JP2008022308A - パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末 - Google Patents
パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008022308A JP2008022308A JP2006192535A JP2006192535A JP2008022308A JP 2008022308 A JP2008022308 A JP 2008022308A JP 2006192535 A JP2006192535 A JP 2006192535A JP 2006192535 A JP2006192535 A JP 2006192535A JP 2008022308 A JP2008022308 A JP 2008022308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reproduction
- media
- interpolation
- handover
- mobile communication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
【課題】パケット通信に対応した端末の構成の複雑化ならびにコスト上昇を抑制しつつ、受信端末における再生音声等の途絶や瞬断が生じるおそれを効果的に低減し、パケット通信における音声等の再生の安定化を図る。
【解決手段】無線LANに対応した移動体通信端末の補間再生判定部24は、ハンドオーバ制御部22が受信感度の悪化を検出してからハンドオーバが完了するまでの期間を、受信音声等の途切れが生じ易い期間であると判定する。そして、その期間においては、補間再生処理部26が、通常の音声再生等と、パケットロス隠蔽のためのアルゴリズムを用いた、音声等の途切れ低減のための補間再生と、を交互に実施する。
【選択図】図1
【解決手段】無線LANに対応した移動体通信端末の補間再生判定部24は、ハンドオーバ制御部22が受信感度の悪化を検出してからハンドオーバが完了するまでの期間を、受信音声等の途切れが生じ易い期間であると判定する。そして、その期間においては、補間再生処理部26が、通常の音声再生等と、パケットロス隠蔽のためのアルゴリズムを用いた、音声等の途切れ低減のための補間再生と、を交互に実施する。
【選択図】図1
Description
本発明は、パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末に関する。
近年、無線LAN機能を内蔵した携帯電話端末(一般にデュアル端末と呼ばれる)が開発され、現在は、主に、法人向けの携帯電話端末として販売されている(例えば、特許文献1参照)。このデュアル端末は、例えば、屋外では通常の携帯電話機として使用でき、屋内では無線LANを経由したVoIP(ボイスオーバIP)方式の内線電話機として使用することができる。
VoIP(Voice over Internet Protocol)は、音声を各種符号化方式で圧縮しパケットに変換した上でIP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワークでリアルタイム伝送する、パケット通信のための技術である。
VoIPの原理について説明する。VoIPでは、音声を時間的に細かく分割し、IPパケットに格納して伝送する。ここで、音声を分割する間隔は通常数十ミリ秒という非常に短いものである。IPのネットワークではパケットを送信元から送信先に伝送するためにかかる時間にばらつきが生じる現象が発生し、これを「ゆらぎ」と呼ぶ。送信先ではこのゆらぎを考慮して音声を再生しなければならず、一般には、音声を受信してから再生するまで一定時間蓄積するゆらぎ吸収バッファを設けることでゆらぎを吸収する。もし、ゆらぎを考慮せずに再生を行うと音声が細かく途切れるなどの現象が発生する。VoIPの商用サービスとしての実現例として、国内の有力インターネットサービスプロバイダが提供している「IP電話サービス」がある。
無線LANにおけるVoIPの利用については、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)の802.11作業部会において標準化作業が進められている。WLAN−VoIPシステムは、無線LANでVoIPを実現するシステムである。
WLAN−VoIPシステムでは、主に端末とアクセスポイント(以降、APと省略する)との間の通信で音声データが送受信されるが、APには通信可能な範囲があり、それを越えると当然ながら通信ができなくなる。したがって、端末が通信を続けながら移動するためには、APの通信可能な範囲が連続するようにAPを配置する必要があり、端末はその範囲を移動していくことになる。
図7は、無線LANに対応した移動体通信端末が2つのAPに渡って移動する様子を示す図である。
図7において、当初、端末101はAP201の通信可能な範囲に存在し、AP201と固定網301を介して端末102と通信している。その後、端末101が移動を始め、AP202の通信可能な範囲に移動する。このとき、端末101はAP201との通信において受信感度が悪化すると、他の通信可能なAPの探索を開始してAP202を発見する。端末101はAP201との接続を終了し、新たにAP202との間で接続を確立する。この時点で、端末101はAP202と固定網301を介して端末102と通信している。ここで、端末101が端末102との通信を維持しながら、接続先をAP201からAP202に切り替える動作をハンドオーバ(handover、以降、HOと省略する場合がある)と呼ぶ。
従来、WLAN-VoIPシステムにおいて、AP間のハンドオーバに伴うメディアの中断を抑える方法には、ハンドオーバにかかる時間を物理的に短くする方法と端末とAPとの接続を二重化する方法とがある。ハンドオーバにかかる時間を物理的に短くする具体的な方法として、移動ノードのモビリティを予測し、ハンドオーバに先立って新データルートを設定することにより、ハンドオーバの際に、新しいネットワークデータルートを設定するのに必要な時間を削減する方法が、例えば、特許文献2に記載されている。
また、端末とAPの接続を二重化する方法として、ネットワークの構成は異なるものの、携帯電話の無線アクセス網とWLAN網との間のハンドオーバにおいて、端末宛てのリアルタイム系パケットを携帯電話の無線アクセス網およびWLAN網を用いて二重に送信する方法が、例えば、特許文献3に記載されている。
また、接続を二重化するその他の例として、WLANの端末やAPに搭載するアンテナを複数本にして送受信の効率を向上させるMIMO(MultiPle Input MultiPle Output)という技術が注目されており、これを応用することで端末とAPとの接続を二重化することが可能になる。
特開2006−81166号公報
特開2002−325275号公報
特開2005−311702号公報
特開2006−93813号公報
しかしながら、上記の各方法において、ハンドオーバの時間を物理的に短くするには限界がある。この点について、図8を参照して説明する。ここで、図8は、WLANにおけるハンドオーバのための主要な手順を示す図である。
図8において、当初、端末101とAP201が通信中であり(ステップS101)、端末101が受信感度の悪化を検出すると(ステップS102)、次のAPを探索する(ステップS103)。探索の結果、AP202を検出し、AP201との通信を切断し(ステップS104)、次いでAP202との通信を接続する(ステップS105)。そして、端末101とAP202が通信中になる(ステップS106)。ここで、AP201との通信の切断(ステップS404)とAP202との通信の接続(ステップS406)の間には、通信が途絶する時間が発生する。この通信が途絶する時間は条件によって大きく変化するが、通常は、数十ミリ秒〜数百ミリ秒程度と考えられる。このように、一般的なWLANのハンドオーバの手順においては通信の途絶が発生し、その通信が途絶している期間では音声の再生ができないことから、通話品質が悪化する。
また、ハンドオーバ時には、電波の受信感度が悪化することによって音声パケットを連続的に受信することができないことに起因して、再生音声の細かな途切れが生じるおそれもある。
