JP2008109266A - 映像信号処理装置およびその電力制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像信号処理装置において、従来よりも、電力制御を柔軟に実現可能にする。
【解決手段】キャリブレーション信号SCが有効のとき、テスト信号発生部1はテスト信号STを出力し、選択部3はイメージセンサ2の画素出力信号に代えてテスト信号STをCDS回路4に与える。クロック位相制御部14aはGCA回路5の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を、ADコンバータ6にサンプリングクロックとして順次供給する。駆動力判定部10aはADコンバータ6の出力データから、GCA回路5の出力波形の傾きを検出し、出力駆動電流の過不足を判定する。バイアス電流制御部9は駆動力判定部10aの判定結果を基にして、GCA回路5に供給するバイアス電流を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】キャリブレーション信号SCが有効のとき、テスト信号発生部1はテスト信号STを出力し、選択部3はイメージセンサ2の画素出力信号に代えてテスト信号STをCDS回路4に与える。クロック位相制御部14aはGCA回路5の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を、ADコンバータ6にサンプリングクロックとして順次供給する。駆動力判定部10aはADコンバータ6の出力データから、GCA回路5の出力波形の傾きを検出し、出力駆動電流の過不足を判定する。バイアス電流制御部9は駆動力判定部10aの判定結果を基にして、GCA回路5に供給するバイアス電流を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、イメージセンサー用アナログフロントエンド処理回路等の映像信号処理装置における低消費電力化技術に関するものである。
従来、CCDやCMOSセンサー等を用いたカメラシステムでは、携帯電話やデジタルカメラなどに代表されるように、低消費電力化技術が必須となっている。半導体プロセスの微細化の進歩による回路規模の増大に対して、デジタル回路の低消費電力化技術は進んでいる。一方、アナログフロントエンド回路については、ダイナミックレンジの制約から低電圧化が困難であり、また可変ゲイン幅の拡大やイメージセンサー画素数の増大による処理の高速化を実現するために、増幅器の多段接続やバイアス電流の増加が必要となることから、低消費電力化は難しい状況にある。
このような背景において、アナログフロントエンド回路の低消費電力技術として、これまでに次のような技術が提案されている。
第1の提案は、可変ゲイン回路(以下GCA回路と記載)の構成として、1段あたりの増幅率を最大で2倍と低く設定したGCA回路を多段に接続することによって、少ない消費電力で、高速動作を実現するというものである(特許文献1)。
第2の提案は、スイッチドキャパシタ型のGCA回路を2段構成とし、1段目と2段目のGCA回路の増幅器部分を共用化し、電流を消費する増幅器を一個にすることによって、高ゲインを低消費電力で実現するというものである(特許文献2)。
また、第3の提案は、GCA回路をアナログ回路とデジタル回路とによって構成し、可変ゲイン範囲のうち、一部をアナログ回路で可変し残部をデジタル回路で可変する制御と、全てをデジタル回路で可変する制御とを適宜切替えるというものである。これにより、撮像状況に応じてアナログGCA回路の使用を制御して、全体の消費電力を最小にできる(特許文献3)。
特開2006−67558号公報
特開2006−74084号公報
特開2002−158585号公報
しかしながら、これまでに提案された技術には、次のような問題がある。
特許文献1では、最大ゲイン時での消費電力の削減や高速動作への効果は認められるが、最小ゲイン設定時は、1段で実現できる増幅率でありながら多段の増幅器が動作しているため、電力が余分に消費されていることになる。
また特許文献2では、電流を消費する増幅器部分を1段目と2段目とで共用化することにより、GCA回路2段分の電力を1段分の電力まで削減できるが、増幅器へ供給するバイアス電流は、1段目の可変ゲイン範囲の最大ゲインでの動作に必要な電流までしか下げることができない。つまり最小ゲイン設定時においては、必要以上に余分な電流が流れていることになる。
また特許文献3では、GCA回路としてアナログ回路とデジタル回路とを併用する場合に、例えばアナログGCA回路をスイッチドキャパシタにより構成した場合は、アナログGCA回路の電流は最大ゲイン時の電流となるので、特許文献2と同様に、これ以下への電流削減は不可能である。また仮に、アナログGCA回路の可変ゲイン方式が例えば差動段Gm可変方式などの場合は、アナログGCA回路のゲイン設定が低いほど消費電流は減るが、高速動作の条件下ではスイッチドキャパシタ方式の方が低消費電力で実現できるため、この場合の利点は乏しい。
以上のように、従来の低消費電力化技術には、最小ゲイン時におけるアナログ回路の消費電力削減の余地が残されているという共通課題がある。この課題は、高性能化が進んでいるデジタルカメラや、車載用カメラ分野のみならず、今後の超低消費電力が要求され得る用途(例えば医療用カプセル型内視鏡カメラなど)や携帯機器の更なる低電力化を進める際に、問題となることが予想される。
そこで、イメージセンサー用アナログフロントエンド回路において、電力制御の自由度を従来より高めた低消費電力化手法や回路設計技術が必要である。
前記の問題に鑑み、本発明は、映像信号処理装置において、従来よりも、電力制御を柔軟に実現可能にすることを課題とする。
課題を解決するために、本願発明者らは、撮像状況に応じて動的に消費電流を常に最適化制御する、という従来には無かった新たな視点から検討を行った。
すなわち従来技術では、スイッチドキャパシタ構成のアナログGCA回路は、通常、最大ゲイン時のバイアス電流にチューニングされ設計されており、消費電流はゲインに関係なくほぼ一定であるが故に、ゲインが低い状態では動作周波数帯域が必要以上に広くなっている。そこで、逆に、動作周波数帯域が必要最低限となるように電流を制御することができれば、その分の消費電力を削減できることになるため、その実現手段として以下の手法を発案した。
まず、動作周波数帯域に対して電流の過不足を検知する方法が必要となるが、本発明では、GCA回路がスイッチドキャパシタ回路のため周期的に信号出力を行うことを利用し、GCA回路の出力セトリング特性をADコンバータを用いて評価し、動作周波数帯域に対する余裕度を検知する方式をとった。つまり、周期的に規則正しく現れるGCA回路のアナログ出力信号に対して、後段に位置するADコンバータのサンプリング位相を通常動作時の位相を含めて2段階以上に切替え、各位相でのADコンバータ出力データを採取し、その差分から検出されるGCA出力波形の傾きが、許容ゲイン誤差に基づくADコンバータの分解能から逆算された許容範囲内にあるか否かを判定する。
スイッチドキャパシタ回路で構成されたGCA回路の最高動作周波数fは、
f =Gm/(CL・(G+1))
Gm ∝ √(β・I)
で表されることが知られている。ここで、
Gm: GCAの相互コンダクタンス
CL: 負荷容量
G : GCAゲイン
I : バイアス電流
β : トランジスタ製造プロセスから決まる定数
である。つまり、一定負荷、一定ゲインのもとでは、
f ∝ √I
の関係が成り立つ。これはバイアス電流を制御することによって動作周波数帯域を可変できることを示す。
f =Gm/(CL・(G+1))
