JP2008040857A - 携帯端末装置および文字入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テンキー上に擬似的にQWERT配列のフルキーボードを実現し、携帯端末を大型化させることなく、ユーザの文字入力環境を向上させる。
【解決手段】テンキーに割り当てるキー配列を切り替えるための指示を行うキー配列切替指示手段としてのLキーおよびRキーを設ける。テンキーに割り当てるべきキー配列として、フルキーボードを構成するキー群から抽出した複数のサブキー群を用意し、LキーおよびRキーの操作状態に応じてサブキー群の中から特定のサブキー群を選択してテンキーに割り当てる。
【選択図】図13
【解決手段】テンキーに割り当てるキー配列を切り替えるための指示を行うキー配列切替指示手段としてのLキーおよびRキーを設ける。テンキーに割り当てるべきキー配列として、フルキーボードを構成するキー群から抽出した複数のサブキー群を用意し、LキーおよびRキーの操作状態に応じてサブキー群の中から特定のサブキー群を選択してテンキーに割り当てる。
【選択図】図13
Description
本発明は、文字入力を行う操作部を備えた携帯端末装置および文字入力装置に関する。
近年、携帯電話機やPDA等の携帯端末装置(以下、端末装置を単に端末という)には多くの機能が実装されている。また、電話帳や電子メールはもちろん、PC用のWebサイトヘのアクセスや、ワードプロセッサ等により作成されたドキュメントも扱えるようになってきている。それに伴い、数字入力以外に、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、および各種記号を含む多種類の文字の入力が求められるようになっている。
多くの端末は、テンキーを使用してこれらの文字入力に対応している。テンキーは、通常、[0]から[9]の数字が割り当てられたキーを意味するが、広義には、これらのキーに隣接した他のキーも含むキー群の総称である。一般に、テンキーのうちの[2]から[9]のキーに、それぞれ、「A、B、C」、「D、E、F」、「G、H、I」、「J、K、L」、「M、N、O」、「P、Q、R、S」、「T、U、V」、「W、X、Y、Z」が割り当てられている。このようにアルファベットは、3文字ないし4文字が一つのキーに割り当てられているため、一つの文字を入力したい場合、1回から4回同じキーを押下する必要があった。また、ひらがなについても[1]から[9]および[0]のキーに、それぞれ、あ行からわ行(「ん」を含む)の仮名文字が割り当てられている。特に、「ぁ」、「ぃ」、「ぅ」、「ぇ」、「ぉ」、「っ」等の小文字を入力する場合は、6回以上同じキーを連続して押下する必要がある。
テンキーを使用した他の文字入力方法としては、特許文献1に記載されたものがある。この従来技術は、アルファベットや記号を10×llのマトリックスに割り当てて、[0]〜[9]の数字か[*]のキーを二回に分けて打ち込むことにより、任意のアルファベットや記号を入力できるようにしたものである。つまり、「A」をX=2,Y=1、「B」をX=2,Y=2のように割り当てておくことにより、テンキーの[2]を押した後に、テンキーの[1]を押すと「A」が入力される。
また、従来、テンキーを利用せずに、タッチパッドなどを採用した手書き入力に対応している端末もある。
一方、高機能な端末では、QWERT配列のフルキーボードが搭載されることも多くなってきている。
特開2002−132424号公報
上述のように、テンキーを利用した慣用の文字入力方式では目的の文字の入力のために多数回のキーの押下が必要となり、操作が煩雑であるとともに、入力に時間を要した。
特許文献1に開示された技術によれば、キーの入力回数の軽減が見込まれる。しかし、この従来技術では、いずれの文字を入力するためにもユーザは順次に二回キーを押す必要がある。[0]〜[9]と[*]と[♯]の11個のキーのうちどのキーとどのキーを押せば何の文字が入力されるかをキー表面上に全て記載することは困難である。例えば、[2]キーを使用して入力される文字は15種類もあり、予め[2]キーの表面にそれらの文字を印字しておくのはほぼ不可能である。そのため、特許文献1の技術においては、入力される文字は、ディスプレイなどに表示する構成となっている。この構成は、元々、それほど大きくない携帯端末の表示画面の有効利用エリアをさらに狭くすることになる。あるいは、そのために表示画面サイズを大きくすれば、携帯端末の小型化を妨げることとなる。
