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JP2008089250A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

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JP2008089250A
JP2008089250A JP2006271536A JP2006271536A JP2008089250A JP 2008089250 A JP2008089250 A JP 2008089250A JP 2006271536 A JP2006271536 A JP 2006271536A JP 2006271536 A JP2006271536 A JP 2006271536A JP 2008089250 A JP2008089250 A JP 2008089250A
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heat exchanger
evaporator
indoor heat
indoor
drain pan
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JP2006271536A
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Meiji Kojima
明治 小島
Masakane Hara
正務 原
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

【課題】ケーシング内に傾斜姿勢で、かつ、上方から下方に向かって空気が通過するように配置された蒸発器を備えた空気調和装置において、蒸発器からの水飛びを防ぐことができるようにする。
【解決手段】空気調和装置は、ケーシング内に傾斜姿勢で配置される蒸発器と、蒸発器を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせる送風ファンと、蒸発器の下端に配置される下端ドレンパンと、蒸発器の上下方向の中間に配置され、蒸発器を伝って流下するドレン水を受ける中間ドレンパンとを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置、特に、ケーシング内に傾斜姿勢で、かつ、上方から下方に向かって空気が通過するように配置された蒸発器を備えた空気調和装置に関する。
従来より、ケーシング内に傾斜姿勢で、かつ、上方から下方に向かって空気が通過するように配置された蒸発器を備えた空気調和装置がある。このような空気調和装置では、蒸発器を通過する空気中の水分が凝縮してドレン水となり、蒸発器を伝って流下して、ドレンパンで受けられる。ここで、蒸発器において発生したドレン水は、蒸発器を伝って流下する間に、さらに下側の部分で発生したドレン水に次々に合流するため、蒸発器の上部から下部に向かうにつれて、蒸発器を伝って流下するドレン水の量が徐々に多くなる。このため、ドレンパンでドレン水が受けられる前に、蒸発器に対するドレン水の付着力(蒸発器における水の表面張力等による力)よりも、ドレン水を蒸発器から剥離させようとする力(下向きの空気の風速等による力)が大きくなってしまい、蒸発器からドレン水が剥離し、さらに、このドレン水が水滴となって重力や空気抵抗により蒸発器から、下向きに飛ばされるという現象が生じる(以下、この現象を「蒸発器からの水飛び」とする)。
このような蒸発器からの水飛びに対して、蒸発器の下面から突出するように複数の水受け部材を設けることで、蒸発器からの水飛びにより飛ばされたドレン水を受け止めて、蒸発器の下端に配置されたドレンパンに導き、これにより、ドレン水の装置外への流出を防止しようとする空気調和装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−132975号公報
しかし、上述の空気調和装置における複数の水受け部材は、蒸発器からの水飛びにより飛ばされたドレン水を受け止めることができるため、ドレン水の装置外への流出を防止することには寄与するものの、蒸発器からの水飛び自体を防ぐことはできない。しかも、水受け部材は、蒸発器からの水飛びが生じる位置に設ける必要があるため、蒸発器における通風の妨げを、ある程度は、許容せざるを得ない。
本発明の課題は、ケーシング内に傾斜姿勢で、かつ、上方から下方に向かって空気が通過するように配置された蒸発器を備えた空気調和装置において、蒸発器からの水飛びを防ぐことができるようにすることにある。
第1の発明にかかる空気調和装置は、ケーシング内に傾斜姿勢で配置される蒸発器と、蒸発器を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせる送風ファンと、蒸発器の下端に配置される下端ドレンパンと、蒸発器の上下方向の中間に配置され、蒸発器を伝って流下するドレン水を受ける中間ドレンパンとを備えている。
この空気調和装置では、蒸発器のうち中間ドレンパンよりも上側の部分から流下するドレン水を中間ドレンパンによって受けることで、蒸発器のうち中間ドレンパンよりも下側の部分にドレン水が流下しないようにすることができるため、下端ドレンパンでドレン水が受けられる前に、蒸発器を伝って流下するドレン水の量が蒸発器からの水飛びが生じるほどに多くなってしまうのを抑えることができる。
これにより、この空気調和装置では、蒸発器からの水飛びを防ぐことができる。
第2の発明にかかる空気調和装置は、第1の発明にかかる空気調和装置において、蒸発器は、上下方向に複数の部分に分割されており、中間ドレンパンは、複数に分割された蒸発器の各部分のうち、最も下側に配置された部分を除いた部分の下端に配置されている。
第3の発明にかかる空気調和装置は、第1の発明にかかる空気調和装置において、蒸発器は、所定のピッチで並んで配置される多数のフィンが伝熱管に取り付けられた構造を有する熱交換器であり、中間ドレンパンの一部は、蒸発器のフィン間に差し込まれている。
第4の発明にかかる空気調和装置は、第1〜第3の発明のいずれかにかかる空気調和装置において、蒸発器の側方には、中間ドレンパンで受けたドレン水を下端ドレンパンに送るガイド部材が配置されている。
この空気調和装置では、中間ドレンパンで受けたドレン水を、蒸発器の通風を妨げることなく、下端ドレンパンに送ることができる。
第5の発明にかかる空気調和装置は、ケーシング内に傾斜姿勢で配置される蒸発器と、蒸発器を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせる送風ファンと、蒸発器の下端に配置されるドレンパンとを備えている。蒸発器は、上下方向に複数の部分に分割されており、複数に分割された蒸発器の各部分のうち最も下側に配置された部分を除いた部分における蒸発温度が、この部分の下側に配置された部分おける蒸発温度よりも高くなるように、機器制御を行う。
