JP2008019793A - 内燃機関のシール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースの熱膨張量に差が生じていても3面合わせ部を確実にシールすることができるシール材を提供する。
【解決手段】3面合せ部5をシールするシール材7を、シリンダヘッド2の下面2aとシリンダブロック3の上面3aとの間をシールする第1シール片71と、第1シール片のリヤ側面71aよりシリンダヘッド下面のフロント側端部2Aおよびシリンダブロック上面のフロント側端部3A同士の間に向かって突設され、シリンダヘッド下面のフロント側端部およびシリンダブロック上面のフロント側端部同士の間をシールする第2シール片72と、第1シール片のリヤ側面上部と第2シール片の上面72aとの間を斜めに連結する第1リブ73と、第1シール片のリヤ側面下部と第2シール片の下面72bとの間を斜めに連結する第2リブ74で構成している。
【選択図】図1
【解決手段】3面合せ部5をシールするシール材7を、シリンダヘッド2の下面2aとシリンダブロック3の上面3aとの間をシールする第1シール片71と、第1シール片のリヤ側面71aよりシリンダヘッド下面のフロント側端部2Aおよびシリンダブロック上面のフロント側端部3A同士の間に向かって突設され、シリンダヘッド下面のフロント側端部およびシリンダブロック上面のフロント側端部同士の間をシールする第2シール片72と、第1シール片のリヤ側面上部と第2シール片の上面72aとの間を斜めに連結する第1リブ73と、第1シール片のリヤ側面下部と第2シール片の下面72bとの間を斜めに連結する第2リブ74で構成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関のシール構造に関し、詳しくは、熱膨張量がそれぞれ異なる第1ないし第3部品の面同士で構成される3面合わせ部を円滑にシールする対策に係る。
一般に、互いの対向面同士が上下方向で対面するシリンダヘッドおよびシリンダブロックの対向面間に、この両者間をシールするシリンダヘッドガスケットが介設されている。
ところで、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面のフロント側端部より連続するシリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面にチェーンケースが設けられることがある。
その場合、チェーンケースは、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面に対しフランジ部のリヤ側面が対面するように配置されているため、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いに対面する対向面のフロント側端部と、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面と、チェーンケースのフランジ部のリヤ側面とで構成される3面合わせ部に液状のガスケットを塗布することによって、上記3面合わせ部をシールすることが行われている。
しかし、このような液状のガスケットでは、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面のフロント側端部、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面並びにチェーンケースのフランジ部のリヤ側面に対する液状のガスケットの塗布状態によって、シール性に大きな差が生じることがある。
そこで、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に対応するチェーンケースのフランジ部のリヤ側面の対応部位に溝を設け、この溝よりも若干シリンダヘッドおよびシリンダブロック側に突出する凸部を有する弾性変形可能なシール材を収容し、このシール材の凸部を、シリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースの組み付け時に、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面とチェーンケースのフランジ部のリヤ側面との間で圧縮させることによって、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面とチェーンケースのフランジ部のリヤ側面との間、並びにシリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面のフロント側端部同士の間にも侵入させて、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面のフロント側端部、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面、並びにチェーンケースのフランジ部のリヤ側面により構成される3面合わせ部をシールするようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−276462号公報
ところが、上記従来のものでは、シリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースの組み付け時に、シリンダヘッドおよびシリンダブロックのフロント側面とチェーンケースのフランジ部のリヤ側面との間でシール材の凸部を圧縮させることによってシリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面のフロント側端部となる一側端部同士の間に侵入させるようにしているものの、そのシリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面の一側端部同士の間に圧縮された凸部が十分に侵入しないおそれがあり、これではシリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースといった3部品の3面合わせ部でのシールが不十分なものとなる。
