[go: up one dir, main page]

JP2008102911A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008102911A
JP2008102911A JP2007240781A JP2007240781A JP2008102911A JP 2008102911 A JP2008102911 A JP 2008102911A JP 2007240781 A JP2007240781 A JP 2007240781A JP 2007240781 A JP2007240781 A JP 2007240781A JP 2008102911 A JP2008102911 A JP 2008102911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
information
operation event
task
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007240781A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Nagatsuka
哲郎 長束
Eiji Kenmochi
栄治 剣持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007240781A priority Critical patent/JP2008102911A/ja
Priority to US11/857,045 priority patent/US20080072225A1/en
Publication of JP2008102911A publication Critical patent/JP2008102911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/95Retrieval from the web
    • G06F16/953Querying, e.g. by the use of web search engines
    • G06F16/9535Search customisation based on user profiles and personalisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】文書や情報が複数の異なるシステムやアプリケーションに管理されていても、ユーザの文書操作履歴を取得し、文書操作履歴情報を用いることで関連文書を検索できるようにする。
【解決手段】クライアント上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得部と、文書操作イベント取得部によって取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理部103と、文書操作イベント管理部103によって管理されている文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出する関連文書抽出部104と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザがコンピュータ上で行った文書操作の履歴に基づいて関連文書を抽出する方法、かつ、スケジュールやTodo等のタスク情報がある場合に文書操作履歴に基づいてタスク関連文書を抽出する方法に関する。
近年、インターネットの普及やオフィスの電子化の発達等により情報の氾濫が問題となっており、大量の情報の中から必要な情報や文書を見つけ出すことが求められている。このような検索技術としては、文書に含まれる特定の語句を検索することで文書を検索するキーワード検索が知られている。
また、ある文書を種としてその文書に関連する文書を検索する関連文書検索、あるいは類似文書検索と呼ばれる技術もある。こうした技術では、文書を文書に含まれる単語により数値化し、それに基づいて文書間の類似度を計算により求めることで関連文書を検索する方法等が用いられている。こうした情報や文書の内容に基づいた検索技術は非常に便利ではあるが、検索を行うためには文書や情報の内容を取得する必要があり、そうすることのできない文書や情報に対しては利用することができない。また、関連性や類似性は内容に基づくものであり、関連があっても内容が異なる文書や情報を検索することはできない。
また、内容に基づく検索とは異なり、ユーザが行った文書に対する操作の履歴を利用して関連文書を検索する方法もある。この方法は、閲覧履歴等ユーザの文書に対する操作履歴を取得して、それに基づいて関連文書を検索するものである。
ここで、従来技術としては、閲覧履歴情報を解析することで、閲覧中の文書と関連している可能性の高い文書を保存文書群から自動的に抽出することができる文書処理管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1において、対象となる文書は、文書処理管理装置内で管理している文書のみである。
また、その他の従来技術としては、文書を扱う業務の内容を採取し、業務の区切りを解析して、文書を扱う業務を管理することで、ユーザに操作負担をかけることなく、文書から関連する業務を検索することができ、また、業務から関連する文書を検索することができるようにした文書検索方法、及び文書検索装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。なお、特許文献2において、業務とは一連の文書操作イベント列のことである。
さらに、その他の従来技術としては、文書データベース内の文書に対するユーザの参照履歴を蓄積し、参照頻度情報等に基づいて指定された文書に最も適合する関連文書を検索する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
これらの方法では、「関連する文書は同時に扱われる可能性が高い」等ユーザの行為から文書間の関連性を抽出している。こうした文書操作履歴を用いる方法では文書の内容を取得する必要がなく、また内容的に関連していなくてもユーザの行う業務の中での文書操作行為により関連性が取得できる効果がある。
特開2003−85204号公報 特開平11−39293号公報 特開2005−332326号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載されたものは何れも対象となる文書は独自の文書管理手段で管理されている文書だけを対象としている。近年ではユーザは様々なシステムやアプリケーションを使い分けながら作業をすることが当たり前になっており、情報が複数の異なるシステムで管理されていることが多い。こうした環境ではある特定の文書管理手段で管理されている文書しか関連文書が検索できないのでは効果がほとんどない。よって複数のシステムやサービスに分散して管理されている文書や情報であっても関連文書検索ができる必要がある。
本発明の第一の目的は、文書や情報が複数の異なるシステムやアプリケーションに管理されていても、ユーザの文書操作履歴を取得し、文書操作履歴情報を用いることで関連文書を検索できるようにすることである。また、第二の目的は、スケジュールやTodo等のタスク情報が管理されている場合に、文書操作履歴情報を用いることでタスクに関連する文書や情報を検索できるようにすることである。
本発明の情報処理装置は、コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得手段と、前記文書操作イベント取得手段によって取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理手段と、前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出する関連文書抽出手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、ユーザが文章操作に利用するアプリケーションや文書管理システム、あるいは文書フォーマット等に依存することなく、ユーザが行った文書操作イベントの情報を取得することができ、それに基づいて関連文書を検索することができる。
また、本発明の情報処理装置は、ユーザのタスクに関連する情報を表すタスク情報を管理するタスク情報管理手段と、コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得手段と、前記文書操作イベント取得手段によって取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理手段と、前記タスク情報管理手段によって管理されているタスク情報と前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出するタスク関連文書抽出手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、ユーザが文章操作に利用するアプリケーションや文書管理システム、あるいは文書フォーマット等に依存することなく、ユーザが行った文書操作イベント情報を取得することができ、タスクの時間情報を利用することで、例えば「会議の時に使った文書」を抽出することができ、ユーザの文書操作イベントに基づいたタスク関連文書を検索することができる。
また、本発明の情報処理装置は、前記タスク関連文書抽出手段が、前記タスク情報管理手段によってタスク関連文書情報が管理されている場合、前記タスク関連文書情報と前記文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出する構成を有している。
この構成により、すでに関連が明確になっているタスク関連文書の情報を元に、ユーザの文書操作イベントに基づいたタスク関連文書を検索することができる。
また、本発明の情報処理装置は、前記関連文書抽出手段によって関連文書が抽出される際に利用する文書操作イベントを指定する文書操作イベント指定手段を備えた構成を有している。
この構成により、関連性の意味合いを指定して関連文書を検索することができる。
また、本発明の情報処理装置は、前記タスク関連文書抽出手段によって関連文書が抽出される際に利用する文書操作イベントを指定する文書操作イベント指定手段を備えた構成を有している。
この構成により、関連性の意味合いを指定して関連文書を検索することができる。
また、本発明の情報処理装置は、ユーザを指定するユーザ指定手段を備え、前記関連文書抽出手段は、前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報のうち前記ユーザ指定手段によって指定されたユーザの文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出する構成を有している。
この構成により、自分の文書操作イベント情報、他者の文書操作イベント情報等、「人」による関連文書抽出条件を指定することができる。
また、本発明の情報処理装置は、ユーザを指定するユーザ指定手段を備え、前記タスク関連文書抽出手段は、前記タスク情報管理手段によって管理されているタスク情報と、前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報のうち前記ユーザ指定手段によって指定されたユーザの文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出する構成を有している。
この構成により、自分の文書操作イベント情報、他者の文書操作イベント情報等、「人」による関連文書抽出条件を指定することができる。
また、本発明の情報処理装置は、前記文書操作イベント取得手段が、前記文書操作イベント情報として、文書の開閉、フォーカス、コピー/ペーストに関連する情報のうち、少なくとも1つの情報を取得する構成を有している。
この構成により、指定された文書の関連文書として、「同時に開いていた文書」「前後に閲覧した文書」「情報を複写した文書」を検索することができる。
本発明の情報処理方法は、コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得ステップと、前記文書操作イベント取得ステップで取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理ステップと、前記文書操作イベント管理ステップで管理されている文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出する関連文書抽出ステップと、を有している。
この方法により、ユーザが文章操作に利用するアプリケーションや文書管理システム、あるいは文書フォーマット等に依存することなく、ユーザが行った文書操作イベントの情報を取得することができ、それに基づいて関連文書を検索することができる。
また、本発明の情報処理方法は、ユーザのタスクに関連する情報を表すタスク情報を管理するタスク情報管理ステップと、コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得ステップと、前記文書操作イベント取得ステップで取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理ステップと、前記タスク情報管理ステップで管理されているタスク情報と前記文書操作イベント管理ステップで管理されている文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出するタスク関連文書抽出ステップと、を有している。
この方法により、ユーザが文章操作に利用するアプリケーションや文書管理システム、あるいは文書フォーマット等に依存することなく、ユーザが行った文書操作イベント情報を取得することができ、タスクの時間情報を利用することで、例えば「会議の時に使った文書」を抽出することができ、ユーザの文書操作イベントに基づいたタスク関連文書を検索することができる。
また、上述した情報処理方法の各ステップをプログラムによってコンピュータに実行させてもよく、そのプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
本発明は、文書や情報が複数の異なるシステムやアプリケーションに管理されていても、ユーザの文書操作履歴を取得し、文書操作履歴情報を用いることで関連文書を検索できるものである。また、本発明は、スケジュールやTodo等のタスク情報が管理されている場合に、文書操作履歴情報を用いることでタスクに関連する文書や情報を検索できるものである。
以下、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムを示す構成図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、ネットワーク10で接続された1台のサーバ20と複数台のクライアント30とにより構成されている。なお、本実施の形態においては、クライアント30は2台で構成されているが、これに限らず、1台または3台以上で構成されていてもよい。なお、情報処理システム1は、全体を単一の情報処理装置として実現される形態に適用することができるものとする。
図55に、本発明の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを担う情報処理装置のハードウェア構成を示す。図55に示すように、情報処理装置551のバス5501に対して、CPU(Central Processing Unit)5502、ROM(Read Only Memory)5503、RAM(Random Access Memory)5504、記憶装置5505、出力装置5506、入力装置5507、通信I/F(通信インターフェース)5508が接続されている。
情報処理装置551の構成を詳細に説明する。制御手段の一例であるCPU5502は、ROM5503に格納されているプログラムを実行することで情報処理装置551の各装置を制御する。RAM5503は、CPU5502がプログラムを実行する際のワーク用エリアとして使用され、また、各処理の際に生成されるデータを一時的に記憶する手段としても使用される。
記憶装置5505は、ハードディスクなどの記憶媒体で構成され、CPU5502にて実行されるプログラムや、各処理の際に利用される各種データを記憶する。
出力装置5506は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、PLD(Paper Like Display)などで構成され、出力装置5506には情報処理装置551の動作に伴う各種の情報が表示される。 なお、各種の情報が表示できるものであれば上記の例に限るものではない。
入力装置5507は、情報処理装置551の筐体や情報処理装置551と無線または有線を介して接続されるリモートコントロール装置に設けられるボタン等である。ユーザは、入力装置5507を操作して情報処理装置に各種の入力を行うことができる。上述した表示装置をタッチパネルとして構成し、表示装置が入力装置を兼ねるとしてもよい。
通信I/F5508は、CPU5502から供給されるデータを、インターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワークを介して、他の情報処理装置に送信したり、他の情報処理装置から送信されてくるデータを受信し、CPU5502に供給したりすることを可能とする。また、本発明の実施の形態における通信I/F5508は、デジタルカメラやスキャナやプリンタ等の外部機器との接続のためのインターフェースとしての機能も有しているものとする。なお、通信I/F5508としては、USB等の有線インターフェースに限らず、ブルートゥース、IrDA(Infrared Data Association)等の無線インターフェースを使用することができる。なお以下、特に言及がない限り、本発明の実施の形態におけるサーバ20、クライアント30は、情報処理装置551のハードウェア構成を具備するものとする。表示装置5506や入力装置5507は、サーバ20においては必須の構成ではなく、これらを具備していなくてもよい。
また、以下の実施の形態においては、ユーザが操作する対象が「文書」であることを例に説明を行っているが、本発明の技術的思想からすれば、ユーザによって操作される対象は「文書」に限るものではなく、文(テキスト)を含まない画像や画像と文が混在している混在文書や動画や音声といった情報であってもよい。