Gm ∝ √(β・I)
で表されることが知られている。ここで、
Gm: GCAの相互コンダクタンス
CL: 負荷容量
G : GCAゲイン
I : バイアス電流
β : トランジスタ製造プロセスから決まる定数
である。つまり、一定負荷、一定ゲインのもとでは、
f ∝ √I
の関係が成り立つ。これはバイアス電流を制御することによって動作周波数帯域を可変できることを示す。
よって本発明では、検出されたGCA出力波形の傾きの判定結果を用いて、GCA回路の増幅器に供給するバイアス電流の加減制御を行うことにより、GCA回路の消費電流を動作周波数に応じて調整できる点を利用した。
なお、以上の方法は、CDS回路の消費電流の最適化に対しても適用できる。つまりCDS回路もスイッチドキャパシタ回路構成のため、CDS回路の出力セトリング特性を、後段に位置するGCA回路のサンプリング位相を通常動作時の位相を含めて2段階以上に切替えて、同様の手順で判定し制御を行う。ただしこの場合、CDS回路の出力セトリング特性を正確に検知するためには、GCA回路とADコンバータのサンプリング位相は相対的に一定に保った状態で制御される必要があることに注意が必要である。
加えて、GCA回路とCDS回路の消費電流の最適化は、イメージセンサー出力の画面フレーム間無効画像期間(Vブランキング期間)内において行われることが好ましい。すなわち、GCA回路のゲイン設定が完了した後に、テスト信号をイメージセンサー出力信号に代えてCDS回路に入力し、まずGCA回路の消費電流の最適化を行い、その後、CDS回路の消費電流の最適化を行う、というシーケンスが好ましい。
すなわち、本発明は、映像信号処理装置として、イメージセンサーの画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたCDS回路と、前記CDS回路の出力信号に対して、可変増幅処理を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたGCA回路と、前記GCA回路の出力を、デジタル信号に変換するADコンバータと、前記ADコンバータから出力されたデジタル信号に対して画像処理を行うとともに、このデジタル信号を基にして、前記GCA回路の信号増幅率を可変制御する信号処理部と、キャリブレーション信号が有効のとき、テスト信号を出力するテスト信号発生部と、前記キャリブレーション信号が有効のとき、前記イメージセンサの画素出力信号に代えて、前記テスト信号を前記CDS回路に与える選択部と、前記キャリブレーション信号が有効のとき、前記GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を、前記ADコンバータにサンプリングクロックとして順次供給する第1のクロック位相制御部と、前記複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときの前記ADコンバータの出力データを受け、受けた出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出し、前記GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定する駆動力判定部と、前記駆動力判定部の判定結果を基にして、前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整する第1のバイアス電流制御部とを備えたものである。
本発明によると、キャリブレーション信号が有効のとき、イメージセンサーの画素出力信号に代えて、テスト信号が、CDS回路に与えられる。そして、GCA回路の出力をデジタル信号に変換するADコンバータに、第1のクロック位相制御部から、GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号が、サンプリングクロックとして順次供給される。駆動力判定部は、複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときのADコンバータの出力データから、GCA回路の出力波形の傾きを検出し、GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定する。この判定結果を基にして、GCA回路に供給するバイアス電流が調整される。すなわち、GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定することによって、動作周波数帯域が必要最低限となるようにバイアス電流を制御することができるので、GCA回路の消費電流を最適化することが可能となり、電力制御をより柔軟に実現することができる。
また、前記本発明に係る映像信号処理装置は、モード制御信号が第1の論理値のとき、通常動作用のクロック信号を前記GCA回路に供給する一方、前記モード制御信号が第2の論理値のとき、複数のクロック信号を、前記第1のクロック位相制御部が前記ADコンバータに供給する複数のクロック信号と同一位相差を保った状態で、前記GCA回路に順次供給する第2のクロック位相制御部と、前記駆動力判定部の結果を基にして、前記CDS回路に供給するバイアス電流を調整する第2のバイアス電流制御部とを備え、前記駆動力判定部は、前記モード制御信号を前記第1の論理値に設定した状態で、判定を行い、前記第1のバイアス電流制御部によって前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整させ、その後、前記モード制御信号を前記第2の論理値に設定し、判定を行い、前記第2のバイアス電流制御部によって前記CDS回路に供給するバイアス電流を調整させるのが好ましい。
これにより、モード制御信号を第2の論理値に設定した状態で、CDS回路に供給するバイアス電流についても、動作周波数帯域が必要最低限となるように制御することができるので、CDS回路の消費電流を最適化することが可能となり、電力制御をより柔軟に実現することができる。
また、本発明は、映像信号処理装置として、イメージセンサーの画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたCDS回路と、前記CDS回路の出力信号に対して、可変増幅処理を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたGCA回路と、前記GCA回路の出力を、デジタル信号に変換するADコンバータと、前記ADコンバータから出力されたデジタル信号に対して画像処理を行うとともに、このデジタル信号を基にして、前記GCA回路の信号増幅率を可変制御する信号処理部と、キャリブレーション信号が有効のとき、前記GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を生成し、前記ADコンバータにサンプリングクロックを順次供給するクロック位相制御部と、前記複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときの前記ADコンバータの出力データを受け、受けた出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出し、前記GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定する駆動力判定部と、前記駆動力判定部の結果を基にして、前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整するバイアス電流制御部とを備え、前記CDS回路は、前記キャリブレーション信号が有効のとき、内部で所定の差動電圧を発生し、この差動電圧の電位差を増幅して出力するものである。