そこで、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの一側面とチェーンケースのフランジ部の他側面との間をシールする第1シール片と、この第1シール片よりシリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面の一側端部同士の間に向かって突設され、上記シリンダヘッドおよびシリンダブロックの互いの対向面の一側端部同士の間をシールする第2シール片とを備えた弾性変形可能なシール材により、3部品(シリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケース)の3面合わせ部でのシール性を図るようにすることが考えられる。
しかしながら、上述のものにおいても、以下に述べるような課題を保有している。
つまり、シリンダヘッドおよびシリンダブロックと、チェーンケースなどの3部品は、それぞれの形状や材質のみならず、内燃機関稼働時の熱の伝達具合などにも差があるため、各部品が熱により膨張した際にそれぞれの熱膨張量に差が生じることになる。そのため、各部品の熱膨張量の差により各部品の3面合わせ部とシール材のシール片との間に隙が生じ易くなり、各部品の3面合わせ部を確実にシールすることができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各部品の熱膨張量に差が生じていても各部品の3面合わせ部を確実にシールすることができる内燃機関のシール材を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、熱膨張量がそれぞれ異なる第1ないし第3部品の面同士で構成される3面合わせ部をシールする内燃機関のシール構造を前提とし、上記第1部品と上記第2部品とを、互いの対向面同士が対面するように配置している一方、上記第3部品を、上記第1および第2部品同士の互いの対向面の一側端部より連続する上記第1および第2部品の一側面に対し他側面が対面するように配置しているとともに、上記3面合わせ部を、上記第1部品の対向面の一側端部および上記第2部品の対向面の一側端部と、上記第1および第2部品の一側面と、上記第3部品の他側面とで構成し、この3面合わせ部に、上記第1ないし第3部品の組付時に圧縮されることによって上記3面合わせ部をシールするシール材を設けている。そして、上記シール材に、上記第1および第2部品の一側面と上記第3部品の他側面との間をシールする第1シール片と、上記第1シール片の上記第1および第2部品側面より上記第1および第2部品の互いの対向面の一側端部同士の間に向かって突設され、上記第1および第2部品の対向面の一側端部同士の間をシールする第2シール片と、上記第1シール片の第1部品側面と第2シール片の第1部品側面との間を所定の傾斜角度で連結する第1リブと、上記第1シール片の第2部品側面と第2シール片の第2部品側面との間を所定の傾斜角度で連結する第2リブとを設けている。
この特定事項により、3部品が熱により膨張した際に、第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第1部品の一側面の一側端部との間に隙間が生じたり、第2シール片の第1部品側面と第1部品の対向面(第2部品側面)との間に隙間が生じても、第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第2シール片の第1部品側面との間を斜めに連結する第1リブの斜辺が第1部品の対向面の一側端部に対し確実に当接して、第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第1部品の一側面との間、および第2シール片の第1部品側面と第1部品の対向面(第2部品側面)の一側端部との間が確実にシールされることになる。
また、3部品が熱により膨張した際に、第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2部品の一側面との間に隙間が生じたり、第2シール片の第2部品側面と第2部品の対向面(第1部品側面)との間に隙間が生じても、第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2シール片の第2部品側面との間を斜めに連結する第2リブの斜辺が第2部品の対向面の一側端部に対し確実に当接して、第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2部品の一側面との間、および第2シール片の第2部品側面と第2部品の対向面(第1部品側面)の一側端部との間が確実にシールされることになる。
しかも、第1シール片は、第1および第2部品の対向面の一側端部に対し当接する第1および第2リブの斜辺によって第3部品の他側面に押し付けられているので、第1シール片の第3部品側面と第3部品の他側面との間が確実にシールされることになる。
これにより、各部品の熱膨張量に差が生じていても、第1部品の対向面の一側端部および第2部品の対向面の一側端部と、第1および第2部品の一側面と、第3部品の他側面とで構成される3部品の3面合わせ部を確実にシールすることが可能となる。
