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JP2008019715A - 斜板式圧縮機及び斜板の製造方法 - Google Patents

斜板式圧縮機及び斜板の製造方法 Download PDF

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JP2008019715A JP2006189492A JP2006189492A JP2008019715A JP 2008019715 A JP2008019715 A JP 2008019715A JP 2006189492 A JP2006189492 A JP 2006189492A JP 2006189492 A JP2006189492 A JP 2006189492A JP 2008019715 A JP2008019715 A JP 2008019715A
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Takahiro Sugioka
隆弘 杉岡
Atsushi Saito
淳志 斉藤
Takayuki Kato
崇行 加藤
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Abstract

【課題】鉛を含有せず、かつ優れた耐久性を発揮可能な斜板式圧縮機を提供する。
【解決手段】斜板式圧縮機1は、内部にシリンダボア22、クランク室15等を形成するハウジング10と、シリンダボア22内に収容されてシリンダボア22内に圧縮室24を区画するピストン23と、外部駆動源Eにより駆動され、ハウジング10に回転可能に支承された駆動軸16と、クランク室15内に設けられ、自己の前後の面と当接するシュー25を介して駆動軸16の回転運動をピストン23の往復運動に変換する斜板8とを備える。斜板8は第1斜板18及び第2斜板51からなる。第1斜板18及び第2斜板51は、シュー25が当接する面を構成すべく、鉛を含まず、銅及びグラファイトを含んで溶射によって形成された第1、2斜板側摺動層181、511を有し、第1、2斜板側摺動層181、511は、グラファイトの割合が3〜15質量%とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は斜板式圧縮機及び斜板式圧縮機に用いられる斜板の製造方法に関する。
特許文献1に従来の斜板式圧縮機が開示されている。この斜板式圧縮機は、内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、シリンダボア内に往復動可能に収容されてシリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、クランク室内に設けられ、自己の前後の面と当接する対をなすシューを介して駆動軸の回転運動をピストンの往復運動に変換する斜板とを備える。
一般的な斜板は単一のものであり、これは自己の前後の面を駆動軸に対して傾斜させた状態で駆動軸とともに回転可能とされている。一方、各シューはそれぞれ略半球状をしており、各シューの略平面が各斜板の前後の面と当接している。特許文献1開示の斜板は、駆動軸とともに回転可能な第1斜板と、この第1斜板に相対回転可能に支持された第2斜板とからなり、第1斜板の前方の面及び第2斜板の後方の面を駆動軸に対して傾斜させている。前方のシューの略平面は第1斜板の前方の面と当接し、後方のシューの略平面は第2斜板の前方の面と当接している。
これらの斜板は、一般的に球状黒鉛鋳鉄(FCD)、軸受鋼(SUJ2)等の鉄系材料により基材が構成されており、基材の表面には、駆動時におけるシューとの摺動性を向上させるために、摺動層が形成されている。公知の摺動層としては、現在、Cu−Sn−Pb系合金やAl−Si系合金等が溶射によって形成されている。一方、シューとしては、SUJ2等の鉄系材料やアルミ系材料が多用されている。
このような構成である斜板式圧縮機では、外部駆動源により駆動軸が回転すると、斜板も回転し、シューを介して各ピストンがシリンダボア内で往復動する。特許文献1開示の斜板を採用している場合には、第1斜板は駆動軸と同期して回転し、第2斜板は第1斜板より回転速度が低くなる。これにより、この斜板式圧縮機は、吸入室から圧縮室に冷媒を吸入し、圧縮室において冷媒を圧縮して吐出室に吐出する。
このような斜板式圧縮機は、蒸発器、膨張弁、凝縮器及び配管からなる外部冷媒循環回路とともに用いられて車両用等の冷凍回路を構成し、車室内等を空調することができる。
特開2005−113907号公報
ところで、近年、環境上の理由から、機械部品の製造分野でも鉛の低減が求められている。このため、上記斜板式圧縮機においても、摺動層を形成する溶射材料に関して、Cu−Sn−Pb系合金のように鉛を含有するものから鉛を含有しないものへの変更が望まれている。