本発明によると、キャリブレーション信号が有効のとき、CDS回路は、内部で所定の差動電圧を発生し、この差動電圧の電位差を増幅して出力する。そして、GCA回路の出力をデジタル信号に変換するADコンバータに、第1のクロック位相制御部から、GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号が、サンプリングクロックとして順次供給される。駆動力判定部は、複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときのADコンバータの出力データから、GCA回路の出力波形の傾きを検出し、GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定する。この判定結果を基にして、GCA回路に供給するバイアス電流が調整される。すなわち、GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定することによって、動作周波数帯域が必要最低限となるようにバイアス電流を制御することができるので、GCA回路の消費電流を最適化することが可能となり、電力制御をより柔軟に実現することができる。
また、本発明は、イメージセンサの画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたCDS回路と、前記CDS回路の出力信号に対して、可変増幅処理を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたGCA回路と、前記GCA回路の出力を、デジタル信号に変換するADコンバータと、前記ADコンバータから出力されたデジタル信号に対して画像処理を行うとともに、このデジタル信号を基にして、前記GCA回路の信号増幅率を可変制御する信号処理部とを備えた映像信号処理装置において、消費電力を制御する方法として、テスト信号を前記CDS回路に与えるステップと、前記GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を生成し、前記ADコンバータにサンプリングクロックとして順次供給するステップと、前記複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときの前記ADコンバータの出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出し、前記GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定するステップと、前記判定結果を基にして、前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整するステップとを備えたものである。
本発明によると、最小ゲイン設定時においても、アナログ回路の更なる電力削減が可能となる。また、本発明によると、ゲイン設定値との相関から計算される電流制御では無く、CDS回路やGCA回路のアナログ出力波形の過渡特性からバイアス電流を制御するので、周囲の環境や使用条件(温度、電圧、周波数など)に左右されない安定した特性が得られ、個体別に究極の低消費電力化が実現される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置としてのイメージセンサー用アナログフロントエンド回路の構成図である。図1において、相関二重サンプリング回路(CDS回路)4は、イメージセンサー2の画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行う。可変ゲイン回路(GCA回路)5は、CDS回路4の出力信号に対して、可変増幅処理を行う。このときの増幅率は、信号処理部7から出力されたゲイン制御信号SGによって可変制御される。ここで、CDS回路4およびGCA回路5はともに、スイッチドキャパシタ回路によって構成されているものとする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る映像信号処理装置としてのイメージセンサー用アナログフロントエンド回路の構成図である。図1において、相関二重サンプリング回路(CDS回路)4は、イメージセンサー2の画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行う。可変ゲイン回路(GCA回路)5は、CDS回路4の出力信号に対して、可変増幅処理を行う。このときの増幅率は、信号処理部7から出力されたゲイン制御信号SGによって可変制御される。ここで、CDS回路4およびGCA回路5はともに、スイッチドキャパシタ回路によって構成されているものとする。
ADコンバータ6は、GCA回路5の出力をデジタル信号に変換する。信号処理部7は、ADコンバータ6から出力されたデジタル信号に対して画像処理を行う。また信号処理部7は、このデジタル信号を基にして、画面輝度レベルに応じて画像処理に最適となる信号増幅率を計算し、ゲイン制御信号SGによってGCA回路5の信号増幅率を可変制御する。タイミング発生部13は、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6それぞれの動作タイミングを規定する信号を発生する。これらの構成は、従来と同様である。
本実施形態では、電力制御を実現するために、テスト信号発生部1、選択部3、第1のクロック位相制御部としてのクロック位相制御部14a、駆動力判定部10a、および第1のバイアス電流制御部としてのバイアス電流制御部9を備えている。テスト信号発生部1、選択部3およびクロック位相制御部14aは、信号処理部7から出力されるキャリブレーション信号SCによって、その動作が制御される。
テスト信号発生部1は、キャリブレーション信号SCが有効のとき、テスト信号STを出力する。選択部3は、キャリブレーション信号SCが有効のとき、イメージセンサー2の画素出力信号に代えて、テスト信号STをCDS回路4に選択出力する。クロック位相制御部14aは、キャリブレーション信号SCが有効のとき、GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を生成し、ADコンバータ6にサンプリングクロックとして順次供給する。駆動力判定部10aは、クロック位相制御部14aから複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときのADコンバータ6の各出力を受け、受けた各出力から、GCA回路5の出力波形の傾きを検出し、GCA回路5の出力駆動電流の過不足を判定する。バイアス電流制御部9は、駆動力判定部10aの判定結果を基にして、GCA回路5に供給するバイアス電流を調整する。
以下、本実施形態における電力制御時(キャリブレーション時)の動作について説明する。
信号処理部7がキャリブレーション信号SCを有効にしたとき、テスト信号発生部1はテスト信号STを出力する。このとき選択部3は、CDS回路4に与える信号を、イメージセンサー2の出力信号からテスト信号STに切り替える。CDS回路4はテスト信号STを相関二重サンプリング処理して出力する。GCA回路5はCDS回路4の出力信号を、ゲイン制御信号SGに応じて所定の増幅率で増幅し、出力する。このとき、テスト信号発生部1は、ADコンバータ6の入力における信号振幅がADコンバータ6のリファレンス電圧に近い最大振幅となるように、テスト信号STの振幅をゲイン制御信号SGから逆算して設定している。すなわち、テスト信号STとして、GCA回路5の信号増幅率によって増幅されたときADコンバータ6が受け得る最大の振幅を有するものとなる信号を、出力するのが好ましい。
