JP2008054031A - デジタルカメラ及び表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スルー画像と参照画像とを比較して、被写体の構図、色合い及び明るさを設定することができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】LCD7の第1領域7aに、参照画像をスルー画像に置き換えて表示させ、LCD7の第2領域7bに、参照画像の輪郭成分を抽出して作成した構図画像を、スルー画像に重畳表示する。撮影者は、第2領域7bのスルー画像と、第1領域7aの参照画像とを比較し、被写体の色合い及び明るさを設定する。また、撮影者は、第2領域7bのスルー画像と、第2領域7bの参照画像の構図画像とを比較し、被写体の構図を設定する。
【選択図】図6
【解決手段】LCD7の第1領域7aに、参照画像をスルー画像に置き換えて表示させ、LCD7の第2領域7bに、参照画像の輪郭成分を抽出して作成した構図画像を、スルー画像に重畳表示する。撮影者は、第2領域7bのスルー画像と、第1領域7aの参照画像とを比較し、被写体の色合い及び明るさを設定する。また、撮影者は、第2領域7bのスルー画像と、第2領域7bの参照画像の構図画像とを比較し、被写体の構図を設定する。
【選択図】図6
Description
本発明は、LCDに参照画像を表示して、この参照画像を参照しながら被写体の構図、色合い及び明るさを設定することができるデジタルカメラ及び表示制御方法に関する。
CCDイメージセンサなどの固体撮像素子を用いて撮像した画像をデジタルの画像データに変換し、この画像データを記録媒体に記録するデジタルカメラが知られている。デジタルカメラの背面にはLCDなどの表示装置が設けられており、この表示装置にはスルー画像を表示させることができる。スルー画像は、固体撮像素子が所定周期で繰り返し撮像した画像を順次に表示して動画像としたものである。撮影者は、表示装置に表示されたスルー画像を観察しながら、被写体の構図、色合い及び明るさなどの設定を行うことができる。
特許文献1及び2には、被写体の構図を参照画像の構図と同じに設定するために、スルー画像に参照画像の輪郭成分を重畳表示する技術が記載されている。撮影者がデジタルカメラを動かしてスルー画像と参照画像とを重ね合わせることにより、被写体の構図が参照画像の構図と同じになる。また、特許文献3には、被写体の色合い及び明るさを参照画像の色合い及び明るさと同じに設定するための技術が記載されている。LCDにスルー画像(今回画像)と参照画像(前回画像)とを左右に並べて表示した上で、キー操作により各画像上で任意の数ヶ所の点を選択し、これらの選択した全ての点において画像間で色合い及び明るさが異なっていた場合に、自動で撮影条件が変更される。
特開平8−294025号公報
特開2002−94854号公報
特開2005−26874号公報
しかしながら、特許文献3に記載された技術では、被写体の色合い及び明るさを設定する際に、スルー画像と参照画像とを左右に並べて表示しなければならないため、スルー画像の表示が小さく見にくくなるという問題があった。また、特許文献3には、特許文献1及び2に記載されているような被写体の構図を設定する機能もあるが、被写体の構図と参照画像の構図とを比較する画面と、被写体の色合い及び明るさと参照画像の色合い及び明るさとを比較する画面とは異なる画面であり、被写体の構図と、被写体の色合い及び明るさの両方を同時に比較することができないという問題があった。比較条件に応じて画面を切り換える操作は撮影者にとって面倒である。
本発明は、表示手段にスルー画像と参照画像とを表示させて、被写体の構図、色合い及び明るさを比較し設定することができるデジタルカメラ及び表示制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、被写体を撮像して得られた画像をスルー画像として表示手段に表示するデジタルカメラに関し、撮影時に参照される参照画像を記憶する記憶手段と、前記表示手段の第1の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に置き換えて表示する第1表示制御手段と、前記表示手段の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に重畳表示して、これらの画像を共に表示する第2表示制御手段とを備えたことを特徴とする。第2の領域に表示されたスルー画像と、第1の領域に表示された参照画像とを比較して、被写体の色合い及び明るさを参照画像の色合い及び明るさと同じに設定することが可能である。また、第2の領域に表示されたスルー画像と、第2の領域に表示された参照画像とを比較して、被写体の構図を参照画像の構図と同じに設定することが可能である。被写体の構図と、被写体の色合い及び明るさを、同時に比較することができる。なお、本発明は、カラー撮影モード(すなわち参照画像がカラー)に採用することが最も好適であるが、モノクロ撮影モード(すなわち参照画像がモノクロ)に採用してもよい。