また、APとの接続を二重化する場合には、端末におけるWLANのアンテナが複数本必要になるため、端末の構成が複雑化し、コスト上昇を招き、また、消費電力が増大するという問題も生じる。
以上の説明では、無線LANにおけるアクセスポイント(AP)間のハンドオーバを例にとって説明しているが、無線LANのエリアが無線セルラシステム(3Gや2G)のセルとオーバーラップする場合には、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアの切り替えのためのハンドオーバにおいても同様の問題が生じ得る。また、通常の無線セルラシステムにおいてパケット通信が可能である場合には、基地局を切り換えるためのハンドオーバにおいても同様の問題が生じ得る。
また、ハンドオーバ時以外でも、例えば、IPネットワークにおいて大規模な輻輳が生じて、IPパケットの伝送が大幅に遅延するような場合においても、受信端末における再生音声の途絶や瞬断が生じ得る。
以上の説明では、音声の再生を例にとっているが、映像の再生についても同様の問題が生じ得る。
なお、本明細書においては、「音声、映像」の双方を含めて「メディア」と呼ぶことにする。したがって、「メディアデータ」は、「音声データ」ならびに「映像データ」の双方を含む上位概念の用語である。VoIP技術が適用される場合には、「メディアデータ」は、「音声データ」と等価である。
本発明はこのような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、パケット通信に対応した端末の構成の複雑化ならびにコスト上昇を抑制しつつ、受信端末における再生メディアの途絶や瞬断が生じるおそれを効果的に低減し、パケット通信における音声再生の安定化を図ることにある。
本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法は、送信元から送られてくるメディアデータのパケットの伝送遅延ばらつきを、受信端末のゆらぎ吸収バッファに吸収する工程と、前記ゆらぎ吸収バッファから取り出されたパケットのメディアデータを再生する通常再生と、再生済みのメディアデータを用いて補間用のメディアデータを生成し、その補間用のメディアデータを再生する補間再生と、を交互に繰り返して、補間再生モードによるメディア再生を実施するメディア再生工程とを含む。
また、本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法の一態様では、前記メディア再生工程の前に、再生メディアの途切れが生じやすい期間であるか否かを判定する判定工程を有し、前記メディア再生工程が、前記判定工程において、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定された場合に選択的に行う。
再生メディア(以下、再生音声を例にとる)の途絶や瞬断の原因は、要するに、ゆらぎ吸収バッファに、音声再生に必要な所定量の音声パケットが蓄積されないうちに、そのゆらぎ吸収バッファから取り出し済みの音声の再生が終わってしまうことである。ここで、ゆらぎ吸収バッファから取り出し済みの音声データを有効利用して、その音声再生をより長く継続させることができれば、音声が途切れる確率を低くすることができる。この点に着目し、本発明では、ゆらぎ吸収バッファから取り出し済みのデータを利用して補間処理を実施し、これによって、再生音声をより長く継続させるようにし、これによって、新たな音声パケットの到着が大幅に遅延したような場合でも、音声の途切れが生じにくいようにする。つまり、音声データの使い回しによって、音声データが消費される時間を引き延ばすものである。上記の補間処理は、補間再生モード時に行われ、音声の途切れが生じやすい環境下では、補間再生モードが選択される。そして、補間再生モードが選択されるときは、通常再生と、補間処理による再生が交互に実施される。つまり、通常再生を行って音声を再生する際に、再生対象の音声データをコピーするなどして一時的に蓄積しておき、まず、通常再生を行う。続いて、例えば、再生したばかりの音声データを援用したり、あるいは、その音声データとそれ以前の過去の音声データを用いた合成処理を実施したりすることによって、再生対象の音声データを得て、その音声データを再生する(補間再生処理)。補間再生処理が実施されることによって再生済みの音声データの使い回しができることになり、したがって、従来に比べて、より長く音声の再生を行うことができ、ゆらぎ吸収バッファに所定量の音声データの蓄積がない場合でも、音声の途切れが生じにくくなる。また、補間再生モードが選択されている場合であっても、ゆらぎ吸収バッファに通常どおり順調に音声パケットが蓄積される場合(良好な受信が継続される場合)も当然のことながらあり得るが、このような場合でも、通常再生と補間再生処理とを交互に繰り返すことは、特に問題を生じさせない。この場合には、通常再生による音声の間に補間処理による音声が介在することから、受信端末のユーザに、音声が自然に連続しているように感じさせることができるからである。つまり、人間の聴覚は、小さな変化には鈍感であるため、受信端末のユーザが、特段の違和感をもつようなことは、ほとんどないと考えられる。したがって、音声の途切れが心配される環境になった場合(例えば、ハンドオーバの準備が開始されたような場合)に、事前に(つまり、音声の途切れが実際に生じる前に)、受信端末を補間再生モードに切り換えることによって、特に弊害を生じさせることなく音声が途切れるおそれを低減することができ、これによって、通信品質を改善することができる。
また、本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法の一態様では、前記補間再生モードにおける前記補間再生は、前記受信端末が内蔵する、パケット損失を隠蔽するための補間アルゴリズムに基づいて実施される。
例えば、VoIPは、ベストエフォート型のパケット通信により音声通話を実現するため、パケットの消失や遅延によって通話品質が低下するという原理的な問題が存在している。この対策として、標準的な音声コーデック(例えば、ISDN回線による音声通話用コーデックG.711や、第3世代の携帯電話に搭載されるマルチメディアコーデックAMR(Adaptive Multi-Rate)等)は、パケットの受信エラーを隠蔽するためのアルゴリズム、すなわち、パケットロス(パケット損失)を補間(穴埋め)するためのアルゴリズムを標準的に搭載している。本発明では、このパケットロスを隠蔽するためのアルゴリズムを、(パケットロスの発生の有無に関係なく)音声の途切れ防止用に利用するものである。パケットロス隠蔽の手法は各コーデックによって異なるが、基本的には、再生済みの音声データの一部または全部を代用するか、あるいは、音声データの分析結果に基づいて複数の音声データを合成することを基礎とするものである。本発明では、音声コーデック(マルチメディアのコーデックを含む)に備わる、既存の補間処理機能を利用するため、特段のハードウエアやソフトウエアの追加なしに実現でき、コスト面でも負担が少なく、実現が容易である。なお、映像メディアに対する補間再生を実施する場合には、コーデックとしてH.263やMPEG4といった映像コーデックに備わる、補間再生アルゴリズムを利用すればよい。
また、本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法の他の態様では、前記判定工程が、前記ゆらぎ吸収バッファに、予め定められた所定量のパケットが蓄積されていない状態でメディアデータの再生を実施する場合において、前記ゆらぎ吸収バッファに前記所定量のパケットが蓄積されるまでの期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定する。
ゆらぎ吸収バッファに、次に再生すべき所定量のデータが蓄積されていない場合は、受信端末がどのような動作状態や通信環境下にあるかに関係なく、メディア(音声等)の途切れが生じやすい状態であるといえる。したがって、この場合において、補間再生モードを選択するようにしたものである。
また、本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法の他の態様では、前記受信端末は無線LANに対応した移動体通信端末であり、前記判定工程が、その受信端末が無線LANのアクセスポイントを切り替えるためのハンドオーバ期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定する。