特に、上記第1リブの斜辺を、上記第2シール片の第1部品側面に対し上記第1シール片の第1部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第1斜辺部と、上記第1シール片の第1部品側面に対し上記第2シール片の第1部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第2斜辺部とで略くの字状に屈曲させてなる一方、上記第2リブの斜辺を、上記第2シール片の第2部品側面に対し上記第1シール片の第2部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第3斜辺部と、上記第1シール片の第2部品側面に対し上記第2シール片の第2部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第4斜辺部とで略くの字状に屈曲させてなる場合には、2種類の斜辺部により略くの字状となる第1および第2リブの斜辺によって、第1および第2部品の互いの対向面の一側端部がシール材の第1シール片の第1および第2部品側面に近付けられ、第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第1部品の一側面との間、および第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2部品の一側面との間をより確実にシールすることが可能となる。
また、上記第1および第2部品の互いの対向面の一側端部を、それぞれ所定の角度で面取りし、上記第1リブの第1斜辺部および第2斜辺部を、上記第1部品の面取り面に対し異なる角度に傾斜させている一方、上記第2リブの第3斜辺部および第4斜辺部を、上記第2部品の面取り面に対し異なる角度に傾斜させている場合には、第1および第2部品の互いの対向面の一側端部を面取りした面取り面と第1および第2リブの各斜辺部との面同士が当接することが回避され、第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第1部品の一側面との間、および第2シール片の第1部品側面と第1部品の対向面(第2部品側面)との間、並びに第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2部品の一側面との間、および第2シール片の第2部品側面と第2部品の対向面(第1部品側面)との間をより確実にシールすることが可能となる。
更に、上記第1および第2部品の互いの対向面の一側端部に、その第1および第2部品の対向面の一側端部同士の間での第2シール片のシールに要する圧縮量を上回る厚みを相互に吸収する第1および第2溝部を設けている一方、上記第3部品の他側面に、上記第1および第2部品の一側面と上記第3部品の他側面との間での第1シール片のシールに要する圧縮量を上回る厚みを吸収する第3溝部を設けている場合には、第1および第2部品の互いの対向面同士の間、並びに第1および第2部品の一側面と第3部品の他側面との間にシール材の第1および第2シール片の不要な厚みが存在することがなく、第1リブの斜辺(第1および第2斜辺部)が第1部品の対向面の一側端部に対しより密接状態で当接して、第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第1部品の一側面との間、および第2シール片の第1部品側面と第1部品の対向面との間のシール性をより一層図ることが可能となる上、第2リブの斜辺(第3および第4斜辺部)が第2部品の対向面の一側端部に対しより密接状態で当接して、第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2部品の一側面との間、および第2シール片の第2部品側面と第2部品の対向面との間のシール性をより一層図ることが可能となる。
以上、要するに、第1および第2部品の一側面と第3部品の他側面との間をシールする第1シール片と、この第1シール片より突設して第1および第2部品の対向面の一側端部同士の間をシールする第2シール片とを第1および第2リブにより斜めに連結することで、第1部品の対向面の一側端部に対し第1リブの斜辺を確実に当接させて第2シール片よりも第1部品側に位置する第1シール片の第1部品側面と第1部品の一側面との間、および第2シール片の第1部品側面と第1部品の対向面との間を確実にシールし、第2部品の対向面の一側端部に対し第2リブの斜辺を確実に当接させて第2シール片よりも第2部品側に位置する第1シール片の第2部品側面と第2部品の一側面との間、および第2シール片の第2部品側面と第2部品の対向面との間を確実にシールする上、第1および第2リブの斜辺の当接によって第3部品の他側面に第1シール片を押し付けて第1シール片の第3部品側面と第3部品の他側面との間を確実にシールし、各部品の熱膨張量に差が生じていても、第1部品の対向面の一側端部および第2部品の対向面の一側端部と、第1および第2部品の一側面と、第3部品の他側面とからなる3部品の3面合わせ部を確実にシールすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシール構造を自動車用の内燃機関としての直列型エンジン1の第1部品としてのシリンダヘッド2と、第2部品としてのシリンダブロック3と、第3部品としてのチェーンケース4との面同士で形成される3面合わせ部5に適用した場合を示す断面図である。
この図1において、シリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4は、アルミ合金よりなる。シリンダヘッド2の下面2a(対向面)とシリンダブロック3の上面3a(対向面)とは互いに対面しており、このシリンダヘッド2の下面2aとシリンダブロック3の上面3aとの間には、薄板状のシリンダヘッドガスケットが挟持されている。そして、上記ガスケットにより上記シリンダヘッド2の下面2aとシリンダブロック3の上面3aとの間のシールを維持している。上記シリンダヘッドガスケットはSUS板を用いて製造されている。この場合、シリンダヘッドガスケットにおけるチェーンケース4側の端部は、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1(一側端部)およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1(一側端部)よりも若干短く形成され、後述するシール材7の第2シール片72の先端との接触が回避されるようにしている。