前記第2表示制御手段は、前記参照画像の輪郭成分のみを前記スルー画像に重畳表示することが好ましい。前記第2表示制御手段は、前記参照画像を半透明にして前記スルー画像に重畳表示する形態であってもよい。
前記表示手段の第2の領域に表示された前記参照画像と前記スルー画像との合致度を算出する合致度算出手段を備え、前記第2表示制御手段は、前記合致度算出手段により算出された合致度に基づいて、前記第2の領域に表示する前記参照画像の表示状態を変化させることが好ましい。これにより、参照画像の表示状態を見て、被写体の構図が参照画像の構図に近いか否かが容易に分かる。参照画像の濃度を変化させて、参照画像の表示状態を変えることが好ましい。参照画像を点滅表示し、この点滅周期を変化させて、参照画像の表示状態を変えてもよい。参照画像の色を変えて、参照画像の表示状態を変化させてもよい。
撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し時に、前記合致度算出手段により算出された合致度が閾値以下であった場合に、警告を行う警告手段を備えることが好ましい。これにより、撮影前に、被写体の構図と参照画像の構図とが違っていることが分かり、撮影の失敗を防ぐことができる。
撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し操作に応答して、前記第1表示制御手段は、前記第1の領域の前記参照画像を非表示にすることが好ましい。被写体の構図決定後に、スルー画像が見やすくなる。撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し操作に応答して、前記第2表示制御手段は、前記第2の領域の前記参照画像を非表示にすることが好ましい。被写体の構図決定後に、スルー画像の表示領域が第1の領域にまで広がり、スルー画像が見やすくなる。撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し操作に応答して、前記第1表示制御手段は、前記第1の領域の前記参照画像を非表示にし、前記第2表示制御手段は、前記第2の領域の前記参照画像を非表示にする、つまり全ての参照画像を非表示にしてもよい。
前記参照画像は、過去に撮影された過去画像であることが好適である。過去画像と同様の構図、色合い及び明るさで撮影を行うことができる。
前記過去画像と前記スルー画像との被写体が相似であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段が相似であると判別した場合に、前記過去画像と前記スルー画像との被写体の相似比が1:1になるように前記過去画像のサイズを変更するサイズ変更手段とを備え、前記各表示制御手段は、前記サイズ変更手段によりサイズが変更された前記過去画像を前記表示手段に表示することが好ましい。過去の撮影における撮影位置と、本撮影における撮影位置とが異なる場合であっても、過去画像を参照画像として使用することができる。
前記過去画像の撮影時に撮影位置から背景までの距離LAを取得し、この取得した距離LAのデータを記録する記録手段と、本撮影時に撮影位置から背景までの距離LBを取得し、この取得した距離LBと前記記録手段に記録された距離LAとを比較し、この比較に基づいて前記過去画像と前記スルー画像との被写体の相似比が1:1になるように前記過去画像のサイズを変更するサイズ変更手段とを備え、前記各表示制御手段は、前記サイズ変更手段によりサイズが変更された前記過去画像を前記表示手段に表示することが好ましい。過去画像とスルー画像との被写体が相似であるか否かを判別する判別手段を用いなくとも、距離LAと距離LBとから、過去画像の変更倍率を算出することができ、この過去画像を参照画像として使用することができる。
前記参照画像上にフォーカス領域を設定するフォーカス領域設定手段を備え、前記参照画像を参照して撮影を行う場合に、この参照画像に設定されたフォーカス領域の情報に基づいてフォーカス動作を行うことが好ましい。フォーカス領域を予め参照画像上で決定しておくことにより、本撮影でフォーカス領域を新たに決定する必要がないため、本撮影をスムーズに行うことが可能になり、撮影の失敗を防ぐことができる。
前記第2表示制御手段は、前記第2の領域に、複数の前記参照画像を前記スルー画像に重畳表示して、複数の前記参照画像及び前記スルー画像を共に表示可能であることが好ましい。例えば、背景のみの参照画像と、人物のみの参照画像とを、組み合わせて使用することができる。
