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JP2008075569A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2008075569A
JP2008075569A JP2006256116A JP2006256116A JP2008075569A JP 2008075569 A JP2008075569 A JP 2008075569A JP 2006256116 A JP2006256116 A JP 2006256116A JP 2006256116 A JP2006256116 A JP 2006256116A JP 2008075569 A JP2008075569 A JP 2008075569A
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intake valve
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Yasuhiro Kuze
泰広 久世
裕史 ▲吉▼村
Yasushi Yoshimura
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】フューエルカット時に排気通路への空気の流出を抑制しつつ筒内圧力の低下を抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】吸気弁15及び排気弁16の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更可能な動弁装置20を備え、所定のフューエルカット条件が成立した場合に燃料の供給が停止される内燃機関1の制御装置において、ECU30は、所定のフューエルカット条件が成立した場合、吸気弁15及び前記排気弁16の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更して吸気弁15が排気行程にて開弁されるとともに吸気弁15の開弁期間が排気行程と吸気行程とに跨り、かつ吸気弁15の開弁後に排気弁16が開弁されるとともに吸気弁15の開弁中に排気弁16が開閉駆動され、さらに排気弁16の最大リフト量が吸気弁16の最大リフト量よりも小さくなるように動弁装置20を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、可変動弁機構を備え、所定のフューエルカット条件が成立した場合に燃料供給が停止される内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関への燃料供給を停止するフューエルカットが行われているとき、吸気弁の開弁時期を早め、吸気弁の全開弁期間が排気弁の開弁期間に重なるように吸気弁の開弁時期を進角制御して吸気行程中に吸気弁が開いている時間を短くするバルブタイミング制御装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開平10−115234号公報 特開2002−89302号公報 特開2004−84513号公報
特許文献1の発明では吸気行程中に吸気弁が開いている時間を短くするべく吸気弁の開弁時期を進角制御するため、吸気行程中に吸気弁及び排気弁の両方の弁が閉弁される期間が設けられる。吸気行程時はピストンが上死点から下死点に移動するので、このときに排気弁及び吸気弁の両方が閉弁されると気筒へのガスの流入が阻止されて筒内圧力が過度に低下するおそれがある。そのため、ピストンと気筒の壁面との間から燃焼室内に吸い込まれるオイルの量が増加するおそれがある。特許文献2及び3においても、筒内圧力の過度の低下を考慮して吸気弁及び排気弁の動弁特性を制御していない。
そこで、本発明は、フューエルカット時に排気通路へのガスの流出を抑制しつつ筒内圧力の無駄な低下を抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の制御装置は、所定のフューエルカット条件が成立した場合に燃料の供給を停止させる燃料供給停止手段と、吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の弁の動弁特性を変更可能な可変動弁機構と、を備えた内燃機関の制御装置において、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記吸気弁及び前記排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更して前記吸気弁が排気行程にて開弁されるとともに前記吸気弁の開弁期間が前記排気行程と前記排気行程に続く吸気行程とに跨り、かつ前記吸気弁の開弁後に前記排気弁が開弁されるとともに前記吸気弁の開弁中に前記排気弁が開閉駆動され、さらに前記排気弁の最大リフト量が前記吸気弁の最大リフト量よりも小さくなるように前記可変動弁機構の動作を制御する動作制御手段を備えていることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の制御装置では、所定のフューエルカット条件が成立した場合に吸気弁の開弁時期が排気行程中に設定され、かつ吸気弁の開弁中に排気弁が開閉駆動される、すなわち吸気弁が排気弁よりも先に開弁されるので、排気行程時に気筒内のガスが吸気通路に排出される。