無線LANのアクセスポイント間のハンドオーバを実施する期間を、メディアの途切れが生じ易い期間とみなして、補間再生モードを選択するようにしたものである。
また、本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法の他の態様では、前記受信端末は、無線セルラシステムに対応した移動体通信端末であり、前記判定工程が、その受信端末が基地局を切り替えるためのハンドオーバ期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定する。
VoIPに対応した無線セルラシステムにおける基地局切り替えのためのハンドオーバを実施する期間を、再生メディアの途切れが生じ易い期間とみなして、補間再生モードを選択するようにしたものである。
また、本発明のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法の他の態様では、前記受信端末は、無線LANならびに無線セルラシステムに対応した移動体通信端末であり、前記判定工程が、その受信端末が、無線LANのアクセスポイントを切り替えるためのハンドオーバ期間、基地局を切り替えるためのハンドオーバ期間、ならびに、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアを切り替えるためのハンドオーバ期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定する。
無線LANならびに無線セルラシステムの双方に対応した移動体端末が、無線LANのアクセスポイントを切り替えるためのハンドオーバ、無線セルラシステムの基地局を切り替えるためのハンドオーバ、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアを切り替えるためのハンドオーバの各々を実施する期間をメディアの途切れが生じ易い期間とみなして、補間再生モードを選択するようにしたものである。
また、本発明の移動体通信端末のハンドオーバ方法では、ハンドオーバを実施すべき前記移動体通信端末が、受信感度悪化を検出してからハンドオーバが完了するまでの期間において、前記移動体通信端末に備わるゆらぎ吸収バッファから取り出されたパケットのメディアデータを再生する通常再生と、再生済みのメディアデータを代用する、あるいは、再生済みのメディアデータを用いてデータを合成することによって補間用のメディアデータを得て、その補間用のメディアデータを再生する補間再生と、を交互に実施する。
これによって、ハンドオーバ期間(その準備期間を含む)に受信が中断した場合でも、メディア再生を長く継続させることができるため、再生メディアが途絶するという最悪の事態を生じにくくすることができる。
また、本発明のパケット通信に対応した移動体通信端末は、パケットの伝送遅延のばらつきを吸収するための、ゆらぎ吸収バッファと、再生音声の途切れが生じやすい期間であるか否かを判定する判定部と、この判定部によって再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定された場合には、補間再生モードによるメディアデータ再生を実施する補間再生処理部と、を有し、前記補間再生モードによるメディアデータ再生では、前記ゆらぎ吸収バッファから取り出されたパケットのメディアデータを再生する通常再生と、再生済みのメディアデータを用いて補間用のメディアデータを合成することによって、その補間用のメディアデータを再生する補間再生と、が交互に実施される。
この移動体通信端末によれば、一時的に蓄積されている再生済みの過去のメディアデータ(ここでは、例えば、音声データとする)を利用して、音声再生時間を長くすることができるため、ゆらぎ吸収バッファへの新たな音声パケットの蓄積が遅れている場合でも、再生音声が途切れるおそれを低減することができる。また、音声パケットがゆらぎ吸収バッファに順調に蓄積されている場合でも、補間再生モードが選択されることによって、音声が自然に連続しているような印象をユーザに与えることができ、ユーザが特段の違和感をもつ心配もない。音声の途切れが生じ易い状況になると、事前に補間再生モードに切り替えることによって、音声の途切れを効果的に低減することができるため、通話品質が改善される。映像データを受信する場合も同様である。
また、本発明の移動体通信端末の一態様では、前記補間再生モードにおける前記補間再生は、前記移動体通信端末が内蔵する、パケット損失を隠蔽するための補間アルゴリズムに基づいて実施される。
例えば、音声コーデックに備わる、パケットロス(パケット損失)の隠蔽のためのアルゴリズムを、音声の途切れ低減用の補間処理に転用することによって、既存の機能を生かした、特段の新規な構成を必要とせず、かつコスト面での負担も少ない、移動体通信端末を容易に実現することができる。
また、本発明の移動体通信端末の他の態様では、前記判定部は、空の状態の前記ゆらぎ吸収バッファに所定量のメディアデータのパケットが蓄積されるまでの間を、再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定する。
ゆらぎ吸収バッファに、次に再生すべき所定量のデータが蓄積されていない場合は、受信端末がどのような動作状態や通信環境下にあるかに関係なく、メディア(音声等)の途切れが生じやすい状態であるといえる。したがって、この場合において、補間再生モードを選択するようにしたものである。
また、本発明の移動体通信端末の他の態様では、前記判定部は、無線受信感度悪化を検出してから、無線LANにおけるハンドオーバ、無線セルラシステムにおけるハンドオーバ、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアとの間のハンドオーバのいずれかが完了するまでの期間を、再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定する。
無線LANのアクセスポイントを切り替えるためのハンドオーバ、無線セルラシステムの基地局を切り替えるためのハンドオーバ、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアを切り替えるためのハンドオーバの各々を実施する期間を、再生メディアの途切れが生じ易い期間とみなして、補間再生モードを選択するようにしたものである。
また、本発明の移動体通信端末の他の態様では、前記ハンドオーバに要する時間を予測し、その予測に基づいて、無線受信感度悪化を検出してからハンドオーバを開始するまでの前記期間を調整するハンドオーバ制御部を、さらに有する。
この構成により、ハンドオーバにかかる時間を予測し、ハンドオーバを準備する期間を調整するものである。このハンドオーバの準備期間は、ハンドオーバ期間をカバーするに足る量のメディアパケットをゆらぎ吸収バッファに蓄積するための時間であり、この時間が短すぎるとメディアの途切れが生じやすくなり、長すぎると、メディアの再生が遅延する分、不自然な再生となる可能性が高まる。ハンドオーバ期間の的確な予測ができることによって、そのような事態になる可能性が低くなり、したがって、ハンドオーバに伴い再生メディアが途切れる可能性を低くできる。
また、本発明の移動体通信端末の他の態様では、前記ハンドオーバ制御部は、過去のハンドオーバに要した時間に基づいて、次回のハンドオーバに要する時間を予測する。
この構成により、ハンドオーバにかかる時間を的確に予測できるため、無駄に(長時間にわたって)メディアデータを蓄積することに起因して、再生した音声が不自然になるような事態が生じにくくなる。
本発明によれば、補間再生モードの採用によって、再生済みのメディアデータ(音声データ等)の使い回しができることになり、したがって、従来に比べて、より長くメディアデータの再生を行うことができ、ゆらぎ吸収バッファに所定量のメディアデータの蓄積がない場合でも、再生メディアの途切れが生じにくくなる。
また、パケットの受信が(順調に)行われている場合において補間再生モードが選択されたときには、通常再生にの間に補間処理が介在することから、受信端末のユーザに、音声等が自然に連続しているように感じさせることができ、特に弊害が生じる心配はない。