したがって、本発明及び以下の実施の形態の説明において、「文書」とは、テキストから構成されるテキスト文書、文(テキスト)を含まない画像、画像と文が混在している混在文書、動画、音声、といった各種情報を含むものとする。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。また、図3は、本発明の第1の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。
図2に示すように、サーバ20は、通信部101、ユーザ認証部102、文書操作イベント管理部103、関連文書抽出部104、ユーザデータベース105、文書操作イベントデータベース106から構成されている。
通信部101は、通信I/F5508に相当し、クライアント30とデータの遣り取りを行う。
ユーザ認証部102は、クライアント30からの要求を受け付けると、ユーザ認証を行う。ユーザ認証部102は、後述するユーザ情報処理部202から送信されるユーザ情報(ユーザ名とパスワード)の照合を行うことで認証処理を行う。
文書操作イベント管理部103は、文書操作イベント情報を管理する。文書操作イベント管理部103は、後述する文書操作イベント取得部203から送信される文書操作イベント情報を文書操作イベントデータベース106で管理する。
ここで、文書操作イベントは、クライアント30上でユーザが行った文書操作のイベントである。本実施の形態において、文書操作イベントは、文書の開閉(文書ウィンドウのオープン/クローズ)、フォーカス(文書ウィンドウの最前面化)、コピー/ペースト(文書ウィンドウ間でのクリップボードを介した情報の複写)とする。
また、文書操作イベント情報は、文書操作イベントに関連する情報である。本実施の形態において、文書操作イベント情報は、文書操作イベントが行われたクライアント30を識別する情報であるクライアント識別情報、文書操作イベントが行われた文書に関する情報である操作対象文書情報(文書タイトル、文書識別子)、文書操作イベントが行われたアプリケーションに関する情報であるアプリケーション情報、文書操作イベントを示すイベント名、文書操作イベントが実施された時刻を示すイベント実施時刻、文書操作イベントに固有な情報を示すイベント固有情報から構成される。
関連文書抽出部104は、文書操作イベント管理部103で管理している文書操作イベント情報を利用して、指定された文書に関連する文書(以下、「関連文書」という)を抽出する処理を行う。
ここで、本実施の形態では、ユーザ認証部102、文書操作イベント管理部103、及び関連文書抽出部104は、例えば、CPU5502によって実行されるプログラムで構成され、記憶装置5505やRAM5504に記憶されている。また、ユーザデータベース105及び文書操作イベントデータベース106は、例えば、ROM5503、RAM5504、記憶装置5505等の記憶媒体によって構成される。
また、図3に示すように、クライアント30は、入力・出力部201、ユーザ情報処理部202、文書操作イベント取得部203、関連文書提示部204、通信部205から構成されている。
入力・出力部201は、入力装置5507に相当し、ユーザからのユーザ情報の入力等を受け付ける。
ユーザ情報処理部202は、入力・出力部201に入力されたユーザ情報をユーザ認証部102に送信してユーザ認証を要求し、ユーザ認証部102より認証結果を受け取る。
文書操作イベント取得部203は、文書操作イベント情報を取得する。
関連文書提示部204は、関連文書の検索結果をユーザに提示する。関連文書提示部204は、現在閲覧している文書、あるいはユーザが指定した文書等の検索キーとなるキー文書の情報(以下、「キー文書情報」という)を関連文書抽出部104に送信し、関連文書検索処理を依頼(要求)する。そして、関連文書提示部204は、関連文書抽出部104による検索結果を受け取り、入力・出力部201に出力させる。
通信部205は、通信I/F5508に相当し、サーバ20とデータの遣り取りを行う。
ここで、本実施の形態では、入力・出力部201は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置5506、及び液晶ディスプレイ等の出力装置5506によって構成される。また、ユーザ情報処理部202、文書操作イベント取得部203、及び関連文書提示部204は、CPU5502によって実行されるプログラムで構成され、記憶装置5505やRAM5504に記憶されている。
以上のように構成された情報処理システム1について、図4を用いてその動作を説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作説明のためのフロー図である。なお、以下に示す動作は、例えば、サーバ20またはクライアント30が備えるROM5503や記憶装置5505に格納されたコンピュータプログラムが、サーバ20またはクライアント30が備えるCPU5502によって処理されることにより実現される。なお、コンピュータプログラムは、ROM5503や記憶装置5505以外のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記憶装置等が一例として挙げられる。
まず、ユーザはクライアント30上でユーザ認証を行う(ステップS1)。
ユーザ認証に成功すると、文書操作イベント取得部203は、文書操作イベント情報の取得を開始する(ステップS2)。文書操作イベント取得部203は、取得した文書操作イベント情報を文書操作イベント管理部103に送信する。
文書操作イベント管理部103は、文書操作イベント取得部203によって送信された文書操作イベント情報を文書操作イベントデータベース106に格納する(ステップS3)。
関連文書提示部204は、キー文書情報を関連文書抽出部104に送信して関連文書検索処理を依頼する(ステップS4)。
関連文書抽出部104は、関連文書提示部204によって送信されたキー文書情報に基づいて、文書操作イベント管理部103によって管理されている文書操作イベント情報から関連文書を抽出する(ステップS5)。関連文書抽出部104は、開閉イベントに基づいて「指定された文書と同時に開いていた文書」の検索、フォーカスイベントに基づいて「指定された文書の前後に閲覧していた文書」の検索、コピー/ペーストイベントに基づいて「指定された文書とコピー/ペーストを行った文書」の検索等を行う。そして、関連文書抽出部104は、これらの検索結果を統合することで関連文書抽出を行う。関連文書抽出部104は、抽出した関連文書の情報(以下、「関連文書情報」という)を関連文書検索結果として関連文書提示部204に送信する。
関連文書提示部204は、関連文書抽出部104によって送信された関連文書検索結果をユーザに提示する(ステップS6)。
以下、上述した動作の詳細について図5〜図18を参照して説明する。
[ユーザ認証]
まず、ユーザはクライアント30上でユーザ認証を行う。ユーザ情報処理部202は、図5に示すユーザ情報入力ユーザインタフェースを入力・出力部201に表示させ、ユーザにユーザ情報(ユーザ名とパスワード)を入力させる。
ユーザ情報処理部202は、入力・出力部201を介して入力されたユーザ情報(ユーザ名とパスワード)をユーザ認証部102に送信する。ユーザ認証部102は、予め登録されているユーザ情報が格納されているユーザデータベース105からユーザ情報を取得し、ユーザ情報処理部202から送信されたユーザ情報の照合を行い、ユーザ認証が成功したか否かをユーザ情報処理部202に返す。
ユーザ情報処理部202は、ユーザ認証が成功した場合は、そのユーザ情報を保持し、失敗した場合には、再度入力・出力部201にユーザ情報入力ユーザインタフェースを表示させ、ユーザにユーザ情報(ユーザ名とパスワード)を入力させる。なお、ユーザ認証は、クライアント30を起動、ログインした際に、OSへのログイン時に入力するユーザID(ユーザ名)とパスワードを取得して実行することとしてもよい。その際、ユーザ認証が成功すると、OSからのログオフされるまでユーザ認証が成功した状態を保持することとする。
[文書操作イベント取得]
文書操作イベント取得部203は、文書操作イベント情報を取得する。本実施の形態では、クライアント30上でMicrosoft(登録商標)のWindows(登録商標)に代表されるGUI(Graphical User Interface)によるウィンドウシステムを持つOS(Operating System)が動作しているものとする。
また、本実施の形態では、文書操作イベント取得部203は、文書操作イベント情報として、ユーザ名、クライアント識別子、アプリケーション名、文書タイトル、文書識別子、イベント名、実施時刻、イベント固有情報を取得するものとする。
ユーザ名は、ユーザ認証時にユーザ情報処理部202によって保持されたユーザIDである。
クライアント識別子は、クライアント30を識別するために利用するもので、クライアント30のIPアドレスやネットワークデバイスのMACアドレス等を利用することができる。本実施の形態では、IPアドレスを利用するものとする。
アプリケーション名は、ユーザが文書操作に利用したアプリケーション名である。本実施の形態では、アプリケーションの実行モジュールのファイル名を利用する。
文書タイトルは、文書のタイトルであるが、本システムでは表示ウィンドウのタイトルやファイル名を文書タイトルとして利用することもできる。
文書識別子は、文書を一意に識別することのできるIDである。文書を識別できる情報であれば如何なるものでもよいが、本実施の形態では、Web文書のURL、ファイルシステムで管理されているファイルのファイルパス、DBで管理されている文書のDBサーバ名、DB名、文書ID等、文書の管理場所を示す情報を利用する。
イベント名は、イベントを識別する為に利用するもので、本実施の形態では、「開閉」「フォーカス」「コピー/ペースト」の3つのいずれかがイベント名として取得される。
実施時刻は、イベントを実施した時刻であり、本実施の形態では、文書操作イベント取得部203は、イベントが「開閉」の場合は開始時刻として文書ウィンドウが開いた時刻を、終了時刻として文書ウィンドウが閉じた時刻を取得し、「フォーカス」の場合は開始時刻として文書ウィンドウが最前面化した時刻を、終了時刻として最前面化が終了した時刻を取得し、「コピー/ペースト」の場合はペーストを実施した時刻を取得する。
イベント固有情報は、イベント固有の情報であるが、本実施の形態では、文書操作イベント取得部203は、「コピー/ペースト」イベントのコピー元文書情報のみを取得する。
ここで、文書操作イベント取得処理について詳細に説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態に係る文書操作イベント取得処理のフロー図である。
ユーザ情報取得処理では、文書操作イベント取得部203は、ユーザ情報処理部202からユーザIDを取得する(ステップS11)。
ネットワークアドレス取得処理では、文書操作イベント取得部203は、クライアント30のIPアドレスを取得する(ステップS12)。
文書情報取得処理では、文書操作イベント取得部203は、現在閲覧中(ウィンドウが最前面にフォーカスしている)の文書の情報を取得する(ステップS13)。なお、文書情報取得処理では、現在閲覧中の文書だけでなく、開いている文書ウィンドウ全ての情報が取得される。
イベント登録処理では、文書操作イベント取得部203は、イベントが発生したかをチェックし、必要であればイベント情報を文書操作イベント情報として文書操作イベント管理部103に送信する(ステップS14)。
文書操作イベント取得部203は、処理終了の指示があるか否かを判断し(ステップS15)、処理終了の指示がなければこれら一連の処理(ステップS11〜S14)を繰り返す。なお、処理の負荷を軽減するために繰り返し時に多少の待機時間を設定してもよい。
次に、文書情報取得処理(ステップS13)について詳しく説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態に係る文書情報取得処理のフロー図である。以下、Microsoft(登録商標)のWindows(登録商標)が搭載されているコンピュータを例として文書操作イベント取得方法を説明する。
ウィンドウシステムでは、文書をウィンドウと呼ばれる領域内に表示し、複数のウィンドウを切り替えながら操作することができる。Microsoft(登録商標)のWindows(登録商標)の場合、アプリケーションやサービスがその内部のオブジェクト、機能を外部のアプリケーションやサービスに公開することのできる、オートメーションと呼ばれる技術が存在する。このオートメーションに対応しているアプリケーションであれば、文書識別子を取得できる場合が多い。したがって、本実施の形態では、文書操作イベント取得部203は、文書タイトル、アプリケーション名を全ての文書について取得し、文書識別子をオートメーションに対応しているアプリケーションで表示されている文書に対して取得するものとする。
まず、文書操作イベント取得部203は、文書表示ウィンドウの情報取得用ウィンドウハンドルとして、アクティブウィンドウのウィンドウハンドルを取得する(ステップS21)。Win32APIと呼ばれるAPIの1つである「GetActiveWindow()」というAPIを利用することで、現在アクティブであるウィンドウのハンドルを取得することができる。
次に、文書操作イベント取得部203は、取得したウィンドウハンドルを利用して、アクティブウィンドウのウィンドウタイトルを取得し、それを文書タイトルとする(ステップS22)。この場合、ウィンドウタイトルには、アプリケーション名等が入る場合もあるが、ここではそれも含めて文書タイトルとする。ここでは、「GetWindowText()」というAPIを利用することでウィンドウタイトルを取得することができる。
次に、文書操作イベント取得部203は、文書を表示しているアプリケーション情報を取得する(ステップS23)。ここでは、「GetWindowThreadProcessId()」というAPIを利用することで、ウィンドウハンドルからそのウィンドウを実行しているモジュールのファイル名とパス名を取得することができる。これにより文書を表示しているアプリケーションを識別することができる。
次に、文書操作イベント取得部203は、文書を表示しているアプリケーションがオートメーション対応かどうかを判断する(ステップS24)。オートメーション対応アプリケーション実行ファイル名リストを予め作成し、文書操作イベント取得部203は、取得したアプリケーションのモジュールのファイル名とこのリストを照合することで、オートメーション対応かどうかを判断する。
オートメーション対応である場合は、文書操作イベント取得部203は、各アプリケーションに応じて文書識別子を取得し、アプリケーションからこれらに対応する情報を取得できない場合は情報なしとする(ステップS25)。一方、オートメーション対応でない場合には、文書識別子はなしとしてステップS26に移る。
次に、文書操作イベント取得部203は、文書情報を更新する(ステップS26)。図8は、文書情報の取得例を示した図である。文書操作イベント取得部203が取得した文書情報は、図8に示すような形式で管理する。ここでは、現在閲覧中の文書だけでなく、過去の履歴も保持する。
文書情報更新処理では、文書操作イベント取得部203は、閲覧文書が切り替わったかどうかを判断し、切り替わっていた場合には文書情報を更新する。文書情報記録において現在閲覧中の文書は、ID番号が一番大きい(フォーカス終了時刻が記載されていない)文書である(図8の例ではID4の文書)。文書操作イベント取得部203は、取得した文書情報の「ウィンドウハンドル」「文書タイトル」「文書識別子」の何れかが記録中の現在閲覧中の文書情報と異なる場合、閲覧文書が切り替わったと判断して、文書情報記録での閲覧中文書情報(ID4)のフォーカス終了時刻に現在時刻を登録し、新たな文書情報(ID5)を取得した情報を基に登録する。そして、文書操作イベント取得部203は、新しい文書情報の「フォーカス開始時刻」には現在時刻を登録する。このとき、文書操作イベント取得部203は、文書情報記録中に「ウィンドウハンドル」「文書タイトル」「文書識別子」が同じ文書情報がある場合、その「文書オープン時刻」を新しい文書情報の「文書オープン時刻」として登録する。そして、文書操作イベント取得部203は、同一文書がない場合は現在時刻を「文書オープン時刻」に登録する。
次に、イベント登録処理(ステップS14)について詳しく説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態に係るイベント登録処理のフロー図である。また、図10は、「開閉」イベント情報の例を示す図である。また、図11は、「フォーカス」イベント情報の例を示す図である。さらに、図12は、「コピー/ペースト」イベント情報の例を示す図である。
イベント登録処理では、文書操作イベント取得部203は、イベントが発生したかどうかをチェックし、イベントが発生していたらそのイベント情報を文書操作イベント情報として文書操作イベント管理部103に送信する。以下、各イベントの発生チェック処理について説明する。
まず、コピー/ペーストイベント情報は、ペーストイベントが発生した場合に登録される。なお、コピー/ペーストイベントの発生チェックは、クリップボードの監視とキー入力の監視により行う。Microsoft(登録商標)のWindows(登録商標)では、「SetClipboardViewer()」というAPIを利用することでクリップボードの変化を通知してもらうことができる。
文書操作イベント取得部203は、クリップボードに変化が起きた場合はクリップボード情報を見に行き、コピー元のウィンドウハンドルを取得する。そして、文書操作イベント取得部203は、上述した文書情報取得処理と同じ処理を用いてコピー元のウィンドウハンドルから、「文書タイトル」「文書識別子」「アプリケーション名」を取得し、現在のコピー元文書情報として記憶する。ここで、コピー元文書情報の例を図13に示す。ペーストはCtrlキーとVキーで行われるため、文書操作イベント取得部203は、そのキー入力メッセージを取得することで、ペーストイベントが発生したか否かを判断する(ステップS31)。
ペーストイベントが発生したと判断された場合には、文書操作イベント取得部203は、文書情報記録から現在閲覧中の文書情報を取得し、それにユーザ情報、クライアント識別子、イベント発生時刻(現在時刻)、コピー元文書情報をあわせて、図12に示すようなコピー/ペーストイベント情報を生成して、文書操作イベント管理部103に送信して登録する(ステップS32)。一方、ペーストイベントが発生しなかったと判断された場合には、ステップS33に移る。
次に、フォーカスイベント情報は、閲覧文書が切り替わったタイミングで登録される。文書操作イベント取得部203は、文書情報取得処理において閲覧文書が切り替わったか否かを判断する(ステップS33)。