しかし、上述のAl−Si系合金は、鉛を含有しないものの、Cu−Sn−Pb系合金に比べて摺動性が劣る。また、Cu−Sn−Pb系合金から単に鉛を除いたCu−Sn系合金では、さらに摺動性が低下する。このため、これらの合金を溶射材料として斜板の基材上に摺動層を形成した場合には、斜板とシューとの間で焼き付きが生じ易くなり、斜板式圧縮機の耐久性が低下するおそれがある。
この問題は、特に、CO2を冷媒とする圧縮機の場合に顕著となる。なぜなら、CO2が冷媒である場合には、圧縮時の圧力が15MPa程度の非常に高い圧力となり、ピストンからシューを介して斜板に作用する圧縮反力も非常に高くなるからである。また、冷媒としてのCO2は、潤滑成分を添加したとしても、他の一般的な冷媒に比べて潤滑性能が非常に低いからである。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、鉛を含有せず、かつ優れた耐久性を発揮可能な斜板式圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
発明者らは、摺動層を形成する溶射材料として、鉛を含有せず、かつ良好な摺動性を発揮するものを見出すべく、鋭意研究を行った。そして、鉛の代わりに銅及びグラファイトを溶射材料に含有させ、かつ溶射材料に含有させるグラファイトの割合を最適化することにより、上述の課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明の斜板式圧縮機は、内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、該シリンダボア内に往復動可能に収容されて該シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、該ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、該クランク室内に設けられ、自己の前後の面と当接する対をなすシューを介して該駆動軸の回転運動を該ピストンの往復運動に変換する斜板とを備える斜板式圧縮機において、
前記斜板は、前記シューが当接する面を構成すべく、鉛を含まず、銅及びグラファイトを含んで溶射によって形成された摺動層を有し、
該摺動層は該グラファイトの割合が3〜15質量%であることを特徴とする。
このような構成である本発明の斜板式圧縮機では、外部駆動源により駆動軸が回転すると、斜板も回転し、シューを介して各ピストンがシリンダボア内で往復動する。特許文献1開示の斜板を採用している場合には、第1斜板は駆動軸と同期して回転し、第2斜板は第1斜板より回転速度が低くなる。これにより、この斜板式圧縮機は、吸入室から圧縮室に冷媒を吸入し、圧縮室において冷媒を圧縮して吐出室に吐出する。
この間、斜板の摺動層は、鉛を含有せず、その代わりとして、摺動性の向上に寄与する銅及びグラファイトを適量含んでいる。発明者らの試験結果によれば、この摺動層は、上述のAl−Si系合金や、Cu−Sn−Pb系合金から単に鉛を除いたCu−Sn系合金を溶射することによって形成された摺動層と比較して、摺動性が低下せず、斜板とシューとの間で焼き付きが生じ難い。
したがって、本発明の斜板式圧縮機は、鉛を含有せず、かつ優れた耐久性を発揮することができる。このため、この斜板式圧縮機は、優れた環境性能を発揮するとともに、長寿命である。
本発明の斜板式圧縮機は、R134a等の一般的な冷媒の他、CO2冷媒を使用するものであり得る。特に、CO2を冷媒とする場合には、本発明の効果を顕著に享受することができる。なぜなら、CO2が冷媒である場合には、圧縮時の圧力が15MPa程度の非常に高い圧力となり、ピストンからシューを介して斜板に作用する圧縮反力も非常に高くなるからである。また、冷媒としてのCO2は、潤滑成分を添加したとしても、他の一般的な冷媒に比べて潤滑性能が非常に低いからである。
発明者らの試験結果によれば、摺動層におけるグラファイトの割合が3質量%未満であったり、15質量%を超えたりすれば、耐焼き付き荷重が十分でない。
本発明の斜板式圧縮機において、摺動層はグラファイトの割合が6〜12質量%であることがより好ましい。グラファイトの割合がこの範囲内であれば、高い耐焼き付き荷重を発揮できる。
本発明の斜板式圧縮機において、摺動層は錫を含み得る。また、本発明の斜板式圧縮機において、摺動層は亜鉛を含み得る。発明者らは、試験評価において、上述の条件により斜板式圧縮機が優れた耐久性を発揮することを確認している。
本発明の斜板式圧縮機において、斜板は摺動層を表面にもつ基材を有し、基材は鉄系材料からなり得る。斜板は、一般的に球状黒鉛鋳鉄(FCD)、軸受鋼(SUJ2)等の鉄系材料により基材が構成されている。このため、基材の表面の摺動層を形成する溶射材料を変更するだけで、本発明の効果を享受することができる。