また、上記チェーンケース4は、断面略U字形を呈し、エンジン1の左右両側において横方向に張り出した一対のフランジ部41(図では一方のみ示す)を備えている。上記チェーンケース4は、上記シリンダヘッド2の下面2aおよびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部2a1,3a1より連続する上記シリンダヘッド2のフロント側面2b(一側面)およびシリンダブロック3のフロント側面3b(一側面)に対し各フランジ部41の端面となるリヤ側面41a(他側面)が対面するように配置されている。そして、上記チェーンケース4は、上記シリンダヘッド2の下面2a、シリンダブロック3の上面3aおよびシリンダヘッドガスケットと直交するように上記シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bとにわたって組み付けられている。上記チェーンケース4は、各フランジ部41のリヤ側面41aを上記シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bに当接させてあり、その状態で両フランジ部41を上記シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bの左右両端部に連結している。この場合、チェーンケース4の上面とシリンダヘッド2の上面とにわたってシリンダヘッドカバーが取り付けられ、このシリンダヘッドカバーにより、チェーンケース4の上面とシリンダヘッド2の上面の全域を覆っている。また、チェーンケース4の内部には、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンが収容されている。
そして、上記シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1と、上記シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bと、上記チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとで構成される箇所は、一般に3面合せ部5と称されている。この3面合せ部5には、シリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4の組付時にシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1とシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1との間、並びにシリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bとチェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間において圧縮されることによって上記3面合せ部5をシールするシール材7が設けられている。このシール材7は、弾性変形可能な耐熱アクリル材またはシリコン材よりなる。
上記シール材7は、図2にも示すように、上記シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bと上記チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間をシールする第1シール片71と、上記第1シール片71のシリンダヘッド側面およびシリンダブロック側面となるリヤ側面71aより上記シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1同士の間に向かって突設され、上記シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1同士の間をシールする第2シール片72と、上記第2シール片72よりも上側(シリンダヘッド2側)に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの上部と第2シール片72の第1部品側面となる上面72aとの間を斜めに連結する第1リブ73と、上記第2シール片72よりも下側(シリンダブロック3側)に位置する上記第1シール片71のリヤ側面71aの下部と第2シール片72の第2部品側面となる下面72bとの間を斜めに連結する第2リブ74とを備えている。
上記第1リブ73の斜辺731は、上記第2シール片72の上面72aに対し上記第1シール片71のリヤ側面71aの上部に近づくに従い高さを増すように傾斜する第1斜辺部732と、上記第1シール片71のリヤ側面71aの上部に対し上記第2シール片72の上面72aに近づくに従い高さを増すように傾斜する第2斜辺部733とからなり、上記第1斜辺部732と第2斜辺部733とが第1リブ73の斜辺731上において交叉して該第1リブ73の斜辺731上に交叉段部734を形成するように略くの字状に屈曲している。また、上記第2リブ74の斜辺741は、上記第2シール片72の下面72bに対し上記第1シール片71のリヤ側面71aの下部に近づくに従い高さを増すように傾斜する第3斜辺部742と、上記第1シール片71のリヤ側面71aの下部に対し上記第2シール片72の下面72bに近づくに従い高さを増すように傾斜する第4斜辺部743とからなり、上記第3斜辺部742と第4斜辺部743とが第2リブ74の斜辺741上において交叉して該第2リブ74の斜辺741上に交叉段部744を形成するように略くの字状に屈曲している。