この空気調和装置では、ドレンパンから離れた蒸発器の上部における蒸発温度を高くすることで、蒸発器の上部において発生するドレン水を少なくして、ドレンパンでドレン水が受けられる前に、蒸発器を伝って流下するドレン水の量が蒸発器からの水飛びが生じるほどに多くなってしまうのを抑えることができる。
これにより、この空気調和装置では、蒸発器からの水飛びを防ぐことができる。
第6の発明にかかる空気調和装置は、第5の発明にかかる空気調和装置において、複数に分割された蒸発器の各部分は、それぞれ、圧縮機、冷却器及び膨張機構に接続されることによって複数の冷媒回路系統を構成しており、複数に分割された蒸発器の各部分のうち最も下側に配置された部分を除いた部分における蒸発温度が、この部分の下側に配置された部分における蒸発温度よりも高くなるように、各冷媒回路系統を構成する機器の制御を行う。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1〜第3の発明では、蒸発器からの水飛びを防ぐことができる。
第4の発明では、中間ドレンパンで受けたドレン水を、蒸発器の通風を妨げることなく、下端ドレンパンに送ることができる。
第5及び第6の発明では、蒸発器からの水飛びを防ぐことができる。
以下、図面に基づいて、本発明にかかる空気調和装置の実施形態について説明する。
−−−第1実施形態−−−
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の第1実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、室内の冷房等を行う装置である。
空気調和装置1は、いわゆるセパレートタイプの空気調和装置であり、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4と、室外ユニット2と室内ユニット4とを接続する冷媒連絡管6、7とを備えており、蒸気圧縮式の冷媒回路10を構成している。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成する室外側冷媒回路10aを備えている。この室外側冷媒回路10aは、主として、室外熱交換器21を有している。
室外熱交換器21は、例えば、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器からなり、室外空気を熱源として、高圧冷媒の冷却器として機能する熱交換器である。室外熱交換器21の出口は、冷媒連絡管6を介して室内ユニット4(より具体的には、後述の膨張機構41)に接続されており、室外熱交換器21の入口は、冷媒連絡管7を介して室内ユニット4(より具体的には、後述の圧縮機43の吐出側)に接続されている。また、室外ユニット2は、本実施形態において、ユニット内に室外空気を吸入して、室外熱交換器21において冷媒と熱交換させた後に、ユニット外に排出するための室外ファン22を備えている。この室外ファン22は、室外ファン用モータ23によって駆動されるように構成されている。この室外ファン22としては、本実施形態において、軸流ファンの一種であるプロペラファンが使用されている。
また、室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する室外ファン22等の各部の動作を制御する室外側制御部24を備えている。そして、室外側制御部24は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリ等を有しており、室内ユニット4の室内側制御部50(後述)との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成する室内側冷媒回路10bを備えている。
まず、室内ユニット4の室内側冷媒回路10bの構成について説明する。この室内側冷媒回路10bは、主として、膨張機構41と、室内熱交換器42と、圧縮機43とを有している。
膨張機構41は、主として、室外ユニット2の室外熱交換器21において冷却された冷媒の減圧を行うために、冷媒連絡管6を介して室外熱交換器21の出口に接続された電動膨張弁である。
室内熱交換器42は、低圧冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却する熱交換器である。室内熱交換器42の入口は、膨張機構41に接続されており、室内熱交換器42の出口は、圧縮機43の吸入側に接続されている。
圧縮機43は、低圧冷媒を吸入し、圧縮して高圧冷媒として吐出する機能を有する容積式圧縮機であり、圧縮機用モータ44によって駆動されるように構成されている。本実施形態において、圧縮機43は密閉型圧縮機であり、圧縮機用モータ44は圧縮機43のケーシング内に内蔵されている。本実施形態において、圧縮機用モータ44は、インバータ装置を介して電力の供給を受けて駆動されるようになっており、第1圧縮機43は、圧縮機用モータ44の周波数(すなわち、回転数)を可変することによって、運転容量を可変することが可能である。この圧縮機43としては、本実施形態において、スクロール型の圧縮要素が使用されている。そして、圧縮機43の吸入側は、室内熱交換器42の出口に接続されており、圧縮機43の吐出側は、冷媒連絡管7を介して室外ユニット2の室外熱交換器21の入口に接続されている。
次に、室内ユニット4の構造について、図1〜図3を用いて説明する。ここで、図2は、本実施形態の室内ユニット4の概略縦断面図である。図3は、本実施形態の室内熱交換器42(伝熱管は図示せず)がケーシング13内に配置された状態を示す斜視図である。
室内ユニット4は、本実施形態において、ケーシング13の上面に吸入口13aが形成され、ケーシング13の下面に吹出口13bが形成されている。
室内熱交換器42は、ケーシング13内に傾斜姿勢で配置されている。より具体的には、室内熱交換器42の上端は、ケーシング13の上面と側面との角部近くに位置しており、室内熱交換器42の下端は、室内熱交換器42の上端が位置する側の側面とは反対側の側面の上下方向中央よりもやや下側に位置している。そして、室内熱交換器42は、その高さHが断面視における幅Wに比べて大きくなるように、ケーシング13内に配置されている。また、室内熱交換器42の下端には、下端ドレンパン61が配置されている。下端ドレンパン61は、底板61aと、底板61aの外周縁から室内熱交換器42の下端の周囲を囲むように上方に延びる側壁61bとを有している。底板61aの側端付近には、ドレン管62が接続されており、底板61aの上面は、ドレン管62が接続された部分に向かって下り勾配の面となっている。