前記表示手段は液晶モニタであり、前記第1の領域は液晶モニタ上の外周部領域であることが好ましい。第1の領域は、構図の設定の邪魔にならないように、外周部に配すことが好ましい。
本発明は、被写体を撮像して得られた画像をスルー画像として表示手段に表示する表示制御方法に関し、撮影時に参照される参照画像を記憶しておき、前記表示手段の第1の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に置き換えて表示するとともに、前記表示手段の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に重畳表示して共に表示することを特徴とする。
本発明によれば、表示手段にスルー画像と参照画像とを共に表示させて、被写体の構図、色合い及び明るさを比較し設定することができる。
図1に示すように、デジタルカメラ2の前面には、撮影レンズ3、及びストロボ装置4のストロボ発光部4aが設けられている。デジタルカメラ2の上面には、レリーズボタン5及びモードダイヤル6が設けられている。
レリーズボタン5は、2段階押しとなっている。レリーズボタン5を軽く押圧して半押し位置にすると、自動露出調整(AE)、自動焦点調整(AF)等の各種撮影条件の設定、すなわち撮影準備処理が行われる。レリーズボタン5を半押し位置からさらに押し込んで全押し位置にすると、撮影準備処理で設定された撮影条件で静止画の撮影が行われる。
モードダイヤル6は、カメラの動作モードを切り換える際に操作される。動作モードとしては、静止画撮影を行う撮影モード、メモリカード35(図3参照)に記録された撮影画像を再生表示する再生モード、各種設定を行うセットアップモードなどがある。
図2に示すように、デジタルカメラ2の背面には、LCD7、電源のオン/オフを切り換える電源ボタン8、ズーミングを行う際に操作されるズーム操作部9、十字キー10、及び決定ボタン11が設けられている。
モードダイヤル6を操作して動作モードをセットアップモードに設定すると、LCD7に撮影条件の設定画面を表示させることができる。LCD7に表示した設定画面を見ながら、十字キー10及び決定ボタン11を操作することにより、露出補正値,ホワイトバランス,シャッタスピード,絞り値,ISO感度などの撮影条件を設定することができる。なお、これらの撮影条件の設定は、動作モードが撮影モードに設定されている場合であっても、スルー画像上に撮影条件を重ねて表示させることにより行うことができるように構成されている。
上記デジタルカメラ2の電気的構成を図3に示す。CPU20は、メモリを内蔵しており、このメモリには各種シーケンスを実行するためのプログラムやパラメータが記憶されている。CPU20は、レリーズボタン5,モードダイヤル6,ズーム操作部9,十字キー10,決定ボタン11の操作に応答し、メモリに記憶されたプログラムにしたがって各部を制御する。
撮影レンズ3の後方には、絞り21と、CCDイメージセンサ22とが配されている。撮影レンズ3にはレンズモータ23が接続され、絞り21にはアイリスモータ24が接続されている。これらのモータ23,24は、CPU20に制御される。レンズモータ23は、ズーム操作部9の操作に連動して撮影レンズ3をワイド側あるいはテレ側にズーミングする他、撮影レンズ3のピント調節を行う。絞り21は、アイリスモータ24によって駆動し、CCDイメージセンサ22への入射光の光強度を調節する。
CCDイメージセンサ22では、電荷蓄積時間、すなわち電子シャッタのシャッタスピードの制御や、電荷の転送等の動作を行い、撮影レンズ3を透過した被写体像を電気的な撮像信号に変換して出力する。CCDイメージセンサ22から出力された撮像信号は、CDS(相関二重サンプリング)回路25に入力されてノイズ除去された後、アンプ26に入力されて増幅される。アンプ26のゲインは、ISO感度に応じて設定される。アンプ26で増幅された撮像信号は、A/D変換器27でデジタル変換されて画像データとされる。
A/D変換器27からの画像データは、画像入力コントローラ28に送られる。画像入力コントローラ28は、バス29への画像データの入力を制御する。バス29には、CPU20や画像入力コントローラ28等が接続されており、このバス29に接続された各部は、バス29を介してCPU20に制御されるとともに、相互間でデータの授受を行うことが可能になっている。
AF検出部30は、撮影レンズ3のピント合せのために、画像入力コントローラ28からの画像データを用いて被写体画像のコントラストを検出し、そのコントラスト情報をCPU20に送る。CPU20は、コントラスト情報を参照し、被写体画像のコントラストが最大となるようにレンズモータ23を駆動することで、撮影レンズ3のピントを被写体に合致させる。
