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JP2008095880A - 部品の取付構造 - Google Patents

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JP2008095880A
JP2008095880A JP2006279785A JP2006279785A JP2008095880A JP 2008095880 A JP2008095880 A JP 2008095880A JP 2006279785 A JP2006279785 A JP 2006279785A JP 2006279785 A JP2006279785 A JP 2006279785A JP 2008095880 A JP2008095880 A JP 2008095880A
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Koichi Kato
幸一 加藤
Shigeo Okada
重夫 岡田
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Piolax Inc
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Abstract

【課題】部品にクリップを簡単に固定でき、取付け作業性も良好な部品の取付構造を提供する。
【解決手段】この取付構造はクリップ10を介して被取付部品5に部品1を固定するもので、プッシュナット50を更に備えている。クリップ10は、収納空洞27を有する頭部20と、フランジ部39と、係止脚40とを有し、収納空洞27には挿通孔32を有する天井壁30が形成されている。プッシュナット50は、軸孔53と、支軸3外周に係合する係合爪57と、軸孔53が挿通孔32にほぼ整合する位置となるように、天井壁30の切欠部36に係合して、収納空洞27内で仮固定させる係合凸部60とを有している。仮固定によって、ほほ整合した軸孔53及び挿通孔32に支軸3をスムーズに挿入できるので、部品1に対するクリップ10の固定作業が容易となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車の内装部品等の部品を、車体パネル等の被取付部品に固定するために用いられる部品の取付構造に関する。
自動車の内装部品等の部品を車体パネル等の被取付部品に取付けるものとして、下記特許文献1には、ボス部を有する部品を、取付孔が形成されたパネル等の被取付部品に固定するクリップが開示されている。該クリップは、取付孔に係着する脚部と、プッシュナットを収納する収納空洞を有する頭部とを備え、頭部上方には、前記ボス部を収納空洞内に挿通させる挿通孔が形成されている。また、プッシュナットは、ボス部が挿入される内孔を有していると共に、該内孔の周縁からボス部の外周面に食い込む爪が設けられている。更に、プッシュナットの外径は収納空洞の内径よりも小さく形成されていて、収納空洞内でプッシュナットが移動可能となっている。
そして、プッシュナットを収納したクリップの頭部上方から挿通孔を通して、ボス部を内孔に差し込むと、内孔周縁に設けた爪がボス部に食い込んで、プッシュナットがボス部に固定され、プッシュナットを介して部品にクリップが固定される。更に、クリップの脚部を取付孔に挿入して嵌合させることにより、部品を被取付部品に固定することができる。このとき、プッシュナットを収納空洞内で移動させることができるので、クリップの部品に対する取付位置を多少ずらせるようになっており、その結果、部品に取付けられたクリップと、被取付部品に形成された取付孔との位置ずれを吸収して、取付孔にクリップの係止脚を挿入することができる。
特開2002−130233号公報
上記特許文献1では、プッシュナットが収納部空洞内で大きく変位した場合には、クリップの挿通孔とプッシュナットの内孔とが大きく位置ずれするため、ボス部を挿入しにくくなることがあった。この場合、プッシュナットの内孔をクリップの挿通孔に整合するように、予めプッシュナットを移動させる必要があるため、クリップの取付けに手間がかかっていた。
また、特許文献1では、各クリップの収納空洞内に一つ一つプッシュナットを収納する必要があるが、このようなプッシュナットは、互いに密着した状態で重なり合ってしまうことが多いため、プッシュナットを1個ずつ分離して取出しにくくなることがあり、作業時間をとられることあった。
