
従って、階調電圧選択回路60の応答時間は、遅延時間tA〜tDの和により定まる。
図19及び図20に、256種類の階調電圧と直列段数との関係を見積もるための表を示す。
図19に示すように、例えば初段セレクタとして256入力1出力セレクタを採用すると、直列段数Eは1で済むが、多階調電圧生成回路22からの負荷は「256」となる。一方、初段セレクタとして128入力1出力セレクタを採用すると、次段に2入力1出力セレクタを設ける必要があるものの、多階調電圧生成回路22からの負荷は「131」となる。こうして、初段のワイヤード数Pを変化させた場合の多階調電圧生成回路22からの負荷を見積もった値が図19の表である。
図20は、スイッチ抵抗の抵抗値を10キロオームとし、図19の直列段数毎に、負荷に対応した遅延時間を概算した表である。
図21に、図19及び図20の表のグラフを示す。
図21では、横軸に直列段数E、左の縦軸に負荷容量、右の横軸に応答速度を示す。図21に示すように、直列段数を増加させることで、選択電圧が通る経路の負荷を軽減させることができ、直列段数が「7」のときに最小負荷となる。その一方、応答速度は直列段数が「5」のときが最速となる。従って、256階調の場合には、初段セレクタとして16入力1出力セレクタを採用し、残りの4段のセレクタとして2入力1出力セレクタを採用することで、応答時間が最小の階調電圧選択回路60を提供できるようになる。即ち、Pが16、Eが5である。
以上のように、第1の変形例においても、消費電力を削減しながら出力安定時間を短縮化できる階調電圧選択回路を提供できる。
4.2 第2の変形例
本実施形態又は本実施形態の第1の変形例では、図11に示すように階調選択用デコーダロジック80を論理回路で構成していたが、本発明は、これに限定されるものではない。本実施形態の第2の変形例では、階調選択用デコーダロジック80を、ROMデコーダにより構成している。この場合、階調選択用デコーダロジック80の回路規模を大幅に削減できるようになる。
図22に、本実施形態の第2の変形例における階調選択用デコーダロジックの構成例の回路図を示す。第2の変形例における階調選択用デコーダロジックは、階調データD0〜D2、ブロック選択信号BS(B0、B1)及びプリチャージ信号XPREにより、スイッチ制御信号を生成する。
各スイッチ制御信号は、出力ラッチを介して出力される。プリチャージ信号XPREによりプリチャージされた信号線が、出力ラッチに接続されている。出力ラッチは、階調データD0〜D2及びブロック選択信号BS(B0、B1)に対応して、接地レベル又は電源電圧レベルに設定される信号線の電圧をラッチし、スイッチ制御信号として出力する。
5. 電子機器
図23に、本実施形態、第1又は第2の変形例におけるソースドライバが適用される電子機器の構成例のブロック図を示す。ここでは、電子機器として、携帯電話機の構成例のブロック図を示す。
携帯電話機900は、カメラモジュール910を含む。カメラモジュール910は、CCDカメラを含み、CCDカメラで撮像した画像のデータを、YUVフォーマットで表示コントローラ540に供給する。表示コントローラ540は、図1又は図2の表示コントローラ40の機能を有する。
携帯電話機900は、表示パネル512を含む。表示パネル512は、ソースドライバ520及びゲートドライバ530によって駆動される。表示パネル512は、複数のゲート線、複数のソース線、複数の画素を含む。表示パネル512は、図1又は図2の表示パネル12の機能を有する。
表示コントローラ540は、ソースドライバ520及びゲートドライバ530に接続され、ソースドライバ520に対してRGBフォーマットの階調データを供給する。
電源回路542は、ソースドライバ520及びゲートドライバ530に接続され、各ドライバに対して、駆動用の電源電圧を供給する。電源回路542は、図1又は図2の電源回路50の機能を有する。表示ドライバ544としてソースドライバ520、ゲートドライバ530及び電源回路542を含み、該表示ドライバ544が表示パネル512を駆動できる。
