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JP2008039041A - リニアガイド装置 - Google Patents

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JP2008039041A
JP2008039041A JP2006213486A JP2006213486A JP2008039041A JP 2008039041 A JP2008039041 A JP 2008039041A JP 2006213486 A JP2006213486 A JP 2006213486A JP 2006213486 A JP2006213486 A JP 2006213486A JP 2008039041 A JP2008039041 A JP 2008039041A
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Keisuke Matsumura
恵介 松村
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】メンテナンスコストや製造コストの低減化を図りながらフレッチングを抑制することができるリニアガイド装置を提供する。
【解決手段】転動体転動路14と、転動体戻し路13と、ベアリングブロック2Aの両端部に取り付けた一対のエンドキャップ2B,2Cに設けた方向転換路とで、多数の転動体3が循環する無限循環路とされている。ベアリングブロック2Aの両端部には、クラウニング16,18が形成されている。一方のクラウニング16の転動体3に接触する面は、所定のクラウニング傾斜角θ1の平面であり、他方のクラウニング18の転動体3に接触する面は、所定のクラウニング傾斜角θ2(θ1<θ2)の平面としている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、直線運動する物体を案内する機械部品として、工作機械や射出成形機、半導体製造機械、運搬機械、産業用ロボットなど各種機械に用いられ、複数の転動体が転走する無限循環路を有するリニアガイド装置に関する。
ころやボール等の転動体を内部で無限循環させながら被案内物を直線的に案内するリニアガイド装置は、前述した工作機械や射出成形機、半導体製造機械、運搬機械、産業用ロボットなど各種機械の運動精度に大きな影響を与える重要な機械要素の一つである。
このリニアガイド装置は、軸方向に沿う側面にレール側転動体転動溝を設けた案内レールと、案内レール上に移動可能に跨架されたスライダとで構成されている。スライダは、スライダ本体と、このスライダ本体の軸方向の両端部に取り付けた一対のエンドキャップとを備えており、スライダ本体は、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を形成して転動体転動路を設けているとともに、転動体転動路と略平行となるように転動体戻し路と、前記スライダ本体の移動方向の両端部に取付けられた一対のエンドキャップに設けられて前記転動体転動路及び前記転動体戻し路を連通させる湾曲路とを備えている。
リニアガイド装置の転動体が、転動体転動路、湾曲路及び転動体戻し路を無限循環する際には、周期的な微小振動(以下、転動体通過振動という)が発生し、前述した機器類の運動精度を大きく左右してしまう。前記転動体通過振動は、予圧や外部荷重によって負荷を受けながら転動体転動路(負荷域)を転動している転動体が、負荷域から転動体循環路(無負荷域)に出る際に負荷が開放されたり、また反対に、無負荷域から負荷域に進入する際に新たに負荷を負うことにより現れる。
この転動体通過振動の抑制には、転動体転動路を形成しているスライダ側転動体転動溝の両端部にクラウニングを設けることにより、転動体の負荷域出入りに伴う負荷変動を徐々に行わせることで、転動体通過振動を低減させることができる。
クラウニングの形状は、円弧形状または直線形状が一般的であるが、例えば、スライダ本体の垂直方向(鉛直方向)、水平方向、ローリング方向のいずれか一方向に対する剛性が略一定に保たれ、かつ、スライダ本体のピッチング方向とヨーイング方向の一方又は両方に対する剛性が各々略一定に保てる形状に設定することにより、転動体転動路及び転動体戻り路内の転動体に生じる弾性変位量が略一定となり、スライダ本体の移動時の転動体通過振動の発生を抑制するものある(例えば、特許文献1)。
ところで、特許文献1のリニアガイド装置は、スライダ側転動体転動溝の一方の端部のクラウニングの形状と、他方の端部のクラウニングの形状が同一である。これにより、クラウニングに接触して転動する転動体の公転滑り量が、一方のエンドキャップ及び他方のエンドキャップで変わらない。
このように、スライダ側動体転動溝の両端部のクラウニングに接触して転動する転動体の公転滑りが変わらないと、スライダが案内レール上を軸方向の一方に移動して元の位置に戻る動作を繰り返すと、無限循環路内を転動体が等速度で転動するので、転動体及び無限循環路の同じ部分が何度も接触してフレッチングが発生するおそれがある。
ここで、フレッチングを防止する方法として、転動体及び無限循環路の接触部に耐フレッチング用のグリースを供給する方法(例えば、特許文献2)や、転動体及び無限循環路の接触面に、表面硬さが増大する表面処理を施す方法(例えば、特許文献3)が知られている。
特開2000-120674号公報 特開2004-156761号公報 特開2003-120693号公報
しかし、特許文献2は、高価な耐フレッチング用グリースを定期的に補給しなければならないので、メンテナンスコストが増大するおそれがある。また、フレッチングの性能を高くするためグリースの粘土を低くすることが考えられるが、そのようにすると、逆にグリース膜が形成しにくくなってリニアガイド装置の耐久性が低下するおそれがある。