AE検出部31は、画像入力コントローラ28からの画像データに基づいて、被写体画像の輝度の検出を行い、その結果を輝度情報としてCPU20に送る。CPU20は、輝度情報に基づいて適正となる絞り21の絞り値,電子シャッタのシャッタスピードを決定し、これらで撮影が行われるように制御する。
画像データ処理部33は、画像入力コントローラ28からの画像データに対して、ホワイトバランスの補正処理,ガンマ補正等を行う。この画像データ処理部33には、各色のWBゲインが記憶され、このWBゲインは撮影者に設定されたホワイトバランスに基づいて設定される。
メディアコントローラ34は、メモリカード35のデータの書き込み及び読み出しを制御する。レリーズボタン5の操作に応答して得られる静止画の画像データは、画像データ処理部33で処理が施されてから、メディアコントローラ34に送られて、メモリカード35に書き込まれる。
表示制御部36は、CPU20からの指示に基づいて、LCD7に表示する表示内容を決定するとともに、この決定した表示内容が表示されるようにLCD7を制御する。表示制御部36は、撮影モード下においては、画像データ処理部33で処理された画像データをスルー画像としてLCD7に表示させ、再生モード下においては、メモリカード35から読み出した画像データを再生画像としてLCD7に表示する。
表示制御部36は、撮影モード下において、LCD7の第1領域7a(図2参照)に、参照画像をスルー画像に置き換えて表示させ、また、LCD7の第2領域7b(図2参照)に、参照画像の輪郭成分を抽出して作成した構図画像を、スルー画像に重畳表示させることができる。参照画像とは、被写体の構図、色合い及び明るさを決定するために参照されるカラーの画像であり、撮影者は、この参照画像を参照しながらスルー画像の構図、色合い及び明るさを調整することができる。参照画像としては、例えば過去に撮影された過去画像が用いられる。参照画像はメモリカード35に記録されている。なお、参照画像は過去画像に限らず、人工的に作成された画像であってもよい。また、本実施形態では、カラーでの撮影を想定しているため参照画像がカラーであるが、モノクロでの撮影の場合には参照画像はモノクロである。
一例として、図4に参照画像を示し、図5にスルー画像を示し、図6に本実施形態のLCD7に表示される画像を示す。図6中において、点線で示すのは参照画像の構図画像である。図6に示すように、LCD7の第1領域7aには、カラーの参照画像が表示され、LCD7の第2領域7bには、スルー画像と、参照画像の構図画像とが共に表示される。第1領域7aはLCD7の外周部領域に設定され、第2領域7bはLCD7の中央部領域に設定されている。第1領域7aと第2領域7bの境界は2点鎖線で示している。表示制御部36が、第1表示制御手段及び第2表示制御手段として機能する。
図3に示す特徴抽出部37は、表示制御部36の指示に基づいて、メモリカード35から参照画像を読み出し、この参照画像の輪郭成分を抽出して構図画像を作成する。また、特徴抽出部37は、スルー画像の輪郭成分を抽出して構図画像を作成することも行う。参照画像の構図画像及びスルー画像の構図画像は、表示制御部36へと送られる。輪郭成分の抽出処理には周知の技術が用いられる。
合致度算出部38は、表示制御部36の指示に基づいて、LCD7の第2領域7bに表示されたスルー画像と参照画像との合致度を算出する。合致度とは、LCD7上においてスルー画像と参照画像とがどの程度近い位置にあるかを数値で表したものであり、合致度の数値が大きいと画像同士が近い位置にあることを意味する。合致度の算出には周知の技術を用いればよいが、例えば以下の手順で算出する。まず、参照画像の構図画像の一部をテンプレート化し、スルー画像の構図画像上でテンプレートマッチングを行う。次に、参照画像の構図画像上のテンプレート位置と、スルー画像の構図画像上で最も相関性が高かったパターン位置との距離を求め、この距離の逆数を合致度とする。合致度算出部38で算出された合致度情報は、表示制御部36へと送られる。
表示制御部36では、合致度算出部38からの合致度情報に基づいて、LCD7の第2領域7bに表示する参照画像の構図画像の濃度を変化させる。合致度が高くなるにしたがって、濃度が薄くなるように変化させる。これにより、撮影者は、スルー画像の構図が参照画像の構図に近いか否かを簡単に認識することができる。
また、表示制御部36では、CPU20からレリーズボタン5が半押し操作された旨の情報を受けたときに、その時点での合致度が閾値以下であった場合に、被写体の構図が目的の構図とは違っていることを知らせるために構図画像を高速で点滅表示して警告を行う。警告は、音声によるものであってもよいし、他の方法によるものであってもよい。