本発明の斜板の製造方法は、内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、該シリンダボア内に往復動可能に収容されて該シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、該ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、該クランク室内に設けられ、自己の前後の面と当接する対をなすシューを介して該駆動軸の回転運動を該ピストンの往復運動に変換する斜板とを備える斜板式圧縮機に用いられる斜板の製造方法において、
鉛を含まず、銅及びグラファイトを含み、該グラファイトの割合が3〜15質量%である溶射材料を用意する工程と、
基材に対して該溶射材料を溶射して摺動層とし、前記シューが当接する面を該摺動層とする工程とを備えていることを特徴とする。
このような製造方法により、本発明の斜板式圧縮機に用いられる斜板を製造することができる。
本発明の斜板の製造方法において、グラファイトは表面が銅メッキされたものであることが好ましい。この場合、溶射材料が溶射される際に高温となって、溶射材料中のグラファイトが焼失したり、酸化したりするという不具合を抑制することができる。銅メッキは摺動層中でグラファイトとともに摺動性に寄与する。このため、この製造方法によれば、上述の摺動層をより確実に形成することができる。
また、発明者らの試験評価によれば、グラファイトの粒径は20μm〜60μm程度であることがより好ましい。
図1及び図2に示すように、実施例1の斜板式圧縮機1は、CO2を冷媒とする容量可変型のものであり、ハウジング10と、ピストン23と、駆動軸16と、斜板8とを備えている。斜板8は、詳細を後述する第1斜板18と第2斜板51とにより構成されている。なお、図1及び図2において左方を斜板式圧縮機1の前方とし、右方を斜板式圧縮機1の後方とする。
斜板式圧縮機1のハウジング10は、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の前端に接合固定されたフロントハウジング12と、シリンダブロック11の後端に弁・ポート形成体13を介して接合固定されたリヤハウジング14とを備えている。
斜板式圧縮機1のハウジング10内において、シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、クランク室15が区画形成されている。シリンダブロック11とフロントハウジング12との間には、駆動軸16がクランク室15を通過するように配設されている。そして、駆動軸16は、シリンダブロック11側のラジアル軸受81とフロントハウジング12側のラジアル軸受82とにより回転可能に支承されている。駆動軸16には、車両の走行駆動源でもある外部駆動源としてのエンジンEがクラッチレスタイプ(常時伝達型)の動力伝達機構PTを介して作動連結されている。このため、エンジンEの稼動時においては、エンジンEから動力の供給を受けて駆動軸16が常時回転駆動される。
クランク室15内において駆動軸16の前方には、ラグプレート17が一体回転可能に固定されている。そして、ラグプレート17とフロントハウジング12との間には、スラスト軸受83が配設されている。さらに、クランク室15内には、実質的に円盤状をなす第1斜板18が収容されている。第1斜板18は、球状黒鉛鋳鉄(FCD)、軸受鋼(SUJ2)等の鉄系材料により基材が構成されており、第1斜板18の前面側の基材の表面には、詳細を後述する第1斜板側摺動層181が形成されている。
第1斜板18の中央部には、駆動軸16を挿通させる挿通孔18aが貫通形成されている。そして、第1斜板18は、挿通孔18aを介して駆動軸16にスライド移動可能でかつ傾動可能に支持されている。ラグプレート17と第1斜板18との間にはヒンジ機構19が配設されている。
ヒンジ機構19は、ラグプレート17の後面に突設された二つ(紙面手前側の一方は図示されていない)のラグプレート側突起41と、第1斜板18の前面においてラグプレート17側に向かって突設された斜板側突起42とからなっている。斜板側突起42は、先端側が二つのラグプレート側突起41間に入り込んでいる。従って、ラグプレート17の回転力は、ラグプレート側突起41及び斜板側突起42を介して第1斜板18に伝達される。
第1斜板18の後面中央部には、実質的に円筒状をなす支持部39が駆動軸16を取り囲むようにして突設されている。第1斜板18において、支持部39の外側には、円盤状をなす第2斜板51が、その中央部に貫通形成された支持孔51aに支持部39が挿通された状態で配置されている。第2斜板51としては、第1斜板18とほぼ同じ半径のものが用いられている。第2斜板51も、第1斜板18と同様に、球状黒鉛鋳鉄(FCD)、軸受鋼(SUJ2)等の鉄系材料により基材が構成されており、第2斜板51の後面側の基材の表面には、詳細を後述する第2斜板側摺動層511が形成されている。