クロック位相制御部14aは、キャリブレーション信号SCが有効のとき、ADコンバータ6に供給するクロック信号の位相を、所定の画素数に相当する時間周期毎に、所定の位相差刻みで段階的に順次進める。本実施形態では、クロック位相制御部14aは、クロック信号の位相を4段階に制御するものとする。すなわち、ADコンバータ6の通常動作時における基準クロック信号と、この基準クロック信号から所定時間刻みで位相がずれた3個のクロック信号とが、クロック位相制御部14aからADコンバータ6に順次供給される。
図2は本実施形態におけるクロック位相制御部14aの具体的な構成例を示す図である。図2において、キャリブレーション信号SCが有効(ここでは“H”)になると、画素カウンタ21がシステムクロックCLKに同期して計数を開始する。画素カウンタ21の出力端子C0から、前記所定の画素数に相当する時間周期毎に、1画素に相当する時間幅のパルスが出力される。2ビットカウンタ22は、画素カウンタ21の出力端子C0からのパルスに同期して“0”から“3”までのカウントを行う。セレクタ23は、タイミング発生部13のタイミング信号を遅延素子24a,24b,24cによって遅延して得た4種類の位相の異なるクロック信号の中から、2ビットカウンタ22のカウント値に応じて、1個のクロック信号を順次選択する。例えば、2ビットカウンタ22の値が“0”のときは、A端子のクロック信号を選択し、同様に、“1”のときはB端子のクロック信号を、“2”のときはC端子のクロック信号を、“3”のときはD端子のクロックをそれぞれ選択する。セレクタ23によって選択されたクロック信号は、ADコンバータ6に供給される。この結果、図3(b)に示すような、位相が異なる4種類のクロック信号がADコンバータ6に順次供給される。なお、これらのクロック信号は、GCA回路5の信号出力と周期が同一である。
なお、遅延素子24の遅延時間は、動作周波数や、後に説明するGCA回路5の出力波形のセトリング規定方法に応じて適宜決定されたものとする。
図4は本実施形態における駆動力判定部10aの具体的な構成例を示す図である。図4において、加算平均処理部25は、クロック位相制御部14aからある位相のクロック信号がADコンバータ6に供給されている間、ADコンバータ6の出力データを、所定の画素数分、加算平均する。ここでは、クロック位相制御部14aから供給される4種類のクロック信号に対応して、4通りの加算平均値が得られる。加算平均を行う画素数は、クロック位相制御部14a内の画素カウンタ21のデコード動作による所定のカウント期間によって規定される。画素カウンタ21は出力端子C1から、所定のカウント期間の時間幅を持つパルスを出力する。このパルスは、加算平均処理部25の制御信号となる。そして、このパルスの終了エッジに同期して、4通りの加算平均値は平均値格納レジスタ26に順次保存される。
この結果、図3(a)に示すように、GCA回路5の出力波形において、A,B,C,D点における加算平均値が得られる。なお、図3(a)の出力波形は、差動の場合は差分出力を表すものとする。ここで、クロック位相制御部14aの2ビットカウンタ22の値が“0”のとき、A点の加算平均値が得られ、同様に、“1”のときはB点の加算平均値、“2”のときはC点の加算平均値、“3”のときはD点の加算平均値が得られる。
出力傾斜算出部28は、平均値格納レジスタ26に格納された加算平均値について、差分計算を行う。例えば、A点とB点との差分Dab、B点とC点との差分Dbc、およびC点とD点との差分Dcdを計算する。ここで、差分Dabは、GCA回路5の出力におけるサンプリング点近傍の波形の傾きを表している。
閾値比較部29は、差分Dabの値と、所定の閾値範囲(許容傾斜範囲)との比較を行う。これにより、GCA回路5の出力におけるサンプリング点近傍の波形の傾きを検証し、GCA回路5の出力セトリング特性を検知することができる。この閾値範囲の設定は、例えば次のように行えばよい。ADコンバータ6が12ビットADコンバータであり、B点において99%のセトリングを想定すると、差分Dabの限界値は、理論上、
4095×(1−0.99)=41LSB
となる。実際の比較基準としては、バラツキやノイズによる誤差に対するマージンが例えば5LSBと見積もれた場合は、
36LSB < 閾値範囲 < 46LSB
と設定することができる。
4095×(1−0.99)=41LSB
となる。実際の比較基準としては、バラツキやノイズによる誤差に対するマージンが例えば5LSBと見積もれた場合は、
36LSB < 閾値範囲 < 46LSB
と設定することができる。
すなわち、差分Dabの算出値が46LSBを越えた場合は、GCA回路5の出力駆動電流が不足しており、逆に36LSBを下回る場合は、出力駆動電流が過剰状態であると判断できる。
また、差分Dbc,Dcdについては、GCA回路5の異常出力状態を検出する目的で用いればよい。すなわち、Dcd>Dbc>Dabの大小関係を満たしていることを確認する。これにより、検出結果の信頼性を高めることができる。
アップダウンカウンタ30は、差分Dabの値が閾値範囲を越えた場合は、カウント値を1ステップ上げる一方、差分Dabの値が閾値範囲よりも小さい場合は、カウント値を1ステップ下げて、このカウント値をバイアス電流設定レジスタ31に保持する。このカウント値1ステップの幅の設定は、バイアス電流の可変幅に応じ決定される。
図5はバイアス電流制御部9の構成例を示す回路図である。図5に示すように、バイアス電流制御部9は、バイアス電流設定レジスタ31に保持されたデジタル値に応じて、バイナリの重み付けがなされた電流源51a〜51eをスイッチ制御する。これによって、GCA回路5のバイアス電流の加減調整を離散的に行う。
クロック位相制御部14aと駆動力判定部10aは、上述した一連の動作を繰り返し実行する。すなわち、駆動力判定部10aは、GCA回路5の出力変化の時間傾斜が許容傾斜範囲内におさまるように、バイアス電流の設定値を変更していく。
閾値比較部29は、差分Dabの値が閾値範囲におさまると、完了フラグSFを発信する。信号処理部7は完了フラグSFを受けたとき、キャリブレーション信号SCを無効(ここでは“L”)に切り替える。
キャリブレーション信号SCが無効になると、画素カウンタ21および2ビットカウンタ22のカウント値が“0”にリセットされ、クロック位相制御部14aは通常動作に戻る。すなわち、通常動作のためのクロック信号がADコンバータ6に供給される。また、テスト信号発生部1はテスト信号STの出力を停止し、選択部3はイメージセンサー2の画素出力信号をCDS回路4に選択出力する。
なお、上述した電力制御の動作は、イメージセンサー2の無効画像期間内に行われるのが好ましい。このため、信号処理部7は、イメージセンサー2の無効画像期間内において、次フレームにおけるGCA回路5の信号増幅率を設定した後に、キャリブレーション信号SCを有効にする。
以上のように本実施形態によると、キャリブレーション信号SCが有効のとき、イメージセンサー2の画素出力信号に代えて、テスト信号STがCDS回路4に与えられる。そして、GCA回路5の出力をデジタル信号に変換するADコンバータ6に、クロック位相制御部14aから、GCA回路5の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号が、サンプリングクロックとして順次供給される。駆動力判定部10aは、複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときのADコンバータ6の出力データから、GCA回路5の出力波形の傾きを検出し、GCA回路5の出力駆動電流の過不足を判定する。この判定結果を基にして、GCA回路5に供給するバイアス電流が調整される。すなわち、GCA回路5の出力駆動電流の過不足を判定することによって、動作周波数帯域が必要最低限となるようにバイアス電流を制御することができるので、GCA回路5の消費電流を最適化することが可能となり、電力制御をより柔軟に実現することができる。