吸気弁の開弁期間は排気行程と吸気行程とに跨るように設定されるので、吸気弁は吸気行程時も開弁状態を維持し、排気行程時に気筒内から吸気通路に排出されたガスは吸気行程時に吸気通路から気筒内に戻される。このように吸気行程時に気筒内にガスに戻すことによって筒内圧力の無駄な低下を抑制することができる。そのため、ピストンと気筒の壁面との間から燃焼室内にオイルが吸い込まれる、いわゆるオイル上がりを抑制でき、燃焼室内に吸い込まれるオイルの量を低減できる。フューエルカット条件の成立時において排気弁は、吸気弁よりも最大リフト量が小さく設定され、かつ吸気弁の開弁中に開閉駆動される。この場合、気筒内のガスの殆どは吸気通路に排出されるので、気筒内から排気通路へのガスの流出を抑制できる。フューエルカット中は燃焼供給が停止されるため、気筒内からは主に空気が排気通路に流出する。そこで、このように排気通路へのガスの流出を抑制することにより、排気通路に排気浄化触媒が配置されている場合は、その排気浄化触媒の劣化を抑制することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記内燃機関の運転中、前記吸気弁は排気行程中に開弁されるように開閉駆動され、前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記排気弁の最大リフト量を小さくするとともに前記排気弁の開弁時期及び閉弁時期をそれぞれ遅角させ、かつ前記排気弁の作用角を小さくしてもよい(請求項2)。この場合、排気弁の最大リフト量を小さくするとともに排気弁の開弁期間を短くするので、気筒内から排気通路へのガスの流出をさらに抑制できる。
本発明の制御装置の一形態において、前記内燃機関の運転中、前記吸気弁は排気行程中に開弁されるように開閉駆動され、前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記排気弁を閉弁状態に維持してもよい(請求項3)。このように排気弁を閉弁状態に維持することにより、気筒内から排気通路へのガスの流出をより確実に抑制できる。
排気弁の動弁特性を変更するこれらの形態において、前記可変動弁機構は、前記吸気弁及び前記排気弁の両方の動弁特性を変更可能であり、前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記吸気弁の開弁時期を進角させてもよい(請求項4)。このように吸気弁の開弁時期を進角させることにより、排気行程中における吸気弁の開弁期間を長くできるので、より確実に気筒内から吸気通路にガスを排出することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記吸気弁の最大リフト量を大きくするとともに前記吸気弁の開弁時期を進角させ、かつ前記吸気弁の作用角を大きくしてもよい(請求項5)。この場合、吸気弁の最大リフト量を大きくするので、排気行程時に気筒内のガスを吸気通路により確実に排出させることができる。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、排気行程時に気筒内から吸気通路に排出したガスを吸気行程時に気筒内に戻すので、筒内圧力の無駄な低下を抑制できる。また、所定のフューエルカット条件が成立した場合、排気弁の最大リフト量を吸気弁の最大リフト量よりも小さくさせるとともに吸気弁の開弁中に排気弁を開閉させるので、気筒内から排気通路へのガスの流出を抑えることができる。
図1は、本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関を示している。図1の内燃機関1は、車両に走行用動力源として搭載される4サイクル式レシプロエンジンであり、複数(図1では1つのみを示す。)の気筒2が形成されたシリンダブロック3と、吸気通路4及び排気通路5が接続されるシリンダヘッド6とを備えている。なお、以降では内燃機関1をエンジンと呼ぶこともある。各気筒2には、ピストン7が往復動可能なようにそれぞれ挿入され、ピストン7と気筒2の壁面とシリンダヘッド6とによって燃焼室8がそれぞれ形成される。ピストン7は、シリンダブロック3に回転自在に支持されるクランクシャフト9とコンロッド10によって連結されている。吸気通路4には吸気量を調整するためのスロットルバルブ11が設けられ、排気通路5には三元触媒などの排気浄化触媒を備えた排気浄化装置12が設けられている。吸気通路4の一部を形成するインテークマニホールド13には、インジェクタ14が設けられている。