支持部39の外周面と第2斜板51の支持孔51aの内周面との間には、ラジアル軸受52が配設されている。第1斜板18の後面と第2斜板51の前面との間には、スラスト軸受53が配設されている。スラスト軸受53は、転動素子としてのコロ53aを複数有しており、複数のコロ53aは保持器53bによって回転可能に保持されている。
第2斜板51は、ラジアル軸受52及びスラスト軸受53を介することで、第1斜板18と相対回転可能でかつ一体的に傾動可能となるように、第1斜板18(支持部39)によって支持されている。
ラグプレート側突起41の基部にはカム部43が形成されている。カム部43において第1斜板18を臨む後端面にはカム面43aが形成されている。斜板側突起42の先端は、カム部43のカム面43aに対して摺動可能に当接されている。従って、ヒンジ機構19は、斜板側突起42の先端がカム部43のカム面43a上を駆動軸16に対する接離方向へ移動することで、第1斜板18及び第2斜板51の傾動を案内する。
シリンダブロック11において駆動軸16の軸線L周りには、複数のシリンダボア22が等角度間隔で前後方向(紙面左右方向)に貫通形成されている。片頭型のピストン23は、各シリンダボア22内に前後方向へ移動可能に収容されている。シリンダボア22の前後開口は、弁・ポート形成体13の前端面及びピストン23によって閉塞されており、このシリンダボア22内にはピストン23の前後方向への移動に応じて容積変化する圧縮室24が区画されている。
ピストン23は、シリンダボア22に挿入される円柱状の頭部37と、シリンダボア22の外方でクランク室15に位置する首部38とが前後方向に連接されてなる。頭部37及び首部38は、アルミニウム系の金属材料(純アルミニウム又はアルミニウム合金のことを指す)より構成されている。首部38の内側には、一対のシュー座38aが凹設されている。首部38内には、半球状をなす第1シュー25A及び第2シュー25Bからなるシュー25が内装されている。第1シュー25A及び第2シュー25Bを構成する材料としては、SUJ2等の鉄系材料やアルミ系材料が採用されている。また、アルミ系材料の場合は、表面にNiメッキ等の表面処理が施される場合もある。なお、本明細書において「半球」とは、球体を二等分したもののみを意味するものではなく、球体の球面の一部を備えたもののことを指す。
第1シュー25A及び第2シュー25Bは、それぞれ半球面25aを以て対応するシュー座38aによって球面受けされている。第1シュー25Aの半球面25aと第2シュー25Bの半球面25aとは、点Pを中心とした同一球面上に存在する。各ピストン23は、第1シュー25A及び第2シュー25Bを介して第1斜板18及び第2斜板51の外周部に係留されている。圧縮室24と反対側に位置する第1シュー25Aは、半球面25aと反対側の平面形状の摺接面25bを以て、第1斜板18の前面の第1斜板側摺動層181に当接されている。圧縮室24側、つまり圧縮反力を受ける側の第2シュー25Bは、半球面25aと反対側の摺接面25bを以て、第2斜板51の後面の第2斜板側摺動層511に当接されている。
第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、鉛を含まず、銅及びグラファイトを含んで溶射によって形成されたものである。そして、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、グラファイトの割合が3〜15質量%、より好ましくは6〜12質量%とされている。また、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、錫又は亜鉛を含んでいる。
このような第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、下記のようにして形成される。
(第1工程)
まず、鉛を含まず、銅及びグラファイトを含み、グラファイトの割合が3〜15質量%である粉末状の溶射材料を用意する。この際、溶射材料は、Cu−Sn系合金又はCu−Zn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた銅メッキグラファイト粉末(粒径20〜60μm程度が好ましい。)を所定量混合することにより調整される。
(第2工程)
