[go: up one dir, main page]

JP2008100529A - インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷 - Google Patents

インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷 Download PDF

Info

Publication number
JP2008100529A
JP2008100529A JP2007338529A JP2007338529A JP2008100529A JP 2008100529 A JP2008100529 A JP 2008100529A JP 2007338529 A JP2007338529 A JP 2007338529A JP 2007338529 A JP2007338529 A JP 2007338529A JP 2008100529 A JP2008100529 A JP 2008100529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot
recording rate
ink
specific
error information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007338529A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Nunokawa
博一 布川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007338529A priority Critical patent/JP2008100529A/ja
Publication of JP2008100529A publication Critical patent/JP2008100529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract


【課題】インク吐出量の誤差に起因する粒状性やバンディングの発生を抑制する。
【解決手段】本発明の印刷では、インク量の異なる複数種類のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なるドットが形成される。本発明の印刷装置は、このうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報を受け取り、この誤差情報に応じて特定インク滴で形成されるドットの記録率を調整する。
【選択図】図13

Description

この発明は、インクを吐出して印刷媒体上に画像を印刷する技術に関する。
近年、コンピュータの出力装置として、数色のインクを印刷ヘッドから吐出するタイプのカラープリンタが普及し、コンピュータが処理した画像を多色多階調で印刷するのに広く用いられている。このような階調表現は、印刷媒体上の1画素の領域にサイズの異なる複数種類のドットのうちのいずれかを選択的に形成する方法でも行われている。
このような階調表現方法では、各サイズのドットを適切な記録率で記録することにより各階調値が表現される。このドット記録率は、各ドットのサイズを考慮して、粒状性(画像のざらつき)やバンディング(筋状の画質劣化)を少なくするような最適な値に予め設定されている。
しかし、インク吐出量に誤差が存在する場合には、各ドットのサイズにも誤差が生ずることになる。各ドットのサイズに誤差が生ずると、各ドットのサイズを前提として予め設定されているドット記録率が最適な値でなくなるという問題が生じていた。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、インク吐出量の誤差に起因する粒状性やバンディングの発生を抑制する技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、印刷媒体上にインク量の異なるN種類(Nは2以上の整数)のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なる前記N種類のドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、前記N種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報を受け取る誤差情報受信部と、与えられた原画像データを処理することにより、印刷画像における各画素のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドットデータ生成部とを備え、前記ドットデータ生成部は、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴で形成されるドットの記録率である特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成するように構成されていることを特徴とする。
本発明の印刷制御装置によれば、誤差情報に応じて複数種類のドットのうちの少なくとも1つのドットの記録率が調整されるので、インク吐出量の誤差に起因して生ずる粒状性やバンディングの発生を抑制することができる。
上記印刷制御装置において、前記特定インク滴は、前記N種類のドットのうちの比較的小さい特定ドットを形成するためのインク滴であり、前記ドットデータ生成部は、前記特定ドット記録率の上限値が変更されたドットデータを生成するように構成されているようにするのが好ましい。
複数種類のドットのうちの比較的小さいドットの記録率の最大値がバンディングの発生に比較的大きく影響するので、このようなドットの記録率の上限値を変更することにより効果的に粒状性やバンディングを抑制することができる。
上記印刷制御装置において、前記ドットデータ生成部は、前記特定インク滴が誤差で大きくなっていることを前記誤差情報が表す場合には、前記特定ドット記録率の上限値を大きくするようにするのが好ましい。
比較的小さいドットのインク滴が大きくなると、そのドットの記録率を上げてもバンディングが発生し難くなる傾向があるので、そのドットの記録率の上限を上げて視認されやすい比較的大きいドットの記録率を下げることができる。この結果、バンディングの発生を抑制しつつ粒状性を少なくして印刷画質を向上させることができる。
上記印刷制御装置において、前記ドットデータ生成部は、前記特定インク滴が誤差で小さくなっていることを前記誤差情報が表す場合には、前記特定ドット記録率の上限値を小さくするようにするのが好ましい。
比較的小さいドットのインク滴が小さくなると、そのドットの記録によりバンディングが発生し易くなる傾向がある。しかし、このような場合にも、上記構成のようにすれば、そのドットの記録率の上限を下げてバンディングの発生を抑制することができる。