(第2の実施形態)
図6は本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置としてのイメージセンサ用アナログフロントエンド回路の構成例である。第1の実施形態では、GCA回路5のバイアス電流の最適化を実現することができたが、本実施形態では、これに加えて、CDS回路4のバイアス電流の最適化も実現することができる。
図6は本発明の第2の実施形態に係る映像信号処理装置としてのイメージセンサ用アナログフロントエンド回路の構成例である。第1の実施形態では、GCA回路5のバイアス電流の最適化を実現することができたが、本実施形態では、これに加えて、CDS回路4のバイアス電流の最適化も実現することができる。
図6において、図1と共通の構成要素には図1と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する。図6の構成では、GCA回路5にクロック信号を供給する第2のクロック位相制御部としてのクロック位相制御部14bと、CDS回路4のバイアス電流を制御する第2のバイアス電流制御部としてのバイアス電流制御部8とが、設けられている。また、駆動力判定部10bの傾斜閾値比較部12bは、クロック位相制御部14bの動作を制御するためのモード制御信号SMを出力する機能を有している。
図7は本実施形態におけるクロック位相制御部14bの構成例を示す図である。図7に示すように、クロック位相制御部14bは、画素カウンタ21および2ビットカウンタ22をクロック位相制御部14aと共用している。モード制御信号SMが“H”(第2の論理値)のとき、セレクタ42は図2に示すクロック位相制御部14aのセレクタ23と同様に動作する。すなわち、セレクタ42は、タイミング発生部13のタイミング信号を遅延素子41a,41b,41cによって遅延して得た4種類の位相の異なるクロック信号の中から、2ビットカウンタ22のカウンタ値に応じて、1個のクロック信号を順次選択する。セレクタ42によって選択されたクロック信号は、GCA回路5に供給される。一方、モード制御信号SMが“L”(第1の論理値)のときは、2ビットカウンタ22のカウンタ値はセレクタ42に入力されず、クロック位相制御部14bの位相制御機能は停止される。このときは、通常動作時のクロック信号がGCA回路5に供給される。
図8は本実施形態における駆動力判定部10bの具体的な構成例を示す図である。図4に示す第1の実施形態における駆動力判定部10aと比較すると、傾斜閾値比較部12bに、論理積ゲート32、モード制御フラグレジスタ33、マルチプレクサ34、およびバイアス電流設定レジスタ35が追加されている。モード制御フラグレジスタ33に保持されるモード制御信号SMは、クロック位相制御部14bの動作を制御する他に、駆動力判定部10b内部において、論理積ゲート32とマルチプレクサ34を制御している。
以下、本実施形態における電力制御時の動作について説明する。
信号処理部7がキャリブレーション信号SCを有効にしたとき、第1の実施形態と同様に、テスト信号発生部1はテスト信号STを出力し、選択部3は、CDS回路4に与える信号を、イメージセンサー2の出力信号からテスト信号STに切り替える。このとき、モード制御信号SMは“L”に初期化され、クロック位相制御部14bの位相制御機能は停止する。このため、第1の実施形態と同様に、GCA回路5の駆動力最適化動作が実行される。この動作の結果、GCA回路5の出力変化の時間傾斜が許容傾斜範囲におさまると、閾値比較部29はモード制御フラグレジスタ33にパルスを発信し、モード制御信号SMを“L”から“H”に切り替える。この結果、論理積ゲート32が活性化するとともに、マルチプレクサ34の選択方向が、GCA回路5のバイアス電流を制御するバイアス電流設定レジスタ31からCDS回路4のバイアス電流を制御するバイアス電流設定レジスタ35に切り替わる。このとき、GCA回路5の駆動力最適化は完了し、バイアス電流制御部9の電流設定は保持される。
次に、CDS回路4の駆動力最適化が行われる。キャリブレーション信号SCは有効に維持されたままなので、CDS回路4にはテスト信号発生部1からのテスト信号STが伝達されている。クロック位相制御部14bは、モード制御信号SMが“H”に設定されているので、GCA回路5に供給するクロック信号の位相をクロック位相制御部14aと同様に4通りに切替える。このとき、2つのクロック位相制御部14a,14bは2ビットカウンタ22を共用しているので、ADコンバータ6のクロック位相も同時に4通りに切り替わる。つまり、GCA回路5に供給されるクロック信号とADコンバータ6に供給されるクロック信号との位相差は、常に、相対的に固定された状態になる。すなわち、クロック位相制御部14bは、複数のクロック信号を、クロック位相制御部14aがADコンバータ6に供給する複数のクロック信号と同一位相差を保った状態で、GCA回路5に順次供給する。したがって、このとき出力傾斜検出部11によって計算される加算平均値は、GCA回路5の出力波形の傾きの影響を含まず、CDS回路4の出力波形のみに基いたものとなる。よって、上述したようなGCA回路5の駆動力最適化の際に用いた処理を実行することによって、CDS回路4の出力駆動力の判定を行うことができる。
クロック位相制御部14a,14bと駆動力判定部10bは、算出した出力変化の時間傾斜が許容傾斜範囲内におさまるまで、一連の動作を繰り返し実行する。バイアス電流を設定するデジタル値が、マルチプレクサ34を介して、CDS回路4のバイアス電流を制御するバイアス電流設定レジスタ35に設定される。出力変化の時間傾斜が許容傾斜範囲内におさまると、閾値比較部29はモード制御フラグレジスタ33にパルスを発信し、モード制御信号SMを“L”に戻す。ただし、このときすでに、モード制御フラグレジスタ33は“H”を保持していたので、閾値比較部29から発信されたパルスは論理積ゲート32を介して完了フラグSFとして信号処理部7に送信される。
信号処理部7は完了フラグSFを受けたとき、キャリブレーション信号SCを無効に切り替える。キャリブレーション信号SCが無効になると、画素カウンタ21および2ビットカウンタ22はカウント値が“0”にリセットされ、クロック位相制御部14a,14bは通常動作に戻る。すなわち、通常動作のためのクロック信号が、GCA回路5およびADコンバータ6にそれぞれ供給される。また、テスト信号発生部1はテスト信号STの出力を停止し、選択部3はイメージセンサー2の画素出力信号をCDS回路4に選択出力する。このとき、バイアス電流制御部8,9は最適なバイアス電流が調整された状態に保持されており、駆動力最適化は完了する。
図9は本実施形態における電力制御動作の流れを示すタイミングチャートである。図9に示すように、上述した電力制御の動作は、イメージセンサー2の無効画像期間内に行われるのが好ましい。このため、信号処理部7は、イメージセンサー2の無効画像期間内において、次フレームにおけるGCA回路5の信号増幅率を設定(ゲイン設定)した後に、キャリブレーション信号SCを有効にする。また、モード制御信号SMの切替は、セレクタ23がD入力を選択したときの加算平均演算が終了してから、次サイクルの加算平均演算が開始されるまでの期間内に完了する。すなわち、画素カウンタ21の出力端子C1のパルスの無効期間内に完了する。
