JP2008006906A - 自動車用内装部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】内装トリム本体にアームレストとオーナメントカバーを連接して装備した内装部品において、アームレストとオーナメントカバーとの間の合わせを良好に維持するとともに、衝撃吸収性能を高める。
【解決手段】ドアトリム本体40にアームレスト50をビス固定、及びアームレスト50の取付用舌片55をドアトリム本体40に対して爪係合することで組み付ける。次いで、アームレスト50の下端縁に合わせ接合するオーナメントカバー60の合わせを調整しながらオーナメントカバー60をクリップ63等の固定具を介して取付用舌片55に組み付ける。よって、アームレスト50とオーナメントカバー60との合わせ部Aの外観見栄えを高めるとともに、側突時、取付用舌片55が受けリブ33を乗り越え、変形ストローク量を確保することで衝撃吸収性能を高める。
【選択図】図2
【解決手段】ドアトリム本体40にアームレスト50をビス固定、及びアームレスト50の取付用舌片55をドアトリム本体40に対して爪係合することで組み付ける。次いで、アームレスト50の下端縁に合わせ接合するオーナメントカバー60の合わせを調整しながらオーナメントカバー60をクリップ63等の固定具を介して取付用舌片55に組み付ける。よって、アームレスト50とオーナメントカバー60との合わせ部Aの外観見栄えを高めるとともに、側突時、取付用舌片55が受けリブ33を乗り越え、変形ストローク量を確保することで衝撃吸収性能を高める。
【選択図】図2
Description
この発明は、ドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム等、車両の側壁パネルの室内面側に内装される自動車用内装部品に係り、特に、内装トリム本体の略中央にアームレストとオーナメントカバーを見栄え良く取り付けることを可能にした自動車用内装部品に関する。
通常、車両の側壁パネルの室内面側には、ドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム等の自動車用内装部品が装着されており、車室内の美観を高めるとともに、側突時等、車両に側方からの衝撃荷重が加わった際、内装部品自体が撓み変形することで衝撃荷重の一部を吸収し、乗員に加わる負荷を軽減する構成が採用されている。図7は従来のドアトリム1を示すもので、このドアトリム1は、ドアトリムアッパー2とドアトリムロア3の上下二分割構造のドアトリム本体4の表面略中央部に乗員が肘を掛けて休めるアームレスト5が設けられているとともに、このアームレスト5の下縁に沿って外観見栄えを高めるオーナメントカバー6が装着されている。
上記アームレスト5とオーナメントカバー6をドアトリム本体4に取り付ける従来構造を図8,図9を基に説明する。まず、アームレスト5は、合成樹脂の射出成形体からなり、製品形状を保持するアームレスト芯材5aの表面にクッション性を付与するアームレストパッド5bが積層され、それらの表面を外観意匠性並びに手触り感を向上させるためのアームレスト表皮5cにより被包して構成されている。次いで、このアームレスト5をドアトリム本体4に取り付けるには、アームレスト5の内奥縁側に対応してアームレスト芯材5aに形成した取付用ボス部5dにドアトリムアッパー2の取付孔2aを合致させ、ビス5eを締付け固定するとともに、アームレスト芯材5aの内奥縁側及び手前側にそれぞれ対応して設けられている係止爪5fをドアトリムロア3の開口3aの縁部に係着することで、アームレスト5がドアトリム本体4に取り付けられている。更に、アームレスト5とは別体部品となるオーナメントカバー6は、合成樹脂の射出成形体から構成されており、オーナメントカバー6の裏面にパネル側に向けて突設されたクリップ取付座6aにクリップ6bを装着し、ドアトリムロア3に開設されている取付孔3b内にこのクリップ6bを差込み固定することでオーナメントカバー6がドアトリム本体4に取り付けられている。このようなアームレスト5、オーナメントカバー6の従来例については特許文献1に詳細に記載されている。
このように、従来のアームレスト5、オーナメントカバー6の取付構造においては、ドアトリム本体4に対してアームレスト5並びにオーナメントカバー6をそれぞれ個別に取り付けるという構成であるため、アームレスト5とオーナメントカバー6の合わせ部(図8中符号aで示す)において、スキ、段差等が発生し易く、外観見栄えを低下させる要因となっている。