上記印刷制御装置において、前記特定インク滴は、前記N種類のインク滴のうちで最もインク量が少ないインク滴であるようにしても良い。
上記印刷制御装置において、前記ドットデータ生成部は、前記N種類のドットのドット記録率の決定に利用可能な複数のドット記録率デーブルを格納するテーブル格納部と、前記誤差情報に応じて、前記複数のドット記録率テーブルの中から1つを選択するテーブル選択部とを備え、前記複数のドット記録率デーブルは、前記誤差情報に応じて選択される特定のテーブルを含むようにするのが好ましい。
こうすれば、ドット記録率テーブルを誤差情報に応じて選択するだけでドット記録率を調整することができるので本発明の適用に伴う処理の負担が少ない。さらに、ハーフトーン処理その他の減色処理の方法を変更しなくても本発明を適用することができるので、本発明を簡易に適用することができる。
上記印刷制御装置において、前記ドットデータ生成部は、前記誤差情報に応じて、さらに前記特定インク滴のインク量の誤差が補償されたドットデータを生成するように構成されているようにするのが好ましい。
あるいは、上記印刷制御装置において、前記特定のテーブルは、さらに、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴のインク量の誤差を補償するように調整されているようにするのが好ましい。
こうすれば、粒状性等の改善と同時にインク量の誤差を補償して正確な色を再現することが可能となる。
上記印刷制御装置において、前記ドット生成部は、前記誤差情報と印刷媒体の種類とに応じて前記特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成するように構成されているようにするのが好ましい。
こうすれば、印刷媒体毎に好ましいドット記録率が異なる場合にも、各印刷媒体に対して好ましいドット記録率に近づけることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、たとえば、印刷方法および印刷装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.装置の構成:
B.ドット形成制御処理:
C.ドット記録率テーブルの設定:
D.第1実施例におけるドット記録率の調整:
E.第2実施例におけるドット記録率の調整:
F.変形例:
A.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピュータ88と、印刷部としてのカラープリンタ20と、を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュータ88の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
コンピュータ88では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ94やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、カラープリンタ20に転送するための印刷データPDが出力されることになる。アプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ94を介してCRT21に画像を表示する。
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ88のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをカラープリンタ20に供給するための印刷データPDに変換する。図1に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、印刷データ生成モジュール100と、色変換テーブルLUTと、複数のドット記録率テーブルDTと、誤差情報受信部102と、が備えられている。これらの機能については後述する。
なお、プリンタドライバ96は、印刷データPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相当する。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
図2は、カラープリンタ20の概略構成図である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30を副走査送り機構が備える排紙側副走査送り機構27の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモータ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ88に接続されている。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ22の回転をプラテン27と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査送り機構は、プラテン27の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位置センサ39とを備えている。
印刷ヘッドユニット60は、後述する印刷ヘッド28と、インク吐出量の誤差を表す誤差情報を格納した図示しないメモリとを有している。制御回路40は、このメモリから誤差情報を読み出すとともに、コネクタ56を介してコンピュータ88に送信する。送信された誤差情報は、コンピュータ88内の誤差情報受信部102(図1)に受信される。
図3は、印刷ヘッド28の内部の概略構成を示す説明図である。インクカートリッジ71,72(図2)がキャリッジ30に装着されると、インクカートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出され、キャリッジ30下部に設けられた印刷ヘッド28の各色ヘッド61ないし66に導かれる。
なお、初めてインクカートリッジが装着されたときには、専用のポンプによりインクを各色のヘッド61ないし66に吸引する動作が行われるが、本実施例では吸引のためのポンプ、吸引時に印刷ヘッド28を覆うキャップ等の構成については図示および説明を省略する。
各色のヘッド61ないし66には、各色毎に複数個のノズルNzが設けられており、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したのが図4である。図4上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。
本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図4下段に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク滴Ipがプラテン27に装着された用紙Pに染み込むことにより印刷が行われる。インク滴Ipの大きさは、ピエゾ素子PEへの電圧の印加方法によって、変更することができる。これにより、たとえば大中小の三種類の大きさのドットを形成することが可能である。