以上のように本実施形態によると、モード制御信号SMを第2の論理値に設定した状態で、CDS回路4に供給するバイアス電流についても、動作周波数帯域が必要最低限となるように制御することができるので、CDS回路4の消費電流を最適化することが可能となり、電力制御をより柔軟に実現することができる。
(第3の実施形態)
上述の第1および第2の実施形態では、電力制御時において、テスト信号発生部1がテスト信号STを出力し、このテスト信号STを選択部3を介してCDS回路4に与えた状態で、バイアス電流の調整を行うものとした。これに対して、本実施形態では、テスト信号発生部および選択部を省き、電力制御時において、CDS回路自体が、所定の差動電圧を内部で発生するものとする。
上述の第1および第2の実施形態では、電力制御時において、テスト信号発生部1がテスト信号STを出力し、このテスト信号STを選択部3を介してCDS回路4に与えた状態で、バイアス電流の調整を行うものとした。これに対して、本実施形態では、テスト信号発生部および選択部を省き、電力制御時において、CDS回路自体が、所定の差動電圧を内部で発生するものとする。
図10および図11は本実施形態に係る映像信号処理装置の構成を示す図であり、それぞれ、図1および図6の構成を改変したものである。図10および図11の構成では、テスト信号発生部STおよび選択部3が省かれており、CDS回路4Aに、ゲイン設定信号SGおよびキャリブレーション信号SCが与えられている。
図12は本実施形態におけるCDS回路4Aの構成例を示す図である。通常動作時は、キャリブレーション信号SCは無効になっている。このとき、サンプルホールド付差動増幅器63の両極入力に、イメージセンサー2の画素出力信号が入力される。サンプルホールド付差動増幅器63は、タイミング発生部13からの制御信号により、イメージセンサー2の画素出力信号におけるフィードスルー電圧部と信号電圧部とを、それぞれ両極の差動入力にサンプルホールドした後、両者の差分を増幅して出力する。
電力制御時は、キャリブレーション信号SCは有効になる。このとき、サンプルホールド付差動増幅器63の入力には、差動電圧発生部62から出力される所定の差動電圧が入力される。サンプルホールド付差動増幅器63では、タイミング発生部13からの制御信号により、差動電圧発生部62から出力される所定の差動電圧を、両極の差動入力にサンプルホールドし、両者の差分を増幅して出力する。
電圧可変制御部61は、ゲイン設定信号SGから得たそのフレームにおけるGCAゲイン設定値と、CDS増幅率およびADコンバータの許容入力振幅とを基にして、最大のCDS入力許容電圧を逆算する。そして、差動電圧発生部62に対して、この最大の入力許容電圧の差動電圧を発生するよう制御する。この差動電圧は、そのフレーム期間は一定に保たれる。
なお、差動電圧発生部62から出力される差動電圧は、GCAゲイン設定値に応じて毎フレーム変化するが、出力の一方は常に所定電圧に固定し、他方のみを変化させてもよいし、出力の両方を対称的に変化させてもよい。
CDS回路4A以外の構成の動作は、第1および第2の実施形態と同様である。よって、第1および第2の実施形態と同様に、GCA回路5やCDS回路4Aのバイアス電流を調整することができる。
以上のように本実施形態によると、キャリブレーション信号SCが有効のとき、CDS回路4Aは、内部で所定の差動電圧を発生し、この差動電圧の電位差を増幅して出力する。そして、第1および第2の実施形態と同様に、GCA回路5やCDS回路4Aについて、動作周波数帯域が必要最低限となるようにバイアス電流を制御することができるので、GCA回路5やCDS回路4Aの消費電流を最適化することが可能となり、電力制御をより柔軟に実現することができる。
なお、上述した各実施形態では、ADコンバータ6およびGCA回路5に与えるクロック信号の位相を4通りに切り替えるものとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、任意に切り替えてよい。本発明の効果を得るためには、最低2通り以上に位相を切り替えればよい。
また、バイアス電流制御部は、図5のような離散的な段階切替えを行う構成に限られるものではなく、この他にも例えば、図13に示すような、DAコンバータ52を有する構成によっても実現可能である。図13の構成では、駆動力判定部から出力されたバイアス電流を制御するデジタル信号を、DAコンバータ52によってアナログ信号に変換し、このアナログ信号に応じて、バイアス電流を制御する。
また、駆動力判定部は、デジタル回路によって構成されたハードウェアによって実現すればよい。あるいは、例えば画素数の少ないイメージセンサーを用いる比較的低速なシステムの場合や、駆動力判定のアルゴリズムをより精密に行いたい場合には、マイコンまたはCPUによるソフトウェア演算処理によって実現してもよい。
また、一部の機能をハードウェアによって実現するとともに、他の機能をソフトウェア演算処理によって実現してもよい。例えば高速処理が必要な出力傾斜検出部11のみをハードウェアによって構成し、フィードバックまでの時間内に処理すればよい傾斜閾値比較部12a、12bをソフトウェアによって構成するというように、ハードウェアとソフトウェア演算処理とを併用して実現してもよい。
さらに、本発明に係る映像信号処理装置は、図14および図15に示すように、3チップで実現することができる。図14は図1の構成に対応しており、テスト信号発生部1、選択部3、タイミング発生部13、クロック位相制御部14a、バイアス電流制御部9、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6が、第1の半導体集積回路100に集積されており、また、駆動力判定部10aおよび信号処理部7が、第2の半導体集積回路110に集積されている。すなわち、第1および第2の半導体集積回路100,110とイメージセンサー2との計3チップで実現されている。
図15は図6の構成に対応しており、テスト信号発生部1、選択部3、タイミング発生部13、クロック位相制御部14a,14b、バイアス電流制御部8,9、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6が、第1の半導体集積回路101に集積されており、また、駆動力判定部10bおよび信号処理部7が、第2の半導体集積回路111に集積されている。すなわち、第1および第2の半導体集積回路101,111とイメージセンサー2との計3チップで実現されている。
あるいは、本発明に係る映像信号処理装置は、図16および図17に示すように、3チップで実現することができる。図16は図1の構成に対応しており、テスト信号発生部1、選択部3、バイアス電流制御部9、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6が、第1の半導体集積回路102に集積されており、また、タイミング発生部13、クロック位相制御部14a、駆動力判定部10aおよび信号処理部7が、第2の半導体集積回路112に集積されている。すなわち、第1および第2の半導体集積回路102,112とイメージセンサー2との計3チップで実現されている。
図17は図6の構成に対応しており、テスト信号発生部1、選択部3、バイアス電流制御部8,9、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6が、第1の半導体集積回路103に集積されており、また、タイミング発生部13、クロック位相制御部14a,14b、駆動力判定部10bおよび信号処理部7が、第2の半導体集積回路113に集積されている。すなわち、第1および第2の半導体集積回路103,113とイメージセンサー2との計3チップで実現されている。
