JP2008095355A - 汚物搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】水資源をより充分に節約可能であると共に、排水トラップの上流側に悪臭が逆流してしまうことを防止できる汚物搬送システムを提供する。
【解決手段】任意階に、便器10と、便器10の排出口と接続された汚物横引き管11とが設けられ、汚物横引き管11に汚物立て管12が接続されている。任意階よりも上の階である上層階に、キッチン、浴室、手洗い、洗面及び洗濯機の少なくとも1種からなり、使用済み排水を排水トラップ20t等を介して排水する水使用設備と、排水トラップ20t等の排水口に接続された排水横引き管25とが設けられている。大気開放されて排水横引き管25と接続され、使用済み排水を貯水可能であり、汚物横引き管11に使用済み排水を流水可能な貯水タンク40とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】任意階に、便器10と、便器10の排出口と接続された汚物横引き管11とが設けられ、汚物横引き管11に汚物立て管12が接続されている。任意階よりも上の階である上層階に、キッチン、浴室、手洗い、洗面及び洗濯機の少なくとも1種からなり、使用済み排水を排水トラップ20t等を介して排水する水使用設備と、排水トラップ20t等の排水口に接続された排水横引き管25とが設けられている。大気開放されて排水横引き管25と接続され、使用済み排水を貯水可能であり、汚物横引き管11に使用済み排水を流水可能な貯水タンク40とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は汚物搬送システムに関する。
特許文献1の図1に従来の汚物搬送システムが開示されている。この汚物搬送システムは、浴槽の残水等の使用済み排水や雨水を貯水するタンクと、浴槽等から延び、タンクに使用済み排水を流入させる配管と、便器の排出口に接続された汚物横引き管と、タンクに貯水された使用済み排水等を汚物横引き管に送水するポンプを有する配管とを備えている。
このような構成である従来の汚物搬送システムでは、用便後、便器洗浄操作に連動してポンプを所定時間駆動し、タンク内の使用済み排水等を汚物横引き管に勢い良く送水する。これにより、汚物横引き管の下流側へ汚物が搬送される。このため、便器洗浄水の使用量を大幅に削減しても、汚物横引き管内の汚物搬送を良好に行うことが可能となっている。
また、特許文献2に従来の雨水利用設備が開示されている。この雨水利用設備は、上層階のバルコニーに設置した貯水タンクと、屋根の軒先から延び貯水タンクに雨水を流入させる樋と、貯水タンクに接続された給水用配管とを備えている。給水用配管を室内に引き込めば、トイレの洗浄水等の水として雨水を使用することができる。集合住宅にこの雨水利用設備を適用する場合には、各階のバルコニーに貯水タンクを設置し、上の階の貯水タンクからオーバーフロー管を介して下の階の貯水タンクに雨水が流入するように構成され得る。
このような構成である従来の雨水利用設備では、貯水タンクとトイレとの落差を利用して雨水を供給することができるので、ポンプ等の設備を省略することができる。このため、設備稼働コストがほとんど不要となる。
しかし、上記従来の汚物搬送システムでは、タンクに貯水された大量の使用済み排水等が汚物横引き管に送水され、タンク内の水位が下降すると、浴槽とタンクとを接続しているパイプを介して浴槽の排水口に備えられた排水トラップの封水を吸引し、破封してしまう虞がある。このため、排水トラップの上流側へ悪臭が逆流してしまう虞がある。
また、上記従来の雨水利用設備では、雨水を利用するのみであり、浴槽等の使用済み排水が利用されず、水資源を十分に節約できない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、水資源をより充分に節約可能であると共に、排水トラップの上流側に悪臭が逆流してしまうことを防止できる汚物搬送システムを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の汚物搬送システムは、任意の階である任意階に設けられた便器と、
該任意階に設けられ、該便器の排出口と接続された汚物横引き管と、
該任意階から下方に延び、該汚物横引き管と接続された汚物立て管と、
該任意階よりも上の階である上層階に設けられたキッチン、浴室、手洗い、洗面及び洗濯機の少なくとも1種からなり、使用済み排水を排水トラップを介して排水する水使用設備と、