各燃焼室8には、吸気通路4を開閉する吸気弁15と、排気通路5を開閉する排気弁16と、点火プラグ17とがそれぞれ設けられており、エンジン1は吸気弁15及び排気弁16をそれぞれ開閉駆動する可変動弁機構としての動弁装置20を備えている。動弁装置20は、吸気弁15を開閉駆動する吸気側電磁駆動機構21と、排気弁16を開閉駆動する排気側電磁駆動機構22とを備えている。吸気側電磁駆動機構21は、2つの電磁コイル21a、21aを備えており、これらの電磁コイル21a、21aへの励磁電流の印可時期及び大きさをそれぞれ調整することにより、吸気弁15の動弁特性、すなわち開弁時期、閉弁時期、リフト量、作用角などをそれぞれ独立して制御可能な公知の動弁機構である。排気側電磁駆動機構22は吸気側電磁駆動機構21と同様の構造を有しており、2つの電磁コイル22a、22aへの励磁電流の印可時期及び大きさをそれぞれ調整して排気弁16の動弁特性を制御する。
動弁装置20の動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)30によって制御されている。ECU30は、マイクロプロセッサ、及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータとして構成され、例えばインジェクタ14及び点火プラグ17の動作を制御してエンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。ECU30は、例えば所定のフューエルカット条件が成立した場合に気筒2への燃料供給が停止される、いわゆるフューエルカット(F/C)が行われるようにインジェクタ14の動作を制御する。なお、このように燃料供給を停止することにより、ECU30は本発明の燃料供給停止手段として機能する。また、ECU30は、各気筒2において吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の各行程がそれぞれ適切な時期に行われるようにクランクシャフト9の回転数などに基づいて動弁装置20の動作をドライバ23を介して制御する。以降、この動弁装置20の制御を通常制御と呼ぶこともある。ECU30にはエンジン1のクランク角度に対応した信号を出力するクランク角センサ31などの複数のセンサが接続されており、ECU30はこれらのセンサの出力信号を参照してエンジン1の運転状態を制御する。
ECU30は、エンジン1の運転状態に応じて吸気弁15及び排気弁16の動弁特性がそれぞれ変更されるように動弁装置20を制御する。図2は、ECU30が動弁装置20の動作を制御するべくエンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行する動弁装置制御ルーチンを示している。
図2の制御ルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジン1の運転状態を取得する。次のステップS12においてECU30は所定のフューエルカット条件が成立しているか否か判断する。所定のフューエルカット条件は、例えばスロットルがオフにされるなどエンジン1の搭載された車両が減速中であり、かつエンジン1の回転数が予め設定した所定回転数以上の場合に成立したと判断される。
所定のフューエルカット条件が成立していると判断した場合はステップS13に進み、ECU30は通常制御とは異なる動弁特性で吸気弁15及び排気弁16が開弁駆動されるように動弁装置20の動作を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。以降、この処理にて実行する動弁装置20の制御をF/C動弁制御と呼ぶこともある。図3を参照してF/C動弁制御について説明する。図3は、F/C動弁制御にて動弁装置20が制御されているときの吸気弁15及び排気弁16のリフトカーブを示している。なお、図3において線L1が吸気弁15のリフトカーブを、線L2が排気弁16のリフトカーブをそれぞれ示している。また、図3には比較例として通常制御時の吸気弁15のリフトカーブ(図3の線L3)及び排気弁16のリフトカーブ(図3の線L4)を示した。図3に線L3で示したように通常制御時における吸気弁15の開弁時期は排気行程の末期に、閉弁時期は吸気行程の末期にそれぞれ設定されている。また、線L4で示したように通常制御時における排気弁16の開弁時期は排気行程の初期に、閉弁時期は吸気行程の初期に設定されている。
図3に示したように、F/C動弁制御で動弁装置20を制御しているときは、排気弁16の開弁時期が吸気弁15の開弁時期よりも遅くなり、かつ排気弁16の閉弁時期が吸気弁15の閉弁時期よりも早くなるように、また排気弁16の最大リフト量が吸気弁15の最大リフト量よりも小さくなるように吸気弁15及び排気弁16の動弁特性をそれぞれ変更する。さらに、排気行程中に吸気弁15が開弁し、かつ吸気行程中に吸気弁15が閉弁するように吸気弁15の動弁特性を変更する。より具体的には、排気弁16の開弁時期及び閉弁時期をそれぞれ遅角させるとともに排気弁16の作用角を通常制御時よりも小さくする。また、排気弁16の最大リフト量を吸気弁15の最大リフト量よりも小さく変更する。さらに、吸気弁15の開弁時期及び閉弁時期をそれぞれ進角させる。なお、吸気弁15の作用角及び最大リフト量は変更されず、通常制御時と同様の値がそれぞれ維持される。なお、図3に線L3で示したように通常制御時においても吸気弁15の開弁時期は排気行程の末期に設定される。