加えて、イメージセンサーにADコンバータまでの前処理部とタイミング発生部が搭載されている場合は、イメージセンサーに、テスト信号発生部、選択部、クロック位相制御部、およびバイアス電流制御部を内蔵すれば、駆動力判定部と信号処理部とを集積した他の半導体集積回路との2チップによって、本装置を実現できる。
図18は図1の構成に対応しており、イメージセンサー2が搭載された第1の半導体集積回路104に、テスト信号発生部1、選択部3、タイミング発生部13、クロック位相制御部14a、バイアス電流制御部9、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6が集積されており、また、駆動力判定部10aおよび信号処理部7が、第2の半導体集積回路114に集積されている。
図19は図6の構成に対応しており、イメージセンサー2が搭載された第1の半導体集積回路105に、テスト信号発生部1、選択部3、タイミング発生部13、クロック位相制御部14a,14b、バイアス電流制御部8,9、CDS回路4、GCA回路5およびADコンバータ6が集積されており、また、駆動力判定部10bおよび信号処理部7が、第2の半導体集積回路115に集積されている。
さらに将来、イメージセンサーと周辺回路の混載プロセスが実用化されると、当然1チップで実現できる。
本発明は、カメラ分野において高性能化に伴う電力増大を抑制する必要のある用途や超低消費電力が必要とされる用途のアナログ・デジタル間インターフェース部のアナログフロントエンド回路に有用である。例えば、携帯電話カメラ、デジタルカメラ、車載用カメラ、医療用カメラ等が挙げられる。
1 テスト信号発生部
2 イメージセンサー
3 選択部
4,4A CDS回路
5 GCA回路
6 ADコンバータ
7 信号処理部
8 バイアス電流制御部(第2のバイアス電流制御部)
9 バイアス電流制御部(第1のバイアス電流制御部)
10a,10b 駆動力判定部
11 出力傾斜検出部
12a,12b 傾斜閾値比較部
14a クロック位相制御部(第1のクロック位相制御部)
14b クロック位相制御部(第2のクロック位相制御部)
52 DAコンバータ
100,101,102,103,104,105 第1の半導体集積回路
110,111,112,113,114,115 第2の半導体集積回路
ST テスト信号
SC キャリブレーション信号
SM モード制御信号
2 イメージセンサー
3 選択部
4,4A CDS回路
5 GCA回路
6 ADコンバータ
7 信号処理部
8 バイアス電流制御部(第2のバイアス電流制御部)
9 バイアス電流制御部(第1のバイアス電流制御部)
10a,10b 駆動力判定部
11 出力傾斜検出部
12a,12b 傾斜閾値比較部
14a クロック位相制御部(第1のクロック位相制御部)
14b クロック位相制御部(第2のクロック位相制御部)
52 DAコンバータ
100,101,102,103,104,105 第1の半導体集積回路
110,111,112,113,114,115 第2の半導体集積回路
ST テスト信号
SC キャリブレーション信号
SM モード制御信号
Claims (20)
- イメージセンサーの画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたCDS回路と、
前記CDS回路の出力信号に対して、可変増幅処理を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたGCA回路と、
前記GCA回路の出力を、デジタル信号に変換するADコンバータと、
前記ADコンバータから出力されたデジタル信号に対して画像処理を行うとともに、このデジタル信号を基にして、前記GCA回路の信号増幅率を可変制御する信号処理部と、
キャリブレーション信号が有効のとき、テスト信号を出力するテスト信号発生部と、
前記キャリブレーション信号が有効のとき、前記イメージセンサの画素出力信号に代えて、前記テスト信号を前記CDS回路に与える選択部と、
前記キャリブレーション信号が有効のとき、前記GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を、前記ADコンバータにサンプリングクロックとして順次供給する第1のクロック位相制御部と、
前記複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときの前記ADコンバータの出力データを受け、受けた出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出し、前記GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定する駆動力判定部と、
前記駆動力判定部の判定結果を基にして、前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整する第1のバイアス電流制御部とを備えた
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記テスト信号発生部は、前記テスト信号として、前記GCA回路の信号増幅率によって増幅されたとき前記ADコンバータが受け得る最大の振幅を有するものとなる信号を、出力する
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記第1のクロック位相制御部は、
前記ADコンバータの通常動作用の基準クロック信号と、この基準クロック信号から所定時間刻みで位相がずれた複数のクロック信号とを、供給するものである
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記駆動力判定部は、
前記ADコンバータの出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出する出力傾斜検出部と、
前記出力傾斜検出部によって検出された出力波形の傾きと、所定の閾値範囲との比較を行う傾斜閾値比較部とを備え、
出力波形の傾きが前記所定の閾値範囲内におさまるように、前記バイアス電流の設定値を調整するものである
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記イメージセンサーの無効画像期間内において、次フレームにおける前記GCA回路の信号増幅率が設定された後に、前記キャリブレーション信号が有効になり、
前記バイアス電流の調整が完了したとき、前記キャリブレーション信号が無効になる
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
モード制御信号が第1の論理値のとき、通常動作用のクロック信号を前記GCA回路に供給する一方、前記モード制御信号が第2の論理値のとき、複数のクロック信号を、前記第1のクロック位相制御部が前記ADコンバータに供給する複数のクロック信号と同一位相差を保った状態で、前記GCA回路に順次供給する第2のクロック位相制御部と、
前記駆動力判定部の結果を基にして、前記CDS回路に供給するバイアス電流を調整する第2のバイアス電流制御部とを備え、
前記駆動力判定部は、前記モード制御信号を前記第1の論理値に設定した状態で、判定を行い、前記第1のバイアス電流制御部によって前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整させ、その後、前記モード制御信号を前記第2の論理値に設定し、判定を行い、前記第2のバイアス電流制御部によって前記CDS回路に供給するバイアス電流を調整させる