該上層階に設けられ、該排水トラップの排水口に接続された排水横引き管と、
大気開放されて該排水横引き管と接続され、該使用済み排水を貯水可能であり、該汚物横引き管に該使用済み排水を流水可能な貯水タンクとを備えたことを特徴とする。
該任意階に設けられ、該便器の排出口と接続された汚物横引き管と、
該任意階から下方に延び、該汚物横引き管と接続された汚物立て管と、
該任意階よりも上の階である上層階に設けられたキッチン、浴室、手洗い、洗面及び洗濯機の少なくとも1種からなり、使用済み排水を排水トラップを介して排水する水使用設備と、
該上層階に設けられ、該排水トラップの排水口に接続された排水横引き管と、
大気開放されて該排水横引き管と接続され、該使用済み排水を貯水可能であり、該汚物横引き管に該使用済み排水を流水可能な貯水タンクとを備えたことを特徴とする。
このような構成である本発明の汚物搬送システムにおいて、汚物横引き管に使用済み排水を流水することで貯水タンクの水位が急激に下降した場合、貯水タンクは大気開放されているため貯水タンク内部に大気が吸引される。このため、貯水タンクに接続された排水横引き管を介して水使用設備の排水トラップの封水が吸引されることがなく、水使用設備の排水トラップの水封を保つことができる。また、キッチン、浴室、手洗い、洗面及び洗濯機の少なくとも一種から排水される使用済み排水を汚物横引き管内の汚物搬送に利用することができる。
したがって、本発明の汚物搬送システムは、水使用設備の排水トラップの上流側に悪臭が逆流してしまうことを防止できると共に、水資源をより充分に節約することができる。
貯水タンクは、雨水が貯水されるように構成されていることが好ましい。この場合、雨水も貯水タンクに貯水され、汚物搬送に利用されるため、水資源をさらに節約することができる。
貯水タンクは、上水が貯水されるように構成されていることが好ましい。この場合、貯水タンクの貯水量が一定量以下に減少すると上水を貯水タンクに給水するようにすることができる。このようにすれば、貯水タンクの貯水量を常に汚物搬送に充分な量に確保しておくことができる。
便器は、非水洗式のものであることが好ましい。この場合、便器洗浄に水が利用されない、若しくは、少ない水量で便器洗浄が行なわれるにすぎないため、水の使用量を大幅に削減することができる。
非水洗式の便器としては、便器洗浄を行わないものや泡だった粘性のある薬液で便器を洗浄するものの他、便器の排出口にフラップ弁を備え、少ない水量で便器洗浄を行なえる簡易水洗式便器が含まれる。
汚物横引き管は、排水トラップを介して汚物立て管に接続されていることが好ましい。この場合、汚物横引き管に接続されている便器に排水トラップ等の逆流防止手段が備えられていないものであっても、汚物立て管からの悪臭が便器側へ逆流することを防止することができる。
また、汚物横引き管は、大気に連通していることが好ましい。この場合、汚物横引き管内の悪臭を屋外へ放出することができる。また、汚物横引き管を通じて室内の悪臭も屋外へ放出することができる。このため、室内の換気扇がなくても悪臭を効率的に排気することが可能となる。また、汚物横引き管に接続されている便器が水洗式のものであったり、簡易水洗式のものであったりした場合には、汚物横引き管の内部が負圧になったとしても、水洗式便器の排水トラップ内の封水や、簡易水洗式便器のフラップ弁の貯留水が吸引されることがなく、水封を保つことができる。このため、便器内部側へ悪臭が逆流してしまうことを防止することができる。
貯水タンクは複数の階に配置され、上方の貯水タンクと下方の貯水タンクとは、上方の貯水タンクの貯水量を超える水を下方の貯水タンクに流入させるオーバーフロー管で接続されていることが好ましい。この場合、上方の貯水タンクに貯水できない使用済み排水等を無駄に汚物横引き管に放流することなく、下方の貯水タンクに貯留して汚物搬送に利用することができる。このため、より水資源を節約することができる。特に集合住宅等の多層階の建物に本発明の汚物搬送システムを適用すると有効である。
オーバーフロー管の下端には補助水を貯水する補助タンクが設けられ、補助タンクと上方の貯水タンクとは補助給水管によって接続され、補助給水管には補助タンク内の補助水を貯水タンクに汲み上げるポンプが設けられていることが好ましい。この場合、オーバーフローした使用済み排水等を再度上方の貯水タンクに汲み上げ、汚物搬送に利用することができる。このため、水資源をより充分に節約することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、実施例1の汚物搬送システムは、集合住宅の任意階Fnに設けられた便器10と、便器10の排出口10eと接続された汚物横引き管11と、任意階Fnから下方に延び、汚物横引き管11と接続された汚物立て管12とを備えている。