また、室内熱交換器42は、本実施形態において、所定のピッチで並んで配置された多数のフィン71が伝熱管(図示せず)に取り付けられた構造を有する熱交換器としてのクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、上下方向に複数(ここでは、2つ)の部分に分割されている。より具体的には、室内熱交換器42のフィン71が、下端(すなわち、下端ドレンパン61に最も近い部分)から上下方向の中間付近までの部分を構成する第1フィン71aと、第1フィン71aの上側(すなわち、上端から上下方向の中間付近まで)の部分を構成する第2フィン71bとに分割されており、これにより、室内熱交換器42が、多数の第1フィン71aが伝熱管(図示せず)に取り付けられた第1熱交換部42aと、多数の第2フィン71bが伝熱管(図示せず)に取り付けられた第2熱交換部42bとに分割されている。各熱交換部42a、42bの両側端には、管板42cが設けられており、管板42cを介して、各熱交換部42a、42b(すなわち、室内熱交換器42)がケーシング13に固定されている。そして、各熱交換部42a、42bのうち、最も下側に配置された部分(ここでは、第1熱交換部42a)を除いた部分(ここでは、第2熱交換部42b)の下端に、中間ドレンパン63が配置されている。中間ドレンパン63は、底板63aと、底板63aの外周縁から第2熱交換部42bの下端の周囲を囲むように上方に延びる側壁63bとを有している。側壁63bの側端付近には、中間ドレンパン63で受けたドレン水を外部に排出するための溝部63cが形成されており、底板63aの上面は、側壁63bの溝部63c付近に向かって下り勾配の面となっている。また、下端ドレンパン61の側壁61bの側端付近にも、溝部61cが形成されている。そして、室内熱交換器42の側方(より具体的には、中間ドレンパン63及び下端ドレンパン61よりも側方)には、中間ドレンパン63の溝部63cと下端ドレンパン61の溝部61cを連通する流路を有するガイド部材64が配置されており、中間ドレンパン63で受けたドレン水を下端ドレンパン61に送ることができるようになっている。
そして、室内熱交換器42の下側には、室内ファン45が設けられており、室内熱交換器42を上方から下方に向かって通過する空気流(図3中の矢印C)を生じさせることができるようになっている。これにより、ケーシング13の上部(ここでは、ケーシング13の上面に形成された吸入口13a)からケーシング13内に室内空気(図2中の矢印A参照)を吸入して、室内熱交換器42において冷媒と熱交換させた後に、この熱交換された空気を、ケーシング13の下部(ここでは、ケーシング13の下面に形成された吹出口13b)から供給空気(図2中の矢印B参照)として室内に供給することができるように構成されている。尚、この室内ファン45は、室内ファン用モータ46(図1参照)によって駆動されるように構成されており、本実施形態において、遠心ファンの一種であるシロッコファンが使用されている。
また、室内ユニット4には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内ユニット4には、圧縮機43の吸入圧力Psを検出する吸入圧力センサ47が設けられている。また、室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する圧縮機43や室内ファン45等の各部の動作を制御する室内側制御部50を備えている。この室内側制御部50は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室外ユニット2の室外側制御部24との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっており、室外側制御部24とともに空気調和装置1の制御装置12を構成している。
以上のように、この空気調和装置1では、室外側冷媒回路10aと、室内側冷媒回路10bと、冷媒連絡管6、7とが接続されて、蒸気圧縮式の冷媒回路10が構成されている。
(2)空気調和装置の動作
次に、空気調和装置1の基本動作について、図1〜図3を用いて説明する。
圧縮機43、室内ファン45及び室外ファン22を起動すると、低圧冷媒は、室内ユニット4において、圧縮機43に吸入されて圧縮されて高圧冷媒となる。その後、高圧冷媒は、冷媒連絡管7を経由して室外ユニット2に送られ、室外熱交換器21において、室外ファン22によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。
そして、室外熱交換器21において冷却された高圧冷媒は、冷媒連絡管6を経由して室内ユニット4に送られる。この室内ユニット4に送られた高圧冷媒は、膨張機構41によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって室内熱交換器42に送られ、室内熱交換器42において、室内ファン45によって供給される室内空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して低圧冷媒となる。この室内熱交換器42において加熱された低圧冷媒は、再び、圧縮機43に吸入される。
このとき、室内熱交換器42においては、室内熱交換器42を上方から下方に向かって通過する空気(図3中の矢印C参照)中の水分が凝縮してドレン水となり、室内熱交換器42を伝って流下して、中間ドレンパン63及び下端ドレンパン61で受けられた後に、ガイド部材64及びドレン管62を介して室内ユニット4の外部に排出される。より具体的には、室内熱交換器42の上部を構成する第2熱交換部42bにおいて発生したドレン水は、第2熱交換部42bの第2フィン71bを流下して中間ドレンパン63で受けられた後に、ガイド部材64を通じて下端ドレンパン61に送られる。また、室内熱交換器42の下部を構成する第1熱交換部42aにおいて発生したドレン水は、第1熱交換部42aの第1フィン71aを流下して下端ドレンパン61で受けられた後に、ガイド部材64を通じて下端ドレンパン61に送られてきたドレン水とともに、ドレン管62を通じて、室内ユニット4の外部に排出される。
ここで、室内熱交換器42において発生したドレン水は、室内熱交換器42を伝って流下する間に、さらに下側の部分で発生したドレン水に次々に合流するため、室内熱交換器42の上部から下部に向かうにつれて、室内熱交換器42を伝って流下するドレン水の量が徐々に多くなる傾向にあるが、本実施形態の室内熱交換器42では、室内熱交換器42のうち中間ドレンパン63よりも上側の部分から流下するドレン水を中間ドレンパン63によって受けることで、室内熱交換器42のうち中間ドレンパン63よりも下側の部分にドレン水が流下しないようにすることができるため、下端ドレンパン61でドレン水が受けられる前に、室内熱交換器42を伝って流下するドレン水の量が室内熱交換器42からの水飛びが生じるほどに多くなってしまうのを抑えることができる。
(3)本実施形態の空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置には、以下のような特徴がある。
(A)