また、上記シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1は、それぞれ所定の角度α,βで面取りされている。そして、上記第1リブ73の第1斜辺部732および第2斜辺部733は、上記シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1を面取りした面取り面2Aに対し異なる角度に傾斜している。具体的には、第1リブ73の第1斜辺部732の傾斜角度θ1は、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1に対する面取り面2Aの面取り角度α1と異なっているとともに、第1リブ73の第2斜辺部733の傾斜角度θ2は、シリンダヘッド2のフロント側面2bに対する面取り面2Aの面取り角度α2と異なっている。また、上記第2リブ74の第3斜辺部742および第4斜辺部743は、上記シリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1を面取りした面取り面3Aに対し異なる角度に傾斜している。具体的には、第2リブ74の第3斜辺部742の傾斜角度θ3は、シリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1に対する面取り面3Aの面取り角度β1と異なっているとともに、第2リブ74の第4斜辺部743の傾斜角度θ4は、シリンダブロック3のフロント側面3bに対する面取り面3Aの面取り角度β2と異なっている。
更に、図3および図4にも示すように、上記シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1には、そのシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1同士の間での第2シール片72のシールに要する圧縮量X2を上回る厚みを相互に吸収する第1および第2溝部81,82(図3では第2溝部82のみ示す)が設けられている。また、上記チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aには、上記シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bと上記チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間での第1シール片71のシールに要する圧縮量X1を上回る厚みを吸収する第3溝部83が設けられている。
ここで、第1ないし第3溝部81〜83の深さL1〜L3について説明する。
まず、シール材7の第1シール片71の厚みa(シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bとチェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間での厚み)は、シール材7の第2シール片71の厚みb(シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1同士の間での厚み)と同じ値(例えば8mm)に設定されている。
また、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1同士の間での第2シール片72のシールに要する圧縮量X2は、シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bと上記チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間での第1シール片71のシールに要する圧縮量X1と同じ値(例えば1.2mm)に設定されている。
これにより、第1および第2溝部81,82の深さL1,L2は、それぞれ「b−X2/2」に設定されている。一方、第3溝部83の深さL3は、「a−X1」に設定されている。
したがって、上記実施形態では、シリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4が熱により膨張した際に、第2シール片72よりも上側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの上部とシリンダヘッド2のフロント側面2bとの間に隙間が生じたり、第2シール片72の上面72aとシリンダヘッド2の下面2aとの間に隙間が生じても、第2シール片72よりも上側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aと第2シール片72の上面72aとの間を斜めに延びて連結する第1リブ73の斜辺731がシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1に対し確実に当接して、第2シール片72よりも上側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの上部とシリンダヘッド2のフロント側面2bとの間、および第2シール片72の上面72aとシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1との間が確実にシールされることになる。また、シリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4が熱により膨張した際に、第2シール片72よりも下側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの下部とシリンダブロック3のフロント側面3bとの間に隙間が生じたり、第2シール片72の下面72bとシリンダブロック3の上面3aとの間に隙間が生じても、第2シール片72よりも下側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの下部と第2シール片72の下面72bとの間を斜めに延びて連結する第2リブ74の斜辺741がシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1に対し確実に当接して、第2シール片72よりも下側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの下部とシリンダブロック3のフロント側面3bとの間、および第2シール片72の下面72bとシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1との間が確実にシールされることになる。