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JP2008021458A - 燃料電池、およびその制御方法 - Google Patents

燃料電池、およびその制御方法 Download PDF

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JP2008021458A JP2006190620A JP2006190620A JP2008021458A JP 2008021458 A JP2008021458 A JP 2008021458A JP 2006190620 A JP2006190620 A JP 2006190620A JP 2006190620 A JP2006190620 A JP 2006190620A JP 2008021458 A JP2008021458 A JP 2008021458A
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Takaharu Inoue
隆治 井上
Hideki Uematsu
秀樹 上松
Masahiro Shibata
昌宏 柴田
Hiroya Ishikawa
浩也 石川
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

【課題】燃料電池において、原燃料と水蒸気とが適切に混合されているか否かを確認できるようにすることにより、燃料電池セルの性能が損なわれないようにする。
【解決手段】燃料電池システム1においては、酸化剤および水蒸気改質された燃料を固体電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セル13と、燃料電池セル13のアノードに燃料を供給するための燃料供給路25内に配置された限界電流式湿度センサ31と、燃料電池セル13のアノードにて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路27内に配置された全領域空燃比センサ33と、を備えている。従って、限界電流式湿度センサ31および全領域空燃比センサ33を用いて、燃料供給路25内の水蒸気量を検出することができるので、燃料電池セル13のアノードに供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルを備えた燃料電池に関する。
従来、上記燃料電池として、炭化水素ガスやアルコール類等の原燃料に水蒸気を添加して反応させた水蒸気改質後の燃料を燃料電池セルのアノード(負極)に供給する燃料電池が知られている(例えば特許文献1参照)。
なお、原燃料に添加される水蒸気は、気化器を用いて水を蒸発させることにより供給される。
特開平9−129256号公報
ところで、燃料電池において使用される燃料は、燃料電池セルの性能(発電効率やセルの耐久性等)を損なわないようにするために、原燃料と水蒸気とが適切な割合で混合されている必要がある。このため、従来の燃料電池においては、例えば、原燃料を供給するバルブや気化器に水を供給するバルブの開度を調節することにより、原燃料と水蒸気との混合割合を調節していた。
しかしながら、上記燃料電池においては、実際に原燃料と気化器により供給された水蒸気とが適切に混合されているか否かを確認することができないので、例えば気化器に不具合が発生し、適切に水蒸気を供給できなくなった場合等に、原燃料と水蒸気との供給バランスが崩れ、燃料電池セルの性能が損なわれてしまう虞があった。
そこで、このような問題点を鑑み、酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルを備えた燃料電池において、原燃料と水蒸気とが適切に混合されているか否かを確認できるようにすることにより、燃料電池セルの性能が損なわれないようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された請求項1に記載の燃料電池は、酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、前記燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内に配置された全領域空燃比センサと、を備えたことを特徴としている。
即ち、燃料排出路内に配置された全領域空燃比センサは、使用済燃料中に含まれる水蒸気量(厳密には、燃料電池セルの正極にて使用された使用済酸化剤(例えば空気)を排出するための空気排出路が燃料排出路に合流される構成等により、燃料排出路に酸素が導入される場合には、この酸素を含む酸素分圧)に応じた検出信号を出力する。ここで、使用済燃料中に含まれる水蒸気量は、燃料電池セルが一定条件で運転されているのであれば、燃料供給路内の水蒸気量に応じて変化するので、使用済燃料中に含まれる水蒸気量を検出できれば、燃料供給路内の水蒸気量を検出できることになる。