また、特許文献3のように転動体及び無限循環路の接触面に表面処理を施す方法は、表面処理設備が必要となるので、製造コストが増大するおそれがある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、グリースの供給や表面処理を行なわず、メンテナンスコスト、製造コストの低減化を図りながらフレッチングを抑制することができるリニアガイド装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る請求項1記載のリニアガイド装置は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を有する案内レールと、軸方向に沿って移動可能となるように前記案内レールに支持されたスライダとで構成され、前記スライダは、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を形成して転動体転動路を設けたスライダ本体と、前記転動体転動路と略平行となるように前記スライダ本体内に設けた転動体戻し路と、前記スライダ本体の移動方向の両端部に取付けられた一対のエンドキャップに設けられて前記転動体転動路及び前記転動体戻し路を連通させる湾曲路と、前記スライダ側転動体転動溝の両端部に設けたクラウニングと、を備えたリニアガイド装置において、前記スライダ側転動体転動溝の両端部に設けた前記クラウニングを、一方の端部及び他方の端部で異なる形状とした。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、クラウニング傾斜角が異なる平面とした。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、クラウニング傾斜角が同一で、クラウニング深さが異なる平面とした。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、クラウニング傾斜角を同一とし、クラウニング深さも同一とした平面とするとともに、それらクラウニングの端部に形状の異なる面取りを施した。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、曲率半径が異なる曲面形状とした。
また、請求項6記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、曲率半径が同一の曲面形状で、クラウニング深さが異なるように形成した。
さらに、請求項7記載の発明は、請求項1記載のリニアガイド装置において、前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、曲率半径が同一の曲面形状とし、クラウニング深さも同一とするとともに、それらクラウニングの端部に形状の異なる面取りを施した。
さらにまた、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載のリニアガイド装置において、前記無限循環路内で隣り合う前記転動体同士の間に介装された複数のスペーサと、それらスペーサを相互に連結する可撓性を有する連結ベルトとを有している。
本発明のリニアガイド装置によると、スライダ側転動体転動溝の両端部に設けたクラウニングを、一方の端部及び他方の端部で異なる形状としたことから、案内レール上でスライダが軸方向の一方に移動する際に、転動体転動路、転動体戻し路及び方向転換路で構成された無限循環路内で転動する多数の転動体の転動速度と、スライダが軸方向の他方に移動して元の位置まで戻る際に、無限循環路内で転動する多数の転動体の転動速度が異なる。このため、スライダが軸方向の一方に移動してから元に戻る動作を繰り返しても、転動体は無限循環路の元の位置に戻ることがなく、前記動作を繰り返すと転動体の位置がずれていく。したがって、転動体が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができる。
また、従来装置のようにフレッチング用グリースを定期的に補給する必要がないので、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
さらに、従来装置のように転動体や無限循環路の表面処理を施す必要がなく、スライダ側転動体転動溝の両端部に設けたクラウニングの形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明に係るリニアガイド装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、リニアガイド装置の1実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1の横断面である。図3は、図2のIII−III線矢視図である。
図1に示すように、本実施形態のリニアガイド装置は、案内レール1と、この案内レール1上に跨設されているスライダ2とを備えている。
案内レール1は、その上面と側面1aとが交差する稜線部に、軸方向に延びる略1/4円弧形状の凹溝からなるレール側転動体転動溝10が形成されている。また、案内レール1の両側面1aの中間位置にも、軸方向に延びる断面ほぼ半円形の凹溝からなるレール側転動体転動溝10が形成されている。
スライダ2は、門型形状とされて案内レール1上に軸方向に移動自在に組み付けられており、ベアリングブロック2Aと、ベアリングブロック2の両端部に着脱可能に取り付けられた一対のエンドキャップ2B,2Cとで構成されている。また、スライダ2の両端部(各エンドキャップ2Bの端面)には、案内レール1とスライダ2との間の隙間の開口をシールするサイドシール5がそれぞれ装着されている。
図2に示すように、ベアリングブロック2Aの両袖部6の内側面の角部には、案内レール1のレール側転動体転動溝10に対向する断面ほぼ半円形のスライダ側転動体転動溝11が形成され、両袖部6の内側面の中央部にも、案内レール1のレール側転動体転動溝10に対向する断面ほぼ半円形のスライダ側転動体転動溝11が形成されている。
そして、案内レール1のレール側転動体転動溝10とベアリングブロック2Aの両袖部6のスライダ側転動体転動溝11とで直線状に延在する4箇所の転動体転動路14が形成されており、これらの転動体転動路14は軸方向に延びている。また、スライダ2には、ベアリングブロック2Aの袖部6の肉厚部分の上部及び下部に、前述した転動体転動路14と平行に軸方向に貫通した円形の貫通孔からなる4箇所の転動体戻し路13を備えている。
ベアリングブロック2Aの両端部に取り付けた一対のエンドキャップ2B,2Cには、転動体転動路14及び転動体戻し路13の両端部を連通させる湾曲形状の方向転換路(図示せず)がそれぞれ形成されており、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路により、多数の転動体3が循環する無限循環路として構成されている。そして、スライダ2が案内レール1に沿って移動する際に、方向転換路が、転動体3を転動体転動路14から転動体戻し路13に送ることで、多数の転動体3が無限循環路を循環するようになっている。