しかも、第1シール片71は、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1に対し当接する第1および第2リブ73,74の斜辺731,741によってチェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aに押し付けられているので、第1シール片71のフロント側面71bとチェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間が確実にシールされることになる。これにより、シリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4の熱膨張量に差が生じていても、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1と、シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bと、上記チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとで構成されるシリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4の3面合わせ部5を確実にシールすることができる。
しかも、第1リブ73の斜辺731が、第2シール片72の上面72aに対し第1シール片71のリヤ側面71aに近づくに従い高さを増すように傾斜する第1斜辺部732と、第1シール片71のリヤ側面71aに対し第2シール片72の上面72aに近づくに従い高さを増すように傾斜する第2斜辺部733とで略くの字状に屈曲しているとともに、第2リブ74の斜辺741が、第2シール片72の下面72bに対し第1シール片71のリヤ側面71aに近づくに従い高さを増すように傾斜する第3斜辺部742と、第1シール片71のリヤ側面71aに対し第2シール片72の下面72bに近づくに従い高さを増すように傾斜する第4斜辺部743とで略くの字状に屈曲しているので、2種類の斜辺部732,733,742,743により略くの字状となる第1および第2リブ73,74の斜辺73,74によって、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1がシール材7の第1シール片71のリヤ側面71aに近付けられ、第2シール片72よりも上側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの上部とシリンダヘッド2のフロント側面2bとの間、および第2シール片72よりも下側に位置する第1シール片71のリヤ側面71aの下部とシリンダブロック3のフロント側面3bとの間をより確実にシールすることができる。
また、第1リブ73の第1斜辺部732の傾斜角度θ1がシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1に対する面取り面2Aの面取り角度α1と異なっているとともに、第1リブ73の第2斜辺部733の傾斜角度θ2がシリンダヘッド2のフロント側面2bに対する面取り面2Aの面取り角度α2と異なっている一方、第2リブ74の第3斜辺部742の傾斜角度θ3がシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1に対する面取り面3Aの面取り角度β1と異なっているとともに、第2リブ74の第4斜辺部743の傾斜角度θ4がシリンダブロック3のフロント側面3bに対する面取り面3Aの面取り角度β2と異なっているので、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1を面取りした面取り面2Aおよびシリンダブロック3の上面のフロント側端部3a1を面取りした面取り面3Aと、第1および第2リブ73,74の各斜辺部732,733,742,743との面同士が当接することが回避され、第1シール片71のリヤ側面71aの上部とシリンダヘッド2のフロント側面2bとの間、および第2シール片72の上面72aとシリンダヘッド2の下面との間、並びに第1シール片71のリヤ側面71aの下部とシリンダブロック3のフロント側面3bとの間、および第2シール片72の下面72bとシリンダブロック3の上面3aとの間をより確実にシールする上で非常に有利なものとなる。
更に、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1に、そのシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1同士の間での第2シール片72のシールに要する圧縮量X2を上回る厚みを相互に吸収する第1および第2溝部81,82が設けられている一方、チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aに、シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bとチェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間での第1シール片71のシールに要する圧縮量X1を上回る厚みを吸収する第3溝部83が設けられているので、シリンダヘッド2の下面2aおよびシリンダブロック3の上面3aの間、並びにシリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bとチェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとの間にシール材7の第1および第2シール片71,72の不要な厚みが存在することがなく、第1リブ73の斜辺731(第1および第2斜辺部732,733)がシリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1に対しより密接状態で当接して、第1シール片71のリヤ側面71aの上部とシリンダヘッド2のフロント側面2bとの間、および第2シール片72の上面72aとシリンダヘッド2の下面2aとの間のシール性をより一層図ることができる上、第2リブ74の斜辺741(第3および第4斜辺部742,743)がシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1に対しより密接状態で当接して、第1シール片71のリヤ側面71aの下部とシリンダブロック3のフロント側面3bとの間、および第2シール片72の下面72bとシリンダブロック3の上面3aとの間のシール性をより一層図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、上記実施形態では、シリンダヘッド2の下面2aのフロント側端部2a1およびシリンダブロック3の上面3aのフロント側端部3a1と、シリンダヘッド2のフロント側面2bおよびシリンダブロック3のフロント側面3bと、チェーンケース4の各フランジ部41のリヤ側面41aとで構成される3面合せ部5にシール材7を設けた場合について述べたが、シール材が設けられる箇所はこれに限定されるものではなく、例えば、シリンダブロックの下面のフロント側端部およびこれに対面するクランクケースの上面のフロント側端部と、シリンダブロックのフロント側面およびクランクケースのフロント側面と、チェーンケースの各フランジ部のリヤ側面とで構成される3面合せ部などにもシール材が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、第1リブ73の斜辺731を第1および第2斜辺部732,734により構成する一方、第2リブ74の斜辺741を第3および第4斜辺部742,744により構成したが、第1および第2リブの斜辺が単一の傾斜角度に傾いて形成されていてもよい。
そして、上記実施形態では、シリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4をアルミ合金よりなるものとしたが、シリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースがそれぞれ異なる材質からなるもの、またはシリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースの合金の比率がそれぞれ異なるアルミ合金からなるものであってもよい。
更に、上記実施形態では、直列型エンジン1のシリンダヘッド2、シリンダブロック3およびチェーンケース4の各面同士により構成される3面合わせ部5にシール材7を用いた場合について述べたが、このようなシール材が、V型エンジンのシリンダヘッド、シリンダブロックおよびチェーンケースの各面同士により構成される3面合わせ部に用いられてもよいのはもちろんである。
1 エンジン(内燃機関)
2 シリンダヘッド(第1部品)
2a 下面(対向面)
2b フロント側面(一側面)
2a1 フロント側端部(一側端部)
2A 面取り面
3 シリンダブロック(第2部品)
3a 上面(対向面)
3b フロント側面(一側面)
3a1 フロント側端部(一側端部)
3A 面取り面
4 チェーンケース(第3部品)
41a フランジ部のリヤ側面(他側面)
5 3面合わせ部
7 シール材
71 第1シール片
71a リヤ側面(第1部品側面、第2部品側面)
72 第2シール片
72a 上面(第1部品側面)
72b 下面(第2部品側面)
73 第1リブ
731 斜辺
732 第1斜辺部
733 第2斜辺部
74 第2リブ
741 斜辺
742 第1斜辺部
743 第2斜辺部
81 第1溝部
82 第2溝部
83 第3溝部
a 第1シール片の厚み
b 第2シール片の厚み
α1 シリンダヘッドの下面のフロント側端部に対する面取り面の面取り角度
α2 シリンダヘッドのフロント側面に対する面取り面の面取り角度
β1 シリンダブロックの上面のフロント側端部に対する面取り面の面取り角度
β2 シリンダブロックのフロント側面に対する面取り面の面取り角度
θ1 第1斜辺部の傾斜角度
θ2 第2斜辺部の傾斜角度
θ3 第3斜辺部の傾斜角度
θ4 第4斜辺部の傾斜角度
X1 第1シール片の圧縮量
X2 第2シール片の圧縮量
2 シリンダヘッド(第1部品)
2a 下面(対向面)
2b フロント側面(一側面)
2a1 フロント側端部(一側端部)
2A 面取り面
3 シリンダブロック(第2部品)
3a 上面(対向面)
3b フロント側面(一側面)
3a1 フロント側端部(一側端部)
3A 面取り面
4 チェーンケース(第3部品)
41a フランジ部のリヤ側面(他側面)
5 3面合わせ部
7 シール材
71 第1シール片
71a リヤ側面(第1部品側面、第2部品側面)
72 第2シール片
72a 上面(第1部品側面)
72b 下面(第2部品側面)
73 第1リブ
731 斜辺
732 第1斜辺部
733 第2斜辺部
74 第2リブ
741 斜辺
742 第1斜辺部
743 第2斜辺部
81 第1溝部
82 第2溝部
83 第3溝部
a 第1シール片の厚み
b 第2シール片の厚み
α1 シリンダヘッドの下面のフロント側端部に対する面取り面の面取り角度
α2 シリンダヘッドのフロント側面に対する面取り面の面取り角度
β1 シリンダブロックの上面のフロント側端部に対する面取り面の面取り角度
β2 シリンダブロックのフロント側面に対する面取り面の面取り角度
θ1 第1斜辺部の傾斜角度
θ2 第2斜辺部の傾斜角度
θ3 第3斜辺部の傾斜角度
θ4 第4斜辺部の傾斜角度