また、オーナメントカバー6の内面側においては、ドアトリムロア3が位置する二重構造となっているため、側突時、この部分の剛性が高く、荷重が加わった際、乗員に加わる反発力が大きく、良好な衝撃吸収性能が確保されているとは言い難いものであった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、内装トリム本体のほぼ中央にアームレストと、その下縁にオーナメントカバーを装着してなる自動車用内装部品であって、アームレストとオーナメントカバーとの合わせ部にスキ、段差等が発生することがなく、合わせ部の見栄えを高めるとともに、側突時における衝撃吸収性能を高めた自動車用内装部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両の側壁パネルの室内面側に取り付けられる内装トリム本体と、内装トリム本体の表面ほぼ中央に装着されるアームレストと、このアームレストの下端縁に沿って連接されるオーナメントカバーとからなる自動車用内装部品において、前記アームレストは、樹脂成形体からなるアームレスト芯材の表面にアームレスト表皮を被包して構成され、アームレスト芯材の内奥側における取付部を内装トリム本体に固定する一方、アームレスト芯材の手前側において、下方向に延びる取付用舌片を設け、この取付用舌片を内装トリム本体に係着固定するとともに、アームレストの下端縁に沿ってオーナメントカバーを両者の合わせを調整しながら位置決めし、上記アームレストの取付用舌片にオーナメントカバーを固定具を介して固定したことを特徴とする。
ここで、内装部品としては、車両の側壁パネルの室内面側に取り付けられるドアトリム、リヤサイドトリム、又はワゴン車等のラゲージサイドトリム等に適用できる。更に、内装部品における内装トリム本体は、一体型構造でも良いが、上下二分割構造のトリムアッパーとトリムロアとを接合固定してなる接合タイプの構造にも適用できる。内装トリム本体の構成としては、合成樹脂のモールドプレス成形体、あるいは射出成形体等、単体成形品、あるいはモールドプレス成形、射出成形等により所要形状に成形してなる樹脂芯材の表面に表皮を貼着してなる積層構造体を使用することもできる。
次に、内装トリム本体の表面に取り付けられるアームレスト及びオーナメントカバーについては、まず、アームレストは、合成樹脂成形体からなるアームレスト芯材と、アームレスト芯材の表面を覆う外観意匠性に優れたアームレスト表皮を備えていれば良く、例えば、アームレスト芯材の表面にウレタンフォーム等のアームレストパッドを積層した後、それらの外表面を合成樹脂シートや布地シート等のアームレスト表皮で被包してなる三層構造のアームレストや、あるいはアームレスト表皮としてエラストマー樹脂等を射出成形することにより、肉厚のアームレスト表皮を成形し、アームレスト芯材の表面にアームレスト表皮を被せる二層構造のアームレストを適用することもできる。そして、アームレストの下端縁に沿って連接状に設けられるオーナメントカバーは、汎用の熱可塑性樹脂の射出成形体が適用される。
次いで、アームレスト並びにオーナメントカバーの内装トリム本体に対する取付構造については、アームレスト芯材の内奥側が内装トリム本体に慣用の固定手段等で固定されている。例えば、アームレスト芯材に取付用ボスが形成されており、内装トリム本体の取付孔と、この取付用ボスを合致させて裏面側からボスを締付け固定することにより、内装トリム本体にアームレストの内奥縁側を固定することができる。一方、アームレスト芯材の手前側には、取付用舌片が下方向に向けて延設形成され、この取付用舌片を内装トリム本体に爪係合するという構成が採用されている。更に、アームレストとオーナメントカバーの関係については、例えば、アームレストの取付用舌片に開口を開設し、オーナメントカバーの裏面に形成したクリップ座にクリップを装着し、このクリップを取付用舌片の開口内に係着することで両者を接合固定するが、その際、アームレストとオーナメントカバーの合わせ部にスキ、段差等が生じることがないように良好な合わせ状態を確認しながら両者を固定する。また、取付用舌片と内装トリム本体との爪係合構造としては、一方側に爪を形成し、他方側に爪と係合する受け部を形成しておけば良い。
従って、本発明に係る自動車用内装部品によれば、内装トリム本体に対してアームレスト、オーナメントカバーを取り付ける手順としては、まず、内装トリム本体に対してアームレストを装着した後、オーナメントカバーの取付座に装着したクリップ等の固定具をアームレストの取付用舌片に固定することにより、オーナメントカバーをアームレストに装着する。そして、その際、オーナメントカバー、アームレスト両者の合わせ部に沿ってスキ、段差等が生じることがないように調整しながらオーナメントカバーをアームレストに対して取り付けるという構成であるため、アームレストとオーナメントカバーとの合わせ部に沿ってスキ、段差等が生じることがなく、合わせ部の見栄えを著しく高めることができる。
次いで、本発明の好ましい実施の形態においては、前記アームレスト芯材から下方向に延設される取付用舌片の手前側に内装トリム本体の係止爪が係着する一方、取付用舌片の裏面側には、受けリブが当接し、側突時、アームレスト並びにオーナメントカバーに外力が加わった際、アームレストの取付用舌片が受けリブを乗り超えることで、アームレスト並びにオーナメントカバーの変形ストローク量を多く確保できるようにしたことを特徴とする。