本実施形態の空気調和装置1では、ケーシング13内に傾斜姿勢で配置される蒸発器としての室内熱交換器42と、室内熱交換器42を上方から下方に向かって通過する空気流(図3中の矢印C参照)を生じさせる送風ファンとしての室内ファン45と、室内熱交換器42の下端に配置される下端ドレンパン61と、室内熱交換器42の上下方向の中間に配置され、室内熱交換器42を伝って流下するドレン水を受ける中間ドレンパン63とを備えており、室内熱交換器42のうち中間ドレンパン63よりも上側の部分から流下するドレン水を中間ドレンパン63によって受けることで、室内熱交換器42のうち中間ドレンパン63よりも下側の部分にドレン水が流下しないようにすることができるため、下端ドレンパン61でドレン水が受けられる前に、室内熱交換器42を伝って流下するドレン水の量が室内熱交換器42からの水飛びが生じるほどに多くなってしまうのを抑えることができる。これにより、この空気調和装置1では、室内熱交換器42からの水飛びを防ぐことができる。しかも、従来のような室内熱交換器の下面から突出するように複数の水受け部材を設ける構成に比べて、室内熱交換器42の通風の妨げになりにくい。特に、本実施形態の室内熱交換器42のように、その高さHが断面視における幅Wに比べて大きくなるように、ケーシング13内に配置されている場合においては、室内熱交換器42からの水飛びが生じやすいため、中間ドレンパン63を設ける対策が有効である。
(B)
本実施形態の空気調和装置1では、蒸発器としての室内熱交換器42の側方には、中間ドレンパン63で受けたドレン水を下端ドレンパン61に送るガイド部材64が配置されているため、中間ドレンパン63で受けたドレン水を、室内熱交換器42の通風を妨げることなく、下端ドレンパン61に送ることができる。
(4)変形例
上述の実施形態では、蒸発器としての室内熱交換器42(より具体的には、フィン71)を上下方向に2分割して、室内熱交換器42の上部を構成する第2熱交換部42bの下端に中間ドレンパン63を配置するようにしているが、図4及び図5に示されるように、室内熱交換器42の上下方向の中間位置に、フィン71間に差し込み可能な部分を有する中間ドレンパン83を配置するようにしてもよい。ここで、図4は、本変形例の室内ユニット4の概略縦断面図である。図5は、本変形例の室内熱交換器42(伝熱管は図示せず)がケーシング13内に配置された状態を示す斜視図ある。
本変形例の中間ドレンパン83は、底板83aと、室内熱交換器42側の外周縁を除く底板83aの外周縁から室内熱交換器42の上下方向の中間部分を囲むように上方に延びる側壁83bとを有している。側壁83bの側端付近には、中間ドレンパン83で受けたドレン水を外部に排出するための溝部83c(第1実施形態の溝部63cに対応)が形成されており、底板83aの上面は、側壁83bの溝部83c付近に向かって下り勾配の面となっている。また、底板83aの室内熱交換器42側の外周縁には、室内熱交換器に向かって櫛状に突出する櫛状部83dが形成されている。この櫛状部83dは、フィン71間に差し込み可能な多数の突起からなる。そして、室内熱交換器42に対して櫛状部83dを図5の矢印Dの方向に近づけて、フィン71間に櫛状部83dを差し込むことができる。この櫛状部83dを構成する突起は、フィン71間に挟まれることになり、これによって、櫛状部83d自体も中間ドレンパン83の一部として機能するようになっている。
このように、本変形例の空気調和装置1では、中間ドレンパン83が室内熱交換器42のフィン71間に差し込むことが可能な櫛状部83dを有するものであるため、室内熱交換器42(より具体的には、フィン71)を上下方向に分割することなく、中間ドレンパン83を配置することが可能である。
−−−第2実施形態−−−
(1)空気調和装置の構成
図6は、本発明の第2実施形態にかかる空気調和装置101の概略構成図である。空気調和装置101は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって、室内の冷房等を行う装置である。
空気調和装置101は、いわゆるセパレートタイプの空気調和装置であり、主として、2つの室外ユニット102、103と、室内ユニット104と、室外ユニット102、103と室内ユニット104とを接続する冷媒連絡管106、107、108、109とを備えており、独立して蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことが可能な複数系統(ここでは、2系統)の冷媒回路110、111を構成している。
<室外ユニット>
室外ユニット102、103は、いずれも室外に設置されている。そして、第1室外ユニット102は、第1冷媒回路110の一部を構成する第1室外側冷媒回路110aを備えており、第2室外ユニット103は、第2冷媒回路111の一部を構成する第2室外側冷媒回路111aを備えている。
まず、第1室外ユニット102の第1室外側冷媒回路110aの構成について説明する。第1室外側冷媒回路110aは、主として、第1室外熱交換器121を有している。第1室外熱交換器121は、例えば、伝熱管と多数のフィンとにより構成されたクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器からなり、室外空気を熱源として、高圧冷媒の冷却器として機能する熱交換器である。第1室外熱交換器121の出口は、冷媒連絡管106を介して室内ユニット104(より具体的には、後述の第1膨張機構141)に接続されており、第1室外熱交換器121の入口は、冷媒連絡管107を介して室内ユニット104(より具体的には、後述の第1圧縮機143の吐出側)に接続されている。また、第1室外ユニット102は、本実施形態において、ユニット内に室外空気を吸入して、第1室外熱交換器121において冷媒と熱交換させた後に、ユニット外に排出するための第1室外ファン122を備えている。この第1室外ファン122は、第1室外ファン用モータ123によって駆動されるように構成されている。また、第1室外ユニット102は、第1室外ユニット102を構成する第1室外ファン122等の各部の動作を制御する第1室外側制御部124を備えている。そして、第1室外側制御部124は、第1室外ユニット102の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリ等を有しており、室内ユニット4の室内側制御部150(後述)との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
次に、第2室外ユニット103の第2室外側冷媒回路111aの構成について説明する。第2室外側冷媒回路111aは、第1室外側冷媒回路110aと同様に、主として、高圧冷媒の冷却器として機能する熱交換器である第2室外熱交換器131を有している。第2室外熱交換器131の出口は、冷媒連絡管108を介して室内ユニット104(より具体的には、後述の第2膨張機構151)に接続されており、第2室外熱交換器131の入口は、冷媒連絡管109を介して室内ユニット104(より具体的には、後述の第2圧縮機153の吐出側)に接続されている。また、第2室外ユニット103は、第1室外ユニット102と同様に、第2室外ファン用モータ133によって駆動される第2室外ファン132を備えている。また、第2室外ユニット103は、第1室外ユニット102と同様に、第2室外ユニット103を構成する第2室外ファン132等の各部の動作を制御する第2室外側制御部134を備えており、室内ユニット104の室内側制御部150(後述)との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室内ユニット>