従って、このような燃料電池によれば、燃料排出路内に配置された全領域空燃比センサを、燃料電池セルの負極に燃料を供給するための燃料供給路内の水蒸気量を検出するセンサとして使用することができるので、燃料電池セルの負極に供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。
ところで、上記目的を達成するためには、請求項2に記載のように、燃料電池セルの負極に燃料を供給するための燃料供給路内および燃料排出路内にそれぞれ全領域空燃比センサを備えていてもよい。
このような燃料電池によれば、請求項1の記載と同様に、燃料電池セルの負極に供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。また、燃料電池セルにより燃料が使用される前後で、水蒸気量の変化を検出することができるので、燃料電池セルの故障を検出することができる。
また、上記目的を達成するためには、請求項3に記載のように、酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給するための燃料供給路内に配置された湿度センサと、を備えていてもよい。
このような燃料電池によれば、湿度センサを用いて燃料供給路内の水蒸気量を検出することができるので、燃料電池セルの負極に供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。
さらに、上記目的を達成するためには、請求項1および請求項2に記載の全領域空燃比センサに換えて、請求項4および請求項5に記載のように、湿度センサを備えていてもよい。
このような燃料電池によれば、湿度センサを用いて燃料供給路内の水蒸気量を検出することができるので、燃料電池セルの負極に供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。
特に、請求項3〜請求項5の記載において、湿度センサとしては、湿度に応じた検出信号を出力することができるセンサであればどのような形式の湿度センサを採用しても構わないが、例えば限界電流式湿度センサを用いるようにすれば、他の形式の湿度センサ(例えば、高分子膜湿度センサ等)を用いる場合よりも湿度を精度良く測定することができる。
また、上記目的を達成するためには、請求項6に記載のように、燃料電池セルの負極に燃料を供給するための燃料供給路内、および燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内のうちの一方に配置された全領域空燃比センサと、燃料供給路内および燃料排出路内のうちの他方に配置された湿度センサと、を備えていてもよい。
このような燃料電池によれば、上記各請求項の記載と同様に、燃料電池セルの負極に供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。また、燃料電池セルにより燃料が使用される前後で、水蒸気量の変化を検出することができるので、燃料電池セルの故障を検出することができる。
さらに、請求項1〜請求項6の何れかに記載の燃料電池において、燃料電池セルを構成する電解質体は、請求項7に記載のように、固体電解質体であってもよい。
このような燃料電池において、前記各センサを用いて燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができるので、燃料に水蒸気が適切に添加されないことにより発生するセルの割れや内部損傷等、固体電解質体に発生する特有の不具合を防止することができる。
ところで、一般的に炭素原子を含む原燃料(水蒸気改質される前の燃料)を使用する燃料電池においては、燃料電池セル内における燃料と酸化剤との反応温度が異常に高温になったり、燃料に含まれる水蒸気量が異常に少なくなったりすると、負極にカーボンが析出することがあり、このようになると燃料電池セルの性能が著しく低下することが知られている。
そこで、請求項8に記載の発明は、酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給し、排出するための燃料流通路内に配置され、該燃料流通路内の水蒸気量を検出する水蒸気センサと、を備えた燃料電池において、前記燃料に含まれる原燃料および水蒸気の混合割合を制御する燃料電池の制御方法であって、前記水蒸気センサからの検出信号に基づいて前記燃料に含まれる原燃料および水蒸気の混合割合を演算し、該演算結果に応じて前記燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が1.5以上になるよう少なくとも前記原燃料に混ぜられる水蒸気量を制御することを特徴としている。
このような燃料電池の制御方法によれば、請求項1〜請求項7の何れかに記載の燃料電池における特徴的な構成を備えているので、燃料電池セルの負極に供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。
また、この燃料電池の制御方法によれば、燃料に含まれる水蒸気量が一定値以上(水蒸気量(mol)/炭素量(mol)≧1.5)に制御することができるので、燃料電池セル内における燃料と酸化剤との反応温度が異常に高温になったり、燃料に含まれる水蒸気量が異常に少なくなったりすることを防止することができる。よって、燃料電池セルの負極においてカーボンが析出することを防止することができる。