次に、第1斜板18及び第2斜板51の基材に対して上記の溶射材料を溶射して摺動層を形成し、第1斜板18の前面について第1シュー25Aが当接する面を第1斜板側摺動層181とし、第2斜板51の後面について第2シュー25Bが当接する面を第2斜板側摺動層511とする。この際、グラファイトとして、表面が銅メッキされた銅メッキグラファイト粉末を使用することにより、溶射材料が溶射される際に高温となって、溶射材料中のグラファイトが焼失したり、酸化したりするという不具合を抑制することが可能となっている。また、銅メッキは摺動層中でグラファイトとともに摺動性に寄与する。このため、上述の第1、2工程を備える製造方法により、上述の第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511をより確実に形成することが可能となっている。
こうして、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511が形成される。なお、上述の溶射材料の構成比率等については、後述する評価試験に基づいて決定している。
このような構成である斜板8及びピストン23は、駆動軸16の回転によって、下記のように作用する。すなわち、駆動軸16の回転によって第1斜板18が回転すると、ピストン23が前後方向に往復直線運動する。ここで、第1斜板18が回転すると、ラジアル軸受52及びスラスト軸受53の作用によって、第1斜板18と第2斜板51との間に滑りが生じ、第2斜板51の回転速度は第1斜板18の回転速度よりも低下する。このため、第2斜板51と第2シュー25Bとの相対回転速度が、第2シュー25Bと第1斜板18との相対回転速度よりも低下する。よって、第2斜板51と第2シュー25Bとの相対回転に起因する軸線S(半球面25aの曲率中心点Pを通りかつ摺接面25bに垂直な線)を中心とした第2シュー25Bの回転運動を抑制することができ、その回転運動に起因した機械損失や不具合の発生を抑制することができている。
斜板式圧縮機1のハウジング10内において、弁・ポート形成体13とリヤハウジング14との間には、吸入室26及び吐出室27がそれぞれ区画形成されている。弁・ポート形成体13には、圧縮室24と吸入室26との間に位置するようにして、吸入ポート28及び吸入弁29がそれぞれ形成されている。弁・ポート形成体13には、圧縮室24と吐出室27との間に位置するようにして、吐出ポート30及び吐出弁31がそれぞれ形成されている。
冷凍回路の冷媒としてはCO2が用いられている。図示しない外部回路から吸入室26に導入された冷媒ガスは、各ピストン23の上死点位置から下死点位置側への移動により、吸入ポート28及び吸入弁29を介して圧縮室24に吸入される。圧縮室24に吸入された冷媒ガスは、ピストン23の下死点位置から上死点位置側への移動により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート30及び吐出弁31を介して吐出室27に吐出される。吐出室27の冷媒ガスは外部回路へと導出される。
斜板式圧縮機1のハウジング10内には、抽気通路32及び給気通路33並びに制御弁34が設けられている。抽気通路32は、クランク室15と吸入室26とを接続する。給気通路33は、吐出室27とクランク室15とを接続する。給気通路33の途中には、電磁弁よりなる周知の制御弁34(図1中、模式的に示す。)が配設されている。
制御弁34の開度を外部からの給電制御によって調節することで、給気通路33を介したクランク室15への高圧な吐出ガスの導入量と、抽気通路32を介したクランク室15からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク室15の内圧が決定される。クランク室15の内圧の変更に応じてクランク室15の内圧と圧縮室24の内圧との差が変更され、第1斜板18及び第2斜板51の傾斜角度が変更される結果、ピストン23のストローク即ち斜板式圧縮機の吐出容量が調節される。
例えば、制御弁34の弁開度が減少すると、クランク室15の内圧が低下する。このため、第1斜板18及び第2斜板51の傾斜角度が増大してピストン23のストロークが増大し、斜板式圧縮機1の吐出容量が増大する。逆に、制御弁34の弁開度が増大すると、クランク室15の内圧が上昇する。このため、第1斜板18及び第2斜板51の傾斜角度が減少してピストン23のストロークが減少し、斜板式圧縮機1の吐出容量が減少する。
こうして、実施例1の斜板式圧縮機1は、図示しない外部回路とともに車両用等の冷凍回路を構成し、車室内等を空調することが可能となっている。
ここで、実施例1の斜板式圧縮機1の耐久性を評価するため、下記の通り、試験例1〜5を実施した。具体的には、図3に示すように、第1斜板18及び第2斜板51を模した斜板供試体88とシュー25とを用意する。斜板供試体88は、基材88aの上面に摺動層88bが上面に形成されたものである。シュー25は、斜板供試体88の摺動層88bに摺接面25bを当接するように載置される。そして、シュー25の半球面25aに対応するシュー座38aが凹設された押し付け治具99により、シュー25を斜板供試体88に所定の荷重で押し付ける。こうして、斜板供試体88とシュー25とを当接させた状態で斜板供試体25を回転数1000rpm程度で回転させ、どの程度の荷重で焼き付きが発生するかを評価した。