ここで、図3は、転動体転動路14を構成するレール側転動体転動溝10及びスライダ側転動体転動溝11の接触角方向に対するIII−III断面の概念的矢視図であり、ベアリングブロック2Aの両端部には、スライダ側転動体転動溝11から連続してクラウニング16,18が形成されている。
これらクラウニング16,18は、転動体3に接触する面がそれぞれ平面に形成されている。そして、一方のクラウニング16の平面とスライダ側転動体転動溝11の溝底に沿う仮想線K1とのなす角をクラウニング傾斜角θ1とし、他方のクラウニング18の平面と仮想線K1とのなす角をクラウニング傾斜角θ2とすると、クラウニング傾斜角θ1はクラウニング傾斜角θ2に対して小さな角度に設定されている(θ1<θ2)。
ここで、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路からなる無限循環路を循環する多数の転動体3は、隣接する転動体3同士の間に、転動体3と接触する面を球状凹面としたセパレータ24が配置されているとともに、各々の転動体3を転動自在とした状態で隣接するセパレータ24を連結する連結ベルト26が配置されている。セパレータ24は合成樹脂で形成されており、球状凹面の曲率半径が転動体3の半径より大きく設定されている。また、連結ベルト26は、可撓性樹脂で形成されており、無限循環路(転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路)に形成した無端状の係合案内溝(図示せず)に係合している。
上記構成のリニアガイド装置によると、無限循環路内の隣接する転動体3の間にセパレータ24が配置され、隣接するセパレータ24同士が連結ベルト24で連結されているので、無段変速機循環路内の多数の転動体3は、転動体転動路14、転動体戻し路13及び方向転換路のどの位置でも転動速度が同一になる。
そして、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング16,18は、それらの転動体3に接触する面が、互いのクラウニング傾斜角(θ1<θ2)が異なる平面として形成されており、これらクラウニング16、18の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング16,18の面で転動する転動体3の公転滑り量が変化するようにしたことから、一方のクラウニング16に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のクラウニング18に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。
このことから、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動する際の無限循環路内で転動する多数の転動体3の転動速度と、スライダ2が軸方向の他方に移動して元の位置まで戻る際の無限循環路内で転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。このため、スライダ2が軸方向の一方に移動してから元に戻る動作を繰り返しても、転動体3は無限循環路の元の位置に戻ることがなく、前記動作を繰り返すと転動体3の位置がずれていく。
したがって、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができる。
また、本実施形態は、従来装置のようにフレッチング用グリースを定期的に補給する必要がないので、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
さらに、従来装置のように転動体や無限循環路の表面処理を施す必要がなく、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング16,18の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図4は、本発明に係る第2実施形態を示すものである、なお、図1から図3で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付して説明する。
本実施形態は、ベアリングブロック2Aの両端部に、スライダ側転動体転動溝11から連続してクラウニング20,22が形成されており、これらクラウニング20,22は、転動体3に接触する面がそれぞれ平面に形成されており、一方のクラウニング20の平面とスライダ側転動体転動溝11の溝底に沿う仮想線K1とのなす角であるクラウニング傾斜角と、他方のクラウニング22の平面と仮想線K1とのなす角であるクラウニング傾斜角は、同じ角度θ3に設定されている。
そして、本実施形態では、ベアリングブロック2Aの一方の端面から一方のクラウニング20が形成される開始位置までの長さ(以下、クラウニング深さと称する)をL1とし、ベアリングブロック2Aの他方の端面から他方のクラウニング22が形成される開始位置までの長さ(以下、クラウニング深さと称する)をL2とすると、クラウニング深さL1はクラウニング深さL2より長く設定されている(L1>L2)。
本実施形態によると、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング20,22は、それらの転動体3に接触する面のクラウニング傾斜角が同一角度θ3の平面とし、クラウニング深さ(L1>L2)が異なって形成されているので、これらクラウニング20、22の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング20,22の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のクラウニング20に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のクラウニング22に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング20,22の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、図5は、本発明に係る第3実施形態を示すものである。