便器10は、便器10の排出口10eにフラップ弁10fを備えた簡易水洗式のものである。この簡易水洗式便器は、図2(a)に示すように、便器使用時、フラップ弁10fが排出口10eに押付けられて便器10の排出口10e内部に多めの水100が溜められる。これにより、便器10の排出口10e内部に排便される汚物によって排出口10e内部が汚れることを防止している。一方、図2(b)に示すように、便器不使用時、フラップ弁10fが排出口10eからわずかに離れて、フラップ弁に溜まった水101により汚物横引き管11からの悪臭が排出口10eを通じて便器10の内部へ逆流しないように水封が形成されている。
また、任意階Fnには、水使用設備である浴室に設けられる浴槽20、洗面に設けられる洗面器21及び洗濯機22が設置され、各水使用設備に設けられた水使用設備用排水トラップ20t、21t、22tの排水口が排水横引き管25に接続されている。洗面器21の排水トラップ21tの排水口側上部には、浴槽20の排水時に洗面器21の排水トップ21tが破封しないように大気開放弁21vが取り付けられている。排水横引き管25の下流端には、浴槽20、洗面器21、洗濯機22の使用済み排水を貯水可能な貯水タンク30が各階に備えられている。
各貯水タンク30は、上層階の排水横引き管25より下方、且つ下層階の汚物横引き管11より上方に位置している。各貯水タンク30の下部排出口からバルブ11vを介して汚物横引き管11に接続されている。このため、便器10を使用した後、又は一定時間ごとにバルブ11vを開弁すると、貯水タンク30と汚物横引き管11との落差により、貯水タンク30に貯水された使用済み排水等が汚物横引き管11を流水し、汚物を汚物立て管12まで搬送する。
各貯水タンク30は、上方の貯水タンク30及び下方の貯水タンク30とオーバーフロー管70を介して接続されている。オーバーフロー管70の流入口及び流出口は、接続される各貯水タンク30の上部に設けられている。
最上階には雨水貯留タンク40が備えられている。雨水貯留タンク40の上部には、集合住宅の屋上に設けられた樋41に接続された雨水流入管42と、上端に排気ファン43fが取り付けられた通気管43とが接続されている。また、雨水貯留タンク40は、各貯水タンク30と同様、下方の貯水タンク30とオーバーフロー管70を介して接続され、最上階の汚物横引き管11と接続されている。
雨水貯留タンク40は、上端部に通気ファン43fが取り付けられた通気管43が接続され、大気開放されている。また、各貯水タンク30は通気管43、雨水貯留タンク40、オーバーフロー管70及び貯水タンク30を介して大気開放されている。
各貯水タンク30及び雨水貯留タンク40は、上水給水バルブ51vが設けられた給水管51を介して個別の上水給水タンク50と接続されている。各上水給水タンク50は上水給水管52を介して一定量の上水が貯留されている。貯水タンク30及び雨水貯留タンク40は水位センサ30s、40sが設けられている。給水先の貯水タンク30又は雨水貯留タンク40の水位が一定以下になったことを水位センサ30s、40sが検知した場合、それに対応する上水給水バルブ51vが一定時間開弁され、上水給水タンク50から貯水タンク30又は雨水貯留タンク40に上水が補給される。
汚物横引き管11は、下流側端部を汚物管用排水トラップ11tを介して汚物立て管12に接続されている。また、汚物横引き管11は上端部に排気ファン61fが取り付けられた排気管60に連通している。
このような構成である実施例1の汚物搬送システムにおいて、汚物搬送のために貯水タンク30から使用済み排水及び雨水を汚物横引き管11に流水させ、貯水タンク30の水位が急激に下降すると、貯水タンク30の内部には通気管43、雨水貯留タンク40及びオーバーフロー管70を介して大気が吸引される。このため、貯水タンク30に接続された排水横引き管25を介して各水使用設備用排水トラップ20t、21t、22tの封水が吸引されず、水封を保つことができる。また、各階の水使用設備である浴室に設けられる浴槽20、洗面に設けられる洗面器21及び洗濯機22から排水される使用済み排水を各汚物横引き管11内の汚物搬送に利用することができる。
また、集合住宅の屋上に降った雨水を雨水貯留タンク40に貯水し、最上階の汚物横引き管11に流水すると共に、オーバーフロー管70を介して下方の貯水タンク30へも雨水を流入させ貯水させることができる。