閲覧文書が切り替わったと判断された場合には、文書操作イベント取得部203は、直前までフォーカスしていた文書情報を取得し、図11に示すようなフォーカスイベント情報を生成して、文書操作イベント管理部103に送信して登録する(ステップS34)。一方、閲覧文書が切り替わっていないと判断された場合には、処理は終了する。
開閉イベント情報は、閲覧文書が切り替わったタイミングにおいて、直前にフォーカスしていた文書のウィンドウが破棄された、または、同じウィンドウで新しい文書が閲覧されている、の何れかの場合に登録される。文書情報取得処理において閲覧文書が切り替わった場合、文書操作イベント取得部203は、直前までフォーカスしていた文書情報を取得し、ウィンドウハンドル情報を利用してそのウィンドウが破棄されたかどうか、または、新しい文書が同じウィンドウで開かれているかをチェックする(ステップS35)。
文書操作イベント取得部203は、文書が閉じたか否かを判断する(ステップS36)。ここで、文書が閉じたか否かは、ウィンドウが破棄されたかどうか、または、新しい文書が同じウィンドウで開かれているかの何れかであるか否かで判断されるものとする。
文書が閉じたと判断された場合には、文書操作イベント取得部203は、図10に示すような開閉イベント情報を生成して、文書操作イベント管理部103に送信して登録する(ステップS37)。そして、開閉イベントが登録された場合は、図8に示す文書情報記録から登録した文書情報を削除する。一方、文書が閉じなかったと判断された場合には、処理は終了する。以上の処理により、文書操作イベント情報の取得、登録が行われる。
[文書操作イベント管理]
文書操作イベント管理部103は、文書操作イベント取得部203から送信される文書操作イベント情報を文書操作イベントデータベース106に記録する。データベースの項目は、図10、11、12に示す開閉イベント情報、フォーカスイベント情報、コピー/ペーストイベント情報の各イベント情報の項目と同じで、文書操作イベント管理部103は、図10、11、12に示す情報を文書操作イベントデータベース106に記録する。
[関連文書抽出]
関連文書抽出部104は、関連文書提示部204から送信される抽出指示に基づいて関連文書を抽出し、検索結果として関連文書提示部204に送信する。関連文書提示部204からは、キー文書情報としてキー文書の文書識別子を含むキー文書識別子情報が送信される。関連文書抽出部104は、関連文書提示部204からの抽出指示を受け取ったら、キー文書識別子情報を利用して、文書操作イベント管理部103から文書操作イベント種類毎に関連文書を検索する。
図14は、本発明の第1の実施の形態に係る関連文書抽出処理のフロー図である。また、図15は、関連文書抽出結果の例を示す図である。
まず、関連文書抽出部104は、開閉イベント関連文書抽出を行う(ステップS41)。「開閉」イベントの場合は、関連文書抽出部104は、文書操作イベント管理部103が文書操作イベントデータベース106で管理している文書操作イベント履歴に基づいて、イベントが開閉イベントであり、かつ、文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントを検索し、その検索結果の全ての文書操作イベントに対して「開始時刻」と「終了時刻」の重なりを条件として、キー文書と同時に開いていた文書の検索を行う。
文書操作イベント履歴に基づいて、イベントが開閉イベントであり、かつ、文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントを関連文書抽出部104が検索するための検索式の例を式(1)に、「開始時刻」と「終了時刻」の重なりを条件として、キー文書と同時に開いていた文書を関連文書抽出部104が検索するための検索式の例を式(2)に示す。
(数1)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = 開閉 and 文書識別子 = キー文書識別子 (1)
(数2)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = 開閉 and ユーザ名 = キー文書ユーザ名 and ( 開始時刻 >= キー文書開始時刻 and 終了時刻 > キー文書開始時刻 ) or ( 開始時刻 >= キー文書終了時刻 and 終了時刻 > キー文書終了時刻 ) (2)
関連文書抽出部104は、検索結果を図15に示すような関連文書抽出結果として記録する(図15のID1の例)。ここで、同一イベント、同一文書識別子を持った情報がすでに記録されていた場合には、関連文書抽出部104は、同時に文書を開いていた時間(同時オープン時間)、同時に文書を開いた回数(同時オープン回数)を合計して情報を更新する。
次に、関連文書抽出部104は、フォーカスイベント関連文書抽出処理を行う(ステップS42)。「フォーカス」イベントの場合は、関連文書抽出部104は、文書操作イベント履歴に基づいて、イベントがフォーカスイベントであり、かつ、文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントを検索し、その検索結果の全ての文書操作イベントに対して、直前、直後にフォーカスしていた文書の検索を行う。
文書操作イベント履歴に基づいて、イベントがフォーカスイベントであり、かつ、文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントを関連文書抽出部104が検索するための検索式の例を式(3)に、「開始時刻」と「終了時刻」の前後を条件として、キー文書の直前、直後にフォーカスしていた文書を検索するための検索式の例を式(4)に示す。
(数3)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = フォーカス and 文書識別子 = キー文書識別子 (3)
(数4)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = フォーカス and ユーザ名 キー文書ユーザ名 and ( 開始時刻 >= キー文書終了時刻 and 開始時刻 < キー文書終了時刻 + 5秒 ) or ( 終了時刻 <= キー文書開始時刻 and 終了時刻 >= キー文書開始時刻 − 5秒 ) (4)
ここでは、キー文書のフォーカス終了時刻から5秒以内にフォーカス開始した文書を直後の文書、キー文書のフォーカス開始時刻5秒前から開始時刻までにフォーカス終了した文書を直前の文書としている。
関連文書抽出部104は、検索結果を図15に示すような関連文書抽出結果に記録する(図15のID2の例)。ここで、同一イベント、同一文書識別子を持った情報がすでに記録されていた場合には、関連文書抽出部104は、前後フォーカス回数を合計して情報を更新する。
次に、関連文書抽出部104は、コピー/ペーストイベント関連文書抽出処理を行う(ステップS43)。「コピー/ペースト」イベントの場合は、関連文書抽出部104は、文書操作イベント履歴に基づいて、イベントがコピー/ペーストイベントであり、かつ、文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントと、文書操作イベント履歴に基づいて、イベントがコピー/ペーストイベントであり、かつ、コピー元文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントとを検索する。
文書操作イベント履歴に基づいて、イベントがコピー/ペーストイベントであり、かつ、文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントを関連文書抽出部104が検索するための検索式の例を式(5)に、文書操作イベント履歴に基づいて、イベントがコピー/ペーストイベントであり、かつ、コピー元文書識別子がキー文書識別子と同一の文書操作イベントを関連文書抽出部104が検索するための検索式の例を式(6)に示す。
(数5)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = コピー/ペースト and 文書識別子 = キー文書識別子 (5)
(数6)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = コピー/ペースト and コピー元文書識別子 = キー文書識別子 (6)
式(5)の場合は、検索結果の文書操作イベントのコピー元文書タイトル、コピー元文書識別子が関連文書情報に、式(6)の場合は、文書タイトル、文書識別子が関連文書情報になる。関連文書抽出部104は、検索結果を図15に示すような関連文書抽出結果に記録する(図15のID3の例)。ここで、同一イベント、同一文書識別子を持った情報がすでに記録されていた場合には、関連文書抽出部104は、コピー/ペースト回数を合計して情報を更新する。
最後に、関連文書抽出部104は、関連文書情報統合処理を行う(ステップS44)。関連文書情報統合処理では、関連文書抽出部104は、図15に示すような関連文書抽出結果を同一文書識別子を持つ情報で統合することにより、図16に示すような統合結果を作成する。最終的には、関連文書抽出部104は、図16に示すような関連文書抽出統合
結果情報を関連文書提示部204に送信する。
[関連文書提示]
関連文書提示部204は、関連文書の提示を行う。関連文書提示部204は、現在閲覧している文書の関連文書の検索を関連文書抽出部104に依頼し、検索された関連文書を入力・出力部201に表示させる。また、関連文書提示部204は、現在開いている文書一覧等を入力・出力部201に表示させて、ユーザにキー文書を指定させ、指定されたキー文書の関連文書の検索を関連文書抽出部104に依頼し、検索された関連文書を入力・出力部201に表示させるようにしてもよい。
また、関連文書提示部204は、入力・出力部201を介してユーザに任意の文書識別子を入力させ、入力された文書識別子をキー文書識別子として関連文書の検索を関連文書抽出部104に依頼し、検索された関連文書を入力・出力部201に表示させるようにしてもよい。ここで、現在閲覧している(フォーカスしている)、あるいは現在開いている
文書の情報は、文書操作イベント取得部203から取得することができる(図8に示す文書情報)。
関連文書提示の例を図17に示す。この例では、ユーザが入力・出力部201を介して関連文書検索結果を各項目で並べ替えたり、表示している文書タイトルや文書識別子を選択することでその文書が開いたりすることができる。
このような本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システム1は、ユーザが文章操作に利用するアプリケーションや文書管理システム、あるいは文書フォーマット等に依存することなく、ユーザが行った文書操作イベントの情報を取得し、それに基づいて関連文書を検索することができる。
なお、本実施の形態では、開閉イベント、フォーカスイベント、及びコピー/ペーストイベントの3つの文書操作イベントについて関連文書抽出処理を行うようにしているが、これに限らず、文書操作イベントを入力・出力部201を介してユーザが指定し、指定された文書操作イベントについて関連文書抽出処理を行うようにしてもよい。
このためには、ユーザは、クライアント30の関連文書提示部204からの関連文書抽出処理依頼時にキー文書識別子以外に「利用文書操作イベント」を指定する。利用文書操作イベント指定があった場合には、図14に示すフロー(関連文書抽出処理)で該当する文書操作イベントの処理だけを実行する。利用文書操作イベント指定がない場合には、全ての文書操作イベントの処理を実行する。
これにより、関連性の意味合いを指定して関連文書を検索することができる。
また、本実施の形態では、関連文書抽出部104は、全てのユーザの文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出するようにしているが、これに限らず、特定のユーザを入力・出力部201を介してユーザが指定し、指定されたユーザの文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出するようにしてもよい。
このためには、ユーザは、クライアント30の関連文書提示部204からの関連文書抽出処理依頼時にキー文書識別子以外に「利用ユーザ」を指定する。利用ユーザ指定があった場合には、イベント毎の関連文書抽出処理の際の検索式にユーザ指定条件を設定する。利用ユーザ指定がない場合には、全ての文書操作イベントを利用する。あるいは、現在のユーザが行った文書操作イベントだけを利用するとすることもできる。
ここで、利用ユーザ指定があった場合の各検索式の変更例を以下に示す。上述した式(1)、(3)、(5)、(6)がそれぞれ、以下の式(7)、(8)、(9)、(10)に変更される。
(数7)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = 開閉 and 文書識別子 = キー文書識別子 and ユーザ名 = 指定ユーザ名 (7)
(数8)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = フォーカス and 文書識別子 = キー文書識別子 and ユーザ名 = 指定ユーザ名 (8)
(数9)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = コピー/ペースト and 文書識別子 = キー文書識別子 and ユーザ名 = 指定ユーザ名 (9)
(数10)
Select * from 文書操作イベントDB where イベント = コピー/ペースト and コピー元文書識別子 = キー文書識別子 and ユーザ名 = 指定ユーザ名 (10)
これにより、自分の文書操作イベント情報、他者の文書操作イベント情報等、「人」による関連文書抽出条件を指定することができる。
また、本実施の形態では、クライアント30が、ユーザ情報処理部202、文書操作イベント取得部203、及び関連文書提示部204を有する構成となっているが、これに限らず、サーバ20が、ユーザ情報処理部202、文書操作イベント取得部203、及び関連文書提示部204のうち1つ以上を有する構成となっていてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図18は、本発明の第2の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。また、図19は、本発明の第2の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。
また、本発明の第2の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを構成する構成要素のうち、本発明の第1の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
タスク情報管理部107は、ユーザのタスクに関連する情報を表すタスク情報を管理する。本実施の形態では、タスク情報管理部107は、タスク情報として、プロジェクト、スケジュール、Todoに関連する情報を管理する。ここで、タスク情報の例を図20に示す。タスク情報管理部107は、プロジェクトについては、ID、タイトル、説明、メンバユーザIDリスト、開始日、終了日、関連文書識別子リストの情報を、スケジュールについては、ID、タイトル、説明、メンバユーザIDリスト、開始日時、終了日時、場所、関連文書識別子リストの情報を、Todoについては、ID、タイトル、説明、メンバユーザIDリスト、期日(日時)、関連文書識別子リストの情報を、それぞれタスク情報データベース108に保持する。
なお、関連文書識別子リストとは、ユーザが関連文書としてタスクに関連付けた文書の情報である。
タスク関連文書抽出部109は、タスク情報管理部107で管理しているタスク情報と文書操作イベント管理部103で管理している文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクに関連する文書(以下、「タスク関連文書」という)を抽出する。
タスク関連文書提示部206は、タスク関連文書の検索結果をユーザに提示する。タスク関連文書提示部206は、現在表示しているタスク、あるいはユーザが指定したタスク等の検索キーとなるキータスクの情報(以下、「キータスク情報」という)とキー文書情報とをタスク関連文書抽出部109に送信し、タスク関連文書検索処理を依頼する。そして、タスク関連文書提示部206は、タスク関連文書抽出部109による検索結果を受け取り、入力・出力部201に出力させる。
ここで、本実施の形態では、タスク情報管理部107、タスク関連文書抽出部109、及びタスク関連文書提示部206は、例えば、各情報処理装置のCPU5502によって実行されるプログラムで構成され、記憶装置5505やRAM5504に記憶されている。また、タスク情報データベース108は、例えば、各情報処理装置のROM5503、RAM5504、記憶装置5505等の記憶媒体によって構成される。
以上のように構成された情報処理システム1について、その動作を説明する。なお、以下の説明は、本発明の第1の実施の形態における動作説明と異なる部分についてのみ行う。また、本実施の形態では、図4に示す関連文書抽出処理の代わりにタスク関連文書抽出処理が行われる。
[タスク関連文書抽出]
タスク関連文書抽出部109は、関連文書提示部204から送信される抽出指示に基づいてタスク関連文書を抽出し、抽出したタスク関連文書を検索結果として関連文書提示部204に送信する。
図21は、本発明の第2の実施の形態に係る関連文書抽出処理のフロー図である。
まず、タスク関連文書提示部206からは、キータスク情報としてキータスクのIDを含むキータスクID情報とキー文書情報としてキー文書識別子情報が送信される。タスク関連文書抽出部109は、キータスクのIDを持つタスク情報を検索し、そのタスクがスケジュールであるか否かを判断する(ステップS51)。ここで、タスクがスケジュールであると判断されない場合には、処理は終了する。
一方、タスクがスケジュールであると判断された場合には、タスク関連文書抽出部109は、そのタスクの開始日時及び終了日時を取得する(ステップS52)。次に、タスク関連文書抽出部109は、タスクメンバーIDリストを取得し(ステップS53)、タスクメンバーがそのタスク時、すなわちタスクの開始日時と終了日時の間に操作した文書の検索を行う(ステップS54)。
そして、タスク関連文書抽出部109は、全てのユーザについて検索を行ったか否かを判断し、全てのユーザについて検索を行ったと判断された場合には、処理は終了する。一方、全てのユーザについて検索を行ったと判断されなかった場合には、ステップS54へ移る。
ここで、開閉イベント、及びフォーカスイベントにおける文書操作イベント情報の検索式の例を式(11)に、コピー/ペーストイベントにおける文書操作イベント情報の検索式の例を式(12)に示す。