Figure 2008019715
<試験例1>
表1に試験例1の実験条件を示す。実施品1−1〜比較品1−6において、基材88aの材質は、FCDである。摺動層88bは、上述の第1工程及び第2工程により基材88aの上面に形成されるものであり、表1に示すように、溶射材料が実施品1−1〜比較品1−6の各品で異なっている。シュー25の材質は、SUJ2である。潤滑条件は、CO2を冷媒として使用する斜板式圧縮機1と同様の厳しい条件である無潤滑としている。このような状態で、上述の評価方法により焼き付き荷重を測定した。
実施品1−1は、Pbを含まないCu−Sn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた粒径約30μmの銅メッキグラファイト粉末を所定量混合して、グラファイトの割合を9質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。
また、実施品1−2は、Pbを含まないCu−Zn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた粒径約30μmの銅メッキグラファイト粉末を所定量混合して、グラファイトの割合を9質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。
これに対して、比較品1−1は、Cu−Sn−Pb系合金の粉末であって、Pbの割合を10質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。
その結果、図4に示すように、上記の実施品1−1、1−2の焼付き荷重は、比較品1−1の焼付き荷重と同等以上であり、斜板供試体88とシュー25との間で焼付きが生じ難いことが解る。
そして、実施品1−1、1−2は、比較品1−2〜1−6のように、PbもCも含まない溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものと比較しても、大幅に焼付きが生じ難いことが解る。
Figure 2008019715
<試験例2>
表2に試験例2の実験条件を示す。試験例2では、斜板供試体88の基材88aの材質及び摺動層88bの溶射材料並びに潤滑条件に関する実験条件が試験例1と同じであるが、シュー25の材質のみが試験例1に対して異なる。試験例2では、シュー25の材質は、アルミ合金であり、表面にNiメッキが施されている。このような状態で、上述の評価方法により焼き付き荷重を測定した。
その結果、図5に示す通り、試験例1と同様に、実施品2−1、2−2の焼付き荷重は、Pbを含む比較品2−1の焼付き荷重より大きく、斜板供試体88とシュー25との間で焼付きが生じ難いことが解る。
そして、実施品2−1、2−2は、比較品2−2〜2−6のように、PbもCも含まない溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものと比較しても、試験例1の場合と同様に、大幅に焼付きが生じ難いことが解る。
Figure 2008019715
<試験例3>
表3に試験例3の実験条件を示す。潤滑条件は、冷凍機油を噴霧(噴霧量:70mg/min)するものである。このように、試験例1、2よりも潤滑条件が厳しくない状態で、上述の評価方法により焼き付き荷重を測定した。
実施品3−1、3−3は、実施品1−1、2−1と同様に、Pbを含まないCu−Sn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた粒径約30μmの銅メッキグラファイト粉末を所定量混合して、グラファイトの割合を9質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。そして、実施品3−1では、シュー25の材質がSUJ2であるが、実施品3−3では、シュー25の材質がアルミ合金であり、表面にNiメッキが施されている。
実施品3−2は、Pbを含まないCu−Zn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた粒径約30μmの銅メッキグラファイト粉末を所定量混合して、グラファイトの割合を9.3質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。そして、実施品3−2では、シュー25の材質がSUJ2である。
これに対して、比較品3−1〜3−3は、PbもCも含まないCu−Sn系合金又はCu−Zn系合金の粉末からなる溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。比較品3−1、3−2では、シュー25の材質がSUJ2であるが、比較品3−3では、シュー25の材質がアルミ合金であり、表面にNiメッキが施されている。