したがって、本発明の目的は、部品にクリップを簡単に固定することができ、取付け作業性も良好な部品の取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、部品から突設した支軸にクリップを固定し、該クリップを被取付部品の取付孔に挿入することにより、クリップを介して被取付部品に部品を固定する部品の取付構造において、該取付構造は、前記支軸の外周に固定されるプッシュナットを更に備えており、前記クリップは、前記プッシュナットを収納する収納空洞を有する頭部と、前記取付孔の表側周縁に当接するフランジ部と、該フランジ部から前記頭部とは反対側に延出され、前記取付孔に挿入されると共に該取付孔の裏側周縁に係合する係止脚とを有し、前記収納空洞は、前記プッシュナットの外径よりも大きな内径で形成されていると共に、収納されるプッシュナットの上方に位置する天井壁が形成され、該天井壁に前記支軸が挿通される挿通孔が設けられており、前記プッシュナットは、中心部に形成された前記支軸が挿入される軸孔と、該軸孔の内周に形成されて前記支軸の外周に係合する係合爪と、前記軸孔が前記クリップの挿通孔にほぼ整合する位置となるように、前記プッシュナットを前記天井壁の所定箇所に係合させて仮固定する係合凸部とを有していることを特徴とする部品の取付構造を提供するものである。
上記発明によれば、クリップ頭部の収納空洞内へプッシュナットを押し込んで、収納空洞内にプッシュナットを収納した後、天井壁の挿通孔を通して、支軸をプッシュナットの軸孔に挿入することにより、軸孔内周の係合爪が支軸外周に係合して、プッシュナットを介してクリップを部品に固定することができる。
このとき、プッシュナットの係合凸部を天井壁に係合させることによって、プッシュナットの軸孔を天井壁の挿通孔にほぼ整合させた位置にして、収納空洞内でプッシュナットが仮固定されるので、軸孔及び挿通孔に支軸をスムーズに挿入することができ、部品に対するクリップの固定作業が容易となる。
更に、クリップの係止脚を被取付部品の取付孔に挿入することにより、係止脚が取付孔の裏側周縁に係合すると共に、フランジ部が取付孔の表側周縁に当接して、被取付部品にクリップが固定され、部品を被取付部品に固定することができる。
また、部品の支軸と、被取付部品の取付孔との位置がずれていても、プッシュナットの係合凸部と天井壁との係合を解除することにより、プッシュナットを収納空洞内で変位させて、クリップを部品に対して移動させることができるので、クリップの係止脚を取付孔に挿入することが可能となる。
なお、プッシュナットには係合凸部が設けられているので、複数のプッシュナットが重なり合っても、前記係合凸部によりプッシュナットの間に隙間が形成されて、複数のプッシュナットが互いに密着することを防止でき、複数のプッシュナットを一つ一つ分離しやすくなる。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記係合凸部は、前記プッシュナットの周縁部の対向した位置に設けられた一対のものからなり、前記頭部は、その周壁の一部に、前記プッシュナットを前記収納空洞に挿入するための挿入口を有しており、前記クリップの天井壁の、前記収納空洞内へ前記プッシュナットを挿入する方向に沿った両側部には、前記天井壁を撓み可能とする一対のスリットが形成されており、該一対のスリットの内周側には、前記一対の係合凸部が係合する切欠部が設けられている部品の取付構造を提供するものである。
上記発明によれば、一対のスリットの内側に形成された切欠部に、プッシュナットの一対の係合凸部がそれぞれ係合することにより、プッシュナットを収納部内で仮固定することができる。
また、収納空洞内へプッシュナットを挿入する方向に沿って、スリットが伸びているので、プッシュナットを挿入する際にスリットに沿って係合凸部を移動させることができ、更に、一対のスリットにより天井壁が撓み可能となっているので、プッシュナットの係合凸部により天井壁を撓ませつつ、収納空洞内へプッシュナットを容易に挿入させることができる。
また、上述したように、部品の支軸と被取付部品の取付孔とが位置ずれして、プッシュナットを収納空洞内で変位させる必要がある場合でも、天井壁を撓ませて、プッシュナットの係合凸部を切欠部から外して、クリップをプッシュナット及び支軸に対してずらすことができ、クリップの係止脚を取付孔にスムーズに挿入できる。
本発明の第3は、前記第2の発明において、前記切欠きは、前記一対のスリットの長手方向のほぼ中間位置に形成されている部品の取付構造を提供するものである。
上記発明によれば、スリットの長手方向に沿った中間位置で係合凸部が切欠部に係合するので、天井壁が最も撓みやすい位置での係合となり、プッシュナットの挿入及び仮固定を容易に行うことができる。
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、前記頭部外周には、前記天井壁よりも高く突設したリブが形成されている部品の取付構造を提供するものである。