テンキーを利用せずに、タッチパッドなどを採用した手書き入力では、認識精度が低かったり、入力速度が遅いことが多い。
QWERT配列のフルキーボードが端末に搭載されれば格段に文字入力は速く、容易になる。しかし、QWERT配列のフルキーボードを搭載すると、当然のことながら相応の搭載空間が必要となる。そのため、装置サイズが大型化し、携帯が不便となり、屋外などで使いにくくなる。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、テンキー上に擬似的にQWERT配列等のフルキーボードを実現し、携帯端末を大型化させることなく、ユーザの文字入力環境を向上させようとするものである。
本発明による携帯端末装置は、テンキーを構成する複数のキーを有する操作部を備えた携帯端末装置において、前記テンキーに割り当てるキー配列を切り替えるための指示を行うキー配列切替指示手段と、前記テンキーに割り当てるべきキー配列として、フルキーボードを構成するキー群から抽出した複数のサブキー群を用意し、前記キー配列切替指示手段による指示に応じて前記サブキー群の中から特定のサブキー群を選択して前記テンキーに割り当てる手段とを備えたものである。
前記キー配列切替指示手段による指示により、テンキーに割り当てられるキー配列が変更される。すなわち、フルキーボードを構成するキー群から抽出した複数のサブキー群の中から特定のサブキー群が選択される。これによって、擬似的にフルキーボードが実現される。
前記テンキーの各キーに対して、前記キー配列切替指示手段による指示に応じた複数の状態に対応する文字を一定順序で羅列して記録したり、前記テンキーの各キーに割り当てられた文字を選択的に照明する照明手段を設けたり、前記キー配列切替指示手段による指示に応じて選択されたサブキー群に割り当てられた文字を前記テンキーの各キーに対応づけて表示する文字表示手段を備えることにより、キー配列の切り替えにより入力される文字が何かを、ユーザにわかりやすくすることができる。
本発明は文字入力装置としても把握することができる。
本発明によれば、従来のテンキーを使用してフルキーボードを擬似的に実現することができる。また、キー配列切替指示手段をテンキーと併用することにより、比較的少ない操作回数で所望の文字を入力することができる。その結果、従来の携帯電話機の入力方法に比べて、高速で文章を入力することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される携帯端末としての携帯電話端末のハードウェア構成例を示している。
この携帯電話端末100は、携帯電話に特有の要素として、アンテナ101、送受信処理部103、変復調処理部105、データ処理部107、D/A変換器109、スピーカ110、A/D変換器111およびマイク112を備える。携帯電話端末100は、また、これらの各要素を制御するCPU等を含む制御部125、この制御部125により作業領域やデータの一時記憶領域として利用されるメモリ127、ユーザインタフェースとして機能する液晶,有機EL等の表示デバイスを含む表示部120、任意の操作キーやボタン、ダイヤル等の操作要素を含む操作部123等を備える。操作部123には後述するようなタッチパネルを備えてもよい。また、操作部123は、キーを一部分を選択的に照明するためのLEDなどの発光手段を備えてもよい。
メモリ127には、電気的に情報が書込みおよび消去可能な読出し専用メモリ(EEPROMやフラッシュメモリ)が使用され、通常の携帯電話端末の操作入力受付、通信、メール処理、ウェブ処理、表示、音声入出力、電話帳管理、スケジュール管理等の各種動作のための制御プログラムが記憶されている。この制御プログラムには後述する本発明の文字入力方法を実現するためのプログラムも含まれる。
図2は、本実施の形態に係る携帯電話端末の外観構成を示している。この携帯電話端末100aは折り畳み式の携帯端末であり、図2(a)は折りたたんだ状態の平面図、図2(b)は開いた状態の側面図である。但し、本発明は折り畳み式の携帯端末に限るものではない。