その結果、冷凍機油を噴霧するという試験例1、2よりも厳しくない潤滑条件においても、図6に示すように、上記の実施品3−1〜3−3の焼付き荷重は、比較品3−1〜3−3の焼付き荷重の約2倍であり、斜板供試体88とシュー25との間で焼付きが生じ難いことが解る。
Figure 2008019715
<試験例4>
表4に試験例4の実験条件を示す。潤滑条件は、無潤滑であり、周囲の雰囲気をR134a雰囲気とするものである。このような状態で、上述の評価方法により焼き付き荷重を測定した。
試験品4−1〜4−7は、Pbを含まないCu−Sn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた粒径約30μmの銅メッキグラファイト粉末を所定量混合して、グラファイトの割合を0質量%、2質量%、3質量%、6質量%、9質量%、12質量%、15質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。そして、試験品4−1〜4−7では、シュー25の材質がアルミ合金であり、表面にNiメッキが施されている。
その結果、図7に示すように、上記の試験品4−1では、グラファイトの割合が0質量%であり、試験品4−1ではグラファイトの割合が2質量%と非常に少ないことにより焼き付き荷重がかなり低くなっているのに対して、グラファイトの割合が3〜15質量%の範囲である試験品4−3〜4−7では、焼付き荷重が高くなる傾向を示していることが解る。特に、グラファイトの割合が6〜12質量%の範囲である試験品4−4〜4−6では、焼付き荷重が大幅に向上していることが解る。
Figure 2008019715
<試験例5>
表5に試験例5の実験条件を示す。潤滑条件は、無潤滑であり、周囲の雰囲気をR134a雰囲気とするものである。このような状態で、上述の評価方法により焼き付き荷重を測定した。
試験品5−1〜5−3は、Pbを含まないCu−Sn系合金の粉末に、表面が銅メッキされた粒径約20μm、約30μm、約60μmの銅メッキグラファイト粉末を所定量混合して、グラファイトの割合を9質量%とした溶射材料を用いて摺動層88bを形成したものである。そして、試験品5−1〜5−3では、シュー25の材質がアルミ合金であり、表面にNiメッキが施されている。
その結果、図8に示すように、試験例1〜試験例4と同様に銅メッキグラファイト粉末の粒径を約30μmとした試験品5−2だけでなく、銅メッキグラファイト粉末の粒径を約20μm、約60μmとした試験品5−1、5−3についても、焼付き荷重が高くなっていることが解る。このため、銅メッキグラファイト粉末の粒径は、20〜60μm程度であることがより好ましい。
ここで、実施例1の斜板式圧縮機1において、第1斜板18及び第2斜板51からなる斜板8は、第1シュー25A及び第2シュー25Bからなるシュー25が当接する面を構成すべく、鉛を含まず、銅及びグラファイトを含んで溶射によって形成された第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511を有している。そして、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511はグラファイトの割合が3〜15質量%とされている。つまり、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、鉛を含有せず、その代わりとして、摺動性の向上に寄与する銅及びグラファイトを適量含んでいる。そして、上述の試験例1〜5からも解るように、この第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、上述のAl−Si系合金や、Cu−Sn−Pb系合金Cu−Sn−Pb系合金から単に鉛を除いたCu−Sn系合金を溶射することによって形成された摺動層と比較して、摺動性が低下せず、斜板8とシュー25との間で焼き付きが生じ難くなっている。
したがって、実施例1の斜板式圧縮機1は、鉛を含有せず、かつ優れた耐久性を発揮することができる。このため、この斜板式圧縮機1は、優れた環境性能を発揮するとともに、長寿命である。
また、この斜板式圧縮機1は、CO2冷媒を使用するものであることから、本発明の効果を顕著に享受することができている。なぜなら、CO2が冷媒である場合には、圧縮時の圧力が15MPa程度の非常に高い圧力となり、ピストン23からシュー25を介して斜板8に作用する圧縮反力も非常に高くなるからである。また、冷媒としてのCO2は、潤滑成分を添加したとしても、他の一般的な冷媒に比べて潤滑性能が非常に低いからである。
さらに、この斜板式圧縮機1において、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は、試験例4からもわかるように、グラファイトの割合が6〜12質量%である場合に、高い耐焼き付き荷重を発揮できている。