(数11)
Select * from 文書操作イベントDB where ユーザ名 = タスクメンバユーザ and ( ( 開始時刻 >= タスク開始日時 and 開始時刻 < タスク終了日時 ) or ( 終了時刻>= タスク開始日時 and 終了時刻 < タスク終了日時 ) ) (11)
(数12)
Select * from 文書操作イベントDB where ユーザ名 = タスクメンバユーザ and ( 実施時刻 >= タスク開始日時 and 実施時刻 < タスク終了日時 ) (12)
タスク関連文書抽出部109は、検索結果を図15に示すような関連文書抽出結果として記録する。最終的には、タスク関連文書抽出部109は、図16に示すような統合結果
を生成する。そして、タスク関連文書抽出部109は、図16に示すような統合結果を関
連文書提示部204に送信する。
[タスク関連文書提示]
タスク関連文書提示部206は、タスク関連文書の提示を行う。タスク関連文書提示部206は、現在表示しているタスクの関連文書の検索をタスク関連文書抽出部109に依頼し、検索されたタスク関連文書を入力・出力部201に表示させる。また、タスク関連文書提示部206は、入力・出力部201を介してユーザにタスクを指定させ、指定されたタスクの関連文書の検索をタスク関連文書抽出部109に依頼し、検索されたタスク関連文書を入力・出力部201に表示させるようにしてもよい。
タスク関連文書提示の例を図22に示す。この例では、ユーザが入力・出力部201を介してタスク関連文書検索結果を各項目で並べ替えたり、表示している文書タイトルや文書識別子を選択することでその文書が開いたりすることができる。
このような本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システム1は、ユーザが文章操作に利用するアプリケーションや文書管理システム、あるいは文書フォーマット等に依存することなく、ユーザが行った文書操作イベントの情報を取得することができ、タスクの時間情報を利用することで、例えば「会議の時に使った文書」を抽出することができ、ユーザの文書操作イベントに基づいたタスク関連文書を検索することができる。
なお、本実施の形態では、タスク関連文書抽出部109は、タスク情報と文書操作イベント情報とに基づいて、タスク関連文書を抽出するようにしているが、これに限らず、タスク情報としてタスク関連文書の情報がタスク情報管理部107によってタスク情報データベース108で管理されている場合には、そのタスク関連文書情報と文書操作イベント情報とに基づいて、タスク関連文書を抽出するようにしてもよい。
図23は、本発明の第2の実施の形態に係るタスク関連文書抽出処理の変形例を示すフロー図である。
まず、タスク関連文書提示部206からは、キータスクID情報とキー文書識別子情報が送信される。タスク関連文書抽出部109は、キータスクIDを持つタスク情報を検索し、関連文書識別子リストとタスクメンバーIDとを取得し(ステップS61、62)、タスクメンバーと関連文書識別子をキー情報として関連文書検索を行う(ステップS63)。この関連文書抽出処理は、図14に示す関連文書抽出処理と同様な処理である。
そして、タスク関連文書抽出部109は、全ての文書について検索を行ったか否かを判断し(ステップS64)、全ての文書について検索を行ったと判断されなかった場合には、ステップS63に戻る。
一方、全ての文書について検索を行ったと判断された場合には、タスク関連文書抽出部109は、全てのユーザについて検索を行ったか否かを判断する(ステップS65)。ここで、全てのユーザについて検索を行ったと判断された場合には、処理は終了する。
一方、全てのユーザについて検索を行ったと判断されなかった場合には、ステップS63に戻る。
タスク関連文書抽出部109は、検索結果を図15に示すような関連文書抽出結果として記録する。最終的には、タスク関連文書抽出部109は、図17に示す統合結果を生成する。そして、タスク関連文書抽出部109は、図17に示すような統合結果を関連文書提示部204に送信する。
これにより、すでに関連が明確になっているタスク関連文書の情報を元に、ユーザの文書操作イベントに基づいたタスク関連文書を検索することができる。
また、本実施の形態では、開閉イベント、フォーカスイベント、及びコピー/ペーストイベントの3つの文書操作イベントについてタスク関連文書抽出処理を行うようにしているが、これに限らず、文書操作イベントを入力・出力部201を介してユーザが指定し、指定された文書操作イベントについてタスク関連文書抽出処理を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、タスク関連文書抽出部109は、全てのユーザの文書操作イベント情報に基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出するようにしているが、これに限らず、特定のユーザを入力・出力部201を介してユーザが指定し、指定されたユーザの文書操作イベント情報に基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出するようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図56は、本発明の第3の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。また、図57は、本発明の第3の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。
また、本発明の第3の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを構成する構成要素のうち、本発明の第1の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
図56に示すように、サーバ20は、通信部101、ユーザ認証部102、文書操作イベント管理部5601、関連文書抽出部5602、ユーザデータベース5603、文書操作イベントデータベース5604から構成されている。
文書操作イベント管理部5601は、文書操作イベント情報を管理する。文書操作イベント管理部5601は、後述する文書操作イベント取得部5701から送信される文書操作イベント情報を文書操作イベントデータベース5604で管理する。
ここで、文書操作イベントは、クライアント30上でユーザが行った文書操作のイベントである。本実施の形態において、文書操作イベントは、文書の開閉(文書ウィンドウのオープン/クローズ)、フォーカス(文書ウィンドウの最前面化)、コピー/ペースト(文書ウィンドウ間でのクリップボードを介した情報の複写)とする。
また、文書操作イベント情報は、文書操作イベントに関連する情報である。本実施の形態において、文書操作イベント情報は、文書操作イベントが行われたクライアント30を識別する情報であるクライアント識別情報、文書操作イベントが行われた文書に関する情報である操作対象文書情報(文書タイトル、文書識別子等)、文書操作イベントが行われたアプリケーションに関する情報であるアプリケーション情報、文書操作イベントを示すイベント名、文書操作イベントが実施された時刻を示すイベント実施時刻、文書操作イベントに固有な情報を示すイベント固有情報から構成される。
関連文書抽出部5602は、文書操作イベント管理部5601で管理している文書操作イベント情報を利用して、指定された文書に関連する文書(以下、「関連文書」という)を抽出する処理を行う。
ここで、本実施の形態では、ユーザ認証部102、文書操作イベント管理部5601、及び関連文書抽出部5602は、例えば、CPU5502によって実行されるプログラムで構成され、記憶装置5505やRAM5504に記憶されている。また、ユーザデータベース5603及び文書操作イベントデータベース5604は、例えば、ROM5503、RAM5504、記憶装置5505等の記憶媒体によって構成される。
また、図57に示すように、クライアント30は、入力・出力部201、ユーザ情報処理部202、文書操作イベント取得部5701、関連文書提示部5702、通信部205から構成されている。
文書操作イベント取得部5701は、文書操作イベント情報を取得する。
関連文書提示部5702は、関連文書抽出部5602からの関連文書の検索(抽出)結果を、入力部・出力部201を介してユーザに提示する。関連文書提示部5702は、現在閲覧している文書、あるいはユーザが指定した文書等の検索キーとなるキー文書の情報(以下、「キー文書情報」という)を関連文書抽出部5602に送信し、関連文書検索処理を依頼(要求)する。そして、関連文書提示部5702は、関連文書抽出部5602による検索結果を受け取り、入力・出力部201に出力させる。
ここで、本実施の形態では、入力・出力部201は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置5506、及び液晶ディスプレイ等の出力装置5506によって構成される。また、ユーザ情報処理部202、文書操作イベント取得部5701、及び関連文書提示部5702は、CPU5502によって実行されるプログラムで構成され、記憶装置5505やRAM5504に記憶されている。
[文書操作イベント取得]
クライアント30の文書操作イベント取得部5701は、ユーザがクライアント30上で行った文書操作情報を取得する。本実施の形態では、クライアント30上でMicrosoft(登録商標)のWindows(登録商標)に代表されるGUIによるウィンドウシステムを持つOSが動作しているものとする。
本実施の形態において文書操作イベント取得部5701は、文書操作イベント情報として、ユーザ名、文書識別情報(操作対象文書情報に含まれる)、クライアント識別子、文書タイトル、アプリケーション名、イベント名、イベント実施時刻、イベント固有情報を取得するものとする。本実施の形態においては、文書操作イベントは、文書の開閉、フォーカス、コピー/ペーストとする。
なお、文書操作イベント情報として取得される各情報は、文書識別情報を除いて第1の実施の形態の文書操作イベント情報が含む各情報と同様の意味であるため、説明は割愛する。文書識別情報は、図示しない文書識別情報抽出部で算出される。クライアント30の文書識別情報抽出部は、文書操作イベント取得部5701からの指示に基づき、文書識別情報を抽出する。本実施の形態における文書識別情報は、文書が格納される位置を示す情報であるロケーション情報(ファイルパスやURLなど)と、文書の内容から算出されるハッシュ値である文書内容ハッシュ値とを含むこととする。
文書操作イベント取得部5701が取得した文書操作イベント情報は、サーバ20の文書操作イベント管理部5601に送信され蓄積管理される。
図30は、本発明の第3の実施の形態に係る文書操作イベント取得処理のフロー図である。
文書操作イベント取得部5701は、ユーザ情報処理部202からユーザIDを取得する(ステップS301)。なお、ユーザ情報処理部202がクライアントOSへのログイン時にログイン名を取得する方式を採る場合には、ログイン名をユーザ名として取得する。
次に、文書操作イベント取得部5701は、クライアント30のIPアドレスを取得する(ステップS302)。取得したIPアドレスをクライアント識別子とする。
次に、文書操作イベント取得部5701は、クライアント30に表示されるウィンドウに送られるウィンドウメッセージがあるかを監視する(ステップS303)。ウィンドウメッセージがある(検出された)場合、文書操作イベント取得部5701は、ウィンドウメッセージを取得する(ステップS304)。一方、ウィンドウメッセージがない(検出されない)場合には、文書操作イベント取得部5701は、ウィンドウメッセージがあるかを監視するステップS303の処理を継続する。
ここで、ウィンドウメッセージとは、例えばOSとしてMicrosoft(登録商標)のWindows(登録商標)を用いている場合に、Windows(登録商標)がアプリケーションのウィンドウに対して送る通知をいう。より詳細には、ウィンドウメッセージは、ユーザがマウスやキーボード等から入力する動作をしたとき、あるいは、ボタンやメニューを押す動作をしたとき、Windows(登録商標)がこれらの動作を検出し、Windows(登録商標)が取得した動作をそれぞれメッセージとして通知するために生成される。各アプリケーションはこの通知を受け取ることにより、ユーザがどのような動作を行ったのかを知ることができ、またその通知に応じて種々の処理を実行することを可能とする。
このウィンドウメッセージの有無を検出する技術として、例えば、メッセージフックという技術がよく知られている。本実施の形態においては、ウィンドウメッセージの有無の監視(ステップS303)及びウィンドウメッセージの取得(ステップS304)の処理を、例えば、メッセージフック技術を用いて実装しているものとして説明を行う。
次に、文書操作イベント取得部5701は、ステップS304で取得したウィンドウメッセージが、文書操作イベントであるかを判定する(ステップS305〜S307)。ウィンドウメッセージは、そのウィンドウメッセージがどのような意味をもつかを表す定数名または整数値を含んでおり、ステップS305〜S307の各判定処理においては、ステップS304で取得したウィンドウメッセージの定数名または整数値をその判定に利用する。
文書操作イベント取得部5701は、ステップS304で取得したウィンドウメッセージが、オープン/クローズ操作の文書操作イベントである場合(ステップS305でYESの場合)に、当該オープン/クローズ操作について文書操作イベント情報を取得し、文書操作イベント管理部5601に送信し、文書操作イベントデータベース5604に登録する処理を実行する(ステップS310)。
文書操作イベント取得部5701は、ステップS304で取得したウィンドウメッセージが、フォーカスイン/アウト操作の文書操作イベントである場合(ステップS306でYESの場合)に、当該フォーカスイン/アウト操作について文書操作イベント情報を取得し、取得した文書操作イベント情報を文書操作イベント管理部5601に送信し、文書操作イベントデータベース5604に登録する処理を実行する(ステップS311)。
文書操作イベント取得部5701は、ステップS304で取得したウィンドウメッセージが、コピー/ペースト操作の文書操作イベントである場合(ステップS307でYESの場合)に、当該コピー/ペースト操作について文書操作イベント情報を取得し、取得した文書操作イベント情報を文書操作イベント管理部5601に送信し、文書操作イベントデータベース5604に登録する処理を実行する(ステップS312)。
また図示していないが、文書操作イベント取得部5701は、ステップS304で取得したウィンドウメッセージが、オープン/クローズ操作またはフォーカスイン/アウト操作の文書操作イベントである場合に、関連文書提示部5702にこれらの文書操作イベントを検出したことを通知するようにしてもよい。
文書操作イベント取得部5701は、ウィンドウメッセージについて文書操作イベント情報の文書操作イベントデータベース5604への登録が完了すると、ステップS303に戻る。また、文書操作イベント取得部5701は、ウィンドウメッセージが文書操作イベントではない場合、すなわち、オープン/クローズ操作、フォーカスイン/アウト操作、コピー/ペースト操作のいずれでもない場合には、ステップS303に戻り、当該ウィンドウメッセージから文書操作イベント情報を取得する処理を終了する。
次に、文書操作イベントがオープン/クローズ操作である場合の文書操作イベント情報を取得する処理(ステップS310)について詳しく説明する。図31は、本発明の第3の実施の形態に係る文書操作イベントがオープン/クローズ操作である場合の文書操作イベント情報取得処理のフロー図である。
文書操作イベント取得部5701は、ステップS305でオープン/クローズ操作であると判定されたウィンドウメッセージについて、ウィンドウのタイトル(以下、ウィンドウタイトルという)を取得する(ステップS3101)。これは、Win32APIと呼ばれるAPIの1つである「GetWindowText()」というAPIを利用することで、ウィンドウタイトルを取得することができる。
次に、文書操作イベント取得部5701は、ウィンドウに表示されている文書の操作に利用したアプリケーションの情報であるアプリケーション情報を取得する(ステップS3102)。これは、「GetWindowThreadProcessId()」というAPIを利用することで、そのウィンドウを実行しているモジュールのファイル名とパス名とを取得することができる。これにより、文書を表示しているアプリケーションを識別することができる。なお、本実施の形態においては、モジュールのファイル名をアプリケーション名、すなわちアプリケーション情報として利用する。
次に、文書操作イベント取得部5701は、文書識別情報抽出部から文書識別情報を取得する(ステップS3103)。
文書操作イベント取得部5701は、取得した文書操作イベント情報をサーバ20の文書操作イベント管理部5601に送信する。送信された文書操作イベント情報は、文書操作イベント管理部5601によって、文書操作イベントデータベース5604に登録される(ステップS3104)。
ここで、図24、25は、文書操作イベント取得部5701で取得され、かつ、文書操作イベント管理部5601に送信される、オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。図26、27は、文書操作イベント取得部5701で取得され、かつ、文書操作イベント管理部5601に送信される、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。図28、29は、文書操作イベント取得部5701で取得され、かつ、文書操作イベント管理部5601に送信される、コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。
図24〜図29のうち、図24、26、28は、文書識別情報として、文書ロケーション情報を有する文書操作イベント情報を示している。
図24〜図29のうち図25、27、29は、文書識別情報として、文書ロケーション情報と文書内容ハッシュ値とを有する文書操作イベント情報を示している。
文書操作イベント取得部5701は、文書操作イベント情報が登録されると、オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報の取得処理を終了する。