また、例えば、音声コーデック(マルチメディアのコーデックを含む)に備わる、既存の補間処理機能を利用するため、特段のハードウエアやソフトウエアの追加なしに実現でき、コスト面でも負担が少なく、実現が容易である。
また、ゆらぎ吸収バッファに、次に再生すべき所定量のデータが蓄積されていない場合における音声等の途切れ、無線受信感度悪化が検出されてから無線LANにおけるハンドオーバが完了するまで、あるいは無線セルラシステムにおけるハンドオーバが完了するまで、または、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアとの間のハンドオーバが完了するまでの期間における音声等の途切れの確率を効果的に低減することができる。
ハンドオーバ時間の的確な予測に基づく補間再生モードの実施により、音声等の途切れをより効果的に低減でき、また、無駄な音声データの蓄積によって通話品質がかえって低下するというような事態も生じない。
本発明によれば、特に、ユビキタス通信の実現において重要な役割を果たす無線LANにおいて、ハンドオーバ時の音声等の途絶を、既存の機能を用いて効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明によれば、無線LANならびに無線セルラシステムの双方に対応した、通話品質の低下が生じにくい、高性能なデュアル端末を実現することができる。
本発明によって、パケット通信に対応した端末の構成の複雑化ならびにコスト上昇を抑制しつつ、受信端末における再生メディアの途絶や瞬断が生じるおそれを効果的に低減し、パケット通信におけるメディア再生の安定化を図ることができる。
本発明の実施形態の説明に入る前に、本発明に関連する基礎的な事項等について説明する。
まず、本発明において使用可能な補間処理の例について説明する。図9は、本発明において使用可能な補間処理の一例を説明するための図であり、(a)は、補間処理前のデータ列を示す図であり、(b)は、直前のデータを補間用のデータとする態様の補間処理を行った後のデータ列を示す図であり、(c)は、複数の過去のデータを合成して補間用のデータとする態様の補間処理を行った後のデータ列を示す図である。なお、ここで説明するデータは、文字・数値データ、画像データ、音声データ、動画像データなどのデータのことを総称している。
図9(a)に示すように、補正前のデータとして、“A、B、C、D、E”からなるデータ列を想定する。
ここで、図9(a)の各データ間に、直前のデータを挿入するという補間を行った場合には、図9(b)に示すようなデータ列が得られる(図中、元のデータは丸で囲って表示し、補間用のデータは丸で囲まないで表示している。この点は、図9(c)でも同様である)。
また、直前のデータと、その一つ前のデータとを合成して(例えば、その2つのデータを用いて所定の補間演算処理を実施して)補間用のデータを得て、その補間用のデータを元のデータ列に順次、挿入することによって、図9(c)のようなデータ列が得られる。
このような補間処理は、「消失したパケットの隠蔽」に利用することができるが、本発明では、この補間処理を、(消失パケットの隠蔽とは関係なく)、「音声再生時間の引き延ばし」のために使用する。つまり、図9(b)、(c)からわかるように、補間処理を行うことによって、実質的にデータ数を増やすことができ、このことは、データの再生時間を長引かせることができることを意味する。
本発明では、音声パケットの受信端末において、再生音声の途切れが生じやすいと考えられる状態を予め設定しておき、その状態が検出されると、自動的に補間再生モードが選択されて、「通常再生処理」と「補間再生処理」とを交互に繰り返されるようにする。
ここで、「通常再生処理」とは、図9(a)のA〜Eのデータに対して補間処理を行わず、補正前のA〜Eのデータを順次、再生する再生方式である。これに対して、「補間再生処理」とは、図9(b)、(c)において、「丸で囲まないで示される補間用のデータを作成し、A〜Eのデータとその補間用のデータとを順次、再生する処理」のことをいう。
つまり、再生済みの音声データを有効利用して再生時間を長引かせるものであり、これによって、ゆらぎ吸収バッファに新たな音声パケットが蓄積しにくい状況であっても、通常再生のみを行う場合に比べて、再生音声が途切れる確率を低減することができる。
また、補間再生モードに切り替わった後も、順調に音声パケットを受信できる場合も当然のことながら想定されるが、この場合でも、補間再生処理が介在することによって、データ数が増え、再生音声が自然に連続しているように感じさせる効果を生むことから、特に問題は生じない。
また、標準的な音声コーデック(例えば、ISDN回線による音声通話用コーデックG.711や、第3世代の携帯電話に搭載されるマルチメディアコーデックAMR(Adaptive Multi-Rate)等)は、パケットの受信エラーを隠蔽するためのアルゴリズム、すなわち、パケットロス(パケット損失)を補間(穴埋め)するためのアルゴリズムを標準的に搭載している。したがって、このパケットロスを隠蔽するためのアルゴリズムを、(パケットロスの発生の有無に関係なく)音声の途切れ防止用に利用すれば、受信端末に特別な機能を付加することなく、補間再生処理を実施することができ、コスト面でも負担が生じない。
次に、再生音声の途切れが生じやすいと考えられる状態について考察する。以下の(1)〜(4)の場合に、音声の途切れが生じやすいと考えられる。
(1)ゆらぎ吸収バッファに所定量の音声パケットの蓄積がない場合。
この場合は、受信端末がどのような状況にあったとしても、原理的に、音声の途切れが生じやすい状態であるといえる。
(2)無線LANのアクセスポイント切り替えのためのハンドオーバに関係する期間(図10)。
図10は、無線LANのアクセスポイント切り替えのためのハンドオーバを説明するための図である。すなわち、図10のように、無線LANに対応した移動体通信端末98が、アクセスポイント(AP1、AP2)の管轄するエリア(CL10、CL11)を通過していくとき、アクセスポイント(AP1、AP2)の切り替えの際に、音声の途切れが生じやすくなる。
(3)無線セルラシステム(パケット通信が可能なシステム)に対応した移動体通信端末の基地局切り替えのためのハンドオーバに関係する期間(図11)。
図11は、無線セルラシステム(パケット通信が可能なシステム)に対応した移動体通信端末の基地局切り替えのためのハンドオーバを説明するための図である。すなわち、図11に示すように、移動体通信端末100が、基地局(BST1〜BST3)が管轄するセル(CL1〜CL3)を通過していくとき、基地局(BST1〜BST3)の切り替えの際に、音声の途切れが生じる可能性がある。
(4)無線セルラシステムのエリアと無線LANのエリアを切り替えるためのハンドオーバに関係する期間(図12)。
図12は、無線セルラシステムのエリアと無線LANのエリアを切り替えるためのハンドオーバを説明するための図である。図12において、CL4は、基地局BST4が管轄する無線セルラシステム(2G、3G)のセルであり、WCL1は、無線LANのアクセスポイント(AP1)が管轄する無線LANのエリアである。移動体通信端末(デュアル端末)がCL4からWCL1に移動する際(つまり、エリアを切り替えるハンドオーバの際)、音声の途切れが生じやすくなる。
(1)ゆらぎ吸収バッファに所定量の音声パケットの蓄積がない場合。
この場合は、受信端末がどのような状況にあったとしても、原理的に、音声の途切れが生じやすい状態であるといえる。
(2)無線LANのアクセスポイント切り替えのためのハンドオーバに関係する期間(図10)。
図10は、無線LANのアクセスポイント切り替えのためのハンドオーバを説明するための図である。すなわち、図10のように、無線LANに対応した移動体通信端末98が、アクセスポイント(AP1、AP2)の管轄するエリア(CL10、CL11)を通過していくとき、アクセスポイント(AP1、AP2)の切り替えの際に、音声の途切れが生じやすくなる。
(3)無線セルラシステム(パケット通信が可能なシステム)に対応した移動体通信端末の基地局切り替えのためのハンドオーバに関係する期間(図11)。