本実施形態は、ベアリングブロック2Aの両端部に、スライダ側転動体転動溝11から連続してクラウニング30,32が形成されており、これらクラウニング30,32は、転動体3に接触する面がそれぞれ平面に形成されており、一方のクラウニング30の平面及びスライダ側転動体転動溝11の溝底に沿う仮想線K1のなす角であるクラウニング傾斜角と、他方のクラウニング32の平面及び仮想線K1のなす角であるクラウニング傾斜角とが、同じ角度θ4に設定されているとともに、ベアリングブロック2Aの一方の端面から一方のクラウニング28が形成される開始位置までのクラウニング深さと、ベアリングブロック2Aの他方の端面から他方のクラウニング30が形成される開始位置までのクラウニング深さとが、同じ長さL3に設定されている。
そして、本実施形態では、ベアリングブロック2Aの一方の端面に連続する一方のクラウニング28の端部に面取り部32が設けられているとともに、ベアリングブロック2Aの他方の端面に連続する他方のクラウニング30の端部に面取り部34が設けられている。そして、これら面取り部32,34は、互いに異なる形状の面取りとして形成されている。例えば、面取り部32,34の一方をC形状(例えば略45°に傾斜した)面取りとし、他方をR形状(丸みを付けた)面取りとしてもよい。また、面取り部32,34の両者をC形状面取りとし、互いの傾斜する角度が異なるようにしてもよい。さらには、面取り部32,34の両者をR形状面取りとし、互いの曲率半径が異なるようにしてもよい。
本実施形態によると、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング28,30は、それらの転動体3に接触する面のクラウニング傾斜角が同一角度θ4の平面とし、クラウニング深さL3も同一であるが、それらの端部に形状の異なる面取り部32,34が形成されているので、これらクラウニング28、30の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング28,30の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のクラウニング28に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のクラウニング30に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング28,30の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、図6は、本発明に係る第4実施形態を示すものである。
本実施形態は、ベアリングブロック2Aの両端部に、スライダ側転動体転動溝11から連続してクラウニング36,38が形成されており、一方のクラウニング36の転動体3が接触する面は、所定の曲率半径R1の曲面形状に形成されているとともに、他方のクラウニング38の転動体3が接触する面は、一方のクラウニング36の面と異なる所定の曲率半径R2の曲面形状に形成されている(R1≠R2)。
本実施形態によると、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング36,38は、それらの転動体3に接触する面が曲率半径が異なる(R1≠R2)曲面形状に形成されているので、これらクラウニング36、38の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング36,38の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のクラウニング36に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のクラウニング38に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング36,38の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第5実施形態)
次に、図7は、本発明に係る第5実施形態を示すものである。
本実施形態は、ベアリングブロック2Aの両端部に、スライダ側転動体転動溝11から連続してクラウニング40,42が形成されており、これらクラウニング40,42の転動体3が接触する面は、同一の曲率半径R3で形成されている。
そして、ベアリングブロック2Aの一方の端面から一方のクラウニング40が形成される開始位置までのクラウニング深さをL4とし、ベアリングブロック2Aの他方の端面から他方のクラウニング42が形成される開始位置までのクラウニング深さをL5とすると、クラウニング深さL4はクラウニング深さL5より短く設定されている(L4<L5)。
本実施形態によると、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング40,42は、転動体3が接触する面が同一の曲率半径R3で形成されているが、クラウニング深さ(L4<L5)が異なって形成されているので、これらクラウニング40、42の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング40,42の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のクラウニング40に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のクラウニング42に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング40,42の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
(第6実施形態)
最後に、図8は、本発明に係る第6実施形態を示すものである。
本実施形態は、ベアリングブロック2Aの両端部に、スライダ側転動体転動溝11から連続してクラウニング44,46が形成されており、これらクラウニング44,46の転動体3が接触する面は、同一の曲率半径R4で形成されているとともに、一方のクラウニング44及び他方のクラウニング46のクラウニング深さは同一長さL6に設定されている。
そして、本実施形態では、ベアリングブロック2Aの一方の端面に連続する一方のクラウニング44の端部に面取り部48が設けられているとともに、ベアリングブロック2Aの他方の端面に連続する他方のクラウニング48の端部に面取り部50が設けられている。そして、これら面取り部48,50は、互いに異なる形状の面取りとして形成されている。面取り部48,50の形状としては、第3実施形態と同様に、面取り部48,50の一方をC形状面取りとし、他方をR形状面取りとしてもよい。また、面取り部48,50の両者をC形状面取りとし、互いの傾斜する角度が異なるようにしてもよい。さらには、面取り部48,50の両者をR形状面取りとし、互いの曲率半径が異なるようにしてもよい。