なお、本発明における水蒸気センサとしては、全領域空燃比センサや、湿度センサ(限界電流式湿度センサを含む)等の各種センサを使用することができる。
さらに、請求項8に記載の燃料電池の制御方法においては、請求項9に記載のように、センサからの検出結果に基づいて、燃料として供給される原燃料および水蒸気の混合割合を制御する制御系に異常があるか否かを検出し、この制御系に異常があることを検出した場合には、燃料に空気を混ぜて燃料電池セルの負極に送る部分改質運転、或いは前記燃料に換えて空気のみを前記燃料電池セルの負極に送るパージ運転を実施するようにしてもよい。
即ち、この制御方法においては、燃料として供給される原燃料および水蒸気の混合割合を制御できなくなった場合等、制御系に異常が検出された場合に、部分改質運転やパージ運転を実施することにより、発電性能を下げた状態で運転したり(部分改質運転)、発電機能そのものを停止させたりする(パージ運転)。
従って、このような燃料電池の制御方法によれば、制御系に異常が検出された場合であっても、燃料電池セルが損傷することを防止することができる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[本実施形態の構成]
図1は本発明が適用された燃料電池システム1の概略構成を模式的に示す説明図である。
燃料電池システム1は、図1に示すように、燃料電池セル13と、燃料電池セル13に接続された多数の配管と、これらの配管に接続された多数の装置とから構成されている。
燃料電池セル13は、例えば、周知の固体電解質型燃料電池セル(SOFC)が多数積層された構成とされており、内部において燃料と酸化剤とを、例えばプラチナ電極とジルコニア等の化合物からなる固体電解質からなるセルを介して化学反応させることによりカソード(正極端子)とアノード(負極端子)との間に電力を発生させる。なお、カソードおよびアノードには、これらの端子から駆動対象物までの通電を行うための配線(図示省略)が接続されている。
この燃料電池セル13には、空気供給路21、空気排出路23、燃料供給路25、および燃料排出路27が接続されている。なお、各供給路21,25および各排出路23,27(後述する切替路79および混合路77についても同様)は、例えば、金属管として構成されている。
空気供給路21は、燃料電池セル13のカソードに空気を供給するための経路であって、空気の上流側(図1では右側)から順に、空気三方バルブ71、空気分岐部81、空気マスフロー51を備えている。なお、空気マスフロー51および後述する各種マスフロー53,55,57は、流体の流量を設定された流量(つまり一定流量)に制御する周知のマスフローコントローラとして構成されている。これらのマスフロー51,53,55,57は、後述するコントロールユニット11により駆動制御される。
空気三方バルブ71は、駆動部61が駆動することにより開通方向が切り替えられる。即ち、空気三方バルブ71は、駆動部61により、上流側から流れてきた空気を燃料電池セル13のカソード側に送るか、或いは切替路79側に送るかが切り替えられる。
空気分岐部81は、空気三方バルブ71側から流れてきた空気を、燃料電池セル13のカソード側および混合路77側に分岐する。
ここで、混合路77は、燃料供給路25と接続されており、この混合路77には、空気供給路21側から順に、二方バルブ75および部分酸化空気マスフロー57が備えられている。
二方バルブ75は、駆動部65によりバルブの開閉状態が切り替えられる。
また、部分酸化空気マスフロー57は、二方バルブ75が開状態のときに駆動され、この部分酸化空気マスフロー57が駆動されると、燃料供給路25に空気を混ぜて燃料電池セル13のアノード側に送ることができる。
また、空気マスフロー51は、燃料電池セル13のカソード側に供給される空気の流量を制御する。
次に、空気排出路23は、燃料電池セル13のカソードに供給された空気を排出するための経路として構成されている。
また、燃料供給路25は、燃料電池セル13のアソードに燃料を供給するための経路であって、原燃料である都市ガス(メタンが主成分)の上流側から順に、原燃料三方バルブ73、燃料マスフロー53、燃料分岐部83、気化器41、限界電流式湿度センサ31、改質器43を備えている。
原燃料三方バルブ73は、駆動部63により開通方向が切り替えられる。即ち、原燃料三方バルブ73は駆動部63により、燃料電池セル13のアノード側に、上流側から流れてきた燃料を送るか、或いは切替路79側から流れてきた空気を送るかが切り替えられる。
燃料マスフロー53は、燃料電池セル13のアソード側に供給される燃料または空気の流量を制御する。
燃料分岐部83では、空気三方バルブ71側から流れてきた空気を、燃料マスフロー53側から流れてきた燃料と合流させる。
気化器41には、水液体マスフロー55により流量が所定量に制御された水を導入する水供給路29が接続され、気化器41は該導入された水を蒸発させ、水蒸気とした後に、燃料供給路25を流れている都市ガスにこの水蒸気を混合させる。