図11は、無線セルラシステム(パケット通信が可能なシステム)に対応した移動体通信端末の基地局切り替えのためのハンドオーバを説明するための図である。すなわち、図11に示すように、移動体通信端末100が、基地局(BST1〜BST3)が管轄するセル(CL1〜CL3)を通過していくとき、基地局(BST1〜BST3)の切り替えの際に、音声の途切れが生じる可能性がある。
(4)無線セルラシステムのエリアと無線LANのエリアを切り替えるためのハンドオーバに関係する期間(図12)。
図12は、無線セルラシステムのエリアと無線LANのエリアを切り替えるためのハンドオーバを説明するための図である。図12において、CL4は、基地局BST4が管轄する無線セルラシステム(2G、3G)のセルであり、WCL1は、無線LANのアクセスポイント(AP1)が管轄する無線LANのエリアである。移動体通信端末(デュアル端末)がCL4からWCL1に移動する際(つまり、エリアを切り替えるハンドオーバの際)、音声の途切れが生じやすくなる。
したがって、移動体通信端末が上述の(1)〜(4)の状態にあるとき、補間再生モードを選択するのが望ましいといえる。
また、VoIPで標準的に利用されている音声コーデックとしてITU-T(International Telecommunication Union、国際電気通信連合)の勧告であるG.711があるが、そのAppendix Iでは、過去に再生した音声データをメモリに蓄積し、送信元から送られるパケットに損失が発生した時にそのメモリに蓄積した音声データに基づき擬似音声を合成することで音声データの損失を補間するアルゴリズムが規定されており、以下の説明では、このG.711に備わる補間アルゴリズムを利用することを想定する(ただし、これに限定されるものではない)。なお、W-CDMA規格の音声符号化方式として採用されているAMR(Advanced Multi Rate CODEC)においても、符号化、復号化のアルゴリズムとともに補間再生のアルゴリズムが規定されており、この補間再生アルゴリズムを利用することもできる。
以上の点を考慮しつつ、以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明にかかる、無線LANのVoIPに対応した移動体通信端末(以下、WLAN-VoIP端末と記載する)の構成例を示すブロック図である。
図1は、本発明にかかる、無線LANのVoIPに対応した移動体通信端末(以下、WLAN-VoIP端末と記載する)の構成例を示すブロック図である。
図示されるように、このWLAN-VoIP端末は、通信部1と制御部2とメモリ3とコーデック4と入力部5と出力部6とで構成される。
通信部1は、WLANの規格であるIEEE802.11a/b/gなどに準拠し、端末とAPとの間の通信を制御する一般の無線通信デバイスである。より具体的には、通信部1は、RF(Radio Frequency)、BB(Base Band)、MAC(Media Access Control)などの各種チップによって構成される一般的なWLANモジュールとアンテナとで構成される。WLANモジュールおよびアンテナは広く市販されており、国内外の有力電子デバイスベンダから入手することが可能である。
通信部1は、APから受信したパケットからメディアデータを取り出して制御部2に送信し、制御部2から受信したメディアデータをパケットに格納してAPに送信する。ハンドオーバを行う場合、通信部1は図8で示したハンドオーバの手順に基づき動作する。なお、本発明におけるメディアデータとは、音声データや動画像データなどのデータを指す。
また、通信部1は、無線受信感度の悪化を制御部2に通知し、制御部2からのハンドオーバ開始の指示にしたがいハンドオーバを開始し、ハンドオーバの終了を制御部2に通知する。
制御部2は、端末の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)である。この制御部2は、受信処理部21とハンドオーバ制御部22と送信処理部23と補間再生判定部24と再生処理部25と補間再生処理部26とで構成される。
受信処理部21は、通信部1から受信したメディアデータをメモリ3のゆらぎ吸収バッファ32に格納する。ハンドオーバ制御部22は、通信部1から受信感度悪化通知を受信するとハンドオーバ制御処理を実行する。
ハンドオーバ制御部22の具体的な動作例を後ほど説明する。送信処理部23は、コーデック4から受信したメディアデータを通信部1に送信する。補間再生判定部24は、メディアデータが通常再生中か補間再生中かを判定して再生処理部25の通常再生処理あるいは補間再生処理部26の補間再生処理のいずれかを実行する。
補間再生判定部24の具体的な動作例は後ほど説明する。再生処理部25は、メモリ3のゆらぎ吸収バッファ32からメディアデータを取り出して、コーデック4に送信する。再生処理部25の具体的な動作例は後ほど説明する。補間再生処理部26は、メディアデータの再生とメディアデータの補間再生を交互に繰り返す。補間再生処理部26の具体的な動作例は後ほど説明する。
メモリ3は一般のRAM(Random Access Memory)である。このメモリ3は、ゆらぎ吸収バッファ32と補間再生処理フラグ33と補間処理フラグ34と補間メディアデータ35と前回ハンドオーバ時間36の各メモリ領域を有する。
図2は、本発明にかかるWLAN-VoIP端末のメモリの構成例を示すブロック図である。
図示されるように、ゆらぎ吸収バッファ32は、メディアデータ31を一時的に蓄積するFIFO(First In First Out)形式のキューである。補間再生フラグ33は、制御部2のハンドオーバ制御部22と補間再生判定部24によって使用されるフラグである。補間再生フラグ33の初期値は通常再生中である。補間フラグ34は、ハンドオーバ制御部22と補間再生処理部26によって使用されるフラグである。補間フラグ34の初期値は補間なしである。再生各フラグの具体的な使用方法は後ほど説明する。補間メディアデータ35は、補間再生処理部26によって使用される補間用のメディアデータを一時的に記憶するメモリ領域である。なお、補間用のメディアデータは、図9において補間用のデータについて説明したように、受信したあるメディアデータ(あるいは複数のメディアデータ)に対して補間演算処理を実施して得られるメディアデータのことである。前回ハンドオーバ時間36は、前回のハンドオーバにかかった時間を記憶するメモリ領域である。前回ハンドオーバ時間36の初期値は200ミリ秒であるとする。
図1に戻って説明を続ける。コーデック4は、メディアデータを符号化/復号化するためのデバイスであり、一般のDSP(Digital Signal Processor)である。DSPは広く市販されており、国内外の有力電子デバイスベンダから入手することが可能である。本発明の実施の形態ではメディアデータをG.711で符号化/復号化するものとする。
入力部5は、利用者がメディアデータを入力するための物理デバイスであり、一般のマイクなどである。
出力部6は、利用者にメディアデータを出力するための物理デバイスであり、一般のスピーカ、レシーバなどである。
次に、各部の動作について説明する。図3は、図1に示されるハンドオーバ制御部(参照符号22)の動作例を示す流れ図である。
通信部1からWLANの受信感度悪化通知を受信するとハンドオーバ制御を開始する。まず、ハンドオーバにかかる予測時間(ハンドオーバ予測時間)を決定する(ステップS201)。ハンドオーバ予測時間は、メモリ3の前回ハンドオーバ時間36に記録されている時間であるとする。
次に、ハンドオーバ予測時間に基づき追加蓄積量を決定する(ステップS202)。ここで、メディアデータの再生間隔が20ミリ秒であるとする。例えば、ハンドオーバ予測時間が200ミリ秒であるとすると、追加蓄積量は200÷20=10個となる。このように、ハンドオーバ時間を予測して、その予測時間に見合うパケットを事前に蓄積することによって、ハンドオーバ期間に音声パケットの受信が中断したとしても、その予測期間内ならば、音声の再生を継続させて、音声が途絶するという最悪の事態を防止できるように配慮したものである。
次に、補間再生を開始するためにメモリ3の補間再生フラグ33を補間再生中にする(ステップS203)。後ほど説明するが、メモリ3の補間再生フラグ33を補間再生中にすると、補間再生判定部24は通常再生処理ではなく補間再生処理を実行する。そして、追加蓄積量分のメディアデータがさらに蓄積されるまでゆらぎ吸収バッファ32を監視する(ステップS204、S205)。