この携帯電話端末100aには、LCD等の表示部を配置した上部筐体11と、テンキー等を含む操作部を配置した下部筐体12とがヒンジ部18を介して、開閉可能に結合されている。この下部筐体12の上端面に左右対称に、本発明の文字入力方法を利用するための特別なキーとして、Lキー(左キー)14とRキー(右キー)15とを設けている。両キーは、通常突出状態でOFF状態にあり、押圧されている間のみ押下されてON状態となる押しボタンスイッチである。Lキー14とRキー15はいずれか一方を押下することも、両方を同時に押下することもできる。したがって、このLキー14とRキー15の押下の組み合わせにより次の4通りの状態が得られる。
Lキー Rキー
状態0:OFF OFF
状態1:OFF ON
状態2:ON OFF
状態3:ON ON
Lキー Rキー
状態0:OFF OFF
状態1:OFF ON
状態2:ON OFF
状態3:ON ON
このようなLキー14とRキー15の押下の組み合わせによって、テンキーによる文字入力方法の切り替え、および、利用するキー配列の切替を行う。その具体例については後述する。
図2に示した端末構成では、ユーザは本発明の文字入力を行う際、下部筐体12を両手で包み込むように保持し、左右の人差し指(または親指以外の指)をそれぞれLキー14とRキー15上に載置し、左右の親指でテンキーの操作を行うことを想定している。この操作方法は、流通しているゲーム機のコントローラの操作方法と類似している。
図3は、他の端末構成を示している。この携帯電話端末100bでは、Lキー14とRキー15の配置位置を図2に示したような下部筐体12の上端面ではなく、図3に示すような下部筐体12の下面としている。具体的には、下部筐体12の下面上端部に左右対称に配置している。この場合、Lキー14とRキー15はそれぞれ左右の人差し指(または親指以外の他の指)で操作することを想定している。
図4は、さらに他の端末構成を示している。この携帯電話端末100cでは、Lキー14とRキー15の代わりに、下部筐体12の上端面の中央にスライドキー33を設けている。スライドキー33は、やはり親指以外の指で操作する。なお、スライドキー33のスライド位置は、中央と左および右の3カ所であり、その操作の組み合わせは次の3通りの状態となる。
状態1:左
状態2:中央
状態3:右
状態1:左
状態2:中央
状態3:右
スライドキー33が押しボタンを兼ねる構成とすれば、上記のLキー14とRキー15と同様に、次の4通りの組み合わせによる状態が得られる。
状態0:OFF
状態1:左ON
状態2:中央ON
状態3:右ON
状態0:OFF
状態1:左ON
状態2:中央ON
状態3:右ON
上述したLキー14とRキー15、および、スライドキー33のように、テンキーに割り当てられるキー配列を切り替えるためのキーとして、キー配列切替キーと呼ぶ。このキー配列切替キーは、本発明のキー配列切替指示手段を構成する。
以上のような端末構成を用いて実現される本実施の形態の文字入力方法の具体例について、以下に説明する。
図5は、従来の高機能な携帯端末に搭載されているQWERT配列のフルキーボードのキー配列を示す。これは、4行×10列のキーからなり、PCなどのキー配列とほぼ同じである。このフルキーボードのキー配列をそのまま個別のキーに割り当てるためには39個のキーが必要である。
一方、携帯電話端末の操作部の一般的なキー配列は図6に示すようなものである。通常、カーソルを操作する十字キー201と、十字キー横の4つのソフトウェアキー(SW1〜SW4)202、5行×3列のテンキー203からなる。十字キー201は、カーソルなどを操作するための方向キーである。十字キー横のSW1,SW2,SW3,SW4の四つのソフトウェアキー202は、アプリケーションごとに、割り当てられる入力内容が変更されるソフトウェアキーである。5行×3列のテンキー203には、携帯電話機の「発話機能」、「終話機能」、Back Spaceを意味する「BS機能」、「0」〜「9」までの数字、「*」、「#」が割り当てられている。
図6の状態は、上述した「状態0」に相当する。状態0は後述するように何ら特別な操作をしない状態であり、このとき、従来の携帯電話機でのキー割り当てのように、同じキーを複数回押してひらがなやカタカナ、アルファベットが入力できるようにしてもよい。具体的には、ひらがな入カモードで、「1」キーを4回連続して押し、「え」を入力する方法である。この従来のテンキー文字入力方法を本発明の文字入力方法と併用することにより、従来の入力方法に慣れたユーザにも対応することができる。