そして、この実施の形態によれば、側突時等、車両の側面に荷重が加わった際、乗員の身体がアームレスト並びにオーナメントカバーの表面側に押し付けられれば、取付用舌片が内装トリム本体の受けリブを乗り越えることでアームレスト並びにオーナメントカバーは車両の側壁パネル側に撓み変形する際の変形ストローク量がより多く確保されるため、側突時における衝撃吸収性能を高めることができる。
また、本発明の好ましい実施の形態においては、前記内装トリム本体に形成される受けリブにスリット、あるいは受けリブの背面側に開口が開成され、スリット並びに開口により側突時における内装トリム本体の破断を促進させるようにしたことを特徴とする。
そして、この実施の形態によれば、受けリブにスリットを設けるか、あるいは受けリブの背面側に開口を開成することで、側突時、取付用舌片の受けリブ乗り越えが容易に行なえ、かつ開口により剛性を弱め、内装トリム本体の破断が容易になることから、側突時における衝撃吸収性能を更に高めることができる。
次いで、本発明の好ましい実施の形態においては、前記アームレストにおける取付用舌片の下端縁が下方向に延長形成され、かつこの取付用舌片の下端縁を受ける水平方向に延びる受け面が内装トリム本体に設けられていることを特徴とする。
そして、この実施の形態によれば、取付用舌片の下端縁を下方向に延設し、内装トリム本体(ドアトリムロア)の受け面に当接、あるいはほぼ当接する状態で対峙させるというものであるから、アームレストに上面から鉛直下方に荷重を加えた際、取付用舌片が内装トリムの受け面に当接し、そこで下向き荷重を受けるため、肘を掛けて休んだ際に過度の撓み変形がなく快適感が得られる。
以上説明した通り、本発明に係る自動車用内装部品は、内装トリム本体にアームレストを装着した後、アームレストとオーナメントカバーとの合わせ部にスキ、段差等が生じることがないようにアームレストにおける取付用舌片にオーナメントカバーをクリップ等の固定具を介して組み付けることで、内装トリム本体にアームレスト並びにオーナメントカバーを装着するという構成であるため、従来アームレストとオーナメントカバーとの合わせ部にスキ、段差等が生じることで外観見栄えの低下を招いていたが、この不具合を有効に解決でき、アームレスト、オーナメントカバーの合わせ部の見栄えを向上させることにより外観性能を高めることができるという効果を有する。
更に、アームレストを内装トリム本体に取り付ける際、取付用舌片の表面側と内装トリム本体の係止爪を係着固定する一方、取付用舌片の裏面側を内装トリム本体の受けリブで当接支持するという構成を採用し、側突時等、外部から衝撃が加わった際、取付用舌片が受けリブを乗り越えることで、アームレスト並びにオーナメントカバーがパネル側に撓み変形する際の変形ストローク量を多く確保できることにより側突時における衝撃吸収性能を高めることができるという効果を有する。
以下、本発明に係る自動車用内装部品の好適な実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を単に示すものに過ぎない。
図1乃至図6は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明に係る自動車用内装部品の一実施例を示すドアトリムの外観図、図2,図3は同ドアトリムにおけるアームレスト、オーナメントカバーの取付構造を示すもので、図2は断面図、図3は説明図、図4は同ドアトリムにおける側突時の衝撃吸収性能を示す説明図、図5,図6は本発明に係る自動車用内装部品におけるアームレスト取付部分の変形例を示す各説明図である。
図1において、自動車用ドアトリム10は、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30との上下二分割体からなるドアトリム本体40の表面略中央部、すなわち、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30の接合部分にアームレスト50、オーナメントカバー60を装着して構成されている。ドアトリム本体40を構成するドアトリムアッパー20、ドアトリムロア30の構成については、本発明の要部ではないため、簡単に説明する。ドアトリムアッパー20、ドアトリムロア30共に熱可塑性樹脂の射出成形体、モールドプレス成形体から構成されており、使用できる樹脂材料としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等がある。また、ドアトリムアッパー20の中接部分は、布地シート等の中接シート21が装着されている。尚、外観上の対比効果を考慮すれば、ドアトリムアッパー20、ドアトリムロア30の一方側を積層構造体、すなわち樹脂芯材の表面に表皮を一体化した二層構造体から構成しても良い。また、ドアトリム本体40を上下二分割体ではなく一体構造とすることもできる。