また、インク滴Ipの大きさは、インク通路68の製造誤差やピエゾ素子PEの個体差に起因しても変動する。この変動量が、誤差情報として印刷ヘッドユニット60が備えるメモリに格納されている。誤差情報は、小ドットを形成するためのインク滴Ipに関する情報である。
以上説明したハードウェア構成を有するプリンタ20は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送しつつ(以下、副走査という)、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復動させ(以下、主走査という)、同時に印刷ヘッド28の各色ヘッド61〜64のピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
B.ドット形成制御処理:
図5は、本実施例におけるドット形成制御ルーチンの流れを示すフローチャートである。この処理は、コンピュータ88において実行される。ステップS100では、プリンタドライバ96はRGBの画像データを受け取る。この画像データは、図1に示したアプリケーションプログラム95から受け渡されるデータであり、画像を構成する各画素ごとにR,G,Bそれぞれの色について、値0〜255の256段階の階調値を有するデータである。
ステップS105では、解像度変換モジュール97は、入力された画像データの解像度をプリンタ20における解像度に変換する。画像データが印刷解像度よりも低い場合には、線形補間により隣接する原画像データの間に新たなデータを生成することで解像度変換を行う。逆に画像データが印刷解像度よりも高い場合には、一定の割合でデータを間引くことにより解像度変換を行う。
ステップS110では、色変換モジュール98は、色変換処理を行う。色変換処理とはR,G,Bの階調値からなる画像データをプリンタ20で使用するC,M,Y,Kの各色の階調値を表す多階調データに変換する処理である。この処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合わせからなる色をプリンタ20で表現するためのC,M,Y,Kの組み合わせを記憶した色変換テーブルLUT(図1)を用いて行われる。
ステップS200では、ハーフトーンモジュール99は、こうして色変換された画像データに対してハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理とは、原画像データの階調値(本実施例では256階調)をプリンタ20が各画素ごとに表現可能な階調値に減色する処理をいう。ここで「減色」とは、色を表現する階調の数を減らすことをいう。なお、本実施例では、「ドットの形成なし」「小ドットの形成」「中ドットの形成」「大ドットの形成」の4階調への減色を行っている。
図6は、本実施例におけるハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。ステップS210では、ハーフトーンモジュール99は、色変換モジュール98から多階調データを受け取る。ここで入力される多階調データは、色変換処理(図5のステップS110)を施され、C,M,Y,Kの各色につき256階調を有するデータである。ステップS220では、この画像データの階調に応じて、以下のようにして大ドットのレベルデータLVLが決定される。
図7は、大中小の各ドットのレベルデータの決定に利用される複数のドット記録率テーブルを示す説明図である。図7の横軸は階調値(0〜255)、左側の縦軸はドット記録率(%)、右側の縦軸はレベルデータ(0〜255)である。ここで、「ドット記録率」とは、一定の階調値に応じて一様な領域が再現されるときに、その領域内の画素のうちでドットが形成される画素の割合を意味する。図7中のプロファイルSDが小ドットの記録率を示しており、また、プロファイルMDが中ドットの記録率を、プロファイルLDが大ドットの記録率をそれぞれ示している。また、レベルデータとは、ドットの記録率を値0〜255の256段階に変換したデータをいう。なお、ドット記録率テーブルの設定方法については後述する。
ステップS220では、大ドット用のプロファイルLDから階調値に応じたレベルデータLVLを読みとる。例えば、図7に示した通り、多階調データの階調値がgrであれば、レベルデータLVLはプロファイルLDを用いてldと求められる。実際には、プロファイルLDを1次元のテーブルとして図示しないメモリに記憶しておき、このテーブルを参照してレベルデータを求めている。このテーブルがドット記録率テーブルDTである(図1)。
ステップS230では、こうして設定されたレベルデータLVLが閾値THLより大きいか否かが判断される。ここでは、たとえばディザ法によるドットのオン・オフ判定を行う。閾値THLはいわゆるディザマトリックスにより各画素ごとに異なる値が設定される。本実施例では16×16の正方形の画素ブロックに値0〜254までが現れるマトリックスを用いている。
図8は、ディザ法によるドットのオン・オフ判定の考え方を示す説明図である。図示の都合上、一部の画素についてのみ示す。図8に示す通り、レベルデータLVLの各画素とディザテーブルの対応箇所の大小を比較する。レベルデータLVLの方がディザテーブルに示された閾値THLよりも大きい場合にはドットをオンにし、レベルデータLVLの方が小さい場合にはドットをオフとする。図8中でハッチングを付した画素がドットをオンにする画素を意味している。
ハーフトーンモジュール99は、レベルデータLVLが閾値THLよりも大きい場合には、大ドットをオンにすべきと判断して、結果値を示す変数REに2進数で値11を代入する(ステップS300)。結果値REは、画素に形成するドットの大きさを表す変数である。この変数が11の画素には、大ドットが形成される。
一方、ステップS230において、ハーフトーンモジュール99は、レベルデータLVLが閾値THLよりも小さい場合には、大ドットを形成すべきではないと判断するとともに、ステップS240に進む。ステップS240では、中ドットのレベルデータLVMを設定する。中ドットのレベルデータLVMは、階調値に基づいて、前述の記録率テーブルDTにより設定される。設定方法は、大ドットのレベルデータLVLの設定と同じである。
ステップS250では、中ドットのレベルデータLVMと閾値THMの大小関係が比較されて、中ドットのオン・オフの判定が行われる。オン・オフの判定方法は、大ドットの場合と同じであるが、判定に用いる閾値LVMを次に示す通り大ドットの場合の閾値LVLとは異なる値としている。
大ドットと中ドットで同じディザマトリックスを用いてオン・オフの判定を行えば、ドットがオンになりやすい画素が両者で一致する。つまり、大ドットがオフとなるときには中ドットもオフになる可能性が高い。この結果、中ドットの記録率は所望の記録率よりも低くなる可能性がある。本実施例ではこのような現象を回避するため、両者でディザマトリックスを変えている。つまり、オンになりやすくなる画素の位置を、大ドットと中ドットとで変えることで、それぞれが適切に形成されることを確保している。