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項6において、
前記イメージセンサーの無効画像期間内において、次フレームにおける前記GCA回路の信号増幅率が設定された後に、前記キャリブレーション信号が有効になり、
その後、前記モード制御信号が前記第1の論理値に初期化され、
前記GCA回路のバイアス電流の調整が完了したとき、前記モード制御信号が前記第2の論理値に切り替わり、
前記CDS回路のバイアス電流の調整が完了したとき、前記キャリブレーション信号が無効になる
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記駆動力判定部は、デジタル回路によって構成されたハードウェアによって実現される
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記駆動力判定部は、マイコンまたはCPUによるソフトウェア演算処理によって実現される
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記駆動力判定部は、一部の機能がハードウェアによって実現されるとともに、他の機能がソフトウェア演算処理によって実現されるよう構成されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記第1のバイアス電流制御部は、前記駆動力判定部から出力された、前記バイアス電流を制御するデジタル値を受け、このデジタル値に応じて、前記バイアス電流を離散的に制御するものである
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記第1のバイアス電流制御部は、
DAコンバータを有し、前記駆動力判定部から出力された、前記バイアス電流を制御するデジタル値を受け、このデジタル値を前記DAコンバータによってアナログ信号に変換し、このアナログ信号に応じて、前記バイアス電流を制御する
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記CDS回路、GCA回路、ADコンバータ、テスト信号発生部、選択部、第1のクロック位相制御部、および第1のバイアス電流制御部が、第1の半導体集積回路に搭載されており、
前記信号処理部および駆動力判定部が、第2の半導体集積回路に搭載されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項12において、
前記イメージセンサーが、前記第1の半導体集積回路に搭載されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項1において、
前記CDS回路、GCA回路、ADコンバータ、テスト信号発生部、選択部、および第1のバイアス電流制御部が、第1の半導体集積回路に搭載されており、
前記信号処理部、第1のクロック位相制御部、および駆動力判定部が、第2の半導体集積回路に搭載されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項6において、
前記CDS回路、GCA回路、ADコンバータ、テスト信号発生部、選択部、第1および第2のクロック位相制御部、および第1および第2のバイアス電流制御部が、第1の半導体集積回路に搭載されており、
前記信号処理部および駆動力判定部が、第2の半導体集積回路に搭載されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項16において、
前記イメージセンサーが、前記第1の半導体集積回路に搭載されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - 請求項6において、
前記CDS回路、GCA回路、ADコンバータ、テスト信号発生部、選択部、および第1および第2のバイアス電流制御部が、第1の半導体集積回路に搭載されており、
前記信号処理部、第1および第2のクロック位相制御部、および駆動力判定部が、第2の半導体集積回路に搭載されている
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - イメージセンサーの画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたCDS回路と、
前記CDS回路の出力信号に対して、可変増幅処理を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたGCA回路と、
前記GCA回路の出力を、デジタル信号に変換するADコンバータと、
前記ADコンバータから出力されたデジタル信号に対して画像処理を行うとともに、このデジタル信号を基にして、前記GCA回路の信号増幅率を可変制御する信号処理部と、
キャリブレーション信号が有効のとき、前記GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を生成し、前記ADコンバータにサンプリングクロックを順次供給するクロック位相制御部と、
前記複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときの前記ADコンバータの出力データを受け、受けた出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出し、前記GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定する駆動力判定部と、
前記駆動力判定部の結果を基にして、前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整するバイアス電流制御部とを備え、
前記CDS回路は、
前記キャリブレーション信号が有効のとき、内部で所定の差動電圧を発生し、この差動電圧の電位差を増幅して出力するものである
ことを特徴とする映像信号処理装置。 - イメージセンサーの画素出力信号の電圧レベルをフィードスルー期間と信号振幅出力期間とにおいてそれぞれサンプリングし、両者の差分をとり、ノイズ除去を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたCDS回路と、
前記CDS回路の出力信号に対して、可変増幅処理を行うものであり、かつ、スイッチドキャパシタ回路によって構成されたGCA回路と、
前記GCA回路の出力を、デジタル信号に変換するADコンバータと、
前記ADコンバータから出力されたデジタル信号に対して画像処理を行うとともに、このデジタル信号を基にして、前記GCA回路の信号増幅率を可変制御する信号処理部とを備えた映像信号処理装置において、消費電力を制御する方法であって、
テスト信号を前記CDS回路に与えるステップと、
前記GCA回路の信号出力と周期が同一であり、かつ、位相が異なる複数のクロック信号を生成し、前記ADコンバータにサンプリングクロックとして順次供給するステップと、
前記複数のクロック信号がそれぞれ供給されたときの前記ADコンバータの出力データから、前記GCA回路の出力波形の傾きを検出し、前記GCA回路の出力駆動電流の過不足を判定するステップと、
前記判定結果を基にして、前記GCA回路に供給するバイアス電流を調整するステップとを備えた
ことを特徴とする映像信号処理装置の電力制御方法。
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