図2に戻って動弁装置制御ルーチンの説明を続ける。ステップS11で所定のフューエルカット条件が成立していないと判断した場合はステップS14に進み、ECU30は通常制御にて動弁装置20を制御する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
F/C動弁制御で動弁装置20が制御されると排気行程時に吸気弁15が開弁され、その後排気弁16が開弁される。そのため、気筒2内のガスはまず吸気通路4に排出され、その後排気弁16が開けられると排気通路5に流出する。この場合、気筒2内の殆どのガスを吸気弁15の開弁時に吸気通路4に排出させることができるので、排気通路5へのガスの流出を抑制できる。ピストン7が上死点(TDC)を通過して吸気行程になると、排気弁16が閉弁され、その後吸気弁15が閉弁される。吸気行程時はピストン7が上死点から下死点に移動するため気筒2内の圧力が低下するが、図3に示したように吸気弁15は開弁しているので、排気行程時に吸気通路4に排出させたガスを気筒2内に吸い込ませることができる。このように吸気通路4と気筒2内との間でガスを移動させることにより、吸気行程時に気筒2内の圧力が過度に低下することを抑制できる。言い換えると吸気行程時における気筒2内の圧力の低下を吸気弁15及び排気弁16の動弁特性を変更させずにフューエルカットを実施した場合と同程度に抑えることができる。そのため、オイル上がりによって燃焼室8内に吸い込まれるオイルの量を低減できる。
また、F/C動弁制御時は、排気弁16が吸気弁15の開弁中に開閉され、かつ排気弁16の最大リフト量が吸気弁15の最大リフト量よりも小さく変更されるので、排気通路5へのガスの流出を抑制できる。フューエルカット中は燃料の供給が停止されるので、排出行程時には気筒2内からガスとして空気が排出される。周知のように排気浄化触媒は酸素濃度が高いほど劣化が進行するため、F/C動弁制御にて動弁装置20を制御し、気筒2から排気通路5への空気の流出を抑制することにより、排気通路5に設けられた排気浄化装置12の排気浄化触媒の劣化を抑制できる。
さらにF/C動弁制御時は、吸気弁15の開弁時期が排気行程と吸気行程とに跨るように吸気弁15の動弁特性が変更されるので、排気行程時に気筒2から吸気通路4に排出されたガスを吸気行程時に気筒2内に吸い込ませることができる。このように吸気通路4から気筒2内にガスを吸い込ませることにより、吸気通路4の圧力を低下させることができるので、フューエルカット中でも吸気通路4の負圧を利用する機器を適切に動作させることができる。
なお、図2の制御ルーチンを実行して動弁装置20の動作を制御することにより、ECU30が本発明の動作制御手段として機能する。
図4〜6は、F/C動弁制御時における吸気弁15及び排気弁16の各リフトカーブの他の例を示している。なお、図3と同様に図4〜図6の線L3は通常制御時の吸気弁15のリフトカーブを、線L4は通常制御時の排気弁16のリフトカーブをそれぞれ示している。F/C動弁制御時には、吸気弁15の開弁期間が排気行程と吸気行程とに跨るとともに吸気弁15の開弁中に排気弁16が開閉され、かつ排気弁16の最大リフト量が吸気弁15の最大リフト量よりも小さく変更されるように吸気弁15及び排気弁16の各リフトカーブを変更すればよい。
例えば、図4に示したようにF/C動弁制御に吸気弁15の動弁特性を変化させず、排気弁16の動弁特性のみを変化させてもよい。具体的には、吸気弁15の開弁中に排気弁16が開閉されるように排気弁16の開弁時期、閉弁時期を遅角させるとともに通常制御時よりも作用角を小さくする。また、排気弁16の最大リフト量を吸気弁15の最大リフト量よりも小さく変更する。なお、図4の線L5が動弁特性変更後の排気弁16のリフトカーブである。このように排気弁16のリフトカーブを変化させることによっても吸気行程時における気筒2内の圧力の低下を抑制できる。また、排気通路5への空気の排出を抑制できるので、排気浄化触媒の劣化を抑制できる。さらに吸気行程時に吸気通路4から気筒2内にガスが吸い込まれるので、吸気通路4の圧力を低下させることができる。
また、図5に示したように、F/C動弁制御時は吸気弁15が通常制御時と同様に開閉駆動され、排気弁16が閉弁状態に維持されるように吸気弁15及び排気弁16の動弁特性を変更してもよい。この場合、排気弁16が閉弁状態に維持されるので、排気通路5への空気の排出をより確実に抑制できる。そのため、排気浄化触媒の劣化をさらに抑制できる。