なお、文書操作イベントがフォーカスイン/アウト操作である場合に、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報を取得する処理(ステップS311)も、図31のフローと同じ処理(ステップS3101〜S3104)を実行して、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報を取得する。
次に、文書操作イベントがコピー/ペースト操作である場合の文書操作イベント情報を取得する処理(ステップS312)について詳しく説明する。図32は、本発明の第3の実施の形態に係る文書操作イベントがコピー/ペースト操作である場合の文書操作イベント情報取得処理のフロー図である。なお、コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報を取得する処理は、オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報を取得する処理(ステップS310)、あるいはフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報を取得する処理(ステップS311)に、コピー元文書情報を取得する処理(ステップS3105)が追加されている以外は、図31のフローと同じ処理である。したがって、以下では、処理が異なるコピー元文書情報を取得する処理(ステップS3105)についてのみ説明を行う。
文書操作イベント取得部5701は、ペーストイベントが発生するとコピー元文書情報を取得する(ステップS3105)。コピー/ペーストイベントの発生チェックは、クリップボード(情報の仮置き場)の監視とキー入力の監視を実行することにより行う。Microsoft(登録商標)のWindows(登録商標)では、「SetClipboardViewer()」というAPIを利用することで、クリップボードの変化を通知してもらうことが可能であり、このAPIを利用することとする。なお、コピー元文書情報として、コピー元文書の文書タイトル、文書識別情報(ローケーション情報、文書内容ハッシュ値)を取得する。コピー元文書情報は、クリップボード情報を取得することでコピー元文書のウィンドウ情報を取得し、コピー元文書に対して文書識別情報取得処理(ステップS3103)を実行することにより取得することが可能である。
次に、文書識別情報取得処理(ステップS3103)について詳しく説明する。図33は、本発明の第3の実施の形態に係る文書識別情報取得処理のフロー図である。
文書識別情報抽出部は、ステップS3102で取得したアプリケーション情報をキーとして、図34に示すロケーション取得処理方法テーブルから、アプリケーション情報に対応する文書ロケーション取得処理方法を取得する(ステップS3301)。
文書ロケーション情報の取得は、例えば、Microsoft(登録商標)のWindows(登録商標)の場合、アプリケーションやサービスが、その内部のオブジェクトや機能を外部のアプリケーションやサービスに公開することを可能とする「オートメーション」と呼ばれる技術が存在する。アプリケーションが「オートメーション」に対応していると、文書ロケーション情報を取得できる場合が多い。また、アプリケーションが「オートメーション」に対応していない場合であっても、アプリケーションが文書を表示する文書ウィンドウ内に、ロケーション情報が表示されている場合には、先のウィンドウメッセージを取得することによりロケーション情報を取得できる場合もある。このように、文書ロケーション情報の取得処理はアプリケーションごとに異なる場合がある。
そこで、本実施の形態では、アプリケーションの文書ロケーション取得処理方法を作成し、アプリケーション情報と文書ロケーション取得処理方法とを対応付けた文書ロケーション取得処理方法テーブル(図34)をROM5503、RAM5504、記憶装置5505等に記憶しておくこととしている。これにより、ステップS3102で取得したアプリケーション情報をキーに、アプリケーション情報が示すアプリケーションの文書ロケーション取得処理方法を取得して(ステップS3301)、文書ロケーション情報を取得することが可能となるため、アプリケーションが「オートメーション」に対応しているか否かに関わらず、文書ロケーション情報を取得することを可能としている。
文書識別情報抽出部は、ステップS3301でアプリケーション情報に対応する文書ロケーション取得処理方法が取得できたか否かを判定する(ステップS3302)。ステップS3302で文書ロケーション取得処理方法が取得できた場合、ステップS3303の処理に進み、ステップS3302で文書ロケーション取得処理方法が取得できなかった場合には、文書識別情報の取得処理を終了する。
次に、文書識別情報抽出部は、ステップS3301で取得した文書ロケーション取得処理方法に基づいて、文書ロケーション情報を取得する処理を実行する(ステップS3303)。
次に、文書識別情報抽出部は、ステップS3303で取得した文書ロケーション情報をキーとして、図35に示す文書内容取得処理方法テーブルから、文書ロケーション情報に対応する文書内容取得処理方法を取得する(ステップS3304)。
ここで、本実施の形態において文書内容とは、1文書を1(バイナリ)ファイルとして捉えた場合、ファイルの先頭部分にあるヘッダを除いた実データ部分を意味するものとする。
この文書内容の取得は、その文書が格納(記憶)されているロケーションや、その文書のファイル形式等によって、異なる場合がある。例えば、文書がローカル(クライアント30内)に格納されているファイルであるような場合には、そのファイルを開いて文書内容を取得することが可能である。一方で、文書がWeb文書のような場合には、文書内容はネットワークを介して取得することが可能である。
そこで、本実施の形態では、各文書ロケーション情報や文書のファイル形式等における文書内容の取得処理方法を作成し、作成した取得処理方法と文書ロケーション情報や文書のファイル形式とを対応付けた文書内容取得処理方法テーブル(図35)をROM5503、RAM5504、記憶装置5505等に記憶しておくこととしている。これにより、ステップS3303で取得した文書ロケーション情報やアプリケーション情報(本実施の形態では、アプリケーションは扱えるファイル形式が限られている場合が多いのでアプリケーション情報を使用することとする。)をキーに、文書ロケーション情報やアプリケーション情報に対応付けられた文書内容取得処理方法を取得して(ステップS3304)、文書内容取得処理方法に応じて文書内容を取得することが可能となる。
文書識別情報抽出部は、ステップS3304で文書ロケーション情報やアプリケーション情報に対応する文書内容取得処理方法が取得できたか否かを判定する(ステップS3305)。ステップS3304にて文書内容取得処理方法が取得できた場合、ステップS3306の処理に進み、ステップS3304にて文書内容取得処理方法が取得できなかった場合には、文書識別情報の取得処理を終了する。
次に、文書識別情報抽出部は、ステップS3303で取得した文書ロケーション情報及びステップS3304で取得した文書内容取得処理方法に基づいて、文書内容を取得する(ステップS3306)。ここで、文書ロケーション情報は、文書の実際の格納場所を示す情報であるので、文書内容を取得する際に必要である。
次に、文書識別情報抽出部は、ステップS3306で取得した文書内容からハッシュ値を算出する(ステップS3307)。ハッシュ値の算出は、与えられた入力(文書内容)に対して、出力ハッシュ関数を利用してある固定長のハッシュ値を算出する。本実施の形態においては、128ビットのハッシュ値を出力するMD5ハッシュ関数を利用するものとする。
文書識別情報抽出部は、ステップS3303で取得した文書ロケーション情報と、ステップS3307で取得した文書内容ハッシュ値とを、文書識別情報として文書操作イベント取得部5701に渡して、文書識別情報の取得処理を終了する。
[文書操作イベント管理]
サーバ20の文書操作イベント管理部5601は、クライアント30の文書操作イベント取得部5701から受信した文書操作イベント情報を文書操作イベントデータベース5604に記録する。文書操作イベント情報は、文書操作イベントごとに(オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報、コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報)記憶される。文書操作イベントデータベース5604で管理されるデータベースの項目は、図24〜図29に示す項目と同じであることとする。
なお、オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報については、開始時点と終了時点の2回の登録を行う必要があるため、終了時点の登録の際には、既に文書操作イベントデータベース5604に格納されている文書操作イベント情報のIDをキーとして、文書操作イベント情報を更新することとする。
[関連文書提示]
クライアント30の関連文書提示部5702では、関連文書の提示処理を実行する。
クライアント30の関連文書提示部5702が実行する関連文書の提示処理を、図36のフローを用いて説明する。図36は、本発明の第3の実施の形態に係る関連文書提示処理を示すフロー図である。
関連文書提示部5702は、文書操作イベント取得部5701から文書操作イベント情報を取得し、ユーザが操作する操作対象の文書である操作文書(またはアクティブ文書)が切り替わったか否かを判定する(ステップS3601)。
なお、文書操作イベント取得部5701を、特定の文書操作イベントを検出すると関連文書提示部5702に文書操作イベントが起きたことを知らせる通知(文書操作イベント発生通知)を送信する構成とした場合には、関連文書提示部5702におけるステップS3601の判定処理を、「文書操作イベント取得部5701から文書操作イベント発生通知を受け取ると、操作文書が切り替わったと判定する」ように変更してもよい。
関連文書提示部5702は、ステップS3601の判定処理で「操作文書が切り替わった」(YES)と判定された場合、サーバ20の関連文書抽出部5602に関連文書の抽出を依頼(要求)する関連文書抽出指示を送信する(ステップS3602)。
関連文書提示部5702は、ステップS3601の判定処理で「操作文書が切り替わっていない」(NO)と判定された場合には、その後の処理(ステップS3602〜S3604)は行わず、ステップS3601に戻る。
関連文書提示部5702は、関連文書抽出部5602に送信した関連文書抽出指示への応答(返信)として、関連文書抽出部5602にて関連文書抽出指示に基づいて、文書操作イベントデータベース5604に格納される文書操作イベント情報を抽出する関連文書抽出処理(ステップS3603)の結果である関連文書抽出結果を、関連文書抽出部5602から受信する(ステップS3604)。
関連文書提示部5702は、ステップS3604で受信した関連文書抽出結果に基づき、入力部・出力部201を介して関連文書を提示する処理を行う(ステップS3605)。
[関連文書抽出]
サーバ20の関連文書抽出部5602は、クライアント30の関連文書提示部5702から送信される関連文書抽出指示に応じて関連文書の抽出処理を行い、抽出指示を送信したクライアント30に抽出結果を返信する。ここで、クライアント30の関連文書提示部5702からの関連文書抽出指示には、抽出処理のキーとなるキー文書識別情報が含まれる。本実施の形態においては、関連文書の抽出指示に含まれるキー文書識別情報は、キー文書(ユーザが現在操作している文書)の文書ロケーション情報と文書内容ハッシュ値とを含む。なお、文書によっては、文書ロケーション情報は取得できても文書内容ハッシュ値を取得できない場合がある。したがって、サーバ20の関連文書抽出部5602の処理においては、関連文書抽出指示がキー文書識別情報としてキー文書の文書ロケーション情報を含む場合(図37)、キー文書識別情報としてキー文書の文書ロケーション情報及び文書内容ハッシュ値とを含む場合(図42)のそれぞれについて説明を行う。
(文書内容ハッシュ値を利用しない場合)
サーバ20の関連文書抽出部5602が実行する、関連文書抽出指示に基づく関連文書の抽出処理を、図37のフローを用いて説明する。図37は、本発明の第3の実施の形態に係る関連文書抽出指示がキー文書識別情報としてキー文書のロケーション情報を含む場合の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、関連文書提示部5702から送信される関連文書抽出指示を受信する(ステップS3701)。
この場合、文書の同一性は文書ロケーション情報が一致するか否かによって判断することとする。
次に、関連文書抽出部5602は、オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報から、関連文書抽出指示に基づいてキー文書に関連する文書であるオープン/クローズ操作関連文書を抽出する(ステップS3702)。
以下、オープン/クローズ操作の関連文書抽出処理(ステップS3702)について詳しく説明する。本発明の第3の実施の形態に係るオープン/クローズ操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示に含まれるキー文書の文書ロケーション情報と一致するオープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報のレコード(オープン/クローズ操作レコード)を全て抽出する(ステップS37021)。
すなわち、抽出したオープン/クローズ操作レコードのオープン時刻、クローズ時刻を参照することで、キー文書と同一である文書及び同一とみなす文書を開いていた時刻を特定することができる。
次に、関連文書抽出部5602は、ステップS37021で抽出したそれぞれのオープン/クローズ操作レコードの「オープン時刻」と「クローズ時刻」との間に開かれていたオープン/クローズ操作レコード、すなわち、キー文書と同時に開いていた文書に関するオープン/クローズ操作レコードを抽出する(ステップS37022)。これにより、キー文書と同時に開いていた文書を特定することができる。
以下に、上記ステップS37022の処理で利用する抽出条件式の例を式(13)に示す。
(数13)
Select * from 文書操作イベントDB where ( オープン時刻 >= キー文書オープン時刻 and クローズ時刻 > キー文書オープン時刻 ) or ( オープン時刻 >= キー文書クローズ時刻 and クローズ時刻 > キー文書クローズ時刻 ) (13)
関連文書抽出部5602は、ステップS37022で抽出されたオープン/クローズ操作レコードの文書ロケーション情報を参照して、同一の文書ロケーション情報を有するオープン/クローズ操作レコードについて、そのレコードの数を計数する(ステップS37023)。これにより、キー文書と同時に開いていた文書が、何回キー文書と同時に開かれていたかを特定することができる。
関連文書抽出部5602は、上記ステップS37023の処理で得られた結果を、オープン/クローズ関連文書情報として保持する(ステップS37024)。図38に、保持されるオープン/クローズ関連文書情報の例を示す。
次に、関連文書抽出部5602は、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報から、関連文書抽出指示に含まれるキー文書に関連する文書であるフォーカスイン/アウト操作関連文書を抽出する(ステップS3703)。
以下、フォーカスイン/アウト操作の関連文書抽出処理(ステップS3703)について詳しく説明する。図60は、本発明の第3の実施の形態に係るフォーカスイン/アウト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示に含まれるキー文書の文書ロケーション情報と一致するフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報のレコード(フォーカスイン/アウト操作レコード)を全て抽出する(ステップS37031)。これにより、キー文書と同一若しくは同一とみなす文書をフォーカスしていた時刻を特定することができる。
次に、関連文書抽出部5602は、ステップS37031で抽出したそれぞれのフォーカスイン/アウト操作レコードの「フォーカスイン時刻」の直前、「フォーカスアウト時刻」の直後、にフォーカスされていたフォーカスイン/アウト操作レコード、すなわち、キー文書の直前または直後に開いていた文書に関するフォーカスイン/アウト操作レコードを抽出する(ステップS37032)。これにより、キー文書の直前または直後に開いていた文書を特定することができる。
以下に、上記ステップS37032の処理で利用する抽出条件式の例を式(14)に示す。
(数14)
Select * from 文書操作イベントDB where ( フォーカスイン時刻 >= キー文書フォーカスアウト時刻 and フォーカスイン時刻 < キー文書フォーカスアウト時刻 + 5秒 ) or ( フォーカスアウト時刻 <= キー文書フォーカスイン時刻 and フォーカスアウト時刻 >= キー文書フォーカスイン時刻 - 5秒 ) (14)
関連文書抽出部5602は、ステップS37032で抽出されたフォーカスイン/アウト操作レコードの文書ロケーション情報を参照して、同一の文書ロケーション情報を有するフォーカスイン/アウト操作レコードについて、そのレコードの数を計数する(ステップS37033)。これにより、キー文書の直前または直後に開いていた文書が、何回キー文書の直前または直後に開かれていたかを特定することができる。
関連文書抽出部5602は、上記ステップS37033の処理にて得られた結果を、フォーカスイン/アウト関連文書情報として保持する(ステップS37034)。図39に、保持されるフォーカスイン/アウト関連文書情報の例を示す。
次に、関連文書抽出部5602は、コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報から、関連文書抽出指示に含まれるキー文書に関連する文書であるコピー/ペースト操作関連文書を抽出する(ステップS3704)。
以下、コピー/ペースト操作の関連文書抽出処理(ステップS3704)について詳しく説明する。図61は、本発明の第3の実施の形態に係るコピー/ペースト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示に含まれるキー文書の文書ロケーション情報と一致する、文書ロケーション情報を有するコピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報のレコード(コピー/ペースト先操作レコード)と、文書ロケーション情報をコピー元文書ロケーション情報に有するコピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報のレコード(コピー元/ペースト操作レコード)と、を抽出する(ステップS37041)。これにより、キー文書と同一若しくは同一とみなす文書を、コピー元文書としてまたはペースト先文書として記録されていても、問題なく抽出することができる。