限界電流式湿度センサ31としては、例えば、特開昭62−150151号公報に開示されているような限界電流式センサを採用することができる。なお、特開昭62−150151号公報には、酸素と水蒸気とを含有するガス中の水蒸気濃度を測定する方法が開示されているが、本実施形態における燃料供給路25には、ほとんど酸素が存在しないので、このような限界電流式センサを用いれば、水蒸気濃度のみを良好に測定することができる。
なお、このような限界電流式湿度センサ31において、水蒸気が解離する際の限界電流が検出されるのは、酸素ポンプとして機能するセルに印可する電圧が約1V以上の場合となる。よって、本実施形態においては、例えば、酸素ポンプとして機能するセルに1.5Vの電圧を印可しておく。
次に、改質器43は、都市ガスを水蒸気改質する。即ち、改質器43では、都市ガスと水蒸気とが混ざった状態の混合ガスを、水蒸気改質された燃料に変化させる化学反応を行わせる。
より具体的には、この改質器43の内部では、
CH4+H2O→CO+3H2(水蒸気改質反応)
および、
CO+H2O→CO2+H2(シフト反応)
の各化学反応を同時に進行させる。この結果、都市ガス(メタン)1molに水蒸気2molを添加することにより、水素4molを得ることができる。
次に、燃料排出路27は、燃料電池セル13のアノードに供給された使用済燃料を排出するための経路であって、その内部には全領域空燃比センサ33が備えられている。
ここで、全領域空燃比センサ33としては、例えば、特開昭62−148849号公報に開示されているような全領域空燃比センサを採用することができる。このような全領域空燃比センサ33を用いる場合において、燃料排出路27を流れる使用済燃料に含まれる酸素濃度が一定であれば、この全領域空燃比センサ33から検出信号は、水蒸気濃度の変化に応じて変化する。よって、全領域空燃比センサ33を用いて水蒸気濃度を検出することができる。
なお、改質器43には、温度センサ35が備えられている。この温度センサ35は、温度に応じた検出信号を出力する。この検出信号は、後述するコントロールユニット11にて受信されることにより、コントロールユニット11により改質器43内部の温度が監視される。
ところで、燃料電池システム1においては、各マスフロー51〜57および駆動部61〜65の作動制御を行うコントロールユニット11が備えられている。なお、このコントロールユニット11は、CPU、ROM、RAM等を備えた周知のマイクロコンピュータとして構成されており、燃料電池システム1に備えられた各種センサ31〜35からの検出信号を入力し、これらの検出信号に応じた処理(例えば、後述する燃料電池発電制御処理)を実行する。
なお、本実施形態における限界電流式湿度センサ31および全領域空燃比センサ33は、本発明でいう水蒸気センサに相当する。また、燃料供給路25および燃料排出路27は、本発明でいう燃料流通路に相当する。
[本実施形態にて実施される処理]
次に、燃料電池システム1の運転制御方法について図2を用いて説明する。図2はコントロールユニット11が実行する燃料電池発電制御処理を示すフローチャートである。
この燃料電池発電制御処理は、コントロールユニット11の電源が投入されると開始される処理であって、まず、気化器41を作動させるとともに、空気(Air)マスフロー51、原燃料マスフロー53、および水液体マスフロー55を、それぞれ気体または液体が所定の流量(初期流量:ROMに記憶されている)で流れるように制御する(S110)。
このとき、空気(Air)三方バルブ71をカソード方向に開通させ、原燃料三方バルブ73をアノード方向に開通させる。また、二方バルブ75を閉状態とするとともに、部分酸化空気(Air)マスフロー57をOFF状態とする。
続いて、限界電流式湿度センサ31(入口センサ)による検出結果(絶対湿度を表す出力値)が、予め設定された所定の入口湿度許容範囲内であるか否かを判定する(S120)。限界電流式湿度センサ31による検出結果が入口湿度許容範囲外であれば(S120:No)、限界電流式湿度センサ31による検出結果が入口湿度許容範囲よりも大きいか、或いは小さいかに応じて、原燃料マスフロー53、および水液体マスフロー55が制御する都市ガスおよび水の流量を、限界電流式湿度センサ31による検出結果が入口湿度許容範囲内になるように調整する(S130)。
即ち、S130の処理では、限界電流式湿度センサ31からの検出信号に基づいて燃料に含まれる都市ガスおよび水蒸気の混合割合を演算し、この演算結果に応じて燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が2.5〜3.5の範囲内(少なくとも1.5以上)になるよう都市ガスに混ぜられる水蒸気量を制御する。
ここで、コントロールユニット11は、各マスフロー51,53,55,57による流量を変更する際に、この変更後の流量の値をRAM等のメモリに記憶しており、S130の処理の際に、この流量の値を読み出すことにより燃料に含まれる炭素量を算出できるようにしている。