室内ユニット104は、室内に設置されており、第1冷媒回路110の一部を構成する第1室内側冷媒回路110bと、第2冷媒回路111の一部を構成する第2室内側冷媒回路111bとを備えている。
まず、室内ユニット104の第1室内側冷媒回路110bの構成について説明する。この第1室内側冷媒回路110bは、主として、第1膨張機構141と、第1室内熱交換器142aと、第1圧縮機143とを有している。第1膨張機構141は、主として、第1室外ユニット102の第1室外熱交換器121において冷却された冷媒の減圧を行うために、冷媒連絡管106を介して第1室外熱交換器121の出口に接続された電動膨張弁である。第1室内熱交換器142aは、低圧冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却する熱交換器である。第1室内熱交換器142aの入口は、第1膨張機構141に接続されており、第1室内熱交換器142aの出口は、第1圧縮機143の吸入側に接続されている。第1圧縮機143は、低圧冷媒を吸入し、圧縮して高圧冷媒として吐出する機能を有する容積式圧縮機であり、第1圧縮機用モータ144によって駆動されるように構成されている。本実施形態において、第1圧縮機143は密閉型圧縮機であり、第1圧縮機用モータ144は第1圧縮機143のケーシング内に内蔵されている。本実施形態において、第1圧縮機用モータ144は、インバータ装置を介して電力の供給を受けて駆動されるようになっており、第1圧縮機143は、第1圧縮機用モータ144の周波数(すなわち、回転数)を可変することによって、運転容量を可変することが可能である。また、この第1圧縮機143の圧縮要素としては、本実施形態において、スクロール型の圧縮要素が使用されている。そして、第1圧縮機143の吸入側は、第1室内熱交換器142aの出口に接続されており、第1圧縮機143の吐出側は、冷媒連絡管107を介して第1室外ユニット102の第1室外熱交換器121の入口に接続されている。
次に、室内ユニット104の第2室内側冷媒回路111bの構成について説明する。この第2室内側冷媒回路111bは、第1室内側冷媒回路110bと同様に、主として、第2膨張機構151と、第2室内熱交換器142bと、第2圧縮機153とを有している。第2膨張機構151は、主として、第2室外ユニット103の第2室外熱交換器131において冷却された冷媒の減圧を行うために、冷媒連絡管108を介して第2室外熱交換器131の出口に接続された電動膨張弁である。第2室内熱交換器142bは、第1室内熱交換器142aと同様に、低圧冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却する熱交換器である。第2室内熱交換器142bの入口は、第2膨張機構151に接続されており、第2室内熱交換器142bの出口は、第2圧縮機153の吸入側に接続されている。第2圧縮機153は、第1圧縮機143と同様に、低圧冷媒を吸入し、圧縮して高圧冷媒として吐出する機能を有する密閉型の容積式圧縮機であり、第2圧縮機153のケーシング内に内蔵された第2圧縮機用モータ154によって駆動されるように構成されている。また、第2圧縮機用モータ154は、インバータ装置を介して電力の供給を受けて駆動されるようになっており、第2圧縮機153は、第2圧縮機用モータ154の周波数(すなわち、回転数)を可変することによって、運転容量を可変することが可能である。そして、第2圧縮機153の吸入側は、第2室内熱交換器142bの出口に接続されており、第2圧縮機153の吐出側は、冷媒連絡管109を介して第2室外ユニット103の第2室外熱交換器131の入口に接続されている。
次に、室内ユニット104の構造について、図6、7を用いて説明する。ここで、図7は、本実施形態の室内ユニット104の概略縦断面図である。
室内ユニット104は、本実施形態において、ケーシング113の上面に吸入口113aが形成され、ケーシング113の下面に吹出口113bが形成されている。
第1室内熱交換器142a及び第2室内熱交換器142bは、一体の室内熱交換器142としてケーシング113内に傾斜姿勢で配置されている。より具体的には、室内熱交換器142の上端は、ケーシング113の上面と側面との角部近くに位置しており、室内熱交換器142の下端は、室内熱交換器142の上端が位置する側の側面とは反対側の側面の上下方向中央よりもやや下側に位置している。そして、室内熱交換器142は、その高さHが断面視における幅Wに比べて大きくなるように、ケーシング113内に配置されている。また、室内熱交換器142の下端には、下端ドレンパン161が配置されている。下端ドレンパン161は、底板161aと、底板161aの外周縁から室内熱交換器42の下端の周囲を囲むように上方に延びる側壁161bとを有している。底板161aの側端付近には、ドレン管(図示せず)が接続されており、底板161aの上面は、ドレン管が接続された部分に向かって下り勾配の面となっている。
また、室内熱交換器142は、本実施形態において、所定のピッチで並んで配置された多数のフィン(図示せず)が伝熱管(図示せず)に取り付けられた構造を有する熱交換器としてのクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であり、上下方向に複数(ここでは、2つ)の部分に分割されている。より具体的には、室内熱交換器142の下端(すなわち、下端ドレンパン161に最も近い部分)から上下方向の中間付近までの部分である第1室内熱交換器142aと、第1室内熱交換器142aの上側(すなわち、上端から上下方向の中間付近まで)の部分である第2室内熱交換器142bとに分割されている。室内熱交換器142は、その両側端に設けられた管板(図示せず)を介して、ケーシング113に固定されている。
そして、室内熱交換器142の下側には、室内ファン145が設けられており、室内熱交換器142を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせることができるようになっている。これにより、ケーシング113の上部(ここでは、ケーシング113の上面に形成された吸入口113a)からケーシング113内に室内空気(図7中の矢印A参照)を吸入して、室内熱交換器142において冷媒と熱交換させた後に、この熱交換された空気を、ケーシング113の下部(ここでは、ケーシング113の下面に形成された吹出口113b)から供給空気(図7中の矢印B参照)として室内に供給することができるように構成されている。尚、この室内ファン145は、室内ファン用モータ146(図6参照)によって駆動されるように構成されており、本実施形態において、遠心ファンの一種であるシロッコファンが使用されている。