図6から分かるように、5行×3列のテンキー203の個数は高々15個であり、これではフルキーボードのキー数には足りない。
高機能端末な携帯端末に搭載されているQWERT配列のフルキーボードのそれぞれのキーの大きさはもともと小さい。そのため、両手の親指や人差し指のみを使用してキー入力を行うのが普通であり、PCのQWERT配列のフルキーボードのように両手の全ての指を使用してキー入力をすることは困難である。
そこで、本発明者は、LキーとRキーを人差し指で入力できる場所に配置するとともに、テンキーを親指で操作することを前提として、LキーとRキーの両キーの操作に応じてテンキーに対応づけられるキー配列を切り替えることにより、高機能な携帯端末に搭載されているQWERT配列のフルキーボードに近い入力環境を用意することができることに想到した。すなわち、図5のフルキーボードのキー配列を左部分と中央部分と右部分に3分割し、それらの各部分を、上記のLキーおよびRキーまたはスライドキーの操作に応じて切り替えてテンキーに割り当てる。
図7,図8,図9は、それぞれ、フルキーボードのキー配列の左部分と中央部分と右部分のサブキー群をテンキーに割り当てた上記「状態1,2,3」に対応する割り当て状態を示している。但し、5行×3列のテンキー配列に収めるために、完全にQWERT配列のフルキーボードを三分割して割り当ててはいない。図から分かるように、「Enter」キーのような特定のキーについては、便宜上、全ての状態に含まれるようにキー割当を行っている。
ユーザは、文字入力時に、従来のテンキー入力方法を利用する場合には、状態0の割り当て状態を利用する。状態0はデフォルト状態なので、ユーザは状態0を選択するために特別な操作を行う必要はない。
これに対して、擬似的にQWERT配列のフルキーボードによる文字入力を行いたい場合には、状態1〜3を操作により切り替えて利用することになる。すなわち、上記のLキーおよびRキーを用いる例では、Lキーが押されているときは、QWERT配列のフルキーボードをほぼ三分割した左側のキー配列がテンキーに割り当てられ、ユーザは当該左側部分に割り当てられている文字を入力することができる。
このように、本実施の形態では、従来の携帯電話機にキー配列切替キーを追加することにより、従来のテンキーを使用してQWERT配列のフルキーボードを擬似的に実現することができる。また、両手の親指と人差し指を使用することにより、キー配列切替キーとテンキーとを同時に押すという一回の動作で一つの文字を入力することができる。テンキーの一つのキーに割り当てられる文字は、最大4種類である。例えば、Lキーを押しながら[4]キーを押すことによりアルファベット「A」が入力される。すなわち、アルファベット1文字を入力するのに、前記特許文献1の発明が、二回の動作を必要とするのに対し、本発明では、複数のキーを同時に操作することによって、一回の動作で文字を入力することができる。また、ひらがなやカタカナも、ほとんど文字は2回の動作で入力することができる。したがって、文字入力操作に要する時間を短縮することができる。
なお、カーソルを操作する十字キー201と、十字キー横の4つのソフトウェアキー202ヘのキー割り当て内容は、図7、図8、図9で共通である。すなわち、SW1には、[Shift]キーに相当するキーが割り当てられている。[Shift]キーは、アルファベットなどの入力時に入力するアルファベットを大文字か小文字に決定するためなどに使用する。SW2には、[機能]キーに相当するキーが割り当てられている。[機能]キーは、文章入力時によく使用される、カット、コピー、ペーストなどの機能のメニューを呼び出すのに使用される。SW3には、各種記号入カモードを呼び出す[記号]キーが割り当てられている。SW4には、ひらがな、カタカナ、アルファベットなどの入力文字種を切り替える[文字]キーが割り当てられている。ここではこのキーにより、従来のPCなどのローマ字入力でひらがなを入力するか、カタカナを入力するか、ローマ字変換を行わずにアルファベットをそのまま入力するかを変更する。前記以外の文字種が割り当てられている場合は、その文字種も含めて、どの文字種を入力するかを[文字]キーで変更する。
また、5行×3列のテンキーの第1行のキー割り当ては、図6、図7、図8、図9で共通化している。すなわち、第1行1列目には、通話を開始するときに使用するオフフックを意味する[発話]キーを割り当てている。第1行2列目にはバックスペースやクリアーを意味する[BS]キーを割り当てている。第1行3列目には、通話を終了するときに使用するオンフックを意味する[終話]キーを割り当てている。上述したように、テンキーの第5行3列目の[Enter]キーも図7、図8、図9でキー割り当てを共通化している。