上記発明によれば、部品の支軸と被取付部品の取付孔とが位置ずれしていて、プッシュナットの天井壁を撓ませつつ、係合凸部と天井壁との係合を解除して、プッシュナットを収納空洞内で変位させる必要がある場合、頭部外周に天井壁よりも高く突設したリブが形成されているので、撓んだ天井壁が部品の裏面に当接することがなく、収納空洞内でプッシュナットをスムーズに変位させることができる。
本発明の第5は、前記第1〜4の発明のいずれか1つにおいて、前記頭部の外周には、前記係止脚とは反対側に向かって斜め外方に伸び、前記部品の裏面に弾性的に当接する弾性フランジ部が形成されている部品の取付構造を提供するものである。
上記発明によれば、頭部の外周に、部品の裏面に弾性的に当接する弾性フランジ部が形成されているので、部品に対してクリップを、斜めに傾いたりすることなく所定の姿勢に維持して固定することができ、また、部品に対してクリップをがたつくことなく固定することができる。
本発明の第6は、前記第1〜5の発明のいずれか1つにおいて、前記プッシュナットの係合凸部が、前記天井壁に係合するように位置決めして、前記プッシュナットを挿入する際、前記プッシュナットを押す部分となる箇所に、平坦部が形成されている部品の取付構造を提供するものである。
上記発明によれば、プッシュナットを収納凹部内に挿入する際、平坦部を押す位置となるように位置決めして挿入することにより、プッシュナットの係合凸部を天井壁に容易に係合させることができると共に、平坦部であるため、押し込みやすくなる。
本発明の部品の取付構造によれば、プッシュナットの係合凸部を天井壁に係合させることにより、軸孔が挿通孔にほぼ整合して、収納空洞内でプッシュナットが仮固定されるので、軸孔及び挿通孔に支軸をスムーズに挿入することができ、これによって、プッシュナットを介してクリップを部品に簡単に固定することができる。
また、プッシュナットに形成された係合凸部により、複数のプッシュナットが重なり合っても互いに密着するのを防止でき、複数のプッシュナットを一つ一つ分離しやすくなる。
以下、図1〜7を参照して本発明の部品の取付構造の一実施形態について説明する。
この部品の取付構造(以下、「取付構造」という)は、合成樹脂からなる内装部品(例えば、ガーニッシュやトリムボード)等の部品1にプッシュナット50を介してクリップ10を固定し、該クリップ10を車体パネル等の被取付部品5に形成された取付孔7に挿入することにより、クリップ10を介して被取付部品5に部品1を固定するものである。
図1に示すように、部品1の裏面からは所定高さで円柱状の支軸3が立設している。この支軸3の外周に、後述するプッシュナット50の係合爪57が係合して、プッシュナット50が固定されるようになっている。また、この実施形態では、支軸3は円柱状をなしているが、例えば、円筒状や、角筒状、角柱状等をなしていても良く、外周にプッシュナット50の係合爪57が係合可能な形状であれば良く、特に限定されない。
上記支軸3にプッシュナット50を介して固定されるクリップ10について説明すると、このクリップ10は、前記部品1と同様に合成樹脂から形成されていて、プッシュナット50を収納する収納空洞27が形成された頭部20と、被取付部品5の取付孔7の表側周縁に当接するフランジ部39と、前記取付孔7の裏側周縁に係合する係止脚40とを有している。
図2(a),(b)を参照して説明すると、頭部20は、有底円筒状の基部21と、該基部21の上端周縁から環状に広がって形成された底壁23と、該底壁23の外周縁から所定高さで立設した円筒枠状をなした周壁25とを有しており、その内部にプッシュナット50を収納するための収納空洞27が設けられている。また、周壁25の一部には、周方向に沿って所定幅で、前記収納空洞27に連通する挿入口28が形成されており、この挿入口28からプッシュナット50を収納空洞27内へ挿入できるようになっている(図1参照)。
図4(a),(b)に示すように、この挿入口28の開口幅D1は、後述するプッシュナット50の外径d1よりも小さく形成されていて、収納空洞27内に収納されたプッシュナット50か前記挿入口28より抜け出ることを防止している。また、同図4(b)に示すように、収納空洞27の最大内径D2(すなわち、周壁25の内径)は、プッシュナット50の外径d1よりも大きく形成されていて、収納空洞27内でプッシュナット50を移動可能としている。更に、周壁25は、下記に説明する天井壁30よりも高く突設していて、この突設した部分が、本発明におけるリブ25aをなしている。