追加蓄積が完了すると、通信部1にハンドオーバ開始指示を行い、ハンドオーバを開始し、通信部1からのハンドオーバ終了通知を待ち受ける(ステップS206、S207)。通信部1からハンドオーバ終了通知を受信すると、補間再生を終了するために補間再生フラグ33を補間再生中から通常再生中に戻し、今回のハンドオーバにかかった時間をメモリ3の前回ハンドオーバ時間36に記憶する(ステップS208、S209)。
次に、図1に示される補間再生判定部24の動作について説明する。図4は、図1に示される補間再生判定部(参照符号24)の動作例を示す流れ図である。
補間再生判定部24は、メディアデータの再生間隔(20ミリ秒)で処理を繰り返す。まず、ゆらぎ吸収バッファが空かどうか判定する(ステップS301)。ゆらぎ吸収バッファが空でない場合、20ミリ秒待った後にメモリ3の補間再生フラグ33が補間再生中であるかどうかを判定する(ステップS302、S303)。既に説明したとおり、補間再生フラグ33が補間再生中であるかどうかは、ハンドオーバ制御部22によって制御される。
補間再生中でなければ再生処理部25の通常再生処理を実行し(ステップS304)、補間再生中であれば補間再生処理部26の補間再生処理を実行する(ステップS305)。一方、ゆらぎ吸収バッファが空かどうかの判定で、バッファが空である場合、20ミリ秒待った後に補間再生処理部26の補間再生処理を実行する(ステップS306、S307)。
そして、ゆらぎ吸収バッファのメディアデータが通常蓄積量に達しているか判定し、達していればステップS302に移行し、達していなければステップS306に移行する。
次に、図1に示される再生処理部25の動作について説明する。図5は、図1に示される再生処理部(参照符号25)の動作例を示す流れ図である。再生処理部25の通常再生処理では、ゆらぎ吸収バッファ32からメディアデータを取り出し(ステップS311)、コーデック4にメディアデータを送信する(ステップS312)。
次に、図1に示される補間再生処理部26の動作について説明する。図6は、図1に示される補間再生処理部(参照符号26)の動作例を示す流れ図である。
補間再生処理部26の補間再生処理では、まず、メモリ3の補間フラグ34が補間ありかなしかを判定する(ステップS321)。
ハンドオーバを開始した後の初回の補間再生処理においては補間フラグ34は常に補間なしになっている。補間なしであれば、通常再生処理と同様にゆらぎ吸収バッファ32からメディアデータを取り出す(ステップS322)。一方、補間ありであれば、メモリ3の補間メディアデータ35に記憶した補間用のメディアデータを取り出す(ステップS323)。
次に、メディアデータを再生するためにコーデック4に送信する(ステップS324)。そして、再生したメディアデータを補間メディアデータ35に記憶し(ステップS325)、補間フラグ34の補間ありなしを切り替える(ステップS326)。
以上に示したとおり、本実施形態のWLAN-VoIP端末は、補間再生中において、所定のメディアデータ再生タイミングにあわせてメディアデータの再生と所定のアルゴリズムに基づきメディアデータの補間再生を交互に繰り返す補間再生処理部を有する。
この構成により、補間再生中(補間再生モードが選択されているとき)において、メディアデータを受信していれば、利用者に音声が自然に連続しているように感じさせながらゆらぎ吸収バッファにメディアデータを蓄積させることができ、メディアデータを受信していなければ、メディアデータの再生のみを行う場合と比較して長時間にわたって音声の再生を継続させることが可能になる。
また、本発明のWLAN-VoIP端末は、メディアデータを一時的に蓄積するバッファが空の状態から所定の通常蓄積量に達するまでメディアデータを蓄積する間を補間再生中と判定する補間再生判定部を有し、この構成により、ゆらぎ吸収バッファが空の状態から1個目目のパケットを受信した後から所定の通常蓄積量に達するまで、利用者に音声が自然に連続しているように感じさせながらゆらぎ吸収バッファにメディアデータを蓄積させることができる。
また、本発明のWLAN-VoIP端末は、WLANの無線受信感度悪化を検出してからハンドオーバが完了するまでの間を補間再生中と判定する補間再生判定部を有しており、この構成により、WLANの無線受信感度悪化を検出してからハンドオーバを開始するまでの間に利用者に音声が自然に連続しているように感じさせながらゆらぎ吸収バッファにメディアデータを追加で蓄積させることができ、ハンドオーバを開始してからハンドオーバが終了するまで通信が途絶しても、メディアデータの再生のみを行う場合と比較して長時間にわたって音声の再生を継続させることが可能になり、ハンドオーバに伴い音声が途切れる可能性を低減できる。
また、WLAN-VoIP端末は、ハンドオーバにかかる時間を予測し、WLANの無線受信感度悪化を検出してからハンドオーバを開始するまでの時間を調節するハンドオーバ制御部を有することによって、ハンドオーバにかかる時間を予測することができ、ハンドオーバに伴い音声が途切れる可能性をさらに、低くすることができる。
また、前回のハンドオーバにかかった時間に基づき次回のハンドオーバにかかる時間を予測することによって、ハンドオーバにかかる時間の予測精度を高めることができるため、無駄にメディアデータが蓄積されて、再生した音声が不自然になるような事態が生じにくくなる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々、変形が可能である。例えば、WLAN-VoIP端末におけるハンドオーバ制御において、上述の実施形態では、ハンドオーバにかかる予測時間を前回のハンドオーバにかかった時間としているが、例えば、過去5回のハンドオーバにかかった時間の平均時間をハンドオーバ予測時間とすることでも同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態のWLAN-VoIP端末においては、補間処理の回数について1回の通常再生に続いて1回の補間再生を行っていたが、例えば、1回の通常再生に続いて2回の補間再生としても同様の効果が得られる。
また、上述の実施形態のWLAN-VoIP端末においては、メディアデータの再生間隔は20ミリ秒だったが、これに限定されるものではなく、20ミリ秒以外でもかまわない。
(第2の実施形態)
本発明は、音声メディアの補間再生のみならず、映像メディアに対しても同様に適用可能である。この場合にはコーデックとしてH.263やMPEG4といった映像コーデックが用いられ、その映像コーデックに備わる補間再生アルゴリズムを利用して、映像の途切れを防止するための補間再生処理を実施する。これによって、前掲の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、音声メディアの補間再生のみならず、映像メディアに対しても同様に適用可能である。この場合にはコーデックとしてH.263やMPEG4といった映像コーデックが用いられ、その映像コーデックに備わる補間再生アルゴリズムを利用して、映像の途切れを防止するための補間再生処理を実施する。これによって、前掲の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、補間再生モードの採用によって、再生済みのメディアデータ(音声データ等)の使い回しができることになり、したがって、従来に比べて、より長くメディアデータの再生を行うことができ、ゆらぎ吸収バッファに所定量のメディアデータの蓄積がない場合でも、再生メディアの途切れが生じにくくなる。
また、パケットの受信が(順調に)行われている場合において補間再生モードが選択されたときには、通常再生にの間に補間処理が介在することから、受信端末のユーザに、音声等が自然に連続しているように感じさせることができ、特に弊害が生じる心配はない。
また、例えば、音声コーデック(マルチメディアのコーデックを含む)に備わる、既存の補間処理機能を利用するため、特段のハードウエアやソフトウエアの追加なしに実現でき、コスト面でも負担が少なく、実現が容易である。