また、この斜板式圧縮機1において、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511は錫又は亜鉛を含んでおり、試験例1〜5により、このような斜板式圧縮機1が優れた耐久性を発揮することを確認できている。
さらに、この斜板式圧縮機1において、斜板8は、一般的である球状黒鉛鋳鉄(FCD)、軸受鋼(SUJ2)等の鉄系材料により基材が構成されており、第1斜板側摺動層181及び第2斜板側摺動層511を形成する上述の溶射材料に変更するだけで、容易に本発明の効果を享受することができている。
以上において、本発明を実施例1に即して説明したが、本発明は上記実施例1に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、斜板式圧縮機は、第1斜板18と第2斜板51とにより構成される斜板8の代わりに、一般的な単一の斜板を採用するものであってもよい。この場合には、第1斜板18の回転数よりも第2斜板51の回転数が低下する斜板8と異なり、斜板の前後の面が同じ回転数で回転する。このため、単一の斜板を採用する斜板式圧縮機では、各シューと斜板との間の摺動条件が分割式の斜板8を採用する場合よりも厳しくなるので、本発明の効果を一層享受することができる。
本発明は斜板式圧縮機に利用可能である。
実施例1の斜板式圧縮機の縦断面図である。 実施例1の斜板式圧縮機の要部拡大縦断面図である。 実施例1の斜板式圧縮機に係り、斜板供試体とシューとの焼付き荷重の測定方法を示す概略模式図である。 実施例1の斜板式圧縮機に係り、試験例1の結果を示すグラフである。 実施例1の斜板式圧縮機に係り、試験例2の結果を示すグラフである。 実施例1の斜板式圧縮機に係り、試験例3の結果を示すグラフである。 実施例1の斜板式圧縮機に係り、試験例4の結果を示すグラフである。 実施例1の斜板式圧縮機に係り、試験例5の結果を示すグラフである。
符号の説明
1…斜板式圧縮機
8…斜板(18…第1斜板、51…第2斜板)
10…ハウジング(11…シリンダブロック、12…フロントハウジング、14…リヤハウジング)
15…クランク室
16…駆動軸
22…シリンダボア
23…ピストン
24…圧縮室
25…シュー(25A…第1シュー、25B…第2シュー)
26…吸入室
27…吐出室
88a…基材
181、511…摺動層(181…第1斜板側摺動層、511…第2斜板側摺動層)
E…外部駆動源(エンジン)

Claims (7)

  1. 内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、該シリンダボア内に往復動可能に収容されて該シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、該ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、該クランク室内に設けられ、自己の前後の面と当接する対をなすシューを介して該駆動軸の回転運動を該ピストンの往復運動に変換する斜板とを備える斜板式圧縮機において、
    前記斜板は、前記シューが当接する面を構成すべく、鉛を含まず、銅及びグラファイトを含んで溶射によって形成された摺動層を有し、
    該摺動層は該グラファイトの割合が3〜15質量%であることを特徴とする斜板式圧縮機。
  2. 前記摺動層は前記グラファイトの割合が6〜12質量%である請求項1記載の斜板式圧縮機。
  3. 前記摺動層は錫を含む請求項1又は2記載の斜板式圧縮機。
  4. 前記摺動層は亜鉛を含む請求項1又は2記載の斜板式圧縮機。
  5. 前記斜板は前記摺動層を表面にもつ基材を有し、該基材は鉄系材料からなる1又は2記載の斜板式圧縮機。
  6. 内部にシリンダボア、クランク室、吸入室及び吐出室を形成するハウジングと、該シリンダボア内に往復動可能に収容されて該シリンダボア内に圧縮室を区画するピストンと、外部駆動源により駆動され、該ハウジングに回転可能に支承された駆動軸と、該クランク室内に設けられ、自己の前後の面と当接する対をなすシューを介して該駆動軸の回転運動を該ピストンの往復運動に変換する斜板とを備える斜板式圧縮機に用いられる斜板の製造方法において、
    鉛を含まず、銅及びグラファイトを含み、該グラファイトの割合が3〜15質量%である溶射材料を用意する工程と、
    基材に対して該溶射材料を溶射して摺動層とし、前記シューが当接する面を該摺動層とする工程とを備えていることを特徴とする斜板の製造方法。
  7. 前記グラファイトは表面が銅メッキされたものである請求項6記載の斜板の製造方法。
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