また、貯水タンク30及び雨水貯留タンク40は、上水給水タンク50と接続されており、各貯水タンク30又は雨水貯留タンク40の水位が一定以下になると上水が補給され、常に汚物搬送に充分な貯水量を貯水タンク30又は雨水貯留タンク40に確保しておくことができる。
また、便器10は簡易水洗式のものであるため、わずかな水量で便器洗浄を行うことができる。
また、汚物横引き管11は汚物排水トラップ11tを介して汚物立て管12に接続されているため、汚物立て管12からの悪臭が汚物排水トラップ11tの上流側に逆流することを防止している。
また、汚物横引き管11は排気管60を介して大気と連通しているため、排気ファン61fが駆動され効率的に汚物横引き管11内の悪臭を大気へ放出することができる。また、フラップ弁10fが汚物排出の際に開放されると、便器10が設けられた室内の悪臭も汚物横引き管11を通じて大気へ放出することができる。汚物横引き管11の内部が負圧になった場合には、排気管60から空気が吸引され、便器10のフラップ弁10fの貯留水が吸引されることがなく、水封を保つことができる。
また、各貯水タンク30はオーバーフロー管70を介して接続されているため、上方の貯水タンク30で貯水することができなかった使用済み排水等を下方の貯水タンク30で貯水して、汚物横引き管11に流水することができる。
図示しないが、集合住宅の1階の床下には、上方の貯水タンクにオーバーフロー管を介して接続される補助タンクが設けられ、補助タンクに溜まった補助水(使用済み排水及び雨水)をポンプにより補助給水管を介して上方の貯水タンクに汲み上げてもよい。このようにすれば、オーバーフローした使用済み排水及び雨水を再度、上方の貯水タンクに貯水して汚物搬送に利用されることが可能となる。また、水使用設備としてキッチンが配置されていてもよい。
したがって、実施例1の汚物搬送システムは、水使用設備の排水トラップ20t、21t、22tの上流側に悪臭が逆流してしまうことを防止できると共に、水資源をより充分に節約することができる。
また、貯水タンク30及び雨水貯留タンク40に貯水される使用済み排水等は各汚物横引き管11内の汚物搬送に利用されるのみであるため、貯水タンク30及び雨水貯留タンク40に貯水されている使用済み排水等を浄化する必要がない。このため、汚物搬送システムの構成を簡略化することができる。
実施例1では、最上階に雨水貯留タンク40を備えて、雨水を貯水し利用する場合を説明したが、最上階の雨水貯留タンク40は、雨水を貯水せずに、階下の補助タンクから汲み上げられた使用済み排水のみを貯水する構成にすることもできる。この場合、補助タンクに上水を給水するようにしてもよい。
また、各階に貯水タンク30を配置したが、複数の階に1つずつ貯水タンク30を設けるのみでもよい。
また、簡易水洗式の便器10に換えて水洗式便器を設置することができる。この場合、汚物横引き管11内の汚物搬送は、各貯水タンク30又は雨水貯留タンク40に貯水される使用済み排水等により行なわれる。このため、水洗式便器に供給される上水は、水洗式便器を洗浄し、汚物を水洗式便器から汚物横引き管11へ排出するだけの量にすることができ、上水の使用量を削減できる。
図3に示すように、実施例2の汚物搬送システムは、2階建ての戸建て住宅に本発明の汚物搬送システムを適用した場合を示す。実施例1と同じ構成のものは、説明を省略する。
実施例2の汚物搬送システムは、1階に浴槽20、洗面器21、及び2階に洗面器21の各水使用設備が設置されている。各水使用設備から排水される使用済み排水は排水横引き管25を介して1階の床下に備えられた床下貯水タンク135に流入し貯水される。
床下貯水タンク135は、雨水貯留タンク40とオーバーフロー管70で接続されている。雨水貯留タンク40の雨水はオーバーフローすると床下貯留タンク135に流入し貯水される。雨水貯留タンク40は雨水流入口145を介して大気開放されている。また、床下貯水タンク135は、補助タンクとして機能し、雨水貯留タンク40の貯水量が減少するとポンプ135pにより補助給水管136を介して雨水貯留タンク40に使用済み排水等(補助水)を汲み上げることができる。床下貯水タンク135に貯水された使用済み排水等は、雨水貯留タンク40を介して1階と2階に備えられた各汚物横引き管11に流水可能に接続されている。