また、室内ユニット104には、各種のセンサが設けられている。具体的には、室内ユニット104には、第1圧縮機143の吸入圧力Ps1を検出する第1吸入圧力センサ147と、第2圧縮機153の吸入圧力Ps2を検出する第2吸入圧力センサ157とが設けられている。また、室内ユニット104は、室内ユニット104を構成する圧縮機143、153、膨張機構141、151や室内ファン145等の各部の動作を制御する室内側制御部150を備えている。この室内側制御部150は、室内ユニット104の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、第1室外ユニット102の第1室外側制御部124及び第2室外ユニット103の第2室外側制御部134との間で制御信号等のやりとりを行うことができるようになっており、室外側制御部124、134とともに空気調和装置101の制御装置112を構成している。
以上のように、この空気調和装置101では、第1室外側冷媒回路110aと第1室内側冷媒回路110bとが冷媒連絡管106、107を介して接続されることで蒸気圧縮式の第1冷媒回路110が構成され、そして、第2室外側冷媒回路111aと第2室内側冷媒回路111bとが冷媒連絡管108、109を介して接続されることで蒸気圧縮式の第2冷媒回路111が構成されており、各冷媒回路系統がそれぞれ独立して蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことが可能な構成、すなわち、圧縮機、冷却器、膨張機構及び蒸発器をそれぞれ有する複数(ここでは、2つ)の冷媒回路系統を含んだ構成になっている。
(2)空気調和装置の基本動作
次に、空気調和装置1の基本動作について、図1及び図2を用いて説明する。
圧縮機143、153、室内ファン145及び室外ファン122、132を起動すると、第1冷媒回路110においては、以下のような冷凍サイクル運転が行われる。まず、低圧冷媒は、室内ユニット104の第1圧縮機143に吸入されて圧縮されて高圧冷媒となる。その後、高圧冷媒は、冷媒連絡管107を経由して第1室外ユニット102に送られ、第1室外熱交換器121において、第1室外ファン122によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。そして、第1室外熱交換器121において冷却された高圧冷媒は、冷媒連絡管106を経由して室内ユニット104に送られる。この室内ユニット104に送られた高圧冷媒は、第1膨張機構141によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって室内熱交換器142の下部を構成する第1室内熱交換器142aに送られ、第1室内熱交換器142aにおいて、室内ファン145によって供給される空気(図7中の矢印A参照)の一部(より具体的には、第2室内熱交換器142bを通過する空気を除いた空気の一部)と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して低圧冷媒となる。この第1室内熱交換器142aにおいて加熱された低圧冷媒は、再び、第1圧縮機143に吸入される。
また、第2冷媒回路111においても、第1冷媒回路110と同様の冷凍サイクル運転が行われる。まず、低圧冷媒は、室内ユニット104の第2圧縮機153に吸入されて圧縮されて高圧冷媒となる。その後、高圧冷媒は、冷媒連絡管109を経由して第2室外ユニット103に送られ、第2室外熱交換器131において、第2室外ファン132によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。そして、第2室外熱交換器131において冷却された高圧冷媒は、冷媒連絡管108を経由して室内ユニット104に送られる。この室内ユニット104に送られた高圧冷媒は、第2膨張機構151によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって室内熱交換器142の上部を構成する第2室内熱交換器142bに送られ、第2室内熱交換器142bにおいて、室内ファン145によって供給される空気(図7中の矢印A参照)の一部(より具体的には、第1室内熱交換器142aを通過する空気を除いた空気の一部)と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して低圧冷媒となる。この第2室内熱交換器142bにおいて加熱された低圧冷媒は、再び、第2圧縮機143に吸入される。
そして、第1冷媒回路110に対応する第1室内熱交換器142aを通過した空気と、第2冷媒回路111に対応する第2室内熱交換器142bを通過した空気とは、室内ファン145によって合流された後に、室内に吹き出されることになる。これにより、冷房運転や除湿運転が行われる(図7中の矢印B参照)。
しかし、このような基本動作中においては、複数に分割された蒸発器としての室内熱交換器142の各部分(ここでは、第1室内熱交換器142a及び第2室内熱交換器142b)のうち最も下側に配置された部分(ここでは、第1室内熱交換器142a)を除いた部分(ここでは、第2室内熱交換器142b)において発生したドレン水が、室内熱交換器142を伝って流下する間に、その下側の部分において発生したドレン水に次々に合流するため、室内熱交換器142の上部から下部に向かうにつれて、室内熱交換器142を伝って流下するドレン水の量が徐々に多くなる。このため、室内熱交換器142からの水飛びが生じるおそれがある。
そこで、本実施形態の空気調和装置101では、以下に説明するような運転制御(以下、水飛び防止制御とする)を行って、室内熱交換器142からの水飛びが生じるのを防ぐようにしている。
(3)水飛び防止制御
本実施形態においては、室内熱交換器142からの水飛びが生じるのを防ぐために、複数(ここでは、2つ)に分割された蒸発器としての室内熱交換器142の各部分(ここでは、第1室内熱交換器142a及び第2室内熱交換器142b)のうち最も下側に配置された部分(ここでは、第1室内熱交換器142a)を除いた部分(ここでは、第2室内熱交換器142b)における蒸発温度(以下、第2蒸発温度Te2とする)が、この部分の下側に配置された部分(ここでは、第1室内熱交換器142a)おける蒸発温度(以下、第1蒸発温度Te1とする)よりも高くなるように、機器制御を行う水飛び防止制御を行うことで、室内熱交換器142の上部(ここでは、第2室内熱交換器142b)において発生するドレン水を少なくして、下端ドレンパン161でドレン水が受けられる前に、室内熱交換器142を伝って流下するドレン水の量が室内熱交換器142からの水飛びが生じるほどに多くなってしまうのを抑えるようにしている。