プッシュナット50が収納される収納空洞27の上方には、該収納空洞27の上方開口部の大部分を閉塞すると共に、後述するプッシュナット50の係合凸部60が係合する部分となる天井壁30が形成されている。この天井壁30は、底壁23からプッシュナット50の板体51(後述する)の板厚に適合する距離を設けて、周壁25内周に形成されており、前記リブ25aよりも低い位置となっている。そのため、図4に示すように、天井壁30がプッシュナット50の表面に当接すると共に、前記底壁23がプッシュナット50の裏面に当接した状態で、収納空洞27内にプッシュナット50が収納される。また、天井壁30の中央には、収納空洞27に連通する円形状の挿通孔32が形成され、部品1に形成された支軸3を収納空洞27内へ挿通可能となっている。
また、プッシュナット50は、図1に示すように、周壁25に形成された挿入口28から、収納空洞27内へ挿入されるようになっているが、前記天井壁30には、このプッシュナット50の挿入方向に沿った両側部に、一対のスリット34,34が収納空洞27に連通して設けられている。すなわち、図2(a)に示すように、挿入口28の左右両側であって、かつ、挿通孔32の中心に対して対向する両側部に一対のスリット34,34が形成されている。このようにスリット34が形成された結果、プッシュナット50の挿入時や、収納空洞27内でのプッシュナット50の移動時に、後述する係合凸部60により押圧されて、天井壁30が撓むようになっている(図6参照)。また、プッシュナット50の挿入時に、後述する係合凸部60が入り込んで、ガイドする部分ともなっている。
上記の各スリット34は、周壁25の周方向に沿って円弧状に長く伸びて形成されている。また、各スリット34の挿通孔32に近接する側の内周縁には、スリット34の長手方向のほぼ中間位置に、円弧状の切欠部36,36がそれぞれ形成されている。この切欠部36に、後述するプッシュナット50の係合凸部60が係合するようになっている。なお、切欠部36の両側には、スリット34内にやや突出した突出部35,35が設けられており、係合凸部60が切欠部36に係合したとき、上記突出部35,35によって仮固定されるようになっている。突出部35,35の頂部は直線状をなし、プッシュナット50に所定値以上の力が作用すると、係合凸部60が切欠部36から比較的容易に脱出できるようになっている。また、各切欠部36は、各スリット34の内周にそれぞれ形成されているので、一対のスリット34の成形と同時に各切欠部36を成形することができ、クリップ10の成形性の向上が図られている。
また、この実施形態では、円弧状の切欠部36に、プッシュナット50の係合凸部60が係合するようになっているが、切欠きではなく、天井壁30を貫通する孔や、天井壁30の肉厚方向に対して所定深さの凹部を設けてもよく、特に限定されるものではない。
上記の頭部20の底面からは連結部38が延設されており、該連結部38の下端部から、頭部20とは反対側に向かって、斜め下方に傘状に広がるフランジ部39が形成されている。このフランジ部39は、被取付部品5の取付孔7の表側周縁に弾性的に当接して、クリップ10のガタツキ等を抑制する部分である。なお、前記連結部38には、プッシュナット50の挿入方向に沿って、所定の奥行で肉抜き溝38a,38aが形成されている(図2(b)参照)。
上記フランジ部39の下面からは、前記頭部20とは反対側に向かって、被取付部品5の取付孔7に挿入され、かつ、取付孔7の裏側周縁に係合する係止脚40が延設されている。図1及び図2(b)に示すように、この係止脚40は、フランジ部39の下面から垂設された柱部41と、該柱部41の外周に、所定の空隙43を介して、丸く膨らんで形成された複数の係止片45とを有している。各係止片45の基端部は窄まった形状をなしていると共に、中間部は被取付部品5の取付孔7の内径よりもやや拡径し、更に、その先端部には、取付孔7の裏側周縁に係合する段状の係止段部45aが形成されている。各係止片45は、その内側に形成された空隙43によって、取付孔7に挿入される際に、その内周に押圧されて撓むようになっている。なお、この実施形態では、丸く膨らんだ係止脚40が採用されているが、錨足状の係止脚としてもよく、特に限定されるものではない。
次に、図3を併せて参照し、金属製のプッシュナット50について説明する。このプッシュナット50は、中心部に支軸3が挿入される円形の軸孔53が形成された板体51を有する。該板体51には、前記軸孔53の周縁から半径方向外方に向かって所定の開き角度で扇形状をなすように切離されてなる扇状開口部55が形成されており、それによって板体51は略C字状をなしている。なお、扇状開口部55により、板体51は、その両端部が互いに近接する方向に撓み可能となっている。