なお、S130の処理において、燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が2.5以上になるように制御するのは、何らかの要因により燃料に含まれる水蒸気量が変化した場合であっても、すぐにはアノードにカーボンが析出しないようにする(具体的には炭素量に対する水蒸気量のモル比率が1.5未満になることを防止する)ためである。
また、燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が3.5未満になるように制御するのは、燃料中の水蒸気量(つまり酸素分圧)が増えすぎることによる発電効率の低下を防止するためである。
このようにS130処理が終了すると、S120の処理に戻る。
一方、限界電流式湿度センサ31による検出結果が入口湿度許容範囲内であれば(S120:Yes)、全領域空燃比センサ33(出口センサ)による検出結果(絶対湿度を表す出力値)が、予め設定された所定の出口湿度許容範囲内であるか否かを判定する(S140)。全領域空燃比センサ33による検出結果が出口湿度許容範囲内であれば(S140:Yes)、予め設定された所定時間(例えば1秒間程度)、現在の条件のまま(特に二方バルブ75閉状態)で運転を行う通常運転を実施し(S170)、燃料電池発電制御処理を始めから繰り返す。
また、全領域空燃比センサ33による検出結果が出口湿度許容範囲外であれば(S140:No)、水液体マスフロー55が制御する水の流量を、全領域空燃比センサ33による検出結果が出口湿度許容範囲内になるように調整する(S150)。つまり、S150の処理においては、S130の処理と同様に、全領域空燃比センサ33からの検出信号に基づいて燃料に含まれる都市ガスおよび水蒸気の混合割合を演算し、この演算結果に応じて燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が2.5〜3.5の範囲内(少なくとも1.5以上)になるよう都市ガスに混ぜられる水蒸気量を制御する。
なお、コントロールユニット11は、全領域空燃比センサ33からの検出信号や燃料電池の運転状態(例えば燃料電池セル13からの出力、原燃料の流量、通常運転であるか否か等)に応じて、燃料に含まれる水蒸気量割合が一義的に算出できるマップをROMに記憶しており、S150の処理においては、このマップを用いて上記演算を行う。
続いて、再び全領域空燃比センサ33(出口センサ)による検出結果が、予め設定された出口湿度許容範囲内であるか否かを判定する(S160)。
S160の処理は、既に都市ガスおよび水の流量を調整した後に実施されるので、全領域空燃比センサ33による検出結果に応じて、燃料として供給される都市ガスおよび水蒸気の混合割合(流量)を制御する制御系に異常があるか否かを検出することができる。
つまり、全領域空燃比センサ33による検出結果が出口湿度許容範囲内であれば(S160:Yes)、この制御系に異常はないものとして、所定時間の通常運転を実施し(S170)、燃料電池発電制御処理を始めから繰り返す。
一方、全領域空燃比センサ33による検出結果が出口湿度許容範囲外であれば(S160:No)、この制御系に異常があるものとして、燃料に空気を混ぜた運転(部分酸化運転)を実施する(S180)。即ち、二方バルブ75を開状態とし、部分酸化空気(Air)マスフロー57を作動させる。この結果、空気は燃料電池セル13のカソードに供給されるとともに、都市ガスと混ぜられてアノードにも供給される。この結果、燃料電池セル13の内部では、酸素分圧が上がるので、セルの損傷を防止するとともに、カーボンの析出を防止することができる。
続いて、再度、全領域空燃比センサ33(出口センサ)による検出結果が、出口湿度許容範囲内であるか否かを判定する(S190)。つまり、S190の処理では、部分酸化運転を実施することにより制御系の異常が改善したか否かを判定する。なお、S190の処理における出口湿度許容範囲は、燃料に混ぜられた空気の量に対応した許容範囲に設定されている。
全領域空燃比センサ33による検出結果が、出口湿度許容範囲内であれば(S190:Yes)、制御系の異常が改善したものとして、予め設定された所定時間(例えば1秒間程度)、現在の条件のまま(特に二方バルブ75開状態)で運転を行う部分酸化運転を実施し(S200)、燃料電池発電制御処理を始めから繰り返す。
一方、全領域空燃比センサ33による検出結果が、出口湿度許容範囲外であれば(S190:No)、制御系の異常が改善していないものとして、都市ガスを遮断し、空気を燃料電池セル13のアノードに送り込むよう各バルブおよびマスフローを制御する(S210)。即ち、空気三方バルブ71を切替路79(アノード)側に切り替え、二方バルブ75を閉状態とし、原燃料三方バルブ73を切替路79側に切り替える。さらに、原燃料マスフロー53を全開にし、空気マスフロー51、水液体マスフロー55、および部分酸化空気マスフロー57をOFF状態にする。
続いて、予め設定された所定時間(例えば10秒間程度)、現在の条件のまま(空気を燃料電池セル13のアノードに送り込む状態)で運転を行うパージ運転を実施し(S220)、燃料電池発電制御処理を終了する。
[本実施形態における作用および効果]