以下、この水飛び防止制御について、図6〜8を用いて説明する。ここで、図8は、本実施形態にかかる水飛び防止制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、各冷媒回路系統の蒸発器(ここでは、第1冷媒回路110の第1室内熱交換器142a及び第2冷媒回路111の第2室内熱交換器142b)における蒸発温度(すなわち、第1蒸発温度Te1及び第2蒸発温度Te2)を求める。より具体的には、第1蒸発温度Te1は、第1吸入圧力センサ147によって検出される吸入圧力Ps1を飽和温度に換算することによって得られ、第2蒸発温度Te2は、第2吸入圧力センサ157によって検出される吸入圧力Ps2を飽和温度に換算することによって得られる。尚、蒸発温度Te1、Te2を取得する方法は、吸入圧力を飽和温度に換算する方法に限られるものではなく、例えば、各室内熱交換器142a、142bに温度センサを設けて、各温度センサによって検出される温度値から蒸発温度Te1、Te2を取得するようにしてもよい。そして、第2蒸発温度Te2から第1蒸発温度Te1を減算することにより、蒸発温度差ΔTeを演算する。
次に、ステップS2において、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSより小さいかどうかを判定する。ここで、この判定に使用されるしきい蒸発温度差ΔTeSは、下端ドレンパン161でドレン水が受けられる前に、室内熱交換器142を伝って流下するドレン水の量が室内熱交換器142からの水飛びが生じなくなる程度まで、第2室内熱交換器142bにおいて発生するドレン水の量が少なくなる状態に対応するように設定されている。そして、このステップS2において、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTesより小さいと判定された場合には、ステップS3の処理に移行し、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSより小さくない(すなわち、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTes以上である)と判定された場合には、ステップS1の処理に戻る。
次に、ステップS3において、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSよりも小さくならないように、各冷媒回路系統(ここでは、第1冷媒回路110及び第2冷媒回路111)を構成する機器の制御を行う。本実施形態においては、この蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSよりも小さくならないように、各冷媒回路110、111を構成する圧縮機143、153の容量制御を行う。より具体的には、複数に分割された蒸発器としての室内熱交換器142の各部分(ここでは、第1室内熱交換器142a及び第2室内熱交換器142b)のうち最も下側に配置された部分(ここでは、第1室内熱交換器142a)を除いた部分(ここでは、第2室内熱交換器142b)を有する冷媒回路系統(ここでは、第2冷媒回路111)を構成する第2圧縮機153の運転容量を小さくする制御を行う。このような制御を行うと、第2冷媒回路111を循環する冷媒流量が減少するため、第2蒸発温度Te2が高くなり、その結果、蒸発温度差ΔTeが大きくなる。そして、このステップS3の処理を、ステップS1→S2→S3の順に繰り返すことで、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSまで大きくなり、下端ドレンパン161でドレン水が受けられる前に、室内熱交換器142を伝って流下するドレン水の量が室内熱交換器142からの水飛びが生じなくなる程度まで、第2室内熱交換器142bにおいて発生するドレン水の量が少なくなる。
(4)本実施形態の空気調和装置の特徴
本実施形態の空気調和装置101では、ケーシング113内に傾斜姿勢で配置される蒸発器としての室内熱交換器142と、室内熱交換器142を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせる送風ファンとしての室内ファン145と、室内熱交換器142の下端に配置される下端ドレンパン161とを備えており、室内熱交換器142を上下方向に複数の部分に分割し、複数に分割された室内熱交換器142の各部分(本実施形態では、第1室内熱交換器142a及び第2室内熱交換器142b)のうち最も下側に配置された部分(本実施形態では、第1室内熱交換器142a)を除いた部分(本実施形態では、第2室内熱交換器142b)における蒸発温度(本実施形態では、第2蒸発温度Te2)が、この部分の下側に配置された部分(本実施形態では、第1室内熱交換器142a)おける蒸発温度(本実施形態では、第1蒸発温度Te1)よりも高くなるように、機器制御を行うことで、室内熱交換器142の上部(本実施形態では、第2室内熱交換器142b)において発生するドレン水を少なくして、下端ドレンパン161でドレン水が受けられる前に、室内熱交換器142を伝って流下するドレン水の量が室内熱交換器142からの水飛びが生じるほどに多くなってしまうのを抑えることができる。これにより、この空気調和装置101では、室内熱交換器142からの水飛びを防ぐことができる。しかも、従来のような室内熱交換器の下面から突出するように複数の水受け部材を設ける構成に比べて、室内熱交換器142の通風の妨げになりにくい。特に、本実施形態の室内熱交換器142のように、その高さHが断面視における幅Wに比べて大きくなるように、ケーシング113内に配置されている場合においては、室内熱交換器142からの水飛びが生じやすいため、本実施形態の水飛び防止制御による対策が有効である。
(5)変形例
上述の第2実施形態の水飛び防止制御では、各冷媒回路系統の蒸発器(ここでは、第1冷媒回路110の第1室内熱交換器142a及び第2冷媒回路111の第2室内熱交換器142b)における蒸発温度(すなわち、第1蒸発温度Te1及び第2蒸発温度Te2)間の温度差である蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSよりも小さい場合に、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSよりも小さくならないように、各冷媒回路系統を構成する機器を制御しているが、蒸発温度に等価な状態量としての蒸発温度相当状態量間の差である蒸発温度差相当状態量がしきい蒸発温度差に等価なしきい蒸発温度差相当状態量を超える場合に、蒸発温度差相当状態量がしきい蒸発温度差相当状態量を超えないように、各冷媒回路系統を構成する機器を制御するようにしてもよい。例えば、第2実施形態においては、各冷媒回路系統(ここでは、第1冷媒回路110及び第2冷媒回路111)を構成する圧縮機143、153の吸入圧力(ここでは、第1吸入圧力Ps1及び第2吸入圧力Ps2)を第1蒸発温度Te1及び第2蒸発温度Te2に換算しているが、各吸入圧力Ps1、Ps2を蒸発温度差相当状態量として、蒸発温度Te1、Te2の代わりに使用し、各吸入圧力Ps1、Ps2間の圧力差を蒸発温度差相当状態量として使用し、さらに、しきい蒸発温度差ΔTeSに等価なしきい蒸発温度差相当状態量を設定して、上述に示される第2実施形態の水飛び防止制御と同様の制御を行うようにしてもよい。