また、前記軸孔53の内周には、部品1に形成された支軸3の外周に係合する係合爪57が設けられている。具体的には、図3(a)に示すように、軸孔53の内周に沿って所定間隔を設けて、半径方向内方に向けてV字状に開いたV字スリット58が複数形成されており、これら複数のV字スリット58により分離された短冊状片を、軸方向に向けて斜めに折曲させることにより、複数の係合爪57が形成されている。また、これら複数の係合爪57のうち、対向する係合爪57,57の先端部どうしの間隔d2(図4(a)参照)は、前記支軸3の外径よりも小さく形成され、図5に示すように、軸孔53内に挿入された支軸3の外周に食い込むようになっている。なお、前記係合爪57は、軸孔53内周から斜め内方に突出する複数の突起を形成しても良く、特に限定されるものではない。
そして、前記扇状開口部55の左右両側であって、板体51の外周縁部の対向する位置には、一対の係合凸部60,60が前記一対の切欠部36,36に適合する形状で形成されている。この実施形態の場合、各係合凸部60は、図3(b)に示すように、板体51の周縁部から上方に向かって山型に盛り上がっていて、更に、図3(a),(c)に示すように、板体51の外周縁側が幅広で最も高く突出し、半径方向内方に向かって次第に幅狭となって、低くなるように傾斜した形状をなしている。
上記の一対の係合凸部60,60は、一対の切欠部36,36にそれぞれ係合して、軸孔53を天井壁30の挿通孔32にほぼ整合する位置となるように、プッシュナット50を天井壁30に仮固定する役割をなしている。この実施形態の場合、中心に挿通孔32、両側に一対の切欠部36,36が形成された天井壁30に対応して、プッシュナット50の中心に軸孔53を形成し、両側に一対の係合凸部60,60を設けたので、一対の係合凸部60,60が一対の切欠部36,36に係合した際には、軸孔53が挿通孔32にほぼ整合するようになっている。
また、この実施形態の場合、係合凸部60が前述した形状をなすので、天井壁30に形成された円弧状の切欠部36の内周形状に適合し、プッシュナット50の仮固定が確実になされるようになっている(図4(a)参照)。また、係合凸部60が前述した形状をなすので、プッシュナット50の挿入時に、スリット34の内周縁に引っ掛かりにくく、押し込みやすくなり、円弧状の切欠部36にも係合させやすくなり、更に、収納空洞27内でプッシュナット50を移動させるときに、天井壁30を押し上げて切欠部36から係合凸部60を外しやすくなっている(図6参照)。
なお、係合凸部60は、板体51から隆起して、天井壁30に係合する形状であればよく、更に、係合凸部60の形成位置、個数も特に限定されず、軸孔53と挿通孔32がほぼ整合する位置で、プッシュナット50を天井壁30に仮固定できれば良い。
また、この実施形態では、一対の係合凸部60,60の中間であって、扇状開口部55に対向する位置となる板体51の外周部分に、プッシュナット50の挿入方向に直交して、所定長さで平坦部62が形成されている。この平坦部62は、プッシュナット50を収納空洞27内へ挿入する際に押し込む部分となり、この部分を押し込むように位置決めすることにより、一対の係合凸部60,60を一対の切欠部36,36に係合するように整合させることができる。
次に、上記構成からなる本発明の取付構造を用いて、被取付部品5に部品1を固定する手順について説明する。
まず、クリップ10にプッシュナット50を取付けるため、複数のプッシュナット50が収容されたケースからプッシュナット50を1個ずつ分離して取出す必要がある。このとき、図7に示すように、複数のプッシュナット50が重なり合っても、係合凸部60によって各プッシュナット50の間に隙間が形成されて、複数のプッシュナット50が互いに密着することが防止されるので、プッシュナット50を1個ずつ分離して取出しやすくなり、作業性を向上させることができる。
こうして取出したプッシュナット50を、クリップ10の頭部20の挿入口28から収納空洞27内に挿入する。このとき、図1に示すように、プッシュナット50の平坦部62を指で押すように手前にして、プッシュナット50の扇状開口部55をクリップ10の挿入口28に向け、一対の係合凸部60,60を天井壁30側にして、挿入口28に挿入することにより、プッシュナット50の係合凸部60,60を、クリップ10の一対の切欠部36,36に容易に整合させることができる。
クリップ10に押し込まれたプッシュナット50は、挿入口28の内周に押圧されて内側に撓みつつ、挿入口28を通って収納空洞27内に挿入されていく。このとき、挿入口28付近の天井壁30が、係合凸部60によってやや撓ませられつつ、スリット34内に係合凸部60が入り込み、該係合凸部60がスリット34に沿ってガイドされつつ、プッシュナット50が収納空洞27の奥方に更に押し込まれる。そして、係合凸部60が切欠部36に至ると、切欠部36の内周縁に係合凸部60が入り込んで係合する。それと共に、天井壁30がプッシュナット50の表面に当接し、底壁23がプッシュナット50の裏面に当接して、プッシュナット50の表裏両面が挟み込まれる。