次に、関連文書抽出部5602は、ステップS37041で抽出したそれぞれのコピー元/ペースト操作レコードの文書ロケーション情報と、コピー/ペースト先操作レコードのコピー元文書ロケーション情報とに基づいて、同一の文書ロケーション情報を有するコピー/ペースト操作レコードについて、そのレコードの数を計数する(ステップS37042)。これにより、キー文書がコピー/ペースト操作に関連している文書を特定することができる。
次に、関連文書抽出部5602は、上記ステップS37042の処理で得られた結果を、コピー/ペースト関連文書情報として保持する(ステップS37043)。図40に、保持されるコピー/ペースト関連文書情報の例を示す。
次に、関連文書抽出部5602は、ステップS3702の処理結果であるオープン/クローズ関連文書情報、ステップS3703の処理結果であるフォーカスイン/アウト関連文書情報、ステップS3704の処理結果であるコピー/ペースト関連文書情報を、関連文書抽出結果として、クライアント30の関連文書提示部5702に送る。
(文書内容ハッシュ値を利用する場合)
次に、サーバ20の関連文書抽出部5602が実行する、関連文書抽出指示に基づく関連文書の抽出処理を、図42のフローを用いて説明する。図42は、本発明の第3の実施の形態に係る関連文書抽出指示がキー文書識別情報としてキー文書の文書ロケーション情報及び文書内容ハッシュ値とを含む場合の関連文書抽出処理を示すフロー図である。なお、図37の処理と同じ処理には、同じ番号を付し、説明を割愛する。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示が含むキー文書の文書内容ハッシュ値と一致する文書を、文書操作イベントデータベース5604に格納されている文書操作イベント情報から抽出し、抽出された文書操作イベント情報の文書タイトル、アプリケーション名、文書ロケーション情報を取得し、同一文書情報として保持する(ステップS4201)。図41に同一文書情報の例を示す。すなわち、文書内容ハッシュ値を用いる場合には、キー文書の文書内容ハッシュ値と一致する文書を同一する若しくは同一するとみなす文書として扱う。これにより、キー文書の文書ロケーション情報が一致しない場合であっても、文書内容が同一(文書内容ハッシュ値が同一)であれば同一文書として扱うことができる。
次に、関連文書抽出部5602は、オープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報から、関連文書抽出指示に基づいてキー文書に関連する文書であるオープン/クローズ操作関連文書を抽出する(ステップS4202)。
以下、オープン/クローズ操作の関連文書抽出処理(ステップS4202)について詳しく説明する。図62は、本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合のオープン/クローズ操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示に含まれるキー文書の文書内容ハッシュ値及びステップS4201で抽出した同一文書情報に含まれる文書の文書ロケーション情報と一致するオープン/クローズ操作に関する文書操作イベント情報のレコード(オープン/クローズ操作レコード)を全て抽出する(ステップS42021)。これにより、キー文書と同一若しくは同一とみなす文書を開いていた時刻を特定することができる。
抽出したオープン/クローズ操作レコードについての処理は、文書内容ハッシュ値を使用しない場合と同一であるので、ここでは説明を割愛する。
次に、関連文書抽出部5602は、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報から、関連文書抽出指示に含まれるキー文書に関連する文書であるフォーカスイン/アウト操作関連文書を抽出する(ステップS4203)。
以下、フォーカスイン/アウト操作の関連文書抽出処理(ステップS4203)について詳しく説明する。図63は、本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合のフォーカスイン/アウト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示に含まれるキー文書の文書内容ハッシュ値及びステップS4201で抽出した同一文書情報に含まれる文書の文書ロケーション情報と一致するフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報のレコード(フォーカスイン/アウト操作レコード)を全て抽出する(ステップS42031)。これにより、キー文書と同一若しくは同一とみなす文書をフォーカスしていた時刻を特定することができる。
抽出したオープン/クローズ操作レコードについての処理は、文書内容ハッシュ値を使用しない場合と同一であるので、ここでは説明を割愛する。
次に、関連文書抽出部5602は、コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報から、関連文書抽出指示に含まれるキー文書に関連する文書であるコピー/ペースト操作関連文書を抽出する(ステップS4204)。
以下、コピー/ペースト操作の関連文書抽出処理(ステップS4204)について詳しく説明する。図64は、本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合のコピー/ペースト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。
関連文書抽出部5602は、ステップS3701で受信した関連文書抽出指示に含まれるキー文書の文書内容ハッシュ値及びステップS4201で抽出した同一文書情報に含まれる文書の文書ロケーション情報と一致する、コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報のレコード(コピー/ペースト先操作レコード)と、文書識別情報をコピー元文書ロケーション情報に有するコピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報のレコード(コピー元/ペースト操作レコード)と、を抽出する(ステップS42041)。これにより、キー文書と同一若しくは同一とみなす文書を、コピー元文書としてまたはペースト先文書として記録されていても、問題なく抽出することができる。
抽出したオープン/クローズ操作レコードについての処理は、文書内容ハッシュ値を使用しない場合と同一であるので、ここでは説明を割愛する。
次に、関連文書抽出部5602は、ステップS4202の処理結果であるオープン/クローズ関連文書情報、ステップS4203の処理結果であるフォーカスイン/アウト関連文書情報、ステップS4204の処理結果であるコピー/ペースト関連文書情報を、関連文書抽出結果として、クライアント30の関連文書提示部5702に送る。
[関連文書提示]
次に、クライアント30の関連文書提示部5702における、関連文書提示処理(S3605)について説明する。
関連文書提示部5702は、サーバ20の関連文書抽出部5602から関連文書抽出結果を受信する(ステップS3604)。
関連文書提示部5702は、ステップS3604で受信した関連文書抽出結果を、現在操作している文書(キー文書)とともに表示する(ステップS3605)。図43にクライアント30の入力部・出力部202に表示されるステップS3604の関連文書提示処理の関連文書の提示例4300を示す。図43の提示例によれば、現在ユーザが操作している文書(キー文書)を表示する領域4301と、ステップS3604で受信した関連文書抽出結果を表示する領域4302とを有する。
なお、ユーザに提示する関連文書の決定は、関連文書抽出結果から、オープン/クローズ操作の場合は同時オープン時間または同時オープン数、フォーカスイン/アウト操作の場合はフォーカス前後回数、コピー/ペースト操作の場合はコピー/ペースト回数について、所定の閾値や重み付けを用いることで、より関連性の高い文書のみを提示することが可能となる。
ユーザは関連文書提示4300を利用することで、例えば関連文書表示領域4302に表示されている関連文書から所望の文書を指定することで、キー文書表示領域4301に表示されている文書を指定された文書に切り替えることが可能である。このとき、表示が切り替えられた際には、操作文書が切り替わったと判断され(ステップS3601)、新たなキー文書につき、関連文書の抽出依頼がなされる。また、操作文書が切り替えられたので、フォーカスイン/アウト操作に関連する文書操作イベント情報が生成され、文書操作イベント管理部5601に送信される処理が行われる。このようにすることで、ユーザは現在操作している文書の関連文書を単に文書を指定することのみにより自動的に取得することが可能となり、関連文書の閲覧を容易にすることが可能となる。
このような本発明の第3の実施の形態に係る情報処理システム1は、文書内容から得られる文書内容ハッシュ値を関連文書の抽出に用いているため、文書が複製されたりメールに添付されて配布されたりしても、文書内容の同一性を判断することができる。すなわち、異なる文書ロケーション情報を有する文書であっても文書内容が同一であれば同一文書として扱うことができるため、複製された文書を初めて操作する場合であっても、複製元であるオリジナル文書の文書操作イベント情報の履歴を利用することが可能となるので、関連文書を提示することが可能となる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図44は、本発明の第4の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。また、図45は、本発明の第4の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。第4の実施の形態においては、文書操作イベント情報を利用して、ユーザのスケジュールに関連する文書を関連文書として抽出して提示することを実現する。
また、本発明の第4の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを構成する構成要素のうち、本発明の第3の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
[文書操作イベント情報取得部]
第4の実施の形態においては、文書操作イベント情報取得部4401が、文書操作イベント情報として、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報と、ユーザが文書に対してキー入力したことを示すキー入力操作情報を取得する。
図47は、本発明の第4の実施の形態に係る文書操作イベント情報取得処理のフロー図である。
ここでは、文書操作イベント情報取得部4401は、フォーカスイン/アウト操作があったか否かを判定し(ステップS306)、フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報を取得した後(ステップS311)、フォーカスインされた文書(ユーザが現在操作している文書)にキー入力操作がなされたか否かを判定する(ステップS4701)。キー入力操作がなされたと判定された場合(YES)には、ステップS311で取得したフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報のキー入力数を1増やして更新する(ステップS4702)。フォーカスインされた文書へのキー入力が完了した場合(操作対象文書が切り替わった場合や操作対象文書がクローズされた場合など)に、文書操作イベント情報取得部4401は、ステップS311で取得したフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報のキー入力数を更新し、サーバ20の文書操作イベント情報管理部4501に送信し、登録を行う。なお、キー入力数の更新は、ステップS311でフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報を、サーバ20の文書操作イベント情報管理部4501に送信し登録した場合には、その文書操作イベント情報を更新することによって実現することも可能である。
図48、49に文書操作イベント情報管理部4501が管理する文書操作イベント情報の例を示す。本実施の形態では、キー入力操作をフォーカスイン/アウト操作情報の一項目にしている。上述のように、操作対象の文書にキー入力があった場合は、対応するフォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報のキー入力数を1増やして、サーバに登録する。サーバ20の文書操作イベント情報管理部4501では、対応するフォーカスイン/アウト操作情報を検索して更新する。
[スケジュール情報管理部]
スケジュール情報管理部4502ではユーザのスケジュール情報を管理する。本実施の形態においては、タスク情報としてタスクのID、タスクのタイトル、タスクの説明、タスクのメンバユーザIDリスト、タスク開始日時、タスク終了日時、場所、関連文書識別子リストの情報を保持するものとする。スケジュール情報の例を図46に示す。
[スケジュール関連文書提示部]
次に、スケジュール関連文書提示部4402が実行するスケジュール関連文書提示処理について説明する。
スケジュール関連文書提示部4402が実行するスケジュール関連文書提示処理を図58のフローを用いて説明を行う。図58は、本発明の第4の実施の形態に係るスケジュール関連文書提示処理を示すフロー図である。
スケジュール関連文書提示部4402は、ユーザ情報を取得する(ステップS5801)。ここでは、ユーザを特定するためのユーザ情報として、ユーザ名を取得する。
次に、スケジュール関連文書提示部4402は、取得したユーザ情報を含むスケジュール一覧表示要求をスケジュール情報管理部4502に送信する(ステップS5802)。
次に、スケジュール関連文書提示部4402は、ステップS5802で送信したスケジュール一覧表示要求への応答として、スケジュール情報管理部4502からスケジュール一覧表を受信し、入力部・出力部201を介して表示する(ステップS5803)。
次に、スケジュール関連文書提示部4402は、ステップS5803で表示したスケジュール一覧表からユーザが指定したスケジュールを受け取り、スケジュール一覧表からスケジュールを一意に特定する識別子であるスケジュールID(スケジュール関連情報)を取得し、このスケジュールIDを含むスケジュール関連文書抽出指示を生成し、スケジュール関連文書抽出部4503に送信する(ステップS5804)。
次に、スケジュール関連文書提示部4402は、ステップS5804で送信したスケジュール関連文書抽出指示の応答として、スケジュール関連文書抽出部4503からスケジュール関連文書抽出結果を受信し、入力部・出力部201を介してユーザに提示する(ステップS5805)。
図54に、ステップS5805にて、ユーザに提示するスケジュール関連文書提示5400の例を示す。図54は、ユーザ名:user2がクライアントを利用している場合の例であり、スケジュールとしてuser2のスケジュール一覧を表示する領域(スケジュール一覧表示領域)5401と、ユーザがスケジュール一覧から指定したスケジュールの関連文書を表示する領域5402(スケジュール関連文書)が表示されている。図54の例においては、同一内容文書があるものに対しては先頭に「▼」マークがついている。このマークをクリックすることで同一内容文書情報の表示/非表示を選択することを可能としている。表示されている文書のうち文書ロケーション情報が取得できていて、現在アクセス可能な文書は表示の文書を指定することで、直接その文書を開くことができる。
[スケジュール関連文書抽出]
次に、スケジュール関連文書抽出部4503におけるスケジュール関連文書抽出処理について説明する。スケジュール関連文書抽出部4503においては、スケジュール情報と文書操作イベント情報に基づいて、スケジュールに関連する文書であるスケジュール関連文書抽出を行う。サーバ20のスケジュール関連文書抽出部4503では、クライアント30のスケジュール関連文書提示部4402から送信されるスケジュール関連文書抽出指示に基づいてスケジュール関連文書を抽出し、検索結果としてクライアント30に返信する。以下、スケジュール関連文書抽出処理は文書識別情報として文書内容ハッシュ値を利用するか否かによって処理内容が異なるため、以下では分けて説明する。
(文書内容ハッシュ値を利用しない場合)
図50に、スケジュール関連文書抽出部4503におけるスケジュール関連文書抽出処理のフローを示す。図50は、本発明の第4の実施の形態に係るスケジュール関連文書抽出処理を示すフロー図である。この場合は、スケジュール関連文書抽出処理に文書内容ハッシュ値を利用しない場合である。
スケジュール関連文書抽出部4503は、スケジュール関連文書提示部4402からスケジュール関連文書抽出指示を受信する(ステップS5001)。
スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS5001で受信したスケジュール関連文書抽出指示に含まれるスケジュールIDに基づいて、スケジュール情報データベース4505からスケジュールの開始時刻、スケジュールの終了時刻、メンバー情報をスケジュール関連文書抽出情報として取得する(ステップS5002)。
次に、スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS5002で取得したスケジュール関連文書抽出情報に基づいて、文書操作イベント情報データベース4504からスケジュール関連文書を抽出する(ステップS5003)。
次に、スケジュール関連文書抽出部4503におけるスケジュール関連文書抽出処理(ステップS5003)について詳しく説明する。図65は、本発明の第4の実施の形態に係るスケジュール関連文書抽出処理を示すフロー図である。
スケジュール関連文書抽出部4503は、スケジュール関連文書抽出情報が含む、メンバー情報に基づいて、文書操作イベント情報データベース4504から、メンバー情報に含まれるユーザ名と一致する文書操作イベントのレコードを抽出する(ステップS50031)。