次いで、アームレスト50、オーナメントカバー60の構成及びドアトリム本体40への取付構造について説明する。まず、アームレスト50は、製品形状を保持し、ドアトリム本体40への取付剛性を確保するアームレスト芯材51の表面にクッション性を付与するポリウレタンフォーム等のアームレストパッド52を積層し、更に製品表面を布地シート、あるいは合成樹脂シート等のアームレスト表皮53により被包して構成されている。アームレスト芯材51としては、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂等の汎用の合成樹脂材料を使用した射出成形体から構成され、アームレスト50の内奥側、すなわち、車両の側壁パネルに近い部位には、アームレスト芯材51に取付用ボス54が形成され、この取付用ボス54とドアトリムアッパー20の取付孔22とを合わせて取付用ビス54aを裏面側から締付け固定することで、アームレスト50の内奥側について複数の固定ポイントでドアトリムアッパー20に固定する。更に、アームレスト芯材51の手前側に近い部分には、その下面から下方向に延びる取付用舌片55がプレート状に延設形成されており、この取付用舌片55がオーナメントカバー60の保持構造、及びドアトリム本体40への取付構造に有効に活用される。ここで、オーナメントカバー60は、図1に示すように、アームレスト50の下縁に沿って延びており、更に、ドアグリップ61が一体化されている。このオーナメントカバー60についても、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂等の汎用の合成樹脂材料を使用した射出成形体から構成されている。
次いで、ドアトリム本体40への取付構造としては、まず、ドアトリム本体40に対してアームレスト50を装着する。次いでアームレスト50とオーナメントカバー60の合わせを考慮しながら両者を取り付けることが特徴である。上記取付構造を達成するために、取付用舌片55に矩形状の開口56が開設されており、この開口56内にオーナメントカバー60の裏面に突設したクリップ座62に装着したクリップ63を差込み固着することで、アームレスト50に対してオーナメントカバー60が組み付けられる。この時、両者の合わせ部Aにスキ、段差等が生じることがないように、合わせを考慮して両者が一体化されている。また、アームレスト50をドアトリムロア30に固定する構造としては、ドアトリムロア30には、取付用舌片55を差し込むための開口31が開設されているとともに、取付用舌片55の表面側には、ドアトリムロア30の係止爪32と係合する係止用窪み57が形成されており、係止爪32と係止用窪み57とが係着することで、アームレスト50がドアトリム本体40に支持されており、取付用舌片55の背面側は、ドアトリムロア30の受けリブ33により当接支持されている。従って、取付用舌片55の下部はその表面側からドアトリムロア30の係止爪32が係着し、裏面側には受けリブ33が当接しており、取付用舌片55は、係止爪32と受けリブ33とにより挟着されることで、アームレスト50がドアトリムロア30に強固に取り付けられている。
このように、上述した構成のアームレスト50、オーナメントカバー60の取付構造によれば、ドアトリム本体40にアームレスト50を装着した後、アームレスト50とオーナメントカバー60との合わせ部Aを調整しながらオーナメントカバー60をアームレスト50に対して装着するという構成であるため、アームレスト50とオーナメントカバー60との合わせ部Aにスキ、段差等が生じることがなく、合わせ部Aの外観見栄えを良好に維持することができることから、従来不具合を有効に解決することができる。
更に、上述したように、アームレスト50における取付用舌片55の下部側を表裏面側から係止爪32と受けリブ33とで挟着するという構成を採用すれば、図4に示すように、側突時等、車両の側方から衝撃が加わった際、乗員の身体がアームレスト50、オーナメントカバー60の表面側に押圧されれば、取付用舌片55が矢印方向に撓み、受けリブ33を乗り越えるため、更にアームレスト50、オーナメントカバー60はパネル側に撓み変形することができ、衝撃時における変形ストローク量を有効に確保することができる。よって、アームレスト50やオーナメントカバー60からの反発力が乗員に過度に作用することがなく、衝撃荷重を有効に吸収できるという効果がある。
次いで、図5は本発明の変形例を示すもので、この変形例においては、ドアトリムロア30に形成する受けリブ33にスリット33aが形成されているとともに、その背面側に矩形状の開口34が開設されている。従って、側突時等、車両の側方から衝撃が加わった際、取付用舌片55が受けリブ33を乗り越える際、スリット33aが形成されていることで、取付用舌片55が受けリブ33を容易に乗り越えることが可能となり、アームレスト50はオーナメントカバー60の変形ストローク量をより有効に確保できるとともに、開口34により破断がし易くなり、衝撃吸収性能をより向上させることができる。