ホスト940は、表示コントローラ540に接続される。ホスト940は、表示コントローラ540を制御する。またホスト940は、アンテナ960を介して受信された階調データを、変復調部950で復調した後、表示コントローラ540に供給できる。表示コントローラ540は、この階調データに基づき、ソースドライバ520及びゲートドライバ530により表示パネル512に表示させる。ソースドライバ520は、第1〜第3の実施形態のいずれかのソースドライバの機能を有する。ゲートドライバ530は、図1又は図2のゲートドライバ30の機能を有する。
ホスト940は、カメラモジュール910で生成された階調データを変復調部950で変調した後、アンテナ960を介して他の通信装置への送信を指示できる。
ホスト940は、操作入力部970からの操作情報に基づいて階調データの送受信処理、カメラモジュール910の撮像、表示パネル512の表示処理を行う。
以上のような構成により、出力電圧の安定時間を短縮し、且つ消費電力を低減できるソースドライバの適用により、低コスト且つ低消費電力の電子機器を提供できる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は上述の液晶表示パネルの駆動に適用されるものに限らず、エレクトロクミネッセンス、プラズマディスプレイ装置の駆動に適用可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態における液晶装置の構成例のブロック図。 本実施形態における液晶装置の他の構成例のブロック図。 図1又は図2のゲートドライバの構成例のブロック図。 図1又は図2のソースドライバの構成例のブロック図。 図1又は図2のソースドライバの他の構成例のブロック図。 図1又は図2の電源回路の構成例のブロック図。 図1又は図2の表示パネルの駆動波形の一例を示す図。 図4又は図5の階調電圧選択回路の構成例のブロック図。 図8の階調電圧選択回路の構成例の回路図。 図9のトランスミッションスイッチの構成例の回路図。 図8の階調選択用デコーダロジックの構成例の回路図。 図8のブロック選択ロジックの構成例の回路図。 本実施形態の第1の比較例における階調電圧選択回路の構成例の図。 本実施形態の第2の比較例における階調電圧選択回路の構成例の図。 トランスミッションスイッチの負荷の説明図。 トランスミッションスイッチの負荷の説明図。 本実施形態の階調電圧選択回路の動作説明図。 図17の選択ブロックの等価回路を示す図。 256種類の階調電圧と直列段数との関係を見積もるための図。 256種類の階調電圧と直列段数との関係を見積もるための図。 図19及び図20の表のグラフを示す図。 本実施形態の第2の変形例における階調選択用デコーダロジックの構成例の回路図。 本実施形態、第1又は第2の変形例におけるソースドライバが適用される電子機器の構成例のブロック図。
符号の説明
20 ソースドライバ、 22 多階調電圧生成回路、
24〜24 ソース駆動ブロック、 26 階調信号線、
60 階調電圧選択回路、 61 配線、 62 増幅器、
64 出力選択回路、 66 端子、 70 選択制御ロジック、
80 階調選択用デコーダロジック、 82 ブロック選択ロジック、
90 階調電圧選択スイッチ回路、 92−1〜92−R 選択ブロック、
B0L00〜B0L07、B0L11、B0L10、B1L00〜B1L07、B1L11、B1L10 スイッチ制御信号、 BS、B0、B1 ブロック選択信号、
D0〜D3 階調データ、
SEL21−1、SEL21−2 2入力1出力セレクタ、
SEL41−1、SEL41−2、SEL42−1、SEL42−2 4入力1出力セレクタ、 SW22N−1、SW22N−2 トランスミッションスイッチ、
V0〜V15 階調電圧

Claims (14)

  1. 選択データに対応した1つの選択電圧を複数の電圧の中から選択するための電圧選択回路であって、
    各選択ブロックが、前記複数の電圧の一部の電圧群の中から選択データの一部に基づいて電圧を選択出力するためのスイッチ素子を有する複数の選択ブロックと、
    前記複数の選択ブロックの各選択ブロックのスイッチ素子の選択制御信号を生成する選択制御信号生成回路とを含み、
    前記選択制御信号生成回路が、
    前記選択電圧を出力する選択ブロックのスイッチ素子のみをオンオフ制御し、且つ前記選択電圧を出力しない選択ブロックのスイッチ素子がオフ状態となるように、前記選択制御信号を生成することを特徴とする電圧選択回路。
  2. 請求項1において、
    前記選択制御信号生成回路が、