次に、スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS50031で抽出した文書操作イベントのレコードのうち、同じくスケジュール関連文書抽出情報が含むスケジュールの開始時刻、スケジュールの終了時刻の間にフォーカスイン/アウト操作された文書を抽出する(ステップS50032)。この結果抽出された文書が、スケジュール関連文書に相当する。図51に、抽出されたスケジュール関連文書の例を示す。このような処理を行うことで、スケジュール関連文書の抽出を、スケジュール関連文書抽出指示を出すユーザの文書操作イベント情報だけでなくスケジュールを共有する他のメンバーの文書操作イベントをも利用するため、スケジュールに関連する文書をより漏れなく抽出することが可能となる。
スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS5003で抽出したスケジュール関連文書を、スケジュール関連文書提示部4402に送信し、処理を完了する。
(文書内容ハッシュ値を利用する場合)
次に、図52を用いて、スケジュール関連文書抽出部4503の実行するスケジュール関連文書抽出処理を説明する。図52は、本発明の第4の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を用いる場合のスケジュール関連文書抽出処理を示すフロー図である。この場合は、スケジュール関連文書抽出処理に文書内容ハッシュ値を利用する場合である。
スケジュール関連文書抽出部4503は、スケジュール関連文書提示部4402から送信されたスケジュール関連文書抽出指示を受信する(ステップS5001)。
次に、スケジュール関連文書抽出部4503は、スケジュール関連文書抽出指示に含まれるスケジュールIDに基づいて、スケジュール情報データベース4505からスケジュールの開始時刻、スケジュールの終了時刻、メンバー情報をスケジュール関連文書抽出情報として取得する(ステップS5002)。
次に、スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS5002で取得したスケジュール関連文書抽出情報に基づいて、文書操作イベント情報データベース4504からスケジュール関連文書を抽出する(ステップS5003)。
次に、スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS5003で抽出したスケジュール関連文書の文書操作イベント情報のレコードから文書内容ハッシュ値を取得し、同一の文書内容ハッシュ値をもつ文書操作イベント情報を取得して同一内容文書情報を取得する(ステップS5201)。この取得した同一内容文書情報を図53に例示する。図53の例では、IDが同じ複数の抽出結果が存在する。これは同一文書内容ハッシュ値を持つ文書を示している。すなわち、ID2とID4に同一内容ハッシュ値を持つ文書情報が示されている。この同一内容文書情報がスケジュール関連文書となる。
スケジュール関連文書抽出部4503は、ステップS5003で抽出したスケジュール関連文書を、スケジュール関連文書提示部4402に送信し、処理を完了する。
このような本発明の第4の実施の形態に係る情報処理システム1は、スケジュールの時間情報と文書操作イベント情報の時間情報とを関連文書の抽出に利用することで、ユーザのスケジュールからスケジュールに関連する関連文書を直接的に提示することができる、すなわち「8月31日の打ち合わせ」で使った資料を「8月31日:打ち合わせ」というスケジュール情報から直接的に提示することができる。
また、文書操作イベント情報にキー入力数を項目として加えることで、ユーザは提示されたスケジュール関連文書のキー入力数を確認することで、該スケジュールを消化している間に文書に対して入力したキー入力数に基づき、入力操作量による感覚的な文書の選択を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る情報処理システムを示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理システムの動作説明のためのフロー図である。 ユーザ認証に用いられるユーザインタフェースの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る文書操作イベント取得処理のフロー図である。 本発明の第1の実施の形態に係る文書情報取得処理のフロー図である。 文書情報の取得例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態に係るイベント登録処理のフロー図である。 開閉イベント情報の例を示す図である。 フォーカスイベント情報の例を示す図である。 コピー/ペーストイベント情報の例を示す図である。 コピー元文書情報の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る関連文書抽出処理のフロー図である。 関連文書抽出結果の例を示す図である。 関連文書抽出統合結果の例を示す図である。 関連文書提示の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。 タスク情報の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタスク関連文書抽出処理のフロー図である。 タスク関連文書提示の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタスク関連文書抽出処理の変形例を示すフロー図である。 オープン/クローズ操作に関する文書イベント情報の例を示す図である。 オープン/クローズ操作に関する文書イベント情報の例を示す図である。 フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。 フォーカスイン/アウト操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。 コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。 コピー/ペースト操作に関する文書操作イベント情報の例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書操作イベント取得処理のフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書操作イベントがオープン/クローズ操作である場合の文書操作イベント情報取得処理のフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書操作イベントがコピー/ペースト操作である場合の文書操作イベント情報取得処理のフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書識別情報取得処理のフロー図である。 文書ロケーション取得処理方法テーブルの例を示す図である。 文書内容取得処理方法テーブルの例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る関連文書提示処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る関連文書抽出指示がキー文書識別情報としてキー文書のロケーション情報を含む場合の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 オープン/クローズ関連文書情報の例を示す図である。 フォーカスイン/アウト関連文書情報の例を示す図である。 コピー/ペースト関連文書情報の例を示す図である。 同一内容文書情報の例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 関連文書の提示例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。 スケジュール情報の例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る文書操作イベント情報取得処理を示すフロー図である。 文書操作イベント情報の例を示す図である。 文書操作イベント情報の例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスケジュール関連文書抽出処理を示すフロー図である。 スケジュール関連文書の例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を用いる場合のスケジュール関連文書抽出処理を示すフロー図である。 同一内容文書情報の例を示す図である。 スケジュール関連文書提示の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るサーバ及びクライアントを担う情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るサーバを示す構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係るクライアントを示す構成図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスケジュール関連文書提示処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係るオープン/クローズ操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフォーカスイン/アウト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係るコピー/ペースト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合のオープン/クローズ操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合のフォーカスイン/アウト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文書内容ハッシュ値を利用する場合のコピー/ペースト操作の関連文書抽出処理を示すフロー図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスケジュール関連文書抽出処理を示すフロー図である。
符号の説明
1 情報処理システム
10 ネットワーク
20 サーバ
30 クライアント
101 通信部
102 ユーザ認証部
103 文書操作イベント管理部
104 関連文書抽出部
105 ユーザデータベース
106 文書操作イベントデータベース
107 タスク情報管理部
108 タスク情報データベース
109 タスク関連文書抽出部
201 入力・出力部
202 ユーザ情報処理部
203 文書操作イベント取得部
204 関連文書提示部
205 通信部
206 タスク関連文書提示部

Claims (12)

  1. コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得手段と、
    前記文書操作イベント取得手段によって取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理手段と、
    前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出する関連文書抽出手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. ユーザのタスクに関連する情報を表すタスク情報を管理するタスク情報管理手段と、
    コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得手段と、
    前記文書操作イベント取得手段によって取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理手段と、
    前記タスク情報管理手段によって管理されているタスク情報と前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出するタスク関連文書抽出手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記タスク関連文書抽出手段は、前記タスク情報管理手段によってタスク関連文書情報が管理されている場合、前記タスク関連文書情報と前記文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出することを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記関連文書抽出手段によって関連文書が抽出される際に利用する文書操作イベントを指定する文書操作イベント指定手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項2または3に記載の情報処理装置であって、
    前記タスク関連文書抽出手段によって関連文書が抽出される際に利用する文書操作イベントを指定する文書操作イベント指定手段を備えたことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項1または4に記載の情報処理装置であって、
    ユーザを指定するユーザ指定手段を備え、
    前記関連文書抽出手段は、前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報のうち前記ユーザ指定手段によって指定されたユーザの文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出することを特徴とする情報処理装置。
  7. 請求項2、3、5の何れかに記載の情報処理装置であって、
    ユーザを指定するユーザ指定手段を備え、
    前記タスク関連文書抽出手段は、前記タスク情報管理手段によって管理されているタスク情報と、前記文書操作イベント管理手段によって管理されている文書操作イベント情報のうち前記ユーザ指定手段によって指定されたユーザの文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出することを特徴とする情報処理装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の情報処理装置であって、
    前記文書操作イベント取得手段は、前記文書操作イベント情報として、文書の開閉、フォーカス、コピー/ペーストに関連する情報のうち、少なくとも1つの情報を取得することを特徴とする情報処理装置。
  9. コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得ステップと、
    前記文書操作イベント取得ステップで取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理ステップと、
    前記文書操作イベント管理ステップで管理されている文書操作イベント情報に基づいて、指定された文書の関連文書を抽出する関連文書抽出ステップと、を有する情報処理方法。
  10. ユーザのタスクに関連する情報を表すタスク情報を管理するタスク情報管理ステップと、
    コンピュータ上でユーザが行う文書操作のイベントに関連する情報を表す文書操作イベント情報を取得する文書操作イベント取得ステップと、
    前記文書操作イベント取得ステップで取得された文書操作イベント情報を管理する文書操作イベント管理ステップと、
    前記タスク情報管理ステップで管理されているタスク情報と前記文書操作イベント管理ステップで管理されている文書操作イベント情報とに基づいて、指定されたタスクの関連文書を抽出するタスク関連文書抽出ステップと、を有する情報処理方法。
  11. 請求項9または10に記載された情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2007240781A 2006-09-19 2007-09-18 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体 Pending JP2008102911A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007240781A JP2008102911A (ja) 2006-09-19 2007-09-18 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体
US11/857,045 US20080072225A1 (en) 2006-09-19 2007-09-18 Information processing apparatus, information processing method, program, and recording medium

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006252623 2006-09-19
JP2007240781A JP2008102911A (ja) 2006-09-19 2007-09-18 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008102911A true JP2008102911A (ja) 2008-05-01

Family

ID=39190165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007240781A Pending JP2008102911A (ja) 2006-09-19 2007-09-18 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080072225A1 (ja)
JP (1) JP2008102911A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039643A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 情報管理装置、情報管理方法、及びプログラム
JP2010117821A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Ricoh Co Ltd 作業環境管理装置、方法及びプログラム
JP2010128916A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Hitachi Ltd 作業内容分析方法、プログラム及び作業内容分析システム