図9は、大ドットの判定に用いられるディザマトリックスと、中ドットの判定に用いられるディザマトリックスの関係について示す説明図である。この実施例では、図に示すように、大ドットについては第1のディザマトリックスTMを用い、中ドットについてはこの各閾値を副走査方向に対称に移動した第2のディザマトリックスUMを用いている。本実施例では先に述べた通り64×64のマトリックスを用いているが、図9には図示の都合上4×4のマトリックスで示している。なお、大ドットと中ドットで全く異なるディザマトリックスを用いるようにしても良い。
ステップS250において、中ドットのレベルデータLVMが閾値THMよりも大きい場合には、中ドットをオンにすべきと判断して、結果値REに2進数で値10が代入される(ステップS290)。一方、ステップS250において、中ドットのレベルデータLVMが閾値THMよりも小さい場合には、中ドットを形成すべきでないと判断され、ステップS255に進む。
ステップS255では、大ドットや中ドットのレベルデータの設定と同様にして、小ドットのレベルデータLVSを設定する。ステップS260では、ハーフトーンモジュール99は、レベルデータLVSが閾値THSよりも大きい場合には、小ドットをオンにすべきと判断して、結果値を示す変数REに2進数で値01を代入する(ステップS280)。一方、ステップS260において、小ドットのレベルデータLVSが閾値THSよりも小さい場合には、ドットを形成すべきでないと判断され、結果値を示す変数REに2進数で値00が代入される(ステップS270)。なお、小ドット用のディザマトリックスは、前述のように小ドットの記録率の低下を抑制するために中ドットや大ドット用のものと異なるものとするのが好ましい。
以上の処理により、一つの画素についていずれのドットを形成すべきかの判定がなされる。ハーフトーンモジュール99は、全画素について処理が終了するまで(ステップS310)、ステップS220〜S300までの処理を繰り返す。全画素について処理が終了すると、ハーフトーン処理ルーチンを一旦終了してドット形成制御処理ルーチンに戻る。なお、ハーフトーンデータは、特許請求の範囲における「ドットデータ」に相当する。
ステップS400では、印刷データ生成モジュール100は、このようにして生成されたハーフトーンデータから印刷データPDの生成を行う。印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含むデータであり、プリンタ20に出力される(S410)。プリンタ20は、このデータを受け取って各画素に大中小それぞれのドットを形成して画像を印刷する。
C.ドット記録率テーブルの設定:
図10は、ドット記録率テーブルとインク吐出量との間の関係を示す説明図である。図10(a)は、多階調データの階調値と各サイズのドットのドット記録率との間の関係を示す図であり図7と同一である。図10(b)は、階調値と所定の領域に吐出されるインク重量との間の関係を示す説明図である。所定の領域は、255個の画素から構成される領域仮定されている。インク重量は、小ドットが10ng、中ドットが20ng、そして大ドットが30ngと仮定している。
図10(b)は、各階調値毎に下記の積をプロットしたものである。
(1)各サイズのドットの記録率(たとえば階調値G2において小ドットは25%、中ドットは50%)
(2)インクの重量(小ドットは10ng、中ドットは20ng、大ドットは30ng)
(3)所定の領域の画素数(255画素)
たとえば階調値が255(最大階調値)の場合には、上記の積は、7650ng(=100%×30ng×255画素)となる。
図10(b)から分かるように、階調値が0から255に向かって高くなると、インク吐出量は直線Wiに沿って0ngから7650ngに向かって増加する。このように、本実施例では、説明を分かりやすくするために所定の領域に吐出されるインク重量と階調値とは線形の関係にあるものとしている。
所定の領域に吐出されるインク重量は、図10(a)(b)から分かるように、階調値の増大に応じて以下のように増加する。
(1)階調値0から階調値G1までの領域においては、小ドットのドット記録率の増大に応じて線形にインク重量が増加する。
(2)階調値G1から階調値G2までの領域においては、小ドットのドット記録率は一定となり、中ドットのドット記録率の増大に応じて線形にインク重量が増加する。
(3)階調値G2から階調値G3までの領域においては、小ドットと中ドットのドット記録率は一定となり、大ドットのドット記録率の増大に応じて線形にインク重量が増加する。
(4)階調値G3から最大階調値までの領域においては、小ドットと中ドットのドット記録率は減少に転じ、小ドットと中ドットを大ドットに置き換えていくことにより線形にインク重量が増加する。
このようなドット記録率のプロファイルは、本実施例では、以下のようなトレードオフの結果として生成されている。
(1)粒状性(画像のざらつき)を抑制するためには、視認されやすい比較的大きなドットの記録率を低くして比較的小さなドットのドット記録率を高くするのが好ましい。このような特性は、低い階調領域において特に顕著である。
(2)バンディング(筋状の画質劣化)を少なくするためには、比較的小さなドットを比較的大きなドットに置き換えることにより比較的小さなドットのドット記録率を低くするのが好ましい。このような特性は、高い階調領域において特に顕著である。
このようなトレードオフの結果、本実施例では、小ドットのドット記録率の上限値を25%とし、中ドットのドット記録率の上限値を50%としてプロファイルを設定している。
図11は、小ドットおよび中ドットのドット記録率と、バンディングの発生との間の関係を示す説明図である。円内の番号は、その画素位置におけるドットの形成を担当するノズルの番号を示している。この例では、5番ノズルで形成されるドットが製造誤差等により上方にずれていることによりバンディングが発生している。図11(a)から分かるように、小ドットの記録率が100%のときには、バンディングが発生していることが明確に分かる。このようなバンディングは、図11(b)に示すようにドット記録率がある程度低下した場合にも発生していることが分かる。
図11(c)は、図11(b)と同一のエリアに同一のインク量が吐出された様子である。このため、図11(c)のドットパターンと図11(b)のドットパターンは、同一の階調を表現している。ただし、図11(c)では、図11(b)における6個の小ドットが3個の中ドットに置き換えられている。
図11(c)のドットパターンでは、図11(b)のものよりバンディングが抑制されていることが分かる。図11(b)で発生している白スジが4番ノズルと5番ノズルで形成されている2個の中ドットで分断されているからである。白スジは、以下に示すように分断されると画質の劣化として目立ちにくくなることが分かっている。