また、図6に示すように、取付用舌片55の下端縁55aを更に延長形成し、取付用舌片55の下端縁55aをドアトリムロア30の受け面35に当接させることで、アームレスト50に上面から下方に向かう荷重を加えても過度の撓み変形がなく、快適性を高めることができる。尚、上述した実施例は、アームレスト50の構成として、アームレスト芯材51、アームレストパッド52、アームレスト表皮53の三層構造体を使用したが、アームレスト芯材51にエラストマー樹脂、ゴム系材料等、軟質材料を射出成形により厚肉に形成したアームレスト表皮を被包する二層構造のアームレスト50を採用することもできる。
以上説明した実施例は、ドアトリムアッパー20とドアトリムロア30の上下二分割体からなるドアトリム本体40にアームレスト50、オーナメントカバー60を装着した構成であるが、ドアトリム本体40は一体型でも良く、また、ドアトリム10以外にも、リヤサイドトリム、あるいはワゴン車等のラゲージサイドトリム等に適用することもできる。そして、アームレスト50は、アームレスト芯材51、アームレストパッド52、アームレスト表皮53による三層構造体でも、アームレスト芯材51の表面にエラストマー樹脂、ゴム系材料等の軟質樹脂からなるアームレスト表皮53を被せる二層構造体を採用することもできる。更に、オーナメントカバー60をアームレスト50の取付用舌片55に組み付ける際、クリップ63を使用したが、樹脂爪を使用して、オーナメントカバー60を取付用舌片55に保持する構成を採用することもできる。
10 自動車用ドアトリム
20 ドアトリムアッパー
30 ドアトリムロア
31 開口(取付用舌片挿入用)
32 係止爪
33 受けリブ
33a スリット
34 開口(破断促進用)
35 受け面
40 ドアトリム本体
50 アームレスト
51 アームレスト芯材
52 アームレストパッド
53 アームレスト表皮
54 取付用ボス
55 取付用舌片
56 開口
57 係止用窪み
60 オーナメントカバー
61 アシストグリップ
62 クリップ座
63 クリップ
A 合わせ部
20 ドアトリムアッパー
30 ドアトリムロア
31 開口(取付用舌片挿入用)
32 係止爪
33 受けリブ
33a スリット
34 開口(破断促進用)
35 受け面
40 ドアトリム本体
50 アームレスト
51 アームレスト芯材
52 アームレストパッド
53 アームレスト表皮
54 取付用ボス
55 取付用舌片
56 開口
57 係止用窪み
60 オーナメントカバー
61 アシストグリップ
62 クリップ座
63 クリップ
A 合わせ部
Claims (4)
- 車両の側壁パネルの室内面側に取り付けられる内装トリム本体(20)と、内装トリム本体(20)の表面ほぼ中央に装着されるアームレスト(50)と、このアームレスト(50)の下端縁に沿って連接されるオーナメントカバー(60)とからなる自動車用内装部品(10)において、
前記アームレスト(50)は、樹脂成形体からなるアームレスト芯材(51)の表面にアームレスト表皮(53)を被包して構成され、アームレスト芯材(51)の内奥側における取付部(54)を内装トリム本体(20)に固定する一方、アームレスト芯材(51)の手前側において、下方向に延びる取付用舌片(55)を設け、この取付用舌片(55)を内装トリム本体(20)に係着固定するとともに、アームレスト(50)の下端縁に沿ってオーナメントカバー(60)を両者の合わせを調整しながら位置決めし、上記アームレスト(50)の取付用舌片(55)にオーナメントカバー(60)を固定具(62)を介して固定したことを特徴とする自動車用内装部品。 - 前記アームレスト芯材(51)から下方向に延設される取付用舌片(55)の手前側に内装トリム本体(20)の係止爪(32)が係着する一方、取付用舌片(55)の裏面側には、受けリブ(33)が当接し、側突時、アームレスト(50)並びにオーナメントカバー(60)に外力が加わった際、アームレスト(50)の取付用舌片(55)が受けリブ(33)を乗り超えることで、アームレスト(50)並びにオーナメントカバー(60)の変形ストローク量を多く確保できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
- 前記内装トリム本体(20)に形成される受けリブ(33)にスリット(33a)、あるいは受けリブ(33)の背面側に開口(34)が開成され、スリット(33a)並びに開口(34)により側突時における内装トリム本体(20)の破断を促進させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用内装部品。
- 前記アームレスト(50)における取付用舌片(55)の下端縁(55a)が下方向に延長形成され、かつこの取付用舌片(55)の下端縁(55a)を受ける水平方向に延びる受け面(35)が内装トリム本体(20)に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用内装部品。
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