また、ゆらぎ吸収バッファに、次に再生すべき所定量のデータが蓄積されていない場合における音声等の途切れ、無線受信感度悪化が検出されてから無線LANにおけるハンドオーバが完了するまで、あるいは無線セルラシステムにおけるハンドオーバが完了するまで、または、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアとの間のハンドオーバが完了するまでの期間における音声等の途切れの確率を効果的に低減することができる。
ハンドオーバ時間の的確な予測に基づく補間再生モードの実施により、音声等の途切れをより効果的に低減でき、また、無駄な音声データの蓄積によって通話品質がかえって低下するというような事態も生じない。
本発明によれば、特に、ユビキタス通信の実現において重要な役割を果たす無線LANにおいて、ハンドオーバ時の音声等の途絶を、既存の機能を用いて効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明によれば、無線LANならびに無線セルラシステムの双方に対応した、通話品質の低下が生じにくい、高性能なデュアル端末を実現することができる。
本発明によって、パケット通信に対応した端末の構成の複雑化ならびにコスト上昇を抑制しつつ、受信端末における再生メディアの途絶や瞬断が生じるおそれを効果的に低減し、パケット通信におけるメディア再生の安定化を図ることができる。
本発明は、移動体通信端末のハンドオーバ時等における音声等の途切れを、効果的に低減できるという効果を奏し、したがって、パケット通信における音声等の途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末として有用である。
1 音声制御部
2 制御部
3 メモリ
4 コーデック
5 出力部
6 入力部
21 受信処理部
22 ハンドオーバ制御部
23 送信処理部
24 補間再生判定部
25 再生処理部
26 補間再生処理部
31 メディアデータ
32 ゆらぎ吸収バッファ
33 補間再生フラグ
34 補間フラグ
35 補間メディアデータ(再生済みの、蓄積されている音声データ等)
36 前回ハンドオーバ時間のデータ
98、100、101、102 移動体通信端末
201、202、AP1、AP2 アクセスポイント
BST1〜BST4 基地局
CL1〜CL4 無線セルラシステムのセル(カバーエリア)
WCL1 無線LANのエリア
2 制御部
3 メモリ
4 コーデック
5 出力部
6 入力部
21 受信処理部
22 ハンドオーバ制御部
23 送信処理部
24 補間再生判定部
25 再生処理部
26 補間再生処理部
31 メディアデータ
32 ゆらぎ吸収バッファ
33 補間再生フラグ
34 補間フラグ
35 補間メディアデータ(再生済みの、蓄積されている音声データ等)
36 前回ハンドオーバ時間のデータ
98、100、101、102 移動体通信端末
201、202、AP1、AP2 アクセスポイント
BST1〜BST4 基地局
CL1〜CL4 無線セルラシステムのセル(カバーエリア)
WCL1 無線LANのエリア
Claims (14)
- 送信元から送られてくるメディアデータのパケットの伝送遅延ばらつきを、受信端末のゆらぎ吸収バッファに吸収する工程と、
前記ゆらぎ吸収バッファから取り出されたパケットのメディアデータを再生する通常再生と、再生済みのメディアデータを用いて補間用のメディアデータを生成し、その補間用のメディアデータを再生する補間再生と、を交互に繰り返して、補間再生モードによるメディア再生を実施するメディア再生工程と、
を含む、パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 請求項1記載のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法であって、
前記メディア再生工程の前に、再生メディアの途切れが生じやすい期間であるか否かを判定する判定工程を有し、
前記メディア再生工程は、前記判定工程において、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定された場合に選択的に行うことを特徴とするパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 請求項1または2記載のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法であって、
前記補間再生モードにおける前記補間再生は、前記受信端末が内蔵する、パケット損失を隠蔽するための補間アルゴリズムに基づいて実施されることを特徴とする、パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 請求項2記載のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法であって、
前記判定工程は、前記ゆらぎ吸収バッファに、予め定められた所定量の音声パケットが蓄積されていない状態でメディアデータ再生を実施する場合において、前記ゆらぎ吸収バッファに所定量のメディアデータのパケットが蓄積されるまでの期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定することを特徴とするパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 請求項2記載のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法であって、
前記受信端末は無線LANに対応した移動体通信端末であり、前記判定工程は、その受信端末が無線LANのアクセスポイントを切り替えるためのハンドオーバ期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定することを特徴とするパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 請求項2記載のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法であって、
前記受信端末は、無線セルラシステムに対応した移動体通信端末であり、前記判定工程は、その受信端末が基地局を切り替えるためのハンドオーバ期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定することを特徴とするパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 請求項1記載のパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法であって、
前記受信端末は、無線LANならびに無線セルラシステムに対応した移動体通信端末であり、前記判定工程は、その受信端末が、無線LANのアクセスポイントを切り替えるためのハンドオーバ期間、基地局を切り替えるためのハンドオーバ期間、ならびに、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアを切り替えるためのハンドオーバ期間を、前記再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定することを特徴とするパケット通信における再生メディアの途切れ低減方法。 - 移動体通信端末のハンドオーバ方法であって、
ハンドオーバを実施すべき前記移動体通信端末が、受信感度悪化を検出してからハンドオーバが完了するまでの期間においては、前記移動体通信端末に備わるゆらぎ吸収バッファから取り出されたパケットのメディアデータを再生する通常再生と、再生済みのメディアデータを代用する、あるいは、再生済みのメディアデータを用いてデータを合成することによって補間用のメディアデータを得て、その補間用のメディアデータを再生する補間再生と、が交互に実施されることを特徴とする、移動体通信端末のハンドオーバ方法。 - パケット通信に対応した移動体通信端末であって、
パケットの伝送遅延のばらつきを吸収するための、ゆらぎ吸収バッファと、
再生音声の途切れが生じやすい期間であるか否かを判定する判定部と、
この判定部によって再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定された場合には、補間再生モードによるメディアデータ再生を実施する補間再生処理部と、を有し、