このような構成である実施例2の汚物搬送システムにおいて、床下貯水タンク135に貯水された使用済み排水等をポンプ135pにより汲み上げる際に、床下貯水タンク135の水位が急激に下降すると、床下貯水タンク135の内部には、雨水流入口145、雨水貯留タンク40及びオーバーフロー管70を介して大気が吸引される。このため、床下貯水タンク135に接続された1階と2階の各水使用設備用排水トラップ20t、21tの封水が吸引されることがなく、各水使用設備用排水トラップ20t、21tの水封を保つことができる。また、1階の浴槽20、洗面器21、及び2階に洗面器21の各水使用設備から排水される使用済み排水を汚物横引き管11の汚物搬送に利用することができる。
したがって、実施例2の汚物搬送システムも、実施例1と同様に、水使用設備の排水トラップ20t、21tの上流側に悪臭が逆流してしまうことを防止できると共に、水資源をより充分に節約することができる。
また、雨水貯留タンク40に貯水される使用済み排水等は各汚物横引き管11内の汚物搬送に利用されるのみであるため、雨水貯留タンク40に貯水されている使用済み排水等を浄化する必要がない。このため、汚物搬送システムの構成を簡略化することができる。
実施例2では、2階に雨水貯留タンク40を備えて、雨水を貯水し利用する場合を説明したが、2階の雨水貯留タンク40は、雨水を貯水せずに、床下貯水タンク135からポンプで汲み上げられた使用済み排水のみを貯水する構成にすることもできる。この場合、床下貯水タンク135に上水を給水するようにしてもよい。
また、簡易水洗式の便器10に換えて水洗式便器を設置することができる。この場合、汚物横引き管11内の汚物搬送は、雨水貯留タンク40に貯水される使用済み排水等により行なわれる。このため、水洗式便器に供給される上水は、水洗式便器を洗浄し、汚物を水洗式便器から汚物横引き管11へ排出するだけの量にすることができ、上水の使用量を削減できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は汚物搬送システムに利用可能である。
10…便器
11…汚物横引き管
11t…汚物排水トラップ
12…汚物立て管
20…浴槽
21…洗面器
22…洗濯機
20t、21t、22t…水使用設備用排水トラップ
25…排水横引き管
30…貯水タンク
40…雨水貯留タンク
41…樋
50…上水給水タンク
60…排気管
70…オーバーフロー管
135…床下貯水タンク
135p…ポンプ
136…補助給水管
11…汚物横引き管
11t…汚物排水トラップ
12…汚物立て管
20…浴槽
21…洗面器
22…洗濯機
20t、21t、22t…水使用設備用排水トラップ
25…排水横引き管
30…貯水タンク
40…雨水貯留タンク
41…樋
50…上水給水タンク
60…排気管
70…オーバーフロー管
135…床下貯水タンク
135p…ポンプ
136…補助給水管
Claims (8)
- 任意の階である任意階に設けられた便器と、
該任意階に設けられ、該便器の排出口と接続された汚物横引き管と、
該任意階から下方に延び、該汚物横引き管と接続された汚物立て管と、
該任意階よりも上の階である上層階に設けられたキッチン、浴室、手洗い、洗面及び洗濯機の少なくとも1種からなり、使用済み排水を排水トラップを介して排水する水使用設備と、
該上層階に設けられ、該排水トラップの排水口に接続された排水横引き管と、
大気開放されて該排水横引き管と接続され、該使用済み排水を貯水可能であり、該汚物横引き管に該使用済み排水を流水可能な貯水タンクとを備えたことを特徴とする汚物搬送システム。 - 前記貯水タンクは、雨水が貯水されるように構成されている請求項1記載の汚物搬送システム。
- 前記貯水タンクは、上水が貯水されるように構成されている請求項1又は2記載の汚物搬送システム。
- 前記便器は、非水洗式のものである請求項1乃至3のいずれか1項記載の汚物搬送システム。
- 前記汚物横引き管は、排水トラップを介して前記汚物立て管に接続されている請求項4記載の汚物搬送システム。
- 前記汚物横引き管は、大気に連通している請求項1乃至5のいずれか1項記載の汚物搬送システム。
- 前記貯水タンクは複数の階に配置され、上方の該貯水タンクと下方の該貯水タンクとは、上方の該貯水タンクの貯水量を超える水を下方の該貯水タンクに流入させるオーバーフロー管で接続されている請求項1乃至6のいずれか1項記載の汚物搬送システム。
- 前記オーバーフロー管の下端には補助水を貯水する補助タンクが設けられ、該補助タンクと上方の前記貯水タンクとは補助給水管によって接続され、該補助給水管には該補助タンク内の該補助水を該貯水タンクに汲み上げるポンプが設けられている請求項7記載の汚物搬送システム。
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