表示制御部36では、CPU20からレリーズボタン5が半押し操作された旨の情報を受けたときに、その時点での合致度が閾値を超えていた場合に、LCD7の第2領域7bの構図画像を非表示にする。これにより、LCD7の第2領域7bにはスルー画像のみが表示され、スルー画像が見やすくなる。なお、LCD7の第2領域7bの構図画像を非表示にする替わりに、LCD7の第1領域7aの参照画像を非表示にしてスルー画像の表示範囲を広げるようにしてもよいし、LCD7の参照画像全てを非表示にしてスルー画像を見やすくするとともに表示範囲を広げるようにしてもよい。なお、参照画像を非表示にしなくても、参照画像の濃度を薄くしたり参照画像の色を変えるなどして、目立たなくするだけであってもよい。
以下、上記構成による作用について図7のフローチャートの流れに沿って説明する。モードダイヤル6を操作して動作モードをセットアップモードに設定してから、十字キー10及び決定ボタン11を操作して、メモリカード35に記録された画像の中から、参照画像とする画像を選択し設定する。
モードダイヤル6を操作して動作モードを撮影モードに設定すると、図6に示すように、LCD7の第1領域7aには参照画像が表示され、LCD7の第2領域7bにはスルー画像と、参照画像の構図画像とが共に表示される。
撮影者は、第2領域7bのスルー画像と、第1領域7aの参照画像とを比較し、スルー画像の色合いが参照画像の色合いと同じになるようにホワイトバランスを調整し、また、スルー画像の明るさが参照画像の明るさと同じになるように露出補正値を設定する。
また、撮影者は、第2領域7bのスルー画像と、第2領域7bの参照画像の構図画像とを比較し、スルー画像が構図画像に重なるようにデジタルカメラ2を移動させる。ここで、スルー画像と構図画像との合致度が大きくなるにしたがって構図画像の濃度が薄くなるので、撮影者は被写体の構図が目的のものに近いか否かが簡単に分かる。
レリーズボタン5を半押し操作すると、AF動作及びAE動作が行われる。AE動作が行われると適正露出値が決定される。この適正露出値に対して、露出補正値を用いて露出補正が行われ、撮影時の露出値が決定される。
半押し操作時において、合致度が閾値より大きい場合には、LCD7の第2領域7bの構図画像が非表示にされる。第2領域7bにはスルー画像のみが表示されるため、スルー画像が見やすくなる。レリーズボタン5を全押し操作すると、撮影が行われる。
一方、半押し操作時において、合致度が閾値以下の場合には、LCD7の第2領域7bの構図画像が高速で点滅表示される。構図画像の点滅表示により、撮影者は被写体の構図が目的のものと違っていることを認識することができる。デジタルカメラ2を移動して、スルー画像を構図画像に重ねると、構図画像は非表示になる。レリーズボタン5を全押し操作すると、撮影が行われる。
本発明によれば、LCD7にスルー画像と参照画像とを表示させて、被写体の構図、色合い及び明るさを比較し設定することができる。被写体の構図と、被写体の色合い及び明るさとを、同じ画面上で比較することができる。
上記実施形態では、LCD7の第2領域7bには、参照画像の輪郭成分を抽出して作成した構図画像を重畳表示したが、この替わりに、参照画像を半透明にして、この半透明画像を重畳表示してもよい。
上記実施形態では、LCD7の第1領域7aはLCD7の外周部領域に設定され、その形状は枠状であったが、LCDの第1領域はLCDの任意の領域に設定することが可能であり、その形状も任意でよい。例えば、LCDの第1領域をLCDの下端部に設定し、形状を長方形にしてもよい。
上記実施形態では、参照画像のサイズを変更せずに参照画像をLCD7に表示したが、参照画像のサイズを変更し、このサイズ変更後の参照画像をLCDに表示してもよい。表示制御部は、スルー画像と参照画像の被写体が相似であるか否かを判別し、相似であると判別した場合に、スルー画像と参照画像の被写体の相似比が1:1になるようにして参照画像のサイズを変更し、サイズ変更後の参照画像をLCDに表示する。これにより、過去に撮影した過去画像と同じ被写体を撮影する場合に、過去画像撮影時における撮影位置と、本撮影における撮影位置が違っていても、過去画像を参照画像として使用することが可能になる。表示制御部が、判別手段及びサイズ変更手段として機能する。
相似判別処理及びサイズ変更処理に関しては周知の技術を用いればよいが、例えば図8のフローチャートに示す手順により行う。まず、スルー画像の構図画像と参照画像の構図画像とを比較して、これらの画像に共通部分があるか否かを判断する。共通部分があった場合には、この共通部分の相似比を1:1にすることができる参照画像のサイズ変更倍率を算出する。このサイズ変更倍率で参照画像のサイズを変更する。