図10は、キー配列切替キーの状態に応じてテンキーへのキー配列の割り当てを切り替えるためのキー配列割り当てテーブル300の構成を示している。このようなデータテーブルは本実施の形態の文字入力方法を実現するためのプログラムとともに携帯電話端末100内の記憶装置(例えばメモリ127)内に記憶される。但し、その記憶の形態はテーブル形式に限るものではなく、例えばプログラム内の条件判定のパラメータとして記憶されてもよい。
ところで、上述した擬似フルキーボードによる文字入力を行う際には、ユーザは、キー配列切替キーの各操作状態で、テンキーにどのようなキー配列が割り当てられるかを認識する必要がある。
図11はそのための一手段であり、キー配列切替キーの操作状態に対応してテンキーのそれぞれのキーに割り当てられた全ての文字を各キーに対応づけて(図ではキートップに)記録した例を示している。すなわちあるキーについて入力されるすべての文字をそのキーの表面に全て記載しておくことにより、ユーザはキー配列切替キーの操作に応じてテンキーのうちのどのキーを押せば何の文字が入力されるかある程度把握することができる。図の例では、テンキーの表面を4分割して各分割区画に文字を記録してある。第1から第4の分割区画には、上述した「状態0,1,2,3」のキー配列をそれぞれ記録している。キー配列切替キーとしてLキーおよびRキーを用いる例では、ユーザは、「状態0」の場合、すなわちLキーおよびRキーのいずれも押下しない場合に第1の分割区画の文字が入力でき、Lキーのみの押下時に対応する「状態1」では第2の分割区画の文字が入力でき、LキーおよびRキーの両方の押下時に対応する「状態2」では第3の分割区画の文字が入力でき、Rキーのみの押下時に対応する「状態3」では第4の分割区画の文字が入力できる。たとえば、第5行×3列のテンキーの第2行1列目のキーには、「1」、「Q」、「R」、「U」を記録しておく。第5行2列目のキーに記録されている「□」は「Space」を示したものである。また、第5行3列目に記載されている矢印は、「Enter」を示したものである。
図11の場合には、キー配列切替キーの操作状態に応じてテンキーにどの文字が割り当てられるかはユーザが判断する必要があった。これに対して、図12はキー配列切替キーの操作状態に応じてその時点でテンキーに割り当てられている文字のみが表示される、または強調表示される構成を示している。
例えば、各キーに対して第1〜第4の分割区画の該当する分割区画のみを切り替えて発光させるLED等の発光手段をバックライトとして設けることができる。図11のテンキーの第2行1列目のキーを例とすれば、LキーとRキーの両方を押していないときは文字「1」を光らせ、Lキーのみが押されているときは文字「Q」を光らせ、LキーとRキーの両方を押しているときは文字「R」を光らせ、Rキーのみが押されているときは文字「U」を光らせる。キーバックライトが点灯していない文字は点灯している文字に比べて目立たない。図11では、便宜上、目立たない文字は網掛けで隠すことで表現している。
各分割区画の発光の具体的な手段としては、各キーの背後に配置したそのキーに割り当てられた文字の個数に等しい個数のLEDを切り替え制御して各文字を背後から照らす構成とすることができる。この代わりに、各キーに単一のLEDを用意し、任意の光透過/遮断手段を利用して一時に1分割区画のみを照明するようにしてもよい。
テンキーの表示部分のバックライトの色を変化させることができるのであれば、キー配列切替キーの操作に応じて、キーバックライトの色を変化させてもよい。
さらには、テンキー部を表示デバイスとタッチパネルの組み合わせで構成するような場合、または、キートップ自体を表示デバイスで構成するような場合、キー配列切替キーの操作に応じて、各テンキー部にはその時点で割り当てられている文字のみを表示するようにしてもよい。
このような構成により、キー配列切替キーの操作により、テンキーの文字表示が切り替わるので、ユーザはキー配列切替キーの操作に応じてテンキーに割り当てられるキー配列を容易に確認することができる。これにより、どのキーを押せば何が入力されるかユーザは理解しやすくなる。