なお、天井壁30は、一対のスリット34,34により撓み可能である上、スリット34が周壁25に沿って円弧状に長く伸び、その中間部に切欠部36が設けられているので、プッシュナット50を挿入する際に、スリット34に沿って係合凸部60を移動させることができ、更に、スリット34の長手方向中間位置で、係合凸部60が切欠部36に係合するので、プッシュナット50の挿入及び仮固定が容易になされる。
こうして、プッシュナット50の収納空洞27内でのがたつきが抑制されると共に、収納空洞27内からの抜け止めが図られ、図4(a),(b)に示すように、軸孔53を天井壁30の挿通孔32にほぼ整合させて、収納空洞27内でプッシュナット50を仮固定させることができる。
上記状態で、クリップ10の上方から、部品1から突設した支軸3を、天井壁30の挿通孔32を通して、プッシュナット50の軸孔53内に挿入し、頭部20外周のリブ25aが部品1の裏面に突き当たるまで押し込んでいく。このとき、金属製のプッシュナット50は合成樹脂製の支軸3よりも硬く、かつ、対向する係合爪57,57の先端部同士の間隔d2が支軸3の外径より小さいので、図5に示すように、支軸3の外周に係合爪57の先端部が食い込み、これにより係合爪57が支軸3の外周に係合し、こうしてプッシュナット50を介して、クリップ10を部品1に固定することができる。
そして、本発明においては、上記支軸3の挿入時に、前述したように、軸孔53を天井壁30の挿通孔32にほぼ整合させた位置にして、収納空洞27内でプッシュナット50が仮固定されているので、挿通孔32及び軸孔53に支軸3をスムーズに挿入することができ、部品1に対するクリップ10の固定作業が容易となる。
上記のようにして、部品1に固定されたクリップ10の係止脚40を、被取付部品5の取付孔7に挿入していくと、取付孔7の内周に各係止片45が押圧されて内側に撓み、係止段部45aが取付孔7の裏側に至ると、各係止片45が弾性復帰して取付孔7の裏側周縁に係止段部45aが係合し、それと共にフランジ部39が取付孔7の表側周縁に弾性的に当接し、両者により被取付部品5が挟み込まれて、被取付部品5にクリップ10が固定される。こうして、図5に示すように、クリップ10を介して被取付部品5に部品1を固定することができる。
ところで、部品1に形成された支軸3と、被取付部品5の取付孔7との位置が、寸法誤差等によって位置ずれしていて、支軸3に固定したクリップ10の係止脚40を、取付孔7内に挿入できないことがあるが、このような場合には、クリップ10を部品1に対して強制的にずらすことができる。
すなわち、プッシュナット50は収納空洞27内で仮固定されているが、収納空洞27の内径D2は、プッシュナット50の外径d1よりも大きいので、収納空洞27内でプッシュナット50を移動可能させることにより、クリップ10を部品1に対してずらすことができる。すなわち、図6に示すように、係合凸部60により天井壁30を押し上げて撓ませつつ、係合凸部60を切欠部36から離脱させ、プッシュナット50の収納空洞27内での仮固定を解除させ、プッシュナット50を収納空洞27内で変位させることができる。その結果、クリップ10を部品1に対して相対的に移動させることができ、クリップ10の係止脚40を、被取付部品5の取付孔7に挿入することが可能となる。この実施形態においては、クリップ10の頭部20外周に、天井壁30よりも高く突設したリブ25aが形成されているので、撓んだ天井壁30が部品1の裏面に当接することがなく、収納空洞27内でプッシュナット50をスムーズに変位させることができる。
図8には、本発明の取付構造の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態では、前記実施形態と比べてクリップ10の形状が異なっている。すなわち、この実施形態におけるクリップ10aは、その頭部20の周壁20の上端部であるリブ25aの外周縁から、前記係止脚40とは反対側に向かって、斜め上方に傘状に広がって伸びる、弾性フランジ部39aが形成されている。
この実施形態によれば、部品1の支軸3にプッシュナット50を介してクリップ10を固定した際に、前記弾性フランジ部39aが、部品1の裏面に弾性的に当接するので、部品1に対してクリップ10を、斜めに傾いたりすることなく所定の姿勢に維持して固定することができ、更に、部品1に対してクリップ10をがたつくことなく固定することができる。なお、上記弾性フランジ部39aは傘形状に限らず、一対のアーム状片を頭部20外周から延設させても良く、部品1の裏面に弾性的に当接する形状であればよい。