図6は、F/C動弁制御時に排気弁16の動弁特性を変化させず、吸気弁15の動弁特性のみを変化させる場合の例を示している。この例では、図6に示したようにF/C動弁制御時に吸気弁15の開弁時期が進角されるとともに吸気弁15の作用角が大きく変更され、かつ吸気弁15の最大リフト量が排気弁16の最大リフト量よりも大きくなるように変更される。なお、図6の線L6が動弁特性変更後の吸気弁15のリフトカーブを示している。この場合も上述した例と同様に、吸気行程時における気筒2内の圧力の低下を抑制できる。F/C動弁制御時は排気弁16よりも先に吸気弁15が開弁されるので、気筒2内のガスを吸気通路4に排出させることができる。そのため、気筒2から排気通路5に排出される空気の量を低減でき、排気浄化触媒の劣化を抑制できる。また、吸気行程時に吸気通路4から気筒2内にガスが吸い込まれるので、吸気通路4の圧力を低下させることができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明は気筒内に直接燃料を噴射する、いわゆる筒内直噴型エンジンに適用してもよいし、ディーゼルエンジンに適用してもよい。
本発明が適用される内燃機関の動弁機構は、電磁コイルで吸排気弁を開閉駆動する電磁駆動機構に限定されない。吸気弁の開弁中に排気弁が開閉され、かつ吸気弁の最大リフト量が排気弁の最大リフト量よりも大きくなるように吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更可能な動弁機構であればよい。このような動弁機構としては、例えば吸排気弁を開閉駆動するためのカムを電動モータで駆動する動弁機構がある。また、弁とカムとの間に弁の作用角及び最大リフト量を連続的に変化させることが可能な中間機構及びカム軸に開閉弁時期を連続的に変化させることが可能な可変バルブタイミング機構の両方の機構を備えた動弁機構でもよい。
本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関を示す図。 ECUが実行する動弁装置制御ルーチンを示すフローチャート。 F/C動弁制御時における吸気弁及び排気弁のリフトカーブの一例を示す図。 F/C動弁制御時における吸気弁及び排気弁のリフトカーブの第1の他の例を示す図。 F/C動弁制御時における吸気弁及び排気弁のリフトカーブの第2の他の例を示す図。 F/C動弁制御時における吸気弁及び排気弁のリフトカーブの第3の他の例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
15 吸気弁
16 排気弁
20 動弁装置(可変動弁機構)
30 エンジンコントロールユニット(燃料供給停止手段、動作制御手段)

Claims (5)

  1. 所定のフューエルカット条件が成立した場合に燃料の供給を停止させる燃料供給停止手段と、吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の弁の動弁特性を変更可能な可変動弁機構と、を備えた内燃機関の制御装置において、
    前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記吸気弁及び前記排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更して前記吸気弁が排気行程にて開弁されるとともに前記吸気弁の開弁期間が前記排気行程と前記排気行程に続く吸気行程とに跨り、かつ前記吸気弁の開弁後に前記排気弁が開弁されるとともに前記吸気弁の開弁中に前記排気弁が開閉駆動され、さらに前記排気弁の最大リフト量が前記吸気弁の最大リフト量よりも小さくなるように前記可変動弁機構の動作を制御する動作制御手段を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の運転中、前記吸気弁は排気行程中に開弁されるように開閉駆動され、
    前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記排気弁の最大リフト量を小さくするとともに前記排気弁の開弁時期及び閉弁時期をそれぞれ遅角させ、かつ前記排気弁の作用角を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の運転中、前記吸気弁は排気行程中に開弁されるように開閉駆動され、
    前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記排気弁を閉弁状態に維持することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記可変動弁機構は、前記吸気弁及び前記排気弁の両方の動弁特性を変更可能であり、
    前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記吸気弁の開弁時期を進角させることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記動作制御手段は、前記所定のフューエルカット条件が成立した場合、前記可変動弁機構の動作を制御して前記吸気弁の最大リフト量を大きくするとともに前記吸気弁の開弁時期を進角させ、かつ前記吸気弁の作用角を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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