図12は、人間の視覚特性における空間周波数と識別可能な階調数の関係を示すグラフである。このグラフは、空間周波数が増加すると人間が識別可能な階調数が減少することを示している。
たとえば印刷解像度が主走査方向に720dpiであると仮定すると、各画素の空間周波数は28サイクル/mm(=720dpi÷25.4mm)である。ここで、主走査方向に10画素分の長さの白スジが発生すると、空間周波数において2.8サイクル/mmに相当する白スジが発生していることになる。この白スジは、人間の視覚特性では100階調程度の識別が可能領域で発生していることになる。この結果、白スジによる画質劣化がバンディングとして人間に認識されやすい状態になっていることが分かる。
一方、図11(c)に示すように白スジが分断されると、人間の目にほとんど認識できなくなる。分断によって白スジの長さが、たとえば3画素分の長さになると空間周波数において9サイクル/mmを超え、人間の目では、ほとんど識別不可能な領域における画質劣化となるからである。
このように、単独で小ドットの記録率を高くすると、もしくは中ドットの記録率が極めて低い状態で小ドットの記録率を高くすると、バンディングが発生し易いことが分かる。ただし、中ドットを多用すると逆に粒状性(画像のざらつき)が発生しやすくなる。中ドットは小ドットに比較して視認されやすいからである。
このため、各サイズのドット記録率は、前述のようにバンディングと粒状性のトレードオフの結果として最適な値に決定されることになる。ところが、ドットサイズが誤差により変動すると、最適に設定されたはずの値が最適でなくなるという問題が生じることになる。以下の実施例では、この問題が解決される。
D.第1実施例におけるドット記録率の調整:
図13は、本発明の第1実施例において利用される複数のドット記録率テーブルDT(n)を示す説明図である。図13(a)は、複数のドット記録率テーブルDT(n)に3つのドット記録率テーブルDTn、DT1、DT2が含まれていることを示している。
図13(b)は、誤差情報受信部102が受信した誤差情報と、これに応じて減色処理において選択されるドット記録率テーブルDTn、DT1、DT2との間の関係を示している。誤差情報は、たとえば0.1の場合にはノミナル値よりも10%だけインク滴のインク量が多いことを意味している。すなわち、誤差情報が0.1のときには、現実に吐出される小ドットのインク滴は11ngであることが予測されていることになる。
本実施例では、誤差情報が−0.1〜0.1のときにはドット記録率テーブルDTnが選択され、また、誤差情報が0.1より大きいときにはドット記録率テーブルDT1が、誤差情報が−0.1より小さいときにはドット記録率テーブルDT2が、それぞれ選択される。
図14は、本発明の第1実施例におけるドット記録率テーブルの設定方法を示す説明図である。図14(a)は、ドット記録率テーブルの設定に使用される各サイズのドット記録率のプロファイルを示している。たとえば小ドットのドット記録率プロファイルには、プロファイルSDn、SD1、SD2がある。プロファイルSDnは、誤差情報が−0.1と0.1の間にあるときに小ドットのドット記録率として使用され、また、プロファイルSD1は誤差情報が0.1より大きいときに、プロファイルSD2は誤差情報が−0.1より小さいときに、それぞれ小ドットのドット記録率の決定に使用される。
これらのプロファイルSDn、SD1、SD2の相違点は、ドット記録率の上限値にある。ドット記録率の上限値は、プロファイルSDnでは25%に設定されているが、プロファイルSD1ではプロファイルSDnより5%だけ高い30%(L1)に設定されており、プァイルSD2ではプロファイルSDnより5%だけ低い20%(L2)に設定されている。
小ドット記録率のプロファイルの調整に伴って、中ドット記録率のプロファイルMDn、MD1、MD2にも調整が行われている。たとえば誤差情報が0.1より大きいときには、中ドットのドット記録率のプロファイルとしてプロファイルMD1が選択される。これにより、階調値がGS1に達して小ドットの記録率が上限値となったときに、中ドットの記録が開始されることになる。また、中ドットのドット記録率は、プロファイルMD1から分かるように小ドットの最大記録率の上昇に伴って全体的に削減されている。この結果、中ドットの数が減少して粒状性が改善されることになる。
なお、本実施例における印刷処理は以下のようにして行われる。アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、まず、コンピュータ88は、プリンタ20の制御回路40を介して誤差情報を印刷ヘッドユニット60のメモリから読み出す。この誤差情報は、コンピュータ88内の誤差情報受信部102で受信され、ハーフトーンモジュール99に送られる。
ハーフトーンモジュール99は、誤差情報に応じてドット記録率テーブルDT(n)を選択する。これにより、インク滴の誤差に応じて最適なドット記録テーブルが選択され、インク吐出量の誤差に起因する粒状性やバンディングの発生が抑制された状態での印刷が可能となる。
このように、第1実施例では、誤差情報に応じて小ドットの記録率の上限を変更することにより小ドットのドット記録率が調整されるので、インク吐出量の誤差に起因する粒状性やバンディングの発生を抑制することができる。なお、ドット記録率テーブルDT1、DT2は、特許請求の範囲における「特定のテーブル」に相当する。
E.第2実施例におけるドット記録率の調整:
図15は、本発明の第2実施例におけるドット記録率テーブルの設定方法を示す説明図である。第2実施例では、インク量の誤差に伴う粒状性やバンディングの発生が抑制されるだけでなく、印刷媒体上に吐出されるインク量の誤差が補償されて正確な色が再現される。
本実施例では、小ドットのドット記録率プロファイルには、プロファイルSDn、SD3、SD4がある(図15(a))。プロファイルSDnは、図14(a)に示されるプロファイルSDnと同一であり、また、プロファイルSD3は誤差情報が0.1より大きいときに、プロファイルSD4は誤差情報が−0.1より小さいときに、それぞれ小ドットのドット記録率として使用されるプロファイルである。
プロファイルSD3は、誤差情報が0.1より大きいときに使用される点と、ドット記録率の上限が30%に上げられている点でプロファイルSD1と共通する。ただし、プロファイルSD3は、小ドットだけで階調表現がなされる領域(階調値が0〜GS3の領域)において、プロファイルSD1よりもプロファイルの傾きが小さい点で異なる。
このように傾きが小さくなるように設定されているのは、小ドットが誤差で大きくなっている場合に使用されるプロファイルなので、各階調値における記録率を削減して印刷媒体上に吐出されるインク量の誤差を補償するためである。一方、誤差情報が−0.1より小さいときに使用されるプロファイルSD4は、逆にドット記録率を高くしてインク量を補償するために傾きを大きくしてある。