本発明の部品の取付構造の一実施形態を示す斜視図である。 同取付構造を構成するクリップを示しており、(a)は平面図、(b)は要部を断面とした正面図である。 同取付構造を構成するプッシュナットを示しており、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は(a)のA−A矢視線における断面図である。 同取付構造において、プッシュナットをクリップに収納して仮固定させた状態を示しており、(a)は平面図、(b)は要部を断面とした正面図である。 同取付構造において、プッシュナットを収納したクリップを用いて、部品を被取付部品に固定した状態を示す断面図である。 同取付構造において、収納されたプッシュナットを移動させた状態を示す断面図である。 同取付構造において、複数のプッシュナットが重なった状態を示す説明図である。 本発明の部品の取付構造の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 部品
3 支軸
5 被取付部品
7 取付孔
10 クリップ
20 頭部
25 周壁
25a リブ
27 収納空洞
28 挿入口
30 天井壁
32 挿通孔
34 スリット
36 切欠部
39 フランジ部
39a 弾性フランジ部
40 係止脚
50 プッシュナット
53 軸孔
57 係合爪
60 係合凸部
62 平坦部

Claims (6)

  1. 部品から突設した支軸にクリップを固定し、該クリップを被取付部品の取付孔に挿入することにより、クリップを介して被取付部品に部品を固定する部品の取付構造において、
    該取付構造は、前記支軸の外周に固定されるプッシュナットを更に備えており、
    前記クリップは、前記プッシュナットを収納する収納空洞を有する頭部と、前記取付孔の表側周縁に当接するフランジ部と、該フランジ部から前記頭部とは反対側に延出され、前記取付孔に挿入されると共に該取付孔の裏側周縁に係合する係止脚とを有し、
    前記収納空洞は、前記プッシュナットの外径よりも大きな内径で形成されていると共に、収納されるプッシュナットの上方に位置する天井壁が形成され、該天井壁に前記支軸が挿通される挿通孔が設けられており、
    前記プッシュナットは、中心部に形成された前記支軸が挿入される軸孔と、該軸孔の内周に形成されて前記支軸の外周に係合する係合爪と、前記軸孔が前記クリップの挿通孔にほぼ整合する位置となるように、前記プッシュナットを前記天井壁の所定箇所に係合させて仮固定する係合凸部とを有していることを特徴とする部品の取付構造。
  2. 前記係合凸部は、前記プッシュナットの周縁部の対向した位置に設けられた一対のものからなり、
    前記頭部は、その周壁の一部に、前記プッシュナットを前記収納空洞に挿入するための挿入口を有しており、
    前記クリップの天井壁の、前記収納空洞内へ前記プッシュナットを挿入する方向に沿った両側部には、前記天井壁を撓み可能とする一対のスリットが形成されており、該一対のスリットの内周側には、前記一対の係合凸部が係合する切欠部が設けられている請求項1記載の部品の取付構造。
  3. 前記切欠きは、前記一対のスリットの長手方向のほぼ中間位置に形成されている請求項2記載の部品の取付構造。
  4. 前記頭部外周には、前記天井壁よりも高く突設したリブが形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の部品の取付構造。
  5. 前記頭部の外周には、前記係止脚とは反対側に向かって斜め外方に伸び、前記部品の裏面に弾性的に当接する弾性フランジ部が形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の部品の取付構造。
  6. 前記プッシュナットの係合凸部が、前記天井壁に係合するように位置決めして、前記プッシュナットを挿入する際、前記プッシュナットを押す部分となる箇所に、平坦部が形成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載の部品の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018200061A (ja) * 2017-05-25 2018-12-20 株式会社パイオラックス 留め具
US11092179B2 (en) 2015-12-08 2021-08-17 Nifco Inc. Clip
CN114427644A (zh) * 2021-11-04 2022-05-03 达运精密工业股份有限公司 显示器固定结构

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