以上のように詳述した燃料電池システム1においては、空気および水蒸気改質された燃料を固体電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セル13と、燃料電池セル13のアノードに燃料を供給するための燃料供給路25内に配置された限界電流式湿度センサ31と、燃料電池セル13のアノードにて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路27内に配置された全領域空燃比センサ33と、を備えている。
即ち、燃料排出路27内に配置された全領域空燃比センサ33は、使用済燃料中に含まれる水蒸気量(厳密には固体電解質体を介して導入される酸素を含む酸素分圧)に応じた検出信号を出力する。ここで、使用済燃料中に含まれる水蒸気量は、燃料供給路25内の水蒸気量に応じて変化するので、使用済燃料中に含まれる水蒸気量を検出できれば、燃料供給路25内の水蒸気量を検出できることになる。
また、限界電流式湿度センサ31は燃料供給路25内の水蒸気量を検出する。
従って、このような燃料電池システム1によれば、限界電流式湿度センサ31および全領域空燃比センサ33を用いて、燃料供給路25内の水蒸気量を検出することができるので、燃料電池セル13のアノードに供給される燃料に水蒸気が適切に添加されているか否かを良好に検出することができる。
また、燃料電池セル13により燃料が使用される前後で、水蒸気量の変化を検出することができるので、燃料電池セル13の故障を検出することができる。
特に、本実施形態の燃料電池システム1においては、限界電流式湿度センサ31を用いているので、他の形式の湿度センサ(例えば、高分子膜湿度センサ等)を用いる場合よりも湿度を高温で精度良く測定することができる。
さらに、燃料電池セル13を構成する固体電解質体は、固体電解質体で構成されているので、燃料に水蒸気が適切に添加されないことにより発生するセルの割れや内部損傷等、固体電解質体に発生する特有の不具合を防止することができる。
加えて、本実施形態の燃料電池システム1において、コントロールユニット11は、燃料に含まれる都市ガス(原燃料)および水蒸気の混合割合を制御する燃料電池発電制御処理(図2)を実施する。この処理においてコントロールユニット11は、限界電流式湿度センサ31および全領域空燃比センサ33からの検出信号に基づいて燃料に含まれる都市ガスおよび水蒸気の混合割合を演算し、この演算結果に応じて燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が1.5以上になるよう都市ガスの流量(原燃料マスフロー53による流量)、および水蒸気量に影響する水の流量(水液体マスフロー55による流量)を制御する。
従って、このような燃料電池システム1によれば、燃料に含まれる水蒸気量が一定値以上(水蒸気量(mol)/炭素量(mol)≧1.5)に制御することができるので、燃料電池セル13内における燃料と空気との反応温度が異常に高温になったり、燃料に含まれる水蒸気量が異常に少なくなったりすることを防止することができる。よって、燃料電池セル13のアノードにおいてカーボンが析出することを防止することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池システム1において、コントロールユニット11は、限界電流式湿度センサ31および全領域空燃比センサ33からの検出結果に基づいて、燃料として供給される都市ガスおよび水蒸気の混合割合を制御する制御系に異常があるか否かを検出し、この制御系に異常があることを検出した場合には、燃料に空気を混ぜて燃料電池セル13のアノードに送る部分改質運転を実施し、さらに制御系の異常が改善しない場合には、燃料に換えて空気のみを燃料電池セル13のアノードに送るパージ運転を実施する。
即ち、この制御方法においては、燃料として供給される都市ガスおよび水蒸気の混合割合を制御できなくなった場合等、制御系に異常が検出された場合に、部分改質運転やパージ運転を実施することにより、発電性能を下げた状態で運転したり(部分改質運転)、発電機能そのものを停止させたりする(パージ運転)。
従って、このような燃料電池システム1によれば、制御系に異常が検出された場合であっても、燃料電池セル13が損傷することを防止することができる。
[その他の実施形態]
本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施形態において、燃料電池セル13は、固体電界質形燃料電池セル(SOFC)として構成したが、例えば、固体高分子形燃料電池セル(PEFC)として構成しても、本実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、本実施形態においては、限界電流式湿度センサ31を燃料供給管25における改質器43の上流側に配置したが、改質器43の下流側に配置してもよい。
また、本実施形態の燃料電池システム1においては、燃料供給路25に限界電流式湿度センサ31を配置し、燃料排出路27に全領域空燃比センサ33を配置したが、燃料供給路25および燃料排出路27に配置するセンサとしては、限界電流式湿度センサ31および全領域空燃比センサ33を任意に組み合わせて配置することができる。