上記のように相似判別手段を用いる他に、以下に示す方式によって参照画像のサイズを変更し、このサイズ変更後の参照画像をLCDに表示する構成であってもよい。この方式では、測距手段を用いて、過去画像撮影時における撮影位置(以下、第1位置と称する)から背景までの距離LAを取得するとともに、本撮影における撮影位置(以下、第2位置と称する)から背景までの距離LBを取得し、表示制御部は、これらの距離LA及び距離LBに基づいて、参照画像のサイズ変更倍率を算出し、参照画像のサイズを変更する。
図9のフローチャートを用いて具体的な手順を説明する。まず、第1操作者が第1位置で撮影を行って参照画像を撮影する。この撮影では測距手段により、第1位置から背景までの距離LAが自動的に取得され、この距離LAの情報が参照画像に関連付けてメモリカード(記録手段)に記録される。次に、第1操作者が第2操作者にデジタルカメラを手渡し、第2操作者が第2位置に移動する。第2操作者は、この第2位置から、第1位置にいる第1操作者までの距離L1を計測する。表示制御部では、距離LB(=LA+L1)を算出し、距離LAと距離LBとから、第2位置にあるデジタルカメラのLCDに表示される参照画像とスルー画像との被写体が同サイズになるように、参照画像のサイズ変更倍率を算出する。表示制御部は、算出されたサイズ変更倍率で参照画像のサイズを変更し、サイズ変更後の参照画像をLCDに表示する。第2操作者は、サイズが調整された参照画像を見ながら、第1位置にいる第1操作者を撮影することができる。表示制御部が、サイズ変更手段として機能する。測距手段としては、CCDイメージセンサからの撮像信号に基づいて測距を行うTTLコントラスト方式によるものであってもよいし、デジタルカメラの外面に設けた測距機構によるものであってもよい。例えば、第1操作者が第2操作者に、第1操作者が考える構図で撮影を依頼するような場合に、上記技術が有効に用いられる。
上記実施形態では、従来と同様に撮影時にフォーカス領域を決定したが、予め参照画像上でフォーカス領域を設定しておき、この参照画像上のフォーカス領域に基づいて、本撮影におけるフォーカス領域を決定してもよい。図10のフローチャートに示すように、撮影前に、参照画像上にフォーカス領域を設定する。参照画像をLCDに表示させて手動でカーソルを動かしてフォーカス領域を指定してもよいし、参照画像から抽出した複数の被写体の中から特定の被写体を手動で選択して、この被写体をフォーカス領域としてもよいし、参照画像から抽出された人物の領域を自動的にフォーカス領域としてもよい。フォーカス領域を手動で設定する場合には、LCD、十字キー及び決定ボタンがフォーカス領域設定手段として機能する。フォーカス領域が自動で設定される場合には、この処理は表示制御部によって行われ、表示制御部がフォーカス領域設定手段として機能する。レリーズボタンが半押し操作されると、参照画像上で設定されたフォーカス領域に対応する、スルー画像上の領域が本撮影のフォーカス領域に決定され、フォーカス動作が行われる。レリーズボタンが全押し操作されると、撮影が行われる。
上記実施形態では、LCD7の第2領域7bには、一の参照画像のみを表示したが、複数の異なる参照画像を表示してもよい。例えば、背景が描かれた参照画像から輪郭成分を抽出して作成された図11に示す構図画像と、人物が描かれた参照画像から輪郭成分を抽出して作成された図12に示す構図画像とを重ね合わせた、図13に示す画像を、スルー画像に重畳表示してもよい。構図画像毎に、表示色を変えたり、表示サイズを変えたり、表示位置を変えるなどし、撮影者の好みに応じた参照画像が作成可能に構成することが好ましい。
2 デジタルカメラ
7 LCD
7a 第1領域
7b 第2領域
20 CPU
36 表示制御部
37 特徴抽出部
38 合致度算出部
39 相似判別部
7 LCD
7a 第1領域
7b 第2領域
20 CPU
36 表示制御部
37 特徴抽出部
38 合致度算出部
39 相似判別部
Claims (14)
- 被写体を撮像して得られた画像をスルー画像として表示手段に表示するデジタルカメラにおいて、
撮影時に参照される参照画像を記憶する記憶手段と、
前記表示手段の第1の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に置き換えて表示する第1表示制御手段と、
前記表示手段の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に重畳表示して、これらの画像を共に表示する第2表示制御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記第2表示制御手段は、前記参照画像の輪郭成分のみを前記スルー画像に重畳表示することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