JP2011128833A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Fuji Xerox Co Ltd 文書検索装置、プログラム、文書登録装置、および文書検索システム
JP2011198020A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Fujitsu Ltd ファイル管理プログラム、ファイル管理装置及びファイル管理方法
JP2015184877A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社日立ソリューションズ データ処理装置、データ処理プログラム
WO2018084226A1 (ja) * 2016-11-04 2018-05-11 株式会社日立製作所 文書検索方法及び装置
JP2018523221A (ja) * 2015-06-26 2018-08-16 ファスー ドット コム カンパニー リミテッドFasoo. Com Co., Ltd 関連度を利用した関連ノート提供方法および装置
JP2024001881A (ja) * 2022-06-22 2024-01-10 ファスー、カンパニー、リミテッド 保安文書のメタ情報維持方法、装置、コンピュータプログラム及び記録媒体

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100870714B1 (ko) * 2008-06-19 2008-11-27 (주)휴모션 객체속성 접근엔진에 의한 실시간 유해사이트 차단방법
US9535908B2 (en) * 2009-07-02 2017-01-03 Sharp Laboratories Of America, Inc. Auto-retrieving to avoid data binding
US8615504B2 (en) * 2011-12-14 2013-12-24 Artist Growth, Llc Action alignment for event planning, project management and process structuring
US9092121B2 (en) * 2012-11-30 2015-07-28 International Business Machines Corporation Copy and paste experience
JP5991281B2 (ja) 2013-03-01 2016-09-14 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
JP2016134014A (ja) 2015-01-20 2016-07-25 株式会社リコー 電子情報ボード装置、情報処理方法およびプログラム
JP2016218967A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP7676779B2 (ja) * 2021-01-12 2025-05-15 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置およびプログラム
CN114997114B (zh) * 2021-03-01 2024-07-19 北京字跳网络技术有限公司 文档更新方法、装置、设备和介质
JP2024130917A (ja) 2023-03-15 2024-09-30 株式会社リコー 情報入力装置、情報入力装置の制御方法、およびプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000067082A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Nec Corp 情報通知装置及び情報通知方法並びにプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体
JP2002207726A (ja) * 2000-11-10 2002-07-26 Ricoh Co Ltd 文書管理装置、関連文書抽出方法、文書操作支援方法
JP2004220215A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Hitachi Ltd 計算機を利用した業務誘導支援システムおよび業務誘導支援方法
JP2005025550A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Fujitsu Ltd 電子文書管理装置および管理方法
JP2006173716A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Fuji Photo Film Co Ltd 画像編集装置及び画像編集プログラム並びに操作履歴記録装置

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671428A (en) * 1991-08-28 1997-09-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Collaborative document processing system with version and comment management
US5781732A (en) * 1996-06-20 1998-07-14 Object Technology Licensing Corp. Framework for constructing shared documents that can be collaboratively accessed by multiple users
US6148294A (en) * 1996-12-20 2000-11-14 Siemens Information And Communication Networks, Inc. System and method for computer directory updating and presentation based on frequency of access
US6119117A (en) * 1997-07-15 2000-09-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Document management method, document retrieval method, and document retrieval apparatus
US6996572B1 (en) * 1997-10-08 2006-02-07 International Business Machines Corporation Method and system for filtering of information entities
US6067551A (en) * 1997-11-14 2000-05-23 Microsoft Corporation Computer implemented method for simultaneous multi-user editing of a document
US6507845B1 (en) * 1998-09-14 2003-01-14 International Business Machines Corporation Method and software for supporting improved awareness of and collaboration among users involved in a task
US6650344B1 (en) * 1999-11-29 2003-11-18 International Business Machines Corporation Method and system for displaying computer documents
EP1256051A4 (en) * 2000-01-25 2004-09-29 Autodesk Inc DEVICE AND METHOD FOR ACCESSING ARCHITECTURAL DRAWINGS BY MEANS OF THE INTERNET AND FOR PROCESSING THESE DRAWINGS
KR100331685B1 (ko) * 2000-04-04 2002-04-09 오길록 문서 공동 편집 장치 및 그 방법
JP2002032364A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Ricoh Co Ltd 文書情報処理方法、文書情報処理装置及び記録媒体
US6990631B2 (en) * 2000-07-14 2006-01-24 Ricoh Company, Ltd. Document management apparatus, related document extracting method, and document processing assist method
CA2424713C (en) * 2000-08-21 2007-12-04 Thoughtslinger Corporation Simultaneous multi-user document editing system
JP2002117074A (ja) * 2000-10-04 2002-04-19 Hitachi Ltd 情報検索方法
JP2003085204A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Ricoh Co Ltd 文書処理管理装置
US7941439B1 (en) * 2004-03-31 2011-05-10 Google Inc. Methods and systems for information capture
US7734093B2 (en) * 2004-05-20 2010-06-08 Ricoh Co., Ltd. Paper-based upload and tracking system
US20060026502A1 (en) * 2004-07-28 2006-02-02 Koushik Dutta Document collaboration system
JP2006260522A (ja) * 2005-02-21 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報管理装置、情報管理システム、情報処理方法、情報管理方法、情報処理プログラム、情報管理プログラム及び記録媒体
US20070130145A1 (en) * 2005-11-23 2007-06-07 Microsoft Corporation User activity based document analysis
CN1979466A (zh) * 2005-11-29 2007-06-13 国际商业机器公司 允许多个用户同时编辑一个共享的电子文档的方法及装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000067082A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Nec Corp 情報通知装置及び情報通知方法並びにプログラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体
JP2002207726A (ja) * 2000-11-10 2002-07-26 Ricoh Co Ltd 文書管理装置、関連文書抽出方法、文書操作支援方法
JP2004220215A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Hitachi Ltd 計算機を利用した業務誘導支援システムおよび業務誘導支援方法
JP2005025550A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Fujitsu Ltd 電子文書管理装置および管理方法
JP2006173716A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Fuji Photo Film Co Ltd 画像編集装置及び画像編集プログラム並びに操作履歴記録装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039643A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 情報管理装置、情報管理方法、及びプログラム
JP2010117821A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Ricoh Co Ltd 作業環境管理装置、方法及びプログラム
JP2010128916A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Hitachi Ltd 作業内容分析方法、プログラム及び作業内容分析システム
JP2011128833A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Fuji Xerox Co Ltd 文書検索装置、プログラム、文書登録装置、および文書検索システム
JP2011198020A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Fujitsu Ltd ファイル管理プログラム、ファイル管理装置及びファイル管理方法
JP2015184877A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 株式会社日立ソリューションズ データ処理装置、データ処理プログラム
JP2018523221A (ja) * 2015-06-26 2018-08-16 ファスー ドット コム カンパニー リミテッドFasoo. Com Co., Ltd 関連度を利用した関連ノート提供方法および装置
WO2018084226A1 (ja) * 2016-11-04 2018-05-11 株式会社日立製作所 文書検索方法及び装置
JP2024001881A (ja) * 2022-06-22 2024-01-10 ファスー、カンパニー、リミテッド 保安文書のメタ情報維持方法、装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP7572510B2 (ja) 2022-06-22 2024-10-23 ファスー、カンパニー、リミテッド 保安文書のメタ情報維持方法、装置、コンピュータプログラム及び記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US20080072225A1 (en) 2008-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008102911A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記録媒体
US12032518B2 (en) Context-based file selection
CN100428182C (zh) 用于监控应用程序中的事件的基于简档的捕捉组件
JP4812747B2 (ja) 情報を取り込み抽出する方法及びシステム
US7636890B2 (en) User interface for controlling access to computer objects
KR101031942B1 (ko) 접속 소스들로부터 수집된 접속 정보를 찾아내는 시스템 및방법
US20050166153A1 (en) Methods and apparatus for presenting content
US20080005685A1 (en) Interface mechanism for quickly accessing recently used artifacts in a computer desktop environment
US8484719B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and media storing a program therefor
JPH09153050A (ja) 文書情報収集方法および文書情報収集装置
US8688656B2 (en) Document management method, document management apparatus, and document management system
US8171012B2 (en) Document management apparatus, method, system, medium storing a program thereof
US7499958B1 (en) Systems and methods of replicating all or part of a data store
EP2249515B1 (en) Monitoring communications using a unified communications protocol
JP2006260522A (ja) 情報処理装置、情報管理装置、情報管理システム、情報処理方法、情報管理方法、情報処理プログラム、情報管理プログラム及び記録媒体
JP2006178719A (ja) 作業管理システムおよびプログラム
JP2013054501A (ja) ファイル共有システム、分析サーバ及びファイル共有方法
JP2006092368A (ja) 活動記録装置、活動記録方法およびプログラム
JP2000057147A (ja) 情報検索装置および情報検索方法
US20070130198A1 (en) Data management device, data management system and data management method
JP2014219753A (ja) 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム
JP2005301689A (ja) データ管理ソフトウェア
JP7389367B2 (ja) 展示会支援装置、展示会支援システム、展示会支援方法、及びプログラム
JP2010079645A (ja) 作業支援装置、サーバ、システム、および方法
JP2005196254A (ja) ディレクトリ構造形成装置及びその方法、ディレクトリサービスシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130402