また、蒸発温度差ΔTeがしきい蒸発温度差ΔTeSよりも小さくならないように制御するのではなく、各蒸発温度Te1、Te2に対してしきい蒸発温度Te1S、Te2Sを設定するとともに第2しきい蒸発温度Te2Sを第1しきい蒸発温度Te1Sよりも高い温度に設定して、各冷媒回路系統を構成する機器を制御するようにしてもよい。
−−−他の実施形態−−−
以上、本発明の実施形態及びその変形例について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(A)
上述の実施形態及びその変形例においては、室内ユニットに圧縮機が設けられた、いわゆるリモートコンデンサタイプの空気調和装置に本発明を適用した例を説明したが、これに限定されず、室外ユニットに圧縮機が設けられたタイプ等のように、他のタイプの空気調和装置に本発明を適用してもよい。
(B)
上述の第1実施形態においては、蒸発器としての室内熱交換器42を上下方向に2分割して、室内熱交換器42の上部を構成する第2熱交換部42bの下端に中間ドレンパン63を配置するようにしているが、これに限定されず、室内熱交換器42を3以上に分割してもよい。この場合には、室内熱交換器42を上下方向に3以上の部分に分割して、中間ドレンパンを、複数に分割された室内熱交換器42の各部分のうち、最も下側に配置された部分(すなわち、室内熱交換器42の下端を含む部分)を除いた部分の下端に配置すればよい。
(C)
上述の第1実施形態の変形例においては、所定のピッチで並んで配置される多数のフィン71が伝熱管に取り付けられた構造を有する蒸発器としての室内熱交換器42を上下方向の中間位置に、フィン71間に差し込むことが可能な櫛状部83dを有する中間ドレンパン83を1つ配置するようにしているが、これに限定されず、このような中間ドレンパン83を室内熱交換器42に2つ以上配置するようにしてもよい。
(D)
上述の第2実施形態及びその変形例においては、蒸発器としての室内熱交換器142を上下方向に2分割して、室内熱交換器142の上部を構成する第2室内熱交換器142bの第2蒸発温度Te2等が、室内熱交換器142の下部を構成する第1室内熱交換器142aの第1蒸発温度Te1等よりも小さくならないように、各冷媒回路系統の構成機器を制御するようにしているが、これに限定されず、室内熱交換器142を3以上に分割してもよい。この場合には、室内熱交換器142を上下方向に3以上の部分に分割するとともに、各部分に対応する冷媒回路系統を設けるようにし、複数に分割された室内熱交換器142の各部分のうち最も下側に配置された部分を除いた部分における蒸発温度が、この部分の下側に配置された部分おける蒸発温度よりも高くなるように、各冷媒回路系統を構成する機器の制御を行うようにすればよい。
本発明を利用すれば、ケーシング内に傾斜姿勢で、かつ、上方から下方に向かって空気が通過するように配置された蒸発器を備えた空気調和装置において、蒸発器からの水飛びを防ぐことができるようになる。
本発明の第1実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 第1実施形態の室内ユニットの概略縦断面図である。 第1実施形態の室内熱交換器(伝熱管は図示せず)がケーシング内に配置された状態を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例にかかる室内ユニットの概略縦断面図である。 第1実施形態の変形例にかかる室内熱交換器(伝熱管は図示せず)がケーシング内に配置された状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる空気調和装置の概略構成図である。 第2実施形態の室内ユニットの概略縦断面図である。 第2実施形態にかかる水飛び防止制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1、101 空気調和装置
13、113 ケーシング
42、142 室内熱交換器(蒸発器)
45、145 室内ファン(送風ファン)
61、161 下端ドレンパン(ドレンパン)
63、83 中間ドレンパン
64 ガイド部材
71 フィン
110、111 冷媒回路(冷媒回路系統)
121、131 室外熱交換器(冷却器)
141、151 膨張機構
143、153 圧縮機

Claims (6)

  1. ケーシング(13)内に傾斜姿勢で配置される蒸発器(42)と、
    前記蒸発器を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせる送風ファン(45)と、
    前記蒸発器の下端に配置される下端ドレンパン(61)と、
    前記蒸発器の上下方向の中間に配置され、前記蒸発器を伝って流下するドレン水を受ける中間ドレンパン(63、83)と、
    を備えた空気調和装置(1)。
  2. 前記蒸発器(42)は、上下方向に複数の部分に分割されており、
    前記中間ドレンパン(63)は、前記複数に分割された蒸発器の各部分のうち、最も下側に配置された部分を除いた部分の下端に配置されている、
    請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  3. 前記蒸発器(42)は、所定のピッチで並んで配置される多数のフィン(71)が伝熱管に取り付けられた構造を有する熱交換器であり、
    前記中間ドレンパン(83)の一部は、前記蒸発器のフィン間に差し込まれている、
    請求項1に記載の空気調和装置(1)。
  4. 前記蒸発器(42)の側方には、前記中間ドレンパン(63、83)で受けたドレン水を前記下端ドレンパン(61)に送るガイド部材(64)が配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和装置(1)。
  5. ケーシング(113)内に傾斜姿勢で配置される蒸発器(142)と、
    前記蒸発器を上方から下方に向かって通過する空気流を生じさせる送風ファン(145)と、
    前記蒸発器の下端に配置される下端ドレンパン(161)とを備え、
    前記蒸発器は、上下方向に複数の部分に分割されており、
    前記複数に分割された蒸発器の各部分のうち最も下側に配置された部分を除いた部分における蒸発温度が、この部分の下側に配置された部分おける蒸発温度よりも高くなるように、機器制御を行う、
    空気調和装置(101)。
  6. 前記複数に分割された蒸発器(142)の各部分は、それぞれ、圧縮機(143、153)、冷却器(121、131)及び膨張機構(141、151)に接続されることによって複数の冷媒回路系統(110、111)を構成しており、
    前記複数に分割された蒸発器の各部分のうち最も下側に配置された部分を除いた部分における蒸発温度が、この部分の下側に配置された部分における蒸発温度よりも高くなるように、前記各冷媒回路系統を構成する機器の制御を行う、
    請求項5に記載の空気調和装置(101)。
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