即ち、燃料供給路25および燃料排出路27の両方に限界電流式湿度センサ31または
全領域空燃比センサ33を配置してもよいし、燃料供給路25に全領域空燃比センサ33を配置し、燃料排出路27に限界電流式湿度センサ31を配置してもよい。
さらに、燃料供給路25または燃料排出路27のみに、限界電流式湿度センサ31または全領域空燃比センサ33を配置してもよい。
例えば、燃料供給路25のみに限界電流式湿度センサ31または全領域空燃比センサ33を配置する場合には、コントロールユニット11は、図2示す燃料電池発電制御処理に換えて、図3に示す燃料電池発電制御処理を実行することになる。
なお、図3に示す燃料電池発電制御処理においては、図2に示す発電制御処理と異なる箇所についてのみ説明する。また、この処理では、燃料供給路25に限界電流式湿度センサ31が配置されているものとして説明する。
図3に示す燃料電池発電制御処理では、限界電流式湿度センサ31(入口センサ)による検出結果が入口湿度許容範囲内であれば(S120:Yes)、燃料電池セル13による出力(例えば電圧)が予め設定された出力許容範囲内であるか否かを判定する(S310)。燃料電池セル13による出力が出力許容範囲内であれば(S310:Yes)、S170以下の処理を実行する。
また、燃料電池セル13による出力が出力許容範囲外であれば(S310:No)、水液体マスフロー55の流量を増減する再調整を行い(S320)、再び燃料電池セル13による出力(例えば電圧)が出力許容範囲内であるか否かを判定する(S330)。燃料電池セル13による出力が出力許容範囲内であれば(S330:Yes)、S170以下の処理を実行する。
また、燃料電池セル13による出力が出力許容範囲外であれば(S330:No)、S180(部分酸化運転を行うための調整)の処理を実施する。そして、S180の処理が終了すると、再度、燃料電池セル13による出力(例えば電圧)が出力許容範囲内であるか否かを判定する(S340)。
燃料電池セル13による出力が出力許容範囲内であれば(S340:Yes)、S200以下の処理を実行する。また、燃料電池セル13による出力が出力許容範囲外であれば(S340:No)、S210以下の処理を実行する。
次に、例えば、燃料排出路27のみに限界電流式湿度センサ31または全領域空燃比センサ33を配置する場合には、コントロールユニット11は、図2示す燃料電池発電制御処理に換えて、図4に示す燃料電池発電制御処理を実行することになる。
なお、図4に示す燃料電池発電制御処理においては、図2に示す発電制御処理と異なる箇所についてのみ説明する。また、この処理では、燃料排出路27に全領域空燃比センサ33が配置されているものとして説明する。
図4に示す燃料電池発電制御処理では、S120,S130の処理は実施されず、S110の処理が終了すると、S140に移行する。そして、S140にて、全領域空燃比センサ33による検出結果が出口湿度許容範囲外であれば(S140:No)、限界電流式湿度センサ31による検出結果が出口湿度許容範囲よりも大きいか、或いは小さいかに応じて、原燃料マスフロー53、および水液体マスフロー55が制御する都市ガスおよび水の流量を、限界電流式湿度センサ31による検出結果が出口湿度許容範囲内になるように調整する(S410)。
そして、S410の処理が終了すると、S160以下の処理を実行する。
以上のように、燃料供給路25または燃料排出路27のみに、限界電流式湿度センサ31または全領域空燃比センサ33を配置した場合においても、図3または図4に示す燃料電池発電制御処理を実施することにより、本実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態においては、空気排出路24と燃料排出路27とを合流させることなく使用済空気および使用済燃料を排出する構成にしたが、空気排出路24と燃料排出路27とを合流させてから使用済空気および使用済燃料を排出する構成にしてもよい。
このような燃料電池システムとしては、例えば図1に示すように、燃料排出路27に配置されたセンサ(上記実施形態では全領域空燃比センサ33)よりも上流側で空気排出路24を燃料排出路27に接続する第1合流路85を備えていてもよいし、燃料排出路27に配置されたセンサよりも下流側で空気排出路24を燃料排出路27に接続する第2合流路87を備えていてもよい。
ここで、第1合流路85を備えた燃料電池システムにおいては、燃料排出路27に配置されたセンサ付近で酸素濃度(酸素分圧)が比較的高い状態になっているので、燃料排出路27に配置するセンサとしては、湿度センサよりは酸素濃度を測定し、その減少量から湿度を求める全領域空燃比センサ33を採用することが望ましい。
また、本実施形態における燃料電池システム1や、第2合流路87を備えた燃料電池システムにおいては、燃料排出路27に配置されたセンサ付近で酸素濃度(酸素分圧)は極めて低い状態になっているので、燃料排出路27に配置するセンサとして、限界電流式湿度センサ31を採用しても精度良く水蒸気量を測定することができる。