本実施形態によると、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング44,46は、それらの転動体3に接触する面が同一の曲率半径R4の曲面形状で形成され、クラウニング深さL6も同一であるが、それらの端部に形状の異なる面取り部48,50が形成されているので、これらクラウニング44、46の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化する。
このように、セパレータ24及び連結ベルト24を配置したことで無限循環路内の多数の転動体3の転動速度を同一とするとともに、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング44,46の面に接触して転動する転動体3の公転滑り量が変化することから、一方のクラウニング44に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度と、他方のクラウニング46に接触した転動体3が転動したときの無限循環路内を転動する多数の転動体3の転動速度が異なる。
したがって、本実施形態も、案内レール1上でスライダ2が軸方向の一方に移動してから戻る動作を繰り返しても、転動体3が無限循環路の同じ部分に接触しないので、フレッチングの発生を抑制することができるとともに、メンテナンスコストの低減化を図ることができる。
また、ベアリングブロック2Aの両端部に形成したクラウニング44,46の形状を変化させるだけで、フレッチングの発生を抑制することができるので、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明に係るリニアガイド装置を示す斜視図である。 リニアガイド装置のスライダの内部構造を示す図である。 図2のIII−III矢視である本発明に係る第1実施形態のクラウニングの形状を示す図である。 本発明に係る第2実施形態のクラウニングの形状を示す図である。 本発明に係る第3実施形態のクラウニングの形状を示す図である。 本発明に係る第4実施形態のクラウニングの形状を示す図である。 本発明に係る第5実施形態のクラウニングの形状を示す図である。 本発明に係る第6実施形態のクラウニングの形状を示す図である。
符号の説明
1…案内レール、2…スライダ2、1a…側面、2A…ベアリングブロック、2B,2C,エンドキャップ、3…転動体、5…サイドシール、10…レール側転動体転動溝、11…スライダ側転動体転動溝、13…転動体戻し路、14…転動体転動路、16,18,20,22,28,30,36,38,40,42,44,46…クラウニング、24…セパレータ、26…連結ベルト、32,34,48,50…面取り部、R1,R2,R3,R4…曲率半径、θ1,θ2,θ3,θ4…クラウニング傾斜角、L1,L2,L3,L4,L5,L6…クラウニング深さ

Claims (8)

  1. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を有する案内レールと、軸方向に沿って移動可能となるように前記案内レールに支持されたスライダとで構成され、前記スライダは、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を形成して転動体転動路を設けたスライダ本体と、前記転動体転動路と略平行となるように前記スライダ本体内に設けた転動体戻し路と、前記スライダ本体の移動方向の両端部に取付けられた一対のエンドキャップに設けられて前記転動体転動路及び前記転動体戻し路を連通させる湾曲路と、前記スライダ側転動体転動溝の両端部に設けたクラウニングと、を備えたリニアガイド装置において、
    前記スライダ側転動体転動溝の両端部に設けた前記クラウニングを、一方の端部及び他方の端部で異なる形状としたことを特徴とするリニアガイド装置。
  2. 前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、クラウニング傾斜角が異なる平面としたことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  3. 前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、クラウニング傾斜角が同一で、クラウニング深さが異なる平面としたことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  4. 前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、クラウニング傾斜角を同一とし、クラウニング深さも同一とした平面とするとともに、それらクラウニングの端部に形状の異なる面取りを施したことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  5. 前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、曲率半径が異なる曲面形状としたことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  6. 前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、曲率半径が同一の曲面形状で、クラウニング深さが異なるように形成したことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  7. 前記一方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面と、前記他方の端部に設けた前記クラウニングの前記転動体に接触する面を、曲率半径が同一の曲面形状とし、クラウニング深さも同一とするとともに、それらクラウニングの端部に形状の異なる面取りを施したことを特徴とする請求項1記載のリニアガイド装置。
  8. 前記無限循環路内で隣り合う前記転動体同士の間に介装された複数のスペーサと、それらスペーサを相互に連結する可撓性を有する連結ベルトとを有していることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のリニアガイド装置。
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