- 前記表示手段の第2の領域に表示された前記スルー画像と前記参照画像との合致度を算出する合致度算出手段を備え、
前記第2表示制御手段は、前記合致度算出手段により算出された合致度に基づいて、前記第2の領域に表示する前記参照画像の表示状態を変化させることを特徴とする請求項1または2記載のデジタルカメラ。 - 前記第2表示制御手段は、前記合致度算出手段により算出された合致度が高くなるにしたがって、前記第2の領域に表示する前記参照画像の濃度を薄くすることを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。
- 撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し時に、前記合致度算出手段により算出された合致度が閾値以下であった場合に、警告を行う警告手段を備えたことを特徴とする請求項3または4記載のデジタルカメラ。
- 撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し操作に応答して、前記第1表示制御手段は、前記第1の領域の前記参照画像を非表示にすることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のデジタルカメラ。
- 撮影時に操作されるレリーズボタンの半押し操作に応答して、前記第2表示制御手段は、前記第2の領域の前記参照画像を非表示にすることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のデジタルカメラ。
- 前記参照画像は、過去に撮影された過去画像であることを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のデジタルカメラ。
- 前記過去画像と前記スルー画像との被写体が相似であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段が相似であると判別した場合に、前記過去画像と前記スルー画像との被写体の相似比が1:1になるように前記過去画像のサイズを変更するサイズ変更手段とを備え、
前記各表示制御手段は、前記サイズ変更手段によりサイズが変更された前記過去画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項8記載のデジタルカメラ。 - 前記過去画像の撮影時に撮影位置から背景までの距離LAを取得し、この取得した距離LAのデータを記録する記録手段と、
本撮影時に撮影位置から背景までの距離LBを取得し、この取得した距離LBと前記記録手段に記録された距離LAとを比較し、この比較に基づいて前記過去画像と前記スルー画像との被写体の相似比が1:1になるように前記過去画像のサイズを変更するサイズ変更手段とを備え、
前記各表示制御手段は、前記サイズ変更手段によりサイズが変更された前記過去画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項8記載のデジタルカメラ。 - 予め前記参照画像上にフォーカス領域を設定し、この参照画像上に設定されたフォーカス領域の情報に基づいて、フォーカス動作を行うことを特徴とする請求項1ないし10いずれか1項記載のデジタルカメラ。
- 前記第2表示制御手段は、前記第2の領域に、複数の異なる参照画像を前記スルー画像に重畳表示することが可能であることを特徴とする請求項1ないし11いずれか1項記載のデジタルカメラ。
- 前記表示手段は液晶モニタであり、前記第1の領域は液晶モニタ上の外周部領域に設定され、前記第2の領域は前記第1の領域に囲まれた中央部領域に設定されていることを特徴とする請求項1ないし12いずれか1項記載のデジタルカメラ。
- 被写体を撮像して得られた画像をスルー画像として表示手段に表示する表示制御方法において、
撮影時に参照される参照画像を記憶しておき、
前記表示手段の第1の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に置き換えて表示するとともに、前記表示手段の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、前記参照画像を前記スルー画像に重畳表示して共に表示することを特徴とする表示制御方法。
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2006
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