このように、第2実施例では、誤差情報に応じてインク量の誤差に伴う粒状性やバンディングの発生を抑制するだけでなく、印刷媒体上に吐出されるインク量の誤差をも補償することができるという利点がある。
なお、特許請求の範囲における「特定インク滴のインク量の誤差の補償」とは、所定の領域に吐出されるインク重量が、特定インク滴のインク量の誤差によって変動し難くなるように調整されたという意味である。
F.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
F−1.上記各実施例では、誤差情報に応じて3つのドット記録率テーブルから1つが選択されているが、選択肢の対象となるドット記録率テーブルは2つでも良く4つ以上であっても良い。
F−2.上記各実施例では、3種類のドットのうちの最も小さいドットの記録率の上限値を誤差情報に応じて変動させているが、たとえば4種類のドットが形成可能な印刷装置において2番目に小さいドットの記録率の上限値を変動させるようにしても良い。一般に、本発明で記録率の上限が調整される特定インク滴は、形成可能な複数種類のドットのうちの比較的小さいドットであれば良い。
F−3.上記各実施例では、誤差情報に応じて小ドットを形成するためのインク滴についてのみドット記録率の上限を変更しているが、他の種類のインク滴についても同時に変更するようにしても良い。たとえば、中ドットのドット記録率についても上限を変更するようにしても良い。本発明は、一般に、印刷装置が吐出可能な複数種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差に起因してバンディングや粒状性の問題が発生する場合に適用可能である。
F−4.上記各実施例では、誤差情報のみに応じてドット記録率を調整しているが、誤差情報と印刷媒体の種類とに応じて調整するようにしても良い。こうすれば、印刷媒体毎に好ましいドット記録率が異なる場合にも、各印刷媒体に対して好ましいドット記録率に近づけることができる。
F−5.上記各実施例では、ハーフトーン処理にディザ(拡散)処理の手法が用いられているが、誤差拡散処理を用いても良い。一般に、ハーフトーン処理の手法は、各インク色の多階調データをN種類のドットで形成可能な階調数に減色できるものであれば良い。
F−6.上述の実施例ではピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタを用いているが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するものとしてもよい。
以上で説明した印刷装置における処理は、コンピュータプログラムによって実現することもできる。このようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コンピュータに上記で説明した画像処理等を行うコンピュータプログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様も可能である。
本発明の一実施例としての印刷システムの構成を示すブロック図。 カラープリンタ20の概略構成図。 本発明のプリンタのドット記録ヘッドの概略構成を示す説明図。 本発明のプリンタにおけるドット形成原理を示す説明図。 ドット形成制御ルーチンの流れを示すフローチャート。 ハーフトーン処理の流れを示すフローチャート。 ドット記録率テーブルを示す説明図。 ディザ法によるドットのオン・オフ判定の考え方を示す説明図。 大ドットの判定に用いられるディザマトリックスと、小ドットの判定に用いられるディザマトリックスの関係について示す説明図。 ドット記録率テーブルとインク吐出量との間の関係を示す説明図。 比較的に小さいサイズのドットのドット記録率とバンディングの発生との間の関係を示す説明図。 人間の視覚特性における空間周波数と識別可能な階調数の関係を示すグラフ。 本発明の第1実施例において利用される複数のドット記録率テーブルを示す説明図。 本発明の第1実施例におけるドット記録率テーブルの設定方法を示す説明図。 本発明の第2実施例におけるドット記録率テーブルの設定方法を示す説明図。
符号の説明
20...カラープリンタ
21...CRT
22...紙送りモータ
23...紙送りモータ
24...キャリッジモータ
27...プラテン
27...排紙側副走査送り機構
28...印刷ヘッド
30...キャリッジ
32...操作パネル
34...摺動軸
36...駆動ベルト
38...プーリ
39...位置センサ
40...制御回路
56...コネクタ
60...印刷ヘッドユニット
67...導入管
68...インク通路
71,72...インクカートリッジ
88...コンピュータ
94...ビデオドライバ
95...アプリケーションプログラム
96...プリンタドライバ
97...解像度変換モジュール
98...色変換モジュール
99...ハーフトーンモジュール
100...印刷データ生成モジュール
102...誤差情報受信部

Claims (13)

  1. 印刷媒体上にインク量の異なるN種類(Nは2以上の整数)のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なる前記N種類のドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御装置であって、
    前記N種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報を受け取る誤差情報受信部と、
    与えられた原画像データを処理することにより、印刷画像における各画素のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と、
    を備え、
    前記ドットデータ生成部は、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴で形成されるドットの記録率である特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成するように構成されていることを特徴とする、印刷制御装置。
  2. 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    前記特定インク滴は、前記N種類のドットのうちの比較的小さい特定ドットを形成するためのインク滴であり、
    前記ドットデータ生成部は、前記特定ドット記録率の上限値が変更されたドットデータを生成するように構成されている、印刷制御装置。
  3. 請求項2記載の印刷制御装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記特定インク滴が誤差で大きくなっていることを前記誤差情報が表す場合には、前記特定ドット記録率の上限値を大きくする、印刷制御装置。