図13は、本実施の形態におけるテンキー押下時に実行される処理例を示したフローチャートである。この処理は、押下されたテンキーと、その時点のキー配列切替キーの操作状態に応じて、キー配列割り当てテーブル300(図10)を参照することにより、当該押下されたテンキーに割り当てるべき文字を判定するものである。ここで、キー配列切替キーとして上述したLキーとRキーを用いた例を説明するが、スライドキーの場合でも同様である。
テンキーが押下されたとき、まず、Lキーが押下状態にあるかどうかをチェックする(S11)。Lキーが押下状態にあれば、次にRキーが押下状態にあるかどうかをチェックする(S12)。Lキーが押下状態でRキーが押下状態になければ、「状態1」に該当し、フルキーボードの主として左キー配列部分に基づくキー判定を行う(S13)。
Lキーが押下状態でRキーも押下状態にあれば、「状態2」に該当し、フルキーボードの主として中央キー配列部分に基づくキー判定を行う(S14)。
ステップS11でLキーが押下状態でない場合、Rキーが押下状態にあるかどうかをチェックする(S15)。Lキーが押下状態でなくてRキーが押下状態であれば、「状態3」に該当し、フルキーボードの主として右キー配列部分に基づくキー判定を行う(S16)。LキーもRキーも押下状態でない場合は、「状態0」に該当し、従来のテンキー文字入力方式によるキー判定を行う(S17)。
図14は、テンキーが押下されていない状態でも、キー配列切替キーの操作状態に応じて操作部のバックライト等の制御を行う場合に好適なキー配列切替キー対応処理の一例を示すフローチャートである。ここでも、キー配列切替キーとして上述したLキーとRキーを用いた例を説明するが、スライドキーの場合でも同様である。
まず、Lキーが押下状態にあるかどうかをチェックする(S21)。Lキーが押下状態にあれば、次にRキーが押下状態にあるかどうかをチェックする(S22)。Lキーが押下状態でRキーが押下状態になければ、「状態1」に該当し、フルキーボードの主として中央キー配列部分に対応する文字群を表示(または強調表示)する「中央対応キー表示」を行う(S25)。ついで、MフラグをONとし、他のフラグすなわちLフラグとRフラグをOFFとする(S26)。ここで、これらのLフラグ、Mフラグ、Rフラグは、現在のキー配列切替キーの操作状態を記憶するための識別情報である。LフラグはLキーのみが押下されている状態1でONされる。MフラグはLキーおよびRキーの両方が押下されている「状態2」でONされる。RフラグはRキーのみが押下されている「状態3」でONされる。これらのフラグの初期状態はすべてOFFである。
Lキーが押下状態でRキーが押下状態になければ、「状態1」に該当し、フルキーボードの主として左キー配列部分に対応する文字群を表示(または強調表示)する「左対応キー表示」を行う(S23)。ついで、LフラグをONとし、他のフラグをOFFとする(S24)。
ステップS21でLキーが押下状態でない場合、Rキーが押下状態にあるかどうかをチェックする(S27)。Lキーが押下状態でなくてRキーが押下状態であれば、「状態3」に該当し、フルキーボードの主として右キー配列部分に対応する文字群を表示(または強調表示)する「右対応キー表示」を行う(S30)。ついで、RフラグをONとし、他のフラグをOFFとする(S31)。
LキーもRキーも押下状態でない場合は「状態0」に該当し、従来のテンキー文字入力方式による文字群を表示(または強調表示)する「従来対応キー表示」を行う(S28)。ついで、全フラグをOFFとする(S29)。
図15は、図14のキー配列切替キー対応処理と並行して実行されるテンキー押下時処理の一例を示したフローチャートである。図15の処理の代わりに図13の処理を用いてもよいが、図14の処理を採用している場合には、テンキー押下時に既にキー配列切替キーの操作状態がフラグにより判明しているので、その結果を利用することができる。
図15の処理において、いずれかのテンキーの押下があったとき、LフラグがONであれば(S41)、フルキーボードの左キー配列部分に基づくキー判定を行う(S42)。MフラグがONであれば(S43)、フルキーボードの中央キー配列部分に基づくキー判定を行う(S44)。RフラグがONであれば、フルキーボードの右キー配列部分に基づくキー判定を行う(S46)。いずれのフラグもOFFであれば、従来のテンキー文字入力方式によるキー判定を行う(S47)。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、キー配列切替指示手段としては押しボタン式のキーやスライド式のキーを挙げたが、公知の筐体の傾き検出手段を設けてその検出出力に応じてキー配列の切替を行うことも可能である。あるいは公知の音声認識手段を設けて、ユーザによる音声指示に基づいてキー配列を切り替えるようにすることも可能である。