前記補間再生モードによるメディアデータ再生では、前記ゆらぎ吸収バッファから取り出されたパケットのメディアデータを再生する通常再生と、再生済みのメディアデータを用いて補間用のメディアデータを合成することによって、その補間用のメディアデータを再生する補間再生と、が交互に実施されることを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項9記載の移動体通信端末であって、
前記補間再生モードにおける前記補間再生は、前記移動体通信端末が内蔵する、パケット損失を隠蔽するための補間アルゴリズムに基づいて実施されることを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項9記載の移動体通信端末であって、
前記判定部は、空の状態の前記ゆらぎ吸収バッファに所定量のパケットが蓄積されるまでの間を、再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項9記載の移動体通信端末であって、
前記判定部は、無線受信感度悪化を検出してから、無線LANにおけるハンドオーバ、無線セルラシステムにおけるハンドオーバ、無線LANのエリアと無線セルラシステムのエリアとの間のハンドオーバのいずれかが完了するまでの期間を、再生メディアの途切れが生じやすい期間であると判定することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項12記載の移動体通信端末であって、
前記ハンドオーバに要する時間を予測し、その予測に基づいて、無線受信感度悪化を検出してからハンドオーバを開始するまでの前記期間を調整するハンドオーバ制御部を、さらに有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項13記載の移動体通信端末であって、
前記ハンドオーバ制御部は、過去のハンドオーバに要した時間に基づいて、次回のハンドオーバに要する時間を予測することを特徴とする移動体通信端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192535A JP2008022308A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192535A JP2008022308A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008022308A true JP2008022308A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39077941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006192535A Withdrawn JP2008022308A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008022308A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009131222A1 (ja) * | 2008-04-25 | 2009-10-29 | 京セラ株式会社 | 無線通信装置及び通信装置 |
-
2006
- 2006-07-13 JP JP2006192535A patent/JP2008022308A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009131222A1 (ja) * | 2008-04-25 | 2009-10-29 | 京セラ株式会社 | 無線通信装置及び通信装置 |
JP5015319B2 (ja) * | 2008-04-25 | 2012-08-29 | 京セラ株式会社 | 無線通信装置及び通信装置 |
US8614991B2 (en) | 2008-04-25 | 2013-12-24 | Kyocera Corporation | Wireless communication apparatus and communication apparatus |
EP2271171A4 (en) * | 2008-04-25 | 2014-10-15 | Kyocera Corp | RADIO COMMUNICATION DEVICE AND COMMUNICATION METHOD THEREFOR |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4820958B2 (ja) | セル再選択の間に通信接続を維持するための通信制御部および方法 | |
TWI393389B (zh) | 資料通訊方法和系統 | |
US9251795B2 (en) | Adaptive audio codec selection during a communication session | |
US8787166B2 (en) | Communication network control system, radio communication apparatus, and communication network control method | |
CN102131305B (zh) | 一种语音业务的实现方法和系统 | |
JP2006166128A (ja) | ヘッドセット、携帯通信システムおよびヘッドセット通話方法 | |
JP2003289380A (ja) | 音声符号化方式の変更方法、通信システム、通信網および通信端末 | |
US7450593B2 (en) | Clock difference compensation for a network | |
JP2005101930A (ja) | 携帯通信端末 | |
JP2003510949A (ja) | 音声およびデータのパケットを多重化するための方法および装置 | |
JP2000507426A (ja) | ワイヤレス通信システム用に多者音声接続を行う方法および装置 | |
JP2008022308A (ja) | パケット通信における再生メディアの途切れ低減方法、移動体通信端末のハンドオーバ方法ならびに移動体通信端末 | |
JP2008042384A (ja) | 無線lan電話通信方法、無線lan電話端末装置および無線lan電話通信用プログラム | |
KR100594001B1 (ko) | 무선전화기 및 무선통신방법 | |
JP2011244395A (ja) | 無線通信装置及びその制御方法 | |
JP4628798B2 (ja) | 通信端末装置 | |
GB2381702A (en) | Conference system employing discontinuous transmission and means to suppress silence descriptor frames | |
JP2004274458A (ja) | 異種無線システム間のハンドオーバ制御システム、そのシステムに使用されるエッジノードおよび移動通信端末装置 | |
JP4249756B2 (ja) | 携帯情報端末および音声再生方法 | |
JP2007124467A (ja) | 無線lan電話システム、無線lan電話システム親機、無線lan電話システム子機、無線lan電話通信方法、無線lan電話通信プログラム、および、記録媒体 | |
JP2007295064A (ja) | 無線lan電話通信方法および無線lan電話端末装置 | |
JP4989450B2 (ja) | 無線通信システム、基地局および無線通信方法 | |
CN102348007A (zh) | 用于在分组交换域中实现双向通话录音的方法和移动终端 | |
KR20130050815A (ko) | 컨텐츠 제공 서버 및 방법 | |
JP5489431B2 (ja) | 無線通信モジュールおよび無線端末、無線通信方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20071113 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071120 |
|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091006 |