燃料電池システムの概略構成を模式的に示す説明図である。 本実施形態における燃料電池発電制御処理を示すフローチャートである。 その他の実施形態における燃料電池発電制御処理を示すフローチャートである。 その他の実施形態における燃料電池発電制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…燃料電池システム、11…コントロールユニット、13…燃料電池セル、21…空気供給路、23…空気排出路、25…燃料供給路、27…燃料排出路、29…水供給路、31…限界電流式湿度センサ、33…全領域空燃比センサ、41…気化器、43…改質器、51…空気マスフロー、53…原燃料マスフロー、55…水液体マスフロー、57…部分酸化空気マスフロー、61…駆動部、63…駆動部、65…駆動部、71…空気三方バルブ、73…原燃料三方バルブ、75…二方バルブ、77…混合路、79…切替路、81…空気分岐部、83…燃料分岐部、85…第1合流路、87…第2合流路。

Claims (9)

  1. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内に配置された全領域空燃比センサと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  2. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給するための燃料供給路内に配置された第1全領域空燃比センサと、
    前記燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内に配置された第2全領域空燃比センサと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  3. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給するための燃料供給路内に配置された湿度センサと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  4. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内に配置された湿度センサと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  5. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給するための燃料供給路内に配置された第1湿度センサと、
    前記燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内に配置された第2湿度センサと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  6. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給するための燃料供給路内、および前記燃料電池セルの負極にて使用された使用済燃料を排出するための燃料排出路内のうちの一方に配置された全領域空燃比センサと、
    前記燃料供給路内、および前記燃料排出路内のうちの他方に配置された湿度センサと、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  7. 前記燃料電池セルを構成する電解質体は、固体電解質体であることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の燃料電池。
  8. 酸化剤および水蒸気改質された燃料を電解質体を介して化学反応させることにより電力を発生させる燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルの負極に前記燃料を供給し、排出するための燃料流通路内に配置され、該燃料流通路内の水蒸気量を検出する水蒸気センサと、
    を備えた燃料電池において、前記燃料に含まれる原燃料および水蒸気の混合割合を制御する燃料電池の制御方法であって、
    前記水蒸気センサからの検出信号に基づいて前記燃料に含まれる原燃料および水蒸気の混合割合を演算し、
    該演算結果に応じて前記燃料に含まれる炭素量に対する水蒸気量のモル比率が1.5以上になるよう少なくとも前記原燃料に混ぜられる水蒸気量を制御すること
    を特徴とする燃料電池の制御方法。
  9. 前記センサからの検出結果に基づいて、前記燃料として供給される原燃料および水蒸気の混合割合を制御する制御系に異常があるか否かを検出し、
    前記制御系に異常があることを検出した場合には、前記燃料に空気を混ぜて前記燃料電池セルの負極に送る部分改質運転、或いは前記燃料に換えて空気のみを前記燃料電池セルの負極に送るパージ運転を実施すること
    を特徴とする請求項8に記載の燃料電池の制御方法。
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