また、携帯端末についてのみ説明したが、映像/音響機器をはじめとする各種電子機器のリモートコントローラ、操作装置などの文字入力装置に本発明を適用することも可能である。
11…上部筐体、12…下部筐体、14…Lキー、15…Rキー、18…ヒンジ部、33…スライドキー、100,100a,100b,100c…携帯電話端末、120…表示部、123…操作部、125…制御部、127…メモリ、201…十字キー、202…ソフトウェアキー、203…テンキー、300…キー配列割り当てテーブル
Claims (8)
- テンキーを構成する複数のキーを有する操作部を備えた携帯端末装置において、
前記テンキーに割り当てるキー配列を切り替えるための指示を行うキー配列切替指示手段と、
前記テンキーに割り当てるべきキー配列として、フルキーボードを構成するキー群から抽出した複数のサブキー群を用意し、前記キー配列切替指示手段による指示に応じて前記サブキー群の中から特定のサブキー群を選択して前記テンキーに割り当てる手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。 - キー配列切替指示手段は押しボタン式の1対のキーを含む請求項1記載の携帯端末装置。
- 前記キー配列切替指示手段はスライド式のキーを含む請求項1記載の携帯端末装置。
- 前記テンキーの各キーに対して、前記キー配列切替指示手段による指示に応じた複数の状態に対応する文字を一定順序で羅列して記録した請求項1記載の携帯端末装置。
- 前記操作部は、前記キー配列切替指示手段による指示に応じて前記テンキーの各キーに割り当てられた文字を選択的に照明する照明手段を有する請求項4記載の携帯端末装置。
- 前記操作部は、前記キー配列切替指示手段による指示に応じて選択されたサブキー群に割り当てられた文字を前記テンキーの各キーに対応づけて表示する文字表示手段を備えた請求項1記載の携帯端末装置。
- 前記フルキーボードはQWERT配列のフルキーボードである請求項1〜6のいずれかに記載の携帯端末装置。
- テンキーを構成する複数のキーを有する文字入力装置において、
前記テンキーに割り当てるキー配列を切り替えるための指示を行うキー配列切替指示手段と、
前記テンキーに割り当てるべきキー配列として、フルキーボードを構成するキー群から抽出した複数のサブキー群を用意し、前記キー配列切替指示手段による指示に応じて前記サブキー群の中から特定のサブキー群を選択して前記テンキーに割り当てる手段と、
を備えたことを特徴とする文字入力装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006215336A Withdrawn JP2008040857A (ja) | 2006-08-08 | 2006-08-08 | 携帯端末装置および文字入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008040857A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015005309A (ja) * | 2014-09-22 | 2015-01-08 | カシオ計算機株式会社 | 制御装置及びプログラム |
-
2006
- 2006-08-08 JP JP2006215336A patent/JP2008040857A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015005309A (ja) * | 2014-09-22 | 2015-01-08 | カシオ計算機株式会社 | 制御装置及びプログラム |
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Legal Events
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091110 |