    前記選択電圧を出力する選択ブロックのスイッチ素子のうち、該選択電圧が供給される経路のスイッチ素子のみオン状態となるように前記選択制御信号を生成することを特徴とする電圧選択回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記複数の選択ブロックの各選択ブロックは、
    前記選択データの一部のビットのデータに基づいて2つの第1の被選択電圧の一方を前記選択電圧として出力するため第1のセレクタを構成するスイッチ素子と、
    前記選択データの全ビットのデータに基づいて2以上の第2の被選択電圧の1つを前記第1の被選択電圧として出力するためのスイッチ素子を有する第2のセレクタとを含むことを特徴とする電圧選択回路。
  4. 請求項3において、
    前記選択制御信号生成回路が、
    前記第2のセレクタの切替制御後に前記第1のセレクタの切替制御を行うように、前記選択制御信号を生成することを特徴とする電圧選択回路。
  5. 請求項3又は4において、
    前記選択制御信号生成回路が、
    前記第1又は第2のセレクタのスイッチ素子のうち、オン状態からオフ状態に切り替えるスイッチ素子の制御を、オフ状態からオン状態に切り替えるスイッチ素子の制御に先立って行うように、前記選択制御信号を生成することを特徴とする電圧選択回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記複数の電圧数をQ(Qは2以上の整数)、各選択ブロックのスイッチ素子の直列段数をD(Dは2以上の整数)とした場合に、
    前記複数の選択ブロックの各選択ブロックは、
    (Q/2D−1)種類の電圧のうち1つの電圧を出力する初段セレクタと、
    前記初段セレクタにより選択された1つの電圧が供給される(Q−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタとを含むことを特徴とする電圧選択回路。
  7. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    各選択ブロック内で前記選択電圧が供給される経路の寄生容量の容量値と該経路のスイッチ素子のオン抵抗値との積に対応した遅延時間が最小となる段数をE、各選択ブロックの入力電圧数をP(Pは2以上の整数)とした場合、
    前記複数の選択ブロックの各選択ブロックは、
    P種類の電圧のうち1つの電圧を出力する初段セレクタと、
    前記初段セレクタにより選択された1つの電圧が供給される(E−1)段に直列接続された2入力1出力セレクタとを含むことを特徴とする電圧選択回路。
  8. 電気光学装置を駆動するための駆動回路であって、
    複数の階調電圧を生成する階調電圧発生回路と、
    前記選択データとしての階調データに基づいて、前記複数の電圧としての前記複数の階調電圧のうち前記選択電圧として1つの階調電圧を選択する請求項1乃至7のいずれか記載の電圧選択回路と、
    前記1つの階調電圧に基づいて前記電気光学装置のソース線を駆動するソース線駆動回路とを含むことを特徴とする駆動回路。
  9. 請求項1乃至7のいずれか記載の電圧選択回路を含むことを特徴とする駆動回路。
  10. 複数のゲート線と、
    複数のソース線と、
    各画素が、前記複数のゲート線の各ゲート線と前記複数のソース線の各ソース線により特定される複数の画素と、
    前記複数のゲート線を走査するゲートドライバと、
    前記複数のソース線を駆動する請求項8又は9記載の駆動回路とを含むことを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項8又は9記載の駆動回路を含むことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項1乃至7のいずれか記載の電圧選択回路を含むことを特徴とする電子機器。
  13. 請求項8又は9記載の駆動回路を含むことを特徴とする電子機器。
  14. 請求項10又は11記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
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