X1 第1シール片の圧縮量
X2 第2シール片の圧縮量
Claims (4)
- 熱膨張量がそれぞれ異なる第1ないし第3部品の面同士で構成される3面合わせ部をシールする内燃機関のシール構造であって、
上記第1部品と上記第2部品とは、互いの対向面同士が対面するように配置されている一方、上記第3部品は、上記第1および第2部品同士の互いの対向面の一側端部より連続する上記第1および第2部品の一側面に対し他側面が対面するように配置されており、
上記3面合わせ部は、上記第1部品の対向面の一側端部および上記第2部品の対向面の一側端部と、上記第1および第2部品の一側面と、上記第3部品の他側面とで構成され、この3面合わせ部には、上記第1ないし第3部品の組付時に圧縮されることによって上記3面合わせ部をシールするシール材が設けられ、
上記シール材は、
上記第1および第2部品の一側面と上記第3部品の他側面との間をシールする第1シール片と、
上記第1シール片の上記第1および第2部品側面より上記第1および第2部品の互いの対向面の一側端部同士の間に向かって突設され、上記第1および第2部品の対向面の一側端部同士の間をシールする第2シール片と、
上記第1シール片の第1部品側面と第2シール片の第1部品側面との間を斜めに連結する第1リブと、
上記第1シール片の第2部品側面と第2シール片の第2部品側面との間を斜めに連結する第2リブと
を備えていることを特徴とする内燃機関のシール構造。 - 請求項1に記載の内燃機関のシール構造において、
上記第1リブの斜辺は、
上記第2シール片の第1部品側面に対し上記第1シール片の第1部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第1斜辺部と、
上記第1シール片の第1部品側面に対し上記第2シール片の第1部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第2斜辺部とで略くの字状に屈曲してなる一方、
上記第2リブの斜辺は、
上記第2シール片の第2部品側面に対し上記第1シール片の第2部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第3斜辺部と、
上記第1シール片の第2部品側面に対し上記第2シール片の第2部品側面に近づくに従い高さを増すように傾斜する第4斜辺部とで略くの字状に屈曲してなる
ことを特徴とする内燃機関のシール構造。 - 請求項2に記載の内燃機関のシール構造において、
上記第1および第2部品の互いの対向面の一側端部は、それぞれ所定の角度で面取りされており、
上記第1リブの第1斜辺部および第2斜辺部は、上記第1部品の面取り面に対し異なる角度に傾斜している一方、
上記第2リブの第3斜辺部および第4斜辺部は、上記第2部品の面取り面に対し異なる角度に傾斜している
ことを特徴とする内燃機関のシール構造。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関のシール構造において、
上記第1および第2部品の互いの対向面の一側端部には、その第1および第2部品の対向面の一側端部同士の間での第2シール片のシールに要する圧縮量を上回る厚みを相互に吸収する第1および第2溝部が設けられている一方、
上記第3部品の他側面には、上記第1および第2部品の一側面と上記第3部品の他側面との間での第1シール片のシールに要する圧縮量を上回る厚みを吸収する第3溝部が設けられている
ことを特徴とする内燃機関のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192583A JP2008019793A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 内燃機関のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192583A JP2008019793A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 内燃機関のシール構造 |
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---|---|
JP2008019793A true JP2008019793A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39075932
Family Applications (1)
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JP2006192583A Withdrawn JP2008019793A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 内燃機関のシール構造 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008019793A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009123130A1 (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-08 | Nok株式会社 | 密封構造及び密封装置 |
-
2006
- 2006-07-13 JP JP2006192583A patent/JP2008019793A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009123130A1 (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-08 | Nok株式会社 | 密封構造及び密封装置 |
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