  4. 請求項2または3に記載の印刷制御装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記特定インク滴が誤差で小さくなっていることを前記誤差情報が表す場合には、前記特定ドット記録率の上限を小さくする、印刷制御装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷制御装置であって、
    前記特定インク滴は、前記N種類のインク滴のうちで最もインク量が少ないインク滴である、印刷制御装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷制御装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記N種類のドットのドット記録率の決定に利用可能な複数のドット記録率デーブルを格納するテーブル格納部と、
    前記誤差情報に応じて、前記複数のドット記録率テーブルの中から1つを選択するテーブル選択部と、
    を備え、
    前記複数のドット記録率デーブルは、前記誤差情報に応じて選択される特定のテーブルを含む、印刷制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の印刷制御装置であって、
    前記ドットデータ生成部は、前記誤差情報に応じて、さらに前記特定インク滴のインク量の誤差が補償されたドットデータを生成するように構成されている、印刷制御装置。
  8. 請求項6記載の印刷制御装置であって、
    前記特定のテーブルは、さらに、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴のインク量の誤差を補償するように調整されている、印刷制御装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の印刷制御装置であって、
    前記ドット生成部は、前記誤差情報と印刷媒体の種類とに応じて前記特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成するように構成されている、印刷制御装置。
  10. 印刷媒体上にインク量の異なるN種類(Nは2以上の整数)のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なる前記N種類のドットを形成可能な印刷装置であって、
    前記N種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報を受け取る誤差情報受信部と、
    与えられた原画像データを処理することにより、印刷画像における各画素のドットの形成状態を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と、
    前記ドットデータに応じて、前記印刷媒体上に前記N種類のインク滴を吐出するドット形成部と、
    を備え、
    前記ドットデータ生成部は、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴で形成されるドットの記録率である特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成するように構成されていることを特徴とする、印刷装置。
  11. 印刷媒体上にインク量の異なるN種類(Nは2以上の整数)のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なる前記N種類のドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成する印刷制御方法であって、
    (a)前記N種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報を受け取る工程と、
    (b)与えられた原画像データを処理することにより、印刷画像における各画素のドットの形成状態を表すドットデータを生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴で形成されるドットの記録率である特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成する工程を含むことを特徴とする、印刷制御方法。
  12. 印刷媒体上にインク量の異なるN種類(Nは2以上の整数)のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なる前記N種類のドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行う印刷方法であって、
    前記N種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報に応じて前記特定インク滴で形成されるドットの記録率である特定ドット記録率を調整する工程を備えることを特徴とする、印刷方法。
  13. 印刷媒体上にインク量の異なるN種類(Nは2以上の整数)のインク滴を選択的に吐出することにより1画素の領域にサイズが異なる前記N種類のドットを形成可能な印刷部を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成するためのコンピュータプログラムであって、
    前記N種類のインク滴のうちの少なくとも1つの種類の特定インク滴のインク量の誤差を表す誤差情報を受け取る機能と、
    与えられた原画像データを処理することにより、印刷画像における各画素のドットの形成状態を表すドットデータを生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させるプログラムを含み、
    前記ドットデータを生成する機能は、前記誤差情報に応じて前記特定インク滴で形成されるドットの記録率である特定ドット記録率が調整されたドットデータを生成する機能を含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
JP2007338529A 2007-12-28 2007-12-28 インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷 Pending JP2008100529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338529A JP2008100529A (ja) 2007-12-28 2007-12-28 インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007338529A JP2008100529A (ja) 2007-12-28 2007-12-28 インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002103915A Division JP4528481B2 (ja) 2002-04-05 2002-04-05 インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008100529A true JP2008100529A (ja) 2008-05-01

Family

ID=39435201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007338529A Pending JP2008100529A (ja) 2007-12-28 2007-12-28 インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008100529A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042583A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像記録装置、及び画像処理プログラム
JP2012076376A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び方法
US8469487B2 (en) 2010-05-28 2013-06-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Inkjet printing apparatus and method for printing a plurality of pixels

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03162977A (ja) * 1989-11-22 1991-07-12 Canon Inc 画像記録装置
JP2000079710A (ja) * 1998-07-03 2000-03-21 Seiko Epson Corp 印刷装置および記録媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03162977A (ja) * 1989-11-22 1991-07-12 Canon Inc 画像記録装置
JP2000079710A (ja) * 1998-07-03 2000-03-21 Seiko Epson Corp 印刷装置および記録媒体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042583A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像記録装置、及び画像処理プログラム
US8469487B2 (en) 2010-05-28 2013-06-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Inkjet printing apparatus and method for printing a plurality of pixels
JP2012076376A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Fujifilm Corp インクジェット記録装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4528481B2 (ja) インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷
US8118388B2 (en) Adjustment of misalignments of recording positions during bidirectional printing
US7506946B2 (en) Apparatus and method for ink jet printing
US8240795B2 (en) Printing method and printing apparatus
US7137681B2 (en) Printing compensating for jetting amount for each of multiple types of ink drops with different sizes
US7075679B2 (en) Image processing apparatus and method, and printing method and apparatus
US6659583B2 (en) Printing involving halftone reproduction with different density inks in pixel block units
JP2004098464A (ja) インクジェット記録方法、記録システム、インクジェット記録装置、記録データ生成方法、プログラム及びプリンタドライバ
JP4579557B2 (ja) 記録装置及びその制御方法、プログラム
JP4250541B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法ならびに記録システム
JP6178708B2 (ja) インクジェット画像形成装置
JP3981480B2 (ja) 印刷装置および記録媒体
JP5811225B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および、コンピュータープログラム
JP2003094693A (ja) 印刷装置および記録媒体
JP2018001639A (ja) 記録装置
JP2008100529A (ja) インク滴の大きさの誤差に応じてドットの記録率を変える印刷
JP2010137536A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP4154865B2 (ja) 複数画素を階調再現の1単位とする印刷
JP4075241B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および記録媒体
JP4492181B2 (ja) 印刷ヘッドと印刷媒体の隙間の変動に起因する画質の劣化を抑制する印刷
JP2002019091A (ja) インク残量の減少に伴う画像の変化を補償する印刷
JP2007168453A (ja) 印刷装置および記録媒体
JP2002210945A (ja) 印刷媒体に応じてドットの記録率を変える印刷
JP2004160913A (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP3785993B2 